JP2006203324A - ゲートウェイシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】構内PHSシステムとIP電話システムとをゲートウェイで接続したLAN接続型電話システムにおいて、PHS端末同士を接続する場合に無駄なトラフィックを発生させることなく、良好な音声品質での通話を実現する。
【解決手段】この種のLAN接続型電話システムではIP電話システムのSPIサーバ2で一元管理を行うのが一般的であり、PHS端末160,161同士の接続であってもゲートウェイ4はSIPサーバ2を経由させて呼設定を行い、音声データは[PHS端末160−無線基地局17−ゲートウェイ4−無線基地局18−PHS端末161]の通話路で送受信される。その段階で、ゲートウェイ4はUDPパケットのヘッダから通話先判定を行い、通話路設定要求を回線コンローラ1へ送信して、通話路を[PHS端末160−無線基地局17−無線基地局18−PHS端末161]に変更させる。
【選択図】図2

Description

本発明は構内PHS(Personal Handy-Phone System)システムとIP(Internet Protocol)電話システムを接続するゲートウェイシステムに係り、特にネットワーク上の無駄なトラフィックの発生をなくすると共に、PHS端末間の通話での音声品質の向上を図るための改良に関する。
構内PHSシステムは、所定エリアをカバーする無線基地局を多数配備し、その無線基地局を介してPHS端末同士を接続するシステムであるが、構内交換機等を介して公衆網に接続することもでき、事業所やオフィスビル内の有線電話システムを無線電話システムに置き換える場合によく採用されている。また、その場合には、従来の電話回線を利用した構内PHSシステムだけでなく、LAN(Local Area Network)接続型の構内PHSシステムも広く実用化されている。
LAN接続型の構内PHSシステムのネットワーク構成は図6に示される。同図において、1は回線コントローラ、10〜13…は無線基地局、100〜102…はPHS端末であり、回線コントローラ1と各無線基地局10〜13がLANの通信回線に接続されている。ここで、例えば、PHS端末100から他のPHS端末101を発呼する場合には、PHS端末100から無線基地局10へ呼設定コマンドが送信され、それを受信した無線基地局10が回線コントローラ1へ呼設定要求通知を送信する。回線コントローラ1は内蔵ハードディスク装置(HDD)等に格納させているデータベースからPHS端末101の管理情報を参照して該当する無線基地局12へ着呼通知を送信し、無線基地局12がPHS端末101に対して着呼させる。PHS端末101がオフフックして応答すると、無線基地局12は回線コントローラ1に応答通知を送信すると同時に、PHS端末101からのG.726(ADPCM: Adaptive Differential Pulse Code Modulation)音声データをUDP(User Datagram Protocol)パケットにして無線基地局10への送信を開始する。回線コントローラ1は無線基地局12からの応答通知を受信して無線基地局10へ応答通知を送信する。無線基地局10は応答通知を受信してPHS端末100に応答コマンドを送信すると共に、PHS端末100から受信したG.726音声データをUDPパケットにして無線基地局12への送信を開始し、無線基地局12から受信したUDPパケットのG.726音声データをPHS端末100へ送信する。また、無線基地局12も無線基地局10からUDPパケットのG.726音声データを受信してPHS端末101へ送信するため、PHS端末100とPHS端末101との間での通話が開始される。
一方、IP電話システムとは、IPネットワークを利用して音声データをUDPパケット又はTCP(Transmission control protocol)パケットにして伝送することにより通話を行う電話方式であり、コスト面でのメリット等があるために急速に普及が進んでいる。IP電話システムのプロトコルにはSIP(Session Initiation Protocol)やMGCP(Media Gateway Control Protocol)やH.323等の方式が存在するが、SIP方式によるシステム構成を図7に示す。同図において、2はSIPサーバ、200〜203…はIP電話機であり、それぞれがIPネットワークに接続されている。ここで、例えば、IP電話機200からIP電話機201を発呼すると、IP電話機200からSIPサーバ2にINVITEメッセージが送信される。