JP2005020545A - Ip電話システム - Google Patents
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Abstract
【課題】VoIPによるパケットを交換して通信を行うIP電話システムにおいて、電話端末をコードレス化した子機電話端末の使用を可能にするIP電話システムを提供。
【解決手段】IPネットワーク10には、H.323ゲートキーパ機能を有するコンピュータ装置20と、プロトコル変換処理機能を有する複数のコンピュータ装置22,24,26と、IP電話機30,32とが接続され、コンピュータ装置22,24,26にはそれぞれ子機端末装置50,52,54の識別子が登録されて、コンピュータ装置22,24,26と子機端末装置50,52,54との通信リンクのピコネットが形成されていると、子機端末装置から所望の相手先端末への発信が行われてIPネットワーク10を介して音声通話を行うIP電話システム100が構築されている。
【選択図】 図1
【解決手段】IPネットワーク10には、H.323ゲートキーパ機能を有するコンピュータ装置20と、プロトコル変換処理機能を有する複数のコンピュータ装置22,24,26と、IP電話機30,32とが接続され、コンピュータ装置22,24,26にはそれぞれ子機端末装置50,52,54の識別子が登録されて、コンピュータ装置22,24,26と子機端末装置50,52,54との通信リンクのピコネットが形成されていると、子機端末装置から所望の相手先端末への発信が行われてIPネットワーク10を介して音声通話を行うIP電話システム100が構築されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPネットワークに電話端末を収容して、VoIPによるパケットを交換して通信を行うIP電話システムに係り、たとえば、電話端末をコードレス化した子機電話の使用を提供するIP電話システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットプロトコル(IP)を使用して音声や映像、さらにデータ系情報を送受信するマルチメディア通信がIPネットワークにて行われている。このような通信を標準化するために、たとえば、ITU−T (International Telecommunication Union − Telecommunication)では、H.300シリーズの標準を制定している。
【0003】
その中でH.323は、音声通信として電話系の通信を行うために採用されて、たとえばVoIP(Voice over IP)通信を行うために必要な呼制御についての標準を含む。
【0004】
VoIP通信を行うためのシステム構成として、アナログ回線やPHS回線等の電話回線を収容して異なる通信網とのプロトコル変換を行う機能を有するH.323ゲートウェイ装置と、交換接続動作を制御する機能を有するH.323ゲートキーパ装置とをIPネットワークに接続することにより、IP電話交換システムが構築されて、従来の交換機にて行っていたような電話交換サービスが提供される。
【0005】
また、このようなIP交換システムが構築されたIPネットワークにIP電話機を直接接続することができる。IP電話機は、H.323ゲートキーパの制御によって、従来の電話機と同様の使用方法にて操作および通話を行うことができるIP電話交換システム用の電話機である。したがって、パーソナルコンピュータ等が多数LANに設置された事業所等の環境では、そのイントラネットに複数のIP電話機を接続してIP電話機間同士の通話ができ、さらにネットワーク間のプロトコル変換を行うH.323ゲートウェイ装置を介してアナログ電話回線やディジタル回線にて構成された電話システムに収容された電話端末とIP電話機間通話することが可能になる。
【0006】
また、H.323ゲートウェイ装置にPBX装置を搭載してIP交換機を形成し、電話機を複数設置することによりIP電話システムに内線電話機を複数収容させることができる。内線電話機としてたとえばPHS電話端末を採用する場合には、IP交換機にPHS基地局を複数接続することにより、構内コードレス電話システムが構築される。
【0007】
さらにPHS電話端末のように無線によって情報通信を行うワイヤレスネットワークの実現が期待されている。たとえば、近距離無線技術が適用されたBluetoothでは、通信エリア内の電子機器を無線にて接続して情報通信を行うことが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−285476号公報
【特許文献2】
特開2002−354144号公報。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、IP交換機にPHS電話端末を収容させて、コードレス電話システムを構築するためには、H.323ゲートウェイ装置からPHS基地局までの間をPHS電話回線を敷設する必要があるので、設備および工事のためのコストが発生するとともに、その工事期間が必要であるという問題があった。また、PHS電話回線は、IPネットワークとは別の配線であり、構内にすでに敷設されているIPネットワークを有効に利用することはできなかった。
【0010】
また、IP交換システムにIP電話機を多数収容させたシステムを構築する場合、IP電話機の接続台数に応じたIPアドレスがさらに必要になり、ネットワーク接続する複数のコンピュータ端末装置と複数のIP電話機とにより、IPアドレスが不足するという問題があった。
【0011】
さらに、IP交換機を介したIP電話機間の内線通話についても音声パケットがIPネットワークを転送されるため、内線のトラヒックが増大するとLAN上のパケット転送量が増大し、たとえばパソコン間の他のデータ転送等のパフォーマンスを低下させるという問題があった。
【0012】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、VoIPによるパケットを交換して通信を行うIP電話システムにおいて、たとえば、電話端末をコードレス化した子機電話端末の使用を可能にするIP電話システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、インターネットプロトコルを使用してパケットを通信するインターネットプロトコル網に接続されて、インターネットプロトコルを使用して音声パケットを交換するVoIPによって音声通話を行うIP電話システムにおいて、このシステムは、インターネットプロトコル網に接続され、インターネットプロトコルと他の無線通信プロトコルとのプロトコル変換を行うコンピュータ装置と、コンピュータ装置に無線通信プロトコルによって無線通信にて接続し、コンピュータ装置が接続しているインターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第1の子機端末装置と、インターネットプロトコル網に接続され、コンピュータ装置に対する呼制御を行うゲートキーパ装置とを含み、コンピュータ装置と第1の子機端末装置とには、無線通信プロトコルに応じた同一の識別子が設定されて、コンピュータ装置は、第1の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に、発着信制御を行うことを特徴とする。
【0014】
この場合、このIP電話システムは、コンピュータ装置に無線通信プロトコルによって無線通信にて接続し、コンピュータ装置が接続しているインターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第2の子機端末装置であって、コンピュータ装置に設定されている識別子とは異なる識別子が設定された第2の子機端末装置を含み、コンピュータ装置は、第2の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に、第2の子機端末装置からの呼出しを検出すると、呼処理可能であるか否かの判断に応じて発信制御を行うとよい。
【0015】
