JP2005018831A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005018831A
JP2005018831A JP2003178571A JP2003178571A JP2005018831A JP 2005018831 A JP2005018831 A JP 2005018831A JP 2003178571 A JP2003178571 A JP 2003178571A JP 2003178571 A JP2003178571 A JP 2003178571A JP 2005018831 A JP2005018831 A JP 2005018831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible substrate
optical pickup
pickup device
housing
land
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003178571A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Hanaoka
透 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003178571A priority Critical patent/JP2005018831A/ja
Publication of JP2005018831A publication Critical patent/JP2005018831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】別途部品を必要とせずまた多層構造にすることなくフレキシブル基板上における配線パターンの交差を防止することのできる安価で組立作業性に優れる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】複数のリード端子46を有するホログラムレーザ31と、回路部品34が搭載されるフレキシブル基板35とを備える光ピックアップ装置30において、フレキシブル基板35は、折曲げ部53で第1半田付け部54と第2半田付け部55とが部分的に重なり合うように折返され、ホログラムレーザ31のリード端子46が、第1および/または第2半田付け部54,55に形成される貫通孔を挿通し、貫通孔の周囲に設けられるランドと半田付けされる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブル基板を備え、光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光ピックアップ装置は、光記録媒体の情報記録面に光学系の焦点を合わせることができるように、また情報記録面に形成されるトラックに追随できるように、光記録媒体に対して近接離反する方向および光記録媒体の半径方向に移動可能に構成される。光ピックアップ装置では、光源や受光素子などへの電源からの電力供給、また光ピックアップ装置が搭載される情報記録再生装置に設けられる他回路と信号の授受が必要とされるので、これらの間を電気的に接続する配線が設けられる。
【0003】
しかしながら、装置の小型化に伴って配線に供せられる空間が狭く制限されることや、前述ように装置が可動に構成されるので、固定配線では破損するおそれが大きく接続信頼性に欠けることなどから、光ピックアップの配線には、たとえば樹脂フィルムに導電パターンを形成してなるフレキシブル基板が多用されている。
【0004】
図8はフレキシブル基板2を備える従来の光ピックアップ装置1の平面図であり、図9は図8に示す光ピックアップ装置1の正面図である。光ピックアップ装置1は、大略、ホログラムレーザ3と、光学部品4と、ホログラムレーザ3および光学部品4を搭載するハウジング5と、回路部品を搭載するフレキシブル基板2とを含んで構成される。光ピックアップ装置1は、光記録媒体6に情報を記録および/または光記録媒体6から情報を再生することに用いられる。
【0005】
フレキシブル基板2は、折曲げ部において略90度に折曲げられ、ハウジング5の光記録媒体6を臨む面7(便宜上、上面と呼ぶ)に平行になるように配置される非半田付け部8と、ハウジング5の前記面7に連なり前記面7と直交する面9(便宜上、側面と呼ぶ)に平行になるように配置される半田付け部10とに区分される。このフレキシブル基板2の折曲げ部付近は、屈曲性を確保するために配線層が1層の単層に構成されるけれども、それ以外の部分は、スルーホールで表裏の配線を電気的に接続する2層に構成される。
【0006】
図10は、フレキシブル基板2の半田付け部10の拡大平面図である。半田付け部10には、複数の貫通孔11が形成され、貫通孔11の周囲には半田付け用のランド12が設けられる。ランド12には、フレキシブル基板2のベースとなる樹脂フィルム17上に形成される配線パターン13が接続される。配線パターン13の所定の位置にはスルーホール14が形成され、スルーホール14に導通部材15を設けることによって表裏の配線パターン13の電気的接続が図られている。また半田付け部10には、回路部品16が搭載され、配線パターン13は、この回路部品16や装置外に設けられる基板などに接続される。
【0007】
図11は、ホログラムレーザ3の外観を示す図である。図11(a)では、ホログラムレーザ3の外観正面図を示し、図11(b)では、ホログラムレーザ3の外観右側面図を示す。ホログラムレーザ3は、複数のリード端子18(図11の例では12本)を備え、これらのリード端子18が、フレキシブル基板2の半田付け部10に形成される貫通孔11にそれぞれ挿入され、ランド12と半田付けされて電気的に接続される。図12は、ホログラムレーザ3のリード端子18がランド12と半田付けされた状態を示す部分断面図である。
【0008】
図13は、ホログラムレーザ3および回路部品16の電気的構成を示すブロック図である。半導体レーザ19、受光素子20および信号演算増幅回路21を集積したホログラムレーザ3に電気的に接続される回路部品16には、たとえばバイパス・コンデンサ22a,22b、サーミスタ23、高周波重畳集積回路24、カップリング・コンデンサ25などがある。
【0009】
