JP2005026637A - コイルの端部処理方法及びそれに用いるボビン - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒュージングが良好に適用できる、コイルの端部処理方法及びそれに用いるボビンを得る。
【解決手段】 フランジ11を有するボビン10に巻回し、前記フランジ11を通して外面に導出させるコイルの端部処理方法であって、前記コイルの被覆線端19は、前記フランジ11に装備された仮係止部21に係止してフランジ11の外面に対し起立状態に支持され、前記フランジ11の外面から離間配置したヒュージング用の電極41,42によってヒュージングが行われる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インバータ方式の高周波加熱装置等の電源部となる昇圧トランスに巻回するコイルの端部処理方法及びそれに用いるボビンに関する。
インバータ方式の高周波加熱装置の電源部は、図6に示すように、プリント基板71にトランス72を実装したトランスユニット73を内蔵している。
ここで、このトランスユニット73の回路について図7を参照して説明する。
商用電源74は、ダイオードブリッジ等の整流回路75によって全波整流され、インバータ76によって高周波電圧に変換されてトランス72の1次巻線77に印加される。これにより、トランス72の2次巻線78に数kVの高周波の高電圧が発生する。そして、この高周波高電圧は、コンデンサ79やダイオード80からなる倍電圧整流回路81によって整流される。これにより、マイクロ波発生器であるマグネトロン82に高電圧が印加される。また、トランス72のヒータ巻線83は、マグネトロン82のフィラメント84に接続され、フィラメント84を加熱する。そして、マグネトロン82は、フィラメント84の加熱と高電圧の印加によりマイクロ波を発振する。
図8に示すように、上記のトランスユニット73に用いられるトランス72は、1次巻線77、2次巻線78、及びヒータ巻線83が同心状に巻かれたボビン85を有し、このボビン85の中心に、コア86が両側から差し込まれた構造とされている。そして、このトランス72は、図9に示すように、その底部に、1次用接続ピン87、2次用接続ピン88、ヒータ用接続ピン89、及びアース用接続ピン90を有しており、実装先のプリント基板71のスルーホールに挿入されて、半田付けによりプリント基板71の回路パターンに接続される。そして、プリント基板71には、図6に示したように、トランス72が実装される他に、コンデンサ79やダイオード80等の高電圧部品及び制御回路等の弱電圧回路を構成する各種部品が実装される。
なお、上記の図8に示される構成のトランスは、例えば特許文献1に記載されている。
特開2001−189221号公報(図3)
ところで、高周波加熱装置においては、コンパクト化が要求されているため、トランスユニットについても各部のサイズを縮小して、小型化の実現を目指している。
一方、上記したインバータ方式の高周波加熱装置等のトランスでは、高周波による巻線の発熱の増加を抑えることが大事で、そのために、例えば線径が太い線材を用いると発熱の増加を抑えることができるものの、巻線の巻回量が増えて小型化に逆行することになるため、耐熱性が向上した線材を用いて太径化させないことが有利となる。
また、巻線の発熱の増加を抑えるために、エナメル線等の樹脂被膜導線の集合線であるリッツ線が、トランスの1次巻線として用いられている。
このリッツ線の端部処理の一例として、例えば、エナメル線を鉛フリーはんだ槽に浸漬して表面のエナメル皮膜を剥離することにより、容易に中の導体と接続端子とをはんだ接続する方法がある。しかし、リッツ線に既述した耐熱性が向上した線材を使用した場合には、エナメル皮膜がはんだの溶融温度である500〜550℃で剥離されないために、上記の端部処理方法を用いることができない。
そこで、溶融はんだに代わって、絶縁被覆(エナメル皮膜)を溶かして中の導体と接続端子とを機械的、電気的に接続するために、ヒュージング溶接が考慮できた。
ヒュージングは、巻線の被覆線端に係止させた接続端子を一対の溶接電極(ヒュージング用の電極)で加圧しつつ、電極に電流を流して発熱させることによって、絶縁被覆を剥がさず除去して、巻線と接続端子との接続を図ることができたものである。
そこで、ボビンに巻回した巻線に対しヒュージングを行う場合、図10に示すように、先ず、1次巻線77をボビン85上の軸方向に離間した二つのフランジ92,95間に巻回し、その被覆線端87を外方側に位置するフランジ92外面に形成された係止部91に係止して、1次巻線77をボビン85に巻き付ける。