また、コンピュータ装置は、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、第1の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に着信制御を行うとよく、また、コンピュータ装置は、複数の第1の子機端末装置にそれぞれ対応する識別子を着信優先順位に応じて設定し、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、優先順位に応じた識別子が設定された第1の子機端末装置について着信制御を行うとよい。
【0016】
さらに、コンピュータ装置は、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、第1の子機端末装置との通信リンクを形成していない場合に、不在情報をゲートキーパ装置に通知するとよく、また、コンピュータ装置は、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、第1の子機端末装置との通信リンクを形成していない場合に、不在メッセージを発信元に返信するとよい。
【0017】
またゲートキーパは、H.323通信制御機能を有するゲートキーパであるよく、またコンピュータ装置は、プロトコル変換処理を行うH.323ゲートウェイ機能を有するとよい。
【0018】
また、コンピュータ装置は、Bluetooth 技術仕様に準拠する通信インタフェース回路を備え、技術仕様に応じた無線通信プロトコルと、インターネットプロトコルとを変換するプロトコル変換処理を行うとよく、さらに、第1の子機端末装置は、Bluetooth 技術仕様に準拠する通信インタフェース回路を備えるとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明によるIP電話システムの実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1を参照すると、インターネットプロトコルによる通信が行われるインターネットプロトコル(IP)ネットワーク10に複数のコンピュータ装置20,22,24,26やIP電話機30,32が接続されたイントラネット上のIP電話システム100の一実施例が示されている。
【0021】
コンピュータ装置(GK) 20は、ITU−T勧告による国際標準H.323に準拠し、電話サービスを制御するための各種処理機能を有するH.323ゲートキーパ(GK)装置である。本実施例では、コンピュータ装置20は、IPネットワーク10上にてVoIP(Voice over IP)による電話サービスを実現するために、IPネットワーク10に接続されたIP電話機30,32およびコンピュータ装置20,22,24,26をH.323エンドポイントとして登録し、これら複数の端末をゾーンとして管理する。コンピュータ装置20は、管理しているゾーンの端末に対するアドレス解決等のアドレス管理、呼の制御および帯域制限などの通信制御機能を有している。
【0022】
コンピュータ装置22,24,26は、H.323ゲートウェイ機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)であり、コンピュータ装置22,24,26にはネットワーク装置を識別するIPアドレスがそれぞれ設定されている。
【0023】
図示するようにコンピュータ装置22,24には、近距離無線技術インタフェース回路を有する通信ユニット40,42がUSB等のインタフェース42を介してそれぞれ接続されている。この近距離無線技術として本実施例ではBluetooth 技術仕様が各コンピュータ装置22,24,26に適用されている。
【0024】
この近距離無線技術では、コンピュータ装置22,24,26は、通信エリア内の子機端末装置50,52,54と無線リンクを形成して、近距離無線技術によりたとえばコンピュータ装置22と子機端末装置50とを接続してマスタおよびスレーブからなるピコネットを形成し、子機端末装置50から発信し通話を行う。コンピュータ装置22と子機端末装置50とには、同一アドレスである識別子(BD_ADDR)を運用開始時に設定登録しており、コンピュータ装置22は子機端末装置50に対する親機として機能する。また子機端末装置50,52,54にはそれぞれ他とは異なる一意の識別子(BD_ADDR)が与えられる。
【0025】
コンピュータ装置24,26も同様にそれぞれ子機端末装置52,54について同番号の識別子(BD_ADDR)をそれぞれ登録管理している。
【0026】
各コンピュータ装置22,24,26は、同一の識別子が設定された子機端末装置50,52,54からの呼を受け付けてIPネットワーク10側への呼処理を行う機能を有する。さらに各コンピュータ装置22,24,26は、それぞれ自装置に設定された識別子とは異なる識別子が設定されている子機端末装置からの呼を検出すると、処理可能か否かを判断し、呼処理可能な場合にIPネットワーク10への呼処理を行う機能も有している。
【0027】
なお、各コンピュータ装置22,24,26は、同一の識別子を登録した子機端末装置50,52,54への着信をIPネットワーク10から検出すると、登録された子機端末装置と通信エリア内にてピコネットを形成している場合にその着信を受け付けて子機端末装置と接続し、ピコネットが形成されていない場合には、IPネットワーク10上のコンピュータ装置(GK)20に不在通知を送出する機能を有している。
【0028】
子機端末装置50,52,54は、Bluetooth 技術仕様の近距離無線技術インタフェース回路とVoIP処理機能とを有するコードレス電話端末であり、このコードレス電話端末は、同技術仕様の通信インタフェース備えるコンピュータ装置22,24,26に対するコードレス子機として機能する。
【0029】
なお、コンピュータ装置26には、通信ユニット40と同等の機能を有する通信制御回路が内蔵されている。もちろんこの通信制御回路は、カードスロットに装着するように構成されてもよい。
【0030】
これらコンピュータ装置22,24,26は、たとえば事業所内に配置された机上などに設置されて、不図示のLANインタフェース回路を介してIPネットワーク10にそれぞれ接続されている。
【0031】
IP電話機(IP−TEL) 30,32は、音声信号をIPパケットに組み立てて変換したIPパケットをIPネットワーク10に送出し、IPネットワーク10から送られるIPパケットを分解して音声信号に変換して送話および受話を行うIPネットワーク用の電話端末であり、それぞれを識別するIPアドレスが設定されている。本実施例におけるIP電話機30,32は、コンピュータ装置22,24,26と同様に国際標準H.323に準拠してVoIP(Voice over IP)による電話通話を行うH.323エンドポイントである。
【0032】
このように子機端末装置50,52,54は、VoIPにて音声とパケットとの変換処理を行い、ネットワーク接続されたコンピュータ装置22,24,26に近距離無線技術により音声パケットを交換し、コンピュータ装置22,24,26が親機として機能することにより、たとえばIP電話機30,32や、直接ピコネットを形成できない他の子機端末装置と呼接続して音声通話を行うことができる。
【0033】
コンピュータ装置22,24,26のうち、近距離無線技術のインタフェース回路が内蔵されたコンピュータ装置26の内部構成例を図2を参照して説明する。コンピュータ装置26は、パーソナルコンピュータ装置の基本的な入出力回路、表示回路、記憶回路および演算処理回路等の周辺回路とアプリケーションソフトウェア等が格納された記憶装置等とを含む中央処理装置200を備えている。
【0034】
中央処理装置200には、所定のバスインタフェースを介してLANコントローラ202とベースバンド処理回路204とRFトランシーバ回路206とがそれぞれ接続されている。LANコントローラ202は、IPネットワーク10に接続されて、IPパケットを送受信するネットワークインタフェースカードである。
【0035】
ベースバンド処理回路204およびRFトランシーバ回路206は、上述の近距離無線技術が適用されたインタフェース回路を構成し、ベースバンド処理回路204は、IPパケットと近距離無線技術によるパケットとのプロトコル変換を実行し、またピコネットを構成するなどの通信管理や周波数およびタイミング管理などを行って通信リンクを制御する処理回路である。
