JP2005016373A - 可変容量型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】クランク室へオイルを勢いよく噴出することで摺動部の潤滑を確保する可変容量型圧縮機を提供する。
【解決手段】クランク室6を貫通してハウジングに回転自在に支持された駆動軸7と、クランク室6に配されて駆動軸7の回転に同期して回転する斜板21と、斜板21の回転に伴いシリンダボア内を往復摺動するピストン17と、ピストン17の往復摺動によりシリンダボアに選択的に連通する吸入室25および吐出室26とを有し、斜板21の傾斜角を変更することで吐出容量を制御する可変容量圧縮機において、吐出室26を含む吐出領域とクランク室6とを連通する連通路(オイル供給通路40等)を設け、この連通路のクランク室6に臨む開口端部に絞り部41を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】クランク室6を貫通してハウジングに回転自在に支持された駆動軸7と、クランク室6に配されて駆動軸7の回転に同期して回転する斜板21と、斜板21の回転に伴いシリンダボア内を往復摺動するピストン17と、ピストン17の往復摺動によりシリンダボアに選択的に連通する吸入室25および吐出室26とを有し、斜板21の傾斜角を変更することで吐出容量を制御する可変容量圧縮機において、吐出室26を含む吐出領域とクランク室6とを連通する連通路(オイル供給通路40等)を設け、この連通路のクランク室6に臨む開口端部に絞り部41を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、冷凍サイクルなどに用いられる可変容量型圧縮機に関し、特に圧縮された作動流体中に混在するオイルをクランク室に戻す構成を備えた可変容量型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
可変容量型斜板式圧縮機においては、オイル分離器を吐出領域に設けることで吐出ガスに混在しているオイルを分離回収し、この回収されたオイルをクランク室に供給してクランク室内のオイル不足を回避する構成が考えられている。
【0003】
このようなものとして、吐出室に連通するオイル分離室とクランク室とをオイル導入路で連通し、このオイル導入路の途中にオリフィスによる減圧手段を設けると共に、オイル導入路の出口をクランク室の下部に開口させたものや(特許文献1)、リアハウジングに吐出領域とクランク室とを連通する給気通路を設け、吐出領域にオイルセパレータを配設し、給気通路の途中に容量制御弁によって構成された絞り部を設けたもの(特許文献2)などが公知となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−27177号公報(0008欄、図1,2)
【特許文献2】
特開平10−281060号公報(0010欄、0015欄、0017欄)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の構成によれば、吐出領域とクランク室とを連通する通路の途中に絞りが設けられているので、絞りから流出されたオイルは、絞りを通過した直後は流速が速くなるが、クランク室に至るまでには流速が低下してしまい、クランク室へゆっくりと流れ込む。このため、クランク室に対してオイルが噴出するような強い流れは形成されず、連通路の出口が摺動部の近傍に配される場合でも、摺動部にオイルを吹き付けることができず、摺動部の潤滑効果が不十分なものであった。
【0006】
特に、絞り部の出口が特許文献2に示されるように、クランク室の低部から離れた箇所に設けられる場合には、分離された全てのオイルがコンプレッサのオフ時にクランク室に流れ込むと、絞り部はオイルに浸からなくなるので、コンプレッサの起動時に吐出室に吐出された吐出ガスが絞り部を介してクランク室へ流入し易くなり、クランク室の圧力が低下しにくくなって斜板の傾角変化が生じにくくなり、吐出容量が増加しにくくなる不都合がある。
【0007】
この点、特許文献1に示される構成によれば、オイル導入路がクランク室の下部に開口され、オイルの液面よりも下方に位置しているので、連通路に形成された絞りは常時オイルに浸かっている状態にあり、圧縮機の起動時に吐出ガスがクランク室に流入する現象をなくすことが可能となる。しかしながら、このような構成においても、絞り部(オリフィス)が連通路の途中に設けられているので、オイルをクランク室に勢いよく噴出させることができず、クランク室内のオイルを攪拌させて積極的にオイルを摺動部に拡散させる効果を期待できないものであった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、クランク室へオイルを勢いよく噴出することで摺動部の潤滑を確保することを主たる課題としている。また、吐出室とクランク室とを連通する連通路を介して起動時に吐出ガスがクランク室に流入することを防止して起動性を向上させることをも課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明に係る可変容量型圧縮機は、クランク室を貫通してハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記クランク室に配されて前記駆動軸の回転に同期して回転する斜板と、前記斜板の回転に伴いシリンダボア内を往復摺動するピストンと、前記ピストンの往復摺動により前記シリンダボアに選択的に連通する吸入室および吐出室とを有し、前記斜板の傾斜角を変更することで吐出容量を制御するようにしている構成において、前記吐出室を含む吐出領域と前記クランク室とを連通する連通路を設けると共に、前記連通路の前記クランク室に臨む開口端部に絞り部を設けたことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
