JP2005013924A - 生ごみ処理機 - Google Patents

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Takeshi Hatano
剛 羽田野
Hideo Tomita
英夫 富田
Tatsuo Yoshikawa
達夫 吉川
Yoshiyuki Higashiyama
義幸 東山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】従来の微生物利用の生ごみ等の生ごみ処理機にあっては前記生ごみの分解時に排出される臭気物質が多量に一時に排出されることによって、より高濃度の臭気物質が排出され、臭気が高いなどの課題を有していた。
【解決手段】微生物による処理槽2に設けた排気通路10の排出口の近傍に吸着材12を配置し、より臭気物質の排出量を抑制し、臭気の低い生ごみ処理機を実現するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主として家庭用又は業務用の廃棄物を減容、減量処理する生ごみ処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の生ごみ処理機は生ごみを微生物で分解し、減容、減量するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図6は従来の生ごみ処理機の構成を示した図である。図6に示すように、生ごみ処理機本体40内に微生物の生息場所となるおがくず等の微生物担体41を入れた微生物処理槽42と、投入された生ごみ43と微生物担体41とを混合、撹拌するための回転撹拌棒44及びその駆動装置45を有し、投入された生ごみ43を微生物により最終的には二酸化炭素と水、その他に分解し、生ごみ43を減量、減容するもので、微生物処理槽42内の温度を適正に保つための加熱手段46、酸素(空気)を供給するための送風装置47、それらの制御を行う制御手段(図示せず)を備え、微生物の働きにより生ごみ等の廃棄物を分解し減量、減容するいわゆるバイオ式生ごみ処理機といわれる装置が一般的に知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平05−319940号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術で述べたバイオ式生ごみ処理機にあっては、生ごみ本来の臭気や分解に伴い生成される分解生成物や、分解の過程で生成される中間生成物などの臭気物質の排出が避けられず、周囲への臭気排出がその課題となっていた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、臭気のレベルを平準化し、より強い臭気の排出を防止するもので、より低いランニングコストで、生ごみ処理機の周囲に対する臭気を低減することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ごみ処理機は生ごみ等の廃棄物を収容し、担体等と攪拌し、微生物により分解処理する処理槽に外気と連通する給気通路と、同じく外気と連通した排気通路を備えた生ごみ処理機で、同排気通路が外気に望む排気口の近傍に、臭気物質等を吸着する吸着材を備えることにより、臭気を発生の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機を提供するものである。
【0008】
これにより、排気中に拡散する臭気物質の排気量を抑え、臭気を発生の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、上方に生ごみ等を投入する開閉自在なる蓋体を備え微生物により生ごみを分解処理する処理槽と、原動機によって駆動され処理槽内の担体等内装物を原動機によって駆動され攪拌する攪拌手段と、外気と連通した給気通路と、同じく外気と連通した排気通路を備えた生ごみ処理機で、同排気通路が外気に望む排気口の近傍に、臭気物質等を吸着する吸着材を備えることにより、排気中に拡散する臭気物質の排気量を抑え、臭気を発生の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、排気通路に処理槽からの空気を排気する排気送風機を内装し、同排気送風機の送風方向を選択的に処理槽から外気へ外気から処理槽へいずれかを選択的に駆動する制御装置を備えたことによって、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、排気通路に処理槽からの空気を排気する排気送風機を内装し、同様に給気通路にも処理槽からの空気を排気する給気側排気送風機を内装し、排気送風機と給気側排気送風機のいずれかを選択的に駆動する制御装置を備えることで、排気拡散の効率を向上し、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、排気通路の排気送風機と給気通路の給気側排気送風機をともに処理槽からの空気を排気する側に駆動する制御装置を備えることで、排気空気量を拡大し、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、稼動経過時間等の情報により排気送風機と給気側排気送風機の動作する時間をそれぞれ所定の時間とし、連続的にもしくは所定の休止時間をはさんで断続的に交互に駆動する制御装置を備えことで、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、排気通路の排気送風機と給気通路の給気側排気送風機をともに外気から処理槽へ空気を送風する側に駆動する制御装置を備えことで、処理槽内の乾燥を促進させ、もって処理槽内の臭気物質の発生を抑制し、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定以下の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、所定時間の排気通路の排気送風機の駆動と続いて所定時間の給気通路の給気側排気送風機の駆動を制御する制御装置を備えことで、排気拡散の効率を向上し、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0016】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における生ごみ処理機の断面図を示すものである。