【0036】
RFトランシーバ回路206は、ISMバンドと呼ばれる2.4GHz周波数帯域にて周波数ホッピング型スペクトル拡散方式でワイヤレス通信を行うための変復調回路を含む物理層回路である。本実施例ではRFトランシーバ回路206は、無線周波数信号を送受信するためのアンテナを含み、受信電波の受信強度に応じた送出電力制御を行う機能を有している。
【0037】
中央処理装置200は、IPネットワーク10に接続されているコンピュータ装置(GK)20にH.323エンドポイントとしてコンピュータ装置26が登録されるとともに、IPネットワーク10と近距離通信技術を使用する子機端末装置54等とを接続して呼制御情報や音声パケットなどを相互に変換するH.323ゲートウェイ処理機能を有する。
【0038】
中央処理装置200は、IPネットワーク10側に対する発着信制御を行って、子機端末装置54からの呼や子機端末装置への呼を処理する呼制御機能を提供する。
【0039】
また、コンピュータ装置26の中央処理装置200には、たとえば子機端末装置54に設定登録する識別子(BD_ADDR)と同一の番号を設定登録して、これを自局の登録子機として管理する機能を有し、識別子(BD_ADDR)と、エンドポイントに割り当てられた電話番号との変換テーブルを備えている。中央処理装置200は、7台までの複数の子機端末装置の識別子(BD_ADDR)を設定登録する。この場合、中央処理装置200は、子機端末装置ごとに優先順位を設定すると、たとえば着信の際に優先順位に応じた順番にて子機端末装置を呼び出すことができる。
【0040】
中央処理装置200は、子機端末装置54とピコネットを形成している際に、この子機端末装置54からの発呼を受け付けて処理する機能と、またこのピコネット形成時にIPネットワークからの着呼が発生するとこの子機端末装置54に接続して、子機端末装置54とIPネット上の発信側端末装置と呼接続する機能を有している。逆に登録子機とのピコネットを形成していない状態においてIPネットワーク10からの着呼が発生すると、子機端末装置54は不在である旨を示す不在通知情報を発信元に通知させる機能を有する。この機能は、コンピュータ装置20を介在して電話サービスとして発信元に通知される。なお、この場合、コンピュータ装置26にて着信処理を行って、たとえば不在メッセージを発信元に返送するようにしてもよい。
【0041】
本実施例ではさらに、自局の登録子機ではない未登録子機である他の子機端末装置50,52等とのピコネットが形成されている際に、その未登録子機からの発呼要求を検出すると、処理可能である場合にその呼を登録親機に代理して受け付けてIPネットワーク10側に呼接続処理を行う処理機能を有している。
【0042】
中央処理装置200は、また、通常の業務用のアプリケーションソフトウェアなどが導入されており、上述の処理制御機能や各種ソフトウェアは、所定のオペーレーティングシステム上で稼働することができる。
【0043】
子機端末装置50,52,54の内部構成例を図3に示す。これら子機端末装置50,52,54は、それぞれ異なる値の識別子が設定される点で互いに異なり、他の機能構成は同じでよいので、子機端末装置54を例示して説明する。
【0044】
子機端末装置54は、図示するように近距離無線技術が適用されたインタフェース回路を構成するRFトランシーバ回路300およびベースバンド処理回路302を備えている。
【0045】
RFトランシーバ回路300は、たとえば図2に示したRFトランシーバ回路206と同様の回路構成でよく、2.4GHz周波数帯域にて周波数ホッピング型スペクトル拡散方式でワイヤレス通信を行う無線周波数回路である。RFトランシーバ回路300は無線周波数信号を送受信するためのアンテナを含み、受信電波の受信強度に応じた送出電力制御を行う機能を有している。RFトランシーバ回路300の入出力はベースバンド処理回路302に接続されている。
【0046】
ベースバンド処理回路302は、たとえば図2に示したベースバンド処理回路204と同様の回路構成でよく、ベースバンド処理回路302は、制御回路304の制御の下で、VoIP処理によるIPパケットと近距離無線技術によるパケットとのプロトコル変換を実行し、またピコネットを構成するなどの通信管理や周波数およタイミング管理などを行って通信リンクを制御する処理回路である。ベースバンド処理回路302の入出力はVoIP処理回路306に接続されている。
【0047】
VoIP処理回路306は、音声信号をIPパケットに組み立てて、またIPパケットを分解して音声信号を抽出する音声パケットの分解組立機能を有し、さらに呼出しおよび音声通話に関する制御パケットを生成する機能を有している。VoIP処理回路306はさらにCODEC 308に接続されている。
【0048】
CODEC 308には、アンプ310を介してマイク312が接続され、他方にアンプ314を介してスピーカ316が接続されている。CODEC 308は、マイク312にて変換された音声信号に所定の符号化処理を施す符号化処理回路と、VoIP処理回路306から出力される符号化データを復号して音声信号を生成する復号処理回路とを含む。CODEC 308は、たとえば、G.711やG.729などの標準化された音声符号化方式にて変換処理を行う。
【0049】
制御回路304は、子機端末装置54の各部を制御して、呼の生成と着信制御とを統括して行う処理回路であり、発信および着信の際には操作部320への操作を検出し、その操作情報に応じた処理制御を行う。制御回路304および操作部320は、たとえば(PDA:personal digital assistant)などの携帯情報端末の機能構成を利用して構成してもよく、その場合、他の機能構成回路は、カードインタフェース等を介して携帯情報端末に装着するとよい。制御回路304には、親機としてのコンピュータ装置26に設定されている識別子(BD_ADDR)と同一の識別子を設定登録する。
【0050】
子機端末装置54は、たとえば親機であるコンピュータ装置26とピコネットを形成している際に、子機端末装置54からの発呼を親機に要求し、ピコネット形成時にIPネットワーク10からコンピュータ装置26に着呼が発生して、コンピュータ装置26から呼出しを受けるとこれに応答接続して、子機端末装置54とIPネットワーク10上の発信側端末装置とが呼接続される。
【0051】
さらに、子機端末装置54は、自局が登録されている親機ではない他のコンピュータ装置22,24とピコネットを形成している際に、発信操作を検出すると、ピコネットを形成しているコンピュータ装置に発信情報を送出して、これが受け付けられると呼接続処理動作の後、通話処理を行う機能を有している。
【0052】
また、子機端末装置50,52,54はそれぞれ端末同士にてピコネットを形成することができ、登録親機からの管理が行われない状態にて子機端末装置50,52,54間で直接無線通信を行うことができ、この場合、制御回路304は、音声通話について内線電話として制御する機能を有する。
【0053】
以上のような構成で、IP電話システム100の動作を図4ないし図7を参照して説明する。まず、子機端末装置54からその登録親機であるコンピュータ装置(PC) 26を介してIP電話機(IP−TEL) 30に発信して呼接続する動作を図4を参照して説明する。
【0054】
図示するように、子機端末装置54とコンピュータ装置26とが通信リンクによりピコネットが形成されている状態にて、子機端末装置54にて発信操作が検出されると、コンピュータ装置26に対して呼出しが行われる。コンピュータ装置26は、登録子機である子機端末装置54からの呼出しを検出してその識別子を認識すると、コンピュータ装置(GK) 20に対し呼設定を送出し、その応答を検出するとセッションが確立したことを子機端末装置54に通知して、子機端末装置54を通話状態に制御する。これで子機端末装置54はIP電話機30との通話ができる状態となる。
【0055】
次に、図5に示すように子機端末装置54がコンピュータ装置26の通信エリア外に移動して、他のコンピュータ装置24の通信エリアに入り、ピコネットを形成した場合について説明すると、子機端末装置54は未登録親機であるコンピュータ装置26からのスキャンに応動して応答し、コンピュータ装置24の判断に応じてピコネットが形成される。
