JP4796945B2 - 電話交換システム - Google Patents

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Description

本発明は、電話機が、複数のキャリア(電気通信事業者)により提供され、それぞれ異なるセッション・イニシエイション・プロトコル(以後、SIPと略称する)を用いる複数のキャリア・ネットワークに容易にアクセス可能な電話交換システムに関するものである。
近年、TCPネットワークを使って音声データを送受信するVoIPを応用したインターネット電話などで通話制御プロトコルに、上記SIPが広く用いられてきている。
従来のSIPを用いた電話交換システムには、例えば、特開2006−109110号公報(特許文献1)に開示されたSIPサーバを含むものがある。
図1には、企業内通信システムとして構築されたSIP内線網が示されている。このSIP内線網では、一つの内線網SIPサーバ10が、一方で公衆網としてインタフェースするキャリア・ネットワークと接続し、他方では独自の内線網を構築するキャリア・ネットワーク11A,11Bと接続している。各キャリア・ネットワーク11A,11Bには、独自のSIPに従うため、それぞれのプロトコルを解析するルータ12A,12Bが接続される。従って、IP電話機13Aは、ルータ12A,12Bのいずれかに接続されることになり、図示される例ではルータ12Aに接続されている。
一方、家庭においても企業におけると同様、インターネットを利用した電話回線が普及し始めている。すなわち、複数の電話機を収容してキャリア・ネットワークに接続するボタン電話装置(キーテレホン)のような一つの小規模電話交換装置がルータを介してそのキャリア・ネットワークに接続される。
上述した電話交換システムにおいて電話回線に接続されるボタン電話装置を配備する、例えば図1に示されるような場合、そのボタン電話装置は、ルータ12BにLAN14を介して電話装置15としてIP電話機13Bと共に接続される。この電話装置15は子機として電話機16を接続できる。
また、一つの電話装置が、直接、複数のキャリア・ネットワークに接続する場合が想定される。その場合、図1において、ルータ12A,12Bの両者がLAN14に接続してLANプロトコルを用いると共にSIPを適用することができる。しかし、SIPをサポートする各キャリア・ネットワークで受信するポート番号が一般的にUDP/IPの「5060番」であるため、一つの電話装置が複数のルータとの間で呼処理するということは、その制御に制約が多いので、その電話装置の構成が複雑化される。
特開2006−109110号公報(図1)
解決しようとする課題は、複数のキャリア・ネットワークとアクセスして呼処理する場合、一つの電話装置ではその制御の複雑化は免れないことである。
本発明は、複数のキャリア・ネットワークとアクセスして呼処理する場合でも、電話装置の構成を簡素化してその制御を容易にする電話交換システムを提供することを目的とする。
そのため、本発明による電話交換システムに備えられるボタン電話装置又はキーテレホンなどの主装置のような電話装置が、従来のTCP/IP対応処理手段に加えて、SIPメッセージの作成及び解析をプログラムで実行するSIP対応部をモジュールで備えることを主要な特徴とする。
すなわち一般的には、複数のキャリア・ネットワークそれぞれに接続するルータと、該ルータを外線として接続する一つのLANと、一方に該LANと接続してLAN対応プロトコルを用い、他方に内線となる複数の電話機を接続して呼制御する複数の電話装置とを備える電話交換システムにおいて、前記複数の電話装置のうちの少なくとも一つがメイン装置となり電話機とアクセスして呼処理を制御し、残りの電話装置それぞれがサブ装置となり一つの前記ルータに対応するプロトコルを用いて前記メイン装置と該当ルータとの間のメッセージを転送処理することを特徴としている。
このような構成により、一方の内線側に複数電話機を接続する一つの電話交換システムが、他方の外線側で複数のキャリア・ネットワークとアクセスすることができる。
更に、全ての複数の前記電話装置が同一ハードウェアで構成されることが、システム構成を単純化されるので設備設計及び保守を容易にする。また、少なくとも前記LANにおけるルータとサブ装置との間の通信は、音声データの通信制御プロトコルにSIPを用いることにより、最近の通信事情に合致させることができる。また、同一ハードウェアのため、システムの適切な規模として、これらの電話装置に、ボタン電話装置の主装置を用いることが望ましい。
