JP2005030216A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、オイルポンプからエンジンブロックに冷却水を導く冷却水供給路を簡単に形成することができ、かつクランクシャフト軸方向へ大きくなることを抑えることのできるエンジンを提供する。
【解決手段】クランクシャフト15の回転力をカムシャフト19に伝える動力伝達機構23を覆うチェーンケース11を備えるエンジン5を前提とする。チェーンケース11を構成する下部チェーンケース24は、クランクシャフト15と平行に配置されるシリンダブロック13の左側壁35よりシリンダブロック13の左方向に突出する凸部34にポンプシャフト44が配置されるウォーターポンプ42を備えるケース部材25と、ウォーターポンプ42から吐出される冷却水をシリンダヘッド14に設けられる冷却水入口18へ導く冷却水供給路40をケース部材25との間に形成する流路形成部材30とを具備する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝える動力伝達機構を覆うカバー部材にウォーターポンプが設けられたエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンは、エンジンブロックの冷却水系統に冷却水を圧送するために、ウォーターポンプを備える。この場合、ウォーターポンプは、エンジンブロックではなく、クランクシャフトの回転力をカムシャフトに伝達するチェーン(動力伝達機構)を覆うチェーンケース(ケース部材)と一体に形成することがある(例えば、特許文献1参照。)。チェーンケースは、ウォーターポンプの翼車(インペラ)が収容されるポンプ室と、ポンプ室に冷却水を導入する入口通路と、ポンプ室から冷却水が排出される出口通路(冷却水供給路)とを備えている。入口通路は、チェーンケースにおいてクランクシャフトを横切る方向に沿う壁の内部に設けられており、サーモスタットの感温部を収容している。出口通路は、チェーンケースの側壁の一部として設けられており、シリンダブロックの冷却水入口に接続されている。チェーンケースは鋳造により形成されている。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録番号第2505566号(第2項右欄第30行−第2項左欄第24行,第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の構成のチェーンケースでは、クランクケースを横切る方向に沿う壁部にウォーターポンプの翼車を収容するポンプ室が凹接されているとともに、ポンプ室からシリンダブロックに向いて開口する入口に連通する閉断面形状をなす、入口通路が設けられているので、チェーンケースがウォーターポンプと入口通路の分だけエンジンブロックよりも突出する。特にエンジンブロックに設けられる冷却水入口が、ウォーターポンプから離れている場合では、出口通路が長くなるので、形成することが難しくなる。
【0005】
また、ウォーターポンプが、入口通路の厚み分エンジンブロックから離れた位置に配置されることにともない、ウォーターポンプを駆動させるための装置もエンジンブロックから離れた位置に配置されることになる。ウォーターポンプを駆動させる装置は、クランクシャフトの回転力を利用することが多いので、エンジンは、クランクシャフトの回転軸に沿う方向に大きくなってしまう。
【0006】
従って、本発明の目的は、オイルポンプからエンジンブロックに冷却水を導く冷却水供給路を簡単に形成することができ、かつクランクシャフト軸方向へ大きくなることを抑えることのできるエンジンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るエンジンは、クランクシャフトの回転力をカムシャフトに伝える動力伝達機構を覆うカバー部材を備える事を前提とする。そして、カバー部材は、エンジンブロックの側壁よりエンジンブロックの外方向に突出する凸部に回転軸が配置されるウォーターポンプを備えるケース部材と、ウォーターポンプから吐出される冷却水をエンジンブロックに設けられる冷却水入口へ導く冷却水供給路をケース部材との間に形成する流路形成部材とを具備する。
【0008】
