JP2005010773A - 光反射フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】反射特性、隠蔽性、画面輝度均一性に優れる光反射フィルムを提供する。
【解決手段】次の(1)〜(3)の3つの要件を満たすことを特徴とする光反射フィルム。(1)フィルムの片面に光隠蔽層を有すること。(2)光隠蔽層を有しない面の平均反射率が90%以上であること。(3)光学濃度が2.0以上であること。
【選択図】なし

Description

本発明は、反射部材用に使用される光反射フィルムの改良に関し、さらに詳しくは面光源の反射板、およびリフレクターとして好適な光反射フィルムであって、より光漏れが少なく、かつ面光源として用いた際の輝度ムラが小さい光反射フィルムに関するものである。
近年、パソコン、テレビ、携帯電話などの表示装置として、液晶を利用したディスプレイが数多く用いられている。これらの液晶ディスプレイは、それ自体は発光体でないために、裏側からバックライトと呼ばれる面光源を設置してを使用して光を照射することにより表示が可能となっている。また、バックライトは、単に光を照射するだけでなく、画面全体を均一に照射せねばならないという要求に応えるため、サイドライト型もしくは直下型と呼ばれる面光源の構造をとっている。なかでも、薄型・小型化が望まれるノート型パソコン等に使用される薄型液晶ディスプレイ用途には、サイドライト型、つまり画面に対し側面から光を照射するタイプのバックライト(電飾用光源)が適用されている(特許文献1特許請求の範囲(1)〜(4))。
一般的に、このサイドライト型バックライトでは、乱反射面が少なくても一面に設けられた透明板からなる導光板と呼ばれる板のエッジから冷陰極線管を照明光源とし、光を均一に伝播・拡散する導光板を利用し液晶ディスプレイ全体を均一に照射する導光板方式が採用されている。この照明方法において、より光を効率的に活用するため、冷陰極線管の周囲および、導光板の側面のうち冷陰極管を有さない側面には白色フィルムや白色テープ等からなるリフレクターが設けられ、更に導光板から拡散された光を液晶画面側に効率的に反射させるために導光板の乱反射面の下には反射板と呼ばれる反射層が設けられている。
また、冷陰極管の周辺には、光源からの光を導光板へ効率的に導入するために、ランプリフレクターと呼ばれる反射部材が設けらている(図2)。
このような構成にすることにより冷陰極線管からの光のロスを少なくし、液晶画面を明るくする機能を付与している。
一方、液晶テレビのような大画面用では、エッジライト方式では画面の高輝度化が望めないことから直下型ライト方式が採用されてきている。この方式は、液晶画面の下部に冷陰極線管を並列に設けるもので、反射板の上に平行に冷陰極線管が並べられる。反射板は平面状もしくは、冷陰極線管の部分を半円凹状に成形したものなどが用いられる。
このような液晶画面用の面光源に用いられるリフレクターや反射板(面光源反射部材と総称する)には、薄膜であることと同時に高い反射機能が要求され、従来、白色顔料を添加したフィルムや内部に微細な気泡を含有させたフィルムが使用されてきた。特に内部に微細な気泡を含有させたフィルムを使用した場合には、輝度の向上効果に優れることから広く使用されている。このような内部に微細な気泡を含有したフィルムは既に開示されている(特許文献2、特許文献3)。
特開昭63−62104号公報 特開平6−322153号公報 特開平7−118433号公報
ところで、かかる光反射フィルムは単独で用いられるほか、加工性や強度を付与する目的で金属板やプラスチック板などとを張り合わせた形態で用いられることも多い。しかしながら、バックライトの組立工程の都合上、必ずしも光反射フィルムの全面が、これら金属やプラスチック部材で覆われるわけではない。そのため、光反射フィルムの光隠蔽性が不充分であると、金属やプラスチック部材が透けて見える現象、いわゆる“裏写り”現象が起こる。このとき、金属やプラスチック部材が高光反射体であった場合は、その部分は他の部分に較べ明るく“裏写り”し、逆に金属やプラスチック部材が高光吸収体であった場合は、その部分は他の部分に較べて暗く“裏写り”する。すなわち、画面上の輝度ムラが発生するわけである。しかし、液晶画像をより鮮明かつ見やすくするためには、画面上の輝度は均一でなければならない。従って、このような輝度ムラは実用上非常に大きな問題となる。
また、ランプリフレクターにおいても、金属等の他部材で完全に覆われる場合、一部のみ覆われる場合、全く覆われない場合がある。完全に覆われる場合はランプリフレクター部からの光漏れはそれほど発生しないが、一部のみ覆われる場合や全く覆われない場合は、光源が至近に存在している分だけ、光漏れも著しくなる。かかる光漏れによって漏れ出た光は迷光となり、画面上の輝度ムラの原因となったり、全く意図していない部分(例えば液晶テレビの外部から視認できる隙間部分)からの光が漏れ出るなどの問題の原因となる
そこで、以上のような問題に対して、従来、次のような対策が講じられてきた。
(1)フィルム内部の気泡や白色顔料成分の増量すること。
(2)光反射フィルムの一方の表面に白色顔料含有層を積層すること。
しかし、これら対策をもってしても、光隠蔽性の飛躍的な向上は達成されておらず、輝度ムラもほとんど改善されていない。
そこで、より高いレベルの光反射性と光隠蔽性を併せ持った光反射フィルムが強く求められている。
本発明は、上記課題を解決するために、次の(1)〜(3)の3つの要件を満たすことを特徴とする光反射フィルムをその骨子とするものである。(1)フィルムの片面に光隠蔽層を有すること。(2)光隠蔽層を有しない面の平均反射率が90%以上であること。(3)光学濃度が2.0以上であること。
本発明の光反射フィルムは、軽量かつ反射特性、輝度特性、隠蔽性、などに優れており、液晶画面を照明する面光源内の反射板やリフレクターとして用いた時、輝度ムラなく液晶画面を明るく照らし、液晶画像をより鮮明かつ見やすくできる。
本発明の光反射フィルムは、次の(1)〜(3)の3つの要件を満たすことが必要である。すなわち、(1)光反射層の片面に光隠蔽層を有すること、(2)光隠蔽層を有しない面の平均反射率が90%以上であること、(3)光学濃度が2.0以上であること、である。
本発明者らは、上述した輝度ムラの問題について検討・考察を重ね、その結果、上記三要件を満たすことにより、光反射フィルムの隠蔽性が飛躍的に向上し、それに伴いバックライトの輝度ムラが大幅に改善されることを突き止めた。本発明者らの検討によれば、光隠蔽性等はフィルム内部の気泡体積や白色顔料の添加量で単純に規定されるべきものではなく、また、単純に光反射フィルムの片面に白色顔料層を積層することにより向上させることができるものでもなく、唯一、フィルムの片面に一定の条件下で光隠蔽層を設けることによってのみ、高い光反射性を保持しつつ、光隠蔽性に非常に優れた光反射フィルムを提供できることを突き止め、本発明に至った。