上記電話交換システムにおいて、前記電話装置が一方に外線としてルータに接続するLANを、他方に内線として電話機を、それぞれ接続して呼接続処理を制御する電話交換システムに用いられるボタン電話装置の主装置であり、また、前記LANがTCP/IPネットワークである。そして、前記主装置は、複数備えられかつそれらは同一ハードウェアを有し、かつ、前記呼接続処理の制御に加えて、前記LANとTCP/IPでインタフェースする際、LANから受けたTCPメッセージを解析して外線接続の場合にはそのTCPメッセージを受け接続先キャリア・ネットワークに適合したSIPメッセージに作成してLANに向け送出し、LANから受けたSIPメッセージを解析して内線接続の場合にはそのSIPメッセージを受け呼接続制御に適合したTCPメッセージに作成してLANに向け送出するように、プログラム制御されるモジュールをSIP対応部として含むことを特徴とする。
また、複数の前記主装置が前記LANに接続して一つのシステムを形成し、少なくとも一つが電話機とアクセスして呼処理を制御するメイン装置とし、残りの電話装置それぞれが一つの前記ルータに対応するプロトコルを用いて前記メイン装置と該当ルータとの間のメッセージを転送処理するそれぞれのプログラムを有するサブ装置とすることができる。上記メイン装置は、前記LANに接続する外線ポートを複数のキャリア・ネットワークそれぞれに対応してグループ分けし、一方に接続する前記電話機から発呼の際に指定を受ける外線ポートを介して前記LANとの間で所定のTCPメッセージを授受する手段を有する。また、上記サブ装置は、前記SIP対応部により前記LANを介して送られる自分に割り当てられた外線ポート対応のTCPメッセージ及びSIPメッセージそれぞれを解析してTCPメッセージをSIPメッセージにまたSIPメッセージをTCPメッセージに相互変換して前記LANに送出する手段を有する。
このような構成により、同一ハードウェアの複数の電話装置の少なくとも一つを主装置として従来同様にソフトウェアにより呼制御処理をさせ、残りの電話装置をキャリア・ネットワークに適応するサブ装置としてキャリア・ネットワークとの間でのメッセージ転送をソフトウェアにより制御することができる。
本発明による電話交換システムは、同一ハードウェアの複数の電話装置の少なくとも一つを主装置とし、残りの電話装置をキャリア・ネットワークに適応するサブ装置としてそれぞれをソフトウェア制御するため、一つのシステムで複数のキャリア・ネットワークを利用することができるのみならず、それぞれの電話装置では構成もその制御も単純化される。特に、メイン装置のみが呼処理部分を受け持つので、呼処理の管理を効率的に運用することができ、これは一つのメイン装置のみの場合には更に効率的である。更に、追加される新規のプロトコルに対しても、それに応じるプログラムを有するサブ装置を用意するのみで済むので、その対応が容易である。
複数のキャリア・ネットワークとアクセスして呼処理する場合でも、電話装置の構成を簡素化してその制御を容易にする電話交換システムを提供するという目的を、複数の電話装置を呼制御部とプロトコルに基づくメッセージ変換部との両方を有する同一構成とし、単機能のプログラム制御により実現した。すなわち、キャリア・ネットワークそれぞれに対応して設けられるルータと複数の上記電話装置とを一つのLANに接続してシステムが形成される。電話装置の少なくとも一つは、電話機を接続し、メイン装置として呼制御処理を実行させる。残りの電話装置は、サブ装置となり、それぞれを一つの上記ルータに対応させてそのルータと上記メイン装置との間のメッセージを転送する。従って、それぞれの電話装置は、単機能のプログラム制御でよい。
本発明の実施例1について図2を参照して説明する。
図2は本発明による電話交換システムの実施の一形態をブロックで示す説明図である。
図2では、二つのキャリア・ネットワーク21A,21B、ルータ22A,22B、IP電話機23A、LAN24、電話装置25A,25B,25M、及び電話機26Nが示されている。
