JP2021056587A - 輸送予約システム、輸送予約プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送業務の効率が向上する可能性を高める技術の提供。【解決手段】輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得する荷物情報取得部と、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、前記荷物を積み込むユニットを前記荷物情報に基づいて決定し、前記荷物の輸送予約を受け付ける受注管理部と、を備える輸送予約システムを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、輸送予約システム、輸送予約プログラムに関する。
従来、依頼主にキャスター付きのロールボックスパレットを持ち込んで貨物を積み込み、当該ロールボックスパレットを受取主まで配送し、貨物を受取主に引き渡すサービスが知られている(特許文献1)。また、荷物輸送用の大型トラックの空車を検索し予約するサービスが知られている(非特許文献1)。
特開2011−207593号公報
"日本トラック予約サービス - ネットでラクラク「トラック予約」"、[online]、[令和元年7月29日検索]、インターネット<https://n-t-y-s.com/>
小口貨物の輸送の場合、従来、輸送事業者は、電話やFAX、電子メール等で荷主から荷物の輸送依頼を受け、オペレータが自社の輸送能力と依頼された荷物の量とを対比させ、受注可能か否かを判断していた。しかし、輸送事業者が輸送能力以上の荷物を集めてしまった場合、正規のリードタイムで配送を完了できないことがある。逆に、輸送事業者が輸送能力を下回る荷物しか集められない場合、少ない積載量で輸送車両を運行させることとなり効率が悪い。輸送事業者の輸送能力を過不足なく活用して荷物の輸送を行い、輸送業務の効率を向上させることが望まれている。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、輸送業務の効率が向上する可能性を高める技術の提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、輸送予約システムは、輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得する荷物情報取得部と、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、前記荷物を積み込むユニットを前記荷物情報に基づいて決定し、前記荷物の輸送予約を受け付ける受注管理部と、を備える。
さらに、上記の目的を達成するため、輸送予約プログラムは、コンピュータを、輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得する荷物情報取得部、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、前記荷物を積み込むユニットを前記荷物情報に基づいて決定し、前記荷物の輸送予約を受け付ける受注管理部、として機能させる。
すなわち、輸送予約システム、輸送予約プログラムでは、輸送車両の荷室空間を区画したユニット単位で、輸送サービスを提供する。輸送予約システム、輸送プログラムは、荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得すると、荷物の大きさとユニットの大きさとに基づいて、当該荷物の輸送のために割り当てるユニットを決定する。そのため、輸送車両において荷物を割り当て済みのユニット数と未割り当てのユニット数とが明確となる。未割り当てのユニットが存在する場合は、新たに取得した荷物情報に基づく荷物の割り当てを行うことで、輸送車両における未割り当てのユニット数を減少させることができる。その結果、輸送車両の荷室空間を有効活用し、輸送業務の効率が向上する可能性を高めることができる。
輸送予約システムの構成を示すブロック図。 図2Aは幹線輸送と集配を示す模式図、図2Bは幹線輸送のスケジュール例を示す図、図2Cはユニットの形状を示す図。 図3Aは荷物情報に基づいて決定されたユニットの態様を示す図、図3Bは受注データの例を示す図、図3Cは荷室空間の区画例を示す図、図3Dは図3Bに示す便の受注状況を示す模式図。 輸送予約処理のフローチャート。 輸送予約の画面遷移例を示す図。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)輸送予約システムの構成:
(2)輸送予約処理:
(3)他の実施形態:
(1)輸送予約システムの構成:
図1は、本発明にかかる輸送予約システム10の構成を示すブロック図である。本実施形態において、輸送予約システム10は、発荷主である利用者が操作する端末50とインターネット等の通信ネットワークを介して通信し、利用者による荷物の輸送予約を受け付ける機能を実現するサーバコンピュータである。端末50は、利用者が操作し通信ネットワークを介して輸送予約システム10と通信可能な電子機器であればよく、例えばタブレット、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等を想定してよい。