なお、従来の反射フィルムにおいて、フィルム内部の気泡体積や白色顔料の単純な増量や、白色顔料層の単純な積層が、光隠蔽性の飛躍的な向上や輝度ムラの大幅な改善にほとんど寄与しなかった詳細な理由については不明であるが、本発明者らは次のように考えている。
まず、輝度ムラ現象の解析に先立ち、バックライト画面輝度に対する人の感度を調査したところ、想像以上に感度が高く、僅かな輝度ムラに対しても、人の目はそれを感知してしまうことが分かった。そこで、さらに検討を進めたところ、人間の目で感知できない程度まで輝度ムラを軽減するためには、光反射フィルムの光漏れを大幅に小さくすること、光学濃度にして2.0以上にすることが必要であることが分かった。しかしながら、従来の手法を用いて光反射フィルム内部の気泡体積量や白色顔料を製膜可能な範囲において多少増量させても、光隠蔽性を上記程度まで飛躍的に向上させることは不可能である。また、白色顔料層の積層においても、積層による光隠蔽効果は下記する本発明の条件を満たしてこそ発現されるものであり、ただ単純に白色顔料層を積層しただけでは、満足な光隠蔽性を得ることはできないと思われる。
なお、従来の光反射フィルムにおいても、そのフィルム厚みや、白色顔料層の厚みを著しく大きくすれば、高光反射性を保持しつつ、高光隠蔽性を達成することも可能であると考えられる。しかしながら、膜厚が著しく大きいと液晶ディスプレイ用光反射部材として用いることができなくなるため現実的な解決法とはなり得ない。
本発明の光反射フィルムは、光反射層の片面に光隠蔽層を有し、かつ、光隠蔽層を有しない面の平均反射率が90%以上であること、および光学濃度が2.0以上であることが必要である。光隠蔽層を有しない面の平均反射率は、光反射性およびバックライト輝度特性の点より、95%以上であることがより好ましく、さらに好ましくは97%以上である。光反射率が90%未満の場合、光反射性に劣るフィルムとなり、光反射フィルムとして液晶ディスプレイなどに用いた場合、充分な輝度が得られないことがある。平均反射率の上限は特に規定されないが、光反射フィルム全体の明度および色目の点より、200%以下が好ましい。
また、光反射フィルムの光学濃度とは、光反射フィルム全体の透過濃度を指す。光反射フィルムの光学濃度は光隠蔽性および輝度ムラ対策の点から2.0以上であることが好ましく、より好ましくは2.5以上、さらに好ましくは3.0以上である。光学濃度の上限は特に規定されないが、光反射フィルム全体の明度および色目の点より、7.0以下が好ましい。
本発明の光反射では光反射層の片面に光隠蔽層を有することが必要である。本発明の光反射フィルムとするためには、光反射層および光隠蔽層が以下の条件を満たしていることが好ましい。以下に示す条件を満たす光反射フィルムを用いることにより、高輝度かつ輝度ムラのないバックライトを得ることができる。
まず、光反射層について詳説する。光反射層とは可視光線の大部分を反射させる機能を有した層である。光反射層は、光反射性およびバックライト輝度ムラ対策の点より、平均反射率90%以上であることが好ましく、より好ましくは93%以上、さらに好ましくは95%以上である。
かかる光反射層の平均反射率が90%未満の場合、反射性や光隠蔽性に劣るフィルムとなり、光反射フィルムとして液晶ディスプレイなどに用いた場合、充分な輝度が得られなかったり、輝度ムラの原因となることがある。
ここで、反射率は、光反射特性を示すフィルム表面の法線に対して、光軸がなす角度が10度以下である一つの光線束を、入射角10°にてフィルムへ照射し、あらゆる角度に反射する光を集積して受光することによって求められる。但し、積分球を用いる場合は、全ての開口の面積の和は10%を超えてはいけない。
なお、平均反射率とは、かかる反射率を400nmから700nmまで10nm毎に計測し、その単純平均を計算することにより、求めることができる。平均反射率の上限は特に規定されないが、光反射フィルム全体の明度および色目の点より、200%以下が好ましい。
また、光反射層の光学濃度とは、光反射層全体の透過濃度を指す。光反射層の光学濃度は光隠蔽性および輝度ムラの点から1.0以上であることが好ましく、より好ましくは1.3以上、さらに好ましくは1.5以上である。光学濃度の上限は特に規定されないが、光反射フィルム全体の明度および色目の点より、7.0以下が好ましい。
本発明において、平均反射率が90%以上かつ光学濃度が1.0以上である光反射層の形成方法としては、特に限定されないが、光反射層内部に微細な気泡が多量に形成される手法が特に好ましい。内部に多量の気泡を存在させることにより、非常に高い光反射性と光隠蔽性を付与することができる。なお、光の反射は光反射層を形成する樹脂成分と気泡の界面で起こるため、気泡の形状は、フィルム面方向に対して伸長されている楕円状(扁平状)であることが、光反射性の点から好ましい。このような微細な扁平気泡を内部に多量に含有する光反射層の形成方法としては、例えば、樹脂(a)中に該樹脂と非相溶の成分(b)を分散させた樹脂組成物をシート状に成形した後、該シートを延伸することによってフィルム内部に微細な扁平気泡を含有させる手法である。この方法は延伸中に樹脂(a)と非相溶の成分(b)の界面で剥離が起こることを利用して、微細な扁平気泡を多量に生成させる方法である。
かかる手法において、樹脂(a)は特に限定されるものではないが、可視光領域に吸収を有しないものが好ましい。また、当該手法ではフィルム内部の気泡と樹脂(a)との気固界面にて光を反射させることにより、光反射性を発現させるため、固相を形成する樹脂成分(a)の屈折率は、気相の屈折率との差が大であることが好ましい。屈折率差が小であると、気固界面での反射があまり起こらず、結果として所望の光反射効果が得られない。気体および真空の屈折率は実質1.0であることから、実質的に有効な光反射性を得るためには、樹脂成分(a)の屈折率は1.4以上であることが好ましく、より好ましくは1.5以上である。かかる条件を満たす樹脂の例としては、ポリオレフィンやポリエステル等が挙げられる。中でも寸法安定性、機械特性、ハンドリング特性(取扱い性)が良好でかつ高い屈折率を有する樹脂として、芳香族ポリエステルが好適に用いられる。
芳香族ポリエステルの中でも、製膜性が良好なポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略称する)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレートなどを用いることがより好ましい。さらに、これらの中でもPET樹脂は、安価かつ入手容易であることから、最も好ましく用いることができる。
