JP2005029324A - 配車管理システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する場合に、人為的な判断に依存することなく、配送する荷物群の量に応じてそれに適した運搬車を決定できるようにする。
【解決手段】荷物収集端末装置3は、荷物に添付されている送り状から各種の情報を読み取って文字認識する他に、レーザ光を照射によって荷物の縦、横、高さを計測し、この計測データから荷物の体積を算出し、送り状データと共に体積データをホスト装置1へ送信する。ホスト装置1は、荷物の体積データを荷物毎に合計した「合計体積」を求め、この「合計体積」と車種毎の「最大積載量」とを比較し、待機中の各トラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】荷物収集端末装置3は、荷物に添付されている送り状から各種の情報を読み取って文字認識する他に、レーザ光を照射によって荷物の縦、横、高さを計測し、この計測データから荷物の体積を算出し、送り状データと共に体積データをホスト装置1へ送信する。ホスト装置1は、荷物の体積データを荷物毎に合計した「合計体積」を求め、この「合計体積」と車種毎の「最大積載量」とを比較し、待機中の各トラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する配車管理システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配車管理を行うものとしては、例えば、輸出入貨物を配送するトラックを効率良く配車する為に、トラックの最大積載量および最大積載重量を満たすように、貨物の配車計画を作成するようにした輸送管理装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−029609号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の輸送管理装置にあっては、貨物の重量および体積が事前に分かっている場合に、トラックの最大積載量および最大積載重量を満たすように、貨物の配車計画を作成するものであり、貨物の重量および体積が分からない場合には、配車計画を作成することができないという問題が生じる。
ところで、一般に、宅配業においては、各地域毎の荷物収集センタを中継して全国に荷物を配送するようにしているが、各荷物収集センタでは、他の地域宛の荷物群をその地域の荷物収集センタへ配送する際に、どの車種のトラックを選ぶかは、長年の経験から荷物の数などを考慮し、おおよその見当をつけて配車対象のトラックを決めているが、経験不足等の担当者にあっては、例えば、少ない量の荷物に対して大型トラックを配車してしまったり、逆に、大量の荷物に対して小型トラックを配車してしまうという問題を起こすおそれがあった。
【0005】
この発明の課題は、複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する場合に、人為的な判断に依存することなく、配送する荷物群の量に応じてそれに適した運搬車を決定できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する配車管理システムであって、複数種の運搬車毎に、その最大積載量を記憶管理する積載量記憶手段と、荷物の体積を計測する計測手段と、この計測手段によって荷物毎に計測された体積を合計した合計体積を算出する算出手段と、この算出手段によって算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する決定手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項8記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、8記載の発明は、複数種の運搬車毎に、その最大積載量が記憶管理されている状態において、荷物の体積を計測すると共に、荷物毎に計測された体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積と各運搬車の最大積載量とを比較することによって複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定するようにしたから、人為的な判断に依存することなく、荷物群を効率良く運送可能な運搬車を配車することができ、運送コストを大幅に削減できる等、実用効果の高いものとなる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記算出手段は、配達先別に分類仕分けされた荷物群の合計体積を配達先別に算出し、前記決定手段は、前記配達先別に算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該配達先別の荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、配達先別に分類仕分けされた荷物群をその配送先へ運送する場合に、配送先毎に最適な配車が可能となる。
【0009】
前記積載量記憶手段は、種類が異なる複数種の荷物を種類別に分類仕分けして積載する為の複数種の運搬車に対応して、荷物の種類毎にその最大積載量を記憶管理し、前記算出手段は、前記計測された荷物の体積を荷物の種類毎に合計した合計体積を算出し、前記決定手段は、前記荷物の種類毎に算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の種類別最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適な運搬車を決定する(請求項3記載の発明)。
【0010】
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、種類が異なる複数種の荷物を種類別に分類仕分けして運搬車に積載する際に、荷物の種類(例えば、要冷蔵、要冷凍、常温可)毎に算出された荷物群の合計体積と、各運搬車の種類別(例えば、冷蔵室、冷凍室、常温室)の最大積載量とを比較することによって複数種の運搬車の中から複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適な運搬車を決定するようにしたから、例えば、冷蔵室、冷凍室、常温室を効率良く使用した配車が可能となる。
【0011】
荷物に照射した光を受光することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにすれば(請求項4記載の発明)、例えば、荷物に添付されている送り状に光を照射してその反射光を受光することによって、送り状から各種の情報を読み取るハンディタイプのスキャナに使用し、荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測することが可能となる。なお、スキャナに使用して荷物の長さを計測する場合には、例えば、荷物に対して常に一定の距離(例えば、1m)をあけてレーザ光等を照射したり、荷物にスキャナ口を押し当てながら(接触させながら)レーザ光等を照射するようにすればよい。
【0012】
荷物を撮影した撮影画像を解析することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにすれば(請求項5記載の発明)、例えば、送り状の情報を読み取る為のハンディタイプのスキャナにデジタルカメラを設けておけば、その場で荷物の体積を容易に求めることが可能となると共に、より正確に荷物の体積を求めることが可能となる。この場合、カメラ付きスキャナに使用して荷物の長さを計測する場合には、例えば、荷物に対して常に一定の距離(例えば、1m)をあけて撮影すればよい。
【0013】
前記決定手段によって決定された運搬車と荷物群との対応関係を示す配車手配情報を作成する作成手段と、この作成手段によって作成された配車手配情報を配達伝票として出力する出力手段とを設ければ(請求項6記載の発明)、配達伝票によって作業全体の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0014】
往路における荷物群の合計体積の他、復路における荷物群の合計体積をも考慮して、最適な運搬車を決定するようにすれば(請求項7記載の発明)、更に、配送効率の良い配車が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図11を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における配車管理システムの全体構成を示したブロック図である。
この配車管理システムは、宅配業において、各地域毎の荷物収集センタ内に構築されている構内通信システムであり、ホスト装置1を中核とするもので、データファイル群2を参照しながらこの通信システムの全体を制御する。このホスト装置1には、収集センタに持ち込まれた荷物の収集作業を行う各作業員所持の荷物収集端末装置3が構内専用回線(有線網/無線網)4を介して接続されているシステム環境となっている。
【0016】
荷物収集端末装置3は、荷物に添付されている送り状をスキャニングすることによって、この送り状から配送元情報(住所、氏名等)、配送先情報(住所、氏名等)、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)などを光学的に読み取る為のハンディタイプの端末装置であり、この荷物収集端末装置3によって読み取られた送り状データは、荷物情報としてホスト装置1へ送信される。また、この実施形態における荷物収集端末装置3は、荷物の辺部分にレーザ光を照射し、その反射光を受光することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この各計測データに基づいて荷物の体積を算出し、ホスト装置1へ送信するようにしている。なお、説明上の便宜上、荷物の形として、荷物は全ての直方体であるものとする。
【0017】
ホスト装置1は、荷物収集端末装置3から送信されて来た送り状データおよび荷物の体積データを受信する毎に、この荷物の体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積に基づいて複数種のトラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定するようにしている。
