JP2005033489A - 画像形成装置と画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ACS部31は、読み取られた画像データの原稿がカラーかモノクロかをページメモリ40で画像データの読み出しが行われる前に判定し、CPU20は、ACS部31から判定結果を受けた際、この判定結果に応じてカラー画像形成の制御信号またはモノクロ画像形成の制御信号を選択部36とプリント部102とに送信してカラー画像形成またはモノクロ画像形成を行う。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラーまたはモノクロ原稿の画像を読み取ってカラーまたはモノクロの画像を形成する画像形成装置と画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置において、読み取った原稿がカラーまたはモノクロかを自動的に判別し、それぞれに適したモード(カラーまたはモノクロ)で画像を処理して出力するACS(Auto Color Selection)モードが採用されているものがある。
【0003】
従来のACS技術では、メインスキャン前にプリスキャンを実行し、原稿がカラーかモノクロかを判定してから処理を実行していた。
【0004】
しかしながら、このように2回スキャンするため、画像を形成するための処理速度が低下していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のACS技術では、メインスキャン前にプリスキャンを実行し、原稿がカラーかモノクロかを判定してから処理を実行しているため、画像を形成する処理速度が低下するという問題があった。
【0006】
そこで、この発明は、ACSの判別を迅速に行って画像を形成する処理速度の低下を防ぐことのできる画像形成装置と画像形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像形成装置は、原稿の画像を読み取って画像データを出力する読取手段と、この読取手段が出力する画像データにカラー用の画像処理を施す第1の処理手段と、上記読取手段が出力する画像データにモノクロ用の画像処理を施す第2の処理手段と、上記第1の処理手段で画像処理されたカラー画像データと、上記第2の処理手段で画像処理されたモノクロ画像データとを格納する格納手段と、この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、上記格納手段に格納されたカラー画像データを読み出してカラーの画像処理を行う第1の画像処理手段と、上記格納手段に格納されたモノクロ画像データを読み出してモノクロの画像処理を行う第2の画像処理手段と、上記制御手段からの制御信号に応じて、上記第1の画像処理手段からのカラー画像データまたは上記第2の画像処理手段からのモノクロ画像データを選択する選択手段と、この選択手段で選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成、モノクロの画像形成を行う画像形成手段とから構成されている。
【0008】
この発明の画像形成方法は、原稿から読み取られた画像データにカラー用の画像処理を施してカラー画像データとし、上記原稿から読み取られた画像データにモノクロ用の画像処理を施してモノクロ画像データとし、カラー画像データとモノクロ画像データとを格納し、格納されたカラー画像データおよびモノクロ画像データが読み出される前に、上記原稿から読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかを判定し、この判定結果に応じて制御信号を出力し、上記格納されたカラー画像データを読み出してカラーの画像処理を行い、上記格納されたモノクロ画像データを読み出してモノクロの画像処理を行い、上記制御信号に応じて上記カラーの画像処理が行われたカラー画像データまたは上記モノクロの画像処理が行われたモノクロ画像データを選択し、この選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御信号に応じてカラーの画像形成またはモノクロの画像形成を行うようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、この発明の画像形成装置に係るカラーデジタル複写装置100の内部構成を示す断面図である。すなわち、カラーデジタル複写装置100は,複写対象物Oが保持する画像情報を光の明暗として読み取って画像信号を生成する画像読取部101、および画像読取部101あるいは外部から供給される画像信号に対応する画像を形成するプリント部102からなる。
【0011】
画像読取部101により読み取られて画像メモリ(図示しない)に記憶されている画像データに基づく露光光が、露光装置105から感光体ドラム103の所定の位置に照射される。これにより、感光体ドラム103に、露光光の強度に応じた潜像が形成される。
【0012】
感光体ドラム103に形成された潜像は、黒の単色すなわちBk画像を現像するための黒(Bk)現像装置11、またはカラー画像を構成するC(Cyan),M(Magenta),Y(Yellow)の3色の単色画像を現像するためのカラー現像装置21のいずれかから対応する色のトナーが選択的に供給されることで、トナー像として可視化(現像)される。なお、カラー現像装置21には、C(Cyan)のトナーで現像するC現像装置23、M(Magenta)のトナーで現像するM現像装置24、Y(Yellow)のトナーで現像するY現像装置25とが配置されている。
【0013】
感光体ドラム103上のトナー像は、感光体ドラム103が回転されることにより、転写ベルト(中間転写体)106と感光体ドラム103とが対向されている中間転写位置に搬送される。
【0014】
中間転写位置に搬送された感光体ドラム103上のトナー像は、中間転写装置107から提供される中間転写電圧により、転写ベルト106に転写される。
