JP2005020524A - サーバ装置および電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことができる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機を提供する。
【解決手段】メッセージ交換サーバ3は、IP電話1からのINVITEリクエストおよびBYE/CANCELリクエストを中継処理する電話交換機能を有しており、IP電話1からINVITEリクエストを受信した後、規定時間内にIP電話1からBYE/CANCELリクエストを受信した場合、この受信したINVITEリクエストを不正コールと見なし、IP電話1からIP電話2への中継処理を抑止する。IP電話2は、このような不正コールに対して着信処理を抑止し、例えば着信表示を行わない等の処置をとる。
【選択図】 図7
【解決手段】メッセージ交換サーバ3は、IP電話1からのINVITEリクエストおよびBYE/CANCELリクエストを中継処理する電話交換機能を有しており、IP電話1からINVITEリクエストを受信した後、規定時間内にIP電話1からBYE/CANCELリクエストを受信した場合、この受信したINVITEリクエストを不正コールと見なし、IP電話1からIP電話2への中継処理を抑止する。IP電話2は、このような不正コールに対して着信処理を抑止し、例えば着信表示を行わない等の処置をとる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ISDN、H.323、SIP、MGCP(Media Gateway Control)、携帯電話などのディジタルネットワークにおいて用いられる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では携帯電話などの普及によりユーザ同士の通話が便利になってきたが、その反面、携帯電話などには着信履歴が残るようになっているため、それを利用して発信者がワンコールのみ行い、受けたユーザに、その着信履歴に基づいて電話をかけなおさせる迷惑コール(不正コール)による商法が社会問題となっている。
【0003】
このいわゆる「ワン切り」コールの対策として、例えば携帯電話の着信メロディの最初の1秒間のみ無音にした着信メロディを使用する方法が提案されている。しかし、この方法は、ユーザに着信音を伝えないだけで着信履歴は残るため、十分な対策とはいえない。しかも、この方法は、着信メロディの最初の特定時間を無音にするものなので、不正コールでない通常の着信に関しても着信音に遅れが発生するという問題がある。
【0004】
また、電話の発信者番号が特定されていれば、ユーザの電話機で特定発信者通知拒否の設定による着信拒否を行う方法も可能である。しかし、あらかじめ不正発信者の番号を知ることは不可能であり、また、ユーザとしては着信拒否の設定を行うことは煩わしく、その設定可能な数にも限界がある。
【0005】
さらに、迷惑電話の防止方法として、例えば、特許文献1には、迷惑電話の着信に対して、自動的かつ短時間で回線接続の強制的な切断を可能にする技術が開示されている。
【特許文献1】
特開2000−165546号公報
この技術は、ISDN回線の情報チャネルを監視し、迷惑電話判定時間と一致する一定時間同一ビットが連続したら、迷惑電話の着信であると判定して、回線接続を強制的に切断するというものである。しかし、この方法は、無言電話等の迷惑電話に対しては有効であるが、あらゆるケースをカバーするように判定時間を決めることは困難であり、上記のような「ワン切り」コールの対策としては有効とはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことができる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、電話機からの接続電文および切断電文を中継処理する電話交換機能を有するサーバ装置であって、発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に前記発信側電話機から切断電文を受信した場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止するサーバ装置により、達成される。ここで、前記規定時間は調節可能とすることができる。また、前記中継処理の抑止は、前記発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うことができる。不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果とは、例えば連続的または一定時間に規定回数以上の不正コールの発生があった場合などをいう。不正コールの回数と総発信回数との関係とは、例えば不正コールの回数と総発信回数の比がある規定値を超えた場合などをいう。さらに、前記中継処理の抑止を行う場合、前記発信側電話機にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。前記発信側電話機が正しいパスワードを入力した場合、前記中継処理の抑止を解除することができる。
【0008】
また、本発明に係る電話機は、発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に前記発信側電話機から切断電文を受信した場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機からの着信処理を抑止するものである。ここで、前記規定時間は調節可能とすることができる。また、前記着信処理の抑止は、前記発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うことができる。着信処理の抑止としては、例えば、不正コールに対しては視覚的、聴覚的あるいは触覚的に着信表示をしない(着信画面、着信音あるいは着信振動を出さない)、または接続電文を受信しても電話機からは着信を知らせるレスポンスを出さないことなどが含まれる。さらに、前記着信処理の抑止を行う場合、前記発信側電話機にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。前記発信側電話機が正しいパスワードを入力した場合、前記着信処理の抑止を解除することができる。
【0009】
さらに、本発明に係るプログラムは、サーバ装置に、発信側電話機から接続電文を受信する手順、前記発信側電話機から切断電文を受信する手順、前記発信側電話機から接続電文を受信してから前記切断電文を受信するまでの時間を検知する手順、前記検知時間が規定時間内の場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止する手順を実行させるためのものである。
【0010】
また、本発明に係るプログラムは、電話機のコンピュータに、発信側電話機から接続電文を受信する手順、前記発信側電話機から切断電文を受信する手順、前記発信側電話機から接続電文を受信してから前記切断電文を受信するまでの時間を検知する手順、前記検知時間が規定時間内の場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機からの着信処理を抑止する手順を実行させるためのものである。この電話機のコンピュータは、例えば電話機に接続され、または電話機に内蔵されている。
このように構成することにより、いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことが可能となる。
【0011】
