JP2005025562A - 印刷システム、印刷装置、印刷システム管理用サーバ、印刷装置制御プログラム及び印刷システム管理用サーバ制御プログラム - Google Patents

印刷システム、印刷装置、印刷システム管理用サーバ、印刷装置制御プログラム及び印刷システム管理用サーバ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷装置利用者の印刷装置の利用を適切に制限するのに好適な印刷システム、印刷装置、印刷システム管理用サーバ、印刷装置制御プログラム及び印刷システム管理用サーバ制御プログラムを提供する。
【解決手段】印刷システム1を、複数の利用者用端末10と、印刷装置11と、ネットワーク12と、を含んだ構成とし、印刷装置11を、データ通信部11aと、印刷情報判断部11bと、印刷情報処理部11cと、データ記憶部11dと、印刷部11eと、を含んだ構成とし、印刷情報処理部11cにおいて、印刷情報判断部11bからの判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要である場合は、該当する印刷装置利用者に対して設定された制限情報に基づき、その制限内容を決定し、当該制限内容に従って専用の印刷処理モジュールを選択し、当該印刷処理モジュールによって制限内容に応じた印刷情報を生成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置に係り、特に、印刷装置を利用することにより発生する利用コスト等の要因に基づき、印刷装置の印刷処理の質を制限するのに好適な印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスにおけるプリンタ利用に対するコスト意識が高まっており、オフィスにいるユーザのプリンタの利用を適切に制限し、コスト削減を行う方法の提供が望まれている。
従来、上記コスト削減の方法として、特許文献1に開示されている印刷装置(以下、第1の従来例という。)、特許文献2に開示されている印刷装置(以下、第1の従来例という。)、特許文献3に開示されている印刷枚数管理システム(以下、第3の従来例という。)があった。
【0003】
第1の従来例は、プリンタサーバに、プリンタ装置の印刷を制御する印刷処理部と、ネットワークを制御するLAN/WAN通信制御部と、印刷要求を発信したユーザ端末を識別するリクエスト処理部と、印刷要求の内容に応じてプリンタ装置のランニングコストを管理し、印刷要求に対して要求すべき課金料金を計算するランニングコスト情報管理部と、予算を管理し、課金料金を予算から差し引いて予算が不足した時にはアクセス制限を行って印刷要求を制限するアクセス制限処理部とを設けた構成なっている。この構成により、プリンタにおいてユーザごとの費用と予算を管理し、費用が予算を超過したら印刷要求を受け付けず印刷できないようにすることが可能である。
【0004】
第2の従来例は、プリンタサーバに、プリンタ装置の印刷を制御する印刷処理部と、ネットワークを制御するLAN/WAN通信制御部と、印刷要求を行ったユーザ端末を識別するリクエスト処理部と、印刷要求に応じてプリンタ装置のランニングコストを管理するランニングコスト情報管理部と、印刷料金をユーザ予算から差し引き予算が不足した時は印刷要求を制限するアクセス制限処理部と、アクセス制限が行われている場合でも緊急の要請があればそれを解除するアクセス制限解除手段と、アクセス制限解除手段が制限を解除して印刷を行わせる際にユーザ端末に対応する管理者端末にその通知を行う強制印刷通知手段とを設けた構成となっている。この構成により、プリンタにおいてユーザごとの費用と予算を管理し、費用が予算を超過したら印刷要求を受け付けず印刷できないようにする印刷制限をかけることができる他、当該印刷制限がかけられた状況でも緊急の場合には印刷することが可能である。
【0005】
第3の従来例は、ユーザ毎の印刷制限枚数を予め登録しておくと共に、印刷出力を終了したジョブに対応したユーザ名称の印刷実施済み枚数を追加積算記録する印刷実績記録手段と、該印刷実績記録手段から印刷希望のユーザの印刷実施済み枚数を検索し、該印刷希望ユーザの印刷実施済み枚数が前記印刷制限枚数を超過していた場合に、印刷を実施しない制御を行う印刷不実施制御手段とを備えた構成となっている。この構成により、プリンタにおいてユーザごとの印刷枚数を管理し、印刷枚数が制限枚数を超過したら印刷要求を受け付けず印刷できないようにすることが可能である。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−92616号公報
【特許文献2】
特開2002−82789号公報
【特許文献3】
特開2002−108587号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1及び第3の従来例にあっては、ユーザは予算が超過した途端に印刷が出来なくなるため、必要な時に重要書類等の印刷が出来ず不便をこうむる恐れがあった。
また、第2の従来例にあっては、ユーザは予算が超過した途端に特別な印刷方法をとる必要があり、急ぎの印刷が必要な事態に対応するときなどは不便をこうむる恐れがあった。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、印刷装置利用者の印刷装置の利用を適切に制限するのに好適な印刷システム、印刷装置、印刷システム管理用サーバ、印刷装置制御プログラム及び印刷システム管理用サーバ制御プログラムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の印刷システムは、印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末からの指示に応じて、前記印刷装置により所定の印刷処理を実行する印刷システムにおいて、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報に基づいて、前記印刷処理の質を制限するようになっていることを特徴としている。
【0010】
つまり、印刷装置利用者の印刷履歴に基づき印刷処理の質を制限するようにしたので、例えば、制御条件として各印刷装置利用者毎に所定期間における印刷枚数の上限が設定されているとして、ある印刷装置利用者の印刷枚数が予め設定された枚数を超えたときに、当該印刷装置利用者のその後の印刷装置の利用については、片面印刷→両面印刷、片面印刷→2up印刷(2ページ分の情報を用紙片面に分割して印刷)、片面印刷→4up印刷(4ページ分の情報を用紙片面に分割して印刷)など、通常の印刷処理を実行せずに印刷枚数を低減する方向に段階的に印刷処理の質を制限して実行する。こうすることで、所定期間内において、制御条件を満たした状態で(上限印刷枚数を超えないように維持しながら)、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。
【0011】
ここで、上記した印刷履歴としては、印刷枚数の他に、印刷時間(印刷装置を利用した時間のトータルなど)、印刷回数(印刷装置の利用回数)、印刷費用(インクの使用量、紙の使用量等から算出)、印刷割合(モノクロ印刷やカラー印刷等の割合)などがある(発明2以降も同様)。
〔発明2〕
さらに、発明2の印刷システムは、所定の印刷処理を行う印刷装置と、当該印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末と、を備え、
前記印刷装置と前記利用者用端末とを互いにデータ通信可能に接続し、
前記利用者用端末は、前記所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷装置に送信する印刷情報送信手段と、
前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷装置に送信する利用者情報送信手段と、を備え、
前記印刷装置は、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行う制限印刷処理手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
このような構成であれば、利用者用端末は、印刷情報送信手段によって、前記所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷装置に送信することが可能であり、利用者情報送信手段によって、前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷装置に送信することが可能であり、印刷装置は、印刷履歴情報記憶手段によって、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶することが可能であり、制限印刷処理手段によって、前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うことが可能である。
【0013】
従って、例えば、制御条件として各印刷装置利用者毎に所定期間における印刷枚数の上限が設定されているとして、ある印刷装置利用者の印刷枚数が予め設定された枚数を超えたときに、当該印刷装置利用者のその後の印刷装置の利用については、片面印刷→両面印刷、片面印刷→2up印刷、片面印刷→4up印刷など、通常の印刷処理を実行せずに印刷枚数を低減する方向に段階的に印刷処理の質を制限して実行することが可能である。こうすることで、所定期間内において、制御条件を満たした状態で(上限印刷枚数を超えないように維持しながら)、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。
【0014】
ここで、本発明は、印刷装置と利用者用端末とが一対一で接続された構成、印刷装置と複数の利用者用端末とがネットワークを介して接続された構成など、どのような構成でも良く、後者の場合は、例えば、公知のプリンタサーバによって印刷処理の制御が行われる。従って、プリンタサーバが存在する場合は、このプリンタサーバを介して印刷情報が印刷装置に送信されることになる。なお、プリンタサーバと同様の機能を印刷装置が有している場合もあり、この場合は、利用者用端末は印刷装置に直接印刷情報を送信することになる。
【0015】
また、上記した利用者用端末は、PC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の情報処理機器であり、印刷装置に対して直接接続したり、あるいは、有線又は無線等によって構成されるネットワークを介して接続することによりデータ通信(印刷装置の利用)が可能なものである(発明3以降も同様)。
〔発明3〕
さらに、発明3の印刷システムは、印刷装置と、当該印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末と、印刷システム管理用サーバと、を備え、
前記利用者用端末と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
前記印刷装置と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
前記利用者用端末は、所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する印刷情報送信手段と、
前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する利用者情報送信手段と、を備え、
前記印刷システム管理用サーバは、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する制限印刷情報生成手段と、当該生成された制限印刷情報を前記印刷装置に送信する制限印刷情報送信手段と、を備え、
前記印刷装置は、前記印刷システム管理用サーバからの前記制限印刷情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行うことを特徴としている。
【0016】
このような構成であれば、利用者用端末は、印刷情報送信手段によって、所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷システム管理用サーバに送信することが可能であり、利用者情報送信手段によって、前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷システム管理用サーバに送信することが可能であり、印刷システム管理用サーバは、印刷履歴情報記憶手段によって、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶することが可能であり、制限印刷情報生成手段によって、前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成することが可能であり、制限印刷情報送信手段によって、前記制限印刷情報を前記印刷装置に送信することが可能であり、印刷装置は、前記印刷システム管理用サーバからの前記制限印刷情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行うことが可能である。
【0017】
従って、印刷システム管理用サーバにおいて、印刷装置利用者の印刷履歴を管理し、且つ、当該印刷履歴に基づき印刷装置利用者毎の印刷装置の利用制限を行うことが可能である。例えば、制御条件として各印刷装置利用者毎に所定期間における印刷枚数の上限が設定されているとして、印刷システム管理用サーバにおいて、利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報に基づき、まず、印刷履歴情報記憶手段によって記憶された該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を読み出す。
【0018】
そして、この印刷履歴情報から、例えば、この印刷装置利用者の印刷枚数が予め設定された枚数を超えているときに、利用者用端末からの印刷情報では、通常の印刷処理(例えば、1ページずつ片面印刷)を実行するように指示されていたとしても、例えば、片面印刷→両面印刷(2up印刷)→4up印刷など、通常の印刷処理よりも印刷枚数を低減する方向に段階的に印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する。そして、利用者用端末からの印刷情報に代えて、この制限印刷情報を印刷装置に送信して実行させることで、所定期間内において、制御条件を満たした状態で(上限印刷枚数を超えないように維持しながら)、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。
【0019】
ここで、上記した印刷システム管理用サーバは、それ自体がプリンタサーバの機能を備えていても良く、この場合は、利用者用端末から送られてきた印刷情報を印刷システム管理用サーバが制限印刷情報に変更あるいは変換してからこれを印刷装置に直接送信する。一方、印刷システム管理用サーバとは別にプリンタサーバがある場合は、印刷システム管理用サーバは、プリンタサーバを経由して制限印刷情報を印刷装置に送信する。
【0020】
