JP2005029726A - 非共鳴多光子吸収材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】重合、反応、発色、屈折率変調、発光等の機能を高効率に発現させることにより3次元光造形組成物、3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体等に応用可能な、高効率非共鳴2光子吸収材料を提供する。
【解決手段】非共鳴多光子吸収により増感色素または発光色素として高効率に機能する非共鳴多光子吸収化合物を含む非共鳴多光子吸収材料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、非線形光学効果を発現する材料に関し、特に非共鳴2光子吸収断面積が大きい2光子吸収化合物と、その励起エネルギーを用いて重合、反応、発色、屈折率変調、発光等を高効率に行うことができる2光子吸収材料に関するものである。また、それらの材料を用いた3次元光造形組成物、3次元ディスプレイ及び3次元光記録媒体に関するものである。
一般に、非線形光学効果とは、印加する光電場の2乗、3乗あるいはそれ以上に比例する非線型な光学応答のことであり、印加する光電場の2乗に比例する2次の非線形光学効果としては、第二高調波発生(SHG),光整流、フォトリフラクティブ効果、ポッケルス効果、パラメトリック増幅、パラメトリック発振、光和周波混合、光差周波混合などが知られている。また印加する光電場の3乗に比例する3次の非線形光学効果としては第三高調波発生(THG)、光カー効果、自己誘起屈折率変化、2光子吸収などが挙げられる。
これらの非線形光学効果を示す非線形光学材料としてはこれまでに多数の無機材料が見い出されてきた。ところが無機物においては、所望の非線形光学特性や、素子製造のために必要な諸物性を最適化するためのいわゆる分子設計が困難であることから実用するのは非常に困難であった。一方、有機化合物は分子設計により所望の非線形光学特性の最適化が可能であるのみならず、その他の諸物性のコントロールも可能であるため、実用の可能性が高く、有望な非線形光学材料として注目を集めている。
近年、有機化合物の非線形光学特性の中でも3次の非線形光学効果が注目されており、その中でも特に、非共鳴2光子吸収が注目を集めている。2光子吸収とは、化合物が2つの光子を同時に吸収して励起される現象であり、化合物の(線形)吸収帯が存在しないエネルギー領域で2光子の吸収が起こる場合を非共鳴2光子吸収という。なお、以下の記述において特に明記しなくても2光子吸収とは非共鳴2光子吸収を指す。
ところで、非共鳴2光子吸収の効率は印加する光電場の2乗に比例する(2光子吸収の2乗特性)。このため、2次元平面にレーザーを照射した場合においては、レーザースポットの中心部の電界強度の高い位置のみで2光子の吸収が起こり、周辺部の電界強度の弱い部分では2光子の吸収は全く起こらない。一方、3次元空間においては、レーザー光をレンズで集光した焦点の電界強度の大きな領域でのみ非共鳴2光子吸収が起こり、焦点から外れた領域では電界強度が弱いために2光子吸収が全く起こらない。印加された光電場の強度に比例してすべての位置で励起が起こる線形吸収に比べて、非共鳴2光子吸収では、この2乗特性に由来して空間内部の1点のみで励起が起こるため、空間分解能が著しく向上する。
通常、非共鳴2光子吸収を誘起する場合には、化合物の(線形)吸収帯が存在する波長領域よりも長波でかつ吸収の存在しない、近赤外領域の短パルスレーザーを用いることが多い。いわゆる透明領域の近赤外光を用いるため、励起光が吸収や散乱を受けずに試料内部まで到達でき、非共鳴2光子吸収の2乗特性のために試料内部の1点を極めて高い空間分解能で励起できる。
従って、非共鳴2光子吸収により得た励起エネルギーを用いて重合、反応、発色、屈折率変調、発光を等起こすことができれば、3次元空間の任意の場所にそれらを起こすことができることになり、3次元光造形用組成物、いわゆるボリューム型の3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体等を提供することができる。
また、生体組織の2光子造影や2光子フォトダイナミックセラピー(PDT)、アップコンバージョンレージングによる波長変換デバイスへの応用も可能である。
非共鳴2光子吸収化合物の上記のような材料への応用の際の課題は、公知の非共鳴2光子吸収化合物では、2光子吸収効率(断面積)が小さいため、非常に強いレーザーを長時間照射する必要があり、材料や生体の損傷を招いたり、書込み(転送)速度や重合速度の向上を妨げたり、レーザーの小型・安価化を妨げたりし、実用化の際の大きな課題となる。したがって、比較的弱いレーザーでも短時間にて書き込み、重合、発光等を起こすことができるような、増感色素として機能しかつ高効率な非共鳴2光子吸収化合物、あるいは発光色素として機能しかつ高効率な2光子吸収化合物の開発が強く望まれている。
ここで、WO9709043[特許文献1]には、ある特定の構造を有するスチルバゾリウム化合物の2光子発光を用いた種々の応用例が記載されている。ただし、スチルバゾリウム誘導体の2光子発光効率は低く、実際的な使用に対しては未だ充分な性能を満たしていない。
一方で、フォトクロミック材料を非共鳴2光子吸収材料として、2光子吸収により発色反応または蛍光発光性付与を行う方法が開示されている(コロティーフ、ニコライ・アイ他、特表2001−522119号[特許文献2]、アルセノフ、ウ"ラディミール他、特表2001−508221号[特許文献3])が、いずれも具体的な2光子吸収材料の提示はなく、また抽象的に提示されている2光子吸収フォトクロミック化合物の例も我々が調べた限りでは非共鳴2光子吸収効率の極めて小さい2光子吸収化合物であり、非共鳴2光子吸収により効率良く発色または発光することができる材料とは程遠い状況である。
また、非共鳴2光子吸収化合物による増感を用いて2光子光重合を行い、光造形等へ応用した例は以下の文献に記載されている(B.H.Cumpston et al.,Nature.1999年,398巻,51頁[非特許文献1]、K.D.Belfield et al.,J.Phys.Org.Chem.,2000年、13巻、837頁[非特許文献2]、C.Li et al.,Chem.Phys.Lett.,2001年、340巻、444頁[非特許文献3]、K.D.Belfield et al.,J.Am.Chem.Soc.,2000年、122巻、1217頁[非特許文献4]、S.Maruo et al.,Oppt.Lett.,1997年、22巻、132頁[非特許文献5])。
しかし、これらの例でも、2光子吸収化合物の非共鳴2光子吸収断面積が小さいこと、また2光子吸収化合物の増感機能が足りないことにより、重合の効率が悪く、重合により光造形等を行うためには強いレーザーを長時間照射しなければならず、実用上問題であった。
このように、2光子吸収化合物の非共鳴2光子吸収効率(断面積)が小さいこと、発光効率が低いこと、増感効率が低いこと等により、公知の材料はいずれも実用上の課題が多く、先述したように、増感色素として機能しかつ高効率な非共鳴2光子吸収化合物、あるいは発光色素として機能しかつ高効率な非共鳴2光子吸収化合物の開発が強く望まれている。
B.H.Cumpston et al.,Nature.1999年,398巻,51頁 K.D.Belfield et al.,J.Phys.Org.Chem.,2000年、13巻、837頁 C.Li et al.,Chem.Phys.Lett.,2001年、340巻、444頁 K.D.Belfield et al.,J.Am.Chem.Soc.,2000年、122巻、1217頁 S.Maruo et al.,Oppt.Lett.,1997年、22巻、132頁 国際公開第9709043号パンフレット 特表2001−522119号公報 特表2001−508221号公報
上に述べたように、非共鳴2光子吸収により得た励起エネルギーを用いて重合、反応、発色、屈折率変調または発光等を高効率に行うことができる材料が提供できれば、3次元空間の任意の場所に極めて高い空間分解能でそれらを起こすことが可能となり、3次元光造形組成物、いわゆるボリューム型の3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体等を提供することができる。
特に、3次元ディスプレイや3次元光記録媒体に使用するためには、早い書き込み速度及びS/N比の高い表示または再生のために、高感度にて2光子吸収を行い、その励起エネルギーを用いて高効率に発光または増感することができる2光子吸収化合物の開発が必須である。しかし、現時点で利用可能な2光子吸収化合物では非共鳴2光子吸収効率が低く、また発光効率や増感効率も低く問題である。
したがって、本発明の目的は、重合、反応、発色、屈折率変調、発光等の機能を発現させることにより3次元光造形組成物、3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体等に応用可能な、増感色素として機能する高効率非共鳴多光子吸収化合物あるいは発光色素として機能する高効率非共鳴多光子吸収化合物を含有する非共鳴多光子吸収材料を提供することである。
発明者らの鋭意検討の結果、増感色素として機能しかつを高効率に非共鳴2光子を吸収する化合物、すなわち非共鳴2光子吸収断面積の大きな化合物と、発光色素として機能し、かつ非共鳴2光子吸収断面積の大きな化合物を見出すことに至った。
よって、本発明の上記目的は、下記の手段により達成された。
(1)非共鳴多光子吸収により増感色素として高効率に機能することを特徴とする高効率非共鳴多光子吸収化合物。