【0015】
転写ベルト106に転写されたトナー像は、出力媒体へのトナー像の転写位置である転写装置108と転写ベルト106とが対向される領域に搬送される。また、所定のタイミングでカセット121aまたは121bから取り出された用紙は、アライニングローラ123により、感光体ドラム103上のトナー像の位置とタイミングが整合されて転写位置に搬送され、トナー像が転写される。なお、転写装置108からは、所定の転写電圧が出力される。
【0016】
トナー像が転写された用紙Pは,定着装置109に搬送され,定着装置109から所定の熱が供給される。これにより、トナー像を構成するトナーが溶融され、用紙に定着される。
【0017】
図2は、画像読取部101の概略構成を示すものである。
【0018】
画像読取部101は、光源2、光源2の配光分布を調整するためのリフレクタ3、及び第1ミラー4とで構成する第1キャリジ5、第2ミラー6と第3ミラー7とで構成する第2キャリジ8、集光レンズ9、3ラインCCDセンサ10、3ラインCCDセンサ10と図示しないセンサ駆動回路を実装したCCD基板11、及び3ラインCCDセンサ10を制御する制御回路と3ラインCCDセンサ10からの出力信号の処理を行う画像処理回路とで構成されるCCD制御基板12とから構成されている。
【0019】
画像読取部101の動作を簡単に説明する。
【0020】
原稿Oが原稿台ガラス13上に置かれた際、その原稿Oは、原稿固定用カバー14により原稿台ガラス13に密着して固定される。続いて、例えば、蛍光灯やキセノンランプ、ハロゲンランプ等を用いる光源2が点灯され、原稿台ガラス13を透過して原稿Oに光が照射される。原稿O上の読取位置Pの反射光は、原稿台ガラス13を透過し、第1ミラー4、第2ミラー6、第3ミラー7で反射され、集光レンズ9を介して3ラインCCDセンサ10の受光面に結像される。
【0021】
3ラインCCDセンサ10の受光面に結像した原稿Oからの反射光は、3ラインCCDセンサ10において光エネルギーからR(赤),G(緑),B(青)のカラーの画像データのもととなる電気信号に変換され、後段のCCD制御基板12上の画像処理回路で各種処理が行われる。
【0022】
第1キャリジ5と第2キャリジ8は、それぞれ速度2VとVで図示する方向(図上右方向)に移動されることで、原稿O上の読取位置Pが移動する。その際、読取位置Pから3ラインCCDセンサ10までの距離である光路長は、一定に保たれる。
【0023】
図3は、カラーデジタル複写装置100の制御系の概略構成を示すものである。上述したCCD制御基板12は、画像読取部101とプリント部102を含む全体の制御を司るCPU20、画像データの画像処理を行う画像処理部30、画像データの1頁分あるいは2頁分を格納するページメモリ(以下、PMと記述する)40とを有している。
【0024】
原稿読取部101で読み取られた画像データは、画像処理部30で画像処理されてPM40に格納される。
【0025】
また、PM40から読み出された画像データは、画像処理部30で画像処理されてプリント部102に出力される。
【0026】
また、CPU20には、各種操作を行う操作パネル50が接続されている。
【0027】
次に、このような構成において第1実施例について説明する。
【0028】
図4は、第1実施例に係る画像処理ブロックの構成を示すものである。
【0029】
第1実施例に係る画像処理部30は、図に示すように、ACS部31、カラー用のスキャンデータ画像処理部32、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33、カラー用のプリントデータ画像処理部34、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部35、及び選択部36とから構成されている。
【0030】
ACS部31は、詳しくは後述するが、PM40から画像データが読み出される前に、当該原稿がカラーかモノクロかの判定結果をCPU20に出力する。
【0031】
カラー用のスキャンデータ画像処理部32は、R(赤),G(緑),B(青)のカラーの画像データをC(Cyan),M(Magenta),Y(Yellow)に色変換したカラー用の画像データをPM40に出力する。
【0032】
モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33は、R(赤),G(緑),B(青)のカラーの画像データをモノクロ用のC,M,Yに色変換した画像データをPM40に出力する。
【0033】
カラー用のプリントデータ画像処理部34は、PM40から読み出したカラー用の画像データの画像処理を行って選択部36に出力する。
【0034】
モノクロ用のプリントデータ画像処理部35は、PM40から読み出したモノクロ用の画像データの画像処理を行って選択部36に出力する。
【0035】
選択部36は、CPU20からの制御信号に応じて、カラー用の画像データまたはモノクロ用の画像データをプリント部102に選択出力する。
【0036】
図5は、ACS部31の概略構成を示すものである。ACS部31は、カラー画素判定部61、カラー画素カウント部62、カラー/モノクロ判定部63とから構成されている。
【0037】
カラー画素判定部61は、入力されるR,G,Bの画像データのうちカラー画素を判定する。すなわち、カラー画素判定部61は、R,G,Bの画像データのうち次式を満たす画素をカラー画素と判定する。
【0038】
│R−G│>TH1、または│G−B│>TH2、または│B−R│>TH3
であればカラー画素と判定する。なお、「R,G,B」は読取信号値、「TH1,TH2,TH3」はカラー画素判定閾値である。
【0039】
カラー画素カウント部62は、カラー画素と判定された数(カラー画素数)をカウント(cnt)する。
【0040】
