JP2004198068A - 一体型空気調和機 - Google Patents
一体型空気調和機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004198068A JP2004198068A JP2002369634A JP2002369634A JP2004198068A JP 2004198068 A JP2004198068 A JP 2004198068A JP 2002369634 A JP2002369634 A JP 2002369634A JP 2002369634 A JP2002369634 A JP 2002369634A JP 2004198068 A JP2004198068 A JP 2004198068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- outdoor heat
- outdoor
- water
- air conditioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Abstract
【課題】スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした一体型空気調和機を提供する。
【解決手段】室外側熱交換器5に対向させたプロペラファン8aにスプラッシュ用のスリンガリング9が付設される一方、同スリンガリング9に対応して、底板3に室内側から導かれた凝縮水を溜める水受け部10が設けられてなる一体型空気調和機において、前記室外側熱交換器5を構成する等間隔で並べられた多数のフィン5aに、同フィン5aを上下に分断するスリット5cが形成されると共に、同スリット5cに吸水性を有するシート状の部材11を設けた。
【選択図】 図2
【解決手段】室外側熱交換器5に対向させたプロペラファン8aにスプラッシュ用のスリンガリング9が付設される一方、同スリンガリング9に対応して、底板3に室内側から導かれた凝縮水を溜める水受け部10が設けられてなる一体型空気調和機において、前記室外側熱交換器5を構成する等間隔で並べられた多数のフィン5aに、同フィン5aを上下に分断するスリット5cが形成されると共に、同スリット5cに吸水性を有するシート状の部材11を設けた。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一体型空気調和機に係わり、より詳細には、スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の熱交換器には、伝熱管を嵌挿するフィンカーラを千鳥状に配置した複数のフィンおよび側板を長方形に形成した材料の中央部に前記フィンカーラの中間部を端部より中央に向けて斜めの切込部を設けると共に、側板の上下両端部に同両端部間を接続する接続部を設け、同伝熱管を挿通して長方形に組み立てた後、フィンおよび側板に前記伝熱管を嵌挿して長方形に組み立てた後、前記斜め切込部の切込残部をカットして上部熱交換部と下部熱交換器部とに分割し、同両熱交換部の上下を入れ替えて、前記接続部間を接続することにより左右両辺が一方に傾斜する略平行四辺形状に形成できるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
これにより、材料のカットが不要で無駄がないのでコストを低減でき、また折り曲げにより空気の流通を悪くしないので効率がよく、また、長方形のまま運ぶことが可能なため、部品としての荷扱いのよい空気調和機の熱交換器を提供できるようになっていた。
【0004】
しかしながら、前記斜め切込部が、切込残部をカットして上部熱交換部と下部熱交換器部とに分割するために形成されたものであって、例えば該個所に吸水性を有する部材を設け、スプラッシュ機能を備えた一体型空気調和機の室外側熱交換器として使用することにより熱交換効率を向上できるようにしたものではなかった。
【0005】
すなわち、図6で示すように、等間隔で平行に並べられた多数のフィン5aと、これに直交する伝熱管5bとで構成された室外側熱交換器5に対し、これに対向する送風ファン8に付設されたスリンガリング9によってかき揚げられた水がかけられた際、前記フィン5aが垂直状に並べられているので、例えば前記室外側熱交換器5の上部中央にかけられた水は、矢印eで示すように垂直状に流下してしまうことになり、前記室外側熱交換器5の全域に満遍なく行き渡らせて水冷することができないため、熱交換効率を充分に向上させることができなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−37684号公報(第3頁、第1図乃至第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の問題点に鑑み、スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした一体型空気調和機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、本体内をベース上に立設した仕切板により室内側と室外側とに区画し、室内側に室内側熱交換器とこれに対向した遠心ファンとを設け、室外側に室外側熱交換器とこれに対向したプロペラファンと、同プロペラファンと前記遠心ファンとを駆動するファンモータと、前記室外側熱交換器およびプロペラファンを囲む円筒状のベルマウスを備えた導風板とを設け、前記ベース上にドレン水を受ける水受け部を設けると共に、前記プロペラファンに前記水受け部に溜まった水をかき揚げて前記室外側熱交換器に散水するスリンガリングが付設されてなる一体型空気調和機において、
