JP2005026807A - 複数記録メディアスロット搭載動画記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の記録メディアを装填可能な複数のメディアスロットを備え、各記録メディアへのデータ書込み速度よりも高速のビットレートの動画像データを記録することができるようにし、高画質の動画像記録を可能にした複数記録メディアスロット搭載動画記録装置を提供する。
【解決手段】CCDにより撮像して得られた動画像データは、動画像符号化・複合化処理器により圧縮された後、メディアI/F58に転送される。メディアI/Fには、記録メディアが装填される3つのメディアスロット0、1、2に対応して、3つのバッファ0、1、2を備えており、記録メディアが複数のメディアスロットに装填されている場合には、それらに対応するバッファに動画像データが所定容量分ずつ順に格納される。そして、各バッファから対応する記録メディアにデータが転送される。
【選択図】 図4
【解決手段】CCDにより撮像して得られた動画像データは、動画像符号化・複合化処理器により圧縮された後、メディアI/F58に転送される。メディアI/Fには、記録メディアが装填される3つのメディアスロット0、1、2に対応して、3つのバッファ0、1、2を備えており、記録メディアが複数のメディアスロットに装填されている場合には、それらに対応するバッファに動画像データが所定容量分ずつ順に格納される。そして、各バッファから対応する記録メディアにデータが転送される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数記録メディアスロット搭載動画記録装置に係り、特に記録メディアを装填する複数のスロットを搭載したデジタルカメラ等の動画記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影データを不揮発性メモリ等の記録メディアに記録するデジタルビデオカメラでは、通常MPEG等の符号化処理により動画像データを圧縮した後にメモリに記録している。
【0003】
動画像データを圧縮して記録メディアに記録する処理に関連して、特許文献1には、記録メディアへのデータ書込み速度の上限を超えないように、ビデオ信号の情報量に応じて圧縮率を可変することが提案されている。また、特許文献2には、可変ビットレートで圧縮した動画像データを記録する場合に、記録メディアの残り記録容量及び記録時間とを考慮してビットレートを変更することが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平05−284455号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−333169号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、動画像データの圧縮率を任意に設定できる機能を有する場合、ユーザは画質と記録時間を考慮して圧縮率を決定する。しかしながら可変ビットレート対応のカメラであっても、実際は記録メディアへの書込み速度が障壁となり、高画質での記録は困難である。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数のメディアスロットに複数の記録メディアが装填された場合に、高ビットレートで高画質の動画像データを記録できるようにした複数記録メディアスロット搭載動画記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録メディアが装填可能な複数のメディアスロットを備え、撮像手段により得られた動画像データを前記メディアスロットに装填された記録メディアに記録する複数記録メディア搭載動画記録装置において、前記複数のメディアスロットに複数の記録メディアが装填されている場合に各記録メディアへのデータ書込み速度より高速のビットレートの動画像データを生成する動画像データ生成手段と、前記動画像データ生成手段により生成された動画像データを一時記録するバッファメモリと、前記バッファメモリに一時記録された動画像データを前記複数の記録メディアに振り分けて各記録メディアに前記データ書込み速度に対応したビットレートで並行して転送し、前記動画像データを前記複数の記録メディアに分散して記録させる記録手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記メディアスロットに装填された記録メディアの枚数を検出する検出手段を備え、該検出手段により検出した記録メディアの枚数に応じて前記動画像データ生成手段により生成する動画像データのビットレートを変更することを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記動画像データ生成手段は、符号化処理により動画像データを圧縮して、所定のビットレートの動画像データを生成することを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、複数の記録メディアに1つの動画像データを分散させて記録させると共に、各記録メディアへのデータ記録を並行して行うようにしたため、各記録メディアへのデータ書込み速度よりも高速のビットレートの動画像データを記録することができるようになり、高画質の動画像記録が可能となる。また、複数のメディアスロットを有効利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る複数記録メディアスロット搭載動画記録装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0013】
図1、図2はそれぞれ本発明が適用されるデジタルカメラの一実施の形態を示す正面側斜視図と背面側斜視図である。これらの図に示すようにデジタルカメラ10の正面には、撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ16等が設けられ、上面にはシャッターボタン18等が設けられている。デジタルカメラ10の背面にはファインダー20、電源ON/OFFスイッチ22、液晶ファインダー24、各種操作用ボタン26等が設けられている。また、側面には、メモリカード(例えば、スマートメディア、xDピクチャーカード等)が格納されるメディアスロット28が設けられている。尚、本デジタルカメラ10では3つの記録メディアをそれぞれ3つのメディアスロット28に同時に装填できるようになっており、3つのメディアスロット28をそれぞれメディアスロット0、メディアスロット1、メディアスロット2として区別することとする。
【0014】
本デジタルカメラ10では、所定のモード選択操作によって静止画撮影モード、動画撮影モード、及び、再生モードのうちいずれかのモードを選択できるようになっている。静止画撮影モードでシャッターボタン18を全押しすると、メディアスロット0、1、2のいずれに装填した記録メディアに静止画の画像データ(例えばJPEGフォーマットの画像データ)が記録される。
【0015】
一方、動画撮影モードでシャッターボタン18を全押しすると、動画像の画像データ(以下、動画像データという)の記録が開始され、再度、シャッターボタン18を全押しすると、動画像データの記録が停止する。このとき、メディアスロット0、1、2のうちの複数のスロットに複数の記録メディアを装填しておくと、詳細を後述するように動画記録の開始から終了までの間の動画像データ(例えばMPEGフォーマット(MPEG−1、2等)の動画像データ)がそれらの複数の記録メディアに分散されて記録される。このように1つの動画像データのファイルを複数の記録メディアに分散して記録することによって、各記録メディアへの書込み速度の上限よりも高速のビットレートの動画像データを記録することが可能となるため、単一の記録メディアに動画像データを記録する場合よりも高画質の動画像データを記録することができる。
【0016】
再生モードでは、上述のように記録メディアに記録した静止画像や動画像を液晶ファインダー24に再生表示することができる。ただし、動画像データを上述のように複数の記録メディアに分散して記録した場合にはそれらの記録メディアを動画記録時と同様にメディアスロット0、1、2に装填しておく必要があり、1つでも不足する場合にはエラーとなる。
【0017】
図3は、上記デジタルカメラ10の処理ブロックの全体構成を示したブロック図である。同図に示すように、上記デジタルカメラ10には全体を統括制御する中央演算処理装置(CPU)50が搭載されており、CPU50には、CPUバス52等を介してCCD54、液晶ファインダー24、メディアインターフェース(メディアI/F)58、各種操作検出器62、メモリコントローラ64、動画像符号化・復号化処理器70等が接続されている。これらの各回路は、CPUバス52を介してCPU50との間、又は、相互に各種データの受け渡しが行えるようになっている。
