JP2005041870A - 外用剤 - Google Patents

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Akihiro Hasegawa
明宏 長谷川
Toshiya Hayashi
俊哉 林
Makoto Yanai
誠 谷内
Yoshio Mishima
吉雄 三島
Shunsuke Hashimoto
俊介 橋本
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Abstract

【課題】 皮膚の角質軟化作用、美白作用、保湿作用、またはシワとり作用を有する外用剤を提供する。
【解決手段】 ユビキノンおよび深層水を含有することを特徴とする外用剤を用いる。ユビキノンとしては、例えば、コエンザイムQ6、コエンザイムQ7、コエンザイムQ8、コエンザイムQ9、コエンザイムQ10を用いる。深層水としては、例えば、水深200m以深から採取された海水を用いる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、外用剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、ユビキノンおよび深層水を含有することを特徴とする外用剤に関する。
深層水は、一般的には水深200m以深から採取された海水のことを指し、以下の特徴を有することが近年知られてきた。即ち、水深200m以深では太陽光線が届かないため植物プランクトンが育成できず、そのため水に含まれる栄養分やミネラル分が消費されず、これにより富栄養性の海水となる。また、太陽光線が届かないために生物の育成がほとんどなく、このため雑菌がほとんど存在しない。さらに、1年を通じて低温に安定した水温を保つという特徴を有する。そして、ミネラル分が豊富で、雑菌がほとんど存在しないという理由により、近年では、化粧品や外用剤への深層水の応用が行われ、主に保湿性を高めた化粧料を得ている(特許文献1参照)。しかし、深層水を用いた場合であっても、必ずしも満足する保湿性が得られておらず、特に硬くなった皮膚を軟化させることについては、その作用は知られていない。
一方、ユビキノンは、コエンザイムQまたは補酵素Qとも呼ばれ、生体内の呼吸鎖において電子伝達を媒介する重要な役割を担っている。また、ユビキノンは、抗酸化などの作用を有することが知られている。このため、化粧料や外用剤においては、抗酸化剤として利用されることが多い。しかし、ユビキノンを用いた場合であっても、必ずしも満足する抗酸化性が得られていない。また、ユビキノンは、美白剤と併用することにより美白剤の効果を増強することが報告されているが(特許文献3参照)、ユビキノンそのものでは満足する美白効果が得られていない。さらに、ユビキノンを外用剤に用いることにより保湿性が高くなることは、知られていない。
特開平11−12154号公報 特開平10−182412号公報 特開2001−48773号公報
本発明の課題は、皮膚の角質軟化作用、美白作用、保湿作用、またはシワとり作用を有する外用剤を提供することにある。
本発明者らは、ユビキノンと深層水を併用することにより、優れた皮膚の角質軟化作用、美白作用、保湿作用、またはシワとり作用を示すことを見いだし、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、ユビキノンおよび深層水を含有することを特徴とする外用剤である。
本発明により、皮膚の角質軟化作用、美白作用、保湿作用、またはシワとり作用を有する外用剤を提供することができる。
本発明に用いられるユビキノンとしては、深層水との併用により保湿効果を増強するものであれば特に制限はないが、コエンザイムQ6、コエンザイムQ7、コエンザイムQ8、コエンザイムQ9、コエンザイムQ10、を好ましい例として挙げることができる。この中で、コエンザイムQ10を、最も好ましい例として挙げることができる。
本発明に用いられるユビキノンの配合量としては、深層水との併用により保湿効果を増強できる量であれば特に制限はないが、例えば、外用剤全量に対して通常0.001〜30重量%、好ましくは0.005〜10重量%、さらに好ましくは0.01〜5重量%、最も好ましくは0.05〜1重量%である。
本発明に用いられる深層水としては、水深200m以深から採取された海水であれば特に制限はないが、好ましくは250〜500m、より好ましくは300〜400mの深度から採取されたものが用いられる。また、深層水の採取場所についても特に制限はないが、例えば、日本であれば、富山湾や高知県室戸岬で採取されたものを挙げることができる。
本発明に用いられる深層水としては、採取したものをそのまま用いてもよいが、通常は、夾雑物を取り除くために、物理的なろ過を行う。また、イオン交換樹脂により特定の塩類を除去したものや、逆浸透膜により一定の分子量の物質を除去したものを使用してもよい。また、これらの塩類や一定の物質を除去した深層水と、これらを除去しない深層水とを混合して用いることもできる。
本発明に用いられる深層水の配合量としては、ユビキノンとの併用により保湿効果を増強できる量であれば特に制限はないが、例えば、外用剤全量に対して通常0.001〜30重量%、好ましくは0.005〜10重量%、さらに好ましくは0.01〜5重量%、最も好ましくは0.05〜1重量%である。