なお、本明細書において、「接続電文」とは、発信者から着信者へ送られる電話接続のための電文をいい、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)ではINVITE(セッション確立)リクエストがこれに相当し、「切断電文」とは、発信者または着信者から相手方へ送られる電話切断のための電文、途中で接続要求を終了させる電文、その他、接続を継続できない電文をいい、例えば、SIPではBYE(セッション終了)リクエストやCANCEL(セッション確立途中の終了)リクエストがこれに相当する。また、「サーバ装置」は、クライアントに対してサービスを提供するコンピュータであって、単体のサーバ装置だけでなく、プロトコル制御部分、アドレス変換部分、データベースなど、複数のサーバ装置の組合せで構成されているものも含む。「電話機」は、例えば通常の受話器を有する電話機や携帯電話機のほか、いわゆるソフトフォンのようにパソコンにマイクやヘッドフォン、スピーカ、USBフォンなどを接続して電話機能を持たせたものも含むものであるが、本システムに接続される電話機のうち少なくとも1台は、コンピュータに接続された又はコンピュータを内蔵した電話機である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電話交換機能を有するサーバ装置の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る電話交換機能を有するサーバ装置を含むシステム構成例を示す図である。図示のように、ネットワーク5にはIP電話1,2および電話交換機能を有するサーバ装置(以下、メッセージ交換サーバという)3が接続されており、このメッセージ交換サーバ3にはデータベース4が接続されている。ネットワーク5は、例えば、TCP/IPをベースとするインターネットあるいはローカルエリアネットワーク(LAN)などである。IP電話1,2は、ネットワーク5を介して相互に会話可能される。メッセージ交換サーバ3は、IP電話からの発呼、接続、切断の制御を行うものである。本例では、SIP(Session Initiation Protocol)をサポートした形態を例として示すが、これに限定されない。また、プロトコル規約上、発信元、宛先のIDとして、記号名称なども使用可能であるが、本例では、簡便のため、以下電話番号による例示とする。データベース4は、電話番号、IPアドレスなどの変換表を格納するものであり、これらのデータはメッセージ交換サーバ3により格納または参照される。例えば、IP電話1からIP電話2への発信接続に当って、IP電話1からのメッセージは、メッセージ交換サーバ3を経由して、IP電話2のアドレスを算出し、IP電話2に接続要求をする。また、本システムに接続される電話機はIP電話とアナログ電話との組合せでもよい。
【0014】
このようなシステムにおいて、本発明では、例えば、IP電話1からIP電話2へ接続電文が発信された場合、メッセージ交換サーバ3は、IP電話1から接続電文を受信した後、規定時間内にIP電話1から切断電文を受信した場合、この受信した接続電文を不正コールと見なし、IP電話1からIP電話2への中継処理を抑止することができる。また、IP電話2は、IP電話1から接続電文を受信した後、規定時間内にIP電話1から切断電文を受信した場合、この受信した接続電文を不正コールと見なし、IP電話1からの着信処理を抑止することができる。これらの手順の詳細については後述する。次に、本システムの各部の構成例を説明する。
【0015】
図2は、IP電話の一例を示す機能ブロック図である。本例のIP電話は、図示のように、表示器220、スピーカ221、キーボード222、マイク223、およびこれらを主にソフトウェアを用いて制御する制御装置(コンピュータ)200を備える。この制御装置200は、通信制御部201、メッセージ受信部202、表示制御部203、スピーカ制御部204、発着呼制御部205、メッセージ送信部206、メッセージ作成部207、マイク制御部208、およびキー入力制御部209を有する。
【0016】
通信制御部201は、ネットワーク5と接続するためにLANやWANなどとの通信制御を行う。メッセージ受信部202は、受信したメッセージを解析し、電文の内容に応じて、関連制御部に振り分ける処理を行うもので、ここに例えば発信者情報が記録される。表示制御部203は、表示器220を制御するものである。スピーカ制御部204は、スピーカ221を通じて、音声を聴くため、受信したディジタルデータから音声へ変換する。発着呼制御部205は、メッセージ受信部202からの着呼制御データ、または、キーボード222、キー入力制御部209から、入力指示された発信データを排他的になるよう切り分け制御し、その結果を、メッセージ作成部207へメッセージ作成要求を行う。メッセージ作成部207は、受信したメッセージに応じたメッセージ、キー入力により起動された発信メーセージ、または、通話中の場合は、マイク223から入力され、マイク制御部208により、ディジタル化された音声データを、送信メッセージとして作成する。メッセージ送信部206は、メッセージ作成部207で作成された送信メッセージを転送すべき送信データとして受取り、通信制御部201へ送信指示を行う。
【0017】
図3は、メッセージ交換サーバの一例を示す機能ブロック図である。本例のメッセージ交換サーバは、通信制御部301、メッセージ受信部302、メッセージ解析部303、メッセージ中継処理部304、およびメッセージ送信部305を備える。ここで、通信制御部301は、ネットワーク5と接続するためにLAN、WANなどとの通信制御を行う。メッセージ受信部302は、通信制御部301からメッセージを受ける。メッセージ解析部303は、このメッセージの内容を解析する。メッセージ中継処理部304は、解析したメッセージを受け、宛先の電話番号または、宛先の記号名称などから、メッセージの転送先のIPアドレスを、データベース4を参照して求め、本宛先のIPアドレスをセットし、メッセージの内容を組み立てなおして、メッセージ送信部305へ送信要求を行う。メッセージ送信部305は、メッセージ中継処理部304から、転送すべき送信データを受取り、通信制御部301へ送信指示を行う。
【0018】
図4は、メッセージ交換サーバに接続されるデータベースの一例を部分的に示す図である。本例のデータベースは、電話番号401、それに対応するIPアドレス402、各電話から発信した総発信回数403、各電話から発信した総回数のうち「不正コール」の形式となった不正コール回数404などのフィールドを有する。
【0019】
図5は、IP電話のメッセージ形式の一例を部分的に示す図である。本例のメッセージは、TCP/IPにおけるIPフィールドのソースIPアドレス501、デスティネーションIPアドレス502、およびSIPプロトコルのレイヤーレベルのフィールド503〜507を有する。このうち、FROM503は発信元電話番号、TO504は発信先電話番号、CALL ID505は、1つの会話が確立された時、他の会話と区別するための識別用番号である。CSEQ506は、コマンドシーケンス(Command Sequence)であり、メッセージの種類(リクエスト、レスポンス)を示す。本例では、リクエストの種類として、INVITE、ACK、BYE、レスポンスとして、RINGING、OKなどが含まれる。これらについては後述する。ボディ507は、メッセージのコンテンツを表すものである。以下、本発明の詳細を通常コール発生時と不正コール発生時に分けて説明する。
【0020】
図6は、通常コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。本例では、IP電話1からIP電話2へメッセージ交換サーバを介して電話をする場合を示す。まず、IP電話1において、電話番号を指定して発信動作を行う(S601)。IP電話1では、図5のメッセージを作成する。この時、ソースIPアドレス501にはIP電話1のIPアドレスを、またデスティネーションIPアドレス502にはメッセージ交換サーバ3のIPアドレスを設定する。デスティネーションIPアドレス502の設定は、ダイアルアップなどによる直接接続の場合は必ずしも必要ではない。FROM503およびTO504には、それぞれIP電話1およびIP電話2の電話番号をそれぞれセットする。CSEQ506には、発信の意味を表すINVITEリクエストをセットし、メッセージ交換サーバ3へ発信する。