【0018】
各種操作検出器62は、シャッターボタン18や各種操作用ボタン26等(図1、2参照)のデジタルカメラ10に設けられた各種操作部材の操作を検出しており、その検出信号(操作信号)がCPUバス52を介してCPU50によって読み取られる。これにより、CPU50は、操作者の操作を検出し、検出した操作に従って以下に示すような各種処理、制御を実行する。
【0019】
静止画撮影モード時や動画撮影モード時において、記録メディア60に記録する静止画像や動画像のもととなる画像データ、又は、液晶ファインダー24に表示するスルー画のもととなる画像データは、CCD54が撮影レンズ12により結像された光学像を光電変換し、CCD54の出力をA/Dコンバータ56によってデジタル信号に変換することにより得られる。
【0020】
CCD54から得られた上記画像データは、CPUバス52を介してメモリコントローラ64の制御によりSDRAM66に一時的に記録される。尚、SDRAM66と同様にメモリコントローラ64によってデータの読出し/書込みが制御されるフラッシュROM68は、カメラの環境設定等の電源オフ時にも維持されるデータが記録される。
【0021】
SDRAM66に一時記録された画像データは、CPU50や動画像符号化・復号化処理器70等によって所要の処理が施された後、メディアI/F58や液晶ファインダー24にCPUバス52を介して送られる。静止画撮影モードにおける静止画記録実行時では、例えばJPEGの記録フォーマットの画像データに圧縮され、その圧縮された画像データがメディアI/F58に送られる。一方、動画撮影モードにおける動画記録実行時では、その実行期間中に得られる画像データが動画像符号化・復号化処理器70の符号化処理により例えばMPEGの記録フォーマットの動画像データに圧縮され、その圧縮された動画像データが順次メディアI/F58に送られる。液晶ファインダー24にはモニタ表示用に生成された画像データが送られる。
【0022】
これにより、メディアI/F58を通じて記録メディア60に静止画の画像データや動画像データが記録され、液晶ファインダー24にリアルタイムの撮影画像がスルー画として表示される。
【0023】
尚、記録メディア60は、3つのメディアスロット0、1、2に装填される1又は複数の記録メディアを1つの符号で表したもので、静止画記録時には、メディアスロット0、1、2に装填されたいずれかの記録メディアに静止画の画像データが記録され、動画記録時には、詳細を後述するようにメディアスロット0、1、2に装填された記録メディアのすべてに対して、動画像データが分散されて記録される。また、メディアスロット0、1、2に装填できる記録メディアの種類は、同一であっても異なっていてもよい。
【0024】
一方、再生モード時においては、上述のように記録メディア60に記録された静止画の画像データ又は動画像データがメディアI/F58により読み出され、SDRAM66に一時的に記録される。
【0025】
記録メディア60から読み出されてSDRAM66に一時記録された画像データは、CPU50や動画像符号化・復号化処理器70等によって所要の処理が施された後、液晶ファインダー24にCPUバス52を介して送られる。静止画の画像データの場合には、上述のようにJPEGの記録フォーマットに圧縮されている画像データが伸長されて液晶ファインダー24に送られる。一方、動画像データの場合には、上述のようにMPEGの記録フォーマットに圧縮されている動画像データが動画像符号化・復号化処理器70の復号化処理により伸長されて液晶ファインダー24に送られる。これによって、記録メディアから読み出された静止画像又は動画像が液晶ファインダー24に表示される。
【0026】
次に、上記メディアI/F58の構成、処理について詳説する。図4は、メディアI/F58の構成を示した図である。同図に示すようにメディアI/F58は回路部90と3つのメディアスロット0、1、2から構成されている。各メディアスロット0、1、2と回路部90とは、各種信号ラインにより接続されており、回路部90は各メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアとの間での各種信号のやり取りを各メディアスロット0、1、2を介して行うことができるようになっている。
【0027】
図5は、各メディアスロット0、1、2におけるメディア収納部の概略構成図である。各メディアスロット0、1、2において記録メディア86を格納するメディア格納部80には、装填可能な種類の記録メディア86の複数の端子88に対応する端子82が設けられており、メディア格納部80内のガイド84に従って記録メディア86を挿入すると、記録メディア86の各端子88がメディア格納部80の各端子82に接続されるようになっている。また、メディア格納部80の各端子82は、回路部90と各信号ラインによって接続されている。
【0028】
これにより、各メディアスロット0、1、2に装填した記録メディア86とメディアI/F58との間は、各種信号ラインで接続される。各信号ラインの種類としては、図6に示すように例えばデータの読出し/書込みを行うアドレスを指定するアドレス信号が伝送される信号ライン(アドレスバス)L1、記録メディア86から読み出されるデータ又は記録メディア86に書き込むデータが伝送される信号ライン(データバス)L2、データの読出しを指令するリード信号が伝送される信号ラインL3、データの書込みを指令するライト信号が伝送される信号ラインL4、データの書込み/読出しを許可するメディアイネーブル信号が伝送される信号ラインL5、及び、記録メディア86が接続されていることを示すメディアコネクト信号が伝送される信号ラインL6などがある。
【0029】
尚、以下、各メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアをそれぞれ記録メディア0、1、2として区別する。
【0030】
一方、図4に示すようにメディアI/F58の回路部90は、CPUバス52に接続されており、記録メディアに記録する静止画の画像データや動画像データ等のCPUバス52により伝送されるデータを受け取り、また、再生表示のために記録メディアから読み出した静止画の画像データや動画像データをCPUバス52に出力する。
【0031】
同図に示すように回路部90は、3つのバッファメモリ(以下、各バッファメモリをバッファ0、1、2という)と、メモリ制御部100とから構成されている。バッファ0、1、2はそれぞれ、各メディアスロット0、1、2に対応して設けられており、例えば、バッファ0はメディアスロット0に装填された記録メディア0に記録するデータ、又は、記録メディア0から読み出したデータを一時的に記録するためのメモリであり、記録メディアが一般的に数MB〜数百MBであるのに対してバッファ0は数十kB程度のメモリ容量を有する。バッファ1、2もバッファ0と同様であり、それぞれメディアスロット1、2に装填された記録メディア1、2に記録するデータ、又は、記録メディア1、2から読み出したデータを一時的に記録する。尚、本実施の形態では、バッファ0、1、2は、データの書込みと読出しを同時に行うことができるものとする。ただし、データの書込みと読出しを同時に行うことができないタイプのバッファを使用してもよい。また、バッファ0、1、2は、物理的には一つのメモリで構成され仮想的に3つに分けられているものとしてもよい。
【0032】
メモリ制御部100は、CPUバス52を通じて接続された各種回路とのデータのやり取り、各バッファ0、1、2のデータの読出し/書込み、各メディアスロット0、1、2に装填された記録メディア0、1、2との上記信号ラインL1〜L6を通じたデータのやり取り等の制御を行う。
【0033】
例えば、メモリ制御部100は、CPUバス52を通じてCPU50からデータの記録要求の信号を受け取ると、CPUバス52から与えられる記録データ(動画像データ等)をメディアスロット0、1、2に装填された1つ又は複数の記録メディアに書き込む処理を行う。ここで、メディアスロット0に装填された記録メディア0にデータを書き込む場合の処理について説明すると、メモリ制御部100は、CPUバス52から与えられた記録データをバッファ0に転送し一時的に格納する。バッファ0に記録データが蓄積されると、メディアスロット0に対して、アドレス信号とライト信号を上記アドレスバスL1と信号ラインL4を通じて与え、データの書込みを指示すると共にデータを書き込むアドレスを指定する。また、バッファ0にデータの読出しを指示してバッファ0に蓄積されたデータを上記データバスL2を通じて順次転送する。バッファ0からのデータの読出し(バッファ0からメディアスロット0へのデータの転送)は、上記信号ラインL5からのメディアイネーブル信号を検出しながら行うことにより記録メディア0へのデータ書込み速度の上限を超えない範囲で行うようにする。これにより、記録メディア0の所定のアドレス範囲にCPUバス52から与えられた記録データが記録メディア0の規定の書込み速度範囲内で書き込まれる。このような記録メディア0へのデータの書込み処理は、他のメディアスロット1、2に装填された記録メディア1、2にデータを書き込む場合にもそれぞれ対応するバッファ1、2を用いて同様に行われる。
