JP2004056775A - VoIP電話システム - Google Patents
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Abstract
【課題】相手方電話機がインターネットに接続していない時には公衆電話交換網を利用して通話できるようにしたVoIP電話システムを提供する。
【解決手段】接続情報登録手段(100) にはインターネットプロトコルによる電話機(30)の接続情報を公衆電話回線網(50)による電話番号情報に対応して登録し、相手方電話機の電話番号情報を登録判別手段(110,200) で受けて登録されているか否かを判別する。登録されている時には相手方電話機の接続情報を、非登録時には非登録情報を応答手段(120) から出力し、電話機の接続情報を受けた時は通話制御手段(210) によって接続情報と電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力し、非登録情報を受けた時には電話機を公衆電話回線網に接続する。
【選択図】 図3
【解決手段】接続情報登録手段(100) にはインターネットプロトコルによる電話機(30)の接続情報を公衆電話回線網(50)による電話番号情報に対応して登録し、相手方電話機の電話番号情報を登録判別手段(110,200) で受けて登録されているか否かを判別する。登録されている時には相手方電話機の接続情報を、非登録時には非登録情報を応答手段(120) から出力し、電話機の接続情報を受けた時は通話制御手段(210) によって接続情報と電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力し、非登録情報を受けた時には電話機を公衆電話回線網に接続する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はVoIP電話システムに関し、特に相手方電話機がインターネットに接続していない時には自動的に公衆電話交換網を利用して通話することができるようにしたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の電子通信技術の進歩に伴い、インターネットが飛躍的に普及し、家庭や企業の端末や携帯端末からでもインターネットに簡単に接続することができるようになってきた。
【0003】
そして、上述のインターネットのIP(Internet Protocol) を利用して音声とデータを統合するVoIP(Voice over IP)技術が注目され、VoIP電話システム、いわゆるインターネット電話システムが研究され、実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のVoIP電話システムでは相手方の電話機がインターネットに接続していない時には通話ができず、電話機をインターネットに常時接続しておく必要があり、常時接続環境にない場合には利用できない。
【0005】
また、従来のVoIP電話システムでは公衆電話交換網(Public Switched Telephone Network)を利用する一般の電話機を相手に通話することができず、これらがVoIP電話システムの普及を妨げる原因となっていた。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑み、相手方電話機がインターネットに接続していない時には公衆電話交換網を利用して通話することができるようにしたVoIP電話システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明に係るVoIP電話システムは、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムであって、音声データを含むデータをインターネットプロトコルに従って送信するための電話機の接続情報を公衆電話回線網による電話番号情報に対応して登録する接続情報登録手段と、電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受け、該相手方電話機の電話番号情報が登録されているか否かを判別する登録判別手段と、上記相手方電話機の電話番号情報が登録されている時には上記電話番号情報に対応する電話機の接続情報を上記接続情報登録手段から読み出して出力し、非登録時には非登録情報を出力する応答手段と、該応答手段から上記電話機の接続情報を受けた時は該接続情報と上記電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力する一方、上記応答手段から非登録の応答を受けた時には上記電話機を公衆電話回線網に切替え接続して相手方電話機との間で通話を行わせる通話制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の特徴の1つはVoIP電話システムを利用しえる電話機のインターネット上の接続情報を公衆電話回線網(携帯電話やPHS電話の回線網を含む)における電話番号情報に対応して登録しておき、相手方電話機の電話番号がコールされた時には相手方電話機が登録されているか否かを判別し、登録されている時には接続情報と音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力し、登録されていない時には電話機を公衆電話回線網に切替え接続するようにした点にある。
【0009】
これにより、常時接続環境にある相手方に対してはインターネットによって通話できる一方、常時接続環境にない相手方に対しては公衆電話回線網によって通話でき、しかもそのインターネットと公衆回線網との接続の切替えを自動的に行うことができる結果、VoIP電話システムの飛躍的な普及を期待できる。
【0010】
本発明に係るVoIP電話システムを確実に構築し、安全に運用する上で、上述の各機能手段をシステムサーバと通話制御装置として実現するのがよい。即ち、インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含み、接続情報登録手段、登録判別手段の一部及び応答手段がシステムサーバに設けられ、登録判別手段の残部及び通話制御手段が通話制御装置に設けられているのが好ましい。
【0011】
ところで、音声データの形式は国によって異なることがあるが、公衆電話回線網の場合には公衆電話回線網内において音声データの形式が変換されるので通話障害の問題はない。他方、本発明のVoIP電話システムの場合、IPパケットはインターネットから各国のトランキングゲートウェイを経てその国の公衆電話回線網に入るので、通話障害の問題は発生しない。
【0012】
相手方電話機がインターネット上のどの階層に属するか等の状況によってはグローバルIPアドレスだけではなく、ローカルIPアドレスを必要とする場合もある。このローカルIPアドレスは動的に変動することがあり、かかる場合には確実な通話が難しいこともある。他方、インターネットに接続されるルータ(ターミナルアダプタを含む)等の機器には各機器固有のアドレス(機器アドレス;Media Access Control アドレス) が付与されているので、電話機の接続情報に機器アドレスを含ませ、機器アドレスによって安全確実な接続を確立するようにするのがよい。
