JP2005030615A - 製氷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷蔵室内に給水タンクを設置することで、該タンク内の製氷用水を吸い上げるポンプに動力を伝達するギヤが連結し、かつタンクの水を製氷皿へ送る給水配管系も接続され、容易に給水可能となる製氷装置を得る。
【解決手段】駆動モータ16を配した冷蔵室2奥部の部屋12に第1ギヤ18と給水管11とをその一部が部屋の外に臨むよう設け、一方給水タンク6には下端に水吸い上げ翼21を有した回転軸15を内部に嵌挿した吸い上げ管10を給水タンクの蓋体8に設け、前記回転軸の上方部に第2ギヤ19を設けると共に、吸い上げ管の先を水平に曲げ吸水管との接続管部9を形成し、給水タンクの冷蔵室への脱着にて、ギヤ同士の噛合/乖離、管同士の接続、離脱が行われ、製氷皿にタンク内の水を送水することができる製氷装置を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】駆動モータ16を配した冷蔵室2奥部の部屋12に第1ギヤ18と給水管11とをその一部が部屋の外に臨むよう設け、一方給水タンク6には下端に水吸い上げ翼21を有した回転軸15を内部に嵌挿した吸い上げ管10を給水タンクの蓋体8に設け、前記回転軸の上方部に第2ギヤ19を設けると共に、吸い上げ管の先を水平に曲げ吸水管との接続管部9を形成し、給水タンクの冷蔵室への脱着にて、ギヤ同士の噛合/乖離、管同士の接続、離脱が行われ、製氷皿にタンク内の水を送水することができる製氷装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に組み込まれた自動製氷装置に関し、特に製氷用水を給水するための給水装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫内で氷を自動的に作ってストックすることのできる自動製氷装置付きの冷蔵庫が開発され提供されている。この種の製氷装置は、製氷皿と、該製氷皿の反転装置と、製氷用水を貯留する給水タンクと、この給水タンクから直接製氷用水を吸い上げ製氷皿に供給する自吸式のポンプとを備え、製氷皿と反転装置は冷凍室に配置され、給水タンクは冷蔵室に配置されて、製氷皿に送られた水が冷却され氷となると、製氷皿が反転し脱氷し製氷された氷が貯氷容器に溜められるというものである(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許3068741号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで上記特許文献に開示によるものは、蓋で上面開口を覆った給水タンク内の水は、該給水タンクと製氷皿とを連絡する給水管路中に介挿設置した自吸式のポンプにより直接吸い上げ、前記製氷皿に供給するようにして、水が空気と触れないように図って衛生的に製氷される製氷装置を得ていた。また給水が完了したときには、サイフォン現象防止のため、ポンプを逆転させて給水配管中に残った水を給水タンクに戻すようにしている。しかしそのためにポンプが正逆転駆動可能という高コストのポンプを必要とし、またその正逆転駆動のための制御装置を必要とする。そして製氷用水が無くなって給水タンクを冷蔵室より取り出しタンクに水を補給し再び冷蔵室にセットしたとき、給水タンクとポンプとを接続するためにタンク側、ポンプ側にそれぞれ管継ぎ手部を必要とするなど、装置全体としては高コストで、複雑な構成のものであった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みなされたもので、衛生性の高い製氷装置を、廉価で汎用性のある渦巻きポンプを使用して簡易な構成で達成されるように図ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冷蔵室内に給水タンクが設置され、該給水タンク内の製氷用水がポンプにて吸い上げられ給水管を通して前記冷蔵室より下方の冷凍室に設けた製氷皿に送られるように