JP2014228223A - 空気調和機 - Google Patents

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Sadao Sekiya
禎夫 関谷
浩之 豊田
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浩之 豊田
内藤 宏治
Koji Naito
宏治 内藤
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】ファンの消費電力増大を抑えつつ配管空間部へ流れる空気を有効に利用し、省エネルギー性を高めた空気調和機を提供する。【解決手段】天井内に埋設され、空気の吸込口および吹出口を下面に有する室内機と、該室内機と冷媒配管により接続される室外機と、を備え、前記室内機は、回転することで前記吸込口から室内空気を吸込んだ空気を外周側に吹き出す遠心ファンと、該遠心ファンの外周側に設置され略四角形状に形成される室内熱交換器と、該室内熱交換器を通った空気を前記吹出口から吹出す空気調和機において、前記略四角形状に形成した前記室内熱交換器の入口側端部と出口側端部との間には空間が形成され、該入口側端部と出口側端部との間に形成される空間と前記遠心ファンとの間に、冷媒の入口配管、又は出口配管の一方が前記入口側端部、又は前記出口側端部から反対側の端部まで延長するように延長部が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機について特に室内に設置される室内機に関する。
従来、熱交換器は遠心ファンの周囲を取り囲むように略四角形状に配置されている。この時、遠心ファンの羽根車と熱交換器間の距離(隙間)が羽根車の周方向において部分的に異なるため、熱交換器の幅方向に風速分布の不均一な箇所が生じ、空気調和機の性能が十分に発揮されないという課題が指摘されており、この課題に対し、熱交換器の幅方向の風速分布を改善するために、バッフルプレートの一部に羽根車側に張り出す張出し部を設けるとする技術が開示されている(特許文献1)。
特開2005−241069号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。すなわち、張出し部を設けることにより、熱交換器への風速分布が改善するとしているが、一方で、流速の速い空気がバッフルプレートの張出し部に衝突することになるので、遠心ファンにとっては通風抵抗が増大するという課題を有している。年間での消費エネルギー低減を進める上では、冷暖房能力の低い条件での性能向上が重要であり、このような条件では相対的にファンの消費電力割合が増大するため、ファンの消費電力低減は重要である。したがって、空気調和機としての性能改善効果を十分に得ることが困難となる課題を有していた。
また、熱交換器を遠心ファンの下流に配置した場合、ファンから吹出す風は概ね均等であるが、熱交換器への分配・合流管や膨張弁等が配置される配管空間部には熱交換器および吹出し口がないため、配管空間部に向かって吹出された風は、配管空間部の旋回方向下流側の熱交換器へ収束して流出することになる。したがって、配管空間部近傍には多量の空気が流れることになるが、この風を有効に利用することについては、検討がなされていなかった。
本発明の目的は、ファンの消費電力増大を抑えつつ配管空間部へ流れる空気を有効に利用し、省エネルギー性を高めた空気調和機を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
「 天井内に埋設され、空気の吸込口および吹出口を下面に有する室内機と、
該室内機と冷媒配管により接続される室外機と、を備え、
前記室内機は、
回転することで前記吸込口から室内空気を吸込んだ空気を外周側に吹き出す遠心ファンと、
該遠心ファンの外周側に設置され略四角形状に形成される室内熱交換器と、
該室内熱交換器を通った空気を前記吹出口から吹出す空気調和機において、
前記略四角形状に形成した前記室内熱交換器の入口側端部と出口側端部との間には空間が形成され、
