JP2016212676A - 紙幣収納庫 - Google Patents

紙幣収納庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2016212676A
JP2016212676A JP2015096494A JP2015096494A JP2016212676A JP 2016212676 A JP2016212676 A JP 2016212676A JP 2015096494 A JP2015096494 A JP 2015096494A JP 2015096494 A JP2015096494 A JP 2015096494A JP 2016212676 A JP2016212676 A JP 2016212676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
bill
pushing
pressing
already loaded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015096494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6600827B2 (ja
Inventor
義隆 永井
Yoshitaka Nagai
義隆 永井
宗也 古町
Muneya Furumachi
宗也 古町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Magnus Communications Ltd
Original Assignee
NEC Magnus Communications Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Magnus Communications Ltd filed Critical NEC Magnus Communications Ltd
Priority to JP2015096494A priority Critical patent/JP6600827B2/ja
Publication of JP2016212676A publication Critical patent/JP2016212676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6600827B2 publication Critical patent/JP6600827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)

Abstract

【課題】紙幣の幅寸法の大小と関係なく、また部品点数の増大や大型化を招くことなく、バックアッププレート上の既積載紙幣を効率的に押さえながら新たな搬送紙幣をスムーズに収納することができる紙幣収納庫を提供する。【解決手段】紙幣を積載する上下動自在な紙幣積載部材20を備えた紙幣収納空所Sと、紙幣収納部内に互いに近接して並行に配置されて搬送されてきた搬送紙幣の幅方向両端部を支持する支持凹所44、47を外周面に夫々有すると共に同期して互いに逆方向へ回転駆動される一対の紙幣押込み回転体42、45と、紙幣押込み回転体の駆動機構により昇降駆動されて既積載紙幣と接する紙幣押込み部材70を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、各種自動販売機、入出金装置、両替機等の紙幣取扱装置に配置される紙幣処理装置が備える紙幣収納庫の改良に関する。
投入された紙幣を受け入れる入金機能や、釣り銭や払い出し金として紙幣を払い出す出金機能を備えた紙幣処理装置は、各種自動販売機、入出金装置、両替機等に装備されている。そして、この紙幣処理装置には始業時に準備した紙幣、あるいは稼働中に投入された紙幣を金種別に保管するための紙幣収納庫が装備されている。
特許文献1「紙幣収納装置」には、紙幣収納部の開口部の両側に回転自在に配置した一対の紙幣押込み体(ロータ)に、紙幣の両端部を夫々挿入するスリット状の溝を形成したロータ方式の紙幣収納機構が開示されている。この構成では、2つの紙幣押込み体のスリット状の溝により形成される紙幣導入路の幅を幅広の紙幣に対応するように大きく設定すると、幅の狭い紙幣は2つの紙幣押込み体間の空間から下方へ脱落する。一方、前記導入路の幅を幅の狭い紙幣に対応させると幅広の紙幣を取扱うことができなくなる。
このため、各国における幅寸法が種々異なる各金種の紙幣に広く対応させることが難しくなる。
特許文献2では、ロータ方式の押込み体を備えた紙幣収納装置において、一対の押込み体間の空間を介して収納済みの紙幣の中間部が紙幣導入路側へ膨出して搬送中の紙幣と衝突することを防止するために、新たに搬送されてきた紙幣により作動する上流側の第1のレバーに連動して作動する下流側の第2のレバーによって収納済み紙幣の中間部を押し下げるように構成している。しかし、搬送紙幣によって第1のレバーを作動させる際に第1のレバーが搬送紙幣に対する抵抗となる可能性がある。即ち、紙幣は、発行国や金種によって使用する材質や厚みやが異なるためにコシが弱い場合や、損傷等のダメージが激しい場合があるが、これらの場合には紙幣によって第1のレバーを作動させることができないだけでなく、紙詰まり等の障害が発生する。また、2つのレバーを連動させる構成であるため、部品点数の増大、装置構成の大型、複雑化を招くため、紙幣処理装置に対して着脱される紙幣収納装置としては不適当である。
特開平03−288762号公報 特開平04−289991号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、搬送されてきた紙幣の両端部を受け容れて支持する支持凹所を備えて回転する一対の紙幣押込み回転体と、紙幣押込み回転体の下方において上下動するバックアッププレートと、を備えた紙幣収納庫において、紙幣の幅寸法の大小と関係なく、また部品点数の増大や大型化を招くことなく、バックアッププレート上の既積載紙幣を効率的に押えながら既積載紙幣上に新たな搬送紙幣をスムーズに収納することができる紙幣収納庫を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る紙幣収納庫は、搬送されてきた紙幣を順次積載する上下動自在な紙幣積載部材を備えた紙幣収納部と、前記紙幣積載部材の上方であって前記紙幣収納部内において互いに並行に配置されて搬送されてきた搬送紙幣の幅方向両端部を支持する支持凹所を外周面に夫々有すると共に同期して互いに逆方向へ回転駆動される一対の紙幣押込み回転体と、前記2つの押込み回転体間の空隙内に昇降自在に配置され、下降位置にある時に前記紙幣積載部材上の既積載紙幣上面に接してこれを加圧する紙幣押込み部材と、前記各押込み回転体の回転軸に夫々軸芯を固定された第1の従動ギヤ、及び該第1の従動ギヤを駆動するモータを備えた駆動機構と、を備え、前記紙幣押込み部材は、前記駆動機構によって昇降駆動されることを特徴とする。
本発明の紙幣収納庫によれば、紙幣の両端部を受け容れて支持する支持凹所を備えて回転する一対の紙幣押込み回転体を備えた構成において、紙幣の幅寸法の大小と関係なく、また部品点数の増大や大型化を招くことなく、バックアッププレート上の既積載紙幣を効率的に押えながら既積載紙幣上に新たな搬送紙幣をスムーズに収納することができる。