キャリア・ネットワーク21A,21Bは、キャリア(電気通信事業者)A,Bそれぞれが提供するネットワークであり、通常、直接又は他のキャリア・ネットワークを介して接続され、インターネットを形成している。一方、電話のように音声データを送受信する場合に、例えば、TCP/IPネットワークに対して用いられるVoIPを応用したSIP(セッション・イニシエイション・プロトコル)が普及しつつある。また、これら同一プロトコルを使用する場合でも、キャリア・ネットワーク21A,21Bそれぞれで独自の制御があるので、ルータ22A,22Bにはそのネットワークそれぞれに適合したプロトコルを有することが必要となる。従って、ルータ22A,22Bにはキャリア・ネットワーク21A,21Bそれぞれに適合したプロトコルを用いる電話装置25A,25Bがアクセスできる。
このため、ルータ22Aは、キャリア・ネットワークAで転送されるSIPメッセージを自己対応のSIPを用いて取り込み解析し、結果を電話装置25A宛てにLAN24を介して送出する。一方、LAN24を介して電話装置25Aから転送されるSIPメッセージを、ルータ22Aは、自己対応のSIPを用いて取り込み解析し、キャリア・ネットワークAに送出する。同様にして、ルータ22Bは、キャリア・ネットワークAからSIPメッセージを取り込み解析し、電話装置25B宛てにLAN24を介して送出し、一方で、LAN24を介して電話装置25Bから受けるSIPメッセージを、キャリア・ネットワークBに送出する。
IP電話機23Aは、インターネット接続のためキャリアに対して登録されるので、例えば、キャリア・ネットワーク21Aに対して加入者登録されている場合、その発呼又は着呼をLAN24を介してそのプロトコルに適合するルータ22Aとインタフェースして処理する。
LAN24は、例えばTCP/IPネットワークのイーサネット(登録商標)であり、この電話交換システム固有の通信プロトコルとしてイーサIPが用いられる。
電話装置25A,25B,25Mそれぞれは、ボタン電話装置の主装置であり、同一ハードウェア構成であるが、サブ装置25A、サブ装置25B、及びメイン装置25Mそれぞれの機能をプログラムにより処理している。すなわち、キャリア・ネットワーク21A,21B、ルータ22A,22B、及び電話装置25A,25Bそれぞれは、キャリアA又はキャリアBそれぞれに対応するプロトコルを用いる。以後、電話装置25A,25B,25Mそれぞれは、サブ装置25A、サブ装置25B、及びメイン装置25Mとして説明する。
サブ装置25Aはキャリア・ネットワーク21Aに適合するプロトコルを用いるのでLAN24を介してルータ22Aとアクセスできる。同様に、サブ装置25Bはキャリア・ネットワーク21Bに適合するプロトコルを用いるのでLAN24を介してルータ22Bとアクセスできる。すなわち、サブ装置25A,25Bそれぞれは、LAN24上で、自分の外線ポート上のTCPメッセージを取り込んで解析し、自己対応のSIPを用いてSIPメッセージに作成しルータ22A又は22B宛てに転送する。同様に、サブ装置25A,25Bそれぞれは、LAN24上で、自分のSIPに適合するSIPメッセージを取り込んで解析し、宛先内線番号を有するTCPメッセージに変換して送出する。
メイン装置25Mは、電話機26Nと接続して呼処理を制御する。発呼の際、メイン装置25Mは、電話機26Nから捕捉外線先としてキャリア・ネットワーク21A,21B何れかの指定を外線ポート位置で受け、その外線ポート位置により指定された宛先サブ装置25A又は25Bに宛てたTCPメッセージを、LAN24上に送出する。キャリア・ネットワーク21A,21Bから着呼した場合は、LAN24上に自己の内線番号宛てのTCPメッセージが転送されるので、メイン装置25Mはそれを取り込んで呼処理する。
電話機26Nは、電話装置25Mに適合する電話機であり、本実施例ではボタン電話機である。
次に、図3に図2を併せ参照して、図2における電話機26Nからキャリア・ネットワーク21A(以後、キャリアAと略称する)を呼び出す場合の手順について説明する。ルータ22AはキャリアAで用いられるSIP(SIP−Aと呼称する)に基づくプログラムを実行するものである。キャリアBに対しても同様であり、その説明は省略する。更に、図3では、発呼の手順のみが示されている。着呼の場合、図面の「応答」を「着呼」と読み替えて、着呼制御の際にはメイン装置、サブ装置及びルータとの間で所定の信号メッセージの転送があるが、主要メッセージの処理手順は同様であり、その説明は省略する。
