JP2019104607A - 紙葉類収容装置、紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類収容装置、紙葉類処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】収容部に収容された複数枚の紙葉類のうちの一部の紙葉類の先端が他の部材に乗り上げた状態であっても、全ての紙葉類を送出方向に対して規定の位置に整列させることが可能な紙葉類収容装置、及び紙葉類収容装置を備える紙葉類処理装置を提供する。【解決手段】紙幣収容カセット60のガイド部材100は、上側搬送ガイド板94に設けられており、上側搬送ガイド板94と一体に形成されている。ガイド部材100は、上側搬送ガイド板94の上面から上方へ垂直に延出する垂直板101と、垂直板101の側面から反対方向D11へ突出するリブ102とを有し、送出ユニット71の回動動作にともなって、ガイド部材100の上端に先端部20Aが乗った状態の紙幣20に対して、その先端部20Aを上側搬送ガイド板94の端部94Aの下面側へ案内する。【選択図】図4

Description

本発明は、紙幣や金券などの紙葉類を収容可能な紙葉類収容装置、及び紙葉類収容装置を備える紙葉類処理装置に関する。
発券機や両替機、各種自動販売機等は、紙幣を払い出す出金機能を有する紙幣処理装置(紙葉類処理装置)を備えている。前記紙幣処理装置は、出金するための紙幣を収容する紙幣収容カセット(紙葉類収容装置)を備えており、この紙幣収容カセットから必要な枚数の紙幣を装置内部の搬送路へ向けて順次送り出し、当該紙幣を前記搬送路に沿って紙幣放出口まで搬送する。
この種の紙幣処理装置には、入金のために投入された紙幣を前記紙幣収容カセットに集積しつつ、当該紙幣収容カセットから出金用の紙幣を送り出す循環収容タイプのものと、投入された紙幣と出金のための紙幣とを別々に収容する独立収容タイプのものとが知られている。いずれのタイプの紙幣処理装置においても、前記紙幣収容カセットに出金用の紙幣が無くなると、前記紙幣収容カセットの紙幣収容部に紙幣を補充する必要がある。
従来、循環収容タイプの紙幣処理装置として、投入された紙幣が幅方向に変位した場合であっても、紙幣収容部において幅方向の中央部に紙幣を整列させることが可能な装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−244401号公報
ところで、紙幣収容カセットの紙幣収容部に複数枚の紙幣が装填された際に、紙幣の状態(皺や折れ具合等)によっては、紙幣が正しい装填位置にセットされない場合がある。例えば、最上位の紙幣の送出方向の先端が、紙幣を外部へ案内する給送ガイドの上部に乗り上げた状態になることがある。このような紙幣の乗り上げに気づかずに紙幣収容カセットが紙幣処理装置に装着されて、紙幣の送り出し処理が行われると、紙幣収容カセット内で紙幣が詰まったり、紙幣が破損するという問題が生じる。
本発明の目的は、収容部に収容された複数枚の紙葉類のうちの一部の紙葉類の先端が他の部材に乗り上げた状態であっても、全ての紙葉類を送出方向に対して規定の位置に整列させることが可能な紙葉類収容装置、及び紙葉類収容装置を備える紙葉類処理装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る紙葉類収容装置は、紙葉収容部と、送出ローラーと、導出口と、延出部材と、ガイド部材と、を備える。前記紙葉収容部は、複数枚の紙葉類を積載して収容可能に構成されている。前記送出ローラーは、前記紙葉収容部に収容された最上位の紙葉類の上面から離間した離間位置と前記最上位の紙葉類の上面に接触する接触位置との間で変位可能であり、前記接触位置で回転駆動することにより前記最上位の紙葉類を前記紙葉収容部から所定の送出方向へ送り出す。前記導出口は、前記紙葉収容部における前記送出方向側の側壁の上側に形成され、前記送出ローラーによって送り出された前記最上位の紙葉類を前記送出方向の下流側へ導く。前記延出部材は、前記導出口の上端部を構成するとともに、前記送出方向とは反対方向へ延びて前記最上位の紙葉類の前記送出方向の先端部の上側に配置される。前記ガイド部材は、前記延出部材に設けられ、前記延出部材から上方へ延出するとともに前記導出口よりも前記反対方向へ延出する。
本発明の他の局面に係る紙葉類処理装置は、前記紙葉類収容装置を備え、前記紙葉類収容装置から送り出された紙葉類を予め定められた放出口へ向けて搬送するように構成されている。
本発明によれば、収容部に収容された複数枚の紙葉類のうちの一部の紙葉類の先端が他の部材に乗り上げた状態であっても、全ての紙葉類を送出方向に対して規定の位置に整列させることが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る紙幣処理装置の内部構造を示す図である。 図2は、図1の紙幣処理装置が備える紙幣収容カセットを示す斜視図である。 図3は、図2の紙幣収容カセットの中央断面図である。 図4は、図2における要部IVの拡大斜視図であり、送出ユニットを示す図である。 図5は、図3における要部Vの拡大断面図であり、送出ユニットを示す図である。 図6は、送出ユニットが紙幣を給送可能な給送位置に配置された状態を示す拡大斜視図である。 図7は、送出ユニットが紙幣を給送可能な給送位置に配置された状態を示す拡大断面図である。 図8は、紙幣の先端部がガイド部材の上端に乗った状態を示す図である。 図9は、送出ユニットが給送位置へ向けて押し下げられる過程で紙幣の先端部に送出ローラーが接触した状態を示す図である。 図10は、送出ユニットが給送位置へ向けて押し下げられたことにより送出ローラーが紙幣の先端部を下方へ押圧する状態を示す図である。 図11は、送出ユニットが給送位置に配置されたことにより紙幣の先端部が紙幣導出口に配置された状態を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[紙幣処理装置10]