カラー/モノクロ判定部63は、カウント(cnt)されたカラー画素数により当該原稿がカラーかモノクロかを判定する。ここでの判定は、カウント値cnt>THCであればカラーと判定し、そうでなければモノクロと判定する。なお、「THC」は、カラー/モノクロ原稿判定閾値である。
【0041】
このような構成において、第1実施例の動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0042】
まず、原稿読取部101は、原稿がカラーかモノクロかによらず、カラーの画像データとして読み取る(ST1)。このカラーの画像データは、ACS部31、カラー用のスキャンデータ画像処理部32、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33に出力される。
【0043】
カラー用のスキャンデータ画像処理部32は、読み取られた画像データに対してカラーの画像処理を行ってPM40に出力する(ST2)。
【0044】
また、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33は、読み取られた画像データに対してモノクロの画像処理を行ってPM40に出力する(ST3)。
【0045】
PM40には、カラーの画像処理が行われた画像データが1頁分格納され、モノクロの画像処理が行われた画像データが1頁分格納される(ST4)。従って、PM40には2頁分の画像データが格納される。
【0046】
一方、ACS部31は、読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかを、PM40で画像データの読み出しが行われる前に判定し、判定結果をCPU20に出力する(ST5)。
【0047】
CPU20は、ACS部31から判定結果を受けた際、この判定結果に応じてカラー画像形成の制御信号またはモノクロ画像形成の制御信号を選択部36とプリント部102とに送信する。続いて、CPU20は、PM40からカラーの画像処理が行われた画像データ(カラー用)及びモノクロの画像処理が行われた画像データ(モノクロ用)を読み出す(ST6)。
【0048】
カラー用のプリントデータ画像処理部34は、PM40から読み出されたカラー用の画像データの画像処理(プリントデータ化)を行って選択部36に出力する(ST7)。
【0049】
モノクロ用のプリントデータ画像処理部35、PM40から読み出されたモノクロ用の画像データの画像処理(プリントデータ化)を行って選択部36に出力する(ST8)。
【0050】
選択部36は、CPU20からカラー画像形成の制御信号を受信していた場合、カラー用のプリントデータ画像処理部34からのカラー用の画像データをプリント部102に出力する(ST9)。
【0051】
また、選択部36は、CPU20からモノクロ画像形成の制御信号を受信していた場合、モノクロ用のプリントデータ画像処理部35からのモノクロ用の画像データをプリント部102に出力する(ST9)。
【0052】
プリント部102は、CPU20からカラー画像形成の制御信号を受信していた場合、選択部36から出力されるカラー用の画像データに基づいてカラーのプリントアウトを行う(ST10)。
【0053】
また、プリント部102は、CPU20からモノクロ画像形成の制御信号を受信していた場合、選択部36から出力されるモノクロ用の画像データに基づいてモノクロのプリントアウトを行う(ST11)。
【0054】
以上説明したように第1実施例によれば、ページメモリから画像データを読み出す前に原稿がカラーかモノクロかを判定してカラー/モノクロ処理を切り替えることにより、プリスキャンを必要としないACSモードを実現することができる。この場合、プリスキャンを必要としないので、画像を形成するための処理速度の低下を防止することができる。
【0055】
次に、第2実施例について説明する。
【0056】
図7は、第2実施例に係る画像処理ブロックの構成を示すものである。
【0057】
第2実施例に係る画像処理部30は、第1実施例のプリントデータ画像処理部34,35と選択部36を省き、プリントデータ画像処理部37を1つ設けたものである。第1実施例と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
第2実施例は、PM40にカラー及びモノクロ処理した2頁分の画像データを格納するところまで第1実施例と同じである。
【0059】
また、ACS部31が、読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかをPM40で画像データの読み出しが行われる前に判定し、判定結果をCPU20に出力するのも第1実施例と同じである。
【0060】
そして、第2実施例のCPU20は、ACS部31から判定結果を受けた際、この判定結果に応じてカラー画像形成の制御信号またはモノクロ画像形成の制御信号を、PM40とプリントデータ画像処理部37とプリント部102とに送信する。
【0061】
それにより、PM40は、カラー用またはモノクロ用に画像処理した1頁分の画像データのみが読み出される。
【0062】
プリントデータ画像処理部37は、PM40から読み出される画像データを、CPU20からの制御信号に応じて画像処理を行ってプリント部102に出力する。
【0063】
プリント部102は、プリントデータ画像処理部37からの画像データに基づいて、CPU20からの制御信号に応じてカラーまたはモノクロのプリントアウトを行う。
【0064】
以上説明したように第2実施例は、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0065】
次に、第3実施例について説明する。
【0066】
図8は、第3実施例に係る画像処理ブロックの構成を示すものである。
【0067】
第3実施例に係る画像処理部30は、第2実施例のスキャンデータ画像処理部32,33を省き、スキャンデータ画像処理部38を1つ設けたものである。第2実施例と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0068】
