JP2005024229A - 熱交換器モジュール、空気調和機用室外機および空気調和機用室内機 - Google Patents
熱交換器モジュール、空気調和機用室外機および空気調和機用室内機 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 圧電ファンと熱交換器とを組み合わせることにより、吹出風速が均一で送風音の小さい熱交換器モジュール、空気調和機用室外機および空気調和機用室内機を得る。
【解決手段】 一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1と、該圧電ファン1の空気吹出側に配置された熱交換器4とからなる熱交ユニットUを複数個連結して熱交換器モジュールを構成して、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wが、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなって、均一な通過風速で熱交換器4を通過するようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】 一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1と、該圧電ファン1の空気吹出側に配置された熱交換器4とからなる熱交ユニットUを複数個連結して熱交換器モジュールを構成して、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wが、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなって、均一な通過風速で熱交換器4を通過するようにしている。
【選択図】 図2
Description
本願発明は、圧電ファンを用いた熱交換器モジュール、空気調和機用室外機および空気調和機用室内機に関するものである。
従来からよく知られているプロペラファンを使用した空気調和機用室外機の場合、図43(イ)に示すように、プロペラファンF1の吹出気流特性により、吹出気流分布Afが偏り、最大風速が高くなるため、送風音が高くなってしまう。また、図43(ロ)に示すように、プロペラファンF1の吸込特性により、熱交換器H1の通過風速が不均一となり(例えば、斜線部が速く、その他の部分が遅くなり)、熱交換器H1が有効に使われず、性能が十分に発揮されないこととなる。これを補うために、熱交換器H1を大きくしているのが現状であり、室外機が大きくなっていた。
一方、クロスフローファンを使用している空気調和機用室内機では、図44に示すように、上記した室外機の場合と同様に、クロスフローファンF2の吸込特性により、熱交換器H2の通過風速が不均一となり、熱交換器H2が有効に使われず、性能が十分に発揮されないこととなる。これを補うために、熱交換器H2を大きくしているのが現状であり、室内機が大きくなっていた。また、クロスフローファンF2の特徴により、ファンロータから吹き出される気流Aも風速分布が不均一となり、指定された風量を得るためには通過風速を高くする必要があり、結果として送風音が高くなってしまっていた。
上記のような不具合は、送風機として回転するタイプのものを使用しているかぎり、回避することは難しい。
ところで、回転しないファンとして、圧電ファンが注目されている(例えば、特許文献1参照)。
上記圧電ファンは、一対の圧電体と該圧電体の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレードとによって構成されており、前記圧電体に対してその共振周波数の正弦波を加えると、ブレードが団扇状に振動し、該ブレードにより押し出された空気が前方に飛び出して風を発生させることとなっている。
ところが、上記した圧電ファンは、発熱部のみを局部的に冷却するためのファン等の応用例はあるものの、熱交換器と組み合わせたものについては、未だ有効なものが提案されていない。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、圧電ファンと熱交換器とを組み合わせることにより、吹出風速が均一で送風音の小さい熱交換器モジュール、空気調和機用室外機および空気調和機用室内機を得ることを目的としている。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1と、該圧電ファン1の空気吹出側に配置された熱交換器4とからなる熱交ユニットUを複数個連結して熱交換器モジュールを構成している。
上記のように構成したことにより、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wは、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。この直線的な流れの空気流Wは、均一な通過風速で熱交換器4を通過するので、熱交換器4が有効に使われる。従って、小さいサイズの熱交換器で従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器モジュールZのコンパクト化を図ることができる。また、熱交換器4を通過する過程において加熱あるいは冷却されて温調空気W′となった空気流は、熱交換器4の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることとなるところから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、送風音を低く抑えることも可能となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記熱交換器4を、前記圧電ファン1からの吹出空気Wに沿うように配設された内部に冷媒通路7を有する熱良導体からなる一対のプレート6,6と該プレート6,6間に架設された熱良導体からなる多数の放熱フィン8,8・・とによって構成することもでき、そのように構成した場合、圧電ファン1から吹き出される空気流Wの通路を熱交換器4を構成するプレート6,6で構成することが可能となり、構成を簡略化できる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記各放熱フィン8内に冷媒通路9を形成することもでき、そのように構成した場合、放熱フィン8にも熱交換機能が付与されることとなり、熱交換器4の性能が向上する。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第第2又は第3の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記放熱フィン8,8・・を水平に対して所定角度傾斜させることもでき、そのように構成した場合、熱交換器4を蒸発器として使用したときに熱交換器4の表面に生ずる凝縮水が放熱フィン8,8・・を伝って流下することとなり、凝縮水の排出が容易となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第1の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記熱交換器4を、前記圧電ファン1からの吹出空気Wに沿うように配設された内部に冷媒通路7を有する熱良導体からなる一対のプレート6,6と該プレート6,6間にあって該プレート6,6と平行に配設された熱良導体からなる多数の放熱フィン10,10・・とによって構成するとともに、該各放熱フィン10内に冷媒通路9を形成することもでき、そのように構成した場合、圧電ファン1からの吹出空気流Wと接触するプレート6,6および放熱フィン10,10・・の両方が熱交換機能を有することとなり、熱交換器4の性能が向上するし、この熱交換器モジュールZを放熱フィン10,10・・が鉛直方向となるような姿勢で蒸発器として使用したとき、熱交換器4の表面に生ずる凝縮水がプレート6および放熱フィン10を伝って流下することとなり、凝縮水の排出が容易となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記圧電ファン1,1・・のうちの隣り合う圧電ファン1,1におけるブレード3の振動位相を180°ずらすこともでき、そのように構成した場合、隣合うブレード3,3同士が同位相で振動することがなくなり、共鳴による音の上昇および振動増幅を防止することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた熱交換器モジュールZを2個互いに反対向きに結合することもでき、そのように構成した場合、一方側のみの熱交換器モジュールZにおける圧電ファン1を作動させると、必要に応じて温調空気W′の吹出方向を逆向きとすることが可能となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた熱交換器モジュールZを内蔵させて空気調和機用室外機を構成することもでき、そのように構成した場合、空気調和機用室外機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第9の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた熱交換器モジュールZを内蔵させて空気調和機用室内機を構成することもでき、そのように構成した場合、空気調和機用室内機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第10の手段として、輻射パネル29の隙間S,S・・に、一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1を配設して空気調和機用室内機を構成している。
上記のように構成したことにより、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wは、輻射パネル29の隙間S,S・・から微風となって吹き出されることとなり、輻射パネル29の表面近傍の気流が少し速められる。その結果、輻射パネル29による空気調和機能が向上することとなる。
本願発明では、上記課題を解決するための第11の手段として、空気調和機用室内機の本体ケーシング32内の空気通路に複数台の圧電ファン1,1・・・を並設するとともに、該複数台の圧電ファン1,1・・・に対応して熱交換器34を設けて構成されている。
