JP2008141490A - 緊急通報制御装置、無線通信端末および基地局 - Google Patents
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Abstract
【課題】呼び返し要求に対する迅速な応答を実現する緊急通報制御装置を得ること。
【解決手段】本発明は、VoIP(Voice Over IP)通信を行う無線通信端末を構成し、緊急通報先から緊急呼発信者への呼び返し動作を制御する緊急通報制御装置であって、無線通信端末利用者と無線通信ネットワークを介して接続している通信相手との間の音声通信を実現する音声処理部(23)と、利用者による操作を検出するマンマシンI/F処理部(20)から受け取った指示情報に応じて呼制御および音声処理手段の制御を行う呼制御部(25)と、を備え、呼制御部(25)は、緊急通報中にマンマシンI/F処理部(20)から切断を指示する情報を受け取った場合、無線通信ネットワークとの無線接続を維持しつつ音声処理部(23)による音声通信を停止することとした。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、VoIP(Voice Over IP)通信を行う無線通信端末を構成し、緊急通報先から緊急呼発信者への呼び返し動作を制御する緊急通報制御装置であって、無線通信端末利用者と無線通信ネットワークを介して接続している通信相手との間の音声通信を実現する音声処理部(23)と、利用者による操作を検出するマンマシンI/F処理部(20)から受け取った指示情報に応じて呼制御および音声処理手段の制御を行う呼制御部(25)と、を備え、呼制御部(25)は、緊急通報中にマンマシンI/F処理部(20)から切断を指示する情報を受け取った場合、無線通信ネットワークとの無線接続を維持しつつ音声処理部(23)による音声通信を停止することとした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、移動体IP電話を用いた緊急通報動作の制御に関するものであり、特に、警察、消防等の緊急呼受信者(緊急通報先)から緊急呼発信者への呼び返し動作を制御する緊急通報制御装置、これを備えた無線通信端末および緊急通報制御装置を備えた無線通信端末を収容する基地局に関するものである。
回線交換方式の電話網における緊急通報の場合、発信者側から通信を切断しても回線交換の呼は確保された状態になっており、警察等の緊急局側から呼び返し(逆信)を行い、発信者を呼び出す機能が実現されている。
近年、インターネットの普及によりIP網で音声通信を実現するVoIP(Voice Over IP)が注目され、既に固定IP電話としてサービスが開始されている。このVoIPの呼制御はIETF(Internet Engineering Task Force)で標準化が進められており、ドキュメントとしてはRFC3261,RFC2543などが知られている。
一方、携帯電話におけるALL IP化の検討が3GPP(3rd Generation Partnership Project)のRelease5で進められており、このRelease5では携帯電話のパケット通信網を利用したVoIPに関する実現方法が検討されている。なお、Relase5の一部機能は既に既存携帯キャリア網上に構築され、一部サービスが運用開始されている。
また、IP電話における緊急通報の在り方については総務省にて「緊急通報機能等高度化委員会」にて検討が進められ、その結果が下記非特許文献1において示されている。下記非特許文献1では、既存固定電話に準じた機能をIP電話における緊急通報でも実現するように要望されている。
また、先行するIP電話における緊急通報時の呼び返し実現方法がいくつか開示されている(たとえば下記特許文献1および2)。
下記特許文献1に記載の技術では、端末(通報者端末)が緊急通報による接続を要求した場合、端末を収容しているネットワークのゲートウェイ装置(Media Gateway)は当該端末の再呼び出しに必要な情報を保持しておく。そして、端末が切断を要求した場合、ゲートウェイ装置は緊急通報先との接続状態を保持しておき、その後、緊急通報先再呼び出し信号を受信した(緊急通報先が再呼び出しを要求する)場合には、上記保持しておいた情報を使用してゲートウェイ装置が端末の再呼び出しを行うことにより呼び返しを実現している。
