JP4655096B2 - 加湿装置 - Google Patents

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本願発明は、加湿装置に関し、さらに詳しくは、回転加湿フィルタにより構成された気化式加湿エレメントを備えた加湿装置に関するものである。
近年、冬季において暖房装置使用中の室内を適湿環境に保持するために加湿装置が使用されている。
この種の加湿装置として、吸水性の良いシート状の素材をプリーツ折りした横長方形の回転加湿フィルタからなる気化式加湿エレメントを備えたものが従来から知られている(特許文献1参照)。
特開2005−37011号公報。
ところが、加湿装置の場合、通常加湿運転開始と同時にファンおよび回転加湿フィルタを駆動させるようになっている。この場合、回転加湿フィルタが吸水性に富む材料により構成されているときには、あまり問題とならないが、吸水性を有しない材料で回転加湿フィルタを構成した場合、以下のような不具合が発生する。
この種の加湿装置は、夏季冷房時には使用されず、冬季暖房時に使用されのが通例となっているため、長期間運転休止状態となる。このような長期間運転休止後に加湿運転を行う場合や乾燥条件で加湿運転を行う場合には、回転加湿フィルタの表面(例えば、水に浸漬されていない部分)にカルシウム等のミネラル分やほこり等が付着していることが多く、加湿運転初期においては当該部分が水に濡れていないため、これらのミネラル分やほこり等が、ファンから吹き出される室内空気に乗って室内に飛散するおそれがある。また、加湿運転初期においては、回転加湿フィルタの全体が水に濡れていないところから、加湿能力が十分に発揮できないにもかかわらず、ファンの駆動動力が必要となるという不具合もある。
また、加湿運転中においては、ファンから吹き出される室内空気を加熱する方が加湿効率が向上するところから、ファンから吹き出される室内空気を加熱するために加熱源が付設される。この場合、加熱源が過昇温することがあり、そのまま加湿運転を継続していると、安全性が損なわれるという不具合が生ずるおそれがある。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、加湿運転中において加熱源が過昇温した場合の安全性を確保することを目的とするものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、室内空気を吸い込む空気吸込口と加湿空気を吹き出す空気吹出口とを有する本体ケースと、該本体ケース内に配設したファンと、該ファンから吹き出される室内空気を加熱する加熱源と、前記ファンの風路内に配設した気化式加湿エレメントと、該気化式加湿エレメントに水を供給する水タンクとを備え、前記気化式加湿エレメントを、前記水タンクから供給される水を貯留する水槽と該水槽内に回転自在に枢支され且つその一部が前記水槽内の貯留水に浸漬される回転加湿フィルタとによって構成した加湿装置において、前記加熱源の過昇温を検知する温度検知手段を付設するとともに、加湿運転中において前記温度検知手段により異常温度が検知された時には、前記加熱源への通電を停止し且つ前記回転加湿フィルタを所定時間駆動させる制御手段を付設している。
上記のように構成したことにより、加湿運転中において加熱源の過昇温が検知された時には、加熱源への通電が停止され且つ回転加湿フィルタが所定時間だけ駆動される(即ち、冷却運転が実行される)こととなる。従って、加湿装置各部の冷却が行われることとなり、確実な安全処理を行うことができる。
本願発明の第1の手段によれば、室内空気を吸い込む空気吸込口と加湿空気を吹き出す空気吹出口とを有する本体ケースと、該本体ケース内に配設したファンと、該ファンから吹き出される室内空気を加熱する加熱源と、前記ファンの風路内に配設した気化式加湿エレメントと、該気化式加湿エレメントに水を供給する水タンクとを備え、前記気化式加湿エレメントを、前記水タンクから供給される水を貯留する水槽と該水槽内に回転自在に枢支され且つその一部が前記水槽内の貯留水に浸漬される回転加湿フィルタとによって構成した加湿装置において、前記加熱源の過昇温を検知する温度検知手段を付設するとともに、加湿運転中において前記温度検知手段により異常温度が検知された時には、前記加熱源への通電を停止し且つ前記回転加湿フィルタを所定時間駆動させる制御手段を付設して、加湿運転中において加熱源の過昇温が検知された時には、加熱源への通電が停止され且つ回転加湿フィルタが所定時間だけ駆動される(即ち、冷却運転が実行される)ようにしたので、加湿装置各部の冷却が行われることとなり、確実な安全処理を行うことができるという効果がある。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について詳述する。
