JP4291481B2 - 紙葉類収納装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類投入口に投入される長方形状の紙葉類を搬送して紙葉類収納部に収納する紙葉類収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の紙葉類収納装置としては、例えば筐体としての入出金機本体の一側面に紙幣投入口を有し、この紙幣投入口に投入される紙幣を搬送機構により搬送して紙幣収納金庫に収納する紙幣入出金機がある。ところで、紙幣入出金機においては、従来、紙幣の投入搬送方式として、横投入・横搬送方式、或いは縦投入縦搬送方式のいずれかを採用している。紙幣の横投入・横搬送方式とは、紙幣を、その両長辺が入出金機本体の高さ方向に直交するよう横長に寝かせた姿勢で、一方の長辺側が先端にくる方向(すなわち、その短辺と平行な方向)に投入し、該投入紙幣を投入時の姿勢(寝かせた姿勢)のまま搬送機構により搬送する方式である(図10参照)。一方、縦投入・縦搬送方式とは、紙幣を、その両短辺が入出金機本体の高さ方向に直交するよう縦長に寝かせた姿勢で、一方の短辺側が先端にくる方向(すなわち、その長辺と平行な方向)に投入し、該投入紙幣を投入時の姿勢(寝かせた姿勢)のまま搬送機構により搬送する方式である(図11参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記横投入・横搬送方式、或いは縦投入・縦搬送方式を採用する紙幣入出金機においては、紙幣投入口に投入された投入紙幣を紙幣収納金庫に投入姿勢のまま積層状に積み重ねて収納しているために、紙幣収納金庫での紙幣の収納容量を増やそうとすると、必然的に紙幣収納金庫の高さ寸法を大きくせざるを得ず、その結果、筐体の高さ寸法も大きくなって大型化を招くという問題があった。
【0004】
本発明は上記従来技術を更に発展させたものであって、その主要な第1の目的は、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを投入側から容易に行えるようにした紙葉類収納装置を提供することにある。
その主要な第2の目的は、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを紙葉類投入者に促すことのできる紙葉類収納装置を提供することにある。
その主要な第3の目的は、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを機械的に行うことのできる紙葉類収納装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するための本発明の代表的な構成は、紙葉類投入口に投入される長方形状の紙葉類を搬送して紙葉類収納部に収納する紙葉類収納装置において、前記紙葉類収納部を有する筐体と、前記筐体の一側面に開閉自在に設けられ、開状態で前記紙葉類を投入するための箱型の紙葉類投入枠体と、前記紙葉類投入枠体に投入される前記紙葉類を前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類収納部に搬送するための搬送手段とを有し、前記紙葉類投入枠体は、前記紙葉類を両長辺が前記筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入するための紙葉類投入口と、前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を長辺と平行する方向へ排出するための紙葉類排出口と、前記紙葉類投入枠体の前記筐体の一側面側に配置されて外装面を形成する外装部材とを備え、前記搬送手段は、前記紙葉類投入枠体の紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を厚み方向の一面に摺接して前記紙葉類排出口に向け長辺と平行する方向へ繰り出す繰り出し部材と、前記繰り出し部材が繰り出す前記紙葉類を厚み方向の両面を挟持して長辺と平行する方向へ送り出す送り部材とを備え、前記外装部材は前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類の他方の長辺を押さえるために露出させる切り欠きを上部の一部に備えることを特徴とする紙葉類収納装置である。
【0006】
上記第2の目的を達成するための本発明の代表的な構成は、紙葉類投入口に投入される長方形状の紙葉類を搬送して紙葉類収納部に収納する紙葉類収納装置において、前記紙葉類収納部を有する筐体と、前記筐体の一側面に開閉自在に設けられ、前記開状態で前記紙葉類を投入するための箱型の紙葉類投入枠体と、前記紙葉類投入枠体に投入される前記紙葉類を前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類収納部に搬送するための搬送手段と、前記紙幣類投入枠体を開閉動作させるための開閉手段と、前記開閉手段を開閉制御するための開閉制御手段とを有し、前記紙葉類投入枠体は、前記紙葉類を両長辺が前記筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入するための紙葉類投入口と、前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を長辺と平行する方向へ排出するための紙葉類排出口と、前記紙葉類投入枠体の前記筐体の一側面側に配置されて外装面を形成する外装部材と、前