JP2005037011A - 加湿器 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量かつコンパクトで、効率的に加湿できる加湿器を提供することを目的とする。
【解決手段】水槽部36に一定の水位を保つように給水する給水用水タンク23と、室内の乾燥した空気を取入れる吸込口32と、室内に湿った空気を送る吹出口33と、両口32、33間を連絡する風路中に配設された送風装置30と、この送風装置30の出口側に配設されたヒータ34と、下端部を水槽部36内の水に浸漬した気化フィルター37と、該気化フィルター37の周囲を保持するフィルターケース50とにより構成された加湿器において、前記フィルターケース50は風路方向と平行に回転自在とし、風路方向に開口していて風路方向と平行な左右が平板で上下面50aは回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、フィルターケース50が回転時に通過する風路上面部42は、前記フィルターケース50の上下面50aと所定の間隙を保持すべく円弧形状とした。
【選択図】 図1
【解決手段】水槽部36に一定の水位を保つように給水する給水用水タンク23と、室内の乾燥した空気を取入れる吸込口32と、室内に湿った空気を送る吹出口33と、両口32、33間を連絡する風路中に配設された送風装置30と、この送風装置30の出口側に配設されたヒータ34と、下端部を水槽部36内の水に浸漬した気化フィルター37と、該気化フィルター37の周囲を保持するフィルターケース50とにより構成された加湿器において、前記フィルターケース50は風路方向と平行に回転自在とし、風路方向に開口していて風路方向と平行な左右が平板で上下面50aは回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、フィルターケース50が回転時に通過する風路上面部42は、前記フィルターケース50の上下面50aと所定の間隙を保持すべく円弧形状とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気化式の加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の気化式の加湿器は、例えば図4に示すような構造のものが一般に知られている。
【0003】
すなわち、1は横長箱型の加湿器本体、2は本体1内の下部に設けられた水槽で、カートリッジ式の給水用水タンク3等によって給水される。
【0004】
4は加湿ドラムで、外周にウレタンフォーム(発泡体)よりなる円筒状の加湿フィルター5を装着し、一方を閉じた閉止部6とし、他方を開口部7とし、中心軸8で本体1に回転軸としてささえられ、加湿フィルター5の下部を水槽2の水面下に浸漬させている。
【0005】
9はギヤモータで、加湿ドラム4を回転させる駆動軸を有し、加湿ドラム4の中心軸8を回転させる。
【0006】
10は本体1内に配設された送風機で、水槽2内の加湿ドラム4の開口部7から内部に送風する。
【0007】
11は中心軸8に取付けられた風向体で、加湿フィルター5の表面から出る空気の風速が弱まる点から閉止部6まで加湿ドラム4のほぼ内径に沿うように円錐状に形成されている。
【0008】
その動作は、まず、給水用水タンク3から水槽2に水が供給され、水槽2内の水は一定の水位に保たれ、その水位に浸るように加湿ドラム4が回転し、周囲に取付けた加湿フィルター5は発泡体であるため、その空泡部に水滴が付着したり、膜ができたりして水を含んだ状態となる。
【0009】
次に、送風機10を駆動して加湿ドラム4の開口部7から内部に送風すると、空気は加湿フィルター5を通過して外部に吹き出される。
【0010】
加湿ドラム4の中を空気が通過すると、加湿フィルター5内の水滴や膜が壊れ加湿しなくなるが、加湿フィルター5は加湿ドラム4の回転により再び水を含んだ状態となる。
【0011】
したがって、加湿ドラム4の内部に送風された空気は風向体11に沿って加湿フィルター5を通過し、加湿フィルター5の表面から湿った空気が吹き出され、これが室内に放出されて室内を加湿する(例えば特許文献1参照)。
【0012】
しかしながら、上記の従来技術において、加湿フィルター5は、ウレタンを発泡させ、その発泡で出来た空泡部を利用して加湿フィルター5を一度水没させることにより空泡に水滴を保持したり、膜を作り、この状態の中に風を通すことにより、風は水滴を破壊したり膜を破って風を湿潤させているものであった。
【0013】
