JP4670572B2 - X線検査装置 - Google Patents

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本発明は、工業製品などの透視検査またはCT検査などを行うためのX線検査装置に関し、さらに詳細にはポインティングデバイスを用いた指示により、被測定物に対するX線測定光学系の視野調整を行うX線検査装置に関する。
工業製品などの透視検査を行うX線検査装置では、X線発生装置のX線源に対向するようにして、イメージインテンシファイア(以下、IIと略す)とCCDカメラとを組み合わせたX線検出器が配置してある。最近はII、CCDカメラからなるX線検出器に代えて、フラットパネルX線検出器を使用したX線検査装置も利用されている。
これらのX線検査装置は、X線源とX線検出器との間に、被測定物を載置するステージを配置し、ステージ上に載置された被測定物について透視X線像を撮影する。
X線検査装置による検査では、通常、位置合わせや測定倍率調整、測定角度調整のために視野移動を行う。視野移動は、ステージ駆動機構によりステージを移動しつつ、被測定物の透視X線画像を撮影するようにし、これにより被測定物の検査位置を探す。
一般に、ステージ駆動機構は、ステージの被測定物載置面方向に互いに直交するX軸、Y軸を定義し、ステージの載置面に垂直な方向にZ軸を定義すると、図1に示すようにステージ51のX軸、Y軸、Z軸の3軸それぞれの方向への並進移動と、Z軸に対する回転移動との合計4軸方向に移動するための駆動機構を備えている。
また、X線検査装置には、X線源53とX線検出器54との対向配置を保ったままX線測定光学系が傾動することにより、ステージの被測定物載置面に対するX線の光軸方向を傾動させる傾動機構を備えたものがある。例えば、図1に示すように、アーム52がX軸の周り(すなわちYZ面内)を傾動することで、YZ面内で斜め方向から透視X線像を撮影することができるようにしてある。
そして、透視X線画像を見ながら、マウスやジョイスティックやキーボードなどの入力装置を用いて測定位置や測定角度の制御のための入力操作を行うことによりステージ51やアーム52を駆動し、視野の移動を行うようにしている。検査位置が見つかると視野移動を停止し、その状態で透視X線画像を撮影して測定(観察)を行う。
ステージの並進操作および回転操作、X線光軸の傾動操作のための入力は、できるだけ簡単な操作で行えるようにしてX線検査の作業効率を向上することが望ましい。そのため、ステージのX軸、Y軸、Z軸方向並進駆動機構、回転機構、傾動機構をそれぞれ駆動するための各操作部を表示装置の画面に一括表示した操作部表示エリアが設定され、その操作部表示エリアの各操作部を、マウスなどのポインティングデバイスで操作することにより、該当の駆動機構に対する駆動信号が与えられるようにした装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、この文献によれば、操作部表示エリアに模擬被検体が表示されるとともに、表示された模擬被検体自体が模擬的に移動、回転、ズームアウトまたはズームインすることで、透視X線画像と定性的に同じ動きをするようにして、ゲーム感覚で位置決めなどを行うことができるようにすることが開示されている。
特開2003−114201号公報
従来の入力操作では、上述したように、表示装置の画面に表示された各操作部をマウスなどポインティングデバイスで操作することにより、駆動機構に対する駆動制御信号が与えられるようにしている。操作者は、透視X線画像を見ながら、ポインティングデバイスによる入力操作を行って駆動信号をオンオフし、所望の状態に次第に近づけていく調整をしなければならない。しかし、表示される透視X線画像は通常は局所的な画像であるため全体像を把握できない。そのため、各操作部に対するポインティングデバイスの操作は、操作者の勘や経験に頼らざるを得ない。それゆえ、場合によっては目的とする状態になるまでに多大な時間を要しなければならないこともあった。
