JP2005028788A - 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 - Google Patents
可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005028788A JP2005028788A JP2003271686A JP2003271686A JP2005028788A JP 2005028788 A JP2005028788 A JP 2005028788A JP 2003271686 A JP2003271686 A JP 2003271686A JP 2003271686 A JP2003271686 A JP 2003271686A JP 2005028788 A JP2005028788 A JP 2005028788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- color
- recording layer
- recording medium
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/30—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
- B41M5/305—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers with reversible electron-donor electron-acceptor compositions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/34—Multicolour thermography
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/04—Direct thermal recording [DTR]
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/38—Intermediate layers; Layers between substrate and imaging layer
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/40—Cover layers; Layers separated from substrate by imaging layer; Protective layers; Layers applied before imaging
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
【解決手段】支持基板1の面方向に、記録層11〜13が積層形成された構成を有する可逆性多色記録媒体において、記録層11〜13は、それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料と、呈色性化合物と、顕・減色剤と、増感剤とが含有されてなるものとし、顕・減色剤及び増感剤に関しての化学構造を特定し、優れた発色消特性、コントラスト、精細さを実現して記録感度の向上を図る。
【選択図】図1
Description
これに対し、上記従来方法を応用し、かつ多色画像の表示を行う記録方法が種々提案されている。
しかし、サーマルヘッド等の記録熱源による温度コントロールが困難な上、良好なコントラストが得られず、色のかぶりを避けられないという問題を有している。さらには、三色以上の多色化をサーマルヘッド等による加熱温度及び/または加熱後の冷却速度の違いのみでコントロールするのは非常に困難である。
しかし、この可逆性感熱多色記録媒体は、光−熱変換層と記録層とが別個独立して設けられているため、構成層数が多くなり、製造プロセスが複雑化するという問題を有している。さらには、レーザー光照射により光−熱変換されたエネルギーが記録層に効率良く伝わらず、充分な発色が得られず、記録に要する時間が長くなる等の問題があった。
但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。
但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。
但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。
図1に本発明における可逆性多色記録媒体の一例の概略断面図を示す。
可逆性多色記録媒体10は、支持基板1上に、第1の記録層11、第2の記録層12、及び第3の記録層13が、それぞれ断熱層14、15を介して積層されており、最上層に保護層16が形成された構成を有している。
第1〜第3の記録層11〜13には、それぞれ異なる波長の赤外線(図1中λ1、λ2、λ3)を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されているものとする。
また、第1〜第3の記録層11〜13には、それぞれ、電子供与性を有する呈色性化合物、例えばロイコ染料と、所定の電子受容性を有する顕・減色剤と、増感剤とが含有されてなるものとし、これらを樹脂母材中に分散させた塗料を塗布することによって形成されたものとする。
例えば、電子受容性を有する顕・減色剤の好適な例として、下記一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
増感剤としては、下記一般式(2)で表される化合物の少なくとも一種よりなる化合物を適用する。この増感剤は、記録消去温度を低下させて消去感度を向上させたり、発色温度を低下させて記録感度を向上させたりし、より低エネルギーで記録、及び消去を可能にする効果を有する。
但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。
例えば、増感剤としては、下記一般式(4)〜(6)からなるものが適用できる。
但し、R4、R5は、炭素数1〜26の炭化水素基であるものとし、好適な例としては、R4、R5の炭素数の合計が32以下であるものが挙げられる。
R4、R5の炭素数が25以上、あるいはR4とR5の炭素数の合計が33以上になると、溶媒やポリマーへの溶解性が悪化し、記録層の透明性が損なわれる。従って、R4、R5の炭素数は24以下であり、かつR4とR5の炭素数の合計は32以下であることが好ましく、さらにはR4、R5の炭素数の合計が10〜28程度とすることが望ましい。
但し、R6、R7は、炭素数1〜26の炭化水素基であるものとし、好適な例としては、R6、R7の炭素数の合計が32以下であるものが挙げられる。
R6、R7の炭素数が25以上、あるいはR6とR7の炭素数の合計が33以上になると、溶媒やポリマーへの溶解性が悪化し、記録層の透明性が損なわれる。従って、R6、R7の炭素数は24以下であり、かつR6とR7の炭素数の合計は32以下であることが好ましく、さらにはR6、R7の炭素数の合計が10〜28程度とすることが望ましい。
但し、R8、R9は、炭素数1〜26の炭化水素基であるものとし、好適な例としては、R8、R9の炭素数の合計が32以下であるものが挙げられる。