したがって、吐出領域で分離されたオイルは、連通路を介してクランク室へ供給されることになるが、連通路の開口端部には絞り部が設けられているので、この絞り部によって流速が速められ、クランク室へ勢いよく噴出されることとなる。
【0011】
ここで、吐出室には、作動流体のオイル分離を促進するために、吐出領域に、この領域に吐出された作動流体に混在するオイルを分離するオイル分離器が設けることが好ましい(請求項2)。
【0012】
また、連通路の開口端部に設けられる絞り部はクランク室の最下部に設けるようにしても(請求項3)、また、斜板に対峙して設けるようにしてもよい(請求項4)。
【0013】
特に、前者の構成によれば、クランク室に溜まっているオイルに絞り部が浸されることになるので、圧縮機の起動時に連通路を介して吐出ガスがクランク室に流入する不都合がなくなり、クランク室圧の低下を阻害する不都合がなくなる。また、クランク室に溜められたオイルを絞り部から噴出するオイルによって積極的に攪拌することが可能となり、クランク室の下部に溜められたオイルをクランク室に拡散させて摺動部に供給することが可能となる。また、後者の構成によれば、絞り部から噴出したオイルを斜板に直接吹き付けることが可能となり、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。図1において、圧縮機の一例として冷凍サイクルに用いられる可変容量型圧縮機が示されている。この圧縮機は、シリンダブロック1と、このシリンダブロック1のリア側(図中、右側)にバルブプレート2を介して組み付けられたリアヘッド3と、シリンダブロック1のフロント側(図中、左側)を閉塞するように組み付けられたフロントヘッド4とを有して構成されている。これらフロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプレート2、及び、リアヘッド3は、図示しない締結ボルトにより軸方向に締結されており、圧縮機全体のハウジングを構成している。
【0015】
フロントヘッド4とシリンダブロック1とによって画設されるクランク室6には、一端がフロントヘッド4から突出する駆動軸7が収容されている。この駆動軸7のフロントヘッド4から突出した部分には、軸方向に取り付けられた中継部材8を介してクラッチ板9が固定されている。フロントヘッド4のボス部4aには回転自在に外嵌された駆動プーリ10がクラッチ板9に対峙して設けられ、クラッチ板9は、駆動プーリ10に埋設された励磁コイル11への通電により駆動プーリ10に吸着され、駆動プーリ10に与えられる回転動力を駆動軸7に伝達するようにしている。
【0016】
また、この駆動軸7の一端側は、フロントヘッド4との間に設けられたシール部材12を介してフロントヘッド4との間が気密よく封じられると共にラジアル軸受13にて回転自在に支持されており、駆動軸7の他端側は、シリンダブロック1に収容されたラジアル軸受14にて回転自在に支持されている。
【0017】
シリンダブロック1には、前記ラジアル軸受14が収容される支持孔15と、この支持孔15を中心とする円周上に等間隔に配された複数のシリンダボア16とが形成されており、それぞれのシリンダボア16には、片頭ピストン17が往復摺動可能に挿入されている。この片頭ピストン17は、シリンダボア16内に挿入される頭部17aと、クランク室6に突出する係合部17bとを軸方向に接合して中空に形成されている。
【0018】
前記駆動軸7には、クランク室6内において、該駆動軸7と一体に回転するスラストフランジ18が固定されている。このスラストフランジ18は、駆動軸7に対して略垂直に形成されたフロントヘッド4の内壁面に対してスラスト軸受19を介して回転自在に支持されている。そして、このスラストフランジ18には、リンク部材20を介して斜板21が連結されている。
【0019】
斜板21は、駆動軸7上に設けられたヒンジボール22を中心に傾動可能に取り付けられているもので、スラストフランジ18の回転に同期して一体に回転するようになっている。そして、斜板21は、その周縁部分が前後に設けられた一対のシュー23を介して片頭ピストン17の係合部17bに係留されている。
【0020】
したがって、駆動軸7が回転すると、これに伴って斜板21が回転し、この斜板21の回転運動がシュー23を介して片頭ピストン17の往復直線動に変換され、シリンダボア16の片頭ピストン17とバルブプレート2との間に画成される圧縮室24の容積が変更されるようになっている。
【0021】
