JP2005024867A - 画像表示プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示プロジェクタにおいて、排気口付近の筐体の温度であるタッチ温度を抑えることができる。
【解決手段】画像表示プロジェクタ1は、ランプ2が収納されたランプモジュール11と、ランプモジュール11を内蔵する筐体20を備えている。ランプモジュール11は、モジュール側面吸気口42と、モジュール側面排気口43と、モジュール底面排気口44を有し、筐体20は、筐体側面排気口23と、筐体底面排気口24を有している。ランプモジュール11の底面と筐体20との間には、迂回流通路45が設けられている。ランプ冷却後の空気は、モジュール側面排気口43を経て筐体側面排気口23に至るルートと、モジュール底面排気口44及び迂回流通路45を経て筐体側面排気口23に至るルートと、モジュール底面排気口44を経て筐体底面排気口24に至るルートによって排出される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を投射してスクリーン等に表示する画像表示プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パソコンやビデオカメラ等からの画像信号を基に、ランプから出射される光を用いて画像形成素子により画像を形成し、その画像をスクリーン等に投射して表示させる画像表示プロジェクタがある。画像表示プロジェクタは、一般に、ランプ及び画像形成素子を筐体内に内蔵しており、画像形成素子により形成した画像を筐体の前面(側面)に設けられた画像投射口から投射するようになっている。ランプはランプモジュールに収納された状態で筐体内に装着されており、ランプの交換等の際は、ランプモジュールごと筐体から取外すようになっている。また、ランプを冷却するためのファンが筐体内に配置されており、このファンにより空気を送風してランプを冷却している。
【0003】
この種の画像表示プロジェクタは、筐体の側面(画像投射口が設けられた前面、又は横面)に筐体排気口を設け、また、ランプモジュールの一方側の側面にモジュール吸気口を設けると共に他方側の側面にモジュール排気口を設け、モジュール排気口が筐体排気口に隣接した状態にランプモジュールを配置したものが知られている。このような構成の画像表示プロジェクタでは、ファンから送風された空気は、モジュール吸気口からランプモジュール内に吸入されてランプを冷却し、ランプ冷却後の空気は、ランプ排気口からランプモジュール外に排出された後、筐体排気口から筐体外部に排出される。
【0004】
また、空気流路を有する排気ダクトを光源ケースの下部に設け、この排気ダクトを介して、筐体内部の熱を筐体の後面及び底面に排気するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、筐体の一方の側面部に吸気ダクトを配設すると共に、筐体の他方の側面部に排気ダクトを配設して、吸気ダクトの吸気口及び排気ダクトの排気口を筐体の前面側に配設したプロジェクタが知られている(例えば、特許文献2参照)。外装ケースの背面部及び底面部に吸気口を有し、正面部に排気口を有するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−222066号公報
【特許文献2】
特開2001−68882号公報
【特許文献3】
特開2002−341445号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ランプ冷却後の空気はランプの熱により加熱されており、この加熱された空気が筐体排気口に吹き付けられることにより、筐体排気口付近の筐体の温度は高くなる。この筐体の温度は、タッチ温度と呼ばれている。タッチ温度は、その上限温度が規格等により定められており、また、安全性の面からも、できるだけ低い温度に抑えるのが好ましい。
【0007】
ところが、上述した従来の画像表示プロジェクタにおいては、ランプモジュール側面のモジュール排気口が筐体側面の筐体排気口に隣接しているため、ランプ冷却後の空気は、モジュール排気口から排出された後、すぐに筐体排気口に至る。このため、筐体排気口の周辺には、ランプ冷却後の空気が高温状態のまま吹き付けられることになり、タッチ温度が必要以上に上昇する可能性があった。また、筐体排気口が画像投射口のある筐体前面に設けられている場合には、画像投射口から投射された画像が筐体排気口から排出された高温の空気中を通ってスクリーン等に照射されてしまい、これにより、ヒートウェーブと呼ばれる画像のゆらぎ現象を生じてしまう可能性があった。