前記室外側熱交換器を構成する等間隔で並べられた多数のフィンに、同フィンを上下に分断するスリットが形成されると共に、同スリットに吸水性を有するシート状の部材が設けられてなる構成となっている。
【0009】
また、前記スリットが、前記室外側熱交換器の全幅にわたって連続的に形成されると共に、前記シート状の部材が、前記室外側熱交換器の全幅にわたって連続的に設けられてなる構成となっている。
【0010】
更に、前記スリットが、前記室外側熱交換器の全幅にわたって断続的に形成されると共に、前記シート状の部材が、前記室外側熱交換器の全幅にわたって断続的に設けられてなる構成となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による一体型空気調和機の平面図であり、図2は本発明による一体型空気調和機の要部斜視図であり、図3は本発明による一体型空気調和機の要部分解斜視図であり、図4は図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の一例であり、図5は図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の他の例である。
【0012】
本発明による一体型空気調和機は、図で示すように、前後を開口したキャビネット1内に、仕切板2により区画された底板3上の室外側Aに載置された圧縮機4および室外側熱交換器5と、室内側Bに載置された室内側熱交換器7と、これら室外側熱交換器5および室内側熱交換器7に対向させた送風機8とで構成された本体が出し入れ可能に収容されている。
【0013】
前記送風機8は、図1で示すように、前記室外側熱交換器5に対向するプロペラファン8aと、前記室内側熱交換器7に対向する遠心ファン8bと、これらを連結して駆動し、底板3上の室外側Aに載置されたファンモータ8cとからなる構成となっており、例えば前記プロペラファン8aは図2乃至図4で示す矢印方向に回転するようになっている。
【0014】
前記室外側熱交換器5は、前記キャビネット1の室外側Aの両側面に設けられた吸込口から前記プロペラファン8aによって吸い込まれ、前記底板3上の室外側Aに立設され、円筒状のベルマウス6aを備えた導風板6によって導かれた外気を通過させて熱交換するようになっており、前記室外側熱交換器5を通過させた空気は前記キャビネット1の後部に設けられた室外側の吹出口から外部に吹き出されるようになっている。
【0015】
前記導風板6は、前記底板3上の室外側Aに、前記室外側熱交換器5および前記プロペラファン8aを囲むように立設されている。
【0016】
また、前記底板3上の室外側Aには、前記プロペラファン8aに対応した水受け部10が形成されると共に、前記プロペラファン8aには、同プロペラファン8aの回転時に前記水受け部10に溜まった水をかき揚げて前記室外側熱交換器5にかけるためのスリンガリング9が付設されている。
【0017】
なお、前記水受け部10には、前記室内側熱交換器7から滴下した凝縮水が、図3の矢印aで示すように、前記底板3上の室内側から室外側に流れ込むことによって溜まるようになっている。
【0018】
前記室外側熱交換器5は、図4および図5で示すように、等間隔で平行に並べられた多数のフィン5aと、これに直交する伝熱管5bとで構成されている。
【0019】
そして、前記室外側熱交換器5を構成するフィン5aには、同フィン5aを上下に分断するスリット5cが形成されると共に、同スリット5cには、例えば吸水性を有し、且つスポンジ類よりも強度を有した合成ゴム系からなるシート状の部材11が設けられている。
【0020】
前記スリット5cおよび前記シート状の部材11は、一実施例として図4で示すように、前記スリット5cが、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって連続的に形成されると共に、前記シート状の部材11が、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって連続的に設けられた構成になっている。
【0021】
または、前記スリット5cおよび前記シート状の部材11は、他の実施例として図5で示すように、前記スリット5cが、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって断続的に形成されると共に、前記シート状の部材11が、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって断続的に設けられた構成になっており、該個所の強度が劣化しすぎないようにすることで、前記スリット5cが簡単に変形してしまわないように工夫されている。
【0022】
また、被空調室側となる前記キャビネット1の前部には、前記室内側熱交換器7に対向させた吸込口12と、同吸込口12から吸い込まれ前記室内側熱交換器7で熱交換された空気を被空調室に吹き出す吹出口13とを左右に備えた前面パネル14が着脱可能に装着されている。
【0023】
以上の構成により、次にその動作について説明する。
前記水受け部10に溜まった水を、前記スリンガリング9によってかき揚げ、且つ前記室外側熱交換器5にかけることにより、同室外側熱交換器5を水冷して熱交換効率を向上させることができる。
【0024】
前記スリンガリング9によってかき揚げられた水は、必ずしも前記室外側熱交換器5の全体(全域)にかけられるとは限らず、図4および図5で示す矢印bのように、むしろその上部中央付近に集中的にかけられることになる。
