JP2990877B2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2990877B2
JP2990877B2 JP3197981A JP19798191A JP2990877B2 JP 2990877 B2 JP2990877 B2 JP 2990877B2 JP 3197981 A JP3197981 A JP 3197981A JP 19798191 A JP19798191 A JP 19798191A JP 2990877 B2 JP2990877 B2 JP 2990877B2
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勇人 池田
俊郎 藤井
和朗 村上
聡 梅村
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な斜板式圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の斜板式圧縮機として、実開昭54
−55809号公報記載のものが知られている。この斜
板式圧縮機では、一対のシリンダブロックが前後に対設
されて結合部分に帰還冷媒の吸入口と連通する斜板室を
形成しており、各シリンダブロックはその両外端をそれ
ぞれ弁板を介して前後のハウジングにより閉塞されてい
る。各ハウジングには、共に吸入室及び吐出室が形成さ
れ、リア側の吐出室は吐出冷媒を吐出する吐出口と連通
されている。各シリンダブロックの共通中心軸孔には駆
動軸が挿嵌支承されており、この駆動軸に固着された斜
板は斜板室内に回転可能に収容されている。また、シリ
ンダブロックには駆動軸周りに平行状に配列した前後複
数対のボアが形成され、各ボアには斜板にシューを介し
て係留された両頭形のピストンが直動自在に嵌入されて
いる。各弁板には、各ボアとの間に吸入弁を介して各ハ
ウジングの吸入室と連通する吸入ポートが形成されてい
るとともに、各ボアとの間に吐出弁を介して各ハウジン
グの吐出室と連通する吐出ポートが形成されている。そ
して、斜板室と各ハウジングの吸入室とはシリンダブロ
ックに形成された吸入通路により連通され、フロント側
のハウジングの吐出室とリア側のハウジングの吐出室と
はシリンダブロックに形成された吐出通路により連通さ
れている。
【0003】この斜板式圧縮機では、冷凍回路より吸入
口を介して帰還冷媒が斜板室に導入され、斜板室内の帰
還冷媒は吸入通路を介して前後の吸入室に導かれる。そ
して、駆動軸の回転により斜板を介してピストンが各ボ
ア内を直動するため、各吸入室内の帰還冷媒はそれぞれ
吸入ポートを介して容積拡大途上の各ボア内に吸入され
る。この後、容積縮小途上の各ボアから圧縮冷媒がそれ
ぞれ吐出ポートを介して前後の吐出室に吐出される。フ
ロント側の吐出室内の圧縮冷媒は吐出通路を介してリア
側の吐出室に集められ、リア側の吐出室内の圧縮冷媒は
吐出口より冷凍回路に吐出され、再び冷凍回路に循環さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記斜板式
圧縮機における各摺動部位の潤滑性は帰還冷媒中に含ま
れる冷媒と相溶性のある潤滑油によって確保されてい
る。そして、圧縮機の起動時には圧縮機内の帰還冷媒が
冷凍回路中へ一旦全て流出されるので、帰還冷媒が各摺
動部位に再供給されるまでに時差が生じ、潤滑不良が問
題となる。
【0005】このような潤滑不良状態時に、上記斜板と
シューとの間で焼付が発生するという問題がある。本発
明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、斜板及
びシュー間における潤滑不良による焼付を防止すること
を解決すべき技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の斜板式圧縮機
は、上記課題を解決するため、前記斜板室から帰還冷媒
を導入、貯溜すべくピストンに中空部を形成し、該中空
部と前記シューの支承部とを導孔により連通するという
新規な手段を採用している。
【0007】
【作用】圧縮機は、冷凍回路の運転が停止されてしばら
くすると温度が上昇し始める。一方、凝縮器や蒸発器
は、冷凍回路の運転停止後すぐに温度上昇する。このた
め、先に温度が高くなった凝縮器や蒸発器中に残存して
いる冷媒が温度の低い低圧側の圧縮機に移動し、斜板室