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類の短辺長さを超えて前記紙葉類投入口側に突出する傾き姿勢の紙葉類を検知するための検知手段とを備え、前記搬送手段は、前記紙葉類投入枠体の紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を厚み方向の一面に摺接して前記紙葉類排出口に向け長辺と平行する方向へ繰り出す繰り出し部材と、前記繰り出し部材が繰り出す前記紙葉類を厚み方向の両面を挟持して長辺と平行する方向へ送り出す送り部材とを備え、前記紙葉類投入枠体の前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類の他方の長辺を押さえるために露出させる切り欠きを前記外装部材の上部の一部に設けると共に、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記開閉制御手段により前記開閉手段を制御して前記紙葉類投入枠体を開動作させることを特徴とする紙葉類収納装置である。
【0007】
また、上記第3の目的を達成するための本発明の代表的な構成は、紙葉類投入口に投入される長方形状の紙葉類を搬送して紙葉類収納部に収納する紙葉類収納装置において、前記紙葉類収納部を有する筐体と、前記筐体の一側面に開閉自在に設けられ、開状態で前記紙葉類を投入するための箱型の紙葉類投入枠体と、前記紙葉類投入枠体に投入される前記紙葉類を前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類収納部に搬送するための搬送手段と、前記前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類を揃えるための紙葉類揃え手段とを有し、前記紙葉類投入枠体は、前記紙葉類を両長辺が前記筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入するための紙葉類投入口と、前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を長辺と平行する方向へ排出するための紙葉類排出口とを備え、前記搬送手段は、前記紙葉類投入枠体の紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を厚み方向の一面に摺接して前記紙葉類排出口に向け長辺と平行する方向へ繰り出す繰り出し部材と、前記繰り出し部材が繰り出す前記紙葉類を厚み方向の両面を挟持して長辺と平行する方向へ送り出す送り部材とを備え、前記紙葉類揃え手段は、前記紙葉類排出口の反対側で前記紙葉類の搬送方向へ偏芯回転して一方の長辺端部に前記筐体の高さ方向への振動を付与する振動付与部材と、前記振動付与部材による前記紙葉類への振動付与範囲内で前記紙葉類の他方の長辺を押さえる押さえ部材とを備えることを特徴とする紙葉類収納装置である。
【0008】
上記第1の目的を達成するための紙葉類収納装置にあっては、長方形形状の紙葉類の紙葉類投入口への投入は、紙葉類投入枠体の開状態で紙葉類の両長辺が筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で前記紙葉類を一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入することによってなされる。これによって、長方形状の紙葉類の他方の長辺側を片手で持ち、両長辺が筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ紙葉類投入口に投入する横投入方式が可能となり、紙葉類の紙葉類投入口への投入が容易となる。
【0009】
また、紙葉類揃えは、外装部材の切り欠きより露出する紙葉類の他方の長辺を紙葉類投入者が投入側から手で押さえることによってなされる。
また、搬送手段による紙葉類の搬送は、繰り出し部材が紙葉類投入口に投入される紙葉類の厚み方向の一面に摺接して、その紙葉類を紙葉類排出口に向け繰り出し、送り部材が紙葉類排出口からの紙葉類の厚み方向の両面を挟持して、その紙葉類を長辺と平行する方向へ送り出す。これによって、横長の立て姿勢の紙葉類を長辺と平行する方向へ搬送する縦搬送方式が可能となるため、紙幣収納部に紙葉類を収納する場合、紙葉類を横長の立て姿勢で水平方向へ並列に収納する並列収納方式を採用することが可能となる。これにより、紙葉類収納部および筐体の高さ寸法を紙葉類の短辺長さ相当に設計することができる。
したがって、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加が可能となる上、紙葉類揃えを投入側から容易に行うことができる。
【0010】
上記第2の目的を達成するための紙葉類収納装置にあっては、長方形状の紙葉類の紙葉類投入口への投入は、紙葉類投入枠体の開状態で紙葉類の両長辺が筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で前記紙葉類を一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入することによってなされる。これによって、長方形状の紙葉類の他方の長辺側を片手で持ち、両長辺が筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ紙葉類投入口に投入する横投入方式が可能となり、紙葉類の紙葉類投入口への投入が容易となる。
【0011】