【0013】
さらに、最近ではインターネット上で3人以上が会話(いわゆるチャット)を行うことのできるアプリケーションソフトが実用化されているが、本発明に係るVoIP電話システムでは既設のインターネットをそのまま利用するので、上述のチャットも利用することができる。
【0014】
また、相手方電話機の通話制御装置に停電や故障が発生した場合や相手方電話機がVoIP電話システムによる通話中の場合などにはインターネットを経た接続が確立できない。そこで、接続情報登録手段には通話制御手段の状況を示すステータス情報を登録し、通話制御手段の状況を検知して接続情報を更新するステータス更新手段を更に備え、相手方電話機の通話制御手段がインターネットを介して音声データを送受できない状況にある時には応答手段が非登録情報を出力するように構成するのがよい。
【0015】
これにより、相手方電話機に対する接続は公衆電話回線網による接続に自動的に切替えられ、公衆電話回線網による通話を確立できることとなる。ステータス情報の検知及び更新は適切な時間間隔、例えば100秒毎に行うようにするのがよい。
【0016】
また、電話をかける側に停電が発生した場合にはその通話制御装置が正常に動作せず、インターネットによる接続を確立できない。そこで、通話制御手段は自己がインターネットを介して音声データを送受できない状況にある時には電話機を公衆電話回線網に自動的に切替え接続するように構成するのがよい。
【0017】
情報登録手段、したがってシステムサーバは1つでもよいが、複数のシステムサーバを設けると、各サーバの負荷を軽減できる。しかし、通話制御装置から問い合わせがあった時に複数のシステムサーバに電話番号情報の登録の問い合わせを行うようすると、外国に電話する場合に応答の遅れが懸念される。
【0018】
しかし、外国電話をかける場合には相手方電話番号の前に国番号をつけるのが一般的であり、国番号によって問い合わせを行うシステムサーバをある程度特定できるので、迅速な応答を確保できる。
【0019】
また、上述のシステムサーバ及び通話制御装置も斬新である。即ち、本発明によれば、インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含んで構成され、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外の電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムにおけるシステムサーバであって、音声データを含むデータをインターネットプロトコルに従って送信するための電話機の接続情報を公衆電話回線網による電話番号情報に対応して登録する接続情報登録手段と、電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受け、該相手方電話機の電話番号情報が登録されているか否かを判別する登録判別手段と、上記相手方電話機の電話番号情報が登録されている時には上記電話番号情報に対応する電話機の接続情報を上記接続情報登録手段から読み出して出力し、非登録時には非登録情報を出力する応答手段と、を備えたことを特徴とするVoIP電話システムのシステムサーバを提供できる。
【0020】
また、本発明によれば、インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含んで構成され、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムにおける通話制御装置であって、電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受けてシステムサーバに送信し、システムサーバから相手方電話機の接続情報を受けた時は該接続情報と電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力する一方、上記システムサーバからの非登録情報を受けた時には電話機を公衆電話回線網に切替え接続して相手方電話機との間で通話を行わせる通話制御手段、を備えたことを特徴とするVoIP電話システムの通話制御装置を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて説明する。図1ないし図5は本発明に係るVoIP電話システムの好ましい実施形態を示す。本例のシステムは図1に示されるように、ゲートキーパ(システムサーバ)10、システムフォン(通話制御装置)20、電話機30、インターネット40、公衆電話回線網50、各種ルータ(ターミナルアダプタを含む)60から構成されている。また、ルータ60にはパーソナルコンピュータ61、ファクシミリ装置62、交換機(PBX)63が接続されることができる。
【0022】
図2はゲートキーパ10の基本的なハード構成の例を示す。図において、ゲートキーパ10は基本的にはCPU11、RAM12、HDドライブ14、及びLANボードやモデム等の通信装置15から構成されている。
【0023】
HDドライブ14によって駆動されるディスクにはゲートキーパ10を駆動する各種プログラムが格納されるとともに、登録された電話機30のインターネット上のグローバルIPアドレス及びローカルIPアドレス、接続情報が電話機の公衆回線網における電話番号情報に対応して登録され、上記接続情報には上記電話機30が接続されているルータ50やシステムフォン20等の機器アドレス(MACアドレス)及びステータス情報を含まれている。
【0024】
CPU11はシステムフォン20から送信されてきた相手方電話機30の電話番号情報、電話をかけてきた電話機30の電話番号情報、及びその電話機30に接続されているシステムフォン20の機器アドレス情報を受け、電話をかけたきた電話機30の認証を行った後、相手方電話機30が登録された電話機か否かを判別する。登録の判別はまずHDドライブ14のディスク内に登録されている情報を検索し、電話番号情報と一致する登録情報がない場合には他のゲートキーパ、外国電話の場合には国番号によって特定される地域範囲に存在するゲートキーパに電話番号情報を送信して登録情報の検索を行わせる。
【0025】
また、相手方電話機30が登録された電話機である時にはCPU11は電話番号情報に対応する接続情報を読み出し、問い合わせを行ったシステムフォン20又は問い合わせをしてきた他のゲートキーパに出力する。また、CPU11は他のゲートキーパ又は外国のゲートキーパからの接続情報を問い合わせを行ったシステムフォン20に出力する。
【0026】
さらに、相手方電話機30が登録された電話機でない時、相手方電話機30が停電中でそのシステムフォン20が正常に動作しないおそれがある時、あるいは相手方電話機30がVoIP電話システムによる通話中である時にはCPU11はその旨を示す音声データ、例えば「一般電話へコールします」等の音声データを問い合わせを行ったシステムフォン20に出力する。