【0021】
メッセージ交換サーバ3は、メッセージ受信部302にてメッセージを受信し、メッセージ解析部303にて受信したメッセージを解析する。そしてメッセージ中継処理部304にて、本受信メッセージのTO504の電話番号を読み出し、デスティネーションIPアドレスの書き換えを行う(S611)。即ち、TO504の電話番号によりデータベース4を検索し、IPアドレス402内の対応するIPアドレスを求める。この求めたIPアドレスをメッセージのデスティネーションIPアドレス502にセットし、メッセージ交換サーバ3のIPアドレスをソースIPアドレスにセットして、ネットワーク5にINVITEリクエストを流す。これと同時に、INVITEリクエスト中であることを通知するためにTryingメッセージがIP電話1に送られる。
【0022】
IP電話2は、このINVITEリクエストを受信すると、スピーカ221において着信音(スピーカ)を鳴らす(S621)。それと、同時に、デスティネーションIPアドレス502にメッセージ交換サーバ3のIPアドレスをセットして、このINVITEリクエストに対して呼び出し中を意味するRINGINGレスポンスを返信する。この場合、IP電話2は受信したINVITEリクエストのFROM503およびTO504を、それぞれRINGINGレスポンスのTO504およびFROM503へセットして返信する。このRINGINGレスポンスは、INVITEリクエストと逆のルートをたどって、IP電話1に返信される。この時、同様に、メッセージ交換サーバ3において、RINGINGレスポンスのTO502よりIP電話1の電話番号を読み出し、データベース4を検索し、IPアドレス402内の対応するIPアドレスを求める。
【0023】
IP電話2において、RINGINGレスポンスの後、電話機の受話器を上げる操作(オフフック)を行うと(S622)、それにより電話口で出たことを意味するOKレスポンスが、上記と同様にメッセージ交換サーバ3を介して、IP電話1に送られる。IP電話1は、IP電話2からのOKレスポンスを受信すると、今度はACK(Acknowledgment:確認応答)リクエストを、上記と同様にメッセージ交換サーバ3を介して、IP電話2に返信する。これによりIP電話1,2間で接続パスが確立し通話状態となり、会話が開始されることになる。
【0024】
会話が終了すると、どちらかから、通話を切断するためのBYEリクエストを送信する。本例では、IP電話1で受話器をおく操作(オンフック)を行うと(S602)、BYEリクエストがメッセージ交換サーバ3を介してIP電話2に送信される。これに対して、IP電話2は、OKレスポンスをメッセージ交換サーバ3を介してIP電話1に返信する。これで、通常コール発生時のシーケンスが終了する。なお、図中におけるメッセージ交換サーバのTA部分およびIP電話2のTB部分の処理については後述する。
【0025】
本シーケンスは、ISDN、携帯電話、H.323などの他のディジタル通信に関しても同様に適用することができる。例えば、ISDNにおいては、SETUP、ALERTなどが上記INVITEリクエスト、RINGINGレスポンスに相当する。また、H.323においては、Q.931、RASがそれらに対応する。
【0026】
図7は、不正コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。本例では、IP電話1から不正コールが発信される場合を示す。まず、図示のように、IP電話1よりINVITEリクエストがメッセージ交換サーバ3を介してIP電話2に送られる(S701)。メッセージ交換サーバ3からはIP電話1に、INVITEリクエスト中であることを通知するためにTryingメッセージがIP電話1に送られる。一方、INVITEリクエストを受信したIP電話2は着信音(スピーカ)を鳴らし(S721)、メッセージ交換サーバ3を介してIP電話1に、RINGINGレスポンスを返信する。ここで、例えば着信履歴を残すことが目的の「ワン切り」コールの場合は、CANCELリクエストがIP電話1からIP電話2に返されることになる。また、それ以外のBYEリクエストなど予期しないレスポンスやリクエストも不正コールの対象とすることができる。このようなBYE/CANCELリクエストを受信したIP電話2は、OKのレスポンスをメッセージ交換サーバ3を介してIP電話1に返信する。これで、不正コール発生時のシーケンスが終了する。このような「ワン切り」コールの場合、通常は、ユーザが受話器を取る前に電話が切れ、そして着信履歴が残る。
【0027】
次に、図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分およびIP電話2のTB部分の処理について説明する。
図8は、図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分の中継処理の一例を示すフローチャートである。まず、メッセージ交換サーバ3において、IP電話2からのRINGINGレスポンスをIP電話1へ転送する(S801)。次に、IP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信したかどうかを検査し(S802)、BYE/CANCELリクエストを受信していないときは、続いてIP電話2よりOKレスポンスを受信したかどうかを検査する(S803)。OKレスポンスを受信していないときはS802のステップに戻る。
【0028】
例えば、通常シーケンスの場合、S802においてIP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信せず、そしてS803においてIP電話2よりOKレスポンスを受信すると、これをIP電話1へ転送する(S810)。このOKレスポンスに対して、IP電話1からACKリクエストを受信すると(S811)、このACKリクエストをIP電話2へ転送するとともに(S812)、データベース該当発信側の電話番号に相当する(本例では、IP電話1の電話番号)レコードの総発信回数フィールドに+1を加算する(S813)。この後、IP電話1,2間で通信が確立され、会話が開始される(S814)。
【0029】
一方、不正シーケンスの場合、S802においてIP電話1からのBYEまたはCANCELリクエストを受信すると、これをIP電話2へ転送する(S804)。IP電話2では、このBYEまたはCANCELリクエストの受信が、接続電文(INVITEリクエスト)受信後規定時間内かどうかを検査する(S808)。それが規定時間内の場合、データベース該当発信側の電話番号に相当する(本例では、IP電話1の電話番号)レコードの総発信回数フィールドおよび不正コール回数フィールドにそれぞれ+1を加算する(S805)。この規定時間は調節可能であり、必要に応じて長くしたり短くしたりすることができる。このような不正コールを検出した場合、メッセージ交換サーバ3は、その時点でIP電話1からIP電話2への中継処理を抑止することができるが、この中継処理の抑止は、IP電話1からの不正コールの回数が規定値を超えたときに行うこと、または、不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うこと、または、不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うこともできる。さらに、この中継処理の抑止を行う場合、IP電話1にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。IP電話1が正しいパスワードを入力した場合、この中継処理の抑止を解除することができる。これに対して、規定時間内でない場合は、総発信回数フィールドのみに+1を加算する(S809)。次に、IP電話2からOKレスポンスを受信すると(S806)、これをIP電話1へ転送する(S807)。以上が図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分の中継処理である。