構成された製氷装置において、前記給水タンク後方の前記冷蔵室奥部に形成した部屋に前記ポンプの駆動モータを配すと共に、前記駆動モータの動力伝達用の第1ギヤと前記給水管とを配し、かつ前記第1ギヤの一部と前記給水管の給水タンク側口部とを前記部屋の外に臨ませ、一方前記給水タンクには、その上面開口を施蓋する蓋体を設け、この蓋体に前記給水タンク内に垂下しかつ前記蓋体外に出た水平に屈曲する管部にて前記給水管の前記給水タンク側口部と接続可能な吸い上げ管を設け、該吸い上げ管内を上下に貫挿するように設けた回転軸の下方部には前記給水タンク内の水に浸る吸い上げ翼を設けると共に、前記回転軸の前記吸い上げ管を突き出た軸端部には前記第1ギヤと対向する第2ギヤを設けてなり、前記給水タンクの前記冷蔵室内への所定位置設置時に前記第1ギヤと前記第2ギヤとが噛合し、前記吸い上げ管と前記給水管とが嵌合接続されるものである。
【0007】
また、前記給水管と前記吸い上げ管および前記第2ギヤとが前記給水タンクの長手方向中心線上に設けられると共に、前記第1ギヤは前記給水管の中心線よりずれた平行線上にそのギヤ中心が位置して前記第2ギヤと噛合するように配設されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は冷蔵庫の内部に設けられた製氷装置の概略的な構成を示し、1Aは断熱壁にて形成された冷蔵庫1の本体で、内部に冷蔵室2、冷凍室3および野菜室4等が断熱仕切壁5にて仕切形成されている。
【0009】
6は、製氷用水を貯留するための給水タンクで、製氷時は冷蔵室3に設置され、製氷用水が無くなったら冷蔵室2より取り出されてタンク6に水道等にて水が補給される。前記給水タンク6は上面が開口7しており、その開口7にはパッキン(図示せず)等を外周縁部に有した蓋体8が着脱自在に装着されて、密閉的に施蓋されている。
【0010】
また蓋体8には、該蓋体8を上下に貫通すると共に、下端部が給水タンク6の底より少し上位置当たりまで垂下し、蓋体6を出た上端部では直角に水平に曲がり短い接続管部9が形成された逆L字型形状の吸い上げ管10が一体形成されている。吸い上げ管10は、合成樹脂等の部材にて形成されている。ここで吸い上げ管10は、蓋体8の給水タンク6の長手方向中心線Gと一致する位置に形成されている。
【0011】
11は、前記吸い上げ管10が差し込み接続される給水管で、後述する冷蔵庫の冷蔵室2の奥部に形成した部屋12に配管形成されている。この給水管11も合成樹脂などの部材にて形成されている。給水管11はその給水タンク側口部11bが部屋12の外に臨ませられて部屋12内に配されている。従って吸い上げ管10の屈曲した接続管部9の先が、この給水管11の給水タンク側口部11bに着脱自在に嵌合連結し、吸い上げ管10から吸い上げられた水は、製氷装置13の製氷皿14にと導びかれるようになっている。ここで、給水管11と吸い上げ管10とは、図2に示すように給水タンク6の長手方向中心線G上に位置した状態で配管接続されている。
【0012】
さて、15は、前記吸い上げ管10の内部に回転可能に嵌挿支持された回転軸で、前記部屋12に設けた駆動モータ(後述する)16の回転動力が歯車伝達機構17を介して伝えられて回転駆動する。ここで歯車伝達機構17は、原動歯車18aと中間歯車18bからなる第1ギヤー18と、最終段歯車である第2ギヤ19とから構成されている。
【0013】
前記回転軸15の下端には給水タンク6内の水に浸るように水吸い上げ翼21が装着されており、この水吸い上げ翼21の回転によりタンク6内の水が吸い上げられ、前記吸い上げ管10および前記給水管11を介して製氷皿14に供給される。
【0014】
また前記回転軸15において、吸い上げ管10を突き抜けて上方へ突出した軸部分には、歯車伝達機構17の最終段歯車を担う第2ギヤー19が取り付け固定されている。この場合、該第2ギヤー(最終段歯車)19は給水タンク6の蓋体8に設けた前記回転軸15に取り付けられているものであるから、給水タンク6側に存在する(属する)歯車となっている。そして該第2ギヤー19は、給水タンク6の長手方向中心線G上に位置している。