ボビン85に巻き付けられた1次巻線77の被覆線端87に対し、ヒュージング用の電極93,94は、スペース上の制約から、図11に示すように、一方の電極93が1次巻線77に対応した上記のフランジ92,95に沿って移動した後、被覆線端87を加圧するように、被覆線端87に対してフランジ92の鉛直方向より移動する。一方、他方の電極94はフランジ92の外面に対し鉛直方向より移動して、一方の電極93の側面と被覆線端87を挟んで対向配置される。そして、ヒュージングは、被覆線端87に不図示の接続端子を外挿させて、この接続端子を両電極93,94で加圧しつつ、電極93,94に電流を流すことにより行われる。すなわち、1次巻線77は、被覆線端87の樹脂被膜が熱と加圧力により軟化して端子部から押し出されて、中の導体が端子と機械的、電気的に接続される。
しかし、上記した1次巻線(リッツ線)の端部処理方法では、トランス72の小型化に伴って1次巻線77の二つのフランジ92,95間隔も狭くなるので、このスペース上の制約に合わせてヒュージング用の電極93,94が小型、狭幅化されると、多数本のリッツ線ではおおよそ1000Nを超える加圧力が必要なため、機械的な強度を低下させて、一方の電極93が他方の電極94よりの押圧力を受けた際に、図11に仮想線で示すように、座屈や変形する虞があり、信頼性を低下させる要因となる。そこで、1次巻線77を係止部91から取り外して、スペース上の制約を受けない位置で被覆線端87にヒュージングを行おうとすると、1次巻線77はボビン85に対する巻付力が緩んで、巻きほぐれを起こす虞があった。
また係止部91は、図10に示したように、プリント基板71の部品面からの距離が大きくなり、その先端が位置規制されなくなって、実装が困難となる虞があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スペース上の制約を受けない位置でヒュージングを行い、しかも、線材の巻ほぐれを発生させないコイルの端部処理方法及びそれに用いるボビンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイルの端部処理方法は、請求項1に記載したように、フランジを有するボビンに巻回し、前記フランジを通して該フランジ外面に導出させるコイルの端部処理方法であって、
前記コイルの被覆線端を前記フランジ外面に対し起立状態に係止して、前記フランジ外面から離間配置した電極でヒュージングすることを特徴とする。
この構成すれば、コイルは、その被覆線端が起立状態に係止され、ボビンからの巻きほぐれが防止される。
しかも、コイルの被覆線端がフランジ外面に対して起立状態に設定されることで、ヒュージング用の電極は、スペース上の制約を受けない位置で、先端部同士を対向配置させることができて、小型・狭幅化しなくても済むために、機械的な強度の低下による座屈や変形等から回避される。
また、本発明に係るコイルの端部処理方法は、請求項2に記載したように、請求項1に記載したコイルの端部処理方法において、少なくとも前記コイルの巻き終わりの被覆線端を前記フランジ外面に対し起立状態にする仮係止部に係止させることを特徴とする。
この構成すれば、コイルの被覆線端が確実に起立状態に保持され、被覆線端を一対の電極間の略中心位置に配置することができるため、ヒュージングが確実に実施できる。
また、本発明に係るボビンは、請求項3に記載したように、フランジを有し、コイルを巻回するボビンであって、
前記フランジ外面に、前記フランジを通って該フランジ外面に導出させた前記コイルの被覆線端を前記フランジ外面に対し起立状態にする仮係止部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、コイルの被覆線端は、ボビンのフランジ外面に装備した仮係止部によって起立状態に設けられて、ヒュージングの際、スペース上の制約を受けないフランジ外面から離れた位置に配置される。
また、本発明に係るボビンは、請求項4に記載したように、請求項3に記載したボビンにおいて、
前記フランジ外面に、前記コイルの被覆線端をヒュージングして接続した端子を固定させる係止部を更に備えたことを特徴とする。
この構成によれば、コイルの端部に接続した端子は、係止部によりフランジの周縁部より突出するため、トランスのプリント基板への実装を極めて簡単に行うことができる。
本発明に係るコイルの端部処理方法によれば、トランスを製造する際のコイルと接続端子との接続において、フランジの外面から離間した位置にヒュージング用の電極を配置してその作動領域が充分に確保されるので、電極の小型・狭幅化による座屈や変形等を招くことなく、ヒュージングを好適に行うことができる。
従って、耐熱性が向上した線材をコイルに用いてコイルと接続端子とをヒュージングによって機械的、電気的に接続することが可能となり、この耐熱性が向上した線材を用いてトランスの小型化を実現することができる。
また、本発明に係るボビンによれば、フランジの外面を利用して仮係止部及び係止部が装備されて、仮係止部は、ボビンに巻回したコイルの先端部をフランジの外面に対し起立状態に保持するので、コイルのボビンからの巻きほぐれを防止することができると共に、ヒュージング位置を常に安定化させて、ヒュージングが良好に行えるようにできる。