【0027】
図3はシステムフォン20の基本的なハード構成の例を示す。図において、システムフォン20は基本的にはCPU21、RAM22、ROM23、及びLANボードやモデム等の通信装置25から構成されている。
【0028】
ROM23にはシステムフォン20を駆動制御する各種プログラムが格納されている。
【0029】
CPU21は自己に接続された電話機30の受話器が上げられ(オンフックされ)、相手方電話機30の電話番号情報を受けると、ゲートキーパ10に接続し、電話をかける相手方電話機30の電話番号情報、自己の機器アドレス情報及び電話をかけた電話機30の電話番号情報をゲートキーパ10に送信する。
【0030】
また、CPU21はゲートキーパ10から相手方電話機30の接続情報が送信されてくると、相手方電話機30との接続を確認した後、電話をかけてきた電話機30の電話番号情報及び相手方電話機30の電話番号情報、ゲートキーパ10から受け取った接続情報及び当方の電話機30からの音声データからIPパケットを生成してインターネット40に送信する一方、相手方電話機30のシステムフォン20から送信されてきたIPパケットから音声データを抽出して自己に接続された電話機30に送るようになっている。
【0031】
さらに、CPU21はゲートキーパ10から相手方電話機30が登録されていない旨、相手方電話機30がインターネット40によって接続できない状況にある旨の音声データを受けると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続し、公衆電話回線網50によって通話を確立させるようになっている。
【0032】
また、CPU21は電話機30からの電話番号情報の先頭に特定の情報、例えば「**」の情報が付されていると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続し、公衆電話回線網50によって通話を確立させるようになっている。
【0033】
図4は本例のVoIP電話システムにおける基本的な機能ブロックを示す。ゲートキーパ10は機能的には接続情報登録手段100、登録判別手段110、応答手段120、ステータス更新手段130から構成されている。
【0034】
接続情報記憶手段100はHDドライブ14、その他の記憶装置によって実現される機能手段であって、登録された電話機のインターネットにおけるIPアドレス、及びその電話機30に接続されているルータ50等の機器アドレス(MACアドレス)を含む接続情報が電話機の公衆回線網における電話番号情報に対応して登録されている。
【0035】
登録判別手段110はCPU11及び通信装置15によって実現される機能手段であって、システムフォン20から送信されてきた相手方電話機30の電話番号情報、機器アドレス情報及び電話をかけてきた電話機30の電話番号情報を受け、機器アドレス情報と電話番号情報とから電話をかけたきた電話機30の認証を行った後、相手方電話機30が登録された電話機が否かを判別するようになっている。
【0036】
また、登録判別手段110は相手方電話機30が登録された電話機である時には電話番号情報に対応する接続情報を読み出し、問い合わせを行ったシステムフォン20に出力するようになっている。
【0037】
さらに、登録判別手段110は相手方電話機30が登録された電話機でない時には他のゲートキーパに相手方電話機30の電話番号情報を送信して問い合わせを行ない、外国電話の場合には国番号によって特定される地域範囲のゲートキーパに電話番号情報を送信して問い合わせを行うようになっている。
【0038】
また、登録判別手段110は相手方電話機30が停電中である時、あるいは相手方電話機30がVoIP電話システムによる通話中である時にはその旨を示す音声データを問い合わせを行ったシステムフォン20に出力するようになっている。
【0039】
ステータス更新手段130はCPU11及び通信装置15によって実現される機能手段であって、自己が管理するシステムフォン20に対して現在の状況を問い合わせ、その情報でもって接続情報内のステータス情報を更新するようになっいる。
【0040】
システムフォン20は機能的には登録判別手段200及び通話制御手段210から構成されている。
【0041】
登録判別手段200はCPU21及び通信装置25によって実現される機能手段であって、自己に接続されている電話機30がオンフックされ、相手方電話機30の電話番号情報が送られてくると、電話をかける相手方電話機30の電話番号情報、機器アドレス情報及び電話をかけた電話機30の電話番号情報をゲートキーパ10に送信するようになっている。
【0042】
通話制御手段210はCPU21及び通信装置25によって実現される機能手段であって、ゲートキーパ10から相手方電話機30の接続情報が送信されてくると、相手方電話機30との接続を確認した後、当方及び相手方の機器アドレスと電話番号情報、受信した接続情報、及び自己に接続されている電話機30からの音声データからIPパケットを生成してインターネット40に送信する一方、相手方電話機30のシステムフォン20から送られてきたIPパケットを受けるとそのIPパケットから音声データを抽出し、自己に接続されている電話機30に送信するようになっている。
【0043】
さらに、通話制御手段210はゲートキーパ10から相手方電話機30が登録されていない旨、相手方電話機30がインターネット40によって接続できない状況にある旨の音声データを受けると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に接続し、公衆電話回線網50によって通話を確立させるようになっている。
【0044】
また、通話制御手段210は電話機30からの電話番号情報の先頭に特定の情報、例えば「**」の情報が付されていると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続するようになっている。
【0045】
次に、図5を用いてVoIP電話システムの概略動作について説明する。図5は本例のシステムにおける制御処理の概念図を示す。今、システムフォン20に接続されている電話機30をオンフックし(ステップS200)、電話番号をプッシュ(又はダイヤリング)すると、電話番号情報がシステムフォン20に与えられる。本例のシステムではVoIP電話ではなく、直接一般電話をかける場合には電話番号をプッシュ(又はダイヤリング)前に、電話機30の「*」のボタンを2回プッシュする。
【0046】
すると、システムフォン20は電話番号情報中の「**」の有無から直接一般電話をかけているか否かを判別する(ステップS210)。VoIP電話の場合にはゲートキーパ10に接続し、入力された電話番号情報、当方の機器アドレス、電話をかけてきた電話機30の電話番号情報を送信する(ステップS220、S230)。
【0047】
ゲートキーパ10はシステムフォン20の機器アドレス及び電話機30の電話番号情報から認証を行った後、相手方電話機30の電話番号情報から相手方電話機30が登録された電話機か否かを判別し(ステップS110)、判別結果に応じた応答をシステムフォン20に出力する(ステップS120〜S140)。
