JP2005032331A - ディスク段積み装置 - Google Patents

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Riyouko Kitano
亮子 北野
Masayuki Tsuruha
正幸 鶴羽
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一宏 三木
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Abstract

【課題】移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを行うことができ、周辺機械や製造ラインを停止させることなく連続的にディスクを取り出し可能なディスク段積み装置を提供すること。
【解決手段】間歇的に回転するターンテーブル1に立設された複数のスタックポール2にディスクDの中心穴を挿通させた状態で段積みしてディスクDをストックし、且つディスク取り出し時には段積みされたディスクDをリフター3で下方から押し上げて取り出すディスク段積み装置であって、該リフター3は、該ターンテーブル1の中心部に設けられ、前進及び後退可能なフォーク4を備えるディスク段積み装置A。
【効果】リフターをターンテーブルの中心部に設けたことで、リフターが移載アーム等と干渉することも回避できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク段積み装置に関し、更に詳しくは、移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを行うことができ、製造ラインを停止させることなく連続的にディスクを取り出し可能であり、また同時に、移載アームの動作や設置位置を制約させることのないディスク段積み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD−ROMやDVD−R、DVD−RW等(以下、光ディスクという)の製造においては、光ディスクや貼り合わせ前のディスク単板を、段積みされた状態(即ち積み重ねた状態)でストックすることがある。
例えば、製造ラインに供給するために別ラインで成形されたディスク単板を段積みしておく場合や、最終的に製造された光ディスクを段積み収納する場合、或いは製造ラインの一時停止時に製造途中の光ディスクをバッファ用としてストックする場合などである(特許文献1及び特許文献2等参照)。
【0003】
こうした場合、ディスク単板や光ディスク(以下、まとめてディスクという)は、ターンテーブルに複数のスタックポールを立設した構造のディスク段積み装置に段積みされることが多い。
具体的に言えば、例えば、上記の製造ラインからディスクをバッファにストックする場合には、先ず、ディスクが移載手段により製造ライン上からディスク段積み装置のスタックポール上方に運ばれ、ディスクの中心穴をスタックポールに挿通させるようにして積み重ねられていく。
【0004】
そして、スタックポールに所定枚数(例えば120枚)のディスクが段積みされると、ターンテーブルが間歇的に回転して次の空のスタックポールが移載手段の下方に移動して、引き続きそのスタックポールにディスクが順次積み重ねられるのである。
その際、上下のディスク同士が密着したりディスク同士が接触して損傷したりするのを防止するために、段積みされるディスク間にスペーサを介装させてディスク間に間隔を設ける場合もある。
【0005】
反対に、ディスク段積み装置からディスクを取り出して製造ラインに供給する場合には、スタックポールに段積みされたディスクを上方から1枚ずつ移載手段で取り出して、製造ラインに移載する。
そして、1本のスタックポールに段積みされたディスクがすべて取り出されると、ターンテーブルが間歇的に回転して次のスタックポールに段積みされたディスクを再度順次取り出していくのである。
【0006】
その際、通常、スタックポールに段積みされたディスクをリフターで下方から押し上げて、最上段のディスクが常に同じ位置、即ち移載手段による取り出し位置に位置するようにディスクを上昇させる。
しかし、こうしたタイプの従来のディスク段積み装置では、スタックポールの切り換え、即ち、一旦最上段まで上昇したリフターのフォーク等を下降させて次のスタックポールにセットするまでの動作等に時間がかかるという問題があった。