また、係止部は、コイル先端に装備された接続端子をフランジの外面に沿って固定配置するので、接続端子の回路パターンへの挿入を容易にして、トランスのプリント基板への実装を簡単に行わせることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態に係るコイルの端部処理方法及びそれに用いるボビンについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、高周波加熱装置のトランスについて、そのボビン及びボビンに巻回されるコイルの端部処理に関して説明する。
図1は本発明の一実施の形態に適用されるトランスユニットの外観斜視図、図2はトランスの外観斜視図、図3はヒュージング前のトランスにおけるボビンの要部拡大図、図4はヒュージングを行う際のボビンの外観斜視図、図5はコイルの端部に適用する接続端子の外観斜視図で、(a)はコイル軸線方向より外挿する端子例で、(b)はコイル側方より外挿する端子例である。
図1に示すように、高周波加熱装置の電源部(以後、単に『電源部』と称することがある。)となるトランスユニット1は、プリント基板2上に、ヒートシンク4を配したダイオードブリッジ等の整流素子3a並びにスイッチング素子3bと、コンデンサやダイオード等の高電圧部品5及び図示せぬ制御回路等の弱電圧回路と、トランス6とが実装された構成である。
トランス6は、後述する1次巻線13や2次巻線16やヒータ巻線17となるコイルが巻回されたボビン10を有する。
ボビン10は、対構造のフランジ11,12の間に1次巻線13が巻回され、1次巻線13と同心にして、対構造のフランジ14,15の間に2次巻線16及びヒータ巻線17が独立して巻回されている。そして、ボビン10の中心を貫通するように不図示のコアが嵌挿されている。
ボビン10を形成する1次巻線13側のフランジ11の外面には、図2に示すように、1次巻線13の巻き始めの被覆線端18を外部へ引き出すための導出溝20aと、1次巻線13の巻き終わりの被覆線端19を同じく外部へ引き出すためのフランジ20bとが形成されている。
被覆線端19を引き出すフランジ20bの外周囲には、図3にも示すようにフランジ20bに連続して一対の弾性係止片からなる仮係止部21が突出形成されている。
この仮係止部21は、被覆線端19にヒュージングを適用するに際し、図4に示すように、被覆線端19をフランジ11の外面に対して起立状態に係止させることで、ヒュージングのためのスペース上の制約を解消する共に、1次巻線13の巻付力が緩まないように保持してボビン10からの巻きほぐれを防止する機能を有したものである。
図2に戻って、フランジ11の外面には、ヒュージングにより1次巻線13の端部に接続された接続端子24,25を、フランジ11の周縁部に固定配置する係止部22,23が更に装備されている。
この係止部22,23は、接続端子24,25をフランジ11の外面に沿って突出させて、トランス6をプリント基板2へ実装する際に、接続端子24,25の、回路パターンに形成されたスルーホールへの挿入を容易にする。
次に、コイルの端部処理方法について説明する。なお、この実施の形態では、1次巻線13の巻き終わり部における被覆線端19にヒュージングして接続端子25を接続する端部処理方法について説明する。
先ず、1次巻線13は、ボビン10のフランジ11,12間に必要回数を巻回した後、図3に示すように、巻き終わりの被覆線端19がフランジ20bを通して、フランジ11の外面に引き出される。引き出された被覆線端19は、図4に示すように、更に仮係止部21に係止して、フランジ11の外面に対し起立状態になされる。
この仮係止部21は被覆線端19を係止することによって、既述したように、1次巻線13のボビン10からの巻きほぐれを防止することができる。
この実施の形態において、巻き終わりの被覆線端19だけを端部処理の対象とした理由は、巻き始めは1次巻線13が重ね巻きされて、必ずしも巻きほぐれを生じないことによる。
起立状態に保持された被覆線端19に、図5に示した接続端子25の電線接続部25aを軸線方向あるいは側方より外挿させて、ヒュージングを実施する。
ヒュージングは、一対のヒュージング用の電極41,42により行われる。
一対の電極41,42は、図4に示すように、フランジ11の外面から離間した位置で、起立状態の被覆線端19を挟むように対向配置されており、電極41,42相互は先端部が近接して被覆線端19を押圧するように移動し、図示せぬ接続端子25の電線接続部25aを圧潰すると共に、電流が印加されて被覆線端19を加熱する。
電流は、最初、電極41,42から端子25に伝って流れ、電極41,42の先端と図示せぬ接続端子25とを発熱させて、端子に接している被覆線端19の導体の温度を上昇させる。導体を覆っている絶縁被覆は、熱可塑性を有するため、熱と加圧力とにより軟化して電線接続部25aから押し出されて、導体と端子25とを導通状態にする。そして、さらに加圧することにより、絶縁被覆カスを端子25の外に押し出すことで、熱圧接による導通状態が完成する。
