JP2003267821A - 化粧品原料 - Google Patents

化粧品原料

Info

Publication number
JP2003267821A
JP2003267821A JP2002068339A JP2002068339A JP2003267821A JP 2003267821 A JP2003267821 A JP 2003267821A JP 2002068339 A JP2002068339 A JP 2002068339A JP 2002068339 A JP2002068339 A JP 2002068339A JP 2003267821 A JP2003267821 A JP 2003267821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
skin
water
cosmetic raw
humus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002068339A
Other languages
English (en)
Inventor
Seigo Sato
征吾 佐藤
Akira Sakashita
明 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON FUMIN KAGAKU KK
Koike Chemical Co Ltd
Original Assignee
NIPPON FUMIN KAGAKU KK
Koike Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON FUMIN KAGAKU KK, Koike Chemical Co Ltd filed Critical NIPPON FUMIN KAGAKU KK
Priority to JP2002068339A priority Critical patent/JP2003267821A/ja
Publication of JP2003267821A publication Critical patent/JP2003267821A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来の化粧品原料に代わる、化学的な合成によ
らないで製造することができ、しかも抗菌・殺菌作用、
抗酸化作用、防酸化作用、脂肪分解作用等の多種の作用
をもつ化粧品原料を提供する。 【解決手段】 化粧品原料は天日にあてて十分に乾燥さ
せ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植
土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植土を沈降
させた後上澄液を取り出しこの上澄液をのフィルターを
用いて濾過することにより得た酸性の濾液からなるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は化粧品原料及び化粧
品に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品は太古から世界各地で愛用された
もので、4000年BC頃既にエジプトでは婦人が顔や
体に粉末を付けたり、唇や髪を染め、更にナイル河畔の
粘土を使って、一種のパーマネントウェーブともいえる
髪の化粧が行われていた。芳香品も盛んに使用され、自
然に植物から流出する芳香性の樹脂、その他の草根木皮
を燻じて、礼拝や舞踏の時に用いており、また、婦人は
匂い袋を携帯していた。この化粧品についての知識は、
ギリシャ、ローマに伝えられ、更にスペイン、フラン
ス、イギリスと伝わり、18世紀以降ヨーロッパでめざ
ましい発達を遂げ、今日の隆盛を見るにいたった。
【0003】化粧品とは、安全性の面からは薬事法の規
制下にあり、香粧品化学の理論に基づいて研究、開発さ
れ、生活必需品的な面と嗜好品的な面を併せ持っている
化学製品であるといえる。
【0004】また薬事法では化粧品を使用対象、使用目
的、使用方法及び安全性の面から規定している。 (1)使用対象 化粧品は人の身体に使用することを目的とする。 (2)使用目的 化粧品は、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、
容貌を変え、皮膚もしくは毛髪をすこやかに保つ目的に
使用されるものである。 (3)使用方法 化粧品は、身体に塗擦、散布、その他これらに類似する
方法で使用するものである。 (4)安全性 化粧品は人体に対する作用が緩和なもので通常の使用法
で安全性の確保されたものでなければならない。
【0005】化粧品には、大別すると、 皮膚に使用する化粧品(洗浄料、化粧水、クリーム類、