R8、R9の炭素数が25以上、あるいはR8とR9の炭素数の合計が33以上になると、溶媒やポリマーへの溶解性が悪化し、記録層の透明性が損なわれる。従って、R8、R9の炭素数は24以下であり、かつR8とR9の炭素数の合計は32以下であることが好ましく、さらにはR8、R9の炭素数の合計が10〜28程度とすることが望ましい。
さらには、任意の光−熱変換材料のみを発熱させるために、光吸収帯が狭く、互いに重なり合わない材料の組み合わせを選択することが好ましい。
保護層16の膜厚が0.1μm未満であると充分な保護効果が得られず、一方、20μmを超えた膜厚にすると熱伝導性が悪化するという不都合を生じるためである。
図1に示した可逆性多色記録媒体10を、各記録層が消色する程度の温度、例えば120℃程度の温度で全面加熱し、第1〜第3の記録層11〜13を予め消色状態にしておく。すなわちこの状態においては、支持基板1の色が露出している状態となっているものとする。
例えば第1の記録層11を発色させる場合には、波長λ1の赤外線を第1の記録層11が発色温度に達する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて、電子供与性呈色化合物と電子供与性顕・減色剤との間の発色反応を起こさせ、照射部分を発色させる。
同様に、第2の記録層12及び第3の記録層13についても、それぞれ波長λ2、λ3の赤外線を発色温度に達する程度のエネルギーを照射してそれぞれの光−熱変換材料を発熱させて照射部分を発色させる。
上述したように、可逆性多色記録媒体10の任意の部分を発色させることができ、フルカラー画像形成や種々の情報の記録が可能となる。
先ず、図1に示した可逆性多色記録媒体10を、各記録層11〜13が発色する程度の温度、例えば200℃程度の高温で全面加熱し、次に冷却し、第1〜第3の記録層11〜13を全て予め発色状態にしておく。
例えば第1の記録層11を消色させる場合には、波長λ1の赤外線を第1の記録層11が消色する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて記録層11を消色状態とする。
同様に、第2の記録層12及び第3の記録層13についても、それぞれ波長λ2、λ3の赤外線を、消色温度に達する程度のエネルギーで照射してそれぞれの光−熱変換材料を発熱させて照射部分を消色させることができる。
上述のようにすることによって、可逆性多色記録媒体10の任意の部分を消色させることができ、フルカラー画像形成や種々の情報の記録が可能となる。
例えば、記録層を高温で発色し、それ以下の温度で消色する、いわゆるポジ型の層として形成してもよく、高温で消色し、それ以下の温度で発色する、いわゆるネガ型の層として形成してもよい(例えば特開平8−197853号公報)。
本発明の可逆性多色記録媒体について、具体的な実施例及び比較例を挙げて説明するが、本発明の可逆性多色記録媒体は以下に示す例に限定されるものではない。
下記においては、図1に示すように、支持基板1上に第1の記録層11、断熱層14、第2の記録層12、断熱層15、第3の記録層13、及び保護層16が順次積層された、いわゆる三層の可逆性記録層を有する記録媒体を適用する。
記録層中に含有される増感剤として、上記一般式(4)に示す構造のものを適用した場合を実施例として挙げて説明する。
支持基板1として、厚さ1mmの白色のポリエチレンテレフタレート基板を使用した。第1の記録層11としては、支持基板1上に下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる記録層を膜厚5μmに形成した。第1の記録層11の波長915nmの光における吸光度は1.0であった。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(7)に示す物質):4重量部
C7H15−NHCONH−C18H37・・・(8)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク:910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:1重量部
(山田化学工業製、H−3035(下記化学式(9)に示す物質))
C7H15−NHCONH−C18H37・・・(11)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:2重量部
(保土ヶ谷化学社製、Red DCF 下記化学式(12)に示す物質)
C7H15−NHCONH−C18H37・・・(14)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製、CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、5-Aminosalicylic acid:15.3g、n-Octadecyl isocyanateを29.5g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で6時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。
収率は75%で、目的物の融点は210℃であった。
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、Heptylamineを11.5g、n-Octadecyl isocyanateを29.5g、テトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、100℃で4時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。収率は95%で、目的物の融点は97℃であった。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(15)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様とし、サンプルを作製した。
化学式(15)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(7)、(10)、(13)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを4-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(16)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(16)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(7)、(10)、(13)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(17)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(17)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(9)、(10)、(13)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Hydroxy-4aminobenzoic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例A1において適用した増感剤を、下記の化学式(18)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(18)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(8)、(11)、(14)に示した増感剤の合成方法におけるHeptylamineをDodecylamine(18.5g)に変更した以外、他は同様とする。
