JP2005016612A - 変速機のシフト装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】この発明の目的は、セレクト方向及びシフト方向の各ストロークの設定の自由度を向上することにある。
【構成】このため、この発明は、変速機のシフト装置において、シフトレバーの中立位置における作動腕部の作動腕部中心線とコントロール軸のコントロール軸中心線とを含む平面内に配設される不動支点を有する不動支点部を設け、この不動支点部とコントロール軸とを作動腕部よりも短い長さのセレクトコントロールアームにより連絡して設け、このセレクトコントロールアームは一端側を不動支点部にセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けるとともに他端側をコントロール軸にシフト方向にのみ回動可能に枢支して設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は変速機のシフト装置に係り、特に、セレクト方向及びシフト方向の各ストロークの設定の自由度を向上し得る変速機のシフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載した内燃機関に手動式の変速機を連結して設け、この変速機により内燃機関の発生する駆動力を変換して取出し、プロペラシャフトを介して車輪を駆動するものがある。手動式の変速機は、シフト装置により変速ギヤ列を切換えている。
【0003】
車両に搭載した内燃機関に連結される手動式の変速機のシフト装置としては、図11〜図14に示すものがある。図11において、102は図示しない車両の車体フロア、104は車両に搭載した内燃機関、106は内燃機関104に連結した手動式の変速機である。変速機106は、変速機ケース108内に複数段の変速ギヤ列(図示せず)を内蔵している。
【0004】
変速機106は、変速ギヤ列の噛合状態を切換えるシフト装置110を設けている。シフト装置110は、変速機ケース108の上方のシフトアンドセレクト軸ケース112にシフトアンドセレクト軸114を周方向移動可能且つ軸方向移動可能に保持している。
【0005】
シフトアンドセレクト軸114は、一端側をシフトアンドセレクト軸ケース112外に突出位置させて、後述するコントロール軸138に連絡する連絡筒部116を設けるとともに、他端側をシフトアンドセレクト軸ケース112内に挿入位置させて、図示しない各速シフト軸を動作させるシフトアンドセレクトアームを設けている。シフトアンドセレクト軸114は、シフトアンドセレクトアームにより各速シフト軸を動作させ、変速ギヤ列の噛合状態を切換える。
【0006】
シフト装置110は、変速機ケース108から支持フレーム118により離間して支持されたベース部材120に、変速ギヤ列の噛合状態を切換操作するシフトレバー122を、セレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けている。
【0007】
シフトレバー122は、車体フロア102から上方に突出されたレバー軸124の上端にシフトノブ126を設け、シフトノブ126下方のレバー軸124を覆うブーツ128を設け、レバー軸124の下端にセレクト操作及びシフト操作の回動中心となる半球状の支持部130を設けている。支持部130は、図12〜図14に示す如く、ベース部材120の枢支部132に回動可能に枢支して設けている。支持部130からは、作動腕部134を下方に突出させて設け、作動腕部134の下端に後述するコントロール軸138に連絡する連絡筒部136を設けている。
【0008】
シフト装置110は、シフトレバー122のセレクト操作及びシフト操作により夫々周方向移動及び軸方向移動されるコントロール軸138を設けている。コントロール軸138は、一端側のフォーク部140に作動腕部134の連絡筒部136を連絡ピン142により連絡して設け、他端側のフォーク部144をシフトアンドセレクト軸114の連絡筒部116に連絡ピン146により連絡して設けている。
【0009】
シフト装置110は、シフトレバー122のシフトノブ126からのセレクト方向及びシフト方向の入力を、レバー軸124から作動腕部134によりコントロール軸138を介してシフトアンドセレクト軸114に伝達し、シフトアンドセレクトアームにより各速シフト軸を動作させ、変速ギヤ列の噛合状態を切換える。
【0010】