(a)(b)(c)及び(d)は本発明の一実施形態に係る紙幣収納庫の構成を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 (a)(b)(c)及び(d)は同紙幣収納庫を構成する紙幣押込み機構の構成例を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 (a)(b)(c)及び(d)はこの紙幣押込み機構の要部を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 は押込み回転体が受入れ位置にある状態を示す説明図である。 (a)乃至(j)は紙幣押込み機構による押込み動作手順を示す説明図である。 (a)(b)(c)及び(d)は本発明の第2の実施形態に係る紙幣収納庫の構成を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 (a)(b)(c)及び(d)は同紙幣収納庫を構成する紙幣押込み機構の構成例を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 押込み回転体が受入れ位置にある状態を示す説明図である。 (a)乃至(j)は紙幣押込み機構による押込み動作手順を示す説明図である。 (a)(b)(c)及び(d)は本発明の第3の実施形態に係る紙幣収納庫の構成を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 (a)(b)(c)及び(d)は同紙幣収納庫を構成する紙幣押込み機構の構成例を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。 押込み回転体が受入れ位置にある状態を示す説明図である。 (a)乃至(j)は紙幣押込み機構による押込み動作手順を示す説明図である。
以下、本発明に係る紙幣収納庫を図面に基づいて説明する。
図1(a)(b)(c)及び(d)は本発明の一実施形態に係る紙幣収納庫の構成を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図であり、図2(a)(b)(c)及び(d)は同紙幣収納庫を構成する紙幣押込み機構の構成例を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。図3(a)(b)(c)及び(d)はこの紙幣押込み機構の要部を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図であり、図4は押込み回転体が受入れ位置にある状態を示す説明図である。図5(a)乃至(j)は紙幣押込み機構による押込み動作手順を示す説明図である。
<第1の実施形態の基本構成>
この紙幣収納庫1は、各種自動販売機、入出金装置、両替機等の紙幣取扱装置に装備される紙幣処理装置に配置される。
本実施形態に係る紙幣収納庫1は、紙幣を収納する紙幣収納空所(紙幣収納部)Sを形成するケーシング10と、ケーシング10内に上下動自在に配置され上面に紙幣を積載する紙幣積載部材(バックアッププレート)20と、紙幣収納庫の外部から搬送されてきた紙幣を紙幣収納庫内に導入する紙幣導入機構30と、紙幣収納空所S内の紙幣積載部材20の上方に配置されて外部から短辺を先頭にして搬送されてきた搬送紙幣B2を一旦支持してから紙幣積載部材20上に移載する紙幣押込み機構40と、を概略備えている。
なお、以下において紙幣の短辺方向を幅方向と称する。
本発明の紙幣収納庫1の一つの特徴的な構成は、外部から搬送されてきた紙幣を順次積載する上下動自在な紙幣積載部材20を備えた紙幣収納空所Sと、紙幣積載部材の上方であって紙幣収納部内において互いに近接して並行に配置されて搬送されてきた搬送紙幣B2の幅方向両端部を支持する支持凹所44、47を外周面に夫々有すると共に同期して互いに逆方向へ回転駆動される一対の紙幣押込み回転体42、45と、2つの押込み回転体間の空隙内に昇降自在に配置され、下降位置にある時に紙幣積載部材20上の既積載紙幣B1の上面に接してこれを加圧する紙幣押込み部材70と、各押込み回転体の回転軸42a、45aに夫々軸芯を固定された2つの第1の従動ギヤ61、62、及び2つの第2の従動ギヤ65、66を介して各第1の従動ギヤを駆動するモータ68を備えた駆動機構60と、を備えている点にある。
また、紙幣押込み部材70は、自重又はバネ付勢により下降方向へ付勢されており、紙幣押込み部材70は、押込み回転体を駆動する駆動機構60によって昇降される。つまり、紙幣押込み部材は押込み回転体と共通の駆動機構60により駆動される。
より具体的には、紙幣押込み部材は、何れかの従動ギヤ(本例では、第1の従動ギヤ61、62)の回転動作に連動して昇降することを特徴とする。
また、紙幣押込み部材70は、所定の直線的な軌道に沿って安定して上下動(往復移動)する必要があるため、図示しない直動軸受、或いはガイド部材等によって直線的にスライド自在に支持するのが好ましい。
更に、本発明の紙幣収納庫1の他の特徴的な構成は、2つの紙幣押込み回転体42、45が紙幣受入れ姿勢にある時に、各支持凹所44、47は搬送されてきた搬送紙幣の両端部を支持する位置関係に有り、紙幣受入れ姿勢にある各紙幣押込み回転体が支持している搬送紙幣を下方に押込む押込み方向に回転を開始すると、その回転に連動して紙幣押込み部材70が下降して搬送紙幣B2の押込み動作、及び既積載紙幣B1の押え動作を開始することにある。
ケーシング10は、紙幣搬送方向手前側に立設された手前側板11と、紙幣搬送方向奧側に立設された奧側板13と、両側板間を連結する連結部材15と、を概略備えており、紙幣収納空所Sは各側板11、13と、各連結部材15とによって形成される。
紙幣押込み部材70を安定して上下動自在に支持するための図示しない前記直動軸受を、例えば奥側板13の内側面に設けて紙幣押込み部材70の一部(被ガイド部)を上下動自在にガイドするように構成する。また、後述する紙幣押込み部材の横棒状の被作用部73bの両端部を奧側板13に設けた図示しないガイド部材によって夫々上下動自在に支持するようにしてもよい。
板状の紙幣積載部材20は、一側方の連結部材15によって上下方向に固定されたガイド棒22に沿って上下動する直動軸受23に固定されて上下動可能に支持されると共に、バネ24(図4)によって上向きに付勢されている。紙幣積載部材20、或いは紙幣積載部材上の既積載紙幣B1の上面が紙幣押込み機構40を構成する紙幣押込み回転体(押込み回転体)42、45等に接することにより紙幣積載部材の上下方向位置が確定する。
紙幣導入機構30は、手前側板11に設けた図示しない紙幣搬入口と、紙幣搬入口に配置した上下一対の導入ローラ軸32によって軸支された導入ローラ33と、導入ローラ軸を駆動する図示しないモータ等を備える。
紙幣押込み機構40は、紙幣収納空所S内に配置された左右一対の押込み回転体42、45と、一対の押込み回転体の間に昇降自在に配置された一つの紙幣押込み部材70等と、駆動機構60と、を概略備えている。
駆動機構60は、各押込み回転体42、45の回転軸42a、45aに夫々軸芯を固定された大径の第1の従動ギヤ61、62(同径)と、各主従動ギヤと夫々噛合する小径の第2の従動ギヤ65、66(同径)と、これらの各部材と干渉しない適所に配置されたモータ68(図1(b)、図5(a)等に破線で図示)と、を概略備えている。2つの第2の従動ギヤ65、66は互いに噛合している。モータ68はその駆動ギヤ68aを一方の第2の従動ギヤ66と噛合させることにより、第2の従動ギヤ66を介して一方の第1の従動ギヤ62、及び第2の従動ギヤ65を駆動する。他方の第1の従動ギヤ61は従動ギヤ65を介して駆動される。このため、モータ68によって第2の従動ギヤ66が矢印で示す押込み方向に駆動されると、各第1の従動ギヤ61、62は、何れも矢印で示す押込み方向へ回転駆動される。各第1の従動ギヤ61、62は、回転軸42a、45aを介して各押込み回転体42、45と一体化されているため、各押込み回転体42、45も押込み方向へ回転する。
モータ68が逆転する場合には、各押込み回転体42、45は逆方向へ回転する。
各従動ギヤ及びモータは、ケーシング10を構成する後方の側板13等によって支持されている。
各押込み回転体42、45は略円筒体であり、左右対称の形状を有して水平な位置関係で並行に近接配置されている。各押込み回転体42、45は、夫々の中心部を軸方向に貫通する回転軸42a、45aと一体化されており、モータ68からの駆動力を第1の従動ギヤ61、62を介して各回転軸42a、45aに伝達することにより同期して正転、逆転駆動される。紙幣搬送方向に沿って並行に配置された各回転軸42a、45aは夫々の両端部を各側板11、13に設けた軸受部により回転自在に軸支され、各回転軸の軸端部には奧側板13の外側において第1の従動ギヤ61、62の軸心部が固定されている。同径の第1の従動ギヤ61、62は、奧側板13により回転自在に軸支された同径の第2の従動ギヤ65、66と夫々噛合しており、モータ68からの駆動力が各第1の従動ギヤ61、62に伝達される。互いに噛合した2つの第1の従動ギヤ61、62が図1(b)(d)中に矢印で示した方向に回転すると第1の従動ギヤ61、62は矢印で示した方向に回転する。また、第2の従動ギヤ65、66が図1(b)中に矢印で示した方向とは逆方向に回転すると各第1の従動ギヤ61、62は矢印で示した方向とは逆方向に回転する。
