JP5885626B2 - 空気調和装置の室外ユニット及びそれを備えた空気調和装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術は、ケーシングの側面のうちの複数の面に対してケーシング内外を連通するようにケーシングを構成し、当該複数の面に沿うような形状に室外熱交換器を構成している。すなわち、特許文献1に記載の技術では、室外熱交換器は、ケーシング内外を連通する面に沿うように、室外熱交換器を略L字形状や略コの字状などに構成されている。
しかしながら、この方法では、天板の上側や底板面の下側に吸い込みスペースを設ける必要がある分、室外ユニットの設置位置が制約されてしまう可能性がある。また、この方法では、組立が複雑になるなどして室外ユニットの製造性の低下を招いてしまう可能性がある。
しかしながら、室外熱交換器の空気流れ方向の下流側ほど空気と冷媒との温度差は小さくなるため、厚みの増加とともに熱交換効率が低下し、結果として熱交換量の増加もそれほど見込むことができない可能性がある。
なお、室外熱交換器の厚みを増加させると通風抵抗が増加することに対応して、ファン入力を増加させる方法も考えられる。しかし、室外熱交換器を通過する空気の速度を大きくすると、通風抵抗が大きくなることから、さらに余分にファン入力を増加させる必要があり、その分室外ユニットの消費電力が大きくなってしまう可能性があった。
実施の形態1.
本実施の形態1に係る空気調和装置の室外ユニット50は、室外ユニット50に搭載された室外熱交換器7及びモーターサポート30に改良が加えられたものであり、「ケーシングのサイズを大きくすることなく、室外熱交換器の熱交換量を高効率に増加させる」こと、及び、「室外ユニットの通風抵抗を低減する」ことができるものである。
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置の室外ユニット50の概要構成例図である。
なお、図1(a)は、室外ユニット50の正面図である。図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(c)は、室外ユニット50の背面図(吸込口6側から見た図)である。図1(d)は、左側面図である。図1(e)は、図1(b)のB−B断面図である。また、図1(b)に示す矢印は、室外ユニット50を流れる空気の流れを示すものである。図2は、図1に示すファンモータ及びモーターサポートの模式図である。図1及び図2を参照して、室外ユニット50の構成について説明する。
室外ユニット50は、外郭であるケーシング1と、冷媒を圧縮する圧縮機9と、空気を送風する室外ファン4と、ファンを固定するモーターサポート30と、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する室外熱交換器7と、室外熱交換器7及び室外ファン4側と圧縮機9側とを仕切る仕切板8とを有している。
ケーシング1は、室外ユニット50外の空気を取り込む吸込口6、及び室外ユニット50内の空気が放出される吹出口2が形成された箱状の外郭である。ケーシング1内には、室外ファン4が駆動することによって吸込口6から流入した空気が室外熱交換器7及び室外ファン4を通って吹出口2へ流れる風路が形成されている。
ケーシング1は、たとえば、外郭のうちの底面側を構成するベース板1aと、前面側を構成し、吹出口2が形成されたフロントパネル1bと、両方の側面側を構成するサイドパネル1cと、背面側を構成するリアパネル1eと、上面側を構成する天板1dとを有している。
フロントパネル1bは、ケーシング1のうち室外ファン4が設けられている側の外郭を構成するものである。フロントパネル1bのうちの前面外郭であって吹出口2の形成位置には、室外ファン4がモーターサポート30を介して取り付けられている。なお、吹出口2の形成位置は、室外ファン4の取付位置と対向している。また、フロントパネル1bには、吹出口2の開口部分の周縁側において、吹出口2側から吸込口6側に向かって突出して形成されたベルマウス3が設けられている。
天板1dは、ケーシング1のうち上面側の外郭を構成するものである。天板1dは、たとえばフロントパネル1bの上端側、サイドパネル1cの上端側、リアパネル1eの上端側などに固定されている。
なお、ケーシング1は、室外熱交換器7の上流側の面と対向する側が、開放されており、この開放部分が吸込口6を構成している。
