JP2005019572A - 中間基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄膜コンデンサを使用しつつも、その剛性を大幅に向上させることができ、ひいては半田リフローなどの熱履歴が加わわった場合でも、半導体素子と主基板との線膨張係数差による熱応力に十分耐えることができる中間基板を提供する。
【解決手段】中間基板200は、高分子材料により板状に構成され、第一主表面に副コア収容部100hが開口形成されたコア本体部100mと、セラミックにより板状に構成され、副コア収容部100h内にコア本体部100mと厚さ方向を一致させる形で収容されたセラミック副コア部1とからなる基板コア100を有する。セラミック副コア部1は、板状基体50と、該板状基体50の第一主表面側に形成され、該薄膜コンデンサ部10の第一主表面には、第一種電極導体薄膜14と第二種電極導体薄膜17とにそれぞれ、互いに直流的に互いに分離された形で第一端子アレー5の第一側第一種端子5aと第一側第二種端子5bとが形成される。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2003−142624号公報
【非特許文献1】
栗原 和明「低インダクタンス薄膜デカップリングキャパシタの開発」 エレクトロニクス実装技術 第19巻(2003年)第1号、50頁
【0003】
CPUやその他のLSIなどの高速動作する集積回路デバイスにおいては、集積回路内の複数の回路ブロックに対し、共通の電源から分岐する形で電源線が割り振られているが、回路ブロック内の多数の素子が同時に高速でスイッチングすると、電源から一度に大きな電流が引き出され、電源電圧の変動が一種のノイズとなり、電源線を介して各回路ブロックに伝播してしまう問題がある。そこで、各回路ブロック毎に電源インピーダンスを下げるためのデカップリングコンデンサを設けることが、電源電圧変動によるブロック間ノイズ伝播を抑制する上で有効である。また、サージノイズなどの外来性ノイズを交流フィルタリング的に除去するバイパスコンデンサ(「パスコン」と通称される)が、同様の接続形態で設けられる場合もある。
【0004】
ところで、CPUなどの大規模な集積回路の場合、作りこまれる回路ブロックの数も多く、電源端子やグランド端子の数も増加する傾向にあり、端子間距離もどんどん縮小しつつある。デカップリングコンデンサは各回路ブロックに向かう電源線毎に接続する必要があり、多数の端子が密集した集積回路にコンデンサを個別接続するのが実装技術的に困難であるばかりでなく、小型化等の流れにも逆行する。
【0005】
そこで、特許文献1及び非特許文献1には、強誘電体薄膜と金属薄膜とを積層し、密集した集積回路側端子に個別に接続される多数のコンデンサ端子を、フォトリソグラフィー技術を用いて作りこんだ薄膜デカップリングコンデンサが開示されている。高速スイッチング時の電源電圧変動によるノイズ問題が特に表面化しやすい高周波領域(特に100MHz以上)においては、電源インピーダンスに占める誘導性リアクタンス項の比重が大きくなるため、デカップリングコンデンサに導通する電源端子とグランド端子との距離をなるべく接近させることが、電源インピーダンス低減に効果的である。また、端子部分のインダクタンスが増加すると、デカップリングコンデンサの容量成分と結合して共振点が生じ、十分なインピーダンス低減効果が得られる帯域幅が縮小する問題もある。従って、上記のようにフォトリソグラフィー技術を利用して端子間距離の小さい薄膜コンデンサを作製することは、単に素子の小型化だけでなく、本来の目的である電源インピーダンス低減とその広帯域化にも寄与する利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の特許文献1においては、薄膜コンデンサを単独で中間基板化した構成となっている。この構成は、薄膜コンデンサの剛性がそれほど高くないため、接続先となる主基板が、マザーボードや、2段目の中間基板をなすオーガニックパッケージ基板など、高分子材料を主体とするものであった場合、半田リフローなどの熱履歴が加わると、半導体素子と主基板との線膨張係数差を吸収しきれず、半田剥がれや薄膜コンデンサ自体が剛性不足のため損傷する、といった不具合につながる惧れがある。
【0007】
本発明の課題は、薄膜コンデンサを使用しつつも、その剛性を大幅に向上させることができ、ひいては半田リフローなどの熱履歴が加わわった場合でも、半導体素子と主基板との線膨張係数差による熱応力に十分耐えることができる中間基板を提供することにある。
【0008】
【発明を解決するための手段及び作用・効果】
上記の課題を解決するために、本発明の中間基板は、
高分子材料(セラミック繊維や粒子などのフィラーと複合化された材料を概念として含む)により板状に構成され、第一主表面に自身の厚さを減ずる形で副コア収容部が開口形成されたコア本体部と、セラミックにより板状に構成され、副コア収容部内にコア本体部と厚さ方向を一致させる形で収容されたセラミック副コア部とからなる基板コアと、
基板コアの第一主表面側に形成され、一方が電源端子、他方がグランド端子として機能する第一側第一種端子及び第一側第二種端子と、第一側信号端子とからなる第一端子アレーと、
基板コアの第二主表面側に形成され、第一側第一種端子及び第二種端子にそれぞれ導通する第二側第一種端子及び第二側第二種端子と、第一側信号端子に導通する第二側信号端子とからなる第二端子アレーとを有し、
セラミック副コア部が、板状基体と、該板状基体の第一主表面側に形成され、直流的に互いに分離された第一種電極導体薄膜と第二種電極導体薄膜とが、誘電体薄膜を挟んで積層された薄膜コンデンサ部とを有し、該薄膜コンデンサ部の第一主表面に、第一種電極導体薄膜と第二種電極導体薄膜とにそれぞれ、互いに直流的に互いに分離された形で第一端子アレーの第一側第一種端子と第一側第二種端子とが形成されていることを特徴とする。なお、本発明において「薄膜」とは、厚さが1.5μm以下の膜のことをいう。
【0009】
このような薄膜コンデンサ部においては、誘電体層の薄膜化効果に基づいて、素子寸法が小さくとも、実現可能な静電容量を大幅に増加させることができる。また、フォトリソグラフィー技術によるパターニングと、一般的な成膜技術とを単純に繰り返すだけで容易に製造できる。この薄膜コンデンサ部を、誘電体層、第一種及び第二種電極導体層を各々複数層ずつ積層することもできる。この場合、2つの同種電極導体薄膜を互いに結合する結合導体部は、2つの同種電極導体薄膜の少なくともいずれかと共成膜される薄膜部として形成できる。また、デカップリングコンデンサ(あるいはパスコン)として機能するコンデンサを、中間基板の形で半導体素子に直結することで、デカップリングコンデンサを半導体素子により近づけることができ、電源端子とデカップリングコンデンサとの配線長を短縮できる。その結果、コンデンサ端子部のインダクタンスを低減することができ、デカップリングコンデンサの低インピーダンス化に寄与する。また、中間基板内にデカップリングコンデンサが組み込まれるので、デカップリングコンデンサを別素子として主基板の裏面側に配置する必要がなくなり、部品点数の削減あるいは装置の小型化とを図ることができる。
【0010】
そして、本発明においては、半導体集積回路素子をフリップチップ接続する側の第一端子アレーの直下領域において、基板コアの一部が上記薄膜コンデンサ部を有するセラミック副コア部に置き換えられている。基板コアの一部が、高分子材料よりも線膨張係数の小さいセラミックで置き換えられることにより、第一端子アレー位置において半導体集積回路素子と中間基板との線膨張係数差が縮小し、フリップチップ接続された半導体集積回路素子と中間基板との端子間が熱応力により断線したりするする不具合を効果的に防止することができる。