【0034】
一方、メモリ制御部100は、CPUバス52を通じてCPU50からデータの再生要求の信号を受け取ると、メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアから再生データ(動画像データ等)を読み出し、その再生データをCPUバス52に出力する処理を行う。ここで、メディアスロット0に装填された記録メディア0から再生データを読み出す場合の処理について説明すると、メモリ制御部100は、メディアスロット0に対して、アドレス信号とリード信号を上記アドレスバスL1と信号ラインL3を通じて与え、データの読出しを指令すると共にデータを読み出すアドレスを指定する。また、バッファ0にデータの書込みを指示して記録メディア0からデータバスL2を通じて順次転送されてくる再生データをバッファ0に書き込む。そして、バッファ0に格納されたデータを順次読み出してCPUバス52に出力する。これにより、記録メディア0の所定のアドレス範囲に記録されているデータがCPUバス52に出力される。このような記録メディア0からのデータの読出し処理は、他のメディアスロット1、2に装填された記録メディア1、2からデータを読み出す場合にもそれぞれ対応するバッファ1、2を用いて同様に行われる。
【0035】
尚、静止画の画像データを記録メディアに記録する場合や再生する場合、又は、メディアスロット0、1、2のいずれか1つにのみ記録メディアが装填されている場合には、1つの記録メディアに対して上述のような書込み処理又は読出し処理が行われる。
【0036】
次に、動画記録時における上記メディアI/F58等での処理について詳説する。動画撮影モードにおいて、動画像データを記録メディアに記録する場合、メディアスロット0、1、2のいずれか1つのスロットに記録メディアを装填しておくと、その記録メディアに対して上述のように書込み処理が行われる。一方、メディアスロット0、1、2の複数のスロットに記録メディアを装填しておくと、それらの複数の各記録メディアに対して上述のような書込み処理が並行して行われ、1つのファイルの動画像データが複数の記録メディアに分散して記録される。このように複数の記録メディアに並行してデータの書込みを行うことによって各記録メディアにおけるデータ書込み速度の上限よりも高速なビットレートの動画像データの記録が可能となり、高画質の動画像記録を行うことができるようになっている。
【0037】
動画記録時において上記メモリ制御部100は、各メディアスロット0、1、2の信号ラインL6からメディアコネクト信号を取得することにより記録メディアが装填されているメディアスロットを認識する。また、その情報をCPU50にCPUバス52を介して与える。CPU50は、メディアスロット0、1、2に装填されている記録メディアの総枚数を把握し、記録メディアに記録する動画像データのビットレートをできるだけ高速となるように設定する。このとき、メディアスロット0、1、2に装填されている記録メディアの枚数が複数であれば、各記録メディアへのデータの書込み速度の上限よりも高速のビットレートが設定される。また、動画像データを分散し記録する記録メディアの枚数が多いほど、高ビットレートに設定される。
【0038】
動画像符号化・復号化処理器70は、CCD54により得られた非圧縮の画像データからCPU50により設定されたビットレートの動画像データを生成し、生成した動画像データをそのビットレートの転送速度でCPUバス52を介してメディアI/F58に転送する。
【0039】
メディアI/F58のメモリ制御部100は、CPU50からの記録要求と共に動画像符号化・復号化処理器70から動画像データ等の記録データが順次転送されてくると、その記録データを、バッファ0、1、2のうち記録メディアが装填されているメディアスロットに対応するバッファに一時的に格納する。もし、複数の記録メディアがメディアスロット0、1、2に装填されている場合には、それらの複数の記録メディアに対応する複数のバッファに記録データを所定ビットずつ順に書き込む。例えば、バッファ0、1、2のメモリサイズがxバイトで、メディアスロット0、1に記録メディア0、1が装填されている場合、順次与えられる記録データをまずバッファ0に例えばxバイト分書き込む。続いてバッファ1にxバイト分書き込む。そして、CPUバス52から記録データが転送されている間この処理を繰り返す。
【0040】
一方、メモリ制御部100は、上述のようにバッファへのデータの書込みを行うと同時に、記録メディアが装填されたメディアスロット0、1、2のそれぞれに対してアドレス信号とライト信号をアドレスバスL1と信号ラインL4を通じて与える。そして、バッファに格納した記録データを古い順に順次読み出し、その記録データをデータバスL2を通じて対応するメディアスロットに転送する。このときバッファからのデータの読出し及びメディアスロットへのデータの転送は、記録メディアの書込み速度に対応したビットレートで行う。これにより、バッファに一時的に格納された動画像データが記録メディアに書き込まれる。
【0041】
もし、複数の記録メディアがメディアスロット0、1、2の装填されている場合には、それらのメディアスロットに対するバッファからのデータの転送を並行して同時に行う。これにより、それらの複数の記録メディアに動画像データが分散して記録される。また、複数の記録メディアへの動画像データの書込み速度を総合すると、1つの記録メディアに動画像データを記録する場合に比べて高速にすることができるため、上述のように動画像データのビットレートを高速に設定することができ、高画質の動画像データを記録することができる。
【0042】
尚、動画像データのビットレートは、メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアの枚数において記録可能な速度範囲内で所望の速度に可変できるようにしてもよい。また、メディアスロット0、1、2に複数の記録メディアを装填した場合に、それらの全ての記録メディアに動画像データを分散させて記録させるのではなく、それらの複数の記録メディアのうち所望の記録メディアを選択し、選択した記録メディアのみに動画像データを記録できるようにしてもよい。更に、上記バッファ0、1、2は、データの読出しと書込みを同時に行うことができるため、データの書込みを行っているバッファからも同時にデータの読出しを行い、記録メディアに転送するようにしていたが、データの書込みと読出しを同時に行うことができないバッファを使用した場合には、データの書込みを行っているバッファからのデータの読出しを停止し、データの書込みが停止した際にデータの読出しを行うようにすればよい。また、動画像データを複数の記録メディアに分散して記録する場合にはその旨の情報を動画像データと共に各記録メディアに記録しておき、再生等の際に参照できるようにしてもよい。
【0043】
図7、8、9は、動画像記録時における動画像データ(記録メディアに記録する記録データ)の流れを例示した図であり、図7は、メディアスロットに1つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0に記録メディア0が装填されている場合を示している。この場合、動画像データのビットレートは記録メディア0の書込み速度に対応した通常の速度に設定される。即ち、バッファ0のメモリに空きがある場合のみ動画像データがCPUバス52からメディアI/F58に送られるようなビットレートに設定される。その動画像データ等記録データはCPU50からの記録要求により順次バッファ0に書き込まれる。そして、メディアスロット0の記録メディア0に接続された信号ラインにおいてライト信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、バッファ0から記録データが順に読み出されてその記録データがバスラインを通じてメディアスロット0の記録メディア0に書き込まれる。
【0044】
