JP2005023068A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セラミド類を含有し、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料の提供。
【解決手段】 (A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類、(B)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、並びに(C)一般式(2)で表わされるセラミド類を含有する乳化物と、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分、並びに(E)界面活性剤を含有する乳化物とを含む水中油型乳化化粧料。
一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類:
【化1】
Figure 2005023068

(R1は置換基を有していてもよい炭化水素基;Yはメチレン、メチン又はO;X1、X2、X3はH、OH、アセトキシ基;X4はH、アセチル基等;R2、R3はH、OH等;RはH、アミジノ基等;aは2又は3)、
一般式(2)で表わされるセラミド類:
【化2】
Figure 2005023068

(R7は置換基を有していてもよい炭化水素基又はH;Zはメチレン、メチン又はO;X5、X6、X7はH、OH、アセトキシ基;X4はH、アセチル基等;R8及びR9はH、OH等;R10は置換基を有していてもよい炭化水素基;R11はH、置換基を有していてもよい炭化水素基)
【選択図】 なし

Description

本発明は、セラミド類を含む油性成分を含有し、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料に関する。
皮膚の最外層に存在する角質層は、外部からの物質の侵入・皮膚内部からの水分の蒸散を抑制すると同時に、自身が水分を保持することにより皮膚の柔軟性やなめらかな外観を保つ機能を持っている。角質層を構成する角質細胞の間隙には、角質細胞間脂質(以下、角層ICLと記載する。)と呼ばれる脂質が角質細胞のすきまを埋めるように存在している。
この角層ICLの脂質組成の約50%はセラミドで、その他コレステロール、コレステロールエステル、脂肪酸等からなる。一般に角層ICL、特にセラミドが減少すると、荒れ肌、乾燥肌、老化肌等の好ましくない肌状態を引き起こすことが知られており、角質層機能の改善成分としてセラミドを外用で補うことにより、機能が低下した角質層状態を改善することができる。
しかしながら、セラミドは結晶性が強く、また融点が高いため、製剤中での安定化が難しく、セラミド類とその他の油性成分を併用する場合には、その乳化性の違いから、複数の界面活性剤を併用しなければならず、また使用する界面活性剤量も多くなりがちである。
界面活性剤を使用せずにセラミドを安定配合する方法として、特許文献1には、セラミドとの相溶性が良い油剤を用いる方法が記載されている。しかしながら、この方法では、セラミドとの相溶性が良い油剤以外の油性成分を併用するのは困難であり、幅広い機能や使用感を得るには十分なものではなかった。
一方、水中油型乳化化粧料は、連続相が水であるため、さっぱりした使用感に加え、視覚的、感触的な清涼感を有する。このような水中油型乳化化粧料中に、セラミド類をその他の油性成分と共に乳化しようとすると、使用感が低下したり、乳化安定性が悪くなる傾向があった。
特開平8−109121号公報
本発明の目的は、セラミド類を含む油性成分を含有し、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料を提供することにある。
本発明者は、セラミド類を含む油性成分を乳化するに際し、セラミド類とその他の油性成分を別々に乳化した後に混合することにより、セラミド類の乳化状態が損なわれることなく、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類、(B)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、並びに(C)一般式(2)で表わされるセラミド類を含有する乳化物と、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分、並びに(E)界面活性剤を含有する乳化物とを含む水中油型乳化化粧料を提供するものである。
一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類:
Figure 2005023068
(式中、R1はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X1、X2、及びX3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Yがメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。);R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)、
一般式(2)で表わされるセラミド類:
Figure 2005023068
(式中、R7はヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し;Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X5、X6及びX7は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X5とX6のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X7は存在しない。);R8及びR9は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;R10はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;R11は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(但し、R7が水素原子、Zが酸素原子のときR11は総炭素数10〜30の炭化水素基であり、R7が炭化水素基のときR11は総炭素数1〜8の炭化水素基である);破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)
また、本発明は、(C)一般式(2)で表わされるセラミド類を、(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類と(B)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物により乳化して得られる乳化物と、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分を、(E)界面活性剤により乳化して得られる乳化物とを混合する前記水中油型乳化化粧料の製造方法を提供するものである。