(2)(1)にて、増感はエネルギー移動機構または電子移動機構による、(1)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(3)(1)または(2)にて、非共鳴多光子吸収化合物が、非共鳴に多光子を吸収することにより、重合、反応、発色、屈折率変調、発光のいずれかを高効率に増感する、(1)または(2)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(4)(3)にて、非共鳴多光子吸収化合物が、非共鳴に多光子を吸収することにより、発色、屈折率変調、発光のいずれかを高効率に増感する、(3)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(5)(1)〜(4)にて、非共鳴多光子吸収化合物がフェニレンビニレン系色素、ジアリールエテン色素、スピロピラン色素、フルギド色素、フルオレン系色素、キサンテン色素、クマリン色素、ペリレン色素以外である、(1)〜(4)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(6)(1)〜(5)にて、非共鳴多光子吸収化合物が、シアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、ポルフィリン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、スチレン系色素、メタロセン色素、金属錯体色素、スチルバゾリウム色素のいずれかである、(1)〜(5)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(7)(6)にて、非共鳴多光子吸収化合物が、シアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、メタロセン色素、金属錯体色素のいずれかである、(6)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(8)(1)〜(7)にて、非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴2光子吸収化合物である、(1)〜(7)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(9)(1)〜(8)にて、非共鳴2光子吸収断面積が100GM以上である、(1)〜(8)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(10)(9)にて、非共鳴2光子吸収断面積が1000GM以上である、(9)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(11)(9)にて、非共鳴2光子吸収断面積が10000GM以上である、(9)記載の増感色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(12)非共鳴多光子吸収により発光色素として高効率に機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(13)10-4M濃度の溶液にて、下記化合物R−1の非共鳴多光子吸収による発光面積を上回る非共鳴多光子吸収発光面積を有する、(1)〜(4)、(12)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
Figure 2005029726
(14)(13)にて、化合物R−1の非共鳴多光子吸収による発光面積の10倍以上の非共鳴多光子吸収発光面積を有する、(13)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(15)(13)にて、化合物R−1の非共鳴多光子吸収による発光面積の100倍以上の非共鳴多光子吸収発光面積を有する、(13)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(16)(12)〜(15)にて、非共鳴多光子吸収化合物がフェニレンビニレン系色素、ジアリールエテン色素、スピロピラン色素、フルギド色素、ポルフィリン色素、スチレン系色素、フルオレン系色素、キサンテン色素、スチルバゾリウム色素以外である、(12)〜(15)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(17)(12)〜(16)にて、非共鳴多光子吸収化合物が、シアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、クマリン色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、ペリレン色素、フタロペリレン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、メタロセン色素、金属錯体色素、のいずれかである、(12)〜(16)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物。
(18)(12)〜(17)にて、非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴2光子吸収化合物である、(12)〜(17)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(19)(12)〜(18)にて、非共鳴2光子吸収断面積が100GM以上である、(12)〜(18)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(20)(19)にて、非共鳴2光子吸収断面積が1000GM以上である、(19)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(21)(19)にて、非共鳴2光子吸収断面積が10000GM以上である、(19)記載の発光色素として機能することを特徴とする非共鳴2光子吸収化合物。
(22)(1)〜(21)記載の非共鳴多光子吸収化合物に、該化合物の有する線形吸収帯よりも長波長のレーザー光を照射して多光子吸収を誘起する非共鳴多光子吸収誘起方法。
(23)3次元光造形組成物として用いることを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収化合物。
(24)3次元ディスプレイとして用いることを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収化合物。
(25)3次元光記録媒体として用いることを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収化合物。
本発明の非共鳴2光子吸収化合物は極めて高効率にて増感色素として機能、あるいは発光色素として機能できる。
本発明の増感色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物または発光色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物について説明する。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物は非共鳴過程であれば2光子以上のいくつの光子を同時吸収して構わないが、非共鳴2光子吸収を行うことが好ましい。
本発明の2光子吸収化合物は、非共鳴2光子吸収(化合物の(線形)吸収帯が存在しないエネルギー領域で2つの光子を同時に吸収して励起される現象)を行う化合物である。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物は好ましくは有機化合物である。
なお、本発明において、特定の部分を「基」と称した場合には、特に断りの無い限りは、一種以上の(可能な最多数までの)置換基で置換されていても、置換されていなくても良いことを意味する。例えば、「アルキル基」とは置換または無置換のアルキル基を意味する。また、本発明における化合物に使用できる置換基は、置換の有無にかかわらず、どのような置換基でも良い。
また、本発明において、特定の部分を「環」と称した場合、あるいは「基」に「環」が含まれる場合は、特に断りの無い限りは単環でも縮環でも良く、置換されていても置換されていなくても良い。
例えば、「アリール基」はフェニル基でもナフチル基でも良く、置換フェニル基でも良い。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物はより好ましくは色素である。なおここで色素とは可視光領域(400〜700nm)または近赤外領域(700〜2000nm)に吸収の一部を有する化合物に対する総称である。
本発明における色素としてはいかなるものでも良いが、例えば、シアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、クマリン色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、キサンテン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、フルオレノン色素、ジアリールエテン色素、スピロピラン色素、フルギド色素、ペリレン色素、フタロペリレン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、ポルフィリン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、スチレン系色素、メタロセン色素、金属錯体色素、フェニレンビニレン色素、またはスチルバゾリウム色素が好ましく、より好ましくは、シアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、クマリン色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、ペリレン色素、フタロペリレン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、ポルフィリン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、スチレン系色素、メタロセン色素、金属錯体色素、またはスチルバゾリウム色素であり、さらに好ましくはシアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、メタロセン色素、または金属錯体色素であり、さらに好ましくはシアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、スクアリウム色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、ポリエン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、または金属錯体色素であり、さらに好ましくはシアニン色素、メロシアニン色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、スクアリウム色素、アゾ色素、またはフタロシアニン色素であり、さらに好ましくはシアニン色素、メロシアニン色素、またはオキソノール色素であり、最も好ましくはシアニン色素である。
これらの色素の詳細については、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズーシアニンダイズ・アンド・リレィティド・コンパウンズ(Heterocyclic Compounds−Cyanine Dyes and Related Compounds)」、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニューヨーク、ロンドン、1964年刊、デー・エム・スターマー(D.M.Sturmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズースペシャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic Compounds−Special topics in heterocyclic chemistry)」、第18章、第14節、第482から515頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons) 社−ニューヨーク、ロンドン、1977年刊、「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン・コンパウンズ(Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds)」2nd.Ed.vol.IV,partB,1977刊、第15章、第369から422頁、エルセビア・サイエンス・パブリック・カンパニー・インク(Elsevier Science Publishing Company Inc.)社刊、ニューヨーク、などに記載されている。