図8は、メディアスロットに2つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0とメディアスロット1に記録メディア0、1が装填されている場合を示している。この場合、動画像データのビットレートは各記録メディアへのデータ書込み速度の上限よりも高速に設定される。ただし、バッファ0、1のいずれかのメモリに空きがある場合のみ動画像データがCPUバス52からメディアI/F58に送られるような速度に制限される。その動画像データ等の記録データはCPU50からの記録要求により所定バイト分ずつバッファ0とバッファ1とで順に振り分けながら書き込まれる。そして、メディアスロット0の記録メディア0とメディアスロット1の記録メディア1にそれぞれ接続された信号ラインにおいてライト信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各バッファ0、1から記録データが順に読み出され、それぞれの記録データがバスラインL2を通じてメディアスロット0の記録メディア0とメディアスロット1の記録メディア1に書き込まれる。
【0045】
図9は、メディアスロットに3つの記録メディアが装填されている場合を示している。この場合、動画像データのビットレートは各記録メディアへのデータの書込み速度の上限よりも高速に設定されると共に、本実施の形態では最高速のビットレートに設定される。ただし、バッファ0、1、2のいずれかのメモリに空きがある場合のみ動画像データがCPUバス52からメディアI/F58に送られるような速度に制限される。その動画像データ等の記録データは、CPU50の記録要求により所定バイトずつバッファ0、1、2の間で順に振り分けながら格納される。そして、メディアスロット0、1,2の記録メディア0、1,2にそれぞれ接続された信号ラインにおいてライト信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各バッファ0、1、2から記録データが順に読み出され、それぞれの記録データがバスラインL2を通じてメディアスロット0、1,2の記録メディア0、1、2に書き込まれる。
【0046】
以上の動画像記録時において、動画像データのビットレートは、メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアの枚数に応じて、上限値以下の所定の値に自動的に設定するようにしてもよいし、または、その上限値以下の所望の値を操作者が選択できるようにしてもよい。
【0047】
次に、動画像再生時における上記メディアI/F58等での処理について詳説する。再生モードにおいて、1つの記録メディア内に記録した動画像データを再生する場合、その記録メディアをメディアスロット0、1、2のいずれか1つのスロットに装填する。これにより、その記録メディアに対して上述のようにデータの読出し処理が行われる。
【0048】
一方、上述のように複数の記録メディアに分散して記録した動画像データを再生する場合、動画記録時と同じようにそれらの複数の記録メディアを各メディアスロット0、1、2に装填する。これにより、それらの複数の記録メディアに対して上述のようなデータの読出し処理が並行して行われ、複数の記録メディアに分散して記録されていた動画像データが結合されて液晶ファインダー24に再生表示される。
【0049】
動画像再生時において上記メモリ制御部100は、各メディアスロット0、1、2の信号ラインL6からメディアコネクト信号を取得し、各記録メディアが装填されているメディアスロットを認識する。メディアスロットに装填されている記録メディアが複数の場合には複数の記録メディアに1つの動画像データが分散して記録されていると判断する。この場合、各記録メディアからデータ並行して読み出し、対応するバッファに一時的に書き込む。そして、動画記録時と同じ順番でデータを読み出すバッファを切り替えると共に、各バッファから動画記録時と同じ容量分ずつデータを読み出し、CPUバス52に出力する。これにより、複数の記録メディアに分散されて記録されていた動画像データが結合されてCPUバス52から出力される。
【0050】
図10、11、12は、動画像データ(記録メディアから読出して再生する再生データ)の流れを例示した図であり、図10は、メディアスロットに1つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0に記録メディア0が装填されている場合を示している。この場合、メディアスロット0の記録メディア0に接続された信号ラインにおいてリード信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、記録メディア0に記録された動画像データ等の再生データが順次読み出され、バッファ0に書き込まれる。そして、CPU50からの再生要求によりそのバッファ0に書き込まれた再生データが順に読み出されてCPUバス52に出力される。
【0051】
図11は、メディアスロットに2つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0とメディアスロット1に記録メディア0、1が装填されている場合を示している。この場合、メディアスロット0、1の記録メディア0,1にそれぞれ接続された信号ラインにおいてリード信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各記録メディア0,1に記録された動画像データ等の再生データが順次読み出され、バッファ0,1に書き込まれる。そして、CPU50からの再生要求により動画像記録時と同様に所定バイトずつバッファ0とバッファ1とから再生データが順に読み出され、CPUバッファ52に出力される。
【0052】
図12は、メディアスロットに3つの記録メディアが装填されている場合を示している。この場合、メディアスロット0、1、2の記録メディアにそれぞれ接続された信号ラインにおいてリード信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各記録メディア0,1、2に記録された動画像データ等の再生データが順次読み出され、バッファ0,1、2に書き込まれる。そして、CPU50からの再生要求により動画像記録時と同様に所定バイトずつバッファ0、1、2から再生データが順に読み出され、CPUバッファ52に出力される。
【0053】
以上、上記実施の形態ではメディアスロットが3つの場合について説明したが、メディアスリットが2つ又は4つ以上の場合であっても本発明を適用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る複数記録メディアスロット搭載動画記録装置によれば、複数の記録メディアに1つの動画像データを分散させて記録させると共に、各記録メディアへのデータ記録を並行して行うようにしたため、各記録メディアへのデータ書込み速度よりも高速のビットレートの動画像データを記録することができるようになり、高画質の動画像記録が可能となる。また、複数のメディアスロットを有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるデジタルカメラの一実施の形態を示した正面側斜視図。
【図2】本発明が適用されるデジタルカメラの一実施の形態を示した背面側斜視図。
【図3】本発明が適用されるデジタルカメラの処理ブロックの全体構成を示したブロック図。
【図4】メディアI/Fの構成を示した図。
【図5】メディアスロットにおけるメディア収納部の概略構成図。
【図6】記録メディアとメディアI/Fの間の信号ラインの種類を示した図。
【図7】動画像記録時における動画像データの流れを例示した図。
【図8】動画像記録時における動画像データの流れを例示した図。
【図9】動画像記録時における動画像データの流れを例示した図。
【図10】動画像再生時における動画像データの流れを例示した図。
【図11】動画像再生時における動画像データの流れを例示した図。
【図12】動画像再生時における動画像データの流れを例示した図。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、12…撮影レンズ、18…シャッターボタン、24…液晶ファインダー、28…メディアスロット、50…CPU、52…CPUバス、54…CCD、58…メディアインターフェース(メディアI/F)、64…メモリコントローラ、70…動画像符号化・復号化処理器、60、86…記録メディア、66…SDRAM、80…メディア格納部、90…回路部、100…メモリ制御部 0、1、2…バッファ
【発明の属する技術分野】
本発明は複数記録メディアスロット搭載動画記録装置に係り、特に記録メディアを装填する複数のスロットを搭載したデジタルカメラ等の動画記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影データを不揮発性メモリ等の記録メディアに記録するデジタルビデオカメラでは、通常MPEG等の符号化処理により動画像データを圧縮した後にメモリに記録している。