また、クランクシャフトの回転軸に沿う方向について、エンジンの大きさが大きくならないようにするために、ターポンプの回転軸に沿って凸部に開口する流入口にエンジンブロックの側壁に沿う方向へ取り付けられる冷却水導入路が取り付ける。
【0009】
また、ケース部材の剛性を高めるために、流路形成部材をケース部材から離れる方向に膨らませて形成する。また、シリンダヘッド先行冷却式のエンジンの場合にも、冷却水供給路を簡単に構成するために、シリンダブロックとシリンダヘッドとから構成されるエンジンブロックのシリンダヘッドに冷却水入口を形成する。
【0010】
また、冷却水供給路が、ケース部材として効果的に機能するために、ウォーターポンプをシリンダブロック側に配置する。また、部品点数および冷却水のリークパスを少なくするために、ウォーターポンプの回転軸の軸受を収容するハウジングと流路形成部材とを一体に形成する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係るエンジンについて、図1〜図3を参照して説明する。図1は、自動車の往復動型のエンジン5を模式的に示している。エンジン5は、エンジンブロック8、シリンダヘッドカバー10、チェーンケース11、およびオイルパン12を備えている。エンジンブロック8は、シリンダブロック13とシリンダヘッド14とから構成されている。シリンダブロック13は、クランクシャフト15を備えている。本実施形態において、クランクシャフト15の回転軸に沿う方向を前後方向とし、シリンダブロック13とシリンダヘッド14とが、重ねられる方向を上下方向とする。また、エンジンブロック8に対してチェーンケース11が取り付けられた側を前側とし、左右方向を定める。
【0012】
クランクシャフト15の前端は、シリンダブロック13の外へ突出しており、クランクシャフトタイミングスプロケット16が取り付けられている。シリンダヘッド14は、シリンダブロック13の上に取り付けられている。シリンダヘッド14の前壁14aには、冷却水入口18が設けられている。また、シリンダヘッド14は、クランクシャフト15と平行に配置された、左右一対のカムシャフト19を備えている。両カムシャフト19は、前端がシリンダヘッド14から突出しており、前端にそれぞれカムシャフトタイミングスプロケット21が取り付けられている。
【0013】
クランクシャフトタイミングスプロケット16とカムシャフトタイミングスプロケット21とは、タイミングチェーン22によって連結されており、クランクシャフト15の回転力がカムシャフト19に伝えられる。クランクシャフトタイミングスプロケット16とカムシャフトタイミングスプロケット21とタイミングチェーン22とは、クランクシャフト15の回転力をカムシャフト19に伝える動力伝達機構23を構成している。シリンダヘッドカバー10は、シリンダヘッド14の上に取り付けられる。
【0014】
チェーンケース11は、動力伝達機構23を覆うように、エンジンブロック8とシリンダヘッドカバー10の前面に取り付けられている。チェーンケース11は、下部チェーンケース24と上部チェーンケース24aとから構成されている。図2は下部チェーンケース24を前側から見た状態を示している。下部チェーンケース24は、ケース部材25と流路形成部材30とを備えている。ケース部材25は、前壁31と左壁32と右壁33と凸部34とを有し、動力伝達機構23を前壁31、左壁32、右壁33で覆っている。凸部34は、シリンダブロック13と前後方向に重ならないように、左壁32からシリンダブロック13の左側壁35よりも外側に張り出している。前壁31においてシリンダヘッド14の前方に位置する部分には、冷却水入口18と連通する冷却水供給路40の出口41がシリンダヘッド14に向かって設けられている。流路形成部材30は、凸部34から冷却水入口18までにわたってケース部材25に前方から取り付けられ、ケース部材25との間に冷却水供給路40を形成する。
【0015】
また、図2に示すように、下部チェーンケース24には、ウォーターポンプ42とクランクプーリ43とが取り付けられている。ウォーターポンプ42の回転軸は、シリンダブロック13の左側壁35より左方向外側に位置するように、凸部34に配置されている。クランクプーリ43の回転軸は、クランクシャフト15の回転軸の前方延長上に配置される。ウォーターポンプ42は、遠心ポンプであって図3に示すように、冷却水に遠心力を与えて冷却水を加圧するインペラ45と、インペラ45が収容されるポンプ室50と、インペラ45の回転軸となるポンプシャフト44と、ポンプシャフト44の中央部を支持する軸受51とを備えている。