【0007】
そのため、スタックポールの切り換えのたびに周辺機械等の作動を停止しなければならず、製造ラインの稼働率を低下させ、製造装置全体の生産効率を低下させる原因の一つとなっていた。
近年、このように製造ラインを停止させることなく、移載手段等の周辺機械のサイクルタイム内でスタックポールの切り換えを行うことを目的としたディスク段積み装置の開発が進められている。
【0008】
このような目的意識の下で、上記のようなディスクを下方から押し上げるタイプのディスク段積み装置がいくつか提案されている(特許文献3等参照。またターンテーブル型ではないが特許文献4参照)。
また、今後のディスク段積み装置の開発においては、上記の目的は、当然の前提として要求されるものとなろう。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−345433号公報の図1
【特許文献2】
特開2001−189037号公報の図1及び図2
【特許文献3】
特開2001−344829号公報
【特許文献4】
特開2002−15473号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献3や特許文献4に記載されたディスク段積み装置では、ターンテーブルの外側に比較的嵩高いリフターが取り付けられるため、ディスクを取り出すだめの移載手段と干渉し易いという問題がある。
図7は、こうした従来のディスク段積み装置と移載手段との干渉を説明する図であり、(A)は平面概略図、(B)は正面概略図である。
【0011】
このディスク段積み装置Bは、ターンテーブル1に6本のスタックポール2を備え、ターンテーブル2の外側に設けられたリフター3のフォーク4が、ディスクDを下方から支持するカラー5〔図7(B)参照〕を挟持して、ディスクDを押し上げている。
移載手段である移載アームCの先端部には、例えば、吸着チャックC1〔図7(B)参照〕が取り付けられており、スタックポール2に挿通された最上段のディスクDを吸着して取り出すのである。
【0012】
しかし、この図から分かるように、ターンテーブル2の外側に嵩高いリフター3が設けられているため、移載アームCが揺動すると、このままでは移載アームCや吸着チャックC1に吸着されたディスクDがリフター3に衝突して、ディスクDが損傷し或いはディスクDが落下してしまう。
それを回避するためには、移載アームCをリフター3より高い位置まで上昇させて揺動させたり、リフター3と干渉しない場所でのみ揺動させたりするしかないが、それでは移載アームCの作動範囲が非常に制限されてしまう。
【0013】
しかし、実際の光ディスク製造装置においては、移載アームCは図7に示したように1つの腕のみからなる場合は少なく、寧ろ、複数の腕を持つ移載アームCが左右にスピーディーに揺動することが求められる。
しかも、図7のようなディスク段積み装置では、移載アームCやリフター3等の設置位置が限定されてしまうが、それでは製造装置の全体構造に対するコンパクト化の要請にも応えられない。
【0014】
本発明は、かかる実状を背景に、上記の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明の目的は、移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを行うことができ、周辺機械や製造ラインを停止させることなく連続的にディスクを取り出し可能なディスク段積み装置を提供することである。
また同時に、移載アームの動作や設置位置を制約させることのないディスク段積み装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、リフターをディスク段積み装置のターンテーブルの中心部に設けることで移載アームの作動を制限することを防止できるとともに、スタックポールの切り換えとリフターのフォークの下降及びセッティング動作を同時タイミングで行うことで、移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを完了することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0016】