この場合、ホスト装置1は、荷物毎に配送先地域および荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)を特定し、この配送先地域別および荷物種別に荷物情報を分類仕分けすると共に、配送先地域別および荷物種別に荷物の体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積に基づいて複数種のトラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定するようにしている。
【0018】
図2は、ホスト装置1側に設けられているデータファイル群2を構成する各種のファイルを列記した図である。
このデータファイル群2は、トラックの車種に応じた積載量を記憶管理するトラック積載ファイル21と、現時点における各トラックの状況を記憶管理するトラック管理ファイル22と、収集センタ側に持ち込まれた荷物を受付けて収集管理する荷物受付ファイル23と、配送先地域別および荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)別に分類仕分けされた荷物情報を記憶管理する配送先別・荷物種別仕分けファイル24と、配車対象として決定されたトラックとそれに積載される荷物群との対応関係を記憶管理する配車ファイル25等から構成されている。
【0019】
図3は、トラック積載ファイル21の内容を示した図である。
このトラック積載ファイル21は、トラックの車種に対応して、「車種名」、「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」の各項目を記憶する構成となっている。なお、この例では、車種Aのトラックは、「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」が全て備えられているが、車種Bのトラックは、「常温室容積」、「冷蔵室容積」のみを備えたトラックであることを示し、また、車種Cのトラックは、「冷蔵室容積」、「冷蔵室容積」のみを備えたトラックであることを示している。
【0020】
図4は、トラック管理ファイル22の内容を示した図である。
このトラック管理ファイル22は、荷物収集センタ側で管理している各トラック毎に、「トラックNo」、「車種」、「待機中/出張中フラグ」、「帰社予定時刻」、「その他」の各項目を記憶する構成となっている。「待機中フラグ」は、荷物収集センタ内において、積荷待ちしている待機トラックであることを示し、「出張中フラグ」は、現在運送中のトラックであることを示している。なお、「帰社予定時刻」は、運送中のトラックが帰社する予定時刻を示している。
【0021】
図5は、荷物受付ファイル23の内容を示した図である。
この荷物受付ファイル23は、収集センタに持ち込まれた荷物を受け付る毎に、荷物に添付されている送り状から読み取った各種のデータと、その荷物の体積データなどを記憶管理するもので、荷物毎に、「受付No」、「受付日時」、「送り状No」、「配送元情報」、「配送先情報」、「荷物の種類」、「荷物の体積」、「その他」の各項目を記憶する構成となっている。なお、「受付No」は、受付順の一連番号であり、また、「配送元情報」、「配送先情報」は、住所、氏名を含む情報であり、「荷物の種類」は、(要冷蔵、要冷凍、常温可)を示し、「荷物の体積」は、荷物収集端末装置3によって計測された荷物の縦、横、高さに基づいて算出された体積である。
【0022】
図6は、配送先別・荷物種別仕分けファイル24の内容を示した図である。
この配送先別・荷物種別仕分けファイル24は、配送先地域別および荷物種別に分類仕分けされた荷物情報を記憶管理するもので、図示の例では、配送先地域が「大阪」、荷物の種類が「要冷蔵」の配送先別・荷物種別仕分けファイル24を例示したものである。各この配送先別・荷物種別仕分けファイル24は、「荷物合計数」、「荷物対応の送り状No」、「荷物対応の送り状No」、‥‥、「合計体積」の各項目を記憶する構成となっている。ここで、「荷物合計数」は、配送先地域別および荷物種別に分類仕分けされた荷物の合計個数であり、「合計体積」は、この合計個数分の体積データを累計した合計値である。
【0023】
図7は、配車ファイル25の内容を示した図である。
この配車ファイル25は、配車対象のトラックとそれに積載される荷物群との対応関係を記憶管理するものであり、配車対象として決定されたトラック毎に、「トラックNo」、「配送先地域」、「常温室搭載」、「冷蔵室搭載」、「冷凍室搭載」の各項目を有する構成となっている。ここで、「常温室搭載」、「冷蔵室搭載」、「冷凍室搭載」に対応して、その室内に搭載される各荷物の送り状No(荷物番号)を記憶するようにしている。
【0024】
図8は、荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU31は、記憶装置32内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの荷物収集端末装置3の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置32は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置32はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置32内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)33にロードされたり、RAM33内のデータが記憶装置32にセーブされる。なお、RAM33は、プログラム実行領域と作業領域とを有している。
【0025】
一方、CPU31には、その入出力周辺デバイスである通信装置34、入力装置35、表示装置36、レーザスキャナ37がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU31はそれらの動作を制御する。
なお、ホスト装置1の基本的構成要素については、図示省略したが、上述した荷物収集端末装置3と基本的に同様に、CPU、記憶装置、RAM、通信装置、入力装置、表示装置の他に、伝票印刷用の印刷装置を有する構成となっている。
【0026】
次に、この第1実施形態における配車管理システムの動作概念を図9〜図11に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0027】
図9は、荷物収集端末装置3側における荷物情報収集処理を示したフローチャートである。
先ず、荷物収集端末装置3は、ボタン操作等によってスキャニング開始が指示されると(ステップA1)、レーザ光を照射すると共に、荷物に添付されている送り状からの反射光を受光し、配送元情報(住所、氏名等)、配送先情報(住所、氏名等)、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)などの各種の情報の読み取りを行う(ステップA2)。これによって得られた送り状の各種情報は、項目毎に文字認識されて一時記憶される(ステップA3)。
【0028】
次に、作業員は、この荷物(直方体)の縦、横、高さをレーザ計測するが(ステップA4)、その際、荷物に対して常に一定の距離をあけて照射したり、荷物にスキャナ口を押し当てながら照射すると、荷物の縦、横、高さ毎にそのサイズが計測されると共に、計測された縦、横、高さのデータに基づいて荷物の体積が算出される(ステップA5)。そして、この荷物の体積データを送り状データと共に、ホスト装置1へ送信する(ステップA6)。
このような動作は、荷物をスキャニングする毎に実行されるが、同じ荷物を複数個まとめて受け付けた場合には、その個数を入力すればよく、送り状の読み取りや荷物サイズの計測を何回も繰り返す必要はない。
【0029】
図10は、ホスト装置1側における荷物情報収集処理を示したフローチャートである。
先ず、ホスト装置1は、荷物収集端末装置3から送信されて来た送り状データおよび体積データを受信すると(ステップB1)、一連番号である「受付No」を更新生成すると共に、現在日時を取得して「受付日時」とし、この「受付No」と「受付日時」とを含む新たなレコードを作成し、この新規レコード内に送り状データおよび体積データをセットして荷物受付ファイル23内に追加登録する(ステップB2)。
【0030】
そして、この送り状データを参照して、その配送先住所から配送先の地域(例えば、大阪地方、名古屋地方等)を特定すると共に、この荷物の種類を特定した後に(ステップB3)、この配送先地域および荷物種に対応する仕分けファイル24が既に存在しているか否かを調べる(ステップB4)。ここで、該当する仕分けファイル24が存在していなければ、この配送先地域および荷物種に対応する仕分けファイル24を新たに作成する(ステップB5)。
【0031】
そして、今回受信した荷物の「送り状No」を対応する仕分けファイル24内に登録する他に(ステップB6)、この仕分けファイル24内の「荷物合計数」および「合計体積」の更新を行う(ステップB7)。すなわち、今回受信した荷物が1個の場合には、この「送り状No」の登録の他、「荷物合計数」の値を“プラス1”すると共に、「合計体積」の値に今回の体積データを加算するが、同じ荷物が2個以上の場合には、その個数分の「送り状No」を登録する他に、「荷物合計数」および「合計体積」の値をその個数分更新する処理が行われる。
【0032】
図11は、ホスト装置1側において、一定タイミング毎(例えば、10分毎)に実行開始される配車手配処理を示したフローチャートである。
先ず、ホスト装置1は、現在の時刻情報を取得すると共に、現在時刻と予め設定されている荷物の配送予定時刻(あるいはトラックの出発予定時刻)とを参照することによって、配車タイミングに到達したか否か、つまり、配送予定時刻(出発予定時刻)の所定時間前(例えば、90分前、2時間前、3時間前、‥‥)に達したか否かを調べる(ステップB11)。この場合、荷積みする作業時間、休憩時間等を考慮することによって出発予定時刻の所定時間前を配車タイミングとして定めている。また、出発予定時刻は、各配送先地域に対応して予め設定されたものである。