【0030】
図9は、図6および図7におけるIP電話2のTB部分の着信処理の一例を示すフローチャートである。まず、IP電話2において、着信表示とともに、RINGINGメッセージをIP電話1へ返信する(S901)。次に、IP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信したかどうかを検査し(S902)、BYE/CANCELリクエストを受信していないときは、続いてIP電話2においてオフフックしたかどうかを検査する(S803)。オフフックしていないときはS902のステップに戻る。
【0031】
例えば、通常シーケンスの場合、S902においてIP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信せず、そしてS903においてIP電話2のオフフックを検出すると、IP電話1へOKレスポンスを返信する(S910)。このOKレスポンスに対して、IP電話1からACKメッセージを受けると(S911)、この後、IP電話1,2間で通信が確立され、会話が開始される(S912)。
【0032】
一方、不正シーケンスの場合、S902においてIP電話1からのBYEまたはCANCELリクエストを受信すると、IP電話1へOKレスポンスを返信し(S904)、IP電話2内のメモリに発信者情報を記録する(S905)。そして、このBYEまたはCANCELリクエストの受信が、接続電文(INVITEリクエスト)受信後規定時間内かどうかを検査する(S907)。それが規定時間内の場合、着信処理の抑止を行う。即ち、本例では、着信表示は無用と判断して消去し(S906)、切断する。これに対して、規定時間内でない場合は、この着信表示を残して、切断する。さらに、この着信処理の抑止を行う場合、IP電話1にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。IP電話1が正しいパスワードを入力した場合、この着信処理の抑止を解除することができる。
【0033】
図9において、S901で着信表示を行い、S905で消去する方法を開示したが、目的は、不正コールに対して、無用な着信表示を増やさないことが目的であるから、通常のオフフックの時のみ、着信表示を行い、不正コール時は、表示を行わないという方法を用いてもよい。
【0034】
以上の例では、メッセージ交換サーバ3の経由を例としたが、データベース4に相当するテーブルを、IP電話そのものに保有することにより、メッセージ交換サーバを経由せず、接続することも可能である。この場合、IPヘッダに相当する部分は、自電話のIPアドレス、相手のIPアドレスを直接設定する。
【0035】
また、本例では、プロトコルとしてSIPを例にとって説明したが、これに限定されることなく、例えばISDN、携帯電話などにおいても、INVITE、CANCELなどのコマンドを同様なコマンドに置き換えることで適用可能である。また、本例では、IP電話として説明したが、これに限定されることなく、例えばパソコンにマイクやヘッドフォンなどを接続して電話機能を持たせた、いわゆるソフトフォンについても、同様に適用可能である。
【0036】
また、データベース4の不正コール回数、総発信回数の値の組合せ、例えば、2値の比による不正コール率により、サーバ、交換機レベルでの発信抑制などを行うことも可能となる。さらに、不正コールの発生履歴を、通常コールと合わせて、時系列的に記憶していくことにより、不正コールが一定時間内に、規定回数を越えて発生した場合、連続して、不正コールが発生した場合などの発生頻度、連続発生内容により、同様に、サーバ、交換機レベルでの中継処理の抑制を行うことも可能である。
【0037】
さらに、電話機自身で、発信先の電話機の識別番号に対応して、総発信回数、不正コール数、着信履歴情報を持ち、接続メッセージを受信した時点で、受信側電話機が、上記メッセージ交換サーバと同様に、不正コール率、不正コールの発生頻度、不正コールの連続発生を解析し、不正コールの常習者と判断した場合、着信音などの着信表示をすることなく、着信処理の抑止を行うことが可能であり、さらに、上述のように発信側にパスワードなどの確認を要求することも可能である。
【0038】
以上のように構成することにより、プロトコルレベルでの不正着信を検出することができ、迷惑電話、ワン切りによる無用な発着信を抑制することができ、メッセージ転送数を減らし、不正コールによるトラフィック増を事前に防ぐことも可能となる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことができる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話交換機能を有するサーバ装置を含むシステム構成例を示す図である。
【図2】IP電話の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】メッセージ交換サーバの一例を示す機能ブロック図である。
【図4】メッセージ交換サーバに接続されるデータベースの一例を部分的に示す図である。
【図5】IP電話のメッセージ形式の一例を部分的に示す図である。
【図6】通常コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。
【図7】不正コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。
【図8】図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分の中継処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図6および図7におけるIP電話2のTB部分の着信処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 IP電話
3 メッセージ交換サーバ
4 データベース
5 ネットワーク
200 制御装置
220 表示器
221 スピーカ
222 キーボード
223 マイク
301 通信制御部
302 メッセージ受信部
303 メッセージ解析部
304 メッセージ中継処理部
305 メッセージ送信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ISDN、H.323、SIP、MGCP(Media Gateway Control)、携帯電話などのディジタルネットワークにおいて用いられる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では携帯電話などの普及によりユーザ同士の通話が便利になってきたが、その反面、携帯電話などには着信履歴が残るようになっているため、それを利用して発信者がワンコールのみ行い、受けたユーザに、その着信履歴に基づいて電話をかけなおさせる迷惑コール(不正コール)による商法が社会問題となっている。
【0003】
このいわゆる「ワン切り」コールの対策として、例えば携帯電話の着信メロディの最初の1秒間のみ無音にした着信メロディを使用する方法が提案されている。しかし、この方法は、ユーザに着信音を伝えないだけで着信履歴は残るため、十分な対策とはいえない。しかも、この方法は、着信メロディの最初の特定時間を無音にするものなので、不正コールでない通常の着信に関しても着信音に遅れが発生するという問題がある。