この加湿装置は、図1ないし図4に示すように、室内空気W1を吸い込む空気吸込口5と加湿空気W2を吹き出す空気吹出口6とを有する本体ケース1と、該本体ケース内に配設したファン2と、該ファン2の風路内に配設した気化式加湿エレメント3と、該気化式加湿エレメント3に水を供給する水タンク4とを備えて構成されている。
前記空気吸込口5は、前記本体ケース1における背面1の上部に形成されており、前記空気吹出口6は、前記本体ケース1の上面一側に形成されている。
前記ファン2は、前記空気吸込口5の前方側に配設されており、前記空気吸込口5と対向する吸気口9と下向きとされた吐出口10とを有するスクロール形状のファンカバー7と該ファンカバー7内に配設された前進翼形状の羽根車8とにより構成されている。符号11は前記羽根車8を回転駆動させるファンモータであり、該ファンモータ11は、前記空気吸込口5からファンカバー7の吸気口9との間に後述する加湿空気通路38と隔壁13により区画形成された吸気通路12内にあって前記ファンカバー7に取り付けられている。
前記ファン2におけるファンカバー7の吐出口10の下方には、該ファン2から吹き出される室内空気W1を加熱するための加熱源として作用するヒータユニット14が配設されている。該ヒータユニット14は、図5に示すように、矩形形状の箱型のヒータケース15と、該ヒータケース15内に設けた直交桟16に対して略菱形形状に複数層が重合するように巻き付けられ電熱線17とによって構成されており、前記ヒータケース15の底面には、多数の空気流通穴18,18・・が形成されている(図4参照)。符号19はファン2から吹き出される室内空気W1をヒータケース15内に誘導する作用と前記室内空気W1がヒータユニット14をバイパスするのを防止するためのリブである。このようにすると、ファン2から吹き出された室内空気W1と電熱線17との接触効率が向上し、効率的な加熱を行うことができる。
前記ヒータユニット14の背面側には、ファン2から吹き出される室内空気W1の一部がバイパスするバイパス通路20が設けられており、該バイパス通路2には、室温検知用とヒータケース15の過昇温検知用とに供される温度検知手段として作用する温度センサー21が設けられている。このようにすると、室温検知と過昇温検知とを一つのセンサーで行うことができることとなり、構造簡略化を図ることができる。
前記気化式加湿エレメント3は、前記ヒータユニット14の下方位置であって前記ファン2の風路内に位置して配設されており、前記水タンク4から供給される水を貯留するとともに前記本体ケース1に対して前記空気吹出口6の反対側から引き出し自在とされた水槽22と該水槽22内に回転自在に枢支される回転加湿フィルタ23とによって構成されている。
前記回転加湿フィルタ23は、駆動源であるフィルタモータ26に減速機構27を介して連結された回転軸24と、該回転軸24に対して分解可能に枢支された多数の合成樹脂製(例えば、プロピロピレン製)のプレート25,25・・とにより構成されている(図6参照)。前記減速機構27は、フィルタモータ26により回転駆動される主動側ギヤ(即ち、小径ギヤ)27aと該主動側ギヤ27aと噛合する従動側ギヤ27bとからなっている。このようにすると、回転加湿フィルタ23を、回転軸24と多数のプレート25,25・・とに分解することが可能となり、お手入れを簡単に行うことができる。
前記各プレート25の外周縁部(即ち、軸心25aの近傍を除く部分)における表裏両面には、回転方向Mに凹となる4個の半円弧形状のリブ28,28・・が周方向等間隔(即ち、90°間隔)で形成されている。該リブ28,28・・は、プレート25の回転に伴って水槽22内に貯留された水を汲み上げる作用とプレート25,25・・相互間の間隔を保持する(換言すれば、風路を形成する)作用をなすものであり、その形状および個数は、本実施の形態におけるものに限定されない。なお、前記プレート25,25・・のうち両端に位置するプレート25A,25Bには、前記リブ28,28・・は形成されない。
また、前記各プレート25の軸心25aには、表裏両面のリブ28,28・・の高さと同高の4個の軸受片29,29・・が周方向等間隔(即ち、90°間隔)で取り付けられており、該軸受片29,29・・の間には、4個の凹部30,30・・が形成されることとなっている(図7参照)。このようにすると、プレート25,25・・は、外周縁部に位置するリブ28,28・・と軸心部に位置する軸受片29,29・・とによって互いに当接状態を保持されることとなり、回転駆動時にガタ付きが生ずるということがなくなる。