また、下記特許文献2に記載の技術では、特定のIP電話への通話(緊急通報)の場合、IP電話の呼制御信号を中継するIP電話中継サーバは、発信側のIP電話から切断要求を受信すると、まず相手先(着信側のIP電話)に対して発信側へ発信を行うように指示を出す。この指示に応じて着信側のIP電話が発信側端末へ発信を行い、新しい呼を接続してから元の接続(上記切断を要求された呼の接続)を切断することにより呼び返しを実現している。
上述したように、従来のIP電話システムにおいては、発信側(通報側)の端末から切断を行うと、実際に通話が一旦切断された後、ネットワーク側から通報側端末へ発信を行うことにより呼び返しを実現している。しかしながら、上記従来のIP電話システムにおいて実現している呼び返し方法は、ネットワークからIP電話までの通信回線が比較的安定している固定回線を利用する場合には問題なく動作するが無線回線を利用する場合には、以下の問題が発生する。
携帯電話など無線通信網を利用する電話網をIP電話化した場合、無線区間の接続時間が必要となり、また無線チャネルなどのリソースも限られている為、IP電話機側からの切断に伴う緊急局側からの呼び返しが発生した場合、再接続処理に要する時間が大きくなる、という問題があった。また、無線リソースの関係で再接続する為の無線チャネルが割り当てられず再接続出来ない可能性がある、という問題があった。さらに、ネットワーク側は、再接続を実現するための機能をゲートウェイ装置に持たせるなどの変更が必要であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、IP電話が無線回線を利用してネットワークへ接続する形態において、指令台(緊急通報先)からの呼び返し(逆信)要求に対する迅速な応答を実現する緊急通報制御装置を得ることを目的とする。
また、従来の通信システムにおいて、ネットワーク側の装置を変更することなしに呼び返し機能を実現する緊急通報制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、VoIP(Voice Over IP)通信を行う無線通信端末を構成し、緊急通報先から緊急呼発信者への呼び返し動作を制御する緊急通報制御装置であって、前記無線通信端末利用者と無線通信ネットワークを介して接続している通信相手との間の音声通信を実現する音声処理手段と、前記利用者による操作を検出するマンマシンI/F処理部から受け取った指示情報に応じて呼制御および前記音声処理手段の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、緊急通報中に前記マンマシンI/F処理部から切断を指示する情報を受け取った場合、無線通信ネットワークとの無線接続を維持しつつ前記音声処理手段による音声通信を停止することを特徴とする。
この発明によれば、緊急呼通話中の状態において発呼側でオンフック(切断操作)が行われた場合、切断シーケンスを実行せずに、一旦確保した無線リソースをそのまま継続して確保しておくこととしたので、緊急発呼先から再接続要求を受けた場合の接続処理に要する時間を短縮できる、という効果を奏する。また、再接続を行おうとした場合に割り当て可能な無線リソースが不足し、再接続出来ない、などの問題が発生することを回避できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる緊急通報制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる緊急通報制御装置を備えた無線通信端末を含んだ通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の通信システムは、第3世代携帯電話のIP網上でVoIPを実現した場合を想定している。この通信システムは、移動体IP電話機であり、本発明にかかる緊急通報制御装置を含んだ無線通信端末1と、複数の基地局2と、携帯電話網のエッジにあるシグナリングゲートウエイノードおよびGPRS(General Packet Radio Service)ゲートウェイノードとしての機能を有するゲートウェイノード装置(以下、GWノードと呼ぶ)3と、公衆回線(PSTN:Public Switched Telephone Networks)網とのエッジ部にあるMedia Gateway装置(以下、MGWと呼ぶ)4と、緊急呼を処理する為のIP交換機である緊急呼交換機5と、緊急呼を受信する緊急呼指令台6と、IP交換機7と、基地局制御装置8と、を含む。