C12H25−NHCONH−C18H35・・・(18)
上述した実施例A1において適用した増感剤を、下記化学式(19)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(19)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(8)、(11)、(14)に示した増感剤の合成方法におけるn-Octadecyl isocyanateをHeptyl isocyanate(14.1g)に変更した以外、他は同様とする。
C7H15−NHCONH−C7H15・・・(19)
実施例A1において作製した可逆性多色記録媒体を、180℃に加熱したセラミックスバーを用いて加熱し、続いて冷却し、第1の記録層11、第2の記録層12、及び第3の記録層13を、いずれも予め発色化させたものをサンプルとした。
上述した実施例A1において、増感剤を無添加とした。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例A1において適用した顕・減色剤を、下記化学式(20)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例A1において適用した増感剤を、下記化学式(21)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
C18H37−NHCONH−C18H37・・・(21)
上述した実施例A1において適用した増感剤を、下記化学式(22)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
C12H25−NHCONH−C25H51・・・(22)
上述した実施例A1において適用した増感剤を、下記化学式(23)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例A1と同様としサンプルを作製した。
C7H15−NHCONH−C29H59・・・(23)
評価方法、及び評価結果について下記に示す。
サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、300mm/sec速度でスキャンさせながら照射し、その記録線幅を測定した。
サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300m/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。
記録したサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度を求めた。
なお、波長785nm、830nm、915nmのレーザー光照射時のピーク波長は、それぞれ490nm、660nm、530nmであった。
サンプルの任意の位置に、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径80μmの半導体レーザー光を、スキャン速度300mm/sの条件下、10μm間隔で線を記録し、ベタ画像の記録を行った。
その後サンプルに、波長785nm、830nm、915nm、出力70mW、スポット径250μmの半導体レーザー光を、200mm/secの速度でスキャンさせながら照射し、記録部を消去した。
消去後のサンプルについて、積分球を装着した自記分光光度計で反射率を測定し、ピーク波長での反射濃度(反射率)を求めた。
各記録層を単層膜厚4μmで製膜し、目視にて透明性の良いものから、◎、○、△、×と4段階に評価した。
〔実施例A1〜A6〕、及び〔比較例A1〜A5〕の記録媒体について、出力70mW、スポット径80μm、波長915nm、830nm、785nmのレーザー光を用いてベタ画像の記録を行い、そのときの記録線幅、得られたピーク波長での反射濃度、消去後の反射濃度の測定結果、及び記録層の透明性の評価結果を下記〔表1〕に示す。
また、〔実施例A1〜A6〕の記録媒体は、ベタ画像の反射濃度も高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例A1〜A6〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤、増感剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、多色画像は、記録層全体を予め消色化させた状態から記録形成した多色記録画像と同等の発色性、コントラスト、精細さを実現できることが確かめられた。
次に、記録層中に含有される増感剤として、上記一般式(5)に示す構造のものを適用した場合を実施例として挙げて説明する。
支持基板1として、厚さ1mmの白色のポリエチレンテレフタレート基板を使用した。第1の記録層11としては、支持基板1上に下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる記録層を膜厚5μmに形成した。第1の記録層11の波長915nmの光における吸光度は1.0であった。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(24)に示す物質):4重量部
C7H15−CONHNHCO−C17H35・・・(25)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク:910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:1重量部
(山田化学工業製、H−3035(下記化学式(26)に示す物質))
C7H15−CONHNHCO−C17H35・・・(28)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:2重量部
(保土ヶ谷化学社製、Red DCF 下記化学式(29)に示す物質)
C7H15−CONHNHCO−C17H35・・・(31)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製、CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、5-Aminosalicylic acidを15.3g、n-Octadecyl isocyanateを29.5g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で6時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。