本発明に用いられる深層水とユビキノンとの配合比としては、これらの併用により保湿効果を増強できる比であれば特に制限はないが、例えば、深層水:ユビキノンが、1:99〜99:1、好ましくは10:90〜90:10、より好ましくは30:70〜70:30、さらに好ましくは40:60〜60:40の重量比である。
本発明の外用剤には、上記成分のほかに、本発明の効果を阻害しない範囲で通常外用剤に用いられる他の成分を配合することができる。これらの成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等の界面活性剤、蝋類、植物油脂、動物油脂、天然油脂誘導体、鉱物油脂、低級および高級脂肪酸エステル等の合成系油脂、高分子物質、アルコール類、多価アルコール、植物抽出物、動物抽出物、アミノ酸、核酸、ビタミン、加水分解タンパク質およびその誘導体、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、制汗剤、酸化染料、pH調整剤、パール化剤、湿潤剤等の化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、医薬部外品原料規格、日本薬局方、食品添加物公定書記載の原料等を挙げることができる。
本発明の外用剤の剤形には、特に制限はないが、例えば、軟膏、クリーム、乳化液、分散液、パック剤等の形態で使用することができる。また、本発明の外用剤は、医薬品、医薬部外品として用いられるほか、化粧水、乳液、クリーム、パック、皮膚洗浄料等の皮膚化粧料、またファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ等のメークアップ化粧料、またシャンプーやリンス、コンディショナー等の毛髪化粧料、さらに歯磨き剤、入浴剤としても使用することもできる。 なお、本発明の外用剤は、上記の剤形に応じた通常の方法により、製造することができる。
本発明の外用剤は、ユビキノンの抗酸化作用と深層水の相乗効果により、皮膚の角質軟化剤、美白剤、保湿剤、シワとり剤、育毛剤、シャンプー、リンス、入浴剤、肌荒れ防止剤、日焼け止め剤、日焼け後の処理剤、歯周病予防剤として用いることができる。
以下に実施例を示して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の配合組成の親水ワセリンを、常法により調製した。
親水ワセリン
白色ワセリン 860g
サラシミツロウ 80g
ステアリルアルコール 30g
コレステロール 30g
合 計 1000g
次に、上記の親水ワセリン998gに富山湾の深層水(富山県より提供されたサンプルを用いた)を1g加え、研和法により乳鉢を用いて混和した後、コエンザイムQ10(日清ファルマ(株)社製)を1g加えてさらに混和して、本発明の外用剤を製造した。
次に、上記実施例1で得られた外用剤につき、皮膚軟化作用を評価した。比較品として親水ワセリン999gに深層水1gを加えたものを用いた。
評価は、6名のパネルを用い、左右のかかとの角質化した部分に実施例1の外用剤または比較品を、1cm2あたり約0.01g塗布して行った。塗布は、1日1回就寝前に行い、塗布面を保護するために靴下を着用した。これを1週間継続し、1週間後のかかとの状態につき、「顕著にやわらかくなった」、「やわらかさに改善が認められた」、「変わらなかった」、「かたくなった」、の4つの基準により評価した。結果を表1に示す。
Figure 2005041870
表1より、本発明の外用剤は、皮膚の軟化作用を有することが確認された。
また、上記実施例1で得られた外用剤につき、表2に示す項目について評価した。比較品として親水ワセリン999gに深層水1gを加えたものを用いた。
評価は、5名のパネルの前腕部に1日4〜5回サンプルを塗布し、7日間続けた。各々の項目について、効果が認められたかどうかを観察した。なお、片腕に本発明の外用剤、もう一方の腕に比較品を塗布して評価した。結果を表2に併せて示す。なお、表の中で、分母は、観察を行ったパネルの総数を、分子は、効果が認められたパネルの数を示す。
本発明の外用剤では、第7日目において、美白効果では5例中2例、しっとり感では5例中1例、すべすべ感では5例中3例、シワとりでは5例中1例に効果が認められた。
いずれも、比較品と比べて、優れた効果が得られており、本発明の外用剤は、美白作用、保湿作用、シワとり作用に優れていることがわかる。
Figure 2005041870

Claims (8)

  1. ユビキノンおよび深層水を含有することを特徴とする外用剤。
  2. ユビキノンを、外用剤全量に対して0.001〜30重量%含有することを特徴とする、請求項1に記載の外用剤。
  3. 深層水を、外用剤全量に対して0.001〜30重量%含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の外用剤。
  4. ユビキノンがコエンザイムQ10である、請求項1ないし3のいずれかに記載の外用剤。
  5. 角質軟化剤である、請求項1ないし4のいずれかに記載の外用剤。
  6. 美白剤である、請求項1ないし5のいずれかに記載の外用剤。
  7. 保湿剤である、請求項1ないし6のいずれかに記載の外用剤。
  8. シワとり剤である、請求項1ないし7のいずれかに記載の外用剤。

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