【0011】
前述の特許文献1においては、薄膜コンデンサ部をシリコン基板上に形成し、さらに半導体素子を薄膜コンデンサ部に実装した後、そのシリコン基板を剥離して、薄膜コンデンサ部を単独で中間基板化した構成となっている。この構成は、シリコン基板剥離に工数を要し、また、基板剥離された薄膜コンデンサ部は剛性がそれほど高くない欠点がある。このため、接続先となる主基板が高分子材料を主体とするものであった場合、半田リフローなどの熱履歴が加わると、半導体素子と主基板との線膨張係数係数差を吸収しきれず、半田剥がれや薄膜コンデンサ部自体が剛性不足のため損傷する、といった不具合につながる惧れがある。しかしながら、本発明の中間基板は、薄膜コンデンサ部の成膜ベースとなる板状基体を中間基板の構成要素として取り込んでしまうことで、基体の剥離工程が不要となる上、中間基板の剛性が大幅に向上し、上記のような不具合の発生を効果的に防止することができるようになる。
【0012】
次に、特許文献1においては、その図2に示されているように、コンデンサ電極とは別に、端子間隔変換のための引き回し配線部(符号32:第三の導電体層)を最上層位置にわざわざ設けており、層数増加により製造工程が長くなるばかりでなく、半導体素子の端子部に直結する位置に長い引き回し配線部が形成されるために、端子部のインダクタンスが大きく増加し、低インピーダンス化及び広帯域化を図ることが困難である。そこで、薄膜コンデンサ部の第一主表面において、第一側第一種端子と第一側第二種端子とを予め定められた間隔にて各々複数個配置される場合、それら第一側第一種端子及び第一側第二種端子を、第一主表面に最も近い第一種電極導体薄膜及び第二種電極導体薄膜に対し、それぞれ直接又は補助結合導体部を介して積層方向に結合するとよい。この構造によると、端子に直結する導体部が、薄膜コンデンサ部をなす電極導体薄膜か、又はその電極導体薄膜に導通する積層方向の補助結合導体部である。その結果、インダクタンス増加の原因となる特許文献1のような引き回し配線部を効果的に排除でき、ひいては薄膜コンデンサ部の低インピーダンス化及び広帯域化を図ることができる。また、電極導体層と別に引き回し配線部を設ける必要がなくなるので、構造が単純化され、製造工程の簡略化も図ることができる。
【0013】
なお、第一端子アレー内においては、最も隣接する異種端子同士の縁間間隔を20μm以上300μm以下とすることが望ましい。デカップリングコンデンサに使用する場合、上記の異種端子は一方が電源端子、他方がグランド端子として機能することになるが、この両者を縁間間隔にて300μm以下に接近させることにより、異種の端子を流れる逆相的な交流波形同士の相互誘導的なキャンセル効果により、端子部の見かけのインダクタンスを低減でき、ひいては薄膜コンデンサ部の更なる低インピーダンス化を図ることができる。
【0014】
上記薄膜コンデンサ部において、誘電体薄膜の厚さは、例えば10nm以上1000nm以下であることが望ましい。誘電体薄膜の厚さが10nm未満になると、該誘電体薄膜が隔てている電極導体薄膜間の直流的な分離状態が悪化し、リーク電流の発生が顕著となる。また、誘電体薄膜の厚さが1000nmを超えると、薄膜コンデンサ部特有の小型化あるいは大容量化のメリットが顕著でなくなる。誘電体薄膜の厚さは、より望ましくは30nm以上500nm以下であるのがよい。他方、電極導体薄膜は、例えば金属薄膜を用いる場合、その厚さを10nm以上500nm以下とすることが望ましい。電極導体薄膜をなす金属薄膜の厚さが10nm未満になると、薄膜のシート抵抗が増大するため、等価回路的には、形成されるコンデンサに対し直列的に付加される直流抵抗成分が大きくなる。これは、デカップリングコンデンサやパスコン等に使用した場合に、インピーダンス低減効果を損ねる原因となり、またRC直列共振回路形成による帯域幅の狭小化につながる場合もある。また、500nm以上の電極導体薄膜を用いることは、コストアップの要因ともなる。電極導体薄膜の厚さは、より望ましくは50nm以上300nm以下であるのがよい。
【0015】
薄膜コンデンサ部において、結合導体部にて結合される同種の電極導体薄膜は、インダクタンス低減及び直流抵抗増大防止のために、電極導体薄膜毎に、同じ主表面側にて該電極導体薄膜に導通する結合導体部を複数個形成することが望ましい。この場合、それら複数個の結合導体部のうち、異種であって最も近接するもの同士の縁間間隔は、20μm以上300μm以下であることが望ましい。該縁間間隔が20μm未満になると、直流的に分離すべき異種の結合導体部間での短絡が生じやすくなる。また、結合導体部間への誘電体層の充填が困難となり、空隙等の欠陥を生じやすくなる場合もある。また、縁間間隔が300μmを超えると、薄膜コンデンサ部の直流抵抗増大を招きやすくなる。他方、異種の結合導体部間の間隔を300μm以下に接近させれば、異種の結合導体部を流れる逆相交流波形同士の相互誘導的なキャンセル効果により、結合導体部の見かけのインダクタンスを低減でき、ひいては薄膜コンデンサ部の更なる低インピーダンス化を図ることができる。なお、本発明においてフォトリソグラフィー技術が採用できるということは、多数の電源端子あるいはグランド端子を有した集積回路用のデカップリングコンデンサとして用いる場合、上記のようなμmオーダーにて結合導体部が微細に密集している場合でも、簡単かつ高精度に形成できる利点がある。
【0016】
また、第一端子アレー内にて最も隣接する異種端子同士の縁間間隔を20μm以上300μm以下とすることが望ましい。デカップリングコンデンサに使用する場合、上記の異種端子は一方が電源端子、他方がグランド端子として機能することになるが、この両者を縁間間隔にて300μm以下に接近させることにより、異種の端子を流れる逆相的な交流波形同士の相互誘導的なキャンセル効果により、端子部の見かけのインダクタンスを低減でき、ひいては薄膜コンデンサ部の更なる低インピーダンス化を図ることができる。
【0017】
また、積層体の第一主表面側が上記薄膜コンデンサ部にて構成される場合、前記第一端子アレー内にて最も隣接する異種端子同士の縁間間隔を、20μm以上300μm以下とすることが望ましい。デカップリングコンデンサに使用する場合、上記の異種端子は一方が電源端子、他方がグランド端子として機能することになるが、この両者を縁間間隔にて300μm以下に接近させることにより、異種の端子を流れる逆相的な交流波形同士の相互誘導的なキャンセル効果により、端子部の見かけのインダクタンスを低減でき、ひいては薄膜コンデンサ部の更なる低インピーダンス化を図ることができる。
【0018】
薄膜コンデンサ部を構成する電極導体薄膜及び結合導体部は、例えばCu、Ag、AuあるいはPtなどの金属で構成でき、スパッタリング、真空蒸着などの気相成膜法にて形成することが効率的である。他方、誘電体薄膜及び誘電体孔内充填部は、酸化物あるいは窒化物などの無機誘電体の場合、高周波スパッタリング、反応性スパッタリング、化学気相堆積法(Chemical Vapor Deposition:CVD)などの気相成膜法を用いることが効率的である。また、酸化物系の誘電体薄膜の場合、いわゆるゾルゲル成膜法などの化学溶液成膜法(Chemical Solution Deposition:CSD)にて形成することもできる。化学溶液成膜法は、誘電体薄膜を構成する化合物の原料となる溶液の塗付層を乾燥ないし焼成により誘電体薄膜を得る方法で、誘電体薄膜を気相成膜法よりも一層簡便に形成できる利点がある。例えば、ゾルゲル成膜法は、有機金属溶液のゾル状組成物を板状基体上に塗付して乾燥後、焼成して誘電体薄膜(例えば酸化物薄膜)を得る。
【0019】