本発明の水中油型乳化化粧料は、セラミド類を含む油性成分を安定に含有し、しかも保存安定性に優れたものである。
本発明においては、一般式(2)で表わされるセラミド類を含む油性成分を乳化するにあたり、セラミド類とそれ以外の油性成分を別々に乳化し、両者を混合することによりセラミド類の乳化状態を壊すことなく安定な水中油型乳化化粧料が得られるものである。
セラミド類は、結晶性が高いために、それ自体が乳化し難い物質であり、乳化剤である界面活性剤が限定されてしまうものである。更に、その他の化粧品用の油性成分と混合した状態で乳化を行なうと、油性成分や界面活性剤の種類によっては、溶解状態にしてしまうため、全体としての乳化状態を維持することが難しくなる。そのため、セラミド類の乳化状態を保つためには界面活性剤の量も多くなってしまう。
しかしながら、スフィンゴシン類と酸性化合物によりセラミド類を乳化すると、液晶構造を形成し、セラミドの結晶化が抑制されて安定な乳化状態が形成されると思われる。スフィンゴシン類により乳化したセラミド類の乳化物は、一端安定な乳化状態を形成した後には、セラミド類の乳化安定性を阻害してしまうような油性成分やその他の成分と混合しても乳化系は壊れにくくなる傾向にあると考えられる。従って、セラミド類の乳化と、その他の油性成分の乳化を別々に行なった後、それらを混合するにより、乳化の安定性を得ることができる上に、乳化方法も簡便となる。
さらに、セラミド類の乳化剤としては、スフィンゴシン類の塩を使用するために、化粧料全体に使用する界面活性剤量も低減できるので、使用感も優れたものが得られると考えられる。
本発明で用いる成分(A)のスフィンゴシン類は、前記一般式(1)で表わされるものである。
式中、R1は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である。特に、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Y側末端にヒドロキシル基を持つ炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、分岐鎖アルキル基の場合は分岐鎖がメチル分岐のもの等が好ましい。具体的には、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、1−ヒドロキシトリデシル基、1−ヒドロキシペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イソステアリル基が好ましい。
Yはメチレン基(CH2)、メチン基(CH)又は酸素原子のいずれかを示す。
1、X2、及びX3は、各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基、グリセリル基、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成する置換基を示す。特に、X1、X2、及びX3のうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子、及びX4が水素原子であるものが好ましい。なお、Yがメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。また、X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。
2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、特にR3は水素原子であることが好ましい。
また、aは2又は3の数を示し、aが2のときRはR4及びR5を示し、aが3のときRはR4、R5及びR6を示す。
4、R5及びR6は、各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。ここで炭化水素基に置換し得るヒドロキシアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシアルコキシ基が好ましい。またアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基が好ましい。R4、R5及びR6としては、例えば水素原子;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖アルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;アミジノ基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜6個が置換した総炭素数1〜8の炭化水素基が挙げられる。
特に水素原子、又はメチル基、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル等のヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよいアルキル基が好ましい。
一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類としては、次の一般式(3)で表わされる天然又は天然型スフィンゴシン類、及びその誘導体(以下、天然型スフィンゴシンと記載する。)又は一般式(4)で表わされるスフィンゴシン構造を有する擬似型スフィンゴシン類(以下、擬似型スフィンゴシンと記載する。)が好ましい。
(I)一般式(3)で表わされる天然型スフィンゴシン。
Figure 2005023068
(式中、R12はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Y1はメチレン基又はメチン基を示し;X8、X9及びX10は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X11は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Y1がメチン基のとき、X8とX9のいずれか一方が水素原子を示し、他方は存在しない。X11がオキソ基を形成するとき、X10は存在しない。);R13はヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のR1は各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合があってもよいことを示す)