従来の変速機のシフト装置には、シフトレバー側のインナスリーブとトランスミッション側のアウタスリーブとを複数の弾性体を介して接続した防振ブッシュを設け、180度対称位置に配置した第1・第2の弾性体をそれぞれ横並びに三分割し、所定の大きさの荷重が入力したときに三つの分割体のうちの両側の二つを座屈させて、静ばね定数を初めに高く、後に低く切り換えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の変速機のシフト装置には、変速機ケースの上方に配置されるシフトアンドセレクト軸と運転席近傍のシフトレバーとを連結するコントロール軸を有し、シフトアンドセレクト軸のコントロール軸連結部を変速機ケースの運転席側端よりさらに突出させ、シフトアンドセレクト軸のコントロール軸連結部にオフセットヨークを下向きに取付け、オフセットヨークを介してシフトアンドセレクト軸とコントロール軸とを連結したものがある(例えば、特許文献2参照。)
【0011】
【特許文献1】
実開平6−80045号公報(第4・5頁、図1〜図3)
【特許文献2】
特開平4−15129号公報(第4頁、図1)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図11〜図14に示す変速機106のシフト装置110は、シフトレバー122のシフトノブ126からのセレクト方向の入力を、図13・図14に示す如く、レバー軸124から作動腕部134によりコントロール軸138に周方向移動(回転運動)として伝達し、また、シフトレバー122のシフトノブ126からのシフト方向の入力を、図12に示す如く、レバー軸124から作動腕部134によりコントロール軸138に軸方向移動(直線運動)として伝達する。
【0013】
このとき、シフト装置110によるシフト方向については、図11に示す如く、(シフトノブ126上端のストローク=コントロール軸138のストローク*シフトレバー122の支持部130の回転中心C1からシフトノブ126上端までの長さA/シフトレバー122の支持部130の回転中心C1から作動腕部134の連絡筒部136の回転中心C2までの長さB)、となる。
【0014】
一方、シフト装置110によるセレクト方向については、図14に示す如く、(シフトレバー122の回転角θ=コントロール軸138の回転角)、となるため、コントロール軸138上の回転角を一定とすると、長さAが長くなれば、シフトノブ126上端のストロークが大きくなることになる。
【0015】
これにより、シフト装置110は、運転者が操作しやすい位置にシフトレバー122を配置し、シフト操作力とシフトノブ126上端のストロークとを考慮して、シフトレバー122の回転中心C1の位置を決定すると、セレクト方向のシフトノブ126上端のストローク量はコントロール軸138の回転角=変速機106内部の設計により一義的に決定されてしまい、自由度がない問題がある。
【0016】
このため、シフトノブ126上端のセレクト方向及びシフト方向の各ストロークは、シフトノブ126の位置等のレイアウトや使用する変速機106の構造によって制約を受ける不都合がある。また、従来のシフト装置110は、作動腕部134の長さBが、主としてシフト方向のストローク(=回転角度)及びシフト荷重を考慮して決定されていたため、セレクト方向のストローク(=回転角度)の設定に自由度が無く、シフトレバー122のセレクト方向のストロークが増加して操作感を悪化させる問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、変速機の変速機ケースにシフトアンドセレクト軸を周方向移動可能且つ軸方向移動可能に保持して設け、前記変速機ケースから離間して支持されたベース部材にシフトレバーをセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設け、前記シフトレバーの下端には前記ベース部材に回動可能に枢支されてセレクト操作及びシフト操作の回動中心となる支持部を設けるとともにこの支持部から作動腕部を突出させて設け、前記シフトレバーのセレクト操作及びシフト操作により夫々周方向移動及び軸方向移動されるコントロール軸を設け、このコントロール軸の一端側を前記シフトレバーの作動腕部に連絡して設けるとともに他端側を前記シフトアンドセレクト軸に連絡して設けた変速機のシフト装置において、前記シフトレバーの中立位置における前記作動腕部の作動腕部中心線と前記コントロール軸のコントロール軸中心線とを含む平面内に配設される不動支点を有する不動支点部を設け、この不動支点部と前記コントロール軸とを前記作動腕部よりも短い長さのセレクトコントロールアームにより連絡して設け、このセレクトコントロールアームは一端側を前記不動支点部にセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けるとともに他端側を前記コントロール軸にシフト方向にのみ回動可能に枢支して設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