本実施形態において、輸送予約システム10は、輸送業者が定期的に運行する幹線輸送便での荷物の輸送を予約するサービスを利用者に提供するためのシステムである。図2Aは、幹線輸送と集配を説明するための図である。同図において、A,Bはそれぞれが輸送拠点である。幹線輸送は、輸送拠点間における荷物の輸送である。輸送業者は、輸送拠点間の幹線輸送を行う大型の輸送車両と、輸送拠点から当該輸送拠点が担当する地域の各集配先に対して荷物の集配を行う中型以下の輸送車両(集配車両と呼ぶ)とを保有している。図2Aにおいて、地域A100は輸送拠点Aの集配担当地域であり、地域B100は輸送拠点Bの集配担当地域である。a1,a2,b1,b2はそれぞれ、集配先(集荷場所あるいは配達場所)を示している。各輸送拠点には、集配車両が複数台配備されており、例えば輸送拠点の集配担当地域をさらに細分化した各エリア(例…北部エリア、南部エリア等)の集配が複数の集配車両によってそれぞれ分担される。
幹線輸送では、例えば図2Bに示すように、輸送拠点A,B間を大型の輸送車両が予め決められたスケジュールで往復し、往路および復路の両方で荷物を輸送する。幹線輸送は予めスケジュールが決められているため、例えば往路において輸送する荷物がなかったとしても復路において輸送する荷物があれば、輸送車両を運行する必要がある。輸送事業者の業務効率を向上させるためには、往路においても復路においても輸送車両の輸送能力を最大限活用するべく荷物の輸送を受注できることが望ましい。
図2Bの黒色の実線矢印は、月曜夜に輸送拠点Aを出発し火曜朝に輸送拠点Bに到着する便、火曜夜に輸送拠点Bを出発し水曜朝に輸送拠点Aに到着する便、水曜夜に輸送拠点Aを出発し木曜朝に輸送拠点Bに到着する便、木曜夜に輸送拠点Bを出発し金曜朝に輸送拠点Aに到着する便を示している。例えば、月曜夜に輸送拠点Aを出発し火曜朝に輸送拠点Bに到着する便で輸送する荷物は、輸送拠点Aに配備された集配車両によって地域A100の集荷場所から集荷され輸送拠点Aに月曜夜の出発時刻まで一時的に保管される。また、輸送拠点Aから輸送拠点Bに幹線輸送され火曜朝に到着した荷物は、輸送拠点Bに配備されている集配車両によって地域B100内の配達場所に配達される。なおもちろん荷物は発荷主によって輸送拠点Aに持ち込まれても良いし、着荷主によって輸送拠点Bから引き取られてもよい。
輸送車両の荷台において荷物を収容する閉空間を本明細書においては荷室と呼ぶ。幹線輸送を行う輸送車両は、例えば荷室の側面が跳ね上がって開口可能なウィングタイプの10トントラックであることを想定してよい。このような10トントラックの荷室の大きさは、長さ約9600mm前後、幅約2400mm前後、高さ約2500mm前後であることが知られている。本実施形態においては、幹線輸送を行う輸送車両の荷室空間を同じ大きさの複数個のユニットに仮想的に区画し、ユニット単位で荷物の輸送の予約を受注する。本実施形態におけるユニットのサイズは、図2Cに示すように、水平面が1100mm×1100mm、高さが1800mmである。上述のサイズの荷室空間にこのユニットを車幅方向に2個、車長方向に8個、仮想的に配置する。従って本実施形態においては、幹線輸送を行う輸送車両の荷室空間を16個のユニットに区画することを想定している(図3Cを参照)。
また本実施形態においては、1ユニットに積み込む荷物の総重量は600kg以内であることが決められている。さらに、本実施形態においては、1荷主が1便に予約可能なユニットの最大数を5とする。1荷主が、6ユニット以上の大きさに該当する量の荷物を輸送したい場合、本実施形態のようなユニット単位の輸送予約ではなく、輸送事業者が提供するチャーター便(貸し切り便)等の別の輸送サービスを利用することができる。
このような、幹線輸送便のユニット単位での輸送予約を受け付ける機能を実現するため、輸送予約システム10(図1を参照)は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20、記録媒体30、通信部40を備えており、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして輸送予約プログラム21を実行可能である。通信部40は、利用者が操作する端末50と通信を行う回路を備えており、制御部20は、輸送予約プログラム21の処理によって端末50と通信を行うことが可能である。
輸送予約プログラム21は、上述のようなユニット単位での予約機能を実現するため、荷物情報取得部21aと受注管理部21bを備える。荷物情報取得部21aは、輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、輸送車両の荷室空間のユニット単位で予約を受け付けるため、荷物情報には荷物の大きさを示す情報が含まれる。より具体的には本実施形態において、荷物の大きさは、荷物の外形を示す各寸法と重量で表現される。本実施形態においては、荷物の外形は荷物が外接する直方体の形状として表現されるものとする。従って、荷物の外形を示す寸法は、幅と奥行と高さで表される。なおもちろん、荷物の形状は直方体で表現されなくてもよく、荷物の形状に応じて大きさの表現方法が変化してもよい(他の実施形態を参照)。
荷物情報には、荷物の大きさを示す情報の他に、出荷日、幹線区間、荷物の集荷/持込の選択、荷物の出荷場所、発荷主の会社名および担当者名、荷物の引取/配達の選択、荷物の配達場所、着荷主の会社名および担当者名の情報が含まれる。