本実施形態の紙幣処理装置10(本発明の紙葉類処理装置の一例)は、発券機や両替機、ATM、各種自動販売機等の紙幣取扱装置に用いられるものである。図1に示すように、紙幣処理装置10は、紙幣入金部21、識別部22、二つの出金紙幣収容カセット60(60A,60B)、入金紙幣収容カセット23、保留部24、紙幣支払い部25、及び紙幣搬送路50を備えており、これらが紙幣処理装置10の筐体11に設けられている。ここで、出金紙幣収容カセット60は、本発明の紙葉類収容装置の一例である。
紙幣入金部21は、紙幣処理装置10の正面10A(図1における左側の面)の上部に設けられている。紙幣入金部21は、紙幣20が載置される入金トレイ31と、入金トレイ31に載置された紙幣20を取込部32に案内する投入口21Aと、入金トレイ31に載置された紙幣20を内部に取り込む取込部32とを備える。入金トレイ31は、紙幣処理装置10の正面10Aに設けられており、取込部32は、筐体11の内部において正面10Aの側の上部に設けられている。また、投入口21Aは正面10Aに形成されている。取込部32は、入金トレイ31に載置された紙幣20をピックアップして識別部22へ向かう給送方向へ紙幣20を給送する給送機構33を有する。この給送機構33は、入金トレイ31に載置された紙幣20をピックアップするピックアップローラー、前記ピックアップローラーによってピックアップされた紙幣20を前記給送方向へ給送する一対の搬送ローラー対などによって構成されている。取込部32によって内部に取り込まれた紙幣20は、後述の入金搬送路51を通って識別部22に搬送される。ここで、紙幣20は、本発明の紙葉類の一例である。紙葉類の他の例として、金券や各種チケットなどが挙げられる。
紙幣搬送路50は、筐体11の内部を搬送される紙幣20を所定の搬送方向へ案内するものであり、投入口21A、後述する放出口25A、識別部22、二つの出金紙幣収容カセット60、入金紙幣収容カセット23、及び保留部24を結んでいる。紙幣搬送路50は、上述した入金搬送路51と、7つの内部搬送路52〜58と、紙幣20を放出口25Aへ案内する出金搬送路59と、を含む。紙幣搬送路50には、紙幣20を搬送するための搬送ローラー対(不図示)が適宜設けられており、各搬送路の接続部P1や分岐部P2には紙幣20の搬送経路を変更するためのフラップ(不図示)が適宜設けられている。モーターなどの駆動源からの回転駆動力を受けて前記搬送ローラー対が回転駆動し、前記フラップが所定の姿勢に変更されることにより、紙幣搬送路50内の紙幣20が紙幣搬送路50に沿って所定の方向へ向けて搬送される。
入金搬送路51は、投入口21Aから紙幣処理装置10の背面10B(図1における右側の面)へ向けて延出している。この入金搬送路51に識別部22が設けられている。
識別部22は、搬送されてきた紙幣20を識別するものであり、具体的には、紙幣20の金種を判定する。また、識別部22は、紙幣20の真偽を判定するものであり、具体的には、紙幣20が偽造紙幣か否か、紙幣20が損傷等によって不使用なものであるか否か、を判定する。識別部22は、内部に演算部を有しており、光学センサーや磁気センサー等を用いて、紙幣20の光学パターン、磁気パターン、記番号、金額などを読み取り、読み取られた情報に基づいて前記演算部がその紙幣20の金種や真偽を判定する。識別部22を通過した紙幣20は、入金搬送路51に連続する内部搬送路52に搬送される。
内部搬送路52は、下向き湾曲形状に形成されており、識別部22の下側に設けられた出金搬送路59に接続している。また、内部搬送路53は、内部搬送路52と出金搬送路59との接続部P1から分岐して、筐体11の底面へ向かって下方へ延びている。内部搬送路53の更に下方には、内部搬送路53に連続する内部搬送路54が形成されている。この内部搬送路54に保留部24が設けられている。
保留部24は、搬送されてきた紙幣20を単独或いは重ね合わせた束の状態で一時的に保留する部分である。例えば、出金紙幣収容カセット60から順次送り出された出金用の複数枚の紙幣20を束状にして保留し、或いは、投入口21Aから入金された一枚以上の紙幣20を単独或いは束状にして保留する。なお、保留部24に複数枚の紙幣20を保留する場合、保留部24に収容されている紙幣20が一旦出金搬送路59まで搬送され、また、出金搬送路59で紙幣20が上下に重ね合わさるように内部搬送路52から出金搬送路59に紙幣20が搬送され、その後、出金搬送路59において重ね合わされた束状の紙幣20がスイッチバックされて、保留部24まで搬送される。
入金紙幣収容カセット23は、筐体11の内部において背面10B側の下部に設けられている。入金紙幣収容カセット23は、紙幣処理装置10の利用者によって入金された紙幣20のみを収容するものである。つまり、利用者に支払われるべき紙幣20は入金紙幣収容カセット23には収容されていない。入金紙幣収容カセット23の内部には、取り扱われる全ての金種の紙幣20を積載して収容可能な収容部39が設けられている。