【0003】
動画像データを圧縮して記録メディアに記録する処理に関連して、特許文献1には、記録メディアへのデータ書込み速度の上限を超えないように、ビデオ信号の情報量に応じて圧縮率を可変することが提案されている。また、特許文献2には、可変ビットレートで圧縮した動画像データを記録する場合に、記録メディアの残り記録容量及び記録時間とを考慮してビットレートを変更することが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平05−284455号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−333169号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、動画像データの圧縮率を任意に設定できる機能を有する場合、ユーザは画質と記録時間を考慮して圧縮率を決定する。しかしながら可変ビットレート対応のカメラであっても、実際は記録メディアへの書込み速度が障壁となり、高画質での記録は困難である。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数のメディアスロットに複数の記録メディアが装填された場合に、高ビットレートで高画質の動画像データを記録できるようにした複数記録メディアスロット搭載動画記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録メディアが装填可能な複数のメディアスロットを備え、撮像手段により得られた動画像データを前記メディアスロットに装填された記録メディアに記録する複数記録メディア搭載動画記録装置において、前記複数のメディアスロットに複数の記録メディアが装填されている場合に各記録メディアへのデータ書込み速度より高速のビットレートの動画像データを生成する動画像データ生成手段と、前記動画像データ生成手段により生成された動画像データを一時記録するバッファメモリと、前記バッファメモリに一時記録された動画像データを前記複数の記録メディアに振り分けて各記録メディアに前記データ書込み速度に対応したビットレートで並行して転送し、前記動画像データを前記複数の記録メディアに分散して記録させる記録手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記メディアスロットに装填された記録メディアの枚数を検出する検出手段を備え、該検出手段により検出した記録メディアの枚数に応じて前記動画像データ生成手段により生成する動画像データのビットレートを変更することを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記動画像データ生成手段は、符号化処理により動画像データを圧縮して、所定のビットレートの動画像データを生成することを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、複数の記録メディアに1つの動画像データを分散させて記録させると共に、各記録メディアへのデータ記録を並行して行うようにしたため、各記録メディアへのデータ書込み速度よりも高速のビットレートの動画像データを記録することができるようになり、高画質の動画像記録が可能となる。また、複数のメディアスロットを有効利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る複数記録メディアスロット搭載動画記録装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0013】
図1、図2はそれぞれ本発明が適用されるデジタルカメラの一実施の形態を示す正面側斜視図と背面側斜視図である。これらの図に示すようにデジタルカメラ10の正面には、撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ16等が設けられ、上面にはシャッターボタン18等が設けられている。デジタルカメラ10の背面にはファインダー20、電源ON/OFFスイッチ22、液晶ファインダー24、各種操作用ボタン26等が設けられている。また、側面には、メモリカード(例えば、スマートメディア、xDピクチャーカード等)が格納されるメディアスロット28が設けられている。尚、本デジタルカメラ10では3つの記録メディアをそれぞれ3つのメディアスロット28に同時に装填できるようになっており、3つのメディアスロット28をそれぞれメディアスロット0、メディアスロット1、メディアスロット2として区別することとする。
【0014】
本デジタルカメラ10では、所定のモード選択操作によって静止画撮影モード、動画撮影モード、及び、再生モードのうちいずれかのモードを選択できるようになっている。静止画撮影モードでシャッターボタン18を全押しすると、メディアスロット0、1、2のいずれに装填した記録メディアに静止画の画像データ(例えばJPEGフォーマットの画像データ)が記録される。
【0015】
一方、動画撮影モードでシャッターボタン18を全押しすると、動画像の画像データ(以下、動画像データという)の記録が開始され、再度、シャッターボタン18を全押しすると、動画像データの記録が停止する。このとき、メディアスロット0、1、2のうちの複数のスロットに複数の記録メディアを装填しておくと、詳細を後述するように動画記録の開始から終了までの間の動画像データ(例えばMPEGフォーマット(MPEG−1、2等)の動画像データ)がそれらの複数の記録メディアに分散されて記録される。このように1つの動画像データのファイルを複数の記録メディアに分散して記録することによって、各記録メディアへの書込み速度の上限よりも高速のビットレートの動画像データを記録することが可能となるため、単一の記録メディアに動画像データを記録する場合よりも高画質の動画像データを記録することができる。
【0016】
再生モードでは、上述のように記録メディアに記録した静止画像や動画像を液晶ファインダー24に再生表示することができる。ただし、動画像データを上述のように複数の記録メディアに分散して記録した場合にはそれらの記録メディアを動画記録時と同様にメディアスロット0、1、2に装填しておく必要があり、1つでも不足する場合にはエラーとなる。
【0017】
図3は、上記デジタルカメラ10の処理ブロックの全体構成を示したブロック図である。同図に示すように、上記デジタルカメラ10には全体を統括制御する中央演算処理装置(CPU)50が搭載されており、CPU50には、CPUバス52等を介してCCD54、液晶ファインダー24、メディアインターフェース(メディアI/F)58、各種操作検出器62、メモリコントローラ64、動画像符号化・復号化処理器70等が接続されている。これらの各回路は、CPUバス52を介してCPU50との間、又は、相互に各種データの受け渡しが行えるようになっている。
【0018】
各種操作検出器62は、シャッターボタン18や各種操作用ボタン26等(図1、2参照)のデジタルカメラ10に設けられた各種操作部材の操作を検出しており、その検出信号(操作信号)がCPUバス52を介してCPU50によって読み取られる。これにより、CPU50は、操作者の操作を検出し、検出した操作に従って以下に示すような各種処理、制御を実行する。
【0019】
静止画撮影モード時や動画撮影モード時において、記録メディア60に記録する静止画像や動画像のもととなる画像データ、又は、液晶ファインダー24に表示するスルー画のもととなる画像データは、CCD54が撮影レンズ12により結像された光学像を光電変換し、CCD54の出力をA/Dコンバータ56によってデジタル信号に変換することにより得られる。
【0020】
CCD54から得られた上記画像データは、CPUバス52を介してメモリコントローラ64の制御によりSDRAM66に一時的に記録される。尚、SDRAM66と同様にメモリコントローラ64によってデータの読出し/書込みが制御されるフラッシュROM68は、カメラの環境設定等の電源オフ時にも維持されるデータが記録される。
【0021】
SDRAM66に一時記録された画像データは、CPU50や動画像符号化・復号化処理器70等によって所要の処理が施された後、メディアI/F58や液晶ファインダー24にCPUバス52を介して送られる。静止画撮影モードにおける静止画記録実行時では、例えばJPEGの記録フォーマットの画像データに圧縮され、その圧縮された画像データがメディアI/F58に送られる。一方、動画撮影モードにおける動画記録実行時では、その実行期間中に得られる画像データが動画像符号化・復号化処理器70の符号化処理により例えばMPEGの記録フォーマットの動画像データに圧縮され、その圧縮された動画像データが順次メディアI/F58に送られる。液晶ファインダー24にはモニタ表示用に生成された画像データが送られる。
