JP2005037138A - 位置ずれ測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の視野領域内における測定点の位置座標に拘わらず、測定点の2つのマークの位置ずれ測定を再現性よく行う。
【解決手段】基板に形成された2つのマークを含む測定点の画像を取り込み(S32)、画像内における測定点の位置座標(X,Y)を検出し(S33)、画像に基づいて2つのマークの位置ずれ量R(X,Y)を算出し(S34)、位置座標(X,Y)に応じて位置ずれ量R(X,Y)を補正する(S35)。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に形成された複数のパターンの位置ずれ状態を測定する位置ずれ測定装置に関し、特に、基板の異なる層に形成された複数のパターンの重ね合わせ検査に好適な位置ずれ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、半導体素子や液晶表示素子の製造工程では、マスク(レチクル)に形成された回路パターンをレジスト膜に焼き付ける露光工程と、レジスト膜の露光部分または未露光部分を溶解する現像工程とを経て、レジスト膜に回路パターン(レジストパターン)が転写され、このレジストパターンをマスクとしてエッチングや蒸着などを行うことにより(加工工程)、レジスト膜の直下に隣接している所定の材料膜に回路パターンが転写される(パターン形成工程)。
【0003】
次いで、上記所定の材料膜に形成された回路パターンの上に別の回路パターンを形成するには、同様のパターン形成工程が繰り返される。パターン形成工程を何回も繰り返し実行することにより、様々な材料膜の回路パターンが基板(半導体ウエハや液晶基板)の上に積層され、半導体素子や液晶表示素子の回路が形成される。
【0004】
ところで、上記の製造工程では、様々な材料膜の回路パターンを精度よく重ね合わせるため、各々のパターン形成工程のうち、現像工程の後でかつ加工工程の前に、基板上のレジストパターンの重ね合わせ検査を行い、製品の歩留まり向上を図っている。これは、1つ前のパターン形成工程で形成された回路パターン(以下「下地パターン」という)に対するレジストパターンの重ね合わせ状態の検査である。
【0005】
重ね合わせ検査においては、通常、下地パターンの基準位置を示す下地マークと、レジストパターンの基準位置を示すレジストマークとが用いられ、2つのマークの位置ずれ測定が行われる。これらの下地マーク,レジストマークは、上記のパターン形成工程で下地パターン,レジストパターンと同時に形成された凹凸構造である。なお、下地マークとレジストマークの間には、下地パターンとレジストパターンの間と同様、加工対象となる材料膜が形成されている。
【0006】
基板上の下地マークとレジストマークを用いた重ね合わせ検査時、装置の視野領域内には、2つのマークを含む測定点が位置決めされ、この測定点の画像がCCDカメラなどの撮像素子を用いて取り込まれる(例えば特許文献1を参照)。そして、取り込んだ画像に対し所定の画像処理を施すことにより、下地マークとレジストマークとの位置ずれ量が算出される(位置ずれ測定)。位置ずれ量は、下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態を表している。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−25879号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術では、装置の視野領域内における測定点の位置座標が変化すると位置ずれ測定の結果(つまり下地マークとレジストマークとの位置ずれ量の算出値)も変化してしまう、という低再現性の問題があった。さらに、このような問題は、測定点の2つのマークが基板の異なる層に形成されている場合に限らず、基板の同じ層に形成されている場合にも同様に起こりうる。
【0009】
本発明の目的は、装置の視野領域内における測定点の位置座標に拘わらず、測定点の2つのマークの位置ずれ測定を再現性よく行うことができる位置ずれ測定装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の位置ずれ測定装置は、基板に形成された2つのマークを含む測定点の画像を取り込む画像取込手段と、前記画像内における前記測定点の位置座標を検出する位置検出手段と、前記画像に基づいて前記2つのマークの位置ずれ量を算出する算出手段と、前記位置座標に応じて前記位置ずれ量を補正する補正手段とを備えたものである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置ずれ測定装置において、前記補正手段は、前記位置座標と前記マークの種類との組み合わせに応じて、前記位置ずれ量を補正するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の位置ずれ測定装置において、前記位置ずれ量の補正に用いられる補正値と前記位置座標との対応関係を前記マークの予め定めた各々の種類ごとに記憶する記憶手段を備え、前記補正手段は、前記マークの種類に応じた1つの前記対応関係を選択し、該対応関係のうち前記位置検出手段が検出した前記位置座標に対応する前記補正値を選択して、前記位置ずれ量を補正するものである。
【0012】
請求項4に記載の位置ずれ測定装置は、基板に形成された2つのマークを含む測定点の画像を取り込む画像取込手段と、前記画像内における前記測定点の位置座標を検出する位置検出手段と、前記画像に基づいて前記2つのマークの位置ずれ量を算出する算出手段と、前記位置ずれ量の補正に用いられる補正値の情報を作成する作成手段とを備え、前記画像取込手段は、前記位置座標が異なる複数の前記画像を取り込み、前記位置検出手段は、前記複数の画像の各々で前記位置座標を検出し、前記算出手段は、前記複数の画像の各々から前記位置ずれ量を算出し、前記作成手段は、前記複数の画像の各々の前記位置ずれ量に基づいて前記補正値を算出し、該補正値と前記位置座標との対応関係を前記補正値の情報として作成するものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の位置ずれ測定装置において、前記作成手段は、前記複数の画像の各々の前記位置ずれ量と視野中心の画像に対応する位置ずれ量との差に基づいて前記補正値を算出し、該補正値と前記位置座標との対応関係を前記補正値の情報として作成するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の位置ずれ測定装置において、装置起因の測定誤差を検出する誤差検出手段を備え、前記画像取込手段は、前記測定点を180度回転させた状態の前記画像を反転画像として取り込み、前記位置検出手段は、前記反転画像における前記位置座標を検出し、前記算出手段は、前記反転画像から前記位置ずれ量を算出し、前記誤差検出手段は、前記差に基づいて算出された前記補正値と前記位置座標との対応関係を参照し、該対応関係のうち前記反転画像での前記位置座標に対応する前記補正値を選択して、前記反転画像での前記位置ずれ量を補正し、補正後の前記位置ずれ量と前記視野中心の画像の前記位置ずれ量とに基づいて、前記測定誤差を検出するものである。