一方、前記回転軸24には、図8に示すように、一端側に前記減速機構27を構成する従動側ギヤ(即ち、大径ギヤ)27bを固定(例えば、ビス止め)する駆動軸24aが形成されている。また、前記回転軸24の外周には、前記プレート25の軸心25aに設けられた軸受片29,29・・間の凹部30,30・・を嵌挿するための軸方向に延びる4個の突条31,31・・ が形成されている。このようにすると、回転加湿フィルタ23の回転駆動時にプレート25,25・・が回転軸24に対して空回りすることがなくなる。なお、プレート25,25・・は、回転軸24の突条31,31・・に沿って取り外すことが可能(換言すれば、分解可能)となっている。
そして、前記回転加湿フィルタ23の回転軸24における駆動軸24aは、前記水槽22において前記空気吹出口6の下方に位置する部分(即ち、水槽22の引き出し方向に関して反対側)に設けられている。つまり、前記回転軸24の一端(即ち、駆動軸24a側端部)は、前記水槽22における引き出し方奥側の側壁22aに形成された上部が開放された切欠形状の軸受部32(図2参照)に対して回動自在に枢支される一方、前記回転軸24の他端(即ち、反駆動軸側端部)は、前記水槽22における引き出し方向手前側の側壁22bの内面に形成されたU字状の溝33(図4参照)に対して回動自在に枢支されているのである。このようにすると、気化式加湿エレメント3を駆動源であるフィルタモータ26から分離して本体ケース1から容易に取り外すことができるとともに、水槽22から回転加湿フィルタ23を容易に離脱させることもできる。
前記水槽22の引き出し方向側には、前記水タンク4が着脱自在にセットされるとともに該水タンク4から出る水を一時的に貯留する貯水部34が一体に設けられている。前記水タンク4は、前記貯水部34に対して倒立状態でセットされることとなっており、水タンク4の給水口4aには、水タンク4の前記貯水部34へのセット時にのみ開弁する開閉弁35が設けられている。符号36は貯水部34内に配置された水タンク4が空になったことを検知するためのフロートスイッチ、である。このようにすると、本体ケース1に対して気化式加湿エレメント3と水タンク4とが一体的に引き出し可能となるのである。
また、この貯水部34と前記水槽22とは、該水槽22の引き出し方向手前側の側壁22bには、貯水部34と水槽22とを連通させる連通穴37が形成されている。従って、貯水部34内と水槽22内とは、同一の水位Lとされることとなっている。該水位Lは、前記回転加湿フィルタ23における各プレート25に設けられたリブ28,28・・のうち下端に位置するリブ28の上端が浸漬される程度とされる(図4参照)。つまり、前記回転加湿フィルタ23の一部は、前記水槽22内の貯留水に浸漬されており、前記ファン2から吹き出される室内空気W1の流れの中心は、前記回転加湿フィルタ23の回転中心より外周側を通過するように構成されているのである。このようにすると、各プレート25における軸心25aの周りにできるだけ大きな平面部25bが形成されることとなり、室内空気W1の流れがスムーズになる。なお、前記平面部25bは、水に浸漬されないが、プレート25の回転に伴って、リブ28,28・・が上方に移動する過程において、リブ28,28・・に汲み上げられた水がこぼれて、前記平面部25bを濡らすこととなるので、プレート25において水槽22内の貯留水に浸漬されていない面全体が加湿用として供されることとなり、加湿効率が大幅に向上する。
さらに、前記回転加湿フィルタ23の回転方向Mは、前記ファン2から吹き出される室内空気W1を迎える方向とされている。このようにすると、ファン2から吹き出される室内空気W1が、水槽2の貯留水にから出た直後の回転加湿フィルタ23に接触することとなり、室内空気W1への加湿効率が向上するし、回転加湿フィルタ23における圧力損失をできるだけ小さくすることもできる(ファン2から吹き出される室内空気W1が空気吹出口6側へかき出される)。しかも、回転加湿フィルタ23の回転に伴って、各プレート25におけるリブ28,28・・は、加湿空気W2の出口側においては下向きとなって、リブ28,28・・内の水は空となっているところから、加湿空気W2による水滴の飛散(例えば、空気吹出口6や他の箇所への飛散)を防止することもできる。
さらに、前記ファンカバー7と前記本体ケース1との間には、前記空気吹出口6へ通ずる加湿空気通路38が形成されている。
図面中、符号39はファン2の吐出口10と本体ケース1の外側とをシールするシール用リブ、40はファン2から吹き出された室内空気W1と回転加湿フィルタ23を通過して加湿された加湿空気W2との流路をシールするシール用リブ、41は本体ケース1の上面に設けられた操作パネル、42はマイコン制御基板、43は湿度センサーである。