これらのポリエステルはホモポリマーであってもコポリマーであってもよいが、好ましくはホモポリマーである。コポリマーである場合の共重合成分としては、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、炭素数2〜15のジオール成分を挙げることができ、これらの例としては、たとえばイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、スルホン酸塩基含有イソフタル酸、およびこれらのエステル形成性化合物、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、分子量400〜2万のポリアルキレングリコールなどを挙げることができる。
これらのポリエステル樹脂中には本発明の効果を阻害しない範囲内で各種添加物、たとえば蛍光増白剤、架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、紫外線吸収剤、有機の滑剤、有機、無機の微粒子、充填剤、耐光剤、帯電防止剤、核剤、染料、分散剤、カップリンブ剤などが添加されていてもよい。
次に、気泡を形成するために添加される非相溶の成分(b)について述べる。非相溶の樹脂は樹脂成分(a)と同一ではなく、かつ樹脂成分(a)中に粒子状に分散し得るものであればよく、例えば無機微粒子、有機微粒子、各種熱可塑性樹脂、などが挙げられる。
非相溶の成分(b)は、それ自体を核として気泡を形成し得るものが好ましく、たとえば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化チタン(アナターゼ型、ルチル型)、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫化亜鉛、塩基性炭酸鉛、雲母チタン、酸化アンチモン、酸化マグネシウム、リン酸カルシウム、シリカ、アルミナ、マイカ、タルク、カオリン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、フッ素樹脂などが好適に用いられる。
特に、樹脂(a)に芳香族ポリエステルを用いた場合は、非相溶成分(b)として炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルペンテンなどが気泡生成能の点から好ましい。さらに、樹脂(a)にPETを用いる場合は硫酸バリウム、ポリメチルペンテンなどを好適に用いることができる。
非相溶の成分(b)は単一の成分であってもよいが、2種類以上の成分を用いてもよい。
また、かかる方法で形成される光反射層の少なくとも片面に、他の樹脂層を共押出などの方法によって、積層しても良い。かかる樹脂層を積層することにより、表面平滑性および機械的強度をフィルムに付与することができる。なお、かかる熱可塑性樹脂層にも粒子、各種成分を加えたり、微細な扁平気泡を内包せしめることも光反射性向上に効果的である。
さらに、本発明の効果が失われない範囲で、光反射層の表面に、易接着性や帯電防止性等を付与するために、各種塗液を塗布したり、耐衝撃性を高めるためにハードコート層などを設けても良い。
本発明における光反射フィルムの光反射層の厚みは10〜500μmが好ましく、20〜300μmがより好ましい。厚みが10μm未満の場合、フィルムの平坦性を確保することが困難となり、面光源として用いた際に、明るさにムラが生じやすい。また、自己支持性に乏しくなる。一方、500μmより厚い場合、光反射フィルムとして液晶ディスプレイなどに用いた場合、厚みが大きくなりすぎることがある。
次いで、光隠蔽層について述べる。光隠蔽層とは光隠蔽性に優れ、一定以上の光学濃度を有した層である。光隠蔽層の光学濃度(透過濃度)は0.15以上であることが好ましく、より好ましく0.50以上、さらに好ましくは1.00以上である。かかる光学濃度とすることにより、光隠蔽層の光隠蔽性を飛躍的に向上させることができる。
ここで、光隠蔽性に優れた光隠蔽層の形成方法としては、例えば、次のような手法を用いることができる。
(I)バインダー樹脂に金属、金属酸化物、カーボンブラック等の光隠蔽成分を添加し光反射層の片面にコーティングする方法
(II)光反射層の片面に蒸着法もしくはスパッタ法などの真空成膜法により金属膜、金属酸化物膜を形成する手法
(III)光反射層の片面に光隠蔽層が積層されるように共押出しする手法
(IV)光反射層の片面にゾル−ゲル法を用いて金属酸化物膜を形成する手法
(V)溶液から金属等を析出させるメッキ法
中でも(I)、(II)の手法を用いることが光隠蔽性や生産性の点から好ましい。以下、本発明の好ましい例として(I)〜(II)の手法について詳述する。
まず(I)の手法について述べる。(I)の手法は、バインダー樹脂に光吸収性や光反射性に優れた成分(光隠蔽成分)および溶媒等を加え、コーティング法により光隠蔽層を形成する手法である。以下、好ましく用いられるバインダー成分と光隠蔽成分について述べる。
バインダー成分は特に限定されるものではないが、有機成分を主体とする樹脂が好ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いても、あるいは2種以上の共重合体もしくは混合物としたものを用いてもよい。中でもポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂を用いることが耐熱性、表面光沢の点から好ましい。
一方、光隠蔽成分は、バインダー樹脂との屈折率差が大であること、もしくは可視光に対する光吸収性が高いことが好ましい。屈折率差が大であるほど、バインダー樹脂と光隠蔽成分の界面における光の反射がより効率的に起こる。屈折率差が小であると、界面での反射があまり起こらず、結果として所望の光反射効果が得られず、光隠蔽性も向上しない。実質的に有効な光反射性・光隠蔽性を得るためには、光隠蔽成分とバインダー樹脂との屈折率差が0.3以上であることが好ましく、より好ましくは0.4以上である。上記で挙げたバインダー樹脂の屈折率が1.4〜1.6であることを考慮すると、屈折率差が0.3以上となる光隠蔽成分の例としては各種金属(合金を含む)、各種金属酸化物が挙げられ、中でも銀(屈折率0.05)、アルミニウム(0.82)、金(0.84)、銅(2.42)、白金(2.63)、亜鉛(0.77)、インジウム(1.02)、アナターゼ型酸化チタン(2.5)、ルチル型酸化チタン(2.7)、酸化亜鉛(2.0)、酸化鉛(2.4)、酸化アンチモン(2.2)、酸化アルミニウム(1.5)、酸化マグネシウム(2.0)、酸化クロム(2.5)などが好適に用いられる。
また、光隠蔽成分の可視光における光吸収性が高いほど、光隠蔽層を透過する光量を減少させることができる。可視光におけるかかる光吸収性の強さは、例えば、金属については消衰係数、それ以外の物質については隠蔽力などの指標を用いて示すことができる。以下、それぞれについて詳述する。