また、紙葉類揃えは、外装部材の切り欠きより露出する紙葉類の他方の長辺を紙葉類投入者が投入側から手で押さえることによってなされるが、紙葉類投入枠体の閉状態において、検知手段が紙葉類の短辺長さを超えて紙葉類投入口側に突出する傾き姿勢の紙葉類を検知すると、開閉制御手段は検知手段からの検知信号に基づいて開閉手段を制御して紙葉類投入枠体を開動作させる。これによって、紙葉類揃えを紙葉類投入者に促すことができ、紙葉類投入者は外装部材の切り欠きより露出する紙葉類の他方の長辺を投入側から手で押さえて揃える。
【0012】
また、搬送手段による紙葉類の搬送は、繰り出し部材が紙葉類投入口に投入される紙葉類の厚み方向の一面に摺接して、その紙葉類を紙葉類排出口に向け繰り出し、送り部材が紙葉類排出口からの紙葉類の厚み方向の両面を挟持して、その紙葉類を長辺と平行する方向へ送り出す。これによって、横長の立て姿勢の紙葉類を長辺と平行する方向へ搬送する縦搬送方式が可能となるため、紙幣収納部に紙葉類を収納する場合、紙葉類を横長の立て姿勢で水平方向へ並列に収納する並列収納方式を採用することが可能となる。これにより、紙葉類収納部および筐体の高さ寸法を紙葉類の短辺長さ相当に設計することができる。
したがって、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを紙葉類投入者に促すことができる。
【0013】
上記第3の目的を達成するための紙葉類収納装置にあっては、長方形状の紙葉類の紙葉類投入口への投入は、紙葉類投入枠体の開状態で紙葉類の両長辺が筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で前記紙葉類を一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入することによってなされる。これによって、長方形状の紙葉類の他方の長辺側を片手で持ち、両長辺が筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ紙葉類投入口に投入する横投入方式が可能となり、紙葉類の紙葉類投入口への投入が容易となる。
【0014】
また、紙葉類揃えは、紙葉類投入枠体の閉状態において紙葉類揃え手段によりなされる。すなわち、紙葉類の一方の長辺端部には振動付与部材の偏芯回転によって搬送力と筐体の高さ方向への振動が付与され、この際、押さえ部材が紙葉類の振動付与範囲内で他方の長辺を押さえて揃える。
【0015】
また、搬送手段による紙葉類の搬送は、繰り出し部材が紙葉類投入口に投入される紙葉類の厚み方向の一面に摺接して、その紙葉類を紙葉類排出口に向け繰り出し、送り部材が紙葉類排出口からの紙葉類の厚み方向の両面を挟持して、その紙葉類を長辺と平行する方向へ送り出す。これによって、横長の立て姿勢の紙葉類を長辺と平行する方向へ搬送する縦搬送方式が可能となるため、紙幣収納部に紙葉類を収納する場合、紙葉類を横長の立て姿勢で水平方向へ並列に収納する並列収納方式を採用することが可能となる。これにより、紙葉類収納部および筐体の高さ寸法を紙葉類の短辺長さ相当に設計することができる。
したがって、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを機械的に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本実施の形態では、紙葉類収納装置の一形態である紙幣入出金機について説明する。
【0017】
〔実施の形態1〕
図1は紙幣入出金機の紙幣投入枠体の概略構成を表す縦断面図、図2は図1に示す紙幣投入枠体の概略構成を表す横断面図、図3は紙幣投入枠体の開閉制御回路の説明図、図4は紙幣入出金機の正面図、図5は紙幣投入枠体内の紙幣を揃える際の説明図、図6は紙幣入出金機の概要構成の模式説明図である。
ここでは、説明の順序として、先ず紙幣入出金機の概要構成を説明し、次に紙幣投入枠体の構成を説明する。
【0018】
〔紙幣入出金機の概要構成〕
本実施の形態に係る紙幣入出金機Aは、図5に示すように、紙幣入出金機Aの筐体を構成する紙幣入出金機本体(以下、「入出金機本体」という)1の一側面である正面パネル1aに、長方形状の紙葉類としての紙幣Tを投入するための紙葉類投入枠体である紙幣投入枠体2を有する。そして、紙幣投入枠体2に投入される紙幣Tを入出金機本体1内の搬送手段としての搬送手段3により搬送して鑑別部4を通すことによって真偽鑑別および金種判別を行い、該鑑別部4を通した紙幣Tを図示しない振り分け機構により金種別に振り分けて、入出金機本体1内の紙幣収納部としての紙幣金庫5に不図示のスタッカ装置によって収納するように構成されている。紙幣金庫5としては、千円札紙幣を収納するための千円札金庫5a、五千円札紙幣を収納するための五千円札金庫5b、壱万円札紙幣を収納するための壱万円札金庫5cの3種類を備え、これらの各金庫5a,5b,5cは収納した紙幣Tを出金できるよう入出金機本体1に取り外し可能に装着されている。なお、鑑別部4で偽紙幣と判定された紙幣はリジェクト部6に分岐されて返却される。
【0019】
〔紙幣投入枠体の全体構成〕
次に、紙幣投入枠体2の構成について、図1乃至図4を用いて説明する。
紙幣投入枠体2は、図1及び図2に示すように、外装部材としての外装蓋2aと、ガイド部材としてのガイド板2bと、押し部材としての押し板2cとを有する。そして、紙幣投入枠体2は、外装蓋2aとガイド板2bとで箱型に形成されて、入出金機本体1に開閉自在に取り付けられている。この紙幣投入枠体2の開閉機構については後述する。
【0020】