また、制限印刷情報は、例えば、利用者用端末から送られてきた印刷情報(片面印刷用データ)を、その印刷処理の質を制限した印刷情報(例えば、両面印刷用データ)に変更することで生成されるもので、つまり、印刷時に印刷装置に対して通常送るデータと同じ形式のものである。この場合は、プリンタサーバ又は印刷装置側が制限印刷情報を解析するための機能等を有さなくて良い。無論、データ形式を変更するような場合は、プリンタサーバ又は印刷装置側に解析機能等の特別な機能が必要となる。
〔発明4〕
さらに、発明4の印刷システムは、印刷装置と、当該印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末と、印刷システム管理用サーバと、を備え、
前記利用者用端末と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
前記印刷装置と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
前記利用者用端末は、所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する印刷情報送信手段と、
前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する利用者情報送信手段と、を備え、
前記印刷システム管理用サーバは、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
前記印刷装置が、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うための、前記制限内容に応じた複数種類の印刷制御情報と、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択する印刷制御情報選択手段と、
前記選択された印刷制御情報を前記印刷装置に送信する印刷制御情報送信手段と、を備え、
前記印刷装置は、前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶手段と、
前記利用者用端末から送信された前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行う印刷処理手段と、
前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄する印刷制御情報破棄手段と、を備えることを特徴としている。
【0021】
このような構成であれば、利用者用端末は、印刷情報送信手段によって、所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷システム管理用サーバに送信することが可能であり、利用者情報送信手段によって、前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷システム管理用サーバに送信することが可能であり、印刷システム管理用サーバは、印刷履歴情報記憶手段によって、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶することが可能であり、印刷制御情報選択手段によって、前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択することが可能であり、印刷制御情報送信手段によって、前記印刷制御情報を前記印刷装置に送信することが可能であり、印刷装置は、印刷制御情報記憶手段によって、前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶することが可能であり、印刷処理手段によって、前記利用者用端末から送信された前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行うことが可能であり、印刷制御情報破棄手段によって、前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄することが可能である。
【0022】
従って、例えば、制御条件として各印刷装置利用者毎に所定期間における印刷枚数の上限が設定されているとして、印刷システム管理用サーバにおいて、利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報に基づき、まず、印刷履歴情報記憶手段によって記憶された該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を読み出す。
【0023】
そして、この印刷履歴情報から、例えば、この印刷装置利用者の印刷枚数が予め設定された枚数を超えているときに、利用者用端末からの印刷情報では、通常の印刷処理(例えば、1ページずつ片面印刷)を実行するように指示されていたとしても、印刷制御情報選択手段によって、例えば、片面印刷→両面印刷(2up印刷)→4up印刷など、通常の印刷処理よりも印刷枚数を低減する方向に段階的に印刷処理の質を制限するための印刷制御情報を選択する。そして、利用者用端末からの印刷情報に加えて、この選択された印刷制御情報を印刷装置に送信する。印刷装置は、取得した印刷情報及び印刷制御情報に基づき、印刷情報によって指定される所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うことで、所定期間内において、制御条件を満たした状態で(上限印刷枚数を超えないように維持しながら)、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。更に、印刷装置では、新たな制御情報を取得する毎に、過去に取得した制御情報を破棄するようにしたので、印刷装置側のメモリ容量を低減することが可能である。また、印刷制御情報は、印刷システム管理用サーバにおいて管理されるので、バージョンアップ等が容易である。
【0024】
ここで、上記した印刷システム管理用サーバは、それ自体がプリンタサーバの機能を備えていても良く、この場合は、印刷情報を利用者用端末からプリンタに直接送信せずに、印刷システム管理用サーバが印刷装置に送信する構成としても良い。一方、印刷システム管理用サーバとは別にプリンタサーバがある場合は、利用者用端末は、プリンタサーバを経由して印刷情報を印刷装置に送信することになる。
【0025】
また、印刷制御情報は、特定の印刷装置利用者からの印刷情報に対して、印刷処理の質を制限した印刷を行うためのモジュール(ソフトウェア)であり、制限内容に応じてそれぞれ作成されたものである。
〔発明5〕
さらに、発明5の印刷システムは、発明2の印刷システムにおいて、前記制限印刷処理手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の質の制限を行う要因である制限要因に基づき生成された、所定期間における前記印刷処理の質の変遷を示す変遷情報に基づき前記印刷処理の質を制限するようになっていることを特徴としている。
【0026】
つまり、例えば、印刷にかかるコスト等の制限要因に対して、予め設定された印刷枚数までは通常印刷、以降、特定の枚数毎に、2up印刷→2分割両面印刷→4分割両面印刷といったように、印刷枚数に対する印刷処理の質の変遷を示す変遷情報を生成しておき、この変遷情報に基づき、印刷処理の質を制限することによって、所定期間内において、制限要因から決定される印刷上限枚数等の制限条件を維持しながら、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。
【0027】
ここで、制限要因としては、印刷装置利用者による印刷の利用によって発生する印刷コスト、印刷装置利用者による印刷装置の占有時間等がある。
〔発明6〕
さらに、発明6の印刷システムは、発明3の印刷システムにおいて、前記制限印刷情報生成手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の質の制限を行う要因である制限要因に基づき生成された、所定期間における前記印刷処理の質の変遷を示す変遷情報に基づき前記制限印刷情報を生成することを特徴としている。
【0028】
つまり、例えば、印刷にかかるコスト等の制限要因に対して、予め設定された印刷枚数までは通常印刷、以降、特定の枚数毎に、2up印刷→2分割両面印刷→4分割両面印刷といったように、印刷枚数に対する印刷処理の質の変遷を示す変遷情報を生成しておき、この変遷情報に基づき、制限印刷情報を生成し、これを印刷装置に送信して実行させることによって、所定期間内において、制限要因によって決定される印刷上限枚数等の制限条件を維持しながら、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。
〔発明7〕
さらに、発明7の印刷システムは、発明4の印刷システムにおいて、前記印刷制御情報選択手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の質の制限を行う要因である制限要因に基づき生成された、所定期間における前記印刷処理の質の変遷を示す変遷情報に基づき前記所定種類の印刷制御情報を選択することを特徴としている。
【0029】
つまり、例えば、印刷にかかるコスト等の制限要因に対して、予め設定された印刷枚数までは通常印刷、以降、特定の枚数毎に、2up印刷→2分割両面印刷→4分割両面印刷といったように、印刷枚数に対する印刷処理の質の変遷を示す変遷情報を生成しておき、この変遷情報に基づき、所定種類の印刷制御情報の中から所定種類の印刷制御情報を選択し、これを印刷装置に送信して、質の制限された印刷処理を実行させることで、所定期間内において、制限要因によって決定される印刷上限枚数等の制限条件を維持しながら、印刷装置利用者に印刷装置を利用させ続けることが可能となる。
〔発明8〕
さらに、発明8の印刷システムは、発明5ないし7のいずれかの印刷システムにおいて、変遷内容の異なる複数種類の前記変遷情報を有しており、
前記印刷装置利用者の所定期間における前記印刷履歴情報に基づき、前記複数種類の前記変遷情報の中から前記印刷装置利用者に適した変遷情報を選択する第1の変遷情報選択手段を備えることを特徴としている。
【0030】
つまり、制限要因に基づき生成された変遷内容の異なる複数の変遷情報を有しており、この変遷情報の中から、印刷装置利用者の印刷履歴に基づいて、当該印刷装置利用者に適切な変遷情報を選択し、当該選択された変遷情報に基づき、印刷処理の質を制限するようにしたので、カラー印刷を行わない利用者に対しては、モノクロ印刷を一定して行うような変遷情報を選択するなど、印刷装置利用者の仕事内容等に合わせた制限を行うことが可能となる。
〔発明9〕
さらに、発明9の印刷システムは、発明5ないし8のいずれかの印刷システムにおいて、変遷内容の異なる複数種類の前記変遷情報を有しており、
前記印刷装置利用者が前記複数種類の変遷情報の中から任意の変遷情報を選択可能な第2の変遷情報選択手段を備えることを特徴としている。
【0031】
つまり、制限要因に基づき生成された変遷内容の異なる複数の変遷情報を有しており、印刷装置利用者に、この変遷情報の中から任意のものを自分で選択できるようにしたので、印刷装置利用者は、自分の仕事内容等に応じた変遷情報を選択でき、仕事内容に適した印刷処理の質の制限を行うことが可能である。
〔発明10〕
さらに、発明10の印刷システムは、発明6ないし9のいずれかの印刷システムにおいて、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理内容を反映した前記質の制限を行うことを特徴としている。
【0032】
つまり、例えば、制限要因が印刷コストである場合、一口に印刷コストと言っても、インク・トナーコスト、用紙コスト等様々な要素がある。更に、印刷処理内容には、フルカラー印刷、2色〜16色印刷、2up印刷、4up印刷、両面印刷、ドラフト印刷等様々な内容のものがある。ここでは、印刷情報によって指定された印刷処理内容に対して、例えば、制限されたコスト内で指定された処理内容をなるべく反映させた状態で質の制限された印刷処理を実行することを目的とする。例えば、フルカラー印刷を行いたいが、用紙片面に1ページ分の情報をフルカラー印刷すると、コストがオーバーしてしまうようなときに、両面印刷や2up印刷等を組み合わせて、1ページ分の情報を印刷するのにかかるコストを低減し、フルカラー印刷を行う。
〔発明11〕
さらに、発明11の印刷システムは、発明2の印刷システムにおいて、前記制限印刷処理手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の種類毎に、前記印刷装置利用者が利用可能な割合を設定した印刷割合情報に基づき前記印刷処理の質を制限するようになっていることを特徴としている。
【0033】
つまり、例えば、印刷装置利用者の利用内容に合わせて、カラー印刷20%、モノクロ印刷40%、モノクロ両面印刷20%及びモノクロ4up印刷20%と印刷割合を設定したとすると、制限印刷処理手段は、カラー印刷を20%以上実行すると、以降は、カラー印刷を指定しても、例えば、モノクロ印刷が行われ、モノクロ印刷が40%以上実行されると、モノクロ印刷を指定しても、それ以外の、例えばモノクロ両面印刷が実行されるといったように、予め設定された印刷割合に従って、その割合を維持しながら印刷処理の質に制限をかける。これにより、印刷装置利用者の満足度を確保しながら印刷コスト等の削減が可能となる。
〔発明12〕
さらに、発明12の印刷システムは、発明3の印刷システムにおいて、前記制限印刷情報生成手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の種類毎に、前記印刷装置利用者が利用可能な割合を設定した印刷割合情報に基づき前記印刷制限情報を生成することを特徴としている。
【0034】
つまり、例えば、印刷装置利用者の利用内容に合わせて、カラー印刷20%、モノクロ印刷40%、モノクロ両面印刷20%及びモノクロ4up印刷20%と印刷割合を設定したとすると、制限印刷情報生成手段は、カラー印刷を20%以上実行すると、以降は、印刷情報によってカラー印刷を指定しても、例えば、モノクロ印刷を行うように制限印刷情報を生成し、モノクロ印刷が40%以上実行されると、モノクロ印刷を指定しても、それ以外の、例えばモノクロ両面印刷を行うように制限印刷情報が生成されるといったように、予め設定された印刷割合に従って、その割合を維持しながら印刷処理の質に制限をかけるように制限印刷情報を生成する。これにより、印刷装置利用者の満足度を確保しながら印刷コスト等の削減が可能となる。
【0035】
ここで、印刷割合による印刷処理の質の制限は、これをいきなり適用するのも良いが、そうしてしまうと、カーラー印刷を1回行っただけで、カラー印刷の割合が100%となり、2回目の印刷処理からいきなりカラー印刷が使用不能となってしまうといった使い勝手の悪い状態が発生する。従って、印刷割合による質の制限は、例えば、印刷割合による制限を行わない状態で所定回数(例えば50回)の印刷処理を行った後に適用したり、印刷割合による制限を行わない状態で印刷枚数の合計が所定枚数(例えば100枚)に到達した後に適用したりするなどの工夫をすることで使い勝手が良くなる。
〔発明13〕