おしろい類、紅類、その他) 毛髪に使用する化粧品(シャンプー、養毛料、整髪料、
ウェーブ料、染毛料、脱毛料、髭剃り製品) 口中に使用する化粧品(歯磨き類、嗽剤、香錠) 芳香品(液体芳香品、固体芳香品)がある。 また、習慣的に化粧品と見なされていて、法律の定義で
は化粧品と見なされないものがある。染毛剤、ヘアトニ
ックの一部(脱毛防止、育毛の効果のあるもの)、除毛
剤、パーマネントウェーブ用剤、ベビーパウダー(汗
疹、爛れの防止効果のあるもの、浴用剤等がそうであ
る。
【0006】化粧品の原料として界面活性剤、油性原料
および酸化防止剤(抗酸化防止剤)、防腐・殺菌剤、香
料、ビタミン類等がある。界面活性剤は、化粧品の乳
化、分散、可溶化、さらに湿潤、気泡、帯電防止、殺菌
等に広く使用されている。
【0007】また、油性原料には、油脂類、ロウ類、合
成エステル、炭化水素類、その他がある。油脂の、化粧
品原料として欠くことのできないの皮膚に対する作用
は、(a)皮膚の細胞を柔軟にし、吸収力を増す、
(b)表皮の水分の蒸発を抑制し、乾燥を防ぎ、肌荒れ
を防ぐ、(c)皮膚を柔軟にし、表面を覆い、機械的、
薬物よりの刺激から保護する、(d)皮膚の炎症を抑
え、剥落面の表皮形成を促すの4つであるといわれてい
る。
【0008】また天然ロウであるラノリンは皮膚に対す
る親和性、エモリエント効果(角質層の水分の蒸散を抑
制し保持する効果)が非常に優れているので、クリー
ム、乳液、口紅、頭髪用製品などに広く使用されてい
る。
【0009】また合成エステルは皮膚に対する浸透性が
よくさらりとした使用感で油脂と同様の皮膚に対する柔
軟作用を持ち、各種成分との相溶性もよく、化粧品に配
合する色素、ビタミン類、防腐剤などの用材としても使
用できるものである。
【0010】また炭化水素のなかで化粧品原料として使
用されているものは主として、ノーマルパラフィン、イ
ソパラフィン系の流動パラフィン、ワセリン、パラフィ
ン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン等と、動
物性炭化水素スクワランボやポリエチレン末、アズレン
等がある。このうち、セレシンは温度に対して安定で微
小な結晶形を持ち、口紅、スチック状の化粧品に、また
乳化されても安定なのでクリームの油分にも使用され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の化粧品原料に代わる、化学的な合成によらないで製造
することができ、しかも抗菌・殺菌作用、抗酸化作用、
防酸化作用、脂肪分解作用等の多種の作用をもつ化粧品
原料を提供することにある。
【0012】請求項1に記載の発明は、上記の化粧品原
料に関する課題を解決するもので、もので、天日にあて
て十分に乾燥させ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加
え攪拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置し
て腐植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液を
フィルターを用いて濾過することにより得た酸性の濾液
からなる化粧品原料を要旨とする。
【0013】本発明の化粧品原料において水として飲料
可能な天然水を用いてなるものはミネラルを多く含みシ
ャンプーや化粧水等の化粧品材料として好適な化粧品材
料である。
【0014】本発明の化粧品料の製造に用いる腐植土は
天日にさらす乾燥工程を経て十分に乾燥される。この乾
燥工程で、腐植土を乾燥させ、細分化すると共に、好気
性微生物のはたらきを活性化させ、嫌気性菌のはたらき
を抑制して太陽熱殺菌を行うと共に、紫外線等を吸収さ
せることによって腐植土に含まれるアミノ酸、ビタミ
ン、酵素などが活性化されると考えられ、これにより抗
酸化作用等などの有益な作用が付与されるものと考えら
れる。
【0015】また、本発明の化粧品原料の製造過程にお
いてフィルターを用いて濾過が行われるが、これによ
り、雑菌の除去、懸濁物または経時的に沈殿を起こす物
質の除去が行われ、飲料としても用いることができるほ
ど清浄な化粧品原料を得ることができる。
【0016】本発明の化粧品原料は腐植土から溶出され
る水溶性腐植物質(フルボ酸)を始めとして酵素、ビタ
ミン類、アミノ酸類、ミネラル類を含み、且つ水として
飲料可能な天然水を用いてなるものはその水中のミネラ
ルも含み、下記のような多種の作用をするものである。 (1) アミノ酸に含まれる多糖類は優れた保湿効果を奏す
る。 (2) 抗菌、抗アレルギー作用をし、ニキビ、吹き出物や
炎症を抑える。 (3) 優れた抗酸化力を有し、基礎化粧品からメイクアッ
