JP2005023198A - ガスバリア性組成物前駆体、コート剤およびフィルム - Google Patents

ガスバリア性組成物前駆体、コート剤およびフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】高湿度下でのガスバリア性および生産性に優れたガスバリア性コート剤、ガスバリア性フィルムを提供する。
【解決手段】キトサン類化合物(A)と、連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合した構造を1分子内に少なくとも2個有する化合物(B−1)または分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている化合物(B−2)の少なくとも一方に該当する多価カルボン酸(B)を主な成分とし、かつ、キトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)の質量比を90/10〜10/90とするガスバリア性組成物前駆体。またこの前駆体と溶媒からなるコート剤。そのコート剤を塗布してなるフィルム。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高湿度下でのガスバリア性に優れた組成物を得るための前駆体、この前駆体を含むコート剤、コート層を形成したフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フィルムは強度、透明性、成形性、ガスバリア性に優れていることから、包装材料として幅広く使用されており、レトルト処理食品等の長期間の保存性が求められる用途には、さらに高度なガスバリア性が要求されることから、これらの熱可塑性樹脂フィルムの表面にポリ塩化ビニリデン(PVDC)を積層したフィルムが食品包装等に幅広く使用されている。しかし、PVDCは焼却時に酸性ガス等の有機物質を発生するため、近年環境への関心が高まるとともに他材料への移行が強く望まれている。
【0003】
PVDCに代わる材料として、ポリビニルアルコール(PVA)やビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)が挙げられる。PVAは湿度が高くなるにつれて急激にガスバリア性が低下するため、水分を含む食品等の包装には用いることができない場合が多い。また、EVOHは、こうしたPVAの高湿度下でのガスバリア性を補うためエチレンを共重合したものであるが、コーティング材料として用いる場合には有機溶媒の使用が必要となるため、環境への配慮が必要となり、また、有機溶媒回収コストが発生するなどの問題がある。
【0004】
特許文献1にはポリアクリル酸またはポリメタクリル酸の部分中和物と糖類からなる水溶液をフィルムにコートし熱処理する方法が提案されているが、この方法では、フィルムのガスバリア性を高めるためには高温で長時間の加熱が必要であり生産性に問題があった。さらに高温で長時間反応させることによりフィルムが着色し、外観を損ねるため食品包装用には改善が必要である。
【0005】
また、特許文献2には分子内に2個以上の水酸基を有する化合物と、分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている化合物、および溶媒を主な成分とするコート剤及びコートフィルムが開示されているが、さらに低温、短時間の熱処理でガスバリア性を発現させることが生産性の点から望まれていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−165942号公報
【特許文献2】
国際公開02/48265号パンフレット
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記のような問題に対して、生産性を向上させた反応性の高いガスバリア性前駆体及びこの前駆体と溶媒とからなるコート剤を提供し、このコート剤を塗布することで高湿度下でも高いガスバリア性を有し、さらに透明性が高いバリア性フィルムを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究の結果、特定の樹脂組成物を含有するコート剤をフィルムの表面に塗布し、該樹脂組成物からなる層を形成させることにより、上記の課題が解決できることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、次の通りである。
(1)キトサン類化合物(A)と、連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合した構造を1分子内に少なくとも2個有する化合物(B−1)または分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている化合物(B−2)の少なくとも一方に該当する多価カルボン酸(B)とを主成分として含有し、かつ、キトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)の質量比(A/B)が90/10〜10/90であることを特徴とするガスバリア性組成物前駆体。