【0016】
ポンプ室50は、ケース部材25の凸部34に設けられ、ポンプシャフト44に沿う方向に凸部34の後方に向かって開口する流入口53と連通する。ポンプ室50は、ポンプシャフト44を中心とする半径方向に開口する吐出口55を備えており、ポンプ室50の冷却水を吐出している。冷却水供給路40は、吐出口55からインペラ45の回転軌道の下流側の接線方向に設けられている。なお、本実施形態において、吐出口55は、ポンプシャフト44の中心と冷却水入口18の中心とを結ぶ線に対して、インペラ45の回転方向に下流側寄りの位置に設けられている。軸受51は、凸部34側の流路形成部材30の端部に形成された軸受ハウジング59に挿嵌されている。
【0017】
軸受51からポンプ室50側に向かって延びるポンプシャフト44の一端には、インペラ45が固定されている。軸受ハウジング59より前方に突出するポンプシャフト44の他端には、ウォーターポンププーリ60が取り付けられている。ポンプ室50と軸受ハウジング59との間には、シール部材61を備えており、ポンプ室50内の冷却水が軸受ハウジング59側へ漏れることを防止している。
【0018】
流入口53には、冷却水導入路62、例えば管部材が接続されている。冷却水導入路62は、冷却水をウォーターポンプ42へ導く。これにより、ポンプシャフト44は、シリンダブロック13の左側壁35よりも外側に配置され、冷却水導入路62も同様にシリンダブロック13の左側壁35の外側に配置される。
【0019】
クランクプーリ43は、ケース部材25の前壁31を貫通して前方および後方に延びるプーリ連結軸の前方端に取り付けられている。プーリ連結軸は、前壁31に回転自在に保持されており、後方端が、シリンダブロック13から突出したクランクシャフト15の前端と係合する。クランクプーリ43は、図2に示すように、ウォーターポンププーリ60とベルト63によって連結されており、クランクシャフト15の回転力がウォーターポンプ42へ伝達されている。
【0020】
流路形成部材30は、軸受ハウジング59および第2構成部65の縁からエンジンブロック8の前壁70と平行に外方向へ延びるフランジを有している。フランジには、複数のボルト孔Yが設けられており、ボルトでケース部材25に取り付けられる。なお、ボルトをケース部材25側に設けられるねじ穴と螺合させる以外に、ボルト孔Yの延長上の位置のケース部材25にエンジンブロック8に届く長さのステムを設け、このステムにボルトが通る貫通孔を設け、ボルトをボルト孔Yから貫通孔を通して、エンジンブロック8に設けられるねじ穴と螺合させてもよい。この場合、ステムが動力伝達機構23と干渉しない場所に配置されるように、ボルト孔Yは、配置される。
【0021】
冷却水供給路40は、ポンプ室50から冷却水入口18まで、ケース部材25側に形成された第1構成部64と、流路形成部材30側に形成された第2構成部65とによって構成される。第1構成部64は、前方に向かって開放された溝状に形成されており、ポンプ室50の吐出口55から冷却水の流れる方向Wに沿ってエンジンブロック8の前方に重なる位置まで徐々に浅くなっている。第2構成部65は、後方に向かって開放された溝状に形成されており、ポンプ室50の吐出口55から冷却水の流れる方向Wに沿ってエンジンブロック8の前方に重なる位置まで徐々に深くなっている。
【0022】
そして、図3に示すように本実施形態では、冷却水供給路40の流路断面積が一定になるように第1構成部64および第2構成部65が形成されている。エンジンブロック8の前方に位置する部分の冷却水供給路40は、出口41までエンジンブロック8の前壁70と平行に設けられている。しがたって、第2構成部65は、前側に向かって膨らんだ形になる。冷却水供給路40の流路断面積は、エンジンブロック8の前方に位置する部分において、第1構成部64側よりも第2構成部65側の割合の方が大きくなっている。つまり、流路形成部材30側の第2構成部65によって冷却水供給路40の大部分が形成されている。
【0023】