ヒュージングが終了したら、1次巻線13は、図2に示したように、フランジ11の外面に沿って曲げられて、接続端子25が係止部23に係止されて、端部処理工程が終了する。その際、1次巻線13は、仮係止部21から外れることになっても、端子25が係止部23に固定されてフランジ11の外面に保持されるので、構わない。つまり、仮係止部21は、ヒュージングを行うため、被覆線端19を一時的に係止する仮止め手段と解することができる。
なお、1次巻線13は巻き始めの被覆線端18が同様に処理されて、接続端子24が係止部22に係止される。
上記した本実施の形態のコイルの端部処理方法によれば、1次巻線13の被覆線端18,19をフランジ11の外面に対して起立状態に係止させて、同じくフランジ11の外面から離間配置したヒュージング用の電極41,42でヒュージングを行うようにした。これにより、1次巻線13はボビン10からの巻きほぐれが防止されると共に、ヒュージング用の電極41,42は、動作空間が充分に確保でき、しかも、電極41,42は加圧方向を同一直線上にして対向配置することができるため、小型・狭幅化による座屈や変形等が防止される。
また、1次巻線13は、少なくとも巻き終わりの被覆線端19が仮係止部21に係止されて起立状態に保持されるので、ヒュージング位置が常に安定化して、作業性を向上させると共に、ヒュージング精度を向上させることができる。
また、本実施の形態のボビン10によれば、フランジ11の外面に仮係止部21が設けられて、仮係止部21は1次巻線13の被覆線端19を係止することができるので、1次巻線13の巻きほぐれを防止すると共に、被覆線端19を起立状態に係止させて、ヒュージングに支障を生じさせない位置に、1次巻線13を配置することができる。
また、ボビン10には、接続端子24,25を固定する係止部22,23が設けられて、係止部22,23は接続端子24,25をフランジ11の周縁部より突出させるので、接続端子24,25をプリント基板2の回路パターンに接続する際の回路パターンへの挿入を容易にし、トランス6の実装を簡単に行わせることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜、変形,改良等が可能である。また、各構成要素の材質,形状,寸法,形態等についても、任意に設定可能であり、限定されない。
本発明の一実施の形態に適用されるトランスユニットの外観斜視図である。 図1に示すトランスの外観斜視図である。 図2に示すトランスの、ヒュージング前のボビンを示す外観斜視図である。 図2に示すトランスの、ヒュージングを行う際のボビンの要部拡大図である。 コイルの端部に適用する接続端子の外観斜視図で、(a)はコイル軸線方向より外挿する端子例で、(b)はコイル側方より外挿する端子例である。 従来の高周波加熱装置の電源部の外観斜視図である。 図6に示した電源部の回路構成図である。 図6に示したトランスの断面図である。 図6に示したトランスユニットを下方から見た外観斜視図である。 従来の高周波加熱装置の電源部に用いたボビンの外観斜視図である。 図10に示したボビンのコイル端部を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 トランスユニット
2 プリント基板
6 トランス
10 ボビン
11,12,14,15 フランジ
13 1次巻線(コイル)
18,19 被覆線端
21 仮係止部
22,23 係止部
23 端子固定部
24,25 接続端子
41,42 ヒュージング用の電極

Claims (4)

  1. フランジを有するボビンに巻回し、前記フランジを通して該フランジ外面に導出させるコイルの端部処理方法であって、
    前記コイルの被覆線端を前記フランジ外面に対し起立状態に係止して、前記フランジ外面から離間配置した電極でヒュージングすることを特徴とするコイルの端部処理方法。
  2. 少なくとも前記コイルの巻き終わりの被覆線端を前記フランジ外面に対し起立状態にする仮係止部に係止させることを特徴とする請求項1に記載のコイルの端部処理方法。
  3. フランジを有し、コイルを巻回するボビンであって、
    前記フランジ外面に、前記フランジを通って該フランジ外面に導出させた前記コイルの被覆線端を前記フランジ外面に対し起立状態にする仮係止部を備えたことを特徴とするボビン。
  4. 前記フランジ外面に、前記コイルの被覆線端をヒュージングして接続した端子を固定させる係止部を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載のボビン。
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