JP2005024499A - X線透視検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透過画像の視野移動を操作性よく行うことができるX線透視検査装置を提供する。
【解決手段】 X線管と、X線管のX線焦点Fから発生し被検体を透過したX線ビームを2次元検出するX線検出器と、検出された被検体の透過画像を表示する表示部とを少なくとも備えるX線透視検査装置であって、被検体をX線ビームの透過方向に移動させる昇降機構と、被検体をX線ビームの透過方向に直交する直交方向に移動させるXY機構と、表示部に表示された透過画像を視野移動させる視野移動指令を受け、昇降機構をX線ビームの透過方向に移動させて拡大率を設定し、この拡大率で表示される被検体の視野の大きさに基づき算出される移動速さでXY機構を直行方向に移動させる制御部とを有することで、視野の大きさを変更して視野移動をさせたとき、観察している透過画像の視野の大きさに関連させた速さに自動的に設定して視野移動を行なうことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は非破壊で被検体内部を透視検査するX線透視検査装置に関し、特に、入力装置を用いて、透過画像を目視しながら透過画像の視野移動を行うことができるX線透視検査装置に関する。
近年、電子部品を実装した基板などの内部配線状態等を非破壊で透視検査する検査装置としてX線透視検査装置が用いられている。X線透視検査装置は、X線管とこのX線管から照射されるX線を2次元の分解能で検出するX線検出器とを有し、この間に被検体を配置して、被検体を透過したX線を2次元検出することで被検体の透過画像を得るものである。
このようなX線透視検査装置は、高分解能を得るためにX線焦点Fが数μmのマイクロフォーカスX線管を用いる。このX線焦点Fに被検体を近づけて透視検査を行なうと、狭い範囲の透過画像を十分拡大率を上げて得ることができる。また、X線焦点Fから被検体を離して検査を行なうと、拡大率を下げて十分広い範囲の透過画像を得ることができる。
図4は、このようなX線透視検査装置の一般的な概略構成図である。このX線透視検査装置は、X線管1と、このX線管1に対向配置されるX線検出器3と、X線管1とX線検出器3の間に配置される試料テーブル5と、この試料テーブル5上に載置される被検体4と、試料テーブル5をXY方向に移動させるXY機構7と、試料テーブル5をZ方向に昇降させる昇降機構8と、これら機構部等を制御する制御部(パーソナルコンピュータ)9と、X線検出器3で検出された画像データに基づいて制御部9で処理された被検体4の透過画像14を表示する表示部10とを備え、制御部9の接続されたマウス11やキーボード12等の外部入力手段を用い、表示部10に表示された透過画像14の視野移動等を行うことができる。
この表示部10の画面13には、被検体4の透過画像14と、十字型のスイッチ16とが表示されており、指標(以下、カーソル17という)でスイッチ16の任意位置を選択すると、その方向に透過画像14の視野6が移動する。
このような構成において、被検体4をX方向又はY方向に移動させると、被検体4に照射されるX線ビーム2の視野6が移動するので、これに連動して画面13に表示される透過画像14も視野移動(スクロール)する。操作者がこの透過画像14を観察しながら、マウス11(又はキーボード12)を用い、画面13上に表示されているカーソル17をスイッチ16の任意位置に配置すると共にクリックすると、クリックしている間、透過画像14は選択された方向に移動する。この時の視野移動速さは、カーソル17を当てたスイッチ16のエリアにより変化する。つまりスイッチの中心部18をクリックした場合はゆっくりと移動し、中心部18から離れたエリアをクリックした場合は速く移動する。
ここで特許文献1には、選択した方向に視野を移動させる機能としてジョイスティック装置を用い、ジョイスティック装置の搖動量に対応する速度でX線の透視方向を変化させるX線透視検査装置が開示されている。
また、特許文献2には、画面上に表示されているスイッチをマウスカーソルでクリックし、選択されたスイッチのエリアにより速度を変えてXYステージを移動させて視野を変えることができる透過型電子顕微鏡が開示されている。
更に、特許文献3には、試料像(透過画像)上でマウスカーソルをダブルクリックすると、そのカーソル位置が画像中央に移動するように試料ステージを移動させる荷電粒子ビーム走査型画像表示装置(電子顕微鏡)が開示されている。