電話機26NがキャリアA対応の外線ボタン選択により電話回線で発呼(手順S1)した際、メイン装置25Mでは、指定の発呼処理が実行される。その結果、メイン装置25Mでは、LAN24を介してキャリアA対応のサブ装置25A宛てにその発呼のTCPメッセージを送出(手順S2)する。サブ装置25Aは、LAN24を介した自己宛のTCPメッセージを取り込み解析し、SIP−A対応のSIPメッセージに変換してルータ22A宛てLAN24に送出することにより発呼(手順S3)する。
発呼メッセージを受けたルータ22AからSIPを用いた呼出し音(RBT)の信号メッセージが返送されるので、サブ装置25Aは、それをLAN24から取り込み解析し、TCPメッセージによりメイン装置25Mから電話機26Nへ転送(手順S4)する。それにより、電話機26Nが呼出し音を発生(手順S5)し、ユーザの聴取が可能となる。
次いで、サブ装置25Aは、着呼先の応答メッセージを受けたルータ22Aから応答のSIPメッセージを受付け(手順S6)する。すなわち、サブ装置25Aは、LAN24から対応SIP−AのSIPメッセージを取り込み解析し、発呼元電話機26Nの内線番号宛にTCPによる応答メッセージを形成してLAN24に送信(手順S7)する。
メイン装置25Mは、LAN24上のTCPによる応答メッセージを取り込み受付けしボタン電話機26Nの応答処理を制御(手順S8)する。その結果、相手先との音声データの交換が可能となり、ユーザの通話が開始(手順S9)できる。
上記説明では一つのメイン装置であるが、複数のメイン装置それぞれが子機又は内線電話機を収容する形態も可能なことは明らかである。
このような構成により、ボタン電話装置の主装置の少なくとも一つをメイン装置として電話機の呼制御に使用し、別の主装置を、キャリア・ネットワークそれぞれをサポートする独自のプロトコルにより制御することができる。すなわち、各主装置はプログラムにより単機能化制御できる。メイン装置とサブ装置とをそれぞれの機能に特化して、構成を簡素化することができる。しかし、メイン装置とサブ装置との両方を主装置として同一ハードウェアに構成にし、ソフトウェアで機能分化した場合、そのシステム形成が容易であると共にその変更も容易である。
本発明の実施例2として上記図2で説明した電話装置をボタン電話装置における同一構成の主装置とした場合について図4に示し、図2を併せ参照して説明する。図4は、LAN24に接続する主装置25の実施の一形態をブロックで示す説明図である。
図示される主装置25は、LAN24に接続する外線IF(インタフェース)部251とこの外線IF部251を介してLAN24上のTCPメッセージ又はSIPメッセージを取り込んで解析し所定のメッセージに変換するメッセージ変換部250とを備える。メッセージ変換部250は、通信部252、TCPメッセージ解析部253、及びSIP対応部254を有する。主装置25は、更に、ボタン電話装置として呼接続制御する呼制御部255と、ボタン電話機26を収容接続する内線IF部256とを含む。
外線IF部251は、LAN24に接続してLAN24に対してキャリア・ネットワークA,Bそれぞれに対応する外線ポートをAポート及びBポートそれぞれ複数ポートにより有するが、更に、必要に応じ、例えばZポートというように割当てできる。これらの情報はメイン装置として稼動する際に一元管理されることが望ましい。また、複数ポートはメイン装置の場合、ボタン電話機の外線ボタンにより指定され、Aポート及びBポートはルータA,Bそれぞれに対応するものとする。サブ装置Aでは、メイン装置及びルータAを例えばAポート及びBポートそれぞれに対応させることができる。サブ装置Bも同様である。
通信部252は、一方を外線IF部251、他方をTCPメッセージ解析部253及びSIP対応部254、それぞれに接続し、TCP/IP及びUDP/IPによる通信の際に使用されるLAN24固有の通信モジュールである。すなわち、通信部252は、メイン装置の場合、LAN24を介してサブ装置A,BとTCPメッセージ解析部253との間のTCPメッセージを授受する機能を有する。サブ装置の通信部252は、LAN24から取り込んだ自己宛てのTCPメッセージをTCPメッセージ解析部253へ送り、自己SIP対応のSIPメッセージをSIP対応部254へ送る。また、サブ装置の通信部252は、TCPメッセージ解析部253からのTCPメッセージ、又はSIP対応部254からのSIPメッセージそれぞれをLAN24へ送る。