【0022】
これにより、メディアI/F58を通じて記録メディア60に静止画の画像データや動画像データが記録され、液晶ファインダー24にリアルタイムの撮影画像がスルー画として表示される。
【0023】
尚、記録メディア60は、3つのメディアスロット0、1、2に装填される1又は複数の記録メディアを1つの符号で表したもので、静止画記録時には、メディアスロット0、1、2に装填されたいずれかの記録メディアに静止画の画像データが記録され、動画記録時には、詳細を後述するようにメディアスロット0、1、2に装填された記録メディアのすべてに対して、動画像データが分散されて記録される。また、メディアスロット0、1、2に装填できる記録メディアの種類は、同一であっても異なっていてもよい。
【0024】
一方、再生モード時においては、上述のように記録メディア60に記録された静止画の画像データ又は動画像データがメディアI/F58により読み出され、SDRAM66に一時的に記録される。
【0025】
記録メディア60から読み出されてSDRAM66に一時記録された画像データは、CPU50や動画像符号化・復号化処理器70等によって所要の処理が施された後、液晶ファインダー24にCPUバス52を介して送られる。静止画の画像データの場合には、上述のようにJPEGの記録フォーマットに圧縮されている画像データが伸長されて液晶ファインダー24に送られる。一方、動画像データの場合には、上述のようにMPEGの記録フォーマットに圧縮されている動画像データが動画像符号化・復号化処理器70の復号化処理により伸長されて液晶ファインダー24に送られる。これによって、記録メディアから読み出された静止画像又は動画像が液晶ファインダー24に表示される。
【0026】
次に、上記メディアI/F58の構成、処理について詳説する。図4は、メディアI/F58の構成を示した図である。同図に示すようにメディアI/F58は回路部90と3つのメディアスロット0、1、2から構成されている。各メディアスロット0、1、2と回路部90とは、各種信号ラインにより接続されており、回路部90は各メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアとの間での各種信号のやり取りを各メディアスロット0、1、2を介して行うことができるようになっている。
【0027】
図5は、各メディアスロット0、1、2におけるメディア収納部の概略構成図である。各メディアスロット0、1、2において記録メディア86を格納するメディア格納部80には、装填可能な種類の記録メディア86の複数の端子88に対応する端子82が設けられており、メディア格納部80内のガイド84に従って記録メディア86を挿入すると、記録メディア86の各端子88がメディア格納部80の各端子82に接続されるようになっている。また、メディア格納部80の各端子82は、回路部90と各信号ラインによって接続されている。
【0028】
これにより、各メディアスロット0、1、2に装填した記録メディア86とメディアI/F58との間は、各種信号ラインで接続される。各信号ラインの種類としては、図6に示すように例えばデータの読出し/書込みを行うアドレスを指定するアドレス信号が伝送される信号ライン(アドレスバス)L1、記録メディア86から読み出されるデータ又は記録メディア86に書き込むデータが伝送される信号ライン(データバス)L2、データの読出しを指令するリード信号が伝送される信号ラインL3、データの書込みを指令するライト信号が伝送される信号ラインL4、データの書込み/読出しを許可するメディアイネーブル信号が伝送される信号ラインL5、及び、記録メディア86が接続されていることを示すメディアコネクト信号が伝送される信号ラインL6などがある。
【0029】
尚、以下、各メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアをそれぞれ記録メディア0、1、2として区別する。
【0030】
一方、図4に示すようにメディアI/F58の回路部90は、CPUバス52に接続されており、記録メディアに記録する静止画の画像データや動画像データ等のCPUバス52により伝送されるデータを受け取り、また、再生表示のために記録メディアから読み出した静止画の画像データや動画像データをCPUバス52に出力する。
【0031】
同図に示すように回路部90は、3つのバッファメモリ(以下、各バッファメモリをバッファ0、1、2という)と、メモリ制御部100とから構成されている。バッファ0、1、2はそれぞれ、各メディアスロット0、1、2に対応して設けられており、例えば、バッファ0はメディアスロット0に装填された記録メディア0に記録するデータ、又は、記録メディア0から読み出したデータを一時的に記録するためのメモリであり、記録メディアが一般的に数MB〜数百MBであるのに対してバッファ0は数十kB程度のメモリ容量を有する。バッファ1、2もバッファ0と同様であり、それぞれメディアスロット1、2に装填された記録メディア1、2に記録するデータ、又は、記録メディア1、2から読み出したデータを一時的に記録する。尚、本実施の形態では、バッファ0、1、2は、データの書込みと読出しを同時に行うことができるものとする。ただし、データの書込みと読出しを同時に行うことができないタイプのバッファを使用してもよい。また、バッファ0、1、2は、物理的には一つのメモリで構成され仮想的に3つに分けられているものとしてもよい。
【0032】
メモリ制御部100は、CPUバス52を通じて接続された各種回路とのデータのやり取り、各バッファ0、1、2のデータの読出し/書込み、各メディアスロット0、1、2に装填された記録メディア0、1、2との上記信号ラインL1〜L6を通じたデータのやり取り等の制御を行う。
【0033】
例えば、メモリ制御部100は、CPUバス52を通じてCPU50からデータの記録要求の信号を受け取ると、CPUバス52から与えられる記録データ(動画像データ等)をメディアスロット0、1、2に装填された1つ又は複数の記録メディアに書き込む処理を行う。ここで、メディアスロット0に装填された記録メディア0にデータを書き込む場合の処理について説明すると、メモリ制御部100は、CPUバス52から与えられた記録データをバッファ0に転送し一時的に格納する。バッファ0に記録データが蓄積されると、メディアスロット0に対して、アドレス信号とライト信号を上記アドレスバスL1と信号ラインL4を通じて与え、データの書込みを指示すると共にデータを書き込むアドレスを指定する。また、バッファ0にデータの読出しを指示してバッファ0に蓄積されたデータを上記データバスL2を通じて順次転送する。バッファ0からのデータの読出し(バッファ0からメディアスロット0へのデータの転送)は、上記信号ラインL5からのメディアイネーブル信号を検出しながら行うことにより記録メディア0へのデータ書込み速度の上限を超えない範囲で行うようにする。これにより、記録メディア0の所定のアドレス範囲にCPUバス52から与えられた記録データが記録メディア0の規定の書込み速度範囲内で書き込まれる。このような記録メディア0へのデータの書込み処理は、他のメディアスロット1、2に装填された記録メディア1、2にデータを書き込む場合にもそれぞれ対応するバッファ1、2を用いて同様に行われる。
【0034】
一方、メモリ制御部100は、CPUバス52を通じてCPU50からデータの再生要求の信号を受け取ると、メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアから再生データ(動画像データ等)を読み出し、その再生データをCPUバス52に出力する処理を行う。ここで、メディアスロット0に装填された記録メディア0から再生データを読み出す場合の処理について説明すると、メモリ制御部100は、メディアスロット0に対して、アドレス信号とリード信号を上記アドレスバスL1と信号ラインL3を通じて与え、データの読出しを指令すると共にデータを読み出すアドレスを指定する。また、バッファ0にデータの書込みを指示して記録メディア0からデータバスL2を通じて順次転送されてくる再生データをバッファ0に書き込む。そして、バッファ0に格納されたデータを順次読み出してCPUバス52に出力する。これにより、記録メディア0の所定のアドレス範囲に記録されているデータがCPUバス52に出力される。このような記録メディア0からのデータの読出し処理は、他のメディアスロット1、2に装填された記録メディア1、2からデータを読み出す場合にもそれぞれ対応するバッファ1、2を用いて同様に行われる。
【0035】
尚、静止画の画像データを記録メディアに記録する場合や再生する場合、又は、メディアスロット0、1、2のいずれか1つにのみ記録メディアが装填されている場合には、1つの記録メディアに対して上述のような書込み処理又は読出し処理が行われる。