(2)キトサン類化合物(A)の脱アセチル化度が70%以上であることを特徴とする(1)記載のガスバリア性組成物前駆体。
(3)多価カルボン酸(B)がクエン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、マレイン酸系重合体、イタコン酸系重合体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)記載のガスバリア性組成物前駆体。
(4)多価カルボン酸(B)中のカルボキシル基に対して0.1〜20当量%のアルカリ化合物を含有することを特徴とする(1)または(3)に記載のガスバリア性組成物前駆体。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載のガスバリア性組成物前駆体と溶媒とからなることを特徴とするガスバリア性コート剤。
(6)溶媒が水であることを特徴とする(5)に記載のガスバリア性コート剤。
(7)(5)または(6)に記載のガスバリア性コート剤を加熱して溶媒を除去してなるガスバリア性組成物。
(8)熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に、(7)に記載のガスバリア性組成物の層を設けたことを特徴とするガスバリア性フィルム。
(9)20℃、90%RHにおける酸素透過係数が1000ml・μm/m・day・MPa以下である(8)記載のガスバリア性フィルム。
(10)熱可塑性樹脂フィルムがナイロン6フィルムまたはポリエチレンテレフタレートフィルムである(8)または(9)に記載のガスバリア性フィルム。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
本発明のガスバリア性組成物前駆体は、キトサン類化合物(A)と連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合した構造を1分子内に少なくとも2個有する化合物(B−1)または分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている化合物(B−2)の少なくとも一方に該当する多価カルボン酸(B)を主な成分として含有している。
【0011】
本発明において、キトサン類化合物(A)と、多価カルボン酸(B)の質量比は90/10〜10/90であることが必要であり、70/30〜15/85であることがより好ましく、50/50〜20/80の範囲であることが特に好ましい。キトサン類化合物(A)が10質量%未満の場合や、90質量%を超える場合には、特に高湿度雰囲気下におけるフィルムのガスバリア性を発現させるために有効な架橋密度が得られず、ガスバリア性が不十分になる可能性がある。
【0012】
キトサン類化合物(A)としては、高分子、オリゴマー、モノマーのいずれでもよく、具体的には、キトサン、オリゴグルコサミン(=キトサンオリゴ糖)、グルコサミン、キチン、オリゴ−N−アセチルグルコサミン(=キチンオリゴ糖)、N−アセチルグルコサミンなどのキチンまたはキトサンとそれらのオリゴマーやモノマーが含まれ、これらは、変性されていてもよい。キトサン類化合物(A)の分子量は、その純分0.5wt%を含む酢酸1wt%水溶液を、20℃、B型粘度計によって測定した溶液粘度を指標として表すことができ、成膜性と、作業性・液安定性との観点から、この溶液粘度は1〜3000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは1〜1000mPa・sであり、特に好ましくは1〜100mPa・sである。また、キトサン類化合物(A)の脱アセチル化度は、高い方が水に対する溶解性、ガスバリア性の観点から好ましく、具体的には70%以上が好ましく、80%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましく、95%以上が特に好ましい。
【0013】
上記のキトサン類化合物のなかでも、最も好ましいのは、キトサンである。コート剤として使用する際の製膜性を考慮すると、キトサンの分子量は300〜50,000の範囲とすることが好ましい。キトサンは、キチンを濃水酸化ナトリウム水溶液で脱アセチル化するなどの公知の方法を用いて得ることができる。また、キトサンは、他の化合物で変性してもよく、変性されたキトサンとして、ヒドロキシプロピルキトサン、グリセリル化キトサン、キトサン乳酸塩、キトサンアジピン酸塩、カチオン化キトサンなどが挙げられる。
【0014】
連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合した構造を1分子内に少なくとも2個有する化合物(B−1)としては、他の構造や分子量等は特に限定されず、高分子化合物、オリゴマー、低分子化合物のいずれでもよい。
【0015】