ここでR12としては、炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましく、特に炭素数13〜15の直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。aは2が好ましく、R1は各々独立して水素原子、又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐のアルキル基が好ましい。
一般式(3)で表わされる天然型スフィンゴシンとしては、具体的には、天然のスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンガジエニン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、及びこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)等が挙げられる。
これらのスフィンゴシンは天然型(D(+)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(−)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。
特に、PHYTOSPHINGOSINE(INCI名;8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
Figure 2005023068
これらは、天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
天然型スフィンゴシンの市販のものとしては、例えば、D-Sphingosine(4-Sphingenine) (SIGMA-ALDRICH社)、DS-phytosphingosine (DOOSAN社)、phytosphingosine(コスモファーム社)が挙げられる。
(II)一般式(4)で表わされる擬似型スフィンゴシン。
Figure 2005023068
(式中、R17はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;a個のR2は各々独立して水素原子又はアミジノ基を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、aは2又は3の数を示す)
ここでR17としては、炭素数14〜20のイソ分岐アルキル基が好ましく、特にイソステアリル基が好ましい。イソステアリル基は、動植物油由来の脂肪酸を用いたダイマー酸製造時の副生成物由来のイソステアルアルコールを原料油として得られるイソステアリル基がもっとも好ましい。
また、aが2のときR2はR18及びR19を示し、aが3のときR2はR18、R19及びR20である。
18、R19及びR20は、例えば水素原子;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;アミジノ基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ及びアルコキシから選ばれる置換基を有する総炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
特に、R18及びR19のいずれか1つが水素原子で、他方が2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルである2級アミンが好ましい。
擬似型スフィンゴシンとしては、R17がイソステアリル基、X4は水素原子で、R18が水素原子、R19が2−ヒドロキシエチル基、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、又は2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基等のヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換したアルキル基であるものが好ましい。
擬似型スフィンゴシンの具体例としては、次の擬似型スフィンゴシン(i)〜(iv)が挙げられる。
Figure 2005023068
成分(A)は2種以上を併用してもよい。本発明の化粧料中の成分(A)の含有量は、0.001〜10質量%、特に0.005〜3質量%、更に0.01〜1.5質量%であるのが好ましい。
本発明で用いる成分(B)の無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物は、成分(A)のスフィンゴシン類のアミン基と、酸−塩基の中和反応により塩を形成し、スフィンゴシン類がカチオン化されて活性剤的な働きをするようになると考えられる。スフィンゴシン類の塩の状態は、例えば、通常化合物の構造を特定するために用いられる、赤外吸収分光法やプロトン核磁気共鳴分光法等を用いて確認することができる。
成分(B)は、25℃における0.1mol/L水溶液のpHが1以上7未満、特にpH1〜6.5であるものが好ましい。
無機酸としては、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、炭酸等が挙げられ、特にリン酸、塩酸が好ましい。
有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸等のモノカルボン酸;コハク酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、クエン酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸、酒石酸等のオキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸等が挙げられる。
これらのうち、リン酸、塩酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等が好ましく、特に乳酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等が好ましい。
成分(B)は、2種以上を併用してもよい。本発明の化粧料中の成分(B)の含有量は、0.001〜10質量%、特に0.005〜3質量%、更に0.01〜1.5質量%であるのが好ましい。
成分(B)は、(A)スフィンゴシン類のアミンをカチオン化するために、成分(A)1モルに対して0.3モル以上、特に0.3〜5モル、更に0.5〜3モル含有するのが好ましい。例えば、成分(A)と等モル混合した水溶液のpHが、25℃で2〜6になるのが好ましい(フタル酸塩標準液で補正後、HORIBA pH METER F-22で測定)。カチオン化されたスフィンゴシン塩は、活性剤的な働きをするようになり、スフィンゴシンの疎水部と強い相互関係を有するセラミド類の結晶化を抑制し、安定な乳化状態を形成すると考えられる。
本発明で用いる成分(C)のセラミド類は、前記一般式(2)で表わされるものである。
式中、R7は、ヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子である。
Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子のいずれかを示す。
5、X6及びX7は、各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示す。特にX5、X6、及びX7のうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子であるのが好ましい。Zがメチン基のとき、X5とX6のいずれか一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。また、X4は水素原子かグリセリル基であるのが好ましい。
8及びR9は、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、好ましいR8は水素原子又はヒドロキシメチル基であり、好ましいR9は水素原子である。
10は、ヒドロキシル基、カルボキシ基又はアミノ基が置換していてもよい、
主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。好ましくは、ヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシル基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐又は環状の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合又はアミド結合したものが挙げられる。結合する脂肪酸としては、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸又はリノール酸が好ましい。
11は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基である。R7が水素原子、Zが酸素原子のときR11は総炭素数10〜30の炭化水素基である。また、R7が炭化水素基であるときR11は総炭素数1〜8の炭化水素基である。このうち水素原子あるいは、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。ここで、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基としては炭素数1〜7のものが好ましい。
一般式(2)で表わされるセラミド類としては、特に次の一般式(5)又は(6)で表わされるセラミド類であることが好ましい。
(I)一般式(5)で表わされる天然又は天然型セラミド類、及びその誘導体(以下、天然型セラミドと記載する。)。
Figure 2005023068
(式中、R21はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Z1はメチレン基又はメチン基を示し;X12、X13、及びX14は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;X15は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基のとき、X12とX13のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X15がオキソ基を形成するとき、X14は存在しない。);R22はヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;R23は水素原子を示すか、炭素数1〜4のアルキル基を示し;R24はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
好ましくは、R21が炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;R24がヒドロキシル基が置換しても良い炭素数9〜27の直鎖アルキル基又はリノール酸がエステル結合した炭素数9〜27の直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X15は水素原子を示すか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特に、R24としては、トリコシル、1−ヒドロキシペンタデシル、1−ヒドロキシトリコシル、ヘプタデシル、1−ヒドロキシウンデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
天然型セラミドの具体的な例示として、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
更にこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)も含まれる。
これらのセラミドは天然型(D(−)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。特にCERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
Figure 2005023068
これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
このような天然型セラミドの市販のものとしては、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社製)、Ceramide TIC-001(高砂香料社製)、CERAMIDE II(Quest International社製)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社製)、CERAMIDE2(セダーマ社製)が挙げられる。
Figure 2005023068
(II)一般式(6)で表わされる擬似型セラミド。
Figure 2005023068
(式中、R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し;X16は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;R27は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜30のアルキル基を示す)
26としては、特にノニル、トリデシル、ペンタデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12−ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。