このように圧電ファン1を空気調和機用の送風ユニットとして採用し、該圧電ファン1を複数台並設することによって、そのトータルの送風能力を十分に増大させ、大型の熱交換器にも対応できるようにすると、薄くて、消費電力が小さく、静かで、低コストな空気調和機用室内機を実現することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第12の手段として、前記第11の手段における複数台の圧電ファン1,1・・・は、ブレード3の振動方向に沿って並設されている。
このような構成によると、室内機本体の厚さを可及的に薄くした状態で、可及的に多数の圧電ファン1,1・・・を設置することができ、室内機としての有効な送風量を実現することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第13の手段として、前記第11の手段における前記複数台の圧電ファン1,1・・・が、ブレード3の振動方向に沿って複数列並設されている。
このような構成によると、本体ケーシング32内空気通路の空気吸込側から空気吹出方向に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
本願発明では、上記課題を解決するための第14の手段として、前記第11,12又は13の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・は、それらの内の相互に隣合う圧電ファン1,1の駆動位相が相互に逆の関係で駆動されるようになっている。
このような構成によると、複数台の圧電ファン1,1・・・の機械的な振動が相殺され、安定し、かつ低騒音での運転が可能になる。
本願発明では、上記課題を解決するための第15の手段として、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側と天面側に空気吸込用の開口32a,32aを有し、熱交換器34は、これらの各開口32a,32aに対応した鉤形の構造に形成されている。
このような構成によれば、本体ケーシング32の正面側と天面側2面において、有効かつコンパクトに熱交換を行わせることができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第16の手段として、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側と両側面側に空気吸込用の開口32a,32a,32aを有し、熱交換器34は、これらの各開口32a,32a,32aに対応した平面コの字形の構造に形成されている。
このような構成によれば、本体ケーシング32の正面側からのみならず、左右両側からの空気吸込流をも利用して、広い面積で熱交換を行わせることができ、熱交換能力の向上が図られる。
本願発明では、上記課題を解決するための第17の手段として、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側と天面側に空気吸込用の開口32a,32aを有し、熱交換器34は、これらの各開口32a,32aに対応し、かつ圧電ファン1,1・・・の背面にも対応した側面逆U字形の構造に形成されている。
このような構成にすると、圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の幅方向両側からの有効な吸込力を利用して、きわめて広い面積で熱交換を行わせることができ、熱交換能力が大きく向上する。
本願発明では、上記課題を解決するための第18の手段として、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側に空気吸込用の開口32aを有し、熱交換器34は、同開口32aに対応した平面形の構造に形成されている。
このような構成によれば、熱交換器34による室内機前後方向(奥行方向)の厚さの制約がなくなるから、圧電ファン1,1・・・本来の特徴を生かした可及的に薄型の壁掛型室内機を提供することができるようになる。
本願発明では、上記課題を解決するための第19の手段として、前記第11,12,13,14,15,16,17又は18の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の先端部付近には、送風可能な状態で、該ブレード3,3・・・の空気吸込部側領域と空気吹出部側領域とを仕切る仕切板35が設けられている。
このような構成では、上記圧電ファン1,1・・・の空気吸込部側と空気吹出部側とが、上記仕切板35によって送風可能なクローズド状態に仕切られ、そのブレード3,3・・・の先端側からの風のみが空気吹出口方向に吹き出されて行くようになり、ブレード3,3・・・の空気吸込部側と空気吹出部側との間に十分な圧力差を確保することができるようになる。つまり、静圧性能が大きく向上する。
その結果、圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の基部側から先端側に到る全域部分の周囲から均等に空気が吸込まれて空気吹出口方向に吹き出されるようになり、送風性能、熱交換が大きく増大する。
本願発明では、上記課題を解決するための第20の手段として、前記第11,12,13,14,15,16,17,18又は19の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・の間には、干渉音低減用の仕切板36,36・・・が設けられている。
したがって、このような構成によれば、複数台の圧電ファン1,1・・・の各ブレード3,3・・・の相互の振動音の干渉による騒音の増大が防止される。
本願発明では、上記課題を解決するための第21の手段として、空気調和機用室内機の本体ケーシング32内の空気通路に圧電ファン1を設けるとともに、該圧電ファン1に対応して熱交換器34を設けて構成されている。
このように圧電ファン1を空気調和機用室内機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、圧電ファン1のブレード部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器34を通過するので、熱交換器34が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、薄くて、消費電力が小さく、静かで、低コストな空気調和機用室内機を実現することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第22の手段として、前記第21の手段の圧電ファン1が複数台であり、空気流の上流から下流方向に並設されている。
このような構成によると、本体ケーシング32内空気通路の空気吸込側(上流)から空気吹出方向(下流)に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
本願発明では、上記課題を解決するための第23の手段として、空気調和機用室外機の本体ケーシング40内の空気通路に圧電ファン1を設けるとともに、該圧電ファン1に対応して熱交換器44を設けて構成されている。
このように、圧電ファン1を空気調和機用室外機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、圧電ファン1のブレード部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器44を通過するので、熱交換器44が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、消費電力が小さく、静かで、コンパクトかつ低コストな空気調和機用室外機を実現することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第24の手段として、前記第24の手段における圧電ファン1が複数台であり、ブレード3の振動方向に沿って並設されている。
このような構成によると、室外機本体の厚さを可及的に薄くした状態で、可及的に多数の圧電ファン1,1・・・を設置することができ、室外機としての有効な送風量を増大することができる。また、熱交換器を通る空気流の流速分布をより効果的に均一化することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第25の手段として、前記第23の手段における圧電ファン1が複数台であり、空気流の上流から下流方向に沿って複数列並設されている。
このような構成によると、空気調和機用室外機の本体ケーシング44内空気通路の空気吸込側(上流)から空気吹出方向(下流)に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
本願発明では、上記課題を解決するための第26の手段として、前記第24又は25の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・は、それらの内の相互に隣合う圧電ファン1,1の駆動位相が相互に逆の関係で駆動されるようになっている。
このような構成によると、複数台の圧電ファン1,1・・・の機械的な振動が相殺され、安定し、かつ低騒音での運転が可能になる。また、上流から下流へ並設した場合にも、ブレード部が空気抵抗とならずに済む。
本願発明では、上記課題を解決するための第27の手段として、前記第23,24,25又は26の手段において、前記室外機の本体ケーシング44は、その正面40a側と側面40b側に空気吸込口a,bを有し、熱交換器4は、これらの空気吸込口a,bに対応した鉤形の構造に形成されている。
このような構成によれば、本体ケーシング44の正面40a側と側面40b側各面の広い面において、有効かつコンパクトに熱交換器による熱交換を行わせることができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第28の手段として、空気調和機用室内機の本体ケーシング32内の空気通路に弾性振動板を備えた往復動型のファン1を設けるとともに、該往復動型のファン1に対応して熱交換器34を設けて構成されている。