化合物(B−1)として、高分子やオリゴマーなど、重合体を用いる場合は、単一のモノマーを重合したものでも2種以上のモノマーを共重合したものでもよいが、連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合したモノマーを用いる必要があり、モノマーは主鎖の一部として結合していても側鎖に結合していても構わない。好ましい重合体の例としては、ポリイタコン酸、ポリマレイン酸、エチレン−イタコン酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル−マレイン酸共重合体、イソブチレン−マレイン酸共重合体、エチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、エチレン−アクリル酸−マレイン酸共重合体などが挙げられる。
ガスバリア性を向上させるためには、上記のような重合体において、イタコン酸やマレイン酸等の連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合したモノマーが10モル%以上含有されていることが好ましい。
【0016】
化合物(B−1)として低分子化合物を用いる場合には、例えば、ピロメリット酸、ベンゾフェノン−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸、シクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、シクロヘキサン−1,2,4,5−テトラカルボン酸、ビフェニルテトラカルボン酸が挙げられる。このように化合物(B−1)は鎖状化合物でもよく、また、単環式化合物、多環式化合物、脂環式化合物、芳香族化合物、複素環式化合物等の環状化合物でもよい。
【0017】
分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている化合物(B−2)とは、分子内に下記構造式(1)で表される構造を含む化合物のことである。
【0018】
【化1】
Figure 2005023198
【0019】
ここでRは原子または原子団を表し、全て同じでも、全て異なっていてもよく、またいくつかは同じ原子または原子団であってもよい。Rとしてはたとえば水素や、塩素や臭素といったハロゲン原子のほか、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、エステル基、フェニル基等でもよく、メチル基やエチル基などのアルキル基でもよい。また、多価カルボン酸(B)は環状になっていてもよく、その場合には構造式(1)におけるRの数が少なくなることもある。
このような化合物としては高分子、オリゴマー、低分子化合物の何れでもよいが、コート剤の粘度を考えた場合には、低分子化合物の方が粘度が低く取り扱いやすいので好ましい。そのような低分子化合物としては1,2,3−プロパントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、クエン酸、あるいはこれら化合物の無水物などが挙げられるが、特に1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸が反応性の点で好ましい。
【0020】
本発明の多価カルボン酸(B)は、化合物(B−1)または化合物(B−2)の少なくとも一方に該当していればよいが、両方に該当していても構わない。例えば、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸は(B−1)と(B−2)の両方に該当する。また、化合物(B)は、そのカルボキシル基が、部分的にエステル化、アミド化、アルキルエーテル化されていてもよく、酸無水物になっていてもよい。化合物(B)中のカルボキシル基は、乾燥状態では隣接カルボキシル基が脱水環化した酸無水物構造となりやすく、湿潤時や水溶液中では開環してカルボン酸構造となるが、本発明ではこれら閉環、開環を区別せずに記述する。
【0021】
多価カルボン酸(B)は、連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合した構造を1分子内に少なくとも2個有するか、または、分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている。このような化合物は、短時間の熱処理でガスバリア性の発現に必要な架橋構造を形成すると推測される。
【0022】
本発明のガスバリア性組成物前駆体には、その特性を大きく損わない限りにおいて、熱安定剤、酸化防止剤、強化材、顔料、劣化防止剤、耐候剤、難燃剤、可塑剤、離型剤、滑剤、濡れ性向上剤などが添加されていてもよい。
【0023】
熱安定剤、酸化防止剤及び劣化防止剤としては、例えばヒンダードフェノール類、リン化合物、ヒンダードアミン類、イオウ化合物、銅化合物、アルカリ金属のハロゲン化物あるいはこれらの混合物が挙げられる。
【0024】
強化材としては、例えばクレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸化亜鉛、ゼオライト、モンモリロナイト、ハイドロタルサイト、フッ素雲母、金属繊維、金属ウィスカー、セラミックウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、窒化ホウ素、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維、フラーレン(C60、C70など)、カーボンナノチューブなどが挙げられる。