特に静電容量の高い薄膜コンデンサ部を得たい場合、あるいは同容量の薄膜コンデンサ部をより小型化したい場合には、誘電率のより大きい誘電体を使用することが有利であり、この目的のためには、誘電体薄膜及び誘電体孔内充填部を高誘電率セラミック(比誘電率が50以上のセラミックと定義する:例えば強誘電性セラミック)にて構成することが望ましい。高誘電率セラミックからなる誘電体薄膜としては、ペロブスカイト型結晶構造を有した複合酸化物、例えばチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸鉛の1種又は2種以上にて構成されたものが特に高誘電率であり、また、製造も比較的容易であるため本発明に好適に採用できる。なお、高誘電率セラミックからなる誘電体薄膜は、結晶性が損なわれると誘電率の大幅な低下を招くので、該誘電体薄膜は結晶質薄膜として構成することが望ましい。スパッタ法などの気相成膜法を採用する場合は、板状基体を加熱しながら成膜すれば結晶化を促進することができ、ゾルゲル法などの化学溶液成膜法を採用する場合は、乾燥後の焼成処理にて膜の結晶化を進行させることができる。
【0020】
次に、本発明の中間基板に使用する板状基体は、薄膜コンデンサ部よりも厚く形成しておくのが中間基板全体の剛性向上の観点において望ましい。また、板状基体の材質は、半導体素子(例えばシリコン)と中間基板間、及び中間基板と高分子材料を主体とする主基板間との各膨張係数差を縮小し、ひいては半田リフロー時等において中間基板の両面に形成された各端子に加わる熱的な剪断応力のレベルを低減できるように、基板材質を選定することが、端子における半田剥がれ等を防止する観点において望ましい。室温から半田リフローに使用される300℃付近までのシリコンの線膨張係数は2〜3ppm/℃と低く、逆に、主基板(マザーボードあるいはオーガニックパッケージ基板)を構成するエポキシ樹脂等の高分子材料は17〜20ppm/℃と高い。薄膜コンデンサ部を構成する誘電体層が高誘電率セラミックの線膨張係数は、例えば前述のペロブスカイト型酸化物の場合は、12〜13ppm/℃と比較的高いので、これよりも線膨張係数の低いセラミック材料にて板状基体を構成することが、上記の各線膨張係数差の縮小、ひいては端子に働く剪断応力の軽減により効果的である。このようなセラミック材料としては、アルミナ(7〜8ppm/℃)や、ホウケイ酸系ガラスあるいはホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナ等の無機セラミックフィラーを40〜60重量部添加したガラスセラミックなどを使用できる。また、その他のセラミック材料としては、窒化アルミニウム、窒化珪素、ムライト、二酸化珪素、酸化マグネシウムなども使用可能である。他方、参考技術としては、セラミック以外の材料としては、半導体素子との線膨張係数が類似している観点から、シリコンを使用することも可能である(ただし、薄膜コンデンサ部や、これに導通する導体部との絶縁を考慮する必要がある)。
【0021】
上記の線膨張係数差によって、半導体素子と中間基板間、及び中間基板と主基板間にて、端子間の面内方向の相対変位が生じようとするが、これが端子間の半田結合によって拘束されるため、端子間の半田接続部には剪断応力が付加される。この場合、中間基板の要部をなす板状基体を、薄膜コンデンサ部中の誘電体薄膜をなす高誘電率セラミックよりもヤング率の高いセラミック材料にて構成しておくことが望ましい。これにより板状基体の剛性が高められ、線膨張率差が多少存在していても、板状基体側の弾性変形量は少なく留まるから、結果的に半田接続部に作用する剪断変形的な変位も小さくなり、接続部の剥離や断線などの不具合を生じにくくなる。
【0022】
また、板状基体は、焼成セラミック誘電体層と、該焼成セラミック誘電体層と同時焼成された電極導体層とを交互に積層した積層セラミックコンデンサ基体として構成することもできる。これにより、薄膜コンデンサ部と、板状基体側に作りこまれた焼成型の積層セラミックコンデンサとにより、コンデンサ全体の静電容量をより増加させることができる。また、比較的大容量の薄膜コンデンサ部と、それよりも容量的には小さい積層セラミックコンデンサとの並列的な組合せを一素子で実現でき、インピーダンス低減効果をより広い周波数帯域にて確保できる場合もある。なお、積層セラミックコンデンサに使用する誘電体層を、アルミナやガラスセラミックなど、常誘電性のセラミックで構成することも可能であるが、大容量化という観点では、積層セラミックコンデンサに使用する誘電体層も、高誘電率セラミック(前述のペロブスカイト型酸化物層)にて構成することが望ましい。
【0023】
次に、第一端子アレーは、基板コアの板面と平行な基準面への正射投影において、セラミック副コア部の投影領域内に全体が包含される位置関係にて形成することができる。上記構成によると、半導体集積回路素子側とフリップチップ接続される第一端子アレーの全領域を包含するように寸法調整されたセラミック副コア部を、基板コア内に埋設した構造を有するので、第一端子アレー内の全ての端子に対し、半導体集積回路素子側との線膨張係数差を十分に縮小することができ、ひいては熱応力による断線等を大幅に生じにくくすることができる。該効果は、セラミック副コア部が第一端子アレーの形成領域と同等もしくは大面積にて形成されている場合に特に著しい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態をなす中間基板200を、半導体集積回路素子2と主基板3との間に配置される中間基板として構成した例である。また、本実施形態において板状部材の第一主表面は、図中にて上側に表れている面とし、第二主表面は下側に表れている面とする。
【0025】
半導体集積回路素子2は第二主表面に各々複数の信号端子、電源端子及びグランド端子からなる素子側端子アレー4を有し、中間基板200の第一主表面に形成された第一端子アレー5に対し、半田接続部6を介してフリップチップ接続されている。他方、主基板3はマザーボード、あるいは2段目の中間基板をなすオーガニック積層パッケージ基板であり、いずれもセラミック粒子あるいは繊維をフィラーとして強化された高分子材料を主体に構成されており、半田ボールあるいは金属ピンからなる主基板側端子アレー8において、中間基板200の第二主表面に形成された第二端子アレー7に対し、半田接続部6を介して接続されている。
【0026】
図4に示すように、中間基板200は、高分子材料により板状に構成され、第一主表面に自身の厚さを減ずる形で副コア収容部100hが開口形成されたコア本体部100mと、セラミックにより板状に構成され、副コア収容部100h内にコア本体部100mと厚さ方向を一致させる形で収容されたセラミック副コア部1とからなる基板コア100を有する。該基板コア100の第一主表面側には、一方が電源端子、他方がグランド端子として機能する第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bと、第一側信号端子5sとからなる第一端子アレー5が形成されている。
【0027】
コア本体部100mは、例えば、耐熱性樹脂板(例えばビスマレイミド−トリアジン樹脂板)や、繊維強化樹脂板(例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂)等で板状に構成される。
【0028】