TCPメッセージ解析部253は、通信部252と、SIP対応部254又は呼制御部255との間にあり、相互間で情報データを伝達するモジュールである。TCPメッセージ解析部253は、メイン装置では、通信部252からTCP/IPで受信したTCPメッセージを解析し、宛先内線番号に対して呼制御部255に転送する一方、呼制御部255から指示を受けた場合にはTCPメッセージを作成して通信部252へ送出する。サブ装置の場合、TCPメッセージ解析部253は、通信部252からTCP/IPで受信したTCPメッセージを解析し、外線指定に対するSIP対応部254に転送する一方、SIP対応部254から指示を受けた場合にはTCPメッセージを作成して通信部252へ送出する。
SIP対応部254は、サブ装置で使用され、通信部252から取り込んだSIPメッセージをSIPにより解析するモジュールであり、TCPメッセージ解析部253を介して解析した結果を通信部252へ転送する。SIP対応部254は、一つのキャリア・ネットワーク(例えば、キャリアA)対応のSIPを用いるので、LAN24を介して送出されたSIPメッセージは対応するルータ(A)で取り込まれる。
呼制御部255は、メイン装置で使用され、内線IF部256を介してボタン電話機26から受ける情報に基づき発呼又は着呼のような呼制御を実行するモジュールである。すなわち、呼制御部255は、TCPメッセージ解析部253とインタフェースして、LAN24へ送出のTCPメッセージを作成し、また、LAN24からのTCPメッセージの解析結果を受けて所定の呼制御がボタン電話機26に対して実行される。
上記説明では外線ポートの選択がボタン電話機の外線ボタンによるとしたが、電話主装置が内線電話機又は子機から受けるダイヤル番号を判定して選択することもできる。このような構成では、ボタン電話装置以外の電話交換装置にも適用可能である。また、ボタン電話機が内線ポートと直結されているが、ボタン電話機と内線ポートとは一つのバス又はLANに接続される構成でもよい。更に、上記LANと共用することもできる。この共用の場合、ボタン電話機がIP電話機であってもよい。
このような構成のため、ハードウェアを同一とする複数の主装置それぞれに呼制御プログラム又は一つのキャリア・ネットワーク対応プロトコルを用いたプログラムのような単体プログラムを搭載してシステムを形成する場合、各主装置は同一構造なので設備設計が容易であるのみならず、ソフトウェアも単体構造で搭載できるのでシステム設計が簡易化され容易である。
本発明の実施例3として図5に図4を併せ参照し、上記図4で説明した主装置をメイン装置とし、メイン装置で発呼を受付けの場合のプログラム制御について説明する。着呼の場合は、従来と同様の手順でプログラム制御できるのでその説明は省略する。
まず、呼制御部255は、ダイヤル番号と外線ボタンとにより内線IF部256を介して外線を指定した発呼をボタン電話機26から受付け(手順S11)した場合、その情報をTCPメッセージ解析部253へ送る。TCPメッセージ解析部253は、キャリアAのポート指定(手順S12のYES)の場合、TCPを用いてサブ装置A宛てに発呼メッセージを作成して通信部252に送る。通信部252は、作成されたPCTメッセージを外線IF部251のAポートからLAN24に送出(手順S13)する。このPCTメッセージはサブ装置Aからキャリア・ネットワークAに転送される。
その結果、LAN24上にサブ装置AからTCPによるRBT(呼出し音)発生のための信号メッセージが送出される。通信部252がLAN24からRBTメッセージを受付け(手順S14のYES)した際には、TCPメッセージ解析部253がそれを解析して呼制御部255に転送する。呼制御部255は、発呼元ボタン電話機26にRBTメッセージを送出(手順S15)して着呼先からの応答メッセージの受付け(手順S16)を待つ。
