JP2005320502A - 高分子組成物、重合性組成物、及び光記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高分子化合物中に、少なくとも2光子吸収化合物と酸化反応により発色する色素前駆体とを分散して成る高分子組成物、該高分子組成物と重合性化合物からなる重合性組成物、該高分子組成物又は重合性組成物を含み、2光子吸収を利用した2光子光記録媒体。
【選択図】 なし
Description
特に非破壊読出し、記録の長期保存性等の点では、不可逆材料を用いて反射率(屈折率または吸収率)または発光強度の変化で再生するのが好ましいが、このような機能を有する2光子吸収材料を具体的に開示している例はなかった。
一方、河田聡、川田善正、特開平6−28672号[特許文献5]、河田聡、川田善正他、特開平6−118306号[特許文献6]には、屈折率変調により3次元に情報を記録する記録装置、再生装置、および読み出し方法等が開示されてはいるが、具体的な2光子吸収光記録材料を用いた方法についての記載はない。
(1) 高分子化合物中に、少なくとも2光子吸収化合物と酸化または還元反応により発色する色素前駆体とを分散して成ることを特徴とする高分子組成物。
(2) 該色素前駆体が、ロイコキノン化合物類、チアジンロイコ化合物類、オキサジンロイコ化合物類、フェナジンロイコ化合物類またはロイコトリアリールメタン化合物類のうちの少なくとも一つであることを特徴とする(1)に記載の高分子組成物。
(3) 該色素前駆体が、ロイコトリアリールメタン化合物類であることを特徴とする(1)または(2)に記載の高分子組成物。
(4) 該色素前駆体が、オキサジンロイコ化合物類であることを特徴とする(1)または(2)に記載の高分子組成物。
(5) 該2光子吸収化合物が、シアニン色素、メロシアニン色素、オキソノール色素、フタロシアニン色素、アゾ色素または下記一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも一つであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の高分子組成物。
(6) 該2光子吸収化合物が下記一般式(3)で表されるシアニン色素、下記一般式(4)で表されるメロシアニン色素、または一般式(5)で表されるオキソノール色素であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の高分子組成物。
Ma1〜Ma14はそれぞれ独立にメチン基を表わし、置換基を有していても良く、他のメチン基と環を形成しても良い。na1、na2及びna3はそれぞれ0または1であり、ka1、及びka3はそれぞれ0〜3の整数を表わす。ka1が2以上の時、複数のMa3、Ma4は同じでも異なってもよく、ka3が2以上の時、複数のMa12、Ma13は同じでも異なってもよい。ka2は0〜8の整数を表わし、ka2が2以上の時、複数のMa10、Ma11は同じでも異なってもよい。CIは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
(7) 該2光子吸収化合物の最も長波長側に存在する線形吸収極大の波長が、200nmよりも長波長側で500nmよりも短波長側に存在することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の高分子組成物。
(8) 少なくとも、(1)〜(7)のいずれかに記載の高分子組成物と重合性化合物とから成る2光子重合性組成物。
(9) さらに、光照射によって酸を発生する光酸発生剤および/またはラジカルを発生する光ラジカル発生剤を含むことを特徴とする(8)に記載の2光子重合性組成物。
(10) (1)〜(7)のいずれかに記載の高分子組成物に、該組成物に含まれる2光子吸収色素の非共鳴2光子吸収を誘起して該色素前駆体を酸化発色させることを特徴とする非共鳴2光子発色方法。
(11) (8)または(9)に記載の2光子重合性組成物に、該組成物に含まれる2光子吸収色素の非共鳴2光子吸収を誘起して該色素前駆体を酸化発色させた後、該発色色素の線形吸収に対応する光を照射して重合性化合物の重合を行うことを特徴とする非共鳴2光子重合方法。
(12) (1)〜(7)のいずれかに記載の高分子組成物を含み、(10)に記載の2光子発色方法を用いて色素前駆体を発色させることで屈折率、吸収率または発光強度の変化を誘起して情報を記録することを特徴とする2光子光記録媒体。
(13) (8)または(9)に記載の重合性組成物を含み、(11)に記載の2光子重合方法を用いて重合を行うことで屈折率の変化を誘起して情報を記録することを特徴とする2光子光記録媒体。
(14) (12)または(13)に記載の光記録媒体に光を照射して、記録部および未記録部の反射率の違いで記録情報の再生を行うことを特徴とする2光子光記録媒体の再生方法。
(15) (12)に記載の光記録媒体に光を照射して、記録部および未記録部の発光強度の違いで記録情報の再生を行うことを特徴とする(12)に記載の2光子光記録媒体の再生方法。
(16) 光照射により記録部と未記録部の光吸収量の差を増大させることが可能な2光子光記録媒体。