消衰係数とは、複素屈折率を下式で示した場合、kで表される係数である。消衰係数kが大であるほど、光吸収の度合いは大となる。
n^(ハット)=n−ik
ここで、n^(ハット)は複素屈折率、nは屈折率、iは虚数単位である。消衰係数kは可視光領域において、1以上であることが好ましく、より好ましくは2以上、さらに好ましくは3以上である。かかる消衰係数kを有する光隠蔽成分の例としては、各種金属が挙げられ、中でも銀(消衰係数2.9)、アルミニウム(6.0)、金(1.8)、銅(2.4)、鉄(3.9)、インジウム(2.1)、鉛(3.8)、白金(3.5)、亜鉛(3.9)などが好適に用いられる。なお、非金属物質などでは消衰係数を容易に求めることができない場合も多いが、このような場合は次に述べる隠蔽力を用いて光隠蔽性・光吸収性の度合いを知ることができる。
隠蔽力は、JIS K−5101により求めることのできる数値である。本発明の光反射フィルムにおいて、光隠蔽成分の隠蔽力は100cm2 /g以上であることが好ましく、より好ましくは500cm2 /g以上、さらに好ましくは1000cm2 /g以上である。なお、コーティング法により光隠蔽層を形成する場合はバインダー樹脂の屈折率により、光隠蔽力が異なる場合がある。そのため、隠蔽力は実際に用いるバインダー樹脂の屈折率を基準として求めることが好ましい。隠蔽成分の例としては、各種金属酸化物、カーボンブラック等に代表される顔料・染料類が挙げられ、中でもアナターゼ型酸化チタン(屈折率1.5中における隠蔽力150cm2 /g)、ルチル型酸化チタン(250cm2 /g)、酸化鉄(3000cm2 /g)、酸化クロム(1100cm2/g)、カーボンブラック(10000cm2 /g)、アセチレンブラック(25000cm2 /g)などが好適に用いられる。
光隠蔽成分およびバインダー樹脂成分の色調は、無彩色であることが好ましい。光隠蔽成分やバインダー樹脂成分が色付いている場合は、光反射フィルムからの反射光も色付いて見えることがある。
光隠蔽成分の大きさ(球径もしくは球相当径)は特に限定されないが、0.01〜20μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜10μm、さらに好ましくは0.5〜2μmである。光隠蔽成分が0.01μmより小さいと、光の波長に比して著しく小さいために充分な光隠蔽性が発現されないことがある。また、20μmよりも大きいと、光隠蔽層の層厚の増大を招くことがあり、好ましくないことがある。
光隠蔽成分の形状も特に限定されないが、より効率的に光隠蔽機能を発現させることができるためには、球状、繊維状(棒状)、葉状(板状)もしくは不定形状であることが好ましい。中でも葉状のものは光隠蔽性の向上に大きく寄与するため、特に好ましい。
光隠蔽成分は単一成分であってもよいし、2種以上の成分を併用してもよい。2種類以上の光隠蔽成分を併用した好ましい例としては、次のA種から選択される1以上の成分とB種から選ばれる1以上の成分の組み合わせが挙げられる。
A種:葉状金属(アルミニウム、銀、白金など)。
B種:光吸収性に優れた顔料(球状もしくは不定形の酸化金属(アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン酸化鉄、酸化アルミニウム)、球状もしくは不定形の黒色顔料(カーボンブラック、アセチレンブラック))。
かかる組み合わせにすることにより、光隠蔽性を飛躍的に向上させることが可能である。その理由の詳細については不明であるが、以下のように考えることができる。
A種から選択される葉状金属およびB種から選択される顔料を含んだ塗液をコーティングすると、葉状金属はその面方向を塗膜の面方向と平行になるように配列する。そのため、塗膜の厚み方向に多数の葉状金属が配列される。かかる塗膜へ光線が入射されると、入射光は塗膜中の葉状金属間で反射を繰り返すため、実質的な光路長が著しく大きくなる。一方、B種から選択される光吸収性に優れる顔料成分は葉状金属の間に位置する。そのため、葉状金属間で反射を繰り返す光を非常に効率よく吸収することができる。以上のような現象が光隠蔽層内部で起こるため、光隠蔽性が飛躍的に向上するものと考えられる。
なお、塗布の手段としては、例えばグラビアコート、ロールコート、スピンコート、リバースコート、バーコート、スクリーンコート、ブレードコート、エアーナイフコート、ディッピングなどの方法を用いることができる。また、塗布後に光隠蔽層を硬化する場合、その硬化方法は、公知の方法をとり得る。例えば、熱硬化、あるいは紫外線、電子線、放射線などの活性線を用いる方法、さらにはこれらの組み合わせによる方法などが適用できる。このとき、架橋剤などの硬化剤を併用することが好ましい。
また、光隠蔽層を設けるタイミングとしては、光反射層製造時に塗布(インラインコーティング)してもよいし、結晶配向完了後の光反射層上に塗布(オフラインコーティング)してもよい。
また、塗液中には本発明の効果を阻害しない範囲内で各種添加物、たとえば架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、紫外線吸収剤、有機の滑剤、有機、無機の微粒子、充填剤、耐光剤、帯電防止剤、核剤、染料、分散剤、カップリンブ剤などが添加されていてもよい。
次いで、(II)の手法について述べる。(II)の真空成膜法の中には、抵抗加熱式真空蒸着法、電子ビーム加熱式真空蒸着法、イオンプレーティング法、イオンビームアシスト真空蒸着法、スパッタ法などがが含まれる。中でも、均一な膜を簡便に作成することができるという点から、各種真空蒸着法もしくはスパッタ法が好ましく用いられる。
(II)の手法で用いられる光隠蔽成分は、各種真空蒸着法もしくはスパッタ法により光隠蔽層の形成が可能であれば、特に限定されないが、上記(I)の手法で挙げた金属および金属酸化物を好適に用いることができる。また、かかる手法で形成される光隠蔽層は単一の金属膜もしくは金属酸化膜から構成されていてもよいし、2種類以上の金属膜および/または金属酸化膜から構成されていてもよい。さらにそれぞれの膜を構成する成分は 単一成分であっても、2種以上の成分を併用していてもよい。
以上、(I)〜(V)のような手法で形成される光隠蔽層の厚みは、0.01〜30μmが好ましく、特に0.1〜15μmが好ましい。厚みが0.1μm未満の場合には、光隠蔽層の耐久性が不足することがあり、更に光隠蔽効果が不十分となることがある。また、逆に20μmを越える場合には、光反射フィルム全体の厚膜化を招き、非実用的となることがある。
次いで、本発明において好ましい光反射層と光隠蔽層の組み合わせについて述べる。まず、光反射層は上述したように、内部に微細な扁平気泡を多量に含有させていることが光反射性の点から好ましい。一方、光隠蔽層は、光反射層の光反射率・光学濃度によって以下のように構成することが好ましい。