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の位置ずれ測定装置において、前記作成手段は、前記複数の画像の各々の前記差に前記測定誤差を加味することにより前記補正値を算出し、該補正値と前記位置座標と対応関係を前記補正値の情報として作成するものである。
請求項8に記載の発明は、請求項4から請求項7の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、前記作成手段は、前記マークの種類ごとに、前記補正値の情報を作成するものである。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の位置ずれ測定装置において、前記マークの種類に応じた測定手順の情報と前記補正値の情報とを対応づけて記憶する記憶手段を備え、前記作成手段は、前記補正値の情報が前記記憶手段に記憶されていないときに、前記補正値の情報を作成するものである。
請求項10に記載の発明は、請求項4から請求項9の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、前記補正値の情報と該情報が作成された時間の情報とを対応づけて記憶する記憶手段を備え、前記作成手段は、前記記憶手段に記憶された前記時間から予め定めた時間が経過したときに、前記補正値の情報を作成するものである。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項4から請求項9の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、前記補正値の情報と該情報が作成された装置の識別情報とを対応づけて記憶する記憶手段を備え、前記作成手段は、前記記憶手段に記憶された前記識別情報が当該装置とは異なるときに、前記補正値の情報を作成するものである。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項4から請求項11の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、前記作成手段が作成した前記補正値の情報を参照し、該情報のうち前記位置検出手段が検出した前記位置座標に対応する前記補正値を選択して、前記算出手段が算出した前記位置ずれ量を補正する補正手段を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
ここでは、本実施形態の位置ずれ測定装置について、図1に示す重ね合わせ測定装置10を例に説明する。重ね合わせ測定装置10は、半導体回路素子の製造工程でウエハ11の重ね合わせ検査を行う装置である。なお、重ね合わせ測定装置10の画像処理部22および制御部23が、本実施形態の位置ずれ測定装置に対応する。
【0019】
重ね合わせ測定装置10は、画像処理部22および制御部23の他に、ウエハ11を支持するステージ12と、ウエハ11側に向けて照明光L1を射出する照明光学系(13〜17)と、ウエハ11の像を形成する結像光学系(18〜20)と、撮像素子21と、焦点検出部(41〜48)とで構成されている。
本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)について具体的に説明する前に、ウエハ11(基板)の説明と、重ね合わせ測定装置10の各部(12〜21,41〜48)の説明とを行う。
【0020】
ウエハ11には、複数の回路パターン(何れも不図示)が異なる層に形成されている。最上層の回路パターンは、レジスト膜に転写されたレジストパターンである。つまり、ウエハ11は、1つ前のパターン形成工程で形成された下地パターンの上に別の回路パターンを形成する工程の途中(レジスト膜に対する露光・現像後で且つ材料膜に対するエッチング加工前)の状態にある。
【0021】
また、ウエハ11の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態を検査するため、ウエハ11の表面には、多数の重ね合わせマーク30(図2)が形成されている。重ね合わせマーク30の形成箇所(以下「測定点」という)は、ウエハ11の各ショット領域の例えば四隅や中央などである。
各々の重ね合わせマーク30は、大きさが異なる2つの矩形マーク(つまり外側マーク31と内側マーク32と)からなる。図2(a)は平面図、図2(b)は断面図である。また、外側マーク31,内側マーク32は、ボックス状の凹凸構造である。重ね合わせマーク30は、ボックス・イン・ボックスマークである。
【0022】
さらに、外側マーク31,内側マーク32は、各々、下地マーク,レジストマークである。下地マーク,レジストマークは、各々、下地パターン,レジストパターンと同時に形成され、下地パターン,レジストパターンの基準位置を示す。外側マーク31,内側マーク32は、請求項の「2つのマーク」に対応する。
図示省略したが、レジストマーク,レジストパターンと、下地マーク,下地パターンとの間には、加工対象となる材料膜(不図示)が形成されている。この材料膜は、後述の重ね合わせ検査後、レジストマーク,レジストパターンの下地マーク,下地パターンに対する重ね合わせ状態が正確な場合に、実際に加工される。
【0023】
重ね合わせ検査は、詳細は後述するように、重ね合わせマーク30(外側マーク31,内側マーク32)の位置ずれ測定を行い、つまり、外側マーク31の中心位置C1と内側マーク32の中心位置C2との差(位置ずれ量R)を測定し、得られた位置ずれ量Rを後述(図6(a))の補正テーブルTaにより補正し、補正後の位置ずれ量Rが許容範囲内に含まれるか否かの判断により行われる。図2(c)については後で説明する。