SIPサーバ2は前もってIP電話機201からREGISTERメッセージを受信しており、その時に登録されたSIP URI(Uniform Resource Identifier)を用いてIP電話機201にINVITEメッセージが送信される。IP電話機201はINVITEメッセージを受信すると呼び出し音を鳴らし、オフフックがなされるとSIPサーバ2にOKレスポンスを返信する。SIPサーバ2はIP電話機200にOKレスポンスを送信し、IP電話機200ではOKレスポンスを受信するとACKメッセージをSIPサーバ2へ返信すると共に、IP電話機201に対してG.711(PCM:Pulse Code Modulation)音声データをRTP(Real-time Transport Protocol)とUDPを用いて送信を開始する。SIPサーバ2は受信したACKメッセージを中継してIP電話機201へ送信し、ACKメッセージを受信したIP電話機201ではRTPとUDPを用いてIP電話機200に対するG.711音声データの送信を開始する。
以上のように、構内PHSシステムとIP電話システムはそれぞれ異なったプロトコルで運用されているが、実際上は既存の構内PHSシステムに大きな変更を加えることなくIP電話システムを実現しなければならないような場合がある。下記特許文献1では、そのような2つのシステム間での接続を行うためのゲートウェイについての提案がなされており、そのゲートウェイでは、構内PHSシステムの回線コントローラとIP電話システムのサーバとの間での呼制御の変換と共に、実際に端末同士で送受信される音声データの変換を行っている。
ゲートウェイを介して構内PHSシステムとIP電話システムとを接続する場合のシステム構成を示すと図8のようになる。同図において、構内PHSシステム側は回線コントローラ1と無線基地局15,16…とPHS端末150,151…とからなり、IP電話システム側はSIPサーバ2とIP電話機250,251…とからなり、3はゲートウェイである。そして、PHS端末150からIP電話機250を発呼した場合の通信シーケンスは図9に示され、同図から明らかなように、ゲートウェイ3の呼制御変換部では「呼設定要求通知」⇔「INVITEメッセージ」の相互変換処理と「応答通知」⇔「OKレスポンス」の相互変換処理とを行い、音声変換部は「G.726,UDPの音声データ」⇔「G.711,RTP,UDPの音声データ」の相互変換処理を行っている。
特開2002−354144号公報
ところで、発信制限や着信拒否等の回線に関する設定や課金管理等を行う場合、構内PHSシステムの回線コントローラ1とIP電話システムの双方のサーバでそれぞれ管理するのは非効率であり、いずれか一方で管理することになる。その場合、通常はIP電話システムの方がコスト的に有利であるためにIP電話システム側で外線と接続していることが多く、IP電話システムのサーバで一元管理を行うことが望ましい。従って、IP電話システムのサーバで全ての呼を管理することになるが、構内PHSシステム側のPHS端末150,151同士の内線通話の時であっても、前記サーバを経由してPHS端末に着呼することになる。
例えば、図8においてPHS端末150からPHS端末151を発呼した場合の通信シーケンスを示すと図10のようになる。同図から明らかなように、構内PHSシステムのPHS端末150,151同士での通話にも拘わらず、管轄エリア内に各PHS端末150,151がある各無線基地局15,16はそれぞれゲートウェイ3と音声データの送受信を行うことになり、音声データは一旦G.711に変換後、G.726に再変換して伝送される。その場合、ゲートウェイ3を経由するためにネットワークに無駄なトラフィックが発生していることになり、また音声コーデックの変換には時間がかかるために音声の遅延が発生して音声品質の劣化を招く。
そこで、本発明は通話が構内PHSシステムのPHS端末同士であるか否かを判断し、前記PHS端末同士の通話であった場合にはゲートウェイを経由させることなく無線基地局同士が直接音声データの伝送を行うようにして、前記問題点を解消したゲートウェイシステムを実現することを目的とする。