(17) (12)に記載の2光子光記録媒体であって、2光子吸収を用いて色素前駆体から発色させた色素の線形吸収に対応する光を照射して、記録部と未記録部の光吸収量の差を増大させることを特徴とする(12)に記載の2光子光記録媒体。
(18) (12)または(13)に記載の2光子光記録媒体であって、記録が書き換えできない方式であることを特徴とする(12)または(13)に記載の2光子吸収光記録媒体。
アクリレート及びアルファ−アルキルアクリレートエステル及び酸性重合体及びインターポリマー(例えばポリメタクリル酸メチル及びポリメタクリル酸エチル,メチルメタクリレートと他の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合体)、ポリビニルエステル(例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸/アクリル酸ビニル、ポリ酢酸/メタクリル酸ビニル及び加水分解型ポリ酢酸ビニル)、エチレン/酢酸ビニル共重合体、飽和及び不飽和ポリウレタン、ブタジエン及びイソプレン重合体及び共重合体及びほぼ4,000〜1,000,000の重量平均分子量を有するポリグリコールの高分子量ポリ酸化エチレン、エポキシ化物(例えば、アクリレート又はメタクリレート基を有するエポキシ化物)、ポリアミド(例えば、N−メトキシメチルポリヘキサメチレンアジパミド)、セルロースエステル(例えば、セルロースアセテート、セルロースアセテートサクシネート及びセルロースアセテートブチレート)、セルロースエーテル(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルベンジルセルロース)、ポリカーボネート、ノルボルネン系ポリマー、ポリビニルアセタール(ポリビニルブチラール及びポリビニルホルマール)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、適当なバインダーとして機能する酸含有重合体及び共重合体は、米国特許3,458,311中及び米国特許4,273,857中に開示されているものを包含する。
ポリスチレン重合体、並びに例えばアクリロニトリル、無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸及びそのエステルとの共重合体、塩化ビニリデン共重合体(例えば、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体、ビニリデンクロリド/メタクリレート共重合体、塩化ビニリデン/酢酸ビニル共重合体)、ポリ塩化ビニル及び共重合体(例えば、ポリビニルクロリド/アセテート、塩化ビニル/アクリロニトリル共重合体)、ポリビニルベンザル合成ゴム(例えば、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、メタクリレート/アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、2−クロロブタジエン−1,3重合体、塩素化ゴム、スチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)、コポリエステル(例えば、式HO(CH2)nOH(式中nは、2〜10の整数である)のポリメチレングリコール、並びに(1)ヘキサヒドロテレフタル酸、セバシン酸及びテレフタル酸、(2)テレフタル酸、イソフタル酸及びセバシン酸、(3)テレフタル酸及びセバシン酸、(4)テレフタル酸及びイソフタル酸の反応生成物から製造されたもの、並びに(5)該グリコール及び(i)テレフタル酸、イソフタル酸及びセバシン酸及び(ii)テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸及びアジピン酸から製造されたコポリエステルの混合物)、ポリN−ビニルカルバゾール及びその共重合体、並びにH.カモガワらによりJournal of Polymer Science:Polymer Chemistry Edition,18巻、9〜18頁(1979)中開示されているようなカルバゾール含有重合体。
フッ素原子含有高分子におけるフルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどが使用される。また、他の共重合成分であるアルキルビニルエーテルとしては、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテルなど、アリサイクリックビニルエーテルとしてはシクロヘキシルビニルエーテルおよびその誘導体、ヒドロキシビニルエーテルとしてはヒドロキシブチルビニルエーテルなど、オレフィンおよびハロオレフィンとしてはエチレン、プロピレン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデンなど、カルボン酸ビニルエステルとしては酢酸ビニル、n−酪酸ビニルなど、また不飽和カルボン酸およびそのエステルとしては(メタ)アクリル酸、クロトン酸などの不飽和カルボン酸、および(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリルなどの(メタ)アクリル酸のC1 からC18のアルキルエステル類、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のC2からC8のヒドロキシアルキルエステル類、およびN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらラジカル重合性単量体はそれぞれ単独でも、また2種以上組み合わせて使用しても良く、更に必要に応じて該単量体の一部を他のラジカル重合性単量体、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリルなどのビニル化合物と代替しても良い。