【0033】
いま、何れかの配車タイミングに達した場合には(ステップB11でYES)、この配送先地域に対応付けられている各荷物種別の仕分けファイル24をアクセスして(ステップB12)、「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」を読み出す(ステップB13)。
次に、トラック管理ファイル22をアクセスし、その「待機中/出張中フラグ」を参照することによって現在待機中の全てのトラックを特定した後、その中から何れか1台のトラックを指定する(ステップB14)。そして、待機中の各トラックを全て指定し終わったかをチェックするが(ステップB15)、最初は、1台目を指定した場合であるからステップB16に移り、トラック管理ファイル22を参照して、この指定トラックの「車種」を特定した後に、この特定車種に基づいてトラック積載ファイル21を検索し、「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」に対象する各「最大積載量」を読み出す(ステップB17)。
【0034】
そして、仕分けファイル24から読み出した「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」と、トラック積載ファイル21から読み出した「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」毎の「最大積載量」とを比較し(ステップB18)、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」未満か否かを調べる(ステップB19)。いま、何れか1種類の「合計体積」が対応する「最大積載量」以上であることが検出された場合には(ステップB19でNO)、当該指定トラックを配車対象外とする為に、ステップB14に戻って次の任意の1台を指定した後に、上述の動作を繰り返す(ステップB14〜B19)。
【0035】
また、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」未満であれば(ステップB19でYES)、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」の60%以上かを否かを調べる(ステップB20)。ここで、何れか1種類の「合計体積」が対応する「最大積載量」の60%未満であれば(ステップB20でNO)、当該指定トラックを配車対象外とする為に、ステップB14に戻って次の任意の1台を指定した後に、上述の動作を繰り返すが(ステップB14〜B20)、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」の60%以上であれば(ステップB20でYES)、当該指定トラックを配車対象として決定し(ステップB21)、この指定トラックに関する情報と荷物群に関する情報を配車ファイル25へ書き込む(ステップB22)。この場合、「トラックNo」、「配送先地域」の書込みと共に、「常温室搭載」、「冷蔵室搭載」、「冷凍室搭載」毎に、各荷物の送り状No(荷物番号)の書き込みが行われる。そして、配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力させる(ステップB23)。
【0036】
一方、上述のステップB15において、待機中のトラックの全指定が終了したことが検出された場合、つまり、待機中のトラックの何れもが上述した各条件(最大積載量未満で、かつその60%以上の条件)を満さない場合には、荷物種別の各「合計体積」のうち、その合計体積が最大値である「合計体積」を特定し(ステップB24)、この「合計体積」の最大値に基づいて1台あるいは複数台分の配車対象を決定する(ステップB25)。
例えば、仕分けファイル24から読み出した「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」の「合計体積」のうち、その最大値が「要冷蔵」の「合計体積」であれば、この「要冷蔵」の「合計体積」と対応する「冷蔵室容積」とを比較し、この「合計体積」が「冷蔵室容積」未満であれば、当該トラックを配車対象として決定する。
【0037】
この場合、他の種類である「要冷凍」、「常温可」の「合計体積」がそのトラックの「常温室搭載」、「冷凍室搭載」の60%未満であっても、当該トラックを配車対象として決定する。なお、この「要冷蔵」の「合計体積」が「冷蔵室容積」以上の場合には、最大値の「合計体積」を例えば、1/2とし、トラック2台分に荷物を振り分けた場合に積載可能であれば、その2台分のトラックを配車対象として決定するようにしている。
そして、上述と同様に、配車ファイル25への書き込みを行った後に(ステップB22)、この配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力する(ステップB23)。
【0038】
以上のように、この第1実施形態において荷物収集端末装置3は、荷物に添付されている送り状から各種の情報を読み取って文字認識する他に、レーザ光を照射によって荷物の縦、横、高さを計測し、この計測データから荷物の体積を算出し、送り状データと共に体積データをホスト装置1へ送信すると、ホスト装置1は、荷物の体積データを荷物毎に合計した「合計体積」を求め、この「合計体積」と車種毎の「最大積載量」とを比較し、待機中の各トラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定するようにしたから、人為的な判断に依存することなく、荷物群を効率良く運送可能なトラックを配車することができ、運送コストを大幅に削減できる等、実用効果の高いものとなる。
【0039】
この場合、ホスト装置1は、配達先地域別の「合計体積」と待機中の各トラックの「最大積載量」とを比較することによってこの配達先地域への荷物群を積載するのに最適なトラックを決定するようにしたから、配送先地域毎に最適な配車が可能となる。
また、配車対象として決定されたトラック荷物群との対応関係を示す配車ファイル25を作成し、この配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力するようにしたから、この配達伝票によって作業全体の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0040】
また、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)毎に算出された「合計体積」と、各トラックの種類別(冷蔵室、冷凍室、常温室)の「最大積載量」とを比較することによって複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適なトラックを決定するようにしたから、例えば、冷蔵室、冷凍室、常温室を効率良く使用した配車が可能となる。
【0041】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図12および図13を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態において荷物収集端末装置3は、荷物の縦、横、高さを計測する方法として、レーザ光を荷物に照射して行うようにしたが、この第2実施形態においては荷物収集端末装置3に備えられているデジタルカメラを使用して荷物を所定方向から撮影し、この撮影画像を解析することによって荷物の縦、横、高さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0042】
図12は、第2実施形態における荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図である。
この第2実施形態の荷物収集端末装置3も、上述した第1実施形態と基本的に同様な構成となっており、CPU31、記憶装置32、RAM33、通信装置34、入力装置35、表示装置36、レーザスキャナ37が備えられている他に、この第2実施形態においては、装置本体の前面部に、デジタルカメラ38が備えられている。このデジタルカメラ38は、CCDイメージセンサ等を撮像素子として使用したスチルカメラであり、荷物に対して一定の距離(例えば、1m)を隔ててその全体を正面から撮影する他に、荷物の上方から撮影するもので、各撮影画像は、CPU31へ転送される。CPU31は、荷物の各方向から撮影された撮影画像を解析することによって荷物の縦、横、高さのサイズを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出する。
【0043】
図13は、第2実施形態における荷物収集端末装置3側の荷物情報収集処理を示したフローチャートである。
先ず、荷物収集端末装置3は、上述した第1実施形態と同様に、スキャニング開始が指示されると(ステップA11)、荷物に添付されている送り状から配送元情報(住所、氏名等)、配送先情報(住所、氏名等)、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)などの各種の情報を読み取る(ステップA12)。これによって得られた送り状データは、項目毎に文字認識されて一時記憶される(ステップA13)。
【0044】
次に、カデジタルメラ38を使用して荷物(直方体)の縦、横、高さを計測する為に、荷物に対して一定の距離(例えば、1m)を隔ててその全体を正面から撮影する他に、荷物の上方から撮影すると(ステップA14)、CPU31は、荷物の各方向から撮影された撮影画像を解析することによって荷物の縦、横、高さのサイズを計測し(ステップA15)、この各計測データに基づいて荷物の体積を算出する(ステップA16)。そして、この荷物の体積データを送り状データと共にホスト装置1へ送信する(ステップA17)。
なお、以下、ホスト装置1側の処理に移るが、ホスト装置1側の処理は、上述した第1実施形態と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0045】