該入口側端部と出口側端部との間に形成される空間と前記遠心ファンとの間に、冷媒の入口配管、又は出口配管の一方が前記入口側端部、又は前記出口側端部から反対側の端部まで延長するように延長部が形成されること」を特徴とする。
本発明によれば、配管空間部へ流れる空気を有効に活用でき、かつ暖房性能を高めた省エネルギー性の高い空気調和機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1の室内機の構造を説明するための図である。 実施例2の室内機の構造を説明するための図である。 実施例3の室内機の構造を説明するための図である。 実施例4の室内機の構造を説明するための図である。 実施例5の室内機の構造を説明するための図である。 従来の天井埋込型の室内機の一例を説明するための図であり、室内機を下方から見た場合の内部構造を示す図である。 本発明の実施例における空気調和機の冷凍サイクルの構成を示す図である。 図6に示す室内機の一例の内部構造を説明するために3次元的に示した図である。 図8の配管空間部近傍の拡大図である。 図1に示す本発明の実施例1の構造を説明するための図である。 図10の配管空間部近傍の拡大図である。
本発明の空気調和機の実施例に、以下、図1〜図9を用いて詳細に説明する。
本発明の第一の実施例を、図1、6、7、8、9、10、11を用いて説明する。
図7は、本実施例における空気調和機の冷凍サイクルの構成を示す図である。本実施例では、圧縮機1と室外熱交換器3、室外膨張弁5、室内熱交換器6が環状に冷媒配管8によって接続されている。冷房運転時には圧縮機1から吐出された冷媒は室外熱交換器3へ流出する一方で、暖房運転時には圧縮機1から吐出された冷媒は室内熱交換器6へ流出するように四方弁2によって冷媒の流れる方向が切り換えられる。
冷房運転時には四方弁2が図7の実線で示す回路構成となり、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒ガスが室外熱交換器3で放熱して凝縮・液化する。そして室内膨張弁10で冷媒を減圧して低温とし、室内熱交換器6にて冷媒と室内空気とで熱交換して熱を奪うことで、室内空気を冷却する。その後、冷媒は冷媒配管8を通って圧縮機1へと戻る。一方、暖房運転時には、四方弁を破線側の回路に切換え、圧縮機1から吐出された高温高圧ガスを室内熱交換器6へと導き、室内空気へと放熱することによって暖房運転をおこなう。
本実施例では、室内機9を2台並列に接続しているが、1台または複数台接続しても良く、室内機のうち少なくとも1台は、遠心ファンの周囲に略四角形状の熱交換器を配置した天井埋込型の室内機である。
天井埋込型の室内機9の下面は略四角形状の天井パネルにより覆われており、その中央近傍には室内空気の吸込口が配置され、その周囲には、略四角形状の4辺に沿うように調和空気の吹出し口45を各辺にそれぞれ備える。
図6は天井埋込型の室内機9の一例を説明するための図であり、室内機9を下方から見た場合の内部構造を示している。略四角形状の筺体40の内部略中央に遠心ファン7が配置され、その周囲に略四角形状の室内熱交換器6が配置されている。室内空気はR方向(反時計周り)に回転する遠心ファン7の中央部より紙面垂直方向から吸い込まれ、遠心ファン7により空気の流れ方向を約90゜変えてファン吐出空間20へ吐出される。
つまり、室内機9の下方には吸込口が形成されており遠心ファン7が回転することで吸込口から吸い込まれた空気が遠心ファン7の外周方向のファン吐出空間20に吹出される。ファン吐出空間へ吹出された空気は、室内熱交換器6を通った後に、室内熱交換器6と室内機9の筐体40の内壁との間に形成され室内熱交換器6を通過した空気を送出する送風路21に流出する。送風路21へ流出した空気は、室内機9下面の天井パネルの破線で示す位置に形成された吹出し口45を通ることで、送風路21から紙面垂直方向の室内空間へと流出する。
室内熱交換器6は平板状のクロスフィンチューブ型の熱交換器であり、これを略四角形状に曲げて構成したものである。すなわち、クロスフィン(薄板)が複数枚、並んで形成され、内部を冷媒が流れる複数の伝熱管がクロスフィンと直交するように配置され、クロスフィンにはめこんだ構造となっている。これにより、複数の伝熱管に冷媒が流れることで空気と冷媒との熱交換が行われる構造である。
