JP2005032851A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート電極のサイドエッチングを防いでHigh−k膜をエッチングすることのできる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】High−k膜105上に、ゲート電極としての多結晶シリコン膜パターン111が形成されている場合において、三塩化ホウ素ガスおよび窒素ガスを用いてHigh−k膜105をドライエッチングする。その後、フッ酸またはリン酸を用いたウェットエッチングによって、SiO膜104および窒化ホウ素からなる側壁保護膜112を除去する。High−k膜105としては、HfO膜、HfAlO膜およびHfSiO膜よりなる群から選ばれるいずれか1の膜を用いることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、より詳細には、高誘電率絶縁膜上にゲート電極が形成された半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路装置における高集積化が大きく進展しており、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型半導体装置では高集積化に対応するためのトランジスタ等の素子の微細化、高性能化が図られている。特に、MOS構造を構成する要素の一つであるゲート絶縁膜に関しては、上記トランジスタの微細化、高速動作および低電圧化に対応すべく薄膜化が急速に進んでいる。
【0003】
ゲート絶縁膜を構成する材料としては、従来よりシリコン酸化膜(SiO膜)が用いられてきた。一方、ゲート電極の微細化に伴いゲート絶縁膜の薄膜化が進むと、キャリア(電子および正孔)がゲート絶縁膜を直接トンネリングすることによって生じるトンネル電流、すなわちゲートリーク電流が増大するようになる。例えば、130nmノードのデバイスで要求されるゲート絶縁膜の膜厚はSiO膜で2nm程度であるが、この領域はトンネル電流が流れ始める領域である。したがって、ゲート絶縁膜としてSiO膜を用いた場合には、ゲートリーク電流を抑制することができずに消費電力の増大を招くことになる。
【0004】
そこで、SiO膜に代えて、より誘電率の高い材料をゲート絶縁膜として使用する研究が行われている。高誘電率の絶縁膜(以下、High−k膜という。)としては、従来、TiO膜、Ta膜およびAl膜などが検討されてきたが、最近では、HfO膜、HfAlO膜およびHfSiO膜などがシリコン上での安定性に優れていることから注目されている。
【0005】
図4は、ゲート絶縁膜としてHigh−k膜を用いた場合の従来法による電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor)の製造工程を示す断面図である。
【0006】
シリコン基板401上に素子分離領域402,403を形成した後、熱酸化法によってSiO膜404を形成する。次に、High−k膜405、ゲート電極としての多結晶シリコン膜406およびマスク材としてのSiO膜407を順に成長させる。その後、ゲート電極の寸法均一性向上を目的として反射防止膜408を形成してから、フォトリソグラフィ法を用いてレジストパターン409を形成する(図4(a))。
【0007】
次に、レジストパターン409をマスクとして反射防止膜408、SiO膜407をドライエッチングし、SiO膜パターン410を形成する(図4(b))。
【0008】
次に、SiO膜パターン410をマスクとして多結晶シリコン膜406をドライエッチングし、多結晶シリコン膜パターン411を形成する(図4(c))。
【0009】
最後に、High−k膜405およびSiO膜404をエッチングすることによってゲート電極が完成する。
【0010】
ここで、High−k膜405をエッチングする方法としては、BClを用いてZr1−xAlのドライエッチングを行う方法(例えば、非特許文献1参照。)や、Cl、BClまたはHClなどの塩素含有ガスを用いてAlのドライエッチングを行う方法などの他に、フルオロカーボンガスまたはHBrおよびOの混合ガスを用いてドライエッチングを行う方法などがある。
【0011】
【非特許文献1】
ケー・ペルホス(K.Pelhos)ら、「塩素含有プラズマ中における高誘電率の絶縁性Zr1−xAl膜のエッチング(Etching of high−k dielectric Zr1−xAl films inchlorine−containing plasmas)」、“Journal of Vacuum Science and Technology”、アメリカ真空学会、2001年7月/8月、A第19巻、 第4号、p.1361−1366
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エッチングガスとしてハロゲンガスを用いた従来の方法では、High−k膜405をエッチングする際に多結晶シリコン膜パターン411もエッチングされてしまうために、所望の寸法を有するゲート電極が得られなくなるという問題があった(図4(d))。