本実施形態においては、輸送予約システム10が輸送予約サイトをインターネットに公開しており、利用者(発荷主)は輸送予約サイトに端末50を利用してアクセスすることができる。輸送予約サイトで予約を行うために、利用者は、利用者情報の登録を事前に行う。利用者情報には、例えば、利用者ID、パスワード、住所、会社名、担当者名、連絡先(電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等)、決済情報等が含まれる。利用者情報の登録を終えると、利用者は輸送予約サイトに利用者IDとパスワードでログインし、輸送予約サイトの画面の入力フォームに従って、予約のための荷物情報を入力する。
具体的には、制御部20は荷物情報取得部21aの機能により、荷物の大きさや重量、出荷日、幹線区間、出荷元に関する情報、配達先に関する情報等を入力する画面を端末50に表示するための表示データを、通信部40を介して端末50に送信する。そして、制御部20は、端末50において当該画面の表示内容に従って利用者が入力したこれらの情報(荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報)を、通信部40を介して端末50から取得する。制御部20は、取得した荷物情報が示す荷物に荷物IDを割り振る。本実施形態においては、同じ利用者(発荷主)が同じ便にて輸送を依頼する同じ配達場所への荷物に1つの荷物IDを割り振る。制御部20は、荷物IDに対応付けて、荷物の大きさや重量、出荷日、幹線区間、出荷元に関する情報、配達先に関する情報等を含む荷物情報を記録媒体30に記録する。
受注管理部21bは、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、荷物を積み込むユニットを荷物情報に基づいて決定し、荷物の輸送予約を受け付ける機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。制御部20は、荷物情報に含まれる荷物の大きさを示す情報と1ユニットの形状とに基づいて、占有ユニット数、隣接ユニットの割り当て要否、連結形状を決定する。占有ユニット数は、荷物IDが示す荷物が占有するユニットの個数である。隣接ユニットの割り当て要否は、占有ユニット数が2以上の場合に、各ユニットは隣接している必要があるか否かを示す情報である。1ユニットのサイズに収まるように荷物を分けることができる場合は隣接ユニットの割り当ては「不要」であり、分割不可能である場合は隣接ユニットの割り当ては「要」である。連結形状は、占有ユニット数が2以上で且つ隣接ユニットの割り当てが「要」である場合に、隣接する占有ユニットがなす平面形状を示している。連結形状は、荷物の大きさを示す情報に基づいて、決定される。例えば、占有ユニット数が4個の場合、ユニットを車長方向に4個並べた形状(1×4)、車長方向に2個・車幅方向に2個並べた形状(2×2)等のうちのいずれであるかが荷物の大きさを示す情報に基づいて決定される。
具体的には例えば、荷物が、荷姿が直方体の段ボール箱1個である場合、当該荷物の平面形状が、図2Cに示す1ユニットの平面形状(1100mm×1100mm)に収まり、かつ、荷物の高さが図2Cに示すユニットの高さ(1800mm)以下であり、かつ、荷物の重量が600kg以下であれば、制御部20は、当該荷物が占有するユニット数を1個と判断する。これらの条件の1つでも満たさない場合、制御部20は、ユニット1個あたりの体積および重量の条件をどちらも満たす最小のユニット数を算出し、占有ユニット数とする。占有ユニット数が2個以上である場合、制御部20は、隣接ユニットの割り当てを「要」とする。すなわち、当該荷物を割り当てるユニットは隣接したユニットである必要があることを、制御部20は、当該荷物の荷物IDに対応付けて記憶する。
より具体的には例えば、分割不可能である荷物の形状が、隣接する2個分のユニットの空間を要する形状である場合、図3Aの荷物IDがN1の荷物のように、制御部20は、占有ユニット数を「2」、隣接ユニットの割り当て要否を「要」、連結形状として車幅方向に2個並べた形状(2×1)と車長方向に2個並べた形状(1×2)のいずれかが可能であることを決定する。
また例えば、荷物は、複数の段ボール箱で構成されていてもよい。この場合、制御部20は、当該段ボール箱を1ユニットの空間内に収まるように積み重ねた場合に占有する最小のユニット数を算出する。なおこの場合、荷物情報には、段ボール箱の形状毎に、個数、段ボール箱1個分の形状と重量が含まれる。なお、段ボール箱の形状毎に、段ボール箱の積み重ね可能な最大段数を示す情報が荷物情報にさらに含まれても良い。また、段ボール箱の積み方(例えば、ブロック積み、ピンホール積み等)の指定を示す情報が荷物情報に含まれていてもよい。制御部20は、これらの荷物情報に基づいて、複数の段ボール箱の積載態様を決定し、複数の段ボール箱で構成される荷物の占有ユニット数を算出する。すなわち制御部20は、ユニット単位で、どの形状の段ボール箱を何個分どのように積載するかを決定する(1ユニットに異なる形状の段ボール箱が積載されてももちろんよい)。その結果、ユニット単位で当該ユニットに割り当てられる段ボール箱の重量の和が決定される。また、荷物が複数の段ボール箱で構成される場合、占有ユニット数が2以上であってもユニット単位で分割可能に段ボール箱を積載することが可能であれば、制御部20は、隣接ユニットの割り当てを「不要」とする。ユニット単位で分割可能に段ボール箱を積載可能でない場合、制御部20は、隣接ユニットの割り当てを「要」とし、積載態様に基づいてユニットの連結形状を決定する。