リアヘッド3には、吸入室25とこの吸入室25の周囲に連続的に形成された吐出室26とが画成され、バルブプレート2には、吸入室25と圧縮室24とを図示しない吸入弁を介して連通する吸入孔27と、吐出室26と圧縮室24とを図示しない吐出弁を介して連通する吐出孔28とが形成されている。また、リアヘッド3には、吐出室26とクランク室6との連通状態を制御し、クランク室圧を制御する図示しない容量制御弁が装着されており、この容量制御弁によってクランク室圧を制御することで斜板21の傾動角度が調節され、ピストンストロークが変化するようになっている。
【0022】
さらに、リアヘッド3には、吐出室26に吐出した吐出ガスに混在しているオイルを分離するための遠心分離式のオイル分離器30が設けられている。このオイル分離器30は、吐出室26に対して導入孔31を介して連通するオイル分離室32を備えているもので、このオイル分離室32を上下方向に延びる空間によって形成し、その内部に上方から下方に向けて導入筒33を延設して構成されており、吐出室26から導入孔31を介してオイル分離室32に導入された吐出ガスを導入筒33の周りを旋回させながら下方へ導き、その過程において混在しているオイルを分離するようにしている。そして、オイルが分離された作動流体は、導入筒33を介してオイル分離器30の上端に形成された吐出ポート35から送出し、分離されたオイルは、オイル分離室32の底部に形成されたオイル流出孔36からオイル流出通路37を介してオイル分離室32の下方に配されたオイル溜り38に貯められるようになっている。
【0023】
また、リアヘッド3、バルブプレート2、及びシリンダブロック1には、オイル溜り38の下部からクランク室6にかけてオイル供給通路40が穿設されている。このオイル供給通路40は、オイル溜り38よりも下方に位置するクランク室6の最下部に開口し、このオイル供給通路40の出口部、即ち、オイル供給通路40のクランク室6に臨む開口端部には、通路面積を小さくした絞り部41が設けられている。この絞り部41は、同図の破線円にも示されるように、オリフィス42が形成された別体の絞り部材43をオイル供給通路40の開口端部に取り付けて構成されているもので、このオリフィス径は、圧縮機の仕様などを考慮して予め設定されている。
【0024】
したがって、上述の構成においては、吐出室26とこれに導入孔31を介して接続されたオイル分離室32によって吐出領域が形成され、この吐出領域とクランク室6との間がオイル流出通路37、オイル溜り38、オイル供給通路40によってクランク室にオイルを供給する連通路が構成され、オイル分離器30は、吐出領域に設けられている。
【0025】
以上の構成を、図2に示される構成、即ち、オイル溜り38からクランク室6へオイルを供給するオイル供給通路40の入口部(オイル溜り38の出口部)に絞り部41を設けた構成と比較すると、図2に示される構成においては、絞り部41がオイル供給通路40のクランク室6に開口した部分よりも上方にあり、且つ、クランク室6内のオイルの液面よりも上方に位置しているので、圧縮機が停止した後に、オイル溜り38のオイルが全てクランク室6へ流れ込んだ場合には、絞り部41がオイルに浸からなくなるので、圧縮機の起動時には、吐出室26に吐出した吐出ガスが絞り部41を介してクランク室6へ供給されてしまい、クランク室圧の低下が阻害されて斜板の揺動角が大きくならず、吐出容量が増加しにくくなる不都合が生じる。
【0026】
しかしながら、図1に示される構成においては、圧縮機が停止した後に、オイル溜り38のオイルが全てクランク室6に流れ込んだ場合でも、絞り部41は、クランク室6の最下端部に位置するオイル供給通路40の開口端部に設けられてクランク室6に溜められたオイルの液面よりも下方に位置しているので、オイルに常時浸かった状態にある。このため、オイル供給通路40の絞り部41がクランク室6内のオイルで塞がれた状態となるので、圧縮機の起動時に吐出ガスが連通路の絞り部41を介してクランク室6へ導かれることがなくなり、クランク室圧の低下が阻害される不都合がなくなり、圧縮機の良好な起動性を確保することが可能となる。
【0027】
また、オイル供給通路40の開口端部に絞り部41が設けられているので、この絞り部41によってクランク室6へ供給されるオイルの流速が速められ、クランク室6に勢いよく噴出されることとなる。このため、クランク室内のオイルが絞り部41からの噴流によって攪拌されることとなり、クランク室内に溜まっていたオイルをクランク室の上方に拡散させて摺動部に供給することが可能となる。即ち、絞り部41からの噴流によってクランク室の下部に溜まっていたオイルを吹き上がらせて摺動部に付着させ、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【0028】
図3において、オイルをクランク室6に帰還させるオイル供給通路40の他の構成例が示されている。この例においては、シリンダブロック1に他のオイル溜り50を設け、オイル溜り38からクランク室6に掛けて形成されるオイル供給通路40をオイル溜り38と他のオイル溜り50とを接続する供給通路40aと、他のオイル溜り50とクランク室6とを接続する供給通路40bとによって構成し、この供給通路40bのクランク室6の開口端部に絞り部41を設けると共に、この絞り部41を斜板21に対峙させている。尚、絞り部41の構成やその他の構成については、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