【0004】
また、電話の発信者番号が特定されていれば、ユーザの電話機で特定発信者通知拒否の設定による着信拒否を行う方法も可能である。しかし、あらかじめ不正発信者の番号を知ることは不可能であり、また、ユーザとしては着信拒否の設定を行うことは煩わしく、その設定可能な数にも限界がある。
【0005】
さらに、迷惑電話の防止方法として、例えば、特許文献1には、迷惑電話の着信に対して、自動的かつ短時間で回線接続の強制的な切断を可能にする技術が開示されている。
【特許文献1】
特開2000−165546号公報
この技術は、ISDN回線の情報チャネルを監視し、迷惑電話判定時間と一致する一定時間同一ビットが連続したら、迷惑電話の着信であると判定して、回線接続を強制的に切断するというものである。しかし、この方法は、無言電話等の迷惑電話に対しては有効であるが、あらゆるケースをカバーするように判定時間を決めることは困難であり、上記のような「ワン切り」コールの対策としては有効とはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことができる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、電話機からの接続電文および切断電文を中継処理する電話交換機能を有するサーバ装置であって、発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に前記発信側電話機から切断電文を受信した場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止するサーバ装置により、達成される。ここで、前記規定時間は調節可能とすることができる。また、前記中継処理の抑止は、前記発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うことができる。不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果とは、例えば連続的または一定時間に規定回数以上の不正コールの発生があった場合などをいう。不正コールの回数と総発信回数との関係とは、例えば不正コールの回数と総発信回数の比がある規定値を超えた場合などをいう。さらに、前記中継処理の抑止を行う場合、前記発信側電話機にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。前記発信側電話機が正しいパスワードを入力した場合、前記中継処理の抑止を解除することができる。
【0008】
また、本発明に係る電話機は、発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に前記発信側電話機から切断電文を受信した場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機からの着信処理を抑止するものである。ここで、前記規定時間は調節可能とすることができる。また、前記着信処理の抑止は、前記発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うことができる。着信処理の抑止としては、例えば、不正コールに対しては視覚的、聴覚的あるいは触覚的に着信表示をしない(着信画面、着信音あるいは着信振動を出さない)、または接続電文を受信しても電話機からは着信を知らせるレスポンスを出さないことなどが含まれる。さらに、前記着信処理の抑止を行う場合、前記発信側電話機にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。前記発信側電話機が正しいパスワードを入力した場合、前記着信処理の抑止を解除することができる。
【0009】
さらに、本発明に係るプログラムは、サーバ装置に、発信側電話機から接続電文を受信する手順、前記発信側電話機から切断電文を受信する手順、前記発信側電話機から接続電文を受信してから前記切断電文を受信するまでの時間を検知する手順、前記検知時間が規定時間内の場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止する手順を実行させるためのものである。
【0010】
また、本発明に係るプログラムは、電話機のコンピュータに、発信側電話機から接続電文を受信する手順、前記発信側電話機から切断電文を受信する手順、前記発信側電話機から接続電文を受信してから前記切断電文を受信するまでの時間を検知する手順、前記検知時間が規定時間内の場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機からの着信処理を抑止する手順を実行させるためのものである。この電話機のコンピュータは、例えば電話機に接続され、または電話機に内蔵されている。
このように構成することにより、いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことが可能となる。
【0011】
なお、本明細書において、「接続電文」とは、発信者から着信者へ送られる電話接続のための電文をいい、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)ではINVITE(セッション確立)リクエストがこれに相当し、「切断電文」とは、発信者または着信者から相手方へ送られる電話切断のための電文、途中で接続要求を終了させる電文、その他、接続を継続できない電文をいい、例えば、SIPではBYE(セッション終了)リクエストやCANCEL(セッション確立途中の終了)リクエストがこれに相当する。また、「サーバ装置」は、クライアントに対してサービスを提供するコンピュータであって、単体のサーバ装置だけでなく、プロトコル制御部分、アドレス変換部分、データベースなど、複数のサーバ装置の組合せで構成されているものも含む。「電話機」は、例えば通常の受話器を有する電話機や携帯電話機のほか、いわゆるソフトフォンのようにパソコンにマイクやヘッドフォン、スピーカ、USBフォンなどを接続して電話機能を持たせたものも含むものであるが、本システムに接続される電話機のうち少なくとも1台は、コンピュータに接続された又はコンピュータを内蔵した電話機である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電話交換機能を有するサーバ装置の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る電話交換機能を有するサーバ装置を含むシステム構成例を示す図である。図示のように、ネットワーク5にはIP電話1,2および電話交換機能を有するサーバ装置(以下、メッセージ交換サーバという)3が接続されており、このメッセージ交換サーバ3にはデータベース4が接続されている。ネットワーク5は、例えば、TCP/IPをベースとするインターネットあるいはローカルエリアネットワーク(LAN)などである。IP電話1,2は、ネットワーク5を介して相互に会話可能される。メッセージ交換サーバ3は、IP電話からの発呼、接続、切断の制御を行うものである。本例では、SIP(Session Initiation Protocol)をサポートした形態を例として示すが、これに限定されない。また、プロトコル規約上、発信元、宛先のIDとして、記号名称なども使用可能であるが、本例では、簡便のため、以下電話番号による例示とする。データベース4は、電話番号、IPアドレスなどの変換表を格納するものであり、これらのデータはメッセージ交換サーバ3により格納または参照される。例えば、IP電話1からIP電話2への発信接続に当って、IP電話1からのメッセージは、メッセージ交換サーバ3を経由して、IP電話2のアドレスを算出し、IP電話2に接続要求をする。また、本システムに接続される電話機はIP電話とアナログ電話との組合せでもよい。