特開平10−180666号公報 特開2000−340155号公報 特開2000−106119号公報
上述したX線透視検査装置は、拡大率が大きく変化でき、狭い範囲の透過画像から数十倍の広い範囲の透過画像まで得ることができるという利点を有してる。
しかしながら従来のX線透視検査装置は、操作者が透過画像のスケールを考慮して速度を加減し視野移動を行わなければならないため、視野移動の操作が煩わしく、ときには速度を上げ過ぎてしまい、視野中の観察部位(例えば基板中の特定部品)を見失ってしまうことがあるという問題がある。
また、透過画像を見ながら小刻みに方向転換して位置合わせする時など、スイッチ16上のカーソル17を動かすために操作者は視線をスイッチ16に何度も移動させる必要があり、透過画像14とスイッチ16間での視線移動が煩わしいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、視野の移動を操作性よく行うことができるX線透視検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明に係るX線透視検査装置は、X線管と、X線管のX線焦点Fから発生し被検体を透過したX線ビームを2次元検出するX線検出器と、検出された被検体の透過画像を表示する表示手段とを少なくとも備えるX線透視検査装置であって、被検体とX線ビームを透過方向に相対移動させる拡大率変更手段と、被検体と前記X線ビームを透過方向に直交する直交方向に相対移動させる移動手段と、表示手段に表示された透過画像の視野を移動させる視野移動指令を受け、拡大率変更手段を透過方向に相対移動させて拡大率を設定し、この拡大率で表示される被検体の視野の大きさに基づき算出される移動速さあるいは移動量で移動手段を直行方向に相対移動させる制御部とを有することを要旨とする。
本発明にあっては、視野の大きさを変更して視野移動をさせたとき、観察している透過画像の視野の大きさに関連させた速さあるいは移動量に自動的に設定されて視野移動が行なわれるので、視野の移動を操作性よく行なうことができる。
請求項2記載の本発明に係るX線透視検査装置は、X線管と、X線管のX線焦点Fから発生し被検体を透過したX線ビームを2次元検出するX線検出器と、検出された被検体の透過画像を表示する表示手段とを少なくとも備えるX線透視検査装置であって、被検体とX線ビームを透過方向に相対移動させる拡大率変更手段と、被検体とX線ビームを透過方向に直交する直交方向に相対移動させる移動手段と、拡大率変更手段を透過方向に移動させて任意拡大率を設定し、この拡大率で表示される表示手段の画面上で、指標を第1任意点から第2任意点に移動させ、この指標の移動距離に基づき算出される移動速さで、且つ、この指標の移動方向に移動手段を相対移動させる制御部とを備えることを要旨とする。
本発明にあっては、マウスを用いてカーソルをドラッグして、ドラッグに関連した速さで視野移動させるので、透過画像を観察しながら視野移動させる時など、(カーソルはほとんど見なくて済むので)視線を透過画像から離さずに、速さの変更や方向転換を操作性よく行なうことができる。
請求項3記載の本発明に係るX線透視検査装置は、請求項2記載のX線透視検査装置において、制御部は、拡大率変更手段で設定された任意拡大率で表示された被検体の視野の大きさに基づき算出される移動速さで移動手段を相対移動させることを要旨とする。
本発明にあっては、請求項1及び請求項2の効果を合わせもった効果を得ることができる。
請求項4記載の本発明に係るX線透視検査装置は、請求項2及び3記載のX線透視検査装置において、制御部は、表示手段に表示された透過画像上で指標が移動されると、前記移動手段を相対移動させることを要旨とする。
本発明にあっては、表示手段の画面上の更に限定された領域である透過画像の上でドラッグを行なうことで、(透過画像とドラッグが重なるので)操作性を更によくすることができる。
請求項5記載の本発明に係るX線透視検査装置は、請求項1乃至4記載のX線透視検査装置において、制御部は、表示手段に表示された透過画像上で指標がダブルクリックされると、このダブルクリックされた位置がこの透過画像の中央に移動するように移動手段を相対移動させることを要旨とする。
