JP2594353Y2 - 開封容易な電子レンジ用容器 - Google Patents

開封容易な電子レンジ用容器

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JP2594353Y2
JP2594353Y2 JP1991042763U JP4276391U JP2594353Y2 JP 2594353 Y2 JP2594353 Y2 JP 2594353Y2 JP 1991042763 U JP1991042763 U JP 1991042763U JP 4276391 U JP4276391 U JP 4276391U JP 2594353 Y2 JP2594353 Y2 JP 2594353Y2
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子レンジ用容器をそ
のままV字状に折り曲げるだけで、ワンタッチで開封で
きる電子レンジ用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、保形性があるトレー状容器と
蓋材とから成る開封容易な密封包装容器については、蓋
材が破断線を設けた凸状部を有するもの( 実開昭62-117
63号公報を参照 )、トレー状容器の2つの収容部の境界
部分の蓋材に破断線を設けたもの( 実開昭63-59859号公
報を参照 )、トレー状容器の2つの収容部の境界部分の
蓋材が破断線を設けた凸状部を有するもの( 実開昭 64-
2776号公報を参照 )などがあって、いずれも蓋材に破断
線を設けたもので、密封包装容器を逆さに引繰り返して
V字状に折り曲げて、ワンタッチで開封できるものであ
った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】調理済のカレースープ
やシチューや味噌汁などの副食物類を収容する、保形性
があるトレー状容器に蓋材を熱封着した電子レンジ用容
器であって、家庭用の電子レンジで加熱したのちに、ワ
ンタッチで開封できる電子レンジ用容器の要請が高まっ
ている。すなわち、このトレー状容器に蓋材を熱封着し
た電子レンジ用容器については、調理済の副食物類の収
容作業性や密封保存性などは優れているものの、電子レ
ンジで加熱したのちの開封が容易でなくて、熱封着した
蓋材を指で剥がしていて火傷をしたり、蓋材を鋏や包丁
で切断していて食卓を汚したり、また電子レンジでの加
熱中に蒸気で容器が破損したり、などの問題があったた
めである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、図1及び図2
に示すように、2つの収容部( 11,12)を有する保形性が
あるトレー状容器(10)に蓋材(20)を熱封着した電子レン
ジ用容器であって、トレー状容器の2つの収容部( 11,1
2)の境界部分(13)に破断線(14)と折り曲線(15)を設け
境界部分の破断面形状(32)の面積を収納部の断面形状(3
3)の面積の1/4〜1/10の範囲としたことによっ
て、電子レンジでの加熱後に、電子レンジ用容器をその
ままV字状に折り曲げる(図3を参照)だけで、ワンタ
ッチで開封できるようにして、またトレー状容器の境界
部分(13)の、上部に位置する蓋材(20)に発熱体(22)を設
けたことによって、電子レンジでの加熱中に、この発熱
体(22)の作用によって蓋材(20)の1部分が開孔して、自
動的に蒸気を放出できるようにした開封容易な電子レン
ジ用容器である。
【0005】本考案の、2つの収容部( 11,12)を有する
保形性があるトレー状容器(10)については、家庭用の電
子レンジでの加熱に耐えられる100℃程度の耐熱性
と、加熱後に手で折り曲げるときに熱くない程度の断熱
性などとを有する材料であって、マイクロ波を反射する
アルミ箔などの金属層を積層していない材料であれば、
後述の境界部分(13)の形状には制約があるものの、従来
からの発泡ポリスチレンやタルク入りポリプロピレンや
ポリエステル積層の紙材料などを用いて、収容する内容
物(30)の量や性状に適合したトレー状などの形状に、通
常の射出成形法や圧空成形法で成形することが出来る。
【0006】本考案のトレー状容器(10)に、蓋材(20)を
熱封着した電子レンジ用容器については、前述の100
℃程度の耐熱性を有するアルミ箔などを積層していない
材料であって、トレー状容器(10)に熱封着が可能な熱可
塑性樹脂材料であれば、従来からのポリエチレンやポリ
プロピレンやポリエステルなどの単層又は積層の樹脂材
料を蓋材(20)に用いて、調理済の副食物類の収容充填作
業と同時に、トレー状容器(10)の熱封着部(21)に通常の
方法で熱封着することが出来る。
【0007】本考案の、トレー状容器の2つの収容部(
11,12)の境界部分(13)の形状については、境界部分(13)
の断面形状( 31, 図2では3角型 )や破断面形状( 32,
図2では3角型 )には制約がなくて、電子レンジでの加
熱前に開封( 容器の破損 )することがなく電子レンジで