【0014】
このようなシステムにおいて、本発明では、例えば、IP電話1からIP電話2へ接続電文が発信された場合、メッセージ交換サーバ3は、IP電話1から接続電文を受信した後、規定時間内にIP電話1から切断電文を受信した場合、この受信した接続電文を不正コールと見なし、IP電話1からIP電話2への中継処理を抑止することができる。また、IP電話2は、IP電話1から接続電文を受信した後、規定時間内にIP電話1から切断電文を受信した場合、この受信した接続電文を不正コールと見なし、IP電話1からの着信処理を抑止することができる。これらの手順の詳細については後述する。次に、本システムの各部の構成例を説明する。
【0015】
図2は、IP電話の一例を示す機能ブロック図である。本例のIP電話は、図示のように、表示器220、スピーカ221、キーボード222、マイク223、およびこれらを主にソフトウェアを用いて制御する制御装置(コンピュータ)200を備える。この制御装置200は、通信制御部201、メッセージ受信部202、表示制御部203、スピーカ制御部204、発着呼制御部205、メッセージ送信部206、メッセージ作成部207、マイク制御部208、およびキー入力制御部209を有する。
【0016】
通信制御部201は、ネットワーク5と接続するためにLANやWANなどとの通信制御を行う。メッセージ受信部202は、受信したメッセージを解析し、電文の内容に応じて、関連制御部に振り分ける処理を行うもので、ここに例えば発信者情報が記録される。表示制御部203は、表示器220を制御するものである。スピーカ制御部204は、スピーカ221を通じて、音声を聴くため、受信したディジタルデータから音声へ変換する。発着呼制御部205は、メッセージ受信部202からの着呼制御データ、または、キーボード222、キー入力制御部209から、入力指示された発信データを排他的になるよう切り分け制御し、その結果を、メッセージ作成部207へメッセージ作成要求を行う。メッセージ作成部207は、受信したメッセージに応じたメッセージ、キー入力により起動された発信メーセージ、または、通話中の場合は、マイク223から入力され、マイク制御部208により、ディジタル化された音声データを、送信メッセージとして作成する。メッセージ送信部206は、メッセージ作成部207で作成された送信メッセージを転送すべき送信データとして受取り、通信制御部201へ送信指示を行う。
【0017】
図3は、メッセージ交換サーバの一例を示す機能ブロック図である。本例のメッセージ交換サーバは、通信制御部301、メッセージ受信部302、メッセージ解析部303、メッセージ中継処理部304、およびメッセージ送信部305を備える。ここで、通信制御部301は、ネットワーク5と接続するためにLAN、WANなどとの通信制御を行う。メッセージ受信部302は、通信制御部301からメッセージを受ける。メッセージ解析部303は、このメッセージの内容を解析する。メッセージ中継処理部304は、解析したメッセージを受け、宛先の電話番号または、宛先の記号名称などから、メッセージの転送先のIPアドレスを、データベース4を参照して求め、本宛先のIPアドレスをセットし、メッセージの内容を組み立てなおして、メッセージ送信部305へ送信要求を行う。メッセージ送信部305は、メッセージ中継処理部304から、転送すべき送信データを受取り、通信制御部301へ送信指示を行う。
【0018】
図4は、メッセージ交換サーバに接続されるデータベースの一例を部分的に示す図である。本例のデータベースは、電話番号401、それに対応するIPアドレス402、各電話から発信した総発信回数403、各電話から発信した総回数のうち「不正コール」の形式となった不正コール回数404などのフィールドを有する。
【0019】
図5は、IP電話のメッセージ形式の一例を部分的に示す図である。本例のメッセージは、TCP/IPにおけるIPフィールドのソースIPアドレス501、デスティネーションIPアドレス502、およびSIPプロトコルのレイヤーレベルのフィールド503〜507を有する。このうち、FROM503は発信元電話番号、TO504は発信先電話番号、CALL ID505は、1つの会話が確立された時、他の会話と区別するための識別用番号である。CSEQ506は、コマンドシーケンス(Command Sequence)であり、メッセージの種類(リクエスト、レスポンス)を示す。本例では、リクエストの種類として、INVITE、ACK、BYE、レスポンスとして、RINGING、OKなどが含まれる。これらについては後述する。ボディ507は、メッセージのコンテンツを表すものである。以下、本発明の詳細を通常コール発生時と不正コール発生時に分けて説明する。
【0020】
図6は、通常コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。本例では、IP電話1からIP電話2へメッセージ交換サーバを介して電話をする場合を示す。まず、IP電話1において、電話番号を指定して発信動作を行う(S601)。IP電話1では、図5のメッセージを作成する。この時、ソースIPアドレス501にはIP電話1のIPアドレスを、またデスティネーションIPアドレス502にはメッセージ交換サーバ3のIPアドレスを設定する。デスティネーションIPアドレス502の設定は、ダイアルアップなどによる直接接続の場合は必ずしも必要ではない。FROM503およびTO504には、それぞれIP電話1およびIP電話2の電話番号をそれぞれセットする。CSEQ506には、発信の意味を表すINVITEリクエストをセットし、メッセージ交換サーバ3へ発信する。
【0021】
メッセージ交換サーバ3は、メッセージ受信部302にてメッセージを受信し、メッセージ解析部303にて受信したメッセージを解析する。そしてメッセージ中継処理部304にて、本受信メッセージのTO504の電話番号を読み出し、デスティネーションIPアドレスの書き換えを行う(S611)。即ち、TO504の電話番号によりデータベース4を検索し、IPアドレス402内の対応するIPアドレスを求める。この求めたIPアドレスをメッセージのデスティネーションIPアドレス502にセットし、メッセージ交換サーバ3のIPアドレスをソースIPアドレスにセットして、ネットワーク5にINVITEリクエストを流す。これと同時に、INVITEリクエスト中であることを通知するためにTryingメッセージがIP電話1に送られる。
【0022】
IP電話2は、このINVITEリクエストを受信すると、スピーカ221において着信音(スピーカ)を鳴らす(S621)。それと、同時に、デスティネーションIPアドレス502にメッセージ交換サーバ3のIPアドレスをセットして、このINVITEリクエストに対して呼び出し中を意味するRINGINGレスポンスを返信する。この場合、IP電話2は受信したINVITEリクエストのFROM503およびTO504を、それぞれRINGINGレスポンスのTO504およびFROM503へセットして返信する。このRINGINGレスポンスは、INVITEリクエストと逆のルートをたどって、IP電話1に返信される。この時、同様に、メッセージ交換サーバ3において、RINGINGレスポンスのTO502よりIP電話1の電話番号を読み出し、データベース4を検索し、IPアドレス402内の対応するIPアドレスを求める。
【0023】
IP電話2において、RINGINGレスポンスの後、電話機の受話器を上げる操作(オフフック)を行うと(S622)、それにより電話口で出たことを意味するOKレスポンスが、上記と同様にメッセージ交換サーバ3を介して、IP電話1に送られる。IP電話1は、IP電話2からのOKレスポンスを受信すると、今度はACK(Acknowledgment:確認応答)リクエストを、上記と同様にメッセージ交換サーバ3を介して、IP電話2に返信する。これによりIP電話1,2間で接続パスが確立し通話状態となり、会話が開始されることになる。
