JP2005016227A - 窓枠カバーの装着構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】窓枠に装着した窓枠カバーが温度上昇等によって、窓枠の長手方向に膨張しても反り等の変形を生じることがなく、その結果、外観を損なうことのない、前記窓枠カバーの装着構造を提供する。
【解決手段】枠材を枠組みしてなる窓枠1a〜dの少なくとも内周面に窓枠カバー2a〜dを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を窓枠カバーの長手方向とし、窓枠カバー2a〜dの長手方向の側端面5a〜dと窓枠1b、1c、1d、1aの内周面との突き当たり部分に空隙部4a〜dを有するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】枠材を枠組みしてなる窓枠1a〜dの少なくとも内周面に窓枠カバー2a〜dを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を窓枠カバーの長手方向とし、窓枠カバー2a〜dの長手方向の側端面5a〜dと窓枠1b、1c、1d、1aの内周面との突き当たり部分に空隙部4a〜dを有するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓枠カバーの装着構造に関するものである。詳しくは、住宅等のリフォームにおいて、既存の窓枠に窓枠カバーを装着する際の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
窓枠カバーは、建物の壁面の開口部の内周側に設けられた窓枠の表面に被覆されるものであり、窓枠の外観を美麗に仕上げるために使用されている。特に、老朽化した窓枠に窓枠カバーを装着することにより、リフォームの効果をあげている。ここで、窓枠カバーとしては、板材が使用されている。
【0003】
窓枠カバーのような板材を窓枠に装着させる構成が、特開2001−090441号公報(特許文献1)や特開2001−115741号公報(特許文献2)に開示されている。まず、特許文献1には、サッシ枠に取り付けた樹脂製部材の長手方向の両端に切欠部を設け、前記樹脂製部材を取り付けるための被取り付け部材に係合させることにより、経年変化による樹脂性部材の縮みを防止する構成が開示されている。また、特許文献2には、断熱性カバーを取り付けるための被取り付け部材の長手方向に切欠部を設け、断熱性カバーの少なくとも両端を固定金具で固定する構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−090441号公報(第4〜7頁、図4)
【0005】
【特許文献2】
特開2001−115741号公報(第3〜7頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び特許文献2に開示された構成では、板材である樹脂製部材や断熱性カバーの両端は、窓枠に固定されている。ここで、従来使用される板材は熱膨張率が低いので、気温が上昇した場合でも、これらの板材の膨張は小さく、両端部が拘束されているので、反り等の変形を生じることはほとんどなかった。
【0007】
しかしながら、熱膨張率が高い材料を板材に用いた場合には、気温の上昇による膨張が大きくなるので、両端部が拘束されていると、かえって反り等の変形を生じることがある。特に、前記板材の厚みが薄いものを用いたりする場合には、このことが顕著となる。この結果として、外観を損なうおそれがあった。
【0008】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、窓枠に装着した窓枠カバーが気温の上昇等によって、窓枠の長手方向に膨張しても反り等の変形を生じることがなく、その結果として、外観を損なうことのない窓枠カバーの装着構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、枠材を枠組みしてなる窓枠の少なくとも内周面に窓枠カバーを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を前記窓枠カバーの長手方向とし、前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に隙間部を有することを特徴としている。
【0010】
請求項2に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1記載の構成であって、前記窓枠における前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に、前記窓枠カバーの長手方向の一方の端部が挿入可能な切欠部を有することを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1又は請求項2記載の構成であって、前記窓枠カバーの長手方向の一方の側端面が、前記側端面と対向する前記窓枠の内周面に装着された他の窓枠カバーの側短面により隠されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