外装蓋2aは入出金機本体1の正面パネル1a側に配されて紙葉投入枠体2の外装面を形成している。ガイド板2bは、外装蓋2aに組み付けられて該外装蓋2aとで紙葉類投入口としての紙幣投入口W1を形成している(図1及び図2参照)。そして、押し板2cは外装蓋2aとガイド板2bとの間に配されて紙幣Tをガイド板2bに所定圧で押し当てるようになっている。外装蓋2a、ガイド板2b及び押し板2cは、何れも入出金機本体1の幅方向(図5に示す紙幣入出金機の左右方向)の寸法(幅寸法)が紙幣Tの長辺長さよりもやや長くなるように形成され、また入出金機本体1の高さ方向(図5に示す紙幣入出金機の上下方向)の寸法(高さ寸法)も紙幣Tの短辺長さよりもやや長くなるように形成されている。
【0021】
前記外装蓋2aは、入出金機本体1の高さ方向の下辺部に紙幣投入枠体2の底板を形成する底板片2a1を有する。また、入出金機本体1の幅方向の左辺部には紙幣投入枠体2の左側板を形成する左側板片2a2を有し、右辺部には紙幣投入枠体2の右側板を形成する右側板片2a3を有する。これらの各板片2a1,2a2,2a3は何れもガイド板2b側に突出している。そして、外装蓋2aの底板片2a1をガイド板2bの下辺部に、左側板片2a2をガイド板2bの左辺部に、そして、右側板片2a3をガイド板2bの右辺部にそれぞれ突き当てて固定することによって、外装蓋2aとガイド部材2bとの間に紙幣投入口W1を形成している。
【0022】
ここで、紙幣投入口W1は、入出金機本体1の高さ方向に開口しており、外装蓋2aとガイド板2bとによって、紙幣Tの短辺長さよりもやや長い深さ寸法を備え、かつ紙幣Tの長辺長さよりもやや長い幅寸法を備える凹状の空間部に形成されている。従って、紙幣投入口W1には紙幣T(図2に示す紙幣Tは複数の紙幣よりなる紙幣束)を両長辺が入出金機本体1の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入することができる。
【0023】
また、前記外装蓋2aの左側板片2a2には、紙葉類送出口としての紙幣送出口W2が設けられている(図2参照)。紙幣送出口W2は左側板片2a2を入出金機本体1の高さ方向で紙幣Tの短辺長さ寸法よりもやや長い寸法に切り除くことによって形成してある。従って、紙幣Tは紙幣送出口W2を長辺と平行する方向に通過可能である。
【0024】
(ガイド板への紙幣の加圧構成)
押し部材としての押し板2cは、紙幣投入口W1に投入される紙幣Tの紙幣投入枠体2内での立て姿勢の確認と、搬送手段3の後述する繰り出し部材としてのピックローラ3aによる紙幣投入枠体2内の紙幣Tの繰り出しを確実に行うため、紙幣投入枠体2内の紙幣Tをガイド板2bに所定圧で押し当てる加圧機能を有する。本実施の形態では、押し板2cがガイド板2bと接離可能となるよう該押し板2cの左右の両端部を外装蓋2aの左側板片2a2及び右側板片2a3に設けられた不図示のガイド溝に支持させている。そして、押し板2cには外装蓋2a側で揺動部材8が回動可能に連結されている。揺動部材8は、入出金機本体1に軸8aを介して揺動自在に取り付けられ、紙幣投入枠体2の閉状態(外装蓋2aの上辺部2a4が入出金機本体1の上辺部1bに当接して、紙幣投入口W1の開口側が入出金機本体1により覆われる状態)で押し板2cを他端側に取り付けたバネ部材9の付勢力によってガイド板2b側に所定圧で付勢し、紙幣投入枠体2の開状態(外装蓋2aの上辺部が入出金機本体1の上辺部1bより離れて、紙幣投入口W1の開口側が入出金機本体1の正面側に表出する状態)でバネ部材9の付勢力に抗して押し板2cを外装蓋2a側に移動させるように構成されている。すなわち、揺動部材8は、紙幣投入枠体2の開状態でバネ部材9の付勢力に抗して軸8aを中心に反時計周り方向へ揺動して、押し板2cを外装蓋2a側に移動させることにより、紙幣投入口W1への紙幣Tの投入を可能とする。また、紙幣投入枠体2の閉状態では、バネ部材9の付勢力により軸8aを中心に時計周り方向へ揺動して、押し板2cをガイド板2b側に移動させて、紙幣投入口W1内の紙幣Tをガイド板2bに所定圧で押し付けるようになっている。
【0025】
(紙幣の折り癖によるピックローラの摺擦力低減防止策)
紙幣Tには、二つ折り乃至四つ折り(図2に示す紙幣T1又はT2)に折った折り部分に折り癖T1a,T2aの付いているものが多い。この種の紙幣T1,T2が紙幣投入口W1に投入され、その紙幣T1,T2を押し板2cでガイド板2bに押し当てる場合、該紙幣Tの折り癖部T1a,T2aの元に戻ろうとする復元力がガイド板2bに作用する。このため、押し板2cによるガイド板2bへの紙幣Tの押し当て力が弱くなり、搬送手段3を構成する繰り出し部材としてのピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出しを確保するための所定圧の押し当て力を得ることができなくなる。その結果、ピックローラ3aが紙幣Tを繰り出す際に必要な適正な摺擦力を得られず、ピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出しが不安定になって紙幣Tがジャムする恐れがある。
【0026】