即ち、本発明は、(1)、間歇的に回転するターンテーブルに立設された複数のスタックポールにディスクの中心穴を挿通させた状態で段積みしてディスクをストックし、且つディスク取り出し時には段積みされたディスクをリフターで下方から押し上げて取り出すディスク段積み装置であって、該リフターは、該ターンテーブルの中心部に設けられ、前進及び後退可能なフォークを備えるディスク段積み装置に存する。
【0017】
そして、(2)、前記スタックポールには、ディスクを下方から支持するためのカラーが挿通されており、リフターは、フォークを介して該カラーを保持し、自ら上昇して該カラーを押し上げることにより、該カラー上に段積みされた該ディスクを押し上げるディスク段積み装置に存する。
【0018】
そしてまた、(3)、前記リフターは、スタックポールからディスクがすべて取り出されると、フォークを後退させ、自ら高速で下降すると同時タイミングでターンテーブルが間歇的に回転し、該フォークを前進させた後、次のスタックポールに段積みされたディスクを最上段のディスクが取り出し位置に位置するまで押し上げるまでの一連のスタックポールの切り換えを一サイクルタイム内で完了し、この切り替えによる周辺の機械停止をなくするものであるディスク段積み装置に存する。
【0019】
そしてまた、(4)、スタックポールに段積みされたディスクのうちの最上段のディスクが、取り出し位置まで上昇したことを監視する上限センサーを備えるディスク段積み装置に存する。
【0020】
本発明はこの目的に沿ったものであれば、上記1〜4の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も当然採用可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明のディスク段積み装置の最良の実施形態について述べる。
本発明のディスク段積み装置は、間歇的に回転するターンテーブルに立設された複数のスタックポールにディスクの中心穴を挿通させた状態で段積みしてディスクをストックし、且つディスク取り出し時には段積みされたディスクをリフターで下方から押し上げて取り出すものであって、リフターは、ターンテーブルの中心部に設けられ、前進及び後退可能なフォークを備えることを特徴とする。
【0022】
〔ディスク段積み装置の構成〕
先ず、本発明のディスク段積み装置の構成について述べる。
図1は、ディスク段積み装置の最良の実施形態の正面図である。
また、図2は、図1のディスク段積み装置の平面図である。
【0023】
ディスク段積み装置Aは、主に、ターンテーブル1、スタックポール2及びリフター3等を備える。
そして、ディスク段積み装置Aは、ディスク製造装置の基台Pに固定された支持台P1に、後述するモータ11が固定されることにより基台Pに固定されている。
【0024】
ターンテーブル1は、その回転軸が下方のモータ11の回転軸(図示しない)に連結されて、この実施形態では、上方から見た場合に時計回りに(図2の矢印参照)間歇的に回転する。
モータ11の下方には、その回転軸に回転翼12が直結され、回転翼12と支持台P1の下方に固定された回転調節器13とが連携して、モータ11の回転軸及びターンテーブル1の回転を間歇的に調整する(この実施形態の場合は1/6回転ずつ)。
【0025】
つまり、モータ11の回転軸を介してターンテーブル1連結している回転翼12には、6カ所の凹部12aが形成されており、その凹部12aに回転調節器13の略円柱状の回転制御片13aが嵌まり込むことでターンテーブル1の回転を停止させる。
そして、ターンテーブル1を回転させる際には、回転調節器13の回転制御片13aを回転翼12の凹部12aから外し、モータ11の回転駆動でターンテーブル1を回転させるのである。
【0026】
スタックポール2は、ターンテーブル1に垂直に立設されており、ディスクDの中心穴を挿通させた状態で段積みしてディスクをストックする(図1の右側のスタックポール参照)。
スタックポール2の頂上部は、ディスクDを取り入れ又は取り出し易いように、それぞれ略円錐形状に角取りされている。
また、スタックポール2には、円筒形状の軸部5aの少なくとも上側に径がより大きな鍔部5bが形成されたカラー5が、それぞれ挿通されている。
カラー5は、ディスクDを下方から支持する。
【0027】
リフター3は、カバー体3aに覆われた状態で、ターンテーブル1の中心部に備えられている。
本発明の特徴は、このようにリフター3がターンテーブル1の中心部にある点にあるが、それについては後述する。