【0008】
特に、ランプモジュールが吸気口及び排気口を有する構成においては、空気はランプに直接吹き付けられることにより一層高温に加熱されるため、これらの課題は重要なものであった。なお、上述した特許文献1乃至特許文献3に記載のプロジェクタは、ランプモジュールが吸気口及び排気口を有する構成にはなっておらず、また、これら特許文献1乃至特許文献3には、タッチ温度を抑えることやヒートウェーブの発生を抑えることについては、何等記載されていない。従って、これら特許文献1乃至特許文献3に開示の内容を適用したとしても、上記の課題を解決することはできない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、筐体排気口周辺の筐体の温度であるタッチ温度を抑えることができる画像表示プロジェクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、画像投射用の光を出射するランプが収納されたランプモジュールと、ランプからの光を用いて画像を形成する画像形成素子と、ランプモジュール及び画像形成素子を内蔵する筐体と、ランプを冷却するためにランプモジュールに空気を送風する筐体内部に配置されるファンとを備え、ランプモジュールは、該ランプモジュールのファンに対向する側面に、ファンにより送風された空気を該ランプモジュール内に吸入するモジュール側面吸気口を有すると共に、該ランプモジュールのモジュール側面吸気口と反対側の側面に、モジュール側面吸気口から吸入されてランプを冷却した後の空気を該ランプモジュール外に排出するモジュール側面排気口を有し、筐体は、該筐体の側面に、モジュール側面排気口から排出された空気を該筐体外部に排出する筐体側面排気口を有してなる画像表示プロジェクタにおいて、ランプモジュールは、該ランプモジュールの底面に、ランプを冷却した後の空気を該ランプモジュール外部に排出するモジュール底面排気口をさらに有し、ランプモジュールの底面と筐体の底面との間には、モジュール底面排気口から排出された空気の一部を筐体側面排気口へ迂回して流通させる迂回流通路が設けられており、筐体は、該筐体の底面に、モジュール底面排気口から排出された空気を該筐体外部に排出する筐体底面排気口をさらに有して成り、ランプ冷却後の空気が、モジュール側面排気口を経て筐体側面排気口に至るルートと、モジュール底面排気口及び迂回流通路を経て筐体側面排気口に至るルートと、モジュール底面排気口を経て筐体底面排気口に至るルートとによって排出されるものである。
【0011】
この構成においては、ファンから送風された空気は、モジュール側面吸気口からランプモジュール内に吸入され、ランプモジュール内に収納されたランプを冷却する。そして、ランプ冷却後の空気は、モジュール側面排気口とモジュール底面排気口の両方からランプモジュール外に排出される。モジュール側面排気口からランプモジュール外に排出された空気は、そのまま筐体側面排気口から筐体外部に排出される。また、モジュール底面排気口からランプモジュール外に排出された空気は、その一部が迂回流通路を経て筐体側面排気口から筐体外部に排出され、他の一部が筐体底面排気口から筐体外部に排出される。迂回流通路を経る空気の熱は、その空気が迂回流通路を経ている間に筐体の底面に伝達され、これにより、迂回流通路を経て筐体側面排気口に至った空気の温度は低下する。
【0012】
すなわち、筐体側面排気口から排出される空気は、その一部が迂回流通路を経てきたことにより、温度が低下する。また、空気は筐体側面排気口と筐体底面排気口とから分散して排出されることになり、筐体側面排気口から排出される空気の量は減少する。これらにより、筐体側面排気口周辺の必要以上の温度上昇が抑えられる。なお、筐体底面の温度は迂回流通路を経る空気の熱により上昇するものの、筐体底面を下向きにして載置する通常設置でも、また、筐体底面を壁側に向けて固定する天井吊り下げ設置でも、ユーザが筐体底面に触れる機会は少ないため、筐体底面の温度が上昇することによる支障は生じない。
【0013】
請求項2の発明は、画像投射用の光を出射するランプが収納されたランプモジュールと、ランプからの光を用いて画像を形成する画像形成素子と、ランプモジュール及び画像形成素子を内蔵する筐体と、ランプを冷却するためにランプモジュールに空気を送風する筐体内部に配置されるファンとを備え、ランプモジュールは、ファンにより送風された空気を該ランプモジュール内に吸入するモジュール吸気口と、モジュール吸気口から吸入されてランプを冷却した後の空気を該ランプモジュール外に排出するモジュール排気口とを有し、筐体は、該筐体の側面に、モジュール排気口から排出された空気を該筐体外部に排出する筐体側面排気口を有してなる画像表示プロジェクタにおいて、モジュール排気口は、ランプモジュールの底面に設けられており、このモジュール底面排気口から排出されたランプ冷却後の空気が、ランプモジュールの底面と筐体の底面との間の流通路を経由して筐体側面排気口から排出されるものである。