【0056】
ここで、子機端末装置54にて発信操作が検出されると、コンピュータ装置24に対して呼出しが行われるが、コンピュータ装置24は、未登録子機である子機端末装置54からの呼出しを認識すると、たとえば呼処理が受付可能な場合に、コンピュータ装置(GK) 20に対し呼設定を送出して呼処理が行われる。このように、識別子が未登録の子機端末装置であっても、子機端末装置から呼を処理できる場合にコンピュータ装置24は、登録親機の代理動作を行うことができる。他のコンピュータ装置22,26も同様に未登録子機に対する代理処理を行うことができる。
【0057】
次に、IP電話機30からコンピュータ装置26に対する発信時動作を図6を参照して説明すると、まず、コンピュータ装置26と子機端末装置54とが通信エリア内にてピコネットが形成されている。IP電話機30にて発信操作が行われると、呼設定処理およびセッションの確立が行われて、IP電話機30から送出されたIPパケットがコンピュータ装置26に届けられる。コンピュータ装置26では、識別子が登録されている登録子機として子機端末装置54に対して着呼を通知する。子機端末装置54では、この通知を受けて、たとえば操作者がオフフック操作を行うと、この操作情報をコンピュータ装置26に通知するとともに通話処理を開始する。コンピュータ装置26では、子機端末装置54とIPネットワークとの間にて行われる通話を維持管理する。
【0058】
次に、子機端末装置54が登録親機としてのコンピュータ装置26の通信エリア外に移動している場合に、コンピュータ装置26に対する着呼が発生した際の動作について図7を参照して説明する。
【0059】
コンピュータ装置26では、子機端末装置54に対して着呼を通知してもその応答が子機端末装置54から受信されない。また、コンピュータ装置26は、登録子機である子機端末装置54とのピコネットを形成していないことを認識しているので、所定の時間の経過後に、子機端末装置54が応答不能である状態であるとコンピュータ装置26は判断し、コンピュータ装置26は発信側のIP電話機30に対して不在を通知する不在通知パケットをコンピュータ装置(GK) 20に返送する。コンピュータ装置(GK) 20では、この不在通知パケットを受信すると、不在を表す通知をIP電話機30に送出したり、また、たとえばメッセージ録音処理等の電話サービスなどをIP電話機30に対して提供することができる。
【0060】
なお、複数の識別子がコンピュータ装置26に登録されている場合で、子機端末装置54以外の他の識別子が登録された子機端末装置が通信エリア内にてピコネットを形成している場合には、登録順位に応じた順番にて着呼を子機端末装置に通知する。この通知に正常に応答した子機端末装置を確認できると、コンピュータ装置26は、その機器端末装置を接続して通話を開始させる。また、このような子機端末装置が不在である判断する場合には、コンピュータ装置26がこの呼に応答して、たとえば不在メッセージを作成して発信側のIP電話機30に返信するように構成されてもよい。
【0061】
以上説明したようにIP電話システム100は、H.323ゲートウェイとPHS基地局とを別に設置することなく、簡易型のコードレス電話システムを設備コスト削減して構築することができる。また、近距離無線技術のインタフェースを備え、かつネットワーク接続されているコンピュータ装置がある環境にて子機電話端末を用意し、コンピュータ装置にはH.323による呼制御機能を含むゲートウェイ機能をソフトウェア導入することによりコードレス電話システムを構築することができるので工事納期が不要となり、簡便な導入が行われる。また、内線電話をLANで統合でき、また逆に、子機間通信を内線通話として使用することにより、LAN上のトラヒックの増大を防止することもできる。
【0062】
このように、ネットワーク接続されているコンピュータ装置がある環境にて、子機電話端末のそれぞれについてさらに数多くのIPアドレスを設定することなく、簡易型のコードレス電話システムを構築することができる。
【0063】
【発明の効果】
このように本発明によれば、イントラネット等のインターネットプロトコル網には、インターネットプロトコルと他の無線通信プロトコルとのプロトコル変換を行うコンピュータ装置と、コンピュータ装置に対する呼制御を行うゲートキーパ装置とが接続され、コンピュータ装置は無線通信プロトコルによって無線通信にて接続する第1の子機端末装置であって、インターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第1の子機端末装置を設定登録した構成を採用しているので、第1の子機端末装置にはIPアドレスを設定する必要がなくアドレス不足の恐れが回避され、親機としてのコンピュータ装置を介して発信および着信を行うことができる。この場合、無線通信プロトコルは、コンピュータ装置にて変換されるので、たとえばPHSのような基地局を複数敷設工事することなく、またその配線工事を行うことなく、コードレス子機として機能する第1の子機端末装置を複数導入することが可能になる。
【0064】
また、第1の子機端末同士や、第2の子機端末との間だの端末間通話をコンピュータネットワークとしてすでに存在しているLANに乗せることができる。さらに、第1および第2の子機端末装置同士にて直接無線通信を行った場合には、LAN上のトラヒック増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたIP通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】コンピュータ装置の内部機能構成を示すブロック図である。
【図3】子機端末装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】子機端末装置から登録親機のコンピュータ装置を介してIP電話機へ発信する動作を示す図である。
【図5】子機端末装置から未登録親機のコンピュータ装置を介してIP電話機へ発信する動作を示す図である。
【図6】IP電話機から子機端末装置へ発信する動作を示す図である。
【図7】IP電話機から子機端末装置へ発信する際に、子機端末装置が登録親機であるコンピュータ装置とピコネットを形成していない場合の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 IPネットワーク
20 コンピュータ装置(H.323ゲートキーパ(GK))
22,24,26 コンピュータ装置(PC)
30,32 IP電話機
40 通信ユニット
50,52,54 子機端末装置
100 IP電話システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPネットワークに電話端末を収容して、VoIPによるパケットを交換して通信を行うIP電話システムに係り、たとえば、電話端末をコードレス化した子機電話の使用を提供するIP電話システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットプロトコル(IP)を使用して音声や映像、さらにデータ系情報を送受信するマルチメディア通信がIPネットワークにて行われている。このような通信を標準化するために、たとえば、ITU−T (International Telecommunication Union − Telecommunication)では、H.300シリーズの標準を制定している。
【0003】
その中でH.323は、音声通信として電話系の通信を行うために採用されて、たとえばVoIP(Voice over IP)通信を行うために必要な呼制御についての標準を含む。
【0004】
VoIP通信を行うためのシステム構成として、アナログ回線やPHS回線等の電話回線を収容して異なる通信網とのプロトコル変換を行う機能を有するH.323ゲートウェイ装置と、交換接続動作を制御する機能を有するH.323ゲートキーパ装置とをIPネットワークに接続することにより、IP電話交換システムが構築されて、従来の交換機にて行っていたような電話交換サービスが提供される。
【0005】