図2に示すように、ケース部材25の前壁31の左右両縁には、複数のボルト孔Xが左右壁32,33に沿って設けられている。上部チェーンケース24aは、前壁71と左壁72と右壁73と上壁74とを有しており、下部チェーンケース24と同様に前壁の左右両縁に複数のボルト孔が設けられている。上部チェーンケース24aと下部チェーンケース24とは、それぞれボルト孔Xに挿通されるボルトによってエンジンブロック8に締結される。
【0024】
オイルパン12は、下部チェーンケース24とシリンダブロック13のそれぞれの下面に取り付けられている。なお、オイルパン12の前壁75は、下部チェーンケース24のケース部材25の前壁31と面一になるように接合される。
【0025】
このように構成されるエンジン5は、ウォーターポンプ42によって、冷却水をポンプ室50から、冷却水供給路40を通してシリンダブロック13よりも先にシリンダヘッド14へ供給する、シリンダヘッド先行冷却を行っている。
【0026】
また、冷却水供給路40は、下部チェーンケース24のケース部材25に設けられた第1構成部64と流路形成部材30に設けられた第2構成部65との2つの部品で形成されている。このようにすることで、下部チェーンケース24を簡単な形状に割けることができ、それぞれを容易に作ることができるようになる。特に、ケース部材25と流路形成部材30とを鋳造でそれぞれ一体成形する場合に型の形状が簡単なるので鋳造欠陥も減り、製造性が向上する。また、寸法精度も向上する。
【0027】
さらに、下部チェーンケース24に凸部34を設け、この凸部34にウォーターポンプ42のポンプシャフト44を配置している。したがって、このウォーターポンプ42の流入口53に冷却水を導く冷却水導入路62をエンジンブロック8の前方にまわり込ませる必要がないとともに、ウォーターポンプ42を後方に寄せて配置することができるので、クランクシャフト15の回転軸に沿う方向にエンジン5の大きさを小さくすることができる。
【0028】
また、冷却水供給路40がケース部材25に設けられた第1構成部64と流路形成部材30に設けられた第2構成部65との間に形成されており、流路形成部材30が前側に膨らんで形成されている。したがって、下部チェーンケース24のケース部材25および流路形成部材30の板厚を大きくしたり、リブを設けたりすることなく下部チェーンケース24の前壁の曲げ剛性に寄与する実効断面積を大きくすることができる。つまり、冷却水供給路40を構成する第1構成部64と第2構成部65とが補強材として機能するので、下部チェーンケース24の剛性を高めることができる。
【0029】
また、冷却水入口18がシリンダヘッド14に設けられたシリンダヘッド先行冷却式のエンジンの場合にも、冷却水供給路40がケース部材25と流路形成部材30とで分割構成されていることにより、冷却水供給路40を簡単に構成することができる。また、ウォーターポンプ42がシリンダブロック13寄りに形成され、冷却水供給路40がシリンダブロック13側からシリンダヘッド14側までにわたって形成されているので、冷却水供給路40が下部チェーンケース24の補強材として効果的に機能する。
【0030】
また、ウォーターポンプ42の軸受ハウジング59と第2構成部65とを流路形成部材30として一体に形成している。したがって、部品点数を減らすことができるとともに、冷却水のリークパスを少なくすることができる。
【0031】
なお、本実施の形態では、ウォーターポンプ42が配置された凸部34は、ウォーターポンプ42の流入口53がエンジンブロック8と前後方向に重ならないように下部チェーンケース24の左側に突出しているが、ウォーターポンプ42の流入口53が、エンジンブロック8と前後方向に重ならない位置、例えば右側に突出していてもよい。
【0032】
また、本実施の形態では、チェーンケース11は、下部チェーンケース24と上部チェーンケース24aとが別体になっているが、一体であってもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、クランクシャフトとカムシャフトを連動させる動力伝達機構として、チェーンとスプロケットとを用いるチェーン駆動方式を採用したが、チェーンの代わりに歯付ベルトを用い、スプロケットの代わりに歯付プーリを用いたベルト駆動方式を採用してもよいし、それぞれをギヤで連結するギヤ駆動方式を採用してもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係るエンジンによれば、冷却水供給路がケース部材と流路形成部材との間に構成されている。冷却水供給路を分割して構成することにより、各部品の形状が簡素化される。また、ウォーターポンプの回転軸が、クランクシャフトと平行に配置されるエンジンブロックの側壁よりも外側に配置されており、ウォーターポンプの回転軸に沿って開口する流入口に冷却水を導く冷却水導入路をエンジンブロックの前方にまわり込ませる必要がないとともに、ウォーターポンプを後方に寄せて配置することができるので、クランクシャフトの回転軸に沿う方向にエンジンの大きさを小さくすることができる。