の変速機のシフト装置は、シフトレバーの中立位置における作動腕部の作動腕部中心線とコントロール軸のコントロール軸中心線とを含む平面内に配設される不動支点を有する不動支点部を設け、この不動支点部とコントロール軸とを作動腕部よりも短い長さを有するセレクトコントロールアームにより連絡して設け、このセレクトコントロールアームは一端側を不動支点部にセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けるとともに他端側をコントロール軸にシフト方向にのみ回動可能に枢支して設けたことにより、シフトレバーをセレクト操作した際には、コントロール軸が作動腕部よりも短い長さのセレクトコントロールアームの一端側の不動支点を中心としてセレクト方向に回転するため、シフトレバーの回転角に対するコントロール軸の回転角を増大させることができる。また、シフトレバーをシフト操作した際には、セレクトコントロールアームがシフト方向のストロークに影響を与えることが無いため、コントロール軸のストロークが増加されることが無い。
【0019】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すものである。図5・図6において、2は図示しない車両の車体フロア、4は車両に縦置きに搭載したエンジン、6はエンジン4に連結した手動式の変速機である。変速機6は、車体フロア2の下側に配設され、変速機ケース8内に複数段の変速ギヤ列(図示せず)を内蔵している。
【0020】
変速機6は、変速ギヤ列の噛合状態を切換えるシフト装置10を設けている。シフト装置10は、変速機ケース8の上方にシフトアンドセレクト軸ケース12を設け、このシフトアンドセレクトケース12にシフトアンドセレクト軸14を周方向移動可能且つ軸方向移動可能に保持している。
【0021】
シフトアンドセレクト軸14は、一端側をシフトアンドセレクト軸ケース12外に突出位置させて、後述するコントロール軸48に連絡する連絡筒部16を設けるとともに、他端側をシフトアンドセレクト軸ケース12内に挿入位置させて、図示しない各速シフト軸を動作させるシフトアンドセレクトアームを設けている。シフトアンドセレクト軸14は、シフトアンドセレクトアームにより各速シフト軸を動作させ、変速ギヤ列の噛合状態を切換える。
【0022】
シフト装置10は、変速機ケース8から複数本の支持フレーム18により離間して支持されたベース部材20に、変速ギヤ列の噛合状態を切換操作するシフトレバー22を、セレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けている。複数本の支持フレーム18は、一端側を拡開して変速機ケース8及びシフトアンドセレクト軸ケース12に夫々取付ボルト24により取付けて設け、他端側を集合してベース部材20の平板部26に固着して設けている。
【0023】
シフトレバー22は、車体フロア2から上方に突出されたレバー軸28の上端にシフトノブ30を設け、シフトレバー22下方のレバー軸28を覆うブーツ32を設け、レバー軸28の下端にセレクト操作及びシフト操作の回動中心となる半球状の支持部34を設けている。
【0024】
支持部34は、図1・図2に示す如く、ベース部材20の平板部26に立設した筒状の枢支部36内にシート38及び枢支体40により保持するとともに枢支体40との間にレバースプリング42を弾設して、回動可能に枢支して設けている。支持部34からは、セレクト操作及びシフト操作時に力点となる作動腕部44を下方に突出させて設けている。作動腕部44の下端には、後述するコントロール軸48に連絡する連絡球部46を設けている。
【0025】
シフト装置10は、シフトレバー22のセレクト操作及びシフト操作により周方向移動且つ軸方向移動されるコントロール軸48を設けている。コントロール軸48は、一端側に作動腕部44方向に指向する連絡筒部50を設け、他端側にフォーク部52を設けている。
【0026】
コントロール軸48は、一端側の連絡筒部50内に作動腕部44の連絡球部46を弾性部材54介して上下方向に摺動可能に係合して設けるとともに連絡球部46を弾性部材54に対して回動可能に枢支して設け、他端側のフォーク部52をシフトアンドセレクト軸14の連絡筒部16に連絡ピン56により回動可能に連絡して設けている。
【0027】
シフト装置10は、シフトレバー22のシフトノブ30からのセレクト方向及びシフト方向の入力を、レバー軸28から作動腕部44によりコントロール軸48を介してシフトアンドセレクト軸14に伝達し、シフトアンドセレクトアームにより各速シフト軸を動作させ、変速ギヤ列の噛合状態を切換える。
【0028】