前記操作パネル41には、図9に示すように、入/切キー44、運転切替キー45、省エネ/快音快速運転切替キー46およびオフタイマーキー47の四つのキーと、給水表示灯48、強運転表示灯49、自動運転表示灯50、静音運転表示灯51、しっとり運転表示灯52、省エネ運転表示灯53、快温快速運転表示灯54、2時間タイマー表示灯55および4時間タイマー表示灯56の9個のLEDとが設けられている。なお、オフタイマーキー47は、長押しすることによりチャイルドロックキーとしても作用する。
図10には、本実施の形態にかかる加湿装置における電気的要素の結線図が示されている。なお、既に説明した電気的要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10において、符号57は電源基板、58はマイクロコンピュータユニット(以下、マイコンと略称する)である。
上記のように構成された加湿装置においては、次のような作用効果が得られる。
まず、水タンク4を貯水部34にセットした後、ファンモータ11およびフィルタモータ26を駆動させて、ファン2を駆動させ且つ回転加湿フィルタ23を低速回転させるとともに、電熱線17へ通電してヒータユニット14を作動させる。すると、本体ケース1の空気吸込口5から吸い込まれた室内空気W1は、ファン2の吐出口10から吹き出される。この室内空気W1は、ヒータユニット14を通過する過程で適当な温度に加熱された後、回転加湿フィルタ23の回転中心より外周側へ供給される。
一方、低速回転されている回転加湿フィルタ23の各プレート25の一部は、水槽22内の貯留水に浸漬され、前述したように、回転により貯留水から露出している部分も水に濡れている。
この状態の回転加湿フィルタ23の回転中心より外周側をファン2から吹き出された室内空気W1が通過する過程において加湿がなされる。従って、回転加湿フィルタ23を駆動させるための動力を低減できるとともに、加湿能力を最大限に発揮することができる。
上記したように、ファン2から吹き出される室内空気W1がヒータユニット14によって適当な温度に加熱された後に回転加湿フィルタ23へ供給されることとなっているので、回転加湿フィルタ23に付着した水の蒸発が促進され、加湿効率が向上する。
上記のようにして得られた加湿空気W2は、回転加湿フィルタ23の軸方向に流れ、ファンカバー7と本体ケース1との間に形成された加湿空気通路38を通って空気吹出口6から室内へ吹き出され、室内を適湿環境に保持する。従って、本体ケース1内における空気の流れ全体をスムーズなものとすることができる。
上記構成の加湿装置における動作モードについては、下記表1に示す通りである。
Figure 0004655096
また、自動運転モード・しっとり運転モードにおける動作は、下記表2に示す、(1)、(2)、(3)の動作を繰り返すこととなっている。
Figure 0004655096
次に、本実施の形態にかかる加湿装置における各種運転制御について詳述する。
(I) 加湿運転初期における運転制御(図11のフローチャート参照)
この運転制御は、全ての加湿運転初期において適用されるものであり、ステップS1においてフィルタモータ26がONされると、ステップS2において運転表示灯49〜54の全てが点滅される。その後、ステップS3において所定時間(例えば、30秒)が経過したと判定されると、ステップS4においてファン2の低速運転が開始され、ステップS5において運転表示灯49〜54のいずれかが点灯される。なお、この時同時にヒータユニット14への通電を開始するようにしてもよい。その後、ステップS6において1秒が経過したと判定されると、ステップ7においてファン2が所定の風量で運転され、制御はステップS1へリターンする。
上記したように、加湿運転開始時にはファン2を駆動させることなく回転加湿フィルタ23のみを所定時間回転駆動させ、その後ファン2の駆動を開始するようにして、回転加湿フィルタ23の全表面が水に濡れるのを待ってファン2が駆動開始され、実質的な加湿運転が開始されるようにしたので、長期間の運転休止後の加湿運転開始時あるいは乾燥条件での乾燥運転開始時に、回転加湿フィルタ23における水に浸漬されていない部分に付着しているミネラル分やほこり等がファンから吹き出される室内空気W1に乗って室内へ飛散するのを防止することができる。また、回転加湿フィルタ23の全表面が水に濡れた状態から実質的な加湿運転が開始されることとなり、ファン2の駆動動力を無駄に消費することがなくなる。
(II) 安全処理運転制御(図12のフローチャート参照)