このため、風が一度通過するとその後の風は素通りして加湿効率が悪くなるため、所定の加湿量を確保するには、本体1を大きくし、加湿フィルター5を大きくするとともに風の量を増す等の対応をする必要があった。
【0014】
ところで、近年では軽量で、かつコンパクト化が要求されており、図5、図6、図7に示すような構成のものが提案されている。但し、この特許文献は未だ公開されていない。
【0015】
図5はその加湿器の要部を示す正面断面図、図6は同じく要部を示す側面断面図、図7は同じく気化フィルターの斜視図である。
【0016】
図において、21は本体、22はこの本体21内の下部に配設された水槽、36は水槽22の横に並べて配設された水槽部で、両者は樹脂で一体に成形され、ともに底部で連なって同一レベルの水を貯水する。
【0017】
23はカートリッジ式の給水用水タンクで、水槽22に一定の水位を保つように給水している。
【0018】
32は室内の乾燥した空気を本体21内に取入れる吸込口で、本体21の側面に開口している。
【0019】
33は室内に湿った空気を送る吹出口で、本体21の上面に開口している。
【0020】
30は送風装置で、吸込口32から吹出口33に至る風路中に配設されていて、この出口側には、風を加熱するヒータ34と、図7に示すように全面に小穴37aが明けられた吸水性の良いシート状の素材をプリーツ折りした横長方形の気化フィルター37が配設され、その下部は水槽部36内の水に浸漬されている。
【0021】
38は気化フィルター37を収納しているフィルターケースで、風路方向に空気を通過させるために開口していて、風路方向と平行な上下左右は気化フィルター37を保持するために、容易に変形しない強度を有する所定の厚さの平板で構成している。
【0022】
39はフィルターケース38の側面に設けられた中心軸で、本体21に回転軸としてささえられ、フィルターケース38が回転出来るようになっている。
【0023】
40はギヤモータで、フィルターケース38を回転させる駆動軸を有し、フィルターケース38の中心軸39を回転させる。
【0024】
以上の構成による動作を以下説明する。
【0025】
送風装置30によって吸込口32から吸込まれた室内の乾燥した空気は、ヒータ34を通過して加熱した後、ギヤモータ40により回転させられて、両端部を水槽部36の水に浸漬し、毛細管現象により全体が湿潤している気化フィルター37を通過させ、湿った空気として吹出口33から吹き出される。
【0026】
このように、小型で効率よく加湿できる構成にすることによりコンパクト化を実現出来るものである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術において、後者に示すものはフィルターケース38を回転自在としていることから、フィルターケース38が回転時対向する本体21側の風路部分には、フィルターケース38が回転可能となるように間隙を設ける必要がある。ところが、この間隙部分から風が多く漏れ、この漏れた風は図5のイに示すように気化フィルター37の水分蒸発に寄与しないため加湿効率が悪くなるという新たな問題点があった。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、水槽部と、この水槽部に一定の水位を保つように給水する給水用水タンクと、室内の乾燥した空気を取入れる吸込口と、室内に湿った空気を送る吹出口と、両口間を連絡する風路中に配設された送風装置と、この送風装置の出口側に配設されたヒータと、下端部を水槽部内の水に浸漬した気化フィルターと、該気化フィルターの周囲を保持するフィルターケースとにより構成され、前記送風装置によって吸込口から吸い込まれた室内の乾燥した空気をヒータを通過させて加熱した後、水槽部の水により湿潤した気化フィルターを通過させ、吹出口から吹き出すようにした加湿器において、前記フィルターケースは風路方向と平行に回転自在とし、風路方向に開口していて風路方向と平行な左右が平板で上下面は回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、前記フィルターケースが回転時に通過する風路の上面部は、前記フィルターケースの上下面と所定の間隙を保持すべく円弧形状としたものである。
【0029】
これにより、フィルターケースの上下面と、それに対向する風路部との間隙は所定間隙で位置し、該間隙はフィルターケースの風路方向の長さ分の円弧形状となることから、この間隙を通過しようとする風の通過抵抗は非常に大きいものとなる。したがって該間隙部には風が通りにくくなり、風が漏れることなく気化フィルターを通過するようになるため、加湿効率の低下を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1〜図3を参照して説明する。