紙幣入金部21の投入口21Aから入金されて識別部22で真券と判定された紙幣20は、入金搬送路51から内部搬送路52を経て出金搬送路59に搬送される。その後、紙幣20は、出金搬送路59においてスイッチバックされて、内部搬送路53及び内部搬送路54に搬送されて、保留部24に収容される。そして、全ての紙幣20が保留部24に収容されると、その紙幣20が一枚の場合は単独で、その紙幣20が複数枚の場合は束の状態で、内部搬送路54を上方へ搬送されて、内部搬送路54の分岐部P2から分岐する内部搬送路55を通って、入金紙幣収容カセット23の収容部39に収容される。一方、投入口21Aから入金された紙幣20が偽券又は不使用な紙幣(リジェクト紙幣)と判定された場合、その紙幣20は保留部24に搬送されず、出金搬送路59を通って紙幣支払い部25から排出され、利用者に戻される。
なお、本実施形態では、紙幣処理装置10が一つの入金紙幣収容カセット23を備える構成について例示するが、紙幣処理装置10は、取り扱い可能な紙幣20の種類に応じた数の入金紙幣収容カセット23を備えていてもよい。
本実施形態の紙幣処理装置10は、投入された紙幣20と出金のための紙幣20とを別々に収容する独立収容タイプのものである。したがって、二つの出金紙幣収容カセット60は、それぞれ、紙幣処理装置10の利用者に支払われる紙幣20のみを収容する。二つの出金紙幣収容カセット60は、筐体11の内部において背面10B側に設けられており、詳細には、入金紙幣収容カセット23の上側に設けられている。各出金紙幣収容カセット60は、筐体11の内部において上下二段となるように配置されている。二つの出金紙幣収容カセット60のうち、上段に配置された上段カセット60A、及び下段に配置された下段カセット60Bそれぞれには、予め定められた異なる金種の紙幣20が収容されている。二つの出金紙幣収容カセット60それぞれは、紙幣処理装置10の筐体11に対して着脱可能に構成されている。
なお、上段カセット60A及び下段カセット60Bそれぞれに、同じ金種の紙幣20が収容されていてもよい。また、本実施形態では、紙幣処理装置10が二つの出金紙幣収容カセット60を備える構成について例示するが、紙幣処理装置10は、取り扱い可能な紙幣20の種類に応じた数の出金紙幣収容カセット60を備えていてもよい。
出金紙幣収容カセット60の内部に収容された紙幣20が全て支払われて無くなると、紙幣20を補充するために、出金紙幣収容カセット60が筐体11から取り外される。このとき、背面10Bに設けられた開閉カバー(不図示)が開けられて、出金紙幣収容カセット60が背面10B側から抜き出される。そして、所定の紙幣20が出金紙幣収容カセット60に装填されると、再び出金紙幣収容カセット60が筐体11に装着される。出金紙幣収容カセット60が筐体11に装着されると、出金紙幣収容カセット60が備える不図示のコネクタが紙幣処理装置10側のコネクタと電気的に接続される。また、出金紙幣収容カセット60の各種ローラーなどの被駆動体に回転駆動力を伝達するために、出金紙幣収容カセット60が備える入力ギヤと紙幣処理装置10側の出力ギヤとが連結される。なお、筐体11に対する出金紙幣収容カセット60の装着構造については従来周知の構成であるため、ここでの説明は省略する。
筐体11の内部には、各出金紙幣収容カセット60それぞれの排出口99(図3参照)から正面10A側へ延びる内部搬送路56,57が形成されている。内部搬送路56,57は、各出金紙幣収容カセット60から送り出された紙幣20を搬送するためのものである。上段カセット60Aから延出される内部搬送路56は、正面10Aへ向けて概ね直線状に延びており、識別部22の上側に形成された内部搬送路58に接続部P3で接続している。また、下段カセット60Bから延出される内部搬送路57は、排出口99から上方へ湾曲した後に上方へ延びており、接続部P3で内部搬送路58に接続している。各出金紙幣収容カセット60から送り出された紙幣20は、内部搬送路56,57を通って内部搬送路58に搬送される。
内部搬送路58は、識別部22の入口側で入金搬送路51に合流している。そのため、各出金紙幣収容カセット60から送り出された紙幣20は、全て、識別部22に搬入されて、識別部22による判定の対象とされる。識別部22で真券と判定された出金用の紙幣20は、内部搬送路52を経て出金搬送路59に搬送される。この場合、支払われる紙幣20が一枚である場合は、その紙幣20は保留部24に搬送されず、出金搬送路59を通って紙幣支払い部25から排出される。一方、支払われる紙幣20が複数枚の場合は、出金搬送路59においてスイッチバックされて、内部搬送路53及び内部搬送路54に搬送されて、保留部24に収容される。そして、全ての紙幣20が保留部24に収容されると、複数枚の紙幣20が束の状態で出金搬送路59に戻されて、紙幣支払い部25から排出される。
なお、出金用の紙幣20が識別部22において偽券又は不使用な紙幣(リジェクト紙幣)と判定された場合は、その紙幣20は保留部24に搬送された後に、保留部24から入金紙幣収容カセット23に収容される。
紙幣支払い部25は、紙幣処理装置10の正面10Aにおいて、紙幣入金部21の下側に設けられている。紙幣支払い部25は、支払われる紙幣20が載置される出金トレイ36と、保留部24から搬送されてきた紙幣20を外部に排出する一対の排出ローラー対37とを備える。正面10Aには放出口25Aが形成されている。排出ローラー対37は、回転駆動することによって、出金搬送路59を搬送されてきた紙幣20を放出口25Aから出金トレイ36に排出し、これにより、紙幣20が利用者に支払われる。