収率は75%で、目的物の融点は210℃であった。
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、Octanoyl Chlorideを16.3g、Stearic Hydrazideを29.9g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、100℃で4時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。
収率は95%で、目的物の融点は140℃であった。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(32)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(32)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(24)、(27)、(30)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを4-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(33)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(33)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(24)、(27)、(30)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(34)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(34)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(24)、(27)、(30)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Hydroxy-4aminobenzoic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例B1において適用した増感剤を、下記の化学式(35)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(35)に示す化合物の合成方法は、上記(25)、(28)、(31)の増感剤の合成方法におけるOctanoyl ChlorideをLauroyl Chloride(21.9g)に変更した以外、他は同様とする。
C11H23−CONHNHCO−C17H35・・・(35)
上述した実施例B1において適用した増感剤を、下記の化学式(36)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(36)に示す化合物の合成方法は、上記(25)、(28)、(31)の増感剤の合成方法におけるStearic HydrazideをOctanoic Hydrazide(15.8g)に変更した以外、他は同様とする。
C7H15−CONHNHCO−C7H15・・・(36)
実施例B1において作製した可逆性多色記録媒体を、180℃に加熱したセラミックスバーを用いて加熱し、続いて冷却し、第1の記録層11、第2の記録層12、及び第3の記録層13を、いずれも予め発色化させたものをサンプルとした。
上述した実施例B1において、増感剤を無添加とした。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例B1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(37)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例B1において適用した増感剤を、下記化学式(38)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
C17H35−CONHNHCO−C17H35・・・(38)
上述した実施例B1において適用した増感剤を、下記一般式(39)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
C11H23−CONHNHCO−C25H51・・・(39)
上述した実施例B1において適用した増感剤を、下記一般式(40)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例B1と同様としサンプルを作製した。
C7H15−CONHNHCO−C29H59・・・(40)
測定方法、評価方法については、上記〔実施例A1〜A6〕、〔比較例A1〜A5〕において適用した方法と同様とし、記載は省略する。
これらの測定結果、及び評価結果を下記表2に示す。
また、〔実施例B1〜B6〕の記録媒体は、ベタ画像の反射濃度も高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例B1〜B6〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤、増感剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、多色画像は、記録層全体を予め消色化させた状態から記録形成した多色記録画像と同等の発色性、コントラスト、精細さを実現できることが確かめられた。
次に、記録層中に含有される増感剤として、上記一般式(6)に示す構造のものを適用した場合を実施例として挙げて説明する。
支持基板1として、厚さ1mmの白色のポリエチレンテレフタレート基板を使用した。第1の記録層11としては、支持基板1上に下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる記録層を膜厚5μmに形成した。第1の記録層11の波長915nmの光における吸光度は1.0であった。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):1重量部
顕・減色剤(下記化学式(41)に示す物質):4重量部
C7H15−CONHNHCONH−C18H37・・・(42)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.10重量部
(山本化成製、YKR−2081、記録層中での吸収波長ピーク:910nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:1重量部
(山田化学工業製、H−3035(下記化学式(43)に示す物質))