【0031】
図1は本発明の一実施例の加湿器の要部を示す正面断面図で、図2は同じく要部を示す側面断面図、図3は同じく気化フィルターの斜視図である。
【0032】
図において、従来例で説明した同一部分は説明を省略する。
【0033】
50はフィルターケースで、気化フィルター37を収納しているものであり、風路方向に空気を通過させるために開口していて、風路方向と平行な上下左右は気化フィルター37を保持するために、容易に変形しない強度を有する所定の厚さの樹脂板で構成している。
【0034】
また、フィルターケース50は、側面に設けられた中心軸39により回転できるようになっていて、フィルターケース50の上下面50aは回転半径と同一半径の円弧形状になっている。そして、中心軸39は本体21に回転軸として支えられ、フィルターケース50が風路方向に対して平行に回転できるようになっている。
【0035】
42は風路上面部で、フィルターケース50が回転し、風路中に垂直に位置したときのフィルターケース50の上下面50aに対向する本体21側の風路の壁の部分であり、フィルターケース50の上下面50aが回転して移動したとき、風路上面部42と常に所定間隙を維持するようにフィルターケース50の上下面50aと同様な円弧形状をしているものである。
【0036】
以上の構成による動作を次に説明する。
【0037】
加湿器を運転する際は、給水用水タンク23に水を入れ、水槽部36に設置することにより水槽部36には一定水量の水が流れ出し、気化フィルター37の下端部を満たし、気化フィルター37は毛細管現象により水を吸上げ湿潤する。
【0038】
次に、ギヤモータ40を通電してフィルターケース50を回転させ、気化フィルター37の上端部を水槽部36の水に浸すようにすることにより、気化フィルター37は全体がまんべんなく水を吸い上げ湿潤するようになる。
【0039】
このような状態で送風装置30を駆動すると、吸込口32から吸い込んだ室内の乾燥した空気は、送風装置30の出口部に設けたヒータ34により加熱され、この加熱された温風は湿潤した気化フィルター37を通過して、気化フィルター37内の水を気化させて吹出口33へ吹き込まれ、該吹出口33から室内に放出される。
【0040】
この時、フィルターケース50の上下面50aと該上下面50aに対向して位置する本体21側の円弧形状の風路上面部42は所定間隙を有して位置しており、そしてこの所定間隙部はフィルターケース50の風路方向の長さ分の円弧形状分となることから、この間隙部を通る風は通過抵抗が非常に大きくなるため、該間隙部には風が通りにくくなり、大部分の風が気化フィルター37を通過するようになるため、気化フィルター37の気化効率が低下することを防止することができる。
【0041】
また、気化フィルター37の上部の吸い上げた水が気化して無くなってきた頃のタイミングで、ギヤモータ40を通電してフィルターケース38を回転させ、これまで水槽部36に漬かっていなかった気化フィルター37の上端部を水槽の水に浸漬させる様に動かし、そこで止め、水を吸い上げさせることにより気化フィルター37の全体が湿潤するようにしている。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、フィルターケースの上下面は回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、フィルターケースが回転時に通過する風路の上面部は、前記フィルターケースの上下面と所定の間隙を保持すべく円弧形状としたものであるので、この間隙はフィルターケースの風路方向の長さ分の円弧形状となることから、この間隙を通過しようとする空気の通過抵抗は非常に大きいものとなり、空気が漏れることなく気化フィルターを通過するようになるため、加湿効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加湿器の要部を示す正面断面図である。
【図2】同じく要部を示す側面断面図である。
【図3】同じく気化フィルターの斜視図である。
【図4】従来例の加湿器の要部を示す正面断面図である。
【図5】別の従来例の加湿器の要部を示す正面断面図である。
【図6】同じく要部を示す側面断面図である。
【図7】同じく要部を示す気化フィルターの斜視図である。
【符号の説明】
23 給水用水タンク
30 送風装置
32 吸込口
33 吹出口
34 ヒータ
36 水槽部
37 気化フィルター
