JP2005010379A - 配送伝票ラベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貼付票10aに対する剥離紙13a、貼付票10bに対する剥離紙13b、貼付票10cに対する剥離紙13cを剥離し、それぞれの下層に位置する粘着剤3を露出させ荷物21に貼着する。このとき受領票11に対する剥離紙14と配達票12に対する剥離紙15は剥離せず、それぞれの下層に位置する粘着剤3を保護した状態のまま荷物に貼着する。受領票11を分離するときは、摘み部16a、摘み部16bのいずれかを摘み引き上げ剥離紙14を剥離すると、剥離紙14に仮着された受領票11が分離される。配達票12を分離するときは摘み部16c、摘み部16dのいずれかを摘み引き上げ剥離紙15を剥離すると、剥離紙15に仮着された配達票12が分離される。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物の配送に用いる配送伝票ラベルにかかり、特に配送情報ならびに配送後の受領確認を得られるようにした配送伝票ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷物へ貼着する伝票と受領票とを積層状態に貼着して、上層の伝票を剥離可能かつその接着面の接着力がなくなるように構成して、この剥離した伝票を受領票として使用する荷札ラベルが提案されている。
【0003】
この従来の荷札ラベルは、上層から順に、第1の荷札と、二層からなる樹脂層と、第2の荷札と、粘着剤と、台紙とが積層され、第1の荷札を第2の荷札から剥離すると、第1の荷札の樹脂層の接着力がなくなるように構成されている。また、第1の荷札には必要事項が印字され、この印字された情報が第2の荷札に転写されるように構成されている。
【0004】
そして、この荷札ラベルは、台紙を剥離して第2の荷札と第1の荷札とが積層されたまま荷物に貼着され、配送作業員が荷物を配送先に配送したときに、第1の荷札に形成された切欠部を剥離端部として、第1の荷札を第2の荷札から剥離して、この第1の荷札に荷受人から受領印やサインを得て受領票として使用されるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−36359号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の荷札ラベルにあっては、荷札を積層した構成であることから、上層に位置する荷札を剥離したときに接着面の接着力がなくなるように、樹脂層を形成しなければならないという問題があった。
【0007】
また、上層に位置する荷札に形成された切欠部を剥離端部として、上層に位置する荷札を下層に位置する荷札から剥離しなければならず、剥離しづらいという問題があった。
【0008】
本発明はかかる問題点をかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、荷物から配送伝票の必要な伝票を分離することができ、分離した伝票を配達完了の証明や運賃請求の伝票として用いる配送伝票ラベルを提供することを課題とする。
【0009】
また、荷物から配送伝票の必要な伝票を分離しやすくした配送伝票ラベルを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、表面に剥離層が形成された剥離紙に粘着剤を介してラベル基材が仮着され、前記ラベル基材に切れ目を入れて貼付票と受領票と配達票とを設け、前記剥離紙に切れ目を入れて貼付票剥離紙と受領票剥離紙と配達票剥離紙とを設けた配送伝票ラベルであって、前記配送伝票ラベルの前記貼付票剥離紙を剥離して前記粘着剤によって荷物に貼着し、前記ラベル基材と前記剥離紙とに入れた切れ目から、前記受領票剥離紙に仮着された前記受領票と、前記配達票剥離紙に仮着された前記配達票と、を分離可能としたことを特徴とする配送伝票ラベルに存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記剥離紙に入れた切れ目は、前記ラベル基材に入れた切れ目と平行、かつ、近接した位置に形成し、前記受領票剥離紙は前記受領票より大きく設け、前記配達票剥離紙は前記配達票より大きく設けたことを特徴とする請求項1記載の配送伝票ラベルに存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記受領票剥離紙の両端部を前記受領票の両端部より突出させて摘み部として設け、前記配達票剥離紙の両端部を前記配達票の両端部より突出させて摘み部として設けたことを特徴とする請求項1乃至2記載の配送伝票ラベルに存する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