このシフト装置10は、図1・図2に示す如く、シフトレバー22の中立位置における作動腕部44の作動腕部中心線L1とコントロール軸48のコントロール軸中心線L2とを含む平面P内に配設される不動支点Sを有する不動支点部58を設けている。
【0029】
不動支点Sは、シフトアンドセレクト軸14のシフトアンドセレクト軸中心線L3の延長上に設けている。不動支点部58は、ベース部材20の平板部26から延長された延長部60の下側にコントロール軸48に向かって筒状に突出させて設けている。不動支点部58下方のコントロール軸48には、可動支点部62を設け、支点孔64を設けている。
【0030】
ベース部材20に設けた不動支点部58とコントロール軸48に設けた可動支点部62とは、セレクトコントロールアーム66により連絡して設けている。セレクトコントロールアーム66は、一端側に不動支点部58に回動可能に枢支される支持球部68を設け、他端側にコントロール軸48の可動支点部62を両側から挟むように下向き略U字形状のフォーク部70を設けている。フォーク部70は、一対の対向する支持部70aとこれら支持部70aを連絡する連絡部70bとからなり、支持部70aに軸孔72を設け、連絡部70bに支持球部68を固着して設けている。
【0031】
セレクトコントロールアーム66は、図5に示す如く、シフトレバー22の支持部34の回転中心C1から作動腕部44の連絡球部46の回転中心C2までの長さBよりも、支持球部68の回転中心である不動支点Sからフォーク部70の軸孔72の軸孔中心C3までの長さDを短く設定している。
【0032】
このセレクトコントロールアーム66は、一端側の支持球部68を不動支点部58にブッシュ74を介してセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けるとともに、他端側のフォーク部70の軸孔72とコントロール軸48の可動支点部62の支点孔64とに支軸76を挿通してフォーク部70をコントロール軸48にシフト方向にのみ回動可能に枢支して設けている。
【0033】
次に、第1実施例の作用を説明する。
【0034】
変速機6のシフト装置10は、シフトレバー22のシフトノブ30を把持してレバー軸28をセレクト方向及びシフト方向に回動すると、作動腕部44によりコントロール軸48を介してシフトアンドセレクト軸14が夫々周方向移動及び軸方向移動され、シフトアンドセレクト軸14に設けたシフトアンドセレクトアームにより各速シフト軸を動作させ、変速ギヤ列の噛合状態を切換える。
【0035】
このシフト装置10は、ベース部材20に対してコントロール軸48を回動可能に連絡するセレクトコントロールアーム66を設けている。セレクトコントロールアーム66は、作動腕部44の長さBよりも短い長さDに設定され、一端側をベース部材20に設けた不動支点部58にセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設け、他端側をコントロール軸48の可動支点部62にシフト方向にのみ回動可能に枢支して設けている。
【0036】
このシフト装置10のシフト方向の動作は、図5に示す如く、(シフトノブ26上端のストローク=コントロール軸48のストローク*シフトレバー22の支持部34の回転中心C1からシフトノブ26上端までの長さA/シフトレバー22の支持部34の回転中心C1から作動腕部44の連絡球部46の回転中心C2までの長さB)、となり、セレクトコントロールアーム66の影響を受けない。
【0037】
一方、シフト装置10のセレクト方向の動作は、図4に示す如く、コントロール軸48の回転が作動腕部44よりも短いセレクトコントロールアーム66により規制されるため、シフトレバー22の回転角である作動腕部44の回転角θ1に対して、(作動腕部44の長さB/セレクトコントロールアーム66の長さD)だけ、コントロール軸48の回転角θ2を大きくすることができる。
【0038】
このように、このシフト装置10は、シフトレバー22をセレクト操作した際には、コントロール軸48が作動腕部44の長さBよりも短い長さDのセレクトコントロールアーム66の一端側の不動支点Sを中心としてセレクト方向に回転するため、シフトレバー22の回転角θ1に対するコントロール軸48の回転角θ2を増大(θ1<θ2)させることができる。このため、このシフト装置10は、シフトレバー22の操作感を向上することができる。
【0039】
また、シフトレバー22をシフト操作した際には、セレクトコントロールアーム66がシフト方向のストロークに影響を与えることが無いため、コントロール軸48のストロークが増加されることが無い。このため、このシフト装置10は、シフト方向及びセレクト方向のストロークの設定の自由度を向上することができる。
【0040】