27は、R25が水素原子の場合は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数10〜30の、好ましくは総炭素数12〜20のアルキル基であり、R25がヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である場合には、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜8のアルキル基を示すのものが好ましい。R27のヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1〜7のものが好ましい。
一般式(6)としては、R25がヘキサデシル基、X16が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;R25がヘキサデシル基、X16が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;又はR25がヘキサデシル基、X16がグリセリル基、R26がトリデシル基、R27が3−メトキシプロピル基の擬似型セラミド類が好ましく、一般式(6)のR25がヘキサデシル基、X4が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のものが特に好ましい。
セラミド類は、特に成分(A)が一般式(3)であれば一般式(5)を、成分(A)が一般式(4)であれば一般式(6)を組み合わせるのが好ましい。特に、一般式(2)の窒素に結合したCOR10をHに置換したものを、成分(A)の一般式(1)として用いるのが、安定性及び効果の点で好ましい。
成分(C)は2種以上を併用してもよい。本発明の化粧料中の成分(C)の含有量は、0.001〜20質量%、特に0.01〜15質量%、更に0.1〜10質量%であるのが好ましい。
また、本発明の水中油型乳化化粧料において、成分(A)、(B)及び(C)の含有質量比率((A)+(B))/(C)は、0.0001以上、特に0.001〜10、更に0.01〜6であるのが、経時的な安定性の点で好ましい。
本発明においては、セラミド類の他にスフィンゴシン塩により乳化可能な油性成分として、セラミド類と同様に細胞間脂質の1種であるコレステロール及びその誘導体、総炭素数10〜50の高級アルコール、総炭素数10〜50高級脂肪酸を含めることができる。これらの油性成分は、セラミド類との相溶性の点からセラミド類と一緒にスフィンゴシン塩により乳化されることが好ましい。
コレステロール誘導体としては、コレステロールサルフェイト、イソステアリルコレステリルエステル、ジヒドロコレステロール、ステアリン酸コレステリル、デヒドロコレステロール、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、フィトステロール等が挙げられる。
高級アルコールとしては、総炭素数9〜25のものが好ましく、例えばステアリルアルコール、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、バチルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、総炭素数8〜30、特に10〜22のものが好ましく、例えばステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等が挙げられる。
これらのうち、特にステアリルアルコール、セチルアルコール、バチルアルコール、コレステロール、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸が好ましい。
本発明で用いる成分(D)の極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分は、後述の(E)界面活性剤により乳化される成分である。
極性油としては、例えばリンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸とアルコールとからなるエステル油;アミノ酸誘導体等の合成エステル油;オリーブ油、ホホバ等の植物油などが挙げられる。
炭化水素油としては、25℃で液状、半固体又は固体状で、合成又は天然由来のものが含まれる。液状の炭化水素油としては、液状ラノリン、流動パラフィン、スクワラン等が挙げられ;半固体又は固体状の炭化水素油としては、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等のワックス類などが挙げられる。
成分(D)は2種以上を併用してもよい。本発明の化粧料中の成分(D)の含有量は、0.001〜50質量%、特に0.01〜30質量%、更に0.01〜20質量%であるのが好ましい。
成分(E)の界面活性剤は、セラミド類以外の油性成分を乳化するものであり、実質的にセラミド類の乳化には用いないものである。界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤の他、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルキル変性ポリアクリル酸、アルキル変性多糖等のアルキル変性水溶性高分子などの高分子界面活性剤、サポニンなどの天然界面活性剤が含まれる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、塩化ジメチルジステアリルアンモニウム、モノアルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
アルキル変性水溶性高分子としては、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、アルキル変性ヒドロキシエチルセルロース、特開平11-12119号公報に記載の疎水基と親水基を有する多糖誘導体等が挙げられる。また、アルキル変性水溶性高分子の市販品としては、アキュリン33(ISP社)等のアクリル酸アルキル共重合体;ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カーボポール1382、カーボポールETD2020(以上、Noveon INC.)、アクペックHV−501ER(住友精化社)等のアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(架橋型を含む);Natrosol Plus 330CS, Polysurf 67(以上、Aqualon Group、Hercules Inc. に所属)等のアルキル変性ヒドロキシエチルセルロースなどが挙げられる。さらに、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体の誘導体又はその塩として、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体にポリオキシエチレンアルキルエーテルがエステル結合した、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・メタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエーテルエステル共重合体(例えばアクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体(アキュリン22(ISP社))等の市販品を使用することもできる。