圧縮機9は、冷媒を圧縮して吐出するものである。圧縮機9は、ベース板1a上であって仕切板8を介して室外熱交換器7および室外ファン4側とは反対側に設けられている。
室外ファン4は、吸込口6を介してケーシング1内に空気を強制的に取り込み、この取り込んだ空気を吹出口2から放出させるものである。室外ファン4は、ボス4b、及びこのボス4bの外周から突設された複数の羽根4aを有する羽根車と、ボス4bにシャフト5aを介して接続され、この羽根車を回転させるファンモータ5とを有しているものである。
ボス4bは、略円板状の部材であり、内部にファンモータ5が内蔵されている。ボス4bは、シャフト5aに接続されており、シャフト5aの回転に伴って自身も回転し、羽根4aを回転させる。
羽根4aは、略円板状のボス4bの周縁側に接続されており、ボス4bの回転とともに回転するものである。
ファンモータ5の回転子には、シャフト5aの一端側が接続されている。ファンモータ5の空気流れ方向の上流側には、モーターサポート30が設けられており、後述する支柱30a及び支持部30bによって、室外ファン4が固定される。
シャフト5aは、一端側がファンモータ5に接続され、他方側がボス4bに接続される棒状部材であり、ファンモータ5の回転子の回転をボス4b及び羽根4aに伝達させるものである。
室外熱交換器7は、図1(b)に示すように、供給される空気と冷媒とを熱交換させる4つの熱交換部7a〜7dを有している。熱交換部7a〜7dは、熱交換器であり、これらが冷媒配管で接続されて室外熱交換器7を構成している。
熱交換部7a〜7dは伝熱管72で接続する。図1の例では、熱交換器の一方の端部をなす熱交換部7dに配管同士を接続するUベンド(図示省略)を接続するUベンド側伝熱管72aを設け、もう一方の端部をなす熱交換部7aにヘアピン側伝熱管72cを設ける。「熱交換部7aと熱交換部7b」、「熱交換部7bと熱交換部7c」、「熱交換部7cと熱交換部7d」は伝熱管折り曲げ部72bを介して接続されている。
熱交換部7a〜7dは、水平断面視した形状が略波形(ジグザグ状)となるように配置されている。このため、ケーシング1内に設けられる室外熱交換器7の実装体積が増大し、熱交換量を増大させることができる。
また、室外熱交換器7は、水平断面形状が略波形であることに対応して、たとえば水平断面形状が直線状の室外熱交換器と比較すると、室外熱交換器7の通風面積も増大する。このため、室外熱交換器7は、たとえば水平断面形状が直線状のものと同じ値だけ実装体積を増加させても、増大する通風抵抗を抑制することが可能となっている。すなわち、室外熱交換器7は、室外熱交換器7の実装体積の増大に伴ってファン入力を増大させても、室外熱交換器7の通風抵抗を抑制することができる分、ファン入力を低減することができる。
さらに、室外熱交換器7は、実装体積及び通風面積が大きいが、水平断面視した形状が略波形となっているため、コンパクトとなっている。
このように、室外熱交換器7は、ケーシング1のサイズを大きくすることなく、実装体積及び通風面積を大きくすることができ、室外熱交換器7の熱交換量を高効率に増加させることができるようになっている。
また、熱交換部7a〜7dの室外ファン4側の端部側は、室外ファン4に近接し、室外熱交換器7の通風面積が十分大きくなるように配置されている。
なお、熱交換部7a〜7dの構成は、それに限定されるものではなく、フィン71が垂直方向に複数積層されたものであってもよい。フィン71を垂直方向に積層すると空気流れ方向に対してフィン71が平行となる。すなわち、フィン71を垂直方向に積層すると、フィン71間のすきまが水平方向に拡がっている。このため、室外熱交換器7の通風抵抗を低減することができ、ファン入力を低減することができる。
モーターサポート30は、室外ファン4をケーシング1内に支えるものである。モーターサポート30は、図2に示すように、略垂直方向に延びるように設けられた2本の支柱30aと、この支柱30aに対して略直交するように設けられた2本の支持部30bとを有している。
伝熱管折り曲げ部72b側に流入する空気は、伝熱管折り曲げ部72bの上流側の表面に沿うように流れた後に、伝熱管折り曲げ部72bの下流側に流れる。このため、伝熱管折り曲げ部72bの下流側の近傍は、空気の流れが少なくなっている。すなわち、支柱30aは、空気の流れの少ない伝熱管折り曲げ部72bの対向位置に配置されているので、モーターサポート30による通風抵抗の増加を抑制することができる。これにより、室外ファン4の入力の増加を抑制できる。また、気流の干渉による乱れに起因する騒音の増加も抑制できる。