また、基板コア100の第二主表面側には、第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bにそれぞれ導通する第二側第一種端子7a及び第二側第二種端子7bと、第一側信号端子5sに導通する第二側信号端子7sとからなる第二端子アレー7が形成されている。そして、第一端子アレー5が、基板コア100の板面と平行な基準面(例えば、基板コア100の第一主表面MP1自身に設定できる)への正射投影において、セラミック副コア部1の投影領域内に全体が包含される位置関係にて形成されてなる。なお、副コア収容部100h内にてセラミック副コア部1とコア本体部100mとの隙間をなす空間には、高分子材料からなる充填結合層55が形成されている。この充填結合層55は、セラミック副コア部1をコア本体部100mに対して固定するとともに、セラミック副コア部1とコア本体部100mとの面内方向及び厚さ方向の線膨張係数差を自身の弾性変形により吸収する役割を果たす。
【0029】
図3に示すように、第一端子アレー5において、第一側第一種端子5aと第一側第二種端子5bとは互い違いの格子状(あるいは千鳥状でもよい)に配列されている。同様に第二端子アレー7においても、第二側第一種端子7aと第二側第二種端子7bとが、第一端子アレー5の端子配列に対応した互い違いの格子状(あるいは千鳥状でもよい)に配列されている。なお、いずれのアレー5,7も、電源端子とグランド端子との格子状配列を取り囲む形態で複数の第一側信号端子5s及び第二側信号端子7sを有している。
【0030】
図4において基板コア100は、コア本体部100mの第一主表面とともにセラミック副コア部1の第一主表面が、高分子材料からなる誘電体層102と、配線又はグランド用もしくは電源用の面導体を含む導体層とが交互に積層された第一配線積層部61(いわゆるビルドアップ配線層)にて覆われてなり、第一端子アレー5が該第一配線積層部61の第一主表面(MP1)に露出形成されてなる。この構成によると、コア本体部100mとともにセラミック副コア部1を第一配線積層部61にて一括して覆うため、第一配線積層部61及び第一端子アレー5を、一般のビルドアップ型オーガニックパッケージ基板とほとんど同一の工程にて形成でき、製造工程の簡略化に寄与する。また、基板コア100の第二主表面(MP2)は、高分子材料からなる誘電体層102と、配線又はグランド用もしくは電源用の面導体を含む導体層とが交互に積層された第二配線積層部62にて覆われてなり、第二端子アレー7が該第二配線積層部62の第一主表面に露出形成されてなる。
【0031】
いずれの配線積層部61,62においても誘電体層102は、エポキシ樹脂などの樹脂組成物からなるビルドアップ層として、厚さが例えば20μm以上50μm以下に形成される。本実施形態において誘電体層102はエポキシ樹脂にて構成され、SiOからなる誘電体フィラーを10質量%以上30質量%以下の比率にて配合したものであり、比誘電率εが2〜4(例えば3程度)に調整されている。また、導体層は、配線及び面導体のいずれも、誘電体層102上へのパターンメッキ層(例えば電解Cuメッキ層である)として、厚さが例えば10μm以上20μm以下に形成される。
【0032】
また、配線積層部61,62のビア導体107は、誘電体層102にフォトビアプロセス(誘電体層102は感光性樹脂組成物、例えば紫外線硬化型エポキシ樹脂にて構成される)、あるいはレーザー穿孔ビアプロセス(誘電体層102は非感光性樹脂組成物にて構成される)などの周知の手法によりビアホールを穿設し、その内側をメッキ等によるビア導体で充填もしくは覆った構造を有する。なお、いずれの配線積層部61,62も、端子アレー5,7を露出させる形で、感光性樹脂組成物よりなるソルダーレジスト層101にて覆われている。
【0033】
次に、セラミック副コア部1は、板状基体50の第一主表面に薄膜コンデンサ部10が接合された構造を有する。つまり、セラミック副コア部1は、薄膜コンデンサ部10の成膜ベースとなる板状基体50を構成要素として取り込んでいる。従って、特許文献1のごとき基体の剥離工程が不要となる上、中間基板の剛性が大幅に向上する。
【0034】
板状基体50は、構成セラミックの原料粉末を含有した周知のセラミックグリーンシートと、パンチングあるいはレーザー穿孔等により形成したビアホールに、金属粉末ペーストを充填したものを積層して焼成することにより、後述の副コア導体51a,51b,51sを積層ビアとして形成したものである。また、板状基体50(セラミック部52)の構成セラミック材料としては、アルミナ(7〜8ppm/℃)や、ホウケイ酸系ガラスあるいはホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナ等の無機セラミックフィラーを40〜60重量部添加したガラスセラミックなどを使用できる。また、その他のセラミック材料としては、窒化アルミニウム、窒化珪素、ムライト、二酸化珪素、酸化マグネシウムなども使用可能である。具体的には該板状基体50は、薄膜コンデンサ部10よりも厚く形成され(例えば100μm以上2mm以下)、そのセラミック部52が、本実施形態では、アルミナ又はガラスセラミックにて構成されている。該材質は、半導体集積回路素子2をなすシリコンと主基板3の主体をなす高分子材料との中間の線膨張係数を有し、誘電体薄膜13をなす高誘電率セラミックよりもヤング率が高い。なお、参考技術として、板状基体50を、半導体素子との線膨張係数が類似している観点から、シリコン副コア部で置き換えることも可能である。
【0035】
また、セラミック副コア部1の薄膜コンデンサ部10は、コンデンサを形成する複数の誘電体薄膜13と複数の電極導体薄膜14,17とが交互に積層されたものである。該薄膜コンデンサ部10の第一主表面には、第一種端子5aと第二種端子5bとが直流的に互いに分離された形で形成されている。電極導体薄膜14,17は、第一種端子5aに導通する第一種電極導体薄膜14と、第二種端子5bに導通する第二種電極導体薄膜17とが、誘電体薄膜13により隔てられた形で積層方向に交互に配列している。
【0036】
図4に戻り、一部拡大例示するように、積層方向に隣接する一方の同種電極導体薄膜(ここでは、第二種電極導体薄膜)17(A)と、他方の同種電極導体薄膜17(B)との間に、第一の誘電体薄膜13(A)と、他種電極導体薄膜(ここでは、第一種電極導体薄膜)14と、第二の誘電体薄膜13(B)とがこの順序で配列してなる。第一の誘電体薄膜13(A)に形成された第一貫通孔13h(A)と、他種電極導体薄膜14に形成された第二貫通孔16とは面内投影にて重なりを有し、該第二貫通孔16と第二の誘電体薄膜13(B)に形成された第三貫通孔13h(B)とが面内投影にて重なりを有している(例示した部分では、これらの貫通孔は円形断面により同軸的に配置されている)。そして、第一貫通孔13h(A)と第三貫通孔13h(B)とをそれぞれ充填する形で、一方の同種電極導体薄膜17(A)と、他方の同種電極導体薄膜17(B)とを結合する結合導体部19が形成されている。そして、第二貫通孔16内において、第一の誘電体薄膜13(A)及び第二の誘電体薄膜13(B)とそれぞれ一体化(結合)された誘電体孔内充填部13vにより、結合導体部19の外周面と該第二貫通孔16の内周面とが直流的に分離されてなる。上記構造におい、第一電極導体薄膜14と第二電極導体薄膜17とが反転した構造部も同様に形成されている。本実施形態では、一方の同種電極導体薄膜17(A)から第一結合導体薄膜部19aが突出し、他方の同種電極導体薄膜14(B)から第二結合導体薄膜部19bが突出し、第二貫通孔16内にてそれら第一結合導体薄膜部19aと第二結合導体薄膜部19bとが互いに結合して一体の結合導体部19を形成している(ただし、一方の同種電極導体薄膜から突出する結合導体部の先端を、他方の同種電極導体薄膜に直接結合してもよい)。
【0037】
電極導体薄膜14,17の多層化により合計面積が拡大し、かつ、誘電体層の薄膜化効果とも相俟って、素子寸法が小さくとも、実現可能な静電容量を大幅に増加させることができる。図4では、貫通孔16,18の図示に伴い、電極導体薄膜14,17は面内方向に分断されているように見えるが、実際は図5のごとく、貫通孔16,18以外の部分では面内方向に連続薄膜を形成している。また、誘電体薄膜13についても同様である。