【0015】
一方、冷蔵室3の奥部に区画形成した前記部屋12内にはさらに前記回転軸を駆動するための駆動モーター16が配設されている。駆動モーター16は部屋12内に縦向きにして配設され、そのモーター回転軸16aの上端部に原動歯車18aが固着されている。
【0016】
原動歯車18aと前記最終段歯車(第2ギヤ)19との間には中間歯車18bが設けられている。この原動歯車18a、中間歯車18b、第2ギヤ(最終段歯車)19は共に同一平面上に位置して並ぶ歯車列となっている。この場合、図2に示すように、給水管11は、第2ギヤ(最終段歯車)19の回転中心p2と一致する給水タンク6の長手方向中心線G上にあるので、駆動モーター16は偏在させて設置することとする。その結果、原動歯車18aと中間歯車18bとのギヤ中心ラインp1が、第2ギヤ(最終段歯車)19の回転中心p2すなわち給水タンク6の長手方向中心線Gとはずれた位置関係をとって、第1ギヤ18なる歯車列を形成している。
【0017】
ところで、第1ギヤ18の前記中間歯車18bは、前記部屋12に回転自在に取り付け設置されている。詳しくは、部屋12の上壁12bが冷蔵室3側へ少し突出していて、そこに歯車回転軸24が垂設され、この軸24に前記中間歯車18bは取り付けられている。ここで図2に示すように、中間歯車18bは原動歯車18aとは互いの回転中心が横一直線(L1)に並び、また最終段歯車である第2ギヤ19とは互いの回転中心が斜め(L3)に並び噛み合っている。こうして中間歯車18bは、部屋12の上壁12b部分に取り付けられ、原動歯車18aは部屋12に設けられた態様であるから、第1ギヤ18を構成する中間歯車18bと原動歯車18aは、前記給水タンク6側にある第2ギヤ(最終段歯車)19とは分離した冷蔵庫1側に存在する(属する)ギヤとなっている。なお、実施例では中間歯車18bは一つとして示されているが、2つ以上の歯車からなる中間歯車であってもよいことは勿論である。こうして、第1ギヤ18と第2ギヤ19とは同一平面上に位置して歯車列を形成している。
【0018】
また、この給水管11は前記部屋12内を通って製氷皿14に導かれるように配管形成されている。
【0019】
以上の構成となっており、給水タンク6は、図1で示すA−Aラインで、冷蔵室3側の第1ギヤ18および給水管11と分離、結合する構成になっている。
【0020】
従って給水タンク6内の水が無くなったら、給水タンク6を掴んで冷蔵室3内から手前(矢印方向)に水平に引き出す。すると給水タンク6側の最終段歯車である第2ギヤ19は、冷蔵室3側の中間歯車18bから外れ、また給水管11と接続していた吸い上げ管10も給水管11から外れるので、取り出した給水タンク6の蓋体8を次に外し、水道等から水を給水タンク6に補給する。
【0021】
水を補給したら、給水タンク6を冷蔵室3に入れ、仕切壁5面に載せて奥へと滑らせるように入れれば、第2ギヤ19は露出している冷蔵室3側の中間歯車18bと噛み合って第1ギヤ18と連結される。これにより駆動モータ16の動力が第1ギヤ18、第2ギヤ19を介して回転軸15に伝達され、回転軸15の吸い上げ翼21が回転可能とされる。また逆L字型に屈曲している吸い上げ管10の接続管部9も、冷蔵室3側の給水管11の給水タンク側口部11bに嵌合し、前記吸い上げ翼15で吸い上げた給水タンク6内の水を製氷皿14へと送水可能に接続される。
【0022】
よって、運転スイッチ(図示せず)をONとし製氷運転状態にすれば、貯氷容器の貯氷量に応じて、製氷皿14へ給水するよう駆動モーター16が駆動する。これによりモーター16の回転軸16aが回転し第1ギヤ18の原動歯車18aの回転動力は、中間歯車18bに伝わりさらに給水タンク側の第2ギヤ19に伝達される。そして第2ギヤ19の回転によって、吸い上げ管10中の回転軸15が回転して吸い上げ翼21が回転し、給水タンク6内の水は吸い上げ管10内に吸い上げられる。吸い上げられた水は給水管6を通り、製氷装置13の製氷皿14に送られて、製氷される。
【0023】