C7H15−CONHNHCONH−C18H37・・・(45)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(山本化成製、YKR−2900、記録層中での吸収波長ピーク830nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
ロイコ染料:2重量部
(保土ヶ谷化学社製、Red DCF 下記化学式(46)に示す物質)
C7H15−CONHNHCONH−C18H37・・・(48)
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:10重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(日本化薬製、CY−10、記録層中での吸収波長ピーク790nm)
テトラヒドロフラン(THF):140重量部
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、5-Aminosalicylic acid:15.3g、n-Octadecyl isocyanateを29.5g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、90℃で6時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。
収率は75%で、目的物の融点は210℃であった。
攪拌機を付けた500mlのフラスコ内に、n-Octadecyl isocyanateを29.5g、Octanoic Hydrazideを15.8g、及びテトラヒドロフラン(THF)を250ml、それぞれ仕込み、100℃で4時間還流した。
反応終了後、反応混合物を再結晶して目的物を得た。収率は96%であった。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(49)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(49)に示す化合物の合成方法は、上記(41)、(44)、(47)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを4-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(50)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(50)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(41)、(44)、(47)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Aminosalicylic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(51)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様とし、サンプルを作製した。
下記化学式(51)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(41)、(44)、(47)の顕・減色剤の合成方法における5-Aminosalicylic acidを3-Hydroxy-4aminobenzoic acidに変更した以外、他は同様とする。
上述した実施例C1において適用した増感剤を、下記の化学式(52)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(52)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(42)、(45)、(48)の増感剤の合成方法におけるn-Octadecyl isocyanateをDodecanoic isocyanateに変更した以外、他は同様とする。
C7H15−CONHNHCONH−C12H25・・・(52)
上述した実施例C1において適用した増感剤を、下記の化学式(53)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
下記化学式(53)に示す化合物の合成方法は、上記化学式(42)、(45)、(48)の増感剤の合成方法におけるOctanoic HydrazideをMyristic Hydrazideに変更した以外、他は同様とする。
C13H27−CONHNHCONH−C18H37・・・(53)
実施例C1において作製した可逆性多色記録媒体を、180℃に加熱したセラミックスバーを用いて加熱し、続いて冷却し、第1の記録層11、第2の記録層12、及び第3の記録層13を、いずれも予め発色化させたものをサンプルとした。
上述した実施例C1において、増感剤を無添加とした。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例C1において適用した顕・減色剤を、下記の化学式(54)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
上述した実施例C1において適用した増感剤を、下記の化学式(55)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
C17H35−CONHNHCONH−C18H37・・・(55)
上述した実施例C1において適用した増感剤を、下記一般式(56)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
C13H27−CONHNHCONH−C24H49・・・(56)
上述した実施例C1において適用した増感剤を、下記の化学式(57)に示す化合物に変更した。その他の条件は実施例C1と同様としサンプルを作製した。
C7H15−CONHNHCONH−C30H61・・・(57)
測定方法、及び評価方法については、上記〔実施例A1〜A6〕、〔比較例A1〜A5〕において適用した方法と同様とし、記載は省略する。
これらの測定結果、及び評価結果を下記表3に示す。
また、〔実施例C1〜C6〕の記録媒体は、ベタ画像の反射濃度も高く、照射光を高い効率で熱に変換し、記録層を発色させていることが分かった。
また、〔実施例C1〜C6〕の記録媒体を構成する記録層は、透明性評価が極めて良好であった。このことから、本発明の記録媒体を構成する記録層は、溶媒及びポリマーに対し、顕・減色剤、増感剤の溶解性が高く、かつ光−熱変換効率及び発色効率が高く、優れた記録感度を実現できたことがわかった。
また、多色画像は、記録層全体を予め消色化させた状態から記録形成した多色記録画像と同等の発色性、コントラスト、精細さを実現できることが確かめられた。
Claims (5)
- 支持基板の面方向に、可逆的に異なる色調に発色する複数の記録層が、分離・積層形成されてなり、
上記記録層には、少なくとも、
それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料と、
電子供与性を有する呈色性化合物と、
電子受容性を有し、下記一般式(1)で表される化合物の少なくとも一種よりなる顕・減色剤と、
下記一般式(2)で表される化合物の少なくとも一種よりなる増感剤とが含有されてなり、