そこで、本実施の形態では、ピックローラ3aが紙幣Tを繰り出す際に必要な適正な摺擦力を得るため、ガイド板2bに押し板2cによるガイド板2bへの紙幣Tの押し当て力を逃がす為の押当力逃げ2b1を設けている。押当力逃げ2b1は、図2に示すように、ピックローラ3aが紙幣Tの一面に摺接する摺接部位3a1から紙幣Tの繰り出し方向(排出方向)と反対側の領域において、ガイド板2bをピックローラ3aの摺接部位3a1との間隔L1よりも大きい間隔L2となるように押し当て力の作用方向へ膨出している。詳しくは、押当力逃げ2b1は、ピックローラ3aの摺接部位3a1から押し板2cの押し当て方向に傾斜する傾斜部2b11と、この傾斜部2b11から押し板2cと平行に延びる平面部2b12とからなる。これにより、押し板2cによる紙幣Tの押し当て力をピックローラ3aの摺接部位3a1から紙幣Tの繰り出し方向と反対側の領域で低減することができることから、押し板2cによる紙幣Tの押し当て力をピックローラ3aの摺接部位3a1に集中的に作用させることができ、よって、ピックローラ3aで紙幣Tを紙幣送出口W2に確実に繰り出すことができる。
【0027】
〔紙幣投入枠体の開閉機構及び開閉制御回路の構成〕
前記紙幣投入枠体2は入出金機本体1に開閉手段としての開閉機構10よって開閉自在に取り付けられている。開閉機構10は、図2に示すように、外装蓋2aの左側板片2a3に紙幣投入枠体2の開閉中心となる軸10aを固定して設け、この軸10aに固着した被駆動ギヤ10bに駆動源としてのモータ11の駆動ギヤ10cを噛み合わせる構成となっている。モータ11は図3に示すように、駆動制御手段としてのモータ駆動制御回路12によってその駆動が制御されて、紙幣投入枠体2を開閉動作させる。詳しくは、モータ駆動制御回路12には紙幣投入枠体2を開閉するために入出金機本体1の所定位置に設けられた開閉操作スイッチ13が接続されており、開閉操作スイッチ13が開側に操作されることにより出力する開指令信号に基づいてモータ11を駆動して閉状態の紙幣投入枠体2を開状態となるよう開動作させ、また開閉操作スイッチ13が閉側に操作されることにより出力する閉指令信号に基づいてモータ11を駆動して開状態の紙幣投入枠体2を閉状態となるよう閉動作させる。
【0028】
〔投入紙幣の揃え構造〕
前記紙幣投入枠体2の紙幣投入口W1に投入された紙幣Tをピックローラ3aによって紙幣送出口W2から長辺と平行する方向へ繰り出すには、紙幣Tが紙幣送出口W2を通過できるように、紙幣Tの紙幣投入口W1の開口側の長辺を揃える必要がある。そこで、本実施の形態では、紙幣投入口W1に紙幣Tを投入した後、投入者自身が紙幣Tの長辺を手の指などで押さえて揃えるようにできるようにした。詳しくは、図4に示すように、紙幣投入枠体2の外装蓋2aには、紙幣投入口W1に投入される紙幣Tの該紙幣投入口W1側の長辺を押さえるために露出させる切り欠き15を設けている。この切り欠き15は、入出金機本体1の幅方向において外装蓋2aの上部の略中央部位を凹状に切り除くことによって形成され、紙幣投入枠体2内の紙幣Tの長辺を一部露出させている(図5参照)。これにより、紙幣投入口W1に紙幣Tを投入後、切り欠き15より露出する紙幣Tの長辺を指で押さえて揃えることができる。このように本実施の形態では、紙幣投入枠体2の外装蓋2aの上部に投入者自身が紙幣Tの長辺を揃えるための切り欠き15を設けることによって、ピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出し時に、紙幣Tが紙幣送出口W2を通過できる搬送信頼性を確保している。
【0029】
〔搬送手段の構成〕
前記搬送手段3は、図2に示すように、紙幣投入枠体2の背面側で入出金機本体1に回転自在に支持された繰り出し部材としてのピックローラ3aと、紙幣投入枠体2の紙幣送出口W2側で入出金機本体1に回転自在に支持された送り部材としてのフィードローラ対3bと、このフィードローラ対3bからの紙幣Tを受け鑑別部4を経由して紙幣金庫5のスタック装置まで搬送する搬送機構(図示せず)とを有する。図示しない搬送機構はローラ及びベルトなど適宜な搬送部材を組み合わせて構成されている。
【0030】
ピックローラ3aは、回転軸3a2が入出金機本体1の高さ方向となるように入出金機本体1に回転自在に支持されており、紙幣投入枠体2の紙幣送出口W2側でガイド板2bに設けられた切り欠き2b2からローラ部3a3の表面の一部が紙幣投入口W1内に突出している。ピックローラ3aは、ガイド板2bの切り欠き2b2から突出するローラ部3a3の表面の一部、即ち、押し板2cがガイド板2bに押し当てる紙幣Tの厚み方向の一面と接する部分を紙幣Tとの摺接部位3a1としている。この摺接部位3a1は、紙幣Tの繰り出し側(紙幣送出口W2側)の短辺から長辺長さの約4分の1未満の範囲内に設定されている。このように本実施の形態では、ピックローラ3aの紙幣Tとの摺接部位3a1を上記範囲に設定することで、紙幣投入枠体2に投入される紙幣Tが、例えば、二つ折り乃至四つ折りに折った折り部分に折り癖の付いていても、その紙幣Tを押し板2cと共に所定圧で挟持することが可能となるので、ピックローラ3aが紙幣Tを繰り出す際に必要とする摺擦力を得ることができる。そして、ピックローラ3aは、図示しない駆動モータによりローラ部3a2が時計回り方向へ回転駆動されることにより、該ローラ部3a2の摺接部位3a1による紙幣Tとの摺擦力によって紙幣Tを紙幣送出口W2に向け長辺と平行する方向へ繰り出すようになっている。
【0031】