このように弾性振動板を備えた往復動型のファン1を空気調和機用室内機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、往復動型のファン1の弾性振動板部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器34を通過するので、熱交換器34が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、薄くて、消費電力が小さく、静かで、低コストな空気調和機用室内機を実現することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第29の手段として、空気調和機用室外機の本体ケーシング40内の空気通路に弾性振動板を備えた往復動型のファン1を設けるとともに、該往復動型のファン1に対応して熱交換器44を設けて構成されている。
このように、弾性振動板を備えた往復動型のファン1を空気調和機用室外機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、往復動型のファン1の弾性振動板部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器44を通過するので、熱交換器44が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、消費電力が小さく、静かで、コンパクトかつ低コストな空気調和機用室外機を実現することができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明を実施するための最良の形態について説明する。
第1の形態
図1ないし図4には、本願発明の第1の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
図1ないし図4には、本願発明の第1の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
この熱交換器モジュールZは、一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1と、該圧電ファン1の空気吹出側に配置された熱交換器4とからなる熱交ユニットUを横方向に3個、縦方向に3個連結して構成されている。前記圧電ファン1と熱交換器4とは、枠体5を介して連結されている。符号2aは圧電体2,2の一端が固定された電極接続部である。
前記圧電ファン1においては、一端を固定した圧電体2,2に対してその共振周波数の正弦波を加えると、ブレード3の先端部が、図2に2点鎖線で示すように、団扇状に往復振動して、該ブレード3によって押し出された空気が前方へ飛び出して風を発生させる。
前記熱交換器4は、前記圧電ファン1からの吹出空気Wに沿うように配設された内部に冷媒通路7(図4参照)を有する熱良導体からなる一対のプレート6,6と該プレート6,6間に架設された熱良導体からなる放熱フィン8,8・・とによって構成されている。この場合、前記プレート6,6は、鉛直姿勢とされる一方、前記放熱フィン8,8・・は、水平姿勢とされている。
上記のように構成された熱交換器モジュールZにおいては、次のような作用効果が得られる。
前述したように、圧電体2,2に対してその共振周波数の正弦波を加えると、ブレード3の先端部が、図2に2点鎖線で示すように、団扇状に往復振動して、該ブレード3によって押し出された空気が前方へ飛び出して風を発生させる。このようにして圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wは、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。この直線的な流れの空気流Wは、均一な通過風速で熱交換器4を構成するプレート6,6間の通路を通過し、該プレート6,6および放熱フィン8,8・・との熱交換により、加熱あるいは冷却されて温調空気W′となる。該温調空気W′は、熱交換器4の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることとなる。従って、熱交換器4が有効に使われることとなるため、小さいサイズの熱交換器で従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器モジュールZのコンパクト化を図ることができる。また、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、送風音を低く抑えることも可能となる。さらに、圧電ファン1から吹き出される空気流Wの通路を熱交換器4を構成するプレート6,6で構成することが可能となり、構成を簡略化できる。
ところで、上記構成の熱交換器モジュールZの場合、図5に示すように、前記各放熱フィン8内にも冷媒通路9を形成して、各放熱フィン8にも熱交換機能を付与することもできる。このようにすると、熱交換器4の性能がさらに向上することとなる。
また、図6に示すように、前記圧電ファン1のうちの隣り合う圧電ファン1,1におけるブレード3,3の振動位相を180°ずらすことが望ましく、そのように構成した場合、隣合うブレード3,3同士が同位相で振動することがなくなり、共鳴による音の上昇および振動増幅を防止することができる。
第2の形態
図7には、本願発明の第2の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
図7には、本願発明の第2の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
この場合、プレート6,6間に架設される放熱フィン8,8・・は水平に対して所定角度傾斜せしめられている。このようにすると、熱交換器4を蒸発器として使用したときに熱交換器4の表面に生ずる凝縮水が放熱フィン8,8・・を伝って流下することとなり、凝縮水の排出が容易となる。なお、この場合の各放熱フィン8内にも冷媒通路9を形成して、各放熱フィン8にも熱交換機能を付与することもできる(図5参照)。
その他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の形態
図8および図9には、本願発明の第3の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
図8および図9には、本願発明の第3の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
この場合、熱交換器4は、圧電ファン1からの吹出空気Wに沿うように配設された内部に冷媒通路7(図4参照)を有する一対のプレート6,6と該プレート6,6間にあって該プレート6,6と平行に配設された放熱フィン10,10・・とによって構成されており、該各放熱フィン10内には冷媒通路9(図5参照)が形成されている。このようにすると、圧電ファン1からの吹出空気流Wと接触するプレート6,6および放熱フィン10,10・・の両方が熱交換機能を有することとなり、熱交換器4の性能が向上するし、この熱交換器モジュールZを放熱フィン10,10・・が鉛直方向となるような姿勢で蒸発器として使用したとき、熱交換器4の表面に生ずる凝縮水がプレート6,6および放熱フィン10,10・・を伝って流下することとなり、凝縮水の排出が容易となる。
その他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第4の形態
図10には、本願発明の第4の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
図10には、本願発明の第4の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
この場合、熱交換器4は、圧電ファン1の空気吹出側に配設されたクロスフィンコイル式熱交換器とされており、圧電ファン1のブレード3と直交する姿勢で配置された冷媒通路となる伝熱管11と該伝熱管11に対して直交するように取り付けられたフィン12,12・・とからなっている。このようにすると、圧電ファン1からの吹出空気流Wは、熱交換器4のフィン12,12・・の間をスムーズに通過することとなり、熱交換器4が有効に使われることとなる。従って、小さいサイズの熱交換器で従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器モジュールZのコンパクト化を図ることができる。また、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、送風音を低く抑えることも可能となる。
その他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第5の形態
図11には、本願発明の第5の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
図11には、本願発明の第5の形態にかかる熱交換器モジュールが示されている。
この場合、前述の第1、第2、第3又は第4の形態にかかる熱交換器モジュールZを2個互いに反対向きに結合して新たな熱交換器モジュールZ′を構成している。このようにすると、一方側のみの熱交換器モジュールZにおける圧電ファン1を作動させると、必要に応じて温調空気W′の吹出方向を逆向きとすることが可能となる。例えば、図11(イ)に示すように、下側の熱交換器モジュールZ側の圧電ファン1を駆動させた場合には、吹出空気流Wは下向きとなるし、図11(ロ)に示すように、上側の熱交換器モジュールZ側の圧電ファン1を駆動させた場合には、吹出空気流Wは上向きとなる。
その他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第6の形態
図12には、本願発明の第6の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図12には、本願発明の第6の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この場合、前述の第5の形態にかかる熱交換器モジュールZ′をケーシング13内に配設して壁掛け式の空気調和機用室内機を構成している。前記ケーシング13には、その下面に空気吸込口あるいは空気吹出口となる開口14が、その上面に空気吹出口あるいは空気吸込口となる開口15がそれぞれ形成されている。このようにすると、熱交換器モジュールZ′における上側の熱交換器モジュールZ側の圧電ファン1を駆動させると、矢印で示すように、冷房運転に適した下吸込、上吹出となり、熱交換器モジュールZ′における下側の熱交換器モジュールZ側の圧電ファン1を駆動させると、暖房運転に適した上吸込、下吹出となり、空気調和機用室内機のコンパクト化および低騒音化を図ることができるとともに、冷房運転あるいは暖房運転に最適な吹出気流が得られることとなるのである。