[出金紙幣収容カセット60]
以下、図2乃至図7を参照して、出金紙幣収容カセット60の構成について詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、出金紙幣収容カセット60は、内部に複数枚の紙幣20を収容可能に構成されている。出金紙幣収容カセット60は、直方体形状の箱形のカセット本体61と、カセット本体61に取り付けられたカバー62と、を有する。カセット本体61は、上面に開口63が形成されている。カバー62は、カセット本体61の長手方向の一方端に設けられた回動軸64(図3参照)を介してカセット本体61に取り付けられている。これにより、カバー62は、カセット本体61の開口63を覆う閉位置と、開口63を開放する開位置との間で回動軸64を中心に回動可能である。なお、図2及び図3では、カバー62が開位置にある状態が示されている。
カセット本体61の内部には、複数枚の紙幣20を積載して収容するための紙幣収容部65(本発明の紙葉収容部の一例)が区画されている。具体的には、紙幣収容部65は、側壁67と、一対の規制プレート68と、リフト板69と、によって区画されている。側壁67及びリフト板69は、例えば合成樹脂で構成されている。一対の規制プレート68は、例えば板金部材で構成されている。側壁67は、リフト板69に載置された複数枚の紙幣20における送出方向D10の下流側の先端部20A(図8参照)を規制して揃えるものであり、前記送出方向D10の下流側においてカセット本体61の底板から上方へ垂直に延出している。ここで、前記送出方向D10は、紙幣収容部65に収容された紙幣20が後述の給送機構70によって送り出される方向である。一対の規制プレート68は、紙幣20における前記送出方向D10とは反対方向D11の後端部、及び紙幣20における幅方向D12(図2参照)の両端部を規制して揃えるものである。リフト板69は、紙幣収容部65の底部を構成する板状の部材である。リフト板69の上面に複数枚の紙幣20が積載される。
リフト板69は、上下方向へ移動可能なようにカセット本体61に支持されている。リフト板69が上下方向へ移動すると、リフト板69上の紙幣20も上下方向へ昇降される。カセット本体61には、リフト板69を上方へ弾性的に付勢する付勢部材としての弾性部材80(図8参照)が設けられている。ここで、図3では、弾性部材80の図示が省略されている。弾性部材80は、例えば、リフト板69とカセット本体61の底板との間に介在している。弾性部材80は、例えばコイルバネや板バネなどのバネ部材であり、圧縮した状態でリフト板69とカセット本体61の底部との間に配置されている。このため、リフト板69は、下方へ押圧されることにより弾性部材80の付勢力に抗してカセット本体61の底付近の下降位置(図3に示す位置)まで下降し、下方への押圧が解除されると弾性部材80の付勢力によって上昇する。なお、本実施形態では、弾性部材80がリフト板69の下側に配置された構成を例示するが、リフト板69を上方へ付勢する付勢力を付与するものであれば、弾性部材80はいずれの箇所に設けられていてもよく、例えば、リフト板69の前記幅方向D12の両端部に設けられていてもよい。
また、カセット本体61には、リフト板69が前記下降位置まで押し下げられたときに、リフト板69と係合して、リフト板69を前記下降位置に保持するロック機構(不図示)が設けられている。リフト板69が前記下降位置で保持されることにより、ユーザーは、複数枚の紙幣20を容易に紙幣収容部65に収容することができる。なお、前記ロック機構によるリフト板69のロックは、カバー62が前記開位置(図3に示す位置)から前記閉位置にされることにより解除される。例えば、カバー62が前記閉位置まで回動にされたときに、カバー62の裏面が不図示のリンク部材を押圧して作動させて、前記リンク部材によって前記ロック機構による係合が解除される。なお、前記ロック機構、及び前記ロック機構によるロックを解除するロック解除機構は、従来周知の構成であるため、ここでの説明は省略する。
カセット本体61において、前記送出方向D10側の端部の上側には、給送機構70が設けられている。給送機構70は、紙幣収容部65に収容された複数枚の紙幣20のうち、最上位の紙幣20から順番に紙幣20を一枚ずつ取り出して前記送出方向D10へ向けて紙幣20を送り出す。給送機構70は、送出ユニット71と、分離ローラー72とを備えている。
図4及び図5に示すように、送出ユニット71は、一対の送出ローラー73と、フィードローラー74と、ローラーホルダー76と、を有する。ローラーホルダー76は、本発明のホルダ部材の一例である。
ローラーホルダー76は、カセット本体61に設けられた一対の支持部材81に取り付けられている。一対の支持部材81は、カセット本体61において前記送出方向D10側の端部に設けられており、互いに対向するように前記幅方向D12に隔てられた板状の部材である。一対の支持部材81を前記幅方向D12へ架け渡すように回転軸83が設けられている。回転軸83は、後述する紙幣導出口93よりも前記送出方向D10の下流側に設けられている。この回転軸83に、ローラーホルダー76が回動可能に支持されている。なお、回転軸83は、本発明の回動支点の一例である。