モーターサポート30は、支柱30aのうちの「少なくとも一方」が、熱交換部7a〜7d同士の接続部である伝熱管折り曲げ部72bに対向配置されたものであっても、同質の効果を得ることができることは言うまでもない。たとえば、熱交換部の台数が4台ではなく、3台であり、モーターサポート30側の伝熱管折り曲げ部72bが1つだけとなるような場合があてはまる。
また、本実施の形態1では、「隣接」する伝熱管折り曲げ部72bに、支柱30aが対向配置されている場合を例に説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、熱交換部が6台あり、モーターサポート30側の伝熱管折り曲げ部72bが3つある場合には、「中央の伝熱管折り曲げ部72bではなく、両端」の伝熱管折り曲げ部72bに支柱30aを配置してもよいということである。
さらに、本実施の形態1では、支柱30aと伝熱管折り曲げ部72bとが対向配置されるものとして説明したが、この「対向配置」とは、支柱30aと伝熱管折り曲げ部72bとが完全に真向かいに配置されることに限定されない。すなわち、支柱30a及び伝熱管折り曲げ部72bの配置は、若干ずれていていても、通風抵抗の増加を抑制する効果は得ることができる。
また、支柱30aの断面形状についても、略四角形形状に限定されるものではなく、たとえば、円形、楕円形などとしてもよい。支柱30aの断面形状として楕円形を採用する場合には、その長軸が空気流れ方向に対して平行となるように、支柱30aをケーシング1に設置するとよい。これにより、ケーシング1内の風路の通風抵抗のうち、モーターサポート30が寄与する分を抑制することができる。また、断面形状は略四角形状のみならず、板を折り曲げて略コ字形等にしても良い。
さらに、支持部30bは、室外熱交換器7の熱交換部7b及び熱交換部7cの下流側の位置に配置されている。
図2の紙面上側の支持部30bは、室外ファン4のシャフト5aに対して上側となるように支柱30aに固定され、図2の紙面下側の支持部30bは、シャフト5aに対して下側となるように支柱30aに固定されている。
支柱30aは、モーターサポート30及び支持部30bを支えるものであるため強度を確保することが望ましいこと、及び、空気の流れの少ない伝熱管折り曲げ部72bの対向位置に設けられることを考慮すると、その分、太くしてもよい。一方、支持部30bは、空気が遮られない室外熱交換器7の熱交換部7b及び熱交換部7cの下流側に配置されるため、通風抵抗が増大し過ぎてしまわないような太さとすることが望ましい。これらを考慮して、支持部30bの太さは、支柱30aよりも細くするとよい。
仕切板8は、室外熱交換器7及び室外ファン4などが設けられる側の空間と、圧縮機9などが設けられる側の空間とを区画するものである。仕切板8は、一端側がケーシング1のうち吸込口6が形成されているリアパネル1e側に固定され、他端側がケーシング1のフロントパネル1b側に固定されている。なお、仕切板8が、サイドパネル1cに対して略平行に設けられている場合を例に図示しているが、それに限定されるものではない。たとえば、仕切板8の一端側が、圧縮機9などの設けられている側に曲げられて形成され、風路を上流側もしくは下流側に拡大するように仕切板8を構成してもよい。
たとえば、室外熱交換器7の熱交換部7a〜7dの台数の増加に応じて、すなわちケーシング1内を占める室外熱交換器7の体積(実装体積)の増加に応じて室外熱交換器7に供給する風量を増加させる場合がある。この場合には、ケーシング1に複数の室外ファン4を設けてもよい。
また、「水平方向」は、重力と直角に交わる方向と厳密に一致する方向を示すものではなく、重力と直角に交わる方向から若干傾いてもよいものである。つまり、「水平方向」は、実質的に水平方向であることを示していることを付言しておく。
次に、本実施の形態1に係る室外ユニット50の動作について説明する。
図1において白抜き矢印で空気の流れを示すように、室外ファン4により発生させる空気の流れは、吸込口6から、ベース板1a、フロントパネル1b、サイドパネル1c、リアパネル1e及び天板1dで形成された風路に流入し、吹出口2から放出される。