バイパス・コンデンサ22a,22bは、ホログラムレーザ3内の信号演算増幅回路21の電源を安定化させ、電源ラインのインダクタンスを低減するために用いられる素子であり、ホログラムレーザ3の電源端子の近傍に配置しなければならない。サーミスタ23は、半導体レーザ19の温度を検出する素子であり、正確な温度を検出するためには、できる限り半導体レーザ19の近傍に配置することが好ましい。高周波重畳集積回路24は、半導体レーザ19のノイズを低減させるための高周波電流を出力する集積回路であり、出力電流の直流成分を除去するカップリング・コンデンサ25を介して半導体レーザ19のアノード端子に接続されるけれども、高周波の減衰を抑制するためには、半導体レーザ19のアノード端子までの距離が短くなるように配置しなければならない。
【0010】
このように、回路部品16を構成する各部品は、いずれもホログラムレーザ3の近傍に配置される必要がある。したがって、前述の図10に示すように、回路部品16は、フレキシブル基板2の半田付け部10に搭載され、フレキシブル基板2の貫通孔11にリード端子18が挿入されてランド12と半田付けされるホログラムレーザ3の近傍に位置するように構成されることが望ましい。
【0011】
従来の光ピックアップ装置1に備わるフレキシブル基板2では、半田付け部10から外へ通じる配線パターン13aと、半田付け部10に設けられる回路部品16に接続される配線パターン13bとが交差するので、半田付け部10を多層基板にして配線パターン13を各層に形成した複数の配線層とし、各層の配線パターン13同士をスルーホール14で接続しなければならない。しかしながら、フレキシブル基板を多層構造にすると、その価格が高いので光ピックアップ装置のコストを上昇させるという問題がある。
【0012】
このような配線パターンが交差するという問題に対処する一つの方法として、たとえば図14に示すようにフレキシブル基板26に2つの半田付け部27a,27bを設け、2つの半田付け部27a,27bの間に隙間を形成した状態で、ホログラムレーザ3のリード端子18とランド12との半田付けを行うというものがある。この方法によれば、配線パターンが交差するという問題を解決することができるけれども、半田付けを2回行わなければならず作業性が悪化するという問題がある。
【0013】
また配線パターンの交差という問題に対処する従来技術として、フレキシブル基板とは別途硬質のプリント基板を準備し、検出素子のリード端子を、プリント基板のランドとフレキシブル基板のランドとに分散させて半田付けすることによって、プリント基板上の配線パターンとフレキシブル基板上の配線パターンとを伝送経路として利用し、配線パターンの交差を防止するものがある(特許文献1参照)。
【0014】
特許文献1に開示される従来技術は、発光素子と検出素子とを備えるホログラムレーザのリード端子接続にも応用することができ、また硬質プリント基板またはフレキシブル基板上に回路部品を搭載することができるけれども、フレキシブル基板とは別途プリント基板を必要とするので、コストアップが不可避であるという問題がある。
【0015】
【特許文献1】
特開平5−54418号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、別途部品を必要とせずまた多層構造にすることなくフレキシブル基板上における配線パターンの交差を防止することのできる安価で組立作業性に優れる光ピックアップ装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のリード端子を有する発光素子および受光素子と、発光素子から発光されて受光素子に受光される光路上に設けられる光学部品と、光学部品が搭載されるハウジングと、発光素子および受光素子と電気的に接続される回路部品と、回路部品が搭載されるフレキシブル基板とを備える光ピックアップ装置において、
前記フレキシブル基板は、
折曲げ可能な折曲げ部と、
折曲げ部によって区分される複数の半田付け部と、
各半田付け部にそれぞれ設けられる複数のランドとを備え、
前記フレキシブル基板の半田付け部同士が重なる部分を有するように前記折曲げ部で折曲げられた状態で、前記リード端子とランドとが半田付けされることを特徴とする光ピックアップ装置である。
【0018】
本発明に従えば、光ピックアップ装置に設けられるフレキシブル基板は、折曲げ可能な折曲げ部と、折曲げ部によって区分される複数の半田付け部と、各半田付け部にそれぞれ設けられる複数のランドとを備える。発光素子および受光素子に備わるリード端子は、フレキシブル基板の半田付け部同士が重なる部分を有するように折曲げ部において折曲げられた状態で、フレキシブル基板に設けられるランドと半田付けされる。
【0019】
フレキシブル基板がたとえば半田付け部を2つ有する場合、折曲げられた状態にある一方の半田付け部に形成されている配線パターンを装置外へ通じる伝送経路として用い、他方の半田付け部に形成されている配線パターンをフレキシブル基板に搭載される回路部品への伝送経路として用いることができる。このとき、装置外へ通じる伝送経路である配線パターンと、回路部品への伝送経路である配線パターンとは、一方および他方の異なる半田付け部にそれぞれ形成されているので、配線パターン同士が交差することがない。
【0020】
また装置外へ通じる伝送経路である配線パターンと、回路部品への伝送経路である配線パターンとは、1層が形成されていれば、信号伝送の目的を達することができる、すなわちフレキシブル基板は単層構造でよい。このように、フレキシブル基板を多層構造にすることなく、また別途ランドおよび配線パターンの形成された基板等を必要とすることなく、発光素子および受光素子に備わるリード端子をフレキシブル基板に接続するに際して、配線パターンの交差を防止することができる。
【0021】
また本発明は、前記複数の半田付け部には、貫通孔がそれぞれ形成され、
前記ランドは、貫通孔の周囲に設けられ、前記リード端子は、貫通孔に挿入されてランドと半田付けされることを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、リード端子は、半田付け部に形成される貫通孔に挿入され、貫通孔の周囲に設けられるランドと半田付けされる。このように、フレキシブル基板を折曲げ部で折曲げて半田付け部同士を重ね合わせるとき、特定の貫通孔同士の位置を合わせることによって、重ね合わされる半田付け部同士の位置決めを容易に行うことができるので、組立作業性を向上することができる。
【0023】