室内熱交換器6は、空気の流れ方向に対して複数列で構成されており、図6に示す従来例では3列で構成されている。図には暖房運転時の冷媒の流れ方向を矢印で示しており、入口冷媒配管8aから流入した冷媒は、最も外周の列から流入し、徐々に内側の熱交換器列へ移動して、最終的に最も内側の列から出て、出口冷媒配管8bから室内機9外へと流出する。つまり、室内熱交換器6の入口側端部から流入した冷媒は出口側端部へ流れた後に入口側端部に戻り、その後、再び出口側端部へ戻るように形成されるものである。
ここで、室内熱交換器6は複数の伝熱管により冷媒の流路が構成されており、冷媒配管8の入口冷媒配管8aから流入した冷媒は分岐管31aで分岐された後に複数の伝熱管に流入する。その後、室内熱交換器6の出口側において各伝熱管を流れた冷媒は合流管31bで合流した後に室内膨張弁10を流れて出口冷媒配管8bから流出する。
なお、冷房運転時には冷媒の流れが逆になるため、分岐管31aと合流管31b、また入口冷媒配管8aと出口冷媒配管8bの役割がそれぞれ逆になる。
図8は、図6に示す室内機9の一例の内部構造を説明するために3次元的に示した図である。分岐管31a、合流管31bおよび室内膨張弁10は、図6に示すように略四角形状に曲げられてなる室内熱交換器6の入口側端部と出口側端部との間に形成される配管空間部22の内部に配置されるが、本図では省略してある。また図8では遠心ファン7も省略して示している。なお、詳細は後で説明するが本実施例では、筐体40、入口側隔壁42a、出口側隔壁42b、入口側固定板43a、出口側固定板43b、および仕切板11で囲まれ、内部に分配管等を収容する空間を配管空間部22と定義する。またここで入口側隔壁42a、出口側隔壁42b、入口側固定板43a、出口側固定板43bについては、暖房運転時の冷媒の入口側、出口側をそれぞれ示すものであり、冷房運転時にその役割は逆となる。
室内熱交換器6の外周側の送風路21は、室内熱交換器6の入口側端部と出口側端部において、入口側隔壁42a、出口側隔壁42bによって配管空間部22と空気が連通しないように区切られている。したがって、遠心ファン7から吐出された空気が配管空間部22から直接送風路21へ流出することはなく、必ず室内熱交換器6を通って送風路21へ流出し、その後吹出し口45から室内空間へと流出する構造となっている。
図9に図1の室内機9の一例の内部構造において配管空間部近傍の拡大図を示す。複数列のフィンチューブ熱交換器から構成される室内熱交換器6は、各列の端部で入口側固定板43a、出口側固定板43bにより固定され、また入口側固定板43a、出口側固定板43bは仕切板11により互いに固定される。仕切板11は遠心ファン7から配管空間部22への空気の過剰な流入を抑制し、スムーズに室内熱交換器6へと流すための部材である。このため仕切板11は高さ方向にある程度の高さをもっているが、その上下には空間が開いており、ファン吐出空間20と配管空間部22との間の空気の流動を完全に妨げるものではない。なお、室内熱交換器6に接続された伝熱管50aは図示しない分岐管31aに、伝熱管50bは図示しない合流管31bにそれぞれ接続される。
このような構造の室内機9では、図6に示すように、配管空間部22へと向かって吹出される空気は仕切板11により流れ方向が変えられて、旋回方向R下流側の領域A部に向かって流れる。このため領域A部では、遠心ファン7から領域A部へ向かって直接吹出される空気と、配管空間部22へと向かって吹出される空気とが集束して流れる。
このため、領域A部では風速が早いことにより室内熱交換器6の通風抵抗が増大し、遠心ファン7の仕事量を増大させる。また風速が早いことにより、相対的に温度効率が他の領域よりも低くなるので、熱交換器を有効に活用できていなかった。そこで以下においてはこの問題を解消するための本実施例の空気調和機の室内機9の構造について、図1、10、11を用いて説明する。
図1は本実施例の室内機9の構造を説明するための図である。また図10は図1に示す本実施例の室内機の内部構造を説明するための図であり、さらに図11は、図10の内部構造において配管空間部22近傍の拡大図である。