以上のように、この第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の効果を有する他、荷物収集端末装置3は、デジタルカメラ38によって撮影された荷物の撮影画像を解析することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにしたから、送り状の情報を読み取る為の荷物収集端末装置3にデジタルカメラ38を設けておくだけで、その場において荷物の体積を容易に求めることが可能となると共に、より正確に荷物の体積を求めることが可能となる。
【0046】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図14を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、収集センタから荷物を配送先地域へ運送する際の往路の場合を示したが、この第3実施形態においては、この配送先から収集センタへ戻る際の復路の荷物量をも考慮して最適なトラックを配車対象として決定するようにしたものである。そして、この第3実施形態の配車管理システムは、全国の各収集センタ毎に設置されているホスト装置1が広域通信網(インターネット)を介して接続されているシステム環境となっている。
ここで、第1および第3実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0047】
図14は、第3実施形態における配車手配処理を示したフローチャートである。
先ず、ホスト装置1は、何れかの配車タイミングに達した場合には(ステップB31でYES)、この配送先地域に対応付けられている各荷物種別の仕分けファイル24をアクセスして(ステップB32)、「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」を読み出す(ステップB33)。
そして、この配送先地域から収集センタへ戻る時の復路において、この配送先で荷積みする荷物種別の「合計体積」を受信取得する(ステップB34)。すなわち、配送先の収集センタ側に設置されているホスト装置1をインターネット経由で呼び出し、その配送先で荷積み予定である「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」を受信取得する。
【0048】
そして、往路、復路毎に配車候補を決定する処理を行う(ステップB35、B36)。すなわち、上述した第1実施形態と同様、往路における荷物種別の「合計体積」と、待機中の各トラックの種類別最大積算量とを比較し、最大積載量未満で、かつその60%以上の条件を満すトラックが有れば、それを配車候補として決定し、その条件を満たすトラックが無ければ、荷物種別の各「合計体積」のうち、その合計体積が最大値である「合計体積」に基づいて1台あるいは複数台分の配車候補を決定する(ステップB35)。
【0049】
同様に、復路においても、荷物種別の「合計体積」と、待機中の各トラックの種類別最大積算量とを比較し、最大積載量未満で、かつその60%以上の条件を満すトラックが有れば、それを配車候補として決定し、その条件を満たすトラックが無ければ、荷物種別の各「合計体積」のうち、その合計体積が最大値である「合計体積」に基づいて1台あるいは複数台分の配車候補を決定する(ステップB36)。
【0050】
このようにして往路、復路毎に配車候補として決定された最適なトラックの車種を比較し(ステップC37)、それらが同一車種であれば(ステップB38でYES)、当該車種を配車対象として最終決定するが(ステップB39)、車種が異なれば(ステップB38でNO)、大型車種の方を配車対象として最終決定する(ステップB40)。そして、上述した第1実施形態と同様に、配車ファイル25への書き込みを行った後に(ステップB41)、この配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力する(ステップB42)。
【0051】
以上のように、この第3実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の効果を有する他、ホスト装置1は、往路における荷物群の合計体積の他、復路における荷物群の合計体積をも考慮して、最適な運搬車を決定するようにしたから、更に、配送効率の良い配車が可能となる。この場合、往路、復路毎に最適な配車候補を決定すると共に、往路、復路毎の配車候補を比較し、同一の車種であれば、当該車種を配車対象として最終決定し、また、車種が異なれば、大型車種の方を配車対象として最終決定するようにしたから、往路よれも復路の方が荷物群の合計体積が大きい場合には、復路の合計体積に最適な車種が選ばれる為、積み残し等の問題も解消することができる。
【0052】
なお、上述した各実施形態においては、ホスト装置1がトラックを配車する為の配車タイミングとして、荷物の配送予定時刻(あるいはトラックの出発予定時刻)の所定時間前(例えば、90分前、2時間前、3時間前、‥‥)としたが、配車タイミングは、これに限定されず、任意であり、例えば、荷物群の合計体積が一定量に達した時を配車タイミングとしてもよい。
【0053】
また、上述した各実施形態においては、荷物の種類として、「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」を例示したが、荷物の種類としては、これに限定されず、例えば、「壊れ物」、「濡れ物」、「食品」、「機材」等であってもよい。
また、上述した各実施形態においては、配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力するようにしたが、例えば、運転者および積荷作業の責任者等が所持している携帯端末を呼び出して、配車ファイル25の内容を運転者および積荷作業の責任者等に直接送信するようにしてもよい。
【0054】
また、荷物の縦、横、高さのサイズを計測する手段として、上述した第1実施形態においては、荷物収集端末装置3に備えられているレーザスキャナ37を使用し、第2実施形態においては、荷物収集端末装置3に備えられているデジタルカメラ38を使用するようにしたが、荷物収集端末装置3とは別に設けられた計測専用のレーザスキャナあるいはデジタルカメラを使用して計測するようにしてもよい。
また、説明の便宜上、荷物の形が直方体の場合を例示したが、荷物の形に応じてその体積を求める為に必要となる長さに関する情報を計測すればよい。
【0055】
更に、上述した第3実施形態においては、往路、復路毎に最適な配車候補を決定すると共に、往路、復路毎の配車候補を比較し、同一の車種であれば、当該車種を配車対象として最終決定し、また、車種が異なれば、大型車種の方を配車対象として最終決定するようにしたが、往路、復路の合計体積を比較し、それが多い方を基準として配車対象を決定するようにしてもよい。
【0056】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、複数種の運搬車毎にその積載量を記憶管理する機能と、計測された体積を荷物毎に合計した合計体積を算出する機能と、算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、複数種の運搬車毎に、その最大積載量が記憶管理されている状態において、荷物の体積を計測すると共に、荷物毎に計測された体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積と各運搬車の最大積載量とを比較することによって複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定するようにしたから、人為的な判断に依存することなく、荷物群を効率良く運送可能な運搬車を配車することができ、運送コストを大幅に削減できる等、実用効果の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配車管理システムの全体構成を示したブロック図。
【図2】ホスト装置1側に設けられているデータファイル群2を構成する各種のファイルを列記した図。
【図3】トラック積載ファイル21の内容を示した図。
【図4】トラック管理ファイル22の内容を示した図。
【図5】荷物受付ファイル23の内容を示した図。
【図6】配送先別・荷物種別仕分けファイル24の内容を示した図。
【図7】配車ファイル25の内容を示した図。
【図8】荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図。
【図9】荷物収集端末装置3側における荷物情報収集処理を示したフローチャート。
【図10】ホスト装置1側における荷物情報収集処理を示したフローチャート。
【図11】ホスト装置1側において、一定タイミング毎(例えば、10分毎)に実行開始される配車手配処理を示したフローチャート。
【図12】第2実施形態における荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図。
【図13】第2実施形態における荷物収集端末装置3側の荷物情報収集処理を示したフローチャート。
【図14】第3実施形態における配車手配処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 ホスト装置
2 データファイル群
3 荷物収集端末装置
4 構内専用回線
21 トラック積載ファイル
22 トラック管理ファイル
23 荷物受付ファイル
24 配送先別・荷物種別仕分けファイル
25 配車ファイル
31 CPU
32 記憶装置
34 通信装置
35 入力装置
36 表示装置
37 レーザスキャナ
38 デジタルカメラ
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する配車管理システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配車管理を行うものとしては、例えば、輸出入貨物を配送するトラックを効率良く配車する為に、トラックの最大積載量および最大積載重量を満たすように、貨物の配車計画を作成するようにした輸送管理装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−029609号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の輸送管理装置にあっては、貨物の重量および体積が事前に分かっている場合に、トラックの最大積載量および最大積載重量を満たすように、貨物の配車計画を作成するものであり、貨物の重量および体積が分からない場合には、配車計画を作成することができないという問題が生じる。