【0014】
この構成においては、ファンから送風された空気は、モジュール吸気口からランプモジュール内に吸入され、ランプモジュール内に収納されたランプを冷却する。そして、ランプ冷却後の空気は、モジュール底面排気口からランプモジュール外に排出された後、ランプモジュールの底面と筐体の底面との間の流通路を経由して筐体側面排気口から筐体外部に排出される。モジュール底面排気口からランプモジュール外に排出された空気の熱は、その空気がランプモジュールの底面と筐体の底面との間の流通路を経由している間に筐体の底面に伝達され、これにより、筐体側面排気口から排出される空気の温度は低下し、筐体側面排気口周辺の必要以上の温度上昇が抑えられる。筐体底面の温度は上昇するものの、筐体底面を下向きにして載置する通常設置でも、また、筐体底面を壁側に向けて固定する天井吊り下げ設置でも、ユーザが筐体底面に触れる機会は少ないため、筐体底面の温度が上昇することによる支障は生じない。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2に記載の画像表示プロジェクタにおいて、ランプモジュールは、モジュール吸気口と反対側の側面に、上記のモジュール底面排気口とは別のモジュール側面排気口をさらに有し、ランプ冷却後の空気が、上記のモジュール底面排気口及び流通路を経て筐体側面排気口に至るルートの他に、モジュール側面排気口を経て筐体側面排気口に至るルートによって排出されるものである。
【0016】
この構成においては、ランプ冷却後の空気は、モジュール底面排気口とモジュール側面排気口の両方からランプモジュール外に排出される。モジュール底面排気口からランプモジュール外に排出された空気は、上記のようにランプモジュールの底面と筐体の底面との間の流通路を経由して筐体側面排気口から筐体外部に排出され、モジュール側面排気口からランプモジュール外に排出された空気は、そのまま筐体側面排気口から筐体外部に排出される。これにより、筐体側面排気口周辺の必要以上の温度上昇が抑えられると共に、筐体底面の温度も上昇し過ぎることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)(b)(c)、図2、及び図3において、画像表示プロジェクタ1は、パソコンやビデオカメラ等から入力される画像信号を基に、ランプ2から出射される画像投射用の光を用いて画像形成素子3により画像を形成し、その画像を投射レンズ4からスクリーン等に投射表示する装置である。
【0018】
画像表示プロジェクタ1は、ランプモジュール11と、光学エンジン12と、シロッコファン13と、制御基板14と、これらを内蔵する筐体20とを備えている。筐体20は、画像投射用開口21と、筐体側面吸気口22a,22bと、筐体側面排気口23と、筐体底面排気口24とを有しており、底部ケース27と、上部カバー28と、ランプドア29とにより構成されている。画像投射用開口21は、筐体20(底部ケース27)の前面(側面)に設けられている。筐体側面吸気口22aは、筐体20(底部ケース27)の後面(側面)に設けられており、筐体側面吸気口22bは、筐体20(底部ケース27及び上部カバー28)の横面(側面)に設けられている。また、筐体側面排気口23は、筐体20(底部ケース27)の前面に設けられており、筐体底面排気口24は、筐体20(底部ケース27)の底面に設けられている。
【0019】
ランプモジュール11は、上述のランプ2を収納しており、ランプハウス15が形成するランプ装着空間16に着脱できるようになっている。ランプハウス15は、筐体側面排気口23の内側に隣接して設けられており、ハウス枠体17と底部ケース27の底面27aとによりランプ装着空間16を形成した構造となっている。ハウス枠体17の側面には、吸気用開口32と、排気用開口33、34が設けられている。また、底部ケース27の底面27aのランプ装着空間16を形成している箇所(ランプハウス15の底部)には、上記筐体底面排気口24が設けられている。ランプモジュール11は、ランプハウス15のランプ装着空間16に装着することで筐体20に内蔵される。ランプモジュール11に収納されているランプ2は、光学エンジン12に向けて画像投射用の光を出射する。
【0020】