42 風路上面部
50 フィルターケース
50a 上下面
【発明の属する技術分野】
本発明は、気化式の加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の気化式の加湿器は、例えば図4に示すような構造のものが一般に知られている。
【0003】
すなわち、1は横長箱型の加湿器本体、2は本体1内の下部に設けられた水槽で、カートリッジ式の給水用水タンク3等によって給水される。
【0004】
4は加湿ドラムで、外周にウレタンフォーム(発泡体)よりなる円筒状の加湿フィルター5を装着し、一方を閉じた閉止部6とし、他方を開口部7とし、中心軸8で本体1に回転軸としてささえられ、加湿フィルター5の下部を水槽2の水面下に浸漬させている。
【0005】
9はギヤモータで、加湿ドラム4を回転させる駆動軸を有し、加湿ドラム4の中心軸8を回転させる。
【0006】
10は本体1内に配設された送風機で、水槽2内の加湿ドラム4の開口部7から内部に送風する。
【0007】
11は中心軸8に取付けられた風向体で、加湿フィルター5の表面から出る空気の風速が弱まる点から閉止部6まで加湿ドラム4のほぼ内径に沿うように円錐状に形成されている。
【0008】
その動作は、まず、給水用水タンク3から水槽2に水が供給され、水槽2内の水は一定の水位に保たれ、その水位に浸るように加湿ドラム4が回転し、周囲に取付けた加湿フィルター5は発泡体であるため、その空泡部に水滴が付着したり、膜ができたりして水を含んだ状態となる。
【0009】
次に、送風機10を駆動して加湿ドラム4の開口部7から内部に送風すると、空気は加湿フィルター5を通過して外部に吹き出される。
【0010】
加湿ドラム4の中を空気が通過すると、加湿フィルター5内の水滴や膜が壊れ加湿しなくなるが、加湿フィルター5は加湿ドラム4の回転により再び水を含んだ状態となる。
【0011】
したがって、加湿ドラム4の内部に送風された空気は風向体11に沿って加湿フィルター5を通過し、加湿フィルター5の表面から湿った空気が吹き出され、これが室内に放出されて室内を加湿する(例えば特許文献1参照)。
【0012】
しかしながら、上記の従来技術において、加湿フィルター5は、ウレタンを発泡させ、その発泡で出来た空泡部を利用して加湿フィルター5を一度水没させることにより空泡に水滴を保持したり、膜を作り、この状態の中に風を通すことにより、風は水滴を破壊したり膜を破って風を湿潤させているものであった。
【0013】
このため、風が一度通過するとその後の風は素通りして加湿効率が悪くなるため、所定の加湿量を確保するには、本体1を大きくし、加湿フィルター5を大きくするとともに風の量を増す等の対応をする必要があった。
【0014】
ところで、近年では軽量で、かつコンパクト化が要求されており、図5、図6、図7に示すような構成のものが提案されている。但し、この特許文献は未だ公開されていない。
【0015】
図5はその加湿器の要部を示す正面断面図、図6は同じく要部を示す側面断面図、図7は同じく気化フィルターの斜視図である。
【0016】
図において、21は本体、22はこの本体21内の下部に配設された水槽、36は水槽22の横に並べて配設された水槽部で、両者は樹脂で一体に成形され、ともに底部で連なって同一レベルの水を貯水する。
【0017】
23はカートリッジ式の給水用水タンクで、水槽22に一定の水位を保つように給水している。
【0018】
32は室内の乾燥した空気を本体21内に取入れる吸込口で、本体21の側面に開口している。
【0019】
33は室内に湿った空気を送る吹出口で、本体21の上面に開口している。
【0020】
30は送風装置で、吸込口32から吹出口33に至る風路中に配設されていて、この出口側には、風を加熱するヒータ34と、図7に示すように全面に小穴37aが明けられた吸水性の良いシート状の素材をプリーツ折りした横長方形の気化フィルター37が配設され、その下部は水槽部36内の水に浸漬されている。
【0021】
38は気化フィルター37を収納しているフィルターケースで、風路方向に空気を通過させるために開口していて、風路方向と平行な上下左右は気化フィルター37を保持するために、容易に変形しない強度を有する所定の厚さの平板で構成している。
【0022】
39はフィルターケース38の側面に設けられた中心軸で、本体21に回転軸としてささえられ、フィルターケース38が回転出来るようになっている。
【0023】
40はギヤモータで、フィルターケース38を回転させる駆動軸を有し、フィルターケース38の中心軸39を回転させる。
【0024】