(1)光反射層の光反射率が90%〜95%であり、光学濃度が1.5以下である場合。この場合、光隠蔽成分にカーボンブラック、アセチレンブラック等を用いて光隠蔽層を作成することが好ましい。かかる構成にすることにより、光漏れおよび輝度ムラを飛躍的に改善させることができる。
(2)光反射層の光反射率が95%以上であり、光学濃度が1.5以下である場合。この場合、光隠蔽成分に銀、アルミニウムを用いて光隠蔽層を作成することが好ましい。かかる構成にすることにより、光漏れおよび輝度ムラを改善させるだけではなく、バックライト輝度も向上させることができる。
(3)光反射層の光反射率が90%以上であり、光学濃度が1.5以上である場合。この場合、光隠蔽成分には、上述したA種およびB種からそれぞれ1種類以上を選択したものを併用して用いることが好ましい。かかる構成にすることにより、バックライト輝度を低下させずに、光漏れおよび輝度ムラを大きく改善させることができる。
本発明における光反射フィルム全体の厚みは10〜600μmが好ましく、20〜350μmがより好ましい。厚みが10μm未満の場合、フィルムの平坦性を確保することが困難となり、面光源として用いた際に、明るさにムラが生じやすい。一方、600μmより厚い場合、光反射フィルムとして液晶ディスプレイなどに用いた場合、厚みが大きくなりすぎることがある。
また、本発明における光反射フィルムをランプリフレクターとして用いる場合や、携帯電話等に搭載される小型のバックライトの反射板として用いる場合は、厚みが110μm以下であることが特に好ましい。より好ましくは90μm以下であり、さらに好ましくは75μm以下である。これは以下の理由による。
ランプリフレクター用途では、直径数mm以下の蛍光管の周りを覆うように光反射フィルムが用いられるため、光反射フィルムには高い光反射性・光隠蔽性と共に薄膜性が求められるためである。特に、自己支持性を持たせるために、光反射フィルムとステンレス板等に代表される他部材と貼り合わせられる場合にかかる薄膜性が要求される。ステンレス板自体の厚みが数百μm程度あるため、光反射フィルムはできるだけ薄いことが望ましいためである。
同様に、携帯電話等の小型の機器に搭載される液晶バックライト用に用いられる場合も、薄膜性が要求される。これは、携帯電話等では、機器全体としてできるだけ薄いことが好ましく、これに用いられる各種部材についても、コンマ数mmのオーダーでの薄膜化が要求されるためである。
一方、光反射フィルムの厚みが110μmより大きいと、ランプリフレクター用としては厚すぎて、ランプハウス(蛍光管とランプリフレクターが納められる部屋もしくはスペース)内に納めることができなかったり、携帯電話等の全体の厚みの増加につながることがある。
また、光反射フィルムの厚みを110μm以下とする場合、光隠蔽層の厚みは10μm以下であることが好ましい。より好ましくは3μm以下であることが、さらに好ましくは0.5μm以下であることが好ましい。光隠蔽層の厚みが10μmより大きいと、光反射層の絶対的な厚みが不足し、所望する光反射性を得ることができなくなることがあるためである。従って、光反射層の厚みは光反射フィルム全体の厚みにできるだけ近いことが望ましい。
なお、電磁波遮蔽性や折り曲げ加工性付与などの目的で、光隠蔽層の表面にアルミニウム、銀などを貼り合わせてもよいし、帯電防止機能やハードコート機能などを付与する目的で、各種塗液を塗布してもよい。
次に本発明の光反射フィルムの製造方法について、その一例を説明するが、かかる例に限定されるものではない。
押し出し機を有する製膜装置において、必要に応じて十分な真空乾燥を行った光反射層を構成する主たる樹脂成分(a)のチップと非相溶成分(b)を混合したものを加熱された押し出し機に供給する。非相溶成分(b)の添加は、事前に均一に溶融混練して配合させて作製されたマスターチップを用いても、もしくは直接混練押し出し機に供給するなどしてもよい。
このようにして押し出し機に供給した原料を加熱し、シート状に押し出し成形し、溶融シートを得る。
この溶融シートを、冷却されたドラム上で密着冷却固定化し、未延伸フィルムを作製する。このとき、均一なフィルムを得るために静電気を印加してドラムに密着させることが望ましい。その後、必要により延伸工程、熱処理工程等を経て光反射層を得る。
延伸の方法は、特に問われないが、長手方向の延伸と巾方向の延伸を分離して行う逐次二軸延伸法や長手方向の延伸と巾方向の延伸を同時に行う同時二軸延伸法がある。
逐次二軸延伸の方法としては、例えば、上記の未延伸フィルムを加熱したロール群に導き、長手方向(縦方向、すなわちフィルムの進行方向)に延伸し、次いで冷却ロール群で冷却する。
続いて、長手方向に延伸したフィルムの両端をクリップで把持しながら加熱されたテンターに導き、長手方向に垂直な方向(横方向あるいは幅方向)に延伸を行うことができる。
一方、同時二軸延伸の方法としては、例えば、上記の未延伸フィルムの両端をクリップで把持しながら加熱されたテンターに導き、巾方向に延伸を行うと同時にクリップ走行速度を加速していくことで、長手方向の延伸を同時に行う方法がある。この同時二軸延伸法は、フィルムが加熱されたロールに接触することがないため、フィルム表面に光学的な欠点となるキズが入らないという利点を有する。
こうして得られた二軸延伸フィルムに平面安定性、寸法安定性を付与するため、引き続いてテンター内で熱処理(熱固定)を行い、均一に徐冷後、室温付近まで冷却した後、巻き取ることにより、光反射層を得ることができる。
かかる光反射層の片面に光隠蔽層の形成を行うことによって本発明の光反射フィルムが得られる。
光隠蔽層の形成方法は特に問われないが、例えば以下の2つの方法がある。
1.金属、金属酸化物、ブラックカーボンから選択される一以上の光隠蔽成分およびバインダー樹脂が添加された溶媒中に分散させ、塗液を作成する。この塗液を先ほど巻き取ったフィルム(光反射層)上に公知の塗布手段により塗布することにより、光隠蔽層を作成することができる。次いで、塗液を乾燥させることにより、光反射層の片面に光隠蔽層が形成された本発明の光反射フィルムを得ることができる。
2.蒸着法もしくはスパッタ法により金属および/または金属酸化物の膜を先ほど巻き取ったフィルム(光反射層)上に形成することにより、光隠蔽層を作成することができ、光反射層の片面に光隠蔽層が形成された本発明の光反射フィルムを得ることができる。