【0036】
次に、動画記録時における上記メディアI/F58等での処理について詳説する。動画撮影モードにおいて、動画像データを記録メディアに記録する場合、メディアスロット0、1、2のいずれか1つのスロットに記録メディアを装填しておくと、その記録メディアに対して上述のように書込み処理が行われる。一方、メディアスロット0、1、2の複数のスロットに記録メディアを装填しておくと、それらの複数の各記録メディアに対して上述のような書込み処理が並行して行われ、1つのファイルの動画像データが複数の記録メディアに分散して記録される。このように複数の記録メディアに並行してデータの書込みを行うことによって各記録メディアにおけるデータ書込み速度の上限よりも高速なビットレートの動画像データの記録が可能となり、高画質の動画像記録を行うことができるようになっている。
【0037】
動画記録時において上記メモリ制御部100は、各メディアスロット0、1、2の信号ラインL6からメディアコネクト信号を取得することにより記録メディアが装填されているメディアスロットを認識する。また、その情報をCPU50にCPUバス52を介して与える。CPU50は、メディアスロット0、1、2に装填されている記録メディアの総枚数を把握し、記録メディアに記録する動画像データのビットレートをできるだけ高速となるように設定する。このとき、メディアスロット0、1、2に装填されている記録メディアの枚数が複数であれば、各記録メディアへのデータの書込み速度の上限よりも高速のビットレートが設定される。また、動画像データを分散し記録する記録メディアの枚数が多いほど、高ビットレートに設定される。
【0038】
動画像符号化・復号化処理器70は、CCD54により得られた非圧縮の画像データからCPU50により設定されたビットレートの動画像データを生成し、生成した動画像データをそのビットレートの転送速度でCPUバス52を介してメディアI/F58に転送する。
【0039】
メディアI/F58のメモリ制御部100は、CPU50からの記録要求と共に動画像符号化・復号化処理器70から動画像データ等の記録データが順次転送されてくると、その記録データを、バッファ0、1、2のうち記録メディアが装填されているメディアスロットに対応するバッファに一時的に格納する。もし、複数の記録メディアがメディアスロット0、1、2に装填されている場合には、それらの複数の記録メディアに対応する複数のバッファに記録データを所定ビットずつ順に書き込む。例えば、バッファ0、1、2のメモリサイズがxバイトで、メディアスロット0、1に記録メディア0、1が装填されている場合、順次与えられる記録データをまずバッファ0に例えばxバイト分書き込む。続いてバッファ1にxバイト分書き込む。そして、CPUバス52から記録データが転送されている間この処理を繰り返す。
【0040】
一方、メモリ制御部100は、上述のようにバッファへのデータの書込みを行うと同時に、記録メディアが装填されたメディアスロット0、1、2のそれぞれに対してアドレス信号とライト信号をアドレスバスL1と信号ラインL4を通じて与える。そして、バッファに格納した記録データを古い順に順次読み出し、その記録データをデータバスL2を通じて対応するメディアスロットに転送する。このときバッファからのデータの読出し及びメディアスロットへのデータの転送は、記録メディアの書込み速度に対応したビットレートで行う。これにより、バッファに一時的に格納された動画像データが記録メディアに書き込まれる。
【0041】
もし、複数の記録メディアがメディアスロット0、1、2の装填されている場合には、それらのメディアスロットに対するバッファからのデータの転送を並行して同時に行う。これにより、それらの複数の記録メディアに動画像データが分散して記録される。また、複数の記録メディアへの動画像データの書込み速度を総合すると、1つの記録メディアに動画像データを記録する場合に比べて高速にすることができるため、上述のように動画像データのビットレートを高速に設定することができ、高画質の動画像データを記録することができる。
【0042】
尚、動画像データのビットレートは、メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアの枚数において記録可能な速度範囲内で所望の速度に可変できるようにしてもよい。また、メディアスロット0、1、2に複数の記録メディアを装填した場合に、それらの全ての記録メディアに動画像データを分散させて記録させるのではなく、それらの複数の記録メディアのうち所望の記録メディアを選択し、選択した記録メディアのみに動画像データを記録できるようにしてもよい。更に、上記バッファ0、1、2は、データの読出しと書込みを同時に行うことができるため、データの書込みを行っているバッファからも同時にデータの読出しを行い、記録メディアに転送するようにしていたが、データの書込みと読出しを同時に行うことができないバッファを使用した場合には、データの書込みを行っているバッファからのデータの読出しを停止し、データの書込みが停止した際にデータの読出しを行うようにすればよい。また、動画像データを複数の記録メディアに分散して記録する場合にはその旨の情報を動画像データと共に各記録メディアに記録しておき、再生等の際に参照できるようにしてもよい。
【0043】
図7、8、9は、動画像記録時における動画像データ(記録メディアに記録する記録データ)の流れを例示した図であり、図7は、メディアスロットに1つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0に記録メディア0が装填されている場合を示している。この場合、動画像データのビットレートは記録メディア0の書込み速度に対応した通常の速度に設定される。即ち、バッファ0のメモリに空きがある場合のみ動画像データがCPUバス52からメディアI/F58に送られるようなビットレートに設定される。その動画像データ等記録データはCPU50からの記録要求により順次バッファ0に書き込まれる。そして、メディアスロット0の記録メディア0に接続された信号ラインにおいてライト信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、バッファ0から記録データが順に読み出されてその記録データがバスラインを通じてメディアスロット0の記録メディア0に書き込まれる。
【0044】
図8は、メディアスロットに2つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0とメディアスロット1に記録メディア0、1が装填されている場合を示している。この場合、動画像データのビットレートは各記録メディアへのデータ書込み速度の上限よりも高速に設定される。ただし、バッファ0、1のいずれかのメモリに空きがある場合のみ動画像データがCPUバス52からメディアI/F58に送られるような速度に制限される。その動画像データ等の記録データはCPU50からの記録要求により所定バイト分ずつバッファ0とバッファ1とで順に振り分けながら書き込まれる。そして、メディアスロット0の記録メディア0とメディアスロット1の記録メディア1にそれぞれ接続された信号ラインにおいてライト信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各バッファ0、1から記録データが順に読み出され、それぞれの記録データがバスラインL2を通じてメディアスロット0の記録メディア0とメディアスロット1の記録メディア1に書き込まれる。
【0045】
図9は、メディアスロットに3つの記録メディアが装填されている場合を示している。この場合、動画像データのビットレートは各記録メディアへのデータの書込み速度の上限よりも高速に設定されると共に、本実施の形態では最高速のビットレートに設定される。ただし、バッファ0、1、2のいずれかのメモリに空きがある場合のみ動画像データがCPUバス52からメディアI/F58に送られるような速度に制限される。その動画像データ等の記録データは、CPU50の記録要求により所定バイトずつバッファ0、1、2の間で順に振り分けながら格納される。そして、メディアスロット0、1,2の記録メディア0、1,2にそれぞれ接続された信号ラインにおいてライト信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各バッファ0、1、2から記録データが順に読み出され、それぞれの記録データがバスラインL2を通じてメディアスロット0、1,2の記録メディア0、1、2に書き込まれる。
【0046】
以上の動画像記録時において、動画像データのビットレートは、メディアスロット0、1、2に装填された記録メディアの枚数に応じて、上限値以下の所定の値に自動的に設定するようにしてもよいし、または、その上限値以下の所望の値を操作者が選択できるようにしてもよい。