また本発明は、前記貫通孔の少なくとも1つには、複数のリード端子が挿入されることを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、貫通孔の少なくとも1つには、複数のリード端子が挿入される。複数形成される貫通孔のうち、前述の位置決めに利用されない貫通孔に複数のリード端子を挿入する構成とし、このとき複数のリード端子が挿入される貫通孔を長孔にすることが好ましい。貫通孔を長孔にすることによって、該貫通孔に挿入されるリード端子における若干の変形が許容されるので、貫通孔に対するリード端子の挿入が容易になり、組立作業性を向上することができる。
【0025】
また本発明は、前記リード端子の少なくとも1つは、2つ以上の半田付け部にそれぞれ設けられるランドに半田付けされることを特徴とする。
【0026】
本発明に従えば、リード端子の少なくとも1つは、2つ以上の半田付け部にそれぞれ設けられるランドに半田付けされる。このように、リード端子は、各半田付け部に設けられるランドにそれぞれ半田付けされ、かつランドに接続されている配線パターンに電気的に接続される。したがって、各半田付け部に配線パターンをそれぞれ形成しておくことによって、1層構造のフレキシブル基板で、リード端子に接続される配線パターンの交差を防止することができる。
【0027】
また本発明は、前記回路部品の少なくとも1つは、
前記フレキシブル基板が前記折曲げ部で折曲げられた状態で、前記フレキシブル基板同士が対向する面のいずれか一方に搭載されることを特徴とする。
【0028】
本発明に従えば、回路部品の少なくとも1つは、フレキシブル基板が、半田付け部同士が重なる部分を有するように折曲げ部で折曲げられた状態で、フレキシブル基板同士が対向する面のいずれか一方に搭載される。このことによって、回路部品は、折曲げられたフレキシブル基板の内側に配置されるので、回路部品に備わる端子部もフレキシブル基板で覆われる。したがって、回路部品がハウジング等の金属素材の部品と接触してショートすることが防止されるので、回路部品のショートを防止するための絶縁施工を省略することが可能になり、組立作業性を向上することができる。
【0029】
また本発明は、前記フレキシブル基板には、フレキシブル基板を貫通する装着孔が形成され、前記ハウジングには、めねじの刻設されるねじ孔が形成され、
前記フレキシブル基板は、
前記装着孔におねじ部材を挿通させ、さらにおねじ部材をハウジングに形成されるねじ孔に螺合させることによって、ハウジングに着脱自在に装着されることを特徴とする。
【0030】
本発明に従えば、フレキシブル基板は、フレキシブル基板に形成される装着孔と、ハウジングに形成されるねじ孔とを整合させ、おねじ部材を装着孔に挿通させ、さらにねじ孔に螺合させることによって、ハウジングに着脱自在に装着される。このように、フレキシブル基板の一部がハウジングにおねじ部材で固定されることによって、光ピックアップ装置の動作中にフレキシブル基板の回路部品搭載部分が不用意に動くことがなくなるので、回路部品の破損を防止することができる。
【0031】
また本発明は、前記装着孔は、長孔形状を有するように形成されることを特徴とする。
【0032】
本発明に従えば、フレキシブル基板に形成される装着孔は、長孔形状を有するように形成される。このことによって、ホログラムレーザのリード端子をフレキシブル基板の貫通孔に挿入してランドと半田付けした後、ホログラムレーザの装着位置を微調整するためにホログラムレーザを移動するとき、装着孔の長孔寸法分だけホログラムレーザの移動量を吸収することができる。したがって、ホログラムレーザの装着位置調整時に、フレキシブル基板のランドとホログラムレーザのリード端子との接続部に応力が負荷されることを防止できるので、調製時の破損を防止することができる。
【0033】
また本発明は、前記フレキシブル基板の装着孔の周囲には接地用ランドが設けられ、
装着孔におねじ部材を挿通させ、さらにおねじ部材をハウジングに形成されるねじ孔に螺合させることによって、前記フレキシブル基板をハウジングに装着した状態で、おねじ部材が接地用ランドと接触し、おねじ部材を介して接地用ランドとハウジングとが電気的に接続されることを特徴とする。
【0034】
本発明に従えば、フレキシブル基板の装着孔の周囲に接地用ランドを設け、接地用ランドに接地用配線パターンを予め接続しておき、装着孔におねじ部材を挿通させ、さらにおねじ部材をハウジングに形成されるねじ孔に螺合させることによって、フレキシブル基板をハウジングに装着した状態で、おねじ部材を介して接地用ランドひいては接地用配線パターンとハウジングとが電気的に接続される。このことによって、グラウンドの電位が安定化されるので、フレキシブル基板上を伝送される信号の品位を向上することができる。
【0035】
また本発明は、前記フレキシブル基板は、配線層が1層からなる単層構造を有し、前記ランドが表裏両面に設けられるプリパンチ基板であることを特徴とする。
【0036】
本発明に従えば、フレキシブル基板は、配線層が1層からなる単層構造を有し、ランドが表裏両面に設けられるプリパンチ基板である。このように、フレキシブル基板の表裏両面にランドが設けられるので、折曲げ部で折曲げられた状態で、たとえば2つの半田付け部の互いに対向する面上にランドが存在することになる。したがって、一度の半田付け動作によって、2つの半田付け部の半田付けを行うことが可能になるので、配線パターンの設計自由度が増す。また1層構造であるので、多層構造のフレキシブル基板に比べて安価に製造できる利点がある。
【0037】
また本発明は、前記発光素子と受光素子とは、同一の筐体に収容されるホログラムレーザであることを特徴とする。
【0038】
本発明に従えば、発光素子と受光素子とは、同一の筐体に収容されるホログラムレーザを構成する。発光素子と受光素子とが一つの筐体に収容され、これらの電気的接続端子であるリード端子が、一つの筐体に集約して備えられるので、発光素子と受光素子とを一度の半田付け動作でランドおよび配線パターンと半田付けすることができる。したがって、組立作業性を向上することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である光ピックアップ装置30の構成を簡略化して示す平面図であり、図2は図1に示す光ピックアップ装置30の正面図である。
【0040】
光ピックアップ装置30は、大略、ホログラムレーザ31と、光学部品32と、ホログラムレーザ31および光学部品32を搭載するハウジング33と、回路部品34を搭載するフレキシブル基板35を含む構成である。光ピックアップ装置30は、光記録媒体36(以後、光ディスク36と呼ぶ)に情報を記録および/または光ディスク36から情報を再生することに用いられ、光情報記録再生装置に備わる光ディスクドライブ装置内に設けられる。