【0048】
システムフォン20は相手方電話機30の接続情報を受けると、相手方電話機30の接続情報でもって相手方電話機30との接続を行った後、自己に接続されている電話機30からの音声データとゲートキーパ10からの接続情報とからIPパケットを順次生成し、インターネット40に送信する一方、相手方電話機30のシステムフォン20からのIPパケットを受けるとIPパケットから音声データを抽出し、自己に接続されている電話機30に与える(ステップS240〜S260)。
【0049】
他方、システムフォン20がゲートキーパ10から相手方が登録されていない電話機である旨の音声データ、あるいはインターネット40によって接続を確立できない旨の音声データを受けると、その音声データを自己に接続されている電話機30に送信するとともに、その電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続し、電話番号をコールする(ステップS270、S280)。これによって、一般の電話による通話を行うことができる(ステップS290)。
【0050】
通話が終了すると、電話機30で電話をかけた人は相手方電話機30又は相手方電話機30のシステムフォン20からのオフフック信号によって通話が終了したことを確認することができる。
【0051】
他方、システムフォン20に「**」付きの電話番号情報が送られてくると、システムフォン20はその電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続して直接一般電話を行えるようにする(ステップS2100、S2110)。
【0052】
また、ゲートキーパ10は適切な時間間隔、例えば100秒毎に自己が管理しているシステムフォン20に対して現在の状況(ステータス)、例えば電源ONの有無、電話番号の変更、システムフォン20の異常の有無、停電の有無、通話中か否か、電話番号の変更等を問い合わせ(ステップS100)、システムフォン20からの現在の状況をステータス情報として登録した接続情報を更新する(ステップS100)。
【0053】
図6は第2の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例のVoIP電話システムでは携帯電話(PHS電話を含む)31と電話機30との間、及び携帯電話31同士の間でインターネット40を介し、及び公衆電話回線網50や携帯電話回線網51を介して通話を確立できるようにしている。
【0054】
即ち、携帯電話回線網51の各アクセスポイント52にシステムフォン20を設け、ゲートキーパ10には登録された携帯電話31のインターネット上のグローバルIPアドレス及びローカルIPアドレス、接続情報を携帯電話回線網(PHS電話回線網を含む)における携帯電話番号情報(PHS電話番号情報を含む)に対応して登録し、上記接続情報には携帯電話31が接続されるシステムフォン20の機器アドレス(MACアドレス)及びステータス情報を含ませる。
【0055】
このように構成すると、国内及び国外を問わず、電話機30と携帯電話(PHS電話を含む)31との間及び携帯電話31同士の間でインターネット40、41を介して通話を行うことができ、又上述の説明から明らかなように、電話機30と携帯電話31との間及び携帯電話31同士の間で携帯電話網51を介して通常一般の接続を確立して通話を行うことができる。
【0056】
但し、携帯電話31や国によっては通常の電話機30や日本の場合と料金体系が異なることがあるので、料金体系及び通話時間に応じて通話料金を計算する料金計算装置53をゲートキーパ10に接続し、ユーザに通知できるようにしている。
【0057】
また、図中、52はIPパケットデータを相手方の国の公衆回線網50で扱えるデータ形式に変換するトランキングゲートウェイである。
【0058】
また、図7は第3の実施形態を示す。本例では携帯型パーソナルコンピュータ(いわのるノートパソコン)64やデスクトップ型のパーソナルコンピュータ60にシステムフォン20及び電話機32又は電話機として機能するスピーカ及びマイク33を設け、電話機32、33と一般の電話機30との間でインターネット40を介して通話を確立できるようにしている。
【0059】
但し、本例では電話機32、33は公衆回線網50に直接接続されていないので、一般の電話機30から電話機32、33への着信はできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVoIP電話システムの好ましい実施形態における概略構成を示す図である。
【図2】上記実施形態におけるゲートキーパの基本的な構成を示す図である。
【図3】上記実施形態におけるシステムフォンの基本的な構成を示す図である。
【図4】上記実施形態における制御処理を示す機能ブロック図である。
【図5】上記実施形態における制御処理の概念を示すフローチャート図である。
【図6】第2の実施形態における概略構成を示す図である。
【図7】第3の実施形態における概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10 ゲートキーパ(システムサーバ)
20 システムフォン(通話制御装置)
30、31、32 電話機
40 インターネット
50 公衆電話回線網
51 携帯電話網
100 接続情報登録手段
110 登録判別手段
120 応答手段
130 ステータス更新手段
200 登録判別手段
210 通話制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明はVoIP電話システムに関し、特に相手方電話機がインターネットに接続していない時には自動的に公衆電話交換網を利用して通話することができるようにしたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の電子通信技術の進歩に伴い、インターネットが飛躍的に普及し、家庭や企業の端末や携帯端末からでもインターネットに簡単に接続することができるようになってきた。
【0003】
そして、上述のインターネットのIP(Internet Protocol) を利用して音声とデータを統合するVoIP(Voice over IP)技術が注目され、VoIP電話システム、いわゆるインターネット電話システムが研究され、実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のVoIP電話システムでは相手方の電話機がインターネットに接続していない時には通話ができず、電話機をインターネットに常時接続しておく必要があり、常時接続環境にない場合には利用できない。
【0005】