また、このようなIP交換システムが構築されたIPネットワークにIP電話機を直接接続することができる。IP電話機は、H.323ゲートキーパの制御によって、従来の電話機と同様の使用方法にて操作および通話を行うことができるIP電話交換システム用の電話機である。したがって、パーソナルコンピュータ等が多数LANに設置された事業所等の環境では、そのイントラネットに複数のIP電話機を接続してIP電話機間同士の通話ができ、さらにネットワーク間のプロトコル変換を行うH.323ゲートウェイ装置を介してアナログ電話回線やディジタル回線にて構成された電話システムに収容された電話端末とIP電話機間通話することが可能になる。
【0006】
また、H.323ゲートウェイ装置にPBX装置を搭載してIP交換機を形成し、電話機を複数設置することによりIP電話システムに内線電話機を複数収容させることができる。内線電話機としてたとえばPHS電話端末を採用する場合には、IP交換機にPHS基地局を複数接続することにより、構内コードレス電話システムが構築される。
【0007】
さらにPHS電話端末のように無線によって情報通信を行うワイヤレスネットワークの実現が期待されている。たとえば、近距離無線技術が適用されたBluetoothでは、通信エリア内の電子機器を無線にて接続して情報通信を行うことが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−285476号公報
【特許文献2】
特開2002−354144号公報。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、IP交換機にPHS電話端末を収容させて、コードレス電話システムを構築するためには、H.323ゲートウェイ装置からPHS基地局までの間をPHS電話回線を敷設する必要があるので、設備および工事のためのコストが発生するとともに、その工事期間が必要であるという問題があった。また、PHS電話回線は、IPネットワークとは別の配線であり、構内にすでに敷設されているIPネットワークを有効に利用することはできなかった。
【0010】
また、IP交換システムにIP電話機を多数収容させたシステムを構築する場合、IP電話機の接続台数に応じたIPアドレスがさらに必要になり、ネットワーク接続する複数のコンピュータ端末装置と複数のIP電話機とにより、IPアドレスが不足するという問題があった。
【0011】
さらに、IP交換機を介したIP電話機間の内線通話についても音声パケットがIPネットワークを転送されるため、内線のトラヒックが増大するとLAN上のパケット転送量が増大し、たとえばパソコン間の他のデータ転送等のパフォーマンスを低下させるという問題があった。
【0012】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、VoIPによるパケットを交換して通信を行うIP電話システムにおいて、たとえば、電話端末をコードレス化した子機電話端末の使用を可能にするIP電話システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、インターネットプロトコルを使用してパケットを通信するインターネットプロトコル網に接続されて、インターネットプロトコルを使用して音声パケットを交換するVoIPによって音声通話を行うIP電話システムにおいて、このシステムは、インターネットプロトコル網に接続され、インターネットプロトコルと他の無線通信プロトコルとのプロトコル変換を行うコンピュータ装置と、コンピュータ装置に無線通信プロトコルによって無線通信にて接続し、コンピュータ装置が接続しているインターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第1の子機端末装置と、インターネットプロトコル網に接続され、コンピュータ装置に対する呼制御を行うゲートキーパ装置とを含み、コンピュータ装置と第1の子機端末装置とには、無線通信プロトコルに応じた同一の識別子が設定されて、コンピュータ装置は、第1の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に、発着信制御を行うことを特徴とする。
【0014】
この場合、このIP電話システムは、コンピュータ装置に無線通信プロトコルによって無線通信にて接続し、コンピュータ装置が接続しているインターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第2の子機端末装置であって、コンピュータ装置に設定されている識別子とは異なる識別子が設定された第2の子機端末装置を含み、コンピュータ装置は、第2の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に、第2の子機端末装置からの呼出しを検出すると、呼処理可能であるか否かの判断に応じて発信制御を行うとよい。
【0015】
また、コンピュータ装置は、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、第1の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に着信制御を行うとよく、また、コンピュータ装置は、複数の第1の子機端末装置にそれぞれ対応する識別子を着信優先順位に応じて設定し、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、優先順位に応じた識別子が設定された第1の子機端末装置について着信制御を行うとよい。
【0016】
さらに、コンピュータ装置は、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、第1の子機端末装置との通信リンクを形成していない場合に、不在情報をゲートキーパ装置に通知するとよく、また、コンピュータ装置は、インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、第1の子機端末装置との通信リンクを形成していない場合に、不在メッセージを発信元に返信するとよい。
【0017】
またゲートキーパは、H.323通信制御機能を有するゲートキーパであるよく、またコンピュータ装置は、プロトコル変換処理を行うH.323ゲートウェイ機能を有するとよい。
【0018】
また、コンピュータ装置は、Bluetooth 技術仕様に準拠する通信インタフェース回路を備え、技術仕様に応じた無線通信プロトコルと、インターネットプロトコルとを変換するプロトコル変換処理を行うとよく、さらに、第1の子機端末装置は、Bluetooth 技術仕様に準拠する通信インタフェース回路を備えるとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明によるIP電話システムの実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1を参照すると、インターネットプロトコルによる通信が行われるインターネットプロトコル(IP)ネットワーク10に複数のコンピュータ装置20,22,24,26やIP電話機30,32が接続されたイントラネット上のIP電話システム100の一実施例が示されている。
【0021】
コンピュータ装置(GK) 20は、ITU−T勧告による国際標準H.323に準拠し、電話サービスを制御するための各種処理機能を有するH.323ゲートキーパ(GK)装置である。本実施例では、コンピュータ装置20は、IPネットワーク10上にてVoIP(Voice over IP)による電話サービスを実現するために、IPネットワーク10に接続されたIP電話機30,32およびコンピュータ装置20,22,24,26をH.323エンドポイントとして登録し、これら複数の端末をゾーンとして管理する。コンピュータ装置20は、管理しているゾーンの端末に対するアドレス解決等のアドレス管理、呼の制御および帯域制限などの通信制御機能を有している。
【0022】
コンピュータ装置22,24,26は、H.323ゲートウェイ機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)であり、コンピュータ装置22,24,26にはネットワーク装置を識別するIPアドレスがそれぞれ設定されている。