【0013】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、High−k膜をエッチングする際に多結晶シリコン膜パターンがエッチングされるのを防いで、所望の寸法を有するゲート電極を形成することのできる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高誘電率絶縁膜上にシリコンを含むゲート電極が形成された半導体装置の製造方法において、三塩化ホウ素ガスおよび窒素ガスを用いて高誘電率絶縁膜をドライエッチングすることを特徴とするものである。
【0016】
本発明において、高誘電率絶縁膜の下にはシリコンを含む酸化膜が形成されていて、ドライエッチングの後に、シリコンを含む酸化膜と、ドライエッチングの際にゲート電極の側壁に形成された窒化ホウ素からなる膜とを除去することができる。
【0017】
また、本発明は、半導体基板上に、シリコンを含む酸化膜、高誘電率絶縁膜およびシリコンを含むゲート電極がこの順に形成された半導体装置の製造方法において、三塩化ホウ素ガスおよび窒素ガスを用いて高誘電率絶縁膜のドライエッチングを行い、シリコンを含む酸化膜が露出すると同時にドライエッチングを停止した後、臭化水素ガスおよび酸素ガスを用いて残りの高誘電率絶縁膜をドライエッチングすることを特徴とする。
【0018】
本発明においては、ドライエッチングの後に、シリコンを含む酸化膜と、ドライエッチングの際にゲート電極の側壁に形成された窒化ホウ素からなる膜とを除去することができる。
【0019】
また、本発明において、シリコンを含む酸化膜および窒化ホウ素からなる膜の除去は、フッ酸およびリン酸のいずれか一方を用いたウェットエッチングによって行うことができる。
【0020】
本発明において、高誘電率絶縁膜は、HfO膜、HfAlO膜およびHfSiO膜よりなる群から選ばれる1の膜とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1(a)〜(e)は、本実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0022】
まず、半導体基板としてのシリコン基板101上に公知の方法を用いて素子分離領域102,103を形成した後、素子分離領域102と素子分離領域103によって挟まれた領域に、シリコンを含む酸化膜としてのSiO膜104を形成する。SiO膜104は、例えば熱酸化法などによって形成することができるが、他の方法によって形成されてもよい。また、SiO膜104の膜厚は、例えば1nm程度とすることができる。
【0023】
次に、素子分離領域102,103およびSiO膜104の上にHigh−k膜105を形成する。本発明において、High−k膜とは、SiO膜よりも比誘電率の大きい絶縁膜をいう。High−k膜105としては、例えば、HfO膜、HfAlO膜またはHfSiO膜などを用いることができる。尚、High−k膜105の膜厚は、例えば2nm〜3nm程度とすることができる。
【0024】
High−k膜105を形成した後は、この上に、ゲート電極となる多結晶シリコン膜106、マスク材となるSiO膜107を順に形成する。多結晶シリコン膜106の膜厚は、例えば150nm程度とすることができる。また、SiO膜107の膜厚は、例えば100nm程度とすることができる。
【0025】
SiO膜107を形成した後は、この上に反射防止膜108を形成する。反射防止膜108は、次に形成するレジスト膜をパターニングする際に、レジスト膜を透過した露光光を吸収することによって、レジスト膜と反射防止膜との界面における露光光の反射をなくす役割を果たす。反射防止膜108としては有機物を主成分とする膜を用いることができ、例えば、スピンコート法などによって形成することができる。尚、本発明においては、反射防止膜はなくてもよい。
【0026】
次に、反射防止膜108の上にレジスト膜(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィ法によって所望の線幅を有するレジストパターン109を形成する。以上の工程によって、図1(a)の構造が得られる。
【0027】
次に、図1(b)に示すように、ゲートマスクとなるSiO膜パターン110を形成する。
【0028】
まず、図1(a)のレジストパターン109をマスクとして反射防止膜108,SiO膜107をエッチングする。その後、不要となったレジストパターン109を除去する。尚、反射防止膜108のエッチングが進行してSiO膜107が露出すると略同時に、レジストパターン109がエッチングによって消失するようにエッチング条件を設定してもよい。この場合、SiO膜107のエッチングは、反射防止膜パターン(図示せず)をマスクとして行う。SiO膜パターン110が形成された後は、例えば、酸素ガスを用いたプラズマ処理を行うことによって反射防止膜パターンを除去することができる。
【0029】
次に、SiO膜パターン110をマスクとして、多結晶シリコン膜106のエッチングを行うことによって、図1(c)に示す構造が得られる。図において、多結晶シリコン膜パターン111はゲート電極であり、シリコン基板101上に、SiO膜104、High−k膜105およびゲート電極がこの順に形成された構造を有する。
【0030】
次に、SiO膜パターン110をマスクとしてHigh−k膜105のエッチングを行う。エッチングは、例えば、誘導結合による低圧高密度プラズマによって行うことができる。本実施の形態においては、エッチング雰囲気中にBCl(三塩化ホウ素)ガスおよびN(窒素)ガスを供給することにより、多結晶シリコン膜パターン111の側壁に側壁保護膜112を形成しつつ、High−k膜105のエッチングを行うことを特徴とする。以下、このことについて詳細に説明する。