フィードローラ対3bは、図示しない駆動モータにより駆動される駆動ローラ3b1と、揺動部材3cに回転自在に設けられた従動ローラ3b2とを有する。駆動ローラ3b1は回転軸3b11が入出金機本体1の高さ方向となるように入出金機本体1に回転自在に支持されてピックローラ3aと並設されている。従動ローラ3b2は回転軸3b11が入出金機本体1の高さ方向となるように揺動部材3cに支持され、紙幣Tの厚み方向で該駆動ローラ3b1と対向している。そして、従動ローラ3b2は揺動部材3cを軸3c1を中心に揺動させることにより駆動ローラ3b1に接離するようになっている。ここで、揺動部材3cは従動ローラ3b2の反対側の端部に連結された図示しないソレノイドがON−OFF制御されることによって揺動するように構成されている。前記フィードローラ対3bは、ピックローラ3aの紙幣Tの繰り出し時に、駆動ローラ3b1と従動ローラ3b2とで紙幣送出口W2から繰り出される紙幣Tを厚み方向の両面で挟持することによって、その紙幣Tを長辺と平行な方向へ送り出している。そして、フィードローラ対3bが送り出した紙幣Tは上述の搬送機構によって横長の立て姿勢で鑑別部4を経由して紙幣金庫5のスタック装置まで搬送される。
【0032】
〔紙幣の投入、投入紙幣の揃え及び紙幣の搬送の説明〕
本実施の形態の紙幣入出金機は、紙幣投入枠体2の開状態において、紙幣Tの両長辺を入出金機本体1の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で前記紙幣Tを紙幣投入口W1に一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入することによってなされる。これによって、紙幣Tの他方の長辺側を片手で持ち、両長辺が入出金機本体1の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ紙幣Tを紙幣投入口W1に投入する横投入方式が可能となる。従って、紙幣Tの紙幣投入口W1への投入が容易となる。
【0033】
また、紙幣投入口W1に紙幣Tを投入後、紙幣投入枠体2の切り欠き15より露出する紙幣Tの長辺を指で押さえて揃えることができるので、ピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出し時に、紙幣Tが紙幣送出口W2を通過できる搬送信頼性を確保することができる。
【0034】
そして、紙幣投入枠体2の閉状態において、押し板2cが紙幣投入枠体2内の紙幣Tの一面をガイド板2bおよび搬送手段3のピックローラ3aに押し当てる。ピックローラ3aは紙幣Tの厚み方向の一面に摺接して、その紙幣Tを紙幣送出口W2に向け繰り出す。この際、押し板2cによる紙幣Tの押し当て力はガイド板2bの押当力逃げ2b1によってピックローラ3aの摺接部位3a1から紙幣Tの繰り出し方向と反対側の領域で低減される。これにより、押し板2cによる紙幣Tの押し当て力がピックローラ3aの摺接部位3a1に集中的に作用することとなって、ピックローラ3aの紙幣Tの繰り出しに必要な適正な摺摩力を得ることができる。これによって、ピックローラ3aによる紙幣Tの長辺と平行する方向へのスムースな繰り出しが可能となり、紙幣Tの繰り出し時のジャムを防止することができる。ピックローラ3aにより紙幣送出口W2に向け繰り出された紙幣Tは、厚み方向の両面がフィードローラ3bによって挟持され、フィードローラ3bがその紙幣Tを長辺と平行する方向へ送り出し、搬送機構によって横長の立て姿勢で鑑別部4を経由して紙幣金庫5のスタック装置まで搬送される。これによって、横長の立て姿勢の紙幣Tを長辺と平行する方向へ搬送する縦搬送方式が可能となる。このため、紙幣金庫5に紙幣Tを収納する場合、紙幣Tを横長の立て姿勢で水平方向へ並列に収納する並列収納方式を採用することが可能となる。これにより、紙幣金庫5および入出金機本体1の高さ寸法を紙幣Tの短辺長さ相当に設計することができる。従って、入出金機本体1の大型化を招くことなく、紙幣Tの投入性の向上および収納容量の増加が可能となる。
【0035】
〔実施の形態2〕
次に、本実施の形態に係る紙幣入出金機の構成について、図1、図4、図7及び図8を用いて説明する。
本実施の形態では、実施の形態1の紙幣入出金機と共通する部材には同一符号を付して、実施の形態1の紙幣入出金機と異なる構成についてのみ説明する。
【0036】
前述の実施の形態1では、ピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出し時の紙幣送出口W2への搬送信頼性を確保をするため、紙幣投入枠体2の外装蓋2aに紙幣Tの長辺を押さえて揃えるための切り欠き15を設けたが、本実施の形態は、実施の形態1の投入紙幣の揃え構造に加えて、紙幣投入枠体2の閉状態で紙幣Tが紙幣送出口W2を通過できない程度に傾いているとき、紙幣投入枠体2を開動作させることによって、紙幣投入者に投入紙幣の揃えを促すようにしたものである。
【0037】
本実施の形態に示す紙幣入出金機は、図1及び図4に示すように、紙幣投入口W1に投入された傾き姿勢の紙幣Tを検知する検知手段としての紙幣傾き検知センサ16を紙幣投入枠体2の上部2箇所に有する。本実施の形態では、紙幣傾き検知センサ16として、発光素子16aと受光素子16bとからなる光学式の検知センサを用いている。発光素子16a及び受光素子16bは、図1に示すように、紙幣投入枠体2の外装蓋2a及びガイド板2cの上部に紙幣Tの厚み方向に対向して設けられている。詳しくは、紙幣投入枠体2の底板片2a1から紙幣Tの短辺長さをやや超える位置に設けられている。そして、紙幣投入枠体2の閉状態で発光素子16aが発光する光線を傾き姿勢の紙幣Tが遮光して受光素子16bで受光できないとき、受光素子16bは図7に示す開閉制御手段としてのモータ駆動制御回路17に紙幣投入枠体2の開指令信号を出力するようになっている。
【0038】
モータ駆動制御回路17は、紙幣投入枠体2を開閉するために操作する開閉操作スイッチ13の出力信号および紙幣傾き検知センサ16の出力信号に基づいてモータ11の駆動を制御する。即ち、紙幣投入枠体2の閉状態において紙幣傾き検知センサ16が出力する開指令信号に基づいて開閉機構の一部を構成するモータ11を駆動して閉状態の紙幣投入枠体2を開状態となるよう開動作させる。