【0029】
以上の構成を、図4に示される構成、即ち、オイル溜り38からクランク室6へオイルを供給するオイル供給通路40の入口部(オイル溜り38の出口部)に絞り部41を設けた構成と比較すると、図4に示される構成においては、オイル溜りから流出したオイルはオイル供給通路40を介して他のオイル溜り50に一旦溜められるが、絞り部41で流速が高められたオイルは、他のオイル溜り50に入ると流速が低下し、その後、供給通路40bを介してクランク室6へゆっくり供給される。このため、供給通路40bからクランク室6に供給されるオイルは、図4の破線円に示されるように、シリンダブロック1の壁伝いに流れ込み、勢いよく噴出されることはないので、斜板21へ噴き付けられることはない。
【0030】
これに対して、図3に示される構成によれば、絞り部41がクランク室6に開口端部に設けられているので、他のオイル溜り50に流入されたオイルは、一旦流速は低下するが、クランク室6に供給される際には、絞り部41によって流速が速められ、勢いよく噴出されることとなる。このため、供給通路40を介してクランク室6に供給されるオイルは、斜板21に直接噴き付けられることとなるので、斜板21に潤沢なオイルが供給されて円滑な摺動が確保されることとなる。
【0031】
尚、上述の構成においては、絞り部を別部材からなる絞り部材によって構成したが、ハウジング(シリンダブロック)に一体に形成された絞りによって構成するようにしてもよい。また、絞り部41は、絞り部材43のオリフィス42によって構成したが、クランク室圧を制御する容量制御弁で代用するようにしてもよい。さらに、絞り部とは別に、絞り部の上流の連通路上に容量制御弁を設けても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、吐出領域とクランク室とを連通する連通路に、クランク室に臨む開口端部に絞り部を設けるようにしたので、クランク室へオイルを勢いよく噴出させることが可能となり、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。特に、吐出領域にオイル分離器を設ける場合には、圧縮機から流出するオイルを低減しつつクランク室へのオイル供給量を増大させることが可能となる。
【0033】
また、連通路の開口端部に設けられる絞りをクランク室の最下部に設ける構成によれば、圧縮室の起動時に吐出領域とクランク室とを連通する連通路を介して吐出ガスがクランク室へ流入することを阻止することが可能となり、起動時においてクランク室圧の低下が阻害される不都合がなくなり、圧縮機の機動性を向上させることが可能となる。加えて、連通路の出口側の開口端部に絞り部が設けられているので、クランク室内に溜められたオイルを積極的に攪拌させることで、クランク室内にオイルを積極的に拡散させて摺動部に付着させることが可能となり、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【0034】
また、連通路の開口端部に設けられる絞り部を斜板に対峙して設ける構成によれば、噴出したオイルを斜板に直接噴きつけることが可能となり、斜板の摺動部分の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る可変容量型圧縮機の実施形態を示す断面図で、オイル供給通路の出口部をクランク室の下部に臨ませると共に該出口部に絞り部を設けた構成例を示す図である。
【図2】図2は、図1に係る構成において、オイル供給通路の入口部に絞り部を設けた例を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係る可変容量型圧縮機の他の実施形態を示す断面図で、オイル供給通路の出口部に絞り部を設けた例を示す図である。
【図4】図4は、図3に係る構成において、オイル供給通路の入口部に絞り部を設けた例を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
2 バルブプレート
3 リアヘッド
4 フロントヘッド
6 クランク室
7 駆動軸
16 シリンダボア
17 ピストン
21 斜板
25 吸入室
26 吐出室
30 オイル分離器
32 オイル分離室
37 オイル流出通路
38 オイル溜り
40 オイル供給通路
40a,40b 供給通路
41 絞り部
50 オイル溜り
【発明が属する技術分野】
この発明は、冷凍サイクルなどに用いられる可変容量型圧縮機に関し、特に圧縮された作動流体中に混在するオイルをクランク室に戻す構成を備えた可変容量型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
可変容量型斜板式圧縮機においては、オイル分離器を吐出領域に設けることで吐出ガスに混在しているオイルを分離回収し、この回収されたオイルをクランク室に供給してクランク室内のオイル不足を回避する構成が考えられている。