例えば、複数の段ボール箱で構成される荷物の積載態様を荷物情報に基づいて決定した結果、荷物全体としてはユニット2個分を占有するが、ユニット単位で分割可能に積載することが可能である場合、図3Aの荷物IDがN2の荷物のように、制御部20は、占有ユニット数を「2」、隣接ユニットの割り当て要否を「不要」と決定する。また、制御部20は、荷物IDがN2の荷物に2ユニット分の枝番a、bをそれぞれ付与し、枝番に対応するユニットに割り当てた段ボール箱の重量の和を算出する。この例では、N2aは150kg、N2bが130kgである。
また例えば、荷物は、複数の段ボール箱で構成されていたとしても、発荷主によって既にパレット上に積載済みである場合や、木枠内に固定されている場合等は、当該荷姿における荷物全体の形状が荷物の大きさを示す情報として荷物情報に含まれていてもよい。制御部20は、荷物の大きさを示す情報に基づいて、当該荷姿の荷物全体が占有するユニット数を算出する。当該荷姿の荷物全体が占有するユニット数が2以上の場合、制御部20は、隣接ユニットの割り当て要否を「要」とし、当該荷姿における荷物全体の形状に基づいて連結形状を決定する。
このように荷物の大きさを示す情報は様々な態様で表現されてよく、制御部20は、利用者が入力した荷物情報に基づいて、占有ユニット数や、隣接ユニットの割り当ての要否や、連結形状を決定する。なお例えば、荷物全体としてユニット1個分を占有する場合、図3Aの荷物IDがN3やN4の荷物のように、制御部20は、占有ユニット数を「1」、隣接ユニットの割り当て要否を「不要」と決定する。
また例えば、荷物全体の形状が、直線方向に隣接する3個のユニット分の空間を要する形状である場合、図3Aの荷物IDがN5の荷物のように、制御部20は、占有ユニット数を「3」、隣接ユニットの割り当て要否を「要」、連結形状として車長方向に3個並べた形状(1×3)とすることを決定する。本実施形態においては、車幅方向にユニットは3個以上並ばない構成であるため、車幅方向に3個並べた形状(3×1)は選択肢から除外され車長方向に3個並べた形状(1×3)のみ選択可能となる。
以上のように、荷物の大きさを示す情報に基づいて、占有ユニット数や隣接ユニットの割り当て要否や連結形状を決定すると、制御部20は、受注データ30aを参照し、荷物情報が示す荷物を輸送の受注可否を判定する。そして受注可能である場合に、制御部20は予約を受け付け、受注データ30aを更新する。
受注データ30aは、各便の受注状況を示すデータである。図3Bは、2019年5月20日に輸送拠点Aを出発して輸送拠点Bに向かう便(便ID:20190520AB)の受注データ30aの一例を示す図である。図3Cに示すように、各便において各ユニットを識別するためのIDが割り振られている。図3Dは、図3Bに示す便の受注状況を示す模式図である。濃い灰色は割り当て済みのユニットを示しており、薄い灰色は空いているユニットを示している。
例えば図3Aに示すような、荷物IDがN1〜N5の荷物を便IDが20190520ABの便にて輸送することを示す荷物情報を、順に各荷主から取得したとして説明を続ける。制御部20は、受注管理部21bの機能により、空いているユニットに、荷物IDに対応する荷物を、占有ユニット数や、隣接ユニットの割り当て要否、連結形状に応じて割り当てる。図3Dは、図3Aに示すN1からN5までの荷物情報を順に取得した場合の割り当て例を示している。
制御部20は、新たに荷物情報を取得すると、既に対象の便に対して予約受付済みの荷物の荷物情報と、新たに取得した荷物情報とに基づいて、新たに取得した荷物情報の荷物の予約を受付可能であるか否かを判断する。
具体的には例えば、既に受付済みの荷物の占有ユニット数、隣接ユニットの割り当ての要否、連結形状と、新たに取得した荷物の占有ユニット数、隣接ユニットの割り当ての要否、連結形状に基づいて、既に受付済みの荷物と新たに取得した荷物情報の荷物の割り当てる場合のパターンを取得する。1パターンも取得できない場合、制御部20は新たに取得した荷物の予約を受け付けない。パターンが複数ある場合、制御部20は、複数のパターンのうち、荷室空間の車幅方向や車長方向において重量の偏りが最小となるパターンを選出する。
以上のようにして、制御部20は、選出したパターンにおいて新たな荷物情報における荷物の予約を受け付ける。新規に荷物の予約を受け付けた場合の他に、予約キャンセルの場合は、キャンセルされた荷物を除いた受付済みの荷物の占有ユニット数、隣接ユニットの割り当て要否、重量、連結形状に基づいて重量の偏りが最小となるようなパターンを選出し、荷物の割り当てを入れ換える。以上のように、新規荷物の割り当てや割り当て済みの荷物の入れ換えを行った場合に、図3Bに示す受注データ30aが更新される。