他の入力操作方法として、回転駆動機構や傾動機構がなく、二次元的な並進移動が可能なX線検査装置において、ステージ上の被測定物を予め光学カメラにより被測定物全体の外観画像を撮影して画面に表示しておき、表示された外観画像上で、ポインティングデバイスにて測定位置を指定することにより、その指定された位置の座標が測定視野内にくるように並進駆動機構を動作するようにしているものがある。
この入力操作方法は、二次元的な並進移動については操作しやすいので優れているが、回転移動、傾動移動を含んだ三次元的な移動の場合には、ポインティングデバイスでの入力操作については困難なままである。
そこで本発明は、並進移動、回転移動、傾動を含んだ三次元的な移動が可能な駆動機構群を用いたX線検査装置において、ポインティングデバイスを用いた簡単な操作で所望の測定位置、測定角度に視野調整することができるX線検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のX線検査装置では、被測定物を載置するステージと、ステージを挟んで対向配置されたX線源とX線検出器とからなるX線測定光学系と、ステージの被測定物載置面に垂直な方向であるZ軸方向を含み互いに直交するXYZ軸方向への並進移動を行う並進駆動機構、Z軸に対する回転移動を行う回転駆動機構、載置面に対するX線測定光学系の光軸方向を傾斜させるための傾動を行う傾動駆動機構からなる駆動機構群と、駆動機構群への指示入力を受け付けるための操作画面を表示装置の画面上に表示する操作画面表示制御部と、操作画面上で指示入力を行うポインティングデバイスと、ポインティングデバイスによる指示入力に基づいて駆動機構群へ駆動制御信号を送ることにより視野調整を行う視野調整部と、X線測定光学系に対する位置が関係付けられるとともに被測定物全体の外観画像を撮影する光学カメラとを備えたX線検査装置であって、操作画面表示制御部は、被測定物の外観画像を表示してポインティングデバイスによる被測定物の並進移動の指示を促す外観画像表示領域と、Z軸に対する回転角およびX線光軸の傾動角の指定が可能な観察方位図を表示してポインティングデバイスによるステージの回転移動とX線測定光学系の光軸の傾動との指示を促す観察方位図表示領域との表示を行うとともに、観察方位図にはベクトルマークが表示され、ベクトルマークの向きにより回転角を指示するとともに、ベクトルマークの長さにより傾動角を指示するようにしている。
ここで、ポインティングデバイスとは、具体的にはマウス、トラックパッド、トラックボールなどであり、表示装置の画面上に現在位置を表すカーソル(十字カーソル、ボックスカーソルなど)を表示し、カーソル位置を移動して所望の位置で入力操作(例えばマウスであればクリック操作)を行うことにより、その位置の位置座標を指定する入力装置をいう。
すなわち、本発明のX線検査装置によれば、操作画面表示制御部が、表示装置の画面上に駆動機構群への指示入力を受け付けるための操作画面を表示する。この操作画面には、光学カメラで撮影された被測定物全体の外観画像の表示と、回転角と傾動角とを示すとともにこれらの入力を行うための観察方位図とが含まれている。そして、並進駆動機構による並進移動についての入力操作は、外観画像上で移動先の位置座標をポインティングデバイスで指示することにより行い、回転移動、傾動についての入力操作は観察方位図を用いて回転角、傾動角を指定することにより入力操作を行い、外観画像上および観察方位図上で所望の測定位置、測定方向を指定することにより、指定した位置、角度方向に駆動機構が動くことで所望の測定を行う。また、回転移動、傾動についての入力操作では、観察方位図にベクトルマークが表示され、ベクトルマークの向きにより回転角を指示するとともに、ベクトルマークの長さにより傾動角を指示する。
本発明によれば、並進移動のみならず、回転移動、傾動を含む三次元的な移動を行う場合においても、ポインティングデバイスによる簡単な入力操作のみで、容易に所望の測定位置、測定角度についてのX線測定を行うことができる。
また、本発明によれば、局所的な透視X線画像を見ながら測定位置や測定角度を調整する必要がなく、予め、所望の測定位置、測定角度をポインティングデバイスにより入力するだけで、自動的所望の設定に調整することができる。