【0024】
会話が終了すると、どちらかから、通話を切断するためのBYEリクエストを送信する。本例では、IP電話1で受話器をおく操作(オンフック)を行うと(S602)、BYEリクエストがメッセージ交換サーバ3を介してIP電話2に送信される。これに対して、IP電話2は、OKレスポンスをメッセージ交換サーバ3を介してIP電話1に返信する。これで、通常コール発生時のシーケンスが終了する。なお、図中におけるメッセージ交換サーバのTA部分およびIP電話2のTB部分の処理については後述する。
【0025】
本シーケンスは、ISDN、携帯電話、H.323などの他のディジタル通信に関しても同様に適用することができる。例えば、ISDNにおいては、SETUP、ALERTなどが上記INVITEリクエスト、RINGINGレスポンスに相当する。また、H.323においては、Q.931、RASがそれらに対応する。
【0026】
図7は、不正コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。本例では、IP電話1から不正コールが発信される場合を示す。まず、図示のように、IP電話1よりINVITEリクエストがメッセージ交換サーバ3を介してIP電話2に送られる(S701)。メッセージ交換サーバ3からはIP電話1に、INVITEリクエスト中であることを通知するためにTryingメッセージがIP電話1に送られる。一方、INVITEリクエストを受信したIP電話2は着信音(スピーカ)を鳴らし(S721)、メッセージ交換サーバ3を介してIP電話1に、RINGINGレスポンスを返信する。ここで、例えば着信履歴を残すことが目的の「ワン切り」コールの場合は、CANCELリクエストがIP電話1からIP電話2に返されることになる。また、それ以外のBYEリクエストなど予期しないレスポンスやリクエストも不正コールの対象とすることができる。このようなBYE/CANCELリクエストを受信したIP電話2は、OKのレスポンスをメッセージ交換サーバ3を介してIP電話1に返信する。これで、不正コール発生時のシーケンスが終了する。このような「ワン切り」コールの場合、通常は、ユーザが受話器を取る前に電話が切れ、そして着信履歴が残る。
【0027】
次に、図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分およびIP電話2のTB部分の処理について説明する。
図8は、図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分の中継処理の一例を示すフローチャートである。まず、メッセージ交換サーバ3において、IP電話2からのRINGINGレスポンスをIP電話1へ転送する(S801)。次に、IP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信したかどうかを検査し(S802)、BYE/CANCELリクエストを受信していないときは、続いてIP電話2よりOKレスポンスを受信したかどうかを検査する(S803)。OKレスポンスを受信していないときはS802のステップに戻る。
【0028】
例えば、通常シーケンスの場合、S802においてIP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信せず、そしてS803においてIP電話2よりOKレスポンスを受信すると、これをIP電話1へ転送する(S810)。このOKレスポンスに対して、IP電話1からACKリクエストを受信すると(S811)、このACKリクエストをIP電話2へ転送するとともに(S812)、データベース該当発信側の電話番号に相当する(本例では、IP電話1の電話番号)レコードの総発信回数フィールドに+1を加算する(S813)。この後、IP電話1,2間で通信が確立され、会話が開始される(S814)。
【0029】
一方、不正シーケンスの場合、S802においてIP電話1からのBYEまたはCANCELリクエストを受信すると、これをIP電話2へ転送する(S804)。IP電話2では、このBYEまたはCANCELリクエストの受信が、接続電文(INVITEリクエスト)受信後規定時間内かどうかを検査する(S808)。それが規定時間内の場合、データベース該当発信側の電話番号に相当する(本例では、IP電話1の電話番号)レコードの総発信回数フィールドおよび不正コール回数フィールドにそれぞれ+1を加算する(S805)。この規定時間は調節可能であり、必要に応じて長くしたり短くしたりすることができる。このような不正コールを検出した場合、メッセージ交換サーバ3は、その時点でIP電話1からIP電話2への中継処理を抑止することができるが、この中継処理の抑止は、IP電話1からの不正コールの回数が規定値を超えたときに行うこと、または、不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うこと、または、不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うこともできる。さらに、この中継処理の抑止を行う場合、IP電話1にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。IP電話1が正しいパスワードを入力した場合、この中継処理の抑止を解除することができる。これに対して、規定時間内でない場合は、総発信回数フィールドのみに+1を加算する(S809)。次に、IP電話2からOKレスポンスを受信すると(S806)、これをIP電話1へ転送する(S807)。以上が図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分の中継処理である。
【0030】
図9は、図6および図7におけるIP電話2のTB部分の着信処理の一例を示すフローチャートである。まず、IP電話2において、着信表示とともに、RINGINGメッセージをIP電話1へ返信する(S901)。次に、IP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信したかどうかを検査し(S902)、BYE/CANCELリクエストを受信していないときは、続いてIP電話2においてオフフックしたかどうかを検査する(S803)。オフフックしていないときはS902のステップに戻る。
【0031】
例えば、通常シーケンスの場合、S902においてIP電話1よりBYE/CANCELリクエストを受信せず、そしてS903においてIP電話2のオフフックを検出すると、IP電話1へOKレスポンスを返信する(S910)。このOKレスポンスに対して、IP電話1からACKメッセージを受けると(S911)、この後、IP電話1,2間で通信が確立され、会話が開始される(S912)。
【0032】
一方、不正シーケンスの場合、S902においてIP電話1からのBYEまたはCANCELリクエストを受信すると、IP電話1へOKレスポンスを返信し(S904)、IP電話2内のメモリに発信者情報を記録する(S905)。そして、このBYEまたはCANCELリクエストの受信が、接続電文(INVITEリクエスト)受信後規定時間内かどうかを検査する(S907)。それが規定時間内の場合、着信処理の抑止を行う。即ち、本例では、着信表示は無用と判断して消去し(S906)、切断する。これに対して、規定時間内でない場合は、この着信表示を残して、切断する。さらに、この着信処理の抑止を行う場合、IP電話1にパスワードを要求するメッセージを返信することができる。IP電話1が正しいパスワードを入力した場合、この着信処理の抑止を解除することができる。
【0033】