また、リフター3は昇降可能に形成されており、且つ前進及び後退可能なフォーク4を備える。
ここで、このリフター3やフォーク4について具体的に説明する。
【0028】
先ず、リフター3には昇降軸部31が直結されており、昇降軸部31は、ターンテーブル1の貫通孔や中空構造のモータ11の中空部(ともに図示しない)にラジアル軸受け等を介して挿通されている。
この実施形態では、リフター3の高速昇降を、装置下方の単軸ロボット6により行っている。
【0029】
つまり、昇降軸部31は、単軸ロボット6の昇降駆動により上下動する支持台61と腕部62を介して連結されており、支持台61及び腕部62を介して単軸ロボット6の昇降駆動により昇降する。
そして、昇降軸部31が昇降することによって、リフター3が高速で昇降するのである。
【0030】
また、単軸ロボット6は基台Pに固定されており、昇降軸部31はターンテーブル1や中空モータ11に軸受け等を介して挿通されているから、ターンテーブル1や中空モータ11が回転しても、昇降軸部31が回転することはない。
つまり、昇降軸部31及びリフター3は、ターンテーブル1やモータ11が回転しても、それに同期して回転することなく、単に上下動のみを行う。
【0031】
次に、フォーク4は、図2や後述する図3に示すように、先端が二股に分かれた形状に形成され、リフター3に対して1方向(即ち図1では手前方向、図2では下向きの方向)に突出している。
先述したように、リフター3が回転しないため、フォーク4も、上記方向を向いたまま、前進及び後退を行う。
【0032】
図3は、フォークを前進及び後退させるためのリフターの内部構造を説明する分解模式図である(便宜上リフターのカバー体3aを取り除いた状態を示す)。
リフター3内部の基本構造は、クランク軸32及びそのアーム部33と、アーム部33の先端に取り付けられた第1摺動部34と、フォーク4及びそれに固定された第1レール体41及び第2摺動部42と、第2レール体35とよりなる。
【0033】
実際には、第1レール体41の中央凸部が第1摺動部34の溝に嵌まり込み、第2レール体35の中央凸部が第2摺動部42の溝に嵌まり込んでいる。
そのため、フォーク4の動きは、第2摺動部42を介して第2レール体35によって前後方向(図中の矢印K方向)のみに規制される。
【0034】
このような状態で、クランク軸32を、その軸心を回動軸として回動させると(図3の矢印L参照)、それに伴ってアーム部33が矢印M方向に回動する。
すると、アーム部33の先端に取り付けられた第1摺動部34が、第1レール体41に沿って摺動しながら第1レール体41を前後方向に押す。
そのため、第1レール体41を介してフォーク4を前後方向に動かす、即ち、クランク軸32を回動させることでフォーク4が前進及び後退するのである。
【0035】
クランク軸32は、図1においては、リフター3の昇降軸部31内に挿通されている(尚、図1においてクランク軸32は図示しない)。
つまり、リフター3の昇降軸部31は中空の筒状に形成されており、クランク軸32は、その内部に挿通された状態で下方の空圧式のロータリーアクチュエータ36に達している。
【0036】
ロータリーアクチュエータ36には、フレキシブルチューブ7に内装された給気管(図示しない)により空気が供給され、空気圧を調整することにより回動駆動させる。
この回動駆動がクランク軸32に伝達されて、クランク軸32が先述したようにその軸心を回動軸として回動し(図3の矢印L参照)、最終的にフォーク4が前進及び後退するのである。
尚、クランク軸32及びロータリーアクチュエータ36は、単軸ロボット6の支持台61の上下動に伴って、昇降軸部31とともに一体的に昇降する。
【0037】
以上を簡単にまとめれば、ターンテーブル1及びスタックポール2は、モータ11の回転駆動により、基台Pに対して回転するが、上下動はしない。
リフター3、フォーク4、昇降軸部31、クランク軸32及びロータリーアクチュエータ36等は、ターンテーブル1等とは独立に、基台Pに固定された単軸ロボット6の支持台61の上下動にあわせて一体的に昇降する。
リフター3及び昇降軸部31は、基台Pに対して回転せず、フォーク4は同一方向を向いたまま前進及び後退を行うのである。
【0038】
〔ディスク段積み装置の作用〕
次に、本発明のディスク段積み装置Aの作用について述べる。