さらに、受注管理部21bは、集配車両で集荷場所に赴き荷物の集荷を行う時間帯を、算出する機能を制御部20に実現させる。具体的には制御部20は、荷物を輸送する予定の幹線輸送便の出発時刻に間に合うような集荷時間帯を算出する。より具体的には、例えば制御部20は、幹線輸送の始点である輸送拠点と荷物の集荷場所との距離を算出し、算出した距離を集配車両が予め決められた基準車速で移動する場合の所要時間を算出する。さらに制御部20は、幹線輸送便の出発時刻より前の時刻である荷積み時刻から上述の所要時間を減算し、集荷予定時刻を算出する。そして制御部20は、集荷予定時刻より予め決められた時間分前の時刻から集荷予定時刻より予め決められた時間分後の時刻までの時間帯(例えば集荷時刻の前後30分)を集荷時間帯として算出する。
なお、ミルクラン方式で集荷が行われる場合、制御部20は、幹線輸送の始点の輸送拠点の集配担当地域内における部分エリアのうち、集荷場所を含む部分エリアを特定する。制御部20は、当該部分エリアにおいて集荷のために予定されている巡回スケジュール(巡回コースおよびコース上の地点の通過時刻)から、集荷場所の立ち寄り予定時刻を算出する。そして制御部20は、立ち寄り予定時刻より予め決められた時間分前の時刻から立ち寄り予定時刻より予め決められた時間分後の時刻までの時間帯を集荷時間帯として算出する。
制御部20は受注管理部21bの機能により、算出した集荷時間帯を発荷主に通知し、当該時間帯までに荷物の発送準備が完了することを促す。通知の態様は、予約サイトにて予約の際に通知する構成でもよいし、さらに予約成立後に電子メールやFAXやその他の通知手段によって通知する構成であってもよい。また、制御部20は、集配車両の集荷予定に集荷場所を追加する。集荷予定は集配車両の運転者に通知され、集配車両の運転者は、集荷予定に従って集荷を行うことができる。なお、制御部20は、配達の場合にも同様に配達時間帯を算出してもよい。すなわち、幹線輸送の終点の輸送拠点と配達場所との距離に基づいて、配達予定時刻および配達予定時間帯を算出し、着荷主側に通知し、集配車両の配達予定に当該配達場所を追加してもよい。
以上で説明したように、輸送予約システム10は、輸送車両の荷室空間を区画したユニット単位で、輸送サービスを提供する。輸送予約システム10は、荷物の大きさとユニットの大きさとに基づいて、当該荷物の輸送のために割り当てるユニットを決定する構成であるため、輸送車両において荷物を割り当て済みのユニット数と未割り当てのユニット数とが明確となる。未割り当てのユニットが存在する場合は、新たに取得した荷物情報に基づく荷物の割り当てを行うことで、輸送車両における未割り当てのユニット数を減少させることができる。その結果、輸送車両の荷室空間を有効活用し、輸送業務の効率が向上する可能性を高めることができる。
(2)輸送予約処理:
次に、制御部20が実行する輸送予約処理を、図4のフローチャートと図5の画面遷移例を参照しながら説明する。図4の輸送予約処理が実行される前に、利用者(発荷主)が端末50を操作して上述の予約サイトにアクセスし、利用者IDとパスワードを入力して予約サイトにログインする。制御部20は、ログイン後の初期画面として、メニュー画面の表示データを端末50に送信し、端末50は当該表示データに基づいて端末50の表示部にメニュー画面を表示する。メニュー画面には、「予約申し込み」、「予約確認・変更」、「ご利用ガイド」、「Q&A」、「利用者情報の変更」等のメニューボタンが含まれる。「予約申し込み」は、図4に示す輸送予約処理によって実現される、荷物の新規輸送予約の申し込みを行うためのボタンである。「予約確認・変更」は、既に予約済みの内容の確認や変更を行うための処理に進むためのボタンである。
図4の輸送予約処理は、利用者が上述のメニュー画面において「予約申し込み」ボタンを選択した場合に実行される。輸送予約処理が開始されると、制御部20は、荷物情報取得部21aの機能により、出荷日と幹線区間を取得する(ステップS100)。すなわち制御部20は、出荷日と幹線区間の入力画面を端末50にて表示させるための表示データを、通信部40を介して端末50に送信する。端末50では、当該表示データに基づいて出荷日と幹線区間の入力画面が表示される。当該画面に従って利用者が入力した出荷日と幹線区間を、制御部20は通信部40を介して取得する。図5の画面g100は、出荷日と幹線区間の入力画面の例を示している。利用者が、端末50を操作して、出荷日と幹線区間を入力し検索ボタンを選択すると、制御部20は利用者が指定した出荷日と幹線区間を取得することができる。
続いて、制御部20は受注管理部21bの機能により、空きユニットが有るか否かを判定する(ステップS105)。すなわち、制御部20はステップS100で取得した出荷日および幹線区間が示す幹線輸送の便の受注データ30a(例えば図3B)をし、1ユニット以上の空きがあるか否かを判定する。ステップS105において空きが有ると判定されない場合、制御部20はステップS100に戻る。すなわち利用者に、別の出荷日の入力を促す。
ステップS105において、空きユニットがあると判定された場合、荷物の大きさを示す情報を含む、残りの荷物情報を取得する(ステップS110)。すなわち制御部20は、ステップS100で取得した出荷日および幹線区間の輸送便にて輸送したい荷物の大きさを示す情報、荷物の集荷/持込の選択、荷物の出荷場所、発荷主の会社名および担当者名、荷物の引取/配達の選択、荷物の配達場所、着荷主の会社名および担当者名を、それぞれ入力させるための画面の表示データを、通信部40を介して端末50に送信する。端末50では当該表示データに基づいて表示部にこれらの入力画面が表示される。当該入力画面の内容に従って、利用者がこれらの情報を入力すると、制御部20は、利用者が入力した情報を、通信部40を介して取得する。