本発明は、複数のPHS端末をサービスエリア内に収容し、複数の無線基地局がそれぞれの通信エリア内に在圏する前記PHS端末と通信を行い、回線コントローラが前記複数の無線基地局を制御して電話交換を行う方式の構内PHSシステムと、複数のIP電話機を対象として電話交換を行うIP電話システムとを接続するゲートウェイシステムにおいて、前記PHS端末から発呼があった場合に、呼設定手順の実行段階で得られる宛先情報が前記ゲートウェイシステム自らのIPアドレスに係るものである時には宛先を前記サービスエリア内の前記PHS端末であると判定し、前記IP電話機のIPアドレスに係るものである時には宛先を前記サービスエリア内の前記PHS端末であると判定する判定手段と、前記判定手段によって宛先が前記サービスエリア内のPHS端末であると判定された場合に、前記発呼側のPHS端末とその発呼に係る着呼側のPHS端末をそれぞれ通信エリア内に在圏させている前記各無線基地局間で音声データを直接送受信させるための通話路設定要求を前記回線コントローラへ送信する通話路変更指令手段とを設け、前記IP電話システム側で電話交換を一元管理している場合であっても、前記サービスエリア内の前記各PHS端末相互間の通話については、前記回線コントローラにより前記ゲートウェイシステムを経由しない通話路を設定することを特徴とするゲートウェイシステムに係る。
本発明では、PHS端末から発呼があったときの呼設定手順の実行段階で宛先情報が得られることを利用する。構内PHSシステムとIP電話システムとを接続するゲートウェイシステムでは、構内PHSシステムの他のPHS端末が発呼された時には宛先情報がゲートウェイシステム自らのIPアドレスに係るものとなり、IP電話機が発呼された時にはそのIP電話機のIPアドレスに係るものとなるため、呼設定が完了した段階では宛先がPHS端末とIP電話機のいずれであるかが判定できる。そこで、構内PHSシステム側のPHS端末相互間の発呼・着呼であることを確認できた場合には、本来なら[PHS端末−無線基地局−ゲートウェイシステム−無線基地局−PHS端末]となるべき通話路を、ゲートウェイを経由しない通話路:[PHS端末−無線基地局−無線基地局−PHS端末]へ変更する。従って、本発明によれば、無駄なトラフィックの発生を抑制し、ゲートウェイシステムでの音声コーデックによる時間的遅延をなくすることができる。
尚、複数の音声ゲートウェイ部を設け、一つの音声ゲートウェイ部に空きチャンネルが無い状態で更にチャンネル確保が必要となった際に、他の音声ゲートウェイ部の空きチャンネルを用いて通話路を構成するゲートウェイシステムにおいては、前記判定手段によって宛先が前記サービスエリア内のPHS端末であると判定された場合に、前記通話路変更指令手段が前記回線コントローラに対して前記通話路設定要求を送信すると共に、前記他の音声ゲートウェイ部に対して通話路切断要求を送信するようにする。
本発明によれば、構内PHSシステムとIP電話システムとを接続するゲートウェイシステムにおいて、PHS端末相互間の通話の場合にゲートウェイを経由しない通話路を設定し、トラフィックを軽減してネットワークの効率的な運用を可能にすると共に、ゲートウェイでの音声コーデックのための時間的遅延に基づく音質の劣化をなくし、高い音声品質によるPHS端末相互間での通話を実現する。
以下、本発明のゲートウェイシステムの実施形態を図1から図5に基づいて詳細に説明する。
[実施形態1]
図1に本発明のゲートウェイシステムを適用したLAN接続型電話システムを示す。同図において、1は構内PHSシステムの呼制御を管理する回線コントローラ、2はIP電話システムの呼制御を管理するSIPサーバ、4は構内PHSシステムとIP電話システムとを接続するゲートウェイ、17,18はPHSシステムの無線基地局、160,161はPHS端末であり、ゲートウェイ4以外については図8のシステム構成で用いたモジュールと同じである。また、PHS端末160,161はそれぞれ無線基地局17,18の管轄エリア内にあるものとする。尚、ゲートウェイ4は、呼制御の変換を行う呼制御ゲートウェイ5と音声データの変換を行う音声ゲートウェイ6とから構成されている。
図3は、このLAN接続型電話システムにおいて、PHS端末160がPHS端末161を呼び出し、PHS端末161がオフフックして通話が成立するまでの通信シーケンスを示す。先ず、PHS端末160からPHS端末161を発呼すると、PHS端末160から無線基地局17へ呼設定コマンドが送信され、無線基地局17は回線コントローラ1へ呼設定要求通知を送信する。回線コントローラ1はその呼設定要求通知を中継してゲートウェイ4へ送信し、ゲートウェイ4は呼設定要求通知に基づいてSIPサーバ2へINVITEメッセージを送信する。INVITEメッセージを受信したSIPサーバ2はTRYINGメッセージをゲートウェイ4へ返信し、ゲートウェイ4は呼設定受付通知を回線コントローラ1へ送信する。回線コントローラ1はその呼設定要求通知を中継して無線基地局17へ送信し、無線基地局17はPHS端末160に呼設定受付コマンドを送信する。