【0038】
誘電体薄膜13の厚さは、例えば10nm以上1000nm以下、より望ましくは30nm以上500nm以下である。他方、電極導体薄膜14,17の厚さは、例えば10nm以上500nm以下、より望ましくは50nm以上500nm以下である。電極導体薄膜14,17及び結合導体部15(19)は、例えばCu、Ag、AuあるいはPtなどの金属で構成でき、スパッタリング、真空蒸着などの気相成膜法にて形成され、本実施形態では真空蒸着により形成している。他方、誘電体薄膜13及び誘電体孔内充填部13vは、酸化物あるいは窒化物などの無機誘電体で構成され、高周波スパッタリング、反応性スパッタリング、化学気相堆積法(Chemical Vapor Deposition:CVD)などの気相成膜法により形成される。本実施形態では、誘電体薄膜13及び誘電体孔内充填部13vを、ペロブスカイト型結晶構造を有した複合酸化物、例えばチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸鉛の1種又は2種以上にて構成された酸化物薄膜を、ゾルゲル法により形成している。
【0039】
なお、結合導体部15(19)にて結合される同種の電極導体薄膜14(17)は、直流抵抗増大を防止するために、電極導体薄膜14(17)毎に、同じ主表面側にて該電極導体薄膜14(17)に導通する結合導体部15(19)を複数個形成してあり、具体的には、第一端子アレー5の各端子と同数にて、結合導体部15(19)が分散形成されてなる。複数個の結合導体部15(19)は、異種であって最も近接するもの同士の縁間間隔が、20μm以上300μm以下に設定されている。
【0040】
第一端子アレー5内の第一種端子5aと第二種端子5bとは、第一配線積層部61のビア導体を経て、薄膜コンデンサ部10の、その第一主表面に最も近い第一種電極導体薄膜14及び第二種電極導体薄膜17に対し、それぞれ直接(本実施形態では第一種電極導体薄膜14側)又は補助結合導体部19’(本実施形態では第二種電極導体薄膜17側)を介して層厚方向に結合された構造となっている。また、最も隣接する第一種端子5aと第二種端子5bとの縁間間隔は、20μm以上300μm以下とされる。デカップリングコンデンサ1に使用する場合、これら異種端子は一方が電源端子、他方がグランド端子として機能するが、この両者を縁間間隔にて300μm以下に接近させることにより、異種の端子を流れる逆相的な交流波形同士のキャンセル効果により見かけのインダクタンスを低減でき、ひいてはコンデンサ1の更なる低インピーダンス化に貢献する。また、隣接する異種の結合導体部15,19間でも同様の効果が生じている。
【0041】
他方、セラミック副コア部1には、第一端子アレー5の第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bに対応し、かつ第二端子アレー7の第二側第一種端子7a及び第二側第二種端子7bにそれぞれ導通する第一種副コア導体51a及び第二種副コア導体51bが、セラミック副コア部1の厚さ方向に形成されている。これら第一種副コア導体51a及び第二種副コア導体51bは、いずれも板状基体50に形成され、該板状基体50の第一主表面に最も近い第一種電極導体薄膜14及び第二種電極導体薄膜17に対し、それぞれ直接(本実施形態では第二種電極導体薄膜17側)又は補助結合導体部15’(本実施形態では第一種電極導体薄膜14側)を介して層厚方向に結合されている。セラミック製の板状基体50内に、グランド用及び電源用の導体51a,51bを並列形成することで、グランド用及び電源用の経路の低インダクタンス化ひいては低インピーダンス化を図ることができる。
【0042】
そして、第一種副コア導体51a及び第二種副コア導体51bは、第一配線積層部61の各誘電体層102を貫く形で形成されたビア導体107を介して第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bにそれぞれ導通してなる。なお、第一種副コア導体51a及び第二種副コア導体51bは、いずれもビア導体107を介して、第二配線積層部62内の第二側第一種面導体211a及び第二側第二種面導体211bに結合されている。さらに、これら第二側第一種面導体211a及び第二側第二種面導体211bに、前述の第二端子アレー7の第二側第一種端子7a及び第二側第二種端子7bがそれぞれ接続されている。
【0043】
第一端子アレー5は、基板コア100の板面と平行な基準面への正射投影において、セラミック副コア部1の投影領域内に全体が包含される位置関係にて形成されて形成されている。つまり、第一側第一種端子5a、第一側第二種端子5b及び第一側信号端子5sの全てが、セラミック副コア部1上にて半導体集積回路素子2(の素子側端子アレー4)とフリップチップ接合される。これにより、第一端子アレー5内の全ての端子に対し、半導体集積回路素子2側との線膨張係数差を十分に縮小することができ、ひいては熱応力による断線等を大幅に生じにくくすることができる。図4の中間基板200においては、セラミック副コア部1が第一端子アレー5の形成領域よりも大面積とされ、熱応力低減効果がより高められている。
【0044】
次に、図3に示すように、第一端子アレー5(及び第二端子アレー7)においては、第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bがアレー内側領域に、第一側信号端子5sがアレー外側領域にそれぞれ配置されている。図4に示すように、第一配線積層部61内には、第一側信号端子5sに導通する形で、セラミック副コア部1の配置領域の外側に信号伝達経路を引き出す第一側信号用配線108が設けられている。該第一側信号用配線108の末端は、セラミック副コア部1を迂回する形でコア本体部100mの厚さ方向に形成された信号用貫通孔導体109sに導通してなる。
【0045】
半導体集積回路素子2の素子側端子アレー4は、信号端子4sが電源用及びグランド用の端子4a,4bと同様に狭間隔で配置されており、アレーの外周部に位置する信号端子4sは、中間基板200の裏面側に形成された第二端子アレー内の、対応する第二側信号端子7sまでの面内方向距離も大きくなり、多くの場合、セラミック副コア部1の外にはみ出さざるを得ない。しかし、上記の構成によれば、半田接続される素子側信号端子4sと第一側信号端子5sとは、線膨張係数差縮小効果が顕著なセラミック副コア部1の直上に位置させることができ、かつ、十分遠方の第二側信号端子7sに対しても問題なく導通状態を形成できる。
【0046】
また、本実施形態においては、第一配線積層部61内の第一側信号用配線108により信号用の伝送経路がセラミック副コア部1を迂回し、薄膜コンデンサ部10の内部を通過しない構成となっている。そこで、薄膜コンデンサ部10の第一種電極導体薄膜14と第二種電極導体薄膜17とを、第一側信号端子5sの直下位置を包含する形で形成している。これにより、第一種電極導体薄膜14と第二種電極導体薄膜17との面積を拡張でき、薄膜コンデンサ部10の静電容量を増加させることができる。
【0047】
なお、コア本体部100mに形成される貫通孔導体は、配線積層部61,62に形成されるビア導体107よりも軸断面径が大である。このような貫通孔導体は、例えばコア本体部100mを板厚方向に貫く形でドリル等により貫通孔を穿設し、その内面をCuメッキ等による金属層にて覆うことにより形成できる。貫通孔導体の内側はエポキシ樹脂等の樹脂製穴埋め材109fにより充填される。さらに、貫通孔導体の両端面は、導体パッド110により封止される。また、ビア導体107や導体パッド110と、電源層やグランド層などの面導体との直流的な分離を図りたい場合は、該面導体に形成した孔部107iを形成し、その内側に円環状の隙間を隔てた形でビア導体107あるいは導体パッド110を配置すればよい。