【0003】
このようなものとして、吐出室に連通するオイル分離室とクランク室とをオイル導入路で連通し、このオイル導入路の途中にオリフィスによる減圧手段を設けると共に、オイル導入路の出口をクランク室の下部に開口させたものや(特許文献1)、リアハウジングに吐出領域とクランク室とを連通する給気通路を設け、吐出領域にオイルセパレータを配設し、給気通路の途中に容量制御弁によって構成された絞り部を設けたもの(特許文献2)などが公知となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−27177号公報(0008欄、図1,2)
【特許文献2】
特開平10−281060号公報(0010欄、0015欄、0017欄)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の構成によれば、吐出領域とクランク室とを連通する通路の途中に絞りが設けられているので、絞りから流出されたオイルは、絞りを通過した直後は流速が速くなるが、クランク室に至るまでには流速が低下してしまい、クランク室へゆっくりと流れ込む。このため、クランク室に対してオイルが噴出するような強い流れは形成されず、連通路の出口が摺動部の近傍に配される場合でも、摺動部にオイルを吹き付けることができず、摺動部の潤滑効果が不十分なものであった。
【0006】
特に、絞り部の出口が特許文献2に示されるように、クランク室の低部から離れた箇所に設けられる場合には、分離された全てのオイルがコンプレッサのオフ時にクランク室に流れ込むと、絞り部はオイルに浸からなくなるので、コンプレッサの起動時に吐出室に吐出された吐出ガスが絞り部を介してクランク室へ流入し易くなり、クランク室の圧力が低下しにくくなって斜板の傾角変化が生じにくくなり、吐出容量が増加しにくくなる不都合がある。
【0007】
この点、特許文献1に示される構成によれば、オイル導入路がクランク室の下部に開口され、オイルの液面よりも下方に位置しているので、連通路に形成された絞りは常時オイルに浸かっている状態にあり、圧縮機の起動時に吐出ガスがクランク室に流入する現象をなくすことが可能となる。しかしながら、このような構成においても、絞り部(オリフィス)が連通路の途中に設けられているので、オイルをクランク室に勢いよく噴出させることができず、クランク室内のオイルを攪拌させて積極的にオイルを摺動部に拡散させる効果を期待できないものであった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、クランク室へオイルを勢いよく噴出することで摺動部の潤滑を確保することを主たる課題としている。また、吐出室とクランク室とを連通する連通路を介して起動時に吐出ガスがクランク室に流入することを防止して起動性を向上させることをも課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明に係る可変容量型圧縮機は、クランク室を貫通してハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記クランク室に配されて前記駆動軸の回転に同期して回転する斜板と、前記斜板の回転に伴いシリンダボア内を往復摺動するピストンと、前記ピストンの往復摺動により前記シリンダボアに選択的に連通する吸入室および吐出室とを有し、前記斜板の傾斜角を変更することで吐出容量を制御するようにしている構成において、前記吐出室を含む吐出領域と前記クランク室とを連通する連通路を設けると共に、前記連通路の前記クランク室に臨む開口端部に絞り部を設けたことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
したがって、吐出領域で分離されたオイルは、連通路を介してクランク室へ供給されることになるが、連通路の開口端部には絞り部が設けられているので、この絞り部によって流速が速められ、クランク室へ勢いよく噴出されることとなる。
【0011】
ここで、吐出室には、作動流体のオイル分離を促進するために、吐出領域に、この領域に吐出された作動流体に混在するオイルを分離するオイル分離器が設けることが好ましい(請求項2)。
【0012】
また、連通路の開口端部に設けられる絞り部はクランク室の最下部に設けるようにしても(請求項3)、また、斜板に対峙して設けるようにしてもよい(請求項4)。
【0013】
特に、前者の構成によれば、クランク室に溜まっているオイルに絞り部が浸されることになるので、圧縮機の起動時に連通路を介して吐出ガスがクランク室に流入する不都合がなくなり、クランク室圧の低下を阻害する不都合がなくなる。また、クランク室に溜められたオイルを絞り部から噴出するオイルによって積極的に攪拌することが可能となり、クランク室の下部に溜められたオイルをクランク室に拡散させて摺動部に供給することが可能となる。また、後者の構成によれば、絞り部から噴出したオイルを斜板に直接吹き付けることが可能となり、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。図1において、圧縮機の一例として冷凍サイクルに用いられる可変容量型圧縮機が示されている。この圧縮機は、シリンダブロック1と、このシリンダブロック1のリア側(図中、右側)にバルブプレート2を介して組み付けられたリアヘッド3と、シリンダブロック1のフロント側(図中、左側)を閉塞するように組み付けられたフロントヘッド4とを有して構成されている。これらフロントヘッド4、シリンダブロック1、バルブプレート2、及び、リアヘッド3は、図示しない締結ボルトにより軸方向に締結されており、圧縮機全体のハウジングを構成している。