このように給水タンク6を冷蔵室3にセットすれば、冷蔵室3側の第1ギヤと給水タンク6側の第2ギヤ19同士が噛合し、給水タンク6内の吸い上げ翼21が回転し給水可能となる。また給水経路の方も吸い上げ管10と給水管6とが格別に難しい操作および力を必要としないで簡単に接続することができる。
【0024】
給水タンク6内の水の吸い上げは、単に吸い上げ翼21の回転にて行うものなので、回転軸15とギヤ18,19そして吸い上げ翼21という単純な部品構成で済み、また吸い上げ翼21を逆転させるなどの制御も必要としないので、簡易で安価なポンプで対応可能となる。また吸い上げ管10と給水管6とは互いに差し込み合うだけで接続でき、管継ぎ手などを必要としない極めてシンプルな構成と対応することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、給水タンクを冷蔵室内の所定位置に設置すれば、冷蔵室の奥部に存させたギヤと給水タンク側のギヤとが噛み合い、モータの動力が給水タンク内の吸い上げ管内に設けた回転軸に伝達可能とされ、回転軸下端の吸い上げ翼が回転可能となり、タンクより水を吸い上げ製氷装置へ給水できるようにセッティングできる。また吸い上げ管と、水を製氷皿へと送るよう配管されている給水管との接続も、この給水タンクの装着時に同時に達成され、給水経路も確立させることが容易に成せる。ギヤの結合、管同士の接続も、給水タンクを引き出しさせすれば外れ、タンクに水を補給することも簡単に行える。
【0026】
また、吸い上げ管を給水タンクの長手方向中心線上に設けて、吸い上げ翼がタンク内の中央部域に浸り水を吸い上げ易くするとともに、給水管も給水タンクの長手方向中心線上に設けたので、吸い上げ管と管軸がずれないで確実に接続できるようになる。そして前記吸い上げ翼を回転させるためのモータが、前記給水管を冷蔵室奥部の部屋の中央部に配したがために、部屋の片側に寄って設けることになっても、冷蔵室側のギヤを給水タンクの長手方向中心線からずらして配設する程度の変更で、十分に給水タンク側のギヤと噛み合わせることができ、吸い上げ翼を回転駆動することができる。こうして、部屋には駆動モータ、ギヤそして給水管等の数種の部品を各部品の機能をそぐことなく、コンパクトに収納することができ、簡易な構成とすることができる。
【0027】
また給水タンクには、その蓋体に設けた吸い上げ管に貫挿した回転軸の上端部に、第2ギヤを設けるだけで、冷蔵室側の第1ギヤと噛み合う動力伝達機構を簡単かつ安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製氷装置の要部概略縦断側面図。
【図2】冷蔵室に設置した給水タンクから給水可能とするための動力伝達機構の構造と給水経路の管接続構造を示す要部平面構成図。
【符号の説明】
2 冷蔵室
3 冷凍室
6 給水タンク
8 蓋体
9 接続管部
10 吸い上げ管
11 給水管
12 部屋
14 製氷皿
15 回転軸
16 駆動モータ
18 第1ギヤ
19 第2ギヤ
21 吸い上げ翼
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に組み込まれた自動製氷装置に関し、特に製氷用水を給水するための給水装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫内で氷を自動的に作ってストックすることのできる自動製氷装置付きの冷蔵庫が開発され提供されている。この種の製氷装置は、製氷皿と、該製氷皿の反転装置と、製氷用水を貯留する給水タンクと、この給水タンクから直接製氷用水を吸い上げ製氷皿に供給する自吸式のポンプとを備え、製氷皿と反転装置は冷凍室に配置され、給水タンクは冷蔵室に配置されて、製氷皿に送られた水が冷却され氷となると、製氷皿が反転し脱氷し製氷された氷が貯氷容器に溜められるというものである(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許3068741号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで上記特許文献に開示によるものは、蓋で上面開口を覆った給水タンク内の水は、該給水タンクと製氷皿とを連絡する給水管路中に介挿設置した自吸式のポンプにより直接吸い上げ、前記製氷皿に供給するようにして、水が空気と触れないように図って衛生的に製氷される製氷装置を得ていた。