ディスク段積み装置AからディスクDを取り出し製造ライン等に供給するためには、先述したように、スタックポール2に段積みされたディスクDを下方から押し上げて、最上段のディスクDが常に同じ位置、即ち移載手段による取り出し位置に位置するようにディスクDを上昇させなければならない。
【0039】
本発明のディスク段積み装置Aでは、このディスクDの押し上げを、ターンテーブル1の中央部に備えた昇降可能なリフター3で行う。
この実施形態では、先述したように、先端が二股に分かれた形状のフォーク4で、カラー5の軸部5aを挟み込んで保持する(図1及び図2参照)。
【0040】
そして、単軸ロボット6を昇降駆動させると、支持台61、腕部62及び昇降軸部31を介して昇降駆動がリフター3に伝わり、リフター3が上昇する。
それとともにフォーク4も上昇し、カラー5を押し上げることにより、カラー5の上方に段積みされたディスクDを押し上げるのである。
【0041】
本実施形態では、ディスクDが上記の移載手段による取り出し位置まで上昇したかどうかを、図4(A)及び図4(B)に示すような上限センサー8によって監視している。
即ち、基台P上の、後述する移載手段(例えば移載アーム等)の動作の邪魔にならない位置に支持ポール81を2本立設し、それぞれに一対の上限センサー8を取り付ける。
【0042】
その際、図4(B)に示すように、一対の上限センサー8に若干高低差をつけて、ディスクDをやや上方から監視することにより、最上段のディスクDが所定の取り出し位置、即ち取り出し高さに達しているかどうかを判断する。
即ち、移載手段が最上段のディスクDを取り出すと、上限センサー8が、段積みされたディスクDの高さが低くなったという信号を制御手段(図示しない)に送る。
【0043】
そして、制御手段が単軸ロボット6を上昇駆動させて、リフター3及びフォーク4を、ディスクDの上限が所定の取り出し位置に達するまで上昇させる。
スタックポール2からディスクDが全て取り出され、ディスクDがなくなった(即ちいわば空になった)場合にも、上限センサー8がそれを感知して信号を送り、次のスタックポール2に切り換えるべくターンテーブル1が間歇的に回転するのである。
【0044】
因みに、本実施形態では、支持ポール81の下方に、スタックポール2にディスクDが挿通されているかどうかを感知する一対の確認センサー82、及びリフター3やフォーク4が勢いよく上昇してディスクDがスタックポール2の先端から飛び出さないように制御するための一対のスローダウンセンサー83が取り付けられている。
尚、ここでは上限センサー8等として、リフター3及びフォーク4によりディスクDが押し上げられるスタックポール2についてのみ示したが、他のスタックポール2を監視するために、センサーを取り付けることは適宜行われる。
【0045】
〔ディスク段積み装置の効果〕
さて、以上のような構成のディスク段積み装置Aを用いると、スタックポール2の切り換えとリフター3のフォーク4の下降及びセッティング動作を同時平行的に行うことができ、移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを行うことが可能となる。
以下、この点について説明する。
【0046】
先述したように、本発明のディスク段積み装置Aは、フォーク4を前進させてカラー5を保持した状態でリフター3自体が上昇することにより、ディスクDを押し上げる。
しかし、ディスクDが全て取り出され、スタックポール2が空になった状態で、フォーク4でカラー5を保持したままリフター3を下降させ、フォーク4を後退させてからターンテーブル1を回転させてスタックポール2の切り換えを行ったのでは、従来のディスク段積み装置と同様、切り換え作業に時間がかかる。
【0047】
そこで、本発明のディスク段積み装置Aでは、図5に示すようにして一連のスタックポールの切り換えを行うと、こうした問題が解消でき好ましい。
図5は、本発明のディスク段積み装置Aにおける好適なスタックポールの切り換えの手順を説明する図である(便宜上上限センサー8や装置の下部構造等は省略した)。
【0048】
図5(A)は、スタックポール21からディスクDを全て取り出した直後の状態を示す。
リフター3は、通常の可動範囲の最も高い位置まで上昇している。
フォーク4は前進した状態で、先端でカラー5を挟み込んで保持している。
【0049】