実施形態1を、図1、図2に基づいて説明する。図1は、窓枠カバーを装着した窓枠の縦断面図である。窓枠1a、1b、1c、1dは、壁等の開口部の周囲に設けられたもので、長尺の平板状の木材が用いられる。窓枠カバー2a、2b、2c、2dは、窓枠1a〜dの表面を被覆するものであり、表面に木目模様等の自由なデザインを付与することができる木質化粧板等と、中密度繊維板あるいは木粉混合樹脂板等を貼り合わせたものである。ここで、前記窓枠と前記窓枠カバーは異なる熱膨張率を有するものである。また、図1では、見やすくするするために、窓枠カバー2a、2b、2c、2dの厚さを実際のものよりも厚くして描いている。さらに、切欠部3a、3b、3c、3dは、それぞれ窓枠カバー2a〜dの長手方向の側端面5a、5b、5c、5dと窓枠1b、1c、1d、1aの内面との突き当たり部分を切削することにより設けられたものであり、それぞれ窓枠カバー2a〜dの側端面5a〜dが挿入可能な形状をしている。そして、側端面5a〜dは、切欠部3a〜dに接触することのない構造になっていて、窓枠カバー2a〜dと切欠部3a〜dとの間に空隙部4a、4b、4c、4dが形成されている。ここで、前記切欠部3a〜dの奥行き長さは、窓枠カバー2a〜dが温度上昇によって膨張する長さより長いものである。
【0013】
次に、前記窓枠カバーを窓枠に装着する手順を図2(a)〜(f)に基づいて説明する。まず、図2(b)のように、窓枠1aに装着する窓枠カバーの側端面5aが挿入可能な切欠部3aを、切削により窓枠1bに形成する。そして、切欠部3b、3c、3dを同様にそれぞれ窓枠1c、1d、1aに形成する(図示せず)。次に、図2(c)のように、窓枠1aの内周面を覆うように窓枠カバー2aを装着する。このとき、側端面5aを切欠部3a内に挿入し、かつ、切欠部3a内において窓枠カバー側端面5aと窓枠1bと接触しないように配設し、この結果として、空隙部4aを形成する。次に、図2(d)のように窓枠カバー2aの前面側を折り曲げ、窓枠1aの前面を覆う。ここで、窓枠カバー2aの背面には、折り曲げ易いように、あらかじめ切欠を形成しておく。次に、図2(e)のように窓枠1bに、窓枠カバー2bを装着する。このとき、他端の切欠部3bに窓枠カバー側端面5bを挿入しながら装着する(図示せず)。さらに、図2(f)のように窓枠カバー2bの前面部分を折り曲げ、窓枠1bの前面を覆う。同様に、窓枠1c、1dにも、窓枠カバー2c、2dを装着する。ここで、窓枠カバー2a〜dは、膨張可能なように、窓枠1a〜dに対して両面テープにて接着した。なお、接着方法は窓枠カバーが膨張可能であればよく、これに限らない。
【0014】
本実施形態では、気温の上昇により窓枠カバーが長手方向に膨張しても、切欠部の内部に空隙部があるので、前記窓枠カバーは拘束されることなく、自由に変形することができる。このために、前記窓枠カバーは反りを発生することがなく、見栄えを損なうことがなくなる。さらに、前記窓枠カバーは反りによる応力を受けることがなくなるので、疲労による強度劣化のおそれがなくなる。
【0015】
(実施形態2)
実施形態2を、図3、図4に基づいて説明する。図3は、窓枠カバーを装着した窓枠の縦断面図である。窓枠1a、1b、1c、1dの材料及び形状は、実施形態1と略同様であるので詳細な説明は省略する。ただし、切欠部が形成されていないことが実施形態1と異なっている。また、窓枠カバー2a、2b、2c、2dの材料、形状、機能も実施形態1と略同様であるので詳細な説明は省略する。ここで、窓枠カバー2a〜dの側端面5a、5b、5c、5dは、各々これに対向する窓枠1b、1c、1d、1aの内面と接触していない。この結果として、空隙部4a、4b、4c、4dが形成されている。また、側端面5a〜dは、各々対向する窓枠内面に装着された窓枠カバー2b、2c、2d、2aの端面により隠されている。
【0016】
次に、窓枠カバーを窓枠に装着する手順を図4(a)〜(e)に基づいて説明する。まず、図4(b)のように、窓枠1aの内周面を覆うように窓枠カバー2aを装着する。このとき、側端面5aは窓枠1bの内面に接触しないように配設して、空隙部4aを形成する。そして、図4(c)のように、窓枠カバー2aの前面側を折り曲げ、窓枠1aの前面を覆う。ここで、窓枠カバー2aの背面には、折り曲げ易いように、あらかじめ切欠を形成しておく。次に図4(d)のように、窓枠1bについて、先に装着した窓枠カバー2aに側端面を突き当てながら、窓枠カバー2bを装着する。さらに図4(e)のように、窓枠カバー2bの前面部分を折り曲げ、窓枠1bの前面を覆う。同様にして、窓枠1c、1dにも、窓枠カバー2c、2dを装着する。ここで、窓枠カバー2a〜dは、膨張可能なように、窓枠1a〜dに対して両面テープにて接着した。なお、接着方法は窓枠カバーが膨張可能であればよく、これに限らない。
【0017】
本実施形態では、実施形態1と同様に、気温の上昇により窓枠カバーが長手方向に膨張しても、切欠部の内部に空隙部があるので、前記窓枠カバーは拘束されることなく、自由に変形することができる。このために、前記窓枠カバーは反りを発生することがなく、見栄えを損なうことがなくなる。さらに、前記窓枠カバーは反りによる応力を受けることがなくなるので、疲労による強度劣化のおそれがなくなる。さらに、実施形態1の効果に加えて、窓枠に切欠部を設ける必要がないので、前記窓枠カバーの装着作業が容易になる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、枠材を枠組みしてなる窓枠の少なくとも内周面に窓枠カバーを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を前記窓枠カバーの長手方向とし、前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に隙間部を有することを特徴としているので、窓枠カバーが温度上昇により膨張しても窓枠に突き当たることがなくなり、反り等の変形を防止することができる。この結果として、前記窓枠カバーの見栄えを損なうことがなくなるとともに、疲労による強度劣化のおそれがなくなる。