ステップS1において温度センサー21からのデータがマイコン58に入力され、ステップS2において温度センサー21からのデータが温度検知レベル(異常温度レベル)を超えているか否かの判定がなされ、ここで肯定判定されると、ステップS3においてヒータユニット14への通電が停止され、ステップS4においてファン2が低速運転とされ且つフィルタモータ26がONされる(即ち、冷却運転が実行される)。ステップ5において安全処理表示(例えば、全ての表示灯49〜54の点滅)がなされる。その後、ステップS6において温度センサー21からのデータがマイコン58に再度入力され、ステップS7において1分が経過したと判定されると、ステップS8においてヒータユニット14への通電が停止され、ファン2およびフィルタモータ26の運転が停止され、その後ステップS1へリターンする。なお、安全処理表示は残される。
上記したように、温度センサー21からのデータが異常となっているときには、1分間の冷却運転の後に安全処理表示を残して全ての駆動部品が運転停止されることとなっているので、加湿装置各部の冷却が行われることとなり、確実な安全処理を行うことができる。
(III) 電源「切り」時の運転制御(図13のフローチャート参照)
ステップS1においてヒータユニット14への通電が停止され、ファン2が低速運転され、フィルタモータ26が駆動される。また、ステップS2において全ての表示灯49〜54)が消灯される。そして、ステップS3において1分が経過したと判定されると、ヒータユニット14への通電が停止され、ファン2およびフィルタモータ26の運転が停止される(即ち、完全停止される)。
上記したように、電源「切り」時においては、ヒータユニット14への通電を停止した後、1分後にファン2およびフィルタモータ26の運転を停止するようにしているので、加湿運転終了時においては、ヒータユニット14への通電停止後においては最後まで回転加湿フィルタ23が回転駆動されることとなり、回転加湿フィルタ23の表面が水槽22内の水により洗浄され、ミネラル分やほこり等の付着量を減らすことができる。また、冷却運転により回転加湿フィルタ23の冷却を行うこともできる。
(IV) 自動運転制御(図14のフローチャート参照)
ステップS1においてヒータユニット14への通電が停止され、ファン2が低速運転され、フィルタモータ26がONされ、ステップS2において3分が経過したと判定されると、ステップS3において温度センサー21からの温度データおよび湿度センサー43からの湿度データがマイコン58に入力される。ここで、3分待機する理由は、温湿度判定を確実ならしめるためである。
ついで、ステップS4〜S6において運転モードの判定がなされる。この運転モードの判定は、以下のようになされる。
(1) 温度=17℃未満・湿度=64%未満、温度=17℃以上20℃未満・湿度=58%未満あるいは温度=20℃以上・湿度=53%未満の場合、ステップS4において強運転モードと判定される。
(2) 温度=17℃未満・湿度=64%以上70%未満、温度=17℃以上20℃未満・湿度=58%以上64%未満あるいは温度=20℃以上・湿度=53%以上58%未満の場合、ステップS5において省エネ運転モードと判定される。
(3) 温度=17℃未満・湿度=70%以上、温度=17℃以上20℃未満・湿度=64%以上あるいは温度=20℃以上・湿度=58%以上の場合、ステップS6において省エネ間欠運転モードと判定される。ここで、省エネ間欠運転とは、省エネ運転モードで10分運転、運転停止20分を繰り返す運転モードをいう。
上記運転モード判定に応じて、ステップS7〜S9において強運転、省エネ運転および省エネ間欠運転が実行される。ステップS10において30分が経過したか否かの判定がなされ、ここで、否定判定された場合には、ステップS4に戻り、運転モード判定が繰り返されるが、否定判定された場合には、ステップS3に戻り、以下の制御が繰り返される。
上記したように、自動運転においては、温湿度データに応じて、強運転、省エネ運転あるいは省エネ間欠運転が実行されるのである。
(V) しっとり運転制御(図15のフローチャート参照)
ステップS1においてヒータユニット14への通電が停止され、ファン2が低速運転され、フィルタモータ26がONされ、ステップS2において3分が経過したと判定されると、ステップS3において温度センサー21からの温度データおよび湿度センサー43からの湿度データがマイコン58に入力される。ここで、3分待機する理由は、温湿度判定を確実ならしめるためである。
ついで、ステップS4〜S6において運転モードの判定がなされる。この運転モードの判定は、以下のようになされる。
(1) 温度=20℃未満・湿度=64%未満あるいは温度=20℃以上・湿度=64%未満の場合、ステップS4において快温快速運転モードと判定される。
(2) 温度=20℃未満・湿度=64%以上70%未満あるいは温度=20℃以上・湿度=58%以上64%未満の場合、ステップS5において静音運転モードと判定される。
