JP2005010961A - 紙葉取扱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣搬送手段から送られてくる紙幣を確実にスタッカに押し込むことができ、着脱自在であり小型軽量のスタッカを有する紙幣取扱装置を提供する。
【解決手段】紙幣識別部10は外部から受け入れた紙幣の有効性を確認する。着脱可能なスタッカ1は紙幣識別部10で有効と判定された紙幣を収納する。紙幣搬送部30は紙幣識別部10から紙幣をスタッカ1に紙幣の長手方向に送る。紙幣案内部4は紙幣搬送部30から排出される紙幣を一時的に収納する。力Pが作用すると平行板ばね機構4Pは紙幣の面に当接して紙幣支持板50に移動させる。紙幣堆積部5は紙幣を隔壁と紙幣支持板50間に押圧して堆積する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙葉取扱装置に関する。本発明による紙葉は例えば紙幣であり、このような紙葉取扱装置はパチンコ、スロットマシン等の遊技機又は自動販売機等(以下、「遊技機等」という)に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機等の紙葉挿入口から送り込まれる紙葉の有効性を判別する紙葉識別部と、この紙葉識別部が有効と判別し送り出す紙葉を収納するための紙葉収納装置(以下、「スタッカ」という)とを備える紙葉取扱装置が知られている。
【0003】
この紙葉取扱装置においては、紙葉取扱装置の本体部からスタッカを簡単に取り外すことができ、スタッカに紙葉がたまった場合にはスタッカのみを取り出してスタッカごと紙葉を持ち運びすることができる。
【0004】
このような紙葉取扱装置として、外部から送り込まれた紙葉を識別する紙葉識別部と、ここで正常と判定された紙葉を収納するスタッカを装填及び取り出し可能に形成された本体部と、紙葉識別部から紙葉をスタッカ内に送る紙葉搬送部と、スタッカ内に紙葉を押し込んで収納させる紙葉押し込み部と、これを駆動するための駆動源部と、スタッカが本体部に装填されているときスタッカを施錠し或いは解錠する施解錠装置とを備え、駆動源部は本体部に設けられており、施解錠装置は駆動源部からの動力で駆動されて施解錠動作を行うように構成されている紙葉取扱装置がある(例えば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−123991号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の施解錠装置つき紙葉取扱装置は紙葉搬送手段から送られてくる紙葉をスタッカに押し出すための機構(例えば、カム機構)がスタッカに取り付けられており、スタッカを重く大きいものとし、スタッカの持ち運びを不便なものにしていた。
【0007】
さらに、従来は、紙葉識別部から送りだされる紙葉をスタッカ内部に確実に取り込むために、紙送りローラやスライダ等で構成される紙葉取り込み機構と当該紙葉取り込み機構を駆動するための駆動源を前記紙葉搬送部に加える必要があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、紙葉搬送手段から送られてくる紙葉を確実にスタッカに押し込む簡易な平行移動機構をスタッカ内部に設け、前記平行移動機構を運動させる駆動機構を本体部に設けることによって、紙送りローラ等の特別な紙葉取り込み装置を要することなく、着脱自在であって小型軽量のスタッカを有する紙葉取扱装置を提供することを目的とする。
【0009】
以上のような目的を達成するために、本発明の紙葉取扱装置は、外部から受け入れた紙葉の有効性を確認する紙葉識別手段と、当該紙葉識別手段で判定された紙葉を収納する着脱可能な紙葉収納装置と、前記紙葉識別手段から前記紙葉収納装置へと前記紙葉を送る紙葉搬送手段と、前記紙葉搬送手段から排出されてきた前記紙葉が送り込まれ、当該紙葉が一時的に収納される紙葉案内部と、当該紙葉案内部に収納された前記紙葉の面に当接し、前記紙葉を移動させる押し込み板と、この押し込み板の前記収納空間における対面側において設けられている通過開口と、この通過開口に向かって付勢されている紙葉支持板と、前記押し込み板を保持しており、前記押し込み板を前記紙葉支持板側に平行移動させる力が作用したときに、前記紙葉案内部に送られてきた紙葉を当該紙葉の搬送方向に前記押し込み板を移動させて前記紙葉搬送手段から引き離すと共に前記紙葉支持板側に平行移動させる平行板ばね機構と、前記押し込み板に押し出された前記紙葉を押圧状態で貯留する紙葉堆積部と、を備えている紙葉収納装置を有していることを特徴とする。
【0010】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0011】