【0041】
ホログラムレーザ31は、発光素子である半導体レーザと、受光素子および信号演算回路とを同一の筐体37内に収容した一体部品である。半導体レーザ、受光素子および信号演算回路の電気的構成は、前述の図13と同一であるので、説明を省略する。またホログラムレーザ31の外観は、前述の図11と同一に構成され、筐体37のレーザ光が出射される側の反対側に複数(本実施の形態では12本)のリード端子46が備えられる。
【0042】
ハウジング33は、たとえばアルミニウム合金製であり、平面形状が略5角形に形成される。ハウジング33は、前記光ディスクドライブ装置の本体に互いに平行に支持される2本の第1および第2シャフト38a,38bに摺動可能なように装着される。ハウジング33は、不図示の駆動手段によって第1および第2シャフト38a,38bに案内され、第1および第2シャフト38a,38bの延びる方向に移動可能であり、このことによって光ピックアップ装置30が、装着状態にある光ディスク36の半径方向に移動してトラッキングすることができる。なお、ここでハウジング33の光ディスク36を臨む面を上面39と呼び、上面39に連なり上面39から略90度に立上がる面を側面40と呼び、特に第2シャフト38bを臨む側面を第1側面40aと呼ぶ。
【0043】
光学部品32は、発光素子から出射されたレーザ光を略平行光にするコリメータレンズ41、コリメータレンズ41を通過した光の光路を略90度曲げる反射ミラー42、反射ミラー42で反射された光を光ディスク36の情報記録面に集光する対物レンズ43などを含む。光学部品32は、ハウジング33の上面39に形成される凹所44内に、光ディスク36を臨むようにして設けられる。
【0044】
ホログラムレーザ31は、レーザ光の出射する側をハウジング33に設けられる光学部品32に向け、リード端子46をハウジング33の外方に向けて、ハウジング33の第1側面40aに形成される開口部45に装着される。このホログラムレーザ31から出た光は、コリメータレンズ41、反射ミラー42および対物レンズ43を含む光学部品32を経て、光ディスクドライブ装置に装着状態にある光ディスク36の情報記録面に集光される。光ディスク36によって反射された光は、再び光学部品32を経て、ホログラムレーザ31内の受光素子に入射する。
【0045】
たとえば光ディスク36からの情報再生は、以下のように行われる。光ディスク36の情報記録面には、ディジタル形式の情報が反射率の異なる記録マークの位置情報に変換されて予め記録されており、高速で回転する光ディスク36の情報記録面によって反射される光の量の増減を受光素子で検出することによって、光ディスク36に記録された情報を再生することができる。
【0046】
図3はフレキシブル基板35の構成を簡略化して示す平面図であり、図4は折曲げ部53で折曲げられた状態にあるフレキシブル基板35を示す図であり、図5は図4に示す切断面線V−Vから見たホログラムレーザ31を半田付けした状態の断面図である。
【0047】
フレキシブル基板35は、可撓性を有するたとえば樹脂フィルムなどからなる基材51上に導電性材料からなる複数の配線パターン52を形成したものである。基材51上への配線パターン52の形成は、たとえばフォトリソグラフィなどによって形成することができる。
【0048】
フレキシブル基板35は、折曲げ可能な折曲げ部53と、折曲げ部53によって区分される2つの第1および第2半田付け部54,55と、第1半田付け部54に設けられる複数のランド56と、第2半田付け部55に設けられる複数のランド58とを備える。なおランド56,58は、総称する場合参照符56,58にて表し、個々のランドを示す場合には、アルファベットの添字を付して表す。
【0049】
第1半田付け部54には、複数の貫通孔57(本実施の形態では12個であり、これはホログラムレーザ31のリード端子46の本数に対応する)が形成される。なお第1半田付け部54に形成される個々の貫通孔を示す場合には、アルファベットA〜Lを付して表す。
【0050】
第1半田付け部54のランド56は、貫通孔57の周囲に設けられるけれども、全ての貫通孔57の周囲に設けられるのではなく、配線パターン52とホログラムレーザ31の複数備えられるリード端子46との電気的接続の必要に応じて、適宜設けられる。本実施の形態では、第1半田付け部54において、ランド56が設けられるのは、貫通孔57A,57C,57D,57E,57F,57G,57J,57K,57Lの9つである。したがって、第1半田付け部54に設けられるランド56を、貫通孔に対応するアルファベットを付して、ランド56A,56C,56D,56E,56F,56G,56J,56K,56Lと表す。またランド56A,56C,56D,56E,56F,56G,56J,56K,56Lには、配線パターン52の一端部がそれぞれ接続される。
【0051】
第2半田付け部55には、また3種類の形態の複数貫通孔59,60,61が形成される。なお第2半田付け部55においても第1半田付け部54と同様に個々の貫通孔を示す場合には、アルファベットを付して表す。第2半田付け部55に形成される3種類の貫通孔59,60,61のうち、第1種目は、大長孔59A,59Bであり、第2種目は、小長孔60A,60Bであり、第3種目は、ほぼ真円形状を有して、第1半田付け部54に形成される貫通孔57に類似の円孔61M,61Nである。
【0052】
第2半田付け部55においても、第1半田付け部54と同様、ランド58は、全ての貫通孔の周囲に設けられるのではなく、本実施の形態では、小長孔60A,60Bおよび円形孔61M,61Nの周囲に、ランド58A,58Bおよび58M,58Nがそれぞれ設けられる。これらのランド58A,58B,61M,61Nには、配線パターン52の一端部がそれぞれ接続される。
【0053】
フレキシブル基板35は、折曲げ性を確保するために配線パターン52の形成される配線層が1層のみの単層構造であるけれども、半田付けのためのランドを表裏両面に設けることができるプリパンチ構造を有している。本実施の形態では、第1半田付け部54におけるランド56は、裏面(図3の紙面の背面側)に設けられ、第2半田付け部55におけるランド58は、表面(図3の紙面の正面側)に設けられる。
【0054】