【0025】
その際、垂直状に並べられた前記フィン5aに沿って流下した水が前記シート状の部材11によって吸水されることになる。
【0026】
前記シート状の部材11によって吸水され飽和状態になった水は、図4および図5で示す矢印cのように、同シート状の部材11から前記室外側熱交換器5の下部全体(全域)につたって流下することになる。
【0027】
これにより、前記室外側熱交換器5を効果的に水冷できるようになって、例えば、前記室外側熱交換器5を大型化したり前記プロペラファン8aの送風性能を高めたりすることなく、効果的に熱交換効率を向上できるようになる。
【0028】
上下に分割された前記室外側熱交換器5の分割部は、同室外側熱交換器5の両側部に設けられた側板と、前記フィン5aに直交させた伝熱管5bによって簡単に変形してしまわないように支持された構成になっている。
【0029】
また、前記シート状の部材11が、例えばスポンジ類よりも強度を有した合成ゴム系からなる構成になっているので、前記分割部が、分割された前記上部の室外側熱交換器5に不測の荷重が加わったとしても押しつぶされることがない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした一体型空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一体型空気調和機の平面図である。
【図2】本発明による一体型空気調和機の要部斜視図である。
【図3】本発明による一体型空気調和機の要部分解斜視図である。
【図4】図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の一例である。
【図5】図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の他の例である。
【図6】従来例による一体型空気調和機の要部説明図である。
【符号の説明】
1 キャビネット
2 仕切板
3 底板
4 圧縮機
5 室外側熱交換器
5a フィン
5b 伝熱管
5c スリット
6 導風板
7 室内側熱交換器
8 送風機
8a プロペラファン
8b 遠心ファン
8c ファンモータ
9 スリンガリング
10 水受け部
11 シート状の部材
12 吸込口
13 吹出口
14 前面パネル
A 室外側
B 室内側
【発明の属する技術分野】
本発明は、一体型空気調和機に係わり、より詳細には、スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の熱交換器には、伝熱管を嵌挿するフィンカーラを千鳥状に配置した複数のフィンおよび側板を長方形に形成した材料の中央部に前記フィンカーラの中間部を端部より中央に向けて斜めの切込部を設けると共に、側板の上下両端部に同両端部間を接続する接続部を設け、同伝熱管を挿通して長方形に組み立てた後、フィンおよび側板に前記伝熱管を嵌挿して長方形に組み立てた後、前記斜め切込部の切込残部をカットして上部熱交換部と下部熱交換器部とに分割し、同両熱交換部の上下を入れ替えて、前記接続部間を接続することにより左右両辺が一方に傾斜する略平行四辺形状に形成できるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
これにより、材料のカットが不要で無駄がないのでコストを低減でき、また折り曲げにより空気の流通を悪くしないので効率がよく、また、長方形のまま運ぶことが可能なため、部品としての荷扱いのよい空気調和機の熱交換器を提供できるようになっていた。
【0004】
しかしながら、前記斜め切込部が、切込残部をカットして上部熱交換部と下部熱交換器部とに分割するために形成されたものであって、例えば該個所に吸水性を有する部材を設け、スプラッシュ機能を備えた一体型空気調和機の室外側熱交換器として使用することにより熱交換効率を向上できるようにしたものではなかった。
【0005】
すなわち、図6で示すように、等間隔で平行に並べられた多数のフィン5aと、これに直交する伝熱管5bとで構成された室外側熱交換器5に対し、これに対向する送風ファン8に付設されたスリンガリング9によってかき揚げられた水がかけられた際、前記フィン5aが垂直状に並べられているので、例えば前記室外側熱交換器5の上部中央にかけられた水は、矢印eで示すように垂直状に流下してしまうことになり、前記室外側熱交換器5の全域に満遍なく行き渡らせて水冷することができないため、熱交換効率を充分に向上させることができなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−37684号公報(第3頁、第1図乃至第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の問題点に鑑み、スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした一体型空気調和機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、本体内をベース上に立設した仕切板により室内側と室外側とに区画し、室内側に室内側熱交換器とこれに対向した遠心ファンとを設け、室外側に室外側熱交換器とこれに対向したプロペラファンと、同プロペラファンと前記遠心ファンとを駆動するファンモータと、前記室外側熱交換器およびプロペラファンを囲む円筒状のベルマウスを備えた導風板とを設け、前記ベース上にドレン水を受ける水受け部を設けると共に、前記プロペラファンに前記水受け部に溜まった水をかき揚げて前記室外側熱交換器に散水するスリンガリングが付設されてなる一体型空気調和機において、