【0025】
本発明のガスバリア性組成物前駆体に架橋剤成分を少量添加することによって、得られる組成物のガスバリア性をさらに向上させることができる。架橋剤としては、イソシアネート化合物、メラミン化合物、エポキシ化合物、カルボジイミド化合物、ジルコニウム塩化合物などが挙げられる。
【0026】
本発明のガスバリア性組成物前駆体に水素結合性高分子を少量添加することによって、得られる組成物のガスバリア性をさらに向上させることができる。水素結合性高分子としては、でんぷん、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリアクリル酸などが挙げられ、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコールが好ましい。これらの水素結合性高分子にはエチレンなどの疎水性のモノマーが共重合されていてもよい。
【0027】
本発明のガスバリア性組成物前駆体を溶媒に溶解または分散することによって、ガスバリア性コート剤を得ることができる。コート剤の溶媒としては、安全性の点から水を使用することが好ましいが、溶解性の向上や乾燥工程の短縮、溶液の安定性の改善といった目的により、水にアルコールなどの有機溶媒を少量添加することもできる。
【0028】
本発明のガスバリア性コート剤の固形分濃度は、0.5〜60質量%の範囲であることが好ましく、2〜50質量%の範囲であることがより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。0.5質量%より低いとガスバリア性を発現するのに充分な厚みの層をコートすることが困難となり、また、その後の乾燥工程において長時間を要するという問題を生じやすい。一方、60質量%を超えると、混合操作や保存性などに問題を生じることがある。
【0029】
本発明のガスバリア性コート剤の調製方法としては、キトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)の溶液をあらかじめ調製しておいてから混合する方法、キトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)の溶解と混合を溶媒中で同時に行う方法、キトサン類化合物(A)または多価カルボン酸(B)のいずれかの溶液にもう一方を添加して混合、溶解する方法等が挙げられる。中でもキトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)の溶液をあらかじめ調製しておいてから混合する方法は、継粉ができにくいので好ましい。混合は、撹拌機を備えた溶解釜等を用いて公知の方法で行えばよく、撹拌機としては、ホモジナイザー、ボールミル、高圧分散装置など公知の装置を用いることができる。
【0030】
本発明のガスバリア性コート剤には、ガスバリア性の向上のためにアルカリ化合物を加えることが好ましい。その場合、アルカリ化合物の添加量は、多価カルボン酸(B)のカルボキシル基に対して0.1〜20当量%が好ましく、特に5〜15当量%が好ましい。
アルカリ化合物としては、多価カルボン酸(B)中のカルボキシル基を中和できるものであればよく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、水酸化アンモニウム、有機水酸化アンモニウム化合物等が挙げられ、ガスバリア性の点から特に水酸化ナトリウムが好ましい。また、上記アルカリ化合物として、またはアルカリ化合物と併用して、アルカリ金属塩を加えることにより、アルカリ化合物と同様にガスバリア性が向上する。このようなアルカリ金属塩としては、硫酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、リン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩等が挙げられ、特に、リン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩等のリンを含む塩が好ましく、特に、次亜リン酸ナトリウムが好ましい。
【0031】
本発明のガスバリア性組成物は、上記ガスバリア性コート剤を熱処理により溶媒を除去することにより得ることができ、例えば基材上に流延や塗布などして得られる、シート、フィルム、コート層などの流動性がない固体材料のことであり、水不溶性となることが多い。なお、熱処理の際には、キトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)との間で、アミド結合またはエステル結合の少なくとも一方が形成されていると推定される。このような結合が生成していることは、例えば、上記ガスバリア性コート剤から単に溶媒を除去したガスバリア性組成物前駆体とガスバリア性組成物前駆体に熱処理して得られるガスバリア性組成物とにおいて、それぞれのIR−ATRによるスペクトルの1600cm−1付近のピークを比較し、このピークがシフトしていることから判定できる。