【0031】
図2は、本実施の形態において使用されるドライエッチング装置の一例である。図に示すように、ドライエッチング装置200は、真空チャンバ201内に、下部電極202と、下部電極202と対向する位置に所定の間隔をおいて配置された上部電極203とを有する。下部電極202は高周波(RF)電源204に接続し、上部電極203は高周波(RF)電源205に接続している。
【0032】
下部電極202は基板載置台を兼ねており、シリコン基板206は下部電極202上に載置される。この際、シリコン基板206は、High−k膜(図示せず)が形成されている面が上部電極203に対向するようにして置かれる。尚、下部リング207は、下部電極202上でシリコン基板206を位置決めする役割を有する。
【0033】
真空チャンバ201には、エッチングガスGを供給するエッチングガス供給管208が接続している。上部電極203は内部に中空部(図示せず)を有し、エッチングガス供給管208から中空部にエッチングガスGが導入されるようになっている。また、上部電極203のシリコン基板206に対向する面には複数のガス噴出し口(図示せず)が設けられていて、中空部内のエッチングガスGはガス噴出し口から真空チャンバ201内に導入される。また、ガス噴出し口の周囲には、ガスの噴出し方向を制御するための板状部材209と、板状部材209を支持するための上部リング210とが設けられている。
【0034】
次に、図1および図2を参照しながら、High−k膜のエッチングを行う工程について説明する。
【0035】
まず、下部電極202の上にシリコン基板206を載置する。ここで、シリコン基板206は図1(c)の構造を有している。すなわち、シリコン基板101上には、SiO膜104と、High−k膜105と、多結晶シリコン膜パターン111と、SiO膜パターン110とがこの順に形成されている。そして、シリコン基板206は、これらの膜が形成されている面が上部電極203の側を向くようにして置かれる。
【0036】
次に、エッチングガスGを所定の流量で真空チャンバ201内に導入する。本実施の形態においては、エッチングガスGは、エッチングガス供給管208を通り、上部電極203の内部に設けられた中空部を経て、ガス噴出し口から真空チャンバ201内に入る。本実施の形態においては、エッチングガスGとして、BClガスとNガスとの混合ガスを用いる。
【0037】
次に、上部電極203および下部電極202にそれぞれ高周波を印加すると、プラズマ放電域211に到達したエッチングガスがプラズマ化する。これにより、エッチング雰囲気中にはBClとNとの反応によってB(窒化ホウ素)が生成し、これが多結晶シリコン膜パターン111の側壁に付着する。B膜は非常に硬質な膜であり、側壁保護膜として十分な物理的強度を有している。
【0038】
また、BClガスはHigh−k膜111の加工に適していることから、Bの付着によって側壁保護膜112が形成される一方で、High−k膜105のエッチングも進行する。この際、多結晶シリコン膜パターン111の側壁は側壁保護膜112が形成されているために、High−k膜105とともに多結晶シリコン膜パターン111の側壁がエッチングされることはない。したがって、ゲート電極のサイドエッチングを抑制しつつHigh−k膜105のエッチングを行うことが可能となる。図1(d)は、High−k膜105のエッチングが終了した後の半導体装置の断面図である。
【0039】
尚、エッチングにより発生したガスや余剰のエッチングガスGなどは、図2に示す排気口212から真空チャンバ201の外へ排出される。
【0040】
High−k膜105のエッチング終了後は、フッ酸溶液またはリン酸溶液を用いたウェットエッチング法によって、SiO膜104とともに、不要となった側壁保護膜112を除去する。
【0041】
以上の工程によって、図1(e)に示す構造を得ることができる。
【0042】
本実施の形態によれば、BClガスおよびClガスを用いてHigh−k膜のエッチングを行うことにより、多結晶シリコン膜パターンの側壁に側壁保護膜を形成しながら、High−k膜のエッチングを行うことができる。したがって、多結晶シリコン膜パターンのサイドエッチングを防いで、所望の寸法を有するゲート電極を形成することが可能となる。
【0043】
尚、本実施の形態におけるHigh−k膜105のエッチング工程では、まず、ドライエッチング装置200の上部電極203にのみ高周波を印加して側壁保護膜Bを形成した後、上部電極203および下部電極202に高周波を印加してHigh−k膜105のエッチングを行ってもよい。上部電極203にのみ高周波を印加することによって、BClとNとを反応させてBを生成することができる。生成したBは多結晶シリコン膜パターン111の側壁に付着して側壁保護膜112を形成する。次に、下部電極202にも高周波を印加すると、プラズマ化したエッチングガスがシリコン基板206側に引き寄せられるのでHigh−k膜105のエッチングを行うことができる。このように、先に側壁保護膜112が形成されやすい条件に設定した後にHigh−k膜105のエッチングを行うことによって、より効果的にサイドエッチングを防ぐことが可能となる。
【0044】
また、本実施の形態におけるドライエッチング装置は、プラズマ生成部と半導体基板へのイオンエネルギー制御部とにそれぞれ独立したRF電源を有する装置であれば図2に示す以外の装置を用いてもよい。
【0045】
実施の形態2.