【0023】
図示するようにコンピュータ装置22,24には、近距離無線技術インタフェース回路を有する通信ユニット40,42がUSB等のインタフェース42を介してそれぞれ接続されている。この近距離無線技術として本実施例ではBluetooth 技術仕様が各コンピュータ装置22,24,26に適用されている。
【0024】
この近距離無線技術では、コンピュータ装置22,24,26は、通信エリア内の子機端末装置50,52,54と無線リンクを形成して、近距離無線技術によりたとえばコンピュータ装置22と子機端末装置50とを接続してマスタおよびスレーブからなるピコネットを形成し、子機端末装置50から発信し通話を行う。コンピュータ装置22と子機端末装置50とには、同一アドレスである識別子(BD_ADDR)を運用開始時に設定登録しており、コンピュータ装置22は子機端末装置50に対する親機として機能する。また子機端末装置50,52,54にはそれぞれ他とは異なる一意の識別子(BD_ADDR)が与えられる。
【0025】
コンピュータ装置24,26も同様にそれぞれ子機端末装置52,54について同番号の識別子(BD_ADDR)をそれぞれ登録管理している。
【0026】
各コンピュータ装置22,24,26は、同一の識別子が設定された子機端末装置50,52,54からの呼を受け付けてIPネットワーク10側への呼処理を行う機能を有する。さらに各コンピュータ装置22,24,26は、それぞれ自装置に設定された識別子とは異なる識別子が設定されている子機端末装置からの呼を検出すると、処理可能か否かを判断し、呼処理可能な場合にIPネットワーク10への呼処理を行う機能も有している。
【0027】
なお、各コンピュータ装置22,24,26は、同一の識別子を登録した子機端末装置50,52,54への着信をIPネットワーク10から検出すると、登録された子機端末装置と通信エリア内にてピコネットを形成している場合にその着信を受け付けて子機端末装置と接続し、ピコネットが形成されていない場合には、IPネットワーク10上のコンピュータ装置(GK)20に不在通知を送出する機能を有している。
【0028】
子機端末装置50,52,54は、Bluetooth 技術仕様の近距離無線技術インタフェース回路とVoIP処理機能とを有するコードレス電話端末であり、このコードレス電話端末は、同技術仕様の通信インタフェース備えるコンピュータ装置22,24,26に対するコードレス子機として機能する。
【0029】
なお、コンピュータ装置26には、通信ユニット40と同等の機能を有する通信制御回路が内蔵されている。もちろんこの通信制御回路は、カードスロットに装着するように構成されてもよい。
【0030】
これらコンピュータ装置22,24,26は、たとえば事業所内に配置された机上などに設置されて、不図示のLANインタフェース回路を介してIPネットワーク10にそれぞれ接続されている。
【0031】
IP電話機(IP−TEL) 30,32は、音声信号をIPパケットに組み立てて変換したIPパケットをIPネットワーク10に送出し、IPネットワーク10から送られるIPパケットを分解して音声信号に変換して送話および受話を行うIPネットワーク用の電話端末であり、それぞれを識別するIPアドレスが設定されている。本実施例におけるIP電話機30,32は、コンピュータ装置22,24,26と同様に国際標準H.323に準拠してVoIP(Voice over IP)による電話通話を行うH.323エンドポイントである。
【0032】
このように子機端末装置50,52,54は、VoIPにて音声とパケットとの変換処理を行い、ネットワーク接続されたコンピュータ装置22,24,26に近距離無線技術により音声パケットを交換し、コンピュータ装置22,24,26が親機として機能することにより、たとえばIP電話機30,32や、直接ピコネットを形成できない他の子機端末装置と呼接続して音声通話を行うことができる。
【0033】
コンピュータ装置22,24,26のうち、近距離無線技術のインタフェース回路が内蔵されたコンピュータ装置26の内部構成例を図2を参照して説明する。コンピュータ装置26は、パーソナルコンピュータ装置の基本的な入出力回路、表示回路、記憶回路および演算処理回路等の周辺回路とアプリケーションソフトウェア等が格納された記憶装置等とを含む中央処理装置200を備えている。
【0034】
中央処理装置200には、所定のバスインタフェースを介してLANコントローラ202とベースバンド処理回路204とRFトランシーバ回路206とがそれぞれ接続されている。LANコントローラ202は、IPネットワーク10に接続されて、IPパケットを送受信するネットワークインタフェースカードである。
【0035】
ベースバンド処理回路204およびRFトランシーバ回路206は、上述の近距離無線技術が適用されたインタフェース回路を構成し、ベースバンド処理回路204は、IPパケットと近距離無線技術によるパケットとのプロトコル変換を実行し、またピコネットを構成するなどの通信管理や周波数およびタイミング管理などを行って通信リンクを制御する処理回路である。
【0036】
RFトランシーバ回路206は、ISMバンドと呼ばれる2.4GHz周波数帯域にて周波数ホッピング型スペクトル拡散方式でワイヤレス通信を行うための変復調回路を含む物理層回路である。本実施例ではRFトランシーバ回路206は、無線周波数信号を送受信するためのアンテナを含み、受信電波の受信強度に応じた送出電力制御を行う機能を有している。
【0037】
中央処理装置200は、IPネットワーク10に接続されているコンピュータ装置(GK)20にH.323エンドポイントとしてコンピュータ装置26が登録されるとともに、IPネットワーク10と近距離通信技術を使用する子機端末装置54等とを接続して呼制御情報や音声パケットなどを相互に変換するH.323ゲートウェイ処理機能を有する。
【0038】
中央処理装置200は、IPネットワーク10側に対する発着信制御を行って、子機端末装置54からの呼や子機端末装置への呼を処理する呼制御機能を提供する。
【0039】
また、コンピュータ装置26の中央処理装置200には、たとえば子機端末装置54に設定登録する識別子(BD_ADDR)と同一の番号を設定登録して、これを自局の登録子機として管理する機能を有し、識別子(BD_ADDR)と、エンドポイントに割り当てられた電話番号との変換テーブルを備えている。中央処理装置200は、7台までの複数の子機端末装置の識別子(BD_ADDR)を設定登録する。この場合、中央処理装置200は、子機端末装置ごとに優先順位を設定すると、たとえば着信の際に優先順位に応じた順番にて子機端末装置を呼び出すことができる。
【0040】
中央処理装置200は、子機端末装置54とピコネットを形成している際に、この子機端末装置54からの発呼を受け付けて処理する機能と、またこのピコネット形成時にIPネットワークからの着呼が発生するとこの子機端末装置54に接続して、子機端末装置54とIPネット上の発信側端末装置と呼接続する機能を有している。逆に登録子機とのピコネットを形成していない状態においてIPネットワーク10からの着呼が発生すると、子機端末装置54は不在である旨を示す不在通知情報を発信元に通知させる機能を有する。この機能は、コンピュータ装置20を介在して電話サービスとして発信元に通知される。なお、この場合、コンピュータ装置26にて着信処理を行って、たとえば不在メッセージを発信元に返送するようにしてもよい。
【0041】
本実施例ではさらに、自局の登録子機ではない未登録子機である他の子機端末装置50,52等とのピコネットが形成されている際に、その未登録子機からの発呼要求を検出すると、処理可能である場合にその呼を登録親機に代理して受け付けてIPネットワーク10側に呼接続処理を行う処理機能を有している。
【0042】
中央処理装置200は、また、通常の業務用のアプリケーションソフトウェアなどが導入されており、上述の処理制御機能や各種ソフトウェアは、所定のオペーレーティングシステム上で稼働することができる。
【0043】
子機端末装置50,52,54の内部構成例を図3に示す。これら子機端末装置50,52,54は、それぞれ異なる値の識別子が設定される点で互いに異なり、他の機能構成は同じでよいので、子機端末装置54を例示して説明する。