まず、本発明にかかる配送伝票ラベルの構成について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本発明にかかる配送伝票ラベルを説明するための説明図である。図2は、図1に示すA−A方向概略断面図である。図3は、図1に示す配送伝票ラベルの裏面を説明するための説明図である。
【0013】
配送伝票ラベル1は、表面に図示せぬ剥離層が形成された剥離紙2に、粘着剤3を介して、ラベル基材4が仮着されたもので、このラベル基材4にラベル基材切れ目5aを入れて貼付票10aが設けられ、前記ラベル基材切れ目5aとラベル基材切れ目5bとによって受領票11が設けられ、前記ラベル基材切れ目5bとラベル基材切れ目5cとによって貼付票10bが設けられ、前記ラベル基材切れ目5cとラベル基材切れ目5dとによって配達票12が設けられ、さらに前記ラベル基材切れ目5dによって貼付票10cが設けられている。
【0014】
また、配送伝票ラベル1は、前記剥離紙2に剥離紙切れ目6aを入れて貼付票剥離紙13aが設けられ、前記剥離紙切れ目6aと剥離紙切れ目6bとによって受領票剥離紙14が設けられ、前記剥離紙切れ目6bと剥離紙切れ目6cとによって貼付票剥離紙13bが設けられ、前記剥離紙切れ目6cと剥離紙切れ目6dとによって配達票剥離紙15が設けられ、さらに前記剥離紙切れ目6dによって貼付票剥離紙13cが設けられている。これら剥離紙切れ目6a、6b、6c、6dは、前記ラベル基材切れ目5a、5b、5c、5dと平行、かつ、近接した位置に形成されている。
【0015】
このような配送伝票ラベル1表面の受領票11と貼付票10bと配達票12とには、たとえば、伝票番号記入欄、受付年月日記入欄、届け先記入欄、依頼主記入欄、品名記入欄、備考欄、受領印捺印欄などの固定情報があらかじめ印刷される。また、貼付票10a、10cには、たとえば、配送会社名、問い合わせ電話番号などの固定情報があらかじめ印刷される。
【0016】
また、配送伝票ラベル1裏面には、図示せぬプリンタに装填した際にラベルピッチを検出する位置検出マーク7があらかじめ印刷される。プリンタでこの位置検出マーク7を検出して、前述した配送伝票ラベル1表面の受領票11と貼付票10bと配達票12とに、たとえば、伝票番号、受付年月日、届け先、依頼主、品名、備考、前記伝票番号をバーコードで表示したバーコード表示などの可変情報が印字される。
【0017】
前記ラベル基材4は、たとえば、紙、合成樹脂フィルム、これらの積層体や複合材を用いることができ、紙や合成樹脂フィルムを基体とした感熱紙を用いてもよい。前記粘着剤3は、たとえば、エマルジョン系、ソルベント系、ホットメルト系の粘着剤を用いることができ、素材は、アクリル系、ゴム系など任意である。粘着特性は被貼付物に種類に応じて選定するが、強粘、超強粘、冷凍糊と呼ばれる粘着力であることが望ましい。前記剥離紙2は、前記粘着剤3に接する表面にはシリコーンが塗布されており、一般的にはグラシン紙が用いられる。
【0018】
前記ラベル基材切れ目5a、5b、5c、5d、剥離紙切れ目6a、6b、6c、6dは、ラベル基材4および剥離紙2を前記各票(貼付票10a、10b、10c、受領票11、配達票12)および各票剥離紙(貼付票剥離紙13a、13b、13c、受領票剥離紙14、配達票剥離紙15)に分割するためのもので、本実施の形態では全幅にわたる切れ目としているが、部分的に切れ目を入れない非切れ目部を設けてもよい。この非切れ目部を設けることによって、前記各票および各票剥離紙が不意に脱落することを防止できる。非切れ目部を設ける場合のその数や長さは、前記各票および各票剥離紙の形状にあわせて適宜に変更することができる。
【0019】