シアニン色素、メロシアニン色素またはオキソノール色素の具体例としては、F.M.Harmer著、Heterocyclic Compounds−Cyanine Dyes and Related Compounds、John&Wiley&Sons、New York、London、1964年刊に記載のものが挙げられる。
シアニン色素、メロシアニン色素の一般式は、米国特許第5,340,694号第21及び22頁の(XI)、(XII)に示されているもの(ただしn12、n15の数は限定せず、0以上の整数(好ましくは0〜4の整数)とする)が好ましい。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物がシアニン色素の時、好ましくは一般式(3)にて表わされる。
Figure 2005029726
一般式(3)中、Za1(本明細書等中において、化学式中の上付き数字及び下付き数字は全て全角で表示することにする。例えば「1」、「1」は「1」で表示)及びZa2はそれぞれ5員または6員の含窒素複素環を形成する原子群を表わす。形成される5員または6員の含窒素複素環として好ましくは炭素原子数(以下C数という)3〜25のオキサゾール核(例えば、2−3−メチルオキサゾリル、2−3−エチルオキサゾリル、2−3,4−ジエチルオキサゾリル、2−3−メチルベンゾオキサゾリル、2−3−エチルベンゾオキサゾリル、2−3−スルホエチルベンゾオキサゾリル、2−3−スルホプロピルベンゾオキサゾリル、2−3−メチルチオエチルベンゾオキサゾリル、2−3−メトキシエチルベンゾオキサゾリル、2−3−スルホブチルベンゾオキサゾリル、2−3−メチル−β−ナフトオキサゾリル、2−3−メチル−α−ナフトオキサゾリル、2−3−スルホプロピル−β−ナフトオキサゾリル、2−3−スルホプロピル−β−ナフトオキサゾリル、2−3−(3−ナフトキシエチル)ベンゾオキサゾリル、2−3,5−ジメチルベンゾオキサゾリル、2−6−クロロ−3−メチルベンゾオキサゾリル、2−5−ブロモ−3−メチルベンゾオキサゾリル、2−3−エチル−5−メトキシベンゾオキサゾリル、2−5−フェニル−3−スルホプロピルベンゾオキサゾリル、2−5−(4−ブロモフェニル)−3−スルホブチルベンゾオキサゾリル、2−3−ジメチル−5,6−ジメチルチオベンゾオキサゾリル)、C数3〜25のチアゾール核(例えば、2−3−メチルチアゾリル、2−3−エチルチアゾリル、2−3−スルホプロピルチアゾリル、2−3−スルホブチルチアゾリル、2−3,4−ジメチルチアゾリル、2−3,4,4−トリメチルチアゾリル、2−3−カルボキシエチルチアゾリル、2−3−メチルベンゾチアゾリル、2−3−エチルベンゾチアゾリル、2−3−ブチルベンゾチアゾリル、2−3−スルホプロピルベンゾチアゾリル、2−3−スルホブチルベンゾチアゾリル、2−3−メチル−β−ナフトチアゾリル、2−3−スルホプロピル−γ−ナフトチアゾリル、2−3−(1−ナフトキシエチル)ベンゾチアゾリル、2−3,5−ジメチルベンゾチアゾリル、2−6−クロロ−3−メチルベンゾチアゾリル、2−6−ヨード−3−エチルベンゾチアゾリル、2−5−ブロモ−3−メチルベンゾチアゾリル、2−3−エチル−5−メトキシベンゾチアゾリル、2−5−フェニル−3−スルホプロピルベンゾチアゾリル、2−5−(4−ブロモフェニル)−3−スルホブチルベンゾチアゾリル、2−3−ジメチル−5,6−ジメチルチオベンゾチアゾリルなどが挙げられる)、C数3〜25のイミダゾール核(例えば、2−1,3−ジエチルイミダゾリル、2−1,3−ジメチルイミダゾリル、2−1−メチルベンゾイミダゾリル、2−1,3,4−トリエチルイミダゾリル、2−1,3−ジエチルベンゾイミダゾリル、2−1,3,5−トリメチルベンゾイミダゾリル、2−6−クロロ−1,3−ジメチルベンゾイミダゾリル、2−5,6−ジクロロ−1,3−ジエチルベンゾイミダゾリル、2−1,3−ジスルホプロピル−5−シアノ−6−クロロベンゾイミダゾリルなどが挙げられる)、C数10〜30のインドレニン核(例えば、3,3−ジメチルインドレニン)、C数9〜25のキノリン核(例えば、2−1−メチルキノリル、2−1−エチルキノリル、2−1−メチル6−クロロキノリル、2−1,3−ジエチルキノリル、2−1−メチル−6−メチルチオキノリル、2−1−スルホプロピルキノリル、4−1−メチルキノリル、4−1−スルホエチルキノリル、4−1−メチル−7−クロロキノリル、4−1,8−ジエチルキノリル、4−1−メチル−6−メチルチオキノリル、4−1−スルホプロピルキノリルなどが挙げられる)、C数3〜25のセレナゾール核(例えば、2−3−メチルベンゾセレナゾリルなどが挙げられる)、C数5〜25のピリジン核(例えば、2−ピリジルなどが挙げられる)などが挙げられ、さらに他にチアゾリン核、オキサゾリン核、セレナゾリン核、テルラゾリン核、テルラゾール核、ベンゾテルラゾール核、イミダゾリン核、イミダゾ[4,5−キノキザリン]核、オキサジアゾール核、チアジアゾール核、テトラゾール核、またはピリミジン核を挙げることができる。
これらは置換されても良く、置換基として好ましくは例えば、アルキル基(好ましくはC数1〜20、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、ベンジル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、カルボキシメチル、5−カルボキシペンチル)、アルケニル基(好ましくはC数2〜20、例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、1,3−ブタジエニル)、シクロアルキル基(好ましくはC数3〜20、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、アリール基(好ましくはC数6〜20、例えば、フェニル、2−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、3−メチルフェニル、1−ナフチル)、ヘテロ環基(好ましくはC数1〜20、例えば、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ)、アルキニル基(好ましくはC数2〜20、例えば、エチニル、2−プロピニル、1,3−ブタジイニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、Br、I)、アミノ基(好ましくはC数0〜20、例えば、アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、アニリノ)、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、カルボキシル基、スルホ基、ホスホン酸基、アシル基(好ましくはC数1〜20、例えば、アセチル、ベンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコキシ基(好ましくはC数1〜20、例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(好ましくはC数6〜26、例えば、フェノキシ、1−ナフトキシ)、アルキルチオ基(好ましくはC数1〜20、例えば、メチルチオ、エチルチオ)、アリールチオ基(好ましくはC数6〜20、例えば、フェニルチオ、4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基(好ましくはC数1〜20、例えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、アリールスルホニル基(好ましくはC数6〜20、例えば、ベンゼンスルホニル、パラトルエンンスルホニル)、スルファモイル基(好ましくはC数0〜20、例えばスルファモイル、N−メチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、カルバモイル基(好ましくはC数1〜20、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N、N−ジメチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル)、アシルアミノ基(好ましくはC数1〜20、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、イミノ基(好ましくはC数2〜20、例えばフタルイミノ)、アシルオキシ基(好ましくはC数1〜20、例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルコキシカルボニル基(好ましくはC数2〜20、例えば、メトキシカルボニル、フェノキシカルボニル)、カルバモイルアミノ基(好ましくはC数1〜20、例えばカルバモイルアミノ、N−メチルカルバモイルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、であり、より好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、スルファモイル基、カルバモイル基、またはアルコキシカルボニル基である。
これらの複素環はさらに縮環されていてもよい。縮環する環として好ましくはベンゼン環、ベンゾフラン環、ピリジン環、ピロール環、インドール環、チオフェン環等が挙げられる。
Za1及びZa2により形成される5員または6員の含窒素複素環としてより好ま
しくは、オキサゾール核、イミダゾール核、チアゾール核、インドレニン環であり、さらに好ましくはオキサゾール核、イミダゾール核、インドレニン環であり、最も好ましくはオキサゾール核である。
Ra1及びRa2はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基(好ましくはC数1〜20、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、ベンジル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、3−メチル−3−スルホプロピル、2’−スルホベンジル、カルボキシメチル、5−カルボキシペンチル)、アルケニル基(好ましくはC数2〜20、例えば、ビニル、アリル)、アリール基(好ましくはC数6〜20、例えば、フェニル、2−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、3−メチルフェニル、1−ナフチル)、またはヘテロ環基(好ましくはC数1〜20、例えば、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ)であり、より好ましくはアルキル基(好ましくはC数1〜6のアルキル基)またはスルホアルキル基(好ましくは3−スルホプロピル、4−スルホブチル、3−メチル−3−スルホプロピル、2’−スルホベンジル)である。