光学エンジン12は、上述の画像形成素子3と、投射レンズ4に加え、反射ミラー5を装備している。画像形成素子3は、ランプ2からの光を反射して画像を形成するものである。投射レンズ4は、画像形成素子3からの反射光すなわち画像形成素子3にて形成された画像を筐体20の外部に向けて投射するものであり、画像投射用開口21に臨む位置に配置されている。反射ミラー5は、ランプ2から出射される画像投射用の光を反射して、画像形成素子3に照射するものである。
【0021】
シロッコファン13は、ランプ2を空気により冷却するために空気を送風するものである。シロッコファン13は、ランプハウス15に向けて(従って、ランプハウス15に装着されるランプモジュール11及びランプ2に向けて)空気を送風する。筐体20の内部では、シロッコファン13からランプハウス15に向かって空気の流れが発生し、空気は、筐体側面吸気口22a,22bから筐体20内部に吸入され、筐体側面排気口23及び筐体底面排気口24から筐体20外部に排出される。
【0022】
制御基板14は、シロッコファン13と筐体側面吸気口22aとの間に配置されている。この制御基板14には、電源回路、ランプ起動回路、画像処理回路、ファン駆動回路、及びこれらを制御する制御回路等(何れも図示省略)が設けられている。
【0023】
次に、ランプモジュール11について、図4(a)(b)(c)を参照して説明する。ランプモジュール11は、上述のようにランプ2を収納している。このランプモジュール11は、投光用開口41と、モジュール側面吸気口42と、モジュール側面排気口43と、モジュール底面排気口44とを有している。
【0024】
投光用開口41は、ランプ2から出射された画像投射用の光をランプモジュール11外に投光するためのものであり、ランプモジュール11の前面に設けられている。モジュール側面吸気口42は、ランプ2からの光出射方向に見て、ランプモジュール11の左側の側面に設けられており、モジュール側面排気口43は、ランプ2からの光出射方向に見て、ランプモジュール11の右側の側面に設けられている。モジュール底面排気口44は、ランプモジュール11の底面に設けられている。ランプモジュール11の底面には、凹所45が形成されており、モジュール底面排気口44は、凹所45内に設けられている。凹所45は、後述の迂回流通路を形成するものであり、モジュール側面排気口43が設けられている側の側面に臨んでいる。
【0025】
このような構成のランプモジュール11は、投光用開口41を光学エンジン12に向けてランプハウス15内に装着される。ランプモジュール11をランプハウス15内に装着した状態では、モジュール側面吸気口42は、ハウス枠体17の吸気用開口32の内側の合致してシロッコファン13に対向し、モジュール側面排気口43は、ハウス枠体17の排気用開口33の内側の合致して筐体側面排気口23に対向する。また、モジュール底面排気口44は、底部ケース27の筐体底面排気口24の上方に位置し、凹所45は、ハウス枠体17の排気用開口34に連通する。
【0026】
次に、上記ランプモジュール11をランプハウス15に装着した状態でのランプ2の冷却に関する空気の流れについて、図5を参照して説明する。ランプハウス15には、上記シロッコファン13から空気が送風される(空気の流れを図中矢印で示す)。シロッコファン13から送風されてきた空気は、ハウス枠体17の吸気用開口32を通って、ランプモジュール11のモジュール側面吸気口42からランプモジュール11の内部に吸入され、ランプモジュール11に収納されたランプ2を冷却する。そして、ランプ冷却後の空気は、モジュール側面排気口43とモジュール底面排気口44の両方からランプモジュール11の外部に排出される。
【0027】
モジュール側面排気口43からランプモジュール11の外部に排出された空気は、ハウス枠体17の排気用開口33を通って、そのまま筐体側面排気口23から筐体20の外部に排出される。一方、モジュール底面排気口44からランプモジュール11の外部に排出された空気の一部は、ランプモジュール11の底面に設けられた凹所45及びハウス枠体17の排気用開口34を通って筐体側面排気口23に至り、筐体側面排気口23から筐体20の外部に排出される。なお、凹所45、排気用開口34、及び底部ケース27の底面27aが、ランプ冷却後の空気の一部を迂回して筐体側面排気口23へ流通させる迂回流通路を形成している。また、モジュール底面排気口44からランプモジュール11の外部に排出された空気の他の一部は、筐体底面排気口24から筐体20の外部に排出される。
【0028】