熱交換器モジュールZにおけるその他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第7の形態
図13には、本願発明の第7の形態にかかる空気調和機用室外機が示されている。
図13には、本願発明の第7の形態にかかる空気調和機用室外機が示されている。
この場合、第3の形態にかかる熱交換器モジュールZをケーシング16内に配設して空気調和機用室外機を構成している。前記ケーシング16には、その背面に空気吸込口17が、その前面に空気吹出口18がそれぞれ形成されている。符号19は機械室、20は機械室19内に配設された圧縮機である。このようにすると、超薄型の空気調和機用室外機を構成することが可能となり、空気調和機用室外機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
なお、ケーシング16内に配設される熱交換器モジュールZとしては、他の形式のものを採用することができる。
熱交換器モジュールZにおけるその他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第8の形態
図14には、本願発明の第8の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図14には、本願発明の第8の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この場合、下面背面より位置に空気吸込口21を、前面に空気吹出口22を有するケーシング23内に第1の形態にかかる熱交換器モジュールZを2個同一方向に向けて配設して天吊り型の空気調和機用室内機を構成している。このようにすると、空気調和機用室内機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
なお、ケーシング23内に配設される熱交換器モジュールZとしては、他の形式のものを採用することができる。
熱交換器モジュールZにおけるその他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第9の形態
図15には、本願発明の第9の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図15には、本願発明の第9の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この場合、下面中央部に空気吸込口24を、下面外周部に空気吹出口25を有するケーシング26内に第1の形態にかかる熱交換器モジュールZを2個隔壁27に関して対称となるように配設して天埋め式の空気調和機用室内機を構成している。符号28は空気吸込口24に配設されたフィルタである。このようにすると、空気調和機用室内機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
なお、ケーシング26内に配設される熱交換器モジュールZとしては、他の形式のものを採用することができる。
熱交換器モジュールZにおけるその他の構成および作用効果は、第1の形態におけると同様なので説明を省略する。
第10の形態
図16および図17には、本願発明の第10の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図16および図17には、本願発明の第10の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この場合、輻射パネル29の隙間S,S・・に、一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1を配設して輻射式の空気調和機用室内機を構成している。このように構成すると、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wは、輻射パネル29の隙間S,S・・から微風となって吹き出されることとなり、輻射パネル29の表面近傍の気流が少し速められる。その結果、輻射パネル29による空気調和機能が向上することとなる。
なお、本願発明は、上記各形態において説明した構造のものに限定されることはなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更されたものにも適用可能なことは勿論である。
第11の形態
図18および図19には、本願発明の第11の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図18および図19には、本願発明の第11の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合、上述のような圧電ファン1を複数台、その振動方向に沿って並設することによって、それらのトータルの送風能力を十分に増大させ、熱交換面積の大きい大型の熱交換器にも対応できるようにしたことを特徴としている。
図18および図19中、符号1は、上記各形態同様の圧電ファンである。該圧電ファン1は、例えば圧電セラミック等よりなる一対の圧電体2,2と、該一対の圧電体2,2の間に挟持された弾性率の大きい例えばプラスチック製の薄板等よりなるブレード3と、上記圧電体2,2およびブレード3の基端側を固定する固定部材30と、該固定部材30の他端側に設けられた電源端子部31とから構成されている(いわゆるバイモルフ素子構造)。ブレード3は、一対の圧電体2,2よりも長さが長く、所望の風量を得るに十分な振幅と羽根幅のものに形成されている。
今、上記電源端子部31を介して上記一対の圧電体2,2に正弦波の駆動電圧を印加すると、何れか一方側の圧電体2が伸びる一方、他方側の圧電体2が縮み、印加される駆動電圧の極性に応じて所定の周期で屈曲作動するようになり、上記固定部材30部分を固定して、その共振周波数の正弦波駆動電圧を与えるようにすると、上記ブレード3が、所定の振幅で、うちわ状に振動する。そして、ブレード3が中正点に復元するときに、押し出された空気が前面方向に飛び出し、風を発生させる。
この時の風速および風量は、上記共振周波数やブレード3の先端振幅、羽根幅に依存する。またブレード3の先端振幅は、印加される駆動電圧の大きさに依存する。
このような構成の圧電ファン1では、多翼ファン(シロッコファン)のような回転機構等の摺動部がないので、耐久性に優れ、またコイル部がないので電磁ノイズも発生しない。また、消費電力量も小さく、送風時の騒音も低い。
一方、符号32は、例えば図19に示すような壁掛け型の空気調和機用室内機の本体ケーシングであり、建物の壁33aの上部に、天井33bとの間に所定の間隔をおいて設置されるように構成されている。そして、該本体ケーシング32の正面部と天面部には、各々空気吸込用の開口32a,32aが、また底面には空気吹出用の開口32bが各々開口されており、上記正面側、天面側各空気吸込用開口32a,32aの内側には、当該各開口面に対応して内部に冷媒が流れる鉤形の空気熱交換器34が設けられている。
そして、上記圧電ファン1は、該構造の本体ケーシング32内において、上記空気吸込用の開口32a,32aおよび空気熱交換器34、空気吹出用の開口32bに対して、例えば図18および図19に示すように設置固定され、上述のように、その共振周波の正弦波駆動電圧で駆動された時に、例えば図19中に仮想線で示すように、上記各空気吸込用開口32a,32aから均等に空気を吸込み、上記空気熱交換器34の正面側部分および天面側部分の各々を均等に通して、底面側空気吹出用の開口32bから下方にスムーズに吹き出すようになっている。
このような構成によると、羽根幅が小さく、しかも羽根面と直交方向に振動する多数の圧電ファン1,1・・・を使用して送風ユニットを構成し、それを鉤形で、コンパクトかつ広面積の空気熱交換器34に対応させているので、トータルとして有効な送風量を確保しながら、しかも室内機自体を十分に薄型化することができるようになる。
したがって、特に上述のような壁掛け型のものに適したものとなる。
第12の形態
図20には、本願発明の第12の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図20には、本願発明の第12の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合、上記第11の形態のように、圧電ファン1を複数台並設することによって、そのトータルの送風能力を十分に増大させ、大型の熱交換器にも対応できるようにした場合において、各圧電ファン1,1・・・の隣合うもの同士の駆動位相を異ならせたことを特徴としている。
すなわち、この形態の場合、図20に示すように、上記第11の形態の場合と同じように、圧電ファン1,1・・・を複数台並設することによって、そのトータルの送風能力を十分に増大させ、同様に大型の熱交換器34に対応できるようにするとともに、十分に薄型化を図った空気調和機用の室内機において、各々隣合う圧電ファン1,1の駆動位相を相互に逆の関係となるように構成している。
すなわち、この場合、上記複数台の圧電ファン1,1・・・は、例えば図示のように偶数台設けるようにし、それらの内の相互に隣合う圧電ファン1,1同士の駆動位相を逆にし(180°)、相互の振動が吸収されるような駆動方法が採用されている。
このような構成を採用すると、駆動時の機械的な振動および騒音が共に有効に低減され、本質的に静粛性の高い圧電ファンを用いた送風ユニットの特徴を可及的有効に活かすことができる。
第13の形態