ローラーホルダー76は、前記幅方向D12に離間した一対のアーム部85を有する。アーム部85の基端部86に軸孔が形成されており、その軸孔に回転軸83が挿通されている。また、回転軸83には、一対のアーム部85によって挟まれるように、フィードローラー74が取り付けられている。フィードローラー74は、回転軸83の中央に取り付けられている。出金紙幣収容カセット60が紙幣処理装置10に装着された状態で、紙幣処理装置10から不図示の駆動伝達機構を介して、回転軸83に回転駆動力が伝達される。これにより、フィードローラー74が紙幣20を給送する方向へ回転する。
各アーム部85において、基端部86よりも回動端87側に送出ローラー73が回転可能に支持されている。送出ローラー73の外周面は、紙幣20を容易に取り出し易くするためにエラストマーまたはゴムなどの弾性部材で形成されている。各アーム部85において、基端部86よりも回動端87側に回転軸89が設けられている。回転軸89は、一対のアーム部85の間に架け渡されている。この回転軸89に送出ローラー73が取り付けられている。本実施形態では、一対の送出ローラー73は、回転軸89の中央に取り付けられており、回転軸89の軸方向に所定の隙間を隔てて配置されている。
ローラーホルダー76には、回転軸83に伝達された回転駆動力を回転軸89に伝達するベルト駆動機構90が設けられている。ベルト駆動機構90は、回転軸83に設けられたプーリー83A、回転軸89に設けられたプーリー89A、及びプーリー83Aとプーリー89Aとの間に巻回されたベルト92により構成されている。したがって、回転軸83に伝達された回転駆動力は、ベルト駆動機構90を介して回転軸89に伝達され、これにより、送出ローラー73がフィードローラー74と同じ方向へ回転する。
本実施形態では、送出ユニット71は、送出ローラー73による紙幣20の送り出しが可能な給送位置(図6、図7参照)と、送出ローラー73が紙幣20から上方へ離間して紙幣20の送り出しができない退避位置(図4、図5参照)との間で回動可能である。
前記給送位置は、図6及び図7に示す位置であって、回転軸83よりも前記反対方向D11へ離間した位置に送出ローラー73が配置される位置である。当該給送位置は、本発明の第2位置の一例である。また、送出ユニット71が前記給送位置に配置された状態で、ローラーホルダー76の各アーム部85は、前記反対方向D11へ水平に延びる姿勢となる。このとき、ローラーホルダー76は紙幣収容部65へ迫り出すように延び、そして、回動端87及び送出ローラー73は紙幣収容部65の上部に配置される。これにより、送出ローラー73のローラー面が紙幣収容部65に収容された最上位の紙幣20の上面に接触可能となる。つまり、送出ユニット71が前記給送位置にあるときに、送出ローラー73が最上位の紙幣20の上面に接触可能な接触位置に配置される。
一方、前記退避位置は、図4及び図5に示す位置であって、回転軸83よりも上側の位置に送出ローラー73が配置される位置である。当該退避位置は、本発明の第1位置の一例である。送出ユニット71が前記給送位置に配置された状態で、ローラーホルダー76の回動端87が上方へ持ち上げられると、送出ユニット71が前記退避位置へ向けて回動する。これにより、送出ローラー73のローラー面が紙幣収容部65に収容された最上位の紙幣20から上方へ離間する。つまり、送出ユニット71が前記退避位置にあるときに、送出ローラー73が最上位の紙幣20の上面から離間した離間位置に配置される。送出ユニット71が前記退避位置まで回動されると、送出ユニット71は、紙幣収容部65へ迫り出していた姿勢から、回転軸83から上方へ延びた姿勢に姿勢変化する。このとき、送出ユニット71に干渉することなく、紙幣収容部65に紙幣20を収容することができる。
図5に示すように、分離ローラー72は、フィードローラー74の下側に回転可能に設けられている。分離ローラー72は、送出ローラー73によって一度に複数枚の紙幣20が取り出されて給送された場合に、その複数枚の紙幣20のうち最上位の紙幣20から他の紙幣20を分離させる役割を担う。分離ローラー72は、一対の支持部材81に支持されている。分離ローラー72は、フィードローラー74のローラー面に圧接されている。
図4に示すように、紙幣収容部65の側壁67の上側には、送出ローラー73によって送り出された最上位の紙幣20を前記送出方向D10の下流側へ導く紙幣導出口93が形成されている。カセット本体61には、側壁67の上端部67Aから上方へ離間した位置に設けられた板状の上側搬送ガイド板94が設けられており、紙幣導出口93は、側壁67の上端部67Aと上側搬送ガイド板94とによって形成されている。上側搬送ガイド板94は、本発明の延出部材の一例である。上側搬送ガイド板94は、例えば合成樹脂で構成されている。上側搬送ガイド板94は、紙幣導出口93の上端部を構成する部材であり、また、紙幣導出口93に進入した紙幣20をフィードローラー74と分離ローラー72との圧接部へ案内する部材でもある。
図5に示すように、上端部67Aから前記送出方向D10の下流側へ向けて、水平な下側搬送ガイド板95が設けられている。下側搬送ガイド板95は、側壁67と一体に形成されている。下側搬送ガイド板95は、カセット本体61における前記送出方向D10側の側面61Aまで延出している。下側搬送ガイド板95は、その上側に離間して配置された上側搬送ガイド板94との間に、紙幣20が搬送される内部搬送路96を形成する。内部搬送路96は、側面61Aに形成された排出口99に達しており、そのため、内部搬送路96を前記送出方向D10へ向けて送り出された紙幣20は、排出口99から外部へ排出される。また、下側搬送ガイド板95には開口98が形成されており、分離ローラー72のローラー面が開口98から内部搬送路96に露出されている。