【0024】
ちなみに、重ね合わせマーク30の“大きさや段差構造(段差の形状と高さ)”は、通常、半導体回路素子の製造工程の段階ごとに異なる。本明細書では、重ね合わせマーク30の“大きさと段差構造”を総じて「重ね合わせマーク30の種類」という。
【0025】
次に、重ね合わせ測定装置10(図1)の各部(12〜21,41〜48)の説明を行う。
ステージ12は、図示省略したが、ウエハ11を水平状態に保って支持するホルダと、このホルダを水平方向(XY方向)に駆動するXY駆動部と、ホルダを鉛直方向(Z方向)に駆動するZ駆動部とで構成されている。XY駆動部とZ駆動部の制御は、後述の制御部23が行う。なお、ホルダをXY方向に移動させることにより、ウエハ11の測定点(重ね合わせマーク30の形成箇所)を装置の視野領域内に位置決めすることができる。
【0026】
照明光学系(13〜17)は、光軸O1に沿って順に配置された光源13とコンデンサレンズ14と視野絞り15と投影レンズ16とハーフミラー17とで構成されている。ハーフミラー17は、光軸O1に対して略45°傾けられ、結像光学系(18〜20)の光軸O2上にも配置されている。照明光学系(13〜17)の光軸O1は、結像光学系(18〜20)の光軸O2に垂直である。
【0027】
結像光学系(18〜20)は、光軸O2に沿って順に配置された第1対物レンズ18と第2対物レンズ19と結像レンズ20とで構成された光学顕微鏡部である。結像光学系(18〜20)の光軸O2は、Z方向に平行である。なお、第1対物レンズ18と第2対物レンズ19との間には、照明光学系(13〜17)のハーフミラー17と、後述する焦点検出部(41〜48)のハーフミラー41とが配置されている。
【0028】
上記の照明光学系(13〜17)および結像光学系(18〜20)において、光源13から射出された光は、コンデンサレンズ14と視野絞り15と投影レンズ16を介してハーフミラー17に導かれ、そこで反射した後(照明光L1)、結像光学系(18〜20)の第1対物レンズ18を通過して、ステージ12上のウエハ11に入射する。このとき、ウエハ11の測定点が装置の視野領域内に位置決めされていれば、その測定点が照明光L1により略垂直に照明される。
【0029】
そして、照明光L1が照射されたウエハ11の測定点からは、そこでの凹凸構造(重ね合わせマーク30)に応じて反射光L2が発生する。この反射光L2は、第1対物レンズ18とハーフミラー17,41とを介して第2対物レンズ19に導かれ(光L3)、第1対物レンズ18と第2対物レンズ19の作用によって一次結像される。
【0030】
さらに、一次結像後の光は、結像レンズ20の作用によって撮像素子21の撮像面上に再結像される。このとき、撮像素子21の撮像面上には、反射光L2に基づく測定点の拡大像(反射像)が形成される。測定点の拡大像には、重ね合わせマーク30(外側マーク31,内側マーク32)のエッジ像が現れる。
撮像素子21は、複数の画素が2次元配列されたエリアセンサ(例えばCCDカメラなどの2次元光電変換素子)であり、撮像面上に形成された測定点の拡大像を撮像し、画像信号を画像処理部22に出力する。画像信号は、複数のサンプル点からなり、撮像素子21の撮像面における各画素ごとの輝度値の分布を表している。
【0031】
画像処理部22は、撮像素子21からの画像信号に基づいて、ウエハ11の測定点(重ね合わせマーク30の形成箇所)の拡大像を画像として取り込む。詳細は後述するが、画像処理部22は、取り込んだ画像に対して各種処理を行い、ウエハ11の測定点の重ね合わせマーク30(外側マーク31,内側マーク32)の位置ずれ測定を行う。
【0032】
ここで、ウエハ11の表面全体のうち画像化される範囲は、装置の視野領域に対応している。また、視野領域は、撮像素子21の撮像面の大きさと結像光学系(18〜20)の倍率により規定されている。視野領域の中心(以下「視野中心」という)は、結像光学系(18〜20)の光軸O2と一致し、画像処理部22に取り込まれる画像の中心とも一致する。
【0033】
焦点検出部(41〜48)は、ステージ12上のウエハ11の表面(特に視野領域内の部分)が撮像素子21の撮像面に対して合焦状態にあるか否かを、ナイフエッジ法により検出するものである。
この焦点検出部(41〜48)は、光軸O3に沿って順に配置されたハーフミラー41とリレーレンズ42とミラー43とナイフエッジ44と結像レンズ45とシリンドリカルレンズ46とからなるAF光学系と、AFセンサ47と、信号処理部48とで構成されている。ハーフミラー41は、光軸O3に対して略45°傾けられ、結像光学系(18〜20)の光軸O2上にも配置される。光軸O3は、光軸O2に垂直である。ナイフエッジ44は、略瞳位置に配置されている。
【0034】
AFセンサ47はラインセンサであり、その撮像面には複数の画素が1次元配列されている(AF用光電変換素子)。シリンドリカルレンズ46は、AFセンサ47の撮像面における画素の配列方向(図中A方向)に対して垂直な方向の屈折力を持つ。A方向は、計測方向に対応する。
焦点検出部(41〜48)において、ハーフミラー41で反射した光(L4)は、リレーレンズ42とミラー43を介してナイフエッジ44に入射し、そこで瞳の半分が遮光された後、結像レンズ45とシリンドリカルレンズ46を介して、AFセンサ47の撮像面の近傍に集光される。
【0035】
このとき、撮像面には、画素の配列方向(A方向)に関してウエハ11と略共役で、かつ、A方向に垂直な方向に関して略瞳共役なAF像が形成される。そして、AFセンサ47は、撮像面に形成されたAF像の強度プロファイルに関する情報を検出信号として信号処理部48に出力する。
信号処理部48は、AFセンサ47からの検出信号に基づいて、ステージ12上のウエハ11の表面(特に視野領域内の部分)が合焦状態にあるか否かに応じたフォーカス信号を制御部23に出力する。信号処理部48では、AFの原点から外れた位置(後述の位置ずれ測定に最適な位置)に合焦させる目的で、フォーカス信号を故意にオフセットさせることもある。
【0036】
さて次に、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)について説明する。