【0032】
本発明のガスバリア性組成物の厚みは、ガスバリア性を十分高めるために少なくとも0.1μmより厚くすることが望ましい。上限としては特にないが、あまり厚すぎるとガスバリア性組成物を形成するのに必要な熱処理時間が長くなる可能性があるので、通常100μm以下、好ましくは50μm以下、より好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下、特に好ましくは1μm以下である。
【0033】
本発明のガスバリア性組成物を形成するために行うガスバリア性コート剤を流延または塗布する方法は、特に限定されないが、グラビアロールコーティング、リバースロールコーティング、ワイヤーバーコーティング等の通常の方法を用いることができる。
【0034】
ガスバリア性コート剤を流延または塗布した後、本発明のガスバリア性組成物を形成するために行う熱処理の方法は、特に限定されないが、熱風、赤外線、マイクロ波やこれらを組み合わせた方法を用いることができる。温度は120〜300℃、好ましくは150〜250℃、さらに好ましくは180〜230℃で熱処理することが好ましい。
本発明における熱処理時間は、熱処理温度との関係で適時選択することができるが、通常1秒〜30分、好ましくは3秒〜10分、より好ましくは5秒〜5分、特に好ましくは10秒〜1分である。熱処理時間が短すぎたり、熱処理温度が低すぎたりするとガスバリア性組成物前駆体の架橋反応を充分に進行させることができず、充分なガスバリア性を有するフィルムを得ることが困難になる可能性があり、熱処理温度が高すぎたり、熱処理時間が長すぎたりするとガスバリア性組成物が分解したり著しく着色したりする場合がある。
上述の観点から、熱処理温度と時間の組み合わせとしては、例えば、120〜150℃の比較的低温で熱処理する場合は、10分〜30分であり、180℃〜200℃の場合は、10秒〜5分であり、220〜250℃の比較的高温で熱処理する場合は、3秒〜1分であることが好ましい。
【0035】
熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に、前記ガスバリア性コート剤を塗布して、乾燥・熱処理を行い、ガスバリア性組成物を形成することにより、ガスバリア性フィルムを得ることができる。
【0036】
本発明のガスバリア性フィルムに用いられる熱可塑性樹脂フィルムとしては、未延伸フィルムでも延伸フィルムでもよく、具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等の芳香族ポリエステル樹脂、ポリ乳酸などの脂肪族ポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂、またはそれらの混合物よりなるフィルムまたはそれらのフィルムの積層体が挙げられ、なかでもナイロン6、ポリエチレンテレフタレートが好ましく、特にナイロン6やポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0037】
熱可塑性樹脂フィルムを製造する方法としては、熱可塑性樹脂を押出機で加熱・溶融してTダイより押し出し、冷却ロールなどにより冷却固化させて未延伸フィルムを得るか、もしくは円形ダイより押し出して水冷あるいは空冷により固化させて未延伸フィルムを得る。
延伸フィルムを製造する場合は、未延伸フィルムを一旦巻き取った後、または連続して同時2軸延伸法または逐次2軸延伸法により延伸する方法が好ましい。フィルム機械的特性や厚み均一性能面からはTダイによるフラット式製膜法とテンター延伸法を組み合わせる方法が好ましい。
【0038】
これらの延伸フィルムまたは未延伸フィルムはコート層との接着性を向上するためにフィルム表面にコロナ放電処理をしてもよく、アンカーコートをしてもよい。また、ガスバリア性をさらに高めるために、無機物を蒸着してもよい。
【0039】
なお、フィルム表面にコート層を形成するためにコート剤を塗布するのは、延伸前でも延伸後でもよい。延伸に先だってコート剤を塗布するには、まず未延伸フィルムにコート剤を塗布して乾燥した後、テンター式延伸機に供給してフィルムを走行方向と幅方向に同時に延伸(同時2軸延伸)、熱処理するか、あるいは、多段熱ロール等を用いてフィルムの走行方向に延伸を行った後にコート剤を塗布し、乾燥後、テンター式延伸機によって幅方向に延伸(逐次2軸延伸)してもよい。また、走行方向の延伸とテンターでの同時2軸延伸を組み合わせることも可能である。
【0040】
本発明のガスバリア性フィルムは、コート面上、あるいはコートを施していない面に、適宜、印刷やラミネート加工してもよい。
【0041】
本発明によって得られるガスバリア性フィルムは、ガスバリア性の観点から20℃、90%RHにおける酸素透過係数が1000ml・μm/m・day・MPa以下であることが好ましく、より好ましくは500ml・μm/m・day・MPa以下であり、さらに500ml・μm/m・day・MPa以下が好ましい。
【0042】
【作用】