さらに、発明13の印刷システムは、発明4の印刷システムにおいて、前記印刷制御情報選択手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の種類毎に、前記印刷装置利用者が利用可能な割合を設定した印刷割合情報に基づき前記適切な種類の印刷制御情報を選択することを特徴としている。
【0036】
つまり、例えば、印刷装置利用者の利用内容に合わせて、カラー印刷20%、モノクロ印刷40%、モノクロ両面印刷20%及びモノクロ4up印刷20%と印刷割合を設定したとすると、制限印刷情報生成手段は、カラー印刷を20%以上実行すると、以降は、印刷情報によってカラー印刷を指定しても、例えば、モノクロ印刷を行うための印刷制御情報を選択し、モノクロ印刷が40%以上実行されると、モノクロ印刷を指定しても、それ以外の、例えばモノクロ両面印刷を行うための印刷制御情報を選択するといったように、予め設定された印刷割合に従って、その割合を維持しながら印刷処理の質に制限をかけるように印刷制御情報を選択する。これにより、印刷装置利用者の満足度を確保しながら印刷コスト等の削減が可能となる。
〔発明14〕
さらに、発明14の印刷装置は、発明2の印刷システムに適用可能な印刷装置であって、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行う制限印刷処理手段と、を備えることを特徴としている。
【0037】
ここで、本発明は、発明2に記載の印刷システムにおいて適用可能な印刷装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔発明15〕
さらに、発明15の印刷システム管理用サーバは、発明3の印刷システムに適用可能な印刷システム管理用サーバであって、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する制限印刷情報生成手段と、当該生成された制限印刷情報を前記印刷装置に送信する制限印刷情報送信手段と、を備えることを特徴としている。
【0038】
ここで、本発明は、発明3に記載の印刷システムにおいて適用可能な印刷システム管理用サーバであり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔発明16〕
さらに、発明16の印刷システム管理用サーバは、発明4の印刷システムに適用可能な印刷システム管理用サーバであって、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
前記印刷装置が、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うための、前記制限内容に応じた複数種類の印刷制御情報と、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択する印刷制御情報選択手段と、
前記選択された印刷制御情報を前記印刷装置に送信する印刷制御情報送信手段と、
前記印刷利用者用端末から取得した前記印刷情報を前記印刷装置に送信する第2の印刷情報送信手段と、を備えることを特徴としている。
【0039】
ここで、本発明は、発明4に記載の印刷システムにおいて適用可能な印刷システム管理用サーバであり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔発明17〕
さらに、発明17の印刷装置は、発明4の印刷システムに適用可能な印刷装置であって、
前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶手段と、
前記印刷システム管理用サーバから取得した前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行う印刷処理手段と、
前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄する印刷制御情報破棄手段と、を備えることを特徴としている。
【0040】
ここで、本発明は、発明4に記載の印刷システムにおいて適用可能な印刷装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔発明18〕
さらに、発明18の印刷装置制御プログラムは、発明14の印刷装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶ステップと、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行う制限印刷処理ステップと、を備えることを特徴としている。
【0041】
ここで、本発明は、発明14に記載の印刷装置を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明19〕
さらに、発明19の印刷システム管理用サーバ制御プログラムは、発明15の印刷システム管理用サーバを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶ステップと、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する制限印刷情報生成ステップと、当該生成された制限印刷情報を前記印刷装置に送信する制限印刷情報送信ステップと、を備えることを特徴としている。
【0042】
ここで、本発明は、発明15に記載の印刷システム管理用サーバを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明20〕
さらに、発明20の印刷システム管理用サーバ制御プログラムは、発明16の印刷システム管理用サーバを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記印刷システム管理用サーバは、前記印刷装置が、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うための、前記制限内容に応じた複数種類の印刷制御情報を有しており、
前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶ステップと、
前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択する印刷制御情報選択ステップと、
前記選択された印刷制御情報を前記印刷装置に送信する印刷制御情報送信ステップと、
前記印刷利用者用端末から取得した前記印刷情報を前記印刷装置に送信する第2の印刷情報送信ステップと、を備えることを特徴としている。
【0043】
ここで、本発明は、発明16に記載の印刷システム管理用サーバを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明21〕
さらに、発明21の印刷装置制御プログラムは、発明17の印刷装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶ステップと、
前記印刷システム管理用サーバから取得した前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行う制限印刷処理ステップと、
前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄する印刷制御情報破棄ステップと、を備えることを特徴としている。
【0044】
ここで、本発明は、発明17に記載の印刷装置を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図22は、本発明に係る印刷システムの実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る第1の実施の形態における印刷システムの構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係る第1の実施の形態における印刷システム1の概要を示す図である。
【0046】
図1に示すように、印刷システム1は、複数の利用者用端末10と、印刷装置11と、ネットワーク12と、を含んだ構成となっている。
利用者用端末10は、PCやPDA等の情報処理機器であり、ネットワーク12を介して印刷装置11を利用可能な端末である。なお、利用者用端末10の詳細な構成については後述する。
【0047】
印刷装置11は、サーバ機能を有しており、複数の利用者用端末10からネットワーク12を介して送信される複数の印刷情報を受信して印刷処理を実行することが可能である。更に、印刷装置利用者毎の印刷履歴を記憶保持し、利用者用端末10からの印刷情報を受信する度に、この記憶した印刷履歴情報を参照し、制御要因の内容に応じて、適宜、質の制限された印刷処理を実行する。ここで、本実施の形態において、制御要因は、印刷装置利用者毎に設定された印刷処理に対するコストの上限及び印刷装置利用者毎の印刷装置の占有時間がある。なお、印刷装置11の詳細な構成については後述する。
【0048】
ネットワーク12は、LANやWAN等のネットワークであり、ここでは、複数の利用者用端末10と印刷装置11とを互いにデータ通信可能に接続するものである。
更に、図2に基づき、利用者用端末10の詳細な構成を説明する。図2は、利用者用端末10の詳細構成を示すブロック図である。
【0049】
図2に示すように、利用者用端末10は、データ処理部10aと、データ記憶部10bと、データ通信部10cと、を含んだ構成となっている。
データ処理部10aは、データ記憶部10bに記憶された様々なプログラム(アプリケーションソフト等)を実行するためのCPU(Central Processing Unit)、プログラムの実行に必要なデータを一次記憶するRAM(Random Access Memory)等のプログラムの実行に必要な機能を備えたものである。本実施の形態においては、上記した印刷装置11を利用するためのプログラムを実行して印刷情報を生成し、当該生成した印刷情報をデータ通信部10cを介して印刷装置11に送信する処理を行う。ここで、印刷情報とは、印刷装置利用者を識別可能な利用者情報と、各種アプリケーションソフトで編集した文書や画像等の印刷対象データと、モノクロ片面印刷、カラー印刷等の印刷処理の内容などの各種情報が含まれたものである。
【0050】
データ記憶部10bは、上記したように、プログラム、画像データ、文書データ等の各種データを記憶保持するためのものである。
データ通信部10cは、ネットワーク12を介して、印刷装置11や他の利用者用端末10との間のデータ通信を可能にするものである。
更に、図3に基づき、印刷装置11の詳細な構成を説明する。図3は、印刷装置11の詳細構成を示すブロック図である。
【0051】
図3に示すように、印刷装置11は、データ通信部11aと、印刷情報判断部11bと、印刷情報処理部11cと、データ記憶部11dと、印刷部11eと、を含んだ構成となっている。
データ通信部11aは、ネットワーク12を介して、当該ネットワーク12に接続された複数の利用者用端末10との間のデータ通信を可能とするものである。
【0052】
印刷情報判断部11bは、各利用者用端末10から受信した印刷情報に含まれる利用者情報に基づき、データ記憶部11dに記憶された当該利用者の印刷履歴情報を参照し、必要に応じて、前記印刷情報によって指定された印刷処理の内容をその質を制限したものにするか否かを判断する。そして、判断結果を印刷情報処理部に伝送する。ここで、判断結果には、制限に係る印刷履歴情報が含まれているものとする。
【0053】
印刷情報処理部11cは、印刷情報判断部11bからの判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要でない場合は、取得した印刷情報のままで、印刷部11eに印刷指示を与える。一方、印刷処理の質の制限が必要である場合は、該当する印刷装置利用者に対して設定された制限情報に基づき、その制限内容を決定する。そして、決定された制限内容に従って専用の印刷処理モジュールを選択し、当該印刷処理モジュールによって制限内容に応じた印刷情報を生成し、この印刷情報に対する印刷指示を印刷部11eに与える。
【0054】
データ記憶部11dは、ネットワーク12を介して、複数の利用者用端末10から取得した印刷情報や、各印刷装置利用者の印刷履歴情報、印刷処理の質の制限を行うための各制限内容に応じた印刷処理モジュール等を記憶するものである。
印刷部11eは、印刷情報処理部11cからの印刷指示に応じて、指示された印刷情報に対する印刷処理を実行するものである。
【0055】
更に、図4乃至図7に基づき、第1の実施の形態における印刷システム1のより具体的な動作を説明する。図4は、印刷装置利用者の総印刷枚数と実行可能な印刷処理内容及び選択する制限印刷処理モジュールとの関係を示す図であり、図5は、印刷処理の質を制限する際に参照される印刷履歴の一例を示す図であり、図6(a)は、変遷情報の一例を示す図であり、図6(b)は、変遷情報を選択する際に参照する参照情報の一例を示す図であり、図7(a)は、印刷処理内容と各種コストとの関係を示す図であり、図7(b)は、印刷処理内容と各種コストへの影響との関係を示す図である。
【0056】
まず、印刷装置利用者Aが、利用者用端末10により、印刷装置11に印刷情報Aを送信したとする。印刷情報Aはネットワーク12を介して印刷装置11のデータ通信部11aによって受信され、データ記憶部11dに記憶される。その後、印刷情報判断部11bは、他に印刷処理が実行されていなければ、データ記憶部11dに記憶された印刷情報Aを読み出し、この情報に含まれる利用者情報に基づき、データ記憶部11dに記憶された印刷履歴情報から該当する印刷装置利用者Aの印刷履歴情報を読み出す。そして、読み出した印刷履歴情報と印刷情報Aに含まれる印刷処理の指示内容と予め設定された制限情報とに基づき、印刷情報Aにおいて指示された印刷処理の質を制限する必要があるか否かを判断する。
【0057】
上記判断処理の第1の例として、図4に示すように、総印刷枚数に対して実行する印刷処理の内容を予め設定しておく方法を説明する。ここで、第1の例においては、印刷装置利用者の印刷履歴情報として、当該印刷装置利用者毎の総印刷枚数を記憶する。
例えば、印刷情報Aには、フルカラー印刷をするように指示が含まれていたとする。印刷情報判断部11bは、印刷履歴情報Aから印刷装置利用者Aの総印刷枚数をチェックする。ここで、総印刷枚数が100枚未満であった場合は、図4に示すように、全ての印刷処理が可能であるので、印刷情報判断部11bは、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断し、この判断結果を印刷情報処理部11cに伝送する。一方、印刷総枚数が100枚以上であった場合は、図4に示すように、総枚数に応じた制限が必要となるので、印刷処理の質を制限する必要があると判断し、この判断結果を印刷情報処理部11cに伝送する。
【0058】
印刷情報処理部11cでは、印刷情報判断部11bの判断結果に基づき、制限する必要が無いと判断された場合は、印刷情報Aに対してフルカラー印刷をするように印刷部11eに指示を与える。一方、制限する必要があると判断された場合は、フルカラー印刷の指示があった印刷情報Aに対して、総印刷枚数に応じた制限印刷処理モジュールを選択し、これを用いて印刷部11eが質の制限された印刷処理を実行するように、印刷情報A’を生成する。