制御部23は、重ね合わせマーク30(外側マーク31,内側マーク32)の位置ずれ測定に先立ち、予めレシピを作成して(または他の装置からコピーして)、内部のメモリ(不図示)に記憶する。レシピは、重ね合わせマーク30の種類ごとに記憶され、重ね合わせマーク30の種類に応じた測定手順の情報を含む。
【0037】
レシピ内の測定手順の情報は、位置ずれ測定の対象となる重ね合わせマーク30のウエハ11上での形成箇所(つまり測定点)の位置座標や、測定順序の情報などである。また、重ね合わせマーク30の種類とは、上述したように、重ね合わせマーク30の“大きさと段差構造”である。
さらに、重ね合わせマーク30の種類ごとのレシピには、各々、後述(図6(a))の補正テーブルTaの情報を含めることも可能である。補正テーブルTaの具体的な説明は後で行う。各々のレシピに補正テーブルTaが含まれる場合、各々の補正テーブルTaは、上記した測定手順の情報と対応づけて記憶されたことになる。
【0038】
また、重ね合わせマーク30の種類ごとのレシピには、各々、補正テーブルTaが作成された時間の情報と、補正テーブルTaが作成された装置の識別情報とを含めることも可能である。各々のレシピに補正テーブルTaが含まれる場合、各々の補正テーブルTaは、作成時間の情報と作成装置の識別情報と対応づけて記憶されたことになる。
【0039】
そして、重ね合わせマーク30(外側マーク31,内側マーク32)の位置ずれ測定のために、測定対象のウエハ11がステージ12に載置されると、制御部23は、画像処理部22と協同して、図3に示すフローチャートの処理(ステップS1〜S5)を行う。
まずステップS1において、制御部23は、ステージ12上のウエハ11に形成された重ね合わせマーク30の種類に応じて1つのレシピを参照する。そして、そのレシピ内に補正テーブルTaが含まれる場合(ステップS2がYes)、ステップS3の処理に進む。
【0040】
次のステップS3では、レシピ内の補正テーブルTaに対応づけられた作成時間の情報と作成装置の識別情報とを参照し、その補正テーブルTaが本装置で予め定めた一定時間(例えば1ヶ月)以内に作成されたものである場合には(ステップS3がYes)、ステップS4の処理に進む。このステップS4の処理は、レシピ内の補正テーブルTaと測定手順の情報とを用いて行われる重ね合わせマーク30の位置ずれ測定である。この具体的な処理手順は、図7のフローチャートに示す通りである(詳細は後述する)。
【0041】
一方、ステップS1で参照したレシピ内に補正テーブルTaが含まれない場合(S2がNo)や、補正テーブルTaが含まれていても、その作成時間が予め定めた一定時間より以前である場合(S3がNo)、または作成装置が本装置とは異なる場合(S3がNo)には、ステップS5の処理に進み、補正テーブルTaの作成を行う。補正テーブル作成の具体的な処理手順は、図4のフローチャートに示す通りである(詳細は後述する)。
【0042】
なお、制御部23は、図3のステップS5の処理を経て、補正テーブルTaが作成されると、その補正テーブルTaをレシピ内の測定手順の情報と対応づけ、さらに、作成時間の情報および作成装置の識別情報と対応づけて、内部のメモリに記憶する。その後、ステップS4の処理に進み、レシピ内の補正テーブルTaと測定手順の情報とを用いて、重ね合わせマーク30の位置ずれ測定の処理(図7)を行う。
【0043】
また、制御部23は、ステップS4の位置ずれ測定の処理、または、ステップS5の補正テーブル作成の処理を開始するまでの間に、ウエハ11のグローバルアライメントを行う。つまり、結像光学系(18〜20)の倍率を低倍に設定し、ステージ12上でのウエハ11の傾き誤差を検出して補正する。
【0044】
次に、図3のステップS5における補正テーブルTaの作成について説明する。その具体的な処理手順は、図4のフローチャートに示す通りである。補正テーブルTaの作成時、装置の視野領域は、例えばXY方向とも視野中心から±5μmの範囲に固定される。
制御部23は、ステージ12のXY駆動部を制御して、ホルダ(ウエハ11)をXY方向に移動させ、ウエハ11内の1つの測定点(重ね合わせマーク30の形成箇所)を装置の視野領域内に移動させる(ステップS11)。
【0045】
そして、焦点検出部(41〜48)からのフォーカス信号に基づいてステージ12のZ駆動部を制御し、ホルダ(ウエハ11)をZ方向に上下動させる。その結果、ウエハ11の測定点を撮像素子21に対して合焦させることができる(自動焦点合わせ)。
その後、制御部23は、ステージ12をXY方向にステップ移動させ、図5に示すように、装置の視野領域40内に位置する測定点(30)を視野領域40内の多数の格子点41のうち1つに位置決めする(図4のステップS12)。視野領域40の大きさが視野中心(0,0)から例えば±5μmの場合、格子点41の間隔は、XY方向とも例えば1μmである。この場合、格子点41の全数は、81個となる。
【0046】
次のステップS13(図4)では、画像処理部22が、撮像素子21からの画像信号に基づいて測定点(30)の画像を取り込む。そして、画像処理部22は、画像内における測定点(30)の位置座標(X,Y)を検出する(ステップS14)。位置座標(X,Y)は、例えば、測定点(30)の外側マーク31または内側マーク32の中心位置の座標に対応する。
【0047】
本実施形態において、画像内での位置座標(X,Y)の基準(0,0)は、画像の中心である。また、画像の中心(0,0)は、装置の視野領域40(図5)の中心(視野中心)と一致する。したがって、画像内での位置座標(X,Y)は、視野領域40内での視野中心(0,0)を基準とした位置座標(つまり像高)に対応すると考えられる。
【0048】
さらに、画像処理部22は、次のステップS15(図4)で、測定点(30)の画像に対して所定の画像処理を施し、重ね合わせマーク30(外側マーク31,内側マーク32)の位置ずれ量R(X,Y)を算出する(図2参照)。位置ずれ量R(X,Y)はX方向の値であり、Y方向の位置ずれ量も同じ手順で算出される。
上記ステップS12〜S15の処理(つまり任意の1つの格子点41に測定点(30)を位置決めしたときの処理)は、図5に示す視野領域40内の全ての格子点41で処理済(ステップS16がYes)となるまで、繰り返し行われる。このとき、画像処理部22は、測定点(30)の位置座標(X,Y)が異なる多数の画像(例えば図5の例では81個の画像)を順に取り込み(S13)、各々の画像で位置座標(X,Y)を検出し(S14)、各々の画像から位置ずれ量R(X,Y)を算出する(S15)。
【0049】