上側搬送ガイド板94は、前記幅方向D12に延びる板状部材である。この上側搬送ガイド板94は、紙幣導出口93から前記反対方向D11へ延びており、紙幣収容部65へ迫り出すように延出している。上側搬送ガイド板94の前記反対方向D11の端部94Aは、斜め上方へ傾斜しており、この端部94Aが側壁67よりも前記反対方向D11へ鍔状に迫り出している。一方、側壁67の上端部67Aは、前記反対方向D11に対して斜め下方へ傾斜している。このように傾斜した端部94Aと上端部67Aとによって紙幣導出口93が形成されている。このため、紙幣導出口93は、前記送出方向D10へ向けて先細り形状となっている。これにより、送出ローラー73によって送り出された紙幣20が紙幣導出口93に進入しやすくなり、内部搬送路96に案内されやすくなる。
ところで、紙幣20の補充のために、筐体11から取り外された出金紙幣収容カセット60に複数枚の紙幣20が収容されたときに、紙幣20の状態(皺や折れ具合等)によっては、紙幣20が正しい位置にセットされない場合がある。例えば、最上位の紙幣20の送出方向D10の先端部20A(図8参照)が、紙幣導出口93の上端部を構成する上側搬送ガイド板94の上部に乗り上げた状態になる場合がある。このような紙幣20の乗り上げに気づかないまま、出金紙幣収容カセット60が紙幣処理装置10に装着されると、紙幣20の送り出し処理時に、出金紙幣収容カセット60内で紙幣20が詰まったり、紙幣20が破損するという問題が生じる。これに対して、本実施形態では、出金紙幣収容カセット60に後述するガイド部材100(図5参照)が設けられているため、出金紙幣収容カセット60の紙幣収容部65に収容された複数枚の紙幣20のうち最上位の紙幣20の先端部20Aが上側搬送ガイド板94に乗り上げた状態であっても、乗り上げた紙幣20を含む全ての紙幣20が前記送出方向D10に対して規定の位置に整列させることができる。その結果、出金紙幣収容カセット60において、紙幣20の詰まりや紙幣20の破損が防止される。
[ガイド部材100]
以下、ガイド部材100の構成について説明する。図5に示すように、ガイド部材100は、上側搬送ガイド板94に設けられており、上側搬送ガイド板94と一体に形成されている。このガイド部材100は、紙幣収容部65の紙幣20のうち最上位の紙幣20の先端部20A(図8参照)を上側搬送ガイド板94の端部94Aの下面側へ案内する役割を有している。具体的には、送出ユニット71が前記退避位置にあるときに、最上位の紙幣20の先端部20Aがガイド部材100の上端に乗った状態であっても、送出ユニット71が前記給送位置まで回動されて送出ローラー73が前記接触位置に変位されたことによって最上位の紙幣20の上面に下方の力が付与されると、ガイド部材100は、その付与された力と協働して、最上位の紙幣20の先端部20Aを端部94Aの下面側へ案内する。
図4及び図5に示すように、ガイド部材100は、上側搬送ガイド板94の上面から上方へ延出するとともに、紙幣導出口93よりも前記反対方向D11へ延出している。このガイド部材100は、垂直板101(本発明の垂直部の一例)と、複数のリブ102とを有する。
垂直板101は、上側搬送ガイド板94の上面から上方へ垂直に延出する板部材であり、上側搬送ガイド板94において前記幅方向D12の中央に設けられている。この垂直板101は、前記幅方向D12に長い長方形状に形成されている。また、垂直板101は、フィードローラー74よりも前記反対方向D11側において、フィードローラー74の外周面に対して所定の隙間を隔てて対向する位置に配置されている。上下方向において、垂直板101の上端は、フィードローラー74の回転軸83よりも上側であり、フィードローラー74の外周部における上端よりも下側の位置に達している。
複数のリブ102は、垂直板101における前記反対方向D11側の垂直な側面から前記反対方向D11へ突出している。図4に示すように、複数のリブ102は、幅方向D12に離間して設けられている。本実施形態では、同じ形状の3つのリブ102(102A,102B,102C)が垂直板101に設けられている。垂直板101における前記幅方向D12の両端にリブ102A,102Bが一体に形成されている。そして、一方端のリブ102Bから中央側へ所定距離を隔てた位置にリブ102Cが形成されている。
リブ102Aとリブ102Cとは、その間に形成された収容スペース104(本発明の収容空間の一例)に一対の送出ローラー73が収容可能なように、前記幅方向D12へ所定間隔を隔てて配置されている。このため、図6及び図7に示すように、送出ユニット71が前記給送位置まで回動されて、送出ローラー73が前記接触位置に配置されると、送出ローラー73の外周部の一部が収容スペース104に配置される。詳細には、送出ローラー73の外周部のうち、前記送出方向D10側の一部が収容スペース104に配置される。
また、送出ユニット71のローラーホルダー76は、前記幅方向D12に隔てられた一対のアーム部85を備えているため、一対のアーム部85間には隙間105が形成されている。この隙間105は、一対のアーム部85と、送出ローラー73と、フィードローラー74とのよって囲まれた空間である。このため、図6に示すように、送出ユニット71が前記給送位置まで回動されても、ガイド部材100の垂直板101はローラーホルダー76や送出ローラー73、フィードローラー74に干渉せず、隙間105に挿通される。