また、SIPサーバ2はPHS端末161の呼出手順を開始し、ゲートウェイ4へINVITEメッセージを送信し、そのINVITEメッセージを受信したゲートウェイ4はSIPサーバ2へTRYINGメッセージを返送すると共に、回線コントローラ1へ着呼通知を送信する。回線コントローラ1は着呼通知を中継して無線基地局18へ送信し、無線基地局18はその着呼通知に基づいてPHS端末161へ着呼を通知する。PHS端末161は無線基地局18に対して着呼応答を返信し、無線基地局18は回線コントローラ1へ着呼応答通知を送信し、回線コントローラ1は無線基地局18へ着呼設定要求通知を返信する。無線基地局18は着呼設定要求通知の受信に基づいてPHS端末161に対して呼設定を行い、PHS端末161から呼設定受付と呼出中の信号の返信があると、回線コントローラ1へ呼出中通知を送信する。回線コントローラ1は呼出中通知を中継してゲートウェイ4へ送信し、ゲートウェイ4とSIPサーバ2との間でRINGINGメッセージの送受信が行われた後、ゲートウェイ4は回線コントローラ1へ呼出中通知を送信する。回線コントローラ1は呼出中通知を中継して無線基地局17へ送信し、無線基地局17がPHS端末160に対して呼出中であることを通知する。
呼出中のPHS端末161がオフフックされると、PHS端末161は無線基地局18へ応答コマンドを送信し、無線基地局18は回線コントローラ1へ応答通知を送信する。回線コントローラ1は応答通知を中継してゲートウェイ4へ送信し、ゲートウェイ4がSIPサーバ2にOKメッセージを送信する。OKメッセージを受信したSIPサーバ2はSIPサーバ2に対してOKメッセージを返信し、ゲートウェイ4が回線コントローラ1へ応答通知を送信すると、回線コントローラ1が無線基地局17へ応答通知を送信し、無線基地局17はPHS端末161のオフフックによる応答をPHS端末160へ通知する。尚、ゲートウェイ4とSIPサーバ2Oとの間では、OKメッセージの交換が行われた後に、ACKメッセージの交換が行われる。
以上の呼設定に係る手順によってPHS端末160とPHS端末161との間のリンクが確立したことになり、PHS端末160から送信されるG.726の音声信号を受信した無線基地局17はG.726音声データをUDPパケットにしてゲートウェイ4へ送信し、ゲートウェイ4では、その音声データをG.711にコーデック変換した後、内部的にG.711,RTP,UDPの音声データとして処理し、G.726にコーデック変換して無線基地局18へG.726,UDPの音声データとして送信する。無線基地局18はG.726の音声データをPHS端末161へ送信し、PHS端末161においてその受信音声信号が再生される。そして、前記のPHS端末160からPHS端末16への音声データの流れは逆の場合においても同様であり、それにより双方向通話状態が確立されることになる。尚、ここまでの手順は従来技術の図10に示されている通信シーケンスと同様である。
この実施形態は、前記通話状態が確立された後に、各PHS端末160,161相互間の通話路を、ゲートウェイ4を介しないで、各無線基地局17,18だけを介した通話路に切り換える点に特徴がある。その前提として、前記通話状態が確立されるまでの手順で、SIPサーバ2はINVITEメッセージやOKメッセージの中に音声データの送信先を記述してゲートウェイ4へ送信しており、ゲートウェイ4はその送信先情報を抽出して内蔵メモリに記憶させている。そして、UDPパケットのフォーマットは図4に示す構成を有しているが、ゲートウェイ4では、宛先IPアドレスが自らのIPアドレスとなったUDPパケットを受信し、前記に記憶させた送信先情報に基づいて宛先IPアドレスを設定したUDPパケットを送信することになるが、もしPHS端末160からの発呼に係る通話先がIP電話である場合には宛先IPアドレスがIP電話のIPアドレスになり、通話先がPHS端末161である場合には自らのIPアドレスとなる。従って、前記通話状態が確立された段階で、ゲートウェイ4では、送信UDPパケットの宛先IPアドレスから通話先を判定することができる。