これらのうち、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アルキル変性水溶性高分子が好ましい。
特に、成分(C)のセラミド類に加えて、脂肪酸を併用することにより、成分(D)の油性成分をアルキル変性水溶性高分子化合物を用いて安定に乳化することができる。
成分(E)は2種以上を併用してもよい。本発明の化粧料中の成分(E)の含有量は、0.01〜20質量%、特に0.01〜5質量%、更0.01〜3質量%であるのが好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料に含まれる水の量、すなわちセラミド類の乳化に使用される水と、極性油及び炭化水素油の乳化に使用される水の合計量は、全組成中に5〜99.9質量%、特に30〜99.9質量%であるのが好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料には、上記成分(C)及び(D)以外の油性成分を含有させることもでき、かかる油性成分は、実質的にスフィンゴシン塩及び界面活性剤のいずれの乳化剤でも乳化することができるものである。好ましくは、それぞれの乳化剤で乳化される油性成分との相溶性により選択される。
このような油性成分としては、前記以外に、通常化粧料に使用される物質、すなわち液状、半固体又は固体状の、合成及び天然由来の油性成分を含むことができる。
液状油としては、例えばジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油等が挙げられる。
半固体又は固体状の油性成分としては、例えばグリセリンモノステアリルエーテル、グリセリンモノセチルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のワックス類などが挙げられる。
本発明の水中油型乳化化粧料には、上記成分以外に、通常の化粧料で使用される成分、例えばグリシンベタイン、尿素、アミノ酸等の保湿剤;キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアガム等の水溶性増粘剤;アラントイン、酢酸トコフェロール等の薬効剤;セルロースパウダー、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン末、架橋型メチルポリシロキサン、多孔質セルロースパウダー、多孔質ナイロンパウダー等の有機粉体;無水シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機粉体;メントール、カンファー等の清涼剤;pH緩衝剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、殺菌剤、色素などを含有させることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、(C)セラミド類を(A)スフィンゴシン類及び(B)酸性化合物からなる塩により乳化して得られる乳化物と、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分を(E)界面活性剤により乳化して得られる乳化物とを混合することにより製造することができる。
例えば、(A)スフィンゴシン類、(B)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、並びに(C)セラミド類を溶解可能な温度で加熱溶解する。その溶解液に、水の10質量%程度を加え、プロペラ等で攪拌し(必要があればホモミキサーを使用)、セラミド乳化物を得る。
一方、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分、(E)界面活性剤、並びに残りの水をプロペラ(必要ならばホモミキサー)で攪拌して、OW乳化物を得る。その後、OW乳化物にセラミド乳化物を混合し、攪拌しながら、最終の水中油型乳化化粧料を得る。
なお、成分(A)〜(E)以外の成分を用いる場合には、添加する成分がアニオン性であればセラミドの乳化物が融点以下になってから加えることが好ましい。また、水溶性成分は、セラミド乳化物、OW乳化物、両者を混合後のいずれの段階で添加しても良い。
このように、セラミド類とそれ以外の油性成分を別々に乳化して、混合することにより、セラミド類の結晶化が抑制され、安定な乳化状態を得ることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、例えば化粧水、乳液、美容液、紫外線防御化粧料、化粧下地、ファンデーション、メイクアップ化粧料等として使用するのが好ましい。
実施例1〜6、比較例1〜2
表1に示す組成の水中油型乳化化粧料を下記方法により製造した。得られた化粧料について、保存安定性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)〜(C)を80〜90℃で加熱溶解し、水10質量%を加え、プロペラ等で攪拌してセラミド乳化物を得る。別に、成分(D)、(E)、残りの水、及びその他の成分をプロペラで攪拌し、OW乳化物を得る。OW乳化物にセラミド乳化物を混合・攪拌して、水中油型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
(1)保存安定性:
各水中油型乳化化粧料を50mL入りガラス瓶に充填し、50℃、室温(25℃)、−5℃の3条件下で、それぞれ1ヶ月静置保存した後、その外観を肉眼で観察し、以下の基準で評価した。
○:乳化分離、結晶析出は認められない。
△:わずかに乳化分離、結晶析出が認められる。
×:乳化の分離又は結晶析出が認められる。
Figure 2005023068
実施例1〜6の水中油型乳化化粧料はいずれも、保存安定性に優れ、使用感も良好であった。成分(E)の界面活性剤を含まない比較例1、成分(B)の酸性化合物を含まない比較例2は、乳化物の安定性に劣るものであった。
実施例7(乳液)
表2に示す組成の乳液を下記方法により製造した。得られた乳液は、乳化安定性及び使用感に優れたものであった。
(製造方法)
成分(3)〜(7)、(11)及び(13)を90℃に加熱溶解する。そこに、別途、成分(1)、(2)及び水5質量%を90℃に加熱溶解して調製したものをプロペラで20分攪拌した後、ホモミキサー(7000rpm)で攪拌し、プロペラで攪拌しながら25℃まで冷却して、セラミド乳化物を得る。
別に、成分(12)を残りの水で溶解したものに、ホモミキサー(7000rpm)で成分(8)〜(10)を分散させた後、セラミド乳化物を加え、混合攪拌して、乳液を得た。