モータ68からの駆動力を各押込み回転体42、45に伝達するギヤ群を上記のように構成したため、各押込み回転体の回転方向は常に逆方向となる。つまり、一方の押込み回転体が時計回り方向に回転する場合には、他の押込み回転体は反時計回りに回転する。
図4に示すように、押込み回転体42、45は、外周面に支持した紙幣を押し込む押込み面を有した略円筒状の胴部43、46と、各胴部の外周面から内部に向けて回転軸42a、45aを回避するように直線状(略長方形状)に切欠き形成した支持凹所(紙幣支持部)44、47と、を備える。押込み回転体42、45は側面視で略左右対称形状をなしており、紙幣収納空所(紙幣収納部)Sの上部に配置されている。
胴部43、46の円周状(湾曲状)の外周面は、紙幣押込み方向へ回転する際に支持凹所内に支持した紙幣の中央部(中間部、その他の部位)を下方へ押圧して支持凹所から離脱させる押込み面(紙幣押し下げ面)として機能する。
各押込み回転体の外周面は接触しない程度に近接配置されており、両者の隙間には紙幣押込み部材70の一部が配置されて上下動する。
図4及び図5(a)(b)は各押込み回転体42、45が外部から搬送されてきた紙幣を受け容れる紙幣受入れ姿勢を示しており、この状態では各支持凹所44、47は水平な姿勢で直線状に連通した状態となっており、搬送されてきた紙幣をスムーズに受け容れることができるように各支持凹所の奥行き寸法、及び上下幅を含めた形状が設定されている。つまり、紙幣受入れ姿勢において、各支持凹所44、47は水平な姿勢で直線状に連通した一つの受入れスリットを形成している。
紙幣受入れ姿勢における各支持凹所44、47の上側壁面44a、47aは回転軸42a、45aの下方において直線的に伸びている一方で、各支持凹所の下側壁面44b、47b(下側押え部)は上側壁面44a、47aと並行に伸びる一方で上側壁面よりも短尺となっている。上側壁面44a、47aの先端角部は各押込み回転体が回転して支持凹所内の紙幣を下方へ押し込む際に紙幣の中間部上面を押し下げる押し下げ部44c、47cとして機能する。
各押込み回転体42、45が図4、図5(a)等に示した紙幣受入れ姿勢にある時に、各支持凹所44、47の内奥部間の距離L1(受入れスリットの内部長)は紙幣収納空所Sに収納可能な最大サイズの紙幣の幅と同等か、或いは大きく設定されている。
紙幣受入れ姿勢における押込み回転体間の距離、即ち2つの押込み回転体の対向面間の距離L2は紙幣押込み部材70の一部(接触部材71)が上下動できる程度に離間している。
また2つの押込み回転体の下側壁面44b、47bの先端部間の距離L3は図4中に示した最小サイズの搬送紙幣B2の一端(右端)が何れか一方の支持凹所の内奥部に変位した状態となった場合においても他端(左端)がこの受入れスリット内から脱落しないように寸法設定されている。
各支持凹所の内壁の形状は、図示の例では上側側壁と下側側壁が平坦面であり、かつ均一の間隔で互いに並行に対向しているが、これは一例に過ぎない。搬送されてきた紙幣を引っ掛かり無く保持できる構成であれば、どのような形状であってもよい。
特許文献1、2に示した従来の押込み回転体は支持凹所により主として紙幣の幅方向両端部のみを支持するように構成されているため、押込み回転体の直径が小さく、押込み回転体間の距離が大きく離隔していた。このため、押込み回転体間の広い空間から紙幣積載部材上の既積載紙幣が上方に膨出して新たな紙幣の進入を妨害する虞があった。これに対して本発明の押込み回転体は大径であり且つ可能な限り接近した位置関係にある。本発明では、押込み回転体が互いの回転を妨げることがない程度に可能な限り近接配置にあるため、紙幣積載部材上の既積載紙幣が膨出しようとしても押込み回転体の胴部によって押さえ込まれる。また、特許文献1、2では、押込み回転体間の空間が大きいために、既積載紙幣の膨出を押さえるために駆動源を別にする別部材としての押込み部材を設ける必要があったが、本発明では押込み回転体同志が近接配置されているため、押込み回転体自体に紙幣を押込む機能を付与すると共に、押込み回転体間の狭い隙間内に押込み回転体と同じ駆動源によって駆動される紙幣押込み部材70を附属させて連動させることができるため、部品点数を減らしてコンパクト化することができる。
紙幣押込み機構40を構成する他の要素である紙幣押込み部材70は、自重又はバネ付勢により下降方向へ付勢されており、且つ、少なくとも一つの従動ギヤの回転動作に連動して昇降するように構成されている。
本実施形態の紙幣押込み部材70は、下降時に紙幣受入れ姿勢にある各支持凹所44、47によって支持されている両搬送紙幣B2の中間部と接してこれを押し下げる接触部材71と、接触部材の後端から上方に伸びて第1の従動ギヤ61、62の表面(背面)から夫々突設した作用部としての突起61A、62Aと係合して駆動力を受ける略T字状の被作用部材73と、を備えている。本例では紙幣押込み部材70の正面全体形状は略L字状であり、側面全体形状は略T字状をなしている。
図示した構成例に係る接触部材71は、各押込み回転体42、45と同等の軸方向長を備えた棒状体、又は筒状体であり、金属等の重量物により構成することにより、紙幣を押し込む際の加圧力を確保することができる。即ち、接触部材71は既積載紙幣B1の膨出部を平らに均す程度の錘としての役割を果たす重量を有することにより、上方に突出しようとする既積載紙幣の中央部を平坦化することができる。また、紙幣と接触した時に滑りを発生させぬようにゴム等の摩擦抵抗の大きい材料を接触面に貼り付けたり、接触面に網目状のローレット加工を施すのが好ましい(この点は、以下の他の実施形態でも同様)。
略T字状の被作用部材73は、下端により接触部材71の後端に対して直交状態で一体化された縦棒状の支持部73aと、支持部73aの上端部に対して中間部を一体化された横棒状の被作用部73bと、から構成されている。
作用部としての突起61A、62Aは第1の従動ギヤ61、62の背面の周縁部に沿った位置(第1の従動ギヤの軸芯を回避した位置に)突設されており、第1の従動ギヤの回転動作中において常に左右対称の位置関係にある。
被作用部73bはその下面を各突起61A、62Aに対して摺動自在に載置(係合)した状態にあり、各第1の従動ギヤの回転動作中に各突起61A、62Aが周回軌道を描いて移動する過程で各突起に従って上下動作する。即ち、各突起61A、62Aが上昇すれば紙幣押込み部材70は全体として上昇し、各突起61A、62Aが下降すれば紙幣押込み部材70は全体として下降する。この際、接触部材71は水平な姿勢(各押込み回転体と並行な姿勢)を維持しつつ搬送紙幣を押し込んだり、押込みを解除する動作を実施する。
紙幣押込み部材70は、各押込み回転体42、45が図1(b)(d)中に矢印で示した押込み方向へ回転することにより支持凹所内に保持した搬送紙幣B2を押し込んで押込み回転体間(支持凹所間)の隙間から下方へ抜き落とす際に、短尺紙幣などが両支持凹所(受入れスリット)内で左右に移動して部分的に支持凹所内に残ることを防止するために、搬送紙幣を紙幣積載部材20上に押え続ける。つまり、紙幣押込み部材70は、押込み回転体による搬送紙幣の押込み動作時に搬送紙幣の横ずれを防止する手段であり、押込み動作時には押込み回転体と協働して紙幣積載部材を押し下げながら搬送紙幣を受入れスリット内から離脱させる。
押込み回転体42、45が紙幣受入れ姿勢にある時に各支持凹所内で支持している搬送紙幣は、その両端部寄り部分は支持凹所内に位置する一方で、中間部は両押込み回転体間の隙間内に位置している。紙幣押込み部材の接触部材71は、搬送紙幣のこの中間部分(非両端部)を押し込むことにより、搬送紙幣の両端部を支持凹所内から離脱させるように動作する。