第3実施例では、スキャンデータ画像処理部38が、原稿読取部101で読み取られた画像データに対してカラー/モノクロ共通の画像処理を行ってPM40に出力する。カラー/モノクロ共通の画像処理は、第1実施例のカラー用の画像処理の内容であってもよい。この場合、PM40には、1頁分の画像データが格納される。
【0069】
また、ACS部31が、読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかをPM40で画像データの読み出しが行われる前に判定し、判定結果をCPU20に出力するのも第2実施例と同じである。
【0070】
そして、第3実施例のCPU20は、ACS部31から判定結果を受けた際、この判定結果に応じてカラー画像形成の制御信号またはモノクロ画像形成の制御信号を、PM40とプリントデータ画像処理部37とプリント部102とに送信する。
【0071】
それにより、PM40は、カラー/モノクロ共通の画像処理した1頁分の画像データが読み出される。
【0072】
プリントデータ画像処理部37は、PM40から読み出される画像データを、CPU20からの制御信号に応じてカラーまたはモノクロの画像処理を行ってプリント部102に出力する。
【0073】
プリント部102は、プリントデータ画像処理部37からの画像データに基づいて、CPU20からの制御信号に応じてカラーまたはモノクロのプリントアウトを行う。
【0074】
以上説明したように第3実施例は、第1、第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0075】
次に、第4実施例について説明する。
【0076】
図9は、第4実施例に係る画像処理ブロックの構成を示すものである。
【0077】
第4実施例に係る画像処理部30は、第1実施例の画像処理部30におけるプリントデータ画像処理部34,35の前段に変倍処理部(主走査方向)41,42を設けたものである。第1実施例と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0078】
このような構成において、第4実施例の動作を図10のフローチャートを参照して説明する。
【0079】
まず、第4実施例では、操作パネル50から倍率の指定がされたものとする。
【0080】
CPU20は、原稿読取部101に対して、指定された倍率に応じた第1キャリッジ5の移動速度(キャリッジ速度)を変化させる制御を行う。さらに、CPU20は、変倍処理部41,42にも指定された倍率に変倍させる制御を行う。
【0081】
すなわち、原稿読取部101は、原稿がカラーかモノクロかによらず、倍率に応じたキャリッジ速度でカラーの画像データ(副走査方向の変倍画像)を読み取る(ST21)。このカラーの画像データは、ACS部31、カラー用のスキャンデータ画像処理部32、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33に出力される。
【0082】
カラー用のスキャンデータ画像処理部32は、読み取られた画像データに対してカラーの画像処理を行ってPM40に出力する(ST22)。
【0083】
また、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33は、読み取られた画像データに対してモノクロの画像処理を行ってPM40に出力する(ST23)。
【0084】
PM40には、カラーの画像処理が行われた画像データが1頁分格納され、モノクロの画像処理が行われた画像データが1頁分格納される(ST24)。従って、PM40には2頁分の画像データが格納される。
【0085】
一方、ACS部31は、読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかを、PM40で画像データの読み出しが行われる前に判定し、判定結果をCPU20に出力する(ST25)。
【0086】
なお、ACS部31による判定は、図5に示すカラー/モノクロ判定部63で説明した判定式と異なり、下記のようになる。
【0087】
すなわち、変倍時におけるカラー/モノクロ判定部63の判定は、カウント値cnt>f(Z)×THCであればカラーと判定し、そうでなければモノクロと判定する。なお。「THC」はカラー/モノクロ原稿判定閾値であり、f(Z)は倍率をZとしたときのZに関する関数である。
【0088】
図11は、変倍時の関数f(Z)の例を示すものである。横軸の設定倍率範囲に対して縦軸が関数f(Z)で、倍率Zに対して単調増加する関数である。すなわち、倍率に関する関数f(Z)を判定閾値に乗算し、変倍時の判定結果が等倍時と同じになるようにする。
【0089】
CPU20は、ACS部31から判定結果を受けた際、この判定結果に応じてカラー画像形成の制御信号またはモノクロ画像形成の制御信号を選択部36とプリント部102とに送信する。続いて、CPU20は、PM40からカラーの画像処理が行われた画像データ(カラー用)及びモノクロの画像処理が行われた画像データ(モノクロ用)を読み出す(ST26)。
【0090】
変倍処理部41は、PM40から読み出されたカラー用の画像データを主走査方向に上記指定された倍率で変倍処理してプリントデータ画像処理部34に出力する(ST27)。プリントデータ画像処理部34は、変倍処理部43からの画像データの画像処理(プリントデータ化)を行って選択部36に出力する(ST28)。
【0091】
また、変倍処理部42は、PM40から読み出されたモノクロ用の画像データを主走査方向に上記指定された倍率で変倍処理してプリントデータ画像処理部35に出力する(ST29)。プリントデータ画像処理部35、PM40から読み出されたモノクロ用の画像データの画像処理(プリントデータ化)を行って選択部36に出力する(ST30)。
【0092】