また給水が完了したときには、サイフォン現象防止のため、ポンプを逆転させて給水配管中に残った水を給水タンクに戻すようにしている。しかしそのためにポンプが正逆転駆動可能という高コストのポンプを必要とし、またその正逆転駆動のための制御装置を必要とする。そして製氷用水が無くなって給水タンクを冷蔵室より取り出しタンクに水を補給し再び冷蔵室にセットしたとき、給水タンクとポンプとを接続するためにタンク側、ポンプ側にそれぞれ管継ぎ手部を必要とするなど、装置全体としては高コストで、複雑な構成のものであった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みなされたもので、衛生性の高い製氷装置を、廉価で汎用性のある渦巻きポンプを使用して簡易な構成で達成されるように図ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冷蔵室内に給水タンクが設置され、該給水タンク内の製氷用水がポンプにて吸い上げられ給水管を通して前記冷蔵室より下方の冷凍室に設けた製氷皿に送られるように構成された製氷装置において、前記給水タンク後方の前記冷蔵室奥部に形成した部屋に前記ポンプの駆動モータを配すと共に、前記駆動モータの動力伝達用の第1ギヤと前記給水管とを配し、かつ前記第1ギヤの一部と前記給水管の給水タンク側口部とを前記部屋の外に臨ませ、一方前記給水タンクには、その上面開口を施蓋する蓋体を設け、この蓋体に前記給水タンク内に垂下しかつ前記蓋体外に出た水平に屈曲する管部にて前記給水管の前記給水タンク側口部と接続可能な吸い上げ管を設け、該吸い上げ管内を上下に貫挿するように設けた回転軸の下方部には前記給水タンク内の水に浸る吸い上げ翼を設けると共に、前記回転軸の前記吸い上げ管を突き出た軸端部には前記第1ギヤと対向する第2ギヤを設けてなり、前記給水タンクの前記冷蔵室内への所定位置設置時に前記第1ギヤと前記第2ギヤとが噛合し、前記吸い上げ管と前記給水管とが嵌合接続されるものである。
【0007】
また、前記給水管と前記吸い上げ管および前記第2ギヤとが前記給水タンクの長手方向中心線上に設けられると共に、前記第1ギヤは前記給水管の中心線よりずれた平行線上にそのギヤ中心が位置して前記第2ギヤと噛合するように配設されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は冷蔵庫の内部に設けられた製氷装置の概略的な構成を示し、1Aは断熱壁にて形成された冷蔵庫1の本体で、内部に冷蔵室2、冷凍室3および野菜室4等が断熱仕切壁5にて仕切形成されている。
【0009】
6は、製氷用水を貯留するための給水タンクで、製氷時は冷蔵室3に設置され、製氷用水が無くなったら冷蔵室2より取り出されてタンク6に水道等にて水が補給される。前記給水タンク6は上面が開口7しており、その開口7にはパッキン(図示せず)等を外周縁部に有した蓋体8が着脱自在に装着されて、密閉的に施蓋されている。
【0010】
また蓋体8には、該蓋体8を上下に貫通すると共に、下端部が給水タンク6の底より少し上位置当たりまで垂下し、蓋体6を出た上端部では直角に水平に曲がり短い接続管部9が形成された逆L字型形状の吸い上げ管10が一体形成されている。吸い上げ管10は、合成樹脂等の部材にて形成されている。ここで吸い上げ管10は、蓋体8の給水タンク6の長手方向中心線Gと一致する位置に形成されている。
【0011】