本発明にあっては、ダブルクリックするだけでクリック位置が透過画像の中央にくるよう視野移動ができる。また、ダブルクリックを用いることでドラッグと区別できるので、2つの移動機能をモード切替えなしで混在できる。ダブルクリックによる移動は(ドラッグによる移動よりも)透過画像内での視野移動に便利であり、他方、ドラッグによる移動は(ダブルクリックによる移動ではできない)透過画像の外にまで及ぶ視野移動に使えることから、使い分けにより操作性をより向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、視野の大きさを変更して視野移動をさせたときに、観察している透過画像の視野の大きさに関連させた速さに自動的に設定して視野移動を行うことができる。これにより視野の移動を操作性よく行なうことができるX線透視検査装置を提供することができる。
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るX線透視検査装置の概略構成図である。図1(b)は、被検体4を側面から見た側面図であり、図1(c)は、被検体4を上面(Z方向)から見た上面図である。
本発明のX線透視検査装置は、X線管1と、このX線管1のX線焦点Fから発生し被検体4を透過したX線ビーム2を2次元検出するX線検出器3と、検出された被検体4の透過画像14を表示する表示部10と、被検体4が載置された試料テーブル5をX線ビーム2の透過方向に移動させる拡大率変更手段(昇降機構)8と、試料テーブル5をX線ビーム2の透過方向に直交する直交方向に移動させる移動手段(XY機構)7と、XY機構7及び昇降機構8の移動制御を行う制御部9と、外部入力装置であるマウス11とキーボード12を少なくとも備え、制御部9は、昇降指令に基づき昇降機構8をX線ビーム2の透過方向に移動させる拡大率制御部9aと、昇降により設定された拡大率に基づく移動速度でXY機構7を移動させる視野移動制御部9bとを備えている。
ここで被検体4(電子部品が実装された基板等)は、試料テーブル5上に載置されX線ビーム2中に位置決めされる。XY機構7は、被検体4を、テーブル5ごとX線ビーム2の照射方向に対して直行する方向に移動させ、X線検出器3に投影される被検体4の透過像を視野移動(スクロール)させる。すなわち、被検体4の位置を移動させることで、表示部10に表示される透過画像14の視野6を移動させる。X線ビーム2が照射される被検体4の照射エリアを、以下、単に視野6と呼ぶ。
ここで試料テーブル5とXY機構7は、昇降機構8でX線ビーム2の照射方向(Z方向)に移動され、撮影距離FOD(Focus to Object Distance)が変更される。またX線検出器3も昇降機構8で移動され、FDD(Focus to Detector Distance)が変更される。このFODとFDDの変更により被検体4の撮影倍率(拡大率)=FDD/FODが変更される。
X線検出器3は、X線I.I.とテレビカメラの組み合わせか、若しくはX線フラットパネルセンサを用いる。X線検出器3で検出された画像データは、制御部9に送信され、デジタル画像に変換された後、画像処理される。画像処理後の透過画像14あるいは未処理のライブ画像(リアルタイム透過画像)は、表示部10に表示される。またこの制御部9には、マウス11とキーボード12が接続されている。
制御部9は、通常のパーソナルコンピュータであり、CPU、メモリ、ディスク、インターフェース等で構成され、内蔵される不揮発性メモリには各種ソフトウエアが記憶されている。操作者は、表示部10に表示される手続指示命令に従い、マウス11とキーボード12を用いて、X線条件設定、X線のON/OFF、機構部手動操作、透過画像の観察、記録、画像処理などを行なう。
制御部9からの指令でXY機構7と昇降機構8が制御され、同指令によりX線制御部(図示せず)によりX線管1の管電圧、管電流やX線ON/OFFが制御される。また、制御部9は装置のステータス情報、例えば昇降機構8のFDD、FODの値などを取り込み、表示や演算に用いる。
次に、第1の実施の形態に係るX線透視検査装置の作用について説明する。
操作者は、被検体4を試料テーブル5に載置し、X線照射スイッチをONする。次に、表示部10の画面13上に表示される透過画像14(ライブ画像)を観察しながら、制御部9に指令を出して管電圧、管電流、撮影倍率、視野位置などを変更し、適切な撮影倍率に設定する。
視野位置の変更はマウス11を用いて、カーソル17をスイッチ16に当てクリックして行なう。クリックしている間、画面13上の透過画像14視野は指定された方向に移動するが、この時の視野移動速度(速さと方向)は、カーソル17を当てるスイッチ16のエリアによって変化し、操作者が任意に選択できる。移動速さは概略スイッチの中心部18から離れるエリアほど大きく設定されている。