【0044】
子機端末装置54は、図示するように近距離無線技術が適用されたインタフェース回路を構成するRFトランシーバ回路300およびベースバンド処理回路302を備えている。
【0045】
RFトランシーバ回路300は、たとえば図2に示したRFトランシーバ回路206と同様の回路構成でよく、2.4GHz周波数帯域にて周波数ホッピング型スペクトル拡散方式でワイヤレス通信を行う無線周波数回路である。RFトランシーバ回路300は無線周波数信号を送受信するためのアンテナを含み、受信電波の受信強度に応じた送出電力制御を行う機能を有している。RFトランシーバ回路300の入出力はベースバンド処理回路302に接続されている。
【0046】
ベースバンド処理回路302は、たとえば図2に示したベースバンド処理回路204と同様の回路構成でよく、ベースバンド処理回路302は、制御回路304の制御の下で、VoIP処理によるIPパケットと近距離無線技術によるパケットとのプロトコル変換を実行し、またピコネットを構成するなどの通信管理や周波数およタイミング管理などを行って通信リンクを制御する処理回路である。ベースバンド処理回路302の入出力はVoIP処理回路306に接続されている。
【0047】
VoIP処理回路306は、音声信号をIPパケットに組み立てて、またIPパケットを分解して音声信号を抽出する音声パケットの分解組立機能を有し、さらに呼出しおよび音声通話に関する制御パケットを生成する機能を有している。VoIP処理回路306はさらにCODEC 308に接続されている。
【0048】
CODEC 308には、アンプ310を介してマイク312が接続され、他方にアンプ314を介してスピーカ316が接続されている。CODEC 308は、マイク312にて変換された音声信号に所定の符号化処理を施す符号化処理回路と、VoIP処理回路306から出力される符号化データを復号して音声信号を生成する復号処理回路とを含む。CODEC 308は、たとえば、G.711やG.729などの標準化された音声符号化方式にて変換処理を行う。
【0049】
制御回路304は、子機端末装置54の各部を制御して、呼の生成と着信制御とを統括して行う処理回路であり、発信および着信の際には操作部320への操作を検出し、その操作情報に応じた処理制御を行う。制御回路304および操作部320は、たとえば(PDA:personal digital assistant)などの携帯情報端末の機能構成を利用して構成してもよく、その場合、他の機能構成回路は、カードインタフェース等を介して携帯情報端末に装着するとよい。制御回路304には、親機としてのコンピュータ装置26に設定されている識別子(BD_ADDR)と同一の識別子を設定登録する。
【0050】
子機端末装置54は、たとえば親機であるコンピュータ装置26とピコネットを形成している際に、子機端末装置54からの発呼を親機に要求し、ピコネット形成時にIPネットワーク10からコンピュータ装置26に着呼が発生して、コンピュータ装置26から呼出しを受けるとこれに応答接続して、子機端末装置54とIPネットワーク10上の発信側端末装置とが呼接続される。
【0051】
さらに、子機端末装置54は、自局が登録されている親機ではない他のコンピュータ装置22,24とピコネットを形成している際に、発信操作を検出すると、ピコネットを形成しているコンピュータ装置に発信情報を送出して、これが受け付けられると呼接続処理動作の後、通話処理を行う機能を有している。
【0052】
また、子機端末装置50,52,54はそれぞれ端末同士にてピコネットを形成することができ、登録親機からの管理が行われない状態にて子機端末装置50,52,54間で直接無線通信を行うことができ、この場合、制御回路304は、音声通話について内線電話として制御する機能を有する。
【0053】
以上のような構成で、IP電話システム100の動作を図4ないし図7を参照して説明する。まず、子機端末装置54からその登録親機であるコンピュータ装置(PC) 26を介してIP電話機(IP−TEL) 30に発信して呼接続する動作を図4を参照して説明する。
【0054】
図示するように、子機端末装置54とコンピュータ装置26とが通信リンクによりピコネットが形成されている状態にて、子機端末装置54にて発信操作が検出されると、コンピュータ装置26に対して呼出しが行われる。コンピュータ装置26は、登録子機である子機端末装置54からの呼出しを検出してその識別子を認識すると、コンピュータ装置(GK) 20に対し呼設定を送出し、その応答を検出するとセッションが確立したことを子機端末装置54に通知して、子機端末装置54を通話状態に制御する。これで子機端末装置54はIP電話機30との通話ができる状態となる。
【0055】
次に、図5に示すように子機端末装置54がコンピュータ装置26の通信エリア外に移動して、他のコンピュータ装置24の通信エリアに入り、ピコネットを形成した場合について説明すると、子機端末装置54は未登録親機であるコンピュータ装置26からのスキャンに応動して応答し、コンピュータ装置24の判断に応じてピコネットが形成される。
【0056】
ここで、子機端末装置54にて発信操作が検出されると、コンピュータ装置24に対して呼出しが行われるが、コンピュータ装置24は、未登録子機である子機端末装置54からの呼出しを認識すると、たとえば呼処理が受付可能な場合に、コンピュータ装置(GK) 20に対し呼設定を送出して呼処理が行われる。このように、識別子が未登録の子機端末装置であっても、子機端末装置から呼を処理できる場合にコンピュータ装置24は、登録親機の代理動作を行うことができる。他のコンピュータ装置22,26も同様に未登録子機に対する代理処理を行うことができる。
【0057】
次に、IP電話機30からコンピュータ装置26に対する発信時動作を図6を参照して説明すると、まず、コンピュータ装置26と子機端末装置54とが通信エリア内にてピコネットが形成されている。IP電話機30にて発信操作が行われると、呼設定処理およびセッションの確立が行われて、IP電話機30から送出されたIPパケットがコンピュータ装置26に届けられる。コンピュータ装置26では、識別子が登録されている登録子機として子機端末装置54に対して着呼を通知する。子機端末装置54では、この通知を受けて、たとえば操作者がオフフック操作を行うと、この操作情報をコンピュータ装置26に通知するとともに通話処理を開始する。コンピュータ装置26では、子機端末装置54とIPネットワークとの間にて行われる通話を維持管理する。
【0058】
次に、子機端末装置54が登録親機としてのコンピュータ装置26の通信エリア外に移動している場合に、コンピュータ装置26に対する着呼が発生した際の動作について図7を参照して説明する。
【0059】
コンピュータ装置26では、子機端末装置54に対して着呼を通知してもその応答が子機端末装置54から受信されない。また、コンピュータ装置26は、登録子機である子機端末装置54とのピコネットを形成していないことを認識しているので、所定の時間の経過後に、子機端末装置54が応答不能である状態であるとコンピュータ装置26は判断し、コンピュータ装置26は発信側のIP電話機30に対して不在を通知する不在通知パケットをコンピュータ装置(GK) 20に返送する。コンピュータ装置(GK) 20では、この不在通知パケットを受信すると、不在を表す通知をIP電話機30に送出したり、また、たとえばメッセージ録音処理等の電話サービスなどをIP電話機30に対して提供することができる。
【0060】
なお、複数の識別子がコンピュータ装置26に登録されている場合で、子機端末装置54以外の他の識別子が登録された子機端末装置が通信エリア内にてピコネットを形成している場合には、登録順位に応じた順番にて着呼を子機端末装置に通知する。この通知に正常に応答した子機端末装置を確認できると、コンピュータ装置26は、その機器端末装置を接続して通話を開始させる。また、このような子機端末装置が不在である判断する場合には、コンピュータ装置26がこの呼に応答して、たとえば不在メッセージを作成して発信側のIP電話機30に返信するように構成されてもよい。