11は、前記吸い上げ管10が差し込み接続される給水管で、後述する冷蔵庫の冷蔵室2の奥部に形成した部屋12に配管形成されている。この給水管11も合成樹脂などの部材にて形成されている。給水管11はその給水タンク側口部11bが部屋12の外に臨ませられて部屋12内に配されている。従って吸い上げ管10の屈曲した接続管部9の先が、この給水管11の給水タンク側口部11bに着脱自在に嵌合連結し、吸い上げ管10から吸い上げられた水は、製氷装置13の製氷皿14にと導びかれるようになっている。ここで、給水管11と吸い上げ管10とは、図2に示すように給水タンク6の長手方向中心線G上に位置した状態で配管接続されている。
【0012】
さて、15は、前記吸い上げ管10の内部に回転可能に嵌挿支持された回転軸で、前記部屋12に設けた駆動モータ(後述する)16の回転動力が歯車伝達機構17を介して伝えられて回転駆動する。ここで歯車伝達機構17は、原動歯車18aと中間歯車18bからなる第1ギヤー18と、最終段歯車である第2ギヤ19とから構成されている。
【0013】
前記回転軸15の下端には給水タンク6内の水に浸るように水吸い上げ翼21が装着されており、この水吸い上げ翼21の回転によりタンク6内の水が吸い上げられ、前記吸い上げ管10および前記給水管11を介して製氷皿14に供給される。
【0014】
また前記回転軸15において、吸い上げ管10を突き抜けて上方へ突出した軸部分には、歯車伝達機構17の最終段歯車を担う第2ギヤー19が取り付け固定されている。この場合、該第2ギヤー(最終段歯車)19は給水タンク6の蓋体8に設けた前記回転軸15に取り付けられているものであるから、給水タンク6側に存在する(属する)歯車となっている。そして該第2ギヤー19は、給水タンク6の長手方向中心線G上に位置している。
【0015】
一方、冷蔵室3の奥部に区画形成した前記部屋12内にはさらに前記回転軸を駆動するための駆動モーター16が配設されている。駆動モーター16は部屋12内に縦向きにして配設され、そのモーター回転軸16aの上端部に原動歯車18aが固着されている。
【0016】
原動歯車18aと前記最終段歯車(第2ギヤ)19との間には中間歯車18bが設けられている。この原動歯車18a、中間歯車18b、第2ギヤ(最終段歯車)19は共に同一平面上に位置して並ぶ歯車列となっている。この場合、図2に示すように、給水管11は、第2ギヤ(最終段歯車)19の回転中心p2と一致する給水タンク6の長手方向中心線G上にあるので、駆動モーター16は偏在させて設置することとする。その結果、原動歯車18aと中間歯車18bとのギヤ中心ラインp1が、第2ギヤ(最終段歯車)19の回転中心p2すなわち給水タンク6の長手方向中心線Gとはずれた位置関係をとって、第1ギヤ18なる歯車列を形成している。
【0017】
ところで、第1ギヤ18の前記中間歯車18bは、前記部屋12に回転自在に取り付け設置されている。詳しくは、部屋12の上壁12bが冷蔵室3側へ少し突出していて、そこに歯車回転軸24が垂設され、この軸24に前記中間歯車18bは取り付けられている。ここで図2に示すように、中間歯車18bは原動歯車18aとは互いの回転中心が横一直線(L1)に並び、また最終段歯車である第2ギヤ19とは互いの回転中心が斜め(L3)に並び噛み合っている。こうして中間歯車18bは、部屋12の上壁12b部分に取り付けられ、原動歯車18aは部屋12に設けられた態様であるから、第1ギヤ18を構成する中間歯車18bと原動歯車18aは、前記給水タンク6側にある第2ギヤ(最終段歯車)19とは分離した冷蔵庫1側に存在する(属する)ギヤとなっている。なお、実施例では中間歯車18bは一つとして示されているが、2つ以上の歯車からなる中間歯車であってもよいことは勿論である。こうして、第1ギヤ18と第2ギヤ19とは同一平面上に位置して歯車列を形成している。
【0018】
また、この給水管11は前記部屋12内を通って製氷皿14に導かれるように配管形成されている。
【0019】
以上の構成となっており、給水タンク6は、図1で示すA−Aラインで、冷蔵室3側の第1ギヤ18および給水管11と分離、結合する構成になっている。
【0020】
従って給水タンク6内の水が無くなったら、給水タンク6を掴んで冷蔵室3内から手前(矢印方向)に水平に引き出す。すると給水タンク6側の最終段歯車である第2ギヤ19は、冷蔵室3側の中間歯車18bから外れ、また給水管11と接続していた吸い上げ管10も給水管11から外れるので、取り出した給水タンク6の蓋体8を次に外し、水道等から水を給水タンク6に補給する。