また、従来のVoIP電話システムでは公衆電話交換網(Public Switched Telephone Network)を利用する一般の電話機を相手に通話することができず、これらがVoIP電話システムの普及を妨げる原因となっていた。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑み、相手方電話機がインターネットに接続していない時には公衆電話交換網を利用して通話することができるようにしたVoIP電話システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明に係るVoIP電話システムは、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムであって、音声データを含むデータをインターネットプロトコルに従って送信するための電話機の接続情報を公衆電話回線網による電話番号情報に対応して登録する接続情報登録手段と、電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受け、該相手方電話機の電話番号情報が登録されているか否かを判別する登録判別手段と、上記相手方電話機の電話番号情報が登録されている時には上記電話番号情報に対応する電話機の接続情報を上記接続情報登録手段から読み出して出力し、非登録時には非登録情報を出力する応答手段と、該応答手段から上記電話機の接続情報を受けた時は該接続情報と上記電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力する一方、上記応答手段から非登録の応答を受けた時には上記電話機を公衆電話回線網に切替え接続して相手方電話機との間で通話を行わせる通話制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の特徴の1つはVoIP電話システムを利用しえる電話機のインターネット上の接続情報を公衆電話回線網(携帯電話やPHS電話の回線網を含む)における電話番号情報に対応して登録しておき、相手方電話機の電話番号がコールされた時には相手方電話機が登録されているか否かを判別し、登録されている時には接続情報と音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力し、登録されていない時には電話機を公衆電話回線網に切替え接続するようにした点にある。
【0009】
これにより、常時接続環境にある相手方に対してはインターネットによって通話できる一方、常時接続環境にない相手方に対しては公衆電話回線網によって通話でき、しかもそのインターネットと公衆回線網との接続の切替えを自動的に行うことができる結果、VoIP電話システムの飛躍的な普及を期待できる。
【0010】
本発明に係るVoIP電話システムを確実に構築し、安全に運用する上で、上述の各機能手段をシステムサーバと通話制御装置として実現するのがよい。即ち、インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含み、接続情報登録手段、登録判別手段の一部及び応答手段がシステムサーバに設けられ、登録判別手段の残部及び通話制御手段が通話制御装置に設けられているのが好ましい。
【0011】
ところで、音声データの形式は国によって異なることがあるが、公衆電話回線網の場合には公衆電話回線網内において音声データの形式が変換されるので通話障害の問題はない。他方、本発明のVoIP電話システムの場合、IPパケットはインターネットから各国のトランキングゲートウェイを経てその国の公衆電話回線網に入るので、通話障害の問題は発生しない。
【0012】
相手方電話機がインターネット上のどの階層に属するか等の状況によってはグローバルIPアドレスだけではなく、ローカルIPアドレスを必要とする場合もある。このローカルIPアドレスは動的に変動することがあり、かかる場合には確実な通話が難しいこともある。他方、インターネットに接続されるルータ(ターミナルアダプタを含む)等の機器には各機器固有のアドレス(機器アドレス;Media Access Control アドレス) が付与されているので、電話機の接続情報に機器アドレスを含ませ、機器アドレスによって安全確実な接続を確立するようにするのがよい。
【0013】
さらに、最近ではインターネット上で3人以上が会話(いわゆるチャット)を行うことのできるアプリケーションソフトが実用化されているが、本発明に係るVoIP電話システムでは既設のインターネットをそのまま利用するので、上述のチャットも利用することができる。
【0014】
また、相手方電話機の通話制御装置に停電や故障が発生した場合や相手方電話機がVoIP電話システムによる通話中の場合などにはインターネットを経た接続が確立できない。そこで、接続情報登録手段には通話制御手段の状況を示すステータス情報を登録し、通話制御手段の状況を検知して接続情報を更新するステータス更新手段を更に備え、相手方電話機の通話制御手段がインターネットを介して音声データを送受できない状況にある時には応答手段が非登録情報を出力するように構成するのがよい。
【0015】
これにより、相手方電話機に対する接続は公衆電話回線網による接続に自動的に切替えられ、公衆電話回線網による通話を確立できることとなる。ステータス情報の検知及び更新は適切な時間間隔、例えば100秒毎に行うようにするのがよい。
【0016】
また、電話をかける側に停電が発生した場合にはその通話制御装置が正常に動作せず、インターネットによる接続を確立できない。そこで、通話制御手段は自己がインターネットを介して音声データを送受できない状況にある時には電話機を公衆電話回線網に自動的に切替え接続するように構成するのがよい。
【0017】
情報登録手段、したがってシステムサーバは1つでもよいが、複数のシステムサーバを設けると、各サーバの負荷を軽減できる。しかし、通話制御装置から問い合わせがあった時に複数のシステムサーバに電話番号情報の登録の問い合わせを行うようすると、外国に電話する場合に応答の遅れが懸念される。
【0018】
しかし、外国電話をかける場合には相手方電話番号の前に国番号をつけるのが一般的であり、国番号によって問い合わせを行うシステムサーバをある程度特定できるので、迅速な応答を確保できる。
【0019】
また、上述のシステムサーバ及び通話制御装置も斬新である。即ち、本発明によれば、インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含んで構成され、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外の電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムにおけるシステムサーバであって、音声データを含むデータをインターネットプロトコルに従って送信するための電話機の接続情報を公衆電話回線網による電話番号情報に対応して登録する接続情報登録手段と、電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受け、該相手方電話機の電話番号情報が登録されているか否かを判別する登録判別手段と、上記相手方電話機の電話番号情報が登録されている時には上記電話番号情報に対応する電話機の接続情報を上記接続情報登録手段から読み出して出力し、非登録時には非登録情報を出力する応答手段と、を備えたことを特徴とするVoIP電話システムのシステムサーバを提供できる。