図9において、S901で着信表示を行い、S905で消去する方法を開示したが、目的は、不正コールに対して、無用な着信表示を増やさないことが目的であるから、通常のオフフックの時のみ、着信表示を行い、不正コール時は、表示を行わないという方法を用いてもよい。
【0034】
以上の例では、メッセージ交換サーバ3の経由を例としたが、データベース4に相当するテーブルを、IP電話そのものに保有することにより、メッセージ交換サーバを経由せず、接続することも可能である。この場合、IPヘッダに相当する部分は、自電話のIPアドレス、相手のIPアドレスを直接設定する。
【0035】
また、本例では、プロトコルとしてSIPを例にとって説明したが、これに限定されることなく、例えばISDN、携帯電話などにおいても、INVITE、CANCELなどのコマンドを同様なコマンドに置き換えることで適用可能である。また、本例では、IP電話として説明したが、これに限定されることなく、例えばパソコンにマイクやヘッドフォンなどを接続して電話機能を持たせた、いわゆるソフトフォンについても、同様に適用可能である。
【0036】
また、データベース4の不正コール回数、総発信回数の値の組合せ、例えば、2値の比による不正コール率により、サーバ、交換機レベルでの発信抑制などを行うことも可能となる。さらに、不正コールの発生履歴を、通常コールと合わせて、時系列的に記憶していくことにより、不正コールが一定時間内に、規定回数を越えて発生した場合、連続して、不正コールが発生した場合などの発生頻度、連続発生内容により、同様に、サーバ、交換機レベルでの中継処理の抑制を行うことも可能である。
【0037】
さらに、電話機自身で、発信先の電話機の識別番号に対応して、総発信回数、不正コール数、着信履歴情報を持ち、接続メッセージを受信した時点で、受信側電話機が、上記メッセージ交換サーバと同様に、不正コール率、不正コールの発生頻度、不正コールの連続発生を解析し、不正コールの常習者と判断した場合、着信音などの着信表示をすることなく、着信処理の抑止を行うことが可能であり、さらに、上述のように発信側にパスワードなどの確認を要求することも可能である。
【0038】
以上のように構成することにより、プロトコルレベルでの不正着信を検出することができ、迷惑電話、ワン切りによる無用な発着信を抑制することができ、メッセージ転送数を減らし、不正コールによるトラフィック増を事前に防ぐことも可能となる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、いわゆる「ワン切り」などの不正コールに対して有効な処理を行うことができる電話交換機能を有するサーバ装置および電話機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話交換機能を有するサーバ装置を含むシステム構成例を示す図である。
【図2】IP電話の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】メッセージ交換サーバの一例を示す機能ブロック図である。
【図4】メッセージ交換サーバに接続されるデータベースの一例を部分的に示す図である。
【図5】IP電話のメッセージ形式の一例を部分的に示す図である。
【図6】通常コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。
【図7】不正コール発生時のIP電話の発信から切断までのシーケンスを示す図である。
【図8】図6および図7におけるメッセージ交換サーバのTA部分の中継処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図6および図7におけるIP電話2のTB部分の着信処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 IP電話
3 メッセージ交換サーバ
4 データベース
5 ネットワーク
200 制御装置
220 表示器
221 スピーカ
222 キーボード
223 マイク
301 通信制御部
302 メッセージ受信部
303 メッセージ解析部
304 メッセージ中継処理部
305 メッセージ送信部
Claims (14)
- 電話機からの接続電文および切断電文を中継処理する電話交換機能を有するサーバ装置であって、発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に前記発信側電話機から切断電文を受信した場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止することを特徴とするサーバ装置。
- 前記規定時間が調節可能であることを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
- 前記中継処理の抑止が、前記発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行われることを特徴とする請求項1または2記載のサーバ装置。
- 前記中継処理の抑止が、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行われることを特徴とする請求項1または2記載のサーバ装置。
- 前記中継処理の抑止が、前記発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行われることを特徴とする請求項1または2記載のサーバ装置。
- 前記中継処理の抑止を行う場合、前記発信側電話機にパスワードを要求するメッセージを返信することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のサーバ装置。
- 発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に前記発信側電話機から切断電文を受信した場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機からの着信処理を抑止することを特徴とする電話機。
- 前記規定時間が調節可能であることを特徴とする請求項7記載の電話機。
- 前記着信処理の抑止が、前記発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行われることを特徴とする請求項7または8記載の電話機。
- 前記着信処理の抑止が、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行われることを特徴とする請求項7または8記載の電話機。
- 前記着信処理の抑止が、前記発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行われることを特徴とする請求項7または8記載の電話機。
- 前記着信処理の抑止を行う場合、前記発信側電話機にパスワードを要求するメッセージを返信することを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の電話機。
- サーバ装置に、発信側電話機から接続電文を受信する手順、前記発信側電話機から切断電文を受信する手順、前記発信側電話機から接続電文を受信してから前記切断電文を受信するまでの時間を検知する手順、前記検知時間が規定時間内の場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止する手順を実行させるためのプログラム。
- 電話機のコンピュータに、発信側電話機から接続電文を受信する手順、前記発信側電話機から切断電文を受信する手順、前記発信側電話機から接続電文を受信してから前記切断電文を受信するまでの時間を検知する手順、前記検知時間が規定時間内の場合、前記受信した接続電文を不正コールと見なし、前記発信側電話機からの着信処理を抑止する手順を実行させるためのプログラム。
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