図1は、本発明にかかる緊急通報制御装置を備えた無線通信端末を含んだ通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の通信システムは、第3世代携帯電話のIP網上でVoIPを実現した場合を想定している。この通信システムは、移動体IP電話機であり、本発明にかかる緊急通報制御装置を含んだ無線通信端末1と、複数の基地局2と、携帯電話網のエッジにあるシグナリングゲートウエイノードおよびGPRS(General Packet Radio Service)ゲートウェイノードとしての機能を有するゲートウェイノード装置(以下、GWノードと呼ぶ)3と、公衆回線(PSTN:Public Switched Telephone Networks)網とのエッジ部にあるMedia Gateway装置(以下、MGWと呼ぶ)4と、緊急呼を処理する為のIP交換機である緊急呼交換機5と、緊急呼を受信する緊急呼指令台6と、IP交換機7と、基地局制御装置8と、を含む。
図2は、無線通信端末1の内部ブロック構成例を示す図である。図2に示したように、本実施の形態の無線通信端末1は、無線通信端末のマンマシンインタフェースを制御し、ユーザが行った操作などを検出するマンマシンI/F処理部20と、無線の物理レイヤの制御を実施する無線制御部21と、無線レイヤ上を流れる無線Linkの制御を実施する無線リンク制御部22と、ユーザと通信相手先との間でやりとりする音声データを処理し、両者間における音声通信を実現する音声処理部23と、音声の入出力の為のスピーカーとマイクにより構成される音声入出力部24と、制御手段に相当し、VoIP呼処理を実施する呼制御部25と、を備える。また呼制御部25は、通常のVoIP呼処理を実施する通常呼制御部26および緊急呼のVoIP呼処理を実行する緊急呼制御部27を含む。
図3は、基地局2の内部ブロック構成例を示す図である。図3に示したように、本実施の形態の基地局2は、無線の物理レイヤの制御を実施する無線制御部30と、無線レイヤ上を流れる無線Linkの制御を実施する無線リンク制御部31と、緊急呼の接続要求に対して優先的に無線リソースを割り当てるように無線リソースを管理する無線リソース管理部32と、を備える。さらに、無線リソース管理部32は、緊急呼用にのみ割り当て可能な無線リソースを管理する緊急呼用無線リソース管理部33と、通常呼(音声通信)に割り当て可能な無線リソースを管理する通常呼用無線リソース管理部34と、データ通信に割り当て可能な無線リソースを管理するデータ用無線リソース管理部35と、を含む。
なお、無線リソース管理部32は、無線通信端末から受けた呼接続要求の優先度を考慮して緊急呼用無線リソース管理部33、通常呼用無線リソース管理部34およびデータ用無線リソース管理部35を使い分けることにより、それぞれが管理している無線リソースごとに状況に応じて割り当てる。たとえば、緊急呼の優先度を最も高く設定しておき、緊急呼とは異なる呼の接続要求を受けた場合、緊急呼に割り当てるための無線リソースを残しつつ(確保しつつ)、無線リソースを割り当てる。そして、緊急呼に割り当てるために確保している無線リソース以外の無線リソースをすべて割り当てた状態においては、通常呼の接続要求に対して無線リソースを割り当てず、緊急呼の接続要求(緊急呼を示す発呼メッセージ)に対してのみ確保しておいた無線リソースを割り当てることで優先的に緊急呼の通信を実現する。
図4は、緊急呼の発呼から無線通信端末1による緊急呼切断要求までの動作例を示すシーケンス図である。
図5は、緊急呼がMGW4により保留状態にされた時点から、指令台の呼出要求による該当端末の呼び返し、指令台からの通話終了処理までの動作例を示したシーケンス図である。
図6は、無線通信端末1内の緊急呼制御部27の動作例を示すフローチャートである。
以上の図1〜図6を用いて、本発明にかかる緊急通報制御装置を説明する。なお、本実施の形態においては、一例として、図1に示した携帯電話パケット網が3G携帯電話パケット網である場合について説明を行う。また、VoIP呼制御にSIP(Session Initiation Protocol)を使用するものとして説明を行う。ただし、携帯電話パケット網およびVoIP呼制御用のプロトコルをこれらに限定するものではない。
まず、3G携帯電話パケット網およびIMS(Internet Multimedia Subsystem)網を利用したVoIP通信の一般的な動作について説明する。
図1に示した通信システムでは、音声は全てIPパケット化されて網内を転送される。但し、携帯電話パケット網内の無線通信端末1に割振られるIPアドレスは、GWノード3から払い出され、IPパケットは、GWノード3と基地局2の間はGTP(GPRS Tunneling Protocol)で伝送される。これにより、無線通信端末が基地局2を移動してもIPアドレスは変化せず、継続してVoIP通信することが可能となる。無線通信端末1はIPアドレスを払い出しされるとIP交換機7に登録シーケンスを実行する。登録シーケンスが終了し、IP交換機7へ登録が完了すると、無線通信端末は音声通話の発着信が可能となる。