【0020】
また、本発明によれば、インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含んで構成され、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムにおける通話制御装置であって、電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受けてシステムサーバに送信し、システムサーバから相手方電話機の接続情報を受けた時は該接続情報と電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力する一方、上記システムサーバからの非登録情報を受けた時には電話機を公衆電話回線網に切替え接続して相手方電話機との間で通話を行わせる通話制御手段、を備えたことを特徴とするVoIP電話システムの通話制御装置を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて説明する。図1ないし図5は本発明に係るVoIP電話システムの好ましい実施形態を示す。本例のシステムは図1に示されるように、ゲートキーパ(システムサーバ)10、システムフォン(通話制御装置)20、電話機30、インターネット40、公衆電話回線網50、各種ルータ(ターミナルアダプタを含む)60から構成されている。また、ルータ60にはパーソナルコンピュータ61、ファクシミリ装置62、交換機(PBX)63が接続されることができる。
【0022】
図2はゲートキーパ10の基本的なハード構成の例を示す。図において、ゲートキーパ10は基本的にはCPU11、RAM12、HDドライブ14、及びLANボードやモデム等の通信装置15から構成されている。
【0023】
HDドライブ14によって駆動されるディスクにはゲートキーパ10を駆動する各種プログラムが格納されるとともに、登録された電話機30のインターネット上のグローバルIPアドレス及びローカルIPアドレス、接続情報が電話機の公衆回線網における電話番号情報に対応して登録され、上記接続情報には上記電話機30が接続されているルータ50やシステムフォン20等の機器アドレス(MACアドレス)及びステータス情報を含まれている。
【0024】
CPU11はシステムフォン20から送信されてきた相手方電話機30の電話番号情報、電話をかけてきた電話機30の電話番号情報、及びその電話機30に接続されているシステムフォン20の機器アドレス情報を受け、電話をかけたきた電話機30の認証を行った後、相手方電話機30が登録された電話機か否かを判別する。登録の判別はまずHDドライブ14のディスク内に登録されている情報を検索し、電話番号情報と一致する登録情報がない場合には他のゲートキーパ、外国電話の場合には国番号によって特定される地域範囲に存在するゲートキーパに電話番号情報を送信して登録情報の検索を行わせる。
【0025】
また、相手方電話機30が登録された電話機である時にはCPU11は電話番号情報に対応する接続情報を読み出し、問い合わせを行ったシステムフォン20又は問い合わせをしてきた他のゲートキーパに出力する。また、CPU11は他のゲートキーパ又は外国のゲートキーパからの接続情報を問い合わせを行ったシステムフォン20に出力する。
【0026】
さらに、相手方電話機30が登録された電話機でない時、相手方電話機30が停電中でそのシステムフォン20が正常に動作しないおそれがある時、あるいは相手方電話機30がVoIP電話システムによる通話中である時にはCPU11はその旨を示す音声データ、例えば「一般電話へコールします」等の音声データを問い合わせを行ったシステムフォン20に出力する。
【0027】
図3はシステムフォン20の基本的なハード構成の例を示す。図において、システムフォン20は基本的にはCPU21、RAM22、ROM23、及びLANボードやモデム等の通信装置25から構成されている。
【0028】
ROM23にはシステムフォン20を駆動制御する各種プログラムが格納されている。
【0029】
CPU21は自己に接続された電話機30の受話器が上げられ(オンフックされ)、相手方電話機30の電話番号情報を受けると、ゲートキーパ10に接続し、電話をかける相手方電話機30の電話番号情報、自己の機器アドレス情報及び電話をかけた電話機30の電話番号情報をゲートキーパ10に送信する。
【0030】
また、CPU21はゲートキーパ10から相手方電話機30の接続情報が送信されてくると、相手方電話機30との接続を確認した後、電話をかけてきた電話機30の電話番号情報及び相手方電話機30の電話番号情報、ゲートキーパ10から受け取った接続情報及び当方の電話機30からの音声データからIPパケットを生成してインターネット40に送信する一方、相手方電話機30のシステムフォン20から送信されてきたIPパケットから音声データを抽出して自己に接続された電話機30に送るようになっている。
【0031】
さらに、CPU21はゲートキーパ10から相手方電話機30が登録されていない旨、相手方電話機30がインターネット40によって接続できない状況にある旨の音声データを受けると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続し、公衆電話回線網50によって通話を確立させるようになっている。
【0032】
また、CPU21は電話機30からの電話番号情報の先頭に特定の情報、例えば「**」の情報が付されていると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続し、公衆電話回線網50によって通話を確立させるようになっている。
【0033】
図4は本例のVoIP電話システムにおける基本的な機能ブロックを示す。ゲートキーパ10は機能的には接続情報登録手段100、登録判別手段110、応答手段120、ステータス更新手段130から構成されている。
【0034】
接続情報記憶手段100はHDドライブ14、その他の記憶装置によって実現される機能手段であって、登録された電話機のインターネットにおけるIPアドレス、及びその電話機30に接続されているルータ50等の機器アドレス(MACアドレス)を含む接続情報が電話機の公衆回線網における電話番号情報に対応して登録されている。
【0035】
登録判別手段110はCPU11及び通信装置15によって実現される機能手段であって、システムフォン20から送信されてきた相手方電話機30の電話番号情報、機器アドレス情報及び電話をかけてきた電話機30の電話番号情報を受け、機器アドレス情報と電話番号情報とから電話をかけたきた電話機30の認証を行った後、相手方電話機30が登録された電話機が否かを判別するようになっている。
【0036】
また、登録判別手段110は相手方電話機30が登録された電話機である時には電話番号情報に対応する接続情報を読み出し、問い合わせを行ったシステムフォン20に出力するようになっている。
【0037】