また第1半田付け部54の裏面には、前述の回路部品34が搭載される。本実施の形態の回路部品34は、前述の図13の回路部品16と構成を同じくし、バイパス・コンデンサ、サーミスタ、高周波重畳集積回路、カップリング・コンデンサなどを含み、各構成部品の作用は前述と同様である。第1半田付け部54に設けられるランド57F,57Lに接続される配線パターン52の他端部が回路部品34に接続され、第2半田付け部55に設けられるランド58Nに接続される配線パターン52の他端部が回路部品34に接続される。第1および第2半田付け部54,55に設けられるその他のランド56A,56C,56D,56E,56G,56J,56K,58A,58B,58Mに接続される配線パターン52の他端部は、たとえば光ディスクドライブ装置に備わる基板などに接続される。なおランド58Nのみは、回路部品34へ通じる配線パターン52とともに、光ピックアップ装置30外へ通じる配線パターン52も接続される。
【0055】
フレキシブル基板35は、前述した折曲げ部53において、図3中矢符63に示す方向に折曲げ、より具体的には第1半田付け部54と第2半田付け部55とが重なる部分を有するように折返されて使用される。前述のように、第1半田付け部54には、裏面側にランド56が設けられ、第2半田付け部55には、表面側にランド58が設けられるので、フレキシブル基板35を折曲げ部53で折返した状態で、ランド56とランド58とが、同一方向に向う面上に位置するようになる。
【0056】
本実施の形態では、第1半田付け部54の貫通孔57Bと第2半田付け部55の円孔61M、および第1半田付け部54の貫通孔57Iと第2半田付け部55の円孔61Nとを整合させた状態で、ホログラムレーザ31のリード端子46が挿通するように構成される。したがって、貫通孔57Bと円孔61Mとを、また貫通孔57Iと円孔61Nとを、整合させて位置決めすることによって、第1半田付け部54と第2半田付け部55とを重ね合わせる位置決めを容易に行うことが可能になる。
【0057】
またフレキシブル基板35を折曲げ部53で折曲げ、第1半田付け部54と第2半田付け部55とを重ね合わせた状態で、第2半田付け部55の大長孔59Aを開口部として第1半田付け部54の2つの貫通孔57J,57Kを見通すことができ、第2半田付け部55の大長孔59Bを開口部として第1半田付け部54の貫通孔57G,57Hを見通すことができるように構成される。この第2半田付け部55に形成される貫通孔である大長孔59A,59Bには、それぞれ2本ずつのリード端子46が挿入される。2本ずつのリード端子46は、大長孔59A,59Bを挿通し、第1半田付け部54の貫通孔57J,57Kおよび貫通孔57G,57Hにそれぞれ挿入される。
【0058】
工業生産における製造精度上、貫通孔同士を重ね合わせるとき、若干のずれが生じて重ね合わせた貫通孔が狭くなることが避けられないけれども、前述のように、第2半田付け部55の貫通孔を大長孔59A,59Bにすることによって、第1半田付け部54と第2半田付け部55とを重ね合わせるとき、貫通孔同士のずれに起因して貫通孔が狭まることがない。したがって、貫通孔に挿入されるリード端子46における若干の変形が許容されるので、貫通孔に対するリード端子46の挿入が容易になり、組立作業性を向上することができる。
【0059】
また第2半田付け部55の形状と第1半田付け部54との形状は、同一ではなく、第2半田付け部55に切欠部64,65が形成される。フレキシブル基板35を折曲げた状態で、たとえば切欠部64から第1半田付け部54の貫通孔57C,57D,57Eを見通すことができ、切欠部65から第1半田付け部54の貫通孔57Aを見通すことができるように構成される。このことによって、前述の第2半田付け部55に大長孔59A,59Bを形成した場合と同等の効果を奏することができる。
【0060】
またフレキシブル基板35を折曲げ部53で折曲げ、第1半田付け部54と第2半田付け部55とを重ね合わせた状態で、第2半田付け部55の小長孔60Aを開口部として第1半田付け部54の貫通孔57Lとランド56Lとを見通すことができ、第2半田付け部55の小長孔60Bを開口部として第1半田付け部54の貫通孔57Fとランド56Fとを見通すことができるように構成される。
【0061】
この小長孔60Aおよび貫通孔57Lに挿通されるリード端子46は、小長孔60Aの周囲に設けられるランド58Aと貫通孔57Lの周囲に設けられるランド56Lとの両方に、一度に半田付けされる。前述と同様に小長孔60Bおよび貫通孔57Fに挿通されるリード端子46は、小長孔60Bの周囲に設けられるランド58Bと貫通孔57Fの周囲に設けられるランド56Fとの両方に、一度に半田付けされる。したがって、配線層が単層であるにも関わらず、配線パターン52a,52bを第1および第2半田付け部54,55の両方から出すことが可能になり、簡易な構造で、配線層を2層にしてスルーホールで接続する場合と同等の効果を奏することができる。
【0062】
さらに、回路部品34は、フレキシブル基板35が折曲げ部53で折曲げられた状態で、フレキシブル基板35同士、すなわち第1半田付け部54と第2半田付け部55とが対向する面のうち、第1半田付け部54の側に搭載される。したがって、フレキシブル基板35が、折曲げ部53で折曲げられた状態で、第1および第2半田付け部54,55を、ハウジング33の第1側面40a部に配置してリード端子46と半田付けし、第2半田付け部55からさらに延びる部分をハウジング33の上面39に当接するように装着するとき、回路部品34は、折曲げられたフレキシブル基板35、すなわち第1半田付け部54と第2半田付け部55との内側に配置されるので、回路部品34に備わる端子部もフレキシブル基板35で覆われることになる。したがって、回路部品34がハウジング等の金属素材の部品と接触してショートすることが防止されるので、回路部品34のショートを防止するための絶縁施工を省くことが可能になり、組立作業性を向上することができる。
【0063】
図6は本発明の実施の第2の形態である光ピックアップ装置70の構成を簡略化して示す平面図であり、図7は図6に示す光ピックアップ装置70に備わるフレキシブル基板71の構成を示す平面図である。本実施の形態の光ピックアップ装置70は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0064】