の加熱後に開封が容易であれば、3角型でも4角型や5
角型又は半円型であっても、この境界部分(13)の断面形
状(31)や破断面形状(32)は任意である。すなわち、ト
レー状容器の2つの収容部( 11,12)に収容した内容物(3
0)は、必ずしも2つに分離する必要がないものであっ
て、この境界部分(13)の断面形状(31)については、主に
2つの収容部( 11,12)を有するトレー状容器(10)のデザ
インや展示効果に適合するように、その形状や寸法を決
定することが出来る。
【0008】また、トレー状容器の境界部分(13)の破断
面形状(32)については、電子レンジでの加熱後にそのま
まV字状に折り曲げてワンタッチで開封した時に、電子
レンジ用容器の開封注出口(32)を形成するものであっ
て、トレー状容器の2つの収容部( 11,12)に収容した内
容物(30)の、量や粘度や含有する固型物の大きさなどに
適合するように、その形状や面積を決定することが出来
る。この場合に、境界部分(13)の破断面形状(32)の面積
は、図2に示すトレー状容器の収納部(12)の断面形状(3
3)の面積の1/4〜1/10程度が適切であって、境界
部分(13)の破断面形状(32)の面積が1/4より大きい
と、本考案の電子レンジ用容器の開封が困難になる恐れ
があって、また境界部分(13)の破断面形状(32)の面積が
1/10より小さいと、電子レンジでの加熱前に開封(
容器の破損 )する恐れがあるので注意が必要である。
【0009】本考案の、トレー状容器の境界部分(13)に
設けた破断線(14)については、本考案の電子レンジ用容
器を破断して開封するために設けたものであって、前述
のトレー状容器(10)の射出成形や圧空成形と同時に金型
に半切れ刃を設けるなどの通常の方法で、またトレー状
容器(10)の成形後にレーザー半切れ加工などの方法で、
トレー状容器の境界部分(13)の外面側( 図2のA−A断
面図では下側 )の凹端部に半切れ線を設けることが出来
る。また本考案の、トレー状容器の境界部分(13)に設け
た折り目線(15)については、本考案の電子レンジ用容器
を折り曲げて開封するために設けたものであって、破断
線(14)と同時に同様の方法で、トレー状容器の境界部分
(13)と蓋材(20)との熱封着部(21)に半切れ線又はミシン
目線を設けることが出来る。
【0010】また本考案の、トレー状容器の境界部分(1
3)の、上部に位置する蓋材(20)に発熱体(22)を設けたこ
とについては、本願出願人に係る実開昭 62-177674号公
報の考案を応用したものであって、通常の5×5mm◇程
度の粘着剤付の発熱体( 22,例えばPET12μm/アルミ
蒸着50Å/ 紙35 g/m2 ) を用いて、トレー状容器(10)と
蓋材(20)との熱封着前に又は熱封着後に、蓋材(20)の外
面側に接着して設けることが出来る。
【0011】この場合に、発熱体(22)をトレー状容器の
境界部分(13)の、上部に位置する蓋材(20)に設けたこと
によって、電子レンジでの加熱中に、発熱体(22)を設け
た部分の熱可塑性樹脂材料の蓋材(20)が軟化して、内容
物(30)を収容した電子レンジ用容器の内圧の増加によっ
て蓋材(20)の1部分が開孔して、容器の内圧の増加(加
熱による蒸気の発生 )によるトレー状容器(10)及び蓋材
(20)の破損を防止するものであって、また開孔の下部に
は内容物(30)が少ないために、内容物(30)が吹き溢れる
ことがなくて、自動的に電子レンジ用容器内の蒸気を放
出できるものである。なお、本考案の発熱体(22)を蓋材
(20)に設けない場合には、電子レンジでの加熱前に、ト
レー状容器(10)と蓋材(20)との熱封着部(21)の1部分を
指で剥がしておくなどが必要である。
【0012】
【実施例】図1及び図2は、本考案の実施例における、
開封容易な電子レンジ用容器の平面図及び要部の断面図
である。すなわち、発泡ポリスチレンシート( 厚さ2.0
mm, 発泡率40% )を圧空成形した、2つの収容部( 1
1,12)を有する保形性があるトレー状容器(10)に、固型
物の大きさ0.8×0.8×0.8cm以下のカレースープ(30,
2食分 )を収容して、2軸延伸ポリプロピレンフィル
ム( 厚さ0.1mm, 外側)と未延伸ポリプロピレンフィル
ム( 厚さ0.1mm, 内側 )を積層した蓋材(20)を熱封着し
た、本実施例の電子レンジ用容器の形状を示している。
【0013】この場合に、トレー状容器の境界部分(13)
の外面側の凹端部に半切れ状( 半切率50% )の破断線
(14)と、トレー状容器の境界部分(13)と蓋材(20)との熱
封着部(21)にミシン目状の折り曲線(15)とが、各々設け
てあって、またトレー状容器の境界部分(13)の上部に位
置する蓋材(20)の外面側に、0.5×0.5cm◇の接着剤付
の発熱体( 22, PET12μm/アルミ蒸着50Å/ 紙35 g/m
2 ) が設けてある。なお、本実施例の場合の、境界部分
の破断面形状(32)の面積は約3cm2 (1.5cm×4.0cm/2)で