紙幣積載部材20の上方の空間は、押込み回転体42、45、及び紙幣押込み部材70によってカバーされており、両支持凹所44、47によって支持された搬送紙幣B2は、押込み回転体42、45と紙幣押込み部材70との協働によって既積載紙幣B1上に移載される。
搬送紙幣B2を紙幣積載部材上に収納する場合には、当該搬送紙幣は受入れ姿勢にある両押込み回転体の支持凹所が形成する受入れスリット内に支持される。
後述するように押込み回転体42、45が押込み方向へ回転することにより支持凹所内に位置する紙幣部分の幅方向中央部が押し下げ部44c、47cにより押し下げられる。この際、押込み回転体と連動して下降する紙幣押込み部材70の接触部材71が搬送紙幣中央部と接してこれを下方に押し下げる。
紙幣押込み部材70は押込み回転体と共通の駆動源により駆動され、押込み回転体による押込み動作と連動して搬送紙幣B2の中央部を既積載紙幣B1上に押え込んで搬送紙幣B2の横ずれを防止することにより、押込み動作中における搬送紙幣B2の位置ずれを防止する。なお、受入れスリット内における短尺紙幣(幅方向寸法が短い紙幣)の幅方向位置によっては、短尺紙幣の中央部以外の部位を押え込むケースも有り得るが、そのような場合であっても確実に押え込んで既積載紙幣上に移載させることができる。
なお、上記実施形態では、支持部73aと被作用部73bとをT字状に交差させることにより、2つの第1の従動ギヤに夫々設けた2つの突起を被作用部73bに係合させるようにしたが、一つの第1の従動ギヤに設けた突起だけを被作用部73bに係合させるようにしてもよい。この場合は、支持部73aの上端部に対して被作用部73bをL字状に固定することとなる。なお、この構成例は以下の全ての実施形態における被作用部と突起(作用部)との関係に当てはまる。
<第1の実施形態の収納動作の説明>
図5に基づいて紙幣押込み機構40による搬送紙幣の押込み手順について説明する。
まず、図5(a)(b)は押込み回転体42、45が紙幣受入れ姿勢にある状態を示しており、この状態では水平方向に沿って直線的に連通し合った2つの支持凹所44、47は紙幣導入機構30を構成する導入ローラ33によって外部から搬送されてきた搬送紙幣B2を受入れて(b)の状態とする。
この時、紙幣押込み部材70は上昇位置にあって接触部材71が両支持凹所よりも上方に位置しているため、受入れスリット内への搬送紙幣の導入が可能となっている。
両支持凹所内に受入れ可能な紙幣の枚数は一枚、又は複数枚であるが、本例では一枚の場合を例として説明する。
なお、二枚以上の紙幣、つまり紙幣束を受け容れた場合には紙幣束を紙幣積載部材上に一括して移載することができる。紙幣束内の紙幣の幅方向位置がずれていても確実に両支持凹所内に支持しつつ、押込み回転体が回転することにより紙幣積載部材上に一括して移載することができる。
搬送紙幣B2が最も短尺な幅方向寸法を有していたとしても受入れスリット(支持凹所44、47)の下側壁面44b、47bの先端部間の距離L3は短尺紙幣よりも短く設定されているので、当該搬送紙幣が受入れスリット内から脱落することはない(図4)。
このように2つの押込み回転体を可能な限り接近させ、且つ胴部の径を大きくし、更に支持凹所44、47を可能な限り深くしているので、短尺紙幣であっても確実に支持凹所内に支持することができる。2つの支持凹所内で短尺紙幣が左右何れかの方向に位置ずれしていても保持し続けることができるように、各支持凹所の内奥部間の距離L1、及び下側壁面44b、47bの先端部間の距離L3が設定されている。
また、搬送紙幣B2はその搬送方向後端縁が両支持凹所44、47内に入り込んだ時点で搬送を停止されるように図示しない制御手段は導入ローラ33を駆動するモータを制御する。このような制御は常用されているため、特に詳述はしない。
この時、第1の従動ギヤ61、62の突起(作用部)61A、62Aは回転軸42a、45aよりも上方の上昇位置にあるため、各突起上に載置された被作用部材73の被作用部73bは押し上げられた状態にあり、接触部材71は搬送紙幣B2から離間した位置にある。
なお、この時、各押込み回転体はその外周面で既積載紙幣B1の上面に接しており、既積載紙幣が位置ずれを起こすことを防止している。
図5(b)乃至(j)は押込み回転体42、45が図5(a)の受入れ姿勢から押込み方向へ360度回転する過程を示している。
図5(c)において押込み動作が開始され、押込み動作は両押込み回転体42、45がその押し下げ部44c、47cを下降させる方向へ回動することにより実施される。
両押込み回転体42、45の胴部43、46の外周面は紙幣押込み面を構成しており、各胴部が押込み方向へ回転した時に、押し下げ部44c、47cを含めた紙幣押込み面によって紙幣の適所(幅方向中心部とは限らない)を押圧することにより、支持凹所内から紙幣を離脱させて下方へ移動させることができる。
押込み方向へ回転する押込み回転体によって支持凹所内に支持した搬送紙幣B2を紙幣積載部材上に押し込んで移載する際に、各押込み回転体の外周面(紙幣押込み面)が搬送紙幣の幅方向中央部から両外側に向けて紙幣を押し広げながら押し込むので、搬送紙幣を延ばしながらの押込みが可能となる。また、(c)に示した押込み初期の状態において押し下げ部44c、47cが搬送紙幣B2の中央部を下方へ押込みながら、押し下げ部44c、47cによって押し込まれた搬送紙幣部分の上面に紙幣押込み部材70の接触部材71が接触するようにしてもよい。
このようにすれば、押込み過程で搬送紙幣B2(及び既積載紙幣B1)の中央部が上方に膨出することが防止され、両押込み回転体が受入れ姿勢に戻った時に受入れスリットが膨出部により塞がれることがなくなる。また、紙幣押込み部材70によって搬送紙幣、及び既積載紙幣の中央部を押込みながら、押込み回転体により中央部以外の紙幣上面を外側へ押し広げるので、紙幣を幅方向に延伸させることができる。
両押込み回転体42、45が押込み方向へ回転しながら各支持凹所44、47の上部の押し下げ部44c、47cにより搬送紙幣(中央部)を押し込んで行くため、紙幣積載部材との間で既積載紙幣を挟持することができ、その積載状態を安定化させることができる。なお、図5(c)に示した例では、接触部材71は搬送紙幣と接触していないが、この時点で接触部材が搬送紙幣上面と接触するように構成してもよい。
図5(d)は両押込み回転体42、45が更に押込み方向へ回転した状態を示しており、この時点では搬送紙幣B2は既積載紙幣B1の上面に移載完了しており、押し下げ部44c、47cの外側の胴部外周面が搬送紙幣B2の上面に接している。紙幣押込み部材70は移載を完了した搬送紙幣B2の上面中央を加圧し続けている。
紙幣押込み部材70が既積載紙幣上面と接しているためにそれ以上下降できない一方で、突起61A、62Aだけは下降を続けて被作用部73bから離間するため、紙幣押込み部材70が既積載紙幣上面を加圧する状態が(d)から(f)まで継続する。
(d)から(f)の状態で接触部材71によって搬送紙幣、及び既積載紙幣を押し下げる距離は種々調整可能である。例えば、押込み回転体と既積載紙幣との接触力が低下するように接触部材によって強めに既積載紙幣を押し下げることも可能である。この場合には 搬送紙幣、及び既積載紙幣はその中央部を接触部材により挟圧されたまま両端部が押込み回転体から一旦解放されるため、紙幣の癖等を矯正し易くなる。
搬送紙幣B2の移載は図5(d)の段階で完了しているが、更に各押込み回転体を同方向に回転させ続けることにより図5(a)の受入れ姿勢に復帰させる必要がある。
図5(d)から(f)までは各押込み回転体の円弧状の外周面で既積載紙幣を押圧しているため紙幣積載部材20は下降しており、且つ紙幣押込み部材70が既積載紙幣上面中央を押さえて既積載紙幣の中央部が上方に膨出することを防止している。
(g)乃至(j)では突起61A、62Aが上向きに周回移動することによって被作用部73bと接してこれを上向きに押上げるため、紙幣押込み部材70は既積載紙幣上から離間しているが、押込み回転体の外周面は終始一貫して既積載紙幣上面を押し続けることができる。