プ商品に至るまで総ての化粧品に適用し得る。 (4) エマルジョン形成能に富み、天然の界面活性剤とし
ても利用できる。 (5) 豊富なアミノ酸やミネラルを含み、皮膚の新陳代謝
を活発にさせ、健全な肌のpHを維持できる。 (6) 化粧品に含まれる薬剤の無毒化あるいは薬剤の作用
を緩和する作用を奏する。 (7) 水道水に含まれる塩素障害を防ぎ皮膚に保護膜を形
成する。 (8) 頭髪用シャンプーに配合すると、髪に艶とハリやコ
シを与え、髪の光沢がでる。 (9) 髭剃り後の肌荒れやピリピリ感を抑え、汗による皮
膚刺激を防止する。 (10) アレルギー、アトピーの肌を刺激せず、炎症やか
ゆみを抑える。 (11) アミノ酸、ミネラルの総合的な働きと酵素の働き
により、地肌の老化防止を促す。 (12) 脂肪分解作用を奏し、毛穴に詰まった脂分の分解
を行い、増毛、育毛効果につながる作用を奏する。 (13) 異常な分泌物の分解作用、抗菌作用などで臭いの
発生源をシャットアウトし、所謂デオドランド効果を奏
する。 (14) 飲用可能であり、嗽薬としても利用し得る。
【0017】本発明の化粧品原料は、化粧品の製造に適
用し得るのみならず、段落0005において説明したよ
うな習慣的に化粧品と見なされていて、法律の定義では
化粧品と見なされないものの製造に対しても適用し得る
ものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の化粧品原料は天日にあて
て十分に乾燥させ、太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪
拌して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐
植土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液を1〜
0.2μのフィルターを用いて濾過することにより得た
酸性の濾液からなるものである。
【0019】本発明において用いる腐植土は海底に堆積
した有機物(動植物が生命を失った後の遺骸が物理的な
比較的安定な有機化合物で所謂フミン物質と称するも
の)である。腐植土は一般に細粒堆積物の分布領域の試
料に多く存在するといわれ、水深との相関をみると、大
陸棚上では水深の増加に比例して腐植土の含有量も大き
くなり、大陸棚の外縁では極大に達し、ついで深度を増
すにつれてその含有量は次第に減じ、深海底で極小とな
る。本発明の実施の形態においては腐植土としては、地
質学的に見て、数百万年〜数千年以上前に、草炭ではな
く純粋な葉緑素として地下深く埋設され、数百万年もの
長い間安定を保って腐朽化した地質学的に見て極めて希
有な土壌が好ましい。
【0020】採取した腐植土は水分を多く含んでいるの
で、先ず天日にあてて十分に乾燥される。この乾燥工程
においては腐植土を乾燥させて細分化すると共に、好気
性微生物のはたらきを活性化させ、嫌気性菌のはたらき
を抑制して太陽熱殺菌が行われると共に、紫外線等を吸
収させることによって腐植土に含まれるアミノ酸、ビタ
ミン、酵素などが活性化されると考えられ、これにより
抗酸化作用などの有益な作用が付与されるものと考えら
れる。乾燥工程は屋外における長期間の天日干しによる
一次乾燥とビニールハウス内での二次乾燥の2段階で行
われる。この2段階の乾燥工程により腐植土に含まれる
成分の均一化と腐植土遺骸の泥土の除去、次に行われる
乾燥した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分
に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液
を取り出し、この上澄液を1〜0.2μのフィルターを
用いて濾過して酸性の濾液を得る過程を経てpHのばら
つきのない安定した化粧品原料を得ることができる。一
次乾燥は、先ず採取した塊状の腐植土を野外において天
日干しで半年〜1年間乾燥させることにより行われる。
この間、適宜腐植土をひっくり返して海底腐食土の全体
にあたるようにすることが好ましい。この工程により腐
植土は乾燥した塊状物になる。次にビニールハウス内で
更に二次乾燥する。この乾燥は1ヶ月〜2ヶ月間行われ
る。これにより塊状物の乾燥が更に進む。そして乾燥し
た塊状の腐植土は粉砕し、砂状のさらさらしたものにす
る。
【0021】次に常温下で天日にあてて十分に乾燥させ
た腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十分に分散
させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄液を取り
出される。ここにおいて水として地下水、井戸水、精製