Ma1〜Ma7はそれぞれメチン基を表わし、置換基を有していても良く(好ましい置換基の例はZa1及びZa2上の置換基の例と同じ)、置換基として好ましくはアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ヘテロ環基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アルキルチオ基、シアノ基などが挙げられ、置換基としてより好ましくはアルキル基である。
Ma1〜Ma7は無置換メチン基またはアルキル基(好ましくはC数1〜6)置換メチン基であることが好ましく、より好ましくは無置換、エチル基置換、メチル基置換のメチン基である。
Ma1〜Ma7は互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはシクロヘキセン環、シクロペンテン環、ベンゼン環、チオフェン環等が挙げられる。
na1及びna2は0または1であり、好ましくは共に0である。
ka1は0〜3の整数を表わし、より好ましくはka1は1〜3を表し、さらに好ましくはka1は1または2を表す。
ka1が2以上の時、複数のMa3、Ma4は同じでも異なってもよい。
CIは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物がメロシアニン色素の時、好ましくは一般式(4)で表わされる。
Figure 2005029726
一般式(4)中、Za3は5員または6員の含窒素複素環を形成する原子群を表わし(好ましい例はZa1、Za2と同じ)、これらは置換されても良く(好ましい置換基の例はZa1、Za2上の置換基の例と同じ)、これらの複素環はさらに縮環されていてもよい。
Za3により形成される5員または6員の含窒素複素環としてより好ましくは、オキサゾール核、イミダゾール核、チアゾール核、またはインドレニン環であり、さらに好ましくはオキサゾール核、またはインドレニン環である。
Za4は5員または6員環を形成する原子群を表わす。Za4から形成される環は一般に酸性核と呼ばれる部分であり、James 編、The Theory of the Photographic Process、第4版、マクミラン社、1977年、第198頁により定義される。Za4として好ましくは、2−ピラゾロン−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、イミダゾリン−5−オン、ヒダントイン、2または4−チオヒダントイン、2−イミノオキサゾリジン−4−オン、2−オキサゾリン−5−オン、2−チオオキサゾリン−2,4−ジオン、イソローダニン、ローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、インドリン−2−オン、インドリン−3−オン、2−オキソインダゾリウム、5,7−ジオキソ−6,7−ジヒドロチアゾロ〔3,2−a 〕ピリミジン、3,4−ジヒドロイソキノリン−4−オン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオン、インダゾリン−2−オン、ピリド[1,2−a]ピリミジン−1,3−ジオン、ピラゾロ〔1,5−b〕キナゾロン、ピラゾロピリドンなどの核が挙げられる。
Za4から形成される環としてより好ましくは、2−ピラゾロン−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、ローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオンであり、さらに好ましくは、ピラゾリジン−3,5−ジオン、インダン−1,3−ジオン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、または2−チオバルビツール酸であり、最も好ましくはピラゾリジン−3,5−ジオン、バルビツール酸、または2−チオバルビツール酸である。
Za4から形成される環は置換されても良く、(好ましい置換基の例はZa3上の置換基の例と同じ)置換基としてより好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、スルファモイル基、カルバモイル基、またはアルコキシカルボニル基である。
これらの複素環はさらに縮環されていてもよい。縮環する環として好ましくはベンゼン環、ベンゾフラン環、ピリジン環、ピロール環、インドール環、チオフェン環等が挙げられる。
Ra3はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはヘテロ環基であり(以上好ましい例はRa1、Ra2と同じ)、より好ましくはアルキル基(好ましくはC数1〜6のアルキル基)またはスルホアルキル基(好ましくは3−スルホプロピル、4−スルホブチル、3−メチル−3−スルホプロピル、2’−スルホベンジル)である。
Ma8〜Ma11はそれぞれメチン基を表わし、置換基を有していても良く(好ましい置換基の例はZa1及びZa2上の置換基の例と同じ)、置換基として好ましくはアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ヘテロ環基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アルキルチオ基、シアノ基などが挙げられ、置換基としてより好ましくはアルキル基である。
Ma8〜Ma11は無置換メチン基またはアルキル基(好ましくはC数1〜6)置換メチン基であることが好ましく、より好ましくは無置換、エチル基置換、メチル基置換のメチン基である。
Ma8〜Ma11は互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはシクロヘキセン環、シクロペンテン環、ベンゼン環、チオフェン環等が挙げられる。
na3は0または1であり、好ましくは0である。
ka2は0〜8の整数を表わし、好ましくは0〜4の整数を表し、より好ましくは2〜4の整数を表す。
ka2が2以上の時、複数のMa10、Ma11は同じでも異なってもよい。
CIは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物がオキソノール色素の時、好ましくは一般式(5)で表わされる。
Figure 2005029726
一般式(5)中、Za5及びZa6は各々5員または6員環を形成する原子群を表わし(好ましい例はZa4と同じ)、これらは置換されても良く(好ましい置換基の例はZa4上の置換基の例と同じ)、これらの複素環はさらに縮環されていてもよい。
Za5及びZa6から形成される環としてより好ましくは、2−ピラゾロン−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、ローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、またはクマリンー2,4−ジオンであり、さらに好ましくはバルビツール酸、または2−チオバルビツール酸であり、最も好ましくはバルビツール酸である。
Ma12〜Ma14は各々メチン基を表わし、置換基を有していても良く、(好ましい置換基の例はZa5及びZa6上の置換基の例と同じ)、置換基として好ましくはアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ヘテロ環基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アルキルチオ基、シアノ基などが挙げられ、より好ましくはアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、カルバモイル基、またはカルボキシ基であり、さらに好ましくはアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基である。
Ma12〜Ma14は無置換メチン基であることが好ましい。
Ma12〜Ma14は互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはシクロヘキセン環、シクロペンテン環、ベンゼン環、チオフェン環等が挙げられる。
ka3は0から3までの整数を表わし、好ましくは0から2までの整数を表し、より好ましくは1または2を表し、最も好ましくは2を表す。
ka3が2以上の時、Ma12、Ma13は同じでも異なってもよい。
CIは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
また、本発明の化合物は一般式(1)にて表されることも好ましい。
Figure 2005029726
一般式(1)において、R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立に、水素原子または置換基を表し、置換基として好ましくは、アルキル基(好ましくはC数1〜20、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、ベンジル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、3−メチル−3−スルホプロピル、2’−スルホベンジル、カルボキシメチル、5−カルボキシペンチル)、アルケニル基(好ましくはC数2〜20、例えば、ビニル、アリル)、シクロアルキル基(好ましくはC数3〜20、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、アリール基(好ましくはC数6〜20、例えば、フェニル、2−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、3−メチルフェニル、1−ナフチル)、またはヘテロ環基(好ましくはC数1〜20、例えば、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ)である。
R1、R2、R3、R4として好ましくは水素原子またはアルキル基である。R1、R2、R3、R4のうちのいくつか(好ましくは2つ)が互いに結合して環を形成してもよい。特に、R1とR3が結合して環を形成することが好ましく、その際カルボニル炭素原子と共に形成する環が6員環または5員環または4員環であることが好ましく、5員環または4員環であることがより好ましく、5員環であることが最も好ましい。
一般式(1)において、nおよびmはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、好ましくは1〜4の整数を表す。ただし、n、m同時に0となることはない。
nおよびmが2以上の場合、複数個のR1、R2、R3およびR4は同一でもそれぞれ異なってもよい。