図21〜図24には、本願発明の第13の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図21〜図24には、本願発明の第13の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合、上記第11の形態のように、圧電ファン1,1・・・を複数台並設することによって、そのトータルの送風能力を十分に増大させ、大型の熱交換器34に対応できるようにした場合において、さらに各圧電ファン1,1・・・の静圧性能を特に有効に向上させて、その送風性能を一段とアップさせたことを特徴としている。
すなわち、図21および図22に示すような空気調和機用室内機の空気吹出用の開口32bに対して、上記圧電ファン1のブレード3先端が単にオープンな状態で対応しているだけの場合には、静圧性能が低く、空気吸込側と空気吹出側との圧力差が取りにくいので、送風効率が悪い。
そこで、この形態では、各圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の空気吸込部側と空気吹出部側との間、より具体的には圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・と本体ケーシング32の空気吹出用の開口32bとの間、さらに具体的には、同部分における圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の先端3b,3b・・・部分に位置して、圧電ファン1,1・・・側と空気吹出用の開口4b側とをクローズド状態に仕切る共通の仕切板35を設けて、上記ブレード3,3・・・の空気吹出部側と空気吸込部側との間に有効な圧力差が生じるように構成している。
この仕切板35は、例えば図23に詳細に示されているように、全体として上記各ブレード3,3・・・の先端3b,3b・・・の振動軌跡に対応して円弧板形状に構成され、同円弧板35a,35a・・・部分には、上記ブレード3,3・・・の先端3b,3b・・・の幅と振幅(最大振幅)に対応してブレード3,3・・・の先端(チップ位置)3b,3b・・・を振動自在に所定の隙間を有して嵌合(遊嵌)させるブレード嵌合口35c,35c・・・が設けられている。一方、その両端側は、平板形状の仕切壁35b,35b、35b,35b・・・に構成されている。該仕切壁35b,35bの仕切板35の両端側部分は、当該仕切板35自体を本体ケーシング32の側板間に固定する機能をも有している。
したがって、このような構成では、上記各圧電ファン1,1・・・と本体ケーシング32の空気吹出用の開口32bとは、上記円弧板35a,35a・・・部を有する仕切板35によってクローズド状態に仕切られ、各ブレード3,3・・・の先端3b,3b・・・側からの風のみが、上記対応する各ブレード嵌合口35c,35c・・・から上記空気吹出用開口32b側に吹き出されて行くようになり、各ブレード3,3・・・の空気吹出部側と空気吸込部側との間に十分な圧力差を確保することができるようになる。つまり、静圧性能が大きく向上する。
その結果、例えば図24に示すように、この形態の構成では、圧電ファン1のブレード3の基部3a側から先端3b側に到る全域部分の周囲から均等に空気が吸込まれて空気吹出用の開口32b側に吹き出されるようになり、図22のように上記空気熱交換器34の各部を通る空気の流速分布が全体に亘って効果的に均一化される。
その結果、空気熱交換器34の熱交換性能も向上する。
第14の形態
図25および図26には、本願発明の第14の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図25および図26には、本願発明の第14の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合には、上述の第13の形態の構成のように、各圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・に対応してブレード嵌合口35c,35c・・・を有する仕切板35を設けた場合において、さらに該仕切板35の各圧電ファン1,1の仕切壁35b,35b・・・部分に、各圧電ファン1,1・・・のブレード3とブレード3との間を相互に仕切る前後方向の仕切板36,36・・・を設けて各ブレード3,3・・・間の振動音が相互に干渉するのを防止したことを特徴としている。
このような構成によると、同じ周波数で振動する各ブレード3,3・・・の振動音が相互に干渉してうなり音を生じるのを有効に低減することができる。
第15の形態
図27〜図29には、本願発明の第15の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図27〜図29には、本願発明の第15の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合、上述の第11〜第14の形態のものが、何れも上下方向に鉤形の熱交換器構造であったものを、例えば図27〜図29に示すように平面コの字形状の構造に変更し、正面だけでなく、本体ケーシング32の両側面側に形成した空気吸込用の開口32a,32aからも空気を吸い込めるようにして、熱交面積を拡大させたことを特徴とするものである。
このような構成にすると、熱交換能力が有効に増大する。
第16の形態
図30〜図32には、本願発明の第16の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図30〜図32には、本願発明の第16の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合、上述の第11〜第14の形態のものが、何れも上下方向に鉤形の熱交換器構造であったものを、側面逆Uの字形状の構造に変更して、圧電ファン1,1・・・の前後両面側を覆うようにし、正面側空気吸込用開口32aおよび天面側空気吸込用開口32aから空気を吸い込めるようにするとともに、特に天面側空気吸込用開口32aからの吸込空気を、その背面側熱交部分でも熱交換できるようにして、熱交面積を遥かに大きく拡大させたことを特徴とするものである。
第17の形態
図33および図34には、本願発明の第17の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図33および図34には、本願発明の第17の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合には、上述の第11〜第14の形態のものでは、その何れのものも熱交換器34が、本体ケーシング32の正面側から天面側後方に鉤形に折り曲げられた構造のものであったのに対して、例えば図33および図34に示すように、本体ケーシング正面側の空気吸込用開口32aにのみ対応するフラットな構造のものに変更し、より壁33aに対する前後方向の厚さを薄くできるようにしたことを特徴としている。
すなわち、このような構成によると、上述の第11〜14の形態のものに比べると、少し熱交面積が縮小されるが、圧電ファンの特徴を生かし、室内機全体の前後方向の厚さを可及的に薄く形成することができ、壁掛けタイプのものとして特に有効なものとなる。
第18の形態
図35には、本願発明の第18の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
図35には、本願発明の第18の形態にかかる空気調和機用室内機が示されている。
この形態の場合には、上述の第11〜第17の形態の場合と同様に、圧電ファン1を複数台並設することによって、そのトータルの送風能力を十分に増大させ、大型の熱交換器34に対応できるようにしているが、その場合において、やはり静圧増大用の仕切板35を用い、かつ振動方向に並設された複数台の圧電ファン1,1・・・を、相互に重ならないように位置を変えて上下方向に2列に配置したことを特徴としている。
このような構成によると、本体ケーシング32内空気通路の空気吸込側から空気吹出方向に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
第19の形態
図36〜図42には、本願発明の第19の形態に係る空気調和機用室外機が示されている。
図36〜図42には、本願発明の第19の形態に係る空気調和機用室外機が示されている。
この形態の場合には、前述の従来例で述べたような空気調和機用室外機に対して、弾性振動板ファンである本願発明の圧電ファン1,1を送風ユニットとして組み込んだことを特徴としている。
この構成では、先ず空気調和機用室外機の箱型の室外機本体ケーシング(以下、単に本体ケーシングという)40が、正面40a、左側面40b、上面40cをそれぞれ開口面とする一方、背面40d、右側面40e、底面40fを閉塞面として構成されており、正面40aおよび左側面40bにグリル構造の空気吸込口a,bが、また上面40cにグリル構造の空気吹出口cがそれぞれ設けられている。
一方、同本体ケーシング40内の右側面40e側には、仕切板41を介して機械室42が形成されており、該機械室42内には、圧縮機43その他の各種必要機器が設置されている。
そして上記本体ケーシング40内の上記正面40a、背面40d、左側面40b、仕切板41によって囲まれた空間内には、上記正面40a側空気吸込口aと左側面40b側空気吸込口bの各々に対応して水平方向に鉤形の空気熱交換器44が並設されている一方、その内側には、図36および図37に示されるように、上記各の形態のものと同様の弾性振動板ファンとして構成された複数の圧電ファン1,1が送風手段(送風ユニット)として左右方向に並設されている。この圧電ファン1は、例えば圧電セラミック等よりなる一対の圧電体2,2と、該一対の圧電体2,2の間に挟持された弾性率の大きい例えばプラスチック製の薄板等よりなるブレード3と、上記圧電体2,2およびブレード3の基端側を固定する固定部材30と、該固定部材30の他端側に設けられた電源端子部31とから構成されている(いわゆるバイモルフ素子構造となっている)。ブレード3は、一対の圧電体2,2よりも長さが長く、所望の風量を得るに十分な振幅と羽根幅のものに形成されている。
今、上記電源端子部31を介して上記一対の圧電体2,2に正弦波の駆動電圧を印加すると、何れか一方側の圧電体2が伸びる一方、他方側の圧電体2が縮み、印加される駆動電圧の極性に応じて所定の周期で屈曲作動するようになり、上記固定部材30部分を固定して、その共振周波数の正弦波駆動電圧を与えるようにすると、上記ブレード3が、所定の振幅で、うちわ状に振動する。そして、ブレード3が中正点に復元するときに、押し出された空気が前面方向に飛び出し、風を発生させる。