つづいて、緊急呼の発呼時の動作を図4に基づいて説明する。なお、図4に示したRNC8は、図1に示した基地局制御装置8に相当する。また、図4に示したシーケンスは、無線通信端末1のIP交換機7への登録はすでに完了しているものとして記載している。
図2に示した構成の無線通信端末1が緊急呼を要求する場合、まず無線リンク(Link)確立要求がマンマシンI/F処理部20から無線リンク制御部22へ送出され、さらに、無線リンク制御部22から指示を受けた無線制御部21が基地局2(図3参照)の無線制御部30と無線の物理レイヤを確立する。その無線物理レイヤ上で端末1の無線リンク制御部22と基地局2の無線リンク制御部31の間で必要な情報がやりとりされ、無線の論理リンクが確立する。この時、緊急呼に対応する無線リンクが確立され、基地局2の無線リソース管理部32は、緊急呼用無線リソース管理33に対してリソース確保を指示する。以降、緊急呼が切断されるまで、緊急呼用のリソースを確保した状態を継続する。
以上の動作が図4に示したステップS10およびS11の処理に相当する。この例では3G携帯電話網を前提としている為、呼制御用と音声データ用の2本の論理リンクが確立される。
論理リンクが確立すると、無線通信端末1内の呼制御部25内にある緊急呼制御部27が動作を開始する。緊急呼制御部27は、緊急呼が切断されるまでMGW4との間でSIPメッセージの送受信を行う。
論理リンクが確立後、緊急呼制御部27は、発呼メッセージ(SIP:Invite)をIP交換機7へ送信する(ステップS12)。このときの発呼メッセージには緊急を示す情報と無線通信端末1の位置を示す情報が含まれている。ここで使用する位置情報は、たとえば無線通信端末1の接続している基地局の位置情報、ユーザにより予め手動入力されていた現在位置している県のコード、無線通信端末1にGPSが搭載されている場合はGPS情報、などが考えられる。
発呼メッセージを受信したIP交換機7は、緊急呼であることを認識すると、緊急呼交換機5に発呼メッセージを転送する。転送された発呼メッセージを受け取った緊急呼交換機5は、発呼メッセージに含まれる位置情報に基づいて該当エリアを担当する緊急呼発信先(緊急呼指令台)を特定し、特定した発信先である緊急呼指令台6へ発呼メッセージを転送するために、緊急呼指令台6への接続経路上にあるMGW4へ発呼メッセージを送信する。発呼メッセージを受信したMGW4は、プロトコル変換を行い、発信要求を緊急呼指令台6へ送信する(ステップS13)。そして、MGW4から携帯電話パケット網のエッジノードであるGWノード3までのルートのQoSを確保する(ステップS14)。さらにMGW4は、発信先(緊急呼指令台6)の呼び出し中を示すメッセージ(SIP:Ringing)を無線通信端末1宛に送信する(ステップS15)。通信システム上で以上の処理を実行すると緊急呼が確立する。
緊急呼指令台6が緊急呼を受け付けるとMGW4へ発信応答メッセージが送信される(ステップS16)。MGW4は、緊急呼指令台6を収容する公衆網からの発信応答メッセージをプロトコル変換し、緊急指令台6が応答したことを示すメッセージ(SIP:200-OK)を無線通信端末1宛に送信する(ステップS17)。無線通信端末1は、ステップS17において受信した緊急呼指令台6からメッセージに対する応答をMGW4へ送出する(ステップS18)。そして、無線通信端末1とMGW4間でVoIPの音声データが送受信され、MGW4で変換されて公衆回線に音声として送受信される(ステップS19,ステップS20)。
つづいて、緊急呼通信中に無線通信端末1がオンフックした場合(無線通信端末1においてユーザが切断操作を実行した場合)の動作を図5に基づいて説明する。