前記室外側熱交換器を構成する等間隔で並べられた多数のフィンに、同フィンを上下に分断するスリットが形成されると共に、同スリットに吸水性を有するシート状の部材が設けられてなる構成となっている。
【0009】
また、前記スリットが、前記室外側熱交換器の全幅にわたって連続的に形成されると共に、前記シート状の部材が、前記室外側熱交換器の全幅にわたって連続的に設けられてなる構成となっている。
【0010】
更に、前記スリットが、前記室外側熱交換器の全幅にわたって断続的に形成されると共に、前記シート状の部材が、前記室外側熱交換器の全幅にわたって断続的に設けられてなる構成となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による一体型空気調和機の平面図であり、図2は本発明による一体型空気調和機の要部斜視図であり、図3は本発明による一体型空気調和機の要部分解斜視図であり、図4は図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の一例であり、図5は図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の他の例である。
【0012】
本発明による一体型空気調和機は、図で示すように、前後を開口したキャビネット1内に、仕切板2により区画された底板3上の室外側Aに載置された圧縮機4および室外側熱交換器5と、室内側Bに載置された室内側熱交換器7と、これら室外側熱交換器5および室内側熱交換器7に対向させた送風機8とで構成された本体が出し入れ可能に収容されている。
【0013】
前記送風機8は、図1で示すように、前記室外側熱交換器5に対向するプロペラファン8aと、前記室内側熱交換器7に対向する遠心ファン8bと、これらを連結して駆動し、底板3上の室外側Aに載置されたファンモータ8cとからなる構成となっており、例えば前記プロペラファン8aは図2乃至図4で示す矢印方向に回転するようになっている。
【0014】
前記室外側熱交換器5は、前記キャビネット1の室外側Aの両側面に設けられた吸込口から前記プロペラファン8aによって吸い込まれ、前記底板3上の室外側Aに立設され、円筒状のベルマウス6aを備えた導風板6によって導かれた外気を通過させて熱交換するようになっており、前記室外側熱交換器5を通過させた空気は前記キャビネット1の後部に設けられた室外側の吹出口から外部に吹き出されるようになっている。
【0015】
前記導風板6は、前記底板3上の室外側Aに、前記室外側熱交換器5および前記プロペラファン8aを囲むように立設されている。
【0016】
また、前記底板3上の室外側Aには、前記プロペラファン8aに対応した水受け部10が形成されると共に、前記プロペラファン8aには、同プロペラファン8aの回転時に前記水受け部10に溜まった水をかき揚げて前記室外側熱交換器5にかけるためのスリンガリング9が付設されている。
【0017】
なお、前記水受け部10には、前記室内側熱交換器7から滴下した凝縮水が、図3の矢印aで示すように、前記底板3上の室内側から室外側に流れ込むことによって溜まるようになっている。
【0018】
前記室外側熱交換器5は、図4および図5で示すように、等間隔で平行に並べられた多数のフィン5aと、これに直交する伝熱管5bとで構成されている。
【0019】
そして、前記室外側熱交換器5を構成するフィン5aには、同フィン5aを上下に分断するスリット5cが形成されると共に、同スリット5cには、例えば吸水性を有し、且つスポンジ類よりも強度を有した合成ゴム系からなるシート状の部材11が設けられている。
【0020】
前記スリット5cおよび前記シート状の部材11は、一実施例として図4で示すように、前記スリット5cが、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって連続的に形成されると共に、前記シート状の部材11が、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって連続的に設けられた構成になっている。
【0021】
または、前記スリット5cおよび前記シート状の部材11は、他の実施例として図5で示すように、前記スリット5cが、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって断続的に形成されると共に、前記シート状の部材11が、前記室外側熱交換器5の全幅にわたって断続的に設けられた構成になっており、該個所の強度が劣化しすぎないようにすることで、前記スリット5cが簡単に変形してしまわないように工夫されている。
【0022】
また、被空調室側となる前記キャビネット1の前部には、前記室内側熱交換器7に対向させた吸込口12と、同吸込口12から吸い込まれ前記室内側熱交換器7で熱交換された空気を被空調室に吹き出す吹出口13とを左右に備えた前面パネル14が着脱可能に装着されている。
【0023】
以上の構成により、次にその動作について説明する。
前記水受け部10に溜まった水を、前記スリンガリング9によってかき揚げ、且つ前記室外側熱交換器5にかけることにより、同室外側熱交換器5を水冷して熱交換効率を向上させることができる。
【0024】
前記スリンガリング9によってかき揚げられた水は、必ずしも前記室外側熱交換器5の全体(全域)にかけられるとは限らず、図4および図5で示す矢印bのように、むしろその上部中央付近に集中的にかけられることになる。