(1) 外部から受け入れた紙葉の有効性を確認する紙葉識別手段と、当該紙葉識別手段で判定された紙葉を収納する着脱可能な紙葉収納装置と、前記紙葉識別手段から前記紙葉収納装置へと前記紙葉を送る紙葉搬送手段と、を備える紙葉取扱装置であって、前記紙葉搬送手段から排出されてきた前記紙葉が送り込まれ、当該紙葉が一時的に収納される収納空間からなる薄直方体形状の紙葉案内部と、この紙葉案内部に側壁が形成されており、当該紙葉案内部に収納された前記紙葉の面に当接し、前記紙葉を前記紙葉の厚み方向に移動させる押し込み板と、この押し込み板の前記収納空間における対面側において、前記紙葉案内部に導かれる紙葉の幅より僅かに小さい開口として設けられている通過開口と、この通過開口を介して前記押し込み板に対向して配置されており、この通過開口に向かって付勢されている紙葉支持板と、前記押し込み板を保持しており、前記押し込み板を前記紙葉支持板側に平行移動させる力が作用したときに、前記紙葉案内部に送られてきた紙葉を当該紙葉の搬送方向に前記押し込み板を移動させて前記紙葉搬送手段から引き離すと共に前記紙葉支持板側に平行移動させる平行板ばね機構と、前記押し込み板により押し出された前記紙葉を前記通過開口と前記紙葉支持板との間に押圧状態で貯留する紙葉堆積部と、を備えている紙葉収納装置を有していることを特徴とする紙葉取扱装置。
【0012】
(1)記載の発明によれば、平行板ばね機構は押し込み板を保持しており、押し込み板を紙葉支持板側に平行移動させる力が本体部側から作用すると押し込み板は紙葉案内部から紙葉の搬送方向に引き離す方向に移動すると共に紙葉支持板側に平行移動する。したがって、押し込み板を紙葉搬送手段から紙葉の搬送方向に引き離す方向に移動させる機構と、押し込み板を紙葉案内部から紙葉堆積部に平行移動させる機構を別々に設けることなく、平行板ばね機構で両運動を併用でき簡易な機構で紙葉の移動を確実にすることができる。
【0013】
さらに、平行板ばね機構を運動させるための機構およびその駆動源は本体部に設けられており、従来のように紙葉をスタッカ(紙葉収納装置)に押し出すための機構がスタッカに取り付けられておらず、スタッカが従来に比べて軽量で小型になり、スタッカの持ち運びを容易にする。
【0014】
また、紙葉案内部に送り込まれた紙葉が「く」の字状に屈曲しているために、又は緩やかな円弧を描いて湾曲しているために紙葉が紙葉案内部に自然落下しない場合においても、平行板ばね機構に保持された押し込み板が紙葉に下向きの方向(紙葉の自然落下方向)に力を付勢すると共に、押し込み板が紙葉に面接しながら平行移動するので、紙葉を平面状態に矯正して紙葉堆積部に集積できる。
【0015】
このように、紙葉識別部から送りだされる紙葉をスタッカ内部に確実に取り込むために、紙送りローラやスライダ等で構成される紙葉取り込み機構と当該紙葉取り込み機構を駆動するための駆動源を設ける必要がなくなった。なお、紙葉は紙幣であってよく、商品券のようなカード紙であってもよい。また、紙幣や商品券の場合は、紙葉の搬送方向はこれら紙幣や商品券の長手方向としてよい。
【0016】
(2) (1)記載の紙葉取扱装置において、傾斜可撓部における両端部を固定端部として折り曲げられている第1と第2の矩形板ばねと、前記紙葉収納装置内に配置されており、前記第1と第2の矩形板ばねにおける一方の固定端部に前記押し込み板が固定されており、当該押し込み板が前記紙葉支持板と平行になるように前記第1と第2の矩形板ばねにおける他方の固定端部を固定している固定部と、を備えており、前記第1の矩形板ばねにおける第1の固定端部が当該第1の固定端部と反対側の第2の固定端部より上方になるように当該第1の固定端部が前記押し込み板の上部に固定されており、前記第2の矩形板ばねにおける第3の固定端部が当該第3の固定端部と反対側の第4の固定端部より上方になるように当該第3の固定端部が前記押し込み板の下部に固定されており、前記第1と第2の傾斜可撓部が平行になるように当該第2と第4の固定端部が前記固定部に固定されており、前記第1と第2の傾斜可撓部が同一の弾性力で撓む前記平行板ばね機構を備えている紙葉収納装置を有していることを特徴とする紙葉取扱装置。
【0017】
(2)記載の発明によれば、平行板ばね機構は、押し込み板と固定部と第1と第2の傾斜可撓部とで平行四辺形に構成されている。また、平行クランク機構を構成しているかのように、押し込み板と固定部と第1と第2の傾斜可撓部とが平行四辺形に構成されていると考えてもよい。
【0018】
この平行板ばね機構は第1の矩形板ばねにおける第2の固定端部と、第2の矩形板ばねにおける第4の固定端部とを固定端とする片持ち梁式平行平板になっている。そして、第1の固定端部と第3の固定端部が押し込み板で固定されているので、第1と第2の傾斜可撓部のそれぞれの撓みによる変位は互いに規制されて、押し込み板を紙葉支持板側に平行移動させる力が作用したときに、押し込み板は固定部に対して平行に移動するようになる。
【0019】