ところで、一般に、宅配業においては、各地域毎の荷物収集センタを中継して全国に荷物を配送するようにしているが、各荷物収集センタでは、他の地域宛の荷物群をその地域の荷物収集センタへ配送する際に、どの車種のトラックを選ぶかは、長年の経験から荷物の数などを考慮し、おおよその見当をつけて配車対象のトラックを決めているが、経験不足等の担当者にあっては、例えば、少ない量の荷物に対して大型トラックを配車してしまったり、逆に、大量の荷物に対して小型トラックを配車してしまうという問題を起こすおそれがあった。
【0005】
この発明の課題は、複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する場合に、人為的な判断に依存することなく、配送する荷物群の量に応じてそれに適した運搬車を決定できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する配車管理システムであって、複数種の運搬車毎に、その最大積載量を記憶管理する積載量記憶手段と、荷物の体積を計測する計測手段と、この計測手段によって荷物毎に計測された体積を合計した合計体積を算出する算出手段と、この算出手段によって算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する決定手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項8記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、8記載の発明は、複数種の運搬車毎に、その最大積載量が記憶管理されている状態において、荷物の体積を計測すると共に、荷物毎に計測された体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積と各運搬車の最大積載量とを比較することによって複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定するようにしたから、人為的な判断に依存することなく、荷物群を効率良く運送可能な運搬車を配車することができ、運送コストを大幅に削減できる等、実用効果の高いものとなる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記算出手段は、配達先別に分類仕分けされた荷物群の合計体積を配達先別に算出し、前記決定手段は、前記配達先別に算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該配達先別の荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、配達先別に分類仕分けされた荷物群をその配送先へ運送する場合に、配送先毎に最適な配車が可能となる。
【0009】
前記積載量記憶手段は、種類が異なる複数種の荷物を種類別に分類仕分けして積載する為の複数種の運搬車に対応して、荷物の種類毎にその最大積載量を記憶管理し、前記算出手段は、前記計測された荷物の体積を荷物の種類毎に合計した合計体積を算出し、前記決定手段は、前記荷物の種類毎に算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の種類別最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適な運搬車を決定する(請求項3記載の発明)。
【0010】
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、種類が異なる複数種の荷物を種類別に分類仕分けして運搬車に積載する際に、荷物の種類(例えば、要冷蔵、要冷凍、常温可)毎に算出された荷物群の合計体積と、各運搬車の種類別(例えば、冷蔵室、冷凍室、常温室)の最大積載量とを比較することによって複数種の運搬車の中から複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適な運搬車を決定するようにしたから、例えば、冷蔵室、冷凍室、常温室を効率良く使用した配車が可能となる。
【0011】
荷物に照射した光を受光することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにすれば(請求項4記載の発明)、例えば、荷物に添付されている送り状に光を照射してその反射光を受光することによって、送り状から各種の情報を読み取るハンディタイプのスキャナに使用し、荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測することが可能となる。なお、スキャナに使用して荷物の長さを計測する場合には、例えば、荷物に対して常に一定の距離(例えば、1m)をあけてレーザ光等を照射したり、荷物にスキャナ口を押し当てながら(接触させながら)レーザ光等を照射するようにすればよい。
【0012】
荷物を撮影した撮影画像を解析することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにすれば(請求項5記載の発明)、例えば、送り状の情報を読み取る為のハンディタイプのスキャナにデジタルカメラを設けておけば、その場で荷物の体積を容易に求めることが可能となると共に、より正確に荷物の体積を求めることが可能となる。この場合、カメラ付きスキャナに使用して荷物の長さを計測する場合には、例えば、荷物に対して常に一定の距離(例えば、1m)をあけて撮影すればよい。
【0013】
前記決定手段によって決定された運搬車と荷物群との対応関係を示す配車手配情報を作成する作成手段と、この作成手段によって作成された配車手配情報を配達伝票として出力する出力手段とを設ければ(請求項6記載の発明)、配達伝票によって作業全体の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0014】
往路における荷物群の合計体積の他、復路における荷物群の合計体積をも考慮して、最適な運搬車を決定するようにすれば(請求項7記載の発明)、更に、配送効率の良い配車が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図11を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における配車管理システムの全体構成を示したブロック図である。
この配車管理システムは、宅配業において、各地域毎の荷物収集センタ内に構築されている構内通信システムであり、ホスト装置1を中核とするもので、データファイル群2を参照しながらこの通信システムの全体を制御する。このホスト装置1には、収集センタに持ち込まれた荷物の収集作業を行う各作業員所持の荷物収集端末装置3が構内専用回線(有線網/無線網)4を介して接続されているシステム環境となっている。
【0016】
荷物収集端末装置3は、荷物に添付されている送り状をスキャニングすることによって、この送り状から配送元情報(住所、氏名等)、配送先情報(住所、氏名等)、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)などを光学的に読み取る為のハンディタイプの端末装置であり、この荷物収集端末装置3によって読み取られた送り状データは、荷物情報としてホスト装置1へ送信される。また、この実施形態における荷物収集端末装置3は、荷物の辺部分にレーザ光を照射し、その反射光を受光することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この各計測データに基づいて荷物の体積を算出し、ホスト装置1へ送信するようにしている。なお、説明上の便宜上、荷物の形として、荷物は全ての直方体であるものとする。
【0017】
ホスト装置1は、荷物収集端末装置3から送信されて来た送り状データおよび荷物の体積データを受信する毎に、この荷物の体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積に基づいて複数種のトラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定するようにしている。
この場合、ホスト装置1は、荷物毎に配送先地域および荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)を特定し、この配送先地域別および荷物種別に荷物情報を分類仕分けすると共に、配送先地域別および荷物種別に荷物の体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積に基づいて複数種のトラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定するようにしている。
【0018】
図2は、ホスト装置1側に設けられているデータファイル群2を構成する各種のファイルを列記した図である。
このデータファイル群2は、トラックの車種に応じた積載量を記憶管理するトラック積載ファイル21と、現時点における各トラックの状況を記憶管理するトラック管理ファイル22と、収集センタ側に持ち込まれた荷物を受付けて収集管理する荷物受付ファイル23と、配送先地域別および荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)別に分類仕分けされた荷物情報を記憶管理する配送先別・荷物種別仕分けファイル24と、配車対象として決定されたトラックとそれに積載される荷物群との対応関係を記憶管理する配車ファイル25等から構成されている。
【0019】
図3は、トラック積載ファイル21の内容を示した図である。
このトラック積載ファイル21は、トラックの車種に対応して、「車種名」、「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」の各項目を記憶する構成となっている。なお、この例では、車種Aのトラックは、「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」が全て備えられているが、車種Bのトラックは、「常温室容積」、「冷蔵室容積」のみを備えたトラックであることを示し、また、車種Cのトラックは、「冷蔵室容積」、「冷蔵室容積」のみを備えたトラックであることを示している。