【0025】
その際、垂直状に並べられた前記フィン5aに沿って流下した水が前記シート状の部材11によって吸水されることになる。
【0026】
前記シート状の部材11によって吸水され飽和状態になった水は、図4および図5で示す矢印cのように、同シート状の部材11から前記室外側熱交換器5の下部全体(全域)につたって流下することになる。
【0027】
これにより、前記室外側熱交換器5を効果的に水冷できるようになって、例えば、前記室外側熱交換器5を大型化したり前記プロペラファン8aの送風性能を高めたりすることなく、効果的に熱交換効率を向上できるようになる。
【0028】
上下に分割された前記室外側熱交換器5の分割部は、同室外側熱交換器5の両側部に設けられた側板と、前記フィン5aに直交させた伝熱管5bによって簡単に変形してしまわないように支持された構成になっている。
【0029】
また、前記シート状の部材11が、例えばスポンジ類よりも強度を有した合成ゴム系からなる構成になっているので、前記分割部が、分割された前記上部の室外側熱交換器5に不測の荷重が加わったとしても押しつぶされることがない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スリンガリングによってかき揚げられた水が室外側の室外側熱交換器に満遍なくかかるようにして熱交換効率を高めるようにした一体型空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一体型空気調和機の平面図である。
【図2】本発明による一体型空気調和機の要部斜視図である。
【図3】本発明による一体型空気調和機の要部分解斜視図である。
【図4】図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の一例である。
【図5】図1のA矢視図で示す室外側熱交換器の他の例である。
【図6】従来例による一体型空気調和機の要部説明図である。
【符号の説明】
1 キャビネット
2 仕切板
3 底板
4 圧縮機
5 室外側熱交換器
5a フィン
5b 伝熱管
5c スリット
6 導風板
7 室内側熱交換器
8 送風機
8a プロペラファン
8b 遠心ファン
8c ファンモータ
9 スリンガリング
10 水受け部
11 シート状の部材
12 吸込口
13 吹出口
14 前面パネル
A 室外側
B 室内側
Claims (3)
- 本体内をベース上に立設した仕切板により室内側と室外側とに区画し、室内側に室内側熱交換器とこれに対向した遠心ファンとを設け、室外側に室外側熱交換器とこれに対向したプロペラファンと、同プロペラファンと前記遠心ファンとを駆動するファンモータと、前記室外側熱交換器およびプロペラファンを囲む円筒状のベルマウスを備えた導風板とを設け、前記ベース上にドレン水を受ける水受け部を設けると共に、前記プロペラファンに前記水受け部に溜まった水をかき揚げて前記室外側熱交換器に散水するスリンガリングが付設されてなる一体型空気調和機において、
前記室外側熱交換器を構成する等間隔で並べられた多数のフィンに、同フィンを上下に分断するスリットが形成されると共に、同スリットに吸水性を有するシート状の部材が設けられてなることを特徴とする一体型空気調和機。 - 前記スリットが、前記室外側熱交換器の全幅にわたって連続的に形成されると共に、前記シート状の部材が、前記室外側熱交換器の全幅にわたって連続的に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の一体型空気調和機。
- 前記スリットが、前記室外側熱交換器の全幅にわたって断続的に形成されると共に、前記シート状の部材が、前記室外側熱交換器の全幅にわたって断続的に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の一体型空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369634A JP2004198068A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 一体型空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369634A JP2004198068A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 一体型空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004198068A true JP2004198068A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32765802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002369634A Pending JP2004198068A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 一体型空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004198068A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100790057B1 (ko) * | 2006-05-20 | 2008-01-02 | 엘지전자 주식회사 | 공기 조화기 |