【0047】
次に、動画像再生時における上記メディアI/F58等での処理について詳説する。再生モードにおいて、1つの記録メディア内に記録した動画像データを再生する場合、その記録メディアをメディアスロット0、1、2のいずれか1つのスロットに装填する。これにより、その記録メディアに対して上述のようにデータの読出し処理が行われる。
【0048】
一方、上述のように複数の記録メディアに分散して記録した動画像データを再生する場合、動画記録時と同じようにそれらの複数の記録メディアを各メディアスロット0、1、2に装填する。これにより、それらの複数の記録メディアに対して上述のようなデータの読出し処理が並行して行われ、複数の記録メディアに分散して記録されていた動画像データが結合されて液晶ファインダー24に再生表示される。
【0049】
動画像再生時において上記メモリ制御部100は、各メディアスロット0、1、2の信号ラインL6からメディアコネクト信号を取得し、各記録メディアが装填されているメディアスロットを認識する。メディアスロットに装填されている記録メディアが複数の場合には複数の記録メディアに1つの動画像データが分散して記録されていると判断する。この場合、各記録メディアからデータ並行して読み出し、対応するバッファに一時的に書き込む。そして、動画記録時と同じ順番でデータを読み出すバッファを切り替えると共に、各バッファから動画記録時と同じ容量分ずつデータを読み出し、CPUバス52に出力する。これにより、複数の記録メディアに分散されて記録されていた動画像データが結合されてCPUバス52から出力される。
【0050】
図10、11、12は、動画像データ(記録メディアから読出して再生する再生データ)の流れを例示した図であり、図10は、メディアスロットに1つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0に記録メディア0が装填されている場合を示している。この場合、メディアスロット0の記録メディア0に接続された信号ラインにおいてリード信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、記録メディア0に記録された動画像データ等の再生データが順次読み出され、バッファ0に書き込まれる。そして、CPU50からの再生要求によりそのバッファ0に書き込まれた再生データが順に読み出されてCPUバス52に出力される。
【0051】
図11は、メディアスロットに2つの記録メディアが装填されている場合であって例えばメディアスロット0とメディアスロット1に記録メディア0、1が装填されている場合を示している。この場合、メディアスロット0、1の記録メディア0,1にそれぞれ接続された信号ラインにおいてリード信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各記録メディア0,1に記録された動画像データ等の再生データが順次読み出され、バッファ0,1に書き込まれる。そして、CPU50からの再生要求により動画像記録時と同様に所定バイトずつバッファ0とバッファ1とから再生データが順に読み出され、CPUバッファ52に出力される。
【0052】
図12は、メディアスロットに3つの記録メディアが装填されている場合を示している。この場合、メディアスロット0、1、2の記録メディアにそれぞれ接続された信号ラインにおいてリード信号が有効、且つ、メディアイネーブル信号が有効となっている場合に、各記録メディア0,1、2に記録された動画像データ等の再生データが順次読み出され、バッファ0,1、2に書き込まれる。そして、CPU50からの再生要求により動画像記録時と同様に所定バイトずつバッファ0、1、2から再生データが順に読み出され、CPUバッファ52に出力される。
【0053】
以上、上記実施の形態ではメディアスロットが3つの場合について説明したが、メディアスリットが2つ又は4つ以上の場合であっても本発明を適用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る複数記録メディアスロット搭載動画記録装置によれば、複数の記録メディアに1つの動画像データを分散させて記録させると共に、各記録メディアへのデータ記録を並行して行うようにしたため、各記録メディアへのデータ書込み速度よりも高速のビットレートの動画像データを記録することができるようになり、高画質の動画像記録が可能となる。また、複数のメディアスロットを有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるデジタルカメラの一実施の形態を示した正面側斜視図。
【図2】本発明が適用されるデジタルカメラの一実施の形態を示した背面側斜視図。
【図3】本発明が適用されるデジタルカメラの処理ブロックの全体構成を示したブロック図。
【図4】メディアI/Fの構成を示した図。
【図5】メディアスロットにおけるメディア収納部の概略構成図。
【図6】記録メディアとメディアI/Fの間の信号ラインの種類を示した図。
【図7】動画像記録時における動画像データの流れを例示した図。
【図8】動画像記録時における動画像データの流れを例示した図。
【図9】動画像記録時における動画像データの流れを例示した図。
【図10】動画像再生時における動画像データの流れを例示した図。
【図11】動画像再生時における動画像データの流れを例示した図。
【図12】動画像再生時における動画像データの流れを例示した図。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、12…撮影レンズ、18…シャッターボタン、24…液晶ファインダー、28…メディアスロット、50…CPU、52…CPUバス、54…CCD、58…メディアインターフェース(メディアI/F)、64…メモリコントローラ、70…動画像符号化・復号化処理器、60、86…記録メディア、66…SDRAM、80…メディア格納部、90…回路部、100…メモリ制御部 0、1、2…バッファ
Claims (3)
- 記録メディアが装填可能な複数のメディアスロットを備え、撮像手段により得られた動画像データを前記メディアスロットに装填された記録メディアに記録する複数記録メディア搭載動画記録装置において、
前記複数のメディアスロットに複数の記録メディアが装填されている場合に各記録メディアへのデータ書込み速度より高速のビットレートの動画像データを生成する動画像データ生成手段と、
前記動画像データ生成手段により生成された動画像データを一時記録するバッファメモリと、
前記バッファメモリに一時記録された動画像データを前記複数の記録メディアに振り分けて各記録メディアに前記データ書込み速度に対応したビットレートで並行して転送し、前記動画像データを前記複数の記録メディアに分散して記録させる記録手段と、
を備えたことを特徴とする複数記録メディアスロット搭載動画記録装置。 - 前記メディアスロットに装填された記録メディアの枚数を検出する検出手段を備え、該検出手段により検出した記録メディアの枚数に応じて前記動画像データ生成手段により生成する動画像データのビットレートを変更することを特徴とする請求項1の複数記録メディアスロット搭載動画記録装置。
- 前記動画像データ生成手段は、符号化処理により動画像データを圧縮して、所定のビットレートの動画像データを生成することを特徴とする請求項1又は2の複数記録メディアスロット搭載動画記録装置。
Priority Applications (1)
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JP2003187605A JP2005026807A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 複数記録メディアスロット搭載動画記録装置 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9113846B2 (en) | 2001-07-26 | 2015-08-25 | Given Imaging Ltd. | In-vivo imaging device providing data compression |
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-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187605A patent/JP2005026807A/ja active Pending
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