さらに、ポインティングデバイスでベクトルマークの方向と長さを指示することで回転角と傾動角とを個別に指定することができ、しかもベクトルの方向と長さを視覚的に確認して入力することができるので、回転角および傾動角の入力操作を容易にすることができる。
上記発明において、外観画像として、ステージの被測定物載置面に平行な方向で互いに直交する2方向からの外観画像を表示するようにしてもよい。例えば、Y軸に垂直な面を正面方向として正面(ZX面)と右側面(YZ面)との外観画像を表示する。これにより、直交する2方向の外観画像の少なくともいずれかの画像上で所望の位置をポインティングデバイスで指定すれば、あらゆる三次元の並進移動について指定することができる。
上記発明において、外観画像に、X線透過範囲を示すX線透過範囲マーカを重ねて表示するようにしてもよい。
これにより、X線透過範囲マーカ部分を透視X線画像と見比べることで、測定箇所、測定状況を容易に把握することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図2は、本発明の一実施形態であるX線検査装置の構成を示すブロック図である。このX線検査装置1は、X線発生装置11とX線検出器12とで構成されるX線測定光学系13と、回転軸14aを中心にしてX線測定光学系13を傾動可能に支持するアーム14と、水平な載置面上に被測定物Sを載置するステージ15と、ステージ15を互いに直交するXYZ方向(載置面をXY面とし、載置面に垂直な方向をZ軸方向とする)に並進し、ステージ15をZ軸の周りに回転するためのステージ駆動機構16と、アーム14を傾動するためのアーム傾動機構17と、X線検出器12に隣接させてアーム14に取り付けた光学カメラ18と、装置全体の制御を行う制御系20とにより構成される。
X線測定光学系13を構成するX線発生装置11は、透視X線照射用のX線管を備えている。X線検出器12は、X線管に対向するように配置されるIIと、このIIの後側に一体的に取り付けられたCCDカメラとからなり、IIが透視X線を検出することにより形成した蛍光像をCCDカメラで撮影することにより、透視X線像の映像信号が出力されるようにしてある。
アーム14は、回転軸14aがX軸方向に向けてあり、YZ面内で傾動できるようにしてある。なお、アーム14は初期状態(すなわち進移動、回転移動、傾動移動を行う前の原点復帰状態)では、X線測定光学系13のX線光軸および光学カメラ18の光軸がY方向(水平方向)を向くように設定してある。
ステージ15は、上部ステージと下部ステージとからなり、上部ステージはZ軸の周りに回転し、下部ステージはX軸、Y軸、Z軸方向に並進移動できるようにしてある。
ステージ駆動機構16は、X軸、Y軸、Z軸の3軸それぞれの方向への並進移動とZ軸に対する回転移動との合計4軸方向に移動するための各駆動軸モータが搭載され、CPU21からの制御信号に基づいてステージ14を並進、回転する。
アーム傾動機構17は、傾動用のモータが搭載され、CPU21からの制御信号に基づいてアーム14を傾動する。
光学カメラ18は、その光軸がX線測定光学系13の光軸とほぼ平行にしてあり、また、ステージ全体を視野内に含めることができるようにしてある。
光学カメラ18とX線測定光学系13とは位置関係が固定されているため、光学カメラ18による可視光像とX線検出器12による透視X線像とは対応関係を有している。そこで、アーム14やステージ15を動かさず、透視X線像とともに、被測定物全体の可視光像とを撮影し、対応関係を後述するメモリ25の透過X線範囲記憶領域42に記憶させておくことにより、可視光像の中の一部領域を透視X線像測定範囲として特定することができるようにしてある。そして、可視光像の任意の領域について透視X線像を撮影したいときは、可視光像上で撮影したい位置を指定すれば、現在の透視X線像測定範囲までの距離、角度がわかるので、アーム14やステージ15をどれくらい移動すればよいかが座標変換計算で算出できる。
つづいて制御系20について説明する。制御系20はコンピュータ装置により構成されるが、そのハードウェアをさらにブロック化して説明すると、CPU21と、キーボード22と、ポインティングデバイスのひとつであるマウス23と、液晶パネルなどの表示装置24と、メモリ25とにより構成される。