一方、第1と第2の傾斜可撓部は、下方から上方に立ち上がるように斜めに平行に配置されているので、紙葉支持板側に押し込み板を平行移動させる力が本体部側から作用すると、押し込み板を紙葉搬送手段から前記紙葉の搬送方向に引き離す方向に移動すると共に紙葉支持板側に平行移動することが可能になる。
【0020】
このように、簡易な構成の平行板ばね機構をスタッカに設けることにより、本体部に着脱自在のスタッカは小型化が可能になる。
【0021】
このような好ましい様態の平行板ばね機構によれば、紙葉案内部に紙葉が収納されている状態では、平行板ばね機構の連鎖は閉じている。すなわち、押し込み板と固定部は近づいている状態である。押し込み板を紙葉支持板側に平行移動させる力が本体部側から作用すると、平行板ばね機構の連鎖は開いた状態になる。すなわち、押し込み板が固定部から遠ざかる状態である。
【0022】
押し込み板を紙葉支持板側に平行移動させる力を解除すると、平行板ばね機構は第1と第2の矩形板ばねによる弾性力による作用で初期の状態に復帰し、紙葉案内部に紙葉が収納可能な状態に戻る。このように、別途、復帰部材又は復帰機構を設けることなく、押し込み板の自動復帰が可能になる。
【0023】
(3) (1)又は(2)のいずれかに記載の紙葉取扱装置において、前記平行板ばね機構を有する前記紙葉収納装置は、前記押し込み板を前記紙幣支持板側に平行移動させる力を作用させるための紙葉押し込み装置と分離可能であることを特徴とする紙葉取扱装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態においては、紙葉を紙幣として説明する。また、本実施形態は、本発明を遊技機等に適用した実施例により説明するが、本発明はこれに限らず、自動販売機等に採用することができる。
【0025】
図1は、本発明による紙幣取扱装置の概略を示す外観図である。図1において、実施例の紙幣取扱装置100は、外部から受け入れた紙幣の有効性を確認する紙幣識別手段となる紙幣識別部10と、多数の紙幣を積み重ねて収納する紙幣収納装置(以下「スタッカ」と呼ぶ)1を収容する本体部2とで構成されている。スタッカ1は、紙幣取扱装置100の本体部2内に着脱可能である。
【0026】
図1の実施形態において、箱型に形成されたスタッカ1は後部に取っ手1Aを取り付けている。取っ手1Aは、スタッカ1を本体部2から引き出すとき、又は、スタッカ1を持ち運ぶときに利用される。紙幣識別部10は入口に紙幣を受け入れるための紙幣投入口11が設けられている。また、紙幣投入口11の下部には、スタッカ1が挿入されるための開口部20が形成されている。
【0027】
図2は、本発明による紙幣取扱装置の縦断面図である。図2の実施形態により、紙幣取扱装置の構成を更に詳細に説明する。
【0028】
図2において、紙幣識別部10では、紙幣投入口11から投入された紙幣の真贋および良否が識別される。紙幣識別部10では紙幣の検知データが取り込まれ、本体部2内部に配置されたCPU及びメモリから成る制御部で紙幣の識別が実行される。すなわち、CPUはメモリに予め格納されている正規の紙幣についてのデータと投入された紙幣についての検知データとを比較することにより、紙幣の良否を判別する。ここで正規の紙幣と判別された紙幣は、紙幣搬送手段となる紙幣搬送部30によってスタッカ1の紙幣案内部4に運ばれる。
【0029】
図2において、紙幣搬送部30は紙幣搬送路31を対向する一対のゴムローラで構成されている。ゴムローラ31A〜31Eはその軸中心が固定されている。ゴムローラ31Aは例えば、駆動輪であり、ゴムローラ31A〜31Eはベルトで巻き掛けされ、ゴムローラ31Aがモータなどで駆動されることによってゴムローラ31B〜31Eに回転力が伝動される。
【0030】
ゴムローラ32A〜32Eは、対となるゴムローラ31A〜31Eによって回転が伝達される摩擦ローラである。これらゴムローラ32A〜32Eは、紙幣を搬送するだけの比較的弱い力でゴムローラ31A〜31Eをそれぞれ圧接している。
【0031】
これらゴムローラ31A〜31E及び32A〜32Eによって紙幣搬送路31を通過する紙幣は紙幣案内部4に収容されると、紙幣搬送部30は搬送動作を停止する。
【0032】
この場合、紙幣案内部4に直近の一対のゴムローラ31E及び32Eに紙幣の最後端部が僅かに挟まれていることがまれにある。そして、このような状態の紙幣をスタッカ1に確実に送り込むための動作については後述する。
【0033】
次に、図2におけるX−X矢視図となる図3によりスタッカ1の構成を説明する。なお、図3はスタッカ1の内部上面図である。
【0034】
図3において、スタッカ1は、側壁14A及び14Bと、前壁15Aと、後壁15Bとで矩形に囲まれている。スタッカ1の内部には側壁14A及び14Bと平行に側面板12A及び12Bが立設している。
【0035】