【0035】
また、流路形成部材がケース部材から離れる方向に膨らんで形成されている。したがって、ケース部材のクランクシャフトを横切る方向の壁部の曲げ剛性に寄与する実効断面積が大きくなる。すなわち、冷却水供給路を構成するケース部材の部分と流路形成部材の部分とが補強材として機能するので、ケース部材の剛性を高めることができる。その結果、カバー部材の剛性を高めるために、板厚を大きくしたり、リブを設けたりすることないので、クランクシャフトの回転軸に沿う方向のエンジンの大きさを小さくすることができる。
【0036】
また、冷却水入口がシリンダヘッドに設けられたシリンダヘッド先行冷却式のエンジンの場合にも、冷却水供給路がケース部材と流路形成部材とで分割構成されていることにより、冷却水供給路を簡単に構成することができる。また、ウォーターポンプがシリンダブロック寄りに形成され、冷却水供給路がシリンダブロック側からシリンダヘッド側までにわたって形成されているので、冷却水供給路がケース部材の補強材として効果的に機能する。また、ウォーターポンプの回転軸の軸受を収容するハウジングと流路形成部材とを一体に形成している。したがって、部品点数を減らすことができるとともに、冷却水のリークパスを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るエンジンを模式的に示す斜視図。
【図2】図1に示す下部チェーンケースの正面図。
【図3】図2中のA−A線に沿って示す下部チェーンケースの断面図。
【符号の説明】
5…エンジン、8…エンジンブロック、11…チェーンケース(カバー部材)、13…シリンダブロック、14…シリンダヘッド、15…クランクシャフト、18…冷却水入口、19…カムシャフト、23…動力伝達機構、25…ケース部材、26…ウォーターポンプ、30…流路形成部材、34…凸部、35…左側壁(エンジンブロックの側壁)、40…冷却水供給路、51…軸受、53…流入口、59…軸受ハウジング、62…冷却水導入路。

Claims (6)

  1. クランクシャフトの回転力をカムシャフトに伝える動力伝達機構を覆うカバー部材を備えるエンジンにおいて、
    前記カバー部材は、
    エンジンブロックの側壁より前記エンジンブロックの外方向に突出する凸部に回転軸が配置されるウォーターポンプを備えるケース部材と、
    前記ウォーターポンプから吐出される冷却水を前記エンジンブロックに設けられる冷却水入口へ導く冷却水供給路を前記ケース部材との間に形成する流路形成部材とを具備することを特徴とするエンジン。
  2. 前記ウォーターポンプの前記回転軸に沿って前記凸部に開口する流入口に前記エンジンブロックの側壁に沿う方向へ取り付けられる冷却水導入路が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記流路形成部材は、前記ケース部材から離れる方向に膨らんでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記エンジンブロックは、シリンダブロックとシリンダヘッドとから構成され、前記冷却水入口は、前記シリンダヘッドに形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のエンジン。
  5. 前記ウォーターポンプは、前記シリンダブロック側に配置されることを特徴とする請求項4に記載のエンジン。
  6. 前記ウォーターポンプの、前記回転軸の軸受を収容するハウジングが、前記流路形成部材と一体に形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエンジン。
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