選択部36は、CPU20からカラー画像形成の制御信号を受信していた場合、カラー用のプリントデータ画像処理部34からのカラー用の画像データをプリント部102に出力する(ST31)。
【0093】
また、選択部36は、CPU20からモノクロ画像形成の制御信号を受信していた場合、モノクロ用のプリントデータ画像処理部35からのモノクロ用の画像データをプリント部102に出力する(ST31)。
【0094】
プリント部102は、CPU20からカラー画像形成の制御信号を受信していた場合、選択部36から出力されるカラー用の画像データに基づいてカラーのプリントアウトを行う(ST32)。
【0095】
また、プリント部102は、CPU20からモノクロ画像形成の制御信号を受信していた場合、選択部36から出力されるモノクロ用の画像データに基づいてモノクロのプリントアウトを行う(ST33)。
【0096】
以上説明したように第4実施例によれば、キャリッジ変倍を伴っても、ページメモリから画像データを読み出す前に原稿がカラーかモノクロかを判定してカラー/モノクロ処理を切り替えることにより、プリスキャンを必要としない変倍処理を行ったACSモードを実現することができる。
【0097】
なお、本第4実施例は、第1実施例の構成に対してキャリッジ変倍を伴う変倍処理を行う場合を示しているが、同様に第2,第3実施例の構成に応用することも可能である。
【0098】
次に、第5実施例について説明する。
【0099】
図12は、第5実施例に係る画像処理ブロックの構成を示すものである。
【0100】
第5実施例に係る画像処理部30は、第4実施例の画像処理部30における変倍処理部(主走査方向)41,42の代わりに変倍処理部(主/副走査方向)43,44を設けたものである。第4実施例と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0101】
第5実施例では、変倍時においても第4実施例のように画像読取部101のキャリッジ速度を変化させない100%固定にして読み取りを行う。変倍は、主走査方向と副走査方向とを変倍処理部43,44で行う。
【0102】
なお、ACS部31は、変倍される前の画像データを使用するため、等倍での読み取りと同じ判定処理が行われる。
【0103】
第5実施例における他の動作は、第4実施例と同じであるので説明を省略する。
【0104】
以上説明したように第5実施例によれば、キャリッジ速度を変化させない変倍を伴っても、ページメモリから画像データを読み出す前に原稿がカラーかモノクロかを判定してカラー/モノクロ処理を切り替えることにより、プリスキャンを必要としない変倍処理を行ったACSモードを実現することができる。
【0105】
なお、本第5実施例は、第1実施例の構成に対してキャリッジ速度を変化させない変倍を行う場合を示しているが、同様に第2,第3実施例の構成に応用することも可能である。
【0106】
次に、第6実施例について説明する。
【0107】
図13は、第6実施例に係る画像処理ブロックの構成を示すものである。
【0108】
第6実施例に係る画像処理部30は、第1実施例の画像処理部30におけるスキャンデータ画像処理部32,33の後段に変倍処理部(副走査方向)51,52を設け、プリントデータ画像処理部34,35の前段に変倍処理部(主走査方向)53,54を設けたものである。第1実施例と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0109】
このような構成において、第6実施例の動作を図14のフローチャートを参照して説明する。
【0110】
第6実施例では、操作パネル50から指定された倍率に応じて変倍画像を形成するが、原稿読取部101のキャリッジ速度を変化させることによる変倍動作と画像処理部分による変倍処理を組み合わせる。ただし、キャリッジは特定の変倍時の速度、例えば、50%,100%,200%,400%のみで動作させる。
【0111】
図15は、指定された倍率と読み取り倍率との関係例を示すものである。例えば、指定倍率が25〜50%では読み取り倍率が50%時の読み取り動作(キャリッジ速度)とし、指定倍率が51〜100%では読み取り倍率が100%時の読み取り動作(キャリッジ速度)とし、指定倍率が101〜200%では読み取り倍率が200%時の読み取り動作(キャリッジ速度)とし、指定倍率が201〜400%では読み取り倍率が400%時の読み取り動作(キャリッジ速度)とする。
【0112】
まず、第6実施例では、操作パネル50から倍率が指定されたものとする。
【0113】
CPU20は、原稿読取部101に対して、指定倍率(倍率範囲)に応じたキャリッジ5の移動速度(キャリッジ速度)を変化させる制御を行う。さらに、CPU20は、変倍処理部51,52,53,54にも指定された倍率に変倍処理させる制御を行う。
【0114】
すなわち、原稿読取部101は、原稿がカラーかモノクロかによらず、倍率範囲に応じたキャリッジ速度でカラーの画像データ(副走査方向の変倍画像)を読み取る(ST41)。このカラーの画像データは、ACS部31、カラー用のスキャンデータ画像処理部32、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33に出力される。
【0115】
カラー用のスキャンデータ画像処理部32は、読み取られた画像データに対してカラーの画像処理を行って変倍処理部51に出力する(ST42)。変倍処理部51は、入力される倍率範囲に応じて変倍された画像データ(副走査方向の変倍画像)を指定された倍率に副走査方向を変倍処理してPM40に出力する(ST43)。
【0116】
また、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33は、読み取られた画像データに対してモノクロの画像処理を行って変倍処理部52に出力する(ST44)。変倍処理部52は、入力される倍率範囲に応じて変倍された画像データ(副走査方向の変倍画像)を指定された倍率に副走査方向を変倍処理してPM40に出力する(ST45)。