内は冷媒及び冷媒から分離した潤滑油が混在して満たさ
れる。なお、凝縮器や蒸発器との温度差がなくなった時
点で冷媒の移動がなくなる。そして、圧縮機が起動され
ると、斜板室底部に溜まった潤滑油は冷媒と共に冷凍回
路中へ一旦全て流出し、冷凍回路を一巡してから再び圧
縮器に戻ってくる。
【0008】本発明の斜板式圧縮機は、ピストンに中空
部が形成されているので、運転停止中、該ピストンの中
空部に斜板室から冷媒を導入、貯溜しておくことができ
る。また、ピストンの中空部とシューの支承部とは導孔
により連通されている。このため、運転起動時、圧縮機
内の冷媒及び潤滑油が冷凍回路中へ流出する際に、まず
斜板室内の冷媒及び潤滑油から流出し始め、やや遅れて
からピストンの中空部に貯溜した冷媒が斜板室を介して
流出するので、運転起動後しばらくの間、導孔からシュ
ーの支承部に冷媒を供給し続けることができる。したが
って、潤滑不良が問題となる圧縮機の起動時に、冷媒中
に含まれる潤滑油をシューの支承部から斜板及びシュー
間に供給することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。この斜板式圧縮機は、図1に示すよ
うに、一対のシリンダブロック1a、1bが前後に対設
されて結合部分に帰還冷媒の吸入口2と連通する斜板室
3を形成している。各シリンダブロック1a、1bはそ
の両端をそれぞれ弁板4、5を介してフロントハウジン
グ6及びリアハウジング7により閉塞されている。フロ
ントハウジング6及びリアハウジング7には、径外側に
吸入室8、9が形成され、径内側に吐出10、11が形
成されている。なお、吸入室8、9はそれぞれ図示しな
い吸入通路により斜板室3と連通している。また、吐出
室10、11は図示しない吐出通路により連通され、リ
ヤ側の吐出室11は吐出冷媒を吐出する図示しない吐出
口と連通している。
【0010】各シリンダブロック1a、1bの共通中心
軸孔にはラジアル軸受を介して駆動軸12が挿嵌されて
おり、この駆動軸12はフロント側の弁板4を貫通しフ
ロントハウジング6に支承されている。駆動軸12には
斜板室3内を回転可能に斜板13が固着されており、こ
の斜板13はスラスト軸受を介して各シリンダブロック
1a、1bに支承されている。また、各シリンダブロッ
ク1a、1bには駆動軸12周りに平行状に配列した前
後複数対のボア14が形成され、各ボア14には斜板1
3に一対のシュー15、15を介して係留された両頭形
のピストン16が直動自在に嵌入されている。
【0011】この斜板式圧縮機の特徴的な構成として、
ピストン16は両頭部分にそれぞれ斜板室3と連通する
中空部16aが形成され、各中空部16aと各シュー1
5、15の支承部16bの中心とをそれぞれ連通する導
孔16cが形成されるとともに、斜板室3との連通孔1
6dが形成されている。また、シュー15の先端は平坦
面15aとされ、該平坦面15aと上記支承部16bと
の間に上記導孔16cと通じる油溜め空間が形成されて
いる。これにより、シュー15及び斜板13間により多
くの潤滑油を供給することが可能となる。
【0012】各弁板4、5には、吸入室8、9とボア1
4とを連通し、ボア14の開口端付近に刻設された図示
しない切欠溝によってその開度が規制される吸入弁1
9、19で開閉される吸入ポート17、17が形成され
ている。また、各弁板4、5には、吐出室10、11と
ボア14とを連通し、リテーナ21によりその開度が規
制される吐出弁20、20で開閉される吐出ポート1
8、18が形成されている。
【0013】この斜板式圧縮機では、図示しない冷媒回
路より吸入口2を介して帰還冷媒が斜板室3に導入さ
れ、斜板室3内の帰還冷媒は図示しない吸入通路を介し
て前後の吸入室8、9に導かれる。そして、駆動軸12
の回転により斜板13を介して各ピストン16が各ボア
内14を往復動する。このとき、各吸入室8、9内の帰
還冷媒は、ボア14の圧力低下により吸入弁19が弁板
4、5から離れて吸入ポート17を開くので、吸入ポー
ト17から容積拡大途上のボア14内に吸入される。同
時に、ボア14の圧力低下と吐出室10、11の圧力が
高いこととにより、吐出弁20が弁板4、5の吐出ポー
ト18の縁部に着座し、ボア14と吐出室10、11と
の連通を閉じる。この後、ピストン16の直動によりボ
ア14の圧力が上昇し、容積縮小途上の各ボア14内の