以上の構成による動作を以下説明する。
【0025】
送風装置30によって吸込口32から吸込まれた室内の乾燥した空気は、ヒータ34を通過して加熱した後、ギヤモータ40により回転させられて、両端部を水槽部36の水に浸漬し、毛細管現象により全体が湿潤している気化フィルター37を通過させ、湿った空気として吹出口33から吹き出される。
【0026】
このように、小型で効率よく加湿できる構成にすることによりコンパクト化を実現出来るものである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術において、後者に示すものはフィルターケース38を回転自在としていることから、フィルターケース38が回転時対向する本体21側の風路部分には、フィルターケース38が回転可能となるように間隙を設ける必要がある。ところが、この間隙部分から風が多く漏れ、この漏れた風は図5のイに示すように気化フィルター37の水分蒸発に寄与しないため加湿効率が悪くなるという新たな問題点があった。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、水槽部と、この水槽部に一定の水位を保つように給水する給水用水タンクと、室内の乾燥した空気を取入れる吸込口と、室内に湿った空気を送る吹出口と、両口間を連絡する風路中に配設された送風装置と、この送風装置の出口側に配設されたヒータと、下端部を水槽部内の水に浸漬した気化フィルターと、該気化フィルターの周囲を保持するフィルターケースとにより構成され、前記送風装置によって吸込口から吸い込まれた室内の乾燥した空気をヒータを通過させて加熱した後、水槽部の水により湿潤した気化フィルターを通過させ、吹出口から吹き出すようにした加湿器において、前記フィルターケースは風路方向と平行に回転自在とし、風路方向に開口していて風路方向と平行な左右が平板で上下面は回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、前記フィルターケースが回転時に通過する風路の上面部は、前記フィルターケースの上下面と所定の間隙を保持すべく円弧形状としたものである。
【0029】
これにより、フィルターケースの上下面と、それに対向する風路部との間隙は所定間隙で位置し、該間隙はフィルターケースの風路方向の長さ分の円弧形状となることから、この間隙を通過しようとする風の通過抵抗は非常に大きいものとなる。したがって該間隙部には風が通りにくくなり、風が漏れることなく気化フィルターを通過するようになるため、加湿効率の低下を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1〜図3を参照して説明する。
【0031】
図1は本発明の一実施例の加湿器の要部を示す正面断面図で、図2は同じく要部を示す側面断面図、図3は同じく気化フィルターの斜視図である。
【0032】
図において、従来例で説明した同一部分は説明を省略する。
【0033】
50はフィルターケースで、気化フィルター37を収納しているものであり、風路方向に空気を通過させるために開口していて、風路方向と平行な上下左右は気化フィルター37を保持するために、容易に変形しない強度を有する所定の厚さの樹脂板で構成している。
【0034】
また、フィルターケース50は、側面に設けられた中心軸39により回転できるようになっていて、フィルターケース50の上下面50aは回転半径と同一半径の円弧形状になっている。そして、中心軸39は本体21に回転軸として支えられ、フィルターケース50が風路方向に対して平行に回転できるようになっている。
【0035】
42は風路上面部で、フィルターケース50が回転し、風路中に垂直に位置したときのフィルターケース50の上下面50aに対向する本体21側の風路の壁の部分であり、フィルターケース50の上下面50aが回転して移動したとき、風路上面部42と常に所定間隙を維持するようにフィルターケース50の上下面50aと同様な円弧形状をしているものである。
【0036】
以上の構成による動作を次に説明する。
【0037】
加湿器を運転する際は、給水用水タンク23に水を入れ、水槽部36に設置することにより水槽部36には一定水量の水が流れ出し、気化フィルター37の下端部を満たし、気化フィルター37は毛細管現象により水を吸上げ湿潤する。
【0038】
次に、ギヤモータ40を通電してフィルターケース50を回転させ、気化フィルター37の上端部を水槽部36の水に浸すようにすることにより、気化フィルター37は全体がまんべんなく水を吸い上げ湿潤するようになる。
【0039】