被呼者応答に際し、LAN24上にサブ装置AからTCPによる応答メッセージが送出される。従って、上記手順S14の「YES」により、通信部252がLAN24から応答メッセージを受付けした際には、TCPメッセージ解析部253がそれを解析して呼制御部255に転送する。呼制御部255は、発呼元ボタン電話機26にRBTの送出を停止すると共に応答制御(手順S17)し、ボタン電話システム内の通信プロトコルに従って、例えば、IPパケットによる音声データを相互転送するというような通信制御 (手順S18)を行う。
上記手順S12が「NO」で、指定がBポート(手順S21のYES)の場合、TCPメッセージ解析部253は、TCPを用いてサブ装置B宛てに発呼メッセージを作成して通信部252に送る。通信部252は、作成されたPCTメッセージを外線IF部251のBポートからLAN24に送出(手順S22)する。上記手順S21が「NO」で、指定がBポートでもなく、更に他のポートにも当たらない場合、TCPメッセージ解析部253は該当宛先キャリアなしとする所定の処理(手順S23)により手順を終了する。
上述したように、メイン装置は、同一ハードウェアではSIP対応部の機能は稼動しないが、外線ポートの選択以外、従来の電話装置とほとんど変更なしに対応できる。
本発明の実施例4として図6に図4を併せ参照し、上記図4で説明した主装置をサブ装置とした場合のプログラム制御について説明する。
まず、サブ装置では、外線IF部251がLAN24のメッセージをモニタし、自己宛のメッセージを取り込み受付け(手順S31)する。それがPCTメッセージ(手順S32のYES)の場合、通信部252からTCPメッセージ解析部253に送られ、TCPメッセージ解析部253がそれを解析(手順S33)する。次いで、その結果がSIP対応部254に送られ、対応するSIPメッセージに作成(手順S34)される。作成されたSIPメッセージは通信部252から対応するルータに宛てて送出(手順S35)される。
すなわち、上述したように、メイン装置は、発呼の際、例えばキャリアAのポート指定の場合、TCPを用いてサブ装置A宛てに発呼メッセージを作成し、作成されたPCTメッセージをAポートからLAN24に送出する。従って、それが発呼メッセージの場合、TCPメッセージ解析部253はSIP対応部254にその情報を伝える。SIP対応部254は宛先キャリアに対応するSIPを用いて発呼のSIPメッセージに作成し、サブ装置Aでは、対応するルータAに宛てて送出する。着呼の場合の応答メッセージ、また、メイン装置の電話機からルータ宛の音声データが同様に変換されかつ転送される。
一方、上記手順S32が「NO」でSIPメッセージを受付けの際には、通信部252からSIP対応部254に送られ、SIP対応部254がそれを解析(手順S36)する。次いで、その結果がTCPメッセージ解析部253に送られ、対応するTCPメッセージに作成(手順S37)される。作成されたTCPメッセージは通信部252からメイン装置の対応するポートに宛てて送出(手順S38)される。従って、発呼の際のRBT信号メッセージ及び応答メッセージ、着呼の際の着呼メッセージ、並びに、ルータからメイン装置の電話機宛の音声データはこのように変換されかつ転送される。
このように、サブ装置では呼制御部の機能は稼動しないが、メッセージの取込み及びその解析並びにその送出という単純な機能のみを実行するので、そのプログラム制御は単純かつ簡単である。
ボタン電話装置の主装置が、同一ハードウェアにより構成され、電話機を接続して呼処理するメイン装置と、キャリア・ネットワーク毎のSIPを用いるサブ装置とを単一プログラムで制御することにより、一つの単純な電話装置システムで容易に複数のキャリアに対応することが可能となる。従って、家庭内又は企業内の小規模電話交換装置で、複数のキャリアと契約する場合の電話交換システムとして、設備設計の容易さ、かつシステム設計の簡易さが必要な用途に適用できる。
更に、メイン装置で内線ポートをLANと通信部とに接続し、LANに接続されるIP電話機がLAN対応のプロトコルを用いる場合、IP電話機からもメイン装置からサブ装置を介していずれのキャリア・ネットワークへも直接アクセスが可能となり、その適用範囲は広い。
参照される電話交換システムとしてSIP内線網の一例をブロックで示した説明図である。 本発明による電話交換システムの実施の一形態をブロックで示した説明図である。(実施例1) 図2における電話交換システムの主要動作手順の実施の一形態をフローチャートで示した説明図である。(実施例1) 図2における電話装置の実施の一形態をボタン電話装置の主装置によりブロックで示した説明図である。(実施例2) 図4における電話装置のメイン装置における発呼動作手順の実施の一形態をフローチャートで示した説明図である。(実施例3) 図4における電話装置のサブ装置におけるメッセージ受付けに対する動作手順の実施の一形態をフローチャートで示した説明図である。(実施例4)