図5の画面g101は、画面g100で入力された出荷日および幹線区間の便に空きがある場合に表示される画面例である。画面g101では、指定された便の全ユニット中の予約済みユニット数と空きユニット数が示されている。画面g101において利用者が「予約申し込みに進む」を選択したことを示す情報を、通信部40を介して制御部20が取得すると、例えば画面g102のような、輸送したい荷物の形状、重量、個数を入力するための画面が表示される。利用者は、荷物の形状や重量や個数を入力して「集配情報入力に進む」を選択すると、画面g103に示すような画面が表示される。画面g103は、集配/持込の選択、出荷場所、発荷主である会社名およびその担当者、引取/配達の選択、配達場所、着荷主である会社名およびその担当者を入力する画面である。利用者は、これらの情報を入力し、「この内容で予約確認に進む」を選択すると、画面g102や画面g103に従って利用者が入力した荷物情報を制御部20は通信部40を介して取得することができる。
図4のフローチャートの説明に戻る。ステップS110にて荷物情報を取得すると、制御部20は受注管理部21bの機能により、荷物の大きさを示す情報に基づいて、占有ユニット数等を導出する(ステップS112)。すなわち、制御部20は、ステップS110で取得した荷物の大きさを示す情報に基づいて、利用者が予約しようとしている荷物の占有ユニット数、隣接ユニットの割り当て要否、ユニット単位の重量、連結形状を導出する。
続いて制御部20は受注管理部21bの機能により、荷物が積載可能か否かを判定する(ステップS113)。すなわち制御部20は、S112で導出した占有ユニット数、隣接ユニットの割り当て要否、重量、連結形状と、既に該当の便に予約受付済みの荷物の占有ユニット数、隣接ユニットの割り当て要否、重量、連結形状とに基づいて、該当の便に荷物が積載可能か否かを判定する。積載可能である場合、制御部20は、積載可能な全ての割り当てパターンのうち、上述したように重量の偏りが最小となるパターンを選出する。この結果、荷物を積み込むユニット(ユニットの数および配置)が荷物情報に基づいて決定されたことになる。荷物が積載可能でない場合、制御部20はステップS100に戻る。すなわち利用者に、別の出荷日の入力や、出荷日を変更しない場合は荷物の量や種類を減らすこと等を促す。
ステップS113において積載可能であると判定された場合、制御部20は受注管理部21bの機能により、ステップS110で取得した荷物情報に基づいて集荷時間帯を算出する(ステップS115)。すなわち、制御部20は、利用者が指定した幹線区間の始点の輸送拠点と集荷場所との距離や、巡回集荷のスケジュールに基づいて、上述したように集荷時間帯を算出する。
続いて、制御部20は受注管理部21bの機能により、料金を算出する(ステップS120)。幹線区間の距離とユニット数とに応じて基本料金が予め決められており、より具体的には、ユニット数が増加するほど、1ユニット当たりの料金が安くなるように基本料金が決められている。なお、早期予約割引、持込割引、引取割引等の割引条件を満たしている場合に、上述の基本料金から割引かれる。早期予約割引は、出荷日より予め決められた日にち分前に予約される場合の割引である。持込割引は、発荷主が荷物を輸送拠点に持ち込む場合の割引である。引取割引は、着荷主が荷物を輸送拠点から引き取る場合の割引である。制御部20は、ステップS100で取得した出荷日と幹線区間と、ステップS112で決定したユニット数とに基づいて、基本料金を算出する。さらに制御部20は、現在日時、ステップS100で取得した出荷日、ステップS110で取得した持込/集荷の選択および配達/引取の選択に基づいて、割引条件を満たすか否かを判定する。割引条件を満たす場合、制御部20は基本料金から割引条件毎に予め決められた割引率の料金を減算し、料金を算出する。
続いて、制御部20は受注管理部21bの機能により、予約内容(占有ユニット数、集荷時間帯、料金を含む)を提示する(ステップS125)。すなわち制御部20は、利用者が入力した荷物情報や、荷物情報に基づいてステップS112〜S120で決定されたユニット数、集荷時間帯、料金を端末50で表示させるための表示データを、通信部40を介して端末50に送信する。端末50では当該表示データに基づいてこれらの情報が表示部に表示され、予約内容が利用者に提示される。続いて制御部20は、受注管理部21bの機能により、予約が決定されるまで待機する(ステップS130)。すなわち制御部20は、提示した予約内容を利用者が確認し予約確定を要求したか否かを判定する。
図5の画面g104は、端末50の表示部に表示される予約内容確認画面の例である。利用者は予約内容確認画面の内容を見て問題ないと判断すると「決定」ボタンを選択する。「決定」が選択されると端末50は予約確定要求を輸送予約システム10に送信する。予約確定要求を端末50から受信すると、輸送予約システム10の制御部20は、ステップS130において予約が決定されたと判定し、受注管理部21bの機能により、受注データ30aを更新する(ステップS135)。具体的には例えば、制御部20は、ステップS113で決定した割り当てパターンとなるように、予約対象の便のユニットIDに対応付けて荷物ID(既に予約受付済みの荷物IDと新たに受け付けた荷物ID)を記録する(図3Bを参照)。なお、ステップS135における、ユニットIDと荷物IDの対応付けは、上述したように、後に予約された荷物や予約キャンセルされた荷物の形状や重量に応じて変更されうる。従って、本実施形態において利用者が行うのは、幹線輸送便におけるユニットの位置を指定した予約ではなく、当該便におけるユニット数の予約である。