水、蒸留水などを適用し得るが、就中、ミネラルを含む
地下水、井戸水等の飲料可能なミネラル水が好ましい。
ミネラル水として、カルシウム、マグネシウム、ナトリ
ウム、カリウム、燐、鉄分、銅、セレン、マンガン、ク
ロム、コバルト等のミネラルを含むものを適用し得る。
【0022】腐植土と飲料可能なミネラル水の配合割合
は1:1〜1:5、好ましくは1:3〜1:5である。
水の量が前記範囲より少ないと、使用した腐植土に対す
る上澄液の収量が少なくなる。一方水の量が前記範囲を
越えて多くなると得られる上澄液のpHが高くなり、殺
菌、滅菌、抗ウイルス効果等が十分ではなくなる。
【0023】攪拌終了後、2〜4週間、好ましくは約3
週間静置して水中に浮遊する微粒子を沈降させた後、上
澄液をデカンテーション吸引、50〜100μmのバッ
グフィルターによる予備濾過などの濾過工程に通常用い
られる分離方法により分離する。上澄液の吸引は吸引口
を腐植土の沈降層との界面から5〜10cm上に配置
し、沈殿層の腐植土を吸引することなく上澄液を高い収
率で吸引することができる。
【0024】次に上澄液を0.2μm以下のフィルター
を用いて濾過する。この濾過を行うことにより、雑菌の
除去、浮遊物、懸濁物又は経時的に沈殿をおこす不溶性
物質の排除を行うことができ、下記のような成分を含む
透明な化粧用原料を得ることができる。
【0025】本発明の化粧用原料の含有成分 酵素……リパーゼ、ウレアーゼ、アルコールデヒドロゲ
ナーゼ他 ビタミン類……ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB
2、ビタミンB6、ビタミ ンB12、ビ
タミンE、葉酸 アミノ酸……アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニ
ルアラニン、チロシン、イソロイシン、ロイシン、メチ
オニン、バリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、
セリン、スレオニン、プロリン、アスパラギン酸、トリ
プトファン、シスチン ミネラル……カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜
鉛、マンガン、ナトリウム、珪素、鉄、ランタン、スト
ロンチウム、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、
燐、セレニウム他
【0026】得られた化粧品原料は、好ましくはpH
2.50〜3.50、更に好ましくはpH2.85〜
2.95を有する。このpHはフルボ酸の存在によるも
のと思われる。pH3.50越えるときは菌やウィルス
の種類によっては殺菌、滅菌、抗ウィルス効果などが十
分でなくなる場合がある。
【0027】本発明の化粧品原料は、抗菌作用、殺菌作
用、抗酸化作用、脂肪分解作用、界面活性作用、活性酸
素不活性化作用などの多種の作用をするものであり、ま
た飲用可能な程清浄なものであり、下記のような利点を
有する。 (1)皮膚細胞賦活作用に優れる。皮膚の健康を維持す
る為に、皮膚線から絶えず水分(汗)、油分(皮脂)を
分泌して、角質層の水分を10%〜20%に保つように
努めている。本発明の化粧品原料はアミノ酸に含まれる
多糖類を含み優れた保湿効果を奏し、肌荒れに最適であ
る。 (2)ブドウ球菌等に対する抗菌力に優れる。本発明の
化粧品原料は、抗菌、抗アレルギー作用を奏し、吹き出
物や肌の炎症を抑える。 (3)本発明の化粧品原料は優れた保水作用を奏し保湿
力アップが図れるが、べたつきはなく、さらっとした感
じで肌にうるおいを与える。 (4)本発明の化粧品原料は肌を刺激せずアトピー、ア
レルギーなど敏感な肌にも安心して使用でき、炎症やか
ゆみを抑え改善作用を促す。 (5)pH調整剤として利用できる。無刺激の酸性化粧
水等の商品作りに利用することができる。 (6)肌の老化防止 本発明の化粧品原料は肌の酵素酵素消去活性力を向上さ
せ肌に老化防止機能を与える。肌の老化を防止しいつま
でも若々しさを保つ為には顔面のマッサージにより、皮
膚表面を軽く刺激して、血液、リンパ液の循環をよく
し、皮膚の新陳代謝を高め、皮膚に栄養を補給せしめ、
老廃物を除去し、皮膚の疲労を癒し筋力を高めることが
勧められている。この顔面マッサージのときの滑剤とし
て本発明の化粧品原料を用いてなるクリームは最適であ
る。 (7)飲用可能な程であり、口中に使用する化粧品(歯
磨き類、嗽剤、香錠)の原料にも適用することができ
る。
【0028】次に本発明の化粧品原料の応用例を上げ
る。 石鹸 本発明の化粧品原料はエマルジョン形成能に富み、クリ
ーミーな細かい泡がたち、しかも使用後感がさっぱりし