【0015】
フロントヘッド4とシリンダブロック1とによって画設されるクランク室6には、一端がフロントヘッド4から突出する駆動軸7が収容されている。この駆動軸7のフロントヘッド4から突出した部分には、軸方向に取り付けられた中継部材8を介してクラッチ板9が固定されている。フロントヘッド4のボス部4aには回転自在に外嵌された駆動プーリ10がクラッチ板9に対峙して設けられ、クラッチ板9は、駆動プーリ10に埋設された励磁コイル11への通電により駆動プーリ10に吸着され、駆動プーリ10に与えられる回転動力を駆動軸7に伝達するようにしている。
【0016】
また、この駆動軸7の一端側は、フロントヘッド4との間に設けられたシール部材12を介してフロントヘッド4との間が気密よく封じられると共にラジアル軸受13にて回転自在に支持されており、駆動軸7の他端側は、シリンダブロック1に収容されたラジアル軸受14にて回転自在に支持されている。
【0017】
シリンダブロック1には、前記ラジアル軸受14が収容される支持孔15と、この支持孔15を中心とする円周上に等間隔に配された複数のシリンダボア16とが形成されており、それぞれのシリンダボア16には、片頭ピストン17が往復摺動可能に挿入されている。この片頭ピストン17は、シリンダボア16内に挿入される頭部17aと、クランク室6に突出する係合部17bとを軸方向に接合して中空に形成されている。
【0018】
前記駆動軸7には、クランク室6内において、該駆動軸7と一体に回転するスラストフランジ18が固定されている。このスラストフランジ18は、駆動軸7に対して略垂直に形成されたフロントヘッド4の内壁面に対してスラスト軸受19を介して回転自在に支持されている。そして、このスラストフランジ18には、リンク部材20を介して斜板21が連結されている。
【0019】
斜板21は、駆動軸7上に設けられたヒンジボール22を中心に傾動可能に取り付けられているもので、スラストフランジ18の回転に同期して一体に回転するようになっている。そして、斜板21は、その周縁部分が前後に設けられた一対のシュー23を介して片頭ピストン17の係合部17bに係留されている。
【0020】
したがって、駆動軸7が回転すると、これに伴って斜板21が回転し、この斜板21の回転運動がシュー23を介して片頭ピストン17の往復直線動に変換され、シリンダボア16の片頭ピストン17とバルブプレート2との間に画成される圧縮室24の容積が変更されるようになっている。
【0021】
リアヘッド3には、吸入室25とこの吸入室25の周囲に連続的に形成された吐出室26とが画成され、バルブプレート2には、吸入室25と圧縮室24とを図示しない吸入弁を介して連通する吸入孔27と、吐出室26と圧縮室24とを図示しない吐出弁を介して連通する吐出孔28とが形成されている。また、リアヘッド3には、吐出室26とクランク室6との連通状態を制御し、クランク室圧を制御する図示しない容量制御弁が装着されており、この容量制御弁によってクランク室圧を制御することで斜板21の傾動角度が調節され、ピストンストロークが変化するようになっている。
【0022】
さらに、リアヘッド3には、吐出室26に吐出した吐出ガスに混在しているオイルを分離するための遠心分離式のオイル分離器30が設けられている。このオイル分離器30は、吐出室26に対して導入孔31を介して連通するオイル分離室32を備えているもので、このオイル分離室32を上下方向に延びる空間によって形成し、その内部に上方から下方に向けて導入筒33を延設して構成されており、吐出室26から導入孔31を介してオイル分離室32に導入された吐出ガスを導入筒33の周りを旋回させながら下方へ導き、その過程において混在しているオイルを分離するようにしている。そして、オイルが分離された作動流体は、導入筒33を介してオイル分離器30の上端に形成された吐出ポート35から送出し、分離されたオイルは、オイル分離室32の底部に形成されたオイル流出孔36からオイル流出通路37を介してオイル分離室32の下方に配されたオイル溜り38に貯められるようになっている。
【0023】
また、リアヘッド3、バルブプレート2、及びシリンダブロック1には、オイル溜り38の下部からクランク室6にかけてオイル供給通路40が穿設されている。このオイル供給通路40は、オイル溜り38よりも下方に位置するクランク室6の最下部に開口し、このオイル供給通路40の出口部、即ち、オイル供給通路40のクランク室6に臨む開口端部には、通路面積を小さくした絞り部41が設けられている。この絞り部41は、同図の破線円にも示されるように、オリフィス42が形成された別体の絞り部材43をオイル供給通路40の開口端部に取り付けて構成されているもので、このオリフィス径は、圧縮機の仕様などを考慮して予め設定されている。