【0020】
図4は、トラック管理ファイル22の内容を示した図である。
このトラック管理ファイル22は、荷物収集センタ側で管理している各トラック毎に、「トラックNo」、「車種」、「待機中/出張中フラグ」、「帰社予定時刻」、「その他」の各項目を記憶する構成となっている。「待機中フラグ」は、荷物収集センタ内において、積荷待ちしている待機トラックであることを示し、「出張中フラグ」は、現在運送中のトラックであることを示している。なお、「帰社予定時刻」は、運送中のトラックが帰社する予定時刻を示している。
【0021】
図5は、荷物受付ファイル23の内容を示した図である。
この荷物受付ファイル23は、収集センタに持ち込まれた荷物を受け付る毎に、荷物に添付されている送り状から読み取った各種のデータと、その荷物の体積データなどを記憶管理するもので、荷物毎に、「受付No」、「受付日時」、「送り状No」、「配送元情報」、「配送先情報」、「荷物の種類」、「荷物の体積」、「その他」の各項目を記憶する構成となっている。なお、「受付No」は、受付順の一連番号であり、また、「配送元情報」、「配送先情報」は、住所、氏名を含む情報であり、「荷物の種類」は、(要冷蔵、要冷凍、常温可)を示し、「荷物の体積」は、荷物収集端末装置3によって計測された荷物の縦、横、高さに基づいて算出された体積である。
【0022】
図6は、配送先別・荷物種別仕分けファイル24の内容を示した図である。
この配送先別・荷物種別仕分けファイル24は、配送先地域別および荷物種別に分類仕分けされた荷物情報を記憶管理するもので、図示の例では、配送先地域が「大阪」、荷物の種類が「要冷蔵」の配送先別・荷物種別仕分けファイル24を例示したものである。各この配送先別・荷物種別仕分けファイル24は、「荷物合計数」、「荷物対応の送り状No」、「荷物対応の送り状No」、‥‥、「合計体積」の各項目を記憶する構成となっている。ここで、「荷物合計数」は、配送先地域別および荷物種別に分類仕分けされた荷物の合計個数であり、「合計体積」は、この合計個数分の体積データを累計した合計値である。
【0023】
図7は、配車ファイル25の内容を示した図である。
この配車ファイル25は、配車対象のトラックとそれに積載される荷物群との対応関係を記憶管理するものであり、配車対象として決定されたトラック毎に、「トラックNo」、「配送先地域」、「常温室搭載」、「冷蔵室搭載」、「冷凍室搭載」の各項目を有する構成となっている。ここで、「常温室搭載」、「冷蔵室搭載」、「冷凍室搭載」に対応して、その室内に搭載される各荷物の送り状No(荷物番号)を記憶するようにしている。
【0024】
図8は、荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU31は、記憶装置32内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの荷物収集端末装置3の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置32は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置32はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置32内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)33にロードされたり、RAM33内のデータが記憶装置32にセーブされる。なお、RAM33は、プログラム実行領域と作業領域とを有している。
【0025】
一方、CPU31には、その入出力周辺デバイスである通信装置34、入力装置35、表示装置36、レーザスキャナ37がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU31はそれらの動作を制御する。
なお、ホスト装置1の基本的構成要素については、図示省略したが、上述した荷物収集端末装置3と基本的に同様に、CPU、記憶装置、RAM、通信装置、入力装置、表示装置の他に、伝票印刷用の印刷装置を有する構成となっている。
【0026】
次に、この第1実施形態における配車管理システムの動作概念を図9〜図11に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0027】
図9は、荷物収集端末装置3側における荷物情報収集処理を示したフローチャートである。
先ず、荷物収集端末装置3は、ボタン操作等によってスキャニング開始が指示されると(ステップA1)、レーザ光を照射すると共に、荷物に添付されている送り状からの反射光を受光し、配送元情報(住所、氏名等)、配送先情報(住所、氏名等)、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)などの各種の情報の読み取りを行う(ステップA2)。これによって得られた送り状の各種情報は、項目毎に文字認識されて一時記憶される(ステップA3)。
【0028】
次に、作業員は、この荷物(直方体)の縦、横、高さをレーザ計測するが(ステップA4)、その際、荷物に対して常に一定の距離をあけて照射したり、荷物にスキャナ口を押し当てながら照射すると、荷物の縦、横、高さ毎にそのサイズが計測されると共に、計測された縦、横、高さのデータに基づいて荷物の体積が算出される(ステップA5)。そして、この荷物の体積データを送り状データと共に、ホスト装置1へ送信する(ステップA6)。
このような動作は、荷物をスキャニングする毎に実行されるが、同じ荷物を複数個まとめて受け付けた場合には、その個数を入力すればよく、送り状の読み取りや荷物サイズの計測を何回も繰り返す必要はない。
【0029】
図10は、ホスト装置1側における荷物情報収集処理を示したフローチャートである。
先ず、ホスト装置1は、荷物収集端末装置3から送信されて来た送り状データおよび体積データを受信すると(ステップB1)、一連番号である「受付No」を更新生成すると共に、現在日時を取得して「受付日時」とし、この「受付No」と「受付日時」とを含む新たなレコードを作成し、この新規レコード内に送り状データおよび体積データをセットして荷物受付ファイル23内に追加登録する(ステップB2)。
【0030】
そして、この送り状データを参照して、その配送先住所から配送先の地域(例えば、大阪地方、名古屋地方等)を特定すると共に、この荷物の種類を特定した後に(ステップB3)、この配送先地域および荷物種に対応する仕分けファイル24が既に存在しているか否かを調べる(ステップB4)。ここで、該当する仕分けファイル24が存在していなければ、この配送先地域および荷物種に対応する仕分けファイル24を新たに作成する(ステップB5)。
【0031】
そして、今回受信した荷物の「送り状No」を対応する仕分けファイル24内に登録する他に(ステップB6)、この仕分けファイル24内の「荷物合計数」および「合計体積」の更新を行う(ステップB7)。すなわち、今回受信した荷物が1個の場合には、この「送り状No」の登録の他、「荷物合計数」の値を“プラス1”すると共に、「合計体積」の値に今回の体積データを加算するが、同じ荷物が2個以上の場合には、その個数分の「送り状No」を登録する他に、「荷物合計数」および「合計体積」の値をその個数分更新する処理が行われる。
【0032】
図11は、ホスト装置1側において、一定タイミング毎(例えば、10分毎)に実行開始される配車手配処理を示したフローチャートである。
先ず、ホスト装置1は、現在の時刻情報を取得すると共に、現在時刻と予め設定されている荷物の配送予定時刻(あるいはトラックの出発予定時刻)とを参照することによって、配車タイミングに到達したか否か、つまり、配送予定時刻(出発予定時刻)の所定時間前(例えば、90分前、2時間前、3時間前、‥‥)に達したか否かを調べる(ステップB11)。この場合、荷積みする作業時間、休憩時間等を考慮することによって出発予定時刻の所定時間前を配車タイミングとして定めている。また、出発予定時刻は、各配送先地域に対応して予め設定されたものである。
【0033】
いま、何れかの配車タイミングに達した場合には(ステップB11でYES)、この配送先地域に対応付けられている各荷物種別の仕分けファイル24をアクセスして(ステップB12)、「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」を読み出す(ステップB13)。
次に、トラック管理ファイル22をアクセスし、その「待機中/出張中フラグ」を参照することによって現在待機中の全てのトラックを特定した後、その中から何れか1台のトラックを指定する(ステップB14)。そして、待機中の各トラックを全て指定し終わったかをチェックするが(ステップB15)、最初は、1台目を指定した場合であるからステップB16に移り、トラック管理ファイル22を参照して、この指定トラックの「車種」を特定した後に、この特定車種に基づいてトラック積載ファイル21を検索し、「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」に対象する各「最大積載量」を読み出す(ステップB17)。
【0034】
そして、仕分けファイル24から読み出した「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」と、トラック積載ファイル21から読み出した「常温室容積」、「冷蔵室容積」、「冷凍室容積」毎の「最大積載量」とを比較し(ステップB18)、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」未満か否かを調べる(ステップB19)。いま、何れか1種類の「合計体積」が対応する「最大積載量」以上であることが検出された場合には(ステップB19でNO)、当該指定トラックを配車対象外とする為に、ステップB14に戻って次の任意の1台を指定した後に、上述の動作を繰り返す(ステップB14〜B19)。
【0035】