また、その他の単量体誘導体として、カルボン酸基含有のフルオロオレフィン、グリシジル基含有ビニルエーテルなども使用可能である。
一般式(11)のYは更に置換基を有しても良く、置換基としては後記一般式(3)の置換基を挙げることができる。
一般式(13)のX、Y、Zは更に置換基を有しても良く、置換基としては一般式(3)の置換基を挙げることができる。
一般式(13)において、フェニル基の炭素原子は結合する水素原子を除いて置換基を置換しても良く、置換基としては一般式(3)の置換基を挙げることができる。
また、本発明において、特定の部分を「環」と称した場合、あるいは「基」に「環」が含まれる場合は、特に断りの無い限りは単環でも縮環でも良く、置換されていても置換されていなくても良い。
例えば、「アリール基」はフェニル基でもナフチル基でも良く、置換フェニル基でも良い。
なお、ここで色素とは紫外域(好ましくは200〜400nm)可視光領域(400〜700nm)または近赤外領域(好ましくは700〜2000nm)に吸収の一部を有する化合物に対する総称であり、より好ましくは可視域に吸収の一部を有する化合物の総称である。
Ma1〜Ma7は互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはシクロヘキセン環、シクロペンテン環、ベンゼン環、チオフェン環等が挙げられる。
ka1が2以上の時、複数のMa3、Ma4は同じでも異なってもよい。
Za4として好ましくは、2−ピラゾロン−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、イミダゾリン−5−オン、ヒダントイン、2または4−チオヒダントイン、2−イミノオキサゾリジン−4−オン、2−オキサゾリン−5−オン、2−チオオキサゾリン−2,4−ジオン、イソローダニン、ローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、インドリン−2−オン、インドリン−3−オン、2−オキソインダゾリウム、5,7−ジオキソ−6,7−ジヒドロチアゾロ〔3,2-a 〕ピリミジン、3,4−ジヒドロイソキノリン−4−オン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオン、インダゾリン−2−オン、ピリド[1,2-a]ピリミジン−1,3−ジオン、ピラゾロ〔1,5-b〕キナゾロン、ピラゾロピリドンなどの核が挙げられる。
Za4から形成される環としてより好ましくは、2−ピラゾロン−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、ローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオンであり、さらに好ましくは、ピラゾリジン−3,5−ジオン、インダン−1,3−ジオン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸であり、最も好ましくはピラゾリジン−3,5−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸である。
Ma8〜Ma11はそれぞれ独立に無置換メチン基またはアルキル基(好ましくはC数1〜6)置換メチン基であることが好ましく、より好ましくは無置換、エチル基置換、メチル基置換のメチン基である。
Ma8〜Ma11は互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはシクロヘキセン環、シクロペンテン環、ベンゼン環、チオフェン環等が挙げられる。
ka2は0〜8の整数を表し、好ましくは0〜4の整数を表し、より好ましくは1〜3の整数を表す。
ka2が2以上の時、複数のMa10、Ma11は同じでも異なってもよい。
Za5及びZa6から形成される環としてより好ましくは、2−ピラゾロン−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、ローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオンであり、さらに好ましくはバルビツール酸、2−チオバルビツール酸であり、最も好ましくはバルビツール酸である。
Ma12〜Ma14は無置換メチン基であることが好ましい。Ma12〜Ma14は互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはシクロヘキセン環、シクロペンテン環、ベンゼン環、チオフェン環等が挙げられる。