図1において1は生ごみ処理機本体(以下、本体と呼ぶ)である。2は本体1の内部に配置された微生物により生ごみを分解する処理槽である。処理槽2内には制御装置3に接続された原動機4により回転駆動される攪拌翼5が回転し、処理槽2内に内装された生ごみおよびおがくず等の担体6等を攪拌するものである。7は本体1の上部、処理槽2の上方に位置する蓋体にして、処理槽2の上方に開閉自在に接続されている。8は給気通路にして外気と処理槽2を連通する通気路にして、送風機9が配置されている。10は排気通路にして排気口11で外気に望んでいる。12は、吸着材にして排気口11の近傍に配置され、排気通路10を通気する空気が通気し、空気に含まれる臭気物質を吸着するものである。13は排気側送風機にして、排気通路10内に配置されている。
【0018】
以上の構成において、その動作を説明する。
【0019】
おがくず等の担体6等を内装する処理槽2は原動機4により回転駆動される攪拌翼5によって定期的に攪拌されている。この状態で、蓋体7を開けて生ごみを投入し、蓋体7を閉じるとそのまま、担体6に攪拌され、内部の微生物に分解されるものである。
【0020】
ところで、排気通路10に設けられた排気側送風機13は処理槽2内から外気に向かって排気する。これによって処理槽2内の臭気物質は処理槽から排出されるが、この排気は排気口11近傍に設けられた吸着材12を通る際に臭気物質を吸着され、周辺外気の臭気は低く、抑えられるものである。
【0021】
また、前記排気側送風機13の送風は通常の場合処理槽2内から外気に向かって送風され、吸着材12に処理槽2内からの生ごみの分解による排出を防ぐものである。以上述べたように本発明の請求項1に述べた生ごみ処理機によれば、排気中に拡散する臭気物質の排気量を抑え、臭気を発生の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0022】
ところで、臭気物質等の発生はその生ごみ分解の過程で、排出が多くなり、また、分解が終わるとその後だんだん少なくなる。そのため、場合によって排気側送風機13を逆方向に回転することによって、外気から処理槽2内へ送風する。風は外気から吸着材12を経て、処理槽2内へ流動し、給気通路8を経て外気に至る。これによって、吸着材12にはきれいな外気が通気するため、蓄積した臭気物質を放出することが可能で、再生することができるものである。
【0023】
以上述べたように本発明の請求項2に記載の発明によれば、排気側送風機13の送風方向を選択的に処理槽2から外気へ外気から処理槽2へいずれかを選択的に駆動する制御装置3を備えたことによって、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0024】
さて、同様に通常、外気から処理槽2へ空気を流入する給気通路8に設けた送風機9と排気側送風機13をどちらも処理槽2から外気へ向かって送風する排気側で用い、通常、排気側送風機13を、吸着材12の再生時には給気通路8に設けた送風機9をそれぞれ選択的に駆動することにより、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減することができるものである。以上述べたように本発明の請求項3に記載の発明によれば、排気側送風機13と給気側の送風機9のいずれかを選択的に駆動する制御装置3を備えることで、排気拡散の効率を向上し、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0025】
さらに、同構成において、操作装置(図示せず)の操作もしくは蓋体7の開閉の操作を検知する検知手段14のいずれかの信号により、前記排気側送風機13と給気側の送風機9をともに排気側にすることにより、処理槽2内の臭気物質は急速に排除することが可能となるものである。
【0026】
以上述べたように本発明の請求項4に記載の発明によれば、操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、排気通路の排気送風機と給気通路の給気側排気送風機をともに処理槽からの空気を排気する側に駆動する制御装置を備えることで、排気空気量を拡大し、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い 生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0027】
図2は本発明の第一の実施例と同様の構造における実施例の送風機の駆動状態を表す図である。排気側送風機13と給気通路8側の送風機9の運転を稼動経過時間等の情報によりそれぞれ所定の時間とし、連続的にもしくは所定の休止時間をはさんで断続的に交互に運転するもので、吸着材12の吸着、再生を所定の時間間隔で実施できるもので、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0028】