すなわち、室外ファン4を駆動することにより、室外ユニット50近傍の空気は、吸込口6から風路内に流入し、風路内に配置された室外熱交換器7のフィン71、及びモーターサポート30の支柱30a、30bを通過し、吹出口2から排出される。なお、室外熱交換器7のフィン71間を通る空気は、伝熱管72を流れる冷媒と熱交換する。
また、本実施の形態1に係る室外ユニット50においては、室外ファン4の回転軸に略平行に空気が流入するという、軸流ファンに適した流入条件となっている。このため、室外ファン4のファン効率が向上するとともに、乱れの少ない流れが室外ファン4に流入するので、騒音も低減することができる。
本実施の形態1に係る室外ユニット50は、ケーシング1内に内蔵されている室外熱交換器7を熱交換部7a〜7dで構成し、これらを略波形(ジグザグ状)に配置したので、ユニットサイズを大きくすることなく室外熱交換器7の実装体積を増加させることができる。すなわち、室外ユニット50は、ケーシング1のサイズを大きくすることなく、室外熱交換器7の熱交換量を高効率に増加させることが可能となっている。
より詳細には、室外熱交換器7が略波状となるようにして室外熱交換器7の体積増加をさせて高効率に熱交換量を増大させることができる。これと同時に、室外熱交換器7が略波状である分通風面積が増加していること、及び、支柱30aが折れ曲がり部の下流側に対向配置されたことによって、通風抵抗の低減が図られているということである。
なお、以下では、室外熱交換器7の体積を、「積み幅長(フィン71の積層方向において両端部に配置されたフィン71間の距離)」×「フィン71の長手方向長さ」×「フィン71の短手方向長さ」と定義する。また、本実施の形態1に係る室外熱交換器7のように複数の熱交換部7a〜7dで構成されたものの場合、各熱交換部7a〜7dの体積の総和を室外熱交換器7の体積とする。
従来の室外ユニットと本実施の形態1に係る室外ユニット50のユニットサイズを同じとし、両室外ユニットに内蔵される熱交換器の体積も同一と仮定した場合、本実施の形態1に係る室外ユニット50は、室外熱交換器7の積み幅長(つまり、各熱交換器の積み幅長の総和)を従来の室外ユニットよりも長くできるので、フィン71の短手方向長さ(つまり、室外熱交換器7の厚み)を薄くすることが可能となる。
また、フィン71の短手方向の長さと、フィン71の短手方向に沿って配置される伝熱管の列数とは、対応関係がある。このため、従来の室外ユニットと本実施の形態1に係る室外ユニット50のユニットサイズを同じとし、両室外ユニットに内蔵される室外熱交換器の体積も同一と仮定した場合、本実施の形態1に係る室外ユニット50は、伝熱管72の列数を少なくすることも可能となる。
従来の室外ユニットと本実施の形態1に係る室外ユニット50のユニットサイズを同じとし、両室外ユニットに内蔵される熱交換器の体積も同一と仮定した場合、本実施の形態1に係る室外ユニット50は、各熱交換器のフィン71の長手方向の長さの総和を従来の室外ユニットよりも長くできるので、フィン71の短手方向の長さ(つまり、室外熱交換器7の厚み)を薄くすることが可能となる。
このため、上述のように、従来の室外ユニットと本実施の形態1に係る室外ユニット50のユニットサイズを同じとし、両室外ユニットに搭載される室外熱交換器の体積も同一と仮定した場合、本実施の形態1に係る室外ユニット50は、伝熱管72の列数を少なくすることも可能となる。
実施の形態1において室外熱交換器7は、熱交換部7a〜7dが複数接続されて構成され、水平断面視した形状が略波形となるように熱交換部7a〜7dを配置したものであった。本実施の形態2において室外熱交換器7は、熱交換部7a〜7dが複数接続されて構成されている点では実施の形態1と共通しているが、垂直断面視した形状が略波形となるように熱交換部7a〜7dを配置している点で実施の形態1と異なっている。図3及び図4を参照して実施の形態2に係る室外ユニット50について説明する。
なお、図3(a)は、室外ユニット50の正面図である。図3(b)は、図3(a)のA−A断面図である。図3(c)は、室外ユニット50の背面図である。図3(d)は、紙面左側のサイドパネル1c側から室外ユニット50内部を見た図である。図3(e)は、仕切板8側から室外ユニット50内部を見た図である。ただし、図3(d)及び図3(e)においては、室外熱交換器7、室外ファン4及びモーターサポート30の位置関係が分かるように、室外ファン4及びモーターサポート30も図示している。図4は、図3に示すファンモータ及びモーターサポートの模式図である。