【0039】
このように本実施の形態では、紙幣投入枠体2の紙幣投入口W1に紙幣Tが投入され、開閉操作スイッチ13の閉操作により紙幣投入枠体2が閉じられた後、紙幣投入枠体2の紙幣送出口W2を通過できない程度に傾いている紙幣Tを紙幣傾き検知センサ16が検知した場合に、紙幣投入枠体2が直ちに開状態となるので、紙幣投入者に投入紙幣の揃えを促すことができる。これによって、紙幣投入者は前述の実施の形態1と同様に、切り欠き15より露出する紙幣Tの長辺を指で押さえて揃えることができる(図8参照)。従って、本実施の形態においても、ピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出し時に、紙幣Tが紙幣送出口W2を通過できる搬送信頼性を確保することができる。
【0040】
〔実施の形態3〕
次に、本実施の形態に係る紙幣入出金機の構成について、図9を用いて説明する。
本実施の形態では、実施の形態1の紙幣入出金機と共通する部材には同一符号を付して、実施の形態1の紙幣入出金機と異なる構成についてのみ説明する。
【0041】
本実施の形態に示す紙幣入出金機では、ピックローラ3aによる紙幣Tの繰り出し時の紙幣送出口W2への搬送信頼性を確保するため、紙幣投入枠体2の閉状態において紙幣送出口W2と反対側で紙幣Tに搬送方向へ偏芯回転して底板片2a1側の長辺に振動を付与すると共に、該紙幣Tの振動付与範囲内で紙幣投入口W1の開口側の長辺を押さえて揃える紙葉類揃え手段としての紙幣揃え機構20を入出金機本体1に設けたものである。かゝる紙幣揃え機構20による紙幣揃えは押し板2cが紙幣Tをガイド板2bに押し当てる前に行われる。そのため、本実施の形態においては、紙幣投入枠体2の閉状態で図1示す揺動部材8が時計回り方向の揺動しないように該揺動部材8にストッパ(図示せず)を係止させ、紙幣揃え機構20による紙幣揃えの終了時に該揺動部材8からストッパの係止を解除するようになっている。
【0042】
紙幣揃え機構20は、図9に示すように、紙幣投入枠体2の底部において、紙幣送出口W2と反対側に配置された振動付与部材としての偏芯カム(又は偏芯ローラ)20aと、紙幣送出口W2寄りに配置された回転自在の回転ローラ20bと、紙幣投入枠体2の上部に配置された押さえ部材としての押さえ板20cと、紙幣送出口W2側でフィードローラ3bの上部に配置されたストッパー20dとを有する。
【0043】
偏芯カム20aは、回転中心となるカム軸20a1を有し、該カム軸20a1には紙幣投入枠体2の裏側でプーリ22aが取り付けられている。このプーリ22aはモータ21の回転軸21aに取り付けられたプーリ22bとベルト22cを介して連結されている。そして偏芯カム20aは、モータ21の回転が該プーリ22a,22b、ベルト22cを介して伝達されることによって紙幣Tの搬送方向に偏芯回転される。本実施の形態に示す偏芯カム20aは、偏芯回転中は長片部20a2と短辺部20a3とで紙幣Tに振動を付与するが、ピックローラ3aによる紙幣繰り出し時には短辺部20a3と回転ローラ20bとで紙幣Tの下方側の長辺を保持するように構成されている。
【0044】
押さえ板20cは、紙幣Tの搬送方向と平行する方向に延びる支軸22に取り付けられている。この支軸22は右端部に紙幣投入枠体2の開閉動作と連動して動作するリンク(図示せず)に連結された操作片22aを有し、紙幣投入枠体2の開動作時に該リンクで該操作片22aを介して矢印A方向に回動されることによって押さえ板20cを紙幣投入口W1の開口上より退避させ、紙幣投入枠体2の閉動作時に該リンクで該操作片22aを介して矢印B方向に回動されることによって押さえ板20cを紙幣投入口W1の開口上に位置させるように構成されている。そして、押さえ板20cは、紙幣投入口W1の開口上において偏芯カム20aによる紙幣Tの振動付与範囲内で紙幣投入口W1側の長辺を押さえて揃えるものである。
【0045】
即ち、本実施の形態による紙幣揃え機構20は、紙幣投入枠体2の閉状態において、紙幣Tの一方の長辺端部には偏芯カム20aの偏芯回転によって搬送力と入出金機本体1の高さ方向への振動が付与され、この際、押さえ板20cが紙幣Tの振動付与範囲内で他方の長辺を押さえて揃える。より詳しくは、紙幣Tには偏芯カム20aの偏芯回転によって搬送力も加わっているので、押さえ板20cが紙幣Tの振動付与範囲内で他方の長辺を押さえるとき、紙幣Tの紙幣排出口W2側の短片がストッパー20dに当接して紙幣排出口W2側への移動が規制される。その結果、紙幣Tは回転ローラ20bを支点として偏芯カム20aの偏芯回転により一方の長辺端部が入出金機本体1の高さ方向に振動するので、紙幣排出口W2側の短片の下方端が紙幣Tの揃え基準となり、押さえ板20cが紙幣Tの振動付与範囲内で他方の長辺を押さえて揃える。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る紙幣収納装置は、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを投入側から容易に行えることができる。
また、本発明に係る紙幣収納装置は、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを紙葉類投入者に促すことができる。