た化粧石鹸、髭剃り石鹸、刺激の少ないベビーソープ、
薬用石鹸(皮膚の清浄並びに殺菌消毒効果をもつ石鹸、
体臭、汗臭を消しデオドランド効果を狙った石鹸、ニキ
ビの防止、剃刀負け、肌荒れ防止等の目的に使用する石
鹸等)の原料として利用し得る。 頭髪用シャンプー 本発明の化粧品原料は、頭髪用シャンプーに配合するこ
とにより髪に艶とハリやコシを与え光沢がでるシャンプ
ーを提供する。また本発明の化粧品原料は毛穴に詰まっ
た脂分の分解を行うはたらきをし増毛、育毛効果につな
がる。 リンス 本発明の化粧品原料は、リンスに配合することにより髪
に艶とハリやコシを与え光沢を付与し、しかも使用後の
さっぱり感のあるリンスを提供する。 クレンジングクリーム 本発明の化粧品原料は、脂肪分解作用を奏し毛穴に詰ま
った脂分を分解し、しかもエマルジョン形成能に富み使
用後のさっぱり感のあるクレンジングクリームを提供す
る。 化粧水 本発明の化粧品原料は保湿力があり肌にしっとり感を与
える化粧水を提供する。 その他 乳液、美容液、クリーム、ヘアートニック、ヘアートリ
ートメント、育毛・養毛剤等の関連商品、フェイスマス
ク、脱毛及び毛剃り後の炎症防止、ピーリング後や美容
形成後の皮膚の安定化と炎症防止、アトピー・アレルギ
ーなど敏感な肌や、ニキビ・吹き出物・かさつきなど肌
荒れを対照とした化粧品作り、ベビーや介護を要する人
を対象とした商品作りに応用することができる。また、
本発明の化粧品原料は、口中に使用する化粧品(歯磨き
類、嗽剤、香錠)の原料にも適用することができる。
【0029】次に実施例をあげて本発明の化粧品原料に
ついて詳細に説明する。
【0030】(実施例)海底に堆積した、地質学的に見
て、数百万年〜数千年以上前に、草炭ではなく純粋な葉
緑素として地下深く埋設され、数百万年もの長い間安定
を保って腐朽化した地質学的に見て極めて希有な土壌か
ら採取した腐植土を1年間天日にあてて十分に一次乾燥
させると共に太陽熱殺菌した。次いで1.5ヶ月間ビニ
ールハウス内でさらに乾燥させた。得られた腐植土を粉
砕して粒径約0.01〜0.5mmの粒子にした。
【0031】上記のようにして得られた腐植土の乾燥物
約100kg〜150kgをポリエチレン製1t槽に入
れ、阿蘇山麓で採取したミネラル水300〜750リッ
トルを加えた。これを竹ベラを用いて約2時間常温で攪
拌し、3時間静置して腐植土の浮遊微粒子を沈降させ
た。しかる後、pH2.50〜3.50の上澄液をポン
プで吸引して取り出した。取り出した上澄液の量は約2
50〜650kgであった。
【0032】得られた上澄液をバックフィルターで予備
濾過した後、フィルター(孔径:0.2μm、商品名:
フィルターカートリッジ0.2μm、MCY4440N
FPH4、日本ポール(株)製)で濾過し、pH2.8
5〜2.95の本発明の化粧品原料を得た。
【0033】この化粧品原料の含有成分について含有成
分を調べた結果下記の成分が含まれていることがわかっ
た。
【0034】本発明の化粧用原料の含有成分 酵素……リパーゼ、ウレアーゼ、アルコールデヒドロゲ
ナーゼ他 ビタミン類……ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB
2、ビタミンB6、ビタミ ンB12、ビ
タミンE、葉酸 アミノ酸……アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニ
ルアラニン、チロシン、イソロイシン、ロイシン、メチ
オニン、バリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、
セリン、スレオニン、プロリン、アスパラギン酸、トリ
プトファン、シスチン ミネラル……カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜
鉛、マンガン、ナトリウム、珪素、鉄、ランタン、スト
ロンチウム、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、
燐、セレニウム他
【0035】本発明の化粧品原料は常温で長時間(6〜
12ヶ月間)保存しても殆ど変化はなかった。
【0036】水質検査及び清涼飲料水の成分規格検査 得られた化粧品原料について安全性を確認するために水
質検査並びに食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚
生省告示第370条に従った清涼飲料水成分規格検査を
行った。その結果は表1及び表2に示す通りであり、嗽
薬等の原料としても利用できるほど清浄な液体であるこ
とがわかった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】安全性試験 本発明の化粧品原料を検体として以下の安全性試験を行