本実施例の空気調和機は図6と同様に天井内に埋設される室内機9と、室内機9と冷媒配管8により接続される図示しない室外機と、を備えて構成される。室内機9は室内空気の吸込口および調和空気の吹出口を下面に有する。これらの吸込口および吹出口は略四角形状の天井パネルにより覆われる。また室内機9は、回転することで吸込口9から室内空気を吸込んだ空気を外周側に吹き出す遠心ファン7と、遠心ファン7の外周側に設置され略四角形状に形成される室内熱交換器6と、室内熱交換器6と室内機9の内部における側壁との間に形成され室内熱交換器6を通過した空気を送出する送風路21と、該送風路を通った空気が室内に吹出される吹出口とを備える。
室内熱交換器6は平板状のクロスフィンチューブ型の熱交換器であり、これを略四角形状に曲げて構成したものである。すなわち、クロスフィン(薄板)が複数枚、並んで形成され、内部を冷媒が流れる複数の伝熱管がクロスフィンと直交するように配置され、クロスフィンにはめこんだ構造となっている。これにより、複数の伝熱管に冷媒が流れることで空気と冷媒との熱交換が行われる構造である。本実施例ではこのクロスフィンチューブ型の熱交換器を例にして説明しているが、これに限らず、他の熱交換器でも良い。
ここで略四角形状に構成した室内熱交換器6の入口側端部と出口側端部とが、室内機9の筐体内部における角部に配置され、入口側端部と出口側端部との間には空間が形成される。なお、ここで入口側端部とは室内熱交換器6の冷媒の入口側で熱交換器が折り曲げられた箇所、あるいはその近傍をいう。すなわち出口側から流れて冷媒が入口側で折り返す箇所、あるいはその近傍をいう。この場合に本実施例においては図1に示すように入口側端部の側へ冷媒が流れる方向と出口側端部の側へ冷媒が流れる方向とが略直交するように構成される。
ここで室内熱交換器6は、入口側端部および出口側端部において4列のクロスフィンチューブで構成されており、外側の3列は図6に示した従来例と同様に入口側端部と出口側端部に両端が接続され、熱交換器は遠心ファンの周囲を囲むように形成される。一方、最も内側に配置された1列の熱交換器は、筐体40、入口側隔壁42a、出口側隔壁42b、入口側固定板43a、出口側固定板43b、および仕切板11で囲まれて形成される配管空間部22と遠心ファン7との間に配置され、両端が入口側端部と出口側端部に接続されている。
そしてこの入口側端部と出口側端部との間に形成される配管空間部22と遠心ファン7との間に入口配管8a、又は出口配管8bの一方が入口側端部、又は出口側端部から反対側の端部まで延長するように延長部12が形成されるものである。暖房運転時の冷媒は、
入口配管8aから流入し、室内熱交換器6の3列熱交換器部分を通った後、延長部12を通り、その後出口配管8bから流出する。
図11に配管空間部22近傍の拡大図を示す。室内熱交換器6の4列のフィンチューブ熱交換器は熱交換器の入口側固定板43a、出口側固定板43bで固定されており、最も内側列の熱交換器は入口側固定板43a、出口側固定板43bのそれぞれの近傍で曲げ加工され、遠心ファン7と配管空間部22の間の空間に配置される。また室内熱交換器6の内部を連通する複数の入口側の伝熱管50aは分岐管31aに、出口側の伝熱管50bは合流管31bにそれぞれ接続される。
このように延長部12と仕切板11との間に空間があるので、遠心ファン7から配管空間部22にむかって吹出された空気の一部が延長部12を通過する。一方、延長部12の通風抵抗によって、風の一部は延長部12を迂回して流れるので、延長部12の旋回流下流側を流れる風が減少し、領域Aにおける風の集束を緩和することが可能となる。
したがって室内熱交換器6の風速不均一を改善し、室内熱交換器6の性能を向上できる。また延長部12を配置したことにより、室内熱交換器6の伝熱面積を拡大することができるので、熱交換器の性能を向上できる。