X1およびX2は独立に、アリール基[好ましくはC数6〜20、好ましくは置換アリール基(例えば置換フェニル基、置換ナフチル基、置換基の例として好ましくはMa1〜Ma7の置換基と同じ)であり、より好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基が置換したアリール基を表し、さらに好ましくはアルキル基、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシルアミノ基が置換したアリール基を表し、最も好ましくは4位にジアルキルアミノ基またはジアリールアミノ基が置換したフェニル基を表す。その際複数の置換基が連結して環を形成しても良く、形成する好ましい環としてジュロリジン環が挙げられる。]、ヘテロ環基(好ましくはC数1〜20、好ましくは3〜8員環、より好ましくは5または6員環、例えばピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリル、インドリル、カルバゾリル、フェノチアジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、より好ましくはインドリル、カルバゾリル、ピロリル、フェノチアジノ。ヘテロ環は置換していても良く、好ましい置換基は前記アリール基の際の例と同じ)、または一般式(2)で表される基を表す。
Figure 2005029726
一般式(2)中、R5は水素原子または置換基(好ましい例はR1〜R4と同じ)を表し、好ましくは水素原子またはアルキル基であり、より好ましくは水素原子である。
R6は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはヘテロ環基(これらの置換基の好ましい例はR1〜R4と同じ)を表し、好ましくはアルキル基(好ましくはC数1〜6のアルキル基)である。
Z1は5または6員環を形成する原子群を表す。
形成されるヘテロ環として好ましくは、インドレニン環、アザインドレニン環、ピラゾリン環、ベンゾチアゾール環、チアゾール環、チアゾリン環、ベンゾオキサゾール環、オキサゾール環、オキサゾリン環、ベンゾイミダゾール環、イミダゾール環、チアジアゾール環、キノリン環、ピリジン環であり、より好ましくはインドレニン環、アザインドレニン環、ピラゾリン環、ベンゾチアゾール環、チアゾール環、チアゾリン環、ベンゾオキサゾール環、オキサゾール環、オキサゾリン環、ベンゾイミダゾール環、チアジアゾール環、キノリン環であり、最も好ましくは、インドレニン環、アザインドレニン環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、またはベンゾイミダゾール環である。
Z1により形成されるヘテロ環は置換基を有しても良く(好ましい置換基の例はZa1、Za2上の置換基の例と同じ)、置換基としてより好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、カルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、カルバモイル基、またはアルコキシカルボニル基である。
X1およびX2として好ましくはアリール基または一般式(2)で表される基で表され、より好ましくは4位にジアルキルアミノ基またはジアリールアミノ基が置換したアリール基または一般式(2)で表される基で表される。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物は水素結合性基を分子内に有することも好ましい。ここで水素結合性基とは、水素結合における水素を供与する基または水素を受容する基を表し、そのどちらの性質も有している基がより好ましい。
また本発明の水素結合性基を有する化合物は溶液または固体状態にて水素結合性基同士の相互作用により会合的相互作用することが好ましく、分子内相互作用でも分子間相互作用でも良いが、分子間相互作用である方がより好ましい。
本発明の水素結合性基としては、好ましくは、−COOH、−CONHR11,−SO3H,−SO2NHR12,−P(O)(OH)OR13,−OH,−SH,−NHR14、−NHCOR15,−NR16C(O)NHR17のいずれかで表される。ここで、R11,R12はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基(好ましくは炭素原子数(以下C数という)1〜20、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、ベンジル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、カルボキシメチル、5−カルボキシペンチル)、アルケニル基(好ましくはC数2〜20、例えば、ビニル、アリル)、アリール基(好ましくはC数6〜20、例えば、フェニル、2−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、3−メチルフェニル、1−ナフチル)、ヘテロ環基(好ましくはC数1〜20、例えば、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ)、−COR18または−SO2R19を表し、R13〜R19はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはヘテロ環基を表す(以上好ましい例はR11、R12と同じ)。
R11として好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、−COR18基−SO2R19基を表し。その際R18、R19としてはアルキル基またはアリール基が好ましい。
R11としてより好ましくは水素原子、アルキル基、−SO2R19基を表し、最も好ましくは水素原子を表す。
R12として好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、−COR18基−SO2R19基を表し。その際R18、R19としてはアルキル基またはアリール基が好ましい。
R12としてより好ましくは水素原子、アルキル基、−COR18基を表し、最も好ましくは水素原子を表す。
R13として好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基を表し、より好ましくは水素原子を表す。
R14として好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基を表す。
R15として好ましくはアルキル基、アリール基を表す。
R16として好ましくは水素原子を表し、R17として好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基を表す。
水素結合性基としてより好ましくは、−COOH、−CONHR11,−SO2NHR12、−NHCOR15,−NR16C(O)NHR17のいずれかであり、さらに好ましくは−COOH、−CONHR11,−SO2NHR12のいずれかであり、最も好ましく−COOH、−CONH2のいずれかである。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物はモノマー状態で用いても良いが、会合状態で用いても良い。
ここで、色素発色団同士が特定の空間配置に、共有結合又は配位結合、あるいは種々の分子間力(水素結合、ファン・デル・ワールス力、クーロン力等)などの結合力によって固定されている状態を、一般的に会合(又は凝集)状態と称している。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物は、分子間会合状態で用いても、非共鳴多光子吸収を行うクロモフォアを分子内に2個以上有し、それらが分子内会合状態にて非共鳴多光子吸収を行う状態で用いても良い。
参考のため、以下に会合体の説明を行う。会合体については、例えばジェイムス(James)編「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス」(The Theory of the Photographic Process)第4版、マクミラン出版社、1977年、第8章、第218〜222頁、及び小林孝嘉著「J会合体(J−Aggregates)」ワールド・サイエンティフィック・パブリッシング社(World Scientific Publishing Co.Pte.Ltd.)、1996年刊)などに詳細な説明がなされている。
モノマーとは単量体を意味する。会合体の吸収波長の観点では、モノマー吸収に対して、吸収が短波長にシフトする会合体をH会合体(2量体は特別にダイマーと呼ぶ)、長波長にシフトする会合体をJ会合体と呼ぶ。
会合体の構造の観点では、レンガ積み会合体において、会合体のずれ角が小さい場合はJ会合体と呼ばれるが、ずれ角が大きい場合はH会合体と呼ばれる。レンガ積み会合体については、ケミカル・フィジックス・レター(Chemical Physics Letters),第6巻、第183頁(1970年)に詳細な説明がある。また、レンガ積み会合体と同様な構造を持つ会合体として梯子または階段構造の会合体がある。梯子または階段構造の会合体については、Zeitschrift fur Physikalische Chemie,第49巻、第324頁、(1941年)に詳細な説明がある。
また、レンガ積み会合体以外を形成するものとして、矢はず(Herringbone)構造をとる会合体(矢はず会合体と呼ぶことができる)などが知られている。
矢はず(Herringbone)会合体については、チャールズ・ライヒ(Charles Reich)著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photographic Science and Engineering)第18巻、第3号、第335頁(1974年)に記載されている。矢はず会合体は、会合体に由来する2つの吸収極大を持つ。
会合状態を取っているかどうかは、前記の通りモノマー状態からの吸収(吸収λmax、ε、吸収形)の変化により確認することができる。
本発明の化合物は会合により短波長化(H会合)しても長波長化(J会合)してもその両方でもいずれでも良いが、J会合体を形成することがより好ましい。
化合物の分子間会合状態は様々な方法に形成することができる。
例えば溶液系では、ゼラチンのようなマトリックスを添加した水溶液(例えばゼラチン0.5wt%・化合物10-4M水溶液)、KClのような塩を添加した水溶液(例えばKCl5%・化合物2×10-3M水溶液)に化合物を溶かす方法、良溶媒に化合物を溶かしておいて後から貧溶媒を加える方法(例えばDMF−水系、クロロホルム−トルエン系等)等が挙げられる。
また膜系では、ポリマー分散系、アモルファス系、結晶系、LB膜系等の方法が挙げられる。
さらに、バルクまたは微粒子(μm〜nmサイズ)半導体(例えばハロゲン化銀、酸化チタン等)、バルクまたは微粒子金属(例えば金、銀、白金等)に吸着、化学結合、または自己組織化させることにより分子間会合状態を形成させることもできる。カラー銀塩写真における、ハロゲン化銀結晶上のシアニン色素J会合吸着による分光増感はこの技術を利用したものである。
分子間会合に関与する化合物数は2個であっても、非常に多くの化合物数であっても良い。
以下に、本発明で用いられる非共鳴多光子吸収化合物の好ましい具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005029726