制御部9の視野移動制御部9bは、この視野移動の際、スイッチ16のエリアにより移動速さを変えるとともに、透過画像14の視野6の大きさ(L[mm])に略比例させて移動速さを変化させる。視野6の大きさに比例することは撮影倍率(=FDD/FOD)逆数に比例することであり、FDDとFODの値から計算して移動速さを求めることができる。視野移動速さは下記の数式1で表される。
視野移動速さ(XY移動速さ)Vi∝(スイッチのエリアに対応する速度Vs)×(視野の横幅L[mm]) ………(数1)
この数式1で視野の横幅Lの代わりに縦幅Hを用いてもよく、また、対角線長や面積L×H、あるいは撮影倍率の逆数FOD/FDDを用いてもよい。
つまり、数式(1)より、XY機構7をX線管1に近づけて検査を行なった場合、画面13には被検体4の狭い視野6(狭範囲)の透過画像14が高拡大率で表示されており、このときスイッチ16をクリックしても、視野6の移動速さは小さい。
一方、XY機構7をX線管1から離して検査を行なった場合、画面13には被検体4の広い視野6(広範囲)が低拡大率で表示されており、このときスイッチ16をクリックすると、視野6の移動速さは大きい。
すなわち、同じクリックであっても、拡大率が大きい場合は、視野6の狭さに比例してXY機構7の移動速さが遅くなり、拡大率が小さい場合は、視野6の広さに比例してXY機構7の移動速さが速くなる。
従って、本発明の第1の実施の形態によれば、制御部9は、昇降機構8を適切な検査位置に設定し、この設定距離により決定する被検体4上の照射寸法に比例させて移動速さを算出し、この移動速さでXY機構7を移動させることで、表示部に表示される透過画像の視野移動(スクロール)を画像表示寸法に対して相対的な速さで移動させる(すなわち、画像の幅分スクロールする時間が一定になるようにする)ことができる。これにより視野の大きさを変化させても、観察している透過画像の視野の大きさに略比例する速さに自動的に設定されて視野移動を行なうことができるので、(クリック位置が同じなら)画面上での視野移動速さが略同じになり、視野の移動を操作性よく行なうことができる。
(第1の実施の形態の変形)
第1の実施の形態では、FODとして、X線焦点Fと試料テーブル5の上面との距離を採用しているが、被検体の厚みが予め知られている場合は、X線焦点Fと被検体4の中心までの距離としてもよい。つまり、視野寸法Lの基準を被検体の最下部にする代わりに中心にしてもよい。
また、第1の実施の形態では、視野移動速さを、視野の大きさに比例させていたが、必ずしも比例でなくても、視野が大きくなるにつれ速さが大きくなりさえすれば(下降がなければ)効果を得ることができる。例えば、階段状に移動速さを上げたり、比例より強めに移動速さを上げるようにしてもよい。
また、第1の実施の形態では、撮影倍率に幾何倍率(FDD/FOD)のみを考慮しているが、電気系での拡大率Eを含めるようにしてもよい。(例えばX線検出器3のX線I.I.では内部電極の電圧変更でEを切換えることができるので、このような構成の場合に適用可能である。)
この場合は、撮影倍率=FDD×E/FODとなり、これより数式(1)を使用して、移動速さを計算することができる。
また、第1の実施の形態及び変形例では、スイッチ1bがクリックされている間、求めた速さViで視野移動を続けるが、1クリック1ステップ移動としてもよい。この場合は1回クリックされる毎に、移動速さViに比例したステップ移動量で視野移動を行なう。これは、第1の実施の形態と同様の効果があり、視野移動を操作性よく行なうことができる。
尚、第1の実施の形態においては、被検体4をXY移動させているが、視野移動は被検体4を移動させる代わりに、X線管1とX線検出器3を移動させるようにしてもよい。また拡大率変更も、被検体4を昇降させる代わりに、X線管1を昇降させるようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るX線透視検査装置の概略構成図である。
このX線透視検査装置は、第1の実施の形態とほぼ同構成を有しているが、表示部10に表示される画面13と、表示部10上で移動させたカーソル17の移動量(ドラッグ長)を算出し、このドラッグ長に相当する量をXY機構7に出力し、カーソル17の移動に連動してXY機構7も移動させるドラッグ長制御部9dを制御部9に備えることを特徴とする。尚、拡大率制御部9cは、図1の拡大率制御部9aと同機能を有するものである。
次に、第2の実施の形態に係るX線透視検査装置の作用について説明する。