このような状態で送風装置30を駆動すると、吸込口32から吸い込んだ室内の乾燥した空気は、送風装置30の出口部に設けたヒータ34により加熱され、この加熱された温風は湿潤した気化フィルター37を通過して、気化フィルター37内の水を気化させて吹出口33へ吹き込まれ、該吹出口33から室内に放出される。
【0040】
この時、フィルターケース50の上下面50aと該上下面50aに対向して位置する本体21側の円弧形状の風路上面部42は所定間隙を有して位置しており、そしてこの所定間隙部はフィルターケース50の風路方向の長さ分の円弧形状分となることから、この間隙部を通る風は通過抵抗が非常に大きくなるため、該間隙部には風が通りにくくなり、大部分の風が気化フィルター37を通過するようになるため、気化フィルター37の気化効率が低下することを防止することができる。
【0041】
また、気化フィルター37の上部の吸い上げた水が気化して無くなってきた頃のタイミングで、ギヤモータ40を通電してフィルターケース38を回転させ、これまで水槽部36に漬かっていなかった気化フィルター37の上端部を水槽の水に浸漬させる様に動かし、そこで止め、水を吸い上げさせることにより気化フィルター37の全体が湿潤するようにしている。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、フィルターケースの上下面は回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、フィルターケースが回転時に通過する風路の上面部は、前記フィルターケースの上下面と所定の間隙を保持すべく円弧形状としたものであるので、この間隙はフィルターケースの風路方向の長さ分の円弧形状となることから、この間隙を通過しようとする空気の通過抵抗は非常に大きいものとなり、空気が漏れることなく気化フィルターを通過するようになるため、加湿効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加湿器の要部を示す正面断面図である。
【図2】同じく要部を示す側面断面図である。
【図3】同じく気化フィルターの斜視図である。
【図4】従来例の加湿器の要部を示す正面断面図である。
【図5】別の従来例の加湿器の要部を示す正面断面図である。
【図6】同じく要部を示す側面断面図である。
【図7】同じく要部を示す気化フィルターの斜視図である。
【符号の説明】
23 給水用水タンク
30 送風装置
32 吸込口
33 吹出口
34 ヒータ
36 水槽部
37 気化フィルター
42 風路上面部
50 フィルターケース
50a 上下面
Claims (1)
- 水槽部(36)と、この水槽部(36)に一定の水位を保つように給水する給水用水タンク(23)と、室内の乾燥した空気を取入れる吸込口(32)と、室内に湿った空気を送る吹出口(33)と、両口(32)、(33)間を連絡する風路中に配設された送風装置(30)と、この送風装置(30)の出口側に配設されたヒータ(34)と、下端部を水槽部(36)内の水に浸漬した気化フィルター(37)と、該気化フィルター(37)の周囲を保持するフィルターケース(50)とにより構成され、前記送風装置(30)によって吸込口(32)から吸い込まれた室内の乾燥した空気をヒータ(34)を通過させて加熱した後、水槽部(36)の水により湿潤した気化フィルター(37)を通過させ、吹出口(33)から吹き出すようにした加湿器において、前記フィルターケース(50)は風路方向と平行に回転自在とし、風路方向に開口していて風路方向と平行な左右が平板で上下面(50a)は回転半径と同一半径の円弧状とし、且つ、前記フィルターケース(50)が回転時に通過する風路上面部(42)は、前記フィルターケース(50)の上下面(50a)と所定の間隙を保持すべく円弧形状としたことを特徴とする加湿器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003198150A JP2005037011A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 加湿器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003198150A JP2005037011A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 加湿器 |
Publications (1)
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