制御部20は、予約が確定すると端末50に予約内容を送信する。予約内容は、例えば、利用者が利用者情報として登録した電子メールアドレス宛に電子メールで送信される。予約内容の通知方法は電子メール以外にも様々な態様で実現されてよい。SMSや、プッシュ通知で端末50に送信されてもよい。あるいは利用者情報として登録されたFAX番号宛にFAXで送信されてもよい。
また、予約が確定すると、制御部20は、集配車両の集荷予定に予約確定した荷物の集荷場所や集荷時間帯を追加する。集配車両の運転者はこの集荷予定を参照し、集荷を行うことができる。制御部20は、集配車両の配達予定に予約確定した荷物の配達場所や配達時間帯を追加する。集配車両の運転者はこの配達予定を参照し、配達を行うことができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得し、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、荷物を積み込むユニットを荷物情報に基づいて決定し、荷物の輸送予約を受け付ける限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、輸送予約システム10は、複数の装置によって実現されても良い。荷物情報取得部21a、受注管理部21bの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していても良い。例えば、荷物情報取得部21aの機能の一部が集荷場所に設置された形状測定装置で実現されてもよい。形状測定装置は例えば、荷物の外形の寸法や、重量、重心の位置等を測定する機能を備えていてよい。なお、もちろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。
また、輸送予約システム10が運営する輸送予約サイトは、複数の輸送事業者のポータルサイトとして機能してもよい。すなわち、複数の輸送事業者が自社の幹線輸送便を輸送予約システム10に登録してもよく、輸送予約サイトでは複数の輸送事業者の幹線輸送便の予約状況が公開され荷主からの予約を受付ける構成であってよい。
なお、輸送予約サイトにて予約可能な便は輸送拠点間の幹線輸送便に限定されなくてもよい。例えば予め決められたエリア内の集配を担当する集配車両の荷室空間のユニットを予約することができてもよい。また、予め決められた日程およびコースで運行する集配車両の荷室空間のユニットを予約することができてもよい。
荷物情報取得部は、輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得することができればよい。荷物の大きさを示す情報は、荷物の形状を寸法で直接的に示される構成でもよいし、ユニットの個数で示される構成であってもよい。後者の場合、利用者(発荷主)自身が荷物の寸法を事前に計測し、荷物が何ユニット分に相当する大きさであるかを判定し、荷物の大きさに相当するユニット数を入力する構成であってもよい。あるいは、上述の形状測定装置による計測結果によって自動的にユニット数が決定される構成であってもよい。また、荷物情報は、利用者が輸送予約サイトにアクセスしインターネット経由で輸送予約システム10に送信する構成に限定されない。例えば、利用者がFAXや電話、電子メールで荷物情報を輸送予約システム10に送信する構成であってもよい。また、FAXや電話、電子メールを受けて、オペレータが輸送予約システム10に荷物情報を入力する構成であってもよい。
荷物の外径の寸法は、例えば、荷物に外接する直方体の3辺の寸法で表現されてよい。荷物が複数の物体等で構成される場合は、複数の物体がパレット等に積載された状態の全体の荷物に外接する直方体の3辺の寸法(パレットを含んだ全体の寸法であってもよいし、パレット等を含まない寸法であってもよい)で表現されてもよいし、各物体の3辺の寸法と当該サイズの物体の個数とで表現されてもよい。なお、荷物は、段ボール箱で梱包されていることに限定されない。ドラム缶、木枠、木箱、袋その他の容器等ももちろん想定してよい。
また、大きさ及び重さが同じ荷物を同じ種類の荷物とし、荷物の種類毎に、荷物1個分の3辺の寸法及び重さと、荷物の個数を入力する構成でもよい。具体的には例えば、図5の画面g102は、形状と重量が同じ荷物毎に、形状や重量や個数を入力するGUIの例を示している。画面g102に示すように、荷物種類1の下に「荷物種類を追加」ボタンが表示され、このボタンが選択されると荷物種類2の形状や重量や個数を入力することができるように構成されていてよい。なお、荷物種類毎に、積み重ね可能な段数や、耐荷重等を入力できる構成であってもよい。また、底面および上面が側面となるように90度傾けることが許容される荷物であるか否かの情報を利用者に入力させる構成であってもよい。この場合に、傾けることが許容される荷物であれば、90度傾けて占有ユニット数を再計算する構成であってもよい。