なお、本実施の形態2では、実施の形態1と同一部分には同一符号とし、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。また、図3(b)に示す白抜き矢印は、室外ユニット50を流れる空気の流れを示すものである。
熱交換部7a〜7dは、垂直断面視した形状が略波形(ジグザグ状)となるように配置されている。このため、ケーシング1内に設けられる室外熱交換器7の実装体積が増大し、熱交換量を増大させることができる。
また、室外熱交換器7は、垂直断面形状が略波形であることに対応して、室外熱交換器7の通風面積も増大している。このため、室外熱交換器7は、実装体積の増加に対応して増大する通風抵抗を抑制することが可能となっている。すなわち、室外熱交換器7は、室外熱交換器7の実装体積の増大に伴ってファン入力を増大させても、室外熱交換器7の通風抵抗を抑制することができる分、ファン入力を低減することができる。
さらに、室外熱交換器7は、実装体積及び通風面積が大きいが、垂直断面視した形状が略波形となっているため、コンパクトとなっている。
このように、室外熱交換器7は、ケーシング1のサイズを大きくすることなく、実装体積及び通風面積を大きくすることができ、室外熱交換器7の熱交換量を高効率に増加させることができるようになっている。
熱交換部7bは、上端部側が熱交換部7aに接続され、下端部側が熱交換部7cに接続されている。熱交換部7bは、下流側から上流側に向かって下方に傾斜するようにケーシング1内に設けられている。
熱交換部7cは、上端部側が熱交換部7bに接続され、下端部側が熱交換部7dに接続されている。熱交換部7cは、熱交換部7aと同様に、熱交換部7aを流れる空気(図3の矢印)の上流側から下流側に向かって下方に傾斜するようにケーシング1内に設けられている。
熱交換部7dは、室外熱交換器7のうちの下端部側を構成するものであり、熱交換部7aを流れる空気(図3の矢印)の下流側から上流側に向かって下方に傾斜するようにケーシング1内に設けられている。熱交換部7dは、熱交換部7cに接続されている。
また、熱交換部7a〜7dの室外ファン4側の端部側は、室外ファン4に近接し、室外熱交換器7の通風面積が十分大きくなるように配置されている。
支柱31aは、図4に示すように、ケーシング1のサイドパネル1c側から仕切板8側にかけて、略水平方向に延びるように設けられている。支柱31aの一端側はサイドパネル1cに固定され、支柱31aの他端側は仕切板8に固定されている。支柱31aは、支持部31bを介して室外ファン4のファンモータ5を支持している。
支持部31bは、図4に示すように、支柱31aに対して略直交するように設けられており、室外ファン4のファンモータ5を支持している。
本実施の形態2に係る室外ユニット50は、実施の形態1に係る室外ユニット50と同様な効果を奏する。
図5は、実施の形態3に係る空気調和装置の室外ユニット50の概要構成例図である。図5(a)は、室外ユニット50の正面図である。図5(b)は、図5(a)におけるA−A断面図である。図5(c)は、室外ユニット50の背面図である。本実施の形態3では、実施の形態2と同一部分には同一符号とし、実施の形態2との相違点を中心に説明するものとする。また、図5(b)に示す白抜き矢印は、室外ユニット50を流れる空気の流れを示すものである。
このように、仕切板8と室外熱交換器7の一方のサイドプレート80を構成すれば、「部品の共通化によるコストダウン」、「一体化による組立部品点数削減」、及び「組立工程の簡素化」を図ることができる。
また、仕切板8に室外熱交換器7、つまり各熱交換部7a〜7dを固定できるため、室外熱交換器7を垂直方向に対して略波形に配置するための「配置精度の向上」を図ることができる。
また、図5(d)、(e)に示すように室外熱交換器7の機械室10とは反対側のサイドプレート80にモーターサポート30を取り付ける構造にしても良い。こうすることでサイドパネル1cとは独立してモーターサポート30を配置することが出来るため、「組立工程の簡素化」を図ることができる。