CN107388384A (zh) * | 2017-08-22 | 2017-11-24 | 广东美的制冷设备有限公司 | 移动空调 |
CN107490170A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-12-19 | 广东美的制冷设备有限公司 | 打水风轮及空调器 |
CN108518838A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-09-11 | 奥克斯空调股份有限公司 | 一种底盘结构及具有该结构的移动空调器 |
WO2019037321A1 (zh) * | 2017-08-22 | 2019-02-28 | 广东美的制冷设备有限公司 | 移动空调 |
CN109990392A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-07-09 | 嘉兴笼列电子商务有限公司 | 一种空调制冷设备 |
CN115614849A (zh) * | 2022-10-12 | 2023-01-17 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调冷凝器散热组件以及空调器 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369634A patent/JP2004198068A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100790057B1 (ko) * | 2006-05-20 | 2008-01-02 | 엘지전자 주식회사 | 공기 조화기 |
CN107490170A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-12-19 | 广东美的制冷设备有限公司 | 打水风轮及空调器 |
CN107388384A (zh) * | 2017-08-22 | 2017-11-24 | 广东美的制冷设备有限公司 | 移动空调 |
WO2019037321A1 (zh) * | 2017-08-22 | 2019-02-28 | 广东美的制冷设备有限公司 | 移动空调 |
CN108518838A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-09-11 | 奥克斯空调股份有限公司 | 一种底盘结构及具有该结构的移动空调器 |
CN108518838B (zh) * | 2018-04-28 | 2024-02-02 | 奥克斯空调股份有限公司 | 一种底盘结构及具有该结构的移动空调器 |
CN109990392A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-07-09 | 嘉兴笼列电子商务有限公司 | 一种空调制冷设备 |
CN115614849A (zh) * | 2022-10-12 | 2023-01-17 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调冷凝器散热组件以及空调器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004198068A (ja) | 一体型空気調和機 | |
AU2002368424B2 (en) | Heat exchanger of ventilating system | |
AU2002368421B2 (en) | Heat exchanger of ventilating system | |
JP2004245558A (ja) | 空気調和機 | |
JPH1030827A (ja) | 空気調和機 | |
WO2006035927A1 (ja) | 空気調和機の壁掛け型室内ユニット | |
KR100360254B1 (ko) | 천정형 에어컨 실내기의 드레인구조 | |
JP2004353923A (ja) | 空気調和機 | |
EP1052457B1 (en) | Indoor unit for air conditioner | |
JP3075017B2 (ja) | 天井埋込型空気調和機 | |
JPH11173593A (ja) | 空気調和装置の室内機 | |
JP2006090694A (ja) | 空気調和機 | |
JP2000018703A (ja) | 空気調和機 | |
JP6682966B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH11183077A (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP2000018699A (ja) | 空気調和機 | |
JPH0989286A (ja) | 空気調和装置 | |
KR100234971B1 (ko) | 공기조화기의 배수 및 지지장치 | |
JP3391428B2 (ja) | 熱交換器 | |
JPH1038302A (ja) | 空気調和機の室内ユニット | |
WO1998019112A1 (fr) | Conditionneur d'air | |
JP2005164074A (ja) | 空気調和装置 | |
KR100664281B1 (ko) | 환기 장치용 열교환기 | |
JP2003074498A (ja) | 軸流ファン装置及び空気調和装置 | |
KR100565508B1 (ko) | 공기조화기의 실내기 |