先述したように、この状態で、上限センサー8(図示しない)が、ディスクDがなくなったことを感知して信号を送ると、先ず、リフター3がその高さを保った状態で、フォーク4を後退させる。
すると、カラー5はスタックポール21に沿って自由落下する。
この動作は、実際には、最後のディスクDがスタックポール21から取り出されると同時に開始する。
実験によれば、この動作が完了するまでの時間は、約0.3秒であった。
【0050】
次に、図5(B)は、リフター3が下降すると同時にターンテーブル1が間歇的に回転した状態を示す。
上記のように、フォーク4を後退させた後、単軸ロボット6(図1参照)を下降駆動させて、リフター3を高速で下降させる。
【0051】
そして、このリフター3の高速下降動作と同時タイミングで、モータ11(図1参照)を回転駆動させてターンテーブル1を間歇的に回転させ(即ち本実施形態の場合はターンテーブル1を60°回転させ)、元のスタックポール21の位置に次のスタックポール22を移動させる。
この動作が完了するまでの時間は、約2.5秒であった。
【0052】
因みに、元のスタックポール22の位置には次のスタックポール23が移動する。
スタックポール23にも、通常、カラー5が挿通され、ディスクDが段積みされているが、ここでは便宜上省略した。
【0053】
最後に、図5(C)は、フォーク4を前進させ、一連のスタックポールの切り換えが完了した状態を示す。
上記のように、リフター3が高速下降し、ターンテーブル1が間歇的に回転して次のスタックポール22が所定の位置に移動した後、ロータリーアクチュエータ36を回動駆動させてフォーク4を前進させて、カラー5を挟み込んで保持させる。
この動作にかかる時間は、約0.3秒であった。
【0054】
その後、その状態でリフター3を上昇させてスタックポール22に段積みされたディスクDを押し上げ、最上段のディスクDが移載手段による取り出し位置に位置するようにするのである。
この押し上げ動作にかかる時間は、約0.5秒であった。
【0055】
以上のような一連のスタックポールの切り換え動作により、図5(A)の状態から図5(C)の状態に至るまでの時間は、約3.6秒(0.3+2.5+0.3+0.5)である。
移載手段(例えば移載アーム等)の一サイクルタイム、即ちディスクDの取り出し動作を開始してから次のディスクDの取り出し動作を開始するまでの時間は、通常4〜5秒であるから、本発明のディスク段積み装置Aによれば、移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを行うことができ、製造ライン等の周辺機械を停止させることなく連続的にディスクを取り出すことが可能となる。
【0056】
一方、本発明のディスク段積み装置Aは、先述したように、上記のようなリフター3をターンテーブル1の中心部に備えたことを特徴とする。
そのため、例えば、図6に示すようにバッファとしてのディスク段積み装置Aから製造ラインEにディスクDを供給する際に、複数の腕を持つ移載アームCを用いても、移載アームCとディスク段積み装置Aのリフター3とがぶつかりあう等の干渉を生じる可能性はほとんどない。
つまり、本発明によれば、移載アームCの動作がほとんど制約を受けないという利点がある。
【0057】
また、従来のディスク段積み装置B(図7参照)と違って、本発明のディスク段積み装置Aは、このようにリフター3が移載アームCの動作を制限しないため、移載アームCやディスク段積み装置A自体の設置位置を比較的自在に決定することができる。
そのため、本発明のディスク段積み装置Aによれば、ディスク製造装置全体のコンパクト化や効率化等の要請に十分に応えることが可能となるのである。
【0058】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であることは言うまでもない。
例えば、ターンテーブル1の回転方向、スタックポール2の本数、リフター3の形状や構造等、フォーク4及びカラー5の形状等は、適宜選択され決定されるべきものである。
特に、スタックポール2については、スタックポール2を用いる替わりに段積みされたディスクを収納するケースを用いることも当然可能である。
【0059】
また、本発明では、リフター3の昇降を単軸ロボット6の昇降駆動により行い、フォーク4の前進及び後退動作をロータリーアクチュエータ36による回動駆動に基づくクランク機能より行う場合を示したが、他の駆動装置を用いることは当然可能である。