圧縮冷媒は、弁板4、5の吐出弁20を開いて吐出ポー
ト18から吐出室10、11に吐出される。同時に、ボ
ア14の圧力上昇と吸入室8、9の圧力が低いこととに
より、吸入弁19が吸入ポート17の縁部に着座し、ボ
ア14と吸入室8、9との連通を閉じる。
【0014】そして、フロント側の吐出室10内の圧縮
冷媒は図示しない吐出通路を経てリア側の吐出室11に
集められ、リア側の吐出室11内の圧縮冷媒は図示しな
い吐出口から再び冷凍回路に循環される。本実施例の圧
縮機は、凝縮器や蒸発器などとともに冷凍回路を構成す
る。冷凍回路の運転が停止されると、凝縮器や蒸発器は
すぐに温度が上昇するが、圧縮機の温度はしばらくして
から上昇し始める。このため、先に温度が高くなった凝
縮器や蒸発器中に残存している冷媒が、温度差つまり圧
力差により圧縮機側へ移動し、斜板室3内は冷媒及び冷
媒から分離した潤滑油で満たされる。このように、冷凍
回路中の帰還冷媒が斜板室3内に満たされると、斜板室
3からピストン16の中空部16a内に冷媒が導入、貯
溜される。そして、運転起動時、圧縮機内の冷媒が冷凍
回路中へ流出する際に、まず斜板室3内の冷媒から流出
し始め、やや遅れてからピストン16の中空部16a内
の冷媒が流出する。このため、運転起動後しばらくの
間、導孔16cからシュー15、15の支承部16bに
冷媒を供給し続けることができる。したがって、潤滑不
良が問題となる圧縮機の起動時に、冷媒中に含まれる潤
滑油をシュー15、15の支承部16から斜板13及び
シュー15、15間に供給することが可能となり、両者
の焼付を効果的に防止することができる。
【0015】また、この斜板式圧縮機は、ピストン16
が中空状であるため、ピストン16の往復動の慣性力の
低下による振動低減や、圧縮機の軽量化にも貢献でき
る。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の斜板式圧
縮機では、運転停止中にピストン内に貯溜した帰還冷媒
を起動直後に導孔からシューの支承部にしばらくの間供
給することができるので、斜板及びシューには帰還冷媒
中に含まれる潤滑油が供給され、両者の焼付を効果的に
防止することが可能となる。
【0017】また、この斜板式圧縮機では、ピストンの
中空形状により、振動の低減を実現できるとともに、圧
縮機の軽量化にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図2】上記斜板式圧縮機の要部断面図である。
【符号の説明】
1a、2aはシリンダブロック、3は斜板室、13は斜
板、15はシュー、16はピストン、16aは中空部、
16bは支承部、16cは導孔である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅村 聡 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 特開 平4−330385(JP,A) 実開 昭61−88075(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04B 27/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のボア及び斜板室が形成されたシリン
    ダブロックと、該シリンダブロックの中心軸孔に挿嵌支
    承された駆動軸と、該駆動軸に固着されて上記斜板室内
    に回転可能に収容された斜板と、該斜板にシューを介し
    て係留され上記各ボア内を直動する両頭形のピストンと
    を備えた斜板式圧縮機において、 前記ピストンは前記斜板室から帰還冷媒を導入、貯溜す
    べく中空部をもち、該中空部と前記シューの支承部とが
    導孔により連通されていることを特徴とする斜板式圧縮
    機。
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JP2000097149A (ja) 1998-09-22 2000-04-04 Sanden Corp 斜板式圧縮機
DE10393344D2 (de) * 2002-12-13 2006-06-01 Luk Fahrzeug Hydraulik Axialkolbenmaschine

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