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本発明の非共鳴多光子吸収化合物は先述したように好ましくは非共鳴2光子吸収化合物である。なお、以下の記述において特に明記しなくても多光子吸収とは非共鳴多光子吸収を指す。本発明の多光子吸収化合物は増感色素として機能するか、あるいは発光色素として機能する。増感色素として機能するとは、光を吸収した色素が量子収率0.01%以上で増感反応を起こす機能を有することを意味し、好ましくは量子収率0.1%以上、更に好ましくは1%以上である。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により増感色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物である時、その増感機構は好ましくはエネルギー移動機構または電子移動機構である。
エネルギー移動機構の場合は、非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収することによって生じた1重項励起状態からエネルギー移動が起こるフェルスター型機構でも、3重項励起状態からエネルギー移動が起こるデクスター型機構でもどちらでも良い。
その際、エネルギー移動が効率良く起こるためには、非共鳴多光子吸収化合物の励起エネルギーが、増感の際のエネルギー受容体の励起エネルギーよりも大きいことが好ましい。
一方、電子移動機構の場合は、非共鳴多光子吸収化合物励起状態が電子を与えても、電子を受け取っても良い。
非共鳴多光子吸収化合物励起状態から電子を与える場合、電子移動が効率良く起こるためには、非共鳴多光子吸収化合物の励起状態における励起電子の存在する軌道(LUMO)エネルギーが、増感の際の電子受容体のLUMO軌道のエネルギーよりも高いことが好ましい。
非共鳴多光子吸収化合物励起状態が電子を受け取る場合、電子移動が効率良く起こるためには、非共鳴多光子吸収化合物の励起状態におけるホールの存在する軌道(HOMO)エネルギーが、増感の際の電子供与体のHOMO軌道のエネルギーよりも低いことが好ましい。
本発明の非共鳴多光子吸収により増感色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物において、非共鳴多光子吸収化合物が、多光子を吸収することにより、重合、反応、発色、屈折率変調、発光のいずれかを増感することが好ましく、発色、屈折率変調、発光のいずれかを増感することがより好ましく、発色、屈折率変調を増感することがさらに好ましく、屈折率変調を増感することが最も好ましい。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により重合を増感する際は、その重合はラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合、縮重合、付加重合、開環重合等いずれでも良い。なお、重合開始剤、重合性化合物(モノマー、オリゴマー)、バインダー等の好ましい例及び組み合わせとしては、特願2003−82730号、特願2003−82732号に記載されているもの等が挙げられる。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により反応を増感する際は、その反応は好ましくは共有結合生成、共有結合切断、閉環反応、開環反応、配位結合生成、配位結合切断、酸化反応、還元反応等が挙げられ、その結果起こす機能として好ましくは例えば、機能性材料(例えば色素、発光体、標識化合物、薬理活性化合物)放出、色素消色、化合物分解、エレクトロクロミック反応(有機色素または無機半導体)等が挙げられる。
また、本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により反応を増感する際の好ましい例としては、特願2003−149285号に記載されているもの等が挙げられる。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により発色を増感する際は、その発色は好ましくは、増感による酸発生によるロイコ色素等の発色、増感による塩基発生による解離型色素等の発色、増感による結合切断による色素前駆体の発色、エネルギー移動増感によるフォトクロミック化合物の発色、電子移動増感によるエレクトロクロミック化合物の発色、等が挙げられる。
また、本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により発色を増感する際の好ましい組み合わせとしては、特願2003−149285号、特願2003−184932号、特願2003−187258号に記載されているもの等が挙げられる。
屈折率は通常色素吸収の長波長側で非常に大きい値を取る。したがって、屈折率変調とは色相変調、つまり発色反応と同義であるとも言える。
したがって、本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により屈折率変調を増感する際は、その屈折率変調は好ましくは、増感による酸発生によるロイコ色素等の発色による屈折率変調、増感による塩基発生による解離型色素等の発色による屈折率変調、増感による結合切断による色素前駆体の発色による屈折率変調、エネルギー移動増感によるフォトクロミック化合物の発色による屈折率変調、電子移動増感によるエレクトロクロミック化合物の発色による屈折率変調、等が挙げられる。
また、本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により発色による屈折率変調を増感する際の好ましい組み合わせとしては、特願2003−149285号、特願2003−184932号、特願2003−187258号に記載されているもの等が挙げられる。
一方で、発色を利用しない系においても屈折率変調を行うこともできる。重合性化合物(モノマー、オリゴマー)と非重合性あるいは低重合性のバインダー及び重合開始剤を併用した系にて、重合性化合物とバインダーの屈折率を予め違えておくことにより、本発明の非共鳴多光子吸収化合物の非共鳴多光子吸収にて屈折率変調を増感することができる。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が上記のように、非共鳴多光子吸収により発色によらない屈折率変調を増感する際の好ましい組み合わせとしては、特願2003−146527号に記載されているもの等が挙げられる。
さらに、重合開始剤、重合性化合物(モノマー、オリゴマー)とバインダーの好ましい組み合わせとしては、いわゆるホログラム記録材料用途に好ましく用いられてる組み合わせに、本発明の非共鳴多光子吸収化合物を増感色素として併用することにより、本発明の用途においても好ましく用いることができる。重合開始剤、重合性化合物(モノマー、オリゴマー)とバインダーの好ましい組み合わせとしては例えば、特開平6−43634号、特開平2−3082号、特開平3−50588号、特開平5−107999号、特開平8−16078号、特表2001―523842号、特表11−512847号等に記載されているもの等が挙げられる。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により発光を増感する際は、その増感は好ましくはエネルギー移動機構によることが好ましく、1重合エネルギー移動機構によることがより好ましい。なおエネルギー移動を受ける発光体としては、有機発光体(好ましくはいわゆる「蛍光性化合物(色素)」、「化学発光性化合物(色素)」、「有機EL用発光性化合物(色素)」、「標識化合物(色素)」等として知られた化合物)であっても、無機発光体(微粒子または結晶の半導体または金属)であってもよい。この場合、たとえ非共鳴多光子吸収化合物自身の発光効率が低くても、非共鳴多光子吸収化合物の多光子吸収効率、エネルギー移動効率及びエネルギー移動を受ける発光体の発光効率が高ければ、非共鳴多光子吸収により高効率にて発光させることができる利点がある。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴多光子吸収により発光を増感する際の発光体の好ましい例としては、特願2003−149285号に記載されているもの等が挙げられる。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が増感色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物である時、多光子吸収効率及び増感効率等の点で、非共鳴多光子吸収化合物はフェニレンビニレン系色素、ジアリールエテン色素、スピロピラン色素、フルギド色素、フルオレン系色素、キサンテン色素、クマリン色素、ペリレン色素以外であることが好ましい。
なお、上記の非共鳴多光子吸収は非共鳴2光子吸収であることが好ましい。
本発明の非共鳴2光子吸収化合物が増感色素として機能する非共鳴2光子吸収化合物である時、非共鳴2光子吸収断面積(後述実施例記載の方法による)が100GM以上であることが、書き込み速度向上、レーザー小型化・安価化等の点で好ましく、1000GM以上であることがより好ましく、10000GM以上であることが最も好ましい。
なお、非共鳴2光子吸収断面積は2光子吸収の感度を表し、1GM=1×10-50cm4 s/photonで定義される。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物はあるいは、発光色素として機能することを特徴とする非共鳴多光子吸収化合物である。発光色素として機能するとは、非共鳴多光子吸収化合物を10-4M濃度の溶液にて、非共鳴多光子吸収発光面積を測定した際、前記化合物R−1の非共鳴多光子吸収による発光面積を上回る非共鳴多光子吸収発光面積を有することを意味し、化合物R−1の非共鳴多光子吸収発光面積の10倍以上の非共鳴多光子吸収発光面積を有することが好ましく、100倍以上の非共鳴多光子吸収発光面積を有することが好ましい。なお、上記の非共鳴多光子吸収は非共鳴2光子吸収であることが好ましい。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物が発光色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物である時、多光子吸収効率及び発光効率等の点で、非共鳴多光子吸収化合物はフェニレンビニレン系色素、ジアリールエテン色素、スピロピラン色素、フルギド色素、ポルフィリン色素、スチレン系色素、フルオレン系色素、キサンテン色素、スチルバゾリウム色素以外であることが好ましい。
本発明の非共鳴2光子吸収化合物が発光色素として機能する非共鳴2光子吸収化合物である時、非共鳴2光子吸収断面積が100GM以上であることが、発光効率及びレーザー小型化・安価化等の点で好ましく、1000GM以上であることがより好ましく、10000GM以上であることが最も好ましい。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物及びそれを用いた材料においては、多光子吸収化合物の有する線形吸収帯よりも長波長でかつ線形吸収の存在しない波長のレーザー光を照射して誘起された多光子吸収を利用して発色または発光させることが好ましい。