そして、図5に示す視野領域40内の全ての格子点41で処理済(S16がYes)になると、ステップS17以降の処理に進む。このとき、画像処理部22のメモリには、各々の画像における測定点(30)の位置座標(X,Y)と位置ずれ量R(X,Y)との対応関係が記憶されている。なお、この対応関係には、ステップS14で検出した位置座標(X,Y)が視野中心に相当する画像の情報(つまり位置座標(0,0)と位置ずれ量R(0,0)との対応)も含まれる。
【0050】
本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)は、図4のステップS16までの処理によって取得した実測データ(つまり測定点(30)の位置座標(X,Y)と位置ずれ量R(X,Y)との対応関係)を用いてステップS17以降の処理を行い、最終的に(ステップS24で)、補正テーブルTa(図6(a))を作成する。
補正テーブルTaとは、後述(図7)の位置ずれ測定の際に、重ね合わせマーク30の位置ずれ量R(X,Y)を、その位置座標(X,Y)に応じて補正するための補正値Ta(X,Y)の情報である。図4のステップS17以降の処理では、概略、上記の実測データから補正値Ta(X,Y)が算出され、補正値Ta(X,Y)と位置座標(X,Y)との対応関係が補正テーブルTa(図6(a))として作成される。
【0051】
さて、図4のステップS17以降の処理について説明する。ステップS17では、次式(1)を用い、任意の位置座標(X,Y)での位置ずれ量R(X,Y)と画像中心(0,0)での位置ずれ量R(0,0)との差に基づいて、一次補正値Tb(X,Y)を算出する。この計算は、全ての位置座標(X,Y)の各々で行う。
Tb(X,Y) = (−1)・(R(X,Y)−R(0,0)) …(1)
そして、一次補正値Tb(X,Y)と位置座標(X,Y)との対応関係に基づいて、一次補正テーブルTb(図6(b))を作成する。図6(b)の数値(一次補正値Tb(X,Y))の単位は“nm”である。図6(b)から分かるように、画像中心(0,0)では一次補正値Tb(0,0)が0nmとなる。これは、一次補正テーブルTbが画像中心(0,0)の位置ずれ量R(0,0)をターゲット(基準)としたものであることを意味する。
【0052】
また、一次補正テーブルTbのうち、任意の位置座標(X,Y)での一次補正値Tb(X,Y)は、−3.6nm〜+2.6nmの範囲内の任意の値をとる。傾向としては、図中右側ほど一次補正値Tb(X,Y)が小さく、図中左側ほど一次補正値Tb(X,Y)が大きくなる。
このような一次補正値Tb(X,Y)の分布の傾向は、上記の実測データ(つまり位置座標(X,Y)と位置ずれ量R(X,Y)との対応関係)における位置ずれ量R(X,Y)の分布の傾向と対応する。上記の例では、実測データの位置ずれ量R(X,Y)も、図中右側ほど小さく図中左側ほど大きい傾向を示す。
【0053】
位置ずれ量R(X,Y)が位置座標(X,Y)によって異なる事態は、従来の位置ずれ測定における低再現性の問題に相当し、主に、結像光学系(18〜20)の収差(特にディストーション)が原因と考えられる。
本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、再現性よく位置ずれ測定を行うために、まず(ステップS17で)、上記の実測データ(つまり位置座標(X,Y)と位置ずれ量R(X,Y)との対応関係)に基づいて、画像中心(0,0)の位置ずれ量R(0,0)をターゲットとする一次補正テーブルTb(図6(b))を作成した。
【0054】
詳細は後述するが、一次補正テーブルTbを使うことにより、測定点(30)の位置座標(X,Y)に拘わらず、画像中心(0,0)での位置ずれ量R(0,0)を算出でき、再現性が向上する。例えば位置座標(4,4)での位置ずれ量R(4,4)=13.2nmの場合、図6(b)の一次補正値Tb(4,4)=−3.2nmを用いると、画像中心(0,0)での位置ずれ量R(0,0)=10.0nmを算出できる。
【0055】
しかし、画像中心(0,0)での位置ずれ量R(0,0)には、通常、装置起因の測定誤差(TIS値)が含まれている。したがって、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、位置ずれ測定の精度を向上させるために、次のステップS18〜S23でTIS値の検出処理を行う。
まずステップS18では、ウエハ11の180deg回転により、測定点(30)を180deg回転させる(図2(c)の状態)。次に、この状態で測定点(30)の画像を反転画像として取り込み(ステップS19)、反転画像における測定点(30)の位置座標(X,Y)を検出し(ステップS20)、さらに、反転画像から位置ずれ量R180(X,Y)を算出する(ステップS21)。
【0056】
そして次のステップS22では、一次補正テーブルTb(図6(b))を参照し、次式(2)を用いて、位置座標(X,Y)での位置ずれ量R180(X,Y)を補正する。つまり、一次補正テーブルTb(図6(b))の位置座標(X,Y)に応じた一次補正値Tb(X,Y)により、位置座標(X,Y)での位置ずれ量R180(X,Y)を補正する。そして、画像中心(0,0)での位置ずれ量R180(0,0)を算出する。
【0057】
180(0,0) = R180(X,Y)+Tb(X,Y) …(2)
また、この処理の際に用いられる一次補正値Tb(X,Y)は、次式(3)〜(11)を用いて精度良く算出することが好ましい。つまり、一次補正テーブルTb(図6(b))の中から、位置座標(X,Y)の近傍における4点の一次補正値A〜D(式(3)〜(6))を選択し、これらの4点から位置座標(X,Y)までの距離E〜H(式(7)〜(10))を計算し、一次補正値A〜Dと距離E〜Hを式(11)に代入することにより、位置座標(X,Y)における一次補正値Tb(X,Y)を算出する。
【0058】
A = Tb(int(X),int(Y)) …(3)
B = Tb(int(X)+1,int(Y)) …(4)
C = Tb(int(X),int(Y)+1) …(5)
D = Tb(int(X)+1,int(Y)+1) …(6)
E = sqrt{ (X−int(X)) + (Y−int(Y)) } …(7)
F = sqrt{ (int(X)+1−X + (Y−int(Y)) } …(8)
G = sqrt{ (X−int(X)) + (int(Y)+1−Y } …(9)