【0021】
水を補給したら、給水タンク6を冷蔵室3に入れ、仕切壁5面に載せて奥へと滑らせるように入れれば、第2ギヤ19は露出している冷蔵室3側の中間歯車18bと噛み合って第1ギヤ18と連結される。これにより駆動モータ16の動力が第1ギヤ18、第2ギヤ19を介して回転軸15に伝達され、回転軸15の吸い上げ翼21が回転可能とされる。また逆L字型に屈曲している吸い上げ管10の接続管部9も、冷蔵室3側の給水管11の給水タンク側口部11bに嵌合し、前記吸い上げ翼15で吸い上げた給水タンク6内の水を製氷皿14へと送水可能に接続される。
【0022】
よって、運転スイッチ(図示せず)をONとし製氷運転状態にすれば、貯氷容器の貯氷量に応じて、製氷皿14へ給水するよう駆動モーター16が駆動する。これによりモーター16の回転軸16aが回転し第1ギヤ18の原動歯車18aの回転動力は、中間歯車18bに伝わりさらに給水タンク側の第2ギヤ19に伝達される。そして第2ギヤ19の回転によって、吸い上げ管10中の回転軸15が回転して吸い上げ翼21が回転し、給水タンク6内の水は吸い上げ管10内に吸い上げられる。吸い上げられた水は給水管6を通り、製氷装置13の製氷皿14に送られて、製氷される。
【0023】
このように給水タンク6を冷蔵室3にセットすれば、冷蔵室3側の第1ギヤと給水タンク6側の第2ギヤ19同士が噛合し、給水タンク6内の吸い上げ翼21が回転し給水可能となる。また給水経路の方も吸い上げ管10と給水管6とが格別に難しい操作および力を必要としないで簡単に接続することができる。
【0024】
給水タンク6内の水の吸い上げは、単に吸い上げ翼21の回転にて行うものなので、回転軸15とギヤ18,19そして吸い上げ翼21という単純な部品構成で済み、また吸い上げ翼21を逆転させるなどの制御も必要としないので、簡易で安価なポンプで対応可能となる。また吸い上げ管10と給水管6とは互いに差し込み合うだけで接続でき、管継ぎ手などを必要としない極めてシンプルな構成と対応することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、給水タンクを冷蔵室内の所定位置に設置すれば、冷蔵室の奥部に存させたギヤと給水タンク側のギヤとが噛み合い、モータの動力が給水タンク内の吸い上げ管内に設けた回転軸に伝達可能とされ、回転軸下端の吸い上げ翼が回転可能となり、タンクより水を吸い上げ製氷装置へ給水できるようにセッティングできる。また吸い上げ管と、水を製氷皿へと送るよう配管されている給水管との接続も、この給水タンクの装着時に同時に達成され、給水経路も確立させることが容易に成せる。ギヤの結合、管同士の接続も、給水タンクを引き出しさせすれば外れ、タンクに水を補給することも簡単に行える。
【0026】
また、吸い上げ管を給水タンクの長手方向中心線上に設けて、吸い上げ翼がタンク内の中央部域に浸り水を吸い上げ易くするとともに、給水管も給水タンクの長手方向中心線上に設けたので、吸い上げ管と管軸がずれないで確実に接続できるようになる。そして前記吸い上げ翼を回転させるためのモータが、前記給水管を冷蔵室奥部の部屋の中央部に配したがために、部屋の片側に寄って設けることになっても、冷蔵室側のギヤを給水タンクの長手方向中心線からずらして配設する程度の変更で、十分に給水タンク側のギヤと噛み合わせることができ、吸い上げ翼を回転駆動することができる。こうして、部屋には駆動モータ、ギヤそして給水管等の数種の部品を各部品の機能をそぐことなく、コンパクトに収納することができ、簡易な構成とすることができる。
【0027】
また給水タンクには、その蓋体に設けた吸い上げ管に貫挿した回転軸の上端部に、第2ギヤを設けるだけで、冷蔵室側の第1ギヤと噛み合う動力伝達機構を簡単かつ安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製氷装置の要部概略縦断側面図。