本実施の形態の光ピックアップ装置70の特徴は、装置に備えられるフレキシブル基板71にある。フレキシブル基板71は、折曲げ部53によって区分される2つの第1半田付け部72と第2半田付け部73とを有するように構成される。第1半田付け部72には、折曲げ部53の延びる方向に突出する突出部74が形成され、突出部74にはもう一つの回路部品75が設けられるとともに、突出部74の先端付近に第1半田付け部72を貫通する長孔形状の装着孔76が形成される。装着孔76の周囲には、接地用ランド77が設けられる。この接地用ランド77には、配線パターン52cの一端部が接続され、配線パターン52cの他端部がもう一つの回路部品75に接続される。
【0065】
光ピックアップ装置70のハウジング33の側面40であって、装着状態にあるフレキシブル基板71の装着孔76に対応する位置には、めねじの刻設されるねじ孔が78が形成される。フレキシブル基板71の第1半田付け部72は、装着孔76におねじ部材79を挿通させ、さらにおねじ部材79をハウジング33に形成されるねじ孔78に螺合させることによって、ハウジングに着脱自在に装着される。このとき、おねじ部材79は、第1半田付け部72の装着孔76の周囲に設けられる接地用ランド77と接触し、おねじ部材79を介して接地用ランド77とハウジング33とが電気的に接続される。
【0066】
このように構成される光ピックアップ装置70では、フレキシブル基板71の第1半田付け部72がハウジング33におねじ部材79で固定されるので、光ピックアップ装置70の動作中にフレキシブル基板71の回路部品34,75搭載部分が不用意に動くことがなくなり、回路部品34,75の破損が防止される。
【0067】
またホログラムレーザ31のリード端子46をフレキシブル基板71の貫通孔に挿入してランドと半田付けした後、ホログラムレーザ31の装着位置を微調整するためにホログラムレーザ31を移動するとき、装着孔76が長孔に形成されているので、その長孔寸法分だけホログラムレーザ31の移動量を吸収することができる。したがって、ホログラムレーザ31の装着位置調整時に、フレキシブル基板71のランドとホログラムレーザ31のリード端子46との接続部に負荷される応力が抑制されるので、調製時の破損が防止される。さらに、フレキシブル基板71をハウジング33に装着した状態で、おねじ部材79を介して接地用ランド77とハウジング33とが電気的に接続されるので、グラウンドの電位が安定化され、フレキシブル基板71上を伝送される信号の品位が向上される。
【0068】
以上に述べたように、本発明の実施の形態では、回路部品は、バイパス・コンデンサ、サーミスタ、高周波重畳集積回路およびカップリング・コンデンサを含んで構成されるけれども、これに限定されることなく、前述の4つを超える他の部品を含む構成であってもよく、また前述の4部品全てを備えない構成であってもよい。またホログラムレーザは、1つ備えられる構成であるけれども、これに限定されることなく、複数個を備える構成であってもよい。また発光素子または受光素子のみが複数個備えられる構成であってもよい。またホログラムレーザのリード端子は、フレキシブル基板に形成される貫通孔を挿通し、ランドと半田付けされるように構成されるけれども、これに限定されることなく、貫通孔の形成されていないフレキシブル基板上に設けられるランドと半田付けされる構成であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、光ピックアップ装置に設けられるフレキシブル基板は、折曲げ可能な折曲げ部と、折曲げ部によって区分される複数の半田付け部と、各半田付け部にそれぞれ設けられる複数のランドとを備える。発光素子および受光素子に備わるリード端子は、フレキシブル基板の半田付け部同士が重なる部分を有するように折曲げ部において折曲げられた状態で、フレキシブル基板に設けられるランドと半田付けされる。
【0070】
フレキシブル基板がたとえば半田付け部を2つ有する場合、折曲げられた状態にある一方の半田付け部に形成されている配線パターンを装置外へ通じる伝送経路として用い、他方の半田付け部に形成されている配線パターンをフレキシブル基板に搭載される回路部品への伝送経路として用いることができる。このとき、装置外へ通じる伝送経路である配線パターンと、回路部品への伝送経路である配線パターンとは、一方および他方の異なる半田付け部にそれぞれ形成されているので、配線パターン同士が交差することがない。
【0071】
また装置外へ通じる伝送経路である配線パターンと、回路部品への伝送経路である配線パターンとは、1層が形成されていれば、信号伝送の目的を達することができる、すなわちフレキシブル基板は単層構造でよい。このように、フレキシブル基板を多層構造にすることなく、また別途ランドおよび配線パターンの形成された基板等を必要とすることなく、発光素子および受光素子に備わるリード端子をフレキシブル基板に接続するに際して、配線パターンの交差を防止することができる。
【0072】
また本発明によれば、リード端子は、半田付け部に形成される貫通孔に挿入され、貫通孔の周囲に設けられるランドと半田付けされる。このように、フレキシブル基板を折曲げ部で折曲げて半田付け部同士を重ね合わせるとき、特定の貫通孔同士の位置を合わせることによって、重ね合わされる半田付け部同士の位置決めを容易に行うことができるので、組立作業性を向上することができる。
【0073】
また本発明によれば、貫通孔の少なくとも1つには、複数のリード端子が挿入される。複数形成される貫通孔のうち、前述の位置決めに利用されない貫通孔に複数のリード端子を挿入する構成とし、このとき複数のリード端子が挿入される貫通孔を長孔にすることが好ましい。貫通孔を長孔にすることによって、該貫通孔に挿入されるリード端子における若干の変形が許容されるので、貫通孔に対するリード端子の挿入が容易になり、組立作業性を向上することができる。
【0074】
また本発明によれば、リード端子の少なくとも1つは、2つ以上の半田付け部にそれぞれ設けられるランドに半田付けされる。このように、リード端子は、各半田付け部に設けられるランドにそれぞれ半田付けされ、かつランドに接続されている配線パターンに電気的に接続される。したがって、各半田付け部に配線パターンをそれぞれ形成しておくことによって、1層構造のフレキシブル基板で、リード端子に接続される配線パターンの交差を防止することができる。
【0075】
また本発明によれば、回路部品の少なくとも1つは、フレキシブル基板が、半田付け部同士が重なる部分を有するように折曲げ部で折曲げられた状態で、フレキシブル基板同士が対向する面のいずれか一方に搭載される。このことによって、回路部品は、折曲げられたフレキシブル基板の内側に配置されるので、回路部品に備わる端子部もフレキシブル基板で覆われる。したがって、回路部品がハウジング等の金属素材の部品と接触してショートすることが防止されるので、回路部品のショートを防止するための絶縁施工を省略することが可能になり、組立作業性を向上することができる。