った。 1.急性経口毒性試験 本発明の化粧品原料について、OECDを化学物質毒性
試験指針(1987)に準拠し、マウスを用いた急性経
口毒性試験(限度試験)を実施した。本発明の化粧品原
料を50ml/kgの用量で検体マウスに単回経口投与
したが死亡例は見られずまた解剖時にも異常は見られな
かった。 2.皮膚一次刺激性試験 本発明の化粧品原料について、無傷皮膚では各観察時間
において刺激反応は見られなかった。一方有傷皮膚では
バッジ除去後1時間に2例で非常に軽度な紅斑(点数
1)が見られたが、24時間後には消失した。残る1例
では全観察時間において刺激反応は見られなかった。 3.眼刺激性試験 本発明の化粧品原料について、OECD物質毒性試験指
針(1987)に準拠し、うさぎを用いた眼刺激性試験
を行った。本発明の化粧品原料0.1mlをうさぎ3匹
の片眼に点眼した結果、試験眼では点眼後1時間後に2
例、24時間及び48時間に1例、対照眼では24時間
に1例、結膜の発赤が見られたが72時間までに消失し
た。以上の結果から、うさぎを用いた眼刺激性試験にお
いて検体は無刺激物であると評価されれた。
【0040】活性酸素消去活性試験 1)測定法 ヒポキサンチン−キサンチン−オキシダーゼ酵素でスー
パーオキサイト(活性酸素)を発生させ、これに測定す
る試料(本発明の化粧品原料)を添加し、スピントラッ
プ法を用いて得られたESR(電子スピン共鳴)スペク
トルの信号速度からスーパーオキサイト消去活性(SO
SA)を求めた。金属不純物除去のためDETAPAC
(di−ethylene triamine pen
ta acetic acid)を添加した。 2)結果 SOSA値 0.87unit/ml 3)考察 水道水のSOSAの実測値は0.2unit/mlであ
ることから判断して本発明の化粧品原料の活性酸素消去
活性は水道水と比較すると4倍強の活性酸素消去活性が
認められる。これは肌の活性酸素消去活性力を向上させ
肌に老化防止機能を与える。
【0041】抗菌力試験 試験菌として大腸菌および黄色ブドウ球菌並びにMRS
Aを用いた。NA培地(標準寒天培地)で35℃で、1
6〜24時間培養した試験菌をNA培地に再度摂取して
35℃、16〜20時間培養した。この菌体を精製水に
均一に分散させ、1mlあたりの菌数を約107となる
ように菌数を調整した。
【0042】本発明の化粧品原料100mlに、前記菌
液1mlを添加後、25℃で保存し、2時間後、24時
間後及び48時間後の生菌数をSA培地(標準寒天培
地)を用いた寒天平板培養法(35℃、2日間培養)に
より測定した。また、対照として、燐酸緩衝液に菌液を
摂取したものについても同様な試験を行った。結果は表
3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】大腸菌、黄色ブドウ球菌の何れにおいて
も、生菌数は24時間後では殆ど0に近く、48時間後
では0であったことから本発明の化粧品原料は殺菌効果
が優れていることがわかる。
【0045】
【発明の効果】本発明の化粧品原料は天日にあてて十分
に乾燥させ、且つ太陽熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌
して腐植土を水中に十分に分散させた後、静置して腐植
土を沈降させた後上澄液を取り出しこの上澄液を1〜
0.2μのフィルターを用いて濾過することにより得た
酸性の濾液からなるもので、抗菌作用、殺菌作用、抗酸
化作用、脂肪分解作用、界面活性作用、活性酸素不活性
化作用などの多種の作用をするものであり、また飲用可
能な程清浄なものであり、下記のような利点を有する。 (1)皮膚細胞賦活作用に優れる。皮膚の健康を維持す
る為に、皮膚線から絶えず水分(汗)、油分(皮脂)を
分泌して、角質層の水分を10%〜20%に保つように
努めている。本発明の化粧品原料はアミノ酸に含まれる
多糖類を含み優れた保湿効果を奏し、肌荒れに最適であ
る。 (2)ブドウ球菌等に対する抗菌力に優れる。本発明の
化粧品原料は、抗菌、抗アレルギー作用を奏し、吹き出
物や肌の炎症を抑える。 (3)本発明の化粧品原料は優れた保水作用を奏し保湿
力アップが図れるが、べたつきはなく、さらっとした感
じで肌にうるおいを与える。 (4)本発明の化粧品原料は肌を刺激せずアトピー、ア
レルギーなど敏感な肌にも安心して使用でき、炎症やか
ゆみを抑え改善作用を促す。 (5)pH調整剤として利用できる。無刺激の酸性化粧
水等の商品作りに利用することができる。 (6)肌の老化防止 本発明の化粧品原料は肌の酵素酵素消去活性力を向上さ
せ肌に老化防止機能を与える。肌の老化を防止しいつま
でも若々しさを保つ為には顔面のマッサージにより、皮