符号の説明
21A、21B キャリア・ネットワーク
22A、22B ルータ
23A IP電話機
24 LAN
25 主装置
25A、25B 電話装置(サブ装置)
25M 電話装置(メイン装置)
26、26N 電話機
250 メッセージ変換部
251 外線IF部
252 通信部
253 TCPメッセージ解析部
254 SIP対応部
255 呼制御部
256 内線IF部

Claims (8)

  1. 複数のキャリア・ネットワークそれぞれに接続するルータと、該ルータを外線として接続する一つのローカル・エリア・ネットワーク(以後、LAN)と、一方に該LANと接続してLAN対応プロトコルを用い、他方に内線となる複数の電話機を接続して呼制御する複数の電話装置とを備える電話交換システムにおいて、前記複数の電話装置のうちの少なくとも一つがメイン装置となり電話機とアクセスして呼処理を制御し、残りの電話装置それぞれがサブ装置となり一つの前記ルータに対応するプロトコルを用いて前記メイン装置と該当ルータとの間のメッセージを転送処理することを特徴とする電話交換システム。
  2. 請求項1に記載の電話交換システムにおいて、全ての複数の前記電話装置が同一ハードウェアで構成されることを特徴とする電話交換システム。
  3. 請求項1に記載の電話交換システムにおいて、少なくとも前記LANにおけるルータとサブ装置との間の通信は、音声データの通信制御プロトコルにセッション・イニシエイション・プロトコル(SIP)を用いることを特徴とする電話交換システム。
  4. 請求項1から請求項3までの一つに記載の電話交換システムにおいて、前記電話装置がボタン電話装置の主装置であることを特徴とする電話交換システム。
  5. 一方に外線としてルータに接続するLANを、他方に内線として電話機を、それぞれ接続して呼接続処理を制御する電話交換システムに用いられるボタン電話装置の主装置であって、前記LANがTCP/IPネットワークであり、前記主装置は、複数備えられかつそれらは同一ハードウェアを有し、かつ、前記呼接続処理の制御に加えて、前記LANとTCP/IPでインタフェースする際、LANから受けたTCPメッセージを解析して外線接続の場合にはそのTCPメッセージを受け接続先キャリア・ネットワークに適合したSIPメッセージに作成してLANに向け送出し、LANから受けたSIPメッセージを解析して内線接続の場合にはそのSIPメッセージを受け呼接続制御に適合したTCPメッセージに作成してLANに向け送出するように、プログラム制御されるモジュールをSIP対応部として含むことを特徴とするボタン電話装置の主装置。
  6. 請求項5に記載のボタン電話装置の主装置において、複数の前記主装置が前記LANに接続して一つのシステムを形成し、少なくとも一つが電話機とアクセスして呼処理を制御するメイン装置となり、残りの電話装置それぞれが一つの前記ルータに対応するプロトコルを用いて前記メイン装置と該当ルータとの間のメッセージを転送処理するそれぞれのプログラムを有するサブ装置となることを特徴とするボタン電話装置の主装置。
  7. 請求項6に記載のボタン電話装置の主装置において、前記メイン装置は、前記LANに接続する外線ポートを複数のキャリア・ネットワークそれぞれに対応してグループ分けし、一方に接続する前記電話機から発呼の際に指定を受ける外線ポートを介して前記LANとの間で所定のTCPメッセージを授受する手段を有することを特徴とするボタン電話装置の主装置。
  8. 請求項6に記載のボタン電話装置の主装置において、前記サブ装置は、前記SIP対応部により前記LANを介して送られる自分に割り当てられた外線ポート対応のTCPメッセージ及びSIPメッセージそれぞれを解析してTCPメッセージをSIPメッセージにまたSIPメッセージをTCPメッセージに相互変換して前記LANに送出する手段を有することを特徴とするボタン電話装置の主装置。
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