そして、側面板12A及び12Bに固定部となる固定基板44が保持され、この固定基板44に平行板ばね機構4Pが支持されている。そして、平行板ばね機構4Pは押し込み板40を支持している。なお、側面板12A及び12Bにそれぞれアングルを取り付け、このアングルが平行板ばね機構4Pを支持することによって固定基板44に換わる固定部としてもよい。押し込み板40の対向側には一対の隔壁4A及び4Bを介して紙幣支持板50が配置されている。なお、一対の隔壁4A及び4Bは側面板12A及び12Bに固定されている。
【0036】
紙幣支持板50と後壁15B間には圧縮コイルばね51が配置されており、圧縮コイルばね51は紙幣支持板50を隔壁4A及び4B側に移動する力を付勢している。紙幣支持板50は押し込み板40に押し出された紙幣Aが堆積する毎に後壁15B側に後退する。
【0037】
このように構成されているスタッカ1は、押し込み板40と隔壁4A及び4Bとの間で紙幣Aが一時的に収納される薄直方体形状の収納空間を紙幣案内部4とし、隔壁4A及び4Bで形成されており、紙幣の幅より僅かに小さい開口として設けられている空間を通過開口4Cとし、押し込み板40に押し出された紙幣Aを隔壁4A及び4Bと紙幣支持板50間に押圧する空間を紙幣堆積部5として区分され、存在している。
【0038】
また、図2に示されるように、スタッカ1は上壁13Aで覆われており、紙幣搬送部30から紙幣案内部4に送られてくる紙幣が通過するための開口131が上壁13Aに形成されている。更に、スタッカ1の下壁13Bはヒンジ132を回転中心として開閉可能な扉体になっている。
【0039】
次に、スタッカ1内に配置されている平行板ばね機構4Pの構成を図4により説明する。図4はスタッカ1の部分斜視図である。
【0040】
図4において、符号41と42は矩形板ばねである。一組の矩形板ばね41及び42は同じものであるが、以下の説明において、便宜上、スタッカ1の上部に配置される矩形板ばねを第1の矩形板ばね41とし、スタッカ1の下部に配置される矩形板ばねを第2の矩形板ばね42とする。
【0041】
図4に示されるように、矩形板ばね41は、傾斜可撓部410における両端部を固定端部411及び412として、当該固定端部411及び412が平行になるように折り曲げられている。同様に、矩形板ばね42は、傾斜可撓部420における両端部を固定端部423及び424として、当該固定端部423及び424が平行になるように折り曲げられている。
【0042】
そして、押し込み板40の背面上部には矩形板ばね41における固定端部411が溶接により固定されている。同様に、押し込み板40の背面下部には矩形板ばね42における固定端部423が溶接により固定されている。
【0043】
また、押し込み板40の背面には、前壁15A(図3参照)側に突出するように押し込み受け板43が固定されている。押し込み受け板43において、当接面43Aは押し込み板40と平行する面を形成している。
【0044】
図4の実施形態において、矩形板ばね41における固定端部411が、当該固定端部411と反対側の固定端部412より上方になるように配置されている。同様に、矩形板ばね42における固定端部423が、当該固定端部423と反対側の固定端部424より上方になるように配置されている。
【0045】
そして、傾斜可撓部410と傾斜可撓部420は平行になるように配置されている。つまり、固定端部412と固定端部424が同一平面を形成するように、矩形板ばね41及び42は押し込み板40の背面に取り付けられている。
【0046】
図4に示されるように、この固定端部412及び424は二つの固定穴がそれぞれ設けられており、固定端部412及び424は、ねじ等の締結具44Aと板ナット44Bで、固定基板44に保持されている。
【0047】
図4の実施形態において、傾斜可撓部410及び420が同一の弾性力で撓む平行板ばね機構4Pとなっている。平行板ばね機構4Pは、固定基板44と押し込み板40が平行になるように矩形板ばね41及び42で結合されている。
【0048】
図4に示されるように、平行板ばね機構4Pは、押し込み板40と固定基板44と傾斜可撓部410及び420とで平行四辺形に構成されている。この平行板ばね機構4Pは、平行クランク機構を構成しているかのように、押し込み板40と固定基板44と傾斜可撓部410及び420とが平行四辺形に構成されていると考えてもよい。
【0049】
この平行板ばね機構4Pは、矩形板ばね41における固定端部412と、矩形板ばね42における固定端部424とを固定端とする片持ち梁式平行平板になっている。そして、固定端部411と固定端部423が押し込み板40で固定されているので、傾斜可撓部410及び420のそれぞれの撓みによる変位は互いに規制されて、押し込み板40を紙幣支持板50側に平行移動させる力Pが作用したときに、押し込み板40は固定基板44に対して平行に移動するようになる。
【0050】