この時の風速および風量は、上記共振周波数やブレード3の先端振幅、羽根幅に依存する。またブレード3の先端振幅は、印加される駆動電圧の大きさに依存する。
このような構成の圧電ファン1では、従来のプロペラファンのような回転機構等の摺動部がないので、耐久性に優れ、またコイル部がないので電磁ノイズも発生しない。また、消費電力量も小さく、送風時の騒音も低い。
そして、上記圧電ファン1,1は、上記本体ケーシング40内において、上記空気吸込口a,bおよび空気熱交換器44、空気吹出口cに対して、図36および図37に示すように設置固定され、その共振周波の正弦波駆動電圧で駆動された時に、上記各空気吸込口a,bから均等に空気を吸込み、上記空気熱交換器44の正面側部分および左側面側部分の各々を均等に通して、上面側空気吹出口cから上方にスムーズに吹き出すようになっている。
このような構成によると、羽根幅が小さく、しかも羽根面と直交方向に低騒音で振動する複数の圧電ファン1,1を使用して可及的に扁平かつ静かな送風ユニットを構成し、それを鉤形で、コンパクトかつ広面積の空気熱交換器44に対応させているので、トータルとして有効な送風量を確保しながら、しかも室外機自体を十分に薄型化することができるようになる。しかも、静音性が高い。
そして、この場合、上記上面40c側空気吹出口cの下面側には、上記各圧電ファン1,1のブレード部3,3の先端に対応して、例えば図40のような形状のブレード嵌合口45b,45bを形成するベルマウス45,45が設けられている。該ベルマウス45,45は、空気吹出方向上流側に円弧面状の空気導入部45a,45aが設けられ、吹出方向への空気流が、同空気導入部45a,45aを介して可及的にスムーズに導入されるようになっている。
したがって、このような構成では、上記各圧電ファン1,1と本体ケーシング40の上面40cの空気吹出口cとは、上記円弧面状の空気導入部45a,45aを有するベルマウス45,45によってクローズド状態に仕切られ、各ブレード3,3・・・の先端3b,3b・・・側からの風のみが、上記対応する各ブレード嵌合口45b,45bから上記空気吹出口c側に吹き出されて行くようになり、各ブレード3,3・・・の空気吹出部側と空気吸込部側との間に十分な圧力差を確保することができるようになる。つまり、静圧性能が大きく向上する。
その結果、圧電ファン1のブレード3の基部3a側から先端3b側に到る全域部分の周囲から均等に空気が吸込まれて空気吹出口c側に吹き出されるようになり、上記空気熱交換器44の各部を通る空気の流速分布が全体に亘って効果的に均一化される。
その結果、空気熱交換器44の熱交換性能も十分に向上する。
なお、この形態においても、上記圧電ファン1は、例えば複数台のものを、上記のようなブレード部3の振動方向に並列に、又は空気流の上下流方向に直列に設置するなど種々の設置形態を採用することができるとは言うまでもない。また、その場合、相互に隣合うもの同士の駆動位相を逆にしたり、上下流間のものが重ならないように、千鳥状に配列したりすることも全く自由に採用される。
その他の形態
以上の各形態では、それぞれ往復動型の送風手段として、弾性振動板(ブレード部3)を有する圧電ファンを採用したが、該往復動型の送風手段としては、その他にも例えば弾性振動板(ブレード部3)を電磁的に往復駆動する電磁駆動型のファンを採用することもできる。そして、そのようにした場合にも、上述の各形態の場合と全く同様の作用効果を得ることができる。
以上の各形態では、それぞれ往復動型の送風手段として、弾性振動板(ブレード部3)を有する圧電ファンを採用したが、該往復動型の送風手段としては、その他にも例えば弾性振動板(ブレード部3)を電磁的に往復駆動する電磁駆動型のファンを採用することもできる。そして、そのようにした場合にも、上述の各形態の場合と全く同様の作用効果を得ることができる。
この場合、弾性振動板(ブレード部3)を往復駆動する電磁的な駆動手段としては、例えば弾性振動板(ブレード部3)側の一部又は全部を磁性体構造とする一方、その両側に電磁石を設けて交互にON,OFFさせるか、又は弾性振動板(ブレード部3)の一部をマグネット構造(NS構造)にして同両側の電磁石の磁性を切り換えることにより往復動させる構成、又は弾性振動板(ブレード部3)の一部と円弧型に対応するリニアモータにより所定の円弧角で往復動させる構成等種々の構成の採用が可能である。
以上の結果、本願発明によれば、次のような作用効果を得ることができる。
本願発明の第1の手段によれば、一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1と、該圧電ファン1の空気吹出側に配置された熱交換器4とからなる熱交ユニットUを複数個連結して熱交換器モジュールを構成して、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wが、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなって、均一な通過風速で熱交換器4を通過するようにしたので、熱交換器4が有効に使われることとなって、小さいサイズの熱交換器で従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器モジュールZのコンパクト化を図ることができるという効果がある。また、熱交換器4を通過する過程において加熱あるいは冷却されて温調空気W′となった空気流は、熱交換器4の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることとなるところから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、送風音を低く抑えることも可能となるという効果もある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記熱交換器4を、前記圧電ファン1からの吹出空気Wに沿うように配設された内部に冷媒通路7を有する熱良導体からなる一対のプレート6,6と該プレート6,6間に架設された熱良導体からなる多数の放熱フィン8,8・・とによって構成することもでき、そのように構成した場合、圧電ファン1から吹き出される空気流Wの通路を熱交換器4を構成するプレート6,6で構成することが可能となり、構成を簡略化できる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第2の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記各放熱フィン8内に冷媒通路9を形成することもでき、そのように構成した場合、放熱フィン8にも熱交換機能が付与されることとなり、熱交換器4の性能が向上する。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第2又は第3の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記放熱フィン8,8・・を水平に対して所定角度傾斜させることもでき、そのように構成した場合、熱交換器4を蒸発器として使用したときに熱交換器4の表面に生ずる凝縮水が放熱フィン8,8・・を伝って流下することとなり、凝縮水の排出が容易となる。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第1の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記熱交換器4を、前記圧電ファン1からの吹出空気Wに沿うように配設された内部に冷媒通路7を有する熱良導体からなる一対のプレート6,6と該プレート6,6間にあって該プレート6,6と平行に配設された熱良導体からなる多数の放熱フィン10,10・・とによって構成するとともに、該各放熱フィン10内に冷媒通路9を形成することもでき、そのように構成した場合、圧電ファン1からの吹出空気流Wと接触するプレート6,6および放熱フィン10,10・・の両方が熱交換機能を有することとなり、熱交換器4の性能が向上するし、この熱交換器モジュールZを放熱フィン10,10・・が鉛直方向となるような姿勢で蒸発器として使用したとき、熱交換器4の表面に生ずる凝縮水がプレート6および放熱フィン10を伝って流下することとなり、凝縮水の排出が容易となる。
本願発明の第6の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた熱交換器モジュールにおいて、前記圧電ファン1,1・・のうちの隣り合う圧電ファン1,1におけるブレード3の振動位相を180°ずらすこともでき、そのように構成した場合、隣合うブレード3,3同士が同位相で振動することがなくなり、共鳴による音の上昇および振動増幅を防止することができる。
本願発明の第7の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた熱交換器モジュールZを2個互いに反対向きに結合することもでき、そのように構成した場合、一方側のみの熱交換器モジュールZにおける圧電ファン1を作動させると、必要に応じて温調空気W′の吹出方向を逆向きとすることが可能となる。
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた熱交換器モジュールZを内蔵させて空気調和機用室外機を構成することもでき、そのように構成した場合、空気調和機用室外機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
本願発明の第9の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた熱交換器モジュールZを内蔵させて空気調和機用室内機を構成することもでき、そのように構成した場合、空気調和機用室内機のコンパクト化および低騒音化を図ることができる。
本願発明の第10の手段によれば、輻射パネル29の隙間S,S・・に、一対の圧電体2,2と該圧電体2,2の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード3とからなる圧電ファン1を配設して空気調和機用室内機を構成して、圧電ファン1を構成するブレード3から吹き出される空気流Wが、輻射パネル29の隙間S,S・・から微風となって吹き出されるようにしたので、輻射パネル29の表面近傍の気流が少し速められることとなり、輻射パネル29による空気調和機能が向上するという効果がある。