nおよびmが2以上の場合、複数個のR1 、R2 、R3 およびR4 は同一でもそれぞれ異なってもよい。
R6 は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはヘテロ環基(これらの置換基の好ましい例はR1 〜R4 と同じ)を表し、好ましくはアルキル基(好ましくはC数1〜6のアルキル基)である。
形成されるヘテロ環として好ましくは、インドレニン環、アザインドレニン環、ピラゾリン環、ベンゾチアゾール環、チアゾール環、チアゾリン環、ベンゾオキサゾール環、オキサゾール環、オキサゾリン環、ベンゾイミダゾール環、イミダゾール環、チアジアゾール環、キノリン環、ピリジン環であり、より好ましくはインドレニン環、アザインドレニン環、ピラゾリン環、ベンゾチアゾール環、チアゾール環、チアゾリン環、ベンゾオキサゾール環、オキサゾール環、オキサゾリン環、ベンゾイミダゾール環、チアジアゾール環、キノリン環であり、最も好ましくは、インドレニン環、アザインドレニン環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイミダゾール環である。
Z1 により形成されるヘテロ環は置換基を有しても良く(好ましい置換基の例はZa1、Za2上の置換基の例と同じ)、置換基としてより好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、カルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基である。
本発明の2光子吸収化合物は、分子間会合状態で用いても、2光子吸収を行うクロモフォアを分子内に2個以上有し、それらが分子内会合状態にて2光子吸収を行う状態で用いても良い。
例えば溶液系では、ゼラチンのようなマトリックスを添加した水溶液(例えばゼラチン0.5wt%・化合物10-4M水溶液)、KClのような塩を添加した水溶液(例えばKCl5%・化合物2×10-3M水溶液)に化合物を溶かす方法、良溶媒に化合物を溶かしておいて後から貧溶媒を加える方法(例えばDMF−水系、クロロホルム−トルエン系等)等が挙げられる。
また膜系では、ポリマー分散系、アモルファス系、結晶系、LB膜系等の方法が挙げられる。
さらに、バルクまたは微粒子(μm〜nmサイズ)半導体(例えばハロゲン化銀、酸化チタン等)、バルクまたは微粒子金属(例えば金、銀、白金等)に吸着、化学結合、または自己組織化させることにより分子間会合状態を形成させることもできる。カラー銀塩写真における、ハロゲン化銀結晶上のシアニン色素J会合吸着による分光増感はこの技術を利用したものである。
分子間会合に関与する化合物数は2個であっても、非常に多くの化合物数であっても良い。
また、本発明において、特定の部分を「環」と称した場合、あるいは「基」に「環」が含まれる場合は、特に断りの無い限りは単環でも縮環でも良く、置換されていても置換されていなくても良い。
例えば、「アリール基」はフェニル基でもナフチル基でも良く、置換フェニル基でも良い。
一般式(1−1)中、a2、a3はそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、好ましくは0または1を表し、より好ましくは共に0を表す。
a2、a3が2以上の時、複数のR2、R3は同じでも異なっても良く、互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環等が挙げられる。
R9は置換基(好ましい例はR2、R3に挙げた置換基の例に同じ)を表し、a9は0〜5の整数を表し、より好ましくは0〜2の整数を表す。a9が2以上の時、複数のR9は同じでも異なっても良く、互いに連結して環を形成しても良く、形成する環として好ましくはベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環等が挙げられる。
本発明における発色とは、200〜2000nmの紫外光、可視光、赤外光の波長領域で吸収スペクトルの形状が変化する現象を指し、より好ましくは吸収スペクトルの吸収極大λmaxが長波長化および/またはモル吸光係数εの増大を指し、さらに好ましくはその両方が起こることを指す。本発明における発色反応とは、上記の発色を実現するための化学反応を指す。 また、該発色反応は200〜1000nmの波長領域で起こることがより好ましく、300〜900nmの波長領域で起こることがさらに好ましい。
本発明の2光子重合方法では、2光子吸収によって発色させた色素前駆体より成る色素を更に増感色素として用い、該発色色素の線形吸収を励起することで生成した発色色素励起状態と、共存する酸発生剤および/またはラジカル発生剤との間での電子移動またはエネルギー移動によって酸および/またはラジカルを発生させて重合性化合物の重合を行う方法である。
本発明の2光子光記録媒体は、該媒体に含まれる2光子吸収化合物を2光子吸収により励起して色素前駆体の光化学発色反応を誘起し、屈折率または吸収率を変化させることで情報を記録した後、読み取り光を記録媒体に照射して、記録部/未記録部の反射率の違いを検出することで記録情報を再生する方法が好ましい。