つまり、図4に示されるように、押し込み受け板43の当接面43Aに、スタッカ1外から押し込み板40と直交する力Pが作用すると、押し込み板40は隔壁4A及び4Bを介して紙幣支持板50側に移動する。
【0051】
一方、傾斜可撓部410及び420は、下方から上方に立ち上がるように斜めに平行に配置されているので、図2に示されるように、紙幣支持板50側に押し込み板40を平行移動させる力が本体部2側から作用すると、押し込み板40を紙幣搬送部30から紙葉の搬送方向に引き離す方向に移動すると共に紙幣支持板50側に平行移動することが可能になる。
【0052】
次に、図4を参照しながら、平行板ばね機構4Pの作用を、図2に戻り説明する。
【0053】
図2において、紙幣案内部4に紙幣が収納されている状態では、平行板ばね機構4Pの連鎖は閉じている。すなわち、押し込み板40と固定基板44は近づいている状態である。押し込み板40を紙幣支持板50側に平行移動させる力Pが本体部2側から作用すると、平行板ばね機構4Pの連鎖は開いた状態になる。すなわち、押し込み板40が固定基板44から遠ざかる状態である。
【0054】
押し込み板40を紙幣支持板50側に平行移動させる力Pを解除すると、平行板ばね機構4Pは矩形板ばね41及び42による弾性力による作用で初期の状態に復帰し、紙幣案内部4に紙幣が収納可能な状態に戻る。このように、別途、復帰部材又は復帰機構を設けることなく、押し込み板40の自動復帰が可能になる。
【0055】
次に、平行板ばね機構4Pを運動させるための紙幣押し込み装置における第1実施例の構成を図2と図5により説明する。なお、図5は紙幣押し込み装置における第1実施例の斜視分解組立図である。
【0056】
図2において、紙幣押し込み装置6は、往復棒61と、ローラ62と、従動カム63と、第1歯車64と、第2歯車65と、ウォーム歯車66と、ウォーム67と、モータ68とで主に構成されている。そして、これら紙幣押し込み装置6の構成品は図2に示されるように本体部2内に配置されている。
【0057】
図5の第1実施例に示されるように、紙幣押し込み装置6において、往復棒61は、押し込み受け板43の当接面43Aと当接するためのローラ62を先端に有している。そして、往復棒61は、当接面43Aと直交するように配置されている。すなわち、往復棒61は、実質的に押し込み板40(図2参照)と直交するように往復動自在に配置されている。このローラ62は、転動することにより当接面43Aとのすべり結合を容易にする。
【0058】
往復棒61の軸部は、フランジ付きブッシュ69Aによって摺動自在に保持されている。往復棒61の軸部はブッシュ69Aに組み込まれたリニアモーションベアリングによって保持されてもよい。また、往復棒61の軸部はオイルレスメタルによって保持されてもよい。フランジ付きブッシュ69Aは本体部2(図2参照)内に設置されるステイ69B(図2参照)に固定される。
【0059】
図5に示されるように、往復棒61の後端は雌ねじが形成されており、往復棒61の後端は従動カム63に形成されているL字片63Aにねじ等の締結具で固定される。そして、従動カム63は往復棒61の移動方向と直交する方向に案内溝63Bを形成している。
【0060】
第1歯車64は円周にクランクピン64Aを配置しており、このクランクピン64Aが従動カム63の案内溝63Bに連結する。第1歯車64と従動カム63はカム装置を構成しており、第1歯車64の回転運動を往復棒61の直線運動に変換する。
【0061】
第2歯車65は第1歯車64に回転運動を伝達する。第1歯車64と第2歯車65は互いの軸中心が平行な歯車であって、平歯車であってよく、はすば歯車であってもよい。第1歯車64と第2歯車65の軸中心は片軸で支持されている。また、第2歯車65は小歯車であり、第1歯車64は大歯車であり、このように構成することにより、モータ68の必要トルクを低減することができる。
【0062】
ウォーム歯車66は、第2歯車65と同軸に固定されている。そして、モータ68はウォーム歯車66と噛み合うウォーム67を回転軸に有している。モータ68の回転軸と第2歯車65の軸中心を図5に示されるように交差したのは、紙幣押し込み装置6をコンパクトに省スペース化するためである。
【0063】
次に、本発明による紙幣取扱装置100の動作を図2と図6により説明する。なお、図6は紙幣取扱装置100の縦断面部分構成図であり、図2からの状態変化図である。
【0064】
図2において、紙幣案内部4に紙幣が収容されると、図示されない制御部からの指令により、モータ68が駆動する。モータ68が駆動すると、その回転運動は往復棒61の直線運動に変換される。
【0065】
図6においては、第1歯車64のクランクピン64Aは、図2の状態から半周(180度)回転している。すなわち、往復棒61はクランクピン64Aの半径距離の2倍分がスタッカ1側に移動している。往復棒61の先端は前壁15Aに形成されている開口151を介して、押し込み受け板43の当接面43Aを押していく。