【0048】
図4の中間基板200においては、副コア収容部100hはコア本体部100mを貫通する形態にて構成され、第二配線積層部62が副コア収容部100hに収容されたセラミック副コア部1の第二主表面と接して形成されている。この構成では、セラミック副コア部1の位置から、線膨張係数の大きい高分子材料が主体となるコア本体部100mが排除されるので、半導体集積回路素子2と中間基板200との間の線膨張係数差の縮小効果をより顕著に達成できる。
【0049】
なお、薄膜コンデンサ部10を有したセラミック副コア部1は、例えば図6のような工程に従い製造することができる。まず、基体の構成セラミックの原料粉末を含有した周知のセラミックグリーンシートと、パンチングあるいはレーザー穿孔等により形成したビアホールに、金属粉末ペーストを充填したものを積層して焼成することにより、前述の副コア導体を積層ビアとして形成した板状基体50を用意する。
【0050】
次に、工程1に示すように、板状基体50の第一主表面上に金属薄膜20を成膜する。そして、工程2に進み、形成した金属薄膜20は、第一種電極導体薄膜14と第二種電極導体薄膜17とを直流的に分離するため、不要な結合導体薄膜部21との結合を、フォトリソグラフィー工程を用いたエッチングにより解消する。例えば金属薄膜20を第二種電極導体薄膜17とする場合は、第一種電極導体薄膜14と導通することになる結合導体薄膜部21の周囲をドーナツ状にエッチングして貫通孔18を形成し、内側に残った金属薄膜20を第一種電極導体薄膜14用の第一結合導体薄膜部15aとする(A工程)。他方、金属薄膜20を第一種電極導体薄膜14とする場合は、第二種電極導体薄膜17と導通することになる結合導体薄膜部21の周囲をドーナツ状にエッチングして貫通孔16を形成し、内側に残った金属薄膜20を第二種電極導体薄膜17用の第一結合導体薄膜部19aとする(B工程)。図6の工程2では、A工程を実施している。
【0051】
続いて、工程3に進み、エッチング終了後の第二種電極導体薄膜17(B工程では第一種電極導体薄膜14)の全面を覆うように誘電体薄膜13を成膜する。ゾルゲル法を用いる場合は、例えば次のような工程を採用できる。まず、誘電体薄膜を形成する高誘電率酸化物の原料となるアルコキシド、例えばチタン酸バリウムを主たる誘電体材料として用いる場合はチタンイソプロポキシドを、金属バリウムとともにアルコール系の有機溶媒に溶解させる。このとき、金属バリウムはアルコール系の有機溶媒と反応して、バリウムアルコキシドの形で溶解する。なお、誘電率特性等の調整のため、チタン酸ストロンチウムやチタン酸鉛を配合したい場合は、溶液中にストロンチウムノルマルブトキシドや酢酸鉛などを溶解させるとよい。なお、溶媒となるアルコール系有機溶媒は、キレート形成性を有するもの、例えばエタノールとアセチルアセトンとの混合溶媒や、2−エトキシエタノールなどを使用することが望ましい。また、得られる溶液の粘性調整などのために、少量(アルコール系有機溶媒と等量以下)の水を溶液に配合し、各金属源を適度に重合させてもよい。上記のようにして得られた溶液は、加熱等により均質化した後、スピンコート法などの周知の塗付方法により膜状塗布される。そして、これを乾燥後、500℃以上1000℃以下にて焼成し、結晶質の高誘電率薄膜を得ることができる。なお、ゾルゲル法に代えてスパッタリングやCVD法を用いてもよい。
【0052】
このとき、貫通孔18(B工程では貫通孔16)と第一結合導体薄膜部15a(B工程では第一結合導体薄膜部19a)との間のドーナツ状の隙間は誘電体薄膜13の材料にて埋められ、誘電体孔内充填部13vが形成される。このとき、誘電体孔内充填部13vの内側の結合導体薄膜部15a(19a)は誘電体薄膜13により一旦覆われるが、フォトリソグラフィー工程により貫通孔13hを形成して露出させる(エッチング液としては、例えはフッ酸系水溶液を使用できる)。また、第二種電極導体薄膜17(B工程では第一種電極導体薄膜14)用の第一結合導体薄膜部15a(B工程では結合導体薄膜部19a)を形成するために、これに対応する位置にも貫通孔13hを形成する。
【0053】
そして、工程4に示すように、工程1と同様の金属薄膜20を形成する。工程5で形成された貫通孔13h内は、金属で埋まって第二結合導体薄膜部15b(19b)が形成され、誘電体孔内充填部13v内部の第一結合導体薄膜部15a(15a)と一体化して結合導体部15(19)となる。以下、工程2に戻って以降の工程を繰り返すことにより、工程5に示すように、第一種電極導体薄膜14と第二種電極導体薄膜17とを直流的に分離した形で順次積層形成できる(なお、工程4はA工程とB工程とを交互に繰り返す)。なお、図4においては、第一種電極導体薄膜14と第二種電極導体薄膜17との積層形成が完了した後に、信号用結合導体22及び引き回し配線部21と、補助誘電体層12との積層形成を一括して行なうようにしている。
【0054】
以下、本発明の中間基板の種々の変形例について説明する。なお、以下の構成において、図4の中間基板200と同様に構成されて部分は、共通の符号を付与して詳細な説明は省略する。まず、図7の中間基板300は、その副コア収容部100hが、コア本体部100mの第一主表面に開口する有底の凹状部として構成されている。第二配線積層部62は、該凹状部の裏面側にてコア本体部100mの第二主表面と接して形成されている。この構造は、コア本体部100mの第二主表面側にセラミック副コア部1が露出しないので、平坦な第二配線積層部62をより簡便に形成できる利点がある。具体的には、コア本体部100mの、副コア収容部100hの底部をなす部分を貫通する形で第二端子アレー7をなす各端子と導通する底部貫通孔導体部209が形成され、セラミック副コア部1に形成された各副コア導体51a、51bがそれら底部貫通孔導体部209に導通している。より詳しくは、底部貫通孔導体部209側のパッド80と、副コア導体側のパッド70とが半田接続部6を介してフリップチップ接続された形態となっている。
【0055】
次に、図8の中間基板400は、第一端子アレー5の第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bに各々導通する第一側第一種面導体111a及び第一側第二種面導体111bが、第一配線積層部61内において、それぞれセラミック副コア部1とともにコア本体部100mの第一主表面を覆う形で形成されている。また、それら第一側第一種面導体111a及び第一側第二種面導体111bは、セラミック副コア部1を迂回する形でコア本体部100mの厚さ方向に形成された第一種貫通孔導体109a及び第二種貫通孔導体109bにそれぞれ導通している。この構成によると、セラミック副コア部1内に、第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bに導通する副コア導体が形成されない。Cu等の導体用金属は線膨張係数が比較的大きいが、上記構成によると、金属製の副コア導体の形成体積率を減少させることができるので、セラミック副コア部1全体の平均的な線膨張係数を小さくでき、ひいては、半導体集積回路素子2と中間基板200との間の線膨張係数差の縮小効果をより顕著に達成できる。なお、第一種貫通孔導体109a及び第二種貫通孔導体109bは、いずれもビア導体107を介して、第二配線積層部62内の第二側第一種面導体211a及び第二側第二種面導体211bに結合されている。
【0056】