さらに、登録判別手段110は相手方電話機30が登録された電話機でない時には他のゲートキーパに相手方電話機30の電話番号情報を送信して問い合わせを行ない、外国電話の場合には国番号によって特定される地域範囲のゲートキーパに電話番号情報を送信して問い合わせを行うようになっている。
【0038】
また、登録判別手段110は相手方電話機30が停電中である時、あるいは相手方電話機30がVoIP電話システムによる通話中である時にはその旨を示す音声データを問い合わせを行ったシステムフォン20に出力するようになっている。
【0039】
ステータス更新手段130はCPU11及び通信装置15によって実現される機能手段であって、自己が管理するシステムフォン20に対して現在の状況を問い合わせ、その情報でもって接続情報内のステータス情報を更新するようになっいる。
【0040】
システムフォン20は機能的には登録判別手段200及び通話制御手段210から構成されている。
【0041】
登録判別手段200はCPU21及び通信装置25によって実現される機能手段であって、自己に接続されている電話機30がオンフックされ、相手方電話機30の電話番号情報が送られてくると、電話をかける相手方電話機30の電話番号情報、機器アドレス情報及び電話をかけた電話機30の電話番号情報をゲートキーパ10に送信するようになっている。
【0042】
通話制御手段210はCPU21及び通信装置25によって実現される機能手段であって、ゲートキーパ10から相手方電話機30の接続情報が送信されてくると、相手方電話機30との接続を確認した後、当方及び相手方の機器アドレスと電話番号情報、受信した接続情報、及び自己に接続されている電話機30からの音声データからIPパケットを生成してインターネット40に送信する一方、相手方電話機30のシステムフォン20から送られてきたIPパケットを受けるとそのIPパケットから音声データを抽出し、自己に接続されている電話機30に送信するようになっている。
【0043】
さらに、通話制御手段210はゲートキーパ10から相手方電話機30が登録されていない旨、相手方電話機30がインターネット40によって接続できない状況にある旨の音声データを受けると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に接続し、公衆電話回線網50によって通話を確立させるようになっている。
【0044】
また、通話制御手段210は電話機30からの電話番号情報の先頭に特定の情報、例えば「**」の情報が付されていると、自己に接続されている電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続するようになっている。
【0045】
次に、図5を用いてVoIP電話システムの概略動作について説明する。図5は本例のシステムにおける制御処理の概念図を示す。今、システムフォン20に接続されている電話機30をオンフックし(ステップS200)、電話番号をプッシュ(又はダイヤリング)すると、電話番号情報がシステムフォン20に与えられる。本例のシステムではVoIP電話ではなく、直接一般電話をかける場合には電話番号をプッシュ(又はダイヤリング)前に、電話機30の「*」のボタンを2回プッシュする。
【0046】
すると、システムフォン20は電話番号情報中の「**」の有無から直接一般電話をかけているか否かを判別する(ステップS210)。VoIP電話の場合にはゲートキーパ10に接続し、入力された電話番号情報、当方の機器アドレス、電話をかけてきた電話機30の電話番号情報を送信する(ステップS220、S230)。
【0047】
ゲートキーパ10はシステムフォン20の機器アドレス及び電話機30の電話番号情報から認証を行った後、相手方電話機30の電話番号情報から相手方電話機30が登録された電話機か否かを判別し(ステップS110)、判別結果に応じた応答をシステムフォン20に出力する(ステップS120〜S140)。
【0048】
システムフォン20は相手方電話機30の接続情報を受けると、相手方電話機30の接続情報でもって相手方電話機30との接続を行った後、自己に接続されている電話機30からの音声データとゲートキーパ10からの接続情報とからIPパケットを順次生成し、インターネット40に送信する一方、相手方電話機30のシステムフォン20からのIPパケットを受けるとIPパケットから音声データを抽出し、自己に接続されている電話機30に与える(ステップS240〜S260)。
【0049】
他方、システムフォン20がゲートキーパ10から相手方が登録されていない電話機である旨の音声データ、あるいはインターネット40によって接続を確立できない旨の音声データを受けると、その音声データを自己に接続されている電話機30に送信するとともに、その電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続し、電話番号をコールする(ステップS270、S280)。これによって、一般の電話による通話を行うことができる(ステップS290)。
【0050】
通話が終了すると、電話機30で電話をかけた人は相手方電話機30又は相手方電話機30のシステムフォン20からのオフフック信号によって通話が終了したことを確認することができる。
【0051】
他方、システムフォン20に「**」付きの電話番号情報が送られてくると、システムフォン20はその電話機30を公衆電話回線網50に切替え接続して直接一般電話を行えるようにする(ステップS2100、S2110)。
【0052】
また、ゲートキーパ10は適切な時間間隔、例えば100秒毎に自己が管理しているシステムフォン20に対して現在の状況(ステータス)、例えば電源ONの有無、電話番号の変更、システムフォン20の異常の有無、停電の有無、通話中か否か、電話番号の変更等を問い合わせ(ステップS100)、システムフォン20からの現在の状況をステータス情報として登録した接続情報を更新する(ステップS100)。
【0053】
図6は第2の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例のVoIP電話システムでは携帯電話(PHS電話を含む)31と電話機30との間、及び携帯電話31同士の間でインターネット40を介し、及び公衆電話回線網50や携帯電話回線網51を介して通話を確立できるようにしている。
【0054】
即ち、携帯電話回線網51の各アクセスポイント52にシステムフォン20を設け、ゲートキーパ10には登録された携帯電話31のインターネット上のグローバルIPアドレス及びローカルIPアドレス、接続情報を携帯電話回線網(PHS電話回線網を含む)における携帯電話番号情報(PHS電話番号情報を含む)に対応して登録し、上記接続情報には携帯電話31が接続されるシステムフォン20の機器アドレス(MACアドレス)及びステータス情報を含ませる。
【0055】
このように構成すると、国内及び国外を問わず、電話機30と携帯電話(PHS電話を含む)31との間及び携帯電話31同士の間でインターネット40、41を介して通話を行うことができ、又上述の説明から明らかなように、電話機30と携帯電話31との間及び携帯電話31同士の間で携帯電話網51を介して通常一般の接続を確立して通話を行うことができる。