【0066】
そして、図6に示されるように、傾斜可撓部410及び420は、往復棒61の進行に対応して、反時計方向に回転するように連動して緩やかな正弦波を描いて撓む。このとき、押し込み受け板43は下降していくので、ローラ62は当接面43Aを押圧しながら転動する。
【0067】
一方、押し込み板40は移動とともに水平分力Lと垂直分力Rが働く。押し込み板40は、図3に示されるように隔壁4A及び4Bを介して紙幣支持板50側に移動するものであり、押し込み板40が回転するが如く移動するときの垂直分力Rが、図2で示されたようにゴムローラ31E及び32Eから紙幣の最後端部が僅かに解放された紙幣を紙幣堆積部5(図3参照)に確実に送り込むことを可能とする。
【0068】
さらに、ゴムローラ31E及び32Eによって、紙幣案内部4に送り込まれた紙幣が「く」の字状に屈曲しているために、又は緩やかな円弧を描いて湾曲しているために紙幣が紙幣案内部4に自然落下しない場合においても、押し込み板40が紙幣に下向きの方向(紙幣の自然落下方向)に力を付勢すると共に、押し込み板40が紙幣に面接しながら平行移動するので、紙幣を平面状態に矯正して紙幣堆積部5(図3参照)に集積できる。
【0069】
図6の状態から、モータ68(図2参照)が駆動して、第1歯車64のクランクピン64Aが半周(180度)回転すると、往復棒61は図2の状態に復帰する。往復棒61の移動に連動して、平行板ばね機構4Pは矩形板ばね41及び42の自己復帰力により、図2の状態に戻り、次の紙幣を受け入れるべく待機する。
【0070】
なお、平行板ばね機構4Pは、図2に示されるように押し込み受け板43の当接面43Aが前壁15Aに当接してこれ以上は復帰しない。また、図2においては、往復棒61と前壁15Aは分離しており、スタッカ1を取り出し可能になっている。
【0071】
このような動作を繰り返すことによって、図3に示されるように紙幣堆積部5に送りこまれた紙幣は、紙幣支持板50と隔壁4A及び4B間に押圧されて平面状態で堆積していくのである。
【0072】
次に、紙幣の変化状態を説明する。図7は図2の部分構成図である。図7において、ゴムローラ31E及び32Eで最終的に排出されてきた紙幣Aは、紙幣案内部4において「く」の字状に屈曲しており、押し込み板40及び隔壁4A及び4Bに部分的に接触し、紙幣Aの自重ではこれ以上落下しない。
【0073】
図8は図2の部分構成図であり、往復棒61が移動して押し込み板40を紙幣支持板50側に平行移動させる力Pが作用した状態図である。
【0074】
図8において、押し込み板40は紙幣Aに面接しており、押し込み板40と隔壁4A及び4Bにより、紙幣Aは屈曲状態から平面状態に矯正される。なお、図7の状態から図8の状態に移行する過程において、紙幣Aは押し込み板40によって下向きの力(ゴムローラ31E及び32Eから引き離す力)が付勢される。
【0075】
図9は図2の部分構成図であり、往復棒61が移動して押し込み板40が紙幣支持板50とで紙幣Aを挟持した状態図である。
【0076】
図10は図9の状態におけるスタッカ1の内部上面図である。図10において、隔壁4A及び4Bで形成される通過開口4Cはその幅が紙幣Aの幅より僅かに小さく形成されている。また、通過開口4Cはその幅が押し込み板40の幅より僅かに大きく形成されている。
【0077】
したがって、図10の状態では、紙幣Aは幅方向に「コ」の字状に折り曲げられる。なお、図8の状態から図9の状態に移行する過程においても、紙幣Aは押し込み板40によって下向きの力(ゴムローラ31E及び32Eから引き離す力)が付勢される。
【0078】
図11は図2の部分構成図であり、押し込み板40が紙幣支持板50とで紙幣Aを挟持した状態を維持しつつ、往復棒61が左方に最大に移動した状態図である。
【0079】
図11においては、押し込み板40はこれ以上、左方に移動することはない。そして、図9の状態から図11の状態に移行する過程において、紙幣Aは図10に示されたような「コ」の字状の折り曲げ状態から、紙幣Aの自己復元力により平面状態に復元している。
【0080】
そして、次の紙幣Aを受け入れるべく押し込み板40が右方に後退すると、押し込み板40と紙幣支持板50は、平面状態に復帰した紙幣Aを挟持しつつ後退する。押し込み板40がこの後退する過程において、紙幣Aは隔壁4A及び4B(図10参照)に遮られ、押し込み板40だけが後退する。そして、紙幣Aは平面状態で保持される。
【0081】
このような過程を繰り返すことにより、図12に示されるように、紙幣堆積部5は、押し込み板40に押し出された紙幣Aを通過開口4Cと紙幣支持板50との間に押圧状態で貯留する。
【0082】
次に、平行板ばね機構を運動させるための紙幣押し込み装置における第二の実施例の構成を図13により説明する。図13は第二の実施例による紙幣押し込み装置7の構成図である。なお、平行板ばね機構4Pは図示を省略してある。