【0059】
つまり、印刷情報処理部11cは、図4に示すように、総印刷枚数が100〜149枚の間であれば、制限印刷処理モジュールとして、16色変換モジュールを選択してフルカラー印刷を16色印刷にした印刷情報A’を生成し、150〜199枚の間であれば、2色変換モジュールを選択してフルカラー印刷を2色印刷にした印刷情報A’を生成し、200〜499枚の間であれば、モノクロ変換モジュールを選択してフルカラー印刷をモノクロ印刷にした印刷情報A’を生成し、500枚以上であれば、モノクロ変換モジュール及び2up(2ページ分の情報を用紙片面に分割して印刷)変換モジュールを選択してフルカラー印刷をモノクロ及び2up印刷にした印刷情報A’を生成する。
【0060】
そして、印刷情報処理部11cは、印刷情報A’を生成すると、印刷処理部11eに、前記印刷情報A’の印刷処理を実行するように指示を与える。
印刷処理部11eは、印刷情報処理部11cの印刷指示に応じて、印刷情報A’によって指定される印刷処理を実行し、更に、印刷処理を実行した印刷情報に基づき該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新する。
【0061】
ここで、第1の例においては、図4に示すように、総印刷枚数に対して5段階のレベルが設定されている。各レベル毎に実行可能な印刷処理内容が決まっており、各レベルの数値はその数値以上のレベルにおける印刷処理を実行することが可能となっている。例えば、レベル1の印刷が可能であれば、レベル2〜5において実行可能な印刷処理を全て実行することができる。
【0062】
また、第1の例では、総印刷枚数に対してレベルを設定し、印刷処理の質を制限するようにしているが、これに限らず、図5に示すように、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用などの要素を印刷履歴情報として記憶しておき、これら各要素、あるいは、これら各要素のいくつかの組み合わせに対して印刷処理の質を制限するようにしても良い。
【0063】
更に、上記判断処理の第2の例として、図6に示すように、変遷情報に基づく判断処理の例を説明する。
図6に示すように、縦軸を印刷コストとし横軸を総印刷枚数として、所定期間(例えば1ヶ月)における総印刷枚数と1ページ分のデータの印刷に利用できる印刷コストとの関係を示す変遷情報60〜62が用意されているとする。そして、これら3種類の変遷情報から、予め印刷装置利用者毎に変遷情報を設定しておく。つまり、印刷情報判断部11bは、利用者用端末10から印刷情報が送られてくると、印刷装置利用者に対して設定された変遷情報に基づいて、印刷処理の質の制限が必要か否かを判断する。
【0064】
例えば、上記第1の例と同様に、印刷情報Aには、フルカラー印刷(印刷コストL)をするように指示が含まれており、更に、印刷装置利用者Aに対しては、変遷情報60が設定されているとする。印刷情報判断部11bは、まず、印刷履歴情報Aから印刷装置利用者Aの総印刷枚数をチェックする。そして、総印刷枚数が100枚未満である場合は、図6(a)の変遷情報60に示すように、印刷コストLによる印刷処理が可能であるので、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断し、この判断結果を印刷情報処理部11cに伝送する。一方、印刷装置利用者Aの総印刷枚数が100枚以上である場合は、図6(a)の変遷情報60に示すように、印刷コストLによる印刷処理が使用不可能となるので、印刷処理の質を制限する必要があると判断し、この判断結果を印刷情報処理部11cに伝送する。
【0065】
印刷情報処理部11cでは、印刷情報判断部11bの判断結果に基づき、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断された場合は、印刷情報Aの指示通りの印刷処理を実行するように印刷部11eに指示を与える。一方、印刷処理の質を制限する必要があると判断された場合は、フルカラー印刷の指示があった印刷情報Aに対して、総印刷枚数に応じた印刷コストによって実行可能な印刷処理モジュールを選択し、これを用いて印刷部11eが質の制限された印刷処理を実行するように、制限内容に応じた印刷情報A’を生成する。
【0066】
つまり、印刷情報処理部11cは、総印刷枚数が100〜299枚の間であれば、印刷コストMの印刷処理が実行可能な印刷処理モジュールを選択して印刷情報A’を生成し、300枚以上であれば、印刷コストSの印刷処理が実行可能な印刷処理モジュールを選択して印刷情報A’を生成する。
更に、図7に基づき、印刷コストに対する印刷処理の質の制限内容の決定方法について具体的に説明する。
【0067】
図7に示すように、印刷コストとして、インク・トナーコスト、用紙コスト及び電力コストの3つのコスト要素を考える。
図7(a)に示すように、用紙片面にフルカラー印刷した場合は、インク・トナーコストが¥50、用紙コストが¥15及び電力コストが¥40かかる。つまり、用紙片面にフルカラー印刷をした場合の総印刷コストは、1枚分のデータあたり¥105となる。上記したように、変遷情報から印刷コストL(¥105)が利用できるときには、普通にフルカラー印刷を実行できる。しかし、印刷コストM(例えば、¥55〜¥85)で印刷処理を行わなければいけない場合は、例えば、用紙片面に1ページ分のデータを印刷したいときは、2色印刷(総コスト¥85)かモノクロ印刷(総コスト¥55)へと印刷処理の質を制限する必要が出てくる。つまり、この場合は、フルカラー印刷は出来ないことになる。
【0068】
しかし、印刷コストに制限があってもフルカラー印刷を行いたい場合がある。このような場合、用紙片面に1ページ分のデータを印刷することにこだわらなければ、図7(b)に示す内容に従って印刷処理の質を制限することで、フルカラー印刷であっても、印刷コストM以内での印刷処理が可能である。
例えば、1枚の用紙の表面裏面のそれぞれに1ページ分のデータを印刷し、用紙1枚に2ページ分のデータを印刷する両面印刷を選択すれば、1ページ分のデータあたりの総コスト約¥84でフルカラー印刷を行うことが可能である。
【0069】
つまり、1ページ分のデータを用紙片面にフルカラー印刷する印刷処理(総コスト¥105)が指示された印刷情報Aに対して、2ページ分のデータを1枚の用紙の両面にフルカラー印刷する印刷処理を指示する印刷情報A’を生成して、この印刷情報A’の印刷処理を印刷部11eに実行させる。こうすることで、1ページ分のデータあたりのフルカラー印刷にかかる総コストは、図7(b)に示す両面印刷を実行することによる印刷コストへの影響関係から、(50×1)+(15×1/2)+(40×2/3)により算出されることとなる。その結果、総コストは上記したように約¥84となり、印刷コストM以内でのフルカラー印刷が可能となっている。
【0070】
更に、印刷コストS(例えば、¥40以下)によって印刷処理を行わなければいけないときに、このコスト内でフルカラー印刷を実行する一例を説明する。
例えば、用紙片面を2分割して2ページ分のデータを縮小印刷する2up印刷を選択することで、1ページ分のデータあたりの総コスト¥40でフルカラー印刷を行うことが可能である。
【0071】
この場合は、1ページ分のデータを用紙片面にフルカラー印刷する印刷処理(総コスト¥105)が指示された印刷情報Aに対して、2ページ分のデータを1枚の用紙の片面を2分割してフルカラー印刷する印刷処理を指示する印刷情報A’を生成して、この印刷情報A’の印刷処理を印刷部11eに実行させる。こうすることで、図7(b)に示す2up印刷を実行することによる印刷コストへの影響関係から、総コストは、(50×1/4)+(15×1/2)+(40×1/2)により算出される。その結果、総コストは上記したように¥40となり、印刷コストS以内でのフルカラー印刷が可能となっている。
【0072】
つまり、本実施の形態においては、上記したように、印刷装置利用者の要求する印刷処理内容及びそのときの印刷コストの制限に応じて、適切な印刷処理の質の制限を行えるようになっている。
ここで、印刷装置利用者の中には、カラー印刷をほとんど行わない者や、逆に、カラー印刷ばかりを行う者等がおり、各者が異なる印刷スタイルを有している。このような、各者固有の印刷スタイルに対応できるように、本実施の形態においては、印刷装置利用者の印刷履歴情報から、図7(b)に示すように、予め用意された変遷情報と実際の印刷処理内容とを比較して、自分の印刷スタイルにあった変遷情報を選択できるようになっている。
【0073】
上記比較の方法としては、例えば、所定期間において、各印刷装置利用者に、制限処理を行わない状態で印刷処理を行って貰う。そして、図6(b)に示すように、このときの印刷履歴情報から解る変遷内容(図中63及び64)と予め用意された変遷情報(図中60)とを重ねて表示し、この表示内容を見て、各印刷装置利用者に自分に合った変遷情報を選択して貰う方法がある。
【0074】
また、別の方法として、例えば、予め設定された変遷情報に基づき、所定期間において、各印刷装置利用者にその変遷情報に従った印刷処理を行って貰う。そして、図6(b)に示すように、このときの印刷履歴情報から解る変遷内容(図中63及び64)と予め用意された変遷情報(例えば図中60)とを重ねて表示し、この表示内容を見て、各印刷装置利用者に自分に合った変遷情報を選択して貰う方法がある。
【0075】
この選択処理は、印刷装置11側で行っても良いし、各利用者用端末10側で行っても良い。
また、予め用意された変遷情報では満足のいかない印刷装置利用者に対しては、変遷情報の編集を行うことができるようにした。但し、一人当たりの印刷コストの上限等が決まっているので、編集可能な制限内で行う必要がある。そのため、例えば、プリンタ管理者等が管理したい変遷情報の縦軸の数値平均等を一定にするような制限をかけておいた上で、印刷装置利用者が縦軸の数値をある程度調整できるようにする。
【0076】
また、第2の例では、総印刷枚数に対する印刷コストの変遷情報を用意し、印刷処理の質を制限するようにしているが、これに限らず、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用などの別の要素に対する印刷コストの変遷情報を用意して、印刷処理の質を制限しても良い。つまり、これら各要素を印刷履歴情報として記憶しておき、それぞれの要素、あるいは、これら各要素のいくつかの組み合わせに対して印刷処理の質を制限するようにしても良い。
【0077】
更に、図8に基づき、利用者用端末10の動作処理の流れを説明する。図8は、利用者用端末10の動作処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、まずステップS100に移行し、データ処理部10aにおいて、アプリケーションソフトから印刷指示があったか否かを判定し、印刷指示があったと判定された場合(Yes)はステップS102に移行し、そうでない場合(No)は指示があるまで待機する。
【0078】
ステップS102に移行した場合は、印刷装置利用者を識別可能な利用者情報と、各種アプリケーションソフトで編集した文書や画像等の印刷対象データと、モノクロ片面印刷、カラー印刷等の印刷処理の内容などの各種情報が含まれた印刷情報を生成してステップS104に移行する。
ステップS104では、データ通信部10cにおいて、上記生成された印刷情報をネットワーク12を介して印刷装置11に送信してステップS100に移行する。
【0079】
更に、図9に基づき、印刷装置11の動作処理の流れを説明する。図9は、印刷装置11の動作処理を示すフローチャートである。
図9に示すように、まずステップS200に移行し、データ通信部11aにおいて、利用者用端末10からの印刷情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS202に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0080】
ステップS202に移行した場合は、印刷情報判断部11bにおいて、上記受信した印刷情報を解析し、利用者情報を抽出してステップS204に移行する。ステップS204では、印刷情報判断部11bにおいて、印刷情報から抽出された利用者情報に基づき、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を、データ記憶部11dの記憶内容から読み出しステップS206に移行する。
【0081】
ステップS206では、印刷情報判断部11bにおいて、上記読み出した印刷装置利用者の印刷履歴情報を解析してステップS208に移行する。
ステップS208では、印刷情報判断部11bにおいて、上記印刷履歴情報の解析結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要か否かを判断してステップS210に移行する。ここで、印刷処理の質の制限が必要か否かの判断は、第1の実施の形態における、上記した第1の例及び第2の例で説明した方法で行う。
【0082】
ステップS210では、印刷情報判断部11bにおいて、上記判断結果を印刷情報処理部11cに伝送してステップS212に移行する。
ステップS212では、印刷情報処理部11cにおいて、上記判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要か否かを判定し、印刷処理の質の制限が必要だと判定された場合(Yes)はステップS214に移行し、そうでない場合(No)はステップS220に移行する。
【0083】
ステップS214に移行した場合は、印刷情報処理部11cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報及び制限情報に基づき、印刷情報判断部11bから取得した印刷情報に含まれる印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成してステップS216に移行する。ここで、制限情報とは、上記第1の例における、総印刷枚数、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用等の各要素に対して実行する印刷処理の内容を予め設定した情報と、上記第2の例における、変遷情報のことである。
【0084】
ステップS216では、印刷部11eにおいて、制限印刷情報に基づき印刷処理を実行してステップS218に移行する。
ステップS218では、印刷部11eにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新してステップS200に移行する。
一方、ステップS212において、印刷処理の質の制限が必要ないと判定されステップS220に移行した場合は、利用者用端末から送られてきた印刷情報に基づき、制限のない印刷処理を実行してステップS222に移行する。
【0085】
ステップS222では、印刷部11eにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新してステップS200に移行する。