(3) 温度=20℃未満・湿度=70%以上あるいは温度=20℃以上・湿度=64%以上の場合、ステップS6において静音間欠運転モードと判定される。ここで、静音間欠運転とは、静音運転モードで10分運転、運転停止20分を繰り返す運転モードをいう。
上記運転モード判定に応じて、ステップS7〜S9において快温快速運転、静音運転および静音間欠運転が実行される。ステップS10において30分が経過したか否かの判定がなされ、ここで、否定判定された場合には、ステップS4に戻り、運転モード判定が繰り返されるが、否定判定された場合には、ステップS3に戻り、以下の制御が繰り返される。
上記したように、しっとり運転においては、温湿度データに応じて、快温快速運転、静音運転あるいは静音間欠運転が実行されるのである。
本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
本願発明の実施の形態にかかる加湿装置の斜視図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置の縦断正面図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置の水タンク部分を省略した縦断背面図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置の縦断側面図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置におけるヒータユニットの拡大斜視図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における回転加湿フィルタの拡大斜視図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における回転加湿フィルタを構成するプレートの拡大斜視図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における回転加湿フィルタを構成する回転軸の拡大斜視図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における操作パネルの平面図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における電気的要素の結線図である。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における加湿運転初期の運転制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における加湿運転停止時の運転制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における電源「切り」時の運転制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置における自動運転制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる加湿装置におけるしっとり運転制御の内容を示すフローチャートである。
1は本体ケース
2はファン
3は気化式加湿エレメント
4は水タンク
5は空気吸込口
6は空気吹出口
7はファンカバー
8は羽根車
9は吸気口
10は吐出口
14は加熱源(ヒータユニット)
21は温度検知手段(温度センサ)
22は水槽
23は回転加湿フィルタ
24は回転軸
25はプレート
25aは軸心
25bは平面部
26は駆動源(フィルタモータ)
28はリブ
58はマイコン
Mは回転方向
1は室内空気
2は加湿空気

Claims (1)

  1. 室内空気を吸い込む空気吸込口と加湿空気を吹き出す空気吹出口とを有する本体ケースと、該本体ケース内に配設したファンと、該ファンから吹き出される室内空気を加熱する加熱源と、前記ファンの風路内に配設した気化式加湿エレメントと、該気化式加湿エレメントに水を供給する水タンクとを備え、前記気化式加湿エレメントを、前記水タンクから供給される水を貯留する水槽と該水槽内に回転自在に枢支され且つその一部が前記水槽内の貯留水に浸漬される回転加湿フィルタとによって構成した加湿装置であって、前記加熱源の過昇温を検知する温度検知手段を付設するとともに、加湿運転中において前記温度検知手段により異常温度が検知された時には、前記加熱源への通電を停止し且つ前記回転加湿フィルタを所定時間駆動させる制御手段を付設したことを特徴とする加湿装置。
JP2008039981A 2008-02-21 2008-02-21 加湿装置 Expired - Fee Related JP4655096B2 (ja)

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