また図1には、暖房運転時の冷媒流れ方向を矢印で記載した。暖房運転時、室内熱交換器6を外周側のフィン列に配置された複数の伝熱管から流入した冷媒は順次、内周側のフィン列へと流れる。そして最も内周側のフィン列内部の伝熱管から流出した後、延長部12に流入する。すなわち、本実施例の室内熱交換器6は略四角形状となるように折り曲げられて構成され、かつ並んで配置される複数のフィンで形成されるフィン列が複数列となるように構成される。そして暖房運転時には最も外周側のフィン列に冷媒が流入するとともに最も内周側のフィン列から冷媒が流出する。そして延長部12は、最も内周側のフィン列の出口側と連通して配置されるものである。
ここで暖房運転時には出口冷媒温度が十分に低くなるまで冷媒の保有する熱を放熱させることが、消費電力低減には重要となる。そのため、最も風上に暖房運転時の出口配管を配置することが望ましく、室内熱交換器6では上記したように、外周側から順次、内周側のフィン列に向かって冷媒が流れる、所謂、対向流となるような構成を採用している。
そして本実施例ではさらに、図6においては有効に使われていなかった配管空間部22へ吹出される風を有効に活用するために、配管空間部22と遠心ファン7との間に延長部12を配置したものである。これにより、室内熱交換器6よりも風上の空気を使って延長部12内部の冷媒を冷却することができ、暖房運転時の過冷却性能を高め、消費電力低減を図ることができる。室内熱交換器6の出口側冷媒は、空気との温度差が小さく、熱交換量が確保し難いが、配管空間部22と遠心ファン7の間は、風速が比較的速いため伝熱性能が高く、冷媒からの放熱量を増大させるために有効である。
なお、本実施例では延長部12を流出した空気が室内熱交換器6へ流入する構成となっているので、延長部12の通風抵抗が過剰になると、遠心ファン7から吹出した風が延長部12を迂回して流れ、延長部12を配置した効果が小さくなる。このため、延長部12の通風抵抗を、室内熱交換器6の通風抵抗よりも小さくすることが望ましい。そこで本実施例では、延長部12を1列のフィンから構成される熱交換器を採用している。延長部12を通過する風は熱交換器を2回通過することになるが、3列の室内熱交換器6の通風抵抗よりも小さくなっている。なお、本実施例では列数のみで通風抵抗を低減したが、フィンピッチを拡大する等により通風抵抗を低減しても良い。
本発明の第二の実施例を、図2を用いて説明する。なお、実施例1と同様の点については説明を省略するものとし、異なる点のみを以下に説明する。
図2は本実施例の室内機9の構造を説明するための図である。図2において、延長部12の形状が図1に示す実施例1の形状と異なったものとなっている。実施例1では室内熱交換器6の入口側端部を固定する入口側固定板43a、出口側端部を固定する出口側固定板43bを用いて延長部12を固定していたが、本実施例では、配管空間部22とファン吐出空間20を仕切る仕切板11に支持部材を設ける構成とした。
図1の実施例では延長部12と室内熱交換器6の領域Aが近接しているため、領域Aにおける室内熱交換器6の端部近傍の風量が低下しやすくなる。本実施例では、延長部12を室内熱交換器6から離すことができるので、領域Aの風量が低下することを防止できる。したがって、室内熱交換器6への風量をより均一化できる。
また、室内熱交換器6と延長部12が近接すると、延長部12から流出する空気温度上昇の影響を受けて、室内熱交換器6での熱交換量が減少する可能性があるが、本実施例では、2つの熱交換器の間に空間を開けているので、室内熱交換器6への温度の影響を緩和することができる。
したがって、本実施例により、消費電力を抑制した空気調和機を提供できる。
本発明の第三の実施例を、図3を用いて説明する。なお、実施例1と同様の点については説明を省略するものとし、異なる点のみを以下に説明する。
図3は本実施例の室内機9の構造を説明するための図である。本実施例では、仕切板11を遠心ファン7に対して外周側に凹ませた形態とし、領域Aと平行な向きとなるように延長部12を形成する。すなわち、本実施例では暖房運転時の入口配管8aから室内熱交換器6への流入領域である領域Aと、延長部12の入口側端部の側の一部と、を略並行に配置するものである。つまり延長部12は、配管空間部22の近傍、かつ遠心ファン7の旋回方向Rの下流側の熱交換器の領域Aと平行となるように配置される。