また一方で、2光子吸収化合物を2光子吸収によって励起し、該励起状態を用いて光化学反応を誘起して2光子吸収化合物自体または共存する化合物の発光強度を変化させることによる記録を行った後、読み取り光を記録材料に照射してその発光強度の違いを検出することで記録情報を再生する方法が好ましい。用いる発光は、蛍光でもりん光でも構わないが、一般に発光効率が高いという観点から蛍光を用いることが好ましい。なお、以下では、2光子光記録媒体に用いる本発明の高分子組成物を記録成分と呼称する。
「潜像発色−発色体自己増感増幅発色反応方式」の概念を説明する。例えば、780nmのレーザー光を用いて2光子吸収を誘起し、2光子吸収色素の励起状態を生成させる。上述のように、本発明の高分子組成物では、色素前駆体から2光子吸収化合物の励起状態へと電子移動がおこり色素前駆体が発色する。以下ではこの発色体のことを潜像と呼称する。(以上第1の工程)。次に680〜740nmの波長域の光を照射して、潜像の線形吸収を起こし、潜像の自己増感により潜像を増幅生成させる(以上第2の工程)。第1の工程においてレーザー光を照射していない未記録部では潜像が生成しないため第2の工程においても自己増感発色反応はほとんど起きず、その結果記録部と非記録部にて大きな屈折率の差、吸収率の差または発光強度の差を形成することができる。例えば780nmのレーザーを再び用い、記録を行った2光子吸収光記録材料に照射すると、記録部と非記録部との大きな屈折率の違いに基く光の反射率の差が発生するため、これを読み出すことで再生が可能となり、780nm光記録再生による2光子吸収(3次元)光記録媒体を与えることができる。
1)第1の工程にて2光子を吸収し励起状態を生成することができる2光子吸収化合物、と、
2)元の状態から吸収が長波長化しかつ2光子吸収化合物線形吸収と異なる波長域に吸収を有する発色体となることができる色素前駆体を含み、かつ2光子吸収化合物または発色体励起状態から電子移動することにより屈折率差、吸収率差または発光強度差として記録することができる記録成分、を含むことが好ましい。なお、第2の工程にて照射する光の波長域では、2光子吸収化合物の線形吸収のモル吸光係数が1000以下であることがより好ましく、500以下であることがさらに好ましい。また、第2の工程にて照射する光の波長域では、発色体のモル吸光係数が5000以上であることがより好ましく、10000以上であることがさらに好ましい。
以下に「潜像発色−発色体増感重合反応方式」の概念を説明する。潜像形成の過程は上記潜像発色−発色体自己増感増幅発色反応方式と同様である。次に780nmのレーザー光を照射して、潜像の線形吸収を起こし、重合開始剤に電子移動させることにより酸またはラジカルを生じさせて重合を開始する。例えば、重合性化合物がバインダーよりも屈折率が大きい場合、重合が起こる部分に重合性化合物が集まるため屈折率が高くなる(以上第2の工程)。第1の工程においてレーザーを照射していない未記録部では潜像が生成しないため第2の工程においても重合は起きないためにバインダーの存在比が高くなり、その結果記録部と非記録部において屈折率の変化を形成することができる。第1及び第2の工程、あるいはさらにその後の定着工程により2光子吸収化合物及び発色体を分解して消色できれば、非破壊再生及び保存性に優れかつ無色透明な2光子吸収光記録材料を提供することができる。例えば780nmのレーザーを再び用い、記録を行った2光子吸収光記録材料に照射すると、記録部と非記録部との屈折率の違いに基く光の反射率差による再生が可能となり、2光子吸収(3次元)光記録媒体を与えることができる。この場合は、第1の工程による記録、第2の工程による光重合増幅、再生いずれも780nmのレーザーを用いることができる。
1)第1の工程において2光子を吸収し励起状態を生成することができる2光子吸収化合物、と、
2)第1の工程において2光子吸収化合物励起状態から、または第2の工程にて発色体励起状態から電子移動またはエネルギー移動することにより、元の状態から吸収が長波長化しかつ2光子吸収化合物の線形吸収のモル吸光係数が5000以下の波長域に吸収を有する発色体となることができる色素前駆体、
3)第2の工程において発色色素励起状態から電子移動することにより、重合性化合物の重合を開始することができる重合開始剤、
4)重合性化合物、
5)バインダー、
を含むことが好ましい。
本発明の2光子吸収光記録媒体は、記録、定着、読み出しの如何なる工程においても湿式処理を行わないことが好ましい。
同様に、本発明の2光子吸収光記録材料は、DVD-R、DVD-BL(BR)のような光記録媒体、近接場光記録媒体、3次元光記録媒体等に用いることが好ましいが、より好ましくは3次元光記録材料、媒体に用いることが好ましい。すなわち、本発明の2光子吸収光記録材料は、2光子吸収3次元光記録媒体に用いることが好ましい。
本発明では、2光子吸収によって共存する色素前駆体が酸化されて発色色素が生成し、その後、この発色色素の線形吸収を励起し、今度は励起された発色色素が自分自身(色素前駆体)を酸化してさらに発色反応を進行させるため、これを自己増幅と呼ぶこととした。
なお、図には示していないが、自己増感挙動が実現できない場合には勿論、自己増幅挙動は実現できない。