無線通信端末1と緊急呼指令台6がMGW4を経由して音声通話を行っている状態において無線通信端末1側でオンフックを実行すると、切断を指示する情報がマンマシンI/F処理部20から呼制御部25の緊急呼制御部27へ渡される。そして、緊急呼制御部27は、音声処理部23が、音声入出力部24から受け取った音声データに代えて保留音を緊急呼指令台6へ送出するように、制御を行う。また、音声処理部23は、この状態で緊急呼指令台6から受信した音声データを破棄する。なお、通常呼制御部26が動作している場合(緊急呼通信中ではない通常の通信中)には、オンフック実行に伴い切断メッセージがMGW4へ送信され、切断シーケンスが実行される。また、通常の通信中であれば切断シーケンスに続き、無線リンクの切断も実行されるが、緊急呼通信中の場合は、無線リンクも確保されたままの状態が継続される。上記音声処理部23が音声データに代えて保留音を緊急呼指令台6へ送出している状態において、無線通信端末1でオフフックが実行されると、オフフックを指示する情報がマンマシンI/F処理部20から呼制御部25の緊急呼制御部27へ渡される。そして、緊急呼制御部27は、音声処理部23が保留音の送信を終了するように、制御を行う。これにより、無線通信端末1と緊急呼指令台6の通話状態に戻る。
また、保留音が流れた状態で緊急呼指令台6から逆信(再呼出)要求メッセージが送信されると(ステップS30)、逆信要求メッセージを受信したMGW4は、発呼メッセージ(SIP:Invite)を無線通信端末1宛に送出する(ステップS31)。無線通信端末1は、発呼メッセージを受信すると、呼出音を鳴らし、呼び出し中のメッセージ(SIP:Ringing)をMGW4へ返信する(ステップS32)。MGW4は、移動機1から受け取った呼び出し中のメッセージをプロトコル変換し、緊急呼指令台へ呼出音を送出する(ステップS33)。その後、無線通信端末1がオフフックすると発呼受付メッセージ(SIP:200-OK)を上記呼出中メッセージと同じ経路を辿り、MGW4へ送信する(ステップS34)し、音声処理部23が音声データ処理を開始して音声通話を再開する。
以上のステップS30〜ステップS34を実行することにより、本実施の形態の通信システムは、緊急呼指令台6からの再接続を実現する。
また、無線通信端末1と緊急呼指令台6との間の音声通話を終了(切断)する場合には、緊急呼指令台6側から切断操作を実行する。具体的には、緊急呼指令台6がオンフックを検出すると、終話シーケンスがMGW4に流れる(ステップS35)。そして、MGW4は、プロトコル変換し、切断要求メッセージ(SIP:Bye)を無線通信端末1宛に送信する(ステップS36)。切断要求メッセージを受信すると、無線通信端末1の緊急呼制御部27は、音声処理部23に音声処理終了を指示する。
そして無線通信端末1の緊急呼制御部27は、切断要求メッセージに対する応答メッセージ(SIP:200-OK)をMGW4宛に送信する(ステップS37)無線通信端末1からの応答メッセージを受信したMGW4は、受信した応答メッセージに対する返信(SIP:Ack)を無線通信端末1宛に送信し(ステップS38)、この返信を受信した無線通信端末1は、全ての無線リソースを解放する(ステップS39)。
以上のステップS35〜S39を実行することにより、本実施の形態の通信システムは、緊急呼指令台6からの切断要求のみを受付けて緊急呼を終了する。
つづいて、無線通信端末1を構成し、上述した緊急呼の発呼から切断までの呼制御を行う緊急呼制御部27の動作を図6に基づいて説明する。
緊急呼制御部23は、マンマシンI/F処理部20(図1参照)から発呼要求(発呼開始を指示する情報)を受け取ると、緊急呼を示すものか通常呼を示すものかを判断する(ステップS51)。発呼要求が示すものが通常呼であれば(ステップS51、No)、通常の発呼シーケンスを実行する。これに対して、発呼要求が示すものが緊急呼の場合(ステップS51、Yes)、基地局2およびノード装置3に無線リソースおよび通信用のPDPコンテキスト(Packet Data Protocol Context)の払出しを要求する(ステップS52)。無線リソースおよび通信用のPDPコンテキストの払い出しが行われると、緊急呼制御部23は、MGW4へ緊急呼の発呼メッセージ(SIP:Invite)を送信する(ステップS53)。その後、MGW4からのレスポンス(SIP:200-OK)を受信し、これに対してAckを返信すると(ステップS54)、音声処理部23に音声処理開始を指示して、緊急呼音声通話を開始する(ステップS55)。なお、ステップS55を実行すると動作モードは緊急通話中状態へ遷移する。
緊急呼制御部27は、緊急呼通信中状態では、オンフックされたかどうか(マンマシンI/F処理部20からオンフックすなわち切断を指示する情報を受け取ったかどうか)を監視し(ステップS56)、オンフックを検出すると(ステップS56、Yes)、保留音送信を音声処理部23に指示し、緊急呼指令台への保留音送出を開始する(ステップS57)。なお、ステップS57を実行すると動作モードは緊急呼保留中状態へ遷移する。また、オンフックを検出した時点でオンフックタイマを起動する。
ステップS57を実行後、緊急呼制御部27は、オフフックされたかどうか(マンマシンI/F処理部20からオフフックを指示する情報を受け取ったかどうか)を確認し(ステップS58)、オフフックを検出した場合(ステップS58、Yes)、保留音送出を終了し、緊急呼音声通話を開始(再開)する(ステップS55)。一方、オフフックを検出しなければオンフックタイマがタイムアウトしたかどうかを確認し(ステップS59)、オンフックタイマがタイムアウトしていなければ(ステップS59、No)、着信メッセージの受信があるかどうかを確認する(ステップS60)。着信メッセージを受信していない場合(ステップS60、No)、ステップS58へ遷移し、処理を継続する。
これに対して、着信メッセージを受信した場合(ステップS60、Yes)、その発信元を確認することにより緊急呼呼出しかどうかを判断する(ステップS61)。緊急呼呼出しではない場合(ステップS61、No)、着信拒否メッセージ(SIP:Cancel)を送信して着信を拒否する(ステップS65)。一方、緊急呼呼出しの場合には(ステップS61、Yes)、端末1の呼出し音を鳴らし、呼び出し中メッセージ(SIP:180Ringing)をMGW4宛に送信する(ステップS62)。そして、オフフックを検出すると(ステップS63、Yes)、着信に対する応答メッセージ(SIP:200-OK)を送信し、これに対する応答(SIP:Ack)を受信すると緊急呼を再開し(ステップS64)、緊急呼通話中に状態遷移する。
また、上記ステップS59における確認の結果、オンフックタイマがタイムアウトしていれば(ステップS59、Yes)、切断を要求するメッセージ(SIP:Bye)を送出して切断シーケンスを実行する(ステップS66)。そして、緊急呼用の無線リソースを解放し(ステップS67)、緊急呼通話を終了して通常の通話待ち状態に戻る(ステップS68)。
なお、図示していないが、緊急呼通話中状態や緊急呼保留中状態などにおいてMGW4から切断要求メッセージ(SIP:Bye)を受信した場合には、このメッセージに対する応答メッセージ(SIP:200OK)を送出した後、緊急呼用の無線リソースを解放し、緊急呼通話を終了して通常の通話待ち状態に戻る。
このように、本実施の形態においては、緊急呼通話中の状態において無線通信端末1側でオンフック(切断操作)が実行された場合、緊急呼の呼処理を行う緊急呼制御部27は、切断要求を送出せずに通話を保留し、一旦確保した無線リソースをそのまま継続して確保しておくこととした。これにより、緊急発呼先(緊急呼指令台)から再接続要求を受けた場合の接続処理に要する時間を短縮できる。また、再接続を行おうとした場合に割り当て可能な無線リソースが不足し、再接続出来ない、などの問題が発生することを回避できる。
また、緊急呼通話中の状態においてオンフックが行われてもネットワークに対してその旨を示す情報などを送信しないため、ネットワーク側に再接続を実現するための機能を持たせる必要がなく、従来のネットワークを変更することなしに呼び返しを実現できる。
また、緊急通報中のオンフック時(通話保留中)に一定時間緊急呼指令台からの呼び返しが発生しない場合は、通話を切断することとしたので、無線リソースを必要以上に確保し続けてしまい、無線リソースの使用効率を悪化させてしまうことを防止できる。
また、緊急通報中のオフフック時に緊急呼指令台以外からの着信が発生した場合には、着信を拒否することとしたので、緊急呼指令台からの再接続要求に対する応答の確実性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、第3世代携帯電話のIP網上でVoIPを実現した場合の通信システムについて説明を行ったが、たとえば図7に例示した第3.5世代携帯電話のIP網上でVoIPを実現した通信システムに対しても同様に、本願発明を適用することが可能である。図7に示した通信システムは、図1に示した通信システムと比較して、ゲートウェイノード装置3および基地局制御装置8に代えてアクセスゲートウェイ(AGW:Access Gate Way)10を含んでいる点が異なる。ここで、アクセスゲートウェイ10は、ゲートウェイノード装置3と基地局制御装置8を併せた機能を有する装置である。そのため、図7に示した通信システムにおける呼制御シーケンスは、図4および5に示したものと同様となる。
さらに、図7に示した通信システムの無線リンク部分すなわち無線通信端末1の無線リンク制御部22、無線制御部21、基地局2の無線リンク制御部30、無線リンク制御部31がWiMAX、WLAN、衛星通信など別の無線アクセスであっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる緊急通報制御装置は、IP電話システムにおいて緊急通報の呼制御を行う場合に有用であり、特に、緊急通報の呼び返しを実現するための呼制御に適している。
1 無線通信端末
2 基地局
3 ゲートウェイノード装置(GWノード)
4 Media Gateway装置(MGW)
5 緊急呼交換機
6 緊急呼指令台
7 IP交換機
8 基地局制御装置
10 アクセスゲートウェイ(AGW)
20 マンマシンI/F処理部
21 無線制御部
22 無線リンク制御部
23 音声処理部
24 音声入出力部
25 呼制御部
26 通常呼制御部
27 緊急呼制御部
30 無線制御部
31 無線リンク制御部
32 無線リソース管理部
33 緊急呼用無線リソース管理部
34 通常呼用無線リソース管理部
35 データ用無線リソース管理部
2 基地局
3 ゲートウェイノード装置(GWノード)
4 Media Gateway装置(MGW)
5 緊急呼交換機
6 緊急呼指令台
7 IP交換機
8 基地局制御装置
10 アクセスゲートウェイ(AGW)
20 マンマシンI/F処理部
21 無線制御部
22 無線リンク制御部
23 音声処理部
24 音声入出力部
25 呼制御部
26 通常呼制御部
27 緊急呼制御部
30 無線制御部
31 無線リンク制御部
32 無線リソース管理部
33 緊急呼用無線リソース管理部
34 通常呼用無線リソース管理部
35 データ用無線リソース管理部
Claims (7)
- VoIP(Voice Over IP)通信を行う無線通信端末を構成し、緊急通報先から緊急呼発信者への呼び返し動作を制御する緊急通報制御装置であって、
前記無線通信端末利用者と無線通信ネットワークを介して接続している通信相手との間の音声通信を実現する音声処理手段と、
前記利用者による操作を検出するマンマシンI/F処理部から受け取った指示情報に応じて呼制御および前記音声処理手段の制御を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、緊急通報中に前記マンマシンI/F処理部から切断を指示する情報を受け取った場合、無線通信ネットワークとの無線接続を維持しつつ前記音声処理手段による音声通信を停止することを特徴とする緊急通報制御装置。 - 前記制御手段は、無線通信ネットワークとの無線接続を維持しつつ前記音声処理手段による音声通信を停止している状態において、当該緊急通報先からの発呼要求を受けた場合、当該緊急通報先との音声通信を再開することを特徴とする請求項1に記載の緊急通報制御装置。
- 前記制御手段は、前記音声処理手段による音声通信を停止後、当該緊急通報先からの発呼要求を受けることなく規定時間が経過した場合、緊急通報を切断するための呼制御処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の緊急通報制御装置。
- 前記制御手段は、無線通信ネットワークとの無線接続を維持しつつ前記音声処理手段による音声通信を停止している状態において、当該緊急通報先とは異なる相手からの発呼要求を受けた場合、当該要求を拒否することを特徴とする請求項1、2または3に記載の緊急通報制御装置。
- 前記呼制御を行うためのプロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の緊急通報制御装置。
- 請求項1〜5のいずれか一つに記載の緊急通報制御装置を備えたことを特徴とする無線通信端末。
- 請求項6に記載の無線通信端末を収容する基地局であって、
前記無線通信端末から緊急通報先への発呼要求を受けた場合、当該無線通信端末に対して優先的に無線リソースを割り当てることを特徴とする基地局。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2014103586A (ja) * | 2012-11-21 | 2014-06-05 | Nec Corp | 消防指令システム、無線指令管制方法および無線指令管制プログラム |
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-
2006
- 2006-12-01 JP JP2006325820A patent/JP2008141490A/ja active Pending
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