ここで遠心ファン7はファン吐出空間20に旋回成分を持った空気を吹出すという特徴があるが、熱交換器は一般的に、垂直方向に流れる際の通風抵抗が最も小さいので、熱交換器へ流入する角度によって通風抵抗が変化する。言い換えると、遠心ファン7の吹出し空気に対して延長部12を垂直に配置した際に、延長部12の通風抵抗は最も小さくなり、通過する風量が増大するので、その効果を最大限に活かすことができる。そこで、本実施例では上記したように、延長部12の入口側端部の側の一部を室内熱交換器6の領域Aと略平行となるように配置した。これにより延長部12の効果を高めて、消費電力の少ない空気調和機を提供することができる。
なお、本実施例においては仕切板11を遠心ファン7に対して外周側に凹ませた形態とした分だけ、スペースがなくなるため、図1や図2のように冷媒入口方向と冷媒出口方向と同じにしつつ、合流管31bと室内膨張弁10とをこの方向に並んで配置することができない。そこで、本実施例においては冷媒入口方向と冷媒出口方向を略直交するように構成しつつ、合流管31bと室内膨張弁10を冷媒出口方向に並んで配置することで、上記効果を得つつ、室内機サイズを維持することが可能となる。
本発明の第四の実施例を、図4を用いて説明する。なお、実施例1と同様の点については説明を省略するものとし、異なる点のみを以下に説明する。
図4は本実施例の室内機9の構造を説明するための図である。本実施例では、室内熱交換器6の最も内周側列のフィン列の出口側を、内側へ曲げ、配管空間部22と遠心ファン7の間まで延長することで延長部12を形成するとしたものである。
本実施例ではさらに、遠心ファン7の旋回方向Rに対して配管空間部22の下流側にあたる領域A側の室内熱交換器6で最も内周側のフィン列を、旋回方向R上流側へ延長するとした。このため延長部12を通過した空気は再度延長部12を通過することなく、室内熱交換器6を通過することになる。すなわち本実施例では、すべての空気が室内熱交換器6もしくは延長部12で構成されるフィン列の3列分だけ通過して熱交出口空間21へ流出する構造となっている。したがって、延長部12を配置したことによる通風抵抗の増大はなく、逆に延長分だけ熱交換器の面積が増えるので通風抵抗としては低下することになる。
また、室内熱交換器6の遠心ファン7と近接する場所Bから延長部12へつながるように形成している。すなわち、延長部12を通過した空気流は、領域Aよりも広い範囲で室内熱交換器6の外側2列を通過することになる。したがって、延長部12を通過した空気が領域Aに集束することを避けることができるので、室内熱交換器6の性能も向上させることができる。特に、延長部12を通過した空気は旋回流成分が、通過する前と比較して小さくなっており、室内熱交換器6への集束はおこりにくく、全体に有効に活用することができる。
したがって、通風抵抗の抑制と、暖房運転時の過冷却性能向上を両立することができ、消費電力の少ない空気調和機を提供することができる。
本発明の第五の実施例を、図5を用いて説明する。なお、実施例1と同様の点については説明を省略するものとし、異なる点のみを以下に説明する。
本実施例では、筐体40、入口側隔壁42a、出口側隔壁42b、入口側固定板43a、出口側固定板43b、および仕切板11で囲まれ、内部に分岐管31a及び合流管31bを収容する空間を配管空間部22と、ファン吐出空間20とを仕切る仕切板を設けず、延長部12により代用させている。遠心ファン7から吹出した空気は、延長部12を通過して配管空間部22の内部に流入し、再度ファン吹出し空間に戻ってきた後、室内熱交換器6へと流入する。
配管空間部22への流れが過剰になると、送風性能として低下する可能性があるが、本実施例では延長部12により主要な流れは、遠心ファン7旋回方向Rの下流側への流れとなり、延長部12を流れる空気の風量が極端に増加しないので、大幅な送風性能低下は生じない。一方で仕切板を無くすことができ、コストを低減できるというメリットが得られる。また、配管空間部22内の空気の流れが促進されるので、配管空間部22内に配置される分岐管31a、合流管31b等の配管を熱交換器の一部として活用できるという利点が得られる。