このシフト装置10は、不動支点部58をベース部材20に設けており、セレクトコントロールアーム66と作動腕部44とが共にベース部材20に設けられているため、クトコントロールアーム66と作動腕部44との間の組付け精度を向上することができ、作動性を向上することができる。
【0041】
さらに、このシフト装置10は、不動支点部58の不動支点Sをシフトアンドセレクト軸14のシフトアンドセレクト軸中心線L3の延長上に設けているため、セレクト操作時のシフトアンドセレクト軸14の回転中心とコントロール軸48の回転中心とが一致しているため、滑らかに周方向に回転させることができ、操作性を向上することができる。
【0042】
図7・図8は、この発明の第2実施例を示すものである。第2実施例の変速機6のシフト装置10は、ベース部材20に設けた不動支点部58とコントロール軸48に設けた可動支点部62とを連絡するセレクトコントロールアーム66の支持球部68にねじ軸78を設け、セレクトコントロールアーム66のフォーク部70の連絡部70bにねじ軸78が螺着されるねじ孔80を設け、連絡部70bのねじ孔80に螺合された支持球部68のねじ軸78に螺着される止めナット82を設けている。
【0043】
第2実施例のシフト装置10は、フォーク部70の連絡部70bのねじ孔80に対する支持球部68のねじ軸78の螺合長さを変更することにより、支持球部68の回転中心である不動支点Sからフォーク部70の軸孔72の軸孔中心C3までの長さDを変更することが可能であり、支持球部68のねじ軸78に止めナット82を螺着して連絡部70bに当接させることにより、フォーク部70に支持球部68を固定することができる。
【0044】
これにより、第2実施例のシフト装置10は、シフトレバー22の支持部34の回転中心C1から作動腕部44の連絡球部46の回転中心C2までの長さBに対して、セレクトコントロールアーム66の支持球部68の回転中心である不動支点Sからフォーク部70の軸孔72の軸孔中心C3までの長さDを容易に変更して設定することができる。
【0045】
このため、第2実施例のシフト装置10は、シフトレバー22をセレクト操作した際に、シフトレバー22の回転角θ1に対するコントロール軸48の回転角θ2の増大量を適切に設定することができ、シフトレバー22の操作感を向上することができるとともに、シフト方向及びセレクト方向のストロークの設定の自由度をさらに向上することができる。
【0046】
図9・図10は、この発明の第3実施例を示すものである。第3実施例の変速機6のシフト装置10は、不動支点Sを有する不動支点部58としてベース部材20の延長部60の下側にコントロール軸48に向かって突出され且つコントロール軸中心線L3方向に並設されて対向する一対の支持部84を設け、この支持部84に不動支点Sとなる支点孔86をコントロール軸中心線L3方向に指向させて設けている。不動支点部58下方のコントロール軸48には、可動支点部62を設け、この可動支点部62にコントロール軸46の径方向に貫通され且つコントロール軸中心線L3方向に延びる長穴形状の案内孔88を設けている。
【0047】
ベース部材20に設けた不動支点部58とコントロール軸48に設けた可動支点部62とを連絡するセレクトコントロールアーム66は、一端側に不動支点部58にシフト方向にのみ回動可能に軸支される軸支部90を設け、他端側にコントロール軸48の可動支点部62を両側から挟むように下向き略U字形状のフォーク部92を設けている。軸支部90には、浮動支点部58の支点孔86と合致する軸孔94を設けている。フォーク部92は、一対の対向する支持部92aとこれら支持部92aを連絡する連絡部92bとからなり、支持部92aに軸孔92cを設け、連絡部92bに軸支部90を固着して設けている。
【0048】
作動腕部44よりも短いセレクトコントロールアーム66は、一端側の軸支部90の軸孔94と不動支点部58の支点孔86とに支軸96を挿通して、軸支部90を不動支点部58にセレクト方向にのみ回動可能に枢支して設け、他端側のフォーク部92の軸孔92cとコントロール軸48の可動支点部62の案内孔88とに支軸98を挿通して、フォーク部92に対してコントロール軸48をシフト方向に移動可能且つフォーク部92とコントロール軸48とをセレクト方向に共周り可能に支持して設けている。
【0049】
第3実施例のシフト装置10は、セレクトコントロールアーム66の一端側の軸支部90を不動支点部58にセレクト方向にのみ回動可能に枢支して設けるとともに、他端側のフォーク部92に対してコントロール軸48をシフト方向に移動可能且つフォーク部92とコントロール軸48とをセレクト方向に共周り可能に支持して設けている。
【0050】