また、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」未満であれば(ステップB19でYES)、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」の60%以上かを否かを調べる(ステップB20)。ここで、何れか1種類の「合計体積」が対応する「最大積載量」の60%未満であれば(ステップB20でNO)、当該指定トラックを配車対象外とする為に、ステップB14に戻って次の任意の1台を指定した後に、上述の動作を繰り返すが(ステップB14〜B20)、何れの「合計体積」も対応する「最大積載量」の60%以上であれば(ステップB20でYES)、当該指定トラックを配車対象として決定し(ステップB21)、この指定トラックに関する情報と荷物群に関する情報を配車ファイル25へ書き込む(ステップB22)。この場合、「トラックNo」、「配送先地域」の書込みと共に、「常温室搭載」、「冷蔵室搭載」、「冷凍室搭載」毎に、各荷物の送り状No(荷物番号)の書き込みが行われる。そして、配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力させる(ステップB23)。
【0036】
一方、上述のステップB15において、待機中のトラックの全指定が終了したことが検出された場合、つまり、待機中のトラックの何れもが上述した各条件(最大積載量未満で、かつその60%以上の条件)を満さない場合には、荷物種別の各「合計体積」のうち、その合計体積が最大値である「合計体積」を特定し(ステップB24)、この「合計体積」の最大値に基づいて1台あるいは複数台分の配車対象を決定する(ステップB25)。
例えば、仕分けファイル24から読み出した「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」の「合計体積」のうち、その最大値が「要冷蔵」の「合計体積」であれば、この「要冷蔵」の「合計体積」と対応する「冷蔵室容積」とを比較し、この「合計体積」が「冷蔵室容積」未満であれば、当該トラックを配車対象として決定する。
【0037】
この場合、他の種類である「要冷凍」、「常温可」の「合計体積」がそのトラックの「常温室搭載」、「冷凍室搭載」の60%未満であっても、当該トラックを配車対象として決定する。なお、この「要冷蔵」の「合計体積」が「冷蔵室容積」以上の場合には、最大値の「合計体積」を例えば、1/2とし、トラック2台分に荷物を振り分けた場合に積載可能であれば、その2台分のトラックを配車対象として決定するようにしている。
そして、上述と同様に、配車ファイル25への書き込みを行った後に(ステップB22)、この配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力する(ステップB23)。
【0038】
以上のように、この第1実施形態において荷物収集端末装置3は、荷物に添付されている送り状から各種の情報を読み取って文字認識する他に、レーザ光を照射によって荷物の縦、横、高さを計測し、この計測データから荷物の体積を算出し、送り状データと共に体積データをホスト装置1へ送信すると、ホスト装置1は、荷物の体積データを荷物毎に合計した「合計体積」を求め、この「合計体積」と車種毎の「最大積載量」とを比較し、待機中の各トラックの中から当該荷物群を積載するのに最適なトラックを配車対象として決定するようにしたから、人為的な判断に依存することなく、荷物群を効率良く運送可能なトラックを配車することができ、運送コストを大幅に削減できる等、実用効果の高いものとなる。
【0039】
この場合、ホスト装置1は、配達先地域別の「合計体積」と待機中の各トラックの「最大積載量」とを比較することによってこの配達先地域への荷物群を積載するのに最適なトラックを決定するようにしたから、配送先地域毎に最適な配車が可能となる。
また、配車対象として決定されたトラック荷物群との対応関係を示す配車ファイル25を作成し、この配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力するようにしたから、この配達伝票によって作業全体の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0040】
また、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)毎に算出された「合計体積」と、各トラックの種類別(冷蔵室、冷凍室、常温室)の「最大積載量」とを比較することによって複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適なトラックを決定するようにしたから、例えば、冷蔵室、冷凍室、常温室を効率良く使用した配車が可能となる。
【0041】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図12および図13を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態において荷物収集端末装置3は、荷物の縦、横、高さを計測する方法として、レーザ光を荷物に照射して行うようにしたが、この第2実施形態においては荷物収集端末装置3に備えられているデジタルカメラを使用して荷物を所定方向から撮影し、この撮影画像を解析することによって荷物の縦、横、高さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0042】
図12は、第2実施形態における荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図である。
この第2実施形態の荷物収集端末装置3も、上述した第1実施形態と基本的に同様な構成となっており、CPU31、記憶装置32、RAM33、通信装置34、入力装置35、表示装置36、レーザスキャナ37が備えられている他に、この第2実施形態においては、装置本体の前面部に、デジタルカメラ38が備えられている。このデジタルカメラ38は、CCDイメージセンサ等を撮像素子として使用したスチルカメラであり、荷物に対して一定の距離(例えば、1m)を隔ててその全体を正面から撮影する他に、荷物の上方から撮影するもので、各撮影画像は、CPU31へ転送される。CPU31は、荷物の各方向から撮影された撮影画像を解析することによって荷物の縦、横、高さのサイズを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出する。
【0043】
図13は、第2実施形態における荷物収集端末装置3側の荷物情報収集処理を示したフローチャートである。
先ず、荷物収集端末装置3は、上述した第1実施形態と同様に、スキャニング開始が指示されると(ステップA11)、荷物に添付されている送り状から配送元情報(住所、氏名等)、配送先情報(住所、氏名等)、荷物の種類(要冷蔵、要冷凍、常温可)などの各種の情報を読み取る(ステップA12)。これによって得られた送り状データは、項目毎に文字認識されて一時記憶される(ステップA13)。
【0044】
次に、カデジタルメラ38を使用して荷物(直方体)の縦、横、高さを計測する為に、荷物に対して一定の距離(例えば、1m)を隔ててその全体を正面から撮影する他に、荷物の上方から撮影すると(ステップA14)、CPU31は、荷物の各方向から撮影された撮影画像を解析することによって荷物の縦、横、高さのサイズを計測し(ステップA15)、この各計測データに基づいて荷物の体積を算出する(ステップA16)。そして、この荷物の体積データを送り状データと共にホスト装置1へ送信する(ステップA17)。
なお、以下、ホスト装置1側の処理に移るが、ホスト装置1側の処理は、上述した第1実施形態と同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0045】
以上のように、この第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の効果を有する他、荷物収集端末装置3は、デジタルカメラ38によって撮影された荷物の撮影画像を解析することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出するようにしたから、送り状の情報を読み取る為の荷物収集端末装置3にデジタルカメラ38を設けておくだけで、その場において荷物の体積を容易に求めることが可能となると共に、より正確に荷物の体積を求めることが可能となる。
【0046】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図14を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、収集センタから荷物を配送先地域へ運送する際の往路の場合を示したが、この第3実施形態においては、この配送先から収集センタへ戻る際の復路の荷物量をも考慮して最適なトラックを配車対象として決定するようにしたものである。そして、この第3実施形態の配車管理システムは、全国の各収集センタ毎に設置されているホスト装置1が広域通信網(インターネット)を介して接続されているシステム環境となっている。
ここで、第1および第3実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0047】
図14は、第3実施形態における配車手配処理を示したフローチャートである。
先ず、ホスト装置1は、何れかの配車タイミングに達した場合には(ステップB31でYES)、この配送先地域に対応付けられている各荷物種別の仕分けファイル24をアクセスして(ステップB32)、「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」を読み出す(ステップB33)。
そして、この配送先地域から収集センタへ戻る時の復路において、この配送先で荷積みする荷物種別の「合計体積」を受信取得する(ステップB34)。すなわち、配送先の収集センタ側に設置されているホスト装置1をインターネット経由で呼び出し、その配送先で荷積み予定である「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」毎の「合計体積」を受信取得する。
【0048】