また、配送伝票ラベル1の受領票剥離紙14を形成する剥離紙切れ目6aおよび6bは、受領票11を形成するラベル基材切れ目5aおよび5bよりも外側に形成されるので、受領票剥離紙14は受領票11よりも大きく設けられる。同様に、配達票剥離紙15を形成する剥離紙切れ目6cおよび6dは、配達票12を形成するラベル基材切れ目5cおよび5dよりも外側に形成されるので、配達票剥離紙15は配達票12よりも大きく設けられる。ラベル基材切れ目5a、5b、5c、5dに対して、剥離紙切れ目6a、6b、6c、6dが外側に形成される、ずらし幅は、前記各票および各票剥離紙の形状にあわせて適宜に変更することができる。
【0020】
次に、配送伝票ラベル1を荷物に貼着する方法について説明する。図4は、本発明にかかる配送伝票ラベルを荷物に貼着するために剥離紙を剥離した説明図である。図5は、本発明にかかる配送伝票ラベルを荷物に貼着した説明図である。図6は、図5のB−B方向概略断面図である。
【0021】
本実施の形態の配送伝票ラベル1は、貼付票10aに対応する貼付票剥離紙13aと、貼付票10bに対応する貼付票剥離紙13bと、貼付票10cに対応する貼付票剥離紙13cとを剥離して、それぞれの下層に位置する粘着剤3を露出させて荷物21に貼着する。このとき、受領票11に対応する受領票剥離紙14と配達票12に対応する配達票剥離紙15とは剥離せず、それぞれの下層に位置する粘着剤3を保護した状態のまま荷物21に貼着する。
【0022】
前述のとおり、受領票剥離紙14は受領票11より大きく形成され、配達票剥離紙15は配達票12よりも大きく形成されるので、受領票11および配達票15は、それぞれの下層に位置する粘着剤3が露出することがない。また、受領票剥離紙14および配達票剥離紙15は、それぞれの裏面が荷物21の表面に密着しているだけなので容易に剥離することができる。
【0023】
このように、荷物21に貼着された配送伝票ラベル1は、受領票剥離紙14の両端部を受領票11の両端部より突出させて摘み部として設け、配達票剥離紙15の両端部を配達票12の両端部より突出させて摘み部として設ける。
【0024】
つまり、受領票剥離紙14の両端部を受領票11の両端部より突出させて摘み部16aおよび摘み部16bを設け、配達票剥離紙15の両端部を配達票12の両端部より突出させて摘み部16cおよび摘み部16dを設ける。これにより、受領票剥離紙14を剥離するときは、摘み部16aまたは摘み部16bのいずれかを摘んで引き上げれば容易に剥離することができ、同様に、配達票剥離紙15を剥離するときは、摘み部16cまたは摘み部16dのいずれかを摘んで引き上げれば容易に剥離することができる。
【0025】
このように、受領票剥離紙14の両端部を受領票11の両端部より突出させて摘み部16aおよび摘み部16bを設け、配達票剥離紙15の両端部を配達票12の両端部より突出させて摘み部16cおよび摘み部16dを設けることによって、受領票剥離紙14および配達票剥離紙15を剥離するときの目印とすることができ、両端部のいずれの端部からでも容易に剥離することができる。
【0026】
次に、配送伝票ラベル1の使用方法について説明する。図7は、図5に示す配送伝票ラベルの配達票を分離した説明図である。図8は、図7に示す配送伝票ラベルの受領票を分離した説明図である。
【0027】
本実施の形態の配送伝票ラベル1は、荷物21に貼着した後、ラベル基材切れ目5a、5b、5c、5d、剥離紙切れ目6a、6b、6c、6dから、受領票剥離紙14に仮着された受領票11と、配達票剥離紙15に仮着された配達票12と、を分離可能にしたものである。
【0028】
まず、配送作業員は荷物の配送にあたり、荷物21に貼着された配送伝票ラベル1の摘み部16cまたは摘み部16dのいずれかを摘み引き上げて配達票剥離紙15を剥離する。このとき、配達票剥離紙15が剥離紙切れ目6cおよび剥離紙切れ目6dから分離して剥離されると、その上層に位置する配達票12もラベル基材切れ目5cおよび5dから分離され、配達票剥離紙15を荷物21から完全に剥離することで、配達票剥離紙15に仮着された配達票12が荷物21から分離される。
【0029】
こうして、配送作業員は、荷物21から配達票剥離紙15に仮着された配達票12を分離して、配達票12の届け先などの情報から、配送の順番などを決める。
【0030】