本実施の形態では、High−k膜のエッチング工程を2段階に分けて行うことを特徴とする。
【0046】
図2および図3を用いて、本実施の形態によるHigh−k膜のエッチング方法を説明する。
【0047】
まず、実施の形態1で説明した図1(a)〜図1(c)に示す方法と同様にして、半導体基板としてのシリコン基板301上に素子分離領域302,303を形成した後、SiO膜304、High−k膜305を介して、多結晶シリコン膜パターン311およびSiO膜パターン310を形成する(図3(a))。ここで、High−k膜305としては、実施の形態1と同様に、HfO膜、HfAlO膜またはHfSiO膜などを用いることができる。
【0048】
次に、High−k膜305のエッチングを行う。本発明においては、実施の形態1で説明したドライエッチング装置(図2)と同様の装置を用いることができる。尚、プラズマ生成部と半導体基板へのイオンエネルギー制御部とにそれぞれ独立したRF電源を有する装置であれば他のドライエッチング装置を用いてもよい。
【0049】
まず、下部電極202の上にシリコン基板206を載置する。この際、シリコン基板206は、SiO膜パターン(図示せず)が上部電極203の側を向くようにして載置する。尚、本実施の形態において、シリコン基板206は、図3(a)に示すように、シリコン基板301上に、SiO膜304、High−k膜305およびゲート電極としての多結晶シリコン膜パターン311がこの順に形成された構造を有している。
【0050】
次に、エッチングガスGとして、BClガスとNガスとの混合ガスを所定の流量で真空チャンバ201内に導入する。具体的には、エッチングガスGは、エッチングガス供給管208を通り、上部電極203の内部に設けられた中空部(図示せず)を経て、ガス噴出し口(図示せず)から真空チャンバ201内に入る。
【0051】
次に、上部電極203および下部電極202にそれぞれ高周波を印加すると、プラズマ放電域211に到達したエッチングガスがプラズマ化する。この際、プラズマ雰囲気中には、BClとNとの反応によってBが生成し、これが多結晶シリコン膜パターン311の側壁に付着することによって側壁保護膜312を形成する。また、同時に、High−k膜305はBClガスによってエッチングされる。
【0052】
本実施の形態においては、High−k膜305がエッチングされ、下地のSiO膜304の一部が露出したところでエッチングを停止する。この際、High−k膜305のエッチングが完全に終了している必要はなく、例えば、図3(b)に示すように、部分的にHgih−k膜305が残っている状態であってよい。
【0053】
次に、エッチングガスGをSiO膜との選択比が大きいガスに変え、所定の流量で真空チャンバ201内に導入する。例えば、HBr(臭化水素)ガスとO(酸素)ガスとの混合ガスを用いることができる。そして、引き続きHigh−k膜305のエッチングを行う。SiO膜との選択比の大きいエッチングガスを使用することによって、SiO膜304のエッチングを抑制しながら残りのHigh−k膜305をエッチングすることができる。
【0054】
尚、エッチングにより発生したガスや余剰のエッチングガスGは、実施の形態1と同様に、図2に示す排気口212から真空チャンバ201の外へ排出される。
【0055】
以上の工程によって、図3(c)に示す構造を得ることができる。この後、フッ酸溶液またはリン酸溶液を用いたウェットエッチング法によりSiO膜304および側壁保護膜312を除去することによってゲート電極構造が完成する(図3(d))。
【0056】
本実施の形態によれば、エッチングガスとしてBClガスおよびNガスを用いることによって、側壁保護膜を形成しながらHigh−k膜のエッチングを行うので、多結晶シリコン膜パターンのサイドエッチングを防いで所望の寸法を有するゲート電極を形成することができる。
【0057】
また、本実施の形態によれば、High−k膜のエッチングを下地であるSiO膜が露出したところでエッチングを一旦停止し、エッチングガスをSiO膜との選択比の大きいものに変えてから再びHigh−k膜のエッチングを行うことによって、SiO膜がエッチングされるのを抑制しながらHigh−k膜のエッチングを進めることができる。
【0058】
実施の形態1および2においては、ゲート電極材料として多結晶シリコン膜を用いた例について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。アモルファスシリコンまたはシリコンゲルマニウムなどのシリコンを含む膜であれば、ゲート電極材料として用いることができる。また、多層構造を有するゲート電極であって、その一部に多結晶シリコン膜、アモルファスシリコン膜またはシリコンゲルマニウム膜などが含まれていてもよい。