また、CPU21が処理する機能をブロック化して説明すると、X線画像作成部31、X線画像表示部32、光学カメラ画像作成部33、操作画面表示制御部34、視野調整部35とに分けられる。
また、メモリ25には、外観画像蓄積領域41と透過X線範囲蓄積領域42が形成されている。
次に、CPU21の各機能ブロックについて説明する。
X線画像作成部31は、X線検出器12から送られてきた透視X線像の映像信号を、次々とデジタル画像に変換し、コマ画像データを作成する制御を行う。
X線画像表示部32は、作成されたコマ画像データを表示装置24に送って表示することにより、透視X線画像24aを動画表示する。この透視X線画像24aは、主として被測定物の局所的な透視X線像であり、被測定物の検査に用いる画像である。
光学カメラ画像作成部33は、光学カメラ18から送られてきた被測定物Sの可視光映像信号をデジタル画像に変換し、被測定物Sの外観画像データとしてメモリ25の外観画像蓄積領域41に蓄積する制御を行う。この外観画像データは、X線測定を始める前に、予め、直交する2方向から取得する。2方向のうち1つは、アーム14およびステージ15が初期状態(原点復帰状態)、すなわち傾動角が0度、回転角が0度の状態で撮影し、被測定物Sの正面方向を撮影する。他の1つは、ステージ15を90度回転することにより傾動角が0度、回転角が90度の状態で撮影し、被測定物Sの右側面方向を撮影する。なお、ステージ15を回転しつつ全方位の外観画像データを取得し、このうちから直交する2方向の画像を選択してもよい。この場合は、選択した2方向が新たに正面方向(傾動角0度、回転角0度)、右側面方向(傾動角0度、回転角90度)となるように座標系を再設定する。
このようにして取得された2方向の外観画像データは、正面方向(XZ面)の外観画像データ41a、右側面方向(YZ面)の外観画像データ41bとして、外観画像蓄積領域41に蓄積される。
操作画面表示制御部34は、表示装置24の画面に外観画像表示エリア24b、24cを形成して、外観画像データ41a、41bに基づいて外観画像U、Uを表示する。図3は外観画像表示エリア24b、24cに表示される外観画像U、Uの一例を示す図である。外観表示エリア24b、24cが画面に表示された状態でマウス23を操作すると、ポインタPが表示され、外観画像表示エリア24b、24c内で任意の移動先の位置をクリック操作で指定することにより、移動先の位置座標の入力指示ができるようにしてある。
また、操作画面表示制御部34は、透過X線範囲記憶領域42を参照することにより、外観画像U、Uの上に、現在の透過X線範囲を示す透過X線範囲マーカ45、46を表示する。
さらに、操作画面表示制御部34は、観察方位図表示エリア24dを形成して、画面に観察方位図Vを表示する。図4は観察方位図の一例を示す図である。図中のベクトルマーク47は、その指し示す方向がZ軸に対する回転角(+Y軸方向を基準として0度〜360度で回転角を表示)を表現し、ベクトルマーク47の長さがYZ面の傾動角(+Y軸方向を基準として0度〜60度で傾動角を表示)を表現している。なお図中には、回転角用のスケールとして十字の直線マークが描かれ、傾動角用のスケールとして同心楕円マークが描かれてある。観察方位図表示エリア24dが形成された状態でマウス23を操作し、ポインタPを表示させてベクトルマーク47端の上でクリック操作を行うと、ベクトルマーク47の角度Aや長さBの値を変更することができるようにしてあり、これにより、回転角および傾動角の入力指示を行うことができるようにしてある。
視野調整部35は、外観画像表示エリア24b、24cにより位置座標の入力指示が行われ、観察方位図表示エリア24dにより回転角、傾動角の入力指示が行われると、その入力に対応する駆動制御信号をステージ駆動機構16、アーム駆動機構17に送り、ステージ15、アーム14を移動する制御を行う。
ステージ15やアーム14が移動することにより、透過X線範囲も変動するので、操作画面表示制御部34は、再び透過X線範囲記憶領域42を参照するとともに、ステージ15、アーム14の移動距離や移動角度に基づいて、現在の透過X線範囲を算出し、外観画像U、Uの上に、透過X線範囲マーカ45、46で新しい範囲を表示する。