【0019】
請求項2に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1の構成において、前記窓枠における前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に、前記窓枠カバーの長手方向の一方の端部が挿入可能な切欠部を有することを特徴としているので、請求項1記載の効果に加え、窓枠カバーの膨張が大きいときでも請求項1の効果を維持することが可能となり、温度上昇が大きい場合や前記窓枠カバーの材料の熱膨張係数の大きい場合にも適用することができる。
【0020】
請求項3に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1又は請求項2の構成において、前記窓枠カバーの長手方向の一方の側端面が、前記側端面と対向する前記窓枠の内周面に装着された他の窓枠カバーの側短面により隠されていることを特徴としているので、請求項1又は請求項2記載の効果に加え、前記窓枠に切欠部を設ける必要がなくなり、前記窓枠カバーの装着作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の窓枠カバーの装着構造の縦断面図である。
【図2】実施形態1の窓枠カバーの装着手順を示す斜視図である。
【図3】実施形態2の窓枠カバーの装着構造の縦断面図である。
【図4】実施形態2の窓枠カバーの装着手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a〜d 窓枠
2a〜d 窓枠カバー
3a〜d 切欠部
4a〜d 空隙部
5a〜d 側端面
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓枠カバーの装着構造に関するものである。詳しくは、住宅等のリフォームにおいて、既存の窓枠に窓枠カバーを装着する際の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
窓枠カバーは、建物の壁面の開口部の内周側に設けられた窓枠の表面に被覆されるものであり、窓枠の外観を美麗に仕上げるために使用されている。特に、老朽化した窓枠に窓枠カバーを装着することにより、リフォームの効果をあげている。ここで、窓枠カバーとしては、板材が使用されている。
【0003】
窓枠カバーのような板材を窓枠に装着させる構成が、特開2001−090441号公報(特許文献1)や特開2001−115741号公報(特許文献2)に開示されている。まず、特許文献1には、サッシ枠に取り付けた樹脂製部材の長手方向の両端に切欠部を設け、前記樹脂製部材を取り付けるための被取り付け部材に係合させることにより、経年変化による樹脂性部材の縮みを防止する構成が開示されている。また、特許文献2には、断熱性カバーを取り付けるための被取り付け部材の長手方向に切欠部を設け、断熱性カバーの少なくとも両端を固定金具で固定する構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−090441号公報(第4〜7頁、図4)
【0005】
【特許文献2】
特開2001−115741号公報(第3〜7頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び特許文献2に開示された構成では、板材である樹脂製部材や断熱性カバーの両端は、窓枠に固定されている。ここで、従来使用される板材は熱膨張率が低いので、気温が上昇した場合でも、これらの板材の膨張は小さく、両端部が拘束されているので、反り等の変形を生じることはほとんどなかった。
【0007】
しかしながら、熱膨張率が高い材料を板材に用いた場合には、気温の上昇による膨張が大きくなるので、両端部が拘束されていると、かえって反り等の変形を生じることがある。特に、前記板材の厚みが薄いものを用いたりする場合には、このことが顕著となる。この結果として、外観を損なうおそれがあった。
【0008】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、窓枠に装着した窓枠カバーが気温の上昇等によって、窓枠の長手方向に膨張しても反り等の変形を生じることがなく、その結果として、外観を損なうことのない窓枠カバーの装着構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、枠材を枠組みしてなる窓枠の少なくとも内周面に窓枠カバーを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を前記窓枠カバーの長手方向とし、前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に隙間部を有することを特徴としている。
【0010】