【0117】
PM40には、カラーの画像処理が行われた画像データが1頁分格納され、モノクロの画像処理が行われた画像データが1頁分格納される(ST46)。従って、PM40には2頁分の画像データが格納される。
【0118】
一方、ACS部31は、読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかを、PM40で画像データの読み出しが行われる前に判定し、判定結果をCPU20に出力する(ST47)。
【0119】
なお、ACS部31による判定は、下記のようになる。
【0120】
すなわち、変倍時におけるカラー/モノクロ判定部63の判定は、カウント値cnt>f(Z)×THCであればカラーと判定し、そうでなければモノクロと判定する。なお。「THC」はカラー/モノクロ原稿判定閾値であり、f(Z)は倍率をZとしたときのZに関する関数である。ただし、本実施例の場合は、読み取り倍率が50%、100%、200%、400%のいずれかである。従って、使用する関数f(Z)は、50%用、200%用、400%用の3つである(100%は必要がない)。
【0121】
CPU20は、ACS部31から判定結果を受けた際、この判定結果に応じてカラー画像形成の制御信号またはモノクロ画像形成の制御信号を選択部36とプリント部102とに送信する。続いて、CPU20は、PM40からカラーの画像処理が行われた画像データ(カラー用)及びモノクロの画像処理が行われた画像データ(モノクロ用)を読み出す(ST48)。
【0122】
変倍処理部53は、PM40から読み出されたカラー用の画像データを主走査方向に上記指定された倍率で変倍処理してプリントデータ画像処理部34に出力する(ST49)。プリントデータ画像処理部34は、変倍処理部53からの画像データの画像処理(プリントデータ化)を行って選択部36に出力する(ST50)。
【0123】
また、変倍処理部54は、PM40から読み出されたモノクロ用の画像データを主走査方向に上記指定された倍率で変倍処理してプリントデータ画像処理部35に出力する(ST51)。プリントデータ画像処理部35、PM40から読み出されたモノクロ用の画像データの画像処理(プリントデータ化)を行って選択部36に出力する(ST52)。
【0124】
選択部36は、CPU20からカラー画像形成の制御信号を受信していた場合、カラー用のプリントデータ画像処理部34からのカラー用の画像データをプリント部102に出力する(ST53)。
【0125】
また、選択部36は、CPU20からモノクロ画像形成の制御信号を受信していた場合、モノクロ用のプリントデータ画像処理部35からのモノクロ用の画像データをプリント部102に出力する(ST53)。
【0126】
プリント部102は、CPU20からカラー画像形成の制御信号を受信していた場合、選択部36から出力されるカラー用の画像データに基づいてカラーのプリントアウトを行う(ST54)。
【0127】
また、プリント部102は、CPU20からモノクロ画像形成の制御信号を受信していた場合、選択部36から出力されるモノクロ用の画像データに基づいてモノクロのプリントアウトを行う(ST55)。
【0128】
以上説明したように第6実施例によれば、キャリッジ変倍と変倍処理とを伴っても、ページメモリから画像データを読み出す前に原稿がカラーかモノクロかを判定してカラー/モノクロ処理を切り替えることにより、プリスキャンを必要としない変倍処理を行ったACSモードを実現することができる。
【0129】
なお、本第6実施例は、第1実施例の構成に対してキャリッジ変倍と変倍処理とを行う場合を示しているが、同様に第2,第3実施例の構成に応用することも可能である。
【0130】
以上説明したように上記発明の実施の形態によれば、ページメモリから画像データを読み出す前に原稿がカラーかモノクロかを判定してカラー/モノクロ処理を切り替えることにより、プリスキャンを必要としないACSモードを実現することができる。
【0131】
なお、上記実施例では、3ラインCCDセンサを用いたが、R(赤),G(緑),B(青)のカラーの画像データに加えてW/B(黒)のモノクロの画像データのもととなる信号を出力する4ラインCCDセンサを用いても良い。特に、第1実施例、第2実施例、第4実施例、第5実施例、第6実施例において4ラインCCDセンサを用いる場合は、モノクロ用のスキャンデータ画像処理部33へW/B(黒)のモノクロの画像データを入力しても良い。
【0132】
また、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0133】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、ACSの判別を迅速に行って画像を形成する処理速度の低下を防ぐことのできる画像形成装置と画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す画像形成装置に係るカラーデジタル複写装置の内部構成を示す断面図。
【図2】画像読取部の概略構成を示す図。
【図3】カラーデジタル複写装置の制御系の概略構成を示す図。
【図4】第1実施例に係る画像処理部の構成を示すブロック図。
【図5】ACS部の概略構成を示す図。
【図6】第1実施例の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】第2実施例に係る画像処理部の構成を示すブロック図。
【図8】第3実施例に係る画像処理部の構成を示すブロック図。
【図9】第4実施例に係る画像処理部の構成を示すブロック図。
【図10】第4実施例の動作を説明するためのフローチャート。
【図11】変倍時の関数の例を示す図。
【図12】第5実施例に係る画像処理部の構成を示すブロック図。
【図13】第6実施例に係る画像処理部の構成を示すブロック図。
【図14】第6実施例の動作を説明するためのフローチャート。