【0076】
また本発明によれば、フレキシブル基板は、フレキシブル基板に形成される装着孔と、ハウジングに形成されるねじ孔とを整合させ、おねじ部材を装着孔に挿通させ、さらにねじ孔に螺合させることによって、ハウジングに着脱自在に装着される。このように、フレキシブル基板の一部がハウジングにおねじ部材で固定されることによって、光ピックアップ装置の動作中にフレキシブル基板の回路部品搭載部分が不用意に動くことがなくなるので、回路部品の破損を防止することができる。
【0077】
また本発明によれば、フレキシブル基板に形成される装着孔は、長孔形状を有するように形成される。このことによって、ホログラムレーザのリード端子をフレキシブル基板の貫通孔に挿入してランドと半田付けした後、ホログラムレーザの装着位置を微調整するためにホログラムレーザを移動するとき、装着孔の長孔寸法分だけホログラムレーザの移動量を吸収することができる。したがって、ホログラムレーザの装着位置調整時に、フレキシブル基板のランドとホログラムレーザのリード端子との接続部に応力が負荷されることを防止できるので、調製時の破損を防止することができる。
【0078】
また本発明によれば、フレキシブル基板の装着孔の周囲に接地用ランドを設け、接地用ランドに接地用配線パターンを予め接続しておき、装着孔におねじ部材を挿通させ、さらにおねじ部材をハウジングに形成されるねじ孔に螺合させることによって、フレキシブル基板をハウジングに装着した状態で、おねじ部材を介して接地用ランドひいては接地用配線パターンとハウジングとが電気的に接続される。このことによって、グラウンドの電位が安定化されるので、フレキシブル基板上を伝送される信号の品位を向上することができる。
【0079】
また本発明によれば、フレキシブル基板は、配線層が1層からなる単層構造を有し、ランドが表裏両面に設けられるプリパンチ基板である。このように、フレキシブル基板の表裏両面にランドが設けられるので、折曲げ部で折曲げられた状態で、たとえば2つの半田付け部の互いに対向する面上にランドが存在することになる。したがって、一度の半田付け動作によって、2つの半田付け部の半田付けを行うことが可能になるので、配線パターンの設計自由度が増す。また1層構造であるので、多層構造のフレキシブル基板に比べて安価に製造できる利点がある。
【0080】
また本発明によれば、発光素子と受光素子とは、同一の筐体に収容されるホログラムレーザを構成する。発光素子と受光素子とが一つの筐体に収容され、これらの電気的接続端子であるリード端子が、一つの筐体に集約して備えられるので、発光素子と受光素子とを一度の半田付け動作でランドおよび配線パターンと半田付けすることができる。したがって、組立作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である光ピックアップ装置30の構成を簡略化して示す平面図である。
【図2】図1に示す光ピックアップ装置30の正面図である。
【図3】フレキシブル基板35の構成を簡略化して示す平面図である。
【図4】折曲げ部53で折曲げられた状態にあるフレキシブル基板35を示す図である。
【図5】図4に示す切断面線V−Vから見たホログラムレーザ31を半田付けした状態の断面図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態である光ピックアップ装置70の構成を簡略化して示す平面図である。
【図7】図6に示す光ピックアップ装置70に備わるフレキシブル基板71の構成を示す平面図である。
【図8】フレキシブル基板2を備える従来の光ピックアップ装置1の平面図である。
【図9】図8に示す光ピックアップ装置1の正面図である。
【図10】フレキシブル基板2の半田付け部10の拡大平面図である。
【図11】ホログラムレーザ3の外観を示す図である。
【図12】ホログラムレーザ3のリード端子18がランド12と半田付けされた状態を示す部分断面図である。
【図13】ホログラムレーザ3および回路部品16の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】ホログラムレーザ3のリード端子18が2つの半田付け部27a,27bに設けられるランド12と半田付けされた状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
30,70 光ピックアップ装置
31 ホログラムレーザ
32 光学部品
33 ハウジング
34,75 回路部品
35,71 フレキシブル基板
36 光ディスク
37 筐体
38a,38b シャフト
46 リード端子
51 基材
52 配線パターン
53 折曲げ部
54,72 第1半田付け部
55,73 第2半田付け部
5658 ランド
57,59,60,61 貫通孔
74 突出部
76 装着孔
77 接地用ランド
78 ねじ孔
79 おねじ部材

Claims (10)

  1. 複数のリード端子を有する発光素子および受光素子と、発光素子から発光されて受光素子に受光される光路上に設けられる光学部品と、光学部品が搭載されるハウジングと、発光素子および受光素子と電気的に接続される回路部品と、回路部品が搭載されるフレキシブル基板とを備える光ピックアップ装置において、
    前記フレキシブル基板は、
    折曲げ可能な折曲げ部と、
    折曲げ部によって区分される複数の半田付け部と、
    各半田付け部にそれぞれ設けられる複数のランドとを備え、
    前記フレキシブル基板の半田付け部同士が重なる部分を有するように前記折曲げ部で折曲げられた状態で、前記リード端子とランドとが半田付けされることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記複数の半田付け部には、貫通孔がそれぞれ形成され、
    前記ランドは、貫通孔の周囲に設けられ、
    前記リード端子は、貫通孔に挿入されてランドと半田付けされることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記貫通孔の少なくとも1つには、
    複数のリード端子が挿入されることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記リード端子の少なくとも1つは、