また、各リブ102には、上下方向(鉛直方向)に対して前記送出方向D10側へ傾斜する上側傾斜部107が形成されている。上側傾斜部107は、本発明の第1傾斜部の一例である。この上側傾斜部107は、リブ102において前記反対方向D11側の端部の下端から斜め上方へ直線的に延びた後に、リブ102の上部において前記送出方向D10側へ突状に湾曲して、垂直板101の上端に達している。
更に、各リブ102には、前記反対方向D11へ向けて斜め上方へ延出する下側傾斜部108が形成されている。下側傾斜部108は、リブ102の下側の端部に形成されている。下側傾斜部108は、本発明の第2傾斜部の一例である。下側傾斜部108は、上側搬送ガイド板94の端部94Aと同じ傾斜角度で傾斜しており、側面視で端部94Aの傾斜面と連続するように前記反対方向D11側へ傾斜している。本実施形態では、上側傾斜部107は、下側傾斜部108の前記反対方向D11側の先端から前記送出方向D10側へ斜め上方へ向けて傾斜している。
以下、図8乃至図11を参照して、ガイド部材100による紙幣20の動作について説明する。ここで、図8乃至図11は、送出ユニット71の回動動作に伴って紙幣20の姿勢が変化する状態を示す図である。なお、図8乃至図11では、カバー62の図示が省略されているが、いずれの図においてもカバー62が開位置にあるものとする。
紙幣処理装置10から出金紙幣収容カセット60が取り外されて、紙幣収容部65に紙幣20を補充する場合、まず、送出ユニット71が前記退避位置に配置され、その後、リフト板69が弾性部材80の付勢力に抗して前記下降位置まで押し下げられる。このとき、リフト板69は、前記ロック機構によって前記下降位置に保持されている。この状態で、複数枚の紙幣20が紙幣収容部65に装填される。この場合、図8に示すように、最上位の紙幣20の先端部20Aがガイド部材100の上端に乗った状態になる場合がある。
図8に示す状態で、送出ユニット71が前記退避位置から前記給送位置へ向けて回動されると、送出ローラー73のローラー面が、ガイド部材100の上端において紙幣20の先端部20Aに接触する(図9参照)。このとき、送出ローラー73から先端部20Aの上面に下方への力が付与される。この下方への力によって、紙幣20の先端部20Aが下方へ躾けられ、紙幣20は、先端部20Aがガイド部材100のリブ102の上側傾斜部107に寄りかかった状態となる。また、ガイド部材100の垂直板101の上端がローラーホルダー76の隙間105に進入する。
そして、送出ユニット71が更に前記給送位置へ向けて回動されると、送出ローラー73が収容スペース104に進入し始める(図10参照)。このとき、収容スペース104への送出ローラー73の進入にともない、先端部20Aがリブ102の上側傾斜部107に接触しつつ上側傾斜部107を滑るように下方へ案内される。上述したように、リブ102は前記反対方向D11へ向けて突出しており、上側傾斜部107が前記送出方向D10へ斜め上方へ傾斜しているため、先端部20Aが上側傾斜部107を下方へ案内されると、紙幣20が規制プレート68へ向けて押し付けられる。これにより、紙幣20の中央部分20Bが上方へ若干撓まされる。
更に、送出ユニット71が回動されて前記給送位置に配置されると、送出ローラー73が先端部20Aを下方へ押し付けて、紙幣20の先端部20Aがリブ102の下側まで案内される。このとき、紙幣20の中央部分20Bの撓みが元に戻ろうとする復元力によって、先端部20Aが紙幣導出口93に進入する。つまり、最上位の紙幣20の先端部20Aが端部94Aの下面側へ案内される。
その後、カバー62が前記開位置から前記閉位置にされることにより、前記ロック機構によるロックが解除されると、リフト板69とともに複数枚の紙幣20が上方へ押し上げられる。上方に押し上げられた紙幣20の先端部20Aは、紙幣導出口93において、上側搬送ガイド板94の端部94Aによって、それ以上上方へ押し上げられることが規制される。この状態で、出金紙幣収容カセット60が紙幣処理装置10に装着されて、フィードローラー74及び送出ローラー73が回転駆動されると、最上位の紙幣20が紙幣導出口93から内部搬送路96を通って排出口99まで円滑に給送される。
以上説明したように、本実施形態の紙幣処理装置10の出金紙幣収容カセット60は、上述した構成のガイド部材100が設けられているため、紙幣収容部65に収容された複数枚の紙幣20のうち最上位の紙幣20の先端部20Aがガイド部材100の上端に乗り上げた状態であっても、送出ユニット71の回動に伴いガイド部材100が紙幣20の先端部20Aを上側搬送ガイド板94の端部94Aの下側へ案内する。その結果、紙幣20の先端部20Aがガイド部材100の上端に乗り上げた状態に気づかずにカバー62が閉じられて、出金紙幣収容カセット60が紙幣処理装置10に装着されても、紙幣20の送り出し処理時に、出金紙幣収容カセット60内で紙幣20が詰まったり、紙幣20が破損するという問題は生じない。
また、送出ユニット71が前記給送位置まで回動されて、送出ローラー73が前記接触位置に配置されると、送出ローラー73の外周部の一部が収容スペース104に配置される。そのため、ガイド部材100が設けられていても、ローラーホルダー76を前記送出方向D10へ長く形成する必要がなくなり、送出ローラー73とフィードローラー74との間隔を長くする必要もない。