以下に、本発明の具体的な実施例について実験結果を基に説明する。勿論、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、本発明の2光子吸収光記録材料の作製法、それを用いた2光子吸収による記録信号の形成とその方法および形成された信号を再生する方法について述べる。
<試料1:本発明の2光子吸収光記録材料>
2光子吸収色素:D−146 0.2質量部
色素前駆体:Lm−1 9.1質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 90.7質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
<試料2:本発明の2光子吸収光記録材料>
2光子吸収色素:D−146 0.2質量部
色素前駆体:Lm−3 9.1質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 90.7質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
<比較試料1>
2光子吸収色素:D−146 0.2質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 99.8質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
<比較試料2>
色素前駆体:Lm−1 9.1質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 90.9質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
試料1〜2、比較試料1〜2に対しては700nmのレーザー光を照射して2光子吸収を起こした。その結果、試料1〜2において、光照射部のレーザー焦点部(記録部)において発色が確認できた。記録部と非記録部の吸収率の変化は目視で確認できた。発色部(記録部)の屈折率をエリプソメーターを用いて測定した所、レーザー非焦点部(非記録部)に比較して増加した。試料1に720nmのレーザー光を照射したところ、また、試料2に780nmのレーザー光を照射したところ、記録部と非記録部にて屈折率の違いによる反射率の違いを確認できた。また、記録した試料1〜2に633nmのレーザーを照射した所、記録部と非記録部において、吸収率の違いによる反射率の違いを確認できた。
また、レーザー焦点位置を水平及び深さ方向に走査することにより、3次元方向の任意の場所に発色させることができた。720nmのレーザー光照射(試料1)または780nmのレーザー光照射(試料2)により屈折率変調による3次元的な反射率変調が、633nmのレーザー照射により吸収率変調による3次元的な反射率変調が可能であることを確認できた。
自己増幅による記録信号増幅について述べる。
実施例1で作製した試料1に、実施例1と同様の方法を用いて2光子吸収による潜像を形成した。その後、試料1の全面に、HOYA社製シャープカットフィルター(O58)を用いてLm−1の吸収帯に相当するキセノン光を照射して自己増幅挙動を確認した。なお、本光照射条件では、2光子吸収色素の線形吸収帯には光が当たらないため、2光子吸収色素の線形励起状態が色素前駆体を酸化して色素前駆体が発色することはない。その結果、潜像部分での色素発色量が非潜像部での色素発色量に比べて多く、潜像部分と非潜像部分との吸光度差が増大した。このときの発色色素の吸収極大波長での吸光度変化の様子を図3に示した。図3より明らかな様に、発色色素自身が増感色素となって色素前駆体(自己)を発色させる自己増感挙動と、その自己増感による発色が時間に対して非線形であるために潜像と非潜像部分の発色濃度差が増幅される発色差増幅挙動が実現されている。
以下の組成で、本発明の2光子吸収3次光記録媒体用の試料3及び比較試料3〜4を作成した。
<試料3:本発明の2光子吸収光記録材料>
2光子吸収色素:D−153 1.0質量部
色素前駆体:Lo−1 9.0質量部
電子供与性化合物:10-メチルフェノチアジン 36.0質量部
酸発生剤:Ph2IPF6 9.0質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 45.0質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
<比較試料3>
2光子吸収色素:D−153 0.5質量部
電子供与性化合物:10-メチルフェノチアジン 39.8質量部
酸発生剤:Ph2IPF6 10.0質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 49.8質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
<比較試料4>
色素前駆体:Lo−1 9.1質量部
電子供与性化合物:10-メチルフェノチアジン 36.4質量部
酸発生剤:Ph2IPF6 9.1質量部
高分子化合物:アルドリッチ社製 ポリメチルメタクリレート
(平均分子量120,000) 45.5質量部
溶媒:クロロホルム 上記成分の3倍質量