膚表面を軽く刺激して、血液、リンパ液の循環をよく
し、皮膚の新陳代謝を高め、皮膚に栄養を補給せしめ、
老廃物を除去し、皮膚の疲労を癒し筋力を高めることが
勧められている。この顔面マッサージのときの滑剤とし
て本発明の化粧品原料を用いてなるクリームは最適であ
る。 (7)飲用可能な程であり、口中に使用する化粧品(歯
磨き類、嗽剤、香錠)の原料にも適用することができ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA021 AB051 AB272 AC582 AD472 AD622 AD632 AD642 CC01 EE09 EE12 EE13 EE14 EE18 EE22 FF01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天日にあてて十分に乾燥させ、且つ太陽
    熱殺菌した腐植土に水を加え攪拌して腐植土を水中に十
    分に分散させた後、静置して腐植土を沈降させた後上澄
    液を取り出しこの上澄液をフィルターを用いて濾過する
    ことにより得た酸性の濾液からなる化粧品原料。
  2. 【請求項2】 水として飲料可能な水が用いられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の化粧品原料。
  3. 【請求項3】 pH2.50〜3.50を有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の化粧品原料。
JP2002068339A 2002-03-13 2002-03-13 化粧品原料 Pending JP2003267821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068339A JP2003267821A (ja) 2002-03-13 2002-03-13 化粧品原料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068339A JP2003267821A (ja) 2002-03-13 2002-03-13 化粧品原料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003267821A true JP2003267821A (ja) 2003-09-25

Family

ID=29199458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002068339A Pending JP2003267821A (ja) 2002-03-13 2002-03-13 化粧品原料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003267821A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273734A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Enzyme Kk 腐植、腐植抽出液および保湿液、ならびにそれらの製造方法および使用
JP2006327978A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Myubio Co Ltd 育毛剤
JP2006335687A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Myubio Co Ltd 口腔用組成物
JP2007117001A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Nagata Minoru Sangyo:Kk ストロベリーグァバ茶及びストロベリーグァバ茶の製法
JP2010270063A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Wack Planning Kk 海洋性腐植土壌抽出エキスを使用した理美容処理剤
JP2012162489A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Kose Corp 毛穴目立ち改善用化粧料及び毛穴目立ち改善剤
JP2012171937A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Kose Corp 一重項酸素消去剤
JP2012171921A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kose Corp コラーゲンゲル収縮促進剤