この場合、第一端子アレー5において、図3のごとく、第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bがアレー内側領域に、第一側信号端子5sがアレー外側領域にそれぞれ配置される場合は、図4と同様に、第一側信号端子5sに導通する形で第一配線積層部61内に、セラミック副コア部1の配置領域の外側に信号伝達経路を引き出す第一側信号用配線108を設けることができる。該第一側信号用配線108の末端は、セラミック副コア部1を迂回する形でコア本体部100mの厚さ方向に形成された信号用貫通孔導体109sに導通させることができる。この構成により、板状基体50からは副コア導体を完全に排除でき、セラミックのムク板にて構成することができるから、半導体集積回路素子2と中間基板200との間の線膨張係数差の縮小効果向上だけでなく、セラミック副コア部1の製造工程も大幅に簡略化できる。
【0057】
図9の中間基板500は、図8の中間基板400を図7の中間基板300と同様に、副コア収容部100hを、コア本体部100mの第一主表面に開口する有底の凹状部として構成した例である。ここでは、板状基体50に副コア導体が形成されておらず、従って、副コア収容部100hの底部をなす部分には図5の底部貫通孔導体部209は形成されていない。
【0058】
次に、図10の中間基板600は、第一端子アレー5を構成する第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bがセラミック副コア部1の第一主表面上に露出形成されている。また、第一端子アレー5の第一側第一種端子5a及び第一側第二種端子5bに対応し、かつ第二端子アレー7の第二側第一種端子7a及び第二側第二種端子7bにそれぞれ導通する第一種副コア導体51a及び第二種副コア導体51bが、該セラミック副コア部1の厚さ方向に形成されている。この構成によると、セラミック副コア部1の第一主表面から、高分子材料を主体とした第一配線積層部61が排除され、半導体集積回路素子2とセラミック副コア部1とが半田接続部6により直結される。これにより、半導体集積回路素子2と中間基板200との間の線膨張係数差の縮小効果がより向上する。また、セラミック副コア部1の直上では、端子に導通する配線の引き回しがなされないので、その最表層部に作りこまれた薄膜コンデンサ部10の低インダクタンス化ひいては低インピーダンス化を図ることができる。なお、この実施形態の中間基板600においては、第一側配線積層部が形成されていない。
【0059】
図10の中間基板600においては、第一端子アレー5を構成する第一側信号端子5sがセラミック副コア部1の第一主表面上に露出形成され、該第一側信号端子5sに対応し、かつ第二端子アレー7の第二側信号端子7sに導通する信号用副コア導体51sが、該セラミック副コア部1の厚さ方向に形成されている。この構成は、第一端子アレー5の端子間距離がそれほど小さくない場合に採用でき、信号端子に対しても副コア導体51sが形成されるので、グランド用及び電源用の伝送経路だけでなく、信号用の伝送経路の低インダクタンス化ひいては低インピーダンス化も図ることができる。
【0060】
また、信号用端子5sは、薄膜コンデンサ部10内にて電極導体薄膜14,17に導通しない形で(本実施形態では、電極導体薄膜14,17を面内方向外側に迂回する形で)、薄膜コンデンサ部10内の信号用結合導体部21を経て、板状基体50内の信号用副コア導体51sに接続されている。また、薄膜コンデンサ部10内において信号用結合導体部21を覆う誘電体層(以下、補助誘電体層と称する)23は、電極導体薄膜14,17を覆う誘電体層13よりも低誘電率の材料(本実施形態では、例えば二酸化珪素である)にて形成されている。これにより、信号用結合導体部21と電極導体薄膜14,17との間の容量的な結合が抑制されている。
【0061】
他方、図11の中間基板700においては、副コア収容部100hの外側において、コア本体部100mの第一主表面のみが、分子材料からなる誘電体層102と、配線又はグランド用もしくは電源用の面導体を含む導体層とが交互に積層された第一配線積層部61にて覆われており、第一側信号端子5sが、第一配線積層部61の表面に露出する形で形成されている。他方、第一側第一種端子5aと第一側第二種端子5bとは、図10と同様にセラミック副コア部1の第一主表面上に露出形成されている。そして、第一側信号端子5sに導通する形で第一配線積層部61内には、セラミック副コア部1の配置領域の外側に信号伝達経路を引き出す第一側信号用配線108が設けられている。第一側信号用配線108の末端は、セラミック副コア部1を迂回する形でコア本体部100mの厚さ方向に形成された信号用貫通孔導体109sに導通している。この構成は、アレー外周部の信号用端子に導通する配線を面内外方に大きく引き出すことができるので、第一端子アレー5の端子間距離が小さい場合に有利であるといえる。
【0062】
なお、以上説明したいずれの中間基板の実施形態においても、板状基体を積層セラミックコンデンサとして構成することができる。図12の中間基板800は、図4の配線基板200の板状基体50を、積層セラミックコンデンサ60に置き換えた例である。該中間基板800において板状基体50は、第一種副コア導体59に導通する第一種焼成電極導体層57と、第二種副コア導体55に導通する第二種焼成電極導体層54と、それら第一種焼成電極導体層57及び第二種焼成電極導体層54と同時焼成された焼成セラミック誘電体層52とを交互に積層した焼成積層セラミックコンデンサからなる。このような積層セラミックコンデンサからなるセラミック板状基体50は、図4と同様にセラミックグリーンシートを用いて製造でき、焼成電極導体層57,54は、金属ペーストの印刷塗布により形成することができる。同極性となる電極導体層57同士あるいは54同士は、ビアをなす副コア導体59,55により積層方向に連結され、極性の異なる電極導体層57,54と副コア導体55,59同士は、金属ペーストの印刷パターンニング時において各電極導体層59,55に形成された貫通孔58,56により直流的に分離される。
【0063】
大容量化という観点では、積層セラミックコンデンサ60に使用する誘電体層52を、高誘電率セラミック(前述のペロブスカイト型酸化物層)にて構成することが望ましい。他方、低インピーダンス化を望む帯域をより高周波側に拡張するために、積層セラミックコンデンサ60側の静電容量を積極的に小さく設定したい場合は、積層セラミックコンデンサ60に使用する誘電体層52を、アルミナやガラスセラミックなど、常誘電性のセラミックで構成することも可能である。
【0064】
なお、上記の実施形態に開示した本発明のコンデンサは、薄膜コンデンサ部10が、いずれも第一種電極導体薄膜と第二種電極導体薄膜がいずれも複数ずつ積層された構造となっていたが、第一種電極導体薄膜と第二種電極導体薄膜が各々1層のみの薄膜コンデンサ部を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間基板の使用形態の一例を示す側面模式図。
【図2】集積回路用のデカップリングコンデンサの使用形態の一例を示す等価回路図。
【図3】図1の中間基板の第一端子アレーの配置形態の一例を示す平面図。
【図4】本発明の中間基板の第一実施形態を示す断面模式図。
【図5】電極導体薄膜の平面形態を例示して示す模式図。
【図6】薄膜コンデンサ部の製造方法の一例を示す工程説明図。
【図7】本発明の中間基板の第二実施形態を示す断面模式図。
【図8】同じく第三実施形態を示す断面模式図。
【図9】同じく第四実施形態を示す断面模式図。
【図10】同じく第五実施形態を示す断面模式図。
【図11】同じく第六実施形態を示す断面模式図。
【図12】同じく第七実施形態を示す断面模式図。