以上、第1の実施の形態によれば、印刷装置11において、印刷装置利用者の印刷履歴情報及び制御条件に基づき、印刷処理の質を段階的に制限することが可能である。また、変遷情報を複数種類の中から選択したり、編集したりすることが可能であるので、印刷装置利用者の印刷スタイルに応じた変遷情報を設定することが可能である。
【0086】
更に、本発明に係る印刷システムの第2の実施の形態を図6、図10乃至図16に基づき説明する。図10は、本発明に係る第2の実施の形態における印刷システム2の構成を示す図である。
図10に示すように、印刷システム2は、複数の利用者用端末10と、プリンタサーバ20と、印刷システム管理用サーバ21と、印刷装置22と、ネットワーク12と、を含んだ構成となっている。
【0087】
本実施の形態における利用者用端末10は、印刷装置22を利用するために、印刷情報を生成して、これを印刷システム管理用サーバ21に送信するようになっている。
プリンタサーバ20は、公知のプリンタサーバと同様の機能を有するもので、ネットワーク12に接続された複数の利用者用端末10からの印刷情報をキャッシング等により適切な順番で印刷装置22に送信することで印刷装置の動作を制御する。
【0088】
印刷システム管理用サーバ21は、印刷装置利用者毎の印刷履歴を記憶保持し、利用者用端末10からの印刷情報を受信する度に、この記憶した印刷履歴情報を参照する。そして、取得した印刷情報を、参照結果と設定された制御要因の内容とに基づき、適宜、印刷処理の質の制限された制限印刷情報に変換し、当該変換された制限印刷情報を印刷装置22に送信して実行させる。なお、印刷システム管理用サーバ21の詳細な構成については後述する。
【0089】
印刷装置22は、プリンタサーバ20から取得した印刷情報及び制限印刷情報に基づき、これらの情報に含まれる文書や画像の印刷処理を実行するものである。
ここで、印刷情報及び制限印刷情報は、どちらも同じフォーマットのデータ(通常の印刷システムにおける印刷情報と同じもの)である。つまり、印刷装置22側では、送られてきた印刷情報から、それが制限されたものか否かを判断することは出来ない。なお、印刷装置22の詳細な構成については後述する。
【0090】
更に、図11に基づき、印刷システム管理用サーバ21の詳細な構成を説明する。図11は、印刷システム管理用サーバ21の詳細構成を示すブロック図である。
図11に示すように、印刷システム管理用サーバ21は、データ通信部21aと、印刷情報判断部21bと、印刷情報処理部21cと、データ記憶部21dと、を含んだ構成となっている。
【0091】
データ通信部21aは、ネットワーク12を介して、プリンタサーバ20や利用者用端末10との間のデータ通信を可能にするものである。
印刷情報判断部21bは、各利用者用端末10から受信した印刷情報に含まれる利用者情報に基づき、データ記憶部21dに記憶された当該利用者の印刷履歴情報を参照し、必要に応じて、前記印刷情報によって指定された印刷処理の内容をその質を制限したものにするか否かを判断する。そして、判断結果を印刷情報処理部に伝送する。ここで、判断結果には、制限に係る印刷履歴情報が含まれているものとする。
【0092】
印刷情報処理部21cは、印刷情報判断部21bからの判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要でない場合は、取得した印刷情報のままプリンタサーバ20にこの情報を送信する。一方、印刷処理の質の制限が必要である場合は、該当する印刷装置利用者に対して設定された制限情報に基づき、その制限内容を決定する。そして、決定された制限内容に従って印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成し、利用者用端末10から取得した印刷情報に代えて、前記制限印刷情報を、前記利用者用端末10からの印刷情報としてプリンタサーバ20に送信する。
【0093】
データ記憶部21dは、各印刷装置利用者の印刷履歴情報や、上記制限印刷情報を生成するための各制限内容に応じた制限印刷情報生成モジュール等を記憶するものである。ここで、印刷履歴情報の記憶処理は、各利用者用端末10から送られてきた印刷情報に含まれる印刷処理内容、又は、生成された制限印刷情報に含まれる印刷処理内容のいずれかを、印刷装置利用者毎に記憶保持する。この記憶処理は、印刷装置22側のエラーやプリンタサーバ側のエラー等に対応するために、プリンタサーバ20から正常に印刷処理が行われたか否かを示す応答を受信した後に行うようにしても良い。
【0094】
更に、図12に基づき、印刷装置22の詳細な構成を説明する。図12は、印刷装置22の詳細構成を示すブロック図である。
図12に示すように、印刷装置22は、データ通信部22aと、印刷部22bと、データ記憶部22cと、を含んだ構成となっている。
データ通信部22aは、ネットワーク12を介して、当該ネットワーク12に接続されたプリンタサーバ20等の各機器との間のデータ通信を可能とするものである。
【0095】
印刷部22bは、取得した印刷情報(制限印刷情報を含む)に基づき、当該印刷情報によって指定された印刷処理を実行するものである。
データ記憶部22cは、プリンタサーバ20から送られてきた印刷情報を記憶するためのものである。
更に、図13乃び図14に基づき、第2の実施の形態における印刷システム2のより具体的な動作を説明する。図13は、印刷装置利用者の総印刷枚数と実行可能な印刷処理内容及び選択する印刷処理モジュールとの関係を示す図であり、図14は、変遷情報を自動選択したときの実際の印刷結果と変遷情報との関係を示す図である。
【0096】
まず、印刷装置利用者Bが、利用者用端末10により、印刷システム管理用サーバ21に印刷情報Bを送信したとする。印刷情報Bはネットワーク12を介して印刷システム管理用サーバ21のデータ通信部21aによって受信され、データ記憶部21dに記憶される。その後、印刷情報判断部21bは、データ記憶部21dに記憶された印刷情報Bを読み出し、この情報に含まれる利用者情報に基づき、データ記憶部21dに記憶された印刷履歴情報から該当する印刷装置利用者Bの印刷履歴情報を読み出す。そして、読み出した印刷履歴情報と印刷情報Bに含まれる印刷処理の指示内容と予め設定された制限情報とに基づき、印刷情報Bにおいて指示された印刷処理の質を制限する必要があるか否かを判断する。
【0097】
上記判断処理の第1の例として、図13に示すように、総印刷枚数に対して実行する印刷処理の内容を予め設定しておく方法を説明する。ここで、第1の例においては、印刷装置利用者の印刷履歴情報として、当該印刷装置利用者毎の総印刷枚数を記憶する。
例えば、印刷情報Bには、2色印刷をするように指示が含まれていたとする。印刷情報判断部21bは、印刷履歴情報Bから印刷装置利用者Bの総印刷枚数をチェックする。ここで、総印刷枚数が499枚未満であった場合は、図4に示すように、2色印刷処理が可能であるので、印刷情報判断部21bは、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断し、この判断結果を印刷情報処理部21cに伝送する。一方、印刷総枚数が500枚以上であった場合は、図4に示すように、総枚数に応じた制限が必要となるので、印刷処理の質を制限する必要があると判断し、この判断結果を印刷情報処理部21cに伝送する。
【0098】
印刷情報処理部21cでは、印刷情報判断部21bの判断結果に基づき、制限する必要が無いと判断された場合は、データ通信部21aを介して印刷情報Bをそのままプリンタサーバ20に送信する。一方、制限する必要があると判断された場合は、2色印刷の指示があった印刷情報Bに対して、総印刷枚数に応じた制御印刷情報生成モジュールを選択し、これを用いて印刷装置22が質の制限された印刷処理を実行するように、印刷情報B’を生成して、これをプリンタサーバ20に送信する。
【0099】
つまり、印刷情報処理部21cは、図13に示すように、総印刷枚数が500〜999枚の間であれば、制御印刷情報生成モジュールとして、モノクロ変換モジュール及び2up変換モジュールを選択して2色印刷をモノクロ及び2up印刷にした印刷情報B’を生成し、総印刷枚数が1000枚以上であれば、モノクロ変換モジュール、2up変換モジュール及び両面モジュールを選択して2色印刷をモノクロ、2up及び両面印刷にした印刷情報B’を生成する。
【0100】
そして、印刷情報処理部21cは、印刷情報B’を生成すると、データ通信部21aを介して、前記印刷情報B’をプリンタサーバ20に送信する。更に、送信した印刷情報に基づき該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新する。
プリンタサーバ20は、印刷システム管理用サーバ21から送信された印刷情報B’を通常の印刷情報と同様に扱い、設定された処理順番に従って印刷装置22に送信する。
【0101】
印刷装置22は、プリンタサーバ20から送信された印刷情報B’をデータ通信部22aによって受信すると、これをデータ記憶部22cによって記憶する。そして、印刷部22bによって、前記記憶された印刷情報B’を読み出し、当該印刷情報B’によって指定される上記印刷情報Bの印刷処理の質を制限した印刷処理を実行する。
【0102】
ここで、第1の例においては、図13に示すように、総印刷枚数に対して5段階のレベルが設定されている。各レベル毎に実行可能な印刷処理内容が決まっており、各レベルの数値はその数値以上のレベルにおける印刷処理を実行することが可能となっている。例えば、レベル1の印刷が可能であれば、レベル2〜5において実行可能な印刷処理を全て実行することができる。
【0103】
また、第1の例では、総印刷枚数に対してレベルを設定し、印刷処理の質を制限するようにしているが、これに限らず、図5に示すように、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用などの要素を印刷履歴情報として記憶しておき、これら各要素、あるいは、これら各要素のいくつかの組み合わせに対して印刷処理の質を制限するようにしても良い。
【0104】
更に、図6に基づき、上記判断処理の第2の例として、変遷情報に基づく判断処理の例を説明する。
上記第1の実施の形態と同様に、図6に示すように、縦軸を印刷コストとし横軸を総印刷枚数として、所定期間(例えば1ヶ月)における総印刷枚数と1ページ分のデータの印刷に利用できる印刷コストとの関係を示す変遷情報60〜62が用意されているとする。そして、これら3種類の変遷情報から、予め印刷装置利用者毎に変遷情報を設定しておく。つまり、印刷情報判断部21bは、利用者用端末10から印刷情報が送られてくると、印刷装置利用者に対して設定された変遷情報に基づいて、印刷処理の質の制限が必要か否かを判断する。
【0105】
例えば、上記第1の例と同様に、印刷情報Bには、2色印刷(印刷コストMで可能)をするように指示が含まれており、更に、印刷装置利用者Bに対しては、変遷情報61が設定されているとする。印刷情報判断部21bは、まず、印刷履歴情報Bから印刷装置利用者Bの総印刷枚数をチェックする。そして、総印刷枚数が300枚未満である場合は、図6(a)の変遷情報61に示すように、印刷コストMによる印刷処理が可能であるので、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断し、この判断結果を印刷情報処理部21cに伝送する。一方、印刷装置利用者Bの総印刷枚数が300枚以上である場合は、図6(a)の変遷情報61に示すように、印刷コストMによる印刷処理が使用不可能となるので、印刷処理の質を制限する必要があると判断し、この判断結果を印刷情報処理部21cに伝送する。
【0106】
印刷情報処理部21cでは、印刷情報判断部21bの判断結果に基づき、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断された場合は、データ通信部21aを介して印刷情報Bをそのままプリンタサーバ20に送信する。一方、印刷処理の質を制限する必要があると判断された場合は、2色印刷の指示があった印刷情報Bに対して、総印刷枚数に応じた印刷コストによって実行可能な制限印刷情報生成モジュールを選択し、これを用いて印刷装置22が質の制限された印刷処理を実行するように、制限内容に応じた印刷情報B’を生成する。
【0107】
更に、図14に基づき、印刷装置利用者の印刷履歴情報に基づき、印刷装置利用者に適した変遷情報を自動的に選択する処理の一例を説明する。
つまり、上記したように、印刷装置利用者の印刷スタイルに対応できるように、本実施の形態においては、印刷装置利用者の印刷履歴情報に基づき、予め用意された変遷情報と実際の印刷処理内容とを比較して、予め用意された変遷情報の中から、図14に示すように、印刷装置利用者の各印刷スタイルに最も近い変遷情報を自動的に選択するようになっている。
【0108】
上記比較の方法としては、例えば、所定期間において、各印刷装置利用者に、制限処理を行わない状態で印刷処理を行って貰う。そして、このときの印刷履歴情報から解る変遷内容と予め用意された変遷情報とに対して、最小二乗法等を適用し、実際の印刷処理に最も近い(両者の差が最も小さい)変遷情報を選択する等の方法がある。
【0109】
また、別の方法として、例えば、予め設定された変遷情報に基づき印刷処理が所定期間実行されると、この所定期間における印刷履歴情報から解る変遷内容と予め用意された複数の変遷情報とに対して、最小二乗法等を適用し、実際の印刷処理に最も近い(両者の差が最も小さい)変遷情報を選択する等の方法がある。
また、別の方法として、印刷装置利用者の要求に応じて設定(編集)された変遷情報と予め用意された変遷情報とに対して、最小二乗法等を適用し、実際の印刷処理に最も近い(両者の差が最も小さい)変遷情報を選択する等の方法がある。
【0110】
印刷装置利用者の各印刷スタイルに最も近い変遷情報を選択する処理においては、図14に示すように、印刷装置利用者の実際の印刷処理による変遷内容65〜67と、予め用意された変遷情報60〜62とのそれぞれの差に関して、図中の斜線で示したように、コストの上限を超えている部分が印刷システム管理者にとって問題となってくる。つまり、コストの上限を下回っている部分はコスト的に問題とならないので、コストの上限を超える部分の面積が最小となるものを選択するようにすることで、印刷システム管理者と印刷装置利用者との両方に都合の良い変遷情報が選択されることになる。
【0111】
この選択処理は、印刷システム管理用サーバ21側で行っても良いし、各利用者用端末10側で行っても良い。
また、第2の例では、総印刷枚数に対する印刷コストの変遷情報を用意し、印刷処理の質を制限するようにしているが、これに限らず、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用などの別の要素に対する印刷コストの変遷情報を用意して、印刷処理の質を制限しても良い。つまり、これら各要素を印刷履歴情報として記憶しておき、それぞれの要素、あるいは、これら各要素のいくつかの組み合わせに対して印刷処理の質を制限するようにしても良い。
【0112】
更に、図15に基づき、印刷システム管理用サーバ21の動作処理の流れを説明する。図15は、印刷システム管理用サーバ21の動作処理を示すフローチャートである。