本発明に用いることができるレーザーは特に限定されないが、具体的には、中心波長1000nm付近に発振波長を有するTi−サファイア等の固体レーザーやファイバーレーザー、780nm付近の発振波長を有する半導体レーザー、固体レーザー、ファイバーレーザー、620〜680nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザーや固体レーザーなどを好ましく用いることができる。
また他にも、可視光域に発振波長を有するYAG・SHGレーザーなども好ましく用いることができる。
本発明に用いるレーザーは好ましくはパルス発振レーザーであり、ピコ秒またはフェムト秒オーダーの半値幅を有するパルス発振レーザーであることがより好ましい。
また、本発明の化合物を用いた非共鳴多光子吸収発色材料においては、多光子発色体のλmaxが照射するレーザー光波長よりも短い波長であることが好ましく、本発明の多光子吸収発光材料においては、発光体の発光波長が照射するレーザー光波長よりも短い波長であることが好ましい。
なお、前記は非共鳴2光子吸収化合物の際も同様である。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物及びそれを用いた材料は3次元光造形用組成物、ボリューム型3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体、生体組織の2光子造影や2光子フォトダイナミックセラピー(PDT)、アップコンバージョンレージングによる波長変換デバイス等への応用に使用することが好ましく、ボリューム型3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体への応用に使用することがさらに好ましい。
[実施例]
以下に、本発明の具体的な実施例について実験結果を基に説明する。勿論、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物の合成
(1)D−73の合成
本発明の非共鳴多光子吸収化合物D−73は以下の方法により合成することができる。
Figure 2005029726
4級塩[1]14.3g(40mmol)を水50mlに溶解し、水酸化ナトリウム1.6g(40mmol)を加えて室温にて30分攪拌した。酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、メチレンベース[2]のオイル9.2g(収率100%)を得た。
ジメチルアミノアクロレイン[3]3.97g (40mmol)をアセトニトリル50mlに溶解し、0℃に冷却しながらオキシ塩化リン6.75g(44mmol)を滴下し、0℃にて10分間攪拌した。続いてメチレンベース[2]9.2gのアセトニトリル溶液を滴下し、35℃にて4時間攪拌した。氷水100ml に注いだ後、16gの水酸化ナトリウムを加え、10分間還流した。冷却後、酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル:ヘキサン=1:10→1:3)で精製し、アルデヒド[4]のオイル4.4g(収率39%)を得た。
シクロペンタノン0.126g(1.5mmol)、アルデヒド[4]0.85g(3mmol)を脱水メタノール30mlに溶解し、暗所にて窒素雰囲気下還流した。均一になった後、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液0.69g(3.6mmol)を加え、さらに6時間還流した。冷却後析出した結晶をろ別しメタノールにて洗浄し、D−73の深緑色結晶0.50g(収率54%)を得た。なお構造はNMRスペクトル、MSスペクトル、元素分析にて確認した。
(2)D−84の合成
本発明の非共鳴多光子吸収化合物D−84は以下の方法により合成することができる。
Figure 2005029726
シクロペンタノン33.6g(0.4mol)、DBN2ml、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール400gを5日間還流した。濃縮後アセトンを加えて冷却して結晶をロ別し、冷アセトンで洗浄し、[5]の結晶32.4g(収率42%)を得た。
[5]0.78g(4mmol)、4級塩[6]2.78g(8mmol)、ピリジン20mlを窒素雰囲気下暗所にて4時間還流した。冷却後酢酸エチルを加えて結晶をロ別し、酢酸エチルで洗浄した。結晶をメタノールに分散してロ別し、目的のD−84の深青色結晶2.14g(収率56%)を得た。
なお構造はNMRスペクトル、MSスペクトル、元素分析にて確認した。
また、他の本発明の一般式(1)で表される非共鳴多光子吸収化合物についてもD−73、D−84の合成法や、Tetrahedron.Lett.,42巻,6129頁,(2001年)等に記載の方法等に準じて合成することができる。
(3)D−1の合成
本発明の非共鳴多光子吸収化合物D−1は以下の方法により合成することができる。
Figure 2005029726
ベンゾオキサゾール[7]52.25g(0.2mol)、プロパンサルトン[8]45.75g(0.375 mol)を140℃にて4時間加熱攪拌した。冷却後アセトンを加えて結晶をロ別し、アセトンで洗浄して4級塩[9]70.42g(収率85%)を得た。
4級塩[9]66.2g(0.2mol)、オルソプロピオン酸トリエチル[10]200ml、ピリジン200ml、酢酸80mlを120℃にて1時間加熱攪拌した。冷却後、酢酸エチルで3回デカンテション洗浄した。メタノール100mlに溶解して攪拌したところに、酢酸ナトリウム4.0g(50mmol)/メタノール20ml溶液を添加し、生じた結晶をロ別した。さらにメタノールに分散してロ別し、目的のD−1の朱色結晶31.36g(収率43.4%)を得た。
なお構造はNMRスペクトル、MSスペクトル、元素分析にて確認した。
(4)D−42の合成
本発明の非共鳴多光子吸収化合物D−42は以下の方法により合成することができる。
Figure 2005029726
4級塩[11]2.81g(10mmol)、[12]6.67g(30mmol)、無水酢酸10g、アセトニトリル50mlを30分間還流した。濃縮後酢酸エチルでデカンテーションし、アニル体[13]の粗製品を得た。
アニル体[13]の粗製品にチオバルビツール酸[14]2.00g(10mmol),トリエチルアミン3.0g(30mmol)、エタノール100mlを加えて1時間還流した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:クロロホルム:メタノール=20:1→10:1)にて精製し、さらにメタノール−イソプロピルアルコールにて再結晶することにより、目的のD−42の結晶2.55g(トータル収率41.3%)を得た。
なお構造はNMRスペクトル、MSスペクトル、元素分析にて確認した。
(5)D−56の合成
本発明の非共鳴多光子吸収化合物D−56は以下の方法により合成することができる。
Figure 2005029726
バルビツール酸[15]3.12g(20mmol)、[16]2.85g(10mmol)、トリエチルアミン4.1g(40mmol)をDMF30mlに溶解し、室温にて2時間攪拌した。希塩酸を加えて生じた結晶をロ別し、水で洗浄、乾燥し、目的のD−56の結晶2.99g(収率80.0%)を得た。
なお構造はNMRスペクトル、MSスペクトル、元素分析にて確認した。
また、他のシアニン色素、メロシアニン色素、オキソノール色素等についても、F.M.Harmer著、Heterocyclic Compounds−Cyanine Dyes and Related Compounds、John&Wiley&Sons、New York、London、1964年刊、D.M.Sturmer著、Heterocyclic Compounds− Special Topics in Heterocyclic Chemistry、第18章、第14節、第482から515頁、John&Wiley&Sons、New York、London等に記載の方法等に準じて合成することができる。
ただし、本発明の非共鳴多光子吸収化合物の合成法はこれに限定されるわけではない。
[非共鳴2光子吸収断面積の評価]
次に本発明の非共鳴多光子吸収化合物の非共鳴2光子吸収断面積を評価した。
[1.蛍光法]
非共鳴2光子吸収断面積の評価は、蛍光を発する化合物についてはM.A.Albota et al.,Appl.Opt.1998年,37巻,7352頁.記載の方法を参考に行った。非共鳴2光子吸収断面積測定用の光源には、Ti:sapphireパルスレーザー(パルス幅:100fs、繰り返し:80MHz、平均出力:1W、ピークパワー:100kW)を用い、700nmから1000nmの波長範囲で非共鳴2光子吸収断面積を測定した。また、基準物質としてローダミンBおよびフルオレセインを測定し、得られた測定値をC.Xu et al., J.Opt.Soc.Am.B1996年,13巻,481頁.に記載のローダミンBおよびフルオレセインの非共鳴2光子吸収断面積の値を用いて補正することで、各化合物の非共鳴2光子吸収断面積を得た。非共鳴2光子吸収測定用の試料には、1×10-4の濃度で化合物を溶かした溶液を用いた。なお上記非共鳴2光子吸収断面積測定法を本発明では「蛍光法」と呼ぶ。
[2.Z−Scan法]
蛍光を発しない、あるいは微弱な化合物については、非共鳴2光子吸収断面積の評価は、MANSOOR SHEIK−BAHAE et al.,IEEE.Journal of Quantum Electronics.1990,26,760.記載のZスキャン法で行った。Zスキャン法は、非線形光学定数の測定方法として、広く用いられている方法であり、集光したレーザビームの焦点付近で、測定試料をビームに沿って移動させ、透過する光量の変化を記録する。試料の位置により、入射光のパワー密度が変化するため、非線形吸収がある場合には、焦点付近で透過光量が減衰する。透過光量変化を、入射光強度、集光スポットサイズ、試料厚み、試料濃度などから予測される理論曲線に対し、フィッティングを行うことにより、非共鳴2光子吸収断面積を算出した。非共鳴2光子吸収断面積測定用の光源には、Ti:sapphire パルスレーザー(パルス幅:100fs、繰り返し:80MHz、平均出力:1W、ピークパワー:100kW)を用い、700nmから1000nmの波長範囲で非共鳴2光子吸収断面積を測定した。非共鳴2光子吸収測定用の試料には、1×10-2の濃度で化合物を溶かした溶液を用いた。
なお上記非共鳴2光子吸収断面積測定法を本発明では「Z−Scan法」と呼ぶ。
本発明の非共鳴2光子吸収化合物の2光子吸収断面積を上記どちらかの方法にて測定し、得られた結果をGM単位で表1に示した(1GM = 1×10-50 cm4 s/photon)。なお、表中に示した値は測定波長範囲内での非共鳴2光子吸収断面積の最大値である。
Figure 2005029726
Figure 2005029726
Figure 2005029726