【0024】
したがって、上述の構成においては、吐出室26とこれに導入孔31を介して接続されたオイル分離室32によって吐出領域が形成され、この吐出領域とクランク室6との間がオイル流出通路37、オイル溜り38、オイル供給通路40によってクランク室にオイルを供給する連通路が構成され、オイル分離器30は、吐出領域に設けられている。
【0025】
以上の構成を、図2に示される構成、即ち、オイル溜り38からクランク室6へオイルを供給するオイル供給通路40の入口部(オイル溜り38の出口部)に絞り部41を設けた構成と比較すると、図2に示される構成においては、絞り部41がオイル供給通路40のクランク室6に開口した部分よりも上方にあり、且つ、クランク室6内のオイルの液面よりも上方に位置しているので、圧縮機が停止した後に、オイル溜り38のオイルが全てクランク室6へ流れ込んだ場合には、絞り部41がオイルに浸からなくなるので、圧縮機の起動時には、吐出室26に吐出した吐出ガスが絞り部41を介してクランク室6へ供給されてしまい、クランク室圧の低下が阻害されて斜板の揺動角が大きくならず、吐出容量が増加しにくくなる不都合が生じる。
【0026】
しかしながら、図1に示される構成においては、圧縮機が停止した後に、オイル溜り38のオイルが全てクランク室6に流れ込んだ場合でも、絞り部41は、クランク室6の最下端部に位置するオイル供給通路40の開口端部に設けられてクランク室6に溜められたオイルの液面よりも下方に位置しているので、オイルに常時浸かった状態にある。このため、オイル供給通路40の絞り部41がクランク室6内のオイルで塞がれた状態となるので、圧縮機の起動時に吐出ガスが連通路の絞り部41を介してクランク室6へ導かれることがなくなり、クランク室圧の低下が阻害される不都合がなくなり、圧縮機の良好な起動性を確保することが可能となる。
【0027】
また、オイル供給通路40の開口端部に絞り部41が設けられているので、この絞り部41によってクランク室6へ供給されるオイルの流速が速められ、クランク室6に勢いよく噴出されることとなる。このため、クランク室内のオイルが絞り部41からの噴流によって攪拌されることとなり、クランク室内に溜まっていたオイルをクランク室の上方に拡散させて摺動部に供給することが可能となる。即ち、絞り部41からの噴流によってクランク室の下部に溜まっていたオイルを吹き上がらせて摺動部に付着させ、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【0028】
図3において、オイルをクランク室6に帰還させるオイル供給通路40の他の構成例が示されている。この例においては、シリンダブロック1に他のオイル溜り50を設け、オイル溜り38からクランク室6に掛けて形成されるオイル供給通路40をオイル溜り38と他のオイル溜り50とを接続する供給通路40aと、他のオイル溜り50とクランク室6とを接続する供給通路40bとによって構成し、この供給通路40bのクランク室6の開口端部に絞り部41を設けると共に、この絞り部41を斜板21に対峙させている。尚、絞り部41の構成やその他の構成については、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
【0029】
以上の構成を、図4に示される構成、即ち、オイル溜り38からクランク室6へオイルを供給するオイル供給通路40の入口部(オイル溜り38の出口部)に絞り部41を設けた構成と比較すると、図4に示される構成においては、オイル溜りから流出したオイルはオイル供給通路40を介して他のオイル溜り50に一旦溜められるが、絞り部41で流速が高められたオイルは、他のオイル溜り50に入ると流速が低下し、その後、供給通路40bを介してクランク室6へゆっくり供給される。このため、供給通路40bからクランク室6に供給されるオイルは、図4の破線円に示されるように、シリンダブロック1の壁伝いに流れ込み、勢いよく噴出されることはないので、斜板21へ噴き付けられることはない。
【0030】
これに対して、図3に示される構成によれば、絞り部41がクランク室6に開口端部に設けられているので、他のオイル溜り50に流入されたオイルは、一旦流速は低下するが、クランク室6に供給される際には、絞り部41によって流速が速められ、勢いよく噴出されることとなる。このため、供給通路40を介してクランク室6に供給されるオイルは、斜板21に直接噴き付けられることとなるので、斜板21に潤沢なオイルが供給されて円滑な摺動が確保されることとなる。
【0031】
尚、上述の構成においては、絞り部を別部材からなる絞り部材によって構成したが、ハウジング(シリンダブロック)に一体に形成された絞りによって構成するようにしてもよい。また、絞り部41は、絞り部材43のオリフィス42によって構成したが、クランク室圧を制御する容量制御弁で代用するようにしてもよい。さらに、絞り部とは別に、絞り部の上流の連通路上に容量制御弁を設けても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、吐出領域とクランク室とを連通する連通路に、クランク室に臨む開口端部に絞り部を設けるようにしたので、クランク室へオイルを勢いよく噴出させることが可能となり、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。特に、吐出領域にオイル分離器を設ける場合には、圧縮機から流出するオイルを低減しつつクランク室へのオイル供給量を増大させることが可能となる。