図15に示すように、まずステップS300に移行し、データ通信部21aにおいて、利用者用端末10からの印刷情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS302に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0113】
ステップS302に移行した場合は、印刷情報判断部21bにおいて、上記受信した印刷情報を解析し、利用者情報を抽出してステップS304に移行する。ステップS304では、印刷情報判断部21bにおいて、印刷情報から抽出された利用者情報に基づき、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を、データ記憶部21dの記憶内容から読み出しステップS306に移行する。
【0114】
ステップS306では、印刷情報判断部21bにおいて、上記読み出した印刷装置利用者の印刷履歴情報を解析してステップS308に移行する。
ステップS308では、印刷情報判断部21bにおいて、上記印刷履歴情報の解析結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要か否かを判断してステップS310に移行する。ここで、印刷処理の質の制限が必要か否かの判断は、第2の実施の形態における、上記した第1の例及び第2の例で説明した方法で行う。
【0115】
ステップS310では、印刷情報判断部21bにおいて、上記判断結果を印刷情報処理部21cに伝送してステップS312に移行する。
ステップS312では、印刷情報処理部21cにおいて、上記判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要か否かを判定し、印刷処理の質の制限が必要だと判定された場合(Yes)はステップS314に移行し、そうでない場合(No)はステップS320に移行する。
【0116】
ステップS314に移行した場合は、印刷情報処理部21cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報及び制限情報に基づき、印刷情報判断部21bから取得した印刷情報に含まれる印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成してステップS316に移行する。ここで、制限情報とは、上記第1の例における、総印刷枚数、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用等の各要素に対して実行する印刷処理の内容を予め設定した情報と、上記第2の例における、変遷情報のことである。
【0117】
ステップS316では、印刷情報処理部21bによって、上記生成した制限印刷情報をデータ通信部21aを介してプリンタサーバ20に送信してステップS318に移行する。
ステップS318では、印刷情報処理部21cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新してステップS300に移行する。
【0118】
一方、ステップS312において、印刷処理の質の制限が必要ないと判定されステップS320に移行した場合は、印刷情報処理部21bによって、利用者用端末から送られてきた印刷情報をそのまま、データ通信部21aを介してプリンタサーバ20に送信してステップS322に移行する。
ステップS322では、印刷情報処理部21cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新してステップS300に移行する。
【0119】
更に、図16に基づき、印刷システム管理用サーバ21における変遷情報の自動選択処理の流れを説明する。図16は、印刷システム管理用サーバ21における変遷情報の自動選択処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、まずステップS400に移行し、印刷情報処理部21cにおいて、印刷装置利用者の印刷装置の利用期間が所定期間を経過したか否かを判定し、経過したと判定された場合(Yes)はステップS402に移行し、そうでない場合(No)は経過するまで待機する。
【0120】
ステップS402に移行した場合は、印刷情報処理部21cにおいて、データ記憶部21dの記憶内容から該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を読み出しステップS404に移行する。
ステップS404では、印刷情報処理部21cにおいて、上記読み出した印刷履歴情報に基づき、変遷情報を生成してステップS406に移行する。
【0121】
ステップS406では、印刷情報処理部21cにおいて、上記生成した変遷情報と予め用意されている複数の変遷情報とを比較してステップS408に移行する。ここで、比較処理としては、上記したように、最小二乗法等を利用した方法がある。
ステップS408では、印刷情報処理部21cにおいて、上記比較結果に基づき、該当する印刷装置利用者の実際の印刷履歴に最も近い変遷情報を選択してステップS410に移行する。
【0122】
ステップS410では、印刷情報処理部21cにおいて、該当する印刷装置利用者の期間情報をクリアしてステップS400に移行する。
以上、上記第2の実施の形態によれば、印刷システム管理用サーバ21において、印刷装置利用者の印刷履歴情報及び制御条件に基づき、印刷処理の質を段階的に制限された制限印刷情報を生成することが可能であり、且つ、当該制限印刷情報の印刷処理を印刷装置22に実行させることが可能である。また、印刷装置利用者の印刷スタイルに応じた変遷情報を複数種類の中から自動的に選択することが可能である。
【0123】
更に、本発明に係る印刷システムの第3の実施の形態を図6、図17乃至図に基づき説明する。図17は、本発明に係る第3の実施の形態における印刷システム3の構成を示す図である。
図17に示すように、印刷システム3は、複数の利用者用端末10と、印刷システム管理用サーバ30と、印刷装置31と、ネットワーク12と、を含んだ構成となっている。
【0124】
本実施の形態における利用者用端末10は、印刷装置31を利用するために、印刷情報を生成して、これを印刷システム管理用サーバ30に送信するようになっている。
印刷システム管理用サーバ30は、公知のプリンタサーバと同様の機能を有しおり、ネットワーク12に接続された複数の利用者用端末10からの印刷情報をキャッシング等により適切な順番で印刷装置31に送信することで印刷装置の動作を制御する。更に、印刷装置利用者毎の印刷履歴を記憶保持し、利用者用端末10からの印刷情報を受信する度に、この記憶した印刷履歴情報を参照する。そして、取得した印刷情報に対して、前記参照結果と予め設定された制御要因の内容とに基づき、印刷処理の質を制限する必要があるときは、印刷装置31が制限内容に応じた印刷処理を行うための制限印刷処理モジュールを選択して印刷装置31に送信する。なお、印刷システム管理用サーバ30の詳細な構成については後述する。
【0125】
印刷装置31は、印刷システム管理用サーバ30から取得した印刷情報及び制限印刷処理モジュールに基づき、必要に応じて、印刷情報によって指定された印刷処理の質を制限した印刷処理を実行する。なお、印刷装置31の詳細な構成については後述する。
更に、図18に基づき、印刷システム管理用サーバ30の詳細な構成を説明する。図18は、印刷システム管理用サーバ30の詳細構成を示すブロック図である。
【0126】
図18に示すように、印刷システム管理用サーバ30は、データ通信部30aと、印刷情報判断部30bと、制限印刷処理モジュール選択部30cと、データ記憶部30dと、を含んだ構成となっている。
データ通信部30aは、ネットワーク12を介して、利用者用端末10との間のデータ通信を可能にするものである。
【0127】
印刷情報判断部30bは、各利用者用端末10から受信した印刷情報に含まれる利用者情報に基づき、データ記憶部30dに記憶された当該利用者の印刷履歴情報を参照し、必要に応じて、前記印刷情報によって指定された印刷処理の内容をその質を制限したものにするか否かを判断する。そして、判断結果を制限印刷処理モジュール選択部30cに伝送する。ここで、判断結果には、制限に係る印刷履歴情報が含まれているものとする。
【0128】
制限印刷処理モジュール選択部30cは、印刷情報判断部30bからの判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要でない場合及び印刷処理の制限内容に変更が無い場合は、取得した印刷情報のみを印刷装置31に送信する。一方、印刷処理の質の制限が新たに必要である場合及び印刷処理の制限内容に変更があった場合は、該当する印刷装置利用者に対して設定された制限情報に基づき、印刷装置31においてその制限内容の印刷処理を実行するための制限印刷処理モジュールを選択する。そして、選択された制限印刷処理モジュール及び前記利用者用端末10からの印刷情報を印刷装置31に送信する。
【0129】
データ記憶部30dは、各印刷装置利用者の印刷履歴情報や、上記印刷装置31において質を制限した印刷処理を実行するための各制限内容に応じた制限印刷処理モジュール等を記憶するものである。
更に、図19に基づき、印刷装置31の詳細な構成を説明する。図19は、印刷装置31の詳細構成を示すブロック図である。
【0130】
図19に示すように、印刷装置31は、データ通信部31aと、印刷情報判断部31bと、印刷情報処理部31cと、データ記憶部31dと、印刷部31eと、を含んだ構成となっている。
データ通信部31aは、ネットワーク12を介して、当該ネットワーク12に接続された印刷システム管理用サーバ30との間のデータ通信を可能とするものである。
【0131】
印刷情報処理部31bは、印刷システム管理用サーバ30から取得した印刷情報に対して、インストールされた制限印刷処理モジュールを用いて、印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成しデータ記憶部31cによって記憶する。そして、印刷部11eに前記生成した制限印刷情報に対する印刷指示を与える。
データ記憶部31cは、データ通信部31aから伝送された制限印刷処理モジュールをインストールする処理と必要のない制限印刷処理モジュールをアンインストールする処理とを行うものである。更に、印刷システム管理用サーバ30から取得した印刷情報等の印刷処理に必要なデータを記憶するためのものである。
【0132】
印刷部31dは、印刷情報処理部31bからの印刷指示に応じて、指示された制限印刷情報に対する印刷処理を実行するものである。
更に、図4に基づき、第3の実施の形態における印刷システム3のより具体的な動作を説明する。ここで、本実施の形態において、制限情報は、会社等における、複数人から構成されるチームや部署などのグループ毎に共通のものが用いられることとする。例えば、チームや部署全体の総印刷枚数によって、印刷処理の質に制限がかかる。
【0133】
まず、印刷装置利用者Cが、利用者用端末10により、印刷システム管理用サーバ30に印刷情報Cを送信したとする。印刷情報Cはネットワーク12を介して印刷システム管理用サーバ30のデータ通信部30aによって受信され、データ記憶部30dに記憶される。その後、印刷情報判断部30bは、データ記憶部30dに記憶された印刷情報Cを読み出し、この情報に含まれる利用者情報(ここでは、印刷装置利用者Cの所属するチームの情報とする)に基づき、データ記憶部30dに記憶された印刷履歴情報から該当する印刷履歴情報を読み出す。そして、読み出した印刷履歴情報と印刷情報Cに含まれる印刷処理の指示内容と予め設定された制限情報とに基づき、印刷情報Cにおいて指示された印刷処理の質を制限する必要があるか否かを判断する。
【0134】
ここでは、図4に示すように、総印刷枚数に対して実行する印刷処理の内容を予め設定しておく方法を説明する。ここで、印刷システム管理用サーバ30においては、印刷履歴情報として総印刷枚数を記憶する。
例えば、印刷情報Cには、16色印刷をするように指示が含まれていたとする。印刷情報判断部30bは、印刷履歴情報Cから印刷装置利用者Cの所属するチームの総印刷枚数をチェックする。ここで、総印刷枚数が150枚未満であった場合は、図4に示すように、16色印刷処理が可能であるので、印刷情報判断部30bは、印刷処理の質を制限する必要が無いと判断し、この判断結果を印刷情報処理部30cに伝送する。一方、印刷総枚数が150枚以上であった場合は、図4に示すように、総印刷枚数に応じた制限が設定されているので、印刷処理の質を制限する必要があると判断し、この判断結果を印刷情報処理部30cに伝送する。
【0135】
印刷情報処理部30cでは、印刷情報判断部30bの判断結果に基づき、制限する必要が無いと判断された場合は、印刷情報Cのみを、データ通信部30aを介して印刷装置31に伝送する。一方、制限する必要があると判断された場合は、16色印刷の指示があった印刷情報Cに対して、印刷装置31が総印刷枚数に応じた制限処理を実行するための制限印刷処理モジュールを選択し、これを印刷情報Cと共に、データ通信部30aを介して印刷装置31に送信する。
【0136】
つまり、印刷情報処理部30cは、図4に示すように、印刷装置31に対して、総印刷枚数が、150〜199枚の間であれば、2色変換モジュールを選択して送信し、200〜499枚の間であれば、モノクロ変換モジュールを選択して送信し、500枚以上であれば、既にモノクロ変換モジュールは送信済みであるので、2up変換モジュールを選択して送信する。
【0137】
印刷装置31は、印刷システム管理用サーバ30から制限印刷処理モジュールをデータ通信部31aを介して取得すると、データ記憶部31cによって、取得した制限印刷処理モジュールのインストールを行う。このとき、例えば、16色変換モジュール等の不必要な制限印刷処理モジュールが既にインストールされていた場合は、このモジュールをアンインストール(メモリ上から破棄)してから取得した制限印刷処理モジュールをインストールする。
【0138】
制限印刷処理モジュールのインストールが完了すると、印刷情報処理部31bによって、前記インストールした制限印刷処理モジュールを使用して前記取得した印刷情報において指定された印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成し、これをデータ記憶部31cによって記憶する。そして、当該制限印刷情報の印刷処理を実行するように印刷部31dに指示を与える。
【0139】
印刷部31dは、印刷処理の指示を受けると、データ記憶部31cによって記憶された制限印刷情報を読み出し、この情報に基づき印刷処理を実行する。
例えば、上記インストールされた制限印刷処理モジュールが2色変換モジュールであった場合は、これ以降、総印刷枚数が199枚を超えるまでは、全ての印刷情報に対して2色変換モジュールによる質の制限が行われる。
【0140】
本実施の形態において、2色変換モジュールの利用対象はあくまでも2色以上のカラー印刷に対して行われるもので、モノクロ印刷等のコストの低い印刷処理の指示に対しては、通常の印刷処理が行われる。
つまり、本実施の形態によって、制限情報に応じた印刷処理の質の制限を行うことが可能であると共に、制限印刷処理モジュールによるメモリ容量の消費量を軽減することが可能である。
【0141】