次に、種々の入力操作(進操作、回転操作、傾動操作)を行ったときの外観画像表示エリア24b、24cおよび観察方位図表示エリア24dの表示と、透視X線画像24aとの関係について説明する。
図5〜図8は、それぞれアーム14またはステージ15を移動させたときの状態を説明する図である。各図中の(a)はX線測定光学系13と被測定物Sとの位置関係を示す平面図、(b)は外観画像表示エリア24b、24cを示す図、(c)は観察方位図表示エリア24dを示す図、(d)は透視X線画像24aを示す図である。
ここで、ステージ15に載置されている被測定物Sは、中央部分に角孔が形成された板状部材が用いられており、初期状態(原点復帰状態)のときに、X線測定光学系13の光軸が板状部材の正面から角孔を垂直に貫くように配置してある。
(1) 図5は、初期状態(原点復帰状態)、すなわち、ステージ15の回転角が0度、アームの傾動角が0度の状態を示している。図5(b)に見られるように、透過X線範囲45、46は大部分が角孔を通過し角孔の上辺部分だけが被測定物Sを透過する。また図5(c)に見られるように、初期状態ではベクトルマーク47は観測方位図で回転角0度を示している。このときの透視X線像24aは図5(d)に示すように、透過X線範囲45を拡大した形状になっている。
(2) 図6は、図5の状態から30度回転した状態を示している。この状態にするには、図6(c)に示すように、観察方位図表示エリア24dにおいて、ベクトルマーク47の末端を、マウス23によりクリックした状態で30度回転した位置までドラッグする。この操作により、ステージ駆動機構16に駆動制御信号が送られ、ステージ15が回転する。
ステージ15が30度回転したことにより、被測定物Sに対する透過X線範囲45、46が再び計算される。被測定物Sに対するX線測定光学系13の光軸が右斜め方向になったことにより、図6(b)に見られるように透過X線範囲45が左右方向に広がっている。このときの透視X線像は、図6(d)に示すように角孔の左右辺部分についても被測定物Sを透過している。
(3) 図7は、図6の状態からさらに60度傾動した状態を示している。この状態にするには、図7(c)に示すように、観察方位図表示エリア24dにおいて、ベクトルマーク47の末端を、マウス23によりクリックした状態で半径方向に延ばし、傾動角60度を示す同心楕円に届くようにする。この操作により、アーム駆動機構17に駆動制御信号が送られ、アーム14が60度傾動する。
アーム14が60度傾動したことにより、被測定物Sに対する透過X線範囲45、46が再び計算される。X線測定光学系13の光軸が縦方向に傾斜したことにより、図7(b)に見られるように被測定物Sの透過X線範囲が上下方向に広がっている。このときの透視X線像は、図7(d)に見られるように角孔の上下左右辺部分の被測定物Sを透過している。
(4) 図8は、図7の状態から左方向に進移動した状態を示している。この状態にするには、図8(b)に示すように、マウス23の操作により外観画像表示エリア24bの上にポインタPを表示し、移動先の位置でポインタPをクリックする。この操作によりステージ駆動機構16に駆動制御信号が送られ、ステージ15が右方向に移動する。
ステージ15が移動したことにより、被測定物Sに対する透過X線範囲が再び計算される。X線測定光学系13の光軸が被測定物Sに対し左方向に移動したことにより、図8(b)に見られるように被測定物Sの透過X線範囲マーカ45が移動している。このときの透視X線像は、図8(d)に示すように、角孔の左部分の被測定物Sを透過している。
なお、図8では左方向に進移動させたが、前後方向に進移動する場合は、マウス23操作により外観画像表示エリア24cの上にポインタPを表示し、移動先の位置でポインタPをクリックする。また、上下方向の進移動する場合は、外観表示エリア24bまたは外観表示エリア24cのいずれかにおいて、ポインタPを表示させ、移動先でクリックする。
上下左右前後いずれの方向に進移動した場合でも、透過X線範囲は再計算され、透過X線範囲マーカ45、46が更新される。