あって、収容部の断面形状(33)の面積約27cm2 ( 10+
8 cm/2×3cm)の約1/9であった。
【0014】次に、充分に冷蔵した本実施例のカレース
ープ(30)入りの電子レンジ用容器を、家庭用の500W
の電子レンジで加熱したところ、約180秒で発熱体(2
2)を設けた部分の蓋材(20)が軟化して、カレースープ(3
0)を収容した電子レンジ用容器の内圧の増加によって蓋
材(20)の1部分が開孔して、約240秒でカレースープ
(30)が沸騰して盛んに蒸気を放出したが、内容物である
カレースープが吹き溢れることはなかった。
【0015】図3は、本考案の実施例における、開封容
易な電子レンジ用容器の開封方法を示した斜視図であ
る。すなわち、加熱後のカレースープ(30)入りの電子レ
ンジ用容器の両端部を持ち上げるようにして、そのまま
V字状に折り曲げるだけで、トレー状容器(10)の保形性
とミシン目状の折り曲線(15)を中心にした梃子の原理
で、半切れ状の破断線(14)が“パックン”とワンタッチ
で開封して、内容物であるカレースープ(30)を暖かいご
飯に注ぐことが出来る状態を示している。なお、本実施
例の場合には、暖かいご飯を2皿に盛って、加熱沸騰後
のカレースープ(30)の360mlを、約3cm2 ×2個の開
封注出口(32)から、約10秒間で2皿に振り分けて注い
で、全く手間をかけずにカレーライスを美味しく賞味す
ることが出来た。
【0016】
【考案の効果】以上実施例に示すとおり、本考案の開封
容易な電子レンジ用容器においては、トレー状容器の2
つの収容部の境界部分に破断線と折り曲線を設けたため
に、加熱後の電子レンジ用容器の両端部を持ち上げるよ
うにして、そのままV字状に折り曲げるだけで“パック
ン”とワンタッチで開封して、全く手間をかけずに内容
物を美味しく賞味できるものであって、加熱後に蓋材を
指で剥がして火傷をしたり、蓋材を鋏や包丁で切断して
食卓を汚すなどの恐れがない、開封容易な電子レンジ用
容器である。
【0017】また実施例に示すとおり、本考案の開封容
易な電子レンジ用容器においては、トレー状容器の境界
部分の、上部に位置する蓋材に発熱体を設けたために、
加熱中の電子レンジ用容器の蓋材の1部分が開孔して、
内容物が吹き溢れることがなく自動的に蒸気を放出でき
るものであって、加熱中に蒸気で容器が破損するなどの
恐れがない安全な電子レンジ用容器である。
【0018】さらに、実施例に示すとおり、本考案の開
封容易な電子レンジ用容器においては、トレー状容器の
境界部分の破断面形状( 開封注出口 )の形状や面積を適
切に決定することによって、開封後の内容物を注ぎ出す
時間を調節できる便利な電子レンジ用容器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における、開封容易な電子レン
ジ用容器の平面図である。
【図2】本考案の実施例における、開封容易な電子レン
ジ用容器の要部の断面図である。
【図3】本考案の実施例における、開封容易な電子レン
ジ用容器の開封方法を示した斜視図である。
【符号の説明】
10 …トレー状容器 11,12 …トレー状容器の収容部 13 …トレー状容器の境界部分 14 …境界部分の破断線 15 …熱封着部の折り曲線 20 …蓋材 21 …熱封着部 22 …発熱体 30 …内容物, カレースープ 31 …境界部分の断面形状 32 …境界部分の破断面形状, 開封注出口 33 …収容部の断面形状
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30 B65D 81/38 B65D 81/32 - 81/36 B65D 83/00 B65D 85/00 - 85/84

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの収容部を有する保形性があるトレー
    状容器に蓋材を熱封着した電子レンジ用容器であって、
    トレー状容器の2つの収容部の境界部分に破断線と折り
    曲線とを設け、境界部分の破断面形状の面積を収納部の
    断面形状の面積の1/4〜1/10の範囲としたことを
    特徴とする開封容易な電子レンジ用容器。
  2. 【請求項2】前記のトレー状容器の境界部分の、上部に
    位置する蓋材に発熱体を設けたことを特徴とする、請求
    項1に記載の開封容易な電子レンジ用容器。
JP1991042763U 1991-06-07 1991-06-07 開封容易な電子レンジ用容器 Expired - Fee Related JP2594353Y2 (ja)

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JPS62177674U (ja) * 1986-01-23 1987-11-11
JPS6359859U (ja) * 1986-10-24 1988-04-21

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