このように、ランプ冷却後の空気は、モジュール側面排気口43を経て筐体側面排気口23に至るルートと、モジュール底面排気口44、凹所45、及び排気用開口34を経て筐体側面排気口23に至るルートと、モジュール底面排気口44を経て筐体底面排気口24に至るルートの、3つのルートによって筐体20の外部に排出される。
【0029】
このような構成の画像表示プロジェクタ1によれば、凹所45及び排気用開口34を通る空気の熱は、その空気が凹所45及び排気用開口34を通って筐体側面排気口23に至る間に底部ケース27の底面27aに伝達されるため、凹所45及び排気用開口34を経て筐体側面排気口23に至った空気の温度は低下する。そして、筐体側面排気口23から排出される空気は、その一部に凹所45及び排気用開口34を経てきた空気を含んでいるため、その温度が低下する。これにより、タッチ温度と呼ばれる筐体側面排気口23の周辺の筐体20の温度が必要以上に上昇することがなく、また、画像が高温の空気中を通ってスクリーン等に照射されることにより生じるヒートウェーブと呼ばれる画像のゆらぎ現象を抑えることができる。
【0030】
しかも、ランプ冷却後の空気は筐体側面排気口23と筐体底面排気口24とから分散して排出されるため、筐体側面排気口23から排出される空気の量は、筐体底面排気口24から空気が排出される分だけ減少する。これによっても、タッチ温度が必要以上に上昇することがなく、また、ヒートウェーブを抑えることができる。さらに、凹所45及び排気用開口34を経て筐体側面排気口23に至る空気は、ランプ冷却後の空気の一部のみであるので、底部ケース27の底面27aの温度が上昇し過ぎることがない。
【0031】
なお、底部ケース27の底面27aの温度は迂回流通路45及び排気用開口34を経る空気の熱により上昇するものの、底部ケース27の底面27aを下向きにして載置する通常設置でも、また、底部ケース27の底面27aを壁側に向けて固定する天井吊り下げ設置でも、ユーザが底部ケース27の底面27aに触れる機会は少ないため、底部ケース27の底面27aの温度が上昇することによる支障は生じない。
【0032】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態において、筐体底面排気口24は必ずしも設ける必要はなく、また、モジュール側面排気口43も必ずしも設ける必要はない。筐体底面排気口24及びモジュール側面排気口43を設けない構成によっても、ランプ冷却後の空気は、モジュール底面排気口44、凹所45及び排気用開口34(迂回流通路)を通ることによりその温度が低下するため、タッチ温度が必要以上に上昇することがなく、また、ヒートウェーブを抑えることができる。筐体側面排気口23は、画像投射用開口21の設けられている筐体20の前面に限られず、筐体20の横面に設けてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、ランプモジュールの底面にモジュール底面排気口を有すると共に筐体の側面に筐体側面排気口を有し、モジュール底面排気口から排出された空気を筐体側面排気口へ迂回して流通させる迂回流通路が設けられているため、筐体側面排気口から排出される空気は、その温度が低下し、これにより、筐体側面排気口周辺のタッチ温度を抑えることができる。また、筐体側面排気口と同じ側面に画像投射口が設けられている構成にあっては、ヒートウェーブの発生を抑えることができる。しかも、筐体の底面に筐体底面排気口を有しているため、筐体側面排気口から排出される空気が減少し、これによっても、筐体側面排気口周辺のタッチ温度を抑えることができると共にヒートウェーブの発生を抑えることができる。さらに、ランプモジュールの側面にモジュール側面排気口を有しているため、ランプ冷却後の空気の一部はモジュール側面排気口を経て筐体側面排気口から排出され、これにより、筐体底面の温度が上昇し過ぎることがない。
【0034】
請求項2の発明によれば、ランプモジュールの底面にモジュール底面排気口を有すると共に筐体の側面に筐体側面排気口を有し、モジュール底面排気口から排出されたランプ冷却後の空気がランプモジュールの底面と筐体の底面との間の流通路を経由して筐体側面排気口から排出されるため、筐体側面排気口から排出される空気の温度は低下し、これにより、筐体側面排気口周辺のタッチ温度を抑えることができる。また、筐体側面排気口と同じ側面に画像投射口が設けられている構成にあっては、ヒートウェーブの発生を抑えることができる。
【0035】