H = sqrt{ (int(X)+1−X + (int(Y)+1−Y } …(10)
Tb(X,Y) =(E・A+F・B+G・C+H・D)/(E+F+G+H)…(11)
その後、次のステップS23では、次式(12)を用い、補正後の画像中心(0,0)での位置ずれ量R180(0,0)と、180deg回転させる前の画像中心(0,0)での位置ずれ量R(0,0)とに基づいて、TIS値を算出する。この算出に用いた2つの位置ずれ量(0degと180deg)が共に画像中心(0,0)での値であるため、TIS値を正確に求めることができる。
【0059】
TIS値 = (R(0,0)+R180(0,0))/2 …(12)
本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)は、図4の最後のステップS24で、上記の一次補正テーブルTb(図6(b))にTIS値を加味する。つまり、次式(13)を用い、任意の位置座標(X,Y)での一次補正値Tb(X,Y)と上記のTIS値との差に基づいて、最終的な補正値Ta(X,Y)を算出する。この計算は、全ての位置座標(X,Y)の各々で一律に行う。
【0060】
Ta(X,Y) = Tb(X,Y)−TIS値 …(13)
そして、最終的な補正値Ta(X,Y)と位置座標(X,Y)との対応関係に基づいて、最終的な補正テーブルTa(図6(a))を作成する。図6(a)の数値(補正値Ta(X,Y))の単位も“nm”である。最終的な補正テーブルTaは、画像中心(0,0)でのTIS補正後の位置ずれ量R(0,0)をターゲットとしたものである。画像中心(0,0)の補正値Ta(0,0)=2.0nmはTIS値に対応する。
【0061】
なお、補正テーブルTaのうち、任意の位置座標(X,Y)での補正値Ta(X,Y)は、−1.6nm〜+4.6nmの範囲内の任意の値をとる。その傾向は、上記した一次補正テーブルTb(図6(b))と同様であり、図中右側ほど補正値Ta(X,Y)が小さく、図中左側ほど補正値Ta(X,Y)が大きくなる。
このようにして補正テーブルTaの作成処理(図4)(図3のS5)が終了すると、補正テーブルTa(図6(a))は、図3のステップS1で参照したレシピ内の測定手順の情報と対応づけられ、さらに、作成時間の情報および作成装置の識別情報と対応づけられて、制御部23内のメモリに記憶される。また、補正テーブルTaの作成後、ウエハ11は−180deg回転され、元の状態(図2(a))に戻される。
【0062】
最後に、図3のステップS4における位置ずれ測定について説明する。その具体的な処理手順は、図7のフローチャートに示す通りである。位置ずれ測定は、レシピ内の補正テーブルTa(図6(a))と測定手順の情報とを用いて行われる。このとき、装置の視野領域40(図5)は、補正テーブルTaの作成時と同じ範囲に設定される。補正テーブルTaの有効範囲は、視野領域40と同一である。
【0063】
制御部23は、レシピ内の測定手順にしたがって、ウエハ11内の測定点(重ね合わせマーク30の形成箇所)を装置の視野領域40内に移動させる(ステップS31)。そして、自動焦点合わせを行う。次に、画像処理部22が、測定点(30)の画像を取り込み(ステップS32)、画像内での測定点(30)の位置座標(X,Y)を検出し(ステップS33)、画像から位置ずれ量R(X,Y)を算出する(ステップS34)。
【0064】
そして次のステップS35では、補正テーブルTa(図6(a))を参照し、次式(14)を用いて、位置座標(X,Y)での位置ずれ量R(X,Y)を補正する。つまり、補正テーブルTa(図6(a))の位置座標(X,Y)に応じた補正値Ta(X,Y)により、位置ずれ量R(X,Y)を補正する。そして、画像中心(0,0)でのTIS補正後の位置ずれ量R(0,0)を算出し、これを位置ずれ測定の最終結果とする。
【0065】
R(0,0) = R(X,Y)+Ta(X,Y) …(14)
また、この処理の際に用いられる補正値Ta(X,Y)は、上記の式(3)〜(11)を用いた場合と同様に、精度良く算出することが好ましい。つまり、補正テーブルTa(図6(a))の中から、位置座標(X,Y)の近傍における4点の補正値A〜Dを選択し、4点から位置座標(X,Y)までの距離E〜Hを計算し、得られた補正値A〜Dと距離E〜Hとを用いて、位置座標(X,Y)における補正値Ta(X,Y)を算出する。
【0066】
ステップS35において1つの測定点(30)の画像中心(0,0)でのTIS補正後の位置ずれ量R(0,0)を算出し終えると、位置ずれ測定装置(22,23)は、ステップS36の処理に進み、レシピ内の測定手順により指定された全ての測定点(30)について、位置ずれ測定が終わったか否かの判定を行う。ステップS31〜S35の処理は、全ての測定点(30)で処理済となるまで繰り返される。
【0067】
このように、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、測定点(30)の画像内における測定点(30)の位置座標(X,Y)に応じて、位置座標(X,Y)での位置ずれ量R(X,Y)を補正するため、その位置座標(X,Y)に拘わらず、測定点(30)の重ね合わせマーク30の位置ずれ測定を再現性よく安定的に行うことができる。すなわち、画像内での位置座標(X,Y)に拘わらず、常に一定の位置ずれ量R(0,0)を算出することができる。その結果、得られた位置ずれ量R(0,0)が許容範囲内に含まれるか否かの判断により、重ね合わせ検査も再現性よく安定的に行うことができる。
【0068】
さらに、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、上記の実測データから算出した補正値Ta(X,Y)と位置座標(X,Y)との対応関係に基づいて、補正テーブルTa(図6(a))を作成するため、この補正テーブルTaを用いることにより、測定点(30)の位置座標(X,Y)に拘わらず、重ね合わせマーク30の位置ずれ測定を再現性よく安定的に行うことが可能となる。
【0069】
また、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、画像中心(0,0)でのTIS補正後の位置ずれ量R(0,0)をターゲットとした補正テーブルTa(図6(a))を作成するため、誤差成分を有効に補正でき、画像内での位置座標(X,Y)に拘わらず、画像中心(0,0)でのTIS補正後の位置ずれ量R(0,0)を最終的に算出できる。その結果、位置ずれ測定の精度が向上する。