本願発明の第11の手段では、空気調和機用室内機の本体ケーシング32内の空気通路に複数台の圧電ファン1,1・・・を並設するとともに、該複数台の圧電ファン1,1・・・に対応して熱交換器34を設けている。
このように圧電ファン1を空気調和機用の送風ユニットとして採用し、該圧電ファン1を複数台並設することによって、そのトータルの送風能力を十分に増大させ、大型の熱交換器にも対応できるようにすると、薄くて、消費電力が小さく、静かで、低コストな空気調和機用室内機を実現することができる。
本願発明の第12の手段では、前記第11の手段における複数台の圧電ファン1,1・・・が、ブレード3の振動方向に沿って並設されている。
したがって、室内機本体の厚さを可及的に薄くした状態で、可及的に多数の圧電ファン1,1・・・を設置することができ、室内機としての有効な送風量を実現することができる。
本願発明の第13の手段では、前記第11の手段における前記複数台の圧電ファン1,1・・・が、ブレード3の振動方向に沿って複数列並設されている。
したがって、本体ケーシング32内空気通路の空気吸込側から空気吹出方向に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
本願発明の第14の手段では、前記第11,12又は13の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・が、それらの内の相互に隣合う圧電ファン1,1の駆動位相が相互に逆の関係で駆動されるようになっている。
したがって、複数台の圧電ファン1,1・・・の機械的な振動が相殺され、安定し、かつ低騒音での運転が可能になる。
本願発明の第15の手段では、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側と天面側に空気吸込用の開口32a,32aを有し、熱交換器34は、これらの各開口32a,32aに対応した鉤形の構造に形成されている。
したがって、本体ケーシング32の正面側と天面側2面において、有効かつコンパクトに熱交換を行わせることができる。
本願発明の第16の手段では、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側と両側面側に空気吸込用の開口32a,32a,32aを有し、熱交換器34は、これらの各開口32a,32a,32aに対応した平面コの字形の構造に形成されている。
したがって、本体ケーシング32の正面側からのみならず、左右両側からの空気吸込流をも利用して、広い面積で熱交換を行わせることができ、熱交換能力の向上が図られる。
本願発明の第17の手段では、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側と天面側に空気吸込用の開口32a,32aを有し、熱交換器34は、これらの各開口32a,32aに対応し、かつ圧電ファン1,1・・・の背面にも対応した側面逆U字形の構造に形成されている。
したがって、圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の幅方向両側からの有効な吸込力を利用して、きわめて広い面積で熱交換を行わせることができ、熱交換能力が大きく向上する。
本願発明の第18の手段では、前記第11,12,13又は14の手段において、前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング32は、その正面側に空気吸込用の開口32aを有し、熱交換器34は、同開口32aに対応した平面形の構造に形成されている。
したがって、熱交換器34による室内機前後方向(奥行方向)の厚さの制約がなくなるから、圧電ファン1,1・・・本来の特徴を生かした可及的に薄型の壁掛型室内機を提供することができるようになる。
本願発明の第19の手段では、前記第11,12,13,14,15,16,17又は18の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の先端部付近には、送風可能な状態で、該ブレード3,3・・・の空気吸込部側領域と空気吹出部側領域とを仕切る仕切板35が設けられている。
したがって、上記圧電ファン1,1・・・の空気吸込部側と空気吹出部側とが、上記仕切板35によって送風可能なクローズド状態に仕切られ、そのブレード3,3・・・の先端側からの風のみが空気吹出口方向に吹き出されて行くようになり、ブレード3,3・・・の空気吸込部側と空気吹出部側との間に十分な圧力差を確保することができるようになる。つまり、静圧性能が大きく向上する。
その結果、圧電ファン1,1・・・のブレード3,3・・・の基部側から先端側に到る全域部分の周囲から均等に空気が吸込まれて空気吹出口方向に吹き出されるようになり、送風性能、熱交換が大きく増大する。
本願発明の第20の手段では、前記第11,12,13,14,15,16,17,18又は19の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・の間には、干渉音低減用の仕切板36,36・・・が設けられている。
したがって、複数台の圧電ファン1,1・・・の各ブレード3,3・・・の相互の振動音の干渉による騒音の増大が防止される。
本願発明の第21の手段では、空気調和機用室内機の本体ケーシング32内の空気通路に圧電ファン1を設けるとともに、該圧電ファン1に対応して熱交換器34を設けて構成されている。
このように圧電ファン1を空気調和機用室内機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、圧電ファン1のブレード部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器34を通過するので、熱交換器34が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、薄くて、消費電力が小さく、静かで、低コストな空気調和機用室内機を実現することができる。
本願発明の第22の手段では、前記第21の手段の圧電ファン1が複数台であり、空気流の上流から下流方向に並設されている。
このような構成によると、本体ケーシング32内空気通路の空気吸込側(上流)から空気吹出方向(下流)に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
本願発明の第23の手段では、空気調和機用室外機の本体ケーシング40内の空気通路に圧電ファン1を設けるとともに、該圧電ファン1に対応して熱交換器44を設けて構成されている。
このように、圧電ファン1を空気調和機用室外機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、圧電ファン1のブレード部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器44を通過するので、熱交換器44が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、消費電力が小さく、静かで、コンパクトかつ低コストな空気調和機用室外機を実現することができる。
本願発明の第24の手段では、前記第24の手段における圧電ファン1が複数台であり、ブレード3の振動方向に沿って並設されている。
このような構成によると、室外機本体の厚さを可及的に薄くした状態で、可及的に多数の圧電ファン1,1・・・を設置することができ、室外機としての有効な送風量を増大することができる。また、熱交換器を通る空気流の流速分布をより効果的に均一化することができる。
本願発明の第25の手段では、前記第23の手段における圧電ファン1が複数台であり、空気流の上流から下流方向に沿って複数列並設されている。
このような構成によると、空気調和機用室外機の本体ケーシング44内空気通路の空気吸込側(上流)から空気吹出方向(下流)に複数台の圧電ファン1,1、1,1・・・が直列に位置することになり、空気の吹出風速が大幅に向上し、吹出風量が増加する。しかも、本体部の厚さ自体は変わらない。
本願発明の第26の手段では、前記第24又は25の手段において、前記複数台の圧電ファン1,1・・・は、それらの内の相互に隣合う圧電ファン1,1の駆動位相が相互に逆の関係で駆動されるようになっている。
このような構成によると、複数台の圧電ファン1,1・・・の機械的な振動が相殺され、安定し、かつ低騒音での運転が可能になる。また、上流から下流へ並設した場合にも、ブレード部が空気抵抗とならずに済む。
本願発明の第27の手段では、前記第23,24,25又は26の手段において、前記室外機の本体ケーシング44は、その正面40a側と側面40b側に空気吸込口a,bを有し、熱交換器4は、これらの空気吸込口a,bに対応した鉤形の構造に形成されている。
このような構成によれば、本体ケーシング44の正面40a側と側面40b側各面の広い面において、有効かつコンパクトに熱交換器による熱交換を行わせることができる。
本願発明の第28の手段では、空気調和機用室内機の本体ケーシング32内の空気通路に弾性振動板を備えた往復動型のファン1を設けるとともに、該往復動型のファン1に対応して熱交換器34を設けて構成されている。
このように弾性振動板を備えた往復動型のファン1を空気調和機用室内機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、往復動型のファン1の弾性振動板部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器34を通過するので、熱交換器34が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、薄くて、消費電力が小さく、静かで、低コストな空気調和機用室内機を実現することができる。
本願発明の第29の手段では、空気調和機用室外機の本体ケーシング40内の空気通路に弾性振動板を備えた往復動型のファン1を設けるとともに、該往復動型のファン1に対応して熱交換器44を設けて構成されている。