尚、特に光反射フィルムの光学濃度を2.0以上とするには、光学濃度1.5以上の光反射層と光学濃度0.4以上の光隠蔽層を組み合わせることによって、また光反射フィルムの光学濃度を2.5以上とするには、光学濃度2.0以上の光反射層と光学濃度0.4以上の光隠蔽層を組み合わせることによって、さらに光反射フィルムの光学濃度を3.0以上とするには、光学濃度2.0以上の光反射フィルムと光学濃度1.0以上の光隠蔽層を組み合わせることによって達成できる。但し、上記組み合わせは一例であり、この組み合わせに限定されるものではない。例えば、光学濃度1.0以上の光反射層と光学濃度2.0以上の光隠蔽層の組み合わせでも光反射フィルムの光学濃度を3.0以上とすることが可能である。
光学濃度が1.0以上である光反射層は、樹脂(a)中に該樹脂と非相溶の成分(b)を分散させた樹脂組成物をシート状に成形した後、該シートを二軸に延伸することによってフィルム内部に微細な扁平気泡を含有させる手法を用いた場合では、光反射層のフィルム厚み方向に気固界面を40層以上設けることにより光反射層の平均反射率を90%以上とすることができる。また、光学濃度が1.0以上である光反射層は、当該気固界面を50層以上、特に1.3以上にする場合は90層以上、更に1.5以上とするためには200層以上とすることにより達成できる。当該気固界面数を増加させるのに有効な手段としては(1)光反射層の膜厚を大とする(2)非相溶成分(b)が無機粒子の場合は粒子径をより小とする(3)非相溶成分(b)が樹脂である場合は、適当な相溶化剤を添加し、非相溶成分(b)の分散径を小とする、などの手段が挙げられる。
一方、光隠蔽層の光学濃度をより大とする有効な手段としては、(1)光隠蔽層の層厚みを大とする(2)後述する光隠蔽成分の含有量をより大とするなどが挙げられる。例えば、光隠蔽層を銀をスパッタする手法によって形成する場合、光隠蔽層の光学濃度を0.15以上とするには銀のスパッタ膜の膜厚を0.01μm以上にすることによって、また光学濃度を0.5以上とするには0.02μm以上にすることによって、さらに光学濃度を1.0以上とするには0.1μm以上にすることによって達成できる。また、さらに膜厚を大とすることで、より高い光学濃度を達成することも可能である。例えば、膜厚を1.0μm以上とすることで光学濃度を3.0以上とすることもできる。尚、光隠蔽層を塗布法によって設ける場合においても、塗布厚や光隠蔽成分の含有量を調節することにより、光隠蔽層の光学濃度を0.15から5.0程度まで変えることが可能である。
本発明の光反射フィルムは、光反射のために面光源に組み込まれる板状材として好ましく用いられる。具体的には、液晶画面用のエッジ型バックライトの反射板、直下型バックライトの面光源の反射板、および冷陰極管の周囲のランプリフレクター等に好ましく用いられる。
[特性の測定方法および評価方法]
(1)光反射層の平均反射率
分光光度計U−3410((株)日立製作所)にφ60積分球130−0632((株)日立製作所)および10℃傾斜スペーサーを取りつけた状態で400〜700nmの反射率を10nm毎に測定し、その単純平均を算出した。平均反射率は、光反射層の両面について求め、高い方の値を該光反射層の平均反射率として採用した。
(2)光反射フィルムの平均反射率
(1)と同様の手法で、光隠蔽層が設けられていない面(光反射面)について平均反射率を測定した。
(3)光反射層の光学濃度
マクベス透過・反射兼用濃度計TR−927(サカタインクス(株))を用いて光反射層の透過濃度を測定した。なお、用いた分光感度特性はオルソマチックである。フィルター位置の色表示は“白”である。サンプル測定前は当該機器に附属の説明書の記載に則り、ゼロ点合わせおよび標準板の数値確認を行った。
(4)光反射フィルムの光学濃度
(3)と同様の手法で、光反射フィルムの透過濃度を測定した。
(5)輝度特性
バックライトにフィルムを組み込み、輝度測定を行った。用いたバックライトは、評価用に用意したノートパソコンに使用される直管一灯型サイドライト式バックライト(14.1インチ)である。ここで光反射フィルムの光反射面を導光板側とした。また、バックライト上には拡散シート、プリズムシート等のシートは全く載せていない。測定は、バックライト面を2×2の4区画に分け、点灯1時間後の輝度を求めることによって行った。輝度はトプコン社製のBM−7を用いて測定した。測定は暗室で行い、測定地点とBM−7の距離が75cmとなるように、かつ、バックライト上面の法線方向(正面方向)の輝度が測定できるようにBM−7を設置した。尚、測定角は1°、測定レンジはオートで行った。
面内4箇所における輝度の単純平均を求め、平均輝度とした。
(6)画面輝度均一性(輝度ムラ性)
バックライトに光反射フィルムを組み込む前に、光反射フィルムの導光板とは対峙しない面(光隠蔽層を有する面)に、厚さ2mmの無着色ステンレスからなる図1に示す骨組を敷設した以外は(5)と同様の方法を用いてバックライトへ組み込み、バックライトを点灯させ、輝度ムラを目視にて観察した。図1は、画面輝度均一性(輝度ムラ性)試験を行うのに用いた同試験用ステンレス骨組を示した概略モデル図であり、1はステンレス部、12は空隙部を示している。
画面輝度の均一性は、バックライト正面方向から観察し、ステンレスの骨組の影響による輝度ムラが観察されないものを、僅かに観察されるものを○、やや観察されるものを△、明かに観察されるものを×とした。実用的には◎および○が合格である。
(7)ランプハウスからの光漏れ
(5)で使用したバックライトに附属のランプリフレクターを測定対象の光反射フィルムに置換した系において、ランプリフレクター部からの光漏れについて観察した。ここで、ランプリフレクターによって覆われる蛍光管の直径は2mmである。観察の結果、光漏れがほとんど観察されないものを◎、若干観察されるものを○、明らかに観察されるものを△、光漏れの程度が著しいものを×とした。実用的には◎および○が合格である。
本発明を以下の実施例および比較例を用いて説明するが、特にこれらに限定されるものではない。
実施例1
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度85℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて95℃の予熱ゾーンを通して100℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚40μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は86%、光学濃度は0.80であった。
得られた光反射層の片面に下記の塗材を乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥させることにより光隠蔽層を形成し、総膜厚50μmの光反射フィルムを得た。
塗材にはトルエン2部(重量部、以下同じ)からなる溶媒中に、バインダー樹脂としてアクリルポリオールであるアクリディックA−807を1部(固形分50%(大日本インキ化学工業(株)))、光隠蔽成分として葉状アルミニウム粒子であるアルペーストF.Z−U75c(固形分50%(東洋アルミニウム(株)))を1部、それぞれ撹拌添加したものを用いた。