そして、往路、復路毎に配車候補を決定する処理を行う(ステップB35、B36)。すなわち、上述した第1実施形態と同様、往路における荷物種別の「合計体積」と、待機中の各トラックの種類別最大積算量とを比較し、最大積載量未満で、かつその60%以上の条件を満すトラックが有れば、それを配車候補として決定し、その条件を満たすトラックが無ければ、荷物種別の各「合計体積」のうち、その合計体積が最大値である「合計体積」に基づいて1台あるいは複数台分の配車候補を決定する(ステップB35)。
【0049】
同様に、復路においても、荷物種別の「合計体積」と、待機中の各トラックの種類別最大積算量とを比較し、最大積載量未満で、かつその60%以上の条件を満すトラックが有れば、それを配車候補として決定し、その条件を満たすトラックが無ければ、荷物種別の各「合計体積」のうち、その合計体積が最大値である「合計体積」に基づいて1台あるいは複数台分の配車候補を決定する(ステップB36)。
【0050】
このようにして往路、復路毎に配車候補として決定された最適なトラックの車種を比較し(ステップC37)、それらが同一車種であれば(ステップB38でYES)、当該車種を配車対象として最終決定するが(ステップB39)、車種が異なれば(ステップB38でNO)、大型車種の方を配車対象として最終決定する(ステップB40)。そして、上述した第1実施形態と同様に、配車ファイル25への書き込みを行った後に(ステップB41)、この配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力する(ステップB42)。
【0051】
以上のように、この第3実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の効果を有する他、ホスト装置1は、往路における荷物群の合計体積の他、復路における荷物群の合計体積をも考慮して、最適な運搬車を決定するようにしたから、更に、配送効率の良い配車が可能となる。この場合、往路、復路毎に最適な配車候補を決定すると共に、往路、復路毎の配車候補を比較し、同一の車種であれば、当該車種を配車対象として最終決定し、また、車種が異なれば、大型車種の方を配車対象として最終決定するようにしたから、往路よれも復路の方が荷物群の合計体積が大きい場合には、復路の合計体積に最適な車種が選ばれる為、積み残し等の問題も解消することができる。
【0052】
なお、上述した各実施形態においては、ホスト装置1がトラックを配車する為の配車タイミングとして、荷物の配送予定時刻(あるいはトラックの出発予定時刻)の所定時間前(例えば、90分前、2時間前、3時間前、‥‥)としたが、配車タイミングは、これに限定されず、任意であり、例えば、荷物群の合計体積が一定量に達した時を配車タイミングとしてもよい。
【0053】
また、上述した各実施形態においては、荷物の種類として、「要冷蔵」、「要冷凍」、「常温可」を例示したが、荷物の種類としては、これに限定されず、例えば、「壊れ物」、「濡れ物」、「食品」、「機材」等であってもよい。
また、上述した各実施形態においては、配車ファイル25の内容を配達伝票として印刷出力するようにしたが、例えば、運転者および積荷作業の責任者等が所持している携帯端末を呼び出して、配車ファイル25の内容を運転者および積荷作業の責任者等に直接送信するようにしてもよい。
【0054】
また、荷物の縦、横、高さのサイズを計測する手段として、上述した第1実施形態においては、荷物収集端末装置3に備えられているレーザスキャナ37を使用し、第2実施形態においては、荷物収集端末装置3に備えられているデジタルカメラ38を使用するようにしたが、荷物収集端末装置3とは別に設けられた計測専用のレーザスキャナあるいはデジタルカメラを使用して計測するようにしてもよい。
また、説明の便宜上、荷物の形が直方体の場合を例示したが、荷物の形に応じてその体積を求める為に必要となる長さに関する情報を計測すればよい。
【0055】
更に、上述した第3実施形態においては、往路、復路毎に最適な配車候補を決定すると共に、往路、復路毎の配車候補を比較し、同一の車種であれば、当該車種を配車対象として最終決定し、また、車種が異なれば、大型車種の方を配車対象として最終決定するようにしたが、往路、復路の合計体積を比較し、それが多い方を基準として配車対象を決定するようにしてもよい。
【0056】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、複数種の運搬車毎にその積載量を記憶管理する機能と、計測された体積を荷物毎に合計した合計体積を算出する機能と、算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、複数種の運搬車毎に、その最大積載量が記憶管理されている状態において、荷物の体積を計測すると共に、荷物毎に計測された体積を合計した合計体積を算出し、この荷物群の合計体積と各運搬車の最大積載量とを比較することによって複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定するようにしたから、人為的な判断に依存することなく、荷物群を効率良く運送可能な運搬車を配車することができ、運送コストを大幅に削減できる等、実用効果の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配車管理システムの全体構成を示したブロック図。
【図2】ホスト装置1側に設けられているデータファイル群2を構成する各種のファイルを列記した図。
【図3】トラック積載ファイル21の内容を示した図。
【図4】トラック管理ファイル22の内容を示した図。
【図5】荷物受付ファイル23の内容を示した図。
【図6】配送先別・荷物種別仕分けファイル24の内容を示した図。
【図7】配車ファイル25の内容を示した図。
【図8】荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図。
【図9】荷物収集端末装置3側における荷物情報収集処理を示したフローチャート。
【図10】ホスト装置1側における荷物情報収集処理を示したフローチャート。
【図11】ホスト装置1側において、一定タイミング毎(例えば、10分毎)に実行開始される配車手配処理を示したフローチャート。
【図12】第2実施形態における荷物収集端末装置3の基本的構成要素を示したブロック図。
【図13】第2実施形態における荷物収集端末装置3側の荷物情報収集処理を示したフローチャート。
【図14】第3実施形態における配車手配処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 ホスト装置
2 データファイル群
3 荷物収集端末装置
4 構内専用回線
21 トラック積載ファイル
22 トラック管理ファイル
23 荷物受付ファイル
24 配送先別・荷物種別仕分けファイル
25 配車ファイル
31 CPU
32 記憶装置
34 通信装置
35 入力装置
36 表示装置
37 レーザスキャナ
38 デジタルカメラ
Claims (8)
- 複数種の運搬車の中から配車対象の運搬車を決定する配車管理システムであって、
複数種の運搬車毎に、その最大積載量を記憶管理する積載量記憶手段と、
荷物の体積を計測する計測手段と、
この計測手段によって計測された体積を荷物毎に合計した合計体積を算出する算出手段と、
この算出手段によって算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する決定手段と、
を具備したことを特徴とする配車管理システム。 - 前記算出手段は、配達先別に分類仕分けされた荷物群の合計体積を配達先別に算出し、
前記決定手段は、前記配達先別に算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該配達先別の荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の配車管理システム。 - 前記積載量記憶手段は、種類が異なる複数種の荷物を種類別に分類仕分けして積載する為の複数種の運搬車に対応して、荷物の種類毎にその最大積載量を記憶管理し、
前記算出手段は、前記計測された荷物の体積を荷物の種類毎に合計した合計体積を算出し、
前記決定手段は、前記荷物の種類毎に算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の種類別最大積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から複数種の荷物群を分類仕分けして積載するのに最適な運搬車を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の配車管理システム。 - 前記計測手段は、荷物に照射した光を受光することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の配車管理システム。 - 前記計測手段は、デジタルカメラによって撮影された荷物の撮影画像を解析することによって荷物の体積を算出するのに必要な各長さを計測し、この計測データに基づいて荷物の体積を算出する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の配車管理システム。 - 前記決定手段によって決定された運搬車と荷物群との対応関係を示す配車手配情報を作成する作成手段と、
この作成手段によって作成された配車手配情報を配達伝票として出力する出力手段と、
を設けたことを特徴とする請求項1記載の配車管理システム。 - 前記決定手段は、往路における荷物群の合計体積の他、復路における荷物群の合計体積をも考慮して、最適な運搬車を決定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の配車管理システム。 - コンピュータに対して、
複数種の運搬車毎に、その積載量を記憶管理する機能と、
計測された体積を荷物毎に合計した合計体積を算出する機能と、
算出された荷物群の合計体積と前記各運搬車の積載量とを比較することによって前記複数種の運搬車の中から当該荷物群を積載するのに最適な運搬車を決定する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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