JP2005029206A - 即席食品用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物収納部11の上部開口周縁にフランジ13を備え、該フランジ13にその内縁から外縁に達しない範囲で排湯溝14,14を形成して容器本体10を構成すると共に、該容器本体10の内容物収納部11に食品等の内容物を入れた状態で、前記容器本体10のフランジ13に前記開口を覆うようにしてシール蓋20を接着させて使用される即席食品用容器において、前記排湯溝14,14を含む前記フランジ13の下面に、切り込み15を入れたことを特徴としている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、即席食品用容器に関し、更に詳しくは、容器本体に排湯溝を備えた即席食品用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、焼そばの即席食品では、乾燥焼きそば,かやく,ソース等の内容物が容器本体内に収容され、容器本体の開口がシール蓋によって封止されて販売されている。
そして、このような即席食品を食するに当たっては、シール蓋を半分程度剥がし、その開口から乾燥焼きそばを除く内容物を取り出し、そこに熱湯を注いで、シール蓋を元の状態に戻し、数分後に熱湯を排除し、シール蓋を容器本体から完全に剥がして取り除き、次いで容器本体内にかやく,ソース等を入れて食する。
【0003】
このように操作途中で、容器本体内の熱湯を排除する必要のある即席食品の容器では、容器本体の開口縁にフランジを形成し、そのフランジに、その内縁から外縁に達しないまでの範囲で排湯溝を形成すると共に、シール蓋を容器本体に接着させることによって、排湯溝を塞いでいる。
そして、容器本体内から熱湯を排除する際に、シール蓋の一部を容器本体のフランジから剥がし、排湯溝の先端を露出させて開口させ、その開口から熱湯を排除している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−160776号公報(図1,図2,図4,図8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した即席食品の容器では、排湯溝の上方開口をシート蓋で覆うことによって排湯溝が塞がれており、容器本体から熱湯を排除する際に、シール蓋を剥がすことによって、排湯溝を開口させるが、シール蓋の剥がし量が少なすぎた場合には、熱湯の排除に時間を要し、逆にシール蓋の剥がし量が多すぎた場合には、内容物をも排出してしまう虞がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、常に適切な量の熱湯を排出できる即席食品用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の即席食品用容器では、上方に開口し、開口周縁にフランジを備え、該フランジにその内縁から外縁に達しないまでの範囲に排湯溝を形成して、容器本体を構成すると共に、前記容器本体内に、食品等の内容物を入れた状態で、前記容器本体のフランジに前記開口を覆うようにしてシール蓋を接着させて使用される即席食品用容器において、前記排湯溝を含む前記フランジの下面に、切り込みを入れたことを特徴としている。
【0008】
この発明によれば、容器本体内の熱湯を排除する際に、切り込みから、シール蓋と共にフランジの一部を上方に折り曲げれば、そのフランジの一部は、その他の部分から折離され、容器の側部に容器本体に形成した排湯溝とシール蓋とによって画成される排湯孔が開口される。
【0009】
ここで、上記容器本体は、熱可塑性樹脂等から成るもの、特に、断熱性を有すると共に、フランジ部の折り曲げによる上記排湯孔の形成性に優れるポリスチレン系樹脂発泡体から成るものが好ましい。
また、シール蓋は、例えば、表面から紙,ポリエチレン,アルミニウム箔,ヒートシール剤を積層させて形成したものが内容物の保護機能の点から好ましい。
そして、容器本体の開口は、内容物を収納させた後に、シール蓋を熱融着,接着剤等によって接着される。
【0010】
上記容器本体の形状は、平面視で3角形,矩形,その他の多角形,円形,楕円形等のいずれの形状でもよい。いずれの場合にも、排湯溝を形成する箇所は、折り曲げを容易にするため、即ち切り込みの長さを短くするために、3角形,矩形,その他の多角形の場合には、平面視でフランジの角部が好ましく、円形,楕円形の場合には、フランジの一部を突出させて形成させ、その突出部が好ましい。
【0011】
また、上記排湯溝の断面形状は、型成形する場合を考慮すると、半円形等の上方に向かって拡がる形状が好ましいが、半楕円形,矩形等の他の形状であってもよい。
【0012】
更に、上記切り込みは、排湯溝を画成する壁を含むフランジ全体に連続的に入れてもよく、排湯溝を画成する壁のみ、逆に排湯溝を画成する壁を除くフランジ部分のみの様に部分的に入れてもよい。また、それらの切り込みを、点線状に形成してもよい。更に、切り込みを排湯溝のみに入れ、他のフランジ部分を裁断してもよい。
【0013】
また、本発明の即席食品用容器では、上記発明において、前記切り込みの両端にノッチを入れたことを特徴としている。
この発明によれば、切り込みの両端から、シール蓋と共にフランジの一部を容易に折り曲げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に示した一実施の形態に基づいて、本発明に係る即席食品用容器を詳細に説明するが、本発明は、何ら下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本発明に係る即席食品用容器を示した分解斜視図、図2は、その要部を下から見た拡大斜視図、図3は、図2におけるA−A線断面図、図4は、排湯溝を含むフランジおよびシール蓋の一部を折り曲げて、排湯孔を開口させた状態を示した要部斜視図である。
【0016】
図示した即席食品用容器は、内容物を収容する容器本体10と、該容器本体10の上部開口を塞ぐシール蓋20とによって構成されている。
【0017】
上記容器本体10は、内容物を収容する収納部11が、平面視で8角形を成しており、側壁10aの上部に、全周にわたる段部12が形成されている。収納部11の上部開口には外方へ張り出した矩形のフランジ13が形成されている。
【0018】
上記フランジ13における1つの角部には、収納部11からフランジ13の外周縁まで達しない範囲で、2本の排湯溝14,14が形成されている。この排湯溝14,14は、断面が半円形を成している。