かかる手法で得られた光反射フィルムの光反射率は92.5%、光学濃度は2.1であった。また、バックライト輝度は3180cd/m2 であり、画面輝度均一性は○、ランプハウスからの光漏れは○であった。このように、本発明の光反射フィルムは高光反射性・高光隠蔽性を示し、それを用いた面光源も良好な画面輝度均一性および高輝度特性を示した。
実施例2
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度86℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて97℃の予熱ゾーンを通して103℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚75μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は92%、光学濃度は1.0であった。
得られた光反射層の片面に下記の塗材を乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥させることにより光隠蔽層を形成し、総膜厚85μmの光反射フィルムを得た。
塗材にはトルエン1部(重量部、以下同じ)からなる溶媒中に、バインダー樹脂としてアクリルポリオールであるアクリディックA−807を1部(固形分50%(大日本インキ化学工業(株)))、光隠蔽成分として粒状カーボンブラック#960(固形分100%(三菱化学(株)))を1部、それぞれ撹拌添加したものを用いた。
かかる手法で得られた光反射フィルムの光反射率は91.0%、光学濃度は2.8であった。また、バックライト輝度は3220cd/m2 であり、画面輝度均一性は◎、ランプハウスからの光漏れは◎であった。このように、本発明の光反射フィルムは高光反射性・高光隠蔽性を示し、それを用いた面光源も非常に良好な画面輝度均一性および高輝度特性を示した。
実施例3
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度87℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて99℃の予熱ゾーンを通して104℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚100μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は95%、光学濃度は1.1であった。
得られた光反射層の片面に真空蒸着機(真空度:0.1mTorr以下)を用いて銀(純度99.9%以上)を1000nm蒸着することによって光隠蔽層を形成し、膜厚101μmの光反射フィルムを得た。
かかる手法で得られた光反射フィルムの光反射率は98.0%、光学濃度は3.2であった。また、バックライト輝度は3400cd/m2 であり、画面輝度均一性は◎、ランプハウスからの光漏れは◎であった。このように、本発明の光反射フィルムは高光反射性・高光隠蔽性を示し、それを用いた面光源も非常に良好な画面輝度均一性および高輝度特性を示した。
実施例4
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度90℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて105℃の予熱ゾーンを通して110℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに215℃にて30秒間熱処理し、膜厚250μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は98.2%、光学濃度は2.1であった。
得られた光反射層の片面に下記の塗材を乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥させることにより光隠蔽層を形成し、総膜厚260μmの光反射フィルムを得た。
塗材にはトルエン4部(重量部、以下同じ)からなる溶媒中に、バインダー樹脂としてアクリルポリオールであるアクリディックA−807を2部(固形分50%(大日本インキ化学工業(株)))、光隠蔽成分として葉状アルミニウム粒子であるアルペーストF.Z−U75c(固形分50%(東洋アルミニウム(株)))を1部と球状の酸化チタン粒子であるKA−15(固形分100%(チタン工業(株)))を1部、それぞれ撹拌添加したものを用いた。
かかる手法で得られた光反射フィルムの光反射率は98.3%、光学濃度は2.6であった。また、バックライト輝度は3450cd/m2 であり、画面輝度均一性は◎であった。このように、本発明の光反射フィルムは高光反射性・高光隠蔽性を示し、それを用いた面光源も非常に良好な画面輝度均一性および高輝度特性を示した。
実施例5
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度87℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて99℃の予熱ゾーンを通して104℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚100μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は95%、光学濃度は1.1であった。
得られた光反射層の片面に真空スパッタ装置を用いて、五酸化二ニオブを40nm、二酸化ケイ素を60nm、銀を70nmの順にスパッタすることによって光隠蔽層を形成し、膜厚100μmの光反射フィルムを得た。
かかる手法で得られた光反射フィルムの光反射率は98.8%、光学濃度は3.5であった。また、バックライト輝度は3430cd/m2 であり、画面輝度均一性は◎、ランプハウスからの光漏れは◎であった。このように、本発明の光反射フィルムは高光反射性・高光隠蔽性を示し、それを用いた面光源も非常に良好な画面輝度均一性および高輝度特性を示した。
比較例1
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度85℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて95℃の予熱ゾーンを通して100℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚40μmの光反射フィルムを得た。得られた光反射フィルムの光反射率は86%、光学濃度は0.80、バックライト輝度は2530cd/m2 であり、画面輝度均一性は×、ランプハウスからの光漏れは×であった。