【0083】
図13において、紙幣押し込み装置7は電磁ソレノイド71を配置している。電磁ソレノイド71は、図2で示された押し込み板40を紙幣支持板50側に平行移動させる力Pを作用させる。
【0084】
電磁ソレノイド71は両軸プランジャー72とコアー73で構成される。両軸プランジャー72は先端に押し込み受け板43(図2参照)と当接するためのローラ74を有している。両軸プランジャー72の他端には圧縮コイルばね75が巻装されている。圧縮コイルばね75は両軸プランジャー72を図13の右方に移動する力を付勢している。
【0085】
そして、両軸プランジャー72は、当接面43A(図2参照)と直交するように配置されている。すなわち、両軸プランジャー72は、実質的に押し込み板40(図2参照)と直交するように往復動自在に配置されている。このローラ74は当接面43Aとのすべり結合を容易にする。
【0086】
図13で示された紙幣押し込み装置7においては、電磁ソレノイド71が通電されるとコアー73が励磁され、図13の左方に両軸プランジャー72を吸引する。コアー73が消磁されると、圧縮コイルばね75の付勢力で両軸プランジャー72は図13の右方に復帰する。
【0087】
第二の実施例の紙幣押し込み装置7においては、図示されない制御部の指令により電磁ソレノイド71を駆動制御している。前述のとおり電磁ソレノイド71の駆動制御することにより、紙幣押し込み装置7に連結する平行板ばね機構4P(図2参照)を開閉できる。
【0088】
第二の実施例の紙幣押し込み装置7は、簡易な構成であり直接的に平行板ばね機構4P(図2参照)を開閉できる。そして、スタッカ1に紙幣押し込み装置を設けることなく、紙幣を紙幣案内部4から紙幣堆積部5に移動できる。
【0089】
次に、平行板ばね機構を運動させるための紙幣押し込み装置における第三の実施例の構成を図14により説明する。図14は第三の実施例による紙幣押し込み装置8の構成図である。なお、平行板ばね機構4Pは図示を省略してある。
【0090】
図14において、往復棒81は、実質的に押し込み板40(図2参照)と直交するように配置されている。往復棒81は、先端に押し込み受け板43(図2参照)と当接するためのローラ82を有している。
【0091】
往復棒81の後端は移動台83に支持されている。移動台83は押し込み板40(図2参照)と直交する方向に平行移動する。案内シャフト84は、移動台83とすべり結合して平行移動させるために並列配置されている。
【0092】
ボールねじ85は、案内シャフト84と平行に配置されており、移動台83とねじ結合している。第1かさ歯車86は、ボールねじ85と同軸に固定されている。モータ88は、第1かさ歯車86と噛み合う第2かさ歯車87を回転軸に有する。
【0093】
図14で示された紙幣押し込み装置8においては、モータ88が駆動すると第2かさ歯車87の回転は第1かさ歯車86に伝達され、第1かさ歯車86と共に回転するボールねじ85に回転運動を伝達する。移動台83にはボールナットが内蔵されており、このボールナットとボールねじ85がねじ結合している。つまり、ボールねじ85の回転運動が移動台83の直線運動に変換される。
【0094】
並列配置された案内シャフト84は移動台83の直線運動を案内する。移動台83には往復棒81が押し込み板40(図2参照)と直交するように配置されており、往復棒81の先端には、ローラ82を有しており当接面43A(図2参照)とのすべり結合を容易にする。
【0095】
この往復棒81はスタッカ1に出入りするように配置されており、又、紙幣取扱装置100におけるスタッカ1の挿抜方向と同方向に配置されている。したがって、スタッカ1に紙幣押し込み装置を設けることなく、紙幣を紙幣案内部4から紙幣堆積部5に移動できる。
【0096】
以上、紙葉を紙幣とした実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものでなく、例えば、紙葉をカード紙としてその目的を達成するための構成は、ここで示された実施例の構成要素以外の手段を用いても得られるものである。また、実施例の紙幣取扱装置は例えば遊技機等に用いられるが、自動販売機や両替機等に用いてもよい。
【0097】
このように、押し込み板は平行板ばね機構に結合されており、押し込み板を紙葉支持板側に平行移動させる力が本体部側から作用すると押し込み板を紙葉案内部から紙葉の搬送方向に引き離す方向に移動すると共に紙葉支持板側に平行移動する。したがって、押し込み板を紙葉搬送手段から紙葉の長手方向に引き離す方向に移動させる機構と、押し込み板を紙葉案内部から紙葉堆積部に平行移動させる機構を別々に設けることなく、平行板ばね機構で両運動を併用でき簡易な機構で紙葉の移動を確実にすることができる。
【0098】
【発明の効果】