【0056】
但し、携帯電話31や国によっては通常の電話機30や日本の場合と料金体系が異なることがあるので、料金体系及び通話時間に応じて通話料金を計算する料金計算装置53をゲートキーパ10に接続し、ユーザに通知できるようにしている。
【0057】
また、図中、52はIPパケットデータを相手方の国の公衆回線網50で扱えるデータ形式に変換するトランキングゲートウェイである。
【0058】
また、図7は第3の実施形態を示す。本例では携帯型パーソナルコンピュータ(いわのるノートパソコン)64やデスクトップ型のパーソナルコンピュータ60にシステムフォン20及び電話機32又は電話機として機能するスピーカ及びマイク33を設け、電話機32、33と一般の電話機30との間でインターネット40を介して通話を確立できるようにしている。
【0059】
但し、本例では電話機32、33は公衆回線網50に直接接続されていないので、一般の電話機30から電話機32、33への着信はできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVoIP電話システムの好ましい実施形態における概略構成を示す図である。
【図2】上記実施形態におけるゲートキーパの基本的な構成を示す図である。
【図3】上記実施形態におけるシステムフォンの基本的な構成を示す図である。
【図4】上記実施形態における制御処理を示す機能ブロック図である。
【図5】上記実施形態における制御処理の概念を示すフローチャート図である。
【図6】第2の実施形態における概略構成を示す図である。
【図7】第3の実施形態における概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10 ゲートキーパ(システムサーバ)
20 システムフォン(通話制御装置)
30、31、32 電話機
40 インターネット
50 公衆電話回線網
51 携帯電話網
100 接続情報登録手段
110 登録判別手段
120 応答手段
130 ステータス更新手段
200 登録判別手段
210 通話制御手段
Claims (7)
- 少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外の電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムであって、
音声データを含むデータをインターネットプロトコルに従って送信するための電話機の接続情報を公衆電話回線網による電話番号情報に対応して登録する接続情報登録手段と、
電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受け、該相手方電話機の電話番号情報が登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
上記相手方電話機の電話番号情報が登録されている時には上記電話番号情報に対応する電話機の接続情報を上記接続情報登録手段から読み出して出力し、非登録時には非登録情報を出力する応答手段と、
該応答手段から上記電話機の接続情報を受けた時は該接続情報と上記電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力する一方、上記応答手段から非登録の応答を受けた時には上記電話機を公衆電話回線網に切替え接続して相手方電話機との間で通話を行わせる通話制御手段と、
を備えたことを特徴とするVoIP電話システム。 - 上記インターネットに接続されたシステムサーバ、及び上記インターネットに接続されるとともに上記公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含み、
上記接続情報登録手段、登録判別手段の一部及び応答手段が上記システムサーバに設けられ、上記登録判別手段の残部及び通話制御手段が上記通話制御装置に設けられている請求項1記載のVoIP電話システム。 - 上記電話機の接続情報にはインターネットプロトコルにおける機器アドレスが含まれている請求項1又は2記載のVoIP電話システム。
- 上記接続情報登録手段には上記通話制御手段の状況を示すステータス情報が更に登録され、上記通話制御手段の状況を検知して上記接続情報を更新するステータス更新手段を更に備え、
相手方電話機の通話制御手段がインターネットを介して音声データを送受できない状況にある時には上記応答手段が上記非登録情報を出力するようになした請求項1ないし3のいずれかに記載のVoIP電話システム。 - 上記通話制御手段は自己がインターネットを介して音声データを送受できない状況にある時には電話機を公衆電話回線網に接続するようになした請求項1ないし4のいずれかに記載のVoIP電話システム。
- インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含んで構成され、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外の電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムにおけるシステムサーバであって、
音声データを含むデータをインターネットプロトコルに従って送信するための電話機の接続情報を公衆電話回線網による電話番号情報に対応して登録する接続情報登録手段と、
電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受け、該相手方電話機の電話番号情報が登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
上記相手方電話機の電話番号情報が登録されている時には上記電話番号情報に対応する電話機の接続情報を上記接続情報登録手段から読み出して出力し、非登録時には非登録情報を出力する応答手段と、
を備えたことを特徴とするVoIP電話システムのシステムサーバ。 - インターネットに接続されたシステムサーバ、及びインターネットに接続されるとともに公衆電話回線網に接続可能に構成された通話制御装置を含んで構成され、少なくとも2つの電話機の間でインターネットを介して音声データを送受して通話できる一方、システム外電話機との間では公衆電話回線網を介して通話できるようにしたVoIP電話システムにおける通話制御装置であって、
電話機から公衆電話回線網に向けて送信される相手方電話機の電話番号情報を受けてシステムサーバに送信し、システムサーバから相手方電話機の接続情報を受けた時は該接続情報と電話機からの音声データとからIPパケットを生成してインターネットに出力する一方、上記システムサーバからの非登録情報を受けた時には電話機を公衆電話回線網に切替え接続して相手方電話機との間で通話を行わせる通話制御手段、を備えたことを特徴とするVoIP電話システムの通話制御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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