また、本発明に係る紙幣収納装置は、筐体の大型化を招くことなく、紙葉類の投入性の向上および収納容量の増加を図れ、しかも紙葉類揃えを機械的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る紙幣入出金機の紙幣投入枠体の概略構成を表す縦断面図である。
【図2】 図1に示す紙幣投入枠体の概略構成を表す横断面図である。
【図3】 図1に示す紙幣投入枠体の開閉制御回路の説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る紙幣入出金機の正面図である。
【図5】 実施の形態1に係る紙幣揃えの説明図である。
【図6】 実施の形態1に係る紙幣入出金機の概要構成の模式説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る紙幣入出金機における紙幣投入枠体の開閉制御回路の説明図である。
【図8】 実施の形態2に係る紙幣揃えの説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係る紙幣入出金機における紙幣揃え機構の概要構成図である。
【図10】 従来の紙幣の横投入・横搬送方式の説明図である。
【図11】 従来の紙幣の縦投入・横搬送方式の説明図である。
【符号の説明】
1 入出金機本体
2 紙幣投入枠体
2a 外装蓋
3 搬送手段
3a ピックローラ
3a1 摺接部位
3b フィードローラ
5 紙幣金庫
15 切り欠き
16 紙幣傾き検知センサ
20 紙幣揃え機構
20a 偏芯カム
20c 押さえ板
T 紙幣
W1 紙幣投入口
W2 紙幣送出口

Claims (3)

  1. 紙葉類投入口に投入される長方形状の紙葉類を搬送して紙葉類収納部に収納する紙葉類収納装置において、
    前記紙葉類収納部を有する筐体と、前記筐体の一側面に開閉自在に設けられ、開状態で前記紙葉類を投入するための箱型の紙葉類投入枠体と、前記紙葉類投入枠体に投入される前記紙葉類を前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類収納部に搬送するための搬送手段とを有し、
    前記紙葉類投入枠体は、前記紙葉類を両長辺が前記筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入するための紙葉類投入口と、前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を長辺と平行する方向へ排出するための紙葉類排出口と、前記紙葉類投入枠体の前記筐体の一側面側に配置されて外装面を形成する外装部材とを備え、
    前記搬送手段は、前記紙葉類投入枠体の紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を厚み方向の一面に摺接して前記紙葉類排出口に向け長辺と平行する方向へ繰り出す繰り出し部材と、前記繰り出し部材が繰り出す前記紙葉類を厚み方向の両面を挟持して長辺と平行する方向へ送り出す送り部材とを備え、
    前記外装部材は前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類の他方の長辺を押さえるために露出させる切り欠きを上部の一部に備えることを特徴とする紙葉類収納装置。
  2. 紙葉類投入口に投入される長方形状の紙葉類を搬送して紙葉類収納部に収納する紙葉類収納装置において、
    前記紙葉類収納部を有する筐体と、前記筐体の一側面に開閉自在に設けられ、前記開状態で前記紙葉類を投入するための箱型の紙葉類投入枠体と、前記紙葉類投入枠体に投入される前記紙葉類を前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類収納部に搬送するための搬送手段と、前記紙幣類投入枠体を開閉動作させるための開閉手段と、前記開閉手段を開閉制御するための開閉制御手段とを有し、
    前記紙葉類投入枠体は、前記紙葉類を両長辺が前記筐体の高さ方向に位置する横長の立て姿勢で一方の長辺側より短辺と平行する方向へ投入するための紙葉類投入口と、前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を長辺と平行する方向へ排出するための紙葉類排出口と、前記紙葉類投入枠体の前記筐体の一側面側に配置されて外装面を形成する外装部材と、前記紙葉類投入枠体の閉状態で前記紙葉類の短辺長さを超えて前記紙葉類投入口側に突出する傾き姿勢の紙葉類を検知するための検知手段とを備え、
    前記搬送手段は、前記紙葉類投入枠体の紙葉類投入口に投入される前記紙葉類を厚み方向の一面に摺接して前記紙葉類排出口に向け長辺と平行する方向へ繰り出す繰り出し部材と、前記繰り出し部材が繰り出す前記紙葉類を厚み方向の両面を挟持して長辺と平行する方向へ送り出す送り部材とを備え、
    前記紙葉類投入枠体の前記紙葉類投入口に投入される前記紙葉類の他方の長辺を押さえるために露出させる切り欠きを前記外装部材の上部の一部に設けると共に、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記開閉制御手段により前記開閉手段を制御して前記紙葉類投入枠体を開動作させることを特徴とする紙葉類収納装置。
  3. 前記紙葉類投入口は前記長方形状の紙葉類の短辺長さ相当の深さで長辺長さ相当の幅を備える凹状の空間部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙葉類収納装置。
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