【0019】
そして、この容器本体10では、図2に示したように、上記排湯溝14,14を含むフランジ13の角部の下面に切り込み15が入れられており、その切り込み15の両端には、ノッチ16,16が形成されている。
【0020】
そして、図3に示したように、上記切り込み15は、排湯溝14,14を含むフランジ13における肉厚の一部に形成され、またノッチ16,16は、フランジ13の肉厚の全厚みに亘って形成されている。
【0021】
上記容器本体10は、好適には、ポリスチレン系樹脂発泡シートを真空成形法、マッチドモールド成形法等によって熱成形することにより、ポリスチレン系樹脂発泡体から形成されていることが好ましい。
上記ポリスチレン系樹脂としては、スチレン重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混同物、又は上記樹脂から選択される1種以上の樹脂を50重量%以上含む混合物等が挙げられる。
また、上記ポリスチレン系樹脂発泡シートは、密度が0.07〜0.35g/cm3、更には0.1〜0.2g/cm3であることが好ましく、厚みが0.5〜5.0mm、更には1〜4mmであることが好ましい。
【0022】
一方、上記シール蓋20は、容器本体10の上記フランジ13とほぼ同じ形状に形成され、図1に示したように、上面のほぼ中央に、周縁間に亘る長い剥がし線21が印刷され、また角部に、周縁に亘る短い折り曲げ線22が印刷されている。
【0023】
そして、このシール蓋20は、容器本体10の収納部11に内容物を収納した後に、容器本体10のフランジ13に熱融着,接着剤等によって接着される。
【0024】
上記シール蓋20は、容器本体10に易剥離性に接着可能であり、内容物の保護機能(防湿性、耐突刺し性等)を有し、また、容器本体10への接着時に平坦である材質であればよく、紙を含む積層体が好ましく使用できる。その構成は、例えば、表面から紙、ポリエチレン、アルミニウム箔、ヒートシール剤とし、特にヒートシール剤は、容器本体10の材質に対して熱融着した時に易剥離性を示す材質とする。
【0025】
このような即席食品用容器では、内容物が以下のように調理される。
先ず、シール蓋20を剥がし線21まで剥がし、そこからソース等の調味料を取り出した後、熱湯を段部12まで注ぎ、再びシール蓋20で収納部11の開口を塞ぐ。そして、数分後に、折り曲げ線22でフランジ13の部分と共にシール蓋20を上方へ折り曲げる。
【0026】
すると、排湯溝14,14を含むフランジ部分13aは、切り込み15において、図4に示したように、他の部分から折離され、残る排湯溝14,14とシール蓋20とによって形成される排湯孔17,17が露出される。そして、この露出した排湯孔17,17を介して、容器本体10の収納部11から熱湯が排出される。
【0027】
なお、上記実施の形態では、即席焼きそばを例示して即席食品用容器を説明したが、本発明の即席食品用容器は、即席うどん,即席スパゲティ,即席ご飯等の容器にも採用できることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る即席食品用容器によれば、容器本体内の熱湯を排除する際に、切り込みから、シール蓋と共にフランジの一部を上方に折り曲げて離せば、容器の側部に容器本体に形成した排湯溝とシール蓋とによって画成される排湯孔が開口される。
このようにして、開口された排湯孔は、その断面積が一定であり、したがって、最大限の排湯速度で、かつ内容物を排出する虞もなく、容器内の熱湯を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る即席食品用容器を示した分解斜視図である。
【図2】図1における要部を下から見た拡大斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるフランジおよびシール蓋の一部を折り曲げて、排湯孔を開口させた状態を示した要部斜視図である。
【符号の説明】
10 容器本体
11 内容物収納部
12 段部
13 フランジ
13a フランジ部分
14 排湯溝
15 切り込み
16 ノッチ
17 排湯孔
20 シール蓋
21 剥がし線
22 折り曲げ線
Claims (3)
- 内容物収納部の上部開口周縁にフランジを備え、該フランジにその内縁から外縁に達しないまでの範囲に排湯溝を形成して容器本体を構成すると共に、該容器本体の内容物収納部に食品等の内容物を入れた状態で、前記容器本体のフランジに前記開口を覆うようにしてシール蓋を接着させて使用される即席食品用容器において、前記排湯溝を含む前記フランジに、その下面から切り込みを入れたことを特徴とする、即席食品用容器。
- 前記切り込みの両端に、ノッチを入れたことを特徴とする、請求項1に記載の即席食品用容器。
- 前記容器本体が、ポリスチレン系樹脂発泡体から成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の即席食品用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003196494A JP2005029206A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 即席食品用容器 |
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Cited By (2)
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JP2008127078A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 湯切り口を備えた即席食品等の容器 |
JP2008195427A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Yamatsuji Sangyo Kk | 食品収容容器 |
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2003
- 2003-07-14 JP JP2003196494A patent/JP2005029206A/ja active Pending
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