上記呈色性化合物と、上記顕・減色剤との間の可逆的反応により、上記記録層を、発色、消色の二状態を可逆的に変化するようになされていることを特徴とする可逆性多色記録媒体。
(但し、Xは、OH、COOH、ハロゲン、Hのいずれかよりなり、Yは、−NHCO−、−CONH−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNH−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−CONHCONH−、−NHNHCONH−、−NHCONHNH−、−CONHNHCONH−、−NHCONHNHCO−、−CONHNHCONH−のいずれかよりなり、R1、R2は、それぞれ炭素数2〜26の炭化水素基であり、かつR1、R2の炭素数の合計が9以上、30以下であり、Zは、−COO−、−OCO−、−O−、−CONH−、−NHCO−、−NHCONH−、−NHNHCO−、−CONHNH−、−CH(CnH2nOH)−(但し、n=0〜5)のいずれかよりなり、aは0又は1であるものとする。)
Ra1−(O−Rb1)n1−(O)m1−Rc1−A−Rc2−(O)m2−(Rb2−O)n2−Ra2・・・(2)
(但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。) - 上記支持基板の面方向に、上記複数の記録層が、それぞれ断熱層を介して積層形成されたことを特徴とする請求項1に記載の可逆性多色記録媒体。
- 最表面に保護層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の可逆性多色記録媒体。
- 支持基板の面方向に、可逆的に異なる色調に発色する複数の記録層が、分離・積層形成されてなり、
上記記録層には、少なくとも、
それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料と、
電子供与性を有する呈色性化合物と、
電子受容性を有し、下記一般式(1)で表される化合物の少なくとも一種よりなる顕・減色剤と、
下記一般式(2)で表される化合物の少なくとも一種よりなる増感剤とが含有されてなり、
上記呈色性化合物と、上記顕・減色剤との間の可逆的反応により、上記記録層を、発色、消色の二状態を可逆的に変化するようになされていることを特徴とする可逆性多色記録媒体を用いて、
加熱処理を施して予め上記記録層全体を消色状態にしておき、
所望の画像情報に応じ、上記記録層のうちの選択されたものに対応して選択された波長領域の赤外線を照射して露光を行い、
上記記録層を発熱せしめ、選択的に発色化させることにより、上記画像情報の記録を行うことを特徴とする可逆性多色記録媒体の記録方法。
(但し、Xは、OH、COOH、ハロゲン、Hのいずれかよりなり、Yは、−NHCO−、−CONH−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNH−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−CONHCONH−、−NHNHCONH−、−NHCONHNH−、−CONHNHCONH−、−NHCONHNHCO−、−CONHNHCONH−のいずれかよりなり、R1、R2は、それぞれ炭素数2〜26の炭化水素基であり、かつR1、R2の炭素数の合計が9以上、30以下であり、Zは、−COO−、−OCO−、−O−、−CONH−、−NHCO−、−NHCONH−、−NHNHCO−、−CONHNH−、−CH(CnH2nOH)−(但し、n=0〜5)のいずれかよりなり、aは0又は1であるものとする。)
Ra1−(O−Rb1)n1−(O)m1−Rc1−A−Rc2−(O)m2−(Rb2−O)n2−Ra2・・・(2)
(但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。) - 支持基板の面方向に、可逆的に異なる色調に発色する複数の記録層が、分離・積層形成されてなり、
上記記録層には、少なくとも、
それぞれ異なる波長域の赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料と、
電子供与性を有する呈色性化合物と、
電子受容性を有し、下記一般式(1)で表される化合物の少なくとも一種よりなる顕・減色剤と、
下記一般式(2)で表される化合物の少なくとも一種よりなる増感剤とが含有されてなり、
上記呈色性化合物と、上記顕・減色剤との間の可逆的反応により、上記記録層を、発色、消色の二状態を可逆的に変化するようになされていることを特徴とする可逆性多色記録媒体を用いて、
加熱処理を施して予め上記記録層全体を発色状態にしておき、
所望の画像情報に応じ、上記記録層のうちの選択されたものに対応して選択された波長領域の赤外線を照射して露光を行い、
上記記録層を発熱せしめ、選択的に消色化することにより、上記画像情報の記録を行うことを特徴とする可逆性多色記録媒体の記録方法。
(但し、Xは、OH、COOH、ハロゲン、Hのいずれかよりなり、Yは、−NHCO−、−CONH−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNH−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−CONHCONH−、−NHNHCONH−、−NHCONHNH−、−CONHNHCONH−、−NHCONHNHCO−、−CONHNHCONH−のいずれかよりなり、R1、R2は、それぞれ炭素数2〜26の炭化水素基であり、かつR1、R2の炭素数の合計が9以上、30以下であり、Zは、−COO−、−OCO−、−O−、−CONH−、−NHCO−、−NHCONH−、−NHNHCO−、−CONHNH−、−CH(CnH2nOH)−(但し、n=0〜5)のいずれかよりなり、aは0又は1であるものとする。)
Ra1−(O−Rb1)n1−(O)m1−Rc1−A−Rc2−(O)m2−(Rb2−O)n2−Ra2・・・(2)
(但し、Aは、−NHCO−、−NHCONH−、−CONHCO−、−NHNHCO−、−CONHNHCO−、−NHCOCONH−、−NHCONHCO−、−NHNHCONH−のいずれか、Ra1、Ra2、Rb1、Rb2、Rc1、Rc2は、炭素数1〜26の炭化水素基、n1、n2=0〜2、m1、m2=0又は1であるものとする。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271686A JP4407186B2 (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271686A JP4407186B2 (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005028788A true JP2005028788A (ja) | 2005-02-03 |
JP4407186B2 JP4407186B2 (ja) | 2010-02-03 |
Family