請求項2に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1記載の構成であって、前記窓枠における前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に、前記窓枠カバーの長手方向の一方の端部が挿入可能な切欠部を有することを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1又は請求項2記載の構成であって、前記窓枠カバーの長手方向の一方の側端面が、前記側端面と対向する前記窓枠の内周面に装着された他の窓枠カバーの側短面により隠されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
実施形態1を、図1、図2に基づいて説明する。図1は、窓枠カバーを装着した窓枠の縦断面図である。窓枠1a、1b、1c、1dは、壁等の開口部の周囲に設けられたもので、長尺の平板状の木材が用いられる。窓枠カバー2a、2b、2c、2dは、窓枠1a〜dの表面を被覆するものであり、表面に木目模様等の自由なデザインを付与することができる木質化粧板等と、中密度繊維板あるいは木粉混合樹脂板等を貼り合わせたものである。ここで、前記窓枠と前記窓枠カバーは異なる熱膨張率を有するものである。また、図1では、見やすくするするために、窓枠カバー2a、2b、2c、2dの厚さを実際のものよりも厚くして描いている。さらに、切欠部3a、3b、3c、3dは、それぞれ窓枠カバー2a〜dの長手方向の側端面5a、5b、5c、5dと窓枠1b、1c、1d、1aの内面との突き当たり部分を切削することにより設けられたものであり、それぞれ窓枠カバー2a〜dの側端面5a〜dが挿入可能な形状をしている。そして、側端面5a〜dは、切欠部3a〜dに接触することのない構造になっていて、窓枠カバー2a〜dと切欠部3a〜dとの間に空隙部4a、4b、4c、4dが形成されている。ここで、前記切欠部3a〜dの奥行き長さは、窓枠カバー2a〜dが温度上昇によって膨張する長さより長いものである。
【0013】
次に、前記窓枠カバーを窓枠に装着する手順を図2(a)〜(f)に基づいて説明する。まず、図2(b)のように、窓枠1aに装着する窓枠カバーの側端面5aが挿入可能な切欠部3aを、切削により窓枠1bに形成する。そして、切欠部3b、3c、3dを同様にそれぞれ窓枠1c、1d、1aに形成する(図示せず)。次に、図2(c)のように、窓枠1aの内周面を覆うように窓枠カバー2aを装着する。このとき、側端面5aを切欠部3a内に挿入し、かつ、切欠部3a内において窓枠カバー側端面5aと窓枠1bと接触しないように配設し、この結果として、空隙部4aを形成する。次に、図2(d)のように窓枠カバー2aの前面側を折り曲げ、窓枠1aの前面を覆う。ここで、窓枠カバー2aの背面には、折り曲げ易いように、あらかじめ切欠を形成しておく。次に、図2(e)のように窓枠1bに、窓枠カバー2bを装着する。このとき、他端の切欠部3bに窓枠カバー側端面5bを挿入しながら装着する(図示せず)。さらに、図2(f)のように窓枠カバー2bの前面部分を折り曲げ、窓枠1bの前面を覆う。同様に、窓枠1c、1dにも、窓枠カバー2c、2dを装着する。ここで、窓枠カバー2a〜dは、膨張可能なように、窓枠1a〜dに対して両面テープにて接着した。なお、接着方法は窓枠カバーが膨張可能であればよく、これに限らない。
【0014】
本実施形態では、気温の上昇により窓枠カバーが長手方向に膨張しても、切欠部の内部に空隙部があるので、前記窓枠カバーは拘束されることなく、自由に変形することができる。このために、前記窓枠カバーは反りを発生することがなく、見栄えを損なうことがなくなる。さらに、前記窓枠カバーは反りによる応力を受けることがなくなるので、疲労による強度劣化のおそれがなくなる。
【0015】
(実施形態2)
実施形態2を、図3、図4に基づいて説明する。図3は、窓枠カバーを装着した窓枠の縦断面図である。窓枠1a、1b、1c、1dの材料及び形状は、実施形態1と略同様であるので詳細な説明は省略する。ただし、切欠部が形成されていないことが実施形態1と異なっている。また、窓枠カバー2a、2b、2c、2dの材料、形状、機能も実施形態1と略同様であるので詳細な説明は省略する。ここで、窓枠カバー2a〜dの側端面5a、5b、5c、5dは、各々これに対向する窓枠1b、1c、1d、1aの内面と接触していない。この結果として、空隙部4a、4b、4c、4dが形成されている。また、側端面5a〜dは、各々対向する窓枠内面に装着された窓枠カバー2b、2c、2d、2aの端面により隠されている。
【0016】
次に、窓枠カバーを窓枠に装着する手順を図4(a)〜(e)に基づいて説明する。まず、図4(b)のように、窓枠1aの内周面を覆うように窓枠カバー2aを装着する。このとき、側端面5aは窓枠1bの内面に接触しないように配設して、空隙部4aを形成する。そして、図4(c)のように、窓枠カバー2aの前面側を折り曲げ、窓枠1aの前面を覆う。ここで、窓枠カバー2aの背面には、折り曲げ易いように、あらかじめ切欠を形成しておく。次に図4(d)のように、窓枠1bについて、先に装着した窓枠カバー2aに側端面を突き当てながら、窓枠カバー2bを装着する。さらに図4(e)のように、窓枠カバー2bの前面部分を折り曲げ、窓枠1bの前面を覆う。同様にして、窓枠1c、1dにも、窓枠カバー2c、2dを装着する。ここで、窓枠カバー2a〜dは、膨張可能なように、窓枠1a〜dに対して両面テープにて接着した。なお、接着方法は窓枠カバーが膨張可能であればよく、これに限らない。