このように、弾性振動板を備えた往復動型のファン1を空気調和機用室外機の送風ユニットとして採用すると、それ自体の騒音が小さいことに加えて、往復動型のファン1の弾性振動板部分から吹き出される空気流は、回転成分を有しないほぼ直線的な流れとなる。そして、この直線的な流れの空気流は、均一な通過風速で熱交換器44を通過するので、熱交換器44が有効に使われる。
従って、小さいサイズの熱交換器でも従来のサイズ(即ち、回転式ファンを用いた場合)の熱交換器と同等の性能を発揮できることとなり、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
また、熱交換器を通過する過程において、加熱あるいは冷却されて温調空気となった空気流は、熱交換器の出口においてほぼ均一な風速分布で吹き出されることから、従来の回転式ファンを用いた場合のように吹出気流の最大風速を大きくする必要がなくなり、より送風音を低く抑えることが可能となる。
その結果、消費電力が小さく、静かで、コンパクトかつ低コストな空気調和機用室外機を実現することができる。
1:圧電ファン
2:圧電体
3:ブレード
4:熱交換器
6:プレート
7:冷媒通路
8:放熱フィン
9:冷媒通路
10:放熱フィン
29:輻射パネル
30:固定部材
31:電源端子部
32:本体ケーシング
32a:空気吸込用開口
32b:空気吹出用開口
33a:壁
33b:天井
34,44:空気熱交換器
35:仕切板
35c:ブレード嵌合口
40:室外機本体ケーシング
40a:正面
40b:左側面
40c:上面
40d:背面
40e:右側面
40f:底面
a,b:空気吸込口
c:空気吹出口
S:隙間
W:吹出空気
W′:温調空気
Z,Z′:熱交換器モジュール
2:圧電体
3:ブレード
4:熱交換器
6:プレート
7:冷媒通路
8:放熱フィン
9:冷媒通路
10:放熱フィン
29:輻射パネル
30:固定部材
31:電源端子部
32:本体ケーシング
32a:空気吸込用開口
32b:空気吹出用開口
33a:壁
33b:天井
34,44:空気熱交換器
35:仕切板
35c:ブレード嵌合口
40:室外機本体ケーシング
40a:正面
40b:左側面
40c:上面
40d:背面
40e:右側面
40f:底面
a,b:空気吸込口
c:空気吹出口
S:隙間
W:吹出空気
W′:温調空気
Z,Z′:熱交換器モジュール
Claims (29)
- 一対の圧電体(2),(2)と該圧電体(2),(2)の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード(3)とからなる圧電ファン(1)と、該圧電ファン(1)の空気吹出側に配置された熱交換器(4)とからなる熱交ユニット(U)を複数個連結したことを特徴とする熱交換器モジュール。
- 前記熱交換器(4)を、前記圧電ファン(1)からの吹出空気に沿うように配設された内部に冷媒通路(7)を有する熱良導体からなる一対のプレート(6),(6)と該プレート(6),(6)間に架設された熱良導体からなる多数の放熱フィン(8),(8)・・とによって構成したことを特徴とする前記請求項1記載の熱交換器モジュール。
- 前記各放熱フィン(8)内に冷媒通路(9)を形成したことを特徴とする前記請求項2記載の熱交換器モジュール。
- 前記放熱フィン(8),(8)・・を水平に対して所定角度傾斜させたことを特徴とする前記請求項2および3のいずれか一項記載の熱交換器モジュール。
- 前記熱交換器(4)を、前記圧電ファン(1)からの吹出空気(W)に沿うように配設された内部に冷媒通路(7)を有する熱良導体からなる一対のプレート(6),(6)と該プレート(6),(6)間にあって該プレート(6),(6)と平行に配設された熱良導体からなる多数の放熱フィン(10),(10)・・とによって構成するとともに、該各放熱フィン(10)内に冷媒通路(9)を形成したことを特徴とする前記請求項1記載の熱交換器モジュール。
- 前記圧電ファン(1),(1)・・のうちの隣り合う圧電ファン(1),(1)におけるブレードの振動位相を180°ずらしたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の熱交換器モジュール。
- 前記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の熱交換器モジュール(Z)を2個互いに反対向きに結合したことを特徴とする熱交換器モジュール。
- 前記請求項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の熱交換器モジュール(Z)を内蔵したことを特徴とする空気調和機用室外機。
- 前記請求項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の熱交換器モジュール(Z)を内蔵したことを特徴とする空気調和機用室内機。
- 輻射パネル(29)の隙間(S),(S)・・に、一対の圧電体(2),(2)と該圧電体(2),(2)の間に挟持されて往復振動する薄板形状のブレード(3)とからなる圧電ファン(1)を配設したことを特徴とする空気調和機用室内機。
- 本体ケーシング32内の空気通路に複数台の圧電ファン(1),(1)・・・を並設するとともに、該複数台の圧電ファン(1),(1)・・・に対応して熱交換器34を設けたことを特徴とする空気調和機用室内機。
- 前記複数台の圧電ファン(1),(1)・・・は、ブレード(3)の振動方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項11記載の空気調和機用室内機。
- 前記複数台の圧電ファン(1),(1)・・・は、ブレード(3)の振動方向に沿って複数列並設されていることを特徴とする請求項11記載の空気調和機用室内機。
- 前記複数台の圧電ファン(1),(1)・・・は、それらの内の相互に隣合う圧電ファン(1),(1)の駆動位相が相互に逆の関係で駆動されるようになっていることを特徴とする前記請求項11および12の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング(32)は、その正面側と天面側に空気吸込用の開口(32a),(32a)を有し、熱交換器(34)は、これらの各開口(32a),(32a)に対応した鉤形の構造に形成されていることを特徴とする請求項11,12および13の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング(32)は、その正面側と両側面側に空気吸込用の開口(32a),(32a),(32a)を有し、熱交換器(34)は、これらの各開口(32a),(32a),(32a)に対応した平面コの字形の構造に形成されていることを特徴とする請求項11,12および13の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング(32)は、その正面側と天面側に空気吸込用の開口(32a),(32a)を有し、熱交換器(34)は、これらの各開口(32a),(32a)に対応し、かつ圧電ファン(1),(1)・・・の背面にも対応した側面逆U字形の構造に形成されていることを特徴とする請求項11,12および13の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 前記室内機が壁掛け型のものよりなり、本体ケーシング(32)は、その正面側に空気吸込用の開口(32a)を有し、熱交換器(34)は、同開口(32a)に対応した平面形の構造に形成されていることを特徴とする請求項11,12および13の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 前記複数台の圧電ファン(1),(1)・・・のブレード(3),3・・・の先端部付近には、送風可能な状態で、該ブレード(3),3・・・の空気吸込部側領域と空気吹出部側領域とを仕切る仕切板35が設けられていることを特徴とする請求項11,12,13,14,15,16,17および18の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 前記複数台の圧電ファン(1),(1)・・・の間には、干渉音低減用の仕切板(36),(36)・・・が設けられていることを特徴とする請求項11,12,13,14,15,16,17,18および19の何れか1項記載の空気調和機用室内機。
- 本体ケーシング(32)内の空気通路に圧電ファン(1)を設けるとともに、該圧電ファン(1)に対応して熱交換器(34)を設けたことを特徴とする空気調和機用室内機。
- 圧電ファン(1)が複数台であり、空気流の上流から下流方向に並設されていることを特徴とする請求項21記載の空気調和機用室内機。
- 本体ケーシング(40)内の空気通路に圧電ファン(1)を設けるとともに、該圧電ファン(1)に対応して熱交換器(44)を設けたことを特徴とする空気調和機用室外機。
- 圧電ファン(1)が複数台であり、ブレード(3)の振動方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項23記載の空気調和機用室外機。
- 圧電ファン(1)が複数台であり、空気流の上流から下流方向に並設されていることを特徴とする請求項23記載の空気調和機用室外機。
- 前記複数台の圧電ファン(1),(1)・・・は、それらの内の相互に隣合う圧電ファン(1),(1)の駆動位相が相互に逆の関係で駆動されるようになっていることを特徴とする前記請求項24および25の何れか1項記載の空気調和機用室外機。
- 前記室外機の本体ケーシング(40)は、その正面側と側面側に空気吸込口(a),(b)を有し、熱交換器(44)は、これらの各空気吸込口(a),(b)に対応した鉤形の構造に形成されていることを特徴とする請求項23,24,25および26の何れか1項記載の空気調和機用室外機。
- 本体ケーシング(32)内の空気通路に弾性振動板を備えた往復動型のファン(1)を設けるとともに、該往復動型のファン(1)に対応して熱交換器(34)を設けたことを特徴とする空気調和機用室内機。
- 本体ケーシング(40)内の空気通路に弾性振動板を備えた往復動型のファン(1)を設けるとともに、該往復動型のファン(1)に対応して熱交換器(44)を設けたことを特徴とする空気調和機用室外機。
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