以上述べたように本発明の請求項5に記載の発明によれば、稼動経過時間等の情報により排気送風機と給気側排気送風機の動作する時間をそれぞれ所定の時間とし、連続的にもしくは所定の休止時間をはさんで断続的に交互に駆動する制御装置を備えことで、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0029】
さらに、同構成において、操作装置(図示せず)の操作もしくは蓋体7の開閉の操作を検知する検知手段14のいずれかの信号により、排気通路11の排気側送風機13と給気通路8の送風機9を同時に外気より処理槽2内に送風することにより、処理槽2内の乾燥を促進させ、もって処理槽2内の水分過多を解消できるもので、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定以下の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0030】
以上述べたように本発明の請求項6に記載の発明によれば、排気通路11の排気側送風機13と給気通路8の送風機9をともに外気から処理槽2へ空気を送風する側に駆動する制御装置3を備えことで、処理槽2内の乾燥を促進させ、もって処理槽2内の臭気物質の発生を抑制し、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定以下の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0031】
また、同構成において、操作装置(図示せず)の操作もしくは蓋体7の開閉の操作を検知する検知手段14のいずれかの信号により、所定時間の排気通路の排気送風機の駆動と続いて所定時間の給気通路の給気側排気送風機の駆動を制御する制御装置を備えた。このようにすることで、生ごみの投入からの臭気発生の比較的多い時には吸着材12に吸着し、その後臭気物質の生成が、少なくなれば、吸着材12を再生することが可能となり、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減できるものである。
【0032】
以上述べたように本発明の請求項7に記載の発明によれば、操作装置の操作もしくは蓋体7の開閉の操作を検知する検知手段14よりの信号により、所定時間の排気通路11の排気側送風機13の駆動と続いて所定時間の給気通路8の送風機9の駆動を制御する制御装置3を備えことで、排気拡散の効率を向上し、臭気物質の排出のピークを押さえ、一定の排出濃度に抑え、よって臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜7に記載の発明によれば、微生物等によって生ごみを分解処理する生ごみ処理機で、生ごみ処理気より排出される臭気物質の量のピークを低減し、平準化することにより集中的な臭気物質排出を防止し、臭気を発生の少ない使い勝手の良い生ごみ処理機の実現が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における生ごみ処理機の断面図
【図2】本発明の実施例1における生ごみ処理機の送風機の駆動状態を表す図
【図3】従来の生ごみ処理機の構成図
【符号の説明】
1 生ごみ処理機本体
2 処理槽
3 制御装置
4 原動機
5 攪拌翼
6 担体
7 蓋体
8 給気通路
9 送風機
10 排気通路
11 排気口
12 吸着材
13 排気側送風機
14 検知手段

Claims (7)

  1. オガクズ等の担体を内装し、上方に生ごみ等を投入する開閉自在なる蓋体を備え、微生物により生ごみを分解処理する処理槽と、原動機によって駆動される、処理槽内の担体等の内装物を攪拌する攪拌手段と、本体の外気と処理槽内を連通した給気通路と、同じく外気と連通した排気通路を備え、前記排気通路が外気に望む排気口の近傍に、臭気物質等を吸着する吸着材を設けた生ごみ処理機。
  2. 排気通路に処理槽からの空気を排気する排気送風機を内装し、前記排気送風機の送風方向を選択的に処理槽から外気へ外気から処理槽へいずれかを選択的に駆動する制御装置を備えた請求口1記載の生ごみ処理機。
  3. 排気通路に処理槽からの空気を排気する排気送風機を内装し、同様に給気通路にも処理槽からの空気を排気する給気側排気送風機を内装し、排気送風機と給気側排気送風機のいずれかを選択的に駆動する制御装置を備えた請求口1記載の生ごみ処理機。
  4. 操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、排気通路の排気送風機と給気通路の給気側排気送風機をともに処理槽からの空気を排気する側に駆動する制御装置を備えた請求口3記載の生ごみ処理機。
  5. 稼動経過時間等の情報により排気送風機と給気側排気送風機の動作する時間をそれぞれ所定の時間とし、連続的にもしくは所定の休止時間をはさんで断続的に交互に駆動する制御装置を備えた請求口3記載の生ごみ処理機。
  6. 操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、排気通路の排気送風機と給気通路の給気側排気送風機をともに外気から処理槽へ空気を送風する側に駆動する制御装置を備えた請求口3記載の生ごみ処理機。
  7. 操作装置の操作もしくは蓋体の開閉の操作を検知する検知手段よりの信号により、所定時間の排気通路の排気送風機の駆動と続いて所定時間の給気通路の給気側排気送風機の駆動を制御する制御装置を備えた請求口3記載の生ごみ処理機。
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