また、図5(f)に示すようにベルマウス3にモーターサポート30を取り付ける構造にしてもよい。こうすることで室外ファン4とベルマウス3を配置するための「組立制度の向上」を図ることができる。
本実施の形態3に係る室外ユニット50は、実施の形態1に係る室外ユニット50と同様な効果を奏するとともに、「部品の共通化によるコストダウン」、「一体化による組立部品点数削減」、「組立工程の簡素化」及び「配置精度の向上」を図ることができる。
本実施の形態4では、実施の形態1、2で説明した室外ユニット50の室外ファン4に対して改良が加えられている。図6は、実施の形態4に係る空気調和装置の室外ユニット50の概要構成例図である。図6(a)は、室外ユニット50の正面図である。図6(b)は、図6(a)におけるA−A断面図である。本実施の形態4では、実施の形態1と同一部分には同一符号とし、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。
内周羽根101は、内周側端部がボス4bに接続され、外周側端部が中間リング100に接続されたものである。
中間リング100は、平面視形状がリング状の部材であり、内周羽根101と外周羽根102とを接続して固定するものである。中間リング100は、羽根の略中間位置(ボス4bの外周と外周羽根102の外周側端部の略中間位置)に設けられている。
外周羽根102は、内周側端部が中間リング100に接続され、外周側端部がベルマウス3に対向するように設けられている。
また、図6に示すように、中間リング100は、その径が支柱30aの対向間隔と略同一となっているとともに、支柱30aに対向配置されている。
このため、室外ファン4の回転軸を通る水平断面視をしたとき、熱交換部7aと熱交換部7bとの接続部(第1の折れ曲がり部)及び熱交換部7cと熱交換部7dとの接続部(第3折れ曲がり部)と、支柱30aと、中間リング100とが、略同一直線上に配置されることとなる。
このように、室外ファン4の空力性能の低下、騒音の増加を招くことなく室外ファン4の薄型化、つまりは室外熱交換器7の実装体積を増加させることができる。
一方、本実施の形態4に係る室外ファン4は、内周羽根101と外周羽根102との間に中間リング100が設けられているため、羽根の根元側の強度を向上させることができるようになっている。このため、より一層、羽根の幅を狭くすることが可能となり、幅を狭くした分、内周羽根101及び外周羽根102の枚数を多くすることができる。
すなわち、本実施の形態4に係る室外ファン4は、実施の形態1に係る室外ファン4よりも空気を搬送する能力が低減することなく、実施の形態1に係る室外ファン4よりも回転軸方向の厚みの薄型化を図ることが可能となっている。そして、室外ファン4の羽根の軸方向厚みがより小さくなるため、室外ユニット50内に室外熱交換器7を実装するスペースが増加し、室外熱交換器7の実装体積が増加する。
より詳細には、図6(a)のボス4bを中心としたとき、この中心から広がる方向(径方向)の外側部分、すなわち、外周羽根102の端部側を固定するように、外周羽根102にリング状の部材を設けてもよいということである。これにより、羽根の強度をさらに向上させることができる。
図7は、図6に示す室外ユニット50の変形例である。なお、図7(a)は、室外ユニット50の正面図である。図7(b)は、図7(a)のA−A断面図である。図7(c)は、紙面左側のサイドパネル1c側から室外ユニット50内部を見た図である。図7(d)は、仕切板8側から室外ユニット50内部を見た図である。ただし、図7(c)及び図7(d)においては、室外熱交換器7、室外ファン4及びモーターサポート30の位置関係が分かるように、室外ファン4及びモーターサポート30も図示している。
上述の図6の室外ユニット50は、室外ファン4の羽根が、外周羽根102、内周羽根101及び中間リング100を有する態様を、実施の形態1における室外熱交換器7及びモーターサポート30に対して適用したものであった。
一方、図7の室外ユニット50は、室外ファン4の羽根が、外周羽根102、内周羽根101及び中間リング100を有する態様を、実施の形態2における室外熱交換器7及びモーターサポート30に対して適用したものである。この図7の構成によっても、図6の態様と同等の効果を得ることができる。