【図15】指定された倍率と読み取り倍率との関係例を示す図。
【符号の説明】
20…CPU(制御手段)、30…画像処理部、31…ACS部(判定手段)、32,33,38…スキャンデータ画像処理部(処理手段)、34,35,37…プリントデータ画像処理部(画像処理手段)、36…選択部(選択手段)、40…ページメモリ(格納手段)、41,42,43,44,51,52,53,54…変倍処理部(変倍処理手段)、50…操作パネル(指示手段)、100…カラーデジタル複写装置、101…画像読取部(読取手段)、102…プリント部(画像形成手段)。
Claims (8)
- 原稿の画像を読み取って画像データを出力する読取手段と、
この読取手段が出力する画像データにカラー用の画像処理を施す第1の処理手段と、
上記読取手段が出力する画像データにモノクロ用の画像処理を施す第2の処理手段と、
上記第1の処理手段で画像処理されたカラー画像データと、上記第2の処理手段で画像処理されたモノクロ画像データとを格納する格納手段と、
この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、
上記格納手段に格納されたカラー画像データを読み出してカラーの画像処理を行う第1の画像処理手段と、
上記格納手段に格納されたモノクロ画像データを読み出してモノクロの画像処理を行う第2の画像処理手段と、
上記制御手段からの制御信号に応じて、上記第1の画像処理手段からのカラー画像データまたは上記第2の画像処理手段からのモノクロ画像データを選択する選択手段と、
この選択手段で選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成、モノクロの画像形成を行う画像形成手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 原稿の画像を読み取って画像データを出力する読取手段と、
この読取手段が出力する画像データにカラー用の画像処理を施す第1の処理手段と、
上記読取手段が出力する画像データにモノクロ用の画像処理を施す第2の処理手段と、
上記第1の処理手段で画像処理されたカラー画像データと、上記第2の処理手段で画像処理されたモノクロ画像データとを格納する格納手段と、
この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、
この制御手段の制御信号に応じて、上記格納手段に格納されたカラー画像データまたはモノクロ画像データを読み出してカラーまたはモノクロの画像処理を行う画像処理手段と、
この画像処理手段で画像処理されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成、モノクロの画像形成を行う画像形成手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 原稿の画像を読み取って画像データを出力する読取手段と、
この読取手段が出力する画像データをカラー画像及びモノクロ画像として処理する処理手段と、
この処理手段で処理された画像データを格納する格納手段と、
この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、
この制御手段の制御信号に応じて、上記格納手段に格納された画像データを読み出してカラーまたはモノクロの画像処理を行う画像処理手段と、
この画像処理手段で画像処理された画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成またはモノクロの画像形成を行う画像形成手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成の倍率を指示する指示手段と、
この指示手段で指示された倍率に応じて、原稿を走査する速度を変更して当該原稿の画像を読み取って画像データを出力する読取手段と、
この読取手段が出力する画像データにカラー用の画像処理を施す第1の処理手段と、
上記読取手段が出力する画像データにモノクロ用の画像処理を施す第2の処理手段と、
上記第1の処理手段で画像処理されたカラー画像データと、上記第2の処理手段で画像処理されたモノクロ画像データとを格納する格納手段と、
この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、
上記格納手段に格納されたカラー画像データを読み出して上記走査方向と直交する方向に対して上記指示手段で指示する倍率に変倍処理する第1の変倍処理手段と、
この第1の変倍処理手段で変倍処理されたカラー画像データに対してカラーの画像処理を行う第1の画像処理手段と、
上記格納手段に格納されたモノクロ画像データを読み出して上記走査方向と直交する方向に対して上記指示手段で指示する倍率に変倍処理する第2の変倍処理手段と、
この第2の変倍処理手段で変倍処理されたモノクロ画像データに対してモノクロの画像処理を行う第2の画像処理手段と、
上記制御手段からの制御信号に応じて、上記第1の画像処理手段からのカラー画像データまたは上記第2の画像処理手段からのモノクロ画像データを選択する選択手段と、
この選択手段で選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成、モノクロの画像形成を行う画像形成手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成の倍率を指示する指示手段と、
この指示手段で指示された倍率に関係なく原稿の画像を読み取って画像データを出力する読取手段と、
この読取手段が出力する画像データにカラー用の画像処理を施す第1の処理手段と、
上記読取手段が出力する画像データにモノクロ用の画像処理を施す第2の処理手段と、
上記第1の処理手段で画像処理されたカラー画像データと、上記第2の処理手段で画像処理されたモノクロ画像データとを格納する格納手段と、
この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、