JP2016124816A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社コーセー 表皮のターンオーバー促進剤

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273734A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Enzyme Kk 腐植、腐植抽出液および保湿液、ならびにそれらの製造方法および使用
JP2006327978A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Myubio Co Ltd 育毛剤
JP2006335687A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Myubio Co Ltd 口腔用組成物
JP2007117001A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Nagata Minoru Sangyo:Kk ストロベリーグァバ茶及びストロベリーグァバ茶の製法
JP2010270063A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Wack Planning Kk 海洋性腐植土壌抽出エキスを使用した理美容処理剤
JP2012162489A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Kose Corp 毛穴目立ち改善用化粧料及び毛穴目立ち改善剤
JP2012171921A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kose Corp コラーゲンゲル収縮促進剤
JP2012171937A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Kose Corp 一重項酸素消去剤
JP2016124816A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社コーセー 表皮のターンオーバー促進剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0940523A (ja) クロレラ水抽出物含有線維芽細胞増殖促進物質
JP2000143488A (ja) 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
JPH1036283A (ja) 線維芽細胞増殖促進剤
JPH11246336A (ja) 活性酸素消去剤及び美肌化粧料組成物
JP2000128730A (ja) 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
JP2002205933A (ja) ラン科植物抽出物含有化粧料組成物
JP2000143437A (ja) 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
JP2001039823A (ja) 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
JP2009108065A (ja) ポリリジン製剤およびこれを含有する化粧料組成物
JP2006008566A (ja) 果汁の乳酸菌醗酵物を有効成分とする美容剤とその応用
JPH1045615A (ja) 植物抽出物含有線維芽細胞増殖促進剤
JPH11263732A (ja) キノコ類抽出物含有皮膚外用剤
JPH11279069A (ja) 活性酸素消去剤
JP4104180B2 (ja) リパーゼ活性促進剤
JP2000169383A (ja) 抗アレルギー剤
JP2000154113A (ja) 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
JPH0987189A (ja) エンメイソウ、ボタンピ、シソ、アルニカ含有抗アレルギー剤
JP2001010945A (ja) 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
JP3784962B2 (ja) 発毛抑制剤
JP2001335499A (ja) 化粧料組成物
JP2002020300A (ja) 化粧料組成物
JP2001002550A (ja) オリーブ葉抽出物、皮膚外用剤又は浴用剤への応用
JP2003267821A (ja) 化粧品原料
JPH10182346A (ja) 化粧料
JP2001081037A (ja) 化粧料組成物