【0070】
さらに、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、レシピ内の測定手順の情報と補正テーブルTa(図6(a))とを対応づけて記憶するため、重ね合わせマーク30の種類(大きさと段差構造)ごとに補正テーブルTaを作成することができる。
また、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、位置ずれ測定の処理(図3)を開始した時点でレシピ内に補正テーブルTaが無くても、自動的に補正テーブルTaを生成する(図4)ため、常に、補正テーブルtaを用いた良好な位置ずれ測定(図7)を行うことができる。
【0071】
さらに、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、重ね合わせマーク30の種類ごとに補正テーブルTa(図6(a))を作成し、画像内での位置座標(X,Y)と重ね合わせマーク30の種類との組み合わせに応じて、位置ずれ量R(X,Y)を補正するため、種類の異なる重ね合わせマーク30であっても、騙されることなく正確に位置ずれ量R(0,0)を算出できる。つまり、重ね合わせマーク30の種類に起因する測定誤差の成分を有効に補正することができる。
【0072】
また、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、補正テーブルTa(図6(a))と、その作成時間の情報とを対応づけて記憶し、予め定めた一定時間が経過したときに補正テーブルTaを更新するため、製造工程の状況変化にも柔軟に対応できる。
さらに、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、補正テーブルTaと、その作成装置の識別情報とを対応づけて記憶し、他の装置で作成されたことが分かると、補正テーブルTaを更新するため、常に、本装置の光学特性に応じた最適な補正テーブルTaを用いて良好な位置ずれ測定を行うことができる。
【0073】
また、本実施形態の位置ずれ測定装置(22,23)では、複数の測定点(30)を視野領域40内に同時に位置決めし、各々の位置ずれ量を算出した場合でも、補正テーブルTaを用いて補正することにより、良好に位置ずれ測定を行える。その結果スループットが向上する。
(変形例)
なお、図4のステップS11〜S16の処理によって取得した実測データ(つまり位置座標(X,Y)と位置ずれ量R(X,Y)との対応関係)に基づいて一次補正テーブルTb(図6(b))を作成する際に、適宜、補間演算を行いつつ、位置ずれ量R(X,Y)を内挿して、補正テーブルTbを作成してもよい。ステージ12の実際の停止位置が目標位置と一致しない場合に有効である。
【0074】
また、上記した実施形態では、位置ずれ測定装置(22,23)が作成した補正テーブルTaを用いて補正処理を行ったが、本発明はこれに限定されない。重ね合わせマーク30の予め定めた各々の種類ごとに、同様の補正テーブル(補正値と位置座標との対応関係)を記憶しておき(例えば装置出荷時に行う)、その中から測定対象の重ね合わせマーク30の種類に応じた1つの補正テーブルを自動的に選択して、その補正テーブルを用いて補正処理を行ってもよい。この場合には、補正テーブルの作成に要する時間を省略でき、使い勝手が向上する。
【0075】
さらに、重ね合わせマーク30の段差構造とは無関係に、重ね合わせマーク30の大きさごとに、同様の補正テーブル(補正値と位置座標との対応関係)を記憶しておき(例えば装置出荷時に行う)、その中から測定対象の重ね合わせマーク30の大きさに応じた1つの補正テーブルを自動的に選択して、その補正テーブルを用いて補正処理を行ってもよい。この場合にも、補正テーブルの作成に要する時間を省略でき、使い勝手が向上する。
【0076】
また、位置ずれ量の補正に用いられる補正値と位置座標との対応関係を、テーブルとして保持する場合に限らず、関数として保持する場合にも、本発明を適用できる。
さらに、測定点(30)の2つのマークがウエハ11の異なる層に形成されている場合(重ね合わせ測定装置10への適用例)に限らず、ウエハ11の同じ層に形成されている場合にも、本発明を適用できる。
【0077】
また、上記した実施形態では、重ね合わせマーク30を構成する外側マーク31と内側マーク32が共にボックス状の凹凸構造である例(エッジ対が1つ)を説明したが、例えばフレーム状の凹凸構造のようにエッジ対が2つ存在する場合にも、本発明は適用できる。ボックス状とフレーム状とバー状のうち2種類の組み合わせでも良い。
【0078】
さらに、上記した実施形態では、重ね合わせ測定装置10内の画像処理部22および制御部23により、補正テーブルの作成や位置ずれ測定などの処理を行ったが、重ね合わせ測定装置10に接続された外部のコンピュータを用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置の視野領域内における測定点の位置座標に拘わらず、測定点の2つのマークの位置ずれ測定を再現性よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重ね合わせ測定装置10の全体構成を示す図である。
【図2】重ね合わせマーク30の構成を説明する図である。
【図3】重ね合わせ測定装置10における測定手順を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS5(補正テーブル作成)の具体的な処理手順を示すフローチャートである。
【図5】視野領域40内の多数の格子点41を説明する図である。
【図6】補正テーブルTaと一次補正テーブルTbの一例を示す図である。
【図7】図3のステップS4(位置ずれ測定)の具体的な処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 重ね合わせ測定装置
11 ウエハ
12 ステージ
13 光源
14 コンデンサレンズ
15 視野絞り
16 投影レンズ
17,41 ハーフミラー
18 第1対物レンズ
19 第2対物レンズ
20 結像レンズ
21 撮像素子
22 画像処理部
23 制御部
30 重ね合わせマーク
31 外側マーク
32 内側マーク
40 視野領域
41 格子点

Claims (12)

  1. 基板に形成された2つのマークを含む測定点の画像を取り込む画像取込手段と、