図5(a)の受入れ姿勢から360度回転を完了した図5(j)の状態では、両支持凹所44、47は水平に連通した受入れスリットを形成しており、紙幣押込み部材70が受入れスリットより上方に移動しているため、受入れスリット内に新たな搬送紙幣を導入することができる。
なお、図5(a)(b)(j)に示した紙幣受入れ姿勢では、受入れスリットが形成された状態にある。このため、紙幣の受け入れの待機中に図5(a)等に示した紙幣受入れ姿勢にしておくと、外部から受入れスリットを介して不正用の治具を紙幣収納空所S内に差し込んで紙幣を取り出す等の不正が行われる可能性がある。
このような不正行為を防止するためには、待機中には収納庫脱着ポジションである図5(f)に示したように紙幣積載部材20を下降させると共に、2つの支持凹所が連通しない状態にしておくのが有効である。
以上の実施形態では、各押込み回転体の一回転による一度の収納動作中に、紙幣押込み部材70が一回下降して横ずれ押えのための押込みを実施する。紙幣押込み部材が紙幣を押さえている期間が比較的長く、押込み回転体は搬送紙幣、既積載紙幣を伸ばす方向に回転しているため、紙幣を平坦に均す機能を発揮することができる。これにより既積載紙幣が搬送路内に突出することを防止できる。押込み回転体と紙幣押込み部材は、同一の駆動源により駆動されるために部品点数の低減、小型化を実現できる。
<第2の実施形態の基本構成>
次に、図6(a)(b)(c)及び(d)は本発明の第2の実施形態に係る紙幣収納庫の構成を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図であり、図7(a)(b)(c)及び(d)は同紙幣収納庫を構成する紙幣押込み機構の構成例を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。図8は押込み回転体が受入れ位置にある状態を示す説明図である。図9(a)乃至(j)は紙幣押込み機構による押込み動作手順を示す説明図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一符号を付し、重複した構成、作用、効果の説明は省略する。従って、矛盾のない限り、図1の実施形態についての構成、作用、効果の説明は第2の実施形態に適用される。
本実施形態に係る紙幣収納庫1は、各押込み回転体42、45の回転軸42a、45aに夫々軸芯を固定された2つの第1の従動ギヤ61、62、各第1の従動ギヤと夫々噛合する2つの第2の従動ギヤ65、66、及び該各従動ギヤを駆動するモータ68を備え、更に紙幣押込み部材70が少なくとも一つの従動ギヤ(第1の従動ギヤ)の回転動作に連動して昇降する構成において、第1の実施形態と同等である。
第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点は、紙幣押込み部材70の被作用部73bの構成にある。即ち、本実施形態の被作用部73bは横長の長穴73cを有しており、この長穴73c内に第1の従動ギヤ61、62に設けた突起(作用部)61A、62Aを移動自在に嵌合させている点が第1の実施形態と相違している。各第1の従動ギヤの回転に伴って各突起61A、62Aが周回移動する際に各突起は長穴73c内に沿って横方向へ往復移動しつつ上下動することにより紙幣押込み部材70を上下動させる。各押込み回転体が360度回転する過程で紙幣押込み部材は上下方向へ一往復する点は第1の実施形態と同様である。
また、本例では第1の実施形態の被支持部材73に設けた支持部73aが極めて短尺になるか、或いは存在しない。つまり、被作用部73bの中央下部に直接接触部材71を取り付けた構成である。
この実施形態では、接触部材71は各突起61A、62Aを介した第1の従動ギヤによる押し下げ力によって搬送紙幣B2上に押し付けられる。このため、接触部材71を必ずしも重量物によって構成する必要がないが、押し下げ時の安定性を確保するために重量物(錘)にしてもよい。また、接触部材が紙幣と接する面にはゴム等を配置することにより摩擦抵抗を高めて滑りを防止するのが好ましい。
また、接触部材71は紙幣上面との接触部が円弧状の面(曲面)であってもよいし、平坦面であってもよい。
<第2の実施形態の収納動作の説明>
次に、図9に基づいて紙幣押込み機構40による搬送紙幣の押込み手順について説明する。
なお、図5と重複する部分は省略して説明する。従って、第1の実施形態における収納動作の説明は第2の実施形態の構成等と矛盾しない限り、そのまま第2の実施形態に適用可能である。
まず、図9(a)(b)は押込み回転体42、45が紙幣受入れ姿勢にある状態を示しており、この状態では水平方向に沿って直線的に連通し合った2つの支持凹所44、47は紙幣導入機構30を構成する導入ローラ33によって外部から搬送されてきた搬送紙幣B2を受入れて(b)の状態とする。
この時、第1の従動ギヤ61、62の突起61A、62Aは回転軸42a、45aよりも上方の上昇位置にあるため、各突起上に載置された被作用部材73の被作用部73bは押し上げられた状態にあり、接触部材71は搬送紙幣B2から離間した位置にある。
なお、この時、各押込み回転体はその外周面で既積載紙幣B1の上面に接しており、既積載紙幣が位置ずれを起こすことを防止している。
図9(b)乃至(j)は押込み回転体42、45が図9(a)の受入れ姿勢から押込み方向へ360度回転する過程を示している。
図9(c)において押込み動作が開始され、押込み動作は両押込み回転体42、45がその押し下げ部44c、47cを下降させる方向へ回動することにより実施される。
両押込み回転体42、45が押込み方向へ回転した時に、押し下げ部44c、47cを含めた紙幣押込み面によって紙幣の適所(中心部とは限らない)を押圧することにより、支持凹所内から紙幣を離脱させて下方へ移動させる。
押込み回転体によって支持凹所内に支持した搬送紙幣B2を紙幣積載部材上に押し込んで移載する際に、各押込み回転体の外周面(紙幣押込み面)が搬送紙幣の幅方向中央部から両外側に向けて紙幣を押し広げながら押し込むので、搬送紙幣を延ばしながらの押込みが可能となる。
これにより押込み過程で搬送紙幣B2(及び既積載紙幣B1)の中央部が上方に膨出することが防止され、両押込み回転体が受入れ姿勢に戻った時に受入れスリットが膨出部により塞がれることがなくなる。また、紙幣押込み部材70によって搬送紙幣、及び既積載紙幣の中央部を押込みながら、押込み回転体により中央部以外の紙幣上面を外側へ押し広げるので、紙幣を幅方向に延伸させることができる。
図9(d)は両押込み回転体42、45が更に押込み方向へ回転した状態を示しており、この時点では搬送紙幣B2は既積載紙幣B1の上面に移載完了している。紙幣押込み部材70は移載を完了した搬送紙幣B2の上面中央を加圧し続けている。
(d)において接触部材71が既積載紙幣上面と接した後でも第1の従動ギヤは押込み方向に回転し続け、それに伴って各突起61A、62Aは夫々長穴73c内を横方向外側へ移動する((e)(f))。(f)の状態では各突起は下死点を過ぎて上昇を開始しているが、紙幣押込み部材70が既積載紙幣上面を加圧する状態が(d)から(f)まで継続する。この状態では、紙幣押込み部材70は既積載紙幣の中央部が上方に膨出することを防止している。
第1の実施形態の場合と同様に、(d)から(f)の状態で接触部材71によって既積載紙幣を押し下げる距離を種々調整可能である。例えば、押込み回転体と既積載紙幣との接触力が低下するように接触部材によって強めに既積載紙幣を押し下げることも可能である。この場合には 搬送紙幣、及び既積載紙幣はその中央部を接触部材により挟圧されたまま両端部が押込み回転体から一旦解放されるため、紙幣の癖等を矯正し易くなる。
(g)乃至(j)では突起61A、62Aが上向きに周回移動することによって被作用部73bを上向きに押上げるため、紙幣押込み部材70は既積載紙幣上から離間するのに代わって、押込み回転体の外周面が既積載紙幣上面を押し続けることになる。
図9(a)の受入れ姿勢から360度回転を完了した図6(j)の状態では、受入れスリット内に新たな搬送紙幣を導入することができる。