更に、本実施形態では、ターンテーブル1の間歇的な回転を、モータ11の回転軸に直結された回転翼12の凹部12aに、回転調節器13の回転制御片13aが嵌まり込むことによって得たが、他の方式によることも可能であることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、移載アーム等の周辺機械の一サイクルタイム内で一連のスタックポールの切り換えを行うことができ、製造ラインや周辺機械を停止させることなく連続的にディスクを取り出すことが可能となる。
また、リフターをターンテーブルの中心部に設けたことで、リフターが移載アーム等と干渉する可能性が非常に小さくなるため、移載アーム等の動作や設置位置が制約を受けず、移載アームやディスク段積み装置自体の設置位置を自在に決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ディスク段積み装置の最良の実施形態の正面図である。
【図2】図2は、図1のディスク段積み装置の平面図である。
【図3】図3は、フォークを前進及び後退させるためのリフターの内部構造を説明する分解模式図である。
【図4】図4は、上限センサー等を設置した状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図を示す。
【図5】図5は、本発明のディスク段積み装置Aにおける好適なスタックポールの切り換えの手順を説明する図であり、(A)はディスクを取り出した直後の状態、(B)は途中の状態、(C)は完了した状態を示す。
【図6】図6は、本発明のディスク段積み装置から製造ラインにディスクを供給する状態を説明する図である。
【図7】図7は、従来のディスク段積み装置と移載手段との干渉を説明する図であり、(A)は平面概略図、(B)は正面概略図である。
【符号の説明】
A…本発明のディスク段積み装置
B…従来のディスク段積み装置
C…移載アーム
C1…吸着チャック
D…ディスク
E…製造ライン
P…基台
P1…支持台
1…ターンテーブル
11…モータ
12…回転翼
12a…凹部
13…回転調節器
13a…回転制御片
2、21、22…スタックポール
3…リフター
3a…カバー体
31…昇降軸部
32…クランク軸
33…アーム部
34…第1摺動部
35…第2レール体
36…ロータリーアクチュエータ
4…フォーク
41…第1レール体
42…第2摺動部
5…カラー
5a…軸部
5b…鍔部
6…単軸ロボット
61…支持台
62…腕部
7…フレキシブルチューブ
8…上限センサー
81…支持ポール
82…確認センサー
83…スローダウンセンサー

Claims (4)

  1. 間歇的に回転するターンテーブルに立設された複数のスタックポールにディスクの中心穴を挿通させた状態で段積みしてディスクをストックし、且つディスク取り出し時には段積みされたディスクをリフターで下方から押し上げて取り出すディスク段積み装置であって、
    該リフターは、該ターンテーブルの中心部に設けられ、前進及び後退可能なフォークを備えることを特徴とするディスク段積み装置。
  2. 前記スタックポールには、ディスクを下方から支持するためのカラーが挿通されており、リフターは、フォークを介して該カラーを保持し、自ら上昇して該カラーを押し上げることにより、該カラー上に段積みされた該ディスクを押し上げることを特徴とする請求項1記載のディスク段積み装置。
  3. 前記リフターは、スタックポールからディスクがすべて取り出されると、フォークを後退させ、自ら高速で下降すると同時タイミングでターンテーブルが間歇的に回転し、該フォークを前進させた後、次のスタックポールに段積みされたディスクを最上段のディスクが取り出し位置に位置するまで押し上げるまでの一連のスタックポールの切り換えを一サイクルタイム内で完了し、この切り替えによる周辺の機械停止をなくするものであることを特徴とする請求項1又は2記載のディスク段積み装置。
  4. スタックポールに段積みされたディスクのうちの最上段のディスクが、取り出し位置まで上昇したことを監視する上限センサーを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のディスク段積み装置。
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