【0017】
本実施形態では、実施形態1と同様に、気温の上昇により窓枠カバーが長手方向に膨張しても、切欠部の内部に空隙部があるので、前記窓枠カバーは拘束されることなく、自由に変形することができる。このために、前記窓枠カバーは反りを発生することがなく、見栄えを損なうことがなくなる。さらに、前記窓枠カバーは反りによる応力を受けることがなくなるので、疲労による強度劣化のおそれがなくなる。さらに、実施形態1の効果に加えて、窓枠に切欠部を設ける必要がないので、前記窓枠カバーの装着作業が容易になる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、枠材を枠組みしてなる窓枠の少なくとも内周面に窓枠カバーを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を前記窓枠カバーの長手方向とし、前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に隙間部を有することを特徴としているので、窓枠カバーが温度上昇により膨張しても窓枠に突き当たることがなくなり、反り等の変形を防止することができる。この結果として、前記窓枠カバーの見栄えを損なうことがなくなるとともに、疲労による強度劣化のおそれがなくなる。
【0019】
請求項2に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1の構成において、前記窓枠における前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に、前記窓枠カバーの長手方向の一方の端部が挿入可能な切欠部を有することを特徴としているので、請求項1記載の効果に加え、窓枠カバーの膨張が大きいときでも請求項1の効果を維持することが可能となり、温度上昇が大きい場合や前記窓枠カバーの材料の熱膨張係数の大きい場合にも適用することができる。
【0020】
請求項3に係る発明の窓枠カバーの装着構造は、請求項1又は請求項2の構成において、前記窓枠カバーの長手方向の一方の側端面が、前記側端面と対向する前記窓枠の内周面に装着された他の窓枠カバーの側短面により隠されていることを特徴としているので、請求項1又は請求項2記載の効果に加え、前記窓枠に切欠部を設ける必要がなくなり、前記窓枠カバーの装着作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の窓枠カバーの装着構造の縦断面図である。
【図2】実施形態1の窓枠カバーの装着手順を示す斜視図である。
【図3】実施形態2の窓枠カバーの装着構造の縦断面図である。
【図4】実施形態2の窓枠カバーの装着手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a〜d 窓枠
2a〜d 窓枠カバー
3a〜d 切欠部
4a〜d 空隙部
5a〜d 側端面
Claims (3)
- 枠材を枠組みしてなる窓枠の少なくとも内周面に窓枠カバーを装着する窓枠カバーの装着構造であって、前記枠材の長手方向に沿う方向を前記窓枠カバーの長手方向とし、前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に隙間部を有することを特徴とする窓枠カバーの装着構造。
- 前記窓枠における前記窓枠カバーの長手方向の側端面と前記窓枠の内周面との突き当たり部分に、前記窓枠カバーの長手方向の一方の端部が挿入可能な切欠部を有することを特徴とする請求項1記載の窓枠カバーの装着構造。
- 前記窓枠カバーの長手方向の一方の側端面が、前記側端面と対向する前記窓枠の内周面に装着された他の窓枠カバーの側短面により隠されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の窓枠カバーの装着構造。
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JP2003184964A JP2005016227A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 窓枠カバーの装着構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015151822A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | Ykk Ap株式会社 | カバー材及び樹脂サッシ |
JP2021017765A (ja) * | 2019-07-22 | 2021-02-15 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP2021080775A (ja) * | 2019-11-21 | 2021-05-27 | Ykk Ap株式会社 | 防火改装窓構造 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184964A patent/JP2005016227A/ja active Pending
Cited By (5)
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