JP5023471B2 - 光反射フィルムおよびそれを用いた画像表示用バックライト装置 - Google Patents
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Description
(1)2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
(2)2,4,−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール
(2)2,4,−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール。
(1)基材フィルム内部の気泡数
ミクロトーム((株)日本ミクロトーム研究所製)を用いて、フィルム内部の気泡を潰すことなく厚み方向に切断し、この切片を走査型電子顕微鏡S−2100A型((株)日立製作所製)にてフィルム断面の上部と下部が画像に収まるように倍率を設定し、拡大画像を得る。この画像中のフィルム上部の任意の点から下部に向かって、フィルム表面に対して垂直な線を引き、この線に交わる0.5μm2〜50μm2の大きさの気泡数を求めた。なお、任意の20点の気泡数を求め、その平均気泡数を算出した。
フィルムの断面を、走査型電子顕微鏡S−2100A形((株)日立製作所製)を用いて500〜5,000倍に拡大観察して撮影した断面写真より、塗布層の長さを厚み方向に計測し、拡大倍率から逆算して塗布層の厚みを求めた。なお厚みを求めるに当たっては、互いに異なる測定視野から任意に選んだ計5箇所の断面写真を使用し、その平均値として算出した。
分光光度計U−3410(日立製作所(株)製)を用いて、フィルムの光安定剤を有する塗布層面の400〜700nmの範囲の分光反射率を10nm間隔で測定し、その平均値を平均反射率とした。測定ユニットはφ60mmの積分球(型番130−0632)を使用し、10°傾斜スペーサーを取り付けた。また、標準白色板には酸化アルミニウム(型番210−0740)を使用した。平均反射率85%以上が合格で、90%以上であれば非常に優れている。
分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に準じてフィルムの光安定剤を有する塗布層面のb値を測定した。試料測定径は30mmφ、測定モードは反射モードであった。
直下型バックライト181BLM07(NEC(株)製)を用い、図1に示す装置に準じて測定を行った。バックライト内に貼り合わせられている現行フィルムを剥がし、光安定剤を有する塗布層面を上にして測定サンプル1を貼った。その状態で拡散フィルム3と拡散板4を取付け、冷陰極線管2を1時間点灯して光源を安定させた後に、拡散フィルム3側より色彩輝度計BM−7fast((株)TOPCON製)を用いて輝度(cd/m2)を測定した。輝度はバックライト表面を9分割した9点について測定し、その9点の最大値、最小値、平均値から下記式により輝度均一性を求めた。輝度均一性が5%未満が合格で、2.5%未満であれば非常に優れている。
・輝度均一性(%)=(最大値−最小値)/(平均値)×100。
塗布層の密着性を、JIS K−5400の碁盤目テープ法に準じて測定した。すきま間隔は1mm、ます目の数は100とし、セロハン粘着テープ“ニチバン405”の18mmを用いた。90/100以上を合格とする。なお、塗布層がフィルムの両面に設けられている場合は、どちらの塗布層の密着性も90/100以上であれば合格とする。
ギアオーブンを用い、下記の条件で耐熱試験を行った。
「耐熱試験条件」
温度150℃、熱処理時間:100時間
熱処理後のサンプルについて上記、(3)、(4)、(5)の方法に準じて平均反射率、b値、輝度を測定した。b値については、下記式よりΔb値を算出し、その大きさを判定した。Δb値が5.0以下であれば合格で、4.6以下であれば非常に優れている。
・Δb=(熱処理後のb)−(熱処理前のb)。
(株)アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流計(R8340/R8430A)を用いて、23℃、65%RHの環境下で24時間放置したサンプルの塗布層側の表面比抵抗を測定した。印可電圧は100Vであった。表面比抵抗値(塗布層がフィルムの両面に設けられている場合は、少なくとも一方の塗布層側の表面比抵抗値)が1.0×1013Ω/□以下であれば合格で、1.0×1012Ω/□以下であれば非常に優れている。
25℃、50%RH、直径が1μm以上のパーティクルが1.0×105〜5.0×105個/cm3の室内環境下でサンプルを30日間放置した後、(3)に従って平均反射率を測定した。平均反射率85%以上が合格で、90%以上であれば非常に優れている。
押出機Aと押出機Bを有する複合製膜装置に、下記組成の原料を供給した。
・押出機A:180℃で4時間真空乾燥したPET90重量部、ポリメチルペンテン10重量部、及び、分子量4000のポリエチレングリコール1重量部。
・押出機B:平均粒径1.2μmの炭酸カルシウム15重量%を含有したPETチップを180℃で4時間真空乾燥したもの100重量部、及び、蛍光増白剤(OB−1:イーストマン社製)を0.8重量%含有したPETマスターチップを180℃4時間真空乾燥したもの3重量部。
実施例1で使用したヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバガイギー(株)製IRGANOX1520L)を1.0重量%添加し、乾燥後の厚みを3.5μmとすること以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムは、表1に示す通り、優れた特性であった。
酸化防止剤をヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバガイギー(株)製IRGANOX1035)とすること以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムは表1に示す通り、極めて優れた特性であった。
実施例3で使用したヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバガイギー(株)製IRGANOX1035)を6.0重量%添加すること以外は実施例3と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムは耐熱試験後の性能に優れるものであったが、実施例3と比較して密着性が悪く、耐熱試験後の塗膜表面に酸化防止剤がブリードアウトした。
実施例3の塗液に、短径1.0μm、長さ10μmの針状単結晶体酸化亜鉛を乾燥後の被膜重量に対して15重量%添加すること以外は、実施例3と同様にしてフィルムを得た。かくして得られたフィルムは耐熱性能に加えて耐汚染性が非常に優れたものであった。
実施例3の基材フィルム作製において、長手方向に延伸したフィルムにインラインで下記調整液を乾燥後の塗布厚みが0.2μmとなるようにコーティングを施し、基材フィルムの表面に帯電防止層を設けたこと以外は実施例3と同様にフィルムを作製した。得られたフィルムは、耐汚染性に優れるものであった。
エマルジョンAの組成:メチルメタアクリレート60重量部、エチルアクリレート34重量部、アクリル酸2重量部、N−メチロールアクリルアミド4重量部。
実施例1で得た白色基材フィルムを、そのまま光反射フィルムとして評価をした結果、光沢度および初期輝度には優れるものの、耐熱試験後は黄味が増大し平均反射率、輝度均一性の低下が著しいものであった。
実施例1と同様にして白色基材フィルムを得た。この白色基材フィルム上に、酸化防止剤を添加しない以外は実施例1と同様の光安定剤を含有する塗布層を設けた。その結果、光沢度および初期輝度には優れるものの、耐熱試験後は黄味が増大し平均反射率、輝度均一性の低下が著しいものであった。
2 冷陰極線管
3 拡散フィルム
4.拡散板
Claims (4)
- フィルム内部に微細な気泡を含有する白色ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、光安定剤と下記(1)〜(2)のいずれかに示すヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有する塗布層が設けられており、150℃条件下で100時間熱処理された後の400〜700nmの波長を有する光の平均反射率が85%以上で、かつ、熱処理後のb値から熱処理前のb値を引いた差Δb値が5以下であることを特徴とする光反射フィルム。
(1)2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
(2)2,4,−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール - 前記塗布層の固形分に対する前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量が0.001重量%以上5.0重量%未満であることを特徴とする請求項1に記載の光反射フィルム。
- 前記塗布層を設けた面側の光反射フィルムの表面比抵抗値が1.0×1013Ω/□以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光反射フィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光反射フィルムが少なくとも一部に用いられていることを特徴とする画像表示用バックライト装置。
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