また、送出ユニット71が前記給送位置まで回動されると、ガイド部材100の垂直板101が隙間105に挿通されるので、ガイド部材100を設けても、ガイド部材100がローラーホルダー76や送出ローラー73、フィードローラー74に干渉することが防止される。
なお、上述の実施形態では、出金紙幣収容カセット60が紙幣処理装置10の筐体11に着脱可能な構成を例示したが、本発明はこの構成に限られない。例えば、出金紙幣収容カセット60が筐体11に固定された構成にも本発明は適用可能である。この場合、出金紙幣収容カセット60が固定された状態で、カバー62を開けることができ、紙幣20を紙幣収容部65に補充可能であればよい。
また、上述の実施形態では、投入された紙幣20と出金のための紙幣20とを別々に収容する独立収容タイプの紙幣処理装置10を例示したが、本発明は、入金のために投入された紙幣20を出金紙幣収容カセット60に集積しつつ、当該出金紙幣収容カセット60から出金用の紙幣20を送り出す循環収容タイプのものにも適用可能である。
10 :紙幣処理装置
11 :筐体
20 :紙幣
20A :先端部
23 :入金紙幣収容カセット
60 :出金紙幣収容カセット
61 :カセット本体
62 :カバー
65 :紙幣収容部
67 :側壁
67A :上端部
69 :リフト板
70 :給送機構
71 :送出ユニット
73 :送出ローラー
74 :フィードローラー
76 :ローラーホルダー
83 :回転軸
85 :アーム部
86 :基端部
87 :回動端
89 :回転軸
93 :紙幣導出口
94 :上側搬送ガイド板
94A :端部
95 :下側搬送ガイド板
99 :排出口
100 :ガイド部材
101 :垂直板
102 :リブ
104 :収容スペース
105 :隙間
107 :上側傾斜部
108 :下側傾斜部
D10 :送出方向
D11 :反対方向
D12 :幅方向

Claims (9)

  1. 複数枚の紙葉類を積載して収容可能な紙葉収容部と、
    前記紙葉収容部に収容された最上位の紙葉類の上面から離間した離間位置と前記最上位の紙葉類の上面に接触する接触位置との間で変位可能であり、前記接触位置で回転駆動することにより前記最上位の紙葉類を前記紙葉収容部から所定の送出方向へ送り出す送出ローラーと、
    前記紙葉収容部における前記送出方向側の側壁の上側に形成され、前記送出ローラーによって送り出された前記最上位の紙葉類を前記送出方向の下流側へ導く導出口と、
    前記導出口の上端部を構成するとともに、前記送出方向とは反対方向へ延びて前記最上位の紙葉類の前記送出方向の先端部の上側に配置される延出部材と、
    前記延出部材に設けられ、前記延出部材から上方へ延出するとともに前記導出口よりも前記反対方向へ延出するガイド部材と、を備える紙葉類収容装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記最上位の紙葉類の前記先端部が前記ガイド部材の上端に乗った状態で、前記送出ローラーが前記離間位置から前記接触位置に変位されたことによって前記最上位の紙葉類の上面に下方の力が付与された場合に、前記最上位の紙葉類の前記先端部を前記延出部材の下面側へ案内する、請求項1に記載の紙葉類収容装置。
  3. 前記延出部材は、前記導出口の幅方向に延びる板状部材であり、
    前記ガイド部材は、前記延出部材から上方へ延出する前記幅方向に延びる板状の垂直部、及び前記垂直部から前記反対方向へ突出する複数のリブを含み、
    前記複数のリブは、前記幅方向に離間して設けられ、
    前記送出ローラーが前記接触位置に変位した状態で、前記送出ローラーの外周部の一部が前記複数のリブの間の収容空間に配置される、請求項1又は2に記載の紙葉類収容装置。
  4. 前記導出口よりも前記送出方向側に設けられた回動支点を中心に回動可能に支持され、前記幅方向に離間した一対のアーム部を有するホルダ部材と、を更に備え、
    前記送出ローラーは、前記回動支点よりも回動端側の位置で前記一対のアーム部に回転可能に支持されている、請求項3に記載の紙葉類収容装置。
  5. 前記ホルダ部材は、前記送出ローラーが前記回動支点よりも上側に配置される第1位置と、前記送出ローラーが前記回動支点よりも前記反対方向へ離間した位置に配置される第2位置との間で回動可能であり、
    前記ホルダ部材が前記第1位置にあるときに前記送出ローラーが前記離間位置に配置され、前記ホルダ部材が前記第2位置にあるときに前記送出ローラーが前記接触位置に配置される、請求項4に記載の紙葉類収容装置。
  6. 前記ホルダ部材が前記第1位置に配置された状態で、前記ガイド部材の前記垂直部が前記一対のアーム部の間の隙間に挿通される、請求項5に記載の紙葉類収容装置。
  7. 前記複数のリブは、鉛直方向に対して前記送出方向側へ傾斜する第1傾斜部を有する、請求項3から6の何れかに記載の紙葉類収容装置。
  8. 前記複数のリブは、当該リブの下端から前記反対方向へ向けて斜め上方へ延出する第2傾斜部を有し、
    前記第1傾斜部は、前記第2傾斜部の先端から前記送出方向側へ傾斜している、請求項7に記載の紙葉類収容装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の紙葉類収容装置を備え、前記紙葉類収容装置から送り出された紙葉類を予め定められた放出口へ向けて搬送する紙葉類処理装置。
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