また、本実施の形態においては、総印刷枚数に対してレベルを設定し、印刷処理の質を制限するようにしているが、これに限らず、図5に示すように、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用などの要素を印刷履歴情報として記憶しておき、これら各要素、あるいは、これら各要素のいくつかの組み合わせに対して印刷処理の質を制限するようにしても良い。
【0142】
更に、図20に基づき、印刷システム管理用サーバ30の動作処理の流れを説明する。図20は、印刷システム管理用サーバ30の動作処理を示すフローチャートである。
図20に示すように、まずステップS500に移行し、データ通信部30aにおいて、利用者用端末10からの印刷情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS502に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0143】
ステップS502に移行した場合は、印刷情報判断部30bにおいて、上記受信した印刷情報を解析し、利用者情報を抽出してステップS504に移行する。
ステップS504では、印刷情報判断部30bにおいて、印刷情報から抽出された利用者情報に基づき、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を、データ記憶部30dの記憶内容から読み出しステップS506に移行する。
【0144】
ステップS506では、印刷情報判断部30bにおいて、上記読み出した印刷装置利用者の印刷履歴情報を解析してステップS508に移行する。
ステップS508では、印刷情報判断部30bにおいて、上記印刷履歴情報の解析結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要か否かを判断してステップS510に移行する。
【0145】
ステップS510では、印刷情報判断部30bにおいて、上記判断結果を制限印刷処理モジュール選択部30cに伝送してステップS512に移行する。
ステップS512では、制限印刷処理モジュール選択部30cにおいて、上記判断結果に基づき、印刷処理の質の制限が必要か否かを判定し、印刷処理の質の制限が必要だと判定された場合(Yes)はステップS514に移行し、そうでない場合(No)はステップS520に移行する。
【0146】
ステップS514に移行した場合は、制限印刷処理モジュール選択部30cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報及び制限情報に基づき、印刷装置31が、印刷情報判断部30bから取得した印刷情報に含まれる印刷処理の質を制限した印刷処理が実行できるように、データ記憶部30dから制限内容に応じた制限印刷処理モジュールを選択してステップS516に移行する。ここで、制限情報とは、総印刷枚数、総印刷時間、総印刷回数、総印刷費用等の各要素に対して実行する印刷処理の内容を予め設定した情報のことである。
【0147】
ステップS516では、印刷情報処理部30bによって、上記選択した制限印刷処理モジュールをデータ通信部30aを介して印刷装置31に送信してステップS518に移行する。
ステップS518では、制限印刷処理モジュール選択部30cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新してステップS500に移行する。
【0148】
一方、ステップS512において、印刷処理の質の制限が必要ないと判定されステップS520に移行した場合は、印刷情報処理部30bによって、利用者用端末10から送られてきた印刷情報を、データ通信部30aを介して印刷装置31に送信してステップS522に移行する。
ステップS522では、制限印刷処理モジュール選択部30cにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報を更新してステップS500に移行する。
【0149】
更に、図21に基づき、印刷装置31の動作処理の流れを説明する。図21は、印刷装置31の動作処理を示すフローチャートである。
図21に示すように、まずステップS600に移行し、データ通信部31aにおいて、印刷紙システム管理用サーバ30から印刷情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS602に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0150】
ステップS602に移行した場合は、データ通信部31aにおいて、印刷情報と共に、制限印刷処理モジュールを受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)はステップS604に移行し、そうでない場合(No)はステップS616に移行する。
ステップS604に移行した場合は、データ通信部31aにおいて、データ記憶部31cによる上記受信した制限印刷処理モジュールのインストール処理を行いステップS606に移行する。
【0151】
ステップS606では、データ通信部31aにおいて、不必要な制限印刷処理モジュールがインストールされているか否かを判定し、インストールされている場合(Yes)はステップS608に移行し、そうでない場合(No)はステップS610に移行する。
ステップS608に移行した場合は、データ通信部31aにおいて、データ記憶部31cからの不必要な制限印刷処理モジュールのアンインストール処理を行いステップS610に移行する。
【0152】
ステップS610では、印刷情報処理部31bによって、インストールされた制限印刷処理モジュールを利用して、上記取得した印刷情報からその印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成してステップS612に移行する。
ステップS612では、印刷情報処理部31bは、印刷部31dに対して、上記生成された制限印刷情報に対する印刷処理を実行するように指示を与えてステップS614に移行する。
【0153】
ステップS614では、印刷部31dによって、上記生成された制限印刷情報に基づいて印刷処理を実行しステップS600に移行する。
一方、ステップS602において、取得した情報に制限印刷処理モジュールが無くステップS616に移行した場合は、印刷情報処理部31bにおいて、上記取得した印刷情報を解析し、印刷処理の質を制限する必要があるか否かを判定し、必要があると判定された場合(Yes)はステップS610に移行し、そうでない場合(No)はステップS618に移行する。
【0154】
ステップS618に移行した場合は、印刷情報処理部31bにおいて、上記取得した印刷情報の印刷処理を実行するように指示を与えてステップS620に移行する。
ステップS620では、印刷部31dによって、上記取得した印刷情報に基づいて印刷処理を実行しステップS600に移行する。
【0155】
以上、上記第3の実施の形態によれば、印刷システム管理用サーバ30において、印刷装置利用者の印刷履歴情報及び制御条件に基づき、印刷装置31が制限条件に応じて印刷処理の質を制限するための制限印刷処理モジュールを選択し、印刷装置31に当該制限印刷処理モジュールにより印刷処理を実行させることで、印刷装置利用者に対して、制限条件に応じて段階的に質の制限された印刷処理を実行することが可能である。更に、制限印刷処理モジュールを必要に応じてインストールし、且つ、不要なモジュールをアンインストールすることで、印刷装置31のメモリ消費を軽減することが可能である。
【0156】
更に、図22に基づき、本発明に係る印刷システムの第4の実施の形態を説明する。図22は、印刷割合の一例を示す図であり、(a)は、各印刷処理に対する利用上限割合を示す図であり、(b)及び(c)は、印刷履歴情報の一例を示す図である。
ここで、本実施の形態は、印刷処理の質の制限処理部分が他の実施の形態と異なるため、第1の実施の形態における印刷システム1の構成を用いて説明する。
【0157】
本実施の形態においては、印刷処理の質の制限を、図22(a)に示すように、各印刷処理に対して利用可能な上限割合を設定したものに基づいて行う。この場合は、図22(b),(c)に示すように、印刷履歴情報として、現在の印刷処理の利用割合が記憶されることになる。
つまり、印刷装置11は、利用者用端末10から印刷情報を取得すると、印刷情報判断部11bにおいて、該当する印刷装置利用者の印刷履歴に基づき、印刷情報によって指定される印刷処理内容の利用割合をチェックする。ここで、印刷処理としてフルカラー印刷が設定されているとする。例えば、該当する印刷履歴情報が図22(b)に示す内容であった場合を説明する。
【0158】
この場合、フルカラー印刷の利用割合は既に50%となっており、図22(a)に示すように、利用可能な上限割合である20%を超えている。本実施の形態においては、このような場合に、印刷処理の質の制限が必要であると判断して、この判断結果を印刷情報処理部11cに伝送する。
印刷情報処理部11cにおいては、印刷処理の質の制限が必要であると判断された場合は、上限割合を超えていない他の印刷処理を実行するようになっている。ここで、図22(a)に示すように、各印刷処理にはレベルが設定されており、印刷情報処理部11cでは、このレベルの数値順(1→4)に、利用割合をチェックしていき、利用割合の上限を超えていない印刷処理を実行する。つまり、この場合は、レベル2の2色印刷に関しても利用割合が30%と、上限の20%を超えているので、利用割合が20%で上限割合を超えていないレベル3のモノクロ印刷を実行する。
【0159】
更に、印刷割合による印刷処理の質の制限を適用する際の適用方法の例を説明する。印刷割合による質の制限は、これをいきなり用いてしまうと、例えば、印刷処理の初期においては、フルカラー印刷を1回行っただけで、利用割合が100%になってしまい、次の印刷処理においては、いきなりフルカラー印刷が利用できないと言った不具合が生じる。本実施の形態においては、このような不具合を回避するために、次の3つの方法を用いることが可能である。
(1)総印刷枚数が所定枚数(例えば100枚)を越えたときに、印刷割合による制限を適用する。
(2)総印刷時間が所定時間(例えば30時間)を超えたときに、印刷割合による制限を適用する。
(3)印刷履歴情報における各印刷処理の利用割合が所定%(例えば40%)以下になったときに、印刷割合による制限を適用する。
【0160】
例えば、上記(3)において、印刷処理の利用割合が40%以下になったときに制限を適用するようにした例を説明する。
例えば、フルカラー印刷の指示内容が含まれる印刷情報を取得したとして、該当する印刷装置利用者の印刷履歴情報が図22(b)に示すものであった場合、印刷情報判断部11bにおいて、印刷履歴情報をチェックすると、フルカラー印刷の利用割合が50%と上記した40%を超えているので、印刷情報処理部11cは、この場合に、制限自体を適用せずに、そのままフルカラー印刷を実行するように印刷部11eに指示を与える。
【0161】
一方、印刷装置利用者の印刷履歴情報が図22(c)に示す内容であった場合は、各印刷処理の利用割合は上記した40%以下となっているので、制限が適用される。この場合は、レベル1〜3のフルカラー印刷、2色印刷及びモノクロ印刷が利用割合の上限を超えており、レベル4の2up印刷が実行されることになる。
【0162】
以上、上記第4の実施の形態によれば、印刷装置11において、印刷装置利用者の印刷履歴情報(印刷割合)に基づき、印刷処理の質を制限するようにしたので、印刷割合に応じた印刷処理の質の制限が可能である。
ここで、図2に示す、データ処理部10aにおいて印刷情報を生成し、データ通信部10bを介して印刷装置11に印刷情報を送信する処理は、発明2記載の印刷情報送信手段及び利用者情報送信手段に対応し、図3に示す、印刷情報判断部11b、印刷情報処理部11c及び印刷部11eによる制限印刷情報の生成処理及び当該制限印刷情報の印刷処理は、発明2、5、11及び14のいずれかに記載の制限印刷処理手段に対応し、図11に示す、データ記憶部21dによる印刷履歴情報の記憶処理は、発明3又は15記載の印刷履歴情報記憶手段に対応し、印刷情報判断部21b及び印刷情報処理部21cにおける制限印刷情報の生成処理は、発明3、6、12及び15のいずれかに記載の制限印刷情報生成手段に対応し、印刷情報処理部21c及びデータ通信部21aによるプリンタサーバ20への制限印刷情報の送信処理は、発明3又は15記載の制限印刷情報送信手段に対応し、図18に示す、データ記憶部30dにおける印刷履歴情報の記憶処理は、発明4又は16記載の印刷履歴情報記憶手段に対応し、印刷情報判断部30b及び制限印刷処理モジュール選択部30cによる制限印刷処理モジュールの選択処理は、発明4、7、13及び16のいずれかに記載の印刷制御情報選択手段に対応し、制限印刷処理モジュール選択部30c及びデータ通信部30aによる制限印刷処理モジュールの印刷装置への送信処理は、発明4又は16記載の印刷制御情報送信手段に対応し、図19に示す、データ通信部31a及びデータ記憶部31cによる制限印刷処理モジュールのインストール処理は、発明4又は17記載の印刷制御情報記憶手段に対応し、データ通信部31a及びデータ記憶部31cによる制限印刷処理モジュールのアンインストール処理は、発明4又は17記載の印刷制御情報破棄手段に対応する。
【0163】
なお、上記実施の形態において、印刷処理の質の制限は、印刷システム管理用サーバ、又は、印刷装置、又は、両者混合で行われるようになっているが、利用者用端末10側で印刷履歴情報の管理を行うようにして、利用者用端末10側のプログラムで印刷処理を質を制限する構成であっても良いし、印刷履歴情報は、印刷装置や印刷システム管理用サーバ側が管理し、これらが、制御条件に応じて利用者用端末10側のプログラムを制御する情報を送信する構成など他の構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態における印刷システム1の概要を示す図である。
【図2】利用者用端末10の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】印刷装置11の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】印刷装置利用者の総印刷枚数と実行可能な印刷処理内容及び選択する制限印刷処理モジュールとの関係を示す図である。
【図5】印刷処理の質を制限する際に参照される印刷履歴の一例を示す図である。
【図6】(a)は、変遷情報の一例を示す図であり、(b)は、変遷情報を選択する際に参照する参照情報の一例を示す図である。
【図7】(a)は、印刷処理内容と各種コストとの関係を示す図であり、(b)は、印刷処理内容と各種コストへの影響との関係を示す図である。
【図8】利用者用端末10の動作処理を示すフローチャートである。
【図9】印刷装置11の動作処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る第2の実施の形態における印刷システム2の構成を示す図である。
【図11】印刷システム管理用サーバ21の詳細構成を示すブロック図である。
【図12】印刷装置22の詳細構成を示すブロック図である。