これにより、第3実施例のシフト装置10は、シフトレバー22のセレクト操作時に、コントロール軸48が作動腕部44よりも短いセレクトコントロールアーム66の不動支点Sを中心としてセレクト方向に回転するため、シフトレバー22に対するコントロール軸48の回転角を増大させて操作感を向上することができる。
【0051】
また、第3実施例のシフト装置10は、シフトレバー22のシフト操作時に、セレクトコントロールアーム66のフォーク部92に対してコントロール軸48がシフト方向に移動されて、セレクトコントロールアーム66がコントロール軸48のシフト方向へのストロークに全く影響を与えることが無く、シフト方向及びセレクト方向のストロークの設定の自由度をさらに向上することができる。
【0052】
【発明の効果】
このように、この発明の変速機のシフト装置は、シフトレバーをセレクト操作した際には、コントロール軸が作動腕部よりも短い長さのセレクトコントロールアームの一端側の不動支点を中心としてセレクト方向に回転するため、シフトレバーの回転角に対するコントロール軸の回転角を増大させることができる。このため、このシフト装置は、シフトレバーの操作感を向上することができる。
また、シフトレバーをシフト操作した際には、セレクトコントロールアームがシフト方向のストロークに影響を与えることが無いため、コントロール軸のストロークが増加されることが無い。このため、このシフト装置は、シフト方向及びセレクト方向のストロークの設定の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す変速機のシフト装置の側面図である。
【図2】第1実施例を示す図1のシフト装置の矢印IIによる背面図である。
【図3】第1実施例を示すシフト装置のシフト操作時の側面図である。
【図4】第1実施例を示す図3のシフト装置の矢印IVによるセレクト操作時の背面図である。
【図5】第1実施例を示すシフト装置の支持フレームを破断した変速機の側面図である。
【図6】第1実施例を示すシフト装置を備えた変速機の側面図である。
【図7】第2実施例を示す変速機のシフト装置の側面図である。
【図8】第2実施例を示す図7のシフト装置の矢印VIIIによる背面図である。
【図9】第3実施例を示す変速機のシフト装置の側面図である。
【図10】第3実施例を示す図9のシフト装置の矢印Xによる背面図である。
【図11】従来例を示すシフト装置を備えた変速機の側面図である。
【図12】従来例を示すシフト装置の側面図である。
【図13】従来例を示す図12のシフト装置の矢印XIIIによる背面図である。
【図14】従来例を示す図12のシフト装置のセレクト操作時の背面図である。
【符号の説明】
2 車体フロア
4 エンジン
6 変速機
8 変速機ケース
10 シフト装置
14 シフトアンドセレクト軸
18 支持フレーム
20 ベース部材
22 シフトレバー
28 レバー軸
30 シフトノブ
34 支持部
36 枢支部
44 作動腕部
46 連絡球部
48 コントロール軸
50 連絡筒部
52 フォーク部
58 不動支点部
62 可動支点部
66 セレクトコントロールアーム
68 支持球部
70 フォーク部
74 ブッシュ
76 支軸

Claims (2)

  1. 変速機の変速機ケースにシフトアンドセレクト軸を周方向移動可能且つ軸方向移動可能に保持して設け、前記変速機ケースから離間して支持されたベース部材にシフトレバーをセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設け、前記シフトレバーの下端には前記ベース部材に回動可能に枢支されてセレクト操作及びシフト操作の回動中心となる支持部を設けるとともにこの支持部から作動腕部を突出させて設け、前記シフトレバーのセレクト操作及びシフト操作により夫々周方向移動及び軸方向移動されるコントロール軸を設け、このコントロール軸の一端側を前記シフトレバーの作動腕部に連絡して設けるとともに他端側を前記シフトアンドセレクト軸に連絡して設けた変速機のシフト装置において、前記シフトレバーの中立位置における前記作動腕部の作動腕部中心線と前記コントロール軸のコントロール軸中心線とを含む平面内に配設される不動支点を有する不動支点部を設け、この不動支点部と前記コントロール軸とを前記作動腕部よりも短い長さのセレクトコントロールアームにより連絡して設け、このセレクトコントロールアームは一端側を前記不動支点部にセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設けるとともに他端側を前記コントロール軸にシフト方向にのみ回動可能に枢支して設けたことを特徴とする変速機のシフト装置。
  2. 前記不動支点部は、ベース部材に設けたことを特徴とする請求項1に記載の変速機のシフト装置。
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