比較例2
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度86℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて97℃の予熱ゾーンを通して103℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚75μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は92%、光学濃度は1.0であった。
得られた光反射層の片面に下記の塗材を乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥させることにより光隠蔽層を形成し、総膜厚85μmの光反射フィルムを得た。
塗材にはトルエン1部(重量部、以下同じ)からなる溶媒中に、バインダー樹脂としてアクリルポリオールであるアクリディックA−807を1部(固形分50%(大日本インキ化学工業(株)))、撹拌添加したものを用いた。
かかる光反射シートの光反射率は90.9%、光学濃度は1.3、バックライト輝度は2630cd/m2 であり、画面輝度均一性は×、ランプハウスからの光漏れは△であった。
比較例3
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度87℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて99℃の予熱ゾーンを通して103℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚100μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は95%、光学濃度は1.1であった。
得られた光反射層の片面に下記の塗材を乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥させることにより光隠蔽層を形成し、総膜厚110μmの光反射フィルムを得た。
塗材にはトルエン2部(重量部、以下同じ)からなる溶媒中に、バインダー樹脂としてアクリルポリオールであるアクリディックA−807を1部(固形分50%(大日本インキ化学工業(株)))、シリコーン粒子であるトスパール120(固形分100%(GE東芝シリコーン(株))を1部、それぞれ撹拌添加したものを用いた。
かかる光反射シートの光反射率は93.5%、光学濃度は1.0、バックライト輝度は2750cd/m2 であり、画面輝度均一性は×、ランプハウスからの光漏れは△であった。
比較例4
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度90℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて105℃の予熱ゾーンを通して110℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに215℃にて30秒間熱処理し、膜厚250μmの光反射フィルムを得た。得られた光反射層の光反射率は98.2%、光学濃度は2.1、バックライト輝度は3300cd/m2 であったが、画面輝度均一性は△であった。また、光反射フィルムの膜厚が厚すぎるため、ランプリフレクターとして用いることはできなかった。
比較例5
押出し機に樹脂成分(a)としてPETを89重量%、非相溶成分(b)としてポリメチルペンテンを10重量%添加し、分散剤としてポリエチレングリコールを1重量%加え混合したペレットを供給した。次いで所定の方法により、押出し機より押出しを行い、静電印加法により鏡面のキャストドラム上で冷却してシートを作成した。この単層シートを温度84℃で長手方向に3.1倍に延伸し、続いてテンターにて93℃の予熱ゾーンを通して100℃で巾方向に3.3倍に延伸した。さらに210℃にて30秒間熱処理し、膜厚15μmの光反射層を得た。得られた光反射層の光反射率は65%、光学濃度は0.42であった。
得られた光反射層の片面に下記の塗材を乾燥後の平均厚みが10μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥させることにより光隠蔽層を形成し、総膜厚25μmの光反射フィルムを得た。
塗材にはトルエン16部(重量部、以下同じ)からなる溶媒中に、バインダー樹脂としてアクリルポリオールであるアクリディックA−807を8部(固形分50%(大日本インキ化学工業(株)))、光隠蔽成分として葉状アルミニウム粒子であるアルペーストF.Z−U75c(固形分50%(東洋アルミニウム(株)))を4部と、粒状カーボンブラック#960(固形分100%(三菱化学(株)))を1部、それぞれ撹拌添加したものを用いた。
かかる光反射シートの光反射率は69.4%、光学濃度は1.0、バックライト輝度は2220cd/m2 であり、画面輝度均一性は×、ランプハウスからの光漏れは×であった。
図1は、画面輝度均一性(輝度ムラ性)試験を行うのに用いた同試験用ステンレス骨組を示した概略モデル図である。 図2は、サイドライト型のバックライト部の断面図(概略図)である。
符号の説明
1・・・ステンレス部
2・・・空隙部
3・・・ランプリフレクター
4・・・蛍光管(冷陰極管)
5・・・反射板
6・・・導光板
7・・・リフレクター
8・・・他の光学フィルムおよび液晶セル等

Claims (5)

  1. 次の(1)〜(3)の3つの要件を満たすことを特徴とする光反射フィルム。(1)フィルムの片面に光隠蔽層を有すること。(2)光隠蔽層を有しない面の平均反射率が90%以上であること。(3)光学濃度が2.0以上であること。
  2. 内部に微細な気泡を含む平均反射率90%以上かつ光学濃度1.0以上の光反射層の片面に、該光隠蔽層が設けられて構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の光反射フィルム。
  3. 光隠蔽層が金属、金属酸化物、カーボンブラックから選ばれる一以上の光隠蔽成分とバインダー樹脂を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光反射フィルム。
  4. 光隠蔽層が蒸着法もしくはスパッタ法により形成された金属膜および/または金属酸化物膜よりなることを特徴とする請求項1または2に記載の光反射フィルム。
  5. 光反射フィルムの厚みが110μm以下であることを特徴とする請求項1〜4に記載の光反射フィルム。
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