請求項3の発明によれば、ランプモジュールの側面にモジュール側面排気口を有しているため、ランプ冷却後の空気の一部はモジュール側面排気口を経て筐体側面排気口から排出され、これにより、筐体底面の温度が上昇し過ぎることがなく、安全で快適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る画像表示プロジェクタの概略構成を示す前面側から見た斜視図、(b)は同後面側から見た斜視図、(c)は同底面側から見た斜視図。
【図2】同画像表示プロジェクタの内部構成を示す前面側から見た斜視図。
【図3】同画像表示プロジェクタの内部構成を示す後面側から見た斜視図。
【図4】(a)は同画像表示プロジェクタのランプモジュールの構成を示す右側面側から見た斜視図、(b)は同左側面側から見た斜視図、(c)は底面側から見た斜視図。
【図5】同画像表示プロジェクタのランプの冷却に関する空気の流れを示す図1(b)のP−P断面図。
【符号の説明】
1 画像表示プロジェクタ
2 ランプ
3 画像形成素子
4 投射レンズ
11 ランプモジュール
12 光学エンジン
13 シロッコファン
14 制御基板
15 ランプハウス
20 筐体
21 画像投射用開口
22a,22b 筐体側面吸気口
23 筐体側面排気口
24 筐体底面排気口
42 モジュール側面吸気口
43 モジュール側面排気口
44 モジュール底面排気口
45 凹所(迂回流通路)

Claims (3)

  1. 画像投射用の光を出射するランプが収納されたランプモジュールと、前記ランプからの光を用いて画像を形成する画像形成素子と、前記ランプモジュール及び画像形成素子を内蔵する筐体と、前記ランプを冷却するために前記ランプモジュールに空気を送風する前記筐体内部に配置されるファンとを備え、前記ランプモジュールは、該ランプモジュールの前記ファンに対向する側面に、前記ファンにより送風された空気を該ランプモジュール内に吸入するモジュール側面吸気口を有すると共に、該ランプモジュールの前記モジュール側面吸気口と反対側の側面に、前記モジュール側面吸気口から吸入されて前記ランプを冷却した後の空気を該ランプモジュール外に排出するモジュール側面排気口を有し、前記筐体は、該筐体の側面に、前記モジュール側面排気口から排出された空気を該筐体外部に排出する筐体側面排気口を有してなる画像表示プロジェクタにおいて、
    前記ランプモジュールは、該ランプモジュールの底面に、前記ランプを冷却した後の空気を該ランプモジュール外部に排出するモジュール底面排気口をさらに有し、
    前記ランプモジュールの底面と前記筐体の底面との間には、前記モジュール底面排気口から排出された空気の一部を前記筐体側面排気口へ迂回して流通させる迂回流通路が設けられており、
    前記筐体は、該筐体の底面に、前記モジュール底面排気口から排出された空気を該筐体外部に排出する筐体底面排気口をさらに有して成り、
    前記ランプ冷却後の空気が、前記モジュール側面排気口を経て前記筐体側面排気口に至るルートと、前記モジュール底面排気口及び迂回流通路を経て前記筐体側面排気口に至るルートと、前記モジュール底面排気口を経て前記筐体底面排気口に至るルートとによって排出されることを特徴とする画像表示プロジェクタ。
  2. 画像投射用の光を出射するランプが収納されたランプモジュールと、前記ランプからの光を用いて画像を形成する画像形成素子と、前記ランプモジュール及び画像形成素子を内蔵する筐体と、前記ランプを冷却するために前記ランプモジュールに空気を送風する前記筐体内部に配置されるファンとを備え、前記ランプモジュールは、前記ファンにより送風された空気を該ランプモジュール内に吸入するモジュール吸気口と、前記モジュール吸気口から吸入されて前記ランプを冷却した後の空気を該ランプモジュール外に排出するモジュール排気口とを有し、前記筐体は、該筐体の側面に、前記モジュール排気口から排出された空気を該筐体外部に排出する筐体側面排気口を有してなる画像表示プロジェクタにおいて、
    前記モジュール排気口は、前記ランプモジュールの底面に設けられており、
    このモジュール底面排気口から排出された前記ランプ冷却後の空気が、前記ランプモジュールの底面と前記筐体の底面との間の流通路を経由して前記筐体側面排気口から排出されることを特徴とする画像表示プロジェクタ。
  3. 前記ランプモジュールは、前記モジュール吸気口と反対側の側面に、上記のモジュール底面排気口とは別のモジュール側面排気口をさらに有し、
    前記ランプ冷却後の空気が、上記のモジュール底面排気口及び前記流通路を経て前記筐体側面排気口に至るルートの他に、前記モジュール側面排気口を経て前記筐体側面排気口に至るルートによって排出される請求項2に記載の画像表示プロジェクタ。
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