上記実施形態では、初期状態において、X線測定光学系の光軸をステージの被測定物載置面に水平な方向としたが、これに限らず初期状態での光軸方向を垂直方向としてもよい。
また、上記実施形態ではYZ面内で傾動するようにしたが、XZ面など他の面で傾動するようにしてもよい。
また、上記実施形態では2方向の外観画像データとして、正面方向(XZ面)と、右側面方向(YZ面)とを用いているが、直交する二方向からの外観画像データであれば、これに限られず、他の方向であってもよい。
本発明は、ポインティングデバイスを用いた指示により、被測定物に対するX線測定光学系の視野調整を行うX線検査装置に利用することができる。
X線検査装置における進、回転、傾動移動を説明する図。 本発明の一実施形態であるX線検査装置の構成を示すブロック図。 表示装置の画面に表示される外観画像表示エリアを説明する図。 表示装置の画面に表示される観察方位図表示エリアを説明する図。 初期状態でのX線測定光学系の配置、画面表示、透視X線像との関係を説明する図。 図5の状態から回転操作したときのX線測定光学系の配置、画面表示、透視X線像の関係を説明する図。 図6の状態から傾動操作したときのX線測定光学系の配置、画面表示、透視X線像の関係を説明する図。 図7の状態から進操作したときのX線測定光学系の配置、画面表示、透視X線像の関係を説明する図。
符号の説明
1: X線検査装置
11: X線発生装置(X線源)
12: X線検出器
13: X線測定光学系
14: アーム
15: ステージ
16: ステージ駆動機構
17: アーム駆動機構
18: 光学カメラ
20: 制御系
21: CPU
23: マウス
24: 表示装置
24a: 透視X線像表示エリア
24b: 外観画像表示エリア(正面)
24c: 外観画像表示エリア(右側面)
24d: 観察方位図表示エリア
25: メモリ
31: X線画像作成部
32: X線画像表示制御部
33: 光学カメラ画像作成部
34: 操作画面表示制御部
35: 視野調整部
41: 外観画像蓄積領域
42: 透過X線範囲記憶領域
45、46: 透過X線範囲マーカ
47: ベクトルマーク
P:ポインタ

Claims (3)

  1. 被測定物を載置するステージと、
    ステージを挟んで対向配置されたX線源とX線検出器とからなるX線測定光学系と、
    ステージの被測定物載置面に垂直な方向であるZ軸方向を含み互いに直交するXYZ軸方向への並進移動を行う並進駆動機構、Z軸に対する回転移動を行う回転駆動機構、載置面に対するX線測定光学系の光軸方向を傾斜させるための傾動を行う傾動駆動機構からなる駆動機構群と、
    駆動機構群への指示入力を受け付けるための操作画面を表示装置の画面上に表示する操作画面表示制御部と、
    操作画面上で指示入力を行うポインティングデバイスと、
    ポインティングデバイスによる指示入力に基づいて駆動機構群へ駆動制御信号を送ることにより視野調整を行う視野調整部と、
    X線測定光学系に対する位置が関係付けられるとともに被測定物全体の外観画像を撮影する光学カメラとを備えたX線検査装置であって、
    操作画面表示制御部は、被測定物の外観画像を表示してポインティングデバイスによる被測定物の並進移動の指示を促す外観画像表示領域と、Z軸に対する回転角およびX線光軸の傾動角の指定が可能な観察方位図を表示してポインティングデバイスによるステージの回転移動とX線測定光学系の光軸の傾動との指示を促す観察方位図表示領域との表示を行うとともに、観察方位図にはベクトルマークが表示され、ベクトルマークの向きにより回転角を指示するとともに、ベクトルマークの長さにより傾動角を指示することを特徴とするX線検査装置。
  2. 外観画像として、ステージの被測定物載置面に平行な方向で互いに直交する2方向からの外観画像を表示することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 外観画像に、X線透過範囲を示すX線透過範囲マーカを重ねて表示することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
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