Figure 2005023068
実施例8(化粧水)
表3に示す組成の化粧水を下記方法により製造した。得られた化粧水は、乳化安定性及び使用感に優れたものであった。
(製造方法)
成分(1)、(3)、(7)及び(6)の一部(約3質量%)を80〜90℃に加熱溶解する。そこに、別途、成分(2)と水の一部(約6質量%)を80℃に加熱溶解したものを、プロペラで攪拌しながら徐々に添加し、20分保持する。さらに約80℃に加熱した水(約50質量%)を加えた後、プロペラで攪拌しながら25℃まで冷却し、セラミド乳化物を得る。
別途、成分(4)、(5)及び残りの(6)を80〜90℃に加熱溶解後、プロペラで攪拌しながら残りの水を少しずつ添加し、25℃まで冷却した後、セラミド乳化物を加え、混合攪拌して、化粧水を得た。
Figure 2005023068
実施例9(乳液)
表4に示す組成の乳液を下記方法により製造した。得られた乳液は、乳化安定性及び使用感に優れたものであった。
(製造方法)
成分(3)〜(7)、(12)及び(13)を90℃に加熱溶解する。そこに、別途、成分(1)、(2)及び水5質量%を90℃に加熱溶解して調製したものをプロペラで20分攪拌した後、ホモミキサー(7000rpm)で攪拌し、プロペラで攪拌しながら25℃まで冷却して、セラミド乳化物を得る。
別に、成分(11)を残りの水で溶解したものに、ホモミキサー(7000rpm)で成分(8)〜(10)を分散させた後、セラミド乳化物を加え、混合攪拌して、乳液を得た。
Figure 2005023068
実施例10
表5に示す組成の乳液を下記方法により製造した。得られた乳液は、乳化安定性及び使用感に優れたものであった。
(製造方法)
成分(3)〜(7)、(12)及び(13)を90℃に加熱溶解する。そこに、別途、成分(1)、(2)及び水5質量%を90℃に加熱溶解して調製したものをプロペラで20分攪拌した後、ホモミキサー(7000rpm)で攪拌し、プロペラで攪拌しながら25℃まで冷却して、セラミド乳化物を得る。
別に、成分(11)を残りの水で溶解したものに、ホモミキサー(7000rpm)で成分(8)〜(10)を分散させた後、セラミド乳化物を加え、さらに成分(14)を加え、混合攪拌して、乳液を得た。
Figure 2005023068
実施例11
表6に示す組成の乳液を下記方法により製造した。得られた乳液は、乳化安定性及び使用感に優れたものであった。
(製造方法)
成分(4)〜(9)、(15)及び(16)を90℃に加熱溶解する。そこに、別途、成分(1)〜(3)及び水5質量%を90℃に加熱溶解して調製したものをプロペラで20分攪拌した後、ホモミキサー(7000rpm)で攪拌し、プロペラで攪拌しながら25℃まで冷却して、セラミド乳化物を得る。
別に、成分(14)を残りの水で溶解したものに、ホモミキサー(7000rpm)で成分(10)〜(13)を分散させた後、セラミド乳化物を加え、混合攪拌して、乳液を得た。
Figure 2005023068
実施例12
表7に示す組成の乳液を下記方法により製造した。得られた乳液は、乳化安定性及び使用感に優れたものであった。
(製造方法)
成分(4)〜(9)、(14)及び(15)を90℃に加熱溶解する。そこに、別途、成分(1)〜(3)及び水5質量%を90℃に加熱溶解して調製したものをプロペラで20分攪拌した後、ホモミキサー(7000rpm)で攪拌し、プロペラで攪拌しながら25℃まで冷却して、セラミド乳化物を得る。
別に、成分(13)を残りの水で溶解したものに、ホモミキサー(7000rpm)で成分(10)〜(12)を分散させた後、セラミド乳化物を加え、混合攪拌して、乳液を得た。
Figure 2005023068

Claims (2)

  1. (A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類、(B)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物、並びに(C)一般式(2)で表わされるセラミド類を含有する乳化物と、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分、並びに(E)界面活性剤を含有する乳化物とを含む水中油型乳化化粧料。
    一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類:
    Figure 2005023068
    (式中、R1はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X1、X2、及びX3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Yがメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。);R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)、
    一般式(2)で表わされるセラミド類:
    Figure 2005023068
    (式中、R7はヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し;Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X5、X6及びX7は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X5とX6のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X7は存在しない。);R8及びR9は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;R10はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;R11は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(但し、R7が水素原子、Zが酸素原子のときR11は総炭素数10〜30の炭化水素基であり、R7が炭化水素基のときR11は総炭素数1〜8の炭化水素基である);破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)
  2. (C)一般式(2)で表わされるセラミド類を、(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類と(B)無機酸及び炭素数5以下の有機酸から選ばれる酸性化合物により乳化して得られる乳化物と、(D)極性油及び炭化水素油から選ばれる油性成分を、(E)界面活性剤により乳化して得られる乳化物とを混合する請求項1記載の水中油型乳化化粧料の製造方法。
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