この発明によれば、押し込み板を紙葉搬送手段から紙葉の長手方向に引き離す方向に移動させる機構と、押し込み板を紙葉案内部から紙葉堆積部に平行移動させる機構を別々に設けることなく、平行板ばね機構で両運動を併用でき簡易な機構で紙葉の移動を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における紙幣取扱装置の概略を示す外観図である。
【図2】本発明における紙幣取扱装置の縦断面図である。
【図3】本発明におけるスタッカの内部上面図である。
【図4】本発明におけるスタッカの部分斜視図である。
【図5】本発明における紙幣押し込み装置の第1実施例の斜視分解組立図である。
【図6】本発明における紙幣取扱装置の縦断面部分構成図であり、図2からの状態変化図である。
【図7】本発明における図2の部分構成図であり、紙幣案内部に紙幣が収納された状態図である。
【図8】本発明における図2の部分構成図であり、押し込み板が左方に移動した状態図である。
【図9】本発明における図2の部分構成図であり、押し込み板が支持板とで紙幣を挟持した状態図である。
【図10】図9の状態におけるスタッカの内部上面図である。
【図11】本発明における図2の部分構成図であり、往復棒が左方に最大に移動した状態図である。
【図12】本発明における紙幣堆積部に紙幣が押圧状態で貯留された状態図である。
【図13】本発明における第二の実施例による紙幣押し込み装置の構成図である。
【図14】本発明における第三の実施例による紙幣押し込み装置の構成図である。
【符号の説明】
1 紙幣収納装置(スタッカ)
2 本体部
4 紙幣案内部
4C 通過開口
4P 平行板ばね機構
5 紙幣堆積部
6 紙幣押し込み装置
10 紙幣識別部
20 開口部
30 紙幣搬送部
40 押し込み板
50 紙幣支持板
100 紙幣取扱装置

Claims (3)

  1. 外部から受け入れた紙葉の有効性を確認する紙葉識別手段と、当該紙葉識別手段で判定された紙葉を収納する着脱可能な紙葉収納装置と、前記紙葉識別手段から前記紙葉収納装置へと前記紙葉を送る紙葉搬送手段と、を備える紙葉取扱装置であって、
    前記紙葉搬送手段から排出されてきた前記紙葉が送り込まれ、当該紙葉が一時的に収納される収納空間からなる薄直方体形状の紙葉案内部と、
    この紙葉案内部に側壁が形成されており、当該紙葉案内部に収納された前記紙葉の面に当接し、前記紙葉を前記紙葉の厚み方向に移動させる押し込み板と、
    この押し込み板の前記収納空間における対面側において、前記紙葉案内部に導かれる紙葉の幅より僅かに小さい開口として設けられている通過開口と、
    この通過開口を介して前記押し込み板に対向して配置されており、この通過開口に向かって付勢されている紙葉支持板と、
    前記押し込み板を保持しており、前記押し込み板を前記紙葉支持板側に平行移動させる力が作用したときに、前記紙葉案内部に送られてきた紙葉を当該紙葉の搬送方向に前記押し込み板を移動させて前記紙葉搬送手段から引き離すと共に前記紙葉支持板側に平行移動させる平行板ばね機構と、
    前記押し込み板により押し出された前記紙葉を前記通過開口と前記紙葉支持板との間に押圧状態で貯留する紙葉堆積部と、を備えている紙葉収納装置を有していることを特徴とする紙葉取扱装置。
  2. 請求項1記載の紙葉取扱装置において、
    傾斜可撓部における両端部を固定端部として折り曲げられている第1と第2の矩形板ばねと、
    前記紙葉収納装置内に配置されており、前記第1と第2の矩形板ばねにおける一方の固定端部に前記押し込み板が固定されており、当該押し込み板が前記紙葉支持板と平行になるように前記第1と第2の矩形板ばねにおける他方の固定端部を固定している固定部と、を備えており、
    前記第1の矩形板ばねにおける第1の固定端部が当該第1の固定端部と反対側の第2の固定端部より上方になるように当該第1の固定端部が前記押し込み板の上部に固定されており、
    前記第2の矩形板ばねにおける第3の固定端部が当該第3の固定端部と反対側の第4の固定端部より上方になるように当該第3の固定端部が前記押し込み板の下部に固定されており、
    前記第1と第2の傾斜可撓部が平行になるように当該第2と第4の固定端部が前記固定部に固定されており、
    前記第1と第2の傾斜可撓部が同一の弾性力で撓む前記平行板ばね機構を備えている紙葉収納装置を有していることを特徴とする紙葉取扱装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の紙葉取扱装置において、
    前記平行板ばね機構を有する前記紙葉収納装置は、前記押し込み板を前記紙幣支持板側に平行移動させる力を作用させるための紙葉押し込み装置と分離可能であることを特徴とする紙葉取扱装置。
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