そして、配送作業員は届け先に荷物21を配送したときに、配送伝票ラベル1の摘み部16aまたは摘み部16bのいずれかを摘み引き上げて受領票剥離紙14を剥離する。このとき、受領票剥離紙14が剥離紙切れ目6aおよび剥離紙切れ目6bから分離して剥離されると、その上層に位置する受領票11もラベル基材切れ目5aおよび5bから分離され、受領票剥離紙14を荷物21から完全に剥離することで、受領票剥離紙14に仮着された受領票11が荷物21から分離される。配送作業員は、受領票剥離紙14に仮着された受領票11の受領印捺印欄に捺印を得て持ち帰り、受領票11は配送完了の証明や運賃請求の伝票として保管される。
【0031】
なお、本発明が上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更可能である。たとえば、本発明では、貼付票と受領票と配達票とを用いて説明したが、受領票と配達票とを組み合わせて一つとした伝票であってもよい。また、荷物に貼着される伝票を貼付票、荷物から分離される伝票を受領票および配達票として説明したが、この名称は別の名称であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の配送伝票ラベルによれば、ラベル基材と剥離紙とに切れ目を入れ、貼付票剥離紙のみを剥離して粘着剤によって荷物に貼着するようにしたので、荷物から、受領票剥離紙に仮着された受領票と、配達票剥離紙に仮着された配達票と、を分離することができる。
【0033】
また、受領票剥離紙の両端部を受領票の両端部より突出させて摘み部として設け、配達票剥離紙の両端部を配達票の両端部より突出させて摘み部として設けたので、この摘み部を摘んで、荷物から、受領票剥離紙に仮着された受領票と、配達票剥離紙に仮着された配達票と、を容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる配送伝票ラベルを説明するための説明図である。
【図2】図1に示すA−A方向概略断面図である。
【図3】図1に示す配送伝票ラベルの裏面を説明するための説明図である。
【図4】本発明にかかる配送伝票ラベルを荷物に貼着するために剥離紙を剥離した説明図である。
【図5】本発明にかかる配送伝票ラベルを荷物に貼着した説明図である。
【図6】図5に示すB−B方向概略断面図である。
【図7】図5に示す配送伝票ラベルの配達票を分離した説明図である。
【図8】図7に示す配送伝票ラベルの受領票を分離した説明図である。
【符号の説明】
1 配送伝票ラベル
2 剥離紙
3 粘着剤
4 ラベル基材
5a、5b、5c、5d ラベル基材切れ目
6a、6b、6c、6d 剥離紙切れ目
7 位置検出マーク
10a、10b、10c 貼付票
11 受領票
12 配達票
13a、13b、13c 貼付票剥離紙
14 受領票剥離紙
15 配達票剥離紙
16a、16b、16c、16d 摘み部
21 荷物
Claims (3)
- 表面に剥離層が形成された剥離紙に粘着剤を介してラベル基材が仮着され、前記ラベル基材に切れ目を入れて貼付票と受領票と配達票とを設け、前記剥離紙に切れ目を入れて貼付票剥離紙と受領票剥離紙と配達票剥離紙とを設けた配送伝票ラベルであって、前記配送伝票ラベルの前記貼付票剥離紙を剥離して前記粘着剤によって荷物に貼着し、前記ラベル基材と前記剥離紙とに入れた切れ目から、前記受領票剥離紙に仮着された前記受領票と、前記配達票剥離紙に仮着された前記配達票と、を分離可能としたことを特徴とする配送伝票ラベル。
- 前記剥離紙に入れた切れ目は、前記ラベル基材に入れた切れ目と平行、かつ、近接した位置に形成し、前記受領票剥離紙は前記受領票より大きく設け、前記配達票剥離紙は前記配達票より大きく設けたことを特徴とする請求項1記載の配送伝票ラベル。
- 前記受領票剥離紙の両端部を前記受領票の両端部より突出させて摘み部として設け、前記配達票剥離紙の両端部を前記配達票の両端部より突出させて摘み部として設けたことを特徴とする請求項1乃至2記載の配送伝票ラベル。
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JP2014206621A (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-30 | トッパン・フォームズ株式会社 | ラベル |
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