【0033】
また、連通路の開口端部に設けられる絞りをクランク室の最下部に設ける構成によれば、圧縮室の起動時に吐出領域とクランク室とを連通する連通路を介して吐出ガスがクランク室へ流入することを阻止することが可能となり、起動時においてクランク室圧の低下が阻害される不都合がなくなり、圧縮機の機動性を向上させることが可能となる。加えて、連通路の出口側の開口端部に絞り部が設けられているので、クランク室内に溜められたオイルを積極的に攪拌させることで、クランク室内にオイルを積極的に拡散させて摺動部に付着させることが可能となり、摺動部の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【0034】
また、連通路の開口端部に設けられる絞り部を斜板に対峙して設ける構成によれば、噴出したオイルを斜板に直接噴きつけることが可能となり、斜板の摺動部分の良好な潤滑を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る可変容量型圧縮機の実施形態を示す断面図で、オイル供給通路の出口部をクランク室の下部に臨ませると共に該出口部に絞り部を設けた構成例を示す図である。
【図2】図2は、図1に係る構成において、オイル供給通路の入口部に絞り部を設けた例を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係る可変容量型圧縮機の他の実施形態を示す断面図で、オイル供給通路の出口部に絞り部を設けた例を示す図である。
【図4】図4は、図3に係る構成において、オイル供給通路の入口部に絞り部を設けた例を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
2 バルブプレート
3 リアヘッド
4 フロントヘッド
6 クランク室
7 駆動軸
16 シリンダボア
17 ピストン
21 斜板
25 吸入室
26 吐出室
30 オイル分離器
32 オイル分離室
37 オイル流出通路
38 オイル溜り
40 オイル供給通路
40a,40b 供給通路
41 絞り部
50 オイル溜り
Claims (4)
- クランク室を貫通してハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記クランク室に配されて前記駆動軸の回転に同期して回転する斜板と、前記斜板の回転に伴いシリンダボア内を往復摺動するピストンと、前記ピストンの往復摺動により前記シリンダボアに選択的に連通する吸入室および吐出室とを有し、前記斜板の傾斜角を変更することで吐出容量を制御するようにしている可変容量型圧縮機において、
前記吐出室を含む吐出領域と前記クランク室とを連通する連通路を設けると共に、前記連通路の前記クランク室に臨む開口端部に絞り部を設けたことを特徴とする可変容量型圧縮機。 - 前記吐出領域には、この領域に吐出された作動流体に混在するオイルを分離するオイル分離器が設けられていることを特徴とする請求項1記載の可変容量型圧縮機。
- 前記絞り部は前記クランク室の最下部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の可変容量型圧縮機。
- 前記絞り部は前記斜板に対峙して設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の可変容量型圧縮機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003180936A JP2005016373A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 可変容量型圧縮機 |
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Cited By (3)
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JP2008106679A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Sanden Corp | 往復動圧縮機 |
JP2010077807A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Valeo Thermal Systems Japan Corp | 可変容量斜板式圧縮機 |
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-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180936A patent/JP2005016373A/ja active Pending
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