表1から、本発明にて好ましいとする非共鳴多光子吸収化合物D−1〜D−206は、本発明にてさほど好ましくない化合物R−1〜R−4に比べて極めて高い非共鳴2光子吸収効率を示すことが明らかである。増感効率及び発光効率は非共鳴2光子吸収断面積に比例するので、本発明の好ましい非共鳴多光子吸収化合物は非常に高い増感効率及び発光効率が期待できることがわかる。
[非共鳴2光子吸収発光能の評価方法]
次に、本発明の発光色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物の非共鳴2光子吸収発光能を評価する。
実施例2のD−42、D−56、D−73、D−77、D−117、D−5、D−128、R−1の溶液を実施例2記載のレーザーを用い、表1記載の波長を照射し、非共鳴2光子吸収させて得られる発光スペクトルを測定した。得られた発光スペクトルの面積を非共鳴2光子吸収発光強度とした。
非共鳴2光子吸収発光強度を、R−1の値を1として相対比で表2に示した。
Figure 2005029726
表2から、本発明にて好ましいとする非共鳴多光子吸収化合物は、本発明にてさほど好ましくない化合物R−1に比べて極めて高い非共鳴2光子吸収発光効率を示すことが明らかである。よって本発明の非共鳴多光子吸収化合物は高効率な発光色素として機能することが明白である。
[本発明の非共鳴多光子吸収化合物の重合、発色、屈折率変調増感能の評価]
次に、本発明の増感色素として機能する非共鳴多光子吸収化合物の、増感機能について評価する。まずは、重合、発色、屈折率変調を増感する際の評価を行う。
本発明の光感応性高分子組成物の調製
光重合性組成物(1)の組成
高分子化合物: アルドリッチ社製 ポリ(ブチルメタクリレート−co−
イソブチルメタクリレート) 100質量部
2光子吸収化合物: D−104 0.5質量部
酸発生剤:ジフェニルヨードニウムテトラフルオロホウ酸 3.0質量部
酸発色化合物:クリスタルバイオレットラクトン 3.0質量部
光重合性組成物(2)の組成
高分子化合物: アルドリッチ社製 ポリ(ブチルメタクリレート−co−
イソブチルメタクリレート) 100質量部
2光子吸収化合物: D−104 0.05質量部
酸発生剤:ジフェニルヨードニウムテトラフルオロホウ酸 3.0質量部
酸発色化合物:クリスタルバイオレットラクトン 3.0質量部
光重合性組成物(3)の組成
高分子化合物: アルドリッチ社製 ポリ(ブチルメタクリレート−co−
イソブチルメタクリレート) 100質量部
2光子吸収化合物: D−104 0.5質量部
酸発生剤:ジフェニルヨードニウムテトラフルオロホウ酸 3.0質量部
発色化合物:ローダミンB ベース 3.0質量部
比較例(1)
高分子化合物: アルドリッチ社製 ポリ(ブチルメタクリレート−co−
イソブチルメタクリレート) 100質量部
酸発生剤:ジフェニルヨードニウムテトラフルオロホウ酸 3.0質量部
酸発色化合物:クリスタルバイオレットラクトン 3.0質量部
比較例(2)
高分子化合物: アルドリッチ社製 ポリ(ブチルメタクリレート−co−
イソブチルメタクリレート) 100質量部
2光子吸収化合物: D−104 0.5質量部
酸発生剤:ジフェニルヨードニウムテトラフルオロホウ酸 3.0質量部
比較例(3)
高分子化合物: アルドリッチ社製 ポリ(ブチルメタクリレート−co−
イソブチルメタクリレート) 100質量部
2光子吸収化合物: 非特許文献6記載のR−4 0.5質量部
なお、2光子吸収化合物として用いたジアリールエテンR−4は、2光子吸収によるフォトクロミズムで520nm付近に新たな吸収が出現する化合物である。該化合物の2光子吸収断面積の極大値は10GMである。
[性能評価]
本発明の光重合性組成物の性能評価には、上記の各組成に調製した光感応性高分子組成物を2枚のカバーガラスの間に挟み(厚さ約100μm)、非共鳴2光子吸収化合物の2光子吸収極大波長に相当する波長のフェムト秒レーザーパルス光を照射した後、光照射部における酸発色色素またはフォトクロミック化合物の発色の有無を目視にて観測した。なお、照射したレーザーパルス光の強度および照射時間は各組成物間で一定とした。結果を表3に示した。
Figure 2005029726
表3より、非共鳴2光子吸収化合物が存在しない比較例(1)及び発色化合物が存在しない比較例(2)が発色しないのに対し、組成物(1)〜(3)は発色していることから、非共鳴2光子吸収化合物が非共鳴2光子吸収後、増感機構によって酸発生剤に酸を発生させ、発色化合物の発色を引き起こしていることは明白である。
また組成物(1)〜(3)が発色できる条件においても、ジアリールエテンR−4と高分子化合物のみを用いた比較例(3)は発色しない。これは、R−4が10GMという極めて低い非共鳴2光子吸収効率しか有さないためである。
このように、本発明にて好ましい非共鳴多光子吸収化合物は増感機構により非常に高効率にて発色及び重合を起こすことができる。これは、所望の発色化合物あるいは重合開始剤そのものの非共鳴2光子吸収効率が大きくないときに極めて有効な手段である。
なお、非共鳴2光子吸収化合物をD−4、D−5、D−42、D−56、D−73、D−77、D−96、D−101、D−110、D−117、D−118、D−128、D−139、D−140、D−142、D−144,D−145等の、他の本発明において好ましい化合物に変更しても同様な効果が得られる。 さらに、発色を目視できるようになる照射時間から、発色及び重合の感度を見積もると、上記の本発明において好ましい非共鳴2光子吸収化合物を用いた場合は、さほど好ましくないR−2を用いた場合よりもはるかに高い感度が得られることがわかった。
なお、上記の着色した高分子組成物は、着色部と非着色部の屈折率差による屈折率変調画像を形成することもでき、該部分の屈折率差を光照射による反射率変化等により読み取ることができる。従って、本発明の非共鳴2光子吸収化合物は屈折率変調の高効率増感も可能であり、3次元光記録媒体よびその記録−再生方法への応用も可能である。
[本発明の非共鳴多光子吸収化合物の発光増感能評価]
次に、本発明の非共鳴多光子吸収化合物が非共鳴2光子吸収により励起状態を生成した後、色素前駆体へエネルギー移動することにより、発光体を発光させる際の発光増感能評価方法について述べる。
メタノール中に、非共鳴2光子吸収化合物D−4を10-3Mの濃度で、発光体としてローダミンB(R−3)を10-3Mの濃度で溶解した溶液を暗所にて作成した後スピンコートして試料201とした。
さらに、ローダミンB(R−3)のみをメタノールに10-3Mの濃度で溶解した溶液を暗所にて作成しスピンコートして比較試料4とした。
本発明の非共鳴2光子吸収発光材料の性能評価には、700nmから1000nmの波長範囲で測定可能なTi:sapphireパルスレーザー(パルス幅:100fs、繰り返し:80MHz、平均出力:1W、ピークパワー:100kW)を用い、本発明の非共鳴2光子吸収発光材料に該レーザー光をNA0.6のレンズで集光して照射した。
照射波長は2光子吸収化合物の10-4M溶液において、非共鳴2光子吸収断面積δが最大となる波長を用いた。なお照射波長では、2光子吸収化合物及び発光体いずれも線形吸収は存在しない。
本発明の試料201及び比較試料4について、パルスレーザー照射による発光のうちの、2光子吸収化合物励起状態からのエネルギー移動による発光体の発光分の強度がある一定量となるレーザー照射光量を見積もった所、試料201は比較試料4の1/88の照射光量で済むことがわかった。つまり、88倍の感度があることがわかった。
同様な実験を、2光子吸収化合物をD−5,D−41,D−56,D−73,D−77,D−86,D−93、D−117、D−128に変更して行っても同様に、比較試料4に対し非常に高感度であることがわかった。
このように、本発明にて好ましい非共鳴2光子吸収化合物は増感機構により非常に高効率に発光体を発光させることができる。これは、所望の発光体そのものの非共鳴2光子吸収効率が大きくないときに極めて有効な手段である。
以上より、本発明の非共鳴2光子吸収化合物は極めて高効率にて増感色素として機能、あるいは発光色素として機能できることが明らかである。
本発明の非共鳴多光子吸収化合物及びそれを用いた材料は3次元光造形用組成物、ボリューム型3次元ディスプレイ、3次元光記録媒体、生体組織の2光子造影や2光子フォトダイナミックセラピー(PDT)、アップコンバージョンレージングによる波長変換デバイス等への応用に使用することができる。また、DVD−BL(BR)やDVD−Rのような光記録媒体または近接場光記録媒体への応用も可能である。

Claims (7)

  1. 非共鳴多光子吸収により増感色素または発光色素として高効率に機能する高効率非共鳴多光子吸収化合物を含むことを特徴とする非共鳴多光子吸収材料。
  2. 非共鳴多光子吸収化合物が、非共鳴に多光子を吸収することにより、重合、反応、発色、屈折率変調および発光の少なくともいずれかを高効率に増感することを特徴とする請求項1記載の非共鳴多光子吸収材料。
  3. 非共鳴多光子吸収化合物の非共鳴2光子吸収断面積が1000GM以上であることを特徴とする請求項1または2の非共鳴2光子吸収材料。
  4. 非共鳴多光子吸収化合物の非共鳴多光子吸収発光面積を10-4M濃度の溶液で測定したとき、下記化合物R−1の非共鳴多光子吸収発光面積の10倍以上の非共鳴多光子吸収発光面積を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収材料。
    Figure 2005029726
  5. 非共鳴多光子吸収化合物が、シアニン色素、ヘミシアニン色素、ストレプトシアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、メロシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アズレニウム色素、ケトクマリン色素、スチリルクマリン色素、ピラン色素、アントラキノン色素、キノン色素、トリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、フェノキサジン色素、フェナジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、インジゴ色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、ポルフィリン色素、アザポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、縮環芳香族系色素、スチレン系色素、メタロセン色素、金属錯体色素、スチルバゾリウム色素のいずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収材料。
  6. 3次元光造形用組成物として用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収材料。
  7. 3次元ディスプレイまたは3次元光記録媒体として用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の非共鳴多光子吸収材料。
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