先ず、視野位置の変更はマウス11を用いて、カーソル17をドラッグして行なう。すなわち左クリック11aを押したままマウス11を移動させる。例えば、図2の画面13に示すように、カーソル17aから点線のカーソル17bまでドラッグさせると、ドラッグ長制御部9dは、ドラッグ線19の長さに略比例した速度(速さと方向)でこの方向に視野移動させる。ドラッグを終えた時(左クリック11aを離した時)、視野移動が停止する。ドラッグを続けながら(左クリック11aを押したまま)カーソル17bを動かすと、速度(含方向)を変えながら視野移動を続ける。
ドラッグ長制御部9dは、この視野移動の際、第1の実施の形態と同様に、ドラッグ線19の長さに略比例させて移動速度を変えるとともに、透過画像14の視野6の大きさに略比例させて移動速さを変化させる。すなわち、視野移動速さは下記の数式2で示されるように、
視野移動速さ(XY移動速さ)∝(ドラッグの長さ)×(視野の横幅L[mm]) ………(数2)
で表される。
この数式2で視野の横幅Lにかわりに縦幅H、対角線長、面積L×H、撮影倍率に逆数のどれを用いてもよい。
ここで、ドラッグを行なう領域は画面13上であれば、特に所定領域内に限定されるものではない。しかし他の操作と紛れないようにドラッグ領域を特別設けるようにしてもよい。特に、透過画像14の領域をドラッグ領域とすると、透過画像14から眼を離さずに操作することができて好ましい。
従って、第2の実施の形態によれば、マウスを用いてカーソルをドラッグして、ドラッグに略比例した速度で視野移動させるので、透過画像を観察しながら視野移動させる時など、(カーソルはほとんど見なくて済むので)視線を透過画像から離さずに、速さの変更や方向転換を操作性よく行なうことができる。特に、透過画像の上でドラッグを行なうことで、操作性が更によくなる。
また、視野の大きさを変化させても、観察している透過画像の視野の大きさに略比例する速度に自動的に設定されて視野移動が行なわれるので、(ドラッグ長さが同じなら)画面上での視野移動速さが略同じになり、視野の移動を操作性よく行なうことができる。
(第2の実施の形態の変形)
第2の実施の形態では、ドラッグの方向に視野を移動させたので、画像上ではドラッグの方向と逆方向に透過画像が移動し(流れ)たが、逆に、ドラッグ方向に透過画像が移動する(流れる)ようにしてもよい。
また第2の実施の形態では、視野移動速さをドラッグの大きさに比例させているが、必ずしも比例である必要はなく、ドラッグが大きくなるにつれ速さが大きくなりさえすれば(下降がなければ)、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。例えば、階段状に移動速さを上げたり、比例より強めに移動速さを上げたりしてもよい。
また更に、第2の実施の形態に次の機能を追加するようにしてもよい。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るX線透視検査装置の追加機能説明図である。
例えば図3に示すように、マウス11でカーソル17を透過画像14の注目位置に動かし、ここでダブルクリック(左クリックを2度押す)する。制御部9のカーソル位置読取部9eは、画面13上のダブルクリックされた位置の画面上の座標(i,j)を読み取る。これとは別に、画素サイズ算出部9fは、画素サイズを下記の数式3より算出する。
Lg(mm/画素)=L(mm)/N(画素) ・・・(数3)
ここで、Lは視野の大きさであり、Nは画素数を指している。
そして、移動量算出部9gは、クリックされた位置の座標(i,j)と、透過画像中央の画面上の座標(i0,j0)との差分Δi、Δjを求め、下記の数式4より、実空間での移動量ΔX,ΔYを算出する。
ΔX=Lg×Δi
ΔY=Lg×Δj ・・・(数4)
この移動量ΔX,ΔYでXY機構7を移動させることで、クリックした位置が視野の中心になるよう視野移動させることができる。このようにダブルクリックを用いることで、ドラッグの操作と区別でき、二つの機能を(モード切替なしで)混在することができる。
また、このダブルクリックによる移動は透過画像14内での視野移動に便利であり、他方、ドラッグによる移動は透過画像14の外にまで及ぶ視野移動に便利であり、使い分けて操作性をよりよくすることができる。
その他、第1の実施の形態の場合と同様の変形が可能である。
例えば、FODとして、X線焦点Fと試料テーブル5の上面との距離を採用しているが、被検体の厚みが予め知られている場合は、X線焦点Fと被検体の中心までの距離としてもよい。つまり、被検体4の最もX線管に近い(最も高拡大率の)部分を視野寸法Lの基準にする代わりに、平均的な部分を基準としてもよい。