なお、図9(a)(b)(j)に示した紙幣受入れ姿勢のでは不正が行われる可能性がある。
このような不正行為を防止するためには、待機中には図9(f)に示したように紙幣積載部材20を下降させると共に、2つの支持凹所が連通しない状態にしておくのが有効である。
本実施形態によれば、押込みストロークを縮小できるだけでなく、押し込まれる搬送紙幣はその中央部を紙幣押込み部材によって挟圧されたまま両端部が押込み回転体から一旦解放されるため、紙幣の癖等を矯正し易くなる。これにより紙幣が上方に膨出して導入搬送路へ突出することを防止できる。
以上の実施形態では、各押込み回転体の一回転による一度の収納動作中に、紙幣押込み部材70が一回下降して横ずれ押えのための押込みを実施する。紙幣押込み部材が紙幣を押さえている期間が比較的長く、押込み回転体は搬送紙幣、既積載紙幣を伸ばす方向に回転しているため、紙幣を平坦に均す機能を発揮することができる。これにより既積載紙幣が搬送路内に突出することを防止できる。押込み回転体と紙幣押込み部材は、同一の駆動源により駆動されるために部品点数の低減、小型化を実現できる
<第3の実施形態の基本構成>
次に、図10(a)(b)(c)及び(d)は本発明の第3の実施形態に係る紙幣収納庫の構成を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図であり、図11(a)(b)(c)及び(d)は同紙幣収納庫を構成する紙幣押込み機構の構成例を示す正面図、左側面図、平面図、及び斜視図である。図12は押込み回転体が受入れ位置にある状態を示す説明図である。図13(a)乃至(j)は紙幣押込み機構による押込み動作手順を示す説明図である。
なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複した構成、作用、効果の説明は省略する。従って、矛盾のない限り、第1の実施形態についての説明は第3の実施形態に適用される。
本実施形態に係る紙幣収納庫1は、紙幣押込み部材70が、第1の従動ギヤ61、62ではなく、第2の従動ギヤ65、66の一面に設けた作用部としての突起65A、66Aと係合して昇降駆動されるようにした点が第1の実施形態と異なっている。
突起65A、66Aは、第2の従動ギヤ65、66の一面の軸芯を回避した周縁部に配置されている。そして突起65A、66Aは周回するどの時点においても常に左右対称の位置関係にある。
第3の実施形態に係る紙幣押込み機構40の構成は、紙幣押込み部材70が少なくとも一つの従動ギヤの回転動作に連動して昇降する構成においては第1の実施形態と同等である。
本実施形態では2つの第2の従動ギヤ65、66の間に紙幣押込み部材70の一部を昇降させる必要があるため、第2の従動ギヤ65、66同志を噛合(接触)させることができない。このため、第2の従動ギヤ65、66の間に紙幣押込み部材を昇降させるための間隙を設けると共に、第2の従動ギヤとモータの駆動ギヤ68aとの間に第3の従動ギヤ81、82を配置した。
なお、第3の実施形態に係る紙幣押込み部材70の被作用部73bの構成を第2の実施形態と同様に、被作用部73bに横長の長穴73cを設け、且つこの長穴73c内に第2の従動ギヤに設けた突起65A、66Aを移動自在に嵌合させるようにしてもよい。
<第3の実施形態の収納動作の説明>
次に、図13に基づいて紙幣押込み機構40による搬送紙幣の押込み手順について説明する。
なお、図5と重複する部分は省略して説明する。従って、第1の実施形態における収納動作の説明は第3の実施形態の構成等と矛盾しない限り、そのまま第3の実施形態に適用可能である。
まず、図13(a)(b)は押込み回転体42、45が紙幣受入れ姿勢にある状態を示しており、この状態では水平方向に沿って直線的に連通し合った2つの支持凹所44、47は紙幣導入機構30を構成する導入ローラ33によって外部から搬送されてきた搬送紙幣B2を受入れて(b)の状態とする。
この時、紙幣押込み部材70は上昇位置にあって接触部材71が両支持凹所よりも上方に位置しているため、受入れスリット内への搬送紙幣の導入が可能となっている。
この時、第2の従動ギヤ65、66の突起(作用部)65A、65Aは回転軸42a、45aよりも上方の上昇位置にあるため、各突起上に載置された被作用部材73の被作用部73bは押し上げられた状態にあり、接触部材71は搬送紙幣B2から離間した位置にある。
図13(b)乃至(j)は押込み回転体42、45が図13(a)の受入れ姿勢から押込み方向へ360度回転する過程を示している。
図13(c)において押込み動作が開始され、押込み動作は両押込み回転体42、45がその押し下げ部44c、47cを下降させる方向へ回動することにより実施される。
また、接触部材71が押込み過程で搬送紙幣B2(及び既積載紙幣B1)の中央部が上方に膨出することを防止し、両押込み回転体が受入れ姿勢に戻った時に受入れスリットが膨出部により塞がれることがなくなる。また、紙幣押込み部材70によって搬送紙幣、及び既積載紙幣の中央部を押込みながら、押込み回転体により中央部以外の紙幣上面を外側へ押し広げるので、紙幣を幅方向に延伸させることができる。
図13(d)は両押込み回転体42、45が更に押込み方向へ回転した状態を示しており、この時点では搬送紙幣B2は既積載紙幣B1の上面に移載完了している。
紙幣押込み部材70が既積載紙幣上面と接しているためにそれ以上下降できない一方で、突起65A、66Aだけは下降を続けて被作用部73bから離間するため、紙幣押込み部材70が既積載紙幣上面を加圧する状態を、第2の従動ギヤの回転が進んで突起65A、66Aが上昇して被作用部73bに接触するまで継続する。
図13(e)から(g)までは各押込み回転体の円弧状の外周面で既積載紙幣を押圧しつつ外側に押し広げているため既積載紙幣の中央部が上方に膨出することを防止している。
紙幣押込み部材70は小径の第2の従動ギヤ65、66の回転に伴って上下動するため、第2の従動ギヤ65、66が一回転する間に、(d)において既堆積紙幣上面を一度押圧するが、その後(e)(f)に示すように一旦上昇し、次いで(g)(h)に示すように下降して二度目の押圧を行う。つまり、各押込み回転体の一回転による一度の収納動作中に、紙幣押込み部材70が二回下降することにより紙幣の中間部の膨出防止のための押込み動作を実施する。
(g)乃至(h)では突起61A、62Aが再び下向きに周回移動することによって被作用部73bが下降して(h)の時点で紙幣押込み部材70の接触部材71は既積載紙幣の中央部を押込み、(i)(j)では押込み回転体の外周面は終始一貫して既積載紙幣上面を押し続けることができる。
なお、図13(a)(b)(j)に示した紙幣受入れ姿勢では、外部から受入れスリットを介して不正用の治具を紙幣収納空所S内に差し込んで紙幣を取り出す等の不正が行われる可能性がある。
このような不正行為を防止するためには、待機中には収納庫脱着ポジションである図13(f)に示したように紙幣積載部材20を下降させると共に、2つの支持凹所が連通しない状態にしておくのが有効である。
以上の実施形態では、第1の従動ギヤよりも小径の第2の従動ギヤに設けた突起65A、66Aを利用して紙幣押込み部材70を駆動しているため、各押込み回転体の一回転による一度の収納動作中に、紙幣押込み部材70が二回下降して横ずれ押えのための押込みを実施する。このため、紙幣押込み部材が1回の押込み動作で紙幣の膨出を矯正できなかった場合でも2回目の押込みで確実な矯正が可能となり、押込み回転体は搬送紙幣、既積載紙幣を伸ばす方向に回転しているため、紙幣を平坦に均す機能を発揮することができる。これにより既積載紙幣が搬送路内に突出することを防止できる。押込み回転体と紙幣押込み部材は、同一の駆動源により駆動されるために部品点数の低減、小型化を実現できる。
<本発明の構成、作用、効果のまとめ>