本発明に必須のキトサン類化合物は水酸基とアミノ基という極性が高く凝集力のある官能基を有している。このような化合物は、水酸基のみを含有する化合物よりも、隣接する炭素にカルボキシル基を有する化合物との反応性が高く、従って短時間の熱処理でガスバリア性が発現するものと推測される。
【0043】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
【0044】
酸素バリア性は、モコン社製酸素バリア測定器(OX−TRAN 2/20)により20℃、相対湿度90%の雰囲気における酸素透過度を測定した。
なお、コート層自体の酸素透過係数は下記の関係式より求めた。
1/Q=1/Q+L/P
ここで、Q:コートフィルムの酸素透過度(ml/m・day・MPa)
:熱可塑性樹脂フィルムの酸素透過度(ml/m・day・MPa)
:コート層の酸素透過係数(ml・μm/m・day・MPa)
L:コート層厚み(μm)
なお、厚み15μmのナイロン6フィルムの酸素透過度は600ml/m・day・MPaとした。また、厚み12μmのPETフィルムの酸素透過度は、900ml/m・day・MPaとした。
【0045】
実施例1
キトサン(甲陽ケミカル製、低分子化キトサン、脱アセチル化度100%)と1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸(和光純薬工業製、試薬一級)の質量比が30/70となるように水に添加し、加熱攪拌して固形分濃度5質量%のコート剤を調製した。さらに、固形分濃度5質量%の水酸化ナトリウム水溶液を、ナトリウムの量がカルボキシル基に対して10モル%になるように添加して固形分濃度5質量%のコート剤を得た。
このコート剤を2軸延伸ナイロン6フィルム(ユニチカ製エンブレムON15、厚み15μm)のコロナ処理面上に乾燥後の塗膜厚みが約1μmになるようにメイヤーバーでコートし、100℃で2分間乾燥した後、200℃で10秒間または30秒間熱処理した。
得られたコートフィルムは透明であり、コート層は水に不溶であった。このフィルムの20℃、90%RHにおける酸素透過係数は表1のように優れた値を示した。
【0046】
実施例2〜3
キトサンと1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸の組成比を変えて実施例1と同様の手順でコート剤、およびコートフィルムを得た。得られたフィルムはいずれも透明であり、コート層は水に不溶であった。表1にこれらのフィルムの物性をまとめた。いずれのフィルムもガスバリア性に優れていた。
【0047】
実施例4
キトサンの代わりにグルコサミン(甲陽ケミカル製)を用い、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸の代わりにエチレン−無水マレイン酸(Aldrich製)を用いた以外は実施例1と同様の手順でコート剤、およびコートフィルムを得た。得られたフィルムはいずれも透明であり、コート層は水に不溶であった。表1にこれらのフィルムの物性をまとめた。いずれのフィルムもガスバリア性に優れていた。
【0048】
実施例5
キトサンの代わりにオリゴグルコサミン(甲陽ケミカル製)を用い、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸の代わりにイソブテン−無水マレイン酸共重合体(クラレ製、イソバン−06)を用いた以外は実施例1と同様の手順でコート剤、およびコートフィルムを得た。得られたフィルムはいずれも透明であり、コート層は水に不溶であった。表1にこれらのフィルムの物性をまとめた。いずれのフィルムもガスバリア性に優れていた。
【0049】
実施例6
ナイロン6フィルムの代わりにポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた以外は実施例1と同様の手順でコート剤、およびコートフィルムを得た。得られたフィルムはいずれも透明であり、コート層は水に不溶であった。表1にこれらのフィルムの物性をまとめた。いずれのフィルムもガスバリア性に優れていた。
【0050】
実施例7
実施例1と同様にコート剤を調製した。
次に、ナイロン6樹脂をTダイを備えた押出機(75mm径、L/Dが45の緩圧縮タイプ単軸スクリュー)を用いて、シンリンダー温度260℃、Tダイ温度270℃でシート状に押出し、表面温度10℃に調節された冷却ロール上に密着させて急冷し、厚み150μmの未延伸フィルムとした。続いて、未延伸フィルムをグラビアロール式コーターに導き、乾燥後のコート厚みが5μmになるようにコーティングし、80℃の熱風ドライヤー中で30秒間乾燥した。次に、フィルムをテンター式同時2軸延伸機に供給し、温度100℃で2秒間予熱した後、170℃で縦方向に3倍、横方向に3.5倍の倍率で延伸した。次に、横方向弛緩率5%で、200℃で10秒間の熱処理を行い、室温まで冷却後延伸フィルムを巻き取った。こうして得られたコートフィルムは厚みが15.3μm、コート層の厚みが0.5μmであった。得られたフィルムは透明であり、コート層は水に不溶であった。このフィルムの物性は表1に示したようにガスバリア性に優れたものであった。
【0051】
比較例1