また、第2の実施の形態では、視野移動速さを、視野の大きさに比例させているが、必ずしも比例でなくても、視野が大きくなるにつれ速さが大きくなりさえすれば(下降がなければ)効果を得ることができる。例えば、階段状に移動速さを上げたり、比例より強めに移動速さを上げるようにしてもよい。
また、第2の実施の形態では、撮影倍率に幾何倍率(FDD/FOD)のみを考慮しているが電気系での拡大率Eを含めて考えるようにしてもよい。(例えばX線検出器のX線I.I.では内部電極の電圧変更でEを切換えることができるため、このような場合に適用可能である。)
この場合は、撮影倍率=FDD・E/FODとなり、これより数式1を使用して、移動速度を計算することができる。
尚、第2の実施の形態においては、被検体4を移動させているが、視野移動は被検体4を移動させる代わりに、X線管1とX線検出器3を移動させるようにしてもよい。また拡大率変更も、被検体4を昇降させる代わりに、X線管1を昇降させるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るX線透視検査装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係るX線透視検査装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係るX線透視検査装置の追加機能説明図である。 従来のX線透視検査装置の概略構成図である。
符号の説明
1…X線管
2…X線ビーム
3…X線検出器
4…被検体
5…試料テーブル
6…視野
7…XY機構
8…昇降機構
9…制御部
9a…拡大率制御部
9b…視野移動制御部
9c…拡大率制御部
9d…ドラッグ長制御部
9e…カーソル位置読取部
10…表示部
11…マウス
11a…左クリック
12…キーボード
13…画面
14…透過画像
16…スイッチ
17…カーソル
17a…カーソル
17b…カーソル
18…中心部
19…ドラッグ線

Claims (5)

  1. X線管と、前記X線管のX線焦点Fから発生し被検体を透過したX線ビームを2次元検出するX線検出器と、検出された被検体の透過画像を表示する表示手段とを少なくとも備えるX線透視検査装置であって、
    前記被検体とX線ビームを透過方向に相対移動させる拡大率変更手段と、
    前記被検体と前記X線ビームを透過方向に直交する直交方向に相対移動させる移動手段と、
    前記表示手段に表示された透過画像の視野を移動させる視野移動指令を受け、前記拡大率変更手段を透過方向に相対移動させて拡大率を設定し、該拡大率で表示される被検体の視野の大きさに基づき算出される移動速さあるいは移動量で前記移動手段を直行方向に相対移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするX線透視検査装置。
  2. X線管と、前記X線管のX線焦点Fから発生し被検体を透過したX線ビームを2次元検出するX線検出器と、検出された被検体の透過画像を表示する表示手段とを少なくとも備えるX線透視検査装置であって、
    前記被検体とX線ビームを透過方向に相対移動させる拡大率変更手段と、
    前記被検体と前記X線ビームを透過方向に直交する直交方向に相対移動させる移動手段と、
    前記拡大率変更手段を透過方向に相対移動させて任意拡大率を設定し、該拡大率で表示される前記表示手段の画面上で、指標を第1任意点から第2任意点に移動させ、該指標の移動距離に基づき算出される移動速さで、且つ、該指標の移動方向に前記移動手段を相対移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするX線透視検査装置。
  3. 前記制御部は、
    前記拡大率変更手段で設定された任意拡大率で表示された被検体の視野の大きさに基づき算出される移動速さで前記移動手段を相対移動させることを特徴とする請求項2記載のX線透視検査装置。
  4. 前記制御部は、
    前記表示手段に表示された透過画像上で指標が移動されると、前記移動手段を相対移動させることを特徴とする請求項2又は3に記載のX線透視検査装置。
  5. 前記制御部は、
    前記表示手段に表示された透過画像上で指標がダブルクリックされると、該ダブルクリックされた位置が該透過画像の中央に移動するように前記移動手段を相対移動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線透視検査装置。
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