【符号の説明】
1 セラミック副コア部
5 第一端子アレー
5a 第一側第一種端子
5b 第一側第二種端子
7 第二端子アレー
7a 第二側第一種端子
7b 第二側第二種端子
10 薄膜コンデンサ部
13 誘電体薄膜
14 第一種電極導体薄膜
15,19 結合導体部
17 第二種電極導体薄膜
16,18 貫通孔
22 信号用結合導体部
50 板状基体
51a 第一種副コア導体
51b 第二種副コア導体
51s 信号用副コア導体
52 焼成セラミック誘電体層
54,57 電極導体層 61 第一配線積層部
100 基板コア
100h 副コア収容部
100m コア本体部
102 誘電体層
107 ビア導体
108 第一側信号用配線
109a 第一種貫通孔導体
109b 第二種種貫通孔導体
109s 信号用貫通孔導体
111a 第一側第一種面導体
111b 第一側第二種面導体
200,300,400,500,600,700,800 中間基板

Claims (16)

  1. 高分子材料により板状に構成され、第一主表面に自身の厚さを減ずる形で副コア収容部が開口形成されたコア本体部と、セラミックにより板状に構成され、前記副コア収容部内に前記コア本体部と厚さ方向を一致させる形で収容されたセラミック副コア部とからなる基板コアと、
    前記基板コアの第一主表面側に形成され、一方が電源端子、他方がグランド端子として機能する第一側第一種端子及び第一側第二種端子と、第一側信号端子とからなる第一端子アレーと、
    前記基板コアの第二主表面側に形成され、前記第一側第一種端子及び第二種端子にそれぞれ導通する第二側第一種端子及び第二側第二種端子と、前記第一側信号端子に導通する第二側信号端子とからなる第二端子アレーとを有し、
    前記セラミック副コア部は、板状基体と、該板状基体の第一主表面側に形成され、直流的に互いに分離された第一種電極導体薄膜と第二種電極導体薄膜とが、誘電体薄膜を挟んで積層された薄膜コンデンサ部とを有し、該薄膜コンデンサ部の第一主表面に、前記第一種電極導体薄膜と第二種電極導体薄膜とにそれぞれ、互いに直流的に互いに分離された形で前記第一端子アレーの前記第一側第一種端子と前記第一側第二種端子とが形成されていることを特徴とする中間基板。
  2. 前記薄膜コンデンサ部の第一主表面において、前記第一側第一種端子と前記第一側第二種端子とを予め定められた間隔にて各々複数個配置され、それら第一側第一種端子及び第一側第二種端子を、前記第一主表面に最も近い前記第一種電極導体薄膜及び前記第二種電極導体薄膜に対し、それぞれ直接又は補助結合導体部を介して積層方向に結合されてなる請求項1記載の中間基板。
  3. 前記誘電体薄膜が高誘電率セラミックにて構成されてなる請求項1又は請求項2に記載の中間基板。
  4. 前記板状基体は前記薄膜コンデンサ部よりも厚く形成され、かつ、前記高誘電率セラミックよりも線膨張係数の低いセラミック材料よりなる請求項3に記載の中間基板。
  5. 前記板状基体が、前記高誘電率セラミックよりもヤング率の高いセラミック材料よりなる請求項4記載の中間基板。
  6. 前記板状基体は、焼成セラミック誘電体層と、該焼成セラミック誘電体層と同時焼成された電極導体層とを交互に積層した積層セラミックコンデンサ基体からなる請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の中間基板。
  7. 前記第一端子アレーが、前記基板コアの板面と平行な基準面への正射投影において、前記セラミック副コア部の投影領域内に全体が包含される位置関係にて形成されてなる請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の中間基板。
  8. 前記基板コアは、前記コア本体部の第一主表面とともに前記セラミック副コア部の第一主表面が、高分子材料からなる誘電体層と、配線又はグランド用もしくは電源用の面導体を含む導体層とが交互に積層された第一配線積層部にて覆われてなり、前記第一端子アレーが該第一配線積層部の第一主表面に露出形成されてなる請求項7記載の中間基板。
  9. 前記第一端子アレーの前記第一側第一種端子及び第一側第二種端子に対応し、かつ前記第二端子アレーの前記第二側第一種端子及び第二側第二種端子にそれぞれ導通する第一種副コア導体及び第二種副コア導体が、前記セラミック副コア部の厚さ方向に形成され、それら第一種副コア導体及び第二種副コア導体が、前記第一配線積層部の前記各誘電体層を貫く形で形成されたビア導体を介して前記第一側第一種端子及び第一側第二種端子にそれぞれ導通してなる請求項8記載の中間基板。
  10. 前記第一端子アレーの前記第一側第一種端子及び第一側第二種端子に各々導通する第一側第一種面導体及び第一側第二種面導体が、前記第一配線積層部内において、それぞれ前記セラミック副コア部とともに前記コア本体部の第一主表面を覆う形で形成され、
    それら第一側第一種面導体及び第一側第二種面導体が、前記セラミック副コア部を迂回する形で前記コア本体部の厚さ方向に形成された第一種貫通孔導体及び第二種貫通孔導体にそれぞれ導通してなる請求項8記載の中間基板。
  11. 前記第一端子アレーにおいて、前記第一側第一種端子及び第一側第二種端子がアレー内側領域に、前記第一側信号端子がアレー外側領域にそれぞれ配置され、
    前記第一側信号端子に導通する形で前記第一配線積層部内に、前記セラミック副コア部の配置領域の外側に信号伝達経路を引き出す第一側信号用配線が設けられ、該第一側信号用配線の末端が、前記セラミック副コア部を迂回する形で前記コア本体部の厚さ方向に形成された信号用貫通孔導体に導通してなる請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の中間基板。
  12. 前記第一端子アレーを構成する前記第一側第一種端子及び前記第一側第二種端子が前記セラミック副コア部の第一主表面上に露出形成され、前記第一端子アレーの前記第一側第一種端子及び第一側第二種端子に対応し、かつ前記第二端子アレーの前記第二側第一種端子及び第二側第二種端子にそれぞれ導通する第一種副コア導体及び第二種副コア導体が、該セラミック副コア部の厚さ方向に形成されてなる請求項7記載の中間基板。
  13. 前記第一端子アレーを構成する前記第一側信号端子が前記セラミック副コア部の第一主表面上に露出形成され、該第一側信号端子に対応し、かつ前記第二端子アレーの前記第二側信号端子に導通する信号用副コア導体が、該セラミック副コア部の厚さ方向に形成されてなる請求項12記載の中間基板。
  14. 前記セラミック副コア部の外側において、前記コア本体部の第一主表面のみが、高分子材料からなる誘電体層と、配線又はグランド用もしくは電源用の面導体を含む導体層とが交互に積層された第一配線積層部にて覆われてなり、前記第一側信号端子が前記第一配線積層部の表面に露出する形で形成され、
    前記第一側信号端子に導通する形で前記第一配線積層部内に、前記セラミック副コア部の配置領域の外側に信号伝達経路を引き出す第一側信号用配線が設けられ、該第一側信号用配線の末端が、前記セラミック副コア部を迂回する形で前記コア本体部の厚さ方向に形成された信号用貫通孔導体に導通してなる請求項12記載の中間基板。
  15. 前記セラミック副コア部が前記第一端子アレーの形成領域と同等もしくは大面積にて形成されている請求項7ないし請求項14のいずれか1項に記載の中間基板。
  16. 前記薄膜コンデンサ部の前記第一種電極導体薄膜と前記第二種電極導体薄膜とが、前記第一側信号端子の直下位置を包含する形で形成されてなる請求項11又は請求項14に記載の中間基板。
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