第1の本発明に係る紙幣収納庫1は、搬送されてきた紙幣を順次積載する上下動自在な紙幣積載部材20を備えた紙幣収納部Sと、紙幣積載部材の上方であって紙幣収納部内において互いに並行に配置されて搬送されてきた搬送紙幣の幅方向両端部を支持する支持凹所44、47を外周面に夫々有すると共に同期して互いに逆方向へ回転駆動される一対の紙幣押込み回転体42、45と、2つの押込み回転体間の空隙内に昇降自在に配置され、下降位置にある時に紙幣積載部材上の既積載紙幣上面に接してこれを加圧する紙幣押込み部材70と、各押込み回転体の回転軸に夫々軸芯を固定された第1の従動ギヤ61、62、及び該第1の従動ギヤを駆動するモータ68を備えた駆動機構60と、を備え、紙幣押込み部材は、駆動機構60によって昇降駆動されることを特徴とする。
これによれば、搬送紙幣B2の幅寸法の大小と関係なく、また部品点数の増大や大型化を招くことなく、紙幣積載部材(バックアッププレート)上の既積載紙幣B1を効率的に押さえながら既積載紙幣上に新たな搬送紙幣B2をスムーズに収納することができる。
押込み回転体を用いた従来の紙幣収納庫に比して、大径で近接配置され、且つ支持凹所の奥行き幅が広い押込み回転体を用いているので、既積載紙幣を押し込む手段として押込み回転体と連動する(同一駆動源の)紙幣押込み部材を利用することが可能となった。
つまり、押込み回転体間に大きな空間が存在しないので、格別の押込み手段を別設することなく、押込み回転体と連動させる構成にすることができた。
押込み回転体と連動して回転する紙幣押込み部材によって支持凹所内に支持した搬送紙幣を紙幣積載部材上に押し込んで移載する際に、搬送紙幣の幅方向中央部から両外側に向けて紙幣を押し込むので、搬送紙幣、及び既積載紙幣を幅方向へ延ばしながらの押込みが可能となる。
紙幣押込み部材を押込み回転体と同じ駆動機構、駆動源によって駆動するので、部品点数の低減、小型化、低コスト化を実現できる。
第2の本発明に係る紙幣収納庫1は、第1の従動ギヤ61、62の一面であってその軸芯を回避した位置に作用部(例えば、突起)61A、62Aを備え、紙幣押込み部材70は既積載紙幣と接する接触部材71と、及び該接触部材に連設された被作用部73bと、を備え、被作用部を作用部に係合させることにより、該作用部が周回移動する過程で紙幣押込み部材を昇降させることを特徴とする。
押込み回転体の回転軸に直結された第1の従動ギヤにより紙幣押込み部材70を昇降駆動するようにしたので、駆動機構を共通化することができ、部品点数の削減、小型化、低コスト化を実現できる。
第3の本発明に係る紙幣収納庫1は、第1の従動ギヤに対して前記モータからの駆動力を伝達する第2の従動ギヤ65、66を有し、第2の従動ギヤの一面であってその軸芯を回避した位置に作用部65A、66Aを備え、紙幣押込み部材は、既積載紙幣と接する接触部材71と、該接触部材に連設された被作用部73bと、を備え、被作用部を作用部に係合させることにより、該作用部が周回移動する過程で紙幣押込み部材を昇降させることを特徴とする。
押込み回転体の回転軸に直結された第1の従動ギヤに噛合する第2の従動ギヤにより紙幣押込み部材70を昇降駆動するようにしたので、駆動機構を共通化することができ、部品点数の削減、小型化、低コスト化を実現できる。
第4の本発明に係る紙幣収納庫1は、各紙幣押込み回転体42、45が紙幣受入れ姿勢にある時に、各支持凹所の内奥部間の距離は紙幣収納部に収納可能な最大サイズの紙幣の幅と同等かそれよりも大きく設定されており、各紙幣押込み回転体の外周面間隔は、前記接触部材が昇降移動できる程度の間隔であることを特徴とする。
これによれば、両紙幣押込み部材を近接配置しつつ、支持空所の内奥部間の距離を最大サイズの紙幣の幅よりも大きくしたので、必然的に個々の紙幣押込み部材の外径は大きくなる。
紙幣押込み回転体の間に大きな空間が形成されないので、既積載紙幣が大きく膨出することがなくなる。また、既積載紙幣の膨出を押さえる手段を紙幣押込み回転体に連動して作動する構成とすることができた。
第5の本発明に係る紙幣収納庫1は、各紙幣押込み回転体42、45が紙幣受入れ待機中にある時に、各支持凹所を連通しない位置関係とすることにより紙幣を外部から取り出す等の不正防止効果を発揮することを特徴とする。
紙幣の受け入れの待機中に紙幣受入れ姿勢にしておくと、外部から受入れスリットを介して不正用の治具を紙幣収納空所S内に差し込んで紙幣を取り出す等の不正が行われる可能性がある。
このような不正行為を防止するためには、待機中には2つの支持凹所が連通しない状態にしておくのが有効である。
1…紙幣収納庫、10…ケーシング、11…手前側板、13…奧側板、15…連結部材、20…紙幣積載部材、22…ガイド棒、23…直動軸受、24…バネ(弾性部材)、30…紙幣導入機構、32…導入ローラ軸、33…導入ローラ、40…紙幣押込み機構、42、45…紙幣押込み回転体、42a…回転軸、43、46…胴部、44、47…支持凹所、44a、47a…上側壁面、44b、47b…下側壁面、44c、47c…押し下げ部、60…駆動機構、61、62…第1の従動ギヤ、61A、62A…突起(作用部)、65、66…第2の従動ギヤ、65A、66A…突起(作用部)、68…モータ、68a…駆動ギヤ、70…紙幣押込み部材、71…接触部材、73…被作用部材、73a…支持部、73b…被作用部、73c…長穴、81、82…従動ギヤ

Claims (5)

  1. 搬送されてきた紙幣を順次積載する上下動自在な紙幣積載部材を備えた紙幣収納部と、前記紙幣積載部材の上方であって前記紙幣収納部内において互いに並行に配置されて搬送されてきた搬送紙幣の幅方向両端部を支持する支持凹所を外周面に夫々有すると共に同期して互いに逆方向へ回転駆動される一対の紙幣押込み回転体と、前記2つの押込み回転体間の空隙内に昇降自在に配置され、下降位置にある時に前記紙幣積載部材上の既積載紙幣上面に接してこれを加圧する紙幣押込み部材と、前記各押込み回転体の回転軸に夫々軸芯を固定された第1の従動ギヤ、及び該第1の従動ギヤを駆動するモータを備えた駆動機構と、を備え、
    前記紙幣押込み部材は、前記駆動機構によって昇降駆動されることを特徴とする紙幣収納庫。
  2. 前記第1の従動ギヤの一面であってその軸芯を回避した位置に作用部を備え、
    前記紙幣押込み部材は、前記既積載紙幣と接する接触部材と、及び該接触部材に連設された被作用部と、を備え、
    前記被作用部を前記作用部に係合させることにより、該作用部が周回移動する過程で前記紙幣押込み部材を昇降させることを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納庫。
  3. 前記第1の従動ギヤに対して前記モータからの駆動力を伝達する第2の従動ギヤを有し、
    前記第2の従動ギヤの一面であってその軸芯を回避した位置に作用部を備え、
    前記紙幣押込み部材は、前記既積載紙幣と接する接触部材と、該接触部材に連設された被作用部と、を備え、
    前記被作用部を前記作用部に係合させることにより、該作用部が周回移動する過程で前記紙幣押込み部材を昇降させることを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納庫。
  4. 前記各紙幣押込み回転体が紙幣受入れ姿勢にある時に、前記各支持凹所の内奥部間の距離は紙幣収納部に収納可能な最大サイズの紙幣の幅と同等かそれよりも大きく設定されており、前記各紙幣押込み回転体の外周面間隔は、前記接触部材が昇降移動できる程度の間隔であることを特徴とする請求項2又は3に記載の紙幣収納庫。
  5. 前記各紙幣押込み回転体が紙幣受入れ待機中にある時に、前記各支持凹所を連通しない位置関係とすることにより紙幣を外部から取り出す等の不正防止効果を発揮することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の紙幣収納庫。
JP2015096494A 2015-05-11 2015-05-11 紙幣収納庫 Active JP6600827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015096494A JP6600827B2 (ja) 2015-05-11 2015-05-11 紙幣収納庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015096494A JP6600827B2 (ja) 2015-05-11 2015-05-11 紙幣収納庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016212676A true JP2016212676A (ja) 2016-12-15