そこで、図3において、双方向通話状態が確立されてPHS端末160,161相互間で音声データの送受信が開始された時点で、ゲートウェイ4は直ちに送信UDPパケットの宛先IPアドレスを確認し、その宛先IPアドレスが自らのものであれば通話先がPHS端末161,160であると判定し、回線コントローラ1に対して2つの通話路設定要求コマンドを送信する。この各通話路設定要求コマンドは回線コントローラ1によって各PHS端末160,161を管轄するそれぞれの無線基地局17,18に対して送信されるものであり、相手方の無線基地局18,17の宛先IPアドレスと宛先ポート番号を指定する内容を含んでいる。回線コントローラ1は各通話路設定要求コマンドをそれぞれの無線基地局17,18へ送信し、各無線基地局17,18から通話路設定受付を受信し、それらをゲートウェイ4へ送信しておく。
各通話路設定要求コマンドを受信した無線基地局17,18では、そのコマンドの宛先IPアドレスと宛先ポート番号に基づいて音声データのUDPパケットの送信先をゲートウェイ4から通話先のPHS端末161,160を管轄する無線基地局18,17へ変更し、以降、[PHS端末160−無線基地局17−無線基地局18−PHS端末161]の通話路でG.726音声データによる通話が行われるようにする。
このように、この実施形態によれば、呼制御がSIPサーバ2を経由して行われる場合であっても、ネットワークに無駄なトラフィックを発生させることなく、PHSシステムの内線通話と同じ音声品質での通話が実現できる。尚、この実施形態では一旦音声ゲートウェイ6を経由した通話路が構成された後に通話先の判定を行うようにしているが、ゲートウェイ4ではそれより前の呼設定手順で通話先情報を得ているため、PHS端末160,161相互間での呼設定がなされた後に、直ちに前記の無線基地局17,18だけを介したG.726音声データの通話路を構成させることもできる。
[実施形態2]
一般に、音声コーデックの変換には多くの作業量を要するため、ソフトウェアで行う場合でもハードウェアで行う場合でも、1台の機器で変換可能なチャンネル数には制限があり、大規模なLAN接続型電話システムになると複数の音声ゲートウェイが必要になる場合がある。図2はそのような場合のLAN接続型電話システムを示し、ゲートウェイ4に内蔵させた音声ゲートウェイ6の外に2つの音声ゲートウェイ7,8が追加されている。それらの音声ゲートウェイ7,8には呼制御ゲートウェイ5のIPアドレスが設定してあり、起動すると自動的に呼制御ゲートウェイ5に対して自機のIPアドレスをパラメータとしたReadyコマンドを送信し、呼制御ゲートウェイ5では受信したReadyコマンドからIPアドレスを抽出して使用可能な音声ゲートウェイのIPアドレスリストに登録しておく。
この実施形態では、音声ゲートウェイが必要になった場合において、既にゲートウェイ4が備えている音声ゲートウェイ6のチャンネルが全て使用されている時には、呼制御ゲートウェイ5が音声ゲートウェイ7or8に通話路設定コマンドを送信する。図5は、音声ゲートウェイ6の残りチャンネルが1つしか無い時に、PHS端末160からPHS端末161への発呼があり、PHS端末161がオフフックした後の通信シーケンスを示す。
回線コントローラ1から応答通知を受信した呼制御ゲートウェイ5は音声ゲートウェイ6のチャンネルを確保しようとするが、既にPHS端末161に着呼させた際に残りの1チャンネルを確保してしまっているために音声ゲートウェイ6は空きチャンネルが無い状態になっている。そのため、呼制御ゲートウェイ5は音声ゲートウェイ7に対して通話路設定コマンドを送信し、音声ゲートウェイ7を経由した音声データの経路を確保する。そして、音声ゲートウェイ7からの通話路設定受付を受信すると、回線コントローラ1に対して音声ゲートウェイ7のIPアドレスとポート番号をパラメータとして応答通知コマンドを送信する。その結果、無線基地局17は音声ゲートウェイ7との間でG.726音声データのUDPパケットの送受信を開始し、また、無線基地局18は音声ゲートウェイ6との間でG.726音声データのUDPパケットの送受信を開始するが、ゲートウェイ4と音声ゲートウェイ7の間ではコーデック変換されたG.711音声データのRTP,UDPパケットによる送受信がなされる。
この場合、チャンネルを確保するために音声ゲートウェイ7を経由した通話路が設定されただけであり、当然に音声通話は可能であるが、やはり無駄なトラフィックが発生していると共に、音声の遅延が生じて音声品質の低下を招くことになる。そこで、実施形態1の場合と同様に通話先の判定を行うが、この場合には、ゲートウェイ4においてG.726音声データの送信UDPパケットの宛先IPアドレスを確認した際に、呼制御ゲートウェイ5が予め登録させた音声ゲートウェイのIPアドレスリスト中にその宛先IPアドレスと一致するものがあるか否かによって判定を行い、IPアドレスリスト中にあれば通話先がPHS端末であると判定する。