また本実施例では、延長部12と遠心ファン7との距離が、旋回方向Rの上流側に対して下流側で近くなる平板状の熱交換器形状としている。このように延長部12を、旋回方向に対して対向するように傾斜させて配置することによって、延長部12に対して空気が流入し易くなるので、延長部12をより有効に活用することが可能となる。
また、本実施例では延長部12の平板部を斜めに傾斜させて配置したが、領域Aの室内熱交換器6と平行となる部分を設けても良く、この場合は配管空間部22への流入量を更に増大させることができ、延長部12を有効に活用することが可能となる。
また、本実施例では入口側固定板43a、出口側固定板43bをそれぞれ配管空間部22側に折れ曲がった形状とした。これにより、延長部12の入口端と出口端を、室内熱交換器の外側列の入口端および出口端よりも配管空間部22側にずらして配置することができる。このため、延長部12と遠心ファン7との距離が過剰に近接することを防止することができる。
1…圧縮機、6…室内熱交換器、7…遠心ファン、8…冷媒配管、8a…入口冷媒配管、8b…出口冷媒配管、9…室内機、10…室内膨張弁、11…仕切板、12…室内熱交換器の延長部、20…ファン吐出空間、21…熱交出口空間、22…配管空間部、31a…分岐管、31b…合流管、40…筺体。42a…入口側隔壁、42b…出口側隔壁、43a…入口側固定板、43b…出口側固定板。

Claims (6)

  1. 天井内に埋設され、空気の吸込口および吹出口を下面に有する室内機と、
    該室内機と冷媒配管により接続される室外機と、を備え、
    前記室内機は、
    回転することで前記吸込口から室内空気を吸込んだ空気を外周側に吹き出す遠心ファンと、
    該遠心ファンの外周側に設置され略四角形状に形成される室内熱交換器と、
    該室内熱交換器を通った空気を前記吹出口から吹出す空気調和機において、
    前記略四角形状に形成した前記室内熱交換器の入口側端部と出口側端部との間には空間が形成され、
    該入口側端部と出口側端部との間に形成される空間と前記遠心ファンとの間に、冷媒の入口配管、又は出口配管の一方が前記入口側端部、又は前記出口側端部から反対側の端部まで延長するように延長部が形成されることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記入口側端部及び前記出口側端部は前記室内機の内部における角部に配置され、前記入口側端部の側へ冷媒が流れる方向と前記出口側端部の側へ冷媒が流れる方向とが略直交するように構成されることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記室内熱交換器は、
    並んで配置される複数のフィンで形成されるフィン列が複数列となって構成され、かつ、暖房運転時には最も外周側のフィン列に冷媒が流入するとともに最も内周側のフィン列から冷媒が流出するように構成され、
    前記延長部は、前記最も内周側のフィン列の出口側と連通して配置されることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記延長部は、前記室内熱交換器よりも通風抵抗が小さくなるように構成されることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記延長部の一部は、
    前記入口側端部及び前記出口側端部が配置される配管空間部の近傍で、かつ前記遠心ファンの旋回方向の下流側の熱交換器と平行となるように配置されることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の空気調和機において、
    前記遠心ファンからの空気が吐出されるファン吐出空間と、内部に分岐管及び合流管を収容する空間を配管空間部と、の間に前記延長部が配置され、
    該延長部以外に前記ファン吐出空間と前記配管空間部とを仕切る仕切り板を設けないことを特徴とする空気調和機。
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