受注管理部は、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、荷物を積み込むユニットを荷物情報に基づいて決定し、荷物の輸送予約を受け付けることができればよく、他にも種々の構成を採用可能である。例えば、上記実施形態においては、同じ利用者(発荷主)が同じ便にて輸送を依頼する同じ配達場所への荷物に1つの荷物IDを割り振ることとした。この場合、同じ利用者が同じ便にて輸送を依頼する荷物であっても配達場所が異なっていれば異なる荷物IDが割り振られることとなる。しかし、同じ利用者が同じ便にて輸送を予約する荷物は最終的な配達場所が異なっていたとしても、大きさや重量の条件を満たせばそれらを同じユニットに割り当てる構成を採用してもよい。
上記実施形態において、隣接するユニットの割り当てが必要である場合のユニットの連結形状の例として、平面形状が1×2の長方形や1×3の長方形である例を挙げた(図3Aを参照)が、このような直線的な形状以外にも様々な複雑な形状を想定してよい。例えば、平面形状がL字型やU字型、E字型等を想定してよい。このような1ユニット程度の大きさの凹部を有する荷物の場合、荷物の大きさを示す情報は、荷物に外接する直方体の3辺の寸法だけでなく、荷物における凹部の位置およびその寸法が含まれてよい。
なお、新たに取得した荷物情報が示す荷物を、予め決められた基準以上に重量が偏る形態でしか割り当てることができない場合、制御部20は、新たに取得した荷物情報が示す便への予約を受け付けず、別の便(例えば指定された便の前後で空きがある便であって割り当てた場合の重量の偏りが基準未満となる便や、チャーター便等)の予約を勧める構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、輸送予約システム10の利用者は発荷主であるとして説明したが、輸送予約システム10の利用者は発荷主に限定されない。例えば利用者は着荷主であってもよい。また、上記実施形態で挙げたユニットの形状は一例であり、荷室空間の形状や、流通量の多い搬送部材(例えばパレット)のサイズや、主要輸送物品の形状等に応じて様々な形状のユニットが採用されてよい。また、1つの輸送車両の荷室空間に異なる形状のユニットが仮想的に配置されてもよい。例えば小型物品輸送用の小型のユニットと、それ以外の一般のユニットとが配置されてもよい。また同じ輸送車両であっても、便によって(例えば往路と復路)、採用するユニットの形状が異なっていても良い。
また上記実施形態では、ユニットは、輸送車両の荷室空間を仮想的に区画したものであることを想定している。従って、ユニット間に仕切り等は存在しないため、長尺の荷物や複雑な形状の荷物にも対応可能である。他の実施形態においては、ユニットの形状によってはユニットの一部が可動式の棚板などで仕切られる構成が採用されてもよい。
さらに、本発明のように、輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得し、輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、荷物を積み込むユニットを荷物情報に基づいて決定し、荷物の輸送予約を受け付ける手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…輸送予約システム、20…制御部、21…輸送予約プログラム、21a…荷物情報取得部、21b…受注管理部、30…記録媒体、30a…受注データ、40…通信部、50…端末

Claims (5)

  1. 輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得する荷物情報取得部と、
    輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、前記荷物を積み込むユニットを前記荷物情報に基づいて決定し、前記荷物の輸送予約を受け付ける受注管理部と、
    を備える輸送予約システム。
  2. 前記輸送車両は、幹線輸送を行う車両である、
    請求項1に記載の輸送予約システム。
  3. 前記荷物情報は、前記荷物の外形を示す各寸法を含み、
    前記受注管理部においては、前記荷物の各寸法に基づいて、必要なユニットの数および配置が決定される、
    請求項1または請求項2に記載の輸送予約システム。
  4. 前記受注管理部は、前記荷物を集荷場所にて集荷する集荷時間帯を、前記輸送車両の幹線輸送の出発時刻に間に合う時間帯となるように算出する、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の輸送予約システム。
  5. コンピュータを、
    輸送する荷物の大きさを示す情報を含む荷物情報を取得する荷物情報取得部、
    輸送車両の荷室空間を区画した各ユニットのうち、前記荷物を積み込むユニットを前記荷物情報に基づいて決定し、前記荷物の輸送予約を受け付ける受注管理部、
    として機能させる輸送予約プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023181334A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 日本電気株式会社 配送支援システム、配送支援方法、および記録媒体

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