JP6600827B2 JP6600827B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=57551111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015096494A Active JP6600827B2 (ja) 2015-05-11 2015-05-11 紙幣収納庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6600827B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6449972B1 (ja) * 2017-12-05 2019-01-09 日本金銭機械株式会社 紙葉収納部、及び紙葉処理装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108665609B (zh) * 2018-05-07 2020-07-14 林浩宇 一种纸币铺平装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343297B2 (ja) * 1980-11-07 1988-08-30 Fuji Electric Co Ltd
JPH07125899A (ja) * 1994-06-02 1995-05-16 Nippon Conlux Co Ltd 紙幣処理装置
JPH1131250A (ja) * 1997-07-14 1999-02-02 Nippon Kinsen Kikai Kk 紙幣鑑別装置
JP2000285276A (ja) * 1999-03-29 2000-10-13 Nippon Conlux Co Ltd 紙幣収容装置
US6244589B1 (en) * 1998-06-23 2001-06-12 Mars Incorporated Banknote stacking apparatus
JP2005010961A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Aruze Corp 紙葉取扱装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343297B2 (ja) * 1980-11-07 1988-08-30 Fuji Electric Co Ltd
JPH07125899A (ja) * 1994-06-02 1995-05-16 Nippon Conlux Co Ltd 紙幣処理装置
JPH1131250A (ja) * 1997-07-14 1999-02-02 Nippon Kinsen Kikai Kk 紙幣鑑別装置
US6244589B1 (en) * 1998-06-23 2001-06-12 Mars Incorporated Banknote stacking apparatus
JP2000285276A (ja) * 1999-03-29 2000-10-13 Nippon Conlux Co Ltd 紙幣収容装置
JP2005010961A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Aruze Corp 紙葉取扱装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6449972B1 (ja) * 2017-12-05 2019-01-09 日本金銭機械株式会社 紙葉収納部、及び紙葉処理装置
WO2019111450A1 (ja) 2017-12-05 2019-06-13 日本金銭機械株式会社 紙葉収納部、及び紙葉処理装置
TWI690903B (zh) * 2017-12-05 2020-04-11 日商日本金錢機械股份有限公司 紙張收納部及紙張處理裝置
KR20200085865A (ko) 2017-12-05 2020-07-15 니혼긴센기카이가부시키가이샤 지엽 수납부, 및 지엽 처리 장치
EP3722235A4 (en) * 2017-12-05 2021-11-10 Japan Cash Machine Co., Ltd. PAPER SHEET RECEIVER AND PAPER SHEET PROCESSING DEVICE
KR102342494B1 (ko) 2017-12-05 2021-12-24 니혼긴센기카이가부시키가이샤 지엽 수납부, 및 지엽 처리 장치
US11544986B2 (en) 2017-12-05 2023-01-03 Japan Cash Machine Co., Ltd. Paper sheet accommodating unit and paper sheet processing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6600827B2 (ja) 2019-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050225026A1 (en) Sheet stacking apparatus
US9865118B2 (en) Cassette replenishment
US10011446B2 (en) Sheet paper conveyor device and sheet paper handling device
JP6600827B2 (ja) 紙幣収納庫
US5398931A (en) Automated dispensing apparatus for flat paper object
EP3099612B1 (en) Document validating/stacking device
EP2535876B1 (en) Document storage assembly
JP5262200B2 (ja) 紙葉類取扱装置
CN104424706B (zh) 用于票券的堆叠机构和匣盒
JP4012860B2 (ja) 紙葉取扱装置
WO2015037224A1 (ja) 紙葉類収納用スタッカ
JP6519051B2 (ja) 紙幣収納庫
JP6449972B1 (ja) 紙葉収納部、及び紙葉処理装置
JP5130508B2 (ja) 紙幣収納庫、紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置
JP5256556B2 (ja) 紙幣収納装置、紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置
JP2007308233A (ja) 紙葉類処理装置
KR20100080115A (ko) 금융자동화기기의 지폐입출금장치
JP2013058072A (ja) 紙幣還流装置
WO2013014698A1 (ja) 紙葉類処理装置、紙葉類収納装置
JP6678853B2 (ja) 還流式紙幣収納装置、及び紙幣取扱装置
WO2019118776A1 (en) Rigid chain stacker
WO2014208727A1 (ja) 紙幣収納装置
JP2001302009A (ja) 紙葉類払出し装置
JPH0231432B2 (ja)
JP2015018311A (ja) 紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20171128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20171129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6600827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250