試料3、比較試料3〜4に対しては532nmのレーザー光を照射して2光子吸収を起こした。その結果、試料3において、光照射部のレーザー焦点部(記録部)で発光が確認できた。記録部と非記録部の吸収率の変化を測定したところ、発色部(記録部)の吸光度はレーザー非焦点部(非記録部)に比較して増加した。また試料3に633nmのレーザー光を照射して700nmでの蛍光強度を比較したところ、記録部と非記録部との蛍光強度に違いが生じ、記録部は非記録部に比べて蛍光強度が増加した。
また、レーザー焦点位置を水平及び深さ方向に走査することで、3次元空間の任意の場所に発色および蛍光発現させることができた。
Claims (18)
- 高分子化合物中に、少なくとも2光子吸収化合物と酸化反応により発色する色素前駆体とを分散して成ることを特徴とする高分子組成物。
- 該色素前駆体が、ロイコキノン化合物類、チアジンロイコ化合物類、オキサジンロイコ化合物類、フェナジンロイコ化合物類またはロイコトリアリールメタン化合物類のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の高分子組成物。
- 該色素前駆体が、ロイコトリアリールメタン化合物類であることを特徴とする請求項1または2に記載の高分子組成物。
- 該色素前駆体が、オキサジンロイコ化合物類であることを特徴とする請求項1または2に記載の高分子組成物。
- 該2光子吸収化合物が、シアニン色素、メロシアニン色素、オキソノール色素、フタロシアニン色素、アゾ色素または下記一般式(1)で表される化合物のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高分子組成物。
- 該2光子吸収化合物が下記一般式(3)で表されるシアニン色素、下記一般式(4)で表されるメロシアニン色素、または一般式(5)で表されるオキソノール色素である請求項1〜5のいずれかに記載の高分子組成物。
Ma1〜Ma14はそれぞれ独立にメチン基を表わし、置換基を有していても良く、他のメチン基と環を形成しても良い。na1、na2及びna3はそれぞれ0または1であり、ka1、及びka3はそれぞれ0〜3の整数を表わす。ka1が2以上の時、複数のMa3、Ma4は同じでも異なってもよく、ka3が2以上の時、複数のMa12、Ma13は同じでも異なってもよい。ka2は0〜8の整数を表わし、ka2が2以上の時、複数のMa10、Ma11は同じでも異なってもよい。CIは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。 - 該2光子吸収化合物の最も長波長側に存在する線形吸収極大の波長が、200nmよりも長波長側で500nmよりも短波長側に存在することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高分子組成物。
- 少なくとも、請求項1〜7のいずれかに記載の高分子組成物と重合性化合物とから成る2光子重合性組成物。
- さらに、光照射によって酸を発生する光酸発生剤および/またはラジカルを発生する光ラジカル発生剤を含むことを特徴とする請求項8に記載の2光子重合性組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子組成物に、該組成物に含まれる2光子吸収色素の非共鳴2光子吸収を誘起して該色素前駆体を酸化発色させることを特徴とする非共鳴2光子発色方法。
- 請求項8または9に記載の2光子重合性組成物に、該組成物に含まれる2光子吸収色素の非共鳴2光子吸収を誘起して該色素前駆体を酸化発色させた後、該発色色素の線形吸収に対応する光を照射して重合性化合物の重合を行うことを特徴とする非共鳴2光子重合方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の高分子組成物を含み、請求項10に記載の2光子発色方法を用いて色素前駆体を発色させることで屈折率、吸収率または発光強度の変化を誘起して情報を記録することを特徴とする2光子光記録媒体。
- 請求項8または9に記載の重合性組成物を含み、請求項11に記載の2光子重合方法を用いて重合を行うことで屈折率の変化を誘起して情報を記録することを特徴とする2光子光記録媒体。
- 請求項12または13に記載の光記録媒体に光を照射して、記録部および未記録部の反射率の違いで記録情報の再生を行うことを特徴とする2光子光記録媒体の再生方法。
- 請求項12に記載の光記録媒体に光を照射して、記録部および未記録部の発光強度の違いで記録情報の再生を行うことを特徴とする請求項12記載の2光子光記録媒体の再生方法。
- 光照射により記録部と未記録部の光吸収量の差を増大させることが可能な2光子光記録媒体。
- 請求項12に記載の2光子光記録媒体であって、2光子吸収を用いて色素前駆体から発色させた色素の線形吸収に対応する光を照射して、記録部と未記録部の光吸収量の差を増大させることを特徴とする請求項12記載の2光子光記録媒体。
- 請求項12または13に記載の2光子光記録媒体であって、記録が書き換えできない方式であることを特徴とする請求項12または13に記載の2光子吸収光記録媒体。
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