上記格納手段に格納されたカラー画像データを読み出して上記指示手段で指示された倍率に変倍処理する第1の変倍処理手段と、
この第1の変倍処理手段で変倍処理されたカラー画像データに対してカラーの画像処理を行う第1の画像処理手段と、
上記格納手段に格納されたモノクロ画像データを読み出して上記指示手段で指示された倍率に変倍処理する第2の変倍処理手段と、
この第2の変倍処理手段で変倍処理されたモノクロ画像データに対してモノクロの画像処理を行う第2の画像処理手段と、
上記制御手段からの制御信号に応じて、上記第1の画像処理手段からのカラー画像データまたは上記第2の画像処理手段からのモノクロ画像データを選択する選択手段と、
この選択手段で選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成、モノクロの画像形成を行う画像形成手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成の倍率を指示する指示手段と、
この指示手段で指示された倍率に対して予め設定された複数の倍率のうちのいずれかの倍率を選択し、この選択した倍率に応じて原稿を走査する速度を変更して当該原稿の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段が出力する画像データにカラー用の画像処理を施す第1の処理手段と、
この第1の処理手段が出力するカラー画像データを上記読取手段の走査方向に対して上記指示手段で指示された倍率に変倍処理する第1の変倍処理手段と、
上記読取手段が出力する画像データにモノクロ用の画像処理を施す第2の処理手段と、
この第2の処理手段が出力するカラー画像データを上記読取手段の走査方向に対して上記指示手段で指示された倍率に変倍処理する第2の変倍処理手段と、
上記第1の変倍処理手段で変倍処理されたカラー画像データと、上記第2の変倍処理手段で変倍処理されたモノクロ画像データとを格納する格納手段と、
この格納手段に格納された画像データが読み出される前に、上記読取手段が出力する画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に応じて制御信号を出力する制御手段と、
上記格納手段に格納されたカラー画像データを読み出して上記走査方向と直交する方向に対して上記指示手段で指示する倍率に変倍処理する第3の変倍処理手段と、
この第3の変倍処理手段で変倍処理されたカラー画像データに対してカラーの画像処理を行う第1の画像処理手段と、
上記格納手段に格納されたモノクロ画像データを読み出して上記走査方向と直交する方向に対して上記指示手段で指示する倍率に変倍処理する第4の変倍処理手段と、
この第4の変倍処理手段で変倍処理されたモノクロ画像データに対してモノクロの画像処理を行う第2の画像処理手段と、
上記制御手段からの制御信号に応じて、上記第1の画像処理手段からのカラー画像データまたは上記第2の画像処理手段からのモノクロ画像データを選択する選択手段と、
この選択手段で選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御手段からの制御信号に応じてカラーの画像形成またはモノクロの画像形成を行う画像形成手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 原稿から読み取られた画像データにカラー用の画像処理を施してカラー画像データとし、
上記原稿から読み取られた画像データにモノクロ用の画像処理を施してモノクロ画像データとし、
カラー画像データとモノクロ画像データとを格納し、
格納されたカラー画像データおよびモノクロ画像データが読み出される前に、上記原稿から読み取られた画像データから当該原稿がカラーかモノクロかを判定し、
この判定結果に応じて制御信号を出力し、
上記格納されたカラー画像データを読み出してカラーの画像処理を行い、
上記格納されたモノクロ画像データを読み出してモノクロの画像処理を行い、
上記制御信号に応じて上記カラーの画像処理が行われたカラー画像データまたは上記モノクロの画像処理が行われたモノクロ画像データを選択し、
この選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御信号に応じてカラーの画像形成またはモノクロの画像形成を行うようにしたことを特徴とする画像形成方法。 - 画像形成の倍率が指示された際、この指示された倍率に応じて原稿を走査する速度を変更して当該原稿の画像を読み取り、
この読み取られた画像データにカラー用の画像処理を施してカラー画像データとし、
上記原稿から読み取られた画像データにモノクロ用の画像処理を施してモノクロ画像データとし、
カラー画像データとモノクロ画像データとを格納し、
この格納されたカラー画像データおよびモノクロ画像データが読み出される前に、上記読み取られた画像データから上記原稿がカラーかモノクロかを判定し、
この判定結果に応じて制御信号を出力し、
上記格納されたカラー画像データを読み出して上記走査方向と直交する方向に対して上記指示倍率に変倍処理し、
この変倍処理されたカラー画像データに対してカラーの画像処理を行い、
上記格納されたモノクロ画像データを読み出して上記走査方向と直交する方向に対して上記指示倍率に変倍処理し、
この変倍処理されたモノクロ画像データに対してモノクロの画像処理を行い、
上記制御信号に応じて上記カラーの画像処理が行われたカラー画像データまたは上記モノクロの画像処理が行われたモノクロ画像データを選択し、
この選択されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、上記制御信号に応じてカラーの画像形成またはモノクロの画像形成を行うようにしたことを特徴とする画像形成方法。
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