    2つ以上の半田付け部にそれぞれ設けられるランドに半田付けされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記回路部品の少なくとも1つは、
    前記フレキシブル基板が前記折曲げ部で折曲げられた状態で、前記フレキシブル基板同士が対向する面のいずれか一方に搭載されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記フレキシブル基板には、フレキシブル基板を貫通する装着孔が形成され、前記ハウジングには、めねじの刻設されるねじ孔が形成され、
    前記フレキシブル基板は、
    前記装着孔におねじ部材を挿通させ、さらにおねじ部材をハウジングに形成されるねじ孔に螺合させることによって、ハウジングに着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ピックアップ。
  7. 前記装着孔は、
    長孔形状を有するように形成されることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記フレキシブル基板の装着孔の周囲には接地用ランドが設けられ、
    装着孔におねじ部材を挿通させ、さらにおねじ部材をハウジングに形成されるねじ孔に螺合させることによって、前記フレキシブル基板をハウジングに装着した状態で、おねじ部材が接地用ランドと接触し、おねじ部材を介して接地用ランドとハウジングとが電気的に接続されることを特徴とする請求項6または7記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記フレキシブル基板は、
    配線層が1層からなる単層構造を有し、前記ランドが表裏両面に設けられるプリパンチ基板であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記発光素子と受光素子とは、
    同一の筐体に収容されるホログラムレーザであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
JP2003178571A 2003-06-23 2003-06-23 光ピックアップ装置 Pending JP2005018831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003178571A JP2005018831A (ja) 2003-06-23 2003-06-23 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003178571A JP2005018831A (ja) 2003-06-23 2003-06-23 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005018831A true JP2005018831A (ja) 2005-01-20

Family

ID=34180146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003178571A Pending JP2005018831A (ja) 2003-06-23 2003-06-23 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005018831A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007026476A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2011091295A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 光データリンク

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007026476A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2011091295A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 光データリンク

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4714665B2 (ja) 光学デバイスモジュール及びその製造方法
JP4384606B2 (ja) 光ディスクドライブ装置
JP3069840U (ja) 光ピックアップ装置
US6931650B2 (en) Pickup device and disk drive
TW200423102A (en) Semiconductor integrated apparatus
JP2005018831A (ja) 光ピックアップ装置
JP2006080227A (ja) 回路基板およびそれを備える光ピックアップ
JP2005044963A (ja) レーザダイオードモジュール
CN1331120C (zh) 拾取装置
JP3297362B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
KR100593821B1 (ko) 광학 헤드 장치의 배선부재
JP2005072736A (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
JP4874070B2 (ja) 光学式ピックアップ
JP3946111B2 (ja) 光学式ピックアップの対物レンズ支持機構
JP4183631B2 (ja) ヘッド装置の配線装置
JP4100154B2 (ja) Fpc、ピックアップ装置及びディスク装置
JP2010287876A (ja) 配線構造および光ディスク装置
US8619537B2 (en) Optical pickup device and method of manufacturing the same
JP2008147462A (ja) 回路基板
JP2005135551A (ja) 回路装置、光ピックアップ装置および光ピックアップ装置を搭載する電子機器
JP2000228021A (ja) 記録再生装置の光ピックアップ装置
JP2011086336A (ja) 光ピックアップ
JP2004005828A (ja) 光ヘッド装置
JP2570205Y2 (ja) ピックアップの伝送ケーブル接合装置
JP3175488B2 (ja) 回転ヘッドシリンダー装置