キトサンの代わりに、水酸基を有する化合物としてポリビニルアルコール(日本酢ビポバール製、JC−04)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順でコート剤を調製した。このコート剤を実施例1と同様にしてナイロン6フィルムにコート、乾燥、熱処理した。得られたコートフィルムの物性を表1に示した。200℃、30秒の熱処理条件では比較的高いバリア性を示したが、200℃、10秒ではガスバリア性に劣るものであった。
【0052】
比較例2
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸の代わりに、カルボキシル基を有する化合物としてポリアクリル酸(和光純薬工業社製、分子量5000)を用いた以外は実施例1と同様にしてコート、熱処理した。得られたフィルムの物性を表1に示す。ポリアクリル酸は多価カルボン酸(B)とは異なる構造であったため、分子内に多くのカルボキシル基を有していても、ここで採用された熱処理条件では、高いガスバリア性を発現することができなかった。
【0053】
比較例3
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸の代わりに、カルボキシル基を有する化合物としてコハク酸(ナカライテスク社製、試薬特級)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムにコート、乾燥、熱処理をした。得られたフィルムの物性を表1に示す。コハク酸は分子内の連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が1個ずつ結合されているものであり、本発明における化合物(B)とは構造が類似しているが異なるものである。そのような構造のコハク酸は、表1に示すように高いガスバリア性を発現することができなかった。
【0054】
【表1】
Figure 2005023198
【0055】
表1の結果からわかるように、実施例1〜7では、いずれも優れたガスバリア性を有するコート層が得られた。また、実施例1と7との対比からわかるように、コート剤を塗布後にフィルムを延伸しても、良好なガスバリア性を示した。
これに対し、比較例1〜3では、キトサン類化合物(A)または多価カルボン酸(B)のいずれかを、本発明の範囲外の別な化合物に置き換えたところ、いずれもガスバリア性が不十分であった。
【0056】
【発明の効果】
本発明のガスバリア性組成物前駆体を含むコート剤を熱可塑性樹脂フィルムの表面に塗布してコート層を形成させることにより、高湿度下でも優れたガスバリア性能を有するフィルムを生産性良く製造することができ、食品包装等の用途に用いることができる。

Claims (10)

  1. キトサン類化合物(A)と、連続する2個の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が結合した構造を1分子内に少なくとも2個有する化合物(B−1)または分子内の連続する3個以上の炭素原子のそれぞれにカルボキシル基が少なくとも1個ずつ結合されている化合物(B−2)の少なくとも一方に該当する多価カルボン酸(B)とを主成分として含有し、かつ、キトサン類化合物(A)と多価カルボン酸(B)の質量比(A/B)が90/10〜10/90であることを特徴とするガスバリア性組成物前駆体。
  2. キトサン類化合物(A)の脱アセチル化度が70%以上であることを特徴とする請求項1記載のガスバリア性組成物前駆体。
  3. 多価カルボン酸(B)がクエン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、マレイン酸系重合体、イタコン酸系重合体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載のガスバリア性組成物前駆体。
  4. 多価カルボン酸(B)中のカルボキシル基に対して0.1〜20当量%のアルカリ化合物を含有することを特徴とする請求項1または3に記載のガスバリア性組成物前駆体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリア性組成物前駆体と溶媒とからなることを特徴とするガスバリア性コート剤。
  6. 溶媒が水であることを特徴とする請求項5に記載のガスバリア性コート剤。
  7. 請求項5または6に記載のガスバリア性コート剤を加熱して溶媒を除去してなるガスバリア性組成物。
  8. 熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に、請求項7に記載のガスバリア性組成物の層を設けたことを特徴とするガスバリア性フィルム。
  9. 20℃、90%RHにおける酸素透過係数が1000ml・μm/m・day・MPa以下である請求項8記載のガスバリア性フィルム。
  10. 熱可塑性樹脂フィルムがナイロン6フィルムまたはポリエチレンテレフタレートフィルムである請求項8または9に記載のガスバリア性フィルム。
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