【図2】冷蔵室に設置した給水タンクから給水可能とするための動力伝達機構の構造と給水経路の管接続構造を示す要部平面構成図。
【符号の説明】
2 冷蔵室
3 冷凍室
6 給水タンク
8 蓋体
9 接続管部
10 吸い上げ管
11 給水管
12 部屋
14 製氷皿
15 回転軸
16 駆動モータ
18 第1ギヤ
19 第2ギヤ
21 吸い上げ翼
Claims (2)
- 冷蔵室内に給水タンクが設置され、該給水タンク内の製氷用水がポンプにて吸い上げられ給水管を通して前記冷蔵室より下方の冷凍室に設けた製氷皿に送られるように構成された製氷装置において、
前記給水タンク後方の前記冷蔵室奥部に形成した部屋に前記ポンプの駆動モータを配すと共に、前記駆動モータの動力伝達用の第1ギヤと前記給水管とを配し、かつ前記第1ギヤの一部と前記給水管の給水タンク側口部とを前記部屋の外に臨ませ、一方前記給水タンクには、その上面開口を施蓋する蓋体を設け、この蓋体に前記給水タンク内に垂下しかつ前記蓋体外に出た水平に屈曲する管部にて前記給水管の前記給水タンク側口部と接続可能な吸い上げ管を設け、該吸い上げ管内を上下に貫挿するように設けた回転軸の下方部には前記給水タンク内の水に浸る吸い上げ翼を設けると共に、前記回転軸の前記吸い上げ管を突き出た軸端部には前記第1ギヤと対向する第2ギヤを設けてなり、前記給水タンクの前記冷蔵室内への所定位置設置時に前記第1ギヤと前記第2ギヤとが噛合し、前記吸い上げ管と前記給水管とが嵌合接続されることを特徴とする製氷装置。 - 前記給水管と前記吸い上げ管および前記第2ギヤとが前記給水タンクの長手方向中心線上に設けられると共に、前記第1ギヤは前記給水管の中心線よりずれた平行線上にそのギヤ中心が位置して前記第2ギヤと噛合するように配設されていることを特徴とする前記請求項1に記載の製氷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192779A JP2005030615A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 製氷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192779A JP2005030615A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 製氷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005030615A true JP2005030615A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34204467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003192779A Pending JP2005030615A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 製氷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005030615A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104654718B (zh) * | 2013-11-21 | 2017-08-29 | 东部大宇电子株式会社 | 冰箱 |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003192779A patent/JP2005030615A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104654718B (zh) * | 2013-11-21 | 2017-08-29 | 东部大宇电子株式会社 | 冰箱 |
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