【0059】
実施の形態1および2においては、High−k膜の下地膜としてSiO膜を用いた例について示したが、本発明はこれに限られるものではない。High−k膜の下地膜はシリコンを含む酸化膜であればよく、例えばシリコン酸窒化膜などを用いてもよい。
【0060】
また、実施の形態1および2においては、トランジスタのゲート絶縁膜にHigh−k膜を用いた例について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、受動素子としてのキャパシタ膜にHigh−k膜を用いた例にも適用することが可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、エッチングガスとしてBClガスおよびNガスを用いることにより、側壁保護膜を形成しながらHigh−k膜のエッチングを行うことができるので、ゲート電極のサイドエッチングを防止して所望の寸法を有するゲート電極を形成することが可能となる。
【0062】
また、本発明によれば、High−k膜のエッチングを、BClガスおよびNガスを用いるエッチングと、下地のSiO膜に対する選択比が大きいガスを用いるエッチングとに分けて行うことにより、ゲート電極のサイドエッチングを防止するとともに、SiO膜がエッチングされるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、実施の形態1による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明で使用されるドライエッチング装置の一例である。
【図3】(a)〜(d)は、実施の形態2による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
101,206,301,401 シリコン基板、 102,103,302,303,402,403 素子分離領域、 111,311,411 多結晶シリコン膜パターン、 104,107,304,404,407 SiO膜、 105,305,405 High−k膜、 106,406 多結晶シリコン膜、 108,408 反射防止膜、 109,409 レジストパターン、 110,310,410 SiO膜パターン、 112,312 側壁保護膜、 200 ドライエッチング装置、 201 真空チャンバ、 202 下部電極、 203 上部電極、 204,205 高周波電源、 207 下部リング、 208 エッチングガス供給管、 209 板状部材、 210 状部リング、 211 プラズマ放電域、 212 排気口。

Claims (6)

  1. 高誘電率絶縁膜上にシリコンを含むゲート電極が形成された半導体装置の製造方法において、
    三塩化ホウ素ガスおよび窒素ガスを用いて前記高誘電率絶縁膜をドライエッチングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記高誘電率絶縁膜の下にはシリコンを含む酸化膜が形成されていて、前記ドライエッチングの後に、前記シリコンを含む酸化膜と、前記ドライエッチングの際に前記ゲート電極の側壁に形成された窒化ホウ素からなる膜とを除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上に、シリコンを含む酸化膜、高誘電率絶縁膜およびシリコンを含むゲート電極がこの順に形成された半導体装置の製造方法において、
    三塩化ホウ素ガスおよび窒素ガスを用いて前記高誘電率絶縁膜のドライエッチングを行い、前記シリコンを含む酸化膜が露出すると同時に前記ドライエッチングを停止した後、臭化水素ガスおよび酸素ガスを用いて残りの前記高誘電率絶縁膜をドライエッチングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記ドライエッチングの後に、前記シリコンを含む酸化膜と、前記ドライエッチングの際に前記ゲート電極の側壁に形成された窒化ホウ素からなる膜とを除去することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記シリコンを含む酸化膜および前記窒化ホウ素からなる膜の除去は、フッ酸およびリン酸のいずれか一方を用いたウェットエッチングによって行うことを特徴とする請求項2または4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記高誘電率絶縁膜は、HfO膜、HfAlO膜およびHfSiO膜よりなる群から選ばれる1の膜であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
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