ID=34209471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003271686A Expired - Fee Related JP4407186B2 (ja) | 2003-07-08 | 2003-07-08 | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4407186B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018092488A1 (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | ソニー株式会社 | 可逆性記録媒体および可逆性記録媒体用塗料ならびに外装部材 |
JP2022000354A (ja) * | 2016-11-18 | 2022-01-04 | ソニーグループ株式会社 | 可逆性記録媒体、外装部材、icカード、鞄およびリストバンド |
-
2003
- 2003-07-08 JP JP2003271686A patent/JP4407186B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018092488A1 (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | ソニー株式会社 | 可逆性記録媒体および可逆性記録媒体用塗料ならびに外装部材 |
CN109937144A (zh) * | 2016-11-17 | 2019-06-25 | 索尼公司 | 可逆性记录介质、用于可逆性记录介质的涂料和外部部件 |
JPWO2018092488A1 (ja) * | 2016-11-17 | 2019-10-17 | ソニー株式会社 | 可逆性記録媒体および可逆性記録媒体用塗料ならびに外装部材 |
JP7115312B2 (ja) | 2016-11-17 | 2022-08-09 | ソニーグループ株式会社 | 可逆性記録媒体および外装部材 |
US11590787B2 (en) | 2016-11-17 | 2023-02-28 | Sony Corporation | Reversible recording medium, reversible recording medium coating, and exterior member |
JP2022000354A (ja) * | 2016-11-18 | 2022-01-04 | ソニーグループ株式会社 | 可逆性記録媒体、外装部材、icカード、鞄およびリストバンド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4407186B2 (ja) | 2010-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005066936A (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
US6995116B2 (en) | Reversible multicolor recording medium, and recording method using the same | |
JP4321174B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
US7560415B2 (en) | Reversible multicolor recording medium and recording method using it | |
JP4407186B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP4407184B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP4525109B2 (ja) | 可逆性記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP2004074583A (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP2006088645A (ja) | 可逆性感熱記録媒体 | |
JP4345474B2 (ja) | 可逆性記録媒体を用いた記録方法 | |
JP2004188826A (ja) | 可逆性記録層を有する光学記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP4264542B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP4345520B2 (ja) | 可逆性記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP2005131909A (ja) | 記録媒体、及び発色性組成物 | |
JP4466226B2 (ja) | 可逆性感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP4586353B2 (ja) | 記録方法 | |
JP4345451B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP2005199494A (ja) | 感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 | |
JP4470468B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びその製造方法 | |
JP2005131910A (ja) | 記録媒体、及び発色性組成物 | |
JP4470469B2 (ja) | 可逆性多色記録媒体、及びその製造方法 | |
JP2005131911A (ja) | 記録媒体、及び発色性組成物 | |
JP2004203026A (ja) | 可逆性多色記録層を有するシート材、カード、及びこれらを用いた記録方法 | |
JP2004155011A (ja) | 可逆性多色記録媒体を用いた記録方法 | |
JP2005145002A (ja) | 感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060428 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090319 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090911 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090916 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091020 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091102 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |