JP2006295735A - 自律分散情報通信システムおよび自律分散情報端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のIP電話サーバを製造メーカに依存することなく連携させると共に、数千万ユーザ規模のIP電話網構築が可能な自律分散情報通信システムを提供する。
【解決手段】 自律分散情報通信システムであって、IP電話クライアントA221は、IP電話クライアントA221の状態情報の変化を把握して、IP電話クライアント222、224との通信接続を制御する制御部231と、制御部231からIP電話クライアントA221の状態情報の更新を受け、IP電話クライアント222、224から該IP電話クライアント222、224の状態情報の更新を受ける分散共有エージェント部241と、分散共有エージェント部241が受けた各IP電話クライアント222、224の状態情報を格納するプライベートセグメント共有情報部210を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大規模なIP電話サービス網構築に好適な自律分散情報通信システムおよび自律分散情報端末に関する。
従来のIP電話システムは、クライアントサーバ方式により実現され、各クライアントの認証及び、ロケーション情報、プレゼンス情報等の状態情報を、全てIP電話サーバが管理する方式であり、通信方式はH.323及びSIP(Session Initiation Protocol)等がある(非特許文献1〜7参照)。
RFC3261、"SIP: Session Initiation Protocol"、June 2002、http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt RFC3262、"Reliability of Provisional Responses in the Session Initiation Protocol (SIP)"、June 2002、http://www.ietf.org/rfc/rfc3262.txt RFC3665、"Session Initiation Protocol (SIP) Basic Call Flow Examples"、December 2003、http://www.ietf.org/rfc/rfc3665.txt RFC3761、"The E.164 to Uniform Resource Identifiers (URI) Dynamic Delegation Discovery System (DDDS) Application (ENUM)"、April 2004、http://www.ietf.org/rfc/rfc3761.txt RFC3762、"Telephone Number Mapping(ENUM) Service Registration for H.323"、April 2004、http://www.ietf.org/rfc/rfc3762.txt RFC3764、"enumservice registration for Session Initiation Protocol (SIP) Addresses-of-Record"、April 2004、http://www.ietf.org/rfc/rfc3764.txt RFC3856、"A Presence Event Package for the Session Initiation Protocol (SIP)"、August 2004、http://www.ietf.org/rfc/rfc3856.txt
従来のIP電話システムは、IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC(Request For Comment)等で規定された同一種の通信プロトコルであったとしても、製造メーカによって実現方式や製品仕様が微妙に異なるため、例えば、図8における破線部J1のように、B社製品のIP電話クライアントがA社製品のIP電話サーバにログインする事が出来ない(課題1)。
従来のIP電話システムは、RFC等で規定された同一種の通信プロトコルであったとしても、製造メーカによって実現方式や製品仕様が微妙に異なるため、例えば、図8における破線部J2のように、B社製IP電話クライアントがA社製IP電話クライアントヘ接続しようとした時のように、相互接続が出来ない場合がある(課題2)。
従来のIP電話システムは、状態情報(プレゼンス情報、ロケーション情報)をIP電話サーバで一元的に管理し、利用ユーザヘの利便性を高めている。しかし、図8における破線部J3のように、同一製造メーカ同士であっても、IP電話サーバ間において、情報を共有する事が出来ない。このため、例えば、同一エリア内で2台のIP電話サーバを設置した場合、同一エリア内での接続であるにも関わらず、2台のIP電話サーバが呼を制御するため、設備使用率が非効率的となる(課題3)
上記のような課題により、例えばIP電話提供事業者がIP電話サービスの規模又は付加サービス内容を拡大・拡充しようとした場合、現行導入製造メーカのシステム方式・仕様に縛られるため、製造メーカと一蓮托生の運命となり、設備投資効率が低下するといった課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数のIP電話サーバを製造メーカに依存することなく論理的に連携させて設備投資効率を向上させると共に、数千万ユーザ規模のIP電話サービス網構築を可能とする自律分散情報通信システムおよび自律分散情報端末を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、相互に通信しあうクライアント端末を備える自律分散情報通信システムであって、前記クライアント端末は、自クライアント端末の状態情報の変化を把握して、他クライアント端末との通信接続を制御する制御部と、前記制御部から自クライアント端末の状態情報の更新を受け、他クライアント端末から該クライアント端末の状態情報の更新を受ける分散共有エージェント部と、前記分散共有エージェント部が受けた各クライアント端末の状態情報を格納するプライベートセグメント共有情報部とを具備することを特徴とする自律分散情報通信システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自律分散情報通信システムであって、前記分散共有エージェント部は、自制御部によって接続した通信暦のある他クライアント端末の分散共有エージェント部および自制御部から状態情報の更新を受けることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の自律分散情報通信システムであって、前記クライアント端末はグループに分けて収容され、前記グループごとに設けられ、自グループが収容するクライアント端末から、該クライアント端末の状態情報の更新を受け、自グループが収容するクライアント端末の状態情報の更新を互いに通知し合うパブリックセグメント分散共有エージェント部と、前記パブリックセグメント分散共有エージェント部ごとに設けられ、全クライアント端末の状態情報を格納し、該パブリックセグメント分散共有エージェント部が受けた状態情報の更新に基づき、格納している状態情報を更新するパブリックセグメント共有情報部とを具備することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、相互に通信しあうクライアント端末を備える自律分散情報通信システムであって、前記クライアント端末はグループに分けて収容され、前記グループごとに設けられ、自グループが収容するクライアント端末から、該クライアント端末の状態情報の更新を受け、自グループが収容するクライアント端末の状態情報の更新を互いに通知し合うパブリックセグメント分散共有エージェント部と、前記パブリックセグメント分散共有エージェント部ごとに設けられ、全クライアント端末の状態情報を格納し、該パブリックセグメント分散共有エージェント部が受けた状態情報の更新に基づき、格納している状態情報を更新するパブリックセグメント共有情報部とを具備することを特徴とする自律分散情報通信システムである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の自律分散情報通信システムであって、他IP電話網と接続するIP電話サーバを備え、前記クライアント端末は、前記他IP電話網に収容されている端末に発呼する際は、前記IP電話サーバを経由して接続を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の自律分散情報通信システムであって、公衆電話交換回線網と接続するGWと、前記GWと接続するIP電話サーバと、を備え、前記クライアント端末は、公衆電話交換回線網に収容されている端末に発呼する際は、前記IP電話サーバを経由して接続を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、相互に通信しあう自律分散情報端末であって、自自律分散情報端末の状態情報の変化を把握して、他自律分散情報端末との通信接続を制御する制御部と、自制御部から自自律分散情報端末の状態情報の更新を受け、他自律分散情報端末の分散共有エージェント部から該自律分散情報端末の状態情報の更新を受ける分散共有エージェント部と、前記分散共有エージェント部が受けた各自律分散情報端末の状態情報を格納するプライベートセグメント共有情報部とを具備することを特徴とする自律分散情報端末である。
この発明によれば、分散共有メモリであるプライベートセグメント共有情報部とパブリックセグメント共有情報部で、クライアント端末の接続制御に必要な状態情報を、仮想的に分散保持するため、従来一元的に接続制御を行っていたIP電話サーバの負荷を軽減させる事が可能となる。また、同様の理由で、IP電話サーバの製造ベンダが異なったとしても、各クライアント端末に共通の分散共有エージェント部を配置させる事により、異なるベンダのIP電話サーバに接続していたクライアント端末間の相互接続を効率的に実現する事が可能となる。
また、本発明によれば、従来の方式では、自IP電話サーバ内の他クライアント端末や自サービスベンダ収容の他IP電話サーバ内のクライアント端末に接続する場合も、他サービスベンダ収容のクライアント端末に接続する場合も、必ず、IP電話サーバの仲介により接続を実施していたが、分散共有メモリに存在しない接続(PSTN、他サービスベンダ収容)のみ、IP電話サーバを介入させる方式のため、効率的に、数千万規模のクライアント端末をIP電話化させる事が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。図1に同形態の自律分散情報通信システムの構成図を示す。100はIP電話網、PSTNおよび携帯電話網の既存設備群であり、101は既存PSTN網、102は既存0AB−JのIP電話網と既存PSTN網101を接続する既存0AB−J対向のゲートウェイ(以下GW)、103は既存0AB−J IP電話サーバ、104は他社IP電話網、105は既存050のIP電話網と既存PSTN網101を接続する既存050対向のゲートウェイ(以下GW)、106は既存050 IP電話サーバ、107は既存携帯電話交換システム、108は、既存携帯網と既存PSTN網101を接続する既存携帯電話交換システム対向のゲートウェイ(以下GW)である。
また、214は自律分散情報通信管理部を示している。201は、認証情報などの加入ユーザの情報を管理するユーザ管理部、202は、ユーザ管理部の保有する認証情報に基づきIP電話クライアントの認証をする認証部、203は、分散共有メモリによって共有しているグループ情報やIP電話サーバ識別情報など、IP電話クライアント毎に通知される0AB−J用呼接続情報、204は050用呼接続情報、205は090用呼接続情報、206は0AB−J用のIP電話クライアントから状態情報の更新を受け付ける0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部、207は、パブリックセグメント分散共有エージェント部とともにネットワーク上に分散配置され、各パブリックセグメント分散共有エージェント部が持つ分散共有メモリで構成され、論理的に一つの共有メモリとして機能することによって、全てのIP電話クライアントの状態情報を分散共有するパブリックセグメント共有情報部、208は090用パブリックセグメント分散共有エージェント部、209は050用パブリックセグメント分散共有エージェント部である。
ここで、状態情報とは、プレゼンス情報とロケーション情報とからなる。プレゼンス情報とは、通話中、待機中などのIP電話クライアントの呼接続遷移状態および、在席、会議中などのユーザの状態を表す情報である。ロケーション情報とは、端末識別情報(MACアドレス、シリアル番号等)やIPアドレスなどIP電話クライアントを識別する情報である。
210は既存0AB−JのIP電話クライアントAが形成するプライベートセグメント共有情報部であり、自IP電話クライアントの状態情報及び過去に通信したことのあるIP電話クライアントの状態情報を格納する複数の共有メモリから構成される。221は既存0AB−JのIP電話クライアントA、220は自律分散部であり、IP電話クライアント間の接続制御を行う制御部231と、プライベートセグメント共有情報部の同期をとる分散共有エージェント部241から構成されており、VoIPターミナルアダプタ内に配置される。211は既存050のIP電話クライアントが形成するプライベートセグメント共有情報部である。222は既存050のIP電話クライアントBである。223は自律分散部であり、制御部232と分散共有エージェント部242から構成されており、既存050のIP電話クライアントB222内に配置される。212は既存090IPデュアル携帯端末が形成するプライベートセグメント共有情報部である。224はIP電話クライアントと携帯電話の機能を兼ね備えた既存090のIPデュアル携帯電話端末、225は自律分散部であり、制御部233と分散共有エージェント部243から構成されており、IPデュアル携帯端末224内に配置される。
なお、各プライベートセグメント共有情報部は、少なくとも従来のIP電話サーバに収容される複数のIP電話クライアント端末の状態情報を収容する。そのIP電話クライアント端末ごとに、制御部及び分散共有エージェント部が設けられ、分散共有エージェント部は、複数のIP電話クライアント端末の分散共有エージェント部と互いに状態情報の更新を通知し合い、それをプライベートセグメント共有情報部に格納することで、プライベートセグメント共有情報部を仮想的な共有メモリとしている。
プライベートセグメント共有情報部210、211、212及びパブリックセグメント共有情報部207における状態情報は、従来技術であるユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により更新される。状態情報更新の実装例として、特願2000−151857で考案されている同報通信方式が実装されても良い。
図2にパブリックセグメント構成例を示す。600はPSTNであり、601は他社IP電話網、603はPSTN接続対向のゲートウェイ(GW)、605はIP電話サーバ部、606は認証部、607は0AB−J用パブリックセグメント共有情報部、608は0AB−J番号の06局番により構成されるパブリックセグメント、609は06局番を持つIP電話クライアントAの状態情報(プレゼンス情報、ロケーション情報)、621は06局番を持つIP電話クライアントBの状態情報(プレゼンス情報、ロケーション情報)、610は06局番を持つIP電話クライアントCの状態情報(プレゼンス情報、ロケーション情報)、611は075局番により構成されるパブリックセグメント、612は0AB−Jセグメント全体である。
次に、上記構成による自律分散情報通信システムの動作を説明する。図3は電源投入から、パブリックセグメントへの登録までの動作シーケンス図を示している。0AB−J用であるIP電話クライアントA221が使用しているIP電話端末或いはVoIPターミナルアダプタ等の電源をONにする(S100)。IP電話クライアントAが接続されているIP電話端末或いはVoIPターミナルアダプタ等には、自律分散部220が論理的に配置されており、自律分散部220の制御部231は、認証部202に認証要求を行う(S101)。
認証部202は、予め規定された認証方法によりIP電話クライアントA221の認証を実施する。今回は、一例として、予め登録されているユーザ管理部201の情報に基づいて認証を行っているものとする(S102)。認証部202は、制御部231に、IP電話クライアントA221の認証結果を通知する(S103)。ここでは認証結果が良好であったとして、以降のシーケンス説明を行う。ユーザ管理部201は、認証部202からの認証結果良好の通知により、IP電話クライアントA221が実行すべき呼接続情報203を通知する(S104)。この呼接続情報203は、分散共有メモリによって共有しているグループ情報や、IP電話サーバ識別情報など、IP電話クライアント毎に通知される。
制御部231は、呼制御情報通知を受けて、分散共有エージェント部241に、登録すべき状態情報の状態更新指示を行う(S105)。自律分散部220の分散共有エージェント部241は、制御部231からの指示に基づき、0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206に、IP電話クライアントA221が接続されているVoIPターミナルアダプタの情報として、IPアドレスなどのロケーション情報や、端末が発着信可能な状態である事を示す呼接続遷移情報を含むプレゼンス情報などの状態情報を通知する(S106)。
パブリックセグメント分散共有エージェント部は複数存在し、それぞれの分散共有メモリに、状態情報の差分が発生する毎に、従来技術のユニキャスト通信、マルチキャスト通信により、0AB−J用のパブリックセグメント分散共有エージェント部206は、その状態を他の090用及び050用のパブリックセグメント分散共有エージェント部208、209に通知することで、これらのパブリックセグメント分散共有エージェント部で構成されるパブリックセグメント共有情報部207に状態変化が通知されることになる(S107)。
なお、0AB−J用のパブリックセグメント分散共有エージェント部206は、例えば、図2に示すように、市外局番ごとに、06用のパブリックセグメント分散共有エージェント部206−1や075用のパブリックセグメント分散共有エージェント部206−2で構成され、各市外局番用のIP電話クライアント端末の分散共有エージェント部は、それぞれ自分の番号が所属する市外局番用のパブリックセグメント分散共有エージェント部206−1、206−2に情報を通知する。
全てのパブリックセグメント分散共有エージェント部が、従来技術であるユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により、IP電話クライアントA221の差分情報更新が完了した事を0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206が確認(S108)すると、分散共有エージェント部241に状態更新完了を通知(S109)する。分散共有エージェント部241は、0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206から状態更新完了を確認(S109)すると、制御部231に状態更新完了を通知し(S110)、一連の処理を完了する。
図4は0AB−J IP電話クライアント発信(プライベートセグメントに情報有)の動作シーケンス図を示している。今回は、一例として、IP電話クライアントが接続要求する毎に認証要求を行う方式としているが、電源投入時等に認証が完了している場合は、以後の認証を省略しても良い。IP電話クライアントA221が、発信のため電話機のオフフックにより接続要求をかける(S300)と、制御部231が検知し、認証部202に認証要求を行う(S301)。認証部202は、予め規定された認証方法によりIP電話クライアントA221の認証を実施する。今回は、一例として、予め登録されているユーザ管理部201の情報に基づいて認証を行っているものとする(S302)。
認証部202は、制御部231に、IP電話クライアントA221の認証結果を通知する(S303)。ここでは、認証結果が良好であったとして、以降のシーケンス説明を行う。ユーザ管理部201は、認証部202からの認証結果良好の通知により、IP電話クライアントAが実行すべき呼接続情報203を通知する(S304)。この呼接続情報203は、分散共有メモリによって共有しているグループ情報や、IP電話サーバ識別情報など、IP電話クライアント毎に通知される。制御部231は、呼接続情報203の通知を受けた後に、自律分散部220における自身の分散共有エージェント部241に状態更新指示を行い(S304−1)、自身のプライベートセグメント共有情報部210に更新を行う。分散共有エージェント部241は、既に情報共有を実施しているIP電話クライアントとして、例えば050IP電話クライアント222や090IPデュアル携帯端末224の自律分散部223、225が持つ分散共有エージェント部242、243及び0AB−Jパブリックセグメント共有情報部206に状態更新として例えば接続要求中である旨の状態情報を通知する(S304−2、S304−3)。各端末の分散共有エージェント部242、243及び0AB−Jパブリックセグメント分散共有エージェント部206、208、209へは、従来技術であるユニキャスト通信やマルチキャスト通信等より通知を行う(破線部H100、H101)。
図5の分散共有メモリ概念図により、図4における破線部H100、H101により、更新されるべきメモリ領域に関して説明する。図5の分散共有メモリ概念図中におけるIP電話クライアントA1108は、図1のIP電話クライアントA221と同様のものである。ここで、A1108の分散共有エージェント部D5は、状態情報更新のため、プライベートセグメント共有情報部で情報共有しているB827の分散共有エージェント部D4及びC415の分散共有エージェント部D6、及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部D1に対し更新情報をユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により通知する。情報更新通知を受けたB827の分散共有エージェント部D4、C415の分散共有エージェント部D6は、自分のプライベートセグメント共有情報部D400、D600のIP電話クライアントA1108に関する状態情報を更新する。
ここで特筆すべきは、プライベートセグメントには、自分自身が過去に発信、または着信した経験があるクライアント情報のみで構成されており、従来技術で使用されているP2Pファイル交換方式のように、全然関係の無いクライアント情報を、自リソース内に常駐させておく必要が無い。また、接続に必要な情報を、他のリソースを利用しながら検索するといった無駄を省くことが可能となる。本方式は、無駄なパケットを網内に無限大に送信される危険性を防止するといった利点がある。つまり、A1108は、B827と、C415と顔見知りであるが、B827とC415は顔見知りでは無いので、B827とC415がお互いに情報のパケットを送信しあう事は無い。このように、各プライベートセグメント共有情報部は、IP電話クライアント毎に異なったIP電話クライアント要素で構成されている。
次に図5の分散共有メモリ概念中におけるパブリックセグメント共有情報部の挙動に関して説明する。0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部D1は、A1108の分散共有エージェント部D5から更新情報を受信すると、050用パブリックセグメント分散共有エージェント部D2及び090用パブリックセグメント分散共有エージェント部D3に対し、更新情報をユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により通知する。各パブリックセグメント分散共有エージェント部D2、D3は該当IP電話クライアントの情報更新を完了する。0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部D1に完了通知を送信する。これを受信した0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部は、完了通知をA1108の分散共有エージェント部D5に通知する。このようにパブリックセグメント共有情報部は、各パブリックセグメントに所属するすべてのIP電話クライアントの状態情報を共有しており、状態情報更新が発生した場合に、これを通知し合い、論理的に一つの共有メモリとして構成されている。図5においては、0AB−J用D50、050用D20、090用D30、各々のパブリックセグメントに所属するIP電話クライアント数が3000クライアントで合計9000とした場合のメモリ構成例である。図5に示したように、プライベートセグメント共有情報部とパブリックセグメント共有情報部とで、クライアント端末の接続に必要な状態情報を、仮想的に分散保持するため、従来一元的に状態管理を行っていたIP電話サーバの負荷を軽減させることが可能となる。これにより、IP電話サーバの設備投資効率が向上する。
また、プライベートセグメント共有情報部やパブリックセグメント共有情報部に存在するクライアント端末に対する接続は、接続に必要な情報を、IP電話サーバに問い合わせる必要がないため、クライアント端末の増加に伴い、IP電話サーバに集中しがちな呼処理トラヒックを軽減させることが可能となる。これによりIP電話網を構成するネットワーク機器の設備投資効率が向上する。
図5における0AB−J用パブリックセグメント共有情報部をさらに具現化した構成例が、図2である。図2のように、各パブリックセグメント共有エージェント部を市外局番単位に設置する事により、0AB−J用パブリックセグメント共有情報部とする構成は、例えば、通信事業者が運用する形態として最適である。
ここで、図4の動作シーケンス図に戻り、説明を続ける。分散共有エージェント部241は、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部211、212からの状態更新完了を確認すると、制御部に状態更新完了を通知する(S304−4)。制御部231は、分散共有エージェント部241からの状態更新完了通知を受信すると、IP電話クライアントA221にダイヤルトーン(以下DT)を送信する(S305)。IP電話クライアントA221は、DTを確認後、IP電話クライアントB222の電話番号をダイヤルする(S306)。制御部231は、IP電話クライアントA221がダイヤルした番号の分析を行う。ここで、例えば、緊急通報に関わる番号であると認識すると、制御部231は従来の0AB−J IP電話サーバ用クライアントソフトを呼び出し、緊急通報接続を、既存0AB−J IP電話サーバ103経由で行う。
今回は、一般ユーザ番号(0AB−J、0120、090等)がダイヤルされたものとして、説明を行う。制御部231は、ダイヤル分析により、一般ユーザ番号(0AB−J、0120、090等)であると認識すると、分散共有エージェント部241に、該当ユーザの状態情報取得を指示する(S307)。分散共有エージェント部241は、プライベートセグメント共有情報部210に該当番号の存在を確認する。ここでは、プライベートセグメント共有情報部210に該当番号が存在したと仮定して説明を続ける。仮に、ここで、プライベートセグメント共有情報部210に該当番号が存在しなかった場合は、パブリックセグメント共有情報部207に該当番号の状態情報を確認する(S309)。分散共有エージェント部241は、プライベートセグメント共有情報部210の該当番号(IP電話クライアントB222)の状態情報を例えば予約中に変更した上で、状態情報を制御部231に通知する(S310)。制御部231は、分散共有エージェント部241から通知されたIP電話クライアントB222の状態情報の中で、ロケーション情報として、例えば、IPアドレスを元に送信先を特定して、IP電話クライアントB222の制御部232に呼び出し信号を送信する(S311)。IP電話クライアントB222が応答すると、IP電話クライアントB222の制御部232は、IP電話クライアントA221の制御部231に応答信号を送信する(S312)。IP電話クライアントA221の制御部231は、応答信号を受信すると、状態更新として例えば(通話中)と言った情報を、自身の分散共有エージェント部241に状態更新指示を行い(S313)、自身のプライベートセグメント共有情報部210の更新を行う。
各IP電話クライアントの分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206へは、従来技術であるユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により通知する(破線部H200、H201)。各分散共有エージェント部242,243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206は、全ての更新が完了すると、分散共有エージェント部241に完了通知を通知する(S314、S315)。分散共有エージェント部241は、全ての情報が更新されたことを確認後、制御部231に状態更新完了を通知する(S316)。制御部231は、状態更新完了を確認すると、応答信号をIP電話クライアントA221に送信し(S317)、IP電話クライアントB222とIP電話クライアントA221を通話状態にする。
以上のように、図4においては、プライベートセグメントにおける分散共有エージェント部及びプライベートセグメント共有情報部を介して、パブリックセグメントにおいて全クライアント端末の状態情報を分散共有する場合について説明したが、プライベートセグメントを介さず、IP電話クライアント端末の状態情報を、パブリックセグメントにおけるパブリックセグメント分散共有エージェントによって、パブリックセグメント共有情報部で分散共有することも可能である。
このようなパブリックセグメントにおけるパブリックセグメント分散共有エージェント部及びパブリックセグメント共有情報部によって、パブリックセグメント共有情報部の情報を、従来方式のIP電話サーバも分散共有できるため、自己のIP電話サーバが直接収容しているクライアント端末以外の情報により、あたかも自己のIP電話サーバが収容しているクライアント端末であるかのように処理することが可能となる。これにより、IP電話サーバの種類に依存することなく、数千万規模のクライアント端末を効率的にIP電話化させることが可能である。
図6は、PSTN電話クライアント700がIP電話クライアントA221への接続要求を行ってから切断するまでの動作シーケンスを示している。PSTN交換機101はPSTN電話クライアント700からの接続要求(S400)を受信し、番号分析を実施し、該当着信電話番号が、0AB−J用のIP電話クライアントA221である事を確認すると、指定されたGW102を通じて、既存0AB−J IP電話サーバ103に接続要求信号を送信する(S401)。既存0AB−J IP電話サーバ103は、既存PSTN網101からの接続要求に応じて、IP電話クライアントA221の状態情報をパブリックセグメント共有情報部207に確認する(S402)。既存0AB−J IP電話サーバ103は、IP電話クライアントA221が待機中であった場合、IP電話クライアントA221に対する予約を行う。この予約処理は、図4の破線部H100、H101と同等のユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により実施される。今回処理は、図4のIP電話クライアントA221を既存0AB−J IP電話サーバ103に置き換えると、理解し易い。
既存0AB−J IP電話サーバ103は、上記予約処理が完了すると、IP電話クライアントA221の制御部231に呼び出し信号を送信する(S403)。IP電話クライアントA221の制御部231は、状態情報変更を自身の分散共有エージェント部に指示する(S404)。自身の分散共有エージェント部241は、自身のプライベートセグメント共有情報部210の情報更新を行う。各IP電話クライアントの分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206へは、従来技術であるユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により通知する(H100、H101)。各分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206は、全ての更新が完了すると。分散共有エージェント部241に完了通知を通知する(S404−1、S404−2)。分散共有エージェント部241は、各分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206からの状態変更完了通知を受けると、変更完了を制御部231に変更完了を通知する(S405)。制御部231は、分散共有エージェント部241からの変更完了通知を受けると、IP電話クライアントA221に呼出し信号を送信する。今回は、一例として、呼出し信号を受けたIP電話クライアントA221が、応答したと仮定して説明を行う(S406)。
IP電話クライアントA221の制御部231は、応答信号を受けると、状態更新として例えば(通話中)と言った情報を、自身の分散共有エージェント部241に状態更新指示を行い(S407)、自身のプライベートセグメント共有情報部210の更新を行う。各IP電話クライアントの分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206へは、従来技術であるユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により通知する(破線部H200、H201)。各分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206は、全ての更新が完了すると。分散共有エージェント部241に完了通知を通知する(S407−1、S407−2)。分散共有エージェント部241は、全ての情報が更新されたことを確認後、制御部231に状態更新完了を通知する(S408)。制御部231は、状態更新完了を確認すると、応答信号を既存0AB−J IP電話サーバ103に送信する(S409)。制御部231から応答信号を受信した既存0AB−J IP電話サーバ103は、応答信号を指定されたGW102経由で既存PSTN交換網101に送信し、通話を開始する(S410、S411)。
ここで、IP電話クライアントA221とPSTN電話クライアント700の通話が終了し、IP電話クライアントA221からの切断(S412)として、以降のシーケンスを説明する。IP電話クライアントA221の切断要求を検知した制御部231は、状態更新として例えば(待機中)といった情報を、自身の分散共有エージェント部241に状態更新指示を行い、自身のプライベートセグメント共有情報部210の更新を行う。各IP電話クライアントの分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206へは、従来技術であるユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により通知する(破線部H300、H301)。分散共有エージェント部241は、各分散共有エージェント部242、243及び0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部206からの状態変更完了通知を受信(S413−1、S413−2)すると、変更完了を制御部231に通知する(S414)。制御部231は、分散共有エージェント部241からの変更完了通知を受けると、既存0AB−J IP電話サーバ103に対し、切断信号を送信(S415)し、指定されたGW102を経由して既存PSTN交換網101に切断信号を送信する(S416)。既存PSTN交換網101は、切断信号を受けて、PSTN電話クライアント700の切断処理(S417)を行い、既存0AB−J IP電話サーバ103に切断完了信号を送信する(S418)。既存0AB−J IP電話サーバ103は、既存PSTN交換網101から切断信号を受信すると、制御部231に切断完了信号(S419)を送信し、一連の処理を完了する。
図7により、プライベートセグメント共有情報部210、211とパブリックセグメント共有情報部207の状態遷移例を説明する。IP電話クライアントA221及びIP電話クライアントB222が「待機中」の状態(M800)である場合、パブリックセグメント共有情報部207におけるIP電話クライアントA及びIP電話クライアントBの領域は「待機中」(M800−1、M800−2)、プライベートセグメント共有情報部210、211におけるIP電話クライアントA221及びIP電話クライアントB222のメモリ領域は「待機中」(M800−3、M800−4)である。
ここで、IP電話クライアントA221がIP電話クライアントB222に対し接続要求を実施する(M801)。このとき、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントA221領域は、共に「接続要求中」(M801−1、M801−2)となる。この状態変更は、図4における破線H100、H101の通り、ユニキャスト通信、マルチキャスト通信等により実施される。一方、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントB222領域は、共に「待機中」(M800−2、M800−4)のまま変化はしない。IP電話クライアントA221における制御部231は、IP電話クライアントA221がダイヤルした接続番号を分析する(M802)。この間、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントA221及びIP電話クライアントB222の状態は変化せず、IP電話クライアントA221は、「接続要求中」、IP電話クライアントB222は「待機中」のままである。IP電話クライアントA221における制御部231は、番号分析の結果、該当番号がIP電話クライアントB222である事を確認すると、IP電話クライアントB222の状態情報として、ロケーション情報を取得する(M803)。この時、IP電話クライアントA221の分散共有エージェント部241は、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントB領域を「予約中」の状態に変更する。これにより、他のIP電話クライアントとの接続競合による動作矛盾を防止する事が可能となる。
IP電話クライアントA221における制御部231は、IP電話クライアントB222の状態情報として、そのロケーション情報を取得すると、IP電話クライアントB222に対し呼出し信号を送信する(M804)。この時、IP電話クライアントA221の分散共有エージェント部241は、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントBの領域を「呼出し中」に変更する。呼出しの結果、IP電話クライアントB222の制御部232が応答を検知すると、応答信号をIP電話クライアントA221に送信する(M805)と共に、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントB222領域を「通話中」に変更する(M805−2、M805−4)。IP電話クライアントA221の制御部231は、IP電話クライアントB222からの応答信号を受信し、パブリックセグメント共有情報部207及びプライベートセグメント共有情報部210、211のIP電話クライアントA221領域を「通話中」に変更する(M805−1、M805−3)。
図7に示したように、IP電話クライアントAからの接続要求を受けた分散共有エージェント部は、自己のプライベートセグメント共有情報部とパブリックセグメント共有情報部を、予め規定された呼接続手順に必要な状態に遷移させ、接続先であるIP電話クライアントBの分散共有エージェント部に「予約中」の状態遷移変更依頼を行うことにより、従来、一元的に接続処理を行っていたIP電話サーバの負荷を軽減させることが可能となる。これにより、IP電話サーバの設備投資効率が向上する。
また、自己のプライベートセグメント共有情報部の更新は、自己の分散共有エージェント部が、自ら更新し、他のプライベートセグメント共有情報部の更新は、他の分散共有エージェント部に更新依頼することにより、処理競合が発生した場合においても、自己のクライアント動作を優先させることが可能となる。例えば、IP電話クライアントAがIP電話クライアントBに「予約中」状態に変更中に、IP電話クライアントBがIP電話クライアントCに発信する場合、IP電話クライアントBの動作を優先して処理させることが可能である。これにより、処理競合時のユーザビリティが向上する。
本発明の一実施形態による自律分散情報通信システムのブロック図である。 同実施形態におけるパブリックセグメント構成例のブロック図である。 同実施形態におけるIP電話クライアントのパブリックセグメント登録の動作シーケンス図である。 同実施形態における0AB−J IP電話クライアント発呼の動作シーケンス図である。 同実施形態における分散共有メモリの概念図である。 同実施形態におけるPSTN電話クライアント発呼の動作シーケンス図である。 同実施形態における分散共有メモリの状態遷移例を表す図である。 従来技術によるIP電話システムのブロック図である。
符号の説明
100…既存設備群
101…既存PSTN網
102…GW
103…既存0AB−J IP電話サーバ
104…他社IP電話網
105…GW
106…既存050 IP電話サーバ
107…既存携帯電話交換システム
108…GW
201…ユーザ管理部
202…認証部
203…0AB−J用呼接続情報
204…050用呼接続情報
205…090用呼接続情報
206…0AB−J用パブリックセグメント分散共有エージェント部
206−1…パブリックセグメント分散共有エージェント部(06)
206−2…パブリックセグメント分散共有エージェント部(075)
207…パブリックセグメント共有情報部
208…090用パブリックセグメント分散共有エージェント部
209…050用パブリックセグメント分散共有エージェント部
210…プライベートセグメント共有情報部
211…プライベートセグメント共有情報部
212…プライベートセグメント共有情報部
214…自律分散情報通信管理部
220…自律分散部
221…IP電話クライアントA
222…IP電話クライアントB
223…自律分散部
224…IPデュアル携帯電話端末
225…自律分散部
231…制御部
232…制御部
233…制御部
241…分散共有エージェント部
242…分散共有エージェント部
243…分散共有エージェント部
700…PSTN電話クライアント

Claims (7)

  1. 相互に通信しあうクライアント端末を備える自律分散情報通信システムであって、
    前記クライアント端末は、
    自クライアント端末の状態情報の変化を把握して、他クライアント端末との通信接続を制御する制御部と、
    前記制御部から自クライアント端末の状態情報の更新を受け、他クライアント端末から該クライアント端末の状態情報の更新を受ける分散共有エージェント部と、
    前記分散共有エージェント部が受けた各クライアント端末の状態情報を格納するプライベートセグメント共有情報部と
    を具備することを特徴とする自律分散情報通信システム。
  2. 前記分散共有エージェント部は、自制御部によって接続した通信暦のある他クライアント端末の分散共有エージェント部および自制御部から状態情報の更新を受けることを特徴とする請求項1に記載の自律分散情報通信システム。
  3. 前記クライアント端末はグループに分けて収容され、
    前記グループごとに設けられ、自グループが収容するクライアント端末の前記分散共有エージェント部から、該クライアント端末の状態情報の更新を受け、自グループが収容するクライアント端末の状態情報の更新を互いに通知し合うパブリックセグメント分散共有エージェント部と、
    前記パブリックセグメント分散共有エージェント部ごとに設けられ、全クライアント端末の状態情報を格納し、該パブリックセグメント分散共有エージェント部が受けた状態情報の更新に基づき、格納している状態情報を更新するパブリックセグメント共有情報部と
    を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自律分散情報通信システム。
  4. 相互に通信しあうクライアント端末を備える自律分散情報通信システムであって、
    前記クライアント端末はグループに分けて収容され、
    前記グループごとに設けられ、自グループが収容するクライアント端末から、該クライアント端末の状態情報の更新を受け、自グループが収容するクライアント端末の状態情報の更新を互いに通知し合うパブリックセグメント分散共有エージェント部と、
    前記パブリックセグメント分散共有エージェント部ごとに設けられ、全クライアント端末の状態情報を格納し、該パブリックセグメント分散共有エージェント部が受けた状態情報の更新に基づき、格納している状態情報を更新するパブリックセグメント共有情報部と
    を具備することを特徴とする自律分散情報通信システム。
  5. 他IP電話網と接続するIP電話サーバを備え、
    前記クライアント端末は、前記他IP電話網に収容されている端末に発呼する際は、前記IP電話サーバを経由して接続を行うこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の自律分散情報通信システム。
  6. 公衆電話交換回線網と接続するGWと、
    前記GWと接続するIP電話サーバと、
    を備え、
    前記クライアント端末は、公衆電話交換回線網に収容されている端末に発呼する際は、前記IP電話サーバを経由して接続を行うこと
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の自律分散情報通信システム。
  7. 相互に通信しあう自律分散情報端末であって、
    自自律分散情報端末の状態情報の変化を把握して、他自律分散情報端末との通信接続を制御する制御部と、
    自制御部から自自律分散情報端末の状態情報の更新を受け、他自律分散情報端末の分散共有エージェント部から該自律分散情報端末の状態情報の更新を受ける分散共有エージェント部と、
    前記分散共有エージェント部が受けた各自律分散情報端末の状態情報を格納するプライベートセグメント共有情報部と
    を具備することを特徴とする自律分散情報端末。

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