【0061】
以上説明したようにIP電話システム100は、H.323ゲートウェイとPHS基地局とを別に設置することなく、簡易型のコードレス電話システムを設備コスト削減して構築することができる。また、近距離無線技術のインタフェースを備え、かつネットワーク接続されているコンピュータ装置がある環境にて子機電話端末を用意し、コンピュータ装置にはH.323による呼制御機能を含むゲートウェイ機能をソフトウェア導入することによりコードレス電話システムを構築することができるので工事納期が不要となり、簡便な導入が行われる。また、内線電話をLANで統合でき、また逆に、子機間通信を内線通話として使用することにより、LAN上のトラヒックの増大を防止することもできる。
【0062】
このように、ネットワーク接続されているコンピュータ装置がある環境にて、子機電話端末のそれぞれについてさらに数多くのIPアドレスを設定することなく、簡易型のコードレス電話システムを構築することができる。
【0063】
【発明の効果】
このように本発明によれば、イントラネット等のインターネットプロトコル網には、インターネットプロトコルと他の無線通信プロトコルとのプロトコル変換を行うコンピュータ装置と、コンピュータ装置に対する呼制御を行うゲートキーパ装置とが接続され、コンピュータ装置は無線通信プロトコルによって無線通信にて接続する第1の子機端末装置であって、インターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第1の子機端末装置を設定登録した構成を採用しているので、第1の子機端末装置にはIPアドレスを設定する必要がなくアドレス不足の恐れが回避され、親機としてのコンピュータ装置を介して発信および着信を行うことができる。この場合、無線通信プロトコルは、コンピュータ装置にて変換されるので、たとえばPHSのような基地局を複数敷設工事することなく、またその配線工事を行うことなく、コードレス子機として機能する第1の子機端末装置を複数導入することが可能になる。
【0064】
また、第1の子機端末同士や、第2の子機端末との間だの端末間通話をコンピュータネットワークとしてすでに存在しているLANに乗せることができる。さらに、第1および第2の子機端末装置同士にて直接無線通信を行った場合には、LAN上のトラヒック増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたIP通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】コンピュータ装置の内部機能構成を示すブロック図である。
【図3】子機端末装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】子機端末装置から登録親機のコンピュータ装置を介してIP電話機へ発信する動作を示す図である。
【図5】子機端末装置から未登録親機のコンピュータ装置を介してIP電話機へ発信する動作を示す図である。
【図6】IP電話機から子機端末装置へ発信する動作を示す図である。
【図7】IP電話機から子機端末装置へ発信する際に、子機端末装置が登録親機であるコンピュータ装置とピコネットを形成していない場合の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 IPネットワーク
20 コンピュータ装置(H.323ゲートキーパ(GK))
22,24,26 コンピュータ装置(PC)
30,32 IP電話機
40 通信ユニット
50,52,54 子機端末装置
100 IP電話システム
Claims (10)
- インターネットプロトコルを使用してパケットを通信するインターネットプロトコル網に接続されて、インターネットプロトコルを使用して音声パケットを交換するVoIPによって音声通話を行うIP電話システムにおいて、該システムは、
前記インターネットプロトコル網に接続され、前記インターネットプロトコルと他の無線通信プロトコルとのプロトコル変換を行うコンピュータ装置と、
前記コンピュータ装置に前記無線通信プロトコルによって無線通信にて接続し、該コンピュータ装置が接続しているインターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第1の子機端末装置と、
前記インターネットプロトコル網に接続され、前記コンピュータ装置に対する呼制御を行うゲートキーパ装置とを含み、
前記コンピュータ装置と前記第1の子機端末装置とには、前記無線通信プロトコルに応じた同一の識別子が設定されて、
前記コンピュータ装置は、前記第1の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に、発着信制御を行うことを特徴とするIP電話システム。 - 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、該システムは、前記コンピュータ装置に前記無線通信プロトコルによって無線通信にて接続し、該コンピュータ装置が接続しているインターネットプロトコル網を介して他の電話端末と音声通信を行う第2の子機端末装置であって、前記コンピュータ装置に設定されている識別子とは異なる識別子が設定された第2の子機端末装置を含み、
前記コンピュータ装置は、前記第2の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に、該第2の子機端末装置からの呼出しを検出すると、呼処理可能であるか否かの判断に応じて発信制御を行うことを特徴とするIP電話システム。 - 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記コンピュータ装置は、前記インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、前記第1の子機端末装置との通信リンクを形成している場合に着信制御を行うことを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記コンピュータ装置は、複数の第1の子機端末装置にそれぞれ対応する識別子を着信優先順位に応じて設定し、前記インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、優先順位に応じた識別子が設定された第1の子機端末装置について着信制御を行うことを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記コンピュータ装置は、前記インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、前記第1の子機端末装置との通信リンクを形成していない場合に、不在情報を前記ゲートキーパ装置に通知することを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記コンピュータ装置は、前記インターネットプロトコル網からの着呼を検出した際に、前記第1の子機端末装置との通信リンクを形成していない場合に、不在メッセージを発信元に返信することを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記ゲートキーパは、H.323通信制御機能を有するゲートキーパであることを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記コンピュータ装置は、プロトコル変換処理を行うH.323ゲートウェイ機能を有することを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記コンピュータ装置は、Bluetooth(登録商標)技術仕様に準拠する通信インタフェース回路を備え、該技術仕様に応じた無線通信プロトコルと、前記インターネットプロトコルとを変換するプロトコル変換処理を行うことを特徴とするIP電話システム。
- 請求項1に記載のIP電話システムにおいて、前記第1の子機端末装置は、Bluetooth技術仕様に準拠する通信インタフェース回路を備えることを特徴とするIP電話システム。
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