本実施の形態4に係る室外ユニット50は、実施の形態1、2に係る室外ユニット50と同様な効果を奏することに加えて、以下の効果を奏する。すなわち、本実施の形態4に係る室外ユニット50は、空力性能の低下、騒音の増加を招くことなく、室外ファン4の薄型化、つまりは室外熱交換器7の実装体積を増加させることができる。
Claims (9)
- 吸込口及び吹出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内に設けられた室外熱交換器と、
前記ケーシング内に設けられ、前記室外熱交換器に空気を供給する室外ファンと、
前記ケーシング内であって前記室外熱交換器の下流側に設けられ、前記室外ファンを支持するモーターサポートと、
前記ケーシング内に設けられ、前記室外熱交換器に冷媒を供給する圧縮機と、
前記ケーシング内に設けられ、前記圧縮機が設けられる側と、前記室外熱交換器、前記モーターサポート及び前記室外ファンが設けられる側とを区画する仕切板と、
を有し、
前記室外熱交換器は、
熱交換器である熱交換部が、複数接続されて構成され、
垂直断面視した状態において、複数の前記熱交換部が波形又はジグザグに配置され、
前記モーターサポートは、
前記ケーシング内に固定される第1の支柱及び第2の支柱と、
一端側が前記第1の支柱に接続され、他端側が第2の支柱に接続され、当該一端側と当該他端側との間で前記室外ファンを支持する支持部とを有し、
前記第1の支柱及び前記第2の支柱は、
一端側が前記ケーシングの側面側の外郭に固定され、他端側が前記仕切板に固定され、
前記第1の支柱及び前記第2の支柱のうちの少なくとも一方は、
前記熱交換部同士の接続部のうち前記モーターサポート側の接続部に対向配置されている
ことを特徴とする空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外熱交換器は、
前記モーターサポート側の前記接続部が2つ以上形成されるように、4台以上の前記熱交換部から構成され、
前記モーターサポートは、
前記第1の支柱及び前記第2の支柱の双方が、前記モーターサポート側の接続部に対向配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外熱交換器は、
前記モーターサポートとは反対側の前記接続部が、前記吸込口側に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外熱交換器は、
所定の間隔を介して積層された複数のフィンと、これらフィンを貫通し、冷媒が流れる伝熱管とを有し、
前記フィンの積層方向が略水平方向である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外熱交換器は、
所定の間隔を介して積層された複数のフィンと、これらフィンを貫通し、冷媒が流れる伝熱管とを有し、
前記フィンの積層方向が略垂直方向である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外ファンは、
ボス、及び当該ボスの外周から突設された複数の羽根を有する羽根車と、
前記ボスに接続され、前記羽根車を回転させるモータと、
を有し、
前記モータが、
前記ボスに内蔵されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外ファンの前記羽根は、
内周側端部が前記ボスに接続された内周羽根と、
前記内周羽根の外周側端部に接続される中間リングと、
内周側端部が前記中間リングに接続された外周羽根と、
を有し、
前記中間リングは、
当該中間リングの径が前記第1の支柱と前記第2の支柱との対向間隔と略同一に形成され、
前記第1の支柱及び前記第2の支柱に対向配置されている
ことを特徴とする請求項6に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 前記室外ファンは、
前記中間リングよりも前記羽根の径方向において外側に設けられ、隣接する前記外周羽根を接続する外周リングを有する
ことを特徴とする請求項7に記載の空気調和装置の室外ユニット。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の空気調和装置の室外ユニットと、
室内熱交換器を有する室内ユニットとを備えた
ことを特徴とする空気調和装置。
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