図5の場合、ゲートウェイ4が確認する送信UDPパケットの宛先IPアドレスは音声ゲートウェイ7のIPアドレスであり、そのIPアドレスは前記IPアドレスリスト中に存在することから通話先がPHS端末であると判定される。従って、実施形態1の場合と同様に、ゲートウェイ4が回線コントローラ1へ通話路設定要求を送信し、回線コントローラ1が各無線基地局17,18に対して通話路設定を行って[PHS端末160−無線基地局17−無線基地局18−PHS端末161]の通話路を構成し、その通話路でG.726音声データによる通話が行われるようにする。そして、その変更後の通話路では音声ゲートウェイ7で確保したチャンネルが不要になるため、ゲートウェイ4は音声ゲートウェイ7へ通話路切断コマンドを送信して相互間の回線を切断し、前記チャンネルを空きチャンネルに戻しておく。
本発明は、構内PHSシステムとIP電話システムとを接続するゲートウェイシステムに適用することができる。
本発明のゲートウェイシステムが適用された実施形態1のLAN接続型電話システムのネットワーク構成図である。 本発明のゲートウェイシステムが適用された実施形態2のLAN接続型電話システムのネットワーク構成図である。 実施形態1のLAN接続型電話システムにおける通信シーケンス図である。 UDPパケットのフォーマット図である。 実施形態2のLAN接続型電話システムにおいて被呼PHS端末のオフフック後の通信シーケンス図である。 LAN接続型の構内PHSシステムのネットワーク構成図である。 SIP方式によるIP電話システムのネットワーク構成図である。 ゲートウェイを介して構内PHSシステムとIP電話システムとを接続した場合のネットワーク構成図である。 図8のネットワーク構成において、PHS端末からIP電話機を発呼した場合の通信シーケンス図である。 図8のネットワーク構成において、1つのPHS端末から他のPHS端末を発呼した場合の通信シーケンス図である。
符号の説明
1…回線コントローラ、2…SIPサーバ、3,4…ゲートウェイ、5…呼制御ゲートウェイ、6,7,8…音声ゲートウェイ、10,11,12,1315,16,17,18…無線基地局、100,101,102,150,151,160,161…PHS端末、200,201,202,202,203,250,251…IP電話。

Claims (2)

  1. 複数のPHS端末をサービスエリア内に収容し、複数の無線基地局がそれぞれの通信エリア内に在圏する前記PHS端末と通信を行い、回線コントローラが前記複数の無線基地局を制御して電話交換を行う方式の構内PHSシステムと、複数のIP電話機を対象として電話交換を行うIP電話システムとを接続するゲートウェイシステムにおいて、
    前記PHS端末から発呼があった場合に、呼設定手順の実行段階で得られる宛先情報が前記ゲートウェイシステム自らのIPアドレスに係るものである時には宛先を前記サービスエリア内の前記PHS端末であると判定し、前記IP電話機のIPアドレスに係るものである時には宛先を前記サービスエリア内の前記PHS端末であると判定する判定手段と、
    前記判定手段によって宛先が前記サービスエリア内のPHS端末であると判定された場合に、前記発呼側のPHS端末とその発呼に係る着呼側のPHS端末をそれぞれ通信エリア内に在圏させている前記各無線基地局間で音声データを直接送受信させるための通話路設定要求を前記回線コントローラへ送信する通話路変更指令手段とを設け、
    前記IP電話システム側で電話交換を一元管理している場合であっても、前記サービスエリア内の前記各PHS端末相互間の通話については、前記回線コントローラにより前記ゲートウェイシステムを経由しない通話路を設定することを特徴とするゲートウェイシステム。
  2. 複数の音声ゲートウェイ部を設け、一つの音声ゲートウェイ部に空きチャンネルが無い状態で更にチャンネル確保が必要となった際に、他の音声ゲートウェイ部の空きチャンネルを用いて通話路を構成するゲートウェイシステムにおいては、
    前記判定手段によって宛先が前記サービスエリア内のPHS端末であると判定された場合に、前記通話路変更指令手段が前記回線コントローラに対して前記通話路設定要求を送信すると共に、前記他の音声ゲートウェイ部に対して通話路切断要求を送信することとした請求項1に記載のゲートウェイシステム。
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