    前記画像内における前記測定点の位置座標を検出する位置検出手段と、
    前記画像に基づいて前記2つのマークの位置ずれ量を算出する算出手段と、
    前記位置座標に応じて前記位置ずれ量を補正する補正手段とを備えた
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  2. 請求項1に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記補正手段は、前記位置座標と前記マークの種類との組み合わせに応じて、前記位置ずれ量を補正する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  3. 請求項2に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記位置ずれ量の補正に用いられる補正値と前記位置座標との対応関係を前記マークの予め定めた各々の種類ごとに記憶する記憶手段を備え、
    前記補正手段は、前記マークの種類に応じた1つの前記対応関係を選択し、該対応関係のうち前記位置検出手段が検出した前記位置座標に対応する前記補正値を選択して、前記位置ずれ量を補正する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  4. 基板に形成された2つのマークを含む測定点の画像を取り込む画像取込手段と、
    前記画像内における前記測定点の位置座標を検出する位置検出手段と、
    前記画像に基づいて前記2つのマークの位置ずれ量を算出する算出手段と、
    前記位置ずれ量の補正に用いられる補正値の情報を作成する作成手段とを備え、
    前記画像取込手段は、前記位置座標が異なる複数の前記画像を取り込み、
    前記位置検出手段は、前記複数の画像の各々で前記位置座標を検出し、
    前記算出手段は、前記複数の画像の各々から前記位置ずれ量を算出し、
    前記作成手段は、前記複数の画像の各々の前記位置ずれ量に基づいて前記補正値を算出し、該補正値と前記位置座標との対応関係を前記補正値の情報として作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  5. 請求項4に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記作成手段は、前記複数の画像の各々の前記位置ずれ量と視野中心の画像に対応する位置ずれ量との差に基づいて前記補正値を算出し、該補正値と前記位置座標との対応関係を前記補正値の情報として作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  6. 請求項5に記載の位置ずれ測定装置において、
    装置起因の測定誤差を検出する誤差検出手段を備え、
    前記画像取込手段は、前記測定点を180度回転させた状態の前記画像を反転画像として取り込み、
    前記位置検出手段は、前記反転画像における前記位置座標を検出し、
    前記算出手段は、前記反転画像から前記位置ずれ量を算出し、
    前記誤差検出手段は、前記差に基づいて算出された前記補正値と前記位置座標との対応関係を参照し、該対応関係のうち前記反転画像での前記位置座標に対応する前記補正値を選択して、前記反転画像での前記位置ずれ量を補正し、補正後の前記位置ずれ量と前記視野中心の画像の前記位置ずれ量とに基づいて、前記測定誤差を検出する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  7. 請求項6に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記作成手段は、前記複数の画像の各々の前記差に前記測定誤差を加味することにより前記補正値を算出し、該補正値と前記位置座標と対応関係を前記補正値の情報として作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  8. 請求項4から請求項7の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記作成手段は、前記マークの種類ごとに、前記補正値の情報を作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  9. 請求項8に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記マークの種類に応じた測定手順の情報と前記補正値の情報とを対応づけて記憶する記憶手段を備え、
    前記作成手段は、前記補正値の情報が前記記憶手段に記憶されていないときに、前記補正値の情報を作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  10. 請求項4から請求項9の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記補正値の情報と該情報が作成された時間の情報とを対応づけて記憶する記憶手段を備え、
    前記作成手段は、前記記憶手段に記憶された前記時間から予め定めた時間が経過したときに、前記補正値の情報を作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  11. 請求項4から請求項9の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記補正値の情報と該情報が作成された装置の識別情報とを対応づけて記憶する記憶手段を備え、
    前記作成手段は、前記記憶手段に記憶された前記識別情報が当該装置とは異なるときに、前記補正値の情報を作成する
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
  12. 請求項4から請求項11の何れか1項に記載の位置ずれ測定装置において、
    前記作成手段が作成した前記補正値の情報を参照し、該情報のうち前記位置検出手段が検出した前記位置座標に対応する前記補正値を選択して、前記算出手段が算出した前記位置ずれ量を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする位置ずれ測定装置。
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