【図13】印刷装置利用者の総印刷枚数と実行可能な印刷処理内容及び選択する印刷処理モジュールとの関係を示す図である。
【図14】変遷情報を自動選択したときの実際の印刷結果と変遷情報との関係を示す図である。
【図15】印刷システム管理用サーバ21の動作処理を示すフローチャートである。
【図16】印刷システム管理用サーバ21における変遷情報の自動選択処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る第3の実施の形態における印刷システム3の構成を示す図である。
【図18】印刷システム管理用サーバ30の詳細構成を示すブロック図である。
【図19】印刷装置31の詳細構成を示すブロック図である。
【図20】印刷システム管理用サーバ30の動作処理を示すフローチャートである。
【図21】印刷装置31の動作処理を示すフローチャートである。
【図22】印刷割合の一例を示す図であり、(a)は、各印刷処理に対する利用上限割合を示す図であり、(b)及び(c)は、印刷履歴情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜3…印刷システム、10…利用者用端末、10a…データ処理部、10b…データ記憶部、10c…データ通信部、11…印刷装置、11a…データ通信部、11b…印刷情報判断部、11c…印刷情報処理部、11d…データ記憶部、11e…印刷部、12…ネットワーク、21…印刷システム管理用サーバ、21a…データ通信部、21b…印刷情報判断部、21c…印刷情報処理部、21d…データ記憶部、30…印刷システム管理用サーバ、30a…データ通信部、30b…印刷情報判断部、30c…制限印刷処理モジュール選択部、30d…データ記憶部、31…印刷装置、31a…データ通信部、31b…印刷情報処理部、31c…データ記憶部、31d…印刷部

Claims (21)

  1. 印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末からの指示に応じて、前記印刷装置により所定の印刷処理を実行する印刷システムにおいて、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報に基づいて、前記印刷処理の質を制限するようになっていることを特徴とする印刷システム。
  2. 所定の印刷処理を行う印刷装置と、当該印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末と、を備え、
    前記印刷装置と前記利用者用端末とを互いにデータ通信可能に接続し、
    前記利用者用端末は、前記所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷装置に送信する印刷情報送信手段と、
    前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷装置に送信する利用者情報送信手段と、を備え、
    前記印刷装置は、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行う制限印刷処理手段と、を備えることを特徴とする印刷システム。
  3. 印刷装置と、当該印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末と、印刷システム管理用サーバと、を備え、
    前記利用者用端末と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
    前記印刷装置と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
    前記利用者用端末は、所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する印刷情報送信手段と、
    前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する利用者情報送信手段と、を備え、
    前記印刷システム管理用サーバは、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する制限印刷情報生成手段と、当該生成された制限印刷情報を前記印刷装置に送信する制限印刷情報送信手段と、を備え、
    前記印刷装置は、前記印刷システム管理用サーバからの前記制限印刷情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行うことを特徴とする印刷システム。
  4. 印刷装置と、当該印刷装置を利用する印刷装置利用者の使用可能な利用者用端末と、印刷システム管理用サーバと、を備え、
    前記利用者用端末と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
    前記印刷装置と前記印刷システム管理用サーバとを互いにデータ通信可能に接続し、
    前記利用者用端末は、所定の印刷処理を前記印刷装置に実行させるための印刷情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する印刷情報送信手段と、
    前記印刷装置利用者を識別可能な利用者情報を前記印刷システム管理用サーバに送信する利用者情報送信手段と、を備え、
    前記印刷システム管理用サーバは、前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
    前記印刷装置が、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うための、前記制限内容に応じた複数種類の印刷制御情報と、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択する印刷制御情報選択手段と、
    前記選択された印刷制御情報を前記印刷装置に送信する印刷制御情報送信手段と、を備え、
    前記印刷装置は、前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶手段と、
    前記利用者用端末から送信された前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行う印刷処理手段と、
    前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄する印刷制御情報破棄手段と、を備えることを特徴とする印刷システム。
  5. 前記制限印刷処理手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の質の制限を行う要因である制限要因に基づき生成された、所定期間における前記印刷処理の質の変遷を示す変遷情報に基づき前記印刷処理の質を制限するようになっていることを特徴とする請求項2記載の印刷システム。
  6. 前記制限印刷情報生成手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の質の制限を行う要因である制限要因に基づき生成された、所定期間における前記印刷処理の質の変遷を示す変遷情報に基づき前記制限印刷情報を生成することを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
  7. 前記印刷制御情報選択手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の質の制限を行う要因である制限要因に基づき生成された、所定期間における前記印刷処理の質の変遷を示す変遷情報に基づき前記所定種類の印刷制御情報を選択することを特徴とする請求項4記載の印刷システム。
  8. 変遷内容の異なる複数種類の前記変遷情報を有しており、
    前記印刷装置利用者の所定期間における前記印刷履歴情報に基づき、前記複数種類の前記変遷情報の中から前記印刷装置利用者に適した変遷情報を選択する第1の変遷情報選択手段を備えることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷システム。
  9. 変遷内容の異なる複数種類の前記変遷情報を有しており、
    前記印刷装置利用者が前記複数種類の変遷情報の中から任意の変遷情報を選択可能な第2の変遷情報選択手段を備えることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の印刷システム。
  10. 前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理内容を反映した前記質の制限を行うことを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の印刷システム。
  11. 前記制限印刷処理手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の種類毎に、前記印刷装置利用者が利用可能な割合を設定した印刷割合情報に基づき前記印刷処理の質を制限するようになっていることを特徴とする請求項2記載の印刷システム。
  12. 前記制限印刷情報生成手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の種類毎に、前記印刷装置利用者が利用可能な割合を設定した印刷割合情報に基づき前記印刷制限情報を生成することを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
  13. 前記印刷制御情報選択手段は、前記印刷情報、前記利用者情報及び前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容に加え、前記印刷処理の種類毎に、前記印刷装置利用者が利用可能な割合を設定した印刷割合情報に基づき前記適切な種類の印刷制御情報を選択することを特徴とする請求項4記載の印刷システム。
  14. 請求項2記載の印刷システムに適用可能な印刷装置であって、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行う制限印刷処理手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  15. 請求項3記載の印刷システムに適用可能な印刷システム管理用サーバであって、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する制限印刷情報生成手段と、当該生成された制限印刷情報を前記印刷装置に送信する制限印刷情報送信手段と、を備えることを特徴とする印刷システム管理用サーバ。
  16. 請求項4記載の印刷システムに適用可能な印刷システム管理用サーバであって、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶手段と、
    前記印刷装置が、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うための、前記制限内容に応じた複数種類の印刷制御情報と、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択する印刷制御情報選択手段と、
    前記選択された印刷制御情報を前記印刷装置に送信する印刷制御情報送信手段と、
    前記印刷利用者用端末から取得した前記印刷情報を前記印刷装置に送信する第2の印刷情報送信手段と、を備えることを特徴とする印刷システム管理用サーバ。
  17. 請求項4記載の印刷システムに適用可能な印刷装置であって、
    前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶手段と、
    前記印刷システム管理用サーバから取得した前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行う印刷処理手段と、
    前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄する印刷制御情報破棄手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  18. 請求項14記載の印刷装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶ステップと、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報によって指定される前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行う制限印刷処理ステップと、を備えることを特徴とする印刷装置制御プログラム。
  19. 請求項15記載の印刷システム管理用サーバを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶ステップと、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した制限印刷情報を生成する制限印刷情報生成ステップと、当該生成された制限印刷情報を前記印刷装置に送信する制限印刷情報送信ステップと、を備えることを特徴とする印刷システム管理用サーバ制御プログラム。
  20. 請求項16記載の印刷システム管理用サーバを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記印刷システム管理用サーバは、前記印刷装置が、前記印刷情報における前記所定の印刷処理の質を制限した印刷処理を行うための、前記制限内容に応じた複数種類の印刷制御情報を有しており、
    前記印刷装置利用者の前記印刷装置に対する印刷履歴を示す印刷履歴情報を記憶する印刷履歴情報記憶ステップと、
    前記利用者用端末からの前記印刷情報及び前記利用者情報と、前記印刷履歴情報記憶手段の記憶内容と、に基づき、前記複数種類の印刷制御情報の中から適切な種類の印刷制御情報を選択する印刷制御情報選択ステップと、
    前記選択された印刷制御情報を前記印刷装置に送信する印刷制御情報送信ステップと、
    前記印刷利用者用端末から取得した前記印刷情報を前記印刷装置に送信する第2の印刷情報送信ステップと、を備えることを特徴とする印刷システム管理用サーバ制御プログラム。
  21. 請求項17記載の印刷装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記印刷システム管理用サーバから取得した印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶ステップと、
    前記印刷システム管理用サーバから取得した前記印刷情報及び前記印刷制御情報記憶手段に記憶された前記印刷制御情報に基づき、前記質の制限された印刷処理を行う制限印刷処理ステップと、
    前記印刷システム管理用サーバから新たに前記印刷制御情報を取得する毎に、過去に取得した前記印